(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】移動装置
(51)【国際特許分類】
G03B 21/14 20060101AFI20230123BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
G03B21/14 D
H04N5/74 E
(21)【出願番号】P 2019095623
(22)【出願日】2019-05-22
【審査請求日】2021-10-12
(31)【優先権主張番号】201810705791.6
(32)【優先日】2018-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】500093133
【氏名又は名称】中強光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志文
(72)【発明者】
【氏名】闕 建財
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-112245(JP,U)
【文献】特開平05-249409(JP,A)
【文献】特開2016-177255(JP,A)
【文献】特開平10-039354(JP,A)
【文献】特開2016-224143(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0037402(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B7/02-7/16
G03B21/00-21/10
21/12-21/13
21/134-21/30
33/00-33/16
H04N5/66-5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投影機内に設置される移動装置であって、
前記投影機は、光機本体、処理ユニット、及び投影レンズを含み、
前記移動装置は、前記光機本体及び前記投影レンズに接続され、
前記移動装置は、
ベース貫通孔を有するベース;
前記ベースに移動可能に配置され、且つ前記ベース貫通孔に位置合わせされる少なくとも1つの平台貫通孔を有する少なくとも1つの移動平台;
載置板;及び
前記載置板に配置される少なくとも1つの磁力部品を含み、
前記少なくとも1つの磁力部品は、磁性吸引の方式で前記投影レンズの投影位置を決め、且つ前記処理ユニットに電気的に接続され
、
前記少なくとも1つの移動平台が前記ベースに対して移動する前に、前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの磁力部品に対して消磁を行い、前記少なくとも1つの移動平台の移動が止まった後に、前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの磁力部品に対して着磁を行う、移動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記少なくとも1つの移動平台は、前記ベースの前側面に移動可能に配置され、且つ磁力により吸引され得る金属材質を有する、移動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記載置板は、載置板貫通孔を有し、前記載置板貫通孔は、前記ベース貫通孔及び前記少なくとも1つの平台貫通孔に位置合わせされ、前記載置板は、前記ベースの
前側面に相対する後側面に配置され、前記少なくとも1つの磁力部品は、前記ベースに穿設されて前記少なくとも1つの移動平台に当接し、
前記投影レンズは、前記少なくとも1つの移動平台に接続され、且つ順に前記少なくとも1つの平台貫通孔、前記ベース貫通孔、及び前記載置板貫通孔を通過して前記光機本体に進入し、前記少なくとも1つの移動平台は、前記処理ユニットにより制御される、移動装置。
【請求項4】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記載置板は、少なくとも1つの弾力構造を有し、前記少なくとも1つの磁力部品は、それぞれ、前記少なくとも1つの弾力構造に対応して配置される、移動装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の移動装置であって、
ロック部品をさらに含み、
前記少なくとも1つの磁力部品は、ネジ穴を有し、前記少なくとも1つの弾力構造は、ロック孔を有し、前記ロック部品は、それぞれ、前記ロック孔を通過して対応する前記磁力部品の前記ネジ穴に螺合する、移動装置。
