(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】ガス分配装置とガスコンロ
(51)【国際特許分類】
F24C 3/02 20210101AFI20230123BHJP
A47J 37/06 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
F24C3/02 Q
A47J37/06 366
(21)【出願番号】P 2019069734
(22)【出願日】2019-04-01
【審査請求日】2022-03-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100174344
【氏名又は名称】安井 雅俊
(72)【発明者】
【氏名】坂井 康弘
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-27658(JP,A)
【文献】特開2014-32001(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0213496(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/00~3/02
A47J 37/00~37/07
F23K 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスコンロの筐体内に設けられるグリル庫内に収容する被調理物を加熱する上火バーナ及び下火バーナと、ガスの供給圧を調圧して前記上火バーナ及び前記下火バーナにガスを供給するガスガバナとの間に設けられ、前記ガスガバナから供給されるガスを流通し、前記上火バーナと前記下火バーナに分配するガス分配装置であって、
前記ガス分配装置のハウジングには、
第一方向に延び、前記ガスガバナによって調圧されたガスが流通する第一流路と、
前記第一流路の一端部に接続し、且つ前記第一方向に交差する第二方向に沿って延び、前記第一流路を流通するガスを、前記上火バーナに供給するガスと前記下火バーナに供給するガスとに分配する分配室と、
前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に沿って並行して延びる2つの流路であって、前記第一流路よりも前記第二方向の少なくとも一方側にて夫々が前記分配室に接続し、前記分配室にて分配されたガスが流通する第二流路と、
前記分配室と2つの前記第二流路との夫々に接続し、前記分配室から前記第二流路へガスを流通する2つの第一連通路と、
前記第一連通路よりも前記第三方向の一方側にて前記分配室と2つの前記第二流路との夫々に接続し、前記第一連通路とは独立に前記分配室から前記第二流路へガスを流通する2つの第二連通路と
が形成されており、
前記第一流路の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第一方向の一方側を向く第一面にて開口し、前記ガスガバナから供給されるガスを前記ガス分配装置に導入する導入口として機能し、
前記分配室は、前記ハウジングにおいて前記第一方向の他方側を向く第二面にて前記第二方向に延びて開口し、且つ開口部分が2つの前記第一連通路を夫々開閉する2つの開閉弁によって閉塞され、
前記第二流路の夫々の一端部は、前記ハウジングにおいて前記第三方向の一方側を向く第三面にて開口し、前記第二連通路を介して前記第二流路に流入するガスの流量を調整する調整弁が組み付けられる調整口として機能し、
前記第二流路の夫々の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第三方向の他方側を向く第四面にて開口し、前記上火バーナと前記下火バーナの夫々にガスを輸送するガス管が接続される接続口として機能すること
を特徴とするガス分配装置。
【請求項2】
前記第一方向、前記第二方向及び前記第三方向は、互いに直交する方向であること
を特徴とする請求項1に記載のガス分配装置。
【請求項3】
2つの前記第二流路は、前記第一流路に対し、前記第二方向の一方側と他方側の夫々にて形成されたこと
を特徴とする請求項1又は2に記載のガス分配装置。
【請求項4】
前記分配室は、前記開口部分を前記開閉弁で閉塞する場合の気密を維持するパッキンの配置部を前記開口部分の周囲に有し、
前記配置部の前記第二方向一方側の一端部は、前記ハウジングにおいて前記第二方向一方側を向く第五面よりも、前記第二方向一方側に位置し、
前記配置部の前記第二方向他方側の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第二方向他方側を向く第六面よりも、前記第二方向他方側に位置すること
を特徴とする請求項3に記載のガス分配装置。
【請求項5】
前記第二方向に延び、2つの前記第二流路のうち一方に接続するガスの流路である第三流路を更に備え、
前記第三流路の一端部は、前記第二流路に接続し、
前記第三流路の他端部は、前記第五面にて開口し、ガス圧の検出を行う検出器を取り付け可能な検出口として機能すること
を特徴とする請求項4に記載のガス分配装置。
【請求項6】
前記第一方向に延び、2つの前記第二流路のうち一方に接続するガスの流路である第三流路を更に備え、
