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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】酵素を含むクリーニング組成物
(51)【国際特許分類】
   C12N 9/16 20060101AFI20230123BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 1/22 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 1/14 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 1/29 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 1/28 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 3/33 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 17/08 20060101ALI20230123BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20230123BHJP
   C12N 9/24 20060101ALI20230123BHJP
   C12N 15/56 20060101ALN20230123BHJP
   C12N 9/50 20060101ALN20230123BHJP
   C12N 9/26 20060101ALN20230123BHJP
   C12N 9/20 20060101ALN20230123BHJP
   C12N 9/42 20060101ALN20230123BHJP
   C12N 9/02 20060101ALN20230123BHJP
【FI】
C12N9/16 Z ZNA
C11D3/386
C11D1/22
C11D1/14
C11D1/29
C11D1/28
C11D3/33
C11D17/08
C11D17/06
C12N9/24
C12N15/56
C12N9/50
C12N9/26 A
C12N9/20
C12N9/42
C12N9/02
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018563426
(86)(22)【出願日】2017-06-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 EP2017063489
(87)【国際公開番号】W WO2017207770
(87)【国際公開日】2017-12-07
【審査請求日】2020-05-27
(31)【優先権主張番号】PA201600328
(32)【優先日】2016-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】500586299
【氏名又は名称】ノボザイムス アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【弁理士】
【氏名又は名称】武居 良太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】レベッカ エム.バイボー
(72)【発明者】
【氏名】クラウス ゴーリ
(72)【発明者】
【氏名】リリアン エバ タン バルトスン
【審査官】新留 豊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/155350(WO,A1)
【文献】特表2002-513808(JP,A)
【文献】米国特許第06468955(US,B1)
【文献】国際公開第2009/121183(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 9/00-99
C12N 15/00-90
C11D
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DNase活性を有する酵素、ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素およびクリーニング補助成分を含む組成物であって、前記ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、テリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択される組成物。
【請求項2】
前記クリーニング補助成分が、界面活性剤、ビルダー、凝集助剤、キレート化剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、酵素阻害剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、事前形成された過酸、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、布地色相剤、消泡剤、分散剤、加工助剤、ならびに/または顔料からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、LASの異性体、分岐アルキルベンゼンスルホン酸塩(BABS)、フェニルアルカンスルホネート、α-オレフィンスルホネート(AOS)、オレフィンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、アルカン-2,3-ジイルビス(硫酸塩)、ヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネート、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などのアルキル硫酸塩(AS)、脂肪族アルコール硫酸塩(FAS)、第一級アルコール硫酸塩(PAS)、アルコールエーテル硫酸塩(AESまたはAEOSまたはFES)、第二級アルカンスルホン酸塩(SAS)、パラフィンスルホン酸塩(PS)、エステルスルホン酸塩、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、メチルエステルスルホン酸塩(MES)を含むα-スルホ脂肪酸メチルエステル(α-SFMeまたはSES)、アルキルまたはアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸のジエステルおよびモノエステル、または、脂肪酸塩(石鹸)、ならびに、これらの組み合わせから選択される界面活性剤を、2wt%~50wt%で含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、クエン酸、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)ならびにその混合物から選択される少なくとも1種のビルダーを、2wt%~50wt%で含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、過炭酸塩、および、1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナンまたは酢酸マンガン(III)四水化物(MnTACN)から選択されるマンガン触媒から選択される少なくとも1種の漂白剤成分を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号12、13、14、19または20のいずれかに対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドである、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記DNase活性を有する酵素が真菌性DNaseである、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記DNase活性を有する酵素が、アスペルギルス属(Aspergillus)から得られる、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記DNase活性を有する酵素が、アスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)から得られる、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記DNase活性を有する酵素が、配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドである、請求項7~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼおよびオキシダーゼからなる群から選択される1種以上の酵素をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、バー、均質錠剤、2つ以上の層を有する錠剤、1つ以上の区画を有するパウチ、普通もしくは圧縮した粉末、顆粒、ペースト、ゲル、または、普通、圧縮もしくは濃縮した液体である、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物が、液体洗剤、粉末洗剤および顆粒洗剤組成物から選択されるクリーニング組成物である、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
物品のディープクリーニングのための請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物の使用であって、前記物品は硬質表面または生地である、使用。
【請求項15】
a.物品を、(i)DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、ここで、前記ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、テリバチルス属(Terribacillus)分岐群に由来する、または、(ii)請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物を含む洗浄液に曝露させるステップ;
b.洗浄サイクルを少なくとも1回完了するステップ;ならびに、任意に
c.物品をすすぐステップ
を含む物品の洗濯方法であって、
前記物品が生地である洗濯方法。
【請求項16】
物品のディープクリーニングのための、DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の組み合わせの使用であって、ここで、前記ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、テリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択され、そして、前記物品は生地または硬質表面である、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表の参照
本出願は、コンピュータ読み取り可能な形態の配列表を含んでおり、これは本明細書において参照により援用される。
【0002】
本発明は、デオキシリボヌクレアーゼ(DNase)活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素を含むクリーニング(洗剤)組成物、生地を洗濯する方法、ならびに、ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素を伴うDNase活性を有する酵素の使用に関する。本発明は、クリーニングプロセスにおける、デオキシリボヌクレアーゼ(DNase)活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素を含むクリーニング組成物の使用にさらに関する。
【背景技術】
【0003】
いく種かの細菌は、生地(衣類)に付着し、生地の上にバイオフィルムを形成することが可能である。バイオフィルムは、布地などの洗濯物、硬質表面、例えば、食器洗い用品、食器洗浄機および洗濯機にも存在してそこに悪臭を発生させることがあり、この悪臭は洗浄後も取り除くのが困難である。バイオフィルムはまた、洗濯物をべとつかせ、汚れがべとついた領域に付着してしまい得る。さらに、かなり汚い洗濯物を汚れの少ない洗濯物と一緒に洗浄した場合、洗浄液中に存在する汚物がバイオフィルムに付着してしまう。
【0004】
ヘキソサミニダーゼ活性を含む酵素はキチナーゼを含み、このような酵素の使用は国際公開第9850512号パンフレット(Proctor and Gamble)に記載されている。ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、グリコシドヒドロラーゼファミリー20に属するβ-N-アセチルグルコサミニダーゼであると記載されるディスパーシンB(DspB)などのディスパーシンを含む。国際公開第04061117 A2号パンフレット(Kane Biotech INC)には、ポリ-N-アセチルグルコサミン-産生細菌によりもたらされるバイオフィルムを低減および防止するDspBを含む組成物が記載されており、また、医療用装置におけるバイオフィルムの減少/除去、および、創傷の手当てのためのDspBを含む組成物の使用が記載されている。
【0005】
国際公開第2015/155350号パンフレット(Novozymes A/S)には、物品における例えばDNAといったバイオフィルム成分の防止、低減または除去のためのDNase活性を有するポリペプチドの使用が開示されており、ここで、ポリペプチドはA.オリゼー(A.oryzae)などの真菌ソースから入手され、および、物品は生地である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、DNase活性を有する酵素、ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素および補助成分を含む組成物に関し、ここで、ヘキソサミニダーゼは、DspB分岐群、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群およびテリバチルス属(Terribacillus)分岐群からなる群から選択される。本発明はさらに、物品のディープクリーニングのためのこのような組成物の使用に関し、ここで、物品は硬質表面または生地である。
【0007】
本発明はさらに:
a.物品を、(i)DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、または、(ii)請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物を含む洗浄液に曝露させるステップ;
b.洗浄サイクルを少なくとも1回完了するステップ;ならびに
c.物品を任意選択によりすすぐステップ
を含む物品の洗濯方法に関し、ここで、物品は生地である。
【0008】
本発明はさらに、物品のディープクリーニングのためのDNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の組み合わせに関し、ここで、物品は生地または硬質表面である。
【0009】
定義
DNase(デオキシリボヌクレアーゼ):「DNase」という用語は、DNA主鎖中におけるホスホジエステル結合の加水分解開裂、それ故、DNAの分解を触媒するDNase活性を有するポリペプチドまたは酵素を意味する。本発明の目的上、DNase活性は、アッセイIIまたはアッセイIIaに記載の手法に従って測定される。一態様において、本発明に係るDNaseは、配列番号2の成熟型ポリペプチドのDNase活性の、少なくとも20%、例えば、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または、少なくとも100%を有する。一態様において、本発明のDNaseは、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または、少なくとも100%の配列同一性を、配列番号2を有するアミノ酸配列に対して有する。
【0010】
ジスペルシン:用語「ジスペルシン」および略称「Dsp」は、ヘキソサミニダーゼ活性を有するポリペプチド、EC3.2.1.-例えばバイオフィルムに見られるN-アセチルグルコサミンポリマー(ポリ-N-アセチルグルコサミン)のβ-1,6-グリコシド結合の加水分解を触媒する-を意味する。ヘキソサミニダーゼ:用語「ヘキソサミニダーゼ」は、ヘキソサミニダーゼ活性を有するポリペプチド(ヘキソサミニダーゼ)を意味し、例えばバイオフィルムに見られるN-アセチル-D-ヘキソサミンまたはN-アセチルグルコサミンポリマーの加水分解を触媒するEC3.2.1.を例えば含む。この用語はジスペルシン類を含み、およびN-アセチルグルコサミニダーゼ活性およびβ-N-アセチルグルコサミニダーゼ(acetylglucosamininidase)活性を有するポリペプチドを含む。用語「ヘキソサミニダーゼ活性を有するポリペプチド」は用語ヘキソサミニダーゼと同義的に使用されてもよく、同様に用語「β-N-アセチルグルコサミニダーゼ活性を有するポリペプチド」は、用語β-N-アセチルグルコサミニダーゼ(acetylglucosamininidase)と同義的に使用されてもよい。本発明の目的上、ヘキソサミニダーゼ活性は、アッセイIに記載される手順に従い決定される。一態様において、本発明のポリペプチドは、配列番号14の成熟型ポリペプチドのヘキソサミニダーゼ活性の少なくとも20%、例えば、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも100%を有する。
【0011】
バイオフィルム:バイオフィルムは、細胞が互いに付着しているか、あるいは生地、食器類または硬質表面または他の種類の表面などの表面上に付着している、いずれかの微生物群である。こうした付着細胞は、多くの場合、細胞外高分子物質(EPS)の自己生成マトリックス内に包埋されている。バイオフィルムEPSは、一般に、細胞外DNA、タンパク質、および多糖から構成された高分子凝集塊である。バイオフィルムは、生存または非生存表面上に形成し得る。バイオフィルム内で増殖する微生物細胞は、同じ生物の浮遊細胞とは生理学的に異なり、浮遊細胞は、対照的に、液体媒体中に浮遊または泳動し得る単細胞である。バイオフィルム内に生存する細菌は、通常フィルムの高密且つ保護された環境によって、これらの細菌が多様な方法で協同および相互作用することが可能になるため、同じ種の微生物細菌とは極めて異なる特性を有する。このような微生物のための環境の1つの利点は、高密度の細胞外マトリックスおよび細胞の外層が集団の内部を保護するために、洗剤および抗生物質に対する耐性が増大することである。洗濯物および硬質表面上において、バイオフィルム産生細菌は、以下の種に見出すことが可能である;アシネトバクター属(Acinetobacter sp.)、アエロミクロビウム属(Aeromicrobium sp.)、ブレブンディモナス属(Brevundimonas sp.)、ミクロバクテリウム属(Microbacterium sp.)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)およびステノトロホモナス属(Stenotrophomonas sp.)。硬質表面上において、バイオフィルム産生細菌としては、これらに限定されないが、以下の種:アシネトバクター属(Acinetobacter sp.)、アエロミクロビウム属(Aeromicrobium sp.)、ブレブンディモナス属(Brevundimonas sp.)、ミクロバクテリウム属(Microbacterium sp.)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)およびステノトロホモナス属(Stenotrophomonas sp.)が挙げられ得る。広範な細菌性および真菌性微生物がPNAGまたはPNAG様表面多糖類を産生することが見出されており、特にこれらに限定されないが、枯草菌(Bacillus subtillis)、大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)、ペスト菌(Yersinia pestis)、アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、ストレプトコッカス・ディスガラクティエ(Streptococcus dysgalactiae(group C strep))、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogenes)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis);髄膜炎菌(Neisseria meningitides)、淋菌(Neisseria gonorrhea)、型別不能なインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、軟性下疳菌(Haemophilus ducreyi)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、カムピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni);シトロバクター・ロデンチウム(Citrobacter rodentium)、チフス菌(Salmonella enterica serovars typhi)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)およびクリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)が挙げられる。
【0012】
細胞外DNA(eDNA)は、微生物性バイオフィルムにおける一般的なマトリックス成分であり、特にこれらに限定されないが、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)、ブデロビブリオ・バクテリボルス(Bdellovibrio bacterivorous)、百日咳菌(Bordetella pertussis)、気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)、カムピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、コマモナス・デニトリフィカンス(Comamonas denitrificans)、大腸菌(Escherichia coli)、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenza)、肺炎杆菌(Klebsiella pneumoniae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitides)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、シュワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)、コレラ菌(Vibrio cholera)、グラム陽性菌、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogenes)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッカス・ヘモリチカス(Staphylococcus haemolyticus)、ストレプトコッカス・アンギノサス(Streptococcus anginosus)、ストレプトコッカス・コンステラータス(Streptococcus constellatus)、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarius)、スタフィロコッカス・ルグドゥネンシス(Staphylococcus lugdunesis)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ミュータンス菌(Streptococcus mutans)、肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)およびカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)と同定されている。
【0013】
ほとんどのバイオフィルムは、多くの異なる種の細菌に由来するバイオフィルムまたはEPSを含み、それ故、「ポリカルチャー(poly-cultural)」である。
【0014】
クレード 共通の祖先に遡る相同な特徴に基づき共にクラスター化される一群のポリペプチド。ポリペプチドクレードは系統樹として視覚化することができ、クレードは、共通の祖先とその全ての直系子孫からなる一群のポリペプチドであり、例えば、テルリバチルス属(Terribacillus)クレードまたはテルリバチルス属(Terribacillus)のクレードは、全てが同じ祖先と血縁関係にあり、かつ共通の特性を共有する一群の酵素である。
【0015】
コード配列:「コード配列」という用語は、ポリペプチドのアミノ酸配列を直接規定するポリヌクレオチドを意味する。コード配列の境界は、一般に、オープンリーディングフレームによって決定されるが、これは、ATG、GTG、またはTTGなどの開始コドンで開始し、TAA、TAG、またはTGAなどの終止コドンで終了する。コード配列は、ゲノムDNA、cDNA、合成DNA、またはこれらの組み合わせのいずれであってもよい。
【0016】
クリーニング補助成分:クリーニング補助成分は、本発明のクリーニング組成物中に含まれる酵素とは異なる処方成分である。この用語は、用語「クリーニング成分」を含むと共に、本明細書において、クリーニング組成物において用いられることが可能である複数種の成分を意味すると定義されている。クリーニング成分の例は、アルカリ、界面活性剤、ヒドロトロープ、ビルダー、コビルダー、キレート剤またはキレート化剤、漂白剤系または漂白剤成分、ポリマー、布地色相剤、布地コンディショナ、起泡増進剤、泡抑制剤、分散剤、移染防止剤、蛍光白化剤、芳香剤、光学増白剤、殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、汚れ懸濁剤、汚れ遊離ポリマー、再付着防止剤、酵素阻害剤または安定剤、酵素活性化剤、酸化防止剤および溶解剤である。
【0017】
クリーニング組成物:「クリーニング組成物」という用語は、クリーニングされる生地からの望ましくない化合物の除去に用途が見出される組成物を指す。この用語は、洗剤組成物を含む。クリーニング組成物は、例えば、家庭でのクリーニングおよび業務でのクリーニングの両方に係る生地のクリーニングに用いられ得る。この用語は、所望のクリーニング組成物および製品の形態(例えば、液体、ゲル、粉末、顆粒、ペースト、またはスプレー組成物)のために選択されるあらゆる材料/化合物を包含し、限定されないが、洗剤組成物(例えば、液体および/または固体洗濯洗剤ならびにデリケート用洗剤;布地フレッシュナ;布地柔軟剤;ならびに生地および洗濯プレスポッター/前処理剤)を包含する。本発明の酵素を含有することに加えて、クリーニング組成物は、1種以上の追加の酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、セルラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キサンタナーゼ、ペルオキダーゼ、ハロペルオキシゲナーゼ、カタラーゼおよびマンナナーゼ、もしくは、いずれかのこれらの混合物など)、ならびに/または、界面活性剤、ビルダー、キレート剤もしくはキレート化剤、漂白剤系もしくは漂白剤成分、ポリマー、布地コンディショナ、起泡増進剤、泡抑制剤、染料、芳香剤、色あせ防止剤、光学増白剤、殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、汚れ懸濁剤、耐食剤、酵素阻害剤もしくは安定剤、酵素活性化剤、トランスフェラーゼ、加水分解酵素、酸化還元酵素、青み付け剤および蛍光染料、酸化防止剤、および、溶解剤などのクリーニング成分を含み得る。