【請求項6】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記少なくとも1つの移動平台は、垂直移動平台及び水平移動平台を含み、前記垂直移動平台は、前記ベースの前側面に配置され、且つ前記ベースに対して垂直方向に沿って移動することができ、前記水平移動平台は、前記垂直移動平台の前側面に配置され、且つ前記垂直移動平台に対して水平方向に沿って移動することができる、移動装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の移動装置であって、
前記少なくとも1つの磁力部品は、前記ベース及び前記垂直移動平台に穿設されて前記水平移動平台に当接する、移動装置。
【請求項8】
請求項
6に記載の移動装置であって、
前記ベースは、隔たって設置される2つの第一ガイドロッド及び垂直駆動機構を有し、前記2つの第一ガイドロッドは、互いに平行に前記ベース貫通孔の左右両側に配列され、前記垂直駆動機構は、前記2つの第一ガイドロッドのうちの1つに設置され、前記垂直移動平台は、2つの第一ブッシング及び第一リテーナを有し、前記2つの第一ブッシングは、それぞれ、前記2つの第一ガイドロッドに套設され、前記垂直駆動機構は、前記第一リテーナと噛み合い、前記第一リテーナにより前記垂直移動平台を移動させることで、前記2つの第一ブッシングが前記2つの第一ガイドロッドに沿って垂直方向の移動を行うようにさせる、移動装置。
【請求項9】
請求項
8に記載の移動装置であって、
前記垂直駆動機構は、第一切り替えギア、第一転向ギア、及び第一モーターを含み、前記第一切り替えギアは、前記ベースにピボッティング可能に配置され、前記第一切り替えギアの軸方向は、前記ベースに垂直であり、前記第一切り替えギアは、前記第一リテーナと噛み合い、前記第一転向ギアは、前記2つの第一ガイドロッドのうちの1つにピボッティング可能に套設され、且つ前記第一切り替えギアと噛み合い、前記第一モーターは、前記第一切り替えギアに接続されて前記第一切り替えギアを駆動する、移動装置。
【請求項10】
請求項
6に記載の移動装置であって、
前記垂直移動平台は、隔たって設置される2つ第二ガイドロッド及び水平駆動機構を有し、前記2つの第二ガイドロッドは、互いに平行に前記平台貫通孔の上下両側に配列され、前記水平駆動機構は、前記2つの第二ガイドロッドのうちの1つに設置され、前記水平移動平台は、2つの第二ブッシング及び第二リテーナを有し、前記2つの第二ブッシングは、それぞれ、前記2つの第二ガイドロッドに套設され、前記水平駆動機構は、前記第二リテーナと噛み合い、前記第二リテーナにより前記水平移動平台を移動させることで、前記2つの第二ブッシングが前記2つの第二ガイドロッドに沿って水平方向の移動を行うようにさせる、移動装置。
【請求項11】
請求項
10に記載の移動装置であって、
前記水平駆動機構は、第二切り替えギア、第二転向ギア、及び第二モーターを含み、前記第二切り替えギアは、前記垂直移動平台にピボッティング可能に配置され、前記第二切り替えギアの軸方向は、前記垂直移動平台に垂直であり、前記第二切り替えギアは、前記第二リテーナと噛み合い、前記第二転向ギアは、前記2つの第二ガイドロッドのうちの1つにピボッティング可能に套設され、且つ前記第二切り替えギアと噛み合い、前記第二モーターは、前記第二切り替えギアに接続されて前記第二切り替えギアを駆動する、移動装置。
【請求項12】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記少なくとも1つの移動平台は、磁性部を有し、前記少なくとも1つの磁力部品は、前記磁性部に当接する、移動装置。
【請求項13】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記ベースは、磁性部を有し、前記少なくとも1つの磁力部品は、前記磁性部に当接する、移動装置。
【請求項14】
請求項1に記載の移動装置であって、
前記載置板は、前記少なくとも1つの移動平台に配置され、前記載置板は、外へ延伸する複数の弾力構造を有し、前記複数の弾力構造は、扇状に配列される、移動装置。
【請求項15】
請求項1に記載の移動装置であって、
磁性部は、複数の支持ピンにより前記ベースに接続され、且つ平行に前記ベースの前方に設置され、前記磁性部の、前記ベースに面する側面は、前記少なくとも1つの磁力部品に当接する、移動装置。
【請求項16】
投影機の投影レンズを調整するための移動装置の調整方法であって、
前記移動装置は、ベース、少なくとも1つの移動平台、載置板、及び少なくとも1つの磁力部品を含み、
前記投影レンズは、前記少なくとも1つの移動平台に接続され、前記少なくとも1つの磁力部品は、前記投影機の処理ユニットに電気的に接続され、前記少なくとも1つの移動平台は、前記処理ユニットにより制御され、