前記第三流路の一端部は、前記第二流路に接続し、
前記第三流路の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第二面にて開口し、ガス圧の検出を行う検出器を取り付け可能な検出口として機能すること
を特徴とする請求項4に記載のガス分配装置。
【請求項7】
筐体内に、
被調理物を収納するグリル庫と、
前記グリル庫内に収容する被調理物を加熱する上火バーナ及び下火バーナと、
請求項1から6のいずれかに記載のガス分配装置と、
外部から取り込んだガスの圧力を調圧し、前記ガス分配装置に供給するガスガバナと、
前記ガス分配装置の2つの前記接続口と、前記上火バーナ及び前記下火バーナとを夫々接続する2つのガス管と
を備えたことを特徴とするガスコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガス分配装置とガスコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスコンロには、被調理物を上下から加熱する上火バーナと下火バーナを備えたグリル庫が設けられる。上火バーナと下火バーナにガスを供給する供給路には、ガスガバナで調圧したガスを分配し、上火バーナと下火バーナのそれぞれに供給するための機構が設けられる。例えば特許文献1に記載される火力調整機構は、ガスガバナから後方向に延びる主ガス流路、第1分岐流路及び第2分岐流路を備え、第1分岐流路及び第2分岐流路にニードル弁が介挿される第1ボディ部材と、第1ボディ部材の後に固定される第2ボディ部材を備える。
【0003】
第2ボディ部材は、主ガス流路に接続するため前面にて開口して後方へ延びる連通路と、連通路に接続し、ハウジングの後面にて凹部状に形成され、電磁弁のプランジャによって開閉される2つの貫通孔を有する弁室と、2つの貫通孔の夫々を介して弁室に接続し、ハウジングの前面にて溝状に形成される上火用の流路及び下火用の流路とを備える。また、第二ボディ部材のハウジングの上面には、上火バーナへのガス管が挿入される第1ガス流出口と、下火バーナへのガス管が挿入される第2ガス流出口とが設けられ、夫々、上火用の流路と下火用の流路とに連通する。ガス圧の検出に用いる検出部は第一ガス流出口の隣に設けられ、上火用の流路に連通する。また、上火用の流路及び下火用の流路の夫々には、第1分岐流路及び第2分岐流路も連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、第1ボディ部材と第2ボディ部材の固定部分おいて、主ガス流路と連通路、第1分岐流路と上火用の流路、第2分岐流路と下火用の流路とが夫々接続するため、シール性を確保する必要がある。第2ボディ部材の前面に上火用の流路と下火用の流路が形成されるので、シール用のパッキンに加え、流路の開口部分を塞ぐための閉鎖板が必要であり、部品点数が増え、生産コストが高くなるという問題があった。上火用の流路と下火用の流路を第2ボディ部材の内部に設けた場合、閉鎖板は不要となるが、弁室、検出部、第1ガス流出口、第2ガス流出口等の構成に加え、第1分岐流路、第2分岐流路、ニードル弁等、第1ボディ部材に設けた各種構成をも第2ボディ部材に設ける必要が生じ、ハウジングの大型化を招く可能性があった。
【0006】
本発明の目的は、ガスガバナで調圧したガスを分配するために必要な構成要素を集約しつつも小型化を図ることができるガス分配装置とガスコンロを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る発明のガス分配装置は、ガスコンロの筐体内に設けられるグリル庫内に収容する被調理物を加熱する上火バーナ及び下火バーナと、ガスの供給圧を調圧して前記上火バーナ及び前記下火バーナにガスを供給するガスガバナとの間に設けられ、前記ガスガバナから供給されるガスを流通し、前記上火バーナと前記下火バーナに分配するガス分配装置であって、前記ガス分配装置のハウジングには、第一方向に延び、前記ガスガバナによって調圧されたガスが流通する第一流路と、前記第一流路の一端部に接続し、且つ前記第一方向に交差する第二方向に沿って延び、前記第一流路を流通するガスを、前記上火バーナに供給するガスと前記下火バーナに供給するガスとに分配する分配室と、前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に沿って並行して延びる2つの流路であって、前記第一流路よりも前記第二方向の少なくとも一方側にて夫々が前記分配室に接続し、前記分配室にて分配されたガスが流通する第二流路と、前記分配室と2つの前記第二流路との夫々に接続し、前記分配室から前記第二流路へガスを流通する2つの第一連通路と、前記第一連通路よりも前記第三方向の一方側にて前記分配室と2つの前記第二流路との夫々に接続し、前記第一連通路とは独立に前記分配室から前記第二流路へガスを流通する2つの第二連通路とが形成されており、前記第一流路の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第一方向の一方側を向く第一面にて開口し、前記ガスガバナから供給されるガスを前記ガス分配装置に導入する導入口として機能し、前記分配室は、前記ハウジングにおいて前記第一方向の他方側を向く第二面にて前記第二方向に延びて開口し、