(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20230123BHJP
【FI】
G06Q10/087
(21)【出願番号】P 2022130300
(22)【出願日】2022-08-17
【審査請求日】2022-08-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515029558
【氏名又は名称】セーフィー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】木場 要子
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 諒子
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-088912(JP,A)
【文献】特開2016-091287(JP,A)
【文献】特開2021-105916(JP,A)
【文献】特開2021-051494(JP,A)
【文献】特開2022-039073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
撮像装置によって撮像された撮像画像を画面に表示し、
前記画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定し、
前記領域は、商品が入った物体が置かれる領域であり、
前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウント
し、
カウントした前記物体の数と、前記物体に含まれる商品の数と、に基づき、前記領域に置かれている物体に含まれる商品の数を出力する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記物体に入る商品の数を設定する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項
2に記載の情報処理システムにおいて、
商品の種類ごとに、前記物体に入る商品の数を設定する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項
4に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上について複数の候補を出力し、
出力された前記複数の候補を選択する選択操作に基づいて、前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに情報を送信する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
時系列に沿って前記物体の数の推移を出力する、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項
6に記載の情報処理システムにおいて、
前記物体の数が閾値以下となった場合、前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに前記商品の発注に関する情報を送信する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項
8に記載の情報処理システムにおいて、
前記物体の数が閾値以下となったか否かを判定し、前記物体の数が閾値以下となったと判定した場合、前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに前記商品の発注に関する情報を送信する、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項
8に記載の情報処理システムにおいて、
前記画面を介したユーザー操作に基づいて前記閾値を設定する、
情報処理システム。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の種類を識別する、
情報処理システム。
【請求項12】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記1つ以上の領域とは複数の領域であり、
前記複数の領域それぞれに置かれている物体の数をカウントし、
カウントした前記複数の領域それぞれに置かれている物体の数を出力する、
情報処理システム。
【請求項13】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記撮像装置は、監視カメラである、
情報処理システム。
【請求項14】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記物体は、前記商品が入ったコンテナ又はダンボールである、
情報処理システム。
【請求項15】
情報処理方法であって、
撮像装置によって撮像された撮像画像を画面に表示し、
前記画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定し、
前記領域は、商品が入った物体が置かれる領域であり、
前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウント
し、
カウントした前記物体の数と、前記物体に含まれる商品の数と、に基づき、前記領域に置かれている物体に含まれる商品の数を出力する、
情報処理方法。
【請求項16】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から1