前記調整方法は、
前記処理ユニットを駆動し;
前記処理ユニットが前記少なくとも1つの磁力部品に対して消磁を行い、前記少なくとも1つの磁力部品は、前記載置板に配置され;
前記処理ユニットが前記少なくとも1つの移動平台を駆動して移動させ;
前記少なくとも1つの移動平台が前記投影レンズを移動させ;
前記処理ユニットに対しての駆動を解除し;
前記処理ユニットが前記少なくとも1つの磁力部品に対して着磁を行い;及び
前記少なくとも1つの磁力部品が磁力を生成し、前記投影レンズを位置決めするステップを含む、移動装置の調整方法。
【請求項17】
請求項
16に記載の移動装置の調整方法であって、
前記載置板は、少なくとも1つの弾力構造を有し、前記少なくとも1つの磁力部品は、それぞれ、前記少なくとも1つの弾力構造に対応して配置され、前記少なくとも1つの弾力構造は、前記少なくとも1つの磁力部品に押力を提供する、移動装置の調整方法。
【請求項18】
請求項
16に記載の移動装置の調整方法であって、
前記少なくとも1つの移動平台は、垂直移動平台及び水平移動平台を含み、前記垂直移動平台は、前記ベースの前側面に配置され、且つ前記ベースに対して垂直方向に沿って移動することができ、前記水平移動平台は、前記垂直移動平台の前側面に設置され、且つ前記垂直移動平台に対して水平方向に沿って移動することができる、移動装置の調整方法。
【請求項19】
請求項
16に記載の移動装置の調整方法であって、
前記処理ユニットを駆動するときに、前記処理ユニットは、電流を前記少なくとも1つの磁力部品に提供し、通電による消磁を達成し、続いて、前記処理ユニットは、少なくとも1つの駆動機構を起動して前記少なくとも1つの移動平台を移動させ、前記処理ユニットに対しての駆動を解除したときに、前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの駆動機構に対しての駆動を停止し、続いて、前記処理ユニットは、電流の前記少なくとも1つの磁力部品への提供を停止し、断電による着磁を達成し、或いは、前記処理ユニットは、電流の前記少なくとも1つの磁力部品への提供を停止し、断電による着磁を達成し、続いて、前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの駆動機構に対しての駆動を停止する、移動装置の調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動装置に関し、特に、投影機に用いられ、且つ投影レンズの位置を調整するための移動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の投影機について言えば、投影レンズを変位モジュールに設けた後に、変位モジュールを設けて投影機のモーター本体に電気的に接続する。その後、使用者が、投影機における方向調整ボタン又はリモートコントローラにより、変位モジュールを制御して投影レンズを移動させることができる。使用者が投影レンズの投影位置の調整を行った後に、調整ボタン又はリモートコントローラに対しての押圧を解除することができる。これにより、投影レンズを所定の位置に固定することができる。
【0003】
しかし、従来の変位モジュールでは、細部素子が組み立て時に干渉を生じることを避け、及び投影レンズ移動時のスムーズさを確保するために、細部部品の間に所定サイズの隙間を予め設置する必要がある。投影機が起動してしばらく経た後に、大量の熱が生じ、これにより、投影機内部の温度が上昇し、このときに、変位モジュール及び細部素子は、熱膨張が原因で隙間において変形することがある。そのため、位置決めされた変位モジュールの位置にオフセット(位置ズレ)が生じ、これにより、投影レンズの投影位置にもオフセットが生じてしまう。投影機内部の温度が下がった後にでも、変位モジュール及び細部素子に用いられる材料の膨張と収縮が不規則的であるから、投影レンズを調整された投影位置に戻すことができない。よって、使用者が投影機を使用する度に、投影レンズの投影位置を再調整する必要があるため、利用上の不便をもたらしてしまう。
【0004】
なお、この“背景技術”の部分は、本発明の内容への理解を助けるためだけのものであるため、この“背景技術”の部分に開示されている内容は、当業者に知られていない技術を含む可能性がある。よって、この“背景技術”の部分に開示されている内容は、該内容、又は、本発明の1つ又は複数の実施例が解決しようとする課題が本発明出願前に既に当業者に周知されていることを意味しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、投影機の投影レンズを調整するための移動装置を提供することにあり、磁性吸引の方式で投影レンズの投影位置を決めることにより、内部温度の変化による投影位置のオフセットを避けることができる。