且つ開口部分が2つの前記第一連通路を夫々開閉する2つの開閉弁によって閉塞され、前記第二流路の夫々の一端部は、前記ハウジングにおいて前記第三方向の一方側を向く第三面にて開口し、前記第二連通路を介して前記第二流路に流入するガスの流量を調整する調整弁が組み付けられる調整口として機能し、前記第二流路の夫々の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第三方向の他方側を向く第四面にて開口し、前記上火バーナと前記下火バーナの夫々にガスを輸送するガス管が接続される接続口として機能することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に係る発明のガス分配装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第一方向、前記第二方向及び前記第三方向は、互いに直交する方向であることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に係る発明のガス分配装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、2つの前記第二流路は、前記第一流路に対し、前記第二方向の一方側と他方側の夫々にて形成されたことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に係る発明のガス分配装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記分配室は、前記開口部分を前記開閉弁で閉塞する場合の気密を維持するパッキンの配置部を前記開口部分の周囲に有し、前記配置部の前記第二方向一方側の一端部は、前記ハウジングにおいて前記第二方向一方側を向く第五面よりも、前記第二方向一方側に位置し、前記配置部の前記第二方向他方側の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第二方向他方側を向く第六面よりも、前記第二方向他方側に位置することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5に係る発明のガス分配装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記第二方向に延び、2つの前記第二流路のうち一方に接続するガスの流路である第三流路を更に備え、前記第三流路の一端部は、前記第二流路に接続し、前記第三流路の他端部は、前記第五面にて開口し、ガス圧の検出を行う検出器を取り付け可能な検出口として機能することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に係る発明のガス分配装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記第一方向に延び、2つの前記第二流路のうち一方に接続するガスの流路である第三流路を更に備え、前記第三流路の一端部は、前記第二流路に接続し、前記第三流路の他端部は、前記ハウジングにおいて前記第二面にて開口し、ガス圧の検出を行う検出器を取り付け可能な検出口として機能することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項7に係る発明のガスコンロは、筐体内に、被調理物を収納するグリル庫と、前記グリル庫内に収容する被調理物を加熱する上火バーナ及び下火バーナと、請求項1から6のいずれかに記載のガス分配装置と、外部から取り込んだガスの圧力を調圧し、前記ガス分配装置に供給するガスガバナと、前記ガス分配装置の2つの前記接続口と、前記上火バーナ及び前記下火バーナとを夫々接続する2つのガス管とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1に係る発明のガス分配装置によれば、ガス分配装置のハウジングは、異なる方向を向く各面に、ガスガバナに接続する導入口、ガス管が接続する接続口、調整弁が取り付けられる調整口、ガスを分配する分配室が夫々設けられる。ガバナ装置に必要な構成要素をガス分配装置に集約しつつも夫々をハウジングの各面に配置したことで、ガス分配装置の小型化を図ることができる。
【0015】
本発明の請求項2に係る発明のガス分配装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ハウジングを直方体形状にすることで、より小さく形成することができる。そして、各流路が直交し、更に第一流路と第二流路は貫通するので、ハウジングを金型で成型する場合に各流路を形成するためのピンや中子等を抜きやすくでき、成型しやすい。
【0016】
本発明の請求項3に係る発明のガス分配装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第二流路の接続口の周囲には、2つのガス管を夫々接続する上での相互干渉を避けるための接続しろが必要となる。よって、2つの第二流路を隣り合わせて配置する場合、接続しろのための間隙を離して配置することになる。そこで、2つの第二流路の間に第一流路を配置する構成にすれば、接続しろのための間隙が第一流路の配置にも使用できるので、ハウジングの小型化を図ることができる。