4までの何れか1項に記載の情報処理システムとして動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の在庫を管理する在庫管理システムがある。
特許文献1では、商品に関連付けられているRFID(Radio Frequency Identifier)タグを用いた商品の在庫管理のシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導入コスト等の面ですべての商品にRFIDタグを付すことができない現場もある。また、例えば、野菜、果物等、RFIDタグを付して在庫を管理することが適切ではない商品もある。また、すべての商品にRFIDタグが付されている場合でも、例えばコンテナ又はダンボール等の容器に商品が入っている場合、商品の数を適切に把握することができないこともある。
また、例えば衣料品等を販売する店舗におけるオペレーションとしては、バックヤードにおいて商品をコンテナ又はダンボール等の容器に入ったままの状態(この状態で工場や倉庫から店舗まで運ばれる)で置いておき、店舗管理者が所定の時間に目視で容器の数を確認し(必要に応じて写真を撮り)、それを本社の在庫管理担当者に知らせることにより、全体の在庫を把握し調整している。しかしながら、このやり方ではリアルタイムに状況を把握することが難しいため、余剰在庫ができてしまい、それを置くために店舗のスペースを無駄に使っているという現状がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、撮像装置によって撮像された撮像画像を画面に表示する。画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定する。領域は、商品が入った物体が置かれる領域である。撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウントする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、クライアント装置110に表示されている領域を設定する画面500の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、コンテナ140のカウント数の情報を含む画面700の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、入力領域810を含む画面500の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、変形例1の領域データの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、変形例2の領域データの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、領域に置かれているコンテナ数の情報と、領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の数の情報と、を含む画面700の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、入力領域1210を含む画面500の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、商品の情報を入力する入力領域を含む画面500の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、商品の情報を選択する選択領域を含む画面500の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表されるか、信号値の物理的な数値によって表されるか、又は量子的な重ね合わせによって表されるかによらず、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
また、実施形態中に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、サーバーからダウンロード可能な態様で実施してもよいし、クラウドコンピュータ上でプログラムの実行がなされてもよいし、不揮発性又は揮発性の非一時的な記憶媒体に記憶させて頒布されてもよい。
【0011】
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、撮像装置120と、を含む。サーバー装置100と、クライアント装置110と、撮像装置120と、はネットワーク190を介して通信可能に接続されている。
サーバー装置100は、撮像装置120で撮像された撮像画像を記憶し、撮像画像を解析等し、解析等の結果をクライアント装置110等に送信する。クライアント装置110は、サーバー装置100から受け取った撮像画像を表示したり、サーバー装置100から受け取った解析結果等を表示したりする。クライアント装置110は、店舗等において商品の在庫管理等を行う担当者が操作する装置である。撮像装置120は、店舗に設置されているカメラである。より好適には、撮像装置120は、店舗に設置されている監視カメラである。監視カメラを流用することによって安価に情報処理システム1000を構築することができる。実施形態1において、撮像装置120は、店舗の物置等、店舗の商品が入ったコンテナ140又はダンボール等が置かれる領域130を撮像するよう設置される。ここで、コンテナ140又はダンボールは、物体の一例である。なお、コンテナとは、店舗の商品等を入れて輸送するための入れ物である。実施形態1では、物体の例としてコンテナ140を例に説明を行う。
【0012】
