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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】陳列用容器
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/01 20060101AFI20230123BHJP
   B65D 8/04 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
A47F5/01
B65D8/04 N
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019109221
(22)【出願日】2019-06-12
(65)【公開番号】P2020199143
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-04-04
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示会名:第19回JAPANドラッグストアショー 開催場所:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 展示日:平成31年3月14日~17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000213138
【氏名又は名称】中日産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(72)【発明者】
【氏名】林 誠浩
【審査官】沖田 孝裕
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3157424(JP,U)
【文献】米国特許第09326604(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/01
B65D 8/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部と、前記底壁部に連続して前記底壁部の前端部から立ち上がる前壁部と、前記底壁部に連続して前記底壁部の後端部から立ち上がる後壁部と、前記底壁部と前記前壁部と前記後壁部とにそれぞれ連続して前記底壁部の左右の端部からそれぞれ立ち上がる左壁部及び右壁部の5つの壁部を備えて、上方が開放された金属製の容器本体と、
第1上げ底形成部と前記第1上げ底形成部に連結された第2上げ底形成部とを備えて、前記容器本体内に収納される金属製の上げ底形成部材と、
を備え、
前記上げ底形成部材は、
前記第1上げ底形成部の前記第2上げ底形成部に連結された側とは反対側の端部が、前記左壁部、前記右壁部、前記後壁部のうちの一の壁部に対して回動可能とされ、前記上げ底形成部材を回動させることにより、
前記第1上げ底形成部が前記一の壁部の内側に重ねられるとともに、前記第2上げ底形成部が前記一の壁部の上端部側から延びる第1の状態と、
前記第2上げ底形成部が前記底壁部上に立設されるとともに、前記第1上げ底形成部に商品が載置可能な第2の状態と、
に変化可能に構成されていることを特徴とする陳列用容器。
【請求項2】
前記第1の状態において、前記第1上げ底形成部と前記一の壁部とが重ねられた状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1記載の陳列用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を陳列するための陳列用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の陳列用容器として、本出願人が先にした特許文献1に記載されるものがあった。これによれば、上方が開放された合成樹脂製の容器本体と、第1の板状部(第1上げ底形成部)と第1の板状部に連結された第2の板状部(第2上げ底形成部)とを備えて容器本体内に収納される合成樹脂製の上げ底形成部材とを備えていた。
【0003】
そして、上げ底形成部材は、移動及び/又は回動されることにより、第1の板状部が容器本体の底壁部の内側に重ねられるとともに、第2の板状部が前壁部の内側に重ねられた第1の状態と、第1の板状部が底壁部上に立設されるとともに、第2の板状部の第1の板状部が連結された側とは反対側の端部が後壁部に当接された第2の状態と、に変化可能に構成されていた。
【0004】
これにより、簡便に内部に上げ底部分を形成可能で、見た目が良い陳列用容器を提供することが可能であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3157424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の陳列用容器は、合成樹脂で形成されている場合に好適なものであるが、容器本体と上げ底形成部材を、金属製で縦枠と横枠を有した格子状に形成すると、第1の状態で商品が乗せられると、傷が生じて見映えが悪くなるおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、金属で形成しても傷の発生を抑制して見映えが悪くならない陳列用容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明では、底壁部と、前記底壁部に連続して前記底壁部の前端部から立ち上がる前壁部と、前記底壁部に連続して前記底壁部の後端部から立ち上がる後壁部と、前記底壁部と前記前壁部と前記後壁部とにそれぞれ連続して前記底壁部の左右の端部からそれぞれ立ち上がる左壁部及び右壁部の5つの壁部を備えて、上方が開放された金属製の容器本体と、