【0017】
本発明の請求項4に係る発明のガス分配装置によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、分配室は第二方向に延びるが、配置部は、分配室の開口部分の周囲に設けたので、分配室よりも第二方向に大きい。そして、配置部の一端部は、第五面よりも第二方向一方側に位置し、配置部の他端部は、第六面よりも第二方向他方側に位置する。言い換えると、第五面と第六面は、第二方向における配置部の両側の端部よりも、夫々分配室側に位置する。すなわち第五面は、2つの第二流路の一方に対し、より近い位置に位置することができ、第六面は、他方の第二流路に対し、より近い位置に位置することができる。よって、ハウジングの構成材料の使用量を減らすことができるので、ガス分配装置の小型化を図ることができる。
【0018】
本発明の請求項5に係る発明のガス分配装置によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、ガス分配装置のハウジングには、更に、第五面に、検出器を取付可能な検出口が設けられる。ガバナ装置に必要な構成要素をガス分配装置に集約しつつも夫々をハウジングの各面に配置したことで、ガス分配装置の小型化を図ることができる。
【0019】
本発明の請求項6に係る発明のガス分配装置によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、ガス分配装置のハウジングには、第二面に更に、検出器を取付可能な検出口が設けられる。ガバナ装置に必要な構成要素をガス分配装置に集約しつつも夫々をハウジングの各面に配置したことで、ガス分配装置の小型化を図ることができる。
【0020】
本発明の請求項7に係る発明のガスコンロによれば、ガス分配装置の小型化を図ることにより、ガスコンロは、筐体内における配置レイアウトの自由度を確保することができる。
【0021】
なお、本発明は、請求項1から7の夫々の発明特定事項を任意に組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】天板3、コンロバーナ等を省略したガスコンロ1の平面図である。
【
図3】
図2のI-I線で矢視方向から見たガスコンロ1の断面図である。
【
図5】基体130を後方右上方から見た斜視断面図である。
【
図6】基体230(変形例)を後方右上方から見た斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造は、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
【0024】
図1~
図3を参照し、ガスコンロ1について説明する。ガスコンロ1は、ビルトインタイプのコンロである。ガスコンロ1は筐体2と天板3を備える。筐体2は、筐体2の右側壁、左側壁、前側壁、後側壁及び底壁を構成する右壁部21、左壁部22、前壁部23、後壁部24及び底壁部20を備え、上部が開口する略直方体状に形成される。天板3は、筐体2の開口部を覆う略矩形の板状を呈する。天板3において、右手前には右バーナ4、左手前には左バーナ5、中央奥側には奥バーナ6が設けられる。筐体2の内側の左右方向における略中央部には、箱状のグリル庫31が設置される。天板3の後方部には、グリル庫31の排気口7が設けられる。
【0025】
ガスコンロ1の前面の略中央には、グリル扉8が設けられる。グリル扉8は、グリル庫31の前側開口部分を開閉する。グリル扉8の右側の領域には、正面視円形状の2つの操作つまみ11、12が横方向に並んで設けられる。グリル扉8の左側の領域には、操作つまみ11、12と同じ高さ位置に、同一形状の2つの操作つまみ13、14が横方向に並んで設けられる。操作つまみ11~14の夫々は、右バーナ4、グリル庫31内の上火バーナ32及び下火バーナ33、奥バーナ6、左バーナ5の点火、消火及び火力調節を行う為に操作される。以下では、上火バーナ32及び下火バーナ33を総称してグリルバーナという。また、右バーナ4、左バーナ5及び奥バーナ6を総称してコンロバーナという。操作つまみ11~14は夫々、燃料供給装置51~54の前端部に取り付けられる。
【0026】
図3を参照し、燃料供給装置52について説明する。ガスコンロ1は、右バーナ4、グリルバーナ(上火バーナ32、下火バーナ33)、左バーナ5、奥バーナ6の夫々にガスを供給する4つの燃料供給装置51~54を備える。そのうち、右バーナ4、左バーナ5、奥バーナ6にガスを供給する燃料供給装置51、53、54は、操作つまみ11、13、14の押し込み操作と回動操作に応じ、コンロバーナの点火と消火、及びコンロバーナに供給するガス量を調節する。グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置52は、燃料供給装置51、53、54と同様に操作つまみ12の押し込み操作に応じてグリルバーナの点火と消火を行うが、ガス量の調節は行わない。なお、ガス量の調節は、別体に設けたガバナ装置100が行う。ガバナ装置100は、操作つまみ12の回転位置によって、ガバナ装置100に設けた電磁弁171,172を夫々個別に駆動し、上火バーナ32と下火バーナ33の強火及び弱火の組合せを切り替えることができる。燃料供給装置51、52は、筐体2内でグリル庫31の右側面31Aと、筐体2の右壁部21内面との間に形成される隙間領域G1に配置される。燃料供給装置51、52は、筐体2内でグリル庫31の左側面31Bと、筐体2の左壁部22内面との間に形成される隙間領域G2に配置される。以下では、グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置52について説明を行い、右バーナ4、左バーナ5、奥バーナ6にガスを供給する燃料供給装置51、53、54については説明を省略する。