【0006】
本発明の他の目的及び利点は、本発明に開示されている技術的特徴からさらに理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の1つ又は一部又は全部の目的或いは他の目的を達成するために、本発明の一実施例では、移動装置が提供され、それは、投影機内に設置され、投影機は、光機本体、処理ユニット、及び投影レンズを含む。移動装置は、ベース、少なくとも1つの移動平台、載置板、及び少なくとも1つの磁力部品を含む。ベースは、ベース貫通孔を有する。少なくとも1つの移動平台は、移動可能にベースに配置され、且つベース貫通孔に位置合わせされる少なくとも1つの平台貫通孔を有する。少なくとも1つの磁力部品は、載置板に配置され、そのうち、少なくとも1つの磁力部品は、磁性吸引の方式で前記投影レンズの投影位置を決め、且つ少なくとも1つの磁力部品は、処理ユニットに電気的に接続される。
【0008】
上述の1つ又は一部又は全部の目的或いは他の目的を達成するために、本発明は、投影機の投影レンズを調整するための移動装置の調整方法を提供する。移動装置は、ベース、少なくとも1つの移動平台、載置板、及び少なくとも1つの磁力部品を含む。投影レンズは、少なくとも1つの移動平台に接続され、少なくとも1つの磁力部品は、投影機の処理ユニットに電気的に接続され、且つ少なくとも1つの移動平台は、処理ユニットにより制御される。調整方法は、処理ユニットを駆動し;処理ユニットが少なくとも1つの磁力部品に対して消磁を行い、少なくとも1つの磁力部品は載置板に配置され;処理ユニットが少なくとも1つの移動平台を駆動して移動させ;少なくとも1つの移動平台が投影レンズを移動させ:処理ユニットに対しての駆動を解除し;処理ユニットが少なくとも1つの磁力部品に対して着磁を行い;及び、少なくとも1つの磁力部品が磁力を生成し、投影レンズを位置決めするステップを含む。
【0009】
以上のことから、本発明の移動装置は、磁力部品が配置されており、少なくとも1つの移動平台又はベースを磁性吸引することで、投影レンズを位置決めし、少なくとも1つの移動平台は、投影レンズを移動させて所定の投影位置に調整し、少なくとも1つの移動平台が移動する前に、複数の磁力部品が消磁されることで、少なくとも1つの移動平台は、自由移動することができ、少なくとも1つの移動平台の移動が止まった後に、複数の磁力部品が着磁され、少なくとも1つの移動平台又はベースを磁性吸引することで、少なくとも1つの移動平台を不動固定し、これにより、投影レンズの位置決めの目的を達成することができる。よって、本発明は、複数の磁力部品の磁性吸引により投影レンズを位置決めするため、温度の変化による投影位置のオフセットを避けることができる。
【0010】
本発明の上述の特徴及び利点をより明らかにするために、以下、実施例を挙げて、添付した図面を参照することにより、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本発明の一実施例における投影機の移動装置、投影レンズ、及び光機本体の分解図である。
【
図1B】
図1A中の各部品が組み立てられた後の立体外観図である。
【
図1C】
図1A中の移動装置のベース及び水平移動平台の拡大図である。
【
図1D】
図1A中の移動装置の垂直移動平台の他の方向から見た図である。
【
図1E】
図1A中の移動装置の水平移動平台の他の方向から見た図である。
【
図1F】
図1A中の移動装置の載置板及び磁力部品の側面図である。
【
図2A】本発明における移動装置の載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
【
図2B】本発明における移動装置の載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
【
図2C】本発明における移動装置の調整方法のフローチャートである。
【
図2D】本発明の他の実施例における載置板と磁力部品の接続を示す図である。
【
図3A】本発明の他の実施例における移動装置が投影レンズ及び光機本体に接続される立体外観図である。
【
図3D】
図3C中の載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
【
図3F】
図3E中の載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の上述した及び他の技術的内容、特徴、機能及び効果は、添付した図面に基づく以下のような好ましい実施例における詳細な説明により明確になる。なお、以下の実施例に言及されている方向についての用語、例えば、上、下、左、右、前又は後などは、添付した図面の方向に過ぎない。よって、使用されている方向の用語は、本発明を説明するためだけのものであり、本発明を限定するためのものではない。