【0018】
ディープクリーニング:「ディープクリーニング」という用語は、バイオフィルム中に存在するEPSもしくはその一部、多糖類、PNAG(ポリ-N-アセチルグルコサミン)、タンパク質、DNA、汚れまたは他の成分などのバイオフィルムの成分の低減または除去を意味する。
【0019】
酵素洗浄力有益性:本明細書において、「酵素洗浄力有益性」という用語は、酵素を伴わない同一の洗剤と比して、酵素が洗剤に追加し得る有利な効果として定義される。酵素によりもたらされることが可能である重要な洗浄力有益性は、洗浄および/またはクリーニング後に視認可能な汚染物がないかほとんどない染み除去(再付着防止とも呼ばれる効果である)、洗浄プロセスで遊離した汚染物の再付着の防止または低減(白色化とも呼ばれる効果である)、元々は白色であったが反復的な使用および洗浄の後に灰色がかったもしくは黄色がかった外観となってしまった生地の白色度の完全なまたは部分的な回復である。触媒による染み除去もしくは汚染物の再付着防止に直接関係はしない、生地の取り扱いによる有益性(textile care benefit)もまた酵素洗浄力有益性に重要である。このような生地の取り扱いによる有益性の例は、一の布地から他の布地へ、もしくは、同一の布地の他の部分への移染の防止もしくは低減(移染防止または逆汚染防止とも呼ばれる効果である);ピル性を低減するための布地表面からの突出繊維もしくは破断繊維の除去、または、既に存在しているピルもしくは毛羽の除去(抗ピルとも呼ばれる効果である);布地柔軟性の向上;布地の色の清澄化;および、布地もしくは衣服の繊維中に詰まった粒状の汚染物の除去である。酵素漂白はさらなる酵素洗浄力有益性であり、ここで、触媒活性は、一般に、過酸化水素もしくは他の過酸化物などの漂白成分の形成を触媒するために用いられる。
【0020】
真菌性:本発明の文脈において、「真菌性」という用語は、ポリペプチド(例えばDNaseといった酵素など)との関連において、真菌のゲノムによってコードされ、従って、直接的に由来していることが可能であるポリペプチドを指し、ここで、このような真菌は、例えば組換えDNA技術によるゲノム中のコード化配列の挿入といった、前記ポリペプチドをコードさせる遺伝子操作はされてはいない。本発明の文脈において、「真菌性DNase」または「真菌ソースから得られたDNase活性を有するポリペプチド」または「ポリペプチドは真菌由来のものである」という用語は、それ故、真菌種のゲノムによってコードされ、それ故に直接的に由来していることが可能であるDNaseを指し、ここで、真菌種は、前記DNaseをコードする組換えDNAを挿入する遺伝子修飾には供されていない。それ故、DNase活性を有する真菌性ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、真菌種の遺伝的背景に自然に存在している配列である。このような配列によってコードされるDNase活性を有する真菌性ポリペプチドはまた、野生種DNaseとも称され得る。本発明の一態様において、DNase活性を有する酵素は真菌性DNaseと実質的に相同的である。本発明の文脈において、「実質的に相同的」という用語は、配列番号2のアミノ酸配列と、少なくとも80%、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも96%、97%、98%、および、最も好ましくは少なくとも99%同等であるDNase活性を有するポリペプチドを表す。
【0021】
単離された:「単離された」という用語は、自然界においては生じない形態または環境にある物質を意味する。単離された物質の非限定的な例としては、(1)いずれかの非天然物質、(2)限定されないが、自然界において関連している天然構成成分の1種または複数種もしくは全てから少なくとも部分的に取り出されたいずれかの酵素、変異体、核酸、タンパク質、ペプチドもしくは補因子を含むいずれかの物質;(3)自然界に見出される物質に対して人為的に修飾されたいずれかの物質;または(4)自然界で関連する他の成分に対して物質量の増加により修飾されたいずれかの物質(例えば、宿主細胞における組換え産生;物質をコードする遺伝子の複数のコピー;ならびに、物質をコードする遺伝子と自然界で関連するプロモータよりも強力なプロモータの使用)が挙げられる。単離された物質は、発酵ブロスサンプル中に存在してもよく;例えば、本発明の酵素を発現するように、宿主細胞を遺伝子改変してもよい。宿主細胞からの発酵ブロスは、単離されたポリペプチドを含み得る。
【0022】
洗濯する:「洗濯する」という用語は、家庭での洗濯および業務用洗濯の両方に関し、本発明のクリーニングまたは洗剤組成物を含む溶液で生地を処理する工程を意味する。洗濯工程は、例えば、家庭用または業務用洗浄機を用いて実施することもできるし、または手で実施することもできる。
【0023】
悪臭:「悪臭」という用語は、清浄な品目に対して望ましくない臭いを意味する。洗浄された品目は、その品目に付着する悪臭がなく、新鮮かつ清浄な臭いがすべきである。悪臭の一例として、微生物によって発生され得る不快な臭いを有する化合物がある。別の例は、ヒトまたは動物と接触していた品目に付着した汗または体臭であり得る不快な臭いである。悪臭の他の例は、カレーまたは香りが強い他の異国風の香辛料などの物品に付着する香辛料由来の臭気であることが可能である。
【0024】
配列同一性:2つのアミノ酸配列間または2つのヌクレオチド配列間の関連性は、「配列同一性」というパラメータによって表される。
【0025】
本発明の目的のために、2つのアミノ酸配列間の配列同一性の程度は、好ましくはバージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,Trends Genet.16:276-277)のNeedleプログラムにおいて実装されている、Needleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48:443-453)を用いて判定される。用いられるパラメータは、10のギャップオープンペナルティ、0.5のギャップエクステンションペナルティおよびEBLOSUM62(BLOSUM62のEMBOSSバージョン)置換マトリックスである。Needle標識された「最長の同一性」(-nobriefオプションを用いて得られる)の出力が同一性割合として用いられ、以下のように算出される:
(同等の残基×100)/(アラインメントの長さ-アラインメント中のギャップの総数)
【0026】
生地:「生地」という用語は、ヤーン、ヤーン中間物、繊維、不織材料、天然材料、合成材料およびいずれかの他の生地材料を含むいずれかの生地材料、これらの材料から作られた布および布から作られた製品(例えば、衣服および他の物品)を意味する。これらの生地または布地は、ニット、織布、デニム、不織布、フェルト、ヤーンおよびタオルの形態であり得る。これらの生地は、天然セルロース材(綿、亜麻/リネン、ジュート、カラムシ、サイザルまたはコイアを含む)、または、ビスコース/レーヨン、酢酸セルロース繊維(tricell)、リオセルまたはそのブレンドを含む人工セルロース材(例えば木材パルプ由来のもの)などのセルロース系材料であり得る。これらの生地または布地はまた、ウール、ラクダ、カシミヤ、モヘア、ウサギおよび絹などの天然ポリアミド、もしくは、ナイロン、アラミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレンおよびスパンデックス/エラスタンなどの合成ポリマーなどの非セルロース系繊維、または、そのブレンド、ならびに、セルロース系繊維および非セルロース系繊維のブレンドであり得る。ブレンドの例は、綿および/またはレーヨン/ビスコースと、ウール、合成繊維(例えばポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ポリウレア繊維、アラミド繊維)、および/または、セルロース-含有繊維(例えばレーヨン/ビスコース、カラムシ、亜麻/リネン、ジュート、酢酸セルロース繊維、リオセル)などの1種以上の随伴材料のブレンドである。布地は、例えば染みのついた家庭洗濯物といった従来の可洗の洗濯物であり得る。布地または衣服という用語が用いられる場合、より幅広い用語としての生地をも含むことが意図されている。本発明の文脈において、「生地」という用語は、布をも包含する。
【0027】
変異体:「変異体」という用語は、1つ以上の位置で、改変、すなわち、置換、挿入および/または欠失を含む、親酵素と同一の活性を有するポリペプチド/酵素を意味する。置換とは、ある位置のアミノ酸の異なるアミノ酸による置き換えを意味し;欠失とは、ある位置のアミノ酸の除去を意味し;また、挿入とは、ある位置のアミノ酸に隣接し、この直後に続く1アミノ酸を付加することを意味する。本発明の文脈において、変異体は、親の酵素活性、すなわち、DNA主鎖におけるホスホジエステル結合の加水分解開裂を触媒する能力(デオキシリボヌクレアーゼ活性)を有する、同定されたDNaseの変異体であり得る。一実施形態において、変異体のデオキシリボヌクレアーゼ活性は、親DNase、例えば配列番号2のポリペプチドを基準として増大されている。
【0028】
本発明の文脈において、変異体はまた、親の酵素活性、すなわち、N-アセチル-グルコサミンポリマーのβ-1,6-グリコシド結合の加水分解を触媒する能力(ヘキソサミニダーゼ活性)を有する、同定されたヘキソサミニダーゼの変異体であり得る。一実施形態において、変異体のヘキソサミニダーゼ活性は、親ヘキソサミニダーゼ、例えば配列番号14のポリペプチドを基準として増大されている。
【0029】
洗浄サイクル:「洗浄サイクル」という用語は、本明細書において洗浄作業として定義され、ここでは、生地を洗浄液に浸漬し、染みを遊離させると共に、生地を出入りする洗浄液の流れを促進するために生地にある種の機械的作用を適用し、最後に、余分な洗浄液を除去する。1回以上の洗浄サイクルの後、生地は一般にすすがれ、乾燥される。
【0030】
洗浄液:「洗浄液」という用語は、水および少なくとも界面活性剤、例えばDNase活性を有する酵素以外の酵素といった他の洗剤成分を任意選択により含む溶液または混合物であって、生地の洗濯に用いられるものを意味することが意図されている。
【0031】
洗浄性能:洗浄性能を計測する一つの方法は、酵素性能値の変化量(ΔRem酵素値)であり:「Δ酵素規約反射率値」という用語は、本明細書において、460nmでの反射率または規約反射率の計測結果として定義される。布切れの規約反射率値を計測し、バックグラウンドとして同様の色の布切れ(好ましくは繰り返し洗浄からの布切れ)と比較し、ここで、布切れは洗浄前に計測される各種類を表す。Δ酵素規約反射率は、酵素を含む洗剤中において洗浄した布切れの規約反射率値から、酵素を含まない洗剤中において洗浄した同様の布切れの規約反射率値を減じたものである。
【0032】
洗浄性能を計測する他の方法は色差(L値)を用いるものである:Lab色空間は、明度について寸法Lを有する反対色空間である。L値(L)は、最も暗い黒色をL=0と表し、最も明るい白色をL=100と表す。本発明の文脈において、L値は色差とも称される。
【0033】
白色度:「白色度」という用語は、本明細書において、例えば生地の例えば灰色化または黄化として定義される。灰色化および黄化は、汚れの再付着、身体からの汚れ、例えば鉄および銅イオンからの着色、または、移染が原因であることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
意外なことに、DNase活性を有する酵素(DNase)とヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素(ヘキソサミニダーゼ)との組み合わせを伴う生地の洗浄が、例えば、バイオフィルム成分の減少/除去といったディープクリーニング、白色度の維持、ならびに、汚れおよび悪臭の再付着の低減に関して驚くほどに良好な結果をもたらすことが見出された。広範な細菌性および真菌性微生物がPNAGまたはPNAG様表面多糖類を産生することが見出されており、ほとんどのバイオフィルムは、多くの異なる遍在性の細菌がPNAGの産生能を有するためにPNAGまたはPNAG様表面多糖類をある程度の量で含むこととなる。DNAもまた多くのバイオフィルム中に存在する。従って、DNAおよびPNAGが、洗濯物、洗濯機、例えば器具といった硬質表面等などのクリーニングに関連するバイオフィルムを含むバイオフィルム中に通常存在する。本発明は従って広範な用途を有する。本発明の一態様は、例えば、DNase活性を有する酵素(DNase)およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素(ヘキソサミニダーゼ)の組み合わせを含むクリーニング組成物といった組成物の使用であって、例えばバイオフィルム成分の低減/除去といった物品のディープクリーニングのための使用に関し、ここで、バイオフィルム成分はPNAGおよびDNAを含む。バイオフィルム成分は、例えばADWにおいて、衣類などの生地、洗濯機、硬質表面に関連し得る。
【0035】
一態様において、バイオフィルムまたはEPS産生菌株は、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)である。一態様において、バイオフィルムまたはEPS産生菌株は、シュードモナス・アルカリフィラ(Pseudomonas alcaliphila)または蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)である。一態様において、バイオフィルムまたはEPS産生菌株は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)である。記載されているとおり、例えばディスパーシンといったヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素と、例えばA.オリゼー(A.Oryzae)由来のものといった、配列番号2を有するDNaseまたは少なくとも60%の配列同一性を有するDNaseなどのDNaseとの組み合わせの追加は有利であり、これは、バイオフィルムの複雑な構造によってバイオフィルム中にPNAGおよびDNAの隠れたポケットが形成され、1種の酵素を加えただけではこのポケットには対応できないためである。本発明の酵素の組み合わせを含む組成物を適用することで、単一の特異性を付加させることよりも良好なディープクリーニング効果がもたらされる。意外なことに、ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素およびDNase活性を有する酵素を含む組成物を同時に加えることで、例えば、各酵素による特異的な作用によって、これらの酵素が個別に加えられた場合よりも多くのバイオフィルム成分が遊離されるといった相乗的な効果がもたらされることが見出された(例えば実施例2および3を参照のこと)。それ故、本発明の一態様は、物品のディープクリーニングのためのヘキソサミニダーゼおよびDNaseを含む組成物の使用に関し、これにより、相乗的なディープクリーニング効果が達成される。
【0036】
さらに、この相乗的な効果は、洗剤中において、例えば洗濯物などの生地で見られた。本発明の一態様において、例えばディスパーシンといったヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素と、例えばA.オリゼー(A.oryzae)DNaseといったDNase活性を有する酵素との組み合わせによって、洗剤において相乗的なディープクリーニング効果がもたらされ、それ故、洗濯物および例えばADW(自動食器洗浄)といった硬質表面クリーニングなどのクリーニング用途において特に有用である。
【0037】
一態様は:
a)物品を、DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、または、本発明に係る組成物を含む洗浄液に曝露させるステップ;
b)洗浄サイクルを少なくとも1回完了するステップ;および
c)物品を任意選択によりすすぐステップ
を含む物品を洗濯する方法に関する。
【0038】
本発明の一態様は:
a)生地を、DNase活性を有する酵素、ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素および界面活性剤を含む洗浄液と接触させるステップ;ならびに
b)生地を任意選択によりすすぐステップ
を含む生地を洗濯する方法に関し、ここで、DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性はディープクリーニング特性を有する。
【0039】
洗浄液において、DNaseおよびヘキソサミニダーゼの各々の濃度は、洗浄液1リットル当たり、好ましくは少なくとも0.00001mg/Lもしくは少なくとも0.0001もしくは少なくとも0.001mg/Lの酵素、または、少なくとも0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10または少なくとも15μgの活性酵素である。任意選択により、洗浄液中の酵素の濃度は、洗浄液1リットル当たり、約0.00002mg/L~約2mg/L、約0.0002mg/L~約2mg/L、約0.002mg/L~約2mg/Lの範囲内であって、約0.02mg/L~約2mg/Lなど、約0.2mg/L~約2mg/Lなど、または、約0.00001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.01mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.1mg/L~約10mg/Lの範囲内である。
【0040】
一態様において、バイオフィルムは、外表面上に多糖類ポリ-N-アセチルグルコサミン(PNAG)を有する少なくとも1種の細菌を含む。一態様において、このような細菌は、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)である。一態様において、このような細菌は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)であり、バイオフィルムまたはEPSは、PNAGを含む。ディスパーシンなどのヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、N-アセチル-グルコサミンポリマーのβ-1,6-グリコシド結合を加水分解し、ディスパーシンB(DspB)を含む組成物は国際公開第200406117号パンフレットに記載されている。しかしながら、クリーニングプロセスにおいて有用であるためには、酵素は、洗濯などのクリーニングプロセスの条件下においてその作用を発揮する必要性があり、これには、界面活性剤、ビルダーおよび漂白剤成分などのクリーニング成分の存在下における安定性が含まれる。洗濯などのクリーニングプロセスにおける、または、例えば界面活性剤、ビルダーおよび/もしくは漂白剤などの補助剤を含む洗剤組成物中における、ディスパーシンなどのヘキソサミニダーゼのDNaseとの組み合わせによる使用については、従来技術においては記載されていない。
【0041】
それ故、本発明のいくつかの態様は、クリーニングプロセスにおけるDNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の使用に関する。本発明のいくつかの態様は、a)DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素と、b)少なくとも1種の界面活性剤、好ましくは、アニオン性、ノニオン性および/またはカチオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含むクリーニング組成物に関する。
【0042】
本発明のいくつかの態様は、好ましくは、組成物の約0.000001wt%~約1wt%、約0.0001wt%~約1wt%、約0.0002wt%~約1wt%、約0.0005wt%~約1wt%、約0.001wt%~約1wt%、約0.002wt%~約1wt%、約0.005wt%~約1wt%、好ましくは約0.01wt%~約0.5wt%、好ましくは0.0002wt%~約1重量%(wt%)のレベルでDNaseおよびヘキソサミニダーゼ酵素を含む洗濯またはクリーニング組成物に関する。これらの量は、例えば、組成物の重量を基準として約0.00001wt%~約1wt%のDNase、および、組成物の重量を基準として約0.00001wt%~約1wt%のヘキソサミニダーゼといった、活性酵素単位量当たりのwt%である。
【0043】
活性ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の濃度は、総洗剤濃度の好ましくは少なくとも0.00001%、好ましくは少なくとも0.00002%、好ましくは少なくとも0.0001wt%、好ましくは少なくとも0.0002wt%、好ましくは少なくとも0.001wt%、好ましくは少なくとも0.002wt%、好ましくは少なくとも0.005wt%、好ましくは少なくとも0.01wt%、好ましくは少なくとも0.02wt%、好ましくは少なくとも0.05wt%、好ましくは少なくとも0.1wt%である。
【0044】
活性DNase活性を有する酵素の濃度は、総洗剤濃度の好ましくは少なくとも0.00001%、好ましくは少なくとも0.00002%、好ましくは少なくとも0.0001wt%、好ましくは少なくとも0.0002wt%、好ましくは少なくとも0.001wt%、好ましくは少なくとも0.002wt%、好ましくは少なくとも0.005wt%、好ましくは少なくとも0.01wt%、好ましくは少なくとも0.02wt%、好ましくは少なくとも0.05wt%、好ましくは少なくとも0.1wt%である。
【0045】
酵素の量はまた、活性酵素タンパク質基準のppm(mg/L)であり得る。それ故、一態様において、組成物中のDNaseの量は、少なくとも0.00001ppm、0.00002ppm、0.00005ppm、0.0001ppm、0.0002ppm、0.0005ppm、0.001ppm、0.002ppm、0.005ppm、0.01ppm、0.02ppm、0.05ppm、0.1ppm、0.2ppm、0.5ppm、1ppm、2ppm、5ppm、10ppmまたは少なくとも20ppmのDNase酵素である。一態様において、組成物中のDNaseの量は、約0.00001ppm~約10ppmの範囲内、または、約0.0001ppm~約2ppmの範囲内、または、約0.001ppm~約2ppmの範囲内のDNase酵素である。
【0046】
一態様において、組成物中のヘキソサミニダーゼの量は、少なくとも0.00001ppm、0.00002ppm、0.00005ppm、0.0001ppm、0.0002ppm、0.0005ppm、0.001ppm、0.002ppm、0.005ppm、0.01ppm、0.02ppm、0.05ppm、0.1ppm、0.2ppm、0.5ppm、1ppm、2ppm、5ppm、10ppmまたは少なくとも20ppmのヘキソサミニダーゼ酵素である。一態様において、組成物中のヘキソサミニダーゼの量は、約0.00001ppm~約10ppmの範囲内、または、約0.0001ppm~約2ppmの範囲内、または、約0.001ppm~約2ppmの範囲内のヘキソサミニダーゼ酵素である。
【0047】
一態様において、DNase対ヘキソサミニダーゼの比は、1:2、1:3など、1:4など、1:5など、1:6など、1:7など、1:8など、1:9など、1:10などである。
【0048】
一態様において、ヘキソサミニダーゼ対DNaseの比は、1:2、1:3など、1:4など、1:5など、1:6など、1:7など、1:8など、1:9など、1:10などである。
【0049】
好ましくは、ヘキソサミニダーゼ酵素の量は、本発明のクリーニング組成物中のDNaseの量よりも多い。
【0050】
例えばクリーニング組成物といった組成物中において、酵素レベルは、別段の規定がある場合を除き、組成物の総重量を基準として純粋な酵素で表記されており、補助成分は組成物の総重量基準で表記されている。
【0051】
本発明の一態様は、以下を含むクリーニング組成物に関する:
a)例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のDNase活性を有する酵素、および、例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、ならびに
b)好ましくは約5wt%~約60wt%、好ましくは約10wt%~約60wt%、好ましくは約15wt%~約60wt%といった約0wt%~約60wt%の界面活性剤(ここで、界面活性剤はアニオン性、ノニオン性および/またはカチオン性界面活性剤から選択される)。
【0052】
界面活性剤は、上記のとおり、ノニオン性、カチオン性、アニオン性および/または両性界面活性剤から選択され得るが、好ましくは、アニオン性またはノニオン性界面活性剤が用いられ得、しかし、カチオン性または両性界面活性剤もまた用いられ得る。普通、漂白剤-安定界面活性剤が好ましい。好ましいアニオン性界面活性剤は硫酸塩界面活性剤、アルキルエーテル硫酸塩、特にC9~C15アルコールエーテル硫酸塩、C12~C15第一級アルコールエトキシレート、C8~C16硫酸エステルおよびC10~C14硫酸エステル、例えば硫酸モノドデシルエステルである。アニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、硫酸塩およびスルホン酸塩、詳細には、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、LASの異性体、分枝状アルキルベンゼンスルホン酸塩(BABS)、フェニルアルカンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩(AOS)、オレフィンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、アルカン-2,3-ジイルビス(硫酸塩)、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩およびジスルホン酸塩、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などのアルキル硫酸塩(AS)、脂肪アルコール硫酸塩(FAS)、第一級アルコール硫酸塩(PAS)、アルコールエーテル硫酸塩(AESまたはAEOSまたはFES、アルコールエトキシ硫酸塩または脂肪アルコールエーテル硫酸塩としても知られる)、第二級アルカンスルホン酸塩(SAS)、パラフィンスルホン酸塩(PS)、エステルスルホン酸塩、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、メチルエステルスルホン酸塩(MES)を含むα-スルホ脂肪酸メチルエステル(α-SFMeまたはSES)、アルキルまたはアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸のジエステルおよびモノエステルまたは脂肪酸塩(石鹸)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0053】
アニオン性界面活性剤は、好ましくは塩の形態で洗剤に加えられる。これらの塩における好適なカチオンは、ナトリウム塩、カリウム塩およびリチウム塩およびアンモニウム塩、例えば、(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム塩、ビス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム塩およびトリス(2-ヒドロキシエチル)アンモニウム塩などのアルカリ金属イオンである。