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110は1台しか図示していないが、情報処理システム1000には複数のクライアント装置110が含まれていてもよい。また、
図1では、クライアント装置110の例としてPCを示しているが、PCに限定されるものではなく、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等、後述する画面等を表示できるものであればどのようなものであってもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成される場合、その装置の一例はサーバー装置100である。
【0013】
2.ハードウェア構成
(サーバー装置100のハードウェア構成)
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。
【0014】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能等が実現される。
記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
通信部230は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク190に接続し、他の装置との通信を司る。
実施形態1では、説明の簡略化のため、サーバー装置100に含まれる制御部210は1つとして示しているが、複数であってもよい。また、制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは、記憶部220に限られず、サーバー装置100と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。
【0015】
(クライアント装置110のハードウェア構成)
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、入力部330と、出力部340と、通信部350と、を含む。
【0016】
制御部310は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。
記憶部320は、HDD、ROM、RAM、SSDの何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能が実現される。
入力部330は、キーボード及び/又はマウス等であって、ユーザー操作に基づいて情報をクライアント装置110に入力する。出力部340は、ディスプレイ等であって、制御部310の制御に基づいて、画面等を表示する。通信部350は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク190に接続し、他の装置との通信を司る。
【0017】
3.情報処理
以下、実施形態1に係る情報処理を説明する。
図4は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図である。
シーケンスSQ401において、撮像装置120は、所定の領域、実施形態1の例では領域130を少なくとも含む領域を撮像し、撮像画像(動画)をサーバー装置100に送信する。なお、撮像画像には、属性情報として、撮像日時の情報等が含まれる。
撮像装置120から撮像画像を受信すると、シーケンスSQ402において、サーバー装置100の制御部210は、受信した撮像画像を202等の所定の記憶領域に一時的に記憶する。なお、撮像画像の送信及び記憶の処理は情報処理システム1000が起動中は繰り返し実行される。
【0018】
シーケンスSQ403において、制御部210は、クライアント装置110より領域を設定する画面の表示要求を受信する。
領域を設定する画面の表示要求を受け取ると、シーケンスSQ404において、制御部210は、撮像画像に基づいて、領域を設定する画面を生成する。
そして、シーケンスSQ405において、制御部210は、生成した画面を要求元のクライアント装置110に画面を送信する。画面を生成し、表示要求元に画面を送信する処理は、表示制御の一例である。なお、実施形態1では、サーバー装置100が画面を生成し、表示要求元のクライアント装置110に送信するものとして説明を行う。以下においても同様である。但し、表示要求に基づいて、サーバー装置100が画面の生成に関するデータをクライアント装置110に送信する。クライアント装置110は、受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。このように画面の生成等に用いられるデータを表示要求元の装置に送信する処理も表示制御の一例である。
【0019】
シーケンスSQ406において、制御部310は、サーバー装置100から受信した、領域を設定する画面(後述する
図5に示す画面)を出力部340に表示する。
図5は、クライアント装置110に表示されている領域を設定する画面500の一例を示す図である。画面500には、店舗の物置等、撮像装置120によって撮像されたコンテナ140が置かれる場所が含まれる。
クライアント装置110の操作者は、
図5の画面において、置かれたコンテナ140をカウントしたい領域を設定する操作を行う。領域を設定する操作とは、例えば出力部340においてクリック及び/又はドラッグにより四角形等の領域を描く操作等である。
図5の例では、操作者は、領域510と領域520とを設定する操作を行っている。領域510及び領域520は、それぞれコンテナが置かれる領域である。シーケンスSQ407において、制御部310は、操作者の操作に関する情報を操作情報として受け付ける。操作情報としては、例えば、撮像画像上においてどこに領域が設定されたかの情報等がある。制御部310は、撮像画像上の設定された領域の位置情報等を、設定された領域ごとに記憶部220等に記憶する。
