(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】液体容器
(51)【国際特許分類】
B65D 1/02 20060101AFI20230123BHJP
【FI】
B65D1/02 221
(21)【出願番号】P 2018192016
(22)【出願日】2018-10-10
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000102544
【氏名又は名称】エステー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】小林 諒子
(72)【発明者】
【氏名】三上 礼
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-030814(JP,A)
【文献】実開平05-089214(JP,U)
【文献】特開2018-140824(JP,A)
【文献】特表2012-517949(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0008077(US,A1)
【文献】意匠登録第1261648(JP,S)
【文献】意匠登録第1276239(JP,S)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂により形成した容器本体を有し、
前記容器本体の周壁が、前記容器本体の周方向に連続して並んだ複数の凸部を有し、
前記凸部が、前記容器本体の底壁と垂直な上下方向に延びた稜部を有し、前記周方向に隣接する他の凸部との間の谷部から前記稜部に向けて傾斜した斜面を有し、
前記稜部の前記上下方向の中央が前記上下方向の両端より外方へ膨出しており、
前記稜部の
前記上下方向の中央付近の壁の厚みが、前記周壁の他の部分より厚くなっており、
前記容器本体の周方向に沿った前記斜面の幅が、前記上下方向の両端より前記上下方向の中央が広い、
液体容器。
【請求項2】
前記谷部は、前記上下方向に直線状に延びている、
請求項1に記載の液体容器。
【請求項3】
前記容器本体は、ポリエチレンテフタレートを原料とする樹脂材料により形成されている、
請求項1に記載の液体容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、芳香剤などの液体を収容した液体容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、芳香剤などの揮発性を有する液体を収容する液体容器が知られている。この種の液体容器として、いわゆるPET(ポリエチレンテフタレート)ボトルが広く用いられている。PETにより形成した容器に芳香剤などの薬剤を収容し、密封状態で長時間が経過すると、薬剤と空気の反応が起こり、容器内圧が減少し、容器に凹みを生じる場合がある。
【0003】
このような経時的な凹みを目立たなくするため、容器の主面(正面および背面)の剛性を高めるとともにわずかに膨出させ、且つ容器の側面の剛性を低くして側面を積極的に変形させるようにした容器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来の容器は、主面の凹みを目立たなくすることができる反面、側面が大きく凹む場合があり、容器全体として凹みを目立たなくすることはできない。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、減圧時の凹みを目立たなくすることができる液体容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液体容器の一態様は、樹脂により形成した容器本体を有する。容器本体の周壁は、容器本体の周方向に連続して並んだ複数の凸部を有する。凸部は、容器本体の底壁と垂直な上下方向に延びた稜部を有する。凸部は、周方向に隣接する他の凸部との間の谷部から稜部に向けて傾斜した斜面を有する。稜部の上下方向の中央は、上下方向の両端より外方へ膨出している。稜部の上下方向の中央付近の壁の厚みは、周壁の他の部分より厚くなっている。容器本体の周方向に沿った斜面の幅は、上下方向の両端より上下方向の中央が広い。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、減圧時の凹みを目立たなくすることができる液体容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る液体容器を示す外観斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の液体容器をF2-F2線に沿って見た断面図である。
【
図6】
図6は、
図3の液体容器をF6-F6線に沿って見た断面図である。
【
図7】
図7は、