第1上げ底形成部と前記第1上げ底形成部に連結された第2上げ底形成部とを備えて、前記容器本体内に収納される金属製の上げ底形成部材と、
を備え、
前記上げ底形成部材は、
前記第1上げ底形成部の前記第2上げ底形成部に連結された側とは反対側の端部が、前記左壁部、前記右壁部、前記後壁部のうちの一の壁部に対して回動可能とされ、前記上げ底形成部材を回動させることにより、
前記第1上げ底形成部が前記一の壁部の内側に重ねられるとともに、前記第2上げ底形成部が前記一の壁部の上端部側から延びる第1の状態と、
前記第2上げ底形成部が前記底壁部上に立設されるとともに、前記第1上げ底形成部に商品が載置可能な第2の状態と、
に変化可能に構成されている。
【0009】
これによれば、第1の状態においては、容器本体の収納領域から上げ底形成部材が退避して、上げ底形成部材に商品が乗せられることがなくなるので、金属で形成しても傷の発生を抑制して見映えが悪くならない陳列用容器を提供することができる。また、回動動作により、容易に上げ底形成部材を第1の状態と、第2の状態とに変化させることができるので、陳列作業の効率を向上させることが可能となる。
【0012】
また、前記第1の状態において、前記第1上げ底形成部と前記一の壁部とが重ねられた状態を保持する保持手段を備える。
【0013】
これによれば、保持手段により、上げ底形成部材が動くことによって生じる、手に当たる、手を挟む等の危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明における第一の実施形態の陳列用容器の使用状態を示す右斜め上からみた斜視図である。
図2】同実施形態の陳列用容器の使用状態における(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。
図3】上げ底形成部材の右斜め上からみた斜視図である。
図4】同実施形態における上げ底形成部材が第2の状態にあるときの左斜め上からみた斜視図である。
図5】同実施形態における上げ底形成部材が第1の状態にあるときの左斜め上からみた斜視図である。
図6】本発明の第二の実施形態における上げ底形成部材の左斜め上からみた斜視図である。
図7】同実施形態における上げ底形成部材が第1の状態にあるときの左斜め上からみた斜視図である。
図8】同実施形態における上げ底形成部材が第1の状態にあるときのVIII-VIII線矢視断面図である。
図9】同実施形態における上げ底形成部材が第2の状態にあるときの左斜め上からみた斜視図である。
図10】本発明の第三の実施形態における上げ底形成部材の左斜め上からみた斜視図である。
図11】同実施形態における上げ底形成部材が第2の状態にあるときの左斜め上からみた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明における陳列用容器の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、各図面に付される矢印の、Fを前、Bを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、方向とする。
【0016】
本実施形態では、被収納物として商品が収納される陳列用容器10として適用する場合について説明する。
【0017】
陳列用容器10は、図1~5に示すように、容器本体20と、上げ底形成部材40と、を備えている。
【0018】
容器本体20は、図1、2、4、5に示すように、金属製で縦枠と横枠を有した格子状に形成され、底壁部21と、底壁部21に連続して底壁部21の前端部から立ち上がる前壁部22と、底壁部21に連続して底壁部21の後端部から立ち上がる後壁部23と、底壁部21と前壁部22と後壁部23とにそれぞれ連続して底壁部21の左右の端部からそれぞれ立ち上がる左壁部24、及び右壁部25の5つの壁部を備えて、上方が開放された箱状に形成されている。
【0019】
底壁部21と、前壁部22と、後壁部23と、左壁部24と、右壁部25と、は縦枠と横枠を有して格子状に形成され、表面に粉体塗装が施されている。
【0020】
本実施形態では、底壁部21と、前壁部22と、後壁部23と、を構成する本体部材26と、左壁部24と、右壁部25を構成するサイド部材27と、既存の手法で組み合わせて構成されている。
【0021】
上げ底形成部材40は、図1~5に示すように、金属製で前後方向に沿った内枠を有した形状に形成され、第1上げ底形成部41と第1上げ底形成部41に連結された第2上げ底形成部42とを備えている。第1上げ底形成部41と第2上げ底形成部42とは、略直交するように構成され、表面に粉体塗装が施されている。
【0022】
第1上げ底形成部41の第2上げ底形成部42に連結された側とは反対側の端部41aには、後壁部23に対して回動可能とする掛止部43が、左右方向に沿って二か所配設されている。掛止部43は、略J字状に形成され、後壁部23の横枠23bにそれぞれ引っ掛け可能とされている。掛止部43が、後壁部23の横枠23bに引っ掛けられることで、上げ底形成部材40が、後壁部23に対して左右方向を軸として回動可能となる。
【0023】
第2上げ底形成部42の右側の端部、かつ、第1上げ底形成部41と連結された側とは反対側の端部42aには、円柱状の係止バー44が右側に向かって突設されている。