シーケンスSQ408において、制御部310は、サーバー装置100に操作情報を送信する。
シーケンスSQ409において、制御部210は、受信した操作情報等に基づいて、撮像画像上に1つ以上の領域を設定する。上述したように領域は、商品が入ったコンテナ140が置かれる領域である。
【0020】
なお、画面上において、複数の領域(
図5の例では、領域510及び領域520)が設定されたことを検知した場合、制御部210は、複数の領域それぞれが異なる態様で表示されるよう制御する。
図5の例では、複数の領域それぞれを囲う線を異なるよう表示するよう制御することによって領域が異なることを示している。但し、このことに限定されるものではない。制御部210は、複数の領域がそれぞれ異なる領域であることを示さればよい。例えば、制御部210は、異なる領域を囲う線を異なる色で表示するようにしてもよいし、領域自体に異なる背景色を付けるようにしてもよい。
【0021】
また、クライアント装置110の操作者は、
図5の画面において領域を設定した後、設定した領域に名前を付ける操作を行うようにしてもよい。領域に名前を付ける操作を検知した場合、制御部210は、名前を入力するための入力領域を領域に関連付けて表示するよう制御する。
図5の例では、領域510に関連付けて入力領域530が表示され、「エリアA」の名前が入力されている。また、領域520に関連付けて入力領域540が表示され、「エリアB」の名前が入力されている。入力された名前の情報は制御部210に送信され、サーバー装置100において、該当する領域と関連付けて管理される。
シーケンスSQ409までの処理は、領域を設定する処理である。
【0022】
領域が設定されると、シーケンスSQ410において、制御部210は、撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれているコンテナ140の数をカウントする。
図5に示されるように、複数の領域が設定された場合、制御部210は、複数の領域それぞれに置かれているコンテナ140の数をカウントする。このカウントは、例えばAI(Artificial Intelligence)による物体検知等の手法を用いて行う。例えば、制御部210は、撮像画像と、撮像画像の領域の位置情報と、を学習済みモデルに入力する。ここで、学習済みモデルは、撮像画像と、撮像画像に該当する領域の位置情報と、を入力データ、領域の位置情報で示される、撮像画像に含まれる領域に置かれているコンテナの数を出力データ、として学習された学習済みモデルである。制御部210は、学習済みモデルより、位置情報で示される位置の領域に置かれているコンテナの数を取得することで、カウントする。
シーケンスSQ411において、制御部210は、カウントしたコンテナ140の数を記憶部220等の所定の記憶領域に記憶する。上述したように、複数の領域が設定された場合、制御部210は、カウントした複数の領域それぞれに置かれているコンテナ140の数をそれぞれの領域に関連付けて出力する。カウントしたコンテナ140の数を所定の記憶領域に記憶する処理は、カウントしたコンテナ140の数を出力する処理の一例である。シーケンスSQ411の処理によって、例えば、
図6に示すようなデータ(以下、領域データともいう)が記憶される。
図6は、領域データの一例を示す図である。
図6に示されるように、領域データには、ユーザーIDと、デバイスIDと、地域IDと、店舗IDと、部屋IDと、領域IDと、領域名と、日時と、カウントされたコンテナ数と、が含まれる。この他、例えば各IDに対応する名称として、ユーザー名、デバイス名、地域名、店舗名、部屋名等が設定されてもよい。なお、ここでいうユーザーとは、主に撮像装置120の所有者、又は管理者、又は利用者等を意味するが、これ以外であってもよいし、これらを分けて別々のIDや名称として設定されるようにしてもよい。ユーザーIDは、撮像装置のユーザーを識別する識別情報である。デバイスIDは、撮像装置を識別するIDである。地域IDは、店舗が所属する地域を識別する識別情報である。店舗IDは、撮像装置120が設置されている店舗を識別する識別情報である。部屋IDは、店舗の中の部屋を識別する識別情報である。領域IDは、
図5に示されるような画面において設定された領域を識別する識別情報である。領域名は、領域IDに対応し、
図5に示されるような画面において設定された領域の名前である。日時は、コンテナ数がカウントされる際に用いられた撮像画像が撮像された日時を示す情報である。コンテナ数は、カウントされたコンテナの数を示す情報である。撮像画像に基づく、コンテナ140の数のカウント等の処理は、定期的に(例えば、2時間に1回)実行される。なお、
図6の例では領域データにはレコード610~レコード640のみが示されているがこれは例示である。
【0023】
シーケンスSQ412において、制御部210は、クライアント装置110よりカウント数の情報を含む画面の表示要求を受信する。
クライアント装置110よりカウント数の情報を含む画面の表示要求を受け取ると、シーケンスSQ413において、制御部210は、
図6に示されるようなデータ及びコンテナ140の数のカウントに係る撮像画像等に基づき、カウント数の情報を含む画面を生成する。
そして、シーケンスSQ414において、制御部210は、生成した画面を要求元のクライアント装置110に画面を送信する。
【0024】