【0027】
燃料供給装置52は、操作つまみ12の押し込み操作に応じ、グリルバーナの点火と消火を行う。燃料供給装置52は、操作つまみ12の操作に応じて動作する合成樹脂製で円筒状の前側本体52Aと、内部のガス流路にメイン弁61及び安全弁62を備える金属製で円筒状の後側本体52Bとを備える。前側本体52Aの内部には、操作つまみ12の押し込み操作によって前後に移動するスライダ63が設けられる。スライダ63は、メイン弁61を開閉させる。安全弁62は、後側本体52Bのガス流路を閉じる閉状態に弾性付勢された電磁操作式の弁である。後側本体52Bの下部には、ガス供給管66が接続される接続部64が設けられ、この接続部64を介し、ガス供給管66から後側本体52Bのガス流路に向けてガスが導入される。後側本体52Bの上部には、ガス流路を流れたガスが流出する流出口65が設けられる。なお、メイン弁61及び安全弁62は周知のものであるので、これらの詳細な動作の説明を省略する。
【0028】
図3~
図5を参照し、ガバナ装置100について説明する。ガバナ装置100は、筐体2内の隙間領域G1に配置される。ガバナ装置100は燃料供給装置52に連結し、燃料供給装置52から供給されるガス圧を調整することにより、安定したガス圧で、ガスをグリルバーナへ供給するための装置である。本実施形態のガバナ装置100は燃料供給装置52の上側に配置され、後側本体52Bの流出口65から流出するガスを内部に導入し、導入したガスを調圧してグリルバーナに供給する。
【0029】
ガバナ装置100は、ガスガバナ110とガス分配装置120を一体に設けた装置である。ガスガバナ110は、燃料供給装置52から供給されるガスの供給圧を調圧する。ガス分配装置120は、ガスガバナ110が調圧したガスの流量を電磁弁171,172によって切り替え、上火バーナ32及び下火バーナ33の夫々に分配して供給する。
【0030】
ガスガバナ110は公知であるので詳細な説明は省略するが、内部に調圧バネ111、弁体112、ダイヤフラム113、圧力室114等を備える。弁体112は、調圧バネ111の付勢により、弁を開く向きに押圧される。ダイヤフラム113は、弁体112の軸部に連結する。燃料供給装置52の流出口65から供給されるガスは、流出口65に接続する流入口115から圧力室114内に流入する。ダイヤフラム113は、圧力室114内のガス圧が高くなるに従い、バネ圧に抗して弁を閉じる向きに弁体112を動かす。ガスガバナ110は、流入口115のガス圧が変化しても、流出口116からガス分配装置120へ送出するガス圧が略一定となるように、圧力室114内のガス圧を調圧する。
【0031】
ガス分配装置120は、基体130に、電磁弁171,172、ニードル弁161,162等を組み付けて形成される。基体130は、溶融した金属(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金)を上下方向に分割される金型に圧入して成型した、いわゆるダイカストである。基体130の内部には、ガスが流れる複数の流路が形成されている。なお、
図5において、基体130内を流通するガスの流れを太線(実線又は点線)で示し、ガスが流れる向きを矢印で示す。
【0032】
主流路141は基体130の略中心部を前後方向に延びる。主流路141の前端部は、基体130の前方を向く前面131に開口する。基体130の前面131は、固定部137に形成される。固定部137は左右方向に長い板状を呈し、左右両端部に、ガスガバナ110とガス分配装置120とを締結する固定ネジ117のネジ穴が設けられる。主流路141の前端部は、ガスガバナ110の流出口116から送出されるガスをガス分配装置120内に導入する導入口151として機能する。導入口151は前面131において前方に突出し、且つその周囲が前面131において環状に凹部形成されている。ガスガバナ110とガス分配装置120の固定時、導入口151にはOリング118が配設され、接続部分におけるガス漏れが防止される。
【0033】
基体130の後部には、上下方向に延びる溝状の分配室142が設けられる。分配室142は、基体130の後方を向く後面132において上下方向に延びる長円形状に開口し、前方へ向けて凹む凹部状に形成される。分配室142内には電磁弁171,172の弁体173,174(後述)が配置される。主流路141の後端部は、分配室142の底部略中央に開口する。
【0034】