図3の液体容器をF7-F7線に沿って見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、液体容器100は、容器本体10およびカバー体20を有する。容器本体10は、PET(ポリエチレンテフタレート)を原料にした樹脂により形成された、いわゆるPETボトルである。カバー体20は、例えば樹脂により形成される。本実施形態の液体容器100は、例えば、芳香剤や消臭剤などの揮散性を有する薬剤Yの揮散容器として使用される。
【0011】
図2に示すように、容器本体10は、カバー体20により覆われたネック部11および肩部13を有する。容器本体10は、例えば、ブロー成形により形成される。液体容器100を出荷する際には、ネック部11の上端開口11aを介して容器本体10内に薬剤Yを充填し、上端開口11aを図示しない内キャップにより密閉し、肩部13にカバー体20を被せる。
【0012】
カバー体20の内側には、円板状の揮散体19が取り付けられている。カバー体20の内周面には、揮散体19の下端縁に係合して支持する複数の支持突起21が突設されている。つまり、
図2に示すようにカバー体20を容器本体10に取り付けた状態で、揮散体19の上方に空間が形成されており、揮散体19が支持突起21から離間する上方に移動可能となっている。揮散体19は、例えば、パルプやポリエステル繊維、アクリル繊維などの薬剤Yを保持して揮散させることができる材料により形成されている。
【0013】
液体容器100を使用する場合には、カバー体20を一旦取り外して図示しない内キャップを上端開口11aから取り除き、容器本体10の上端開口11aを開放する。そして、
図2に示すように、揮散体19を支持したカバー体20を容器本体10に被せて、揮散体19の下面を吸い上げ芯17の上端に接触させる。
【0014】
吸い上げ芯17は、毛細管現象により液体を吸い上げ可能に円柱状に形成されており、中栓15の中央を貫通して設けられている。吸い上げ芯17は、例えば、ポリエステル繊維やナイロン繊維、ポリアセタール樹脂などの素材により形成される。吸い上げ芯17の上端は、中栓15をネック部11に取り付けた
図2の状態で、ネック部11の上端開口11aより上方にわずかに突出している。このため、揮散体19を支持したカバー体20を取り付けると、揮散体19が吸い上げ芯17の上端によってわずかに押し上げられ、揮散体19が支持突起21からわずかに上方に離間する。
【0015】
カバー体20は、容器本体10のネック部11を覆うように肩部13に嵌合して取り付けられる。カバー体20は、芳香剤を揮散させるための複数の揮散孔22を有する。容器本体10のネック部11の上端開口11aを介して揮散した薬剤Yは、カバー体20の複数の揮散孔22を介して揮散される。容器本体10内に収容する薬剤Yとして、上述した芳香剤や消臭剤の他に、殺虫剤などを収容してもよい。
【0016】
PETにより形成した容器本体10に芳香剤などの薬剤Yを収容して図示しない内キャップにより上端開口11aを密封した状態で長時間が経過すると、容器本体10内に収容した薬剤Yが容器内部の空気と反応して容器本体10内に負圧を生じる。また、PETは経時的に水を透過する性質も有するため、水分が容器本体10の壁を透過して、容器本体10の内圧が低下する場合もある。
【0017】
このように、密閉した容器本体10の内部に負圧を生じると、容器本体10の壁が内側に凹んで見栄えが悪くなる不具合を生じる。このため、本実施形態の液体容器100は、容器本体10の周壁12に凹みを生じた場合であっても、凹みを見え難くするための構造を有する。
【0018】
本実施形態の液体容器100は、容器本体10の周壁12の構造に特徴を有する。このため、ここでは、周壁12以外の構造に関する詳細な説明を省略する。言い換えると、周壁12の構造以外は、いかなる構造であってもよく、あらゆる形状の液体容器に本発明を適用することができる。なお、本発明は、経時的に水を透過するPETボトルの周壁12に適用した場合により効果的である。
【0019】
容器本体10は、筒状の周壁12と、周壁12の下端を塞ぐ底壁14と、を一体に有する。周壁12は、筒状であればよく、円筒形や四角筒形などいかなる形状であってもよい。底壁14は、周壁12の下端を密閉して塞ぐものであればいかなるものであってもよい。本実施形態では、周壁12は、4つの壁12a、12b、12c、12dをつなげた円筒形に近い略四角筒形に形成した。4つの壁12a、12b、12c、12dのうち対向する2つの壁12a、12bが周方向に湾曲しており、残り2つの互いに対向する壁12c、12dが平らである。
【0020】
図3に示すように、周壁12の4つの壁のうち湾曲した正面の壁12aには、底壁14と垂直な図示上下方向に延設された複数(本実施形態では4つ)の凸部2が設けられている。凸部2の図示上端は、容器本体10の肩部13の近くまで延びている。凸部2の図示下端は、容器本体10の底壁14の近くまで延びている。複数の凸部2は、容器本体10の周方向(壁12aの図示左右方向)に連続して並べて設けられている。