【0013】
図1Aは、本発明の一実施例における投影機の移動装置、投影レンズ、及び光機本体の分解図である。
図1Bは、
図1A中の各部品が組み立てられた後の立体外観図である。
図1Cは、
図1A中の移動装置のベース及び水平移動平台の拡大図である。
図1Dは、
図1A中の移動装置の垂直移動平台の他の方向から見図である。
図1Eは、
図1A中の移動装置の水平移動平台の他の方向から見た図である。
図1Fは、
図1A中の移動装置の載置板及び磁力部品の側面図である。
【0014】
図1A及び
図1Bを参照する。本実施例の移動装置100は、光機本体200及び投影レンズ300に接続されることで、一部の投影機10を構成するために用いられ、投影機10は、対応するポートでコンピュータ、オーディオプレーヤー、ゲーム機などの各種の電子装置に接続され、デジタル信号を静的画像又は動的映像に変換し、投影レンズにより外部のスクリーン又は壁面に投射することができる。そのうち、投影機10は、さらに、マザーボード(Mainboard)における処理ユニット(図示せず)を含む。
【0015】
本実施例の移動装置100は、光機本体200に設置され、移動装置100は、ベース110、少なくとも1つの移動平台120、載置板130、及び少なくとも1つの磁力部品140を含む。ベース110の中央には、ベース貫通孔P1がある。少なくとも1つの移動平台120は、移動可能にベース110の前側面S1に配置され、且つベース貫通孔P1に位置合わせされる少なくとも1つの平台貫通孔P2を有し、また、少なくとも1つの移動平台120は、磁力により吸引され得る金属材質(材料)を有する。載置板130は、ベース110の前側面S1に相対する後側面S2に配置され、且つ載置板貫通孔P3を有し、載置板貫通孔P3は、ベース貫通孔P1及び少なくとも1つの平台貫通孔P2に位置合わせされる。言い換えると、載置板貫通孔P3、ベース貫通孔P1、及び少なくとも1つの平台貫通孔P2は、同じの軸心位置を有する。少なくとも1つの磁力部品140は、載置板130に配置され、ベース110に面する。
【0016】
本実施例では、少なくとも1つの磁力部品140は、複数の磁力部品140を例とするが、本発明は、磁力部品140の数量について限定せず、他の実施例では、1つの磁力部品140を使用しても良い。本実施例では、複数の磁力部品140は、それぞれ、載置板貫通孔P3の両側に位置し、且つベース110に穿設されて少なくとも1つの移動平台120に接触する。本実施例では、複数の磁力部品140は、それぞれ、ベース110に穿設されて移動平台120aに接触する。そのうち、磁力部品140は、電磁石であり、通電と断電(非通電)の切り替えにより、着磁又は消磁の状態にすることができる。
【0017】
本実施例では、さらに言えば、投影レンズ300は、少なくとも1つの移動平台120に固定接続され、少なくとも1つの移動平台120に伴って移動する。投影レンズ300は、順に、少なくとも1つの平台貫通孔P2、ベース貫通孔P1、及び載置板貫通孔P3を通過して光機本体200に進入し、光機本体200内の映像素子に位置合わせされ、映像素子から投射される映像又は画像を拡大する。そのうち、映像素子は、ライトバルブであり、ライトバルブは、反射型LCOS(Liquid Crystal on Silicon、LCOS)、デジタルミラーデバイス(Digital Micro-mirror Device,DMD)など、又は、透射型空間光調制器、例えば、透光液晶面板(Transparent Liquid Crystal Panel)であっても良い。また、磁力部品140は、投影機10のマザーボード(Mainboard)における処理ユニットに電気的に接続され、少なくとも1つの移動平台120は、投影機10の処理ユニットにより制御され、磁力部品140は、処理ユニットの制御によって着磁又は消磁の状態に切り替えることができ、少なくとも1つの移動平台120も、処理ユニットの制御により移動する。さらに説明すると、処理ユニットは、例えば、処理器又は処理回路であり、処理器又は処理回路は、例えば、中央処理ユニット(central processing unit,CPU)、又は、他のプログラマブル汎用又は特殊用途のマイクロプロセッサ(Microprocessor)、デジタル信号処理器(Digital Signal Processor,DSP)、プログラマブル制御器、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、プログラマブル論理装置(Programmable Logic Device,PLD)又は他の類似している装置又はこれらの装置の組み合わせであっても良い。