上流路143は基体130内で主流路141の上方に形成され、左右方向に延びる。上流路143の右端部は、基体130の右方を向く右面134に開口し、開口部分が上火供給口153として機能する。上火供給口153は右面134において円形の凹部状に形成され、底部中央に、上流路143の主部分に連通する穴部が開口する。上火供給口153には、グリルバーナのうちの上火バーナ32にガスを輸送する上火ガス管35の上流端部35Aが挿入される。上火ガス管35の上流端部35Aと、下火ガス管36の上流端部36A(後述)は、基体130の右面134に抜け防止のための保持金具139が嵌められ、固定ネジ140で基体130に固定されることによって、基体130から抜け止めされる。上流路143の左端部は、基体130の左方を向く左面133に開口する。上流路143の左端部は、分配室142から上流路143に流入するガスの流量を調整するニードル弁161が組み付けられる上火調整部155として機能する。上火調整部155の内径は、ニードル弁161の外径に合わせ、上流路143の主部分よりも大きい。
【0035】
上火開閉路145は基体130内で前後方向に延び、分配室142と上流路143の主部分とを接続する。上火開閉路145の後端部は、分配室142の底部において、主流路141の開口よりも上方の位置に開口する。分配室142内の上火開閉路145の開口は、電磁弁171の弁体173によって開閉される。上火バイパス路147は基体130内で前後方向に延び、分配室142と上火調整部155とを接続する。上火バイパス路147の後端部は、分配室142の底部において、上火開閉路145の開口よりも左方の位置に開口する。分配室142内の上火バイパス路147の開口は、常時開いた状態である。
【0036】
上火調整部155には、基体130の左面133側よりニードル弁161が挿入される。ニードル弁161は左右方向に長く、側面の横穴と右面の縦穴が内部で連通する。ニードル弁161の横穴は上火バイパス路147の前端部の開口に向き合って配置され、縦穴は上流路143内に開口する。分配室142から上火バイパス路147を通り上火調整部155内に流れるガスは、横穴と縦穴を通り、上流路143に流通する。ニードル弁161は、上火バイパス路147から上流路143に流通するガスを遮断しないが、小径に形成された縦穴によってガスの流量を制限する。ニードル弁161は、基体130の左面133に締結される押えネジ163によって上火調整部155内に保持される。また、ニードル弁161には2つのOリングが設けられており、上火調整部155においてニードル弁161を介さないガスの流通が防止される。
【0037】
下流路144は基体130内で主流路141の下方に形成され、左右方向に延びる。下流路144の右端部は、基体130の右面134に開口し、開口部分が下火供給口154として機能する。下火供給口154は、上火供給口153の下方に設けられる。下火供給口154は右面134において円形の凹部状に形成され、底部中央に、下火供給口154の主部分に連通する穴部が開口する。下火供給口154には、グリルバーナのうちの下火バーナ33にガスを輸送する下火ガス管36の上流端部36Aが挿入される。下流路144の左端部は、基体130の左面133に開口する。下流路144の左端部は、分配室142から下流路144に流入するガスの流量を調整するニードル弁162が組み付けられる下火調整部156として機能する。下火調整部156の内径は、ニードル弁162の外径に合わせ、下流路144の主部分よりも大きい。
【0038】
このように、上流路143と下流路144は、基体130内において主流路141に直交し、且つ主流路141を挟んで上側と下側に形成される。上流路143と下流路144は、夫々、上火ガス管35と下火ガス管36が接続される上火供給口153と下火供給口154を有する。上火供給口153と下火供給口154は、基体130の右面134において上下方向に並んで配置される。上火ガス管35と下火ガス管36の夫々を基体130に接続する上で、右面134には相互干渉を避けるための接続しろが必要となる。上流路143と下流路144の間に主流路141を配置する構成にしたことで、基体130は、上流路143と下流路144との間に設けられた間隙を、上火供給口153と下火供給口154の周囲に設ける接続しろに利用することができる。
【0039】
下火開閉路146は基体130内で前後方向に延び、分配室142と下流路144の主部分とを接続する。下火開閉路146の後端部は、分配室142の底部において、主流路141の開口よりも下方の位置に開口する。分配室142内の下火開閉路146の開口は、電磁弁172の弁体174によって開閉される。下火バイパス路148は基体130内で前後方向に延び、分配室142と下火調整部156とを接続する。下火バイパス路148の後端部は、分配室142の底部において、下火開閉路146の開口よりも左方の位置に開口する。分配室142内の下火バイパス路148の開口は、常時開いた状態である。
【0040】
下火調整部156には、基体130の左面133側よりニードル弁162が挿入される。ニードル弁162は左右方向に長く、側面の横穴と右面の縦穴が内部で連通する。ニードル弁162の横穴は下火バイパス路148の前端部の開口に向き合って配置され、縦穴は下流路144内に開口する。分配室142から下火バイパス路148を通り下火調整部156内に流れるガスは、横穴と縦穴を通り、下流路144に流通する。ニードル弁162は、下火バイパス路148から下流路144に流通するガスを遮断しないが、小径に形成された縦穴によってガスの流量を制限する。ニードル弁162は、基体130の左面133に締結される押えネジ164によって下火調整部156内に保持される。また、ニードル弁162には2つのOリングが設けられており、下火調整部156においてニードル弁162を介さないガスの流通が防止される。