【0021】
凸部2は、周壁12の4つの壁12a、12b、12c、12dのうち少なくとも1つの壁に形成すればよい。凸部2の数は任意に設定可能である。本実施形態では、正面の壁12aの他に、
図4および
図5に示すように、正面の壁12aに対向する背面側の湾曲した壁12bにも同じ形状の複数(本実施形態では4つ)の凸部2を設けた。例えば、容器本体10が略円筒形である場合などには、凸部2を容器本体10の全周にわたって設けてもよい。
【0022】
各凸部2は、上下方向に延びた稜部3を有する。凸部2は、稜部3に向けて容器本体10の外方に隆起した山状に形成されている。言い換えると、凸部2は、容器本体10の周方向の両側に隣接する他の凸部2との間の境界線4(以下、谷部4と称する)から稜部3につながる2つの斜面5、6を有する。周方向に隣接する2つの凸部2の間の谷部4は、底壁14と垂直に直線状に延びている。
【0023】
稜部3は、
図3に示すように、上下方向の中央が図示右側に突出する略円弧状に湾曲している。このため、稜部3の図示左側の斜面5は、上下方向の中央付近が図示右側に膨出する形状を有する。つまり、斜面5の容器本体10の周方向に沿った幅は、上下方向の両端より上下方向中央が広く形成されている。反対に、稜部3の図示右側の斜面6は、上下方向の中央が図示右側に湾曲して凹む形状を有する。1つの凸部2において、斜面5の面積は、斜面6の面積より大きい。よって、中央が膨出した斜面5を有する壁部分は、斜面6を有する壁部分より大きく、容器本体10の内部に負圧が生じた場合に、斜面6を有する壁部分より凹み易い。斜面5を有する壁部分は、負圧により内側に凹むように変形する変形壁部8として機能する。
【0024】
また、稜部3は、
図4および
図5に示すように、上下方向の中央が容器本体10の外方に向けて膨出するように略円弧状に湾曲している。このため、稜部3の周方向の両側にある斜面5、6は、平らな面ではなく、稜部3の形状に沿った曲面となる。つまり、変形壁部8も3次元に湾曲した壁である。
【0025】
図4および
図5に示すように、稜部3が容器本体10の外方に向けて中央が突出する形状に湾曲しているため、凸部2の上下方向の中央部付近は、キャップ20の周壁20aより外方へわずかに突出している。言い換えると、容器本体10は、全体的に、上下方向の中央が肩部13および底壁14より外側へ膨出した形状を有する。
【0026】
図6は、容器本体10を
図3のF6-F6で切断した断面図であり、
図7は、容器本体10を
図3のF7-F7で切断した断面図である。上述したように、各凸部2の稜部3の上下方向の中央が外方へ膨出しているため、各凸部2は、容器本体10の肩部13の近く(および底壁14の近く)より上下方向の中央近くの方が斜面5、6の傾斜がきつく際立った山状になっている。各凸部2(および谷部4)は、壁12aの補強リブとして機能する。このため、容器本体10の正面の壁12a(および背面の壁12b)は、複数の凸部2によって、上下方向の中央付近の剛性が高められている。
【0027】
また、壁12aの厚みに着目すると、各凸部2の稜部3付近の壁の厚みが、他の部分の壁よりわずかに厚くなっているのがわかる。容器本体10をブロー成形により形成すると、傾斜角度がよりきつい上下方向の中央付近において、稜部3付近の壁の厚みが厚くなる。このような壁の厚みの差は、凸部2の斜面5、6の傾斜角度の差に関係する。つまり、斜面5、6の傾斜がきつい部位ほど、稜部3の近くの壁の厚みが厚くなっている。このため、各凸部2の稜部3の近くの壁部分の剛性が他の部分より高くなり、特に、上下方向の中央近くの容器の壁の剛性が高くなる。
【0028】
一方、各凸部2の上下方向の端部がそれぞれ容器本体10の肩部13および底壁14につながるため、各凸部2の上下方向の両端近くでは、壁12aの剛性は十分に確保されている。つまり、各凸部2において、稜部3の湾曲によって上下方向の中央近くの剛性が高められているとともに、上下方向の両端の剛性も十分に確保されているため、各凸部2が壁12aの補強リブとして機能することになる。
【0029】
以下、上述した凸部2の機能についてより詳細に説明する。
上述したように、容器本体10に薬剤Yを収容して密封すると、経時的に容器本体10内の薬剤Yが空気と反応して容器本体10内の圧力が低下する場合がある。また、水分が容器本体10の壁を透過して、容器本体10の内部圧力が低下する場合もある。
【0030】
容器本体10の内圧が低下して負圧になると、容器本体10の壁12a、12b、12c、12dに対し、壁12a、12b、12c、12dが内側に凹む方向の力が作用する。この際、容器本体10の壁の一部が内側に凹む可能性がある。このため、本実施形態では、容器本体10の正面の壁12aおよび背面の壁12bに設けた複数の凸部2の変形壁部8を積極的に凹ませて、容器本体10の他の壁12c、12dや肩部などが凹むことを防止している。