シーケンスSQ415において、制御部310は、サーバー装置100から受信した画面(後述する
図7に示す画面)を出力部340に表示する。
図7は、コンテナ140のカウント数の情報を含む画面700の一例を示す図である。なお、
図7はあるユーザーのある撮像装置に関する情報を表示しているが、複数のユーザー又は複数の撮像装置に関する情報を一緒に表示してもよいし、それらを選択的に表示可能としてもよい。また、例えば複数地域に跨って多店舗展開している会社において、複数の管理者(ユーザー)ごとに幾つかの店舗/地域を分けて担当させるような場合、ユーザーIDに地域ID/店舗IDを対応付けておき、デフォルトでは各ユーザーが担当する地域/店舗における直近の時刻のデータを優先して表示し、更にユーザーの指示に応じて地域名/店舗名/部屋名/領域名/日時/コンテナ数等の各種情報ごとにソート又は絞り込み表示可能としてもよい。また、各ユーザーが担当する地域/店舗におけるコンテナ数(又は商品数)を合算して表示可能としてもよい。画面700は、表示領域710と、表示領域790と、を含む。表示領域710には、カウントされたコンテナ140の個数、コンテナ140をカウントした撮像画像等が表示される。その他、ユーザー名、デバイス名、地域名、店舗名、部屋名等を一緒に表示してもよい。画像720は、撮像画像であり、例えば
図5の画面500で対応する時刻のものをサムネイル化し、更に好ましくは対応する領域を識別可能に示したものである。領域730は、カウントしたコンテナ140が置かれている領域(エリア)の情報であり、
図6の領域名に対応する。日時740は、画像720に表示されている撮像画像が撮像された日時の情報であり、
図6の日時に対応する。個数750は、該当する撮像画像の該当する領域に置かれているコンテナ140の数であり、
図6のコンテナ数に対応する。画像720、領域730、日時740、個数750を1つのレコードとして、表示領域710には複数のレコードが含まれる。表示領域790には、複数の領域それぞれに置かれているコンテナ140の数の時系列に沿った推移が含まれる。表示領域790に含まれるグラフのX軸は時間である。Y軸はコンテナ140の数である。
図7に示されるように、制御部210は、時系列に沿ってコンテナ140の数の推移を出力するよう制御する。カウントしたコンテナ140の数を画面に表示するよう制御する処理は、カウントしたコンテナ140の数を出力する処理の一例である。
【0025】
シーケンスSQ416において、制御部210は、シーケンスSQ410でカウントしたコンテナ140の数が領域ごとに予め定められた閾値以下か否かを判定する。
コンテナ140の数が予め定められた閾値以下であると判定した場合、シーケンスSQ417において、制御部210は、コンテナ140の数に基づいて、商品の在庫を管理するシステムに情報を送信する。例えば、制御部210は、領域に置かれているコンテナ140の数に応じて予め定められた数の商品の発注に関する情報を、商品の在庫を管理するシステムに送信する。なお、発注情報を送信した後は、重複した発注を防止するため、制御部210は、同じ領域で新たな時刻のレコードにおいてコンテナ数が閾値以下の状態が継続した場合であっても更なる発注はしないようにし、コンテナ数が増加又は再び閾値を超える状態となった場合にこれを解除すればよい。
【0026】
実施形態1の処理によれば、設定された領域に置かれたコンテナ140の数が自動的にカウントされるため、担当者は商品の在庫等を適切に把握することができる。そのため、余剰在庫を抑制することができ、店舗のスペースの無駄な使用を防ぐことができる。
【0027】
(変形例1)
実施形態1の変形例1を説明する。
変形例1のクライアント装置110の操作者は、
図5の画面において領域を設定した後、設定した領域にコンテナ140の数の閾値を設定する操作を行うようにしてもよい。コンテナ140の数の閾値を設定する操作を検知した場合、変形例1の制御部210は、画面に閾値を設定するための入力領域810を表示させるように制御する。
図8は、入力領域810を含む画面500の一例を示す図である。クライアント装置110の操作者は、入力領域810に該当する領域(
図8の例では領域520)のコンテナ140の数の閾値を設定する。この閾値は、この値以下になった場合に、コンテナに含まれる商品の発注を行うための閾値である。入力領域810に閾値が入力されたことを検知した場合、制御部210は、該当する領域の領域ID等と関連付けて閾値を記憶する。すなわち、制御部210は、画面を介したユーザー操作に基づいて領域と領域に関するコンテナ140の数に係る閾値とを設定する。
図9は、変形例1の領域データの一例を示す図である。
図9の領域データでは、
図6に示した領域データに比べて、閾値の情報が更に項目に含まれている。閾値は、
図8等の画面で設定されたコンテナ140の数の閾値である。
図9に示されるような画面において閾値が設定されている場合、シーケンスSQ413において、制御部210は、シーケンスSQ408でカウントしたコンテナ140の数が閾値以下か否かを判定する。
コンテナ140の数が閾値以下となったと判定した場合、シーケンスSQ414において、制御部210は、カウントしたコンテナ140の数に基づいて、商品の在庫を管理するシステムに、コンテナ140に格納されている商品の発注に関する情報を送信する。例えば、制御部210は、領域に置かれているコンテナ140の数に応じて予め定められた数の商品の発注に関する情報を、商品の在庫を管理するシステムに送信する。
【0028】
変形例1によれば、コンテナ140の数の閾値を設定することができる。適切な閾値を設定することによって、コンテナ140の数が閾値以下になった場合、自動的に発注がなされるため、商品の販売機会の損失を防ぐことができる。なお、重複した発注を防止するための仕組みについては、実施形態1と同様にすればよい。