【0054】
ノニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルコールエトキシレート類(AEまたはAEO)、アルコールプロポキシレート類、プロポキシ化脂肪アルコール類(PFA)、エトキシ化および/またはプロポキシ化脂肪酸アルキルエステルなどのアルコキシ化脂肪酸アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレート(APE)、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)、アルキルポリグリコシド(APG)、アルコキシ化アミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAM)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシ化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシ化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、またはグルコサミンのN-アシルN-アルキル誘導体(グルカミド、GA、または脂肪酸グルカミド、FAGA)、ならびに商標名SPAN(登録商標)およびTWEEN(登録商標)で入手可能な製品、およびこれらの組み合わせが挙げられる。市販のノニオン性界面活性剤としては、BASFのPlurafac(商標)、Lutensol(商標)およびPluronic(商標)系列、CognisのDehypon(商標)シリーズおよびClariantのGenapol(商標)シリーズが挙げられる。一態様において、界面活性剤は自然のものではない、すなわち自然界には見出されないものである。
【0055】
本発明のクリーニング組成物は任意選択によりビルダーを含み得、また、本発明の一態様において、クリーニング組成物は、以下を含む洗濯(粉末または液体)またはADW組成物である:
a)例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のDNase活性を有する酵素、および、例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、および、任意選択により
b)好ましくは約5wt%~約60wt%、好ましくは約10wt%~約60wt%、好ましくは約15wt%~約60wt%といった約0wt%~約60wt%の界面活性剤(ここで、界面活性剤は、アニオン性、ノニオン性および/またはカチオン性界面活性剤から選択される)、ならびに、任意選択により
c)好ましくは約5wt%~約50wt%、好ましくは約10wt%~約50wt%、好ましくは約15wt%~約50wt%といった約0wt%~約50wt%の少なくとも1種のビルダー(ここで、ビルダーは好ましくは、炭酸塩、ゼオライト、リン酸塩ビルダー、カルシウム封鎖ビルダーまたは錯化剤から選択される)。
【0056】
ビルダーは、好ましくは、リン酸塩、クエン酸ナトリウムビルダー、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムおよびアルミノケイ酸ナトリウム(ゼオライト)から選択される。好適なビルダーは、アルカリ金属またはリン酸アンモニウム類、ポリリン酸塩、ホスホン酸塩、ポリホスホン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、およびポリカルボン酸塩である。クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩)はポリカルボン酸塩ビルダーである。クエン酸塩は、ゼオライト、BRITESILタイプのようなケイ酸塩、および/または積層ケイ酸塩ビルダーと組み合わせて使用することができる。ビルダーは、好ましくは約0~65重量%、例えば約5重量%~約50重量%の量で添加される。本発明の組成物中では、ビルダーのレベルは典型的には約40~65重量%、特に約50~65重量%、特に20重量%~50重量%である。ビルダーおよび/またはコビルダーは、特に、CaおよびMgと水溶性錯体を形成するキレート剤であってもよい。クリーニング洗剤に用いられる当該技術分野において公知の任意のビルダーおよび/またはコビルダーを利用し得る。ビルダーの非限定的な例としては、ゼオライト類、二リン酸塩(ピロリン酸塩)、三リン酸ナトリウム(STPまたはSTPP)などの三リン酸塩、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、メタケイ酸ナトリウムなどの可溶性ケイ酸塩、積層ケイ酸塩(例えば、HoechstのSKS-6)、および(カルボキシメチル)イヌリン(CMI)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。ビルダーのさらなる非限定的な例としては、クエン酸塩、キレーター、例えば、アミノカルボン酸塩、アミノポリカルボン酸塩およびホスホン酸塩、およびアルキルまたはアルケニルコハク酸が挙げられる。さらなる具体的な例としては、2,2’,2”-ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、イミノジコハク酸(IDS)、エチレンジアミン-N,N’-ジコハク酸(EDDS)、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)、グルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、N-(2-ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸(EDG)、アスパラギン酸-N-一酢酸(ASMA)、アスパラギン酸-N,N-二酢酸(ASDA)、アスパラギン酸-N-モノプロピオン酸(ASMP)、イミノジコハク酸(IDA)、N-(スルホメチル)アスパラギン酸(SMAS)、N-(2-スルホエチル)-アスパラギン酸(SEAS)、N-(スルホメチルグルタミン酸(SMGL)、N-(2-スルホエチル)-グルタミン酸(SEGL)、N-メチルイミノ二酢酸(MIDA)、セリン-N,N-二酢酸(SEDA)、イソセリン-N,N-二酢酸(ISDA)、フェニルアラニン-N,N-二酢酸(PHDA)、アントラニル酸-N,N-二酢酸(ANDA)、スルファニル酸-N,N-二酢酸(SLDA)、タウリン-N,N-二酢酸(TUDA)およびN’-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N,N’-三酢酸(HEDTA)、ジエタノールグリシン(DEG)、ならびにこれらの組み合わせおよび塩が挙げられる。
【0057】
本明細書における使用に好適なホスホン酸塩としては、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)(EDTMPA)、ジエチレントリアミンペンタキス(メチレンホスホン酸)(DTMPAまたはDTPMPAまたはDTPMP)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(ATMPまたはNTMP)、2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸(PBTC)、およびヘキサメチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)(HDTMP)が挙げられる。
【0058】
本発明の組成物はまた、約5%~約30%などの0~50重量%の洗剤コビルダーを含有し得る。本組成物はコビルダーを単独で、またはビルダー、例えばゼオライトビルダーと組み合わせて含み得る。コビルダーの非限定的な例としては、ポリアクリレート類のホモポリマーまたはそのコポリマー、例えばポリ(アクリル酸)(PAA)またはコポリ(アクリル酸/マレイン酸)(PAA/PMA)またはポリアスパラギン酸が挙げられる。さらなる例示的ビルダーおよび/またはコビルダーが、例えば、国際公開第09/102854号パンフレット、米国特許第5977053号明細書に記載されている。好ましい一実施形態において、ビルダーは、クエン酸および/またはメチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)および/またはその塩などの非リン系ビルダーである。
【0059】
本発明の一態様は、DNase活性を有する少なくとも1種の酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する少なくとも1種の酵素、ならびに、クエン酸、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)ならびにこれらの混合物から選択される非リン酸塩ビルダーを含む組成物に関する。
【0060】
一態様において、組成物は、以下を含む洗濯組成物または自動食器洗浄組成物(ADW)などのクリーニング組成物である:
a)例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のDNase活性を有する酵素、および、例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、ならびに
b)好ましくは約5wt%~約50wt%、好ましくは約10wt%~約50wt%、好ましくは約15wt%~約50wt%といった約0wt%~約50wt%の少なくとも1種のビルダー(ここで、ビルダーは好ましくは、炭酸塩、ゼオライト、リン酸塩ビルダー、カルシウム封鎖ビルダーまたは錯化剤から、好ましくはクエン酸、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)、ならびに、これらの混合物から選択される)
ならびに、任意選択により
c)少なくとも1種の漂白剤成分。
【0061】
組成物は、重量基準で0~30%、例えば重量基準(wt%)で約1%~約20%、例えば約1%~約10%、例えば約1%~約5%、例えば約10%~約30%、例えば約5%~約10%または例えば約10%~約20%の漂白系を含有し得る。クリーニング洗剤での使用が当該技術分野において公知の成分を含む任意の漂白系を利用し得る。好適な漂白系成分としては、過酸化水素供給源;過酸類供給源;および漂白触媒または増進剤が挙げられる。
【0062】
過酸化水素供給源
好適な過酸化水素供給源は、過炭酸ナトリウム類および過ホウ酸ナトリウム類などのアルカリ金属塩類(通常は一水和物または四水和物)、および過酸化水素-尿素(1/1)を含め、無機過酸基塩類である。
【0063】
過酸類供給源
過酸類は、(a)予め形成された過酸類として直接添合されてもよく、または(b)過酸化水素および漂白活性化剤から洗浄液中においてインサイチューで形成されてもよく(過加水分解)、または(c)過酸化水素ならびにペルヒドロラーゼおよび後者に好適な基質、例えばエステルから洗浄液中においてインサイチューで形成されてもよい。
【0064】
a)好適な予め形成された過酸類としては、限定はされないが、ペルオキシカルボン酸、例えばペルオキシ安息香酸およびその環置換誘導体、ペルオキシ-α-ナフトエ酸、ペルオキシフタル酸、ペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、ε-フタルイミドペルオキシカプロン酸[フタルイミドペルオキシヘキサン酸(PAP)]、およびo-カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸;脂肪族および芳香族ジペルオキシジカルボン酸、例えば、ジペルオキシドデカン二酸、ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸、ジペルオキシブラシル酸、2-デシルジペルオキシブタン二酸、およびジペルオキシフタル酸、ジペルオキシイソフタル酸およびジペルオキシテレフタル酸;ペルイミド酸;ペルオキシ一硫酸;ペルオキシ二硫酸;ペルオキシリン酸;ペルオキシケイ酸;および前記化合物の混合物が挙げられる。挙げられる過酸類は、場合によっては、アルカリ金属塩(例えばOxone(登録商標))またはアルカリ土類金属塩など、好適な塩として添加するのが最良であり得ることが理解される。
【0065】
b)好適な漂白活性化剤としては、エステル、アミド、イミド、ニトリルまたは無水物類のクラスに属するもの、および適切な場合にはその塩が挙げられる。好適な例は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、4-[(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)オキシ]ベンゼン-1-スルホン酸ナトリウム(ISONOBS)、4-(ドデカノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸ナトリウム(LOBS)、4-(デカノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸ナトリウム、4-(デカノイルオキシ)安息香酸(DOBA)、4-(ノナノイルオキシ)ベンゼン-1-スルホン酸ナトリウム(NOBS)、および/または国際公開第98/17767号パンフレットに開示されるものである。目的の漂白活性化剤のファミリーが欧州特許第624154号明細書に開示されており、当該のファミリーの中では特に、アセチルクエン酸トリエチル(ATC)が好ましい。ATCまたはトリアセチンなどの短鎖トリグリセリドは、環境に優しいという利点がある。さらには、アセチルクエン酸トリエチルおよびトリアセチンは、保管時に製品中で良好な加水分解安定性を有し、効率的な漂白活性化剤である。最後に、ATCは過加水分解反応で放出されるクエン酸塩がビルダーとして機能し得るため、多機能性である。
【0066】
漂白触媒および増進剤
漂白系はまた、漂白触媒または増進剤も含み得る。
【0067】
本発明の組成物に使用し得る漂白触媒の一部の非限定的な例としては、シュウ酸マンガン、酢酸マンガン、マンガン-コラーゲン、コバルト-アミン触媒およびマンガントリアザシクロノナン(MnTACN)触媒が挙げられ;特に、1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン(Me3-TACN)または1,2,4,7-テトラメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン(Me4-TACN)、特にMe3-TACNとのマンガン錯体、例えば複核マンガン錯体[(Me3-TACN)Mn(O)3Mn(Me3-TACN)](PF6)2、および[2,2’,2”-ニトリロトリス(エタン-1,2-ジイルアザニリリデン-κN-メタニリリデン)トリフェノラト-κ3O]マンガン(III)が好ましい。漂白触媒はまた、鉄またはコバルト錯体など、他の金属化合物であってもよい。
【0068】
一部の実施形態において、過酸供給源が含まれる場合、以下の式のうちの1つを有する有機漂白触媒または漂白増進剤が使用されてもよい:
【化1】
これらの混合物;式中、各R1は、独立に、9~24個の炭素を含む分枝状アルキル基または11~24個の炭素を含む直鎖状アルキル基であり、好ましくは各R1は、独立に、9~18個の炭素を含む分枝状アルキル基または11~18個の炭素を含む直鎖状アルキル基であり、より好ましくは各R1は、独立に、2-プロピルヘプチル、2-ブチルオクチル、2-ペンチルノニル、2-ヘキシルデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、イソノニル、イソデシル、イソトリデシルおよびイソペンタデシルからなる群から選択される。
【0069】
他の例示的漂白系が、例えば国際公開第2007/087258号パンフレット、国際公開第2007/087244号パンフレット、国際公開第2007/087259号パンフレット、欧州特許第1867708号明細書(ビタミンK)および国際公開第2007/087242号パンフレットに記載されている。好適な光漂白剤は、例えばスルホン化亜鉛またはアルミニウムフタロシアニンであり得る。
【0070】
本発明は、少なくとも1種のDNase活性を有する酵素および少なくとも1種のヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素を含む、例えば洗剤組成物といったクリーニング組成物、例えば洗剤組成物といった組成物、および、クリーニング、例えば本発明の洗剤組成物の、生地などの物品のディープクリーニングのための使用に関する。
【0071】
従って、本発明のいくつかの態様は、以下を含むクリーニング組成物に関する:
a)例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のDNase活性を有する酵素、および、例えば0.001wt%といった少なくとも0.0001wt%のヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、ならびに、任意選択により
b)好ましくは約5wt%~約50wt%、好ましくは約10wt%~約50wt%、好ましくは約15wt%~約50wt%といった約0wt%~約50wt%の少なくとも1種のビルダー(ここで、ビルダーは好ましくは、炭酸塩、ゼオライト、リン酸塩ビルダー、カルシウム封鎖ビルダーまたは錯化剤から、好ましくは、クエン酸、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)、ならびに、これらの混合物から選択される)、ならびに、任意選択により
c)好ましくは約5wt%~約60wt%、好ましくは約10wt%~約60wt%、好ましくは約15wt%~約60wt%といった約0wt%~約60wt%の界面活性剤(ここで、界面活性剤は、アニオン性、ノニオン性および/またはカチオン性界面活性剤から選択され、好ましくは、LAS、AOS、AEOSなどのアニオン性界面活性剤、および/または、AEもしくはAEOなどのノニオン性界面活性剤から選択される)、ならびに、任意選択により
d)約0または30wt%、好ましくは約5%~約30%、好ましくは約10%~約30重量%(wt%)の少なくとも1種の漂白剤成分であって、好ましくは過炭酸塩、過硫酸塩および過酸から、好ましくは過炭酸塩またはマンガン触媒から、好ましくは1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナンまたは酢酸マンガン(III)四水化物(MnTACN)から選択される漂白剤成分。
【0072】
硬質表面、生地および/または布地などの物品のディープクリーニングに有用である本発明のクリーニング組成物において用いられるべきヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、DspB分岐群、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群およびテリバチルス属(Terribacillus)分岐群由来のヘキソサミニダーゼから選択される。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、DspB分岐群から選択される。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号3、4、5、6、7、8、9および10を有するポリペプチドのいずれか、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される。ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、β-N-アセチルグルコサミニダーゼ活性、β-1,6-N-アセチルグルコサミニダーゼ活性を有し、いくつかの態様において、ヘキソサミニダーゼ活性はβ-1,6-N-アセチルグルコサミニダーゼ活性であり、本発明の酵素はβ-1,6-N-アセチルグルコサミニダーゼである。本発明の一態様は、配列番号10に係るものを除くDspB分岐群由来のヘキソサミニダーゼを含むクリーニング組成物に関する。それ故、一態様において、ヘキソサミニダーゼは配列番号10を有するヘキソサミニダーゼではない。
【0073】
一態様において、硬質表面、生地および/または布地などの物品のディープクリーニングに有用である本発明のクリーニング組成物において用いられるべきヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群由来のヘキソサミニダーゼから選択される。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号11を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0074】
一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号15を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0075】
一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号16を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0076】
一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号17を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0077】
一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号18を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0078】
他の態様において、硬質表面、生地および/または布地などの物品のディープクリーニングに有用である本発明のクリーニング組成物において用いられるべきヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、テリバチルス属(Terribacillus)分岐群由来のヘキソサミニダーゼから選択される。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号12、13、14、19、20を有するポリペプチドのいずれか、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号12を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号13を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号14を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号19を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。一態様において、ヘキソサミニダーゼは、配列番号20を有するポリペプチド、または、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである。
【0079】
好ましくは、ヘキソサミニダーゼはクルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群またはテリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択され、最も好ましくは、ヘキソサミニダーゼはテリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択される。
【0080】
硬質表面、生地および/または布地などの物品のディープクリーニングに有用である本発明のクリーニング組成物に用いられるべきであるDNase活性を有する酵素は、好ましくは、真菌から入手可能であるDNaseから選択される。アスペルギルス属(Aspergillus)から入手可能であるDNaseが好ましく;アスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)から入手可能であるDNaseが好ましい。本発明の一実施形態において、デオキシリボヌクレアーゼ活性を有する酵素は、アスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)由来のS1ヌクレアーゼではない。
【0081】
本発明において用いられるDNaseは、アスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)から得られる配列番号2を有するポリペプチドを含むことが好ましい。本発明の一態様は、配列番号2の成熟型ポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%の配列同一性を有すると共に、DNase活性を有する単離された酵素に関する。
【0082】
バイオフィルムは、微生物が物品上に存在する場合に生地上に生じて、物品上で一緒に付着する可能性がある。このバイオフィルムは、その粘着性の性質のために汚れが付着してしまう場合がある。
【0083】
本発明は、物品のディープクリーニングのためのDNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素を含むクリーニング組成物の使用に関するものであり、ここで、DNaseは、配列番号2を有するアミノ酸配列に対して少なくとも60%の配列同一性を有する酵素であり、ここで、ヘキソサミニダーゼは、配列番号3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20を有するアミノ酸配列に対して少なくとも60%の配列同一性を有する酵素であり、ならびに、ここで、物品は生地である。本発明の一態様において、クリーニング組成物は、物品の粘着性を防止、低減または除去するために用いられる。クリーニング組成物はさらに、顕著な量のバイオフィルムが生地に付着している生地などの生地の上の染みを前処理するために用いることが可能である。
【0084】
加えて、本発明は、洗浄サイクルの最中における汚れの再付着を防止、低減または除去するためのクリーニング組成物の使用に関する。クリーニング組成物が例えば生地の洗濯において用いられる場合、クリーニング組成物は、洗浄液中に存在する汚れの生地に対する付着を妨げる。
【0085】
さらに、本発明は、物品に対する汚れの付着を防止、低減または除去するためのクリーニング組成物の使用に関する。一実施形態において、物品は生地である。汚れが物品に付着しない場合には、物品はよりきれいに見える。それ故、本発明はさらに、物品の白色度を維持または向上するための本発明に係るクリーニング組成物の使用に関する。
【0086】
Tシャツまたはスポーツウエアなどの品目を使用する場合、これらの品目は、使用者の身体や、それらが用いられるその他の環境からの細菌に曝露される。これによって、品目を洗浄した後も、その品目の悪臭が生じ得る。従って、本発明は、生地に付いた悪臭の除去または低減にも関する。この悪臭は、不快な臭いを有する化合物を生成する細菌に起因し得る。こうした不快な臭いがする化合物の一例は、E-2-ノネナールである。悪臭は、まだ濡れている新しく洗浄した生地に存在し得るか、あるいは、悪臭は、新しく洗浄し、後に乾燥させた生地にも存在し得る。また、悪臭は、洗浄後しばらく溜めておいた生地にも存在し得る。本発明は、濡れた、または乾いた生地からのE-2-ノネナールなどの悪臭の低減または除去にも関する。
【0087】