【0031】
凸部2を部分的に凹ませるための前提条件として、他の壁12c、12dや肩部の壁が、正面の壁12aおよび背面の壁12bより変形し難い硬さを有する必要がある。例えば、壁12c、12dの厚みを厚くしたり、壁12a、12bを薄くしたり、各凸部2の稜部3の湾曲形状を調整したりして、他の壁12c、12dや肩部の壁を正面および背面の壁12a、12bより変形し難くすることができる。
【0032】
各凸部2が部分的に変形する場合、稜部3付近の壁部分はほとんど変形しない。つまり、稜部3付近の壁部分は、上述したように、容器本体10の補強リブとして機能し、壁12a、12bの変形を抑えるように機能する。しかし、稜部3を設けた壁部分は、全く変形しない訳ではなく、上下方向の中央付近が容器本体10の内側にわずかに変形する。
【0033】
これに対し、稜部3を間に挟んで容器本体10の周方向の両側に配置した斜面5、6を含む壁部分は、稜部3付近の壁部分と比較して大きく変形する。つまり、斜面5、6が上述したように曲面であるため、負圧に対して柔軟に動いて、容器本体10の内側に向かう力を受け流すことができる。特に、斜面6より面積が広い斜面5を有する壁部が変形壁部8として機能し、斜面6を有する壁部より大きく変形する。このため、容器本体10の内部に負圧が生じた場合であっても、変形壁部8以外の容器本体10の壁が凹むことを抑制することができる。
【0034】
以上のように、本実施形態によると、容器本体10の内部に負圧が生じた場合、各凸部2の変形壁部8が積極的に変形するため、他の壁12c、12dや肩部の壁が凹むことを抑制することができる。また、この場合、各凸部2の稜部3の付近の壁部分の変形も抑えられる。このため、本実施形態によると、容器本体10の内部に負圧が生じた場合であっても、容器本体10の全体として見栄えが悪くなることを防止することができる。
【0035】
なお、容器本体10の内部に負圧が生じて各凸部2の変形壁部8が変形した場合、各凸部2の稜部3の近くの壁部分もわずかに内側に変形する。しかし、負圧が生じていない状態において上下方向の中央部が外方へ膨出するように稜部3が湾曲しているため、稜部3の近くの壁部分が内側にわずかに変形しても、容器本体10の見栄えが大きく変わることはない。
【0036】
また、本実施形態によると、容器本体10の内部に負圧が生じた場合、各凸部2の変形壁部8が大きく変形して、容器本体10の上下方向の中央付近が全体的に内側に凹む。このとき、変形壁部8を正面から見た形状が、上下方向の中央が周方向の一方へ膨らむように湾曲した形状であるため、中央が凹んだように見え難くする効果がある。
【0037】
さらに、本実施形態によると、複数の凸部2を周方向に区画した谷部4が底壁14と垂直な方向に真っ直ぐ延びているため、容器本体10の上下方向に外力が作用した場合における強度を高めることができる。
【0038】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0039】
例えば、上述した実施形態では、各凸部2において、稜部3を周方向に湾曲させて変形壁部8の周方向の一端辺だけを湾曲させた場合について説明したが、これに限らず、谷部4側の変形壁部8の周方向の他端辺も中央が膨出するように湾曲させてもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
樹脂により形成した容器本体を有し、
前記容器本体の周壁が、前記容器本体の周方向に連続して並んだ複数の凸部を有し、
前記凸部が、前記容器本体の底壁と垂直な上下方向に延びた稜部を有し、前記周方向に隣接する他の凸部との間の谷部から前記稜部に向けて傾斜した斜面を有し、
前記稜部の前記上下方向の中央が前記上下方向の両端より外方へ膨出している、
液体容器。
[2]
樹脂により形成した容器本体を有し、
前記容器本体の周壁が、前記容器本体の周方向に連続して並んだ複数の凸部を有し、
前記凸部が、前記容器本体の底壁と垂直な上下方向に延びた稜部を有し、前記周方向に隣接する他の凸部との間の谷部から前記稜部に向けて傾斜した斜面を有し、
前記容器本体の周方向に沿った前記斜面の幅が、前記上下方向の両端より前記上下方向の中央が広い、
液体容器。
[3]
前記谷部は、前記上下方向に直線状に延びている、
[1]または[2]の液体容器。
[4]
前記容器本体は、ポリエチレンテフタレートを原料とする樹脂材料により形成されている、
[1]または[2]の液体容器。
【符号の説明】
【0040】
2…凸部、 3…稜部、 4…谷部、 5、6…斜面、 8…変形壁部、 10…容器本体、 12…周壁、 12a、12b、12c、12d…壁、 13…肩部、 14…底壁、 15…中栓、 17…吸い上げ芯、 19…揮散体、 20…カバー体、 100…液体容器、 Y…薬剤。