【0024】
本実施形態では、係止バー44は、左右方向における長さが後壁部23の縦枠23aの間隔より短く形成され、掛止部43が後壁部23の縦枠23aに引っ掛けられた状態において、後壁部23の縦枠23aの間の右側の位置にあるときに、左壁部24の縦枠24aに係止可能とされている。
【0025】
そして、後述する第1の状態において、係止バー44を、左壁部24の縦枠24aに係止することで、上げ底形成部材40の前側への回転が規制され、第1上げ底形成部41と後壁部23とが重ねられた状態が保持される。本実施形態では、係止バー44と、左壁部24の縦枠24aとで、保持手段11が構成される。
【0026】
本実施形態における、陳列用容器10の使用態様を説明する。図1、2に示すように、台車60の上に、容器本体20Aが取り付けられ、容器本体20Aの上端部にさらに容器本体20Bが取り付けられ、容器本体20Bの上端部に陳列用容器10が取り付けられる、三段組みの陳列ユニット1の一部を、陳列用容器10は構成している。
【0027】
また、図4、5では、見やすくするため、左壁部24を省略している。
【0028】
空の陳列用容器10に商品を陳列するときには、掛止部43を後壁部23の横枠23bに引っ掛け、第2上げ底形成部42を手で持ち上げて、上げ底形成部材40を上側に回転させて後壁部23と重ね合わせる。
【0029】
そして、上げ底形成部材40を右側にスライドさせて、係止バー44を、右壁部25の縦枠25aに係止させて、上げ底形成部材40の前側への回転を規制することで、第1上げ底形成部41と後壁部23とが重ねられた状態が保持され、図5に示す、第1上げ底形成部41が後壁部23の内側に重ねられるとともに、第2上げ底形成部42が後壁部23の上端部側から延びる第1の状態となる。
【0030】
このとき、第2上げ底形成部42は、陳列用容器10の開放部分を構成する後壁部23の上端部に略直交して配されるので、商品を出し入れするときの妨げにならない。また、上げ底形成部材40が、第1の状態にあるときには、上げ底形成部材40に商品が載置されないので、商品が載置されることによる傷は発生しない。
【0031】
上げ底形成部材40が第1の状態で、陳列用容器10内に商品を陳列する。陳列した商品が少なくなったら、上げ底形成部材40を左側にスライドさせ、係止バー44と右壁部25の縦枠25aの係止を解除し、上げ底形成部材40の前側への回転の規制を解除して、上げ底形成部材40を下側に回転させて、図4に示す、第2上げ底形成部42が後壁部23に当接して底壁部21上に立設されるとともに、第1上げ底形成部41に商品が載置可能な第2の状態とする。
【0032】
上げ底形成部材40を、第2の状態として、底壁部21及び、上げ底形成部材40の第1上げ底形成部41に商品を載置して陳列する。
【0033】
本実施形態の陳列用容器10では、底壁部21と、底壁部21に連続して底壁部21の前端部から立ち上がる前壁部22と、底壁部21に連続して底壁部21の後端部から立ち上がる後壁部23と、底壁部21と前壁部22と後壁部23とにそれぞれ連続して底壁部21の左右の端部からそれぞれ立ち上がる左壁部24及び右壁部25の5つの壁部を備えて、上方が開放された金属製の容器本体20と、
第1上げ底形成部41と第1上げ底形成部41に連結された第2上げ底形成部42とを備えて、容器本体20内に収納される金属製の上げ底形成部材40と、
を備え、
上げ底形成部材40は、回動されることにより、
第1上げ底形成部41が後壁部23の内側に重ねられるとともに、第2上げ底形成部42が後壁部23の上端部側から延びる第1の状態と、
第2上げ底形成部42が底壁部21上に立設されるとともに、第1上げ底形成部41に商品が載置可能な第2の状態と、
に変化可能に構成されている。
【0034】
これによれば、第1の状態においては、容器本体20の収納領域から上げ底形成部材40が退避して、上げ底形成部材40に商品が乗せられることがなくなるので、金属で形成しても傷の発生を抑制して見映えが悪くならない陳列用容器を提供することができる。
【0035】
また、第1上げ底形成部41の第2上げ底形成部42に連結された側とは反対側の端部41aが、後壁部23に対して回動可能とされ、上げ底形成部材40を回動させることにより、上げ底形成部材40が、第1の状態と、第2の状態に変化する。
【0036】
これによれば、回動動作により、容易に上げ底形成部材40を第1の状態と、第2の状態とに変化させることができるので、陳列作業の効率を向上させることが可能となる。
【0037】
また、第1の状態において、第1上げ底形成部41と後壁部23とが重ねられた状態を保持する保持手段11を備える。
【0038】
これによれば、保持手段11により、上げ底形成部材40が動くことによって生じる、手に当たる、手を挟む等の危険を防止することができる。
【0039】
本発明の第二の実施形態について説明する、陳列用容器10と共通する構成については、同一符号を付してそれらの説明の全部又は一部を省略する。
【0040】
陳列用容器10Aでは、上げ底形成部材40とは異なる上げ底形成部材40Aが適用されている。
【0041】
上げ底形成部材40Aは、第1上げ底形成部41Aの端部41Aaの左右方向における端部に、開口部分を有する略長円環状に形成された第一掛止部43Aがそれぞれ配設されている。第一掛止部43Aは、図6、9に示すように、上げ底形成部材40Aから後方に延びるように形成され、後壁部23の横枠23bに引っ掛け可能とされている。