【0029】
(変形例2)
実施形態1の変形例2を説明する。
変形例2の制御部210は、カウントしたコンテナ140の数と、コンテナ140に含まれる商品の数と、に基づき、領域に置かれているコンテナ140に含まれる商品の数を出力する。なお、変形例2ではコンテナ140に含まれる商品の数は予め定められているものとする。
図10は、変形例2の領域データの一例を示す図である。
図10の領域データでは、
図6に示した領域データに比べて、商品数の情報が更に項目に含まれている。商品数は、該当する領域に置かれているすべてのコンテナに含まれる商品の合計数である。より具体的には、「コンテナ数」×「コンテナ毎の商品数」=「商品数」として算出される。
【0030】
また、クライアント装置110より商品数の情報を含む画面の表示要求を受け取ると、制御部210は、
図10に示されるようなデータ及びコンテナ140の数のカウントに係る撮像画像等に基づき、領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の合計数の情報を含む画面を生成する。制御部210は、生成した画面を要求元のクライアント装置110に画面を送信する。制御部310は、サーバー装置100から受信した画面(後述する
図11に示す画面)を出力部340に表示する。
図11は、領域に置かれているコンテナ数の情報と、領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の数の情報と、を含む画面700の一例を示す図である。
図11の表示領域710は、
図7の表示領域710に比べて、商品数1110が更に含まれている。商品数1110は、該当する領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の数である。また、制御部210は、画面700を介した操作等に応じて、
図11の表示領域790のグラフのY軸を、コンテナ140の数から領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の数に相互に切り替えるようにしてもよい。
【0031】
変形例2によれば、領域に置かれているすべてのコンテナ140に含まれる商品の数を出力することができる。なお、前述した実施例における自動発注と同様に、商品数についても閾値を設け、出力された商品数が閾値以下となった場合に自動発注がかかるようにしてもよい。
【0032】
(変形例3)
実施形態1の変形例3を説明する。
変形例3のクライアント装置110の操作者は、
図5の画面において領域を設定した後、設定した領域のコンテナ140に含まれる商品の数を設定する操作を行うようにしてもよい。コンテナ140に含まれる商品の数を設定する操作を検知した場合、変形例3の制御部210は、画面に商品の数を設定するための入力領域1210を表示させるように制御する。
図12は、入力領域1210を含む画面500の一例を示す図である。クライアント装置110の操作者は、入力領域1210に該当する領域に置かれるコンテナ140に含まれる商品の数を設定する。入力領域1210に商品の数が入力されたことを検知した場合、制御部210は、該当する領域の領域ID等と関連付けてコンテナ140に含まれる商品の数を記憶する。すなわち、制御部210は、入力領域1210に入力された値に基づいて、1つのコンテナ140に入る商品の数を設定する。
【0033】
変形例3によれば、コンテナ140ごとにコンテナに含まれる商品の数を設定することができる。
【0034】
(変形例4)
実施形態1の変形例4を説明する。
変形例4のクライアント装置110の操作者は、
図5の画面において領域を設定した後、設定した領域のコンテナ140に含まれる商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定するようにしてもよい。コンテナ140に含まれる商品の情報を入力する操作を検知した場合、変形例4の制御部210は、画面に商品の情報を入力する入力領域1310、入力領域1320、入力領域1330を表示させるように制御する。
図13は、商品の情報を入力する入力領域を含む画面500の一例を示す図である。入力領域1310は商品の名称を入力する領域である。入力領域1320は商品の色を入力する領域である。入力領域1330は商品のサイズを入力する領域である。クライアント装置110の操作者は、入力領域1310で商品の名称を、入力領域1320で商品の色を、入力領域1330で商品のサイズを入力する。入力領域1310、入力領域1320及び入力領域1330で情報が入力されたことを検知した場合、制御部210は、該当する領域の領域ID等と関連付けてコンテナ140に含まれる商品の名称、色、サイズを記憶する。この処理は、制御部210が、コンテナ140に含まれる商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する処理の一例である。
【0035】
変形例4によれば、領域に置かれるコンテナに含まれる商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定することができる。
【0036】
(変形例5)
実施形態1の変形例5を説明する。
コンテナ140に含まれる商品の情報を選択する操作を検知した場合、変形例5の制御部210は、画面に商品の情報を入力する選択領域1410、選択領域1420、選択領域1430を表示させるように制御する。