本発明に係るクリーニング組成物はクリーニング補助剤を含み得;クリーニング補助成分は、界面活性剤およびビルダー、ならびに/または、上記のものなどのキレート剤から選択され得る。補助成分はまた、以下:凝集助剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、酵素阻害剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、予め形成された過酸類、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再沈着防止剤、増白剤、制泡剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、布地色相調整剤、消泡剤、分散剤、加工助剤、および/または顔料のうちのいずれかであってもよい。
【0088】
一実施形態において、クリーニング補助成分はビルダーまたは泥汚れ除去/再付着防止剤である。
【0089】
一実施形態において、クリーニング補助成分は1種以上の酵素である。1種以上の酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼおよびオキシダーゼからなる群から選択され得る。
【0090】
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素に追加して、本発明の洗剤はセルラーゼをさらに含んでいてもよい。好適なセルラーゼとしては、細菌または真菌由来のものが挙げられる。化学的に修飾された、またはプロテインエンジニアリングを受けた突然変異体が含まれる。好適なセルラーゼとしては、バチルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、フミコラ属(Humicola)、フザリウム属(Fusarium)、チエラビア属(Thielavia)、アクレモニウム属(Acremonium)のセルラーゼ、例えば、米国特許第4,435,307号明細書、米国特許第5,648,263号明細書、米国特許第5,691,178号明細書、米国特許第5,776,757号明細書および国際公開第89/09259号パンフレットに開示されるフミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)およびフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)から産生される真菌セルラーゼが挙げられる。
【0091】
特に好適なセルラーゼは、色のケア上の利益があるアルカリ性または中性セルラーゼである。係るセルラーゼの例は、欧州特許第0 495 257号明細書、欧州特許第0 531 372号明細書、国際公開第96/11262号パンフレット、国際公開第96/29397号パンフレット、国際公開第98/08940号パンフレットに記載されるセルラーゼである。他の例は、国際公開第94/07998号パンフレット、欧州特許第0 531 315号明細書、米国特許第5,457,046号明細書、米国特許第5,686,593号明細書、米国特許第5,763,254号明細書、国際公開第95/24471号パンフレット、国際公開第98/12307号パンフレットおよびPCT/DK98/00299号明細書に記載されるものなどのセルラーゼポリペプチドである。
【0092】
エンド-β-1,4-グルカナーゼ活性(EC3.2.1.4)を呈するセルラーゼの例は、国際公開第02/099091号パンフレットに記載されたものである。
【0093】
セルラーゼの他の例としては、国際公開第96/29397号パンフレットに記載されるファミリー45セルラーゼ、および特に、国際公開第02/099091号パンフレットの配列番号8において以下の位置:2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、95d、95h、95j、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140a、141、143a、145、146、147、150e、150j、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160c、160e、160k、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、200、および/または20に対応する位置のうちの1つ以上に、好ましくはP19A、G20K、Q44K、N48E、Q119HまたはQ146Rの中から選択される置換、挿入および/または欠失を有するそのポリペプチドが挙げられる。
【0094】
市販されているセルラーゼとしては、Celluzyme(商標)、CellucleanおよびCarezyme(商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(商標)、および、Puradax HA(商標)(Genencor International Inc.)、および、KAC-500(B)(商標)(花王株式会社)が挙げられる。
【0095】
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素に追加して、本発明のクリーニング組成物はプロテアーゼをさらに含んでいてもよい。好適なプロテアーゼとしては、細菌、真菌、植物、ウイルスまたは動物由来、例えば野菜または微生物由来のものが挙げられる。微生物由来が好ましい。化学的に修飾された、またはプロテインエンジニアリングを受けた突然変異体が含まれる。それは、セリンプロテアーゼなどのアルカリプロテアーゼまたはメタロプロテアーゼであってもよい。セリンプロテアーゼは、例えばトリプシンなど、S1ファミリーのもの、またはスブチリシンなど、S8ファミリーのものであってもよい。メタロプロテアーゼは例えば、例えばファミリーM4由来のサーモリシンであり得、または、ファミリーM5、M7またはM8由来のものなどの他のメタロプロテアーゼであり得る。
【0096】
用語「スブチラーゼ」は、Siezen et al.,Protein Engng.4(1991)719-737およびSiezen et al.Protein Science 6(1997)501-523に記載のセリンプロテアーゼのサブグループを指す。セリンプロテアーゼは、活性部位にセリンを有することによって特徴付けられるプロテアーゼのサブグループであり、これは基質と共有結合性付加物を形成する。スブチラーゼは6つの細区分、すなわち、スブチリシンファミリー、テルミターゼファミリー、プロテイナーゼKファミリー、ランチビオティックペプチダーゼファミリー、ケキシンファミリーおよびピロリシン(Pyrolysin)ファミリーに分けることができる。
【0097】
スブチラーゼの例は、米国特許第7262042号明細書および国際公開第09/021867号パンフレットに記載される、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、B.アルカロフィルス(B.alkalophilus)、B.スブチリス(B.subtilis)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)およびバチルス・ギブソニイ(Bacillus gibsonii)などのバチルス属(Bacillus)に由来するもの、ならびに国際公開第89/06279号パンフレットに記載されるスブチリシンレンタス、スブチリシンNovo、スブチリシンCarlsberg、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、スブチリシンBPN’、スブチリシン309、スブチリシン147およびスブチリシン168および(国際公開第93/18140号パンフレット)に記載されるプロテアーゼPD138である。他の有用なプロテアーゼは、国際公開第92/175177号パンフレット、国際公開第01/016285号パンフレット、国際公開第02/026024号パンフレットおよび国際公開第02/016547号パンフレットに記載されるものであり得る。トリプシン様プロテアーゼの例は、トリプシン(例えばブタまたはウシ由来)ならびに国際公開第89/06270号パンフレット、国際公開第94/25583号パンフレットおよび国際公開第05/040372号パンフレットに記載されるフザリウム属(Fusarium)プロテアーゼ、ならびに国際公開第05/052161号パンフレットおよび国際公開第05/052146号パンフレットに記載されるセルロモナス属(Cellumonas)に由来するキモトリプシンプロテアーゼである。
【0098】
さらなる好ましいプロテアーゼは、例えば国際公開第95/23221号パンフレットに記載されるとおりのバチルス・レンタス(Bacillus lentus)DSM 5483のアルカリプロテアーゼ、ならびに国際公開第92/21760号パンフレット、国際公開第95/23221号パンフレット、欧州特許第1921147号明細書および欧州特許第1921148号明細書に記載されるその変異体である。
【0099】
メタロプロテアーゼの例は、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)に由来するものなどのものとして国際公開第07/044993号パンフレット(Genencor Int.)に記載されている。
【0100】
有用なプロテアーゼの例は、国際公開第92/19729号パンフレット、国際公開第96/034946号パンフレット、国際公開第98/20115号パンフレット、国際公開第98/20116号パンフレット、国際公開第99/011768号パンフレット、国際公開第01/44452号パンフレット、国際公開第03/006602号パンフレット、国際公開第04/03186号パンフレット、国際公開第04/041979号パンフレット、国際公開第07/006305号パンフレット、国際公開第11/036263号パンフレット、国際公開第11/036264号パンフレットに記載される変異体、特に、以下の位置:3、4、9、15、24、27、42、55、59、60、66、74、85、96、97、98、99、100、101、102、104、116、118、121、126、127、128、154、156、157、158、161、164、176、179、182、185、188、189、193、198、199、200、203、206、211、212、216、218、226、229、230、239、246、255、256、268および269のうちの1つ以上に置換を有する変異体(これらの位置は国際公開第2016/001449号パンフレットの配列番号1に示されるバチルス・レンタス(Bacillus lentus)プロテアーゼの位置に対応する)である。より好ましいサブチラーゼ変異体は1つ以上の突然変異:S3T、V4I、S9R、S9E、A15T、S24G、S24R、K27R、N42R、S55P、G59E、G59D、N60D、N60E、V66A、N74D、N85S、N85R、G96S、G96A、S97G、S97D、S97A、S97SD、S99E、S99D、S99G、S99M、S99N、S99R、S99H、S101A、V102I、V102Y、V102N、S104A、G116V、G116R、H118D、H118N、N120S、S126L、P127Q、S128A、S154D、A156E、G157D、G157P、S158E、Y161A、R164S、Q176E、N179E、S182E、Q185N、A188P、G189E、V193M、N198D、V199I、Y203W、S206G、L211Q、L211D、N212D、N212S、M216S、A226V、K229L、Q230H、Q239R、N246K、N255W、N255D、N255E、L256E、L256DT268A、R269Hを含み得、ここで、位置は、国際公開第2016/001449号パンフレットの配列番号1に示されているバチルスレンツス(Bacillus lentus)プロテアーゼの位置に対応している。プロテアーゼ変異体は、国際公開第2016/001449号パンフレットの配列番号1に示されているバチルスレンツス(Bacillus lentus)プロテアーゼ(Savinase(登録商標))、国際公開第2016/001449号パンフレットの配列番号2に示されているバチルス・アミロリケニファシエンス(Bacillus amylolichenifaciens)プロテアーゼ(BPN’)の変異体であることが好ましい。プロテアーゼ変異体は、好ましくは、国際公開第2016/001449号パンフレットの配列番号1または配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する。
【0101】
他のプロテアーゼ変異体は、国際公開第2004/067737号パンフレットの配列番号1の位置171、173、175、179または180に対応する1つ以上の位置に置換を含むものであり、ここで、前記プロテアーゼ変異体は、国際公開第2004/067737号パンフレットの配列番号1に対して少なくとも75%であるが100%未満の配列同一性を有する。
【0102】
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、商標名Alcalase(登録商標)、Duralase(商標)、Durazym(商標)、Relase(登録商標)、Relase(登録商標)Ultra、Savinase(登録商標)、Savinase(登録商標)Ultra、Primase(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase(登録商標)Ultra、Ovozyme(登録商標)、Coronase(登録商標)、Coronase(登録商標)Ultra、Blaze(登録商標)、Blaze Evity(登録商標)100T、Blaze Evity(登録商標)125T、Blaze Evity(登録商標)150T、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)およびEsperase(登録商標)(Novozymes A/S)で販売されているもの、商標名Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、Purafect OxP(登録商標)、Puramax(登録商標)、FN2(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)、Excellenz P1000(商標)、Excellenz P1250(商標)、Eraser(登録商標)、Preferenz P100(商標)、Purafect Prime(登録商標)、Preferenz P110(商標)、Effectenz P1000(商標)、Purafect(登録商標)(商標)、Effectenz P1050(商標)、Purafect Ox(登録商標)(商標)、Effectenz P2000(商標)、Purafast(登録商標)、Properase(登録商標)、Opticlean(登録商標)およびOptimase(登録商標)(Danisco/DuPont)、Axapem(商標)(Gist-Brocases N.V.)で販売されているもの、BLAP(米国特許第5352604号明細書の図29に示される配列)およびその変異体(Henkel AG)およびKaoのKAP(バチルス・アルカロフィルス(Bacillus alkalophilus)スブチリシン)が挙げられる。
【0103】
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素に追加して、本発明のクリーニング組成物は、細菌または真菌由来のものを含むリパーゼおよびクチナーゼをさらに含み得る。化学的に修飾された、またはプロテインエンジニアリングを受けた突然変異酵素が含まれる。例としては、欧州特許第258068号明細書および欧州特許第305216号明細書に記載されるとおりのサーモミセス属(Thermomyces)、例えばT.ラヌギノスス(T.lanuginosus)(旧称フミコラ・ラヌギノサ(Humicola lanuginosa))のリパーゼ、フミコラ属(Humicola)、例えばH.インソレンス(H.insolens)のクチナーゼ(国際公開第96/13580号パンフレット)、シュードモナス属(Pseudomonas)(その一部は現在バークホルデリア属(Burkholderia)に改名されている)、例えばP.アルカリゲネス(P.alcaligenes)またはP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(欧州特許第218272号明細書)、P.セパシア(P.cepacia)(欧州特許第331376号明細書)、P.sp.株SD705(国際公開第95/06720号パンフレットおよび国際公開第96/27002号パンフレット)、P.ウィスコンシネンシス(P.wisconsinensis)(国際公開第96/12012号パンフレット)の株のリパーゼ、GDSL型ストレプトミセス属(Streptomyces)リパーゼ(国際公開第10/065455号パンフレット)、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)のクチナーゼ(国際公開第10/107560号パンフレット)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)のクチナーゼ(米国特許第5,389,536号明細書)、サーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)のリパーゼ(国際公開第11/084412号パンフレット)、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)リパーゼ(国際公開第11/084417号パンフレット)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)のリパーゼ(国際公開第11/084599号パンフレット)、およびストレプトミセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(国際公開第11/150157号パンフレット)およびS.プリスチネスピラリス(S.pristinaespiralis)(国際公開第12/137147号パンフレット)のリパーゼが挙げられる。
【0104】
他の例は、欧州特許第407225号明細書、国際公開第92/05249号パンフレット、国際公開第94/01541号パンフレット、国際公開第94/25578号パンフレット、国際公開第95/14783号パンフレット、国際公開第95/30744号パンフレット、国際公開第95/35381号パンフレット、国際公開第95/22615号パンフレット、国際公開第96/00292号パンフレット、国際公開第97/04079号パンフレット、国際公開第97/07202号パンフレット、国際公開第00/34450号パンフレット、国際公開第00/60063号パンフレット、国際公開第01/92502号パンフレット、国際公開第07/87508号パンフレットおよび国際公開第09/109500号パンフレットに記載されるものなどのリパーゼポリペプチドである。
【0105】
好ましい市販のリパーゼ製品としては、Lipolase(商標)、Lipex(商標);Lipolex(商標)およびLipoclean(商標)(Novozymes A/S)、Lumafast(当初はGenencorから)およびLipomax(当初はGist-Brocadesから)が挙げられる。
【0106】
さらに他の例は、アシルトランスフェラーゼまたはペルヒドロラーゼと称されることもあるリパーゼ、例えばカンジダ・アンタルクティカ(Candida Antarctica)リパーゼAと相同性を有するアシルトランスフェラーゼ(国際公開第10/111143号パンフレット)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)のアシルトランスフェラーゼ(国際公開第05/56782号パンフレット)、CE 7ファミリーのペルヒドロラーゼ(国際公開第09/67279号パンフレット)、およびM.スメグマチス(M.smegmatis)ペルヒドロラーゼのポリペプチド、詳細にはHuntsman Textile Effects Pte Ltdからの市販品Gentle Power Bleachに使用されているS54V変異体(国際公開第10/100028号パンフレット)である。
【0107】
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素に追加して、本発明のクリーニング組成物はアミラーゼをさらに含み得る。アミラーゼはα-アミラーゼまたはグルコアミラーゼであってもよく、細菌または真菌由来であってもよい。化学的に修飾された、またはプロテインエンジニアリングを受けた突然変異体が含まれる。アミラーゼとしては、例えば、バチルス属(Bacillus)、例えば、英国特許第1,296,839号明細書にさらに詳細に記載されるバチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)の特殊な株から得られるα-アミラーゼが挙げられる。
【0108】
好適なアミラーゼとしては、国際公開第95/10603号パンフレットの配列番号3を有するアミラーゼまたはその配列番号3と90%の配列同一性を有するポリペプチドが挙げられる。好ましいポリペプチドは、国際公開第94/02597号パンフレット、国際公開第94/18314号パンフレット、国際公開第97/43424号パンフレットおよび国際公開第99/019467号パンフレットの配列番号4(例えば、以下の位置:15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および444のうちの1つ以上に置換を有するポリペプチド)に記載される。
【0109】
別の好適なアミラーゼとしては、国際公開第02/010355号パンフレットの配列番号6を有するアミラーゼまたは配列番号6と90%の配列同一性を有するそのポリペプチドが挙げられる。配列番号6の好ましいポリペプチドは、181および182位に欠失を有し、かつ193位に置換を有するものである。
【0110】
好適な他のアミラーゼは、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6に示されるB.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)に由来するα-アミラーゼの残基1~33と、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号4に示されるB.リケニフォルミス(B.licheniformis)α-アミラーゼの残基36~483とを含むハイブリッドα-アミラーゼ、またはその90%の配列同一性を有するポリペプチドである。このハイブリッドα-アミラーゼの好ましいポリペプチドは、以下の位置:G48、T49、G107、H156、A181、N190、M197、I201、A209およびQ264のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6に示されるB.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)に由来するα-アミラーゼの残基1~33と、配列番号4の残基36~483とを含むハイブリッドα-アミラーゼの最も好ましいポリペプチドは、置換:
M197T;
H156Y+A181T+N190F+A209V+Q264S;または
G48A+T49I+G107A+H156Y+A181T+N190F+I201F+A209V+Q264S
を有するものである。
【0111】
好適なさらなるアミラーゼは、国際公開第99/019467号パンフレットの配列番号6を有するアミラーゼまたは配列番号6と90%の配列同一性を有するそのポリペプチドである。配列番号6の好ましいポリペプチドは、以下の位置:R181、G182、H183、G184、N195、I206、E212、E216およびK269のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。特に好ましいアミラーゼは、位置R181およびG182、または位置H183およびG184に欠失を有するものである。
【0112】
使用し得るさらなるアミラーゼは、国際公開第96/023873号パンフレットの配列番号1、配列番号3、配列番号2または配列番号7を有するもの、または配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号7と90%の配列同一性を有するそのポリペプチドである。配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号7の好ましいポリペプチドは、以下の位置:140、181、182、183、184、195、206、212、243、260、269、304および476のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。より好ましいポリペプチドは、位置181および182または位置183および184に欠失を有するものである。配列番号1、配列番号2または配列番号7の最も好ましいアミラーゼポリペプチドは、位置183および184に欠失を有し、かつ位置140、195、206、243、260、304および476のうちの1つ以上に置換を有するものである。
【0113】
使用し得る他のアミラーゼは、国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10を有するアミラーゼ、または国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2と90%の配列同一性または国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10と90%の配列同一性を有するそのポリペプチドである。国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10の好ましいポリペプチドは、以下の位置:176、177、178、179、190、201、207、211および264のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。
【0114】
さらなる好適なアミラーゼは、国際公開第09/061380号パンフレットの配列番号2を有するアミラーゼまたはその配列番号2と90%の配列同一性を有するポリペプチドである。配列番号2の好ましいポリペプチドは、C末端のトランケーションおよび/または以下の位置:Q87、Q98、S125、N128、T131、T165、K178、R180、S181、T182、G183、M201、F202、N225、S243、N272、N282、Y305、R309、D319、Q320、Q359、K444およびG475のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。配列番号2のより好ましいポリペプチドは、以下の位置のうちの1つ以上における置換:Q87E、R、Q98R、S125A、N128C、T131I、T165I、K178L、T182G、M201L、F202Y、N225E、R、N272E、R、S243Q、A、E、D、Y305R、R309A、Q320R、Q359E、K444EおよびG475Kおよび/または位置R180および/またはS181における、またはT182および/またはG183の欠失を有するものである。配列番号2の最も好ましいアミラーゼポリペプチドは、置換:
N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K;
N128C+K178L+T182G+F202Y+Y305R+D319T+G475K;
S125A+N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K;または
S125A+N128C+T131I+T165I+K178L+T182G+Y305R+G475K
を有するものであり、ここでポリペプチドはC末端がトランケートされており、および任意選択で位置243に置換および/または位置180および/または位置181に欠失をさらに含む。
【0115】