【0041】
検出路149は基体130内で上下方向に延び、下端部が上流路143の主部分に接続する。検出路149の上端部は、基体130の上方を向く上面135において開口し、開口部分の周囲が上方へ向けて筒状に突出する。検出路149の上端部は、ガスコンロ1の製造時やメンテナンス時に用いられ、ガス圧を検出する検出器(図示略)を取付可能な検出口157として機能し、普段はガスケット(図示略)と封止ネジ138により封止される。なお、基体130の下方を向く下面136において、各流路は開口しない。
【0042】
電磁弁171、172は固定金具175に一体に保持される。固定金具175は平板状を呈し、背面側に固定する電磁弁171,172の弁体173,174を、2つの貫通穴を介して夫々前面に露出する。貫通穴はOリング(図示略)等により封止される。固定金具175は基体130の後面132に対向して配置され、弁体173,174を分配室142内に配置した状態で、4本の固定ネジ177により基体130に固定される。基体130の後面132には、長円形を呈する円環状のパッキン176を配置するための配置部152が形成されている。配置部152は、後面132において、分配室142の開口部分の周囲を一周する長円形の溝状に形成される。分配室142の内面は、基体130を後方から見たときに、後面132の上端及び下端に近い位置に延びて形成される。故に配置部152の上側の円弧部分である上端部152A及び下側の円弧部分である下端部152Bは、基体130の上面135及び下面136の夫々よりも、上方及び下方に突出する。言い換えると、基体130の上面135は、配置部152の上側の上端部152Aよりも下方に位置し、基体130の下面136は、配置部152の下側の下端部152Bよりも上方に位置する。固定金具175は、配置部152に配置したパッキン176を基体130の後面132との間に挟むことで、分配室142の開口部分を密閉状態に蓋する。電磁弁171、172の弁体173,174は夫々、分配室142内で上火開閉路145、下火開閉路146の開口の後方に配置される。電磁弁171、172が駆動すると、弁体173,174は夫々、上火開閉路145、下火開閉路146の開口を閉鎖し、ガスの流路を夫々、上火バイパス路147、下火バイパス路148を介した流路に制限する。
【0043】
前述したように、本実施形態のガス分配装置120の基体130は、金型により成型されるダイカストである。主流路141は基体130の前面131にて開口し、導入口151を形成する。分配室142は基体130の後面132にて上下方向に延びて開口し、主流路141と接続する。この構成により、主流路141と分配室142は、基体130の前面131から後面132にかけて前後方向に貫通する直線的な流路として形成することができる。また、上流路143は、基体130の左面133に開口して上火調整部155を形成すると共に、基体130の右面134においても開口して上火供給口153を形成する。同様に、下流路144は、基体130の左面133に開口して下火調整部156を形成すると共に、基体130の右面134においても開口して下火供給口154を形成する。この構成により、上流路143と下流路144は、基体130の左面133から右面134にかけて左右方向に貫通する直線的な流路として形成することができる。主流路141、分配室142、上流路143、下流路144が上記のように基体130を前後方向及び左右方向に貫通して形成される関係にあるからこそ、基体130は、前面131、後面132、左面133、右面134の夫々に対し、ガスガバナ110との接続口、電磁弁171,172の配置部、ニードル弁161,162の配置部、上火ガス管35、下火ガス管36との接続口などの機能部分を効率よく配置でき、小型化を図ることができる。更に、上火開閉路145及び下火開閉路146と、上火バイパス路147及び下火バイパス路148は夫々、分配室142から前後方向に延び、上流路143及び下流路144に連結する構成である。故に基体130は、金型による成型において、各流路や機能部分をピンや中子等を用いて容易に形成することができ、更に型抜きも容易に行うことができる。
【0044】
以上説明したように、ガス分配装置120の基体130は、異なる方向を向く各面に、ガスガバナ110に接続する導入口151、上火ガス管35及び下火ガス管36が接続する上火供給口153及び下火供給口154、ニードル弁161,162が取り付けられる上火調整部155及び下火調整部156、ガスを分配する分配室142が夫々設けられる。ガバナ装置100に必要な構成要素をガス分配装置120に集約しつつも夫々を基体130の各面に配置したことで、ガス分配装置120の小型化を図ることができる。
【0045】
基体130を直方体形状にすることで、より小さく形成することができる。そして、各流路が直交し、更に主流路141と上流路143及び下流路144は貫通するので、基体130を金型で成型する場合に各流路を形成するためのピンや中子等を抜きやすくでき、成型しやすい。
【0046】