図14は、商品の情報を選択する選択領域を含む画面500の一例を示す図である。選択領域1410は商品の名称を選択する領域である。選択領域1420は商品の色を選択する領域である。選択領域1430は商品のサイズを選択する領域である。例えば、操作者が選択領域1410を選択すると、制御部210は、
図15に示されるような商品の名称を選択するための選択メニュー1510を表示する。15は、選択メニュー1510が表示されている、画面500の一例を示す図である。操作者は選択メニュー1510から商品の名称を選択すると、選択された商品の名称が選択領域1410において選択された状態となる。選択領域1420及び選択領域1430が選択された場合も同様である。選択領域1410、選択領域1420及び選択領域1430で情報が選択されたことを検知した場合、制御部210は、該当する領域の領域ID等と関連付けてコンテナ140に含まれる商品の名称、色、サイズを記憶する。この処理は、制御部210が、商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上について複数の候補を出力する。そして、制御部210が、出力された複数の候補を選択する選択操作に基づいて、商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する処理の一例である。
【0037】
変形例5によれば、領域に置かれるコンテナに含まれる商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定することができるとともに、予め設定されている名称、色、サイズから選択するため誤った情報で設定することを防止することができる。
【0038】
(変形例6)
実施形態1の変形例6を説明する。
変形例6のクライアント装置110の操作者は、
図14又は
図15の画面において商品の名称又は色又はサイズ等を設定した後、商品の種類(ここでは名称、色及びサイズ等のうち何れか1つ以上が同じものを同一の種類とする)ごとにコンテナに含まれる商品の数を設定する操作を行うようにしてもよい。変形例6の制御部210は、設定した情報に基づいて、各領域に含まれる商品数を算出し、出力してもよい。より具体的には、制御部210は、各領域に対応する「商品の種類」から、その種類に対応する「商品の種類ごとのコンテナに含まれる商品の数」を特定し、例えば「コンテナ数」×「商品の種類ごとのコンテナに含まれる商品の数」=「商品数」として、その領域に含まれる「商品数」を算出する。
【0039】
変形例6によれば、商品の種類ごとにコンテナに含まれる商品の数を設定することができ、その情報に基づいて各領域に含まれる商品数を出力することができる。
【0040】
(変形例7)
実施形態1の変形例7を説明する。
変形例7の制御部210は、撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれているコンテナ140の種類を識別するとともに、識別したコンテナ140の種類ごとのコンテナの数をカウントする。コンテナの種類は、例えば、制御部210は、AIによる画像解析によって識別する。例えば、制御部210は、撮像画像を学習済みモデルに入力する。ここで、学習済みモデルは、撮像画像を入力データ、撮像画像に含まれるコンテナの種類ごとのコンテナ数を出力データ、として学習された学習済みモデルである。制御部210は、学習済みモデルより、種類ごとのコンテナ数を取得することで、カウントする。
【0041】
変形例7によれば、撮像画像に基づいてコンテナの種類を識別し、どの種類のコンテナがいくつ領域に置かれているのかカウントすることができる。
【0042】
(その他の変形例)
上述した実施形態等では、設定した領域に置かれたコンテナの数(又は商品数)が閾値以下になった場合、制御部210は、在庫を管理するシステム等に発注に関する情報を送信するよう説明を行った。しかし、制御部210は、設定した領域に置かれたコンテナの数(又は商品数)が設定された数以上になった場合、在庫過多であるとしてコンテナの数(又は商品数)が設定された数以上あることを示す情報を出力するようにしてもよい。出力としては、所定のシステム、又は装置に対して、情報を送信してもよいし、ディスプレイ等に表示するようにしてもよい。
【0043】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0044】
(1)情報処理システムであって、撮像装置によって撮像された撮像画像を画面に表示し、前記画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定し、前記領域は、商品が入った物体が置かれる領域であり、前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウントする、情報処理システム。
【0045】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、カウントした前記物体の数を出力する、情報処理システム。
【0046】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、カウントした前記物体の数と、前記物体に含まれる商品の数と、に基づき、前記領域に置かれている物体に含まれる商品の数を出力する、情報処理システム。
【0047】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記物体に入る商品の数を設定する、情報処理システム。
【0048】
(5)上記(4)に記載の情報処理システムにおいて、商品の種類ごとに、前記物体に入る商品の数を設定する、情報処理システム。