他の好適なアミラーゼは、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12を有するα-アミラーゼまたは配列番号12と少なくとも90%の配列同一性を有する変異体である。好ましいアミラーゼポリペプチドは、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12の以下の位置:R28、R118、N174;R181、G182、D183、G184、G186、W189、N195、M202、Y298、N299、K302、S303、N306、R310、N314;R320、H324、E345、Y396、R400、W439、R444、N445、K446、Q449、R458、N471、N484のうちの1つ以上に置換、欠失または挿入を有するものである。特に好ましいアミラーゼとしては、D183およびG184の欠失を有し、かつ置換R118K、N195F、R320KおよびR458Kを有するポリペプチド、および群:M9、G149、G182、G186、M202、T257、Y295、N299、M323、E345およびA339から選択される1つ以上の位置に置換をさらに有する変異体、最も好ましくはこれらの位置の全てに置換をさらに有する変異体が挙げられる。
【0116】
他の例は、国際公開第2011/098531号パンフレット、国際公開第2013/001078号パンフレットおよび国際公開第2013/001087号パンフレットに記載されるものなどのアミラーゼポリペプチドである。
【0117】
市販のアミラーゼは、Duramyl(商標)、Termamyl(商標)、Fungamyl(商標)、Stainzyme(商標)、Stainzyme Plus(商標)、Natalase(商標)、Liquozyme XおよびBAN(商標)(Novozymes A/Sから)、およびRapidase(商標)、Purastar(商標)/Effectenz(商標)、PoweraseおよびPreferenz S100(Genencor International Inc./DuPontから)である。
【0118】
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素に追加して、本発明のクリーニング組成物は、植物、細菌または真菌由来のものを含むペルオキシダーゼ/オキシダーゼをさらに含み得る。化学的に修飾された、またはプロテインエンジニアリングを受けた突然変異体が含まれる。有用なペルオキシダーゼの例としては、国際公開第93/24618号パンフレット、国際公開第95/10602号パンフレットおよび国際公開第98/15257号パンフレットに記載されているものなどの、例えばC.シネレウス(C.cinereus)由来といったヒトヨタケ属(Coprinus)由来のペルオキシダーゼ、および、その変異体が挙げられる。
【0119】
市販されているペルオキシダーゼとしては、Guardzyme(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
【0120】
洗剤またはクリーニング組成物酵素は、1種以上の酵素を含有する個別の添加剤を添加することにより、または、これらの酵素を含む組み合わせた添加剤を添加することにより洗剤組成物中に含まれていてもよい。本発明の洗剤添加剤、すなわち、個別の添加剤または組み合わせた添加剤は、例えば、粒質物、液体、スラリー等として配合可能である。好ましい洗剤添加剤配合物は、顆粒、無粉塵性顆粒、液体、安定化液体またはスラリーである。
【0121】
無粉塵性顆粒は、例えば米国特許第4,106,991号明細書および同第4,661,452号明細書に開示されるとおり作製されてもよく、および任意選択で、当該技術分野において公知の方法によりコーティングされてもよい。ワックス状コーティング材の例は、平均モル重量が1000~20000のポリ(エチレンオキシド)生成物(ポリエチレングリコール、PEG);16~50エチレンオキシド単位を有するエトキシ化ノニルフェノール類;アルコールが12~20個の炭素原子を含有し、かつ15~80エチレンオキシド単位があるエトキシ化脂肪アルコール類;脂肪アルコール類;脂肪酸類;ならびに脂肪酸のモノおよびジおよびトリグリセリドである。流動床技術による塗布に好適な皮膜形成コーティング材の例が、英国特許第1483591号明細書に提供される。液体酵素調製物は、例えば、確立された方法に従いプロピレングリコールなどのポリオール、糖または糖アルコール、乳酸またはホウ酸を添加することにより安定化させてもよい。欧州特許第238,216号明細書に記載される方法に従い保護酵素が調製されてもよい。
【0122】
本発明のクリーニング組成物はまた、0~10重量%、例えば0.5~5%、2~5%、0.5~2%または0.2~1%のポリマーも含有し得る。洗剤への使用が当該技術分野において公知の任意のポリマーを利用し得る。ポリマーは、上述のとおりのコビルダーとして機能してもよく、または再沈着の防止、繊維の保護、汚れ落ち性、移染防止、油脂分除去および/または消泡特性を提供してもよい。一部のポリマーは、上述の特性のうちの2つ以上および/または以下に挙げるモチーフのうちの2つ以上を有し得る。例示的ポリマーとしては、(カルボキシメチル)セルロース(CMC)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)、ポリ(エチレングリコール)またはポリ(エチレンオキシド)(PEG)、エトキシ化ポリ(エチレンイミン)、(カルボキシメチル)イヌリン(CMI)、およびポリカルボン酸塩、例えば、PAA、PAA/PMA、ポリアスパラギン酸、およびメタクリル酸ラウリル/アクリル酸共重合体、疎水的に改質されたCMC(HM-CMC)およびシリコーン類、テレフタル酸とオリゴマーグリコール類との共重合体、ポリ(エチレンテレフタレート)とポリ(オキシエテンテレフタレート)(poly(oxyethene terephthalate))との共重合体(PET-POET)、PVP、ポリ(ビニルイミダゾール)(PVI)、ポリ(ビニルピリジン-N-酸化物)(PVPOまたはPVPNO)およびポリビニルピロリドン-ビニルイミダゾール(PVPVI)が挙げられる。さらなる例示的ポリマーとしては、スルホン化ポリカルボン酸塩、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシド(PEO-PPO)およびジクオタニウムエトキシ硫酸塩が挙げられる。他の例示的ポリマーが、例えば国際公開第2006/130575号パンフレットに開示されている。上述のポリマーの塩もまた企図される。
【0123】
本発明のクリーニング組成物はまた、染料または顔料などの布地色相調整剤を含んでもよく、これは洗剤組成物に配合されると、前記洗剤組成物を含む洗浄液に布地が接触したときに前記布地に染着し、ひいては可視光の吸収/反射を用いて前記布地の色合いを変えることができる。蛍光増白剤は、紫外線に曝されると少なくとも一部の可視光を放つ。対照的に、布地色相調整剤は可視光スペクトルの少なくとも一部を吸収することに伴い表面の色合いを変える。好適な布地色相調整剤としては染料および染料-粘土複合体が挙げられ、また顔料も含み得る。好適な染料としては、小分子染料およびポリマー染料が挙げられる。好適な小分子染料としては、例えば、国際公開第2005/03274号パンフレット、国際公開第2005/03275号パンフレット、国際公開第2005/03276号パンフレットおよび欧州特許第1876226号明細書(本明細書によって参照により援用される)に記載されるとおりの、ダイレクトブルー、ダイレクトレッド、ダイレクトバイオレット、アシッドブルー、アシッドレッド、アシッドバイオレット、ベーシックブルー、ベーシックバイオレットおよびベーシックレッドのカラーインデックス(C.I.)分類に入る染料、またはこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。本クリーニング組成物は、好ましくは、約0.00003wt%~約0.2wt%、約0.00008wt%~約0.05wt%、またはさらには約0.0001wt%~約0.04wt%の布地色相調整剤を含む。本組成物は0.0001wt%~0.2wt%の布地色相調整剤を含んでもよく、これは特に、組成物が単位用量パウチの形態であるとき好ましいものであり得る。好適な色相調整剤はまた、例えば国際公開第2007/087257号パンフレットおよび国際公開第2007/087243号パンフレットにも開示されている。
【0124】
クリーニングは、0~10重量%、例えば0~5重量%、約0.5~約5%または約3%~約5%などのヒドロトロープを含有していてもよい。洗剤への使用が当該技術分野において公知の任意のヒドロトロープを利用し得る。ヒドロトロープの非限定的な例としては、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、p-トルエンスルホン酸ナトリウム(STS)、キシレンスルホン酸ナトリウム(SXS)、クメンスルホン酸ナトリウム(SCS)、シメンスルホン酸ナトリウム、アミンオキシド、アルコール類およびポリグリコールエーテル類、ヒドロキシナフトエ酸ナトリウム、ヒドロキシナフタレンスルホン酸ナトリウム、エチルヘキシル硫酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0125】
本発明のクリーニング組成物はまた、分散剤も含有することができる。詳細には、粉末洗剤が分散剤を含み得る。好適な水溶性有機材料としては、ホモポリマー酸またはコポリマー酸またはこれらの塩が挙げられ、ここではポリカルボン酸が、互いに2個以下の炭素原子によって分離された少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含む。好適な分散剤は、例えば、Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.に記載されている。
【0126】
本発明のクリーニング組成物はまた、1種以上の移染防止剤を含んでいてもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、限定はされないが、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミン-N-酸化物ポリマー、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとの共重合体、ポリビニルオキサゾリドン類(polyvinyloxazolidones)およびポリビニルイミダゾール類またはこれらの混合物が挙げられる。主題の組成物中に存在するとき、移染防止剤は、組成物の重量基準で約0.0001%~約10%、約0.01%~約5%またはさらには約0.1%~約3%のレベルで存在し得る。
【0127】
本発明のクリーニング組成物はまた、蛍光白化剤または光学増白剤などの、クリーニングされる物品の色合いを調整し得る追加の成分を含有することが好ましい。存在している場合、増白剤は、約0.01%~約0.5重量%のレベルであることが好ましい。洗濯洗剤組成物における使用に好適であるいずれかの蛍光白化剤が、本発明のクリーニング組成物中において用いられ得る。最も一般的に用いられる蛍光増白剤は、ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体、ジアリールピラゾリン誘導体およびビフェニルジスチリル誘導体のクラスに属するものである。ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体タイプの蛍光増白剤の例としては、4,4’-ビス[(4-アニリノ-6-ジエタノールアミノ-s-トリアジン-2-イル)アミノ]スチルベン-2,2’-ジスルホン酸、4,4’-ビス[(4,6-ジアニリノ-s-トリアジン-2-イル)アミノ]スチルベン-2,2’-ジスルホン酸、4,4’-ビス{4-アニリノ-6-[メチル(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-s-トリアジン-2-イルアミノ}スチルベン-2,2’-ジスルホン酸、4,4’-ビス(4-フェニル-1,2,3-トリアゾール-2-イル)スチルベン-2,2’-ジスルホン酸のナトリウム塩および5-(2H-ナフト[1,2-d][1,2,3]トリアゾール-2-イル)-2-[(E)-2-フェニルビニル]ベンゼンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。好ましい蛍光増白剤は、BASFから入手可能なTinopal DMSおよびTinopal CBSである。Tinopal DMSは、4,4’-ビス[(4-アニリノ-6-モルホリノ-s-トリアジン-2-イル)アミノ]スチルベン-2,2’-スルホン酸のジナトリウム塩である。Tinopal CBSは、2,2’-[ビフェニル-4,4’-ジ(2,1-エテンジイル)]ジベンゼン-1-スルホン酸のジナトリウム塩である。また、Paramount Minerals and Chemicals、Mumbai、インドが供給する市販のParawhite KXも好ましい。使用に好適な他の蛍光剤としては、1-3-ジアリールピラゾリン類および7-アルキルアミノクマリン類が挙げられる。
【0128】
好適な蛍光明色化剤レベルとしては、約0.01、0.05、約0.1またはさらには約0.2%の低レベルから0.5またはさらには0.75wt%に至るまでの高レベルが挙げられる。
【0129】
本発明のクリーニング組成物はまた、綿およびポリエステル系布などの布からの汚れの除去、ポリエステル系布からの疎水性汚れの除去の助けとなる1種以上の汚れ遊離ポリマーを含んでいてもよい。汚れ遊離ポリマーは、例えばノニオン性またはアニオン性テレフタル酸系ポリマー、ポリビニルカプロラクタムおよび関連する共重合体、ビニルグラフト共重合体またはポリエステルポリアミドであってもよい;例えば、Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.のChapter 7を参照のこと。別のタイプの汚れ遊離ポリマーは、コア構造と、当該のコア構造に付加された複数のアルコキシレート基とを含む両親媒性アルコキシ化油脂分除去ポリマーである。コア構造は、国際公開第2009/087523号パンフレット(本明細書によって参照により援用される)に詳細に記載されるとおり、ポリアルキレンイミン構造またはポリアルカノールアミン構造を含み得る。さらには、ランダムグラフト共重合体が好適な汚れ遊離ポリマーである。好適なグラフト共重合体が、国際公開第2007/138054号パンフレット、国際公開第2006/108856号パンフレットおよび国際公開第2006/113314号パンフレット(本明細書によって参照により援用される)にさらに詳細に記載されている。他の汚れ遊離ポリマーは、置換多糖構造、特に変性セルロース誘導体などの置換セルロース系構造、例えば、欧州特許第1867808号明細書または国際公開第2003/040279号パンフレット(両方ともに本明細書によって参照により援用される)に記載されるものなどである。好適なセルロース系ポリマーとしては、セルロース、セルロースエーテル類、セルロースエステル、セルロースアミドおよびこれらの混合物が挙げられる。好適なセルロース系ポリマーとしては、アニオン変性セルロース、ノニオン変性セルロース、カチオン変性セルロース、両性イオン変性セルロース、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0130】
本発明のクリーニング組成物はまた、(カルボキシメチル)セルロース(CMC)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、アクリル酸のホモポリマー、アクリル酸およびマレイン酸のコポリマー、ならびに、エトキシル化ポリエチレンイミンなどの1種以上の再付着防止剤を含み得る。上記の汚れ遊離ポリマーについて記載したセルロース系ポリマーもまた、再沈着防止剤として機能し得る。
【0131】
本発明のクリーニング組成物はまた、1つ以上の補助材料も含有し得る。好適な補助材料としては、限定はされないが、防縮剤、しわ防止剤、殺菌剤、結合剤、キャリア、染料、酵素安定剤、布地柔軟剤、充填剤、泡調整剤、ヒドロトロープ、香料、顔料、制泡剤(sod suppressor)、溶媒、および液体洗剤用の構造化剤および/または構造弾性化剤が挙げられる。
【0132】
クリーニング生成物の配合物
例えば洗剤組成物といった本発明のクリーニング組成物は、例えば、バー、均質錠剤、2つ以上の層を有する錠剤、1つ以上の区画を有するパウチ、普通もしくは圧縮した粉末、顆粒、ペースト、ゲル、または、普通、圧縮もしくは濃縮した液体といったいずれかの簡便な形態であり得る。
【0133】
パウチは単区画または多区画として構成することができる。パウチは、例えば水との接触前に組成物がパウチから放出されるのを許容しない、組成物の保持に好適な任意の形態、形状および材料であってもよい。パウチは、内部容積を囲い込む水溶性フィルムで作られる。前記内部容積はパウチの区画に分割することができる。好ましいフィルムはポリマー材料、好ましくはフィルム状またはシート状に形成されるポリマーである。好ましいポリマー、そのコポリマーまたは誘導体は、ポリアクリレート類、および水溶性アクリレートコポリマー類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムデキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート類、最も好ましくはポリビニルアルコールコポリマー類、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)が選択される。好ましくは、フィルム中のポリマー、例えばPVAのレベルは少なくとも約60%である。好ましい平均分子量は典型的には約20,000~約150,000となり得る。フィルムはまた、ポリラクチドおよびポリビニルアルコールなどの加水分解で分解可能な水溶性ポリマーブレンド(MonoSol LLC、Indiana、USAによって販売されているとおりの商品名M8630で知られる)+グリセロール、エチレングリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールおよびこれらの混合物などの可塑剤などを含むブレンド組成物であってもよい。パウチは、水溶性フィルムで隔てられた固体の洗濯クリーニング組成物または一部の成分および/または液体のクリーニング組成物または一部の成分を含むことができる。液体成分用の区画は固体を入れる区画と組成が異なり得る:米国特許出願公開第2009/0011970 A1号明細書。
【0134】
洗剤処方成分などのクリーニング成分は、水溶性のパウチまたは錠剤の異なる層中の区画によって、相互に物理的に分離されていることが可能である。それにより成分間における保管時の負の相互作用を回避することができる。区画の各々の溶解プロファイルを異ならせることによってもまた、洗浄溶液中の選択の成分の溶解に遅延を生じさせることができる。
【0135】
単位用量に分かれていない液体またはゲル洗剤は、水性であって、典型的には20重量%以上95%以下の水、例えば約70%以下の水、約65%以下の水、約55%以下の水、約45%の水、約35%以下の水を含有してもよい。水性液体またはゲル中には、限定なしに、アルカノール類、アミン類、ジオール類、エーテル類およびポリオール類を含めた他のタイプの液体が含まれてもよい。水性液体またはゲル洗剤は0~30%の有機溶媒を含有し得る。
【0136】
液体またはゲル洗剤は非水性であってもよい。
【0137】
洗濯石鹸バー
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、洗濯石鹸バーに添加され得、布および/または生地の手洗い洗濯に用いられ得る。用語の固形洗濯石鹸には、洗濯石鹸、固形石鹸、複合化粧石鹸、合成化粧石鹸および洗剤石鹸が含まれる。固形石鹸の種類は、通常、それが含有する界面活性剤の種類が異なり、用語の固形洗濯石鹸には、脂肪酸由来の石鹸および/または合成石鹸を含有するものが含まれる。固形洗濯石鹸は、室温で固体であって液体、ゲルまたは粉末でない物理的形態を有する。用語の固形とは、時間が経っても大きく変化することのない物理的形態として定義され、すなわち、固形物体(例えば固形洗濯石鹸)が容器内に置かれた場合に、その固形物体が変化して、それが置かれている容器に充満することがない。固形石鹸は、典型的には棒型の固体であるが、丸または楕円などの他の固体形状であってもよい。
【0138】
固形洗濯石鹸は、1つ以上のさらなる酵素、ペプチドアルデヒド(またはハイドロサルファイト付加物またはヘミアセタール付加物)などのプロテアーゼ阻害剤、ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ砂および/または4-ホルミルフェニルボロン酸などのフェニルボロン酸誘導体、1つ以上の石鹸または合成界面活性剤、グリセリンなどのポリオール類、脂肪酸、クエン酸、酢酸および/またはギ酸などのpH調整化合物、および/または一価カチオンおよび有機アニオンの塩を含有することができ、ここで一価カチオンは、例えばNa、KまたはNH であってもよく、および有機アニオンは、例えばギ酸塩、酢酸塩、クエン酸塩または乳酸塩であってもよく、従って一価カチオンおよび有機アニオンの塩は、例えばギ酸ナトリウムであってもよい。
【0139】
固形洗濯石鹸はまた、EDTAおよびHEDPなどの錯化剤、香料および/または各種充填剤、界面活性剤、例えばアニオン性合成界面活性剤、ビルダー、ポリマー汚れ遊離剤、洗剤キレート剤、安定化剤、充填剤、染料、着色料、移染防止剤、アルコキシ化ポリカーボネート類、制泡剤、構造化剤、結合剤、浸出剤、漂白活性化剤、泥汚れ除去剤、再沈着防止剤、ポリマー分散剤、明色化剤、布地柔軟剤、香料および/または当該技術分野において公知の他の化合物も含有し得る。
【0140】
固形洗濯石鹸は、限定はされないが:ミキサー、プロッダー、例えば二段式真空プロッダー、押出機、カッター、ロゴスタンパー、冷却トンネルおよび包装機などの従来の固形洗濯石鹸製造設備で加工され得る。本発明は、いかなる単一の方法による固形洗濯石鹸の調製にも限定されない。加工の様々な段階で石鹸にプレミックスが添加されてもよい。例えば、石鹸、本発明の酵素、任意選択により、1種以上の追加の酵素、プロテアーゼ阻害剤、ならびに、一価カチオンおよび有機アニオンの塩を含有するプレミックスを調製し、次いで、混合物をプロッダー混練し得る。本発明の酵素および任意選択の追加の酵素を、例えば液体の形態で、プロテアーゼ阻害剤と同時に添加してもよい。混合ステップおよびプロッダー混練ステップに加え、加工には、粉砕、押出、切断、スタンピング、冷却および/または包装ステップがさらに含まれ得る。
【0141】
複合顆粒(co-granule)中における酵素の配合
DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素は、顆粒、例えば1種以上の酵素を組み合わせる複合顆粒として配合されてもよい。このとき各酵素がより多くの顆粒に存在することになり、洗剤中でより一様な酵素分布が確保される。これはまた、粒径が異なることに起因する異なる酵素の物理的な分離も低減する。洗剤工業用の多酵素複合顆粒状物質の作製方法が、IP.com開示IPCOM000200739Dに開示される。
【0142】
複合顆粒状物質を用いた酵素配合の別の例が国際公開第2013/188331号パンフレットに開示され、これは、(a)多酵素複合顆粒;(b)10wt未満のゼオライト(無水基準);および(c)10wt未満のリン酸塩(無水基準)を含む洗剤組成物に関し、ここで前記酵素複合顆粒は10~98wt%の吸湿成分を含み、および組成物は、20~80wt%の洗剤吸湿成分をさらに含む。国際公開第2013/188331号パンフレットはまた、好ましくは布地表面といった表面を処理および/またはクリーニングする方法であって、(i)前記表面を特許請求されていると共に明細書に記載の洗剤組成物と水性洗浄液中において接触させるステップ、(ii)表面をすすぎおよび/または乾燥させるステップを含む方法に関する。
【0143】
多酵素複合顆粒は、本発明の酵素と、(a)一番洗いリパーゼ、クリーニングセルラーゼ、キシログルカナーゼ、ペルヒドロラーゼ、ペルオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、ラッカーゼからなる群から選択される1種以上の酵素およびこれらの混合物;ならびに、(b)ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ、ケアセルラーゼ(care cellulase)、セロビオースデヒドロゲナーゼ、キシラナーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、リケナーゼグルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、アミラーゼからなる群から選択される1種以上の酵素、および、これらの混合物とを含み得る。
【0144】
本発明はさらに、以下のパラグラフに要約される:
1.物品のディープクリーニングのためのDNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の組み合わせの使用であって、物品が生地である使用。
2.物品の粘着性を防止、低減または除去するための、パラグラフ1に記載の使用。
3.物品の染みを前処理するための、パラグラフ1または2のいずれかに記載の使用。
4.洗浄サイクル中の汚れの再沈着を防止、低減または除去するための、パラグラフ1~3のいずれかに記載の使用。
5.物品への汚れの付着を防止、低減または除去するための、パラグラフ1~4のいずれかに記載の使用。
6.物品の白色度を維持または改善するための、先行するパラグラフのいずれかに記載の使用。
7.物品から悪臭が低減または除去される、先行するパラグラフのいずれかに記載の使用。
8.生地が、綿、綿/ポリエステル、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルおよび/または絹製である、先行するパラグラフのいずれかに記載の使用。
9.物品のディープクリーニングのためのDNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素の組み合わせの使用であって、物品が硬質表面である使用。
10.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がディスパーシンである、先行するパラグラフのいずれかに記載の使用。
11.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、DspB分岐群、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群およびテリバチルス属(Terribacillus)分岐群からなる群から選択される、先行するパラグラフのいずれかに記載の使用。
12.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がDspB分岐群から選択される、パラグラフ10または11のいずれかに記載の使用。
13.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号3、4、5、6、7、8、9、10を有するアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される、パラグラフ12に記載の使用。
14.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群から選択される、パラグラフ10または11のいずれかに記載の使用。
15.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号11、15、16、17または18を有するアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである、パラグラフ14に記載の使用。