【0018】
詳細に言えば、処理ユニットによって少なくとも1つの移動平台120を制御してベース110に対して移動させる前に、処理ユニットは、磁力部品140に対して消磁を行い、磁力部品140の少なくとも1つの移動平台120に対しての磁性吸引を解除する。少なくとも1つの移動平台120がベース110の所定の位置に移動した後に、処理ユニットは、磁力部品140に対して着磁を行い、磁力部品140の磁性を回復し、これにより、少なくとも1つの移動平台120を磁性吸引し、投影レンズ300の位置を固定する。
【0019】
図1A~
図1Cを参照する。本実施例では、少なくとも1つの移動平台120は、垂直移動平台120a及び水平移動平台120bを含み、両者は、それぞれ、垂直方向Y及び水平方向Xのリニア(線形)2次元移動を生成するために用いられる。垂直移動平台120aは、ベース110の前側面S1に配置され、且つベース110に対して垂直方向Yに沿って移動することができる。水平移動平台120bは、垂直移動平台120aの前側面S3に配置され、且つベース110に対して水平方向Xに沿って移動することができる。
【0020】
以下、垂直移動平台120a及び水平移動平台120bの細部構造及び移動生成方法を詳しく説明する。
【0021】
なお、本発明の他の実施例では、少なくとも1つの移動平台120は、例えば、1つの移動平台であり、投影レンズ300に1次元移動を生じさせるために用いられる。本発明の他の実施例では、少なくとも1つの移動平台120の移動は、使用者の手動の方式で実現されても良く、投影機の処理器又は処理回路の駆動により実現されることに限定されない。
【0022】
図1A~
図1Dを参照する。ベース110の前側面S1には、隔たって設置される2つの第一ガイドロッド111及び垂直駆動機構112がある。2つの第一ガイドロッド111は、互いに平行にベース貫通孔P1の左右両側に配列され、且つ垂直方向Yに沿って設置される。垂直駆動機構112は、そのうちの1つの第一ガイドロッド111に設置される。垂直移動平台120aは、2つの第一ブッシング(bushing)121a及び第一リテーナ(retainer)122aを有する。2つの第一ブッシング121aは、それぞれ、2つの第一ガイドロッド111に套設され、垂直駆動機構112は、第一リテーナ122aと噛み合う。処理ユニットにより垂直駆動機構112が起動されるときに、それは、第一リテーナ122aによって垂直移動平台120aを移動させ、これにより、2つの第一ブッシング121aが2つの第一ガイドロッド111に沿って垂直方向Yの移動を行うようにさせる。
【0023】
詳細に言えば、垂直駆動機構112は、第一切り替えギア113、第一転向ギア114、及び第一モーター115を含む。第一切り替えギア113は、ベース110の前側面S1にピボッティング(pivoting)可能に配置され、且つ第一切り替えギア113の軸方向A1は、ベース110に垂直である。第一切り替えギア113は、第一リテーナ122aと噛み合い、第一転向ギア114は、そのうちの1つの第一ガイドロッド111にピボッティング可能に套設され、且つ第一切り替えギア113と噛み合う。第一モーター115は、第一切り替えギア113に接続されてそれを駆動し、これにより、第一転向ギア114が第一ガイドロッド111に対してピボッティングするようにさせ、そして、第一転向ギア114により第一リテーナ122aが直線変位を生じるようにさせ、最終的に、垂直移動平台120aは、2つの第一ブッシング121aにより2つの第一ガイドロッド111に沿って上下移動する。
【0024】
垂直移動平台120aには、隔たって設置される2つの第二ガイドロッド123a及び水平駆動機構124aがある。2つの第二ガイドロッド123aは、互いに平行に平台貫通孔P2の上下両側に配列され、且つ水平方向Xに沿って設置される。水平駆動機構124aは、そのうちの1つの第二ガイドロッド123aに設置される。水平移動平台120bは、2つの第二ブッシング121b及び第二リテーナ122bを有する。2つの第二ブッシング121bは、それぞれ、2つの第二ガイドロッドに套設され、且つ水平駆動機構124aは、第二リテーナ122bと噛み合う。処理ユニットにより水平駆動機構124aが起動されるときに、それは、第二リテーナ122bにより水平移動平台120bを移動させ、これにより、2つの第二ブッシング121bが2つの第二ガイドロッド123aに沿って水平方向Yの移動を行うようにさせる。
【0025】