【0049】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する、情報処理システム。
【0050】
(7)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上について複数の候補を出力し、出力された前記複数の候補を選択する選択操作に基づいて、前記商品の名称、色、サイズのうち少なくとも1つ以上を設定する、情報処理システム。
【0051】
(8)上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに情報を送信する、情報処理システム。
【0052】
(9)上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、時系列に沿って前記物体の数の推移を出力する、情報処理システム。
【0053】
(10)上記(9)に記載の情報処理システムにおいて、前記物体の数が閾値以下となった場合、前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに前記商品の発注に関する情報を送信する、情報処理システム。
【0054】
(11)上記(10)に記載の情報処理システムにおいて、前記物体の数が閾値以下となったか否かを判定し、前記物体の数が閾値以下となったと判定した場合、前記物体の数に基づいて、前記商品の在庫を管理するシステムに前記商品の発注に関する情報を送信する、情報処理システム。
【0055】
(12)上記(10)又は(11)に記載の情報処理システムにおいて、前記画面を介したユーザー操作に基づいて領域と前記領域に関する前記閾値とを設定する、情報処理システム。
【0056】
(13)上記(1)から(12)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の種類を識別するとともに、前記物体の数をカウントする、情報処理システム。
【0057】
(14)上記(1)から(13)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記1つ以上の領域とは複数の領域であり、前記複数の領域それぞれに置かれている物体の数をカウントし、カウントした前記複数の領域それぞれに置かれている物体の数を出力する、情報処理システム。
【0058】
(15)上記(1)から(14)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記撮像装置は、監視カメラである、情報処理システム。
【0059】
(16)上記(1)から(15)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記物体は、前記商品が入ったコンテナ又はダンボールである、情報処理システム。
【0060】
(17)情報処理方法であって、撮像装置によって撮像された撮像画像を画面に表示し、前記画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定し、前記領域は、商品が入った物体が置かれる領域であり、前記撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウントする、情報処理方法。
【0061】
(18)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(16)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして動作させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0062】
変形例は任意に組み合わせて実施してもよい。
サーバー装置100が行う処理は複数の装置で構成されるシステムが行ってもよい。
【0063】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0064】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :撮像装置
130 :領域
140 :コンテナ
190 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :入力部
340 :出力部
350 :通信部
500 :画面
510 :領域
520 :領域
530 :入力領域
540 :入力領域
610 :レコード
640 :レコード
700 :画面
710 :表示領域
720 :画像
730 :領域
740 :日時
750 :個数
790 :表示領域
810 :入力領域
1000 :情報処理システム
1110 :商品数
1210 :入力領域
1310 :入力領域
1320 :入力領域
1330 :入力領域
1410 :選択領域
1420 :選択領域
1430 :選択領域
1510 :選択メニュー
【要約】 (修正有)
【課題】リアルタイムに状況を把握することができる商品の在庫を管理する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1000において、サーバー装置100は、撮像装置120によって撮像された撮像画像を記憶し、撮像画像を解析等し、解析等の結果をクライアント装置110等に送信し、その画面に表示させ、画面を介したユーザー操作に基づいて少なくとも1つ以上の領域を設定する。領域は、商品が入った物体(コンテナ140)が置かれる領域である。そして、撮像画像に基づいて、設定された領域に置かれている物体の数をカウントする。
【選択図】
図1