16.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、テリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択される、パラグラフ10または11のいずれかに記載の使用。
17.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号12、13、14、19または20を有するアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される、パラグラフ16に記載の使用。
18.DNase活性を有する酵素が真菌性DNaseである、前記請求項のいずれかに記載の使用。
19.DNase活性を有する酵素がアスペルギルス属(Aspergillus)から得られる、パラグラフ18に記載の使用。
20.DNase活性を有する酵素がアスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)から得られる、パラグラフ19に記載の使用。
21.DNase活性を有する酵素が、配列番号2のポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%の配列同一性を有するポリペプチドである、パラグラフ18~20のいずれかに記載の使用。
22.DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、ならびに、クリーニング剤などの補助成分を含む組成物。
23.補助成分が、界面活性剤、ビルダー、凝集助剤、キレート化剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、酵素阻害剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、事前形成された過酸、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、布地色相剤、消泡剤、分散剤、加工助剤、ならびに/または顔料からなる群から選択される、パラグラフ22に記載の組成物。
24.組成物が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、LASの異性体、分岐アルキルベンゼンスルホン酸塩(BABS)、フェニルアルカンスルホネート、α-オレフィンスルホネート(AOS)、オレフィンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、アルカン-2,3-ジイルビス(硫酸塩)、ヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネート、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などのアルキル硫酸塩(AS)、脂肪族アルコール硫酸塩(FAS)、第一級アルコール硫酸塩(PAS)、アルコールエーテル硫酸塩(AESまたはAEOSまたはFES)、第二級アルカンスルホン酸塩(SAS)、パラフィンスルホン酸塩(PS)、エステルスルホン酸塩、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、メチルエステルスルホン酸塩(MES)を含むα-スルホ脂肪酸メチルエステル(α-SFMeまたはSES)、アルキルまたはアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸のジエステルおよびモノエステル、または、脂肪酸塩(石鹸)、および、これらの組み合わせから好ましく選択されるアニオン性界面活性剤を、約2wt%~約50wt%、5wt%~約50wt%、約5wt%~約40wt%、約5wt%~約30wt%、約5wt%~約20wt%、約5wt%~約10wt%で含む、前述の組成物のパラグラフのいずれかに係る組成物。
25.組成物が、クエン酸、メチルグリシン-N,N-二酢酸(MGDA)および/またはグルタミン酸-N,N-二酢酸(GLDA)、ならびに、これらの混合物から好ましく選択される少なくとも1種のビルダーを約2wt%~約50wt%、5wt%~約50wt%、10wt%~約50wt%で含む、前述の組成物のパラグラフのいずれかに係る組成物。
26.組成物が、少なくとも1種の漂白剤成分、好ましくは過炭酸塩およびマンガン触媒、好ましくは1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナンまたは酢酸マンガン(III)四水化物(MnTACN)を含む、前述の組成物のパラグラフのいずれかに係る組成物。
27.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がディスパーシンである、先行するパラグラフのいずれかに記載の組成物。
28.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、DspB分岐群、クルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群およびテリバチルス属(Terribacillus)分岐群からなる群から選択される、先行するパラグラフのいずれかに記載の組成物。
29.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がDspB分岐群から選択される、パラグラフ27または28のいずれかに記載の組成物。
30.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号3、4、5、6、7、8、9および10を有するアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される、パラグラフ29に記載の組成物。
31.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がクルトバクテリウム属(Curtobacterium)分岐群から選択される、パラグラフ27または28のいずれかに記載の組成物。
32.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号11、15、16、17または18中でアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドである、パラグラフ31に記載の組成物。
33.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素がテリバチルス属(Terribacillus)分岐群から選択される、パラグラフ27または28のいずれかに記載の組成物。
34.ヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素が、配列番号12、13、14、19または20を有するアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%など、少なくとも70%など、少なくとも75%など、少なくとも80%など、少なくとも85%など、または、少なくとも90%など、少なくとも91%など、少なくとも92%など、少なくとも93%など、少なくとも94%など、少なくとも95%など、少なくとも96%など、少なくとも97%など、少なくとも98%など、少なくとも99%など、または、100%の配列同一性を有するポリペプチドから選択される、パラグラフ33に記載の組成物。
35.DNase活性を有する酵素が真菌性DNaseである、請求項のいずれかに記載の組成物。
36.DNase活性を有する酵素がアスペルギルス属(Aspergillus)から選られる、パラグラフ35に記載の組成物。
37.DNase活性を有する酵素がアスペルギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)から選られる、パラグラフ36に記載の組成物。
38.DNase活性を有する酵素が、配列番号2のポリペプチドに対して、少なくとも60%、例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%の配列同一性を有するポリペプチドである、パラグラフ35~37のいずれかに記載の組成物。
39.約5wt%~約40wt%のノニオン性界面活性剤、および約0wt%~約50wt%のアニオン性界面活性剤を含む、先行するパラグラフのいずれかに記載の組成物。
40.ノニオン性界面活性剤が、アルコールエトキシレート類(AEまたはAEO)、アルコールプロポキシレート類、プロポキシ化脂肪アルコール類(PFA)、エトキシ化および/またはプロポキシ化脂肪酸アルキルエステルなどのアルコキシ化脂肪酸アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレート類(APE)、ノニルフェノールエトキシレート類(NPE)、アルキルポリグリコシド(APG)、アルコキシ化アミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAM)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシ化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシ化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、またはグルコサミンのN-アシルN-アルキル誘導体(グルカミド、GA、または脂肪酸グルカミド、FAGA)およびこれらの組み合わせから選択される、パラグラフ39に記載の組成物。
41.プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼおよびオキシダーゼからなる群から選択される1つ以上の酵素をさらに含む、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
42.酵素がプロテアーゼであり、プロテアーゼが動物、植物または微生物由来である、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
43.プロテアーゼが化学的に修飾されている、またはプロテインエンジニアリングを受けている、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
44.プロテアーゼがセリンプロテアーゼまたはメタロプロテアーゼ、好ましくはアルカリ微生物プロテアーゼまたはトリプシン様プロテアーゼである、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
45.プロテアーゼが、バチルス属(Bacillus)、例えば、スブチリシンNovo、スブチリシンCarlsberg、スブチリシン309、スブチリシン147、スブチリシン168、ウシ由来のトリプシン、ブタ由来のトリプシンおよびフザリウム属(Fusarium)プロテアーゼからなる群から選択される、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
46.DNAまたはPNAGなどの成分を含むバイオフィルムが、以下の;アシネトバクター属(Acinetobacter sp.)、アエロミクロビウム属(Aeromicrobium sp.)、ブレブンディモナス属(Brevundimonas sp.)、ミクロバクテリウム属(Microbacterium sp.)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus sp.)、およびステノトロホモナス属(Stenotrophomonas sp.)、特に、枯草菌(Bacillus subtillis)、大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)、ペスト菌(Yersinia pestis)、アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、ストレプトコッカス・ディスガラクティエ(Streptococcus dysgalactiae(group C strep))、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogenes)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis);髄膜炎菌(Neisseria meningitides)、淋菌(Neisseria gonorrhea)、型別不能なインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、軟性下疳菌(Haemophilus ducreyi)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、カムピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni);シトロバクター・ロデンチウム(Citrobacter rodentium)、チフス菌(Salmonella enterica serovars typhi)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)およびクリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)、ブデロビブリオ・バクテリボルス(Bdellovibrio bacterivorous)、百日咳菌(Bordetella pertussis)、ボルデテラ・ブロンキエクタシス(Bordetella bronchiectasis)、カムピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、コマモナス・デニトリフィカンス(Comamonas denitrificans)、大腸菌(Escherichia coli)、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenza)、肺炎杆菌(Klebsiella pneumoniae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitides)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、シュワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)、コレラ菌(Vibrio cholera)、グラム陽性菌、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogenes)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッカス・ヘモリチカス(Staphylococcus haemolyticus)、ストレプトコッカス・アンギノサス(Streptococcus anginosus)、ストレプトコッカス・コンステラータス(Streptococcus constellatus)、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarius)、スタフィロコッカス・ルグドゥネンシス(Staphylococcus lugdunesis)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ミュータンス菌(Streptococcus mutans)、肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)およびカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)のいずれかによって生成される、前述の組成物のパラグラフのいずれかに係る組成物。
47.組成物が、バー、均質錠剤、2つ以上の層を有する錠剤、1つ以上の区画を有するパウチ、普通もしくは圧縮した粉末、顆粒、ペースト、ゲル、または、普通、圧縮もしくは濃縮した液体である、前述の組成物のパラグラフのいずれかに係る組成物。
48.液体洗剤、粉末洗剤および顆粒洗剤組成物から選択されるクリーニング組成物である、先行する組成物パラグラフのいずれかに記載の組成物。
49.a)物品を、DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、または、パラグラフ22~48のいずれかに係る組成物を含む洗浄液に曝露させるステップ;
b)洗浄サイクルを少なくとも1回完了するステップ;ならびに
c)物品を任意選択によりすすぐステップ
を含む物品を洗濯する方法であって、物品が生地である方法。
50.洗浄液のpHが1~11の範囲である、パラグラフ49に記載の方法。
51.洗浄液のpHが5.5~11の範囲、例えば7~9の範囲、7~8の範囲または7~8.5の範囲である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
52.洗浄液の温度が5℃~95℃の範囲、または10℃~80℃の範囲、10℃~70℃の範囲、10℃~60℃の範囲、10℃~50℃の範囲、15℃~40℃の範囲、20℃~40℃の範囲、15℃~30℃の範囲または20℃~30℃の範囲である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
53.洗浄液の温度が約20℃~約40℃である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
54.洗浄液の温度が約15℃~約30℃である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
55.物品上に存在する染みを、DNase活性を有する酵素およびヘキソサミニダーゼ活性を有する酵素、または、パラグラフ22~48のいずれかに記載の洗剤組成物で前処理する、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
56.物品の粘着性が低減される、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
57.汚れの再沈着が低減される、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
58.物品への汚れの付着が低減または除去される、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
59.物品の白色度が維持または改善される、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
60.物品から悪臭が低減または除去される、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
61.洗浄液中のDNaseの濃度が、好ましくは少なくとも少なくとも0.00001mg/L、もしくは、少なくとも0.0001、もしくは、少なくとも0.001mg/酵素1L、または、少なくとも0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10、もしくは、少なくとも15μg活性酵素/洗浄液1リットルであり、任意選択により、洗浄液中の酵素の濃度が、約0.00002mg/L~約2mg/L、約0.0002mg/L~約2mg/L、約0.002mg/L~約2mg/Lの範囲内であって、約0.02mg/L~約2mg/Lなど、約0.2mg/L~約2mg/Lなど、または、約0.00001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.01mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.1mg/L~約10mg/L(洗浄液1リットル当たり)の範囲内であって、および、任意選択により、DNaseが存在する量の組成物における重量パーセントは、総洗剤濃度の少なくとも0.0001wt%、少なくとも0.0002wt%、少なくとも0.0005wt%、好ましくは少なくとも0.001wt%、好ましくは少なくとも0.002wt%、好ましくは少なくとも0.005wt%、好ましくは少なくとも0.01wt%、好ましくは少なくとも0.02wt%、好ましくは少なくとも0.05wt%、好ましくは少なくとも0.1wt%に対応し、DNaseの濃度は好ましくは、約0.0001wt%~約10wt%の範囲内であって、約0.0001wt%~約5wt%など、約0.0002wt%~約5wt%など、約0.001wt%~約1wt%など、約0.005wt%~約1wt%など、約0.01wt%~約1wt%など、約0.01wt%~約0.5wt%など、または、最も好ましくは、総洗剤濃度において約0.002wt%~約0.01wt%の活性酵素である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
62.洗浄液中におけるヘキソサミニダーゼ活性中のポリペプチドの濃度が、好ましくは少なくとも少なくとも0.00001mg/L、もしくは、少なくとも0.0001、もしくは、少なくとも0.001mg/酵素1L、または、少なくとも0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10、もしくは、少なくとも15μg活性酵素/洗浄液1リットルであり、任意選択により、洗浄液中の酵素の濃度が、約0.00002mg/L~約2mg/L、約0.0002mg/L~約2mg/L、約0.002mg/L~約2mg/Lの範囲内であって、約0.02mg/L~約2mg/Lなど、約0.2mg/L~約2mg/Lなど、または、約0.00001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約1mg/L、約0.0001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.001mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.01mg/L~約10mg/Lの範囲内、または、約0.1mg/L~約10mg/L(洗浄液1リットル当たり)の範囲内であって、および、任意選択により、組成物のヘキソサミニダーゼの重量パーセントは、総洗剤濃度の少なくとも0.0001wt%、好ましくは少なくとも0.001wt%、好ましくは少なくとも0.002wt%、好ましくは少なくとも0.005wt%、好ましくは少なくとも0.01wt%、好ましくは少なくとも0.02wt%、好ましくは少なくとも0.05wt%、好ましくは少なくとも0.1wt%であり、好ましくは、約0.0001wt%~約10wt%の範囲内であって、約0.001wt%~約0.1wt%など、約0.005wt%~約0.1wt%など、約0.01wt%~約0.1wt%など、約0.01wt%~約0.5wt%など、または、最も好ましくは、総洗剤濃度において約0.002wt%~約0.01wt%の活性酵素である、先行する方法パラグラフのいずれかに記載の方法。
63.パラグラフ49~62のいずれかに記載の方法によって洗濯された物品。
【0145】
本明細書全体を通じて提供されるいずれの上限数値も、それより低い限界数値が本明細書に明示的に記載されたものとして、係るより低い限界数値を全て包含する。本明細書全体を通じて提供されるいずれの下限数値も、それより高い限界数値が本明細書に明示的に記載されたものとして、係るより高い限界数値を全て包含するものとする。本明細書全体を通じて提供されるいずれの数値範囲も、係るより広い数値範囲内にあるより狭い数値の範囲が全て本明細書に明示的に記載されたものとして、係るより狭い数値範囲を全て包含するものとする。
【0146】
アッセイおよび洗剤組成物
洗剤組成物
以下に挙げる洗剤組成物を本発明の酵素と組み合わせて使用することができる。
【0147】
Biotex black(液体)
5~15%アニオン性界面活性剤、<5%ノニオン性界面活性剤、香料、酵素、DMDMおよびヒダントイン。
【0148】
Ariel Sensitive White & Colorの組成物(液体洗剤組成物)
水、アルコールエトキシ硫酸塩、アルコールエトキシレート、アミノオキシド、クエン酸、C12~18抜頭(topped)パーム核脂肪酸、プロテアーゼ、グリコシダーゼ、アミラーゼ、エタノール、1,2-プロパンジオール、ギ酸ナトリウム、塩化カルシウム、水酸化ナトリウム、シリコーン乳剤、トランス-硫酸化EHDQ(成分は、降順で記載する)。
【0149】
WFK IEC-Aモデル洗剤の組成物(粉末)
成分:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム8.8%、エトキシル化脂肪族アルコールC12~18(7 EO)4.7%、ナトリウム石鹸3.2%、消泡DC2-4248S3.9%、ケイ酸アルミニウムナトリウムゼオライト4A 28.3%、炭酸ナトリウム11.6%、アクリル酸およびマレイン酸からのコポリマーのナトリウム塩(Sokalan CP5)2.4%、ケイ酸ナトリウム3.0%、カルボキシメチルセルロース1.2%、Dequest 2066 2.8%、光学増白剤0.2%、硫酸ナトリウム6.5%、プロテアーゼ0.4%。
【0150】
モデル洗剤Aの組成物(液体)
成分:12%LAS、11%AEO Biosoft N25-7(NI)、5%AEOS(SLES)、6%MPG(モノプロピレングリコール)、3%エタノール、3%TEA、2.75%ココナッツソープ、2.75%ダイズソープ、2%グリセロール、2%水酸化ナトリウム、2%クエン酸ナトリウム、1%ギ酸ナトリウム、0.2%DTMPAおよび0.2%PCA(パーセンテージは全てw/wである)
【0151】
Ariel Actiliftの組成物(液体)
成分:5~15%アニオン性界面活性剤;<5%ノニオン性界面活性剤、ホスホン酸塩、石鹸;酵素、光学増白剤、ベンズイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、香料、α-イソメチルイオノン、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール。
【0152】
Ariel Actilift Colour&Styleの組成物(液体)
成分:5~15%アニオン性界面活性剤;<5%ノニオン性界面活性剤、ホスホン酸塩、石鹸;酵素、香料、ベンズイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、α-イソメチルイオノン、ブチルフェニルメチルプロピオナール、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール。
【0153】
Persil Small & Mightyの組成物(液体)
成分:15~30%のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、5~15%の石鹸、<5%のポリカルボキシレート、香料、ホスホン酸塩、光学増白剤。
【0154】
Persil 2 in 1 with Comfort Passion Flower Powder
硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ベントナイト、炭酸ナトリウム過酸化水素化物、ケイ酸ナトリウム、ゼオライト、水、クエン酸、TAED、C12~15パレス(Pareth)-7、ステアリン酸、香料、ナトリウムアクリル酸/MAコポリマー、セルロースゴム、加工トウモロコシデンプン、塩化ナトリウム、エチドロン酸四ナトリウム、カルシウムナトリウムEDTMP、アニリノモルホリノトリアジニルアミノスチルベンゼンスルホン酸二ナトリウム、重炭酸ナトリウム、フェニルプロピルエチルメチコン、ブチルフェニルメチルプロピオナール、ステアリン酸グリセリル、炭酸カルシウム、ポリアクリル酸ナトリウム、α-イソメチルイオノン、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、セルロース、プロテアーゼ、リモネン、PEG-75、二酸化チタン、デキストリン、スクロース、ポリアリールスルホン酸ナトリウム、CI12490、CI45100、CI42090、チオ硫酸ナトリウム、CI61585。