【0042】
第1上げ底形成部41Aの、図6、9における前後方向の中央部には、略逆L字状に形成された二つの第二掛止部45Aがそれぞれ配設されている。第二掛止部45Aは、図6、9に示すように、上げ底形成部材40Aから上方に延びるように形成され、図7に示す、上げ底形成部材40Aが第1の状態にあるときに、第一掛止部43Aが引っ掛けられる、後壁部23の横枠23bより上側に位置する後壁部23の横枠23bに、引っ掛け可能とされている。
【0043】
第2上げ底形成部42Aは、第2上げ底形成部42から係止バー44を取り除いた構成とされている。
【0044】
上げ底形成部材40Aは、上げ底形成部材40と保持状態が異なる。本実施形態では、図7、8に示すように、第一掛止部43Aを後壁部23の横枠23bに引っ掛けるとともに、第二掛止部45Aを、第一掛止部43Aが引っ掛けられる、後壁部23の横枠23bより上側に位置する後壁部23の横枠23bに、引っ掛けて、第1の状態を保持する。第2の状態の保持は、図9に示すように、上げ底形成部材40と同様となっている。
【0045】
本実施形態では、第一掛止部43Aと、第二掛止部45Aと、後壁部23の横枠23bと、で上げ底形成部材40Aを第1の状態に保持する、保持手段11Aが構成される。
【0046】
このような構成としても、金属で形成しても傷の発生を抑制して見映えが悪くならないとともに、上げ底形成部材40Aが動くことによって生じる、手に当たる、手を挟む等の危険を防止することができる。
【0047】
本発明の第三の実施形態について説明する、陳列用容器10と共通する構成については、同一符号を付してそれらの説明の全部又は一部を省略する。
【0048】
陳列用容器10Bでは、上げ底形成部材40Bの第1上げ底形成部41Bの端部41Ba側の左右方向における端部に、略L字状に形成された第一掛止部43Bが配設されている。第一掛止部43Bは、図10における、左右方向の外側に延びるように形成されている。
【0049】
第一掛止部43Bは、左壁部24の横枠24b(図1参照)、右壁部25の横枠25bに乗せて引っ掛け可能とされている。左壁部24、右壁部25の後側の外周枠とその近傍に位置する縦枠24a(図1参照)、縦枠25aとの間に配置して、図10、11には図示していないが第二掛止部として、上げ底形成部材40Bに係止バー44、若しくは、第二掛止部45Aのような構成を設けて、上げ底形成部材40Bを第1の状態とすることが可能となる。第2の状態の保持は、図11に示すように、上げ底形成部材40、上げ底形成部材40Aと同様となっている。
【0050】
本実施形態では、第一掛止部43Bと横枠24b、横枠25b、左壁部24、右壁部25の後側の外周枠とその近傍に位置する縦枠24a(図1参照)、縦枠25a、第二掛止部としての係止バー44と右壁部25の縦枠25a、又は、第二掛止部としての第二掛止部45Aと後壁部23の横枠23b、で上げ底形成部材40Bを第1の状態に保持する、保持手段が構成される。
【0051】
このような構成としても、金属で形成しても傷の発生を抑制して見映えが悪くならないとともに、上げ底形成部材40Bが動くことによって生じる、手に当たる、手を挟む等の危険を防止することができる。
【0052】
本発明の陳列用容器は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
【0053】
例えば、第1の状態を、第1上げ底形成部41が左壁部24、右壁部25、のうちのいずれかの壁部の内側に重ねられるとともに、第2上げ底形成部42が当該壁部の上端部側から延びる態様とすることもできる。
【0054】
また、第2の状態を、第2上げ底形成部42が底壁部21上に立設されるとともに、第1上げ底形成部41の第2上げ底形成部42と連結された側とは反対側の端部41aが左壁部24、右壁部25のうちの一の壁部と連設された態様とすることもできる。
【0055】
また、上げ底形成部材40、上げ底形成部材40A、上げ底形成部材40Aを、第1の状態に保持できるのであれば、底壁部21、前壁部22、後壁部23、左壁部24、右壁部25と、上げ底形成部材40、上げ底形成部材40A、上げ底形成部材40Aとの係わり合いの態様は適宜変更することができる。
【0056】
また、上記実施形態では、容器本体20は、本体部材26と、サイド部材27と、を組み合わせて構成していたが、一体構成としたり、底壁部21と、前壁部22と、後壁部23と、左壁部24と、右壁部25と、を全て別部材で構成したり、等適宜変更することができる。
【0057】
また、容器本体20、上げ底形成部材40、上げ底形成部材40A、上げ底形成部材40Aは、金属製の棒状部材を屈折、溶接等して形成されていたが、金属製の板材で形成することも可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 陳列ユニット
10 陳列用容器
11 保持手段
10A 陳列用容器
11A 保持手段
10B 陳列用容器
20 容器本体
21 底壁部
22 前壁部
23 後壁部
24 左壁部
25 右壁部
40 上げ底形成部材
41 第1上げ底形成部
41a 端部
42 第2上げ底形成部
43 掛止部
44 係止バー
40A 上げ底形成部材
41A 第1上げ底形成部
41Aa 端部
43A 第一掛止部
45A 第二掛止部
40B 上げ底形成部材
41B 第1上げ底形成部
41Ba 端部
43B 第一掛止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11