上流路143及び下流路144の上火供給口153及び下火供給口154の周囲には、上火ガス管35及び下火ガス管36を夫々接続する上での相互干渉を避けるための接続しろが必要となる。よって、上流路143及び下流路144を隣り合わせて配置する場合、接続しろのための間隙を離して配置することになる。そこで、上流路143及び下流路144の間に主流路141を配置する構成にすれば、接続しろのための間隙が主流路141の配置にも使用できるので、基体130の小型化を図ることができる。
【0047】
分配室142は上下方向に延びるが、配置部152は、分配室142の開口部分の周囲に設けたので、分配室142よりも上下方向に大きい。そして、配置部152の上端部152Aは、上面135よりも上側に突出して設けられ、配置部152の下端部152Bは、下面136よりも下側に突出して設けられる。言い換えると、上面135と下面136は、上下方向において、配置部152の上端部152Aと下端部152Bよりも、夫々分配室142側に位置する。すなわち上面135は上流路143に対し、より近い位置に位置することができ、下面136は下流路144に対し、より近い位置に位置することができる。よって、基体130の構成材料の使用量を減らすことができるので、ガス分配装置120の小型化を図ることができる。
【0048】
ガス分配装置120の基体130には、更に、上面135に、検出器を取付可能な検出口157が設けられる。ガバナ装置100に必要な構成要素をガス分配装置120に集約しつつも夫々を基体130の各面に配置したことで、ガス分配装置120の小型化を図ることができる。
【0049】
ガス分配装置120の小型化を図ることにより、ガスコンロ1は、筐体2内における配置レイアウトの自由度を確保することができる。
【0050】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上流路143が延びる方向と下流路144が延びる方向とは、必ずしも同じ方向でなくてもよい。また、上流路143が延びる方向は、必ずしも左右方向でなくてもよく、同様に、下流路144が延びる方向は、必ずしも左右方向でなくてもよい。主流路141は、上下方向において、上流路143と下流路144の間に設けたが、上流路143よりも上側あるいは下流路144よりも下側に設けてもよい。
【0051】
検出口157は、必ずしも上面135に設けなくてもよい。例えば
図6に示す基体230のように、検出口257を基体230の後面132に設けてもよい。検出路249は基体230内で前後方向に延び、前端部が上流路143の主部分に接続する。検出路249の後端部は、基体130の後面132に開口し、開口部分の周囲が後方へ向けて筒状に突出する検出口257として機能してもよい。このような構成としても、ガバナ装置100に必要な構成要素をガス分配装置120に集約しつつも夫々を基体230の各面に配置することで、ガス分配装置120の小型化を図ることができる。また、上下方向に沿う流路がなく、基体230を金型で成型する場合に各流路を形成するためのピンや中子等の向きを前後方向及び左右方向に限定できるので、ピンや中子等をより抜きやすく、成型しやすい。
【0052】
上記説明において、基体130が本発明の「ハウジング」の一例である。前後方向が本発明の「第一方向」の一例である。主流路141が本発明の「第一流路」の一例である。上下方向が本発明の「第二方向」の一例である。左右方向が本発明の「第三方向」の一例である。上流路143及び下流路144が本発明の「第二流路」の一例である。上火開閉路145及び下火開閉路146が本発明の「第一連通路」の一例である。上火バイパス路147及び下火バイパス路148が本発明の「第二連通路」の一例である。前面131が本発明の「第一面」の一例である。後面132が本発明の「第二面」の一例である。左面133が本発明の「第三面」の一例である。ニードル弁161,162が本発明の「調整弁」の一例である。上火調整部155及び下火調整部156が本発明の「調整口」の一例である。右面134が本発明の「第四面」の一例である。上火ガス管35及び下火ガス管36+が本発明の「ガス管」の一例である。上火供給口153及び下火供給口154が本発明の「接続口」の一例である。上端部152Aが本発明の「配置部の一端部」の一例である。上面135が本発明の「第五面」の一例である。下端部152Bが本発明の「配置部の他端部」の一例である。下面136が本発明の「第六面」の一例である。検出路149,249が本発明の「第三流路」の一例である。
【符号の説明】
【0053】
1 ガスコンロ
2 筐体
31 グリル庫
32 上火バーナ
33 下火バーナ
35 上火ガス管
36 下火ガス管
110 ガスガバナ
120 ガス分配装置
130 基体
131 前面
132 後面
133 左面
134 右面
135 上面
136 下面
141 主流路
142 分配室
143 上流路
144 下流路
145 上火開閉路
146 下火開閉路
147 上火バイパス路
148 下火バイパス路
149,249 検出路
151 導入口
152 配置部
152A 上端部
152B 下端部
153 上火供給口
154 下火供給口
155 上火調整部
156 下火調整部
157,257 検出口
161,162 ニードル弁
176 パッキン