【0155】
Persil Biological Powder
スクロース、ソルビトール、ケイ酸アルミニウム、ポリオキシメチレンメラミン、ポリアリールスルホン酸ナトリウム、CI61585、CI45100、リパーゼ、アミラーゼ、キサンタンゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、CI12490、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、CI42090、マンナナーゼ、CI11680、エチドロン酸、四ナトリウムEDTA。
【0156】
Persil Biological Tablets
炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム過酸化水素化物、重炭酸ナトリウム、ゼオライト、水、ケイ酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、セルロース、TAED、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ヘミセルロース、リグニン、ラウリルグルコシド、ナトリウムアクリル酸/MAコポリマー、ベントナイト、塩化ナトリウム、香料、エチドロン酸四ナトリウム、硫酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ジメチコン、アニリノモルホリノトリアジニルアミノスチルベンゼンスルホン酸二ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリメチルシロキシケイ酸、炭酸カルシウム、セルロース、PEG-75、二酸化チタン、デキストリン、プロテアーゼ、加工トウモロコシデンプン、スクロース、CI12490、ポリアリールスルホン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アミラーゼ、カオリン。
【0157】
Persil Colour Care Biological Powder
スブチリシン、イミダゾリジノン、ヘキシルシンナマル、スクロース、ソルビトール、ケイ酸アルミニウム、ポリオキシメチレンメラミン、CI61585、CI45100、リパーゼ、アミラーゼ、キサンタンゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、CI12490、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、CI42090、マンナナーゼ、CI11680、エチドロン酸、四ナトリウムEDTA。
【0158】
Persil Colour Care Biological Tablets
重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ゼオライト、水、ケイ酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、セルロースゴム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルグルコシド、塩化ナトリウム、ナトリウムアクリル酸/MAコポリマー、香料、チオグリコール酸ナトリウム、PVP、硫酸ナトリウム、エチドロン酸四ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ジメチコン、ベントナイト、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリメチルシロキシケイ酸、炭酸カルシウム、セルロース、PEG-75、二酸化チタン、デキストリン、プロテアーゼ、加工トウモロコシデンプン、スクロース、チオ硫酸ナトリウム、アミラーゼ、CI74160、カオリン。
【0159】
Persil Dual Action Capsules Bio
MEA-ドデシルベンゼンスルホン酸塩、MEA-水添ヤシ脂肪酸塩、C12~15パレス-7、ジプロピレングリコール、水、エチドロン酸四ナトリウム、ポリビニルアルコール、グリセリン、アジリジン、エトキシル化ホモポリマー、プロピレングリコール、香料、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸ナトリウム、ソルビトール、MEA-硫酸塩、エタノールアミン、スブチリシン、グリコール、ブチルフェニルメチルプロピオナール、ボロン酸、(4-ホルミルフェニル)、ヘキシルシンナマル、リモネン、リナルール、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、α-イソメチルイオノン、ゲラニオール、アミラーゼ、ポリマーブルー着色剤(Polymeric Blue Colourant)、ポリマーイエロー着色剤(Polymeric Yellow Colourant)、タルク、塩化ナトリウム、ベンズイソチアゾリノン、マンナナーゼ、安息香酸デナトニウム。
【0160】
Persil 2 in 1 with Comfort Sunshiny Days Powder
硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ベントナイト、炭酸ナトリウム過酸化水素化物、ケイ酸ナトリウム、ゼオライト、水、クエン酸、TAED、C12~15パレス-7、香料、ステアリン酸、ナトリウムアクリル酸/MAコポリマー、セルロースゴム、加工トウモロコシデンプン、塩化ナトリウム、エチドロン酸四ナトリウム、カルシウムナトリウムEDTMP、アニリノモルホリノトリアジニルアミノスチルベンゼンスルホン酸二ナトリウム、重炭酸ナトリウム、フェニルプロピルエチルメチコン、ブチルフェニルメチルプロピオナール、ステアリン酸グリセリル、炭酸カルシウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ゲラニオール、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、セルロース、プロテアーゼ、PEG-75、二酸化チタン、デキストリン、スクロース、ポリアリールスルホン酸ナトリウム、CI12490、CI45100、CI42090、チオ硫酸ナトリウム、CI61585。
【0161】
Persil Small & Mighty 2 in 1 with Comfort Sunshiny Days
水、C12~15パレス-7、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、プロピレングリコール、水添ヤシ脂肪酸ナトリウム、トリエタノールアミン、グリセリン、TEA-水添ヤシ脂肪酸ナトリウム、香料、塩化ナトリウム、ポリクオタニウム-10、PVP、ポリマーピンク着色剤(Polymeric Pink Colourant)、硫酸ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ブチルフェニルメチルプロピオナール、スチレン/アクリレートコポリマー、ヘキシルシンナマル、シトロネロール、オイゲノール、ポリビニルアルコール、酢酸ナトリウム、イソプロピルアルコール、ポリマーイエロー着色剤(Polymeric Yellow Colourant)、ラウリル硫酸ナトリウム。
【0162】
Persil Small & Mighty Bio
水、MEA-ドデシルベンゼンスルホン酸塩、プロピレングリコール、ラウレス硫酸ナトリウム、C12~15パレス-7、TEA-水添ヤシ脂肪酸塩、MEA-クエン酸塩、エトキシル化アジリジンホモポリマー、MEA-エチドロン酸塩、トリエタノールアミン、香料、アクリレートコポリマー、ソルビトール、MEA-硫酸塩、亜硫酸ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ブチルフェニルメチルプロピオナール、スチレン/アクリレートコポリマー、シトロネロール、硫酸ナトリウム、ペプチド、塩、発酵(工程)からの糖、スブチリシン、グリセリン、ボロン酸、(4-ホルミルフェニル)、ゲラニオール、ペクチン酸リアーゼ、アミラーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、マンナナーゼ、CI42051。
【0163】
Persil Small & Mighty Capsules Biological
MEA-ドデシルベンゼンスルホン酸塩、MEA-水添ヤシ脂肪酸塩、C12~15パレス-7、ジプロピレングリコール、水、グリセリン、ポリビニルアルコール、香料、エトキシル化アジリジンホモポリマー、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸ナトリウム、プロピレングリコール、ソルビトール、MEA-硫酸塩、エタノールアミン、スブチリシン、グリオール、ブチルフェニルメチルプロピオナール、ヘキシルシンナマル、デンプン、ボロン酸、(4-ホルミルフェニル)、リモネン、リナルール、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、α-イソメチルイオノン、ゲラニオール、アミラーゼ、タルク、ポリマーブルー着色剤(Polymeric Blue Colourant)、塩化ナトリウム、ベンズイソチアゾリノン、安息香酸デナトニウム、ポリマーイエロー着色剤(Polymeric Yellow Colourant)、マンナナーゼ。
【0164】
Persil Small & Mighty Capsules Colour Care
MEA-ドデシルベンゼンスルホン酸塩、MEA-水添ヤシ脂肪酸塩、C12~15パレス-7、ジプロピレングリコール、水、グリセリン、ポリビニルアルコール、香料、エトキシル化アジリジンホモポリマー、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸ナトリウム、プロピレングリコール、MEA-硫酸塩、エタノールアミン、PVP、ソルビトール、ブチルフェニルメチルプロピオナール、スブチリシン、ヘキシルシンナマル、デンプン、リモネン、リナルール、ボロン酸、(4-ホルミルフェニル)、α-イソメチルイオノン、ゲラニオール、タルク、ポリマーブルー着色剤(Polymeric Blue Colourant)、安息香酸デナトニウム、ポリマーイエロー着色剤(Polymeric Yellow Colourant)。
【0165】
Persil Small & Mighty Colour Care
水、MEA-ドデシルベンゼンスルホン酸塩、プロピレングリコール、ラウレス硫酸ナトリウム、C12~15パレス-7、TEA-水添ヤシ脂肪酸塩、MEA-クエン酸塩、エトキシル化アジリジンホモポリマー、MEA-エチドロン酸塩、トリエタノールアミン、香料、アクリレートコポリマー、ソルビトール、MEA-硫酸塩、亜硫酸ナトリウム、グリセリン、ブチルフェニルメチルプロピオナール、シトロネロール、硫酸ナトリウム、ペプチド、塩、発酵(工程)からの糖、スチレン/アクリレートコポリマー、スブチリシン、ボロン酸、(4-ホルミルフェニル)、ゲラニオール、ペクチン酸リアーゼ、アミラーゼ、ラウリル硫酸ナトリウム、マンナナーゼ、CI61585、CI45100。
【0166】
Fairy Non Bioの組成物(液体)
成分:15~30%アニオン性界面活性剤、5~15%ノニオン性界面活性剤、石鹸、ベンズイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、香料。
【0167】
モデル洗剤Tの組成物(粉末)
成分:11%LAS、2%AS/AEOS、2%石鹸、3%AEO、15.15%炭酸ナトリウム、3%ケイ酸ナトリウム、18.75%ゼオライト、0.15%キレート剤、2%クエン酸ナトリウム、1.65%AA/MAコポリマー、2.5%CMCおよび0.5%SRP(パーセンテージは全てw/wである)。
【0168】
モデル洗剤Xの組成物(粉末)
成分:16.5%のLAS、15%のゼオライト、12%の二ケイ酸ナトリウム、20%の炭酸ナトリウム、1%のソカラン、35.5%の硫酸ナトリウム(パーセンテージは全てw/wである)。
【0169】
Ariel Actilift Colour&Styleの組成物(粉末)
成分:5~30%アニオン性界面活性剤、<5%ノニオン性界面活性剤、ホスホン酸塩、ポリカルボキシレート、ゼオライト;酵素、香料、ヘキシルシンナマル。
【0170】
Ariel Actiliftの組成物(粉末)
成分:5~15%アニオン性界面活性剤、酸素系漂白剤、<5%ノニオン性界面活性剤、ホスホン酸塩、ポリカルボキシレート、ゼオライト、光学増白剤、酵素、香料、ブチルフェニルメチルプロピオナール、クーマリン、ヘキシルシンナマル。
【0171】
Persil Megaperlsの組成物(粉末)
成分:15~30%の下記成分:アニオン性界面活性剤、酸素系漂白剤およびゼオライト、5%未満の下記成分:ノニオン性界面活性剤、ホスホン酸塩、ポリカルボキシレート、石鹸、その他の成分:香料、ヘキシルシンナマル、サリチル酸ベンジル、リナロール、光学増白剤、酵素およびシトロネロール。
【0172】
Grain Liquid,Original:
成分:水、アルコールエトキシ硫酸塩、ジエチレングリコール、アルコールエトキシレート、エタノールアミン、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナトリウム脂肪酸、ポリエチレンイミンエトキシレート、クエン酸、ボラックス(Borax)、ナトリウムクメンスルホン酸塩、プロピレングリコール、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ジプロピルエチルテトラミン、水酸化ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ジメチコン、アミラーゼ、プロテアーゼ、Liquitint(商標)、水添ヒマシ油、芳香剤。
【0173】
Tide Liquid,Original:
成分:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、プロピレングリコール、クエン酸、水酸化ナトリウム、ボラックス、エタノールアミン、エタノール、アルコール硫酸塩、ポリエチレンイミンエトキシレート、ナトリウム脂肪酸、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、プロテアーゼ、ジエチレングリコール、ラウレス-9、アルキルジメチルアミンオキシド、芳香剤、アミラーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、DTPA、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ポリエチレングリコール4000、マンナナーゼ、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン。
【0174】
Liquid Tide、Free and Gentle:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ボラックス、エタノール、直鎖アルキルベンゼンスルホンナトリウム、塩、ポリエチレンイミンエトキシレート、ジエチレングリコール、トランス硫酸化およびエトキシル化ヘキサメチレンジアミン、アルコールエトキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、MEA塩、ギ酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、DTPA、アミンオキシド、ギ酸カルシウム、二ナトリウムジアミノスチルベン、ジスルホン酸塩、アミラーゼ、プロテアーゼ、ジメチコン、ベンズイソチアゾリノン。
【0175】
Tide Coldwater Liquid、Fresh Scent:
水、アルコールエトキシ硫酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノールアミン、クエン酸、ボラックス(Borax)、硫酸アルコール、水酸化ナトリウム、ポリエチレンイミン、エトキシレート、ナトリウム脂肪酸、エタノール、プロテアーゼ、ラウレス-9、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ラウラミンオキシド、ナトリウムクメン、スルホン酸塩、芳香剤、DTPA、アミラーゼ、二ナトリウム、ジアミノスチルベン、ジスルホン酸塩、ギ酸ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸カルシウム、ポリエチレングリコール4000、マンナナーゼ、ペクチナーゼ、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン。
【0176】
Tide TOTALCARE(商標)Liquid,Cool Cotton:
水、アルコールエトキシ硫酸塩、プロピレングリコール、ナトリウム脂肪酸、塩化ラウトリモニウム、エタノール、水酸化ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、クエン酸、エタノールアミン、ジエチレングリコール、シリコーンポリエーテル、ボラックス、芳香剤、ポリエチレンイミンエトキシレート、プロテアーゼ、ラウレス-9、DTPA、ポリアクリルアミドクオタニウム塩化物、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸ナトリウム、Liquitint(商標)Orange、ジプロピルエチレンテトラアミン、ジメチコン、セルラーゼ。
【0177】
Liquid Tide Plus Bleach Alternative(商標),Vivid White and Bright,Original and Clean Breeze:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、MEA塩、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミン エトキシレート、エタノール、ナトリウム脂肪酸、エタノールアミン、ラウラミンオキシド、ボラックス、ラウレス-9、DTPA、クメンスルホン酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナトリウム塩、硫酸アルコール、水酸化ナトリウム、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、芳香剤、アミラーゼ、プロテアーゼ、マンナナーゼ、ペクチナーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ベンズイソチアゾリノン、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン、ジプロピルエチルテトラアミン。
【0178】
Liquid Tide HE,Original Scent:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、アルキル硫酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、MEA塩、ナトリウム脂肪酸、ポリエチレンイミンエトキシレート、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ボラックス、ポリエチレンイミン、エトキシレートプロポキシレート、エタノール、クメンスルホン酸ナトリウム、芳香剤、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、マンナナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ラウラミンオキシド、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン/ポリジメチルシリコーン。
【0179】
Tide TOTALCARE HE Liquid,renewing Rain:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルコールエトキシレート、クエン酸、エタノールアミン、ナトリウム脂肪酸、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、水酸化ナトリウム、ボラックス、ポチエチレンイミンエトキシレート、シリコーンポリエーテル、エタノール、プロテアーゼ、クメンスルホン酸ナトリウム、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ラウレス-9、芳香剤、アミラーゼ、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、マンナナーゼ、Liquitint(商標)Orange、ジメチコン、ポリアクリルアミドクオタニウム塩化物、セルラーゼ、ジプロピルエチルテトラアミン。
【0180】
Tide Liquid HE Free:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、ジエチレングリコール、クエン酸モノエタノールアミン、ギ酸ナトリウム、プロピレングリコール、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、エタノールアミン、エタノール、ポリエチレンイミンエトキシレート、アミラーゼ、ベンズイソチアゾリン、ボラックス、ギ酸カルシウム、クエン酸、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ジメチコン、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ラウレス-9、マンナナーゼ、プロテアーゼ、クメンスルホン酸ナトリウム、ナトリウム脂肪酸。
【0181】
Tide Coldwater HE Liquid,Fresh Scent:
水、アルコールエトキシ硫酸塩、MEAクエン酸塩、硫酸アルコール、アルコールエトキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩MEA、ナトリウム脂肪酸、ポリエチレンイミンエトキシレート、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ボラックス、ポリエチレンイミンエトキシレートプロポキシレート、エタノール、クメンスルホン酸ナトリウム、芳香剤、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、プロテアーゼ、マンナナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ラウラミンオキシド、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン。
【0182】
Tide for Coldwater HE Free Liquid:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:ナトリウム塩、アルコールエトキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:MEA塩、ナトリウム脂肪酸、ポリエチレンイミンエトキシレート、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、ボラックス、プロテアーゼ、ポリエチレンイミンエトキシレートプロポキシレート、エタノール、クメンスルホン酸ナトリウム、アミラーゼ、クエン酸、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ジメチコン。
【0183】
Tide Simply Clean & Fresh:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩ナトリウム/MEA塩、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ギ酸ナトリウム、エタノール、ボラックス、ナトリウム脂肪酸、芳香剤、ラウラミンオキシド、DTPA、ポリエチレンアミンエトキシレート、ギ酸カルシウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ジメチコン、テトラミン、Liquitint(商標)Blue。
【0184】
Tide Pods,Ocean Mist,Mystic Forest,Spring Meadow:
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、C12~16パレス-9、プロピレングリコール、アルコールエトキシ硫酸塩、水、ポリエチレンイミンエトキシレート、グリセリン、脂肪酸塩、PEG-136ポリ酢酸ビニル、エチレンジアミンジコハク酸塩、モノエタノールアミンクエン酸塩、亜硫酸水素ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸カルシウム、マンナナーゼ、エキシログルカナーゼ、ギ酸ナトリウム、水添ヒマシ油、ナタラーゼ、色素、テルマミル、スブチリシン、ベンズイソチアゾリン、香料。
【0185】
Tide to Go:
脱イオン水、ジプロピレングリコールブチルエーテル、アルキル硫酸ナトリウム、過酸化水素、エタノール、硫酸マグネシウム、アルキルジメチルアミンオキシド、クエン酸、水酸化ナトリウム、トリメトキシ安息香酸、芳香剤。
【0186】
Tide Strain Release Liquid:
水、アルキルエトキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、過酸化水素、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、エタノールアミン、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、テトラブチルエチリジンビスフェノール、F&DC Yellow 3、芳香剤。
【0187】
Tide Strain Release Powder:
過炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、ポリアクリル酸ナトリウム、水、アルキルベンゼンスルホン酸塩、DTPA、ポリエチレングリコール、パルミチン酸ナトリウム、アミラーゼ、プロテアーゼ、加工デンプン、F&DC Blue 1、芳香剤。
【0188】
Tide Strain Release,Pre Treater Spray:
水、アルキルエトキシレート、MEAホウ酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、プロピレングリコール、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、塩化カルシウム酵素、プロテアーゼ、エタノールアミン、ベンズイソチアゾリノン、アミラーゼ、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、芳香剤。
【0189】
Tide to Go Stain Eraser:
水、アルキルアミンオキシド、ジプロピレングリコールフェニルエーテル、過酸化水素、クエン酸、エチレンジアミンジコハク酸ナトリウム塩、アルキル硫酸ナトリウム、芳香剤。
【0190】
Tide boost with Oxi:
重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、塩化ナトリウム、マレイン酸/アクリリル酸コポリマー、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、硫酸ナトリウム、着色剤、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩、水和アルミノケイ酸塩(ゼオライト)、ポリエチレングリコール、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、デンプン、水、芳香剤。
【0191】
Tide Strain Release boost Duo Pac:
液体部分と粉末部分が充填されている、ポリビニルアルコールポーチフィルム:
【0192】
液体成分:ジプロピレングリコール、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、水、グリセリン、Liquitint(商標)Orange、粉末成分:過炭酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、アミノケイ酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、水、アミラーゼ、ポリエチレングリコール、パルミチン酸ナトリウム、加工デンプン、プロテアーゼ、グリセリン、DTPA、芳香剤。
【0193】
Tide Ultra Stain Release:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナトリウム/MEA塩、MEAクエン酸塩、プロピレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレート、エタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンプロポキシエトキシレート、ナトリウム脂肪酸、プロテアーゼ、ボラックス、クメンスルホン酸ナトリウム、DTPA、芳香剤、アミラーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ギ酸カルシウム、ギ酸ナトリウム、グルコナーゼ、ジメチコン、Liquitint(商標)Blue、マンナナーゼ。
【0194】
Ultra Tide with a Touch of Downy(登録商標)Powdered Detergent,April Fresh/Clean Breeze/April Essence:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ベントナイト、水、過炭酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ケイ酸塩、アルキル硫酸塩、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、DTPA、ポリエチレングリコール4000、シリコーン、エトキシレート、芳香剤、ポリエチレンオキシド、パルミチン酸、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、プロテアーゼ、Liquitint(商標)Red、FD&C Blue 1、セルラーゼ。
【0195】
Ultra Tide with a Touch of Downy Clean Breeze:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:ナトリウム/MEA塩、プロピレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレート、エタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミン、プロポキシエトキシレート、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、硫酸アルコール、ジメチコン、芳香剤、ボラックス、ナトリウム脂肪酸、DTPA、プロテアーゼ、亜硫酸水素ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、アミラーゼ、グルコナーゼ、ヒマシ油、ギ酸カルシウム、MEA、スチレンアクリレートコポリマー、ギ酸ナトリウム、Liquitint(商標)Blue。
【0196】
Ultra Tide with Downy Sun Blossom:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:ナトリウム/MEA塩、プロピレングリコール、エタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンプロポキシエトキシレート、ポリエチレンイミンエトキシレート、硫酸アルコール、ジメチコン、芳香剤、ボラックス、ナトリウム脂肪酸、DTPA、プロテアーゼ、亜硫酸水素ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、アミラーゼ、ヒマシ油、ギ酸カルシウム、MEA、スチレンアクリレートコポリマー、プロパンアンミウムプロパンアミド、グルコナーゼ、ギ酸ナトリウム、Liquitint(商標)Blue。
【0197】
Ultra Tide with Downy April Fresh/Sweet Dream:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:ナトリウム/MEA塩、プロピレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレート、エタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンプロポキシエトキシレート、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、硫酸アルコール、ジメチコン、芳香剤、ボラックス、ナトリウム脂肪酸、DTPA、プロテアーゼ、亜硫酸水素ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、アミラーゼ、グルコナーゼ、ヒマシ油、ギ酸カルシウム、MEA、スチレンアクリレートコポリマー、プロパンアミニウムプロパンアミド、ギ酸ナトリウム、Liquitint(商標)Blue。
【0198】
Ultra Tide Free Powdered Detergent:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、水、ポリアクリル酸ナトリウム、ケイ酸塩、エトキシレート、過炭酸ナトリウム、ポリエチレングリコール4000、プロテアーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、シリコーン、セルラーゼ。
【0199】
Ultra Tide Powdered Detergent,Clean Breeze/Spring Lavender/mountain Spring:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、硫酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、水、ポリアクリル酸ナトリウム、ケイ酸塩、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、エトキシレート、ポリエチレングリコール4000、芳香剤、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、パルミチン酸、プロテアーゼ、シリコーン、セルラーゼ。
【0200】
Ultra Tide HE(high Efficiency) Pwdered Detergent,Clean Breeze:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、水、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリアルキル硫酸ナトリウム、ケイ酸塩、過炭酸ナトリウム、エトキシレート、ポリエチレングリコール4000、芳香剤、DTPA、パルミチン酸、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、プロテアーゼ、シリコーン、セルラーゼ。
【0201】
Ultra Tide Coldwater Powdered Detergent,Fresh Scent:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、水、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ケイ酸塩、エトキシレート、ポリエチレングリコール4000、DTPA、芳香剤、ナタラーゼ、パルミチン酸、プロテアーゼ、二ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸塩、FD&C Blue 1、シリコーン、セルラーゼ、アルキルエーテル硫酸塩。
【0202】
Ultra Tide with bleach Powdered Detergent,Clean Breeze:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、過炭酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、水、ケイ酸塩、ポリアクリル酸ナトリウム、エトキシレート、ポリエチレングリコール4000、芳香剤、DTPA、パルミチン酸、プロテアーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、シリコーン、FD&C Blue 1、セルラーゼ、アルキルエーテル硫酸塩。
【0203】
Ultra Tide with Febreeze Freshness(商標)Powdered Detergent,Spring Renewal:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、過炭酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、水、ポリアクリル酸ナトリウム、ケイ酸塩、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、エトキシレート、ポリエチレングリコール4000、DTPA、芳香剤、セルラーゼ、プロテアーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、シリコーン、FD&C Blue 1。
【0204】
Liquid Tide Plus with Febreeze Freshness-Sport HE Active Fresh:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナトリウム塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:MEA塩、アルコールエトキシレート、ナトリウム脂肪酸、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレートプロポキシレート、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、エタノール、クメンスルホン酸ナトリウム、ボラックス、芳香剤、DTPA、亜硫酸水素ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、マンナナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ラウラミンオキシド、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン/ポリジメチルシリコーン。
【0205】
Tide Plus Febreeze Freshness Spring & Renewal:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:ナトリウム/MEA塩、MEAクエン酸塩、プロピレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレート、芳香剤、エタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンプロポキシエトキシレート、プロテアーゼ、硫酸アルコール、ボラックス、ナトリウム脂肪酸、DTPA、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、MEA、マンナナーゼ、グルコナーゼ、ギ酸ナトリウム、ジメチコン、Liquitint(商標)Blue、テトラミン。
【0206】
Liquid Tide Plus with Febreeze Freshness,Sport HE Active Victory Fresh:
水、アルコールエトキシ硫酸ナトリウム、MEAクエン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナトリウム塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:MEA塩、アルコールエトキシレート、ナトリウム脂肪酸、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレンイミンエトキシレートプロポキシレート、ジクオタニウムエトキシ硫酸塩、エタノール、クメンスルホン酸ナトリウム、ボラックス、芳香剤、DTPA、亜硫酸水素ナトリウム、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、マンナナーゼ、セルラーゼ、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、ラウラミンオキシド、Liquitint(商標)Blue、ジメチコン/ポリジメチルシリコーン。
【0207】
Tide Vivid White + Bright Powder,Original:
炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、過炭酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、水、ケイ酸塩、ポリアクリル酸ナトリウムエトキシレート、ポリエチレングリコール4000、芳香剤、DTPA、パルミチン酸、プロテアーゼ、ジアミノスチルベンジスルホン酸二ナトリウム、シリコーン、FD&C Blue 1、セルラーゼ、アルキルエーテル硫酸塩。
【0208】
洗浄アッセイ
Mini Launder-O-Meter(MiniLOM)モデル洗浄システム
MiniLOMは小型洗浄システムであり、Stuartローテータに置かれた50ml試験チューブ内で洗浄が行われる。各チューブが1つの小さい洗濯機を模擬し、実験時は各々に、特定の供試洗剤/酵素系の溶液が、その試験台となる汚れた、および汚れていない布地と共に入れられる。回転(典型的には20rpm)によって機械的応力がもたらされ、加熱箱/加熱室にローテータを置くことによって温度が制御される。
【実施例
【0209】
アッセイI:ヘキソサミニダーゼ活性のテスト
以下の表に列挙されているポリペプチドのヘキソサミニダーゼ活性は、4-ニトロフェニルN-アセチル-β-D-グルコサミニド(Sigma-Aldrich)を基質として用いて測定した。酵素反応は、96ウェル平底ポリスチレンマイクロタイタープレート(Thermo Scientific)において、以下の条件によりトリプリケートで実施した:100μlの総反応容積中、50mM 2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸pH6緩衝剤、1.5mg/ml 4-ニトロフェニルN-アセチル-β-D-グルコサミニド、および、10、20または50μg/ml精製酵素サンプル。並行して、ポリペプチドを含まないブランクサンプルを実行した。反応はThermomixer comfort(Eppendorf)において37℃で行った。10分間インキュベートした後、各反応混合物に5μl 1M NaOHを添加して酵素反応を停止させた。POLARstar Omegaプレートリーダー(BMG LABTECH)を用いて吸光度を405nmで読み取り、4-ニトロフェニルN-アセチル-β-D-グルコサミニド基質の酵素加水分解に起因して遊離した4-ニトロフェノレートイオンの形成を推定した。結果は以下の表1に要約する。この表は、トリプリケートで実施した各反応についての405nmで測定した平均吸光度を示す。以下の表に列挙されている全てのポリペプチドで行った反応では、ポリペプチドを含まないブランクと比較して吸光度が高いことが分かり、これは、全てのテストしたポリペプチドがヘキソサミニダーゼ活性を発揮することを実証している。
【0210】
【表1】
【0211】
アッセイII
DNase活性のテスト
DNase活性は、サプライヤからのマニュアルに従って調製したメチルグリーン(BD,Franklin Lakes,NJ,USA)を含むDNaseテスト寒天で測定した。簡潔には、21gの寒天を500mlの水中に溶解し、次いで、オートクレーブに121℃で15分間かけた。オートクレーブにかけた寒天を水浴中において48℃とし、20mlの寒天をペトリ皿中に注ぎ入れ、インキュベーションにより一晩室温で固化させた。固化した寒天プレート上に、5μlの酵素溶液を添加し、DNase活性は、点状の酵素溶液の周囲の無色のゾーンとして観察する。
【0212】
アッセイIIa
DNase活性は、蛍光失活したDNAオリゴヌクレオチドプローブを用いて、蛍光により測定した。サプライヤからのマニュアルによれば、このプローブは、ヌクレアーゼの分解後にシグナルを発する(DNase alert kit、Integrated DNA Technology、Coralville,Iowa,USA)。簡潔には、5μlの基質を95μlのDNaseに添加した。シグナルが高すぎた場合には、適切な緩衝剤中においてDNaseをさらに希釈した。反応速度曲線は、Clariostarマイクロプレートリーダ(励起536nm、発光556nm)を用いて22℃で20分間計測した。
【0213】
アッセイIII
洗浄性能はΔ規約反射率値(ΔRem)と表記される。洗浄およびすすいだ後、布切れを平坦に広げ、室温で一晩空気乾燥した。全ての洗浄物は洗浄の翌日に評価する。アパーチャが極めて小さいMacbeth Color Eye 7000反射率分光測光計を用いて、布切れの光反射率評価を行った。計測は入射光にはUVを含めずに行うと共に、460nmでの規約反射率を抽出した。計測は、未洗浄および洗浄済の布切れで行った。計測されるテスト布切れを、同じタイプおよび色の他の布切れ(布切れ対)の上に載せた。各ビーカには各種類の一方の布切れのみを入れ、反復洗浄からの布切れはこのように用いた。未洗浄の布切れの規約反射率値を、洗浄済の布切れの規約反射率値から減じることにより、個別の布切れに係る規約反射率値を算出した。染みのついた布切れの組の各々に係る合計洗浄性能は、個別のΔRemの和として算出した。
【0214】
酵素の効果は、各染みについて、酵素を入れて洗浄した布切れから得た計測値から、酵素なしで洗浄した布切れから得た計測値を差し引くことにより算出される。合計酵素性能は、個別のΔRem酵素の和として算出される。
【0215】
実施例1:
蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)由来のEPS(細胞外高分子物質)の抽出
アイスランド共和国(Iceland)から入手した蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)単離物を本実施例においてモデル微生物として用いた。蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)を、トリプトンソーヤ寒天(TSA)(pH7.3)(CM0131;Oxoid Ltd,Basingstoke,UK)上にリストリークし、23℃で1日インキュベートした。この株を10mLのTSBに接種し、培養物を振盪しながら23℃で16時間インキュベートした。一晩培養物を200ml M63補足培地(15mM(NH4)2SO4、100mM KH2PO4、1.8μM FeSO4、1mM MgSO4.7H2O、0.4%(w/v)グリセロール、0.2%(w/v)カザミノ酸および0.0001%(w/v)チアミン)中に希釈(1:100)し、ベントキャップ付きCorning(登録商標)CellBIND(登録商標)225cm2カントネック細胞培養フラスコに加えて、23℃で5日間静的にインキュベートした。続いてバイオフィルム培養物を4本の50mlファルコンチューブに移し、遠心(10分、8000g、25℃)によってペレット化し、上清を完全に廃棄した。ファルコンチューブからの残渣ペレットを0.450ml 3M NaClに再懸濁して表面会合EPS(細胞外高分子物質)を抽出し、1つの試験チューブ(5ml、Eppendorf)にプールした。懸濁液を5000g、25℃で10分間遠心し、1.8mlの上清をEPS画分として新しい試験チューブに移し、後の使用時まで-20℃で保存した(粗EPSと呼ばれる)。
【0216】
WGA-Alexa Fluor(登録商標)488による蛍光アッセイ
粗EPSの50ulアリコートをNuncマイクロタイタープレートの2つのウェルにおいて染み付けし、室温で45分間インキュベートした。次いで、上澄みを除去し、50ulのPBS緩衝剤を1つのウェルに添加し、20ppmの酵素(配列番号14)を含有する50ulを、他のウェルに加えた。プレートを30℃で1時間インキュベートした。次いで、上澄みを除去し、10ug/mlの小麦胚細胞凝集素WGA-Alexa fluor488蛍光接合体(Thermo Fischer Scientific、#W11261)50ulをウェルに加えた。Alexa Fluor(登録商標)488 WGAは、シアル酸およびN-アセチルグルコサミニル残基に結合する。プレートを室温で15分間インキュベートした。サンプルを50ulの水で洗浄し、□励起=495nmおよび□発光=520nmでの蛍光を、SpectraMax M3プレートリーダ機器で計測した。得られた計測値を表2中において下記に列挙する。
【0217】
【表2】
【0218】
蛍光計測からの結果は、蛍光菌(P.fluorescence)由来の粗EPSサンプルがWGA-Alexa Fluor488で染色されることを示し、これにより、ポリN-アセチル-グルコサミン(PNAG)が含有されていると共に、ヘキソサミニダーゼ加水分解に感受性であることが示唆されている。
【0219】
アガロースゲル電気泳動法によるDNA含有物分析
粗EPSの10ulアリコートをDNase(2ppm、配列番号2)を入れて、および、入れずに処理し、その後、アガロースゲル電気泳動法に供した。ゲルはSyBrSafe(Invitrogen)で染色された。EPSサンプルにおいては、高分子量の目立つバンドが1%アガロースゲルにおいて、DNAに対応すると検出された。対照的に、DNaseで処理したEPSサンプルでは、小分子量の目立つバンドがDNAの小分解フラグメントに対応すると検出された。本研究は、蛍光菌(P.fluorescence)由来の粗EPSサンプルはDNAを含有しており、これがDNase処理によって分解されたことを示す。
【0220】
実施例2:
液体モデル洗剤中におけるディープクリーニングに係るヘキソサミニダーゼおよびDNase間における相乗的な効果
実施例1に記載の粗EPSの50ulアリコートを滅菌生地の布切れ(WFK20A)に染み付けし、周囲温度で30分間インキュベートした。布切れ(無菌またはEPSを含む)を50mLの試験チューブに入れ、10mLの洗浄液(15°dH水+0.2g/Lの酸化鉄(III)ナノ粉末(544884;Sigma-Aldrich)+3.33g/L液体モデルA洗剤)および0.2μg/mlの酵素を各チューブに加えた。酵素を伴わない洗浄を対照として含めた。試験チューブをStuartローテータに置き、37℃、20rpmで1時間インキュベートした。次いで、洗浄液を除去し、布切れを15°dH水で2回すすぎ、ろ紙上で一晩乾燥させた。規約反射率(REM460nm)値をMacbeth Color-Eye 7000(CE7000)を用いて計測し、これらは表3に示されている。Δ値(REM460nm(酵素入りで洗浄した布切れ)-REM460nm(酵素なしで洗浄した布切れ))もまた示されている。
【0221】
【表3】
【0222】
表3から分かるとおり、ヘキソサミニダーゼ(配列番号14)およびDNase(配列番号2)を含む酵素反応混液の洗浄性能(ΔREM460nm(反応混液)=35.2)は、個別の酵素について見られる性能の和(ΔREM460nm(個別の酵素処理の和)=29.5)を有意に超えており、酵素間の相乗的な効果が示されている。これはまた、これらの酵素によって標的化された異なるEPS成分は複雑なマクロ分子構造の一部であり、他のマトリックス成分が酵素的加水分解から保護されていることを示唆する。
【0223】
実施例3
液体モデル洗剤中におけるディープクリーニングに係るヘキソサミニダーゼおよびDNase間の相乗的な効果
アイスランド共和国(Iceland)から入手した蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)単離物を本実施例においてモデル微生物として用いた。蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)を、トリプトンソーヤ寒天(TSA)(pH7.3)(CM0131;Oxoid Ltd,Basingstoke,UK)上にリストリークし、23℃で1日インキュベートした。10mLのTSBに単一コロニーを接種し、この培養物を、振盪しながら(Tetramax 1000、460rpm)、23℃で16時間インキュベートした。増殖後、培養物を新鮮なTSB中において0.03のOD600まで希釈し、滅菌生地(WFK20A)の丸い布切れ(直径2cm)を入れた12-ウェルポリスチレン平底マイクロプレート(3512;Costar,Corning Incorporated,Corning,NY,USA)のウェルに、1.65mLのアリコートを加えた。無菌TSBを対照ウェルに加えた。23℃で48時間後に(静的インキュベーション)、布切れを0.9%(w/v)NaClで2回すすいだ。
【0224】
5枚のすすいだ布切れ(無菌または蛍光菌(P.fluorescence)と一緒)を50mLの試験チューブ中に入れ、10mLの洗浄液(15°dH水+0.2g/Lの酸化鉄(III)ナノ粉末(544884;Sigma-Aldrich)+3.33g/Lの液体モデルA洗剤)および0.2ppmの酵素を各チューブに加えた。酵素を伴わない洗浄を対照として含めた。試験チューブをStuartローテータに置き、30℃、20rpmで1時間インキュベートした。次いで、洗浄液を除去し、布切れを15°dH水で2回すすぎ、ろ紙上で一晩乾燥させた。規約反射率(REM460nm)値をMacbeth Color-Eye7000(CE7000)を用いて計測し、これは表4に示されている。
【0225】
Δ値(REM460nm (酵素入りで洗浄した布切れ)-REM460nm (酵素なしで洗浄した布切れ))もまた示されている。
【0226】
【表4】
【0227】
表4から分かるとおり、ヘキソサミニダーゼ(配列番号13)およびDNase(配列番号2)を含む酵素反応混液は、モデルA洗剤中において、個別の酵素と比して、優れたディープクリーニング特性をもたらす。酵素反応混液の洗浄性能(ΔREM460nm(反応混液)=12.3)が個別の酵素について見られる性能の和(ΔREM460nm(個別の酵素処理の和)=5.0)を明らかに超えることを考慮すると、これは、モデルAにおけるディープクリーニング特性について、2種の酵素間における顕著な相乗的な効果を示す。
【配列表】
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