詳細に言えば、水平駆動機構124aは、第二切り替えギア125a、第二転向ギア126a、及び第二モーター127aを含む。第二切り替えギア125aは、垂直移動平台120aにピボッティング可能に配置され、且つ第二切り替えギア125aの軸方向A2は、垂直移動平台120aに垂直である。第二切り替えギア125aは、第二リテーナ122bと噛み合い、第二転向ギア126aは、そのうちの1つの第二ガイドロッド123aにピボッティング可能に套設され、且つ第二切り替えギア125aと噛み合う。第二モーター127aは、第二切り替えギアに接続されてそれを駆動し、これにより、第二転向ギア126aが第二ガイドロッド123aに対してピボッティングするようにさせ、そして、第二転向ギア126aにより第二リテーナ122bが直線変位を生じるようにさせ、最終的に、水平移動平台120bは、2つの第二ブッシング121bにより2つの第二ガイドロッド123aに沿って左右移動する。
【0026】
さらに言えば、処理ユニットを駆動するときに、処理ユニットは、電流を磁力部品140に提供することで、通電による消磁を達成し、そして、処理ユニットが少なくとも1つの駆動機構(垂直驅動機構112又は水平駆動機構124a)を起動し、これにより、少なくとも1つの移動平台(垂直移動平台120a又は水平移動平台120b)を動かし、処理ユニットに対しての駆動を解除したときに、処理ユニットは、少なくとも1つの駆動機構に対しての駆動を停止し、そして、処理ユニットは、電流の少なくとも1つの磁力部品への提供を停止し、これにより、断電による着磁を達成し、或いは、処理ユニットは、電流の少なくとも1つの磁力部品への提供を停止し、これにより、断電による着磁を達成し、そして、処理ユニットは、少なくとも1つの駆動機構の駆動を停止する。
【0027】
図2A及び
図2Bは、本発明の移動装置の載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
図2Cは、本発明の移動装置の調整方法のフローチャートである。
図2A、
図2B、
図1E、及び
図1Fを参照する。垂直移動平台120aのベース110に面する側面には、複数の磁性部MGがあり、それぞれ、平台貫通孔P2の両側に位置する。複数の磁力部品140は、ベース110を通過して且つそれぞれ各磁性部MGに当接/接触する。そのうち、各磁性部MGは、例えば、磁性金属材質(材料)を採用し、他の実施例では、移動平台全体は、直接、磁性を有する金属材質(材料)を採用しても良く、この場合、複数の磁力部品に対応する磁性部を設置する必要がない。
【0028】
本発明の他の実施例では、少なくとも1つの移動平台120のベース110に面する側面には、1つの磁性部MGがあり、平台貫通孔P2の一方側に位置する。磁力部品140は、ベース110を通過し且つそれぞれ磁性部MGに当接/接触する。
図1A、
図1F、
図2A、及
図2Bを参照する。載置板130は、例えば、金属板金部品を採用し、且つ少なくとも1つの弾力構造131を有し、少なくとも1つの弾力構造131は、それぞれ、載置板貫通孔P3の両側に形成され、且つ突出してベース110へ延伸する。弾力構造13は、例えば、弾性片又はバネであり、弾力構造13の材質(材料)は、載置板130と一致しても良いが、本発明は、これに限定されない。磁力部品140は、弾力構造131に対応して設置される。さらに言えば、磁力部品140は、それぞれ、対応する弾力構造131に設置され、且つ弾力構造131は、磁力部品140の垂直移動平台120aへの押力Fを提供し、これにより、磁力部品140は、常に垂直移動平台120aに当接する。このようにして、垂直移動平台120aの複数の第一ブッシング121aと複数の第一ガイドロッド111との間の隙間が載置板130に近づき又は載置板130から離れても、弾力構造131は、押力Fにより、磁力部品140と垂直移動平台120aとの相互接触を確保することができる。これにより、磁力部品140と垂直移動平台120aとの間に微小隙間が存在することによって、磁力部品140の磁吸効果が減衰し、位置決めのオフセットが生じることが避けられる。
【0029】
さらに言えば、
図1Fに示すように、ロック部品150をさらに含み、ロック部品150は、例えば、ネジであり、磁力部品140は、ネジ穴O1を有し、且つ弾力構造131は、ロック孔を有する。ロック部品150は、それぞれ、ロック孔を通過して対応する磁力部品140のネジ穴O1に螺合する。他の実施例では、磁力部品は、接着、係合、挟持、又は他の接続方式で弾力構造に固定されても良いが、本発明は、ロック固定の方式に限定されない。
【0030】
以下、他の実施例を挙げて説明を行う。なお、以下の実施例は、前述の実施例における素子の符号及び一部の内容を流用し、そのうち、同じ符号で同じ又は類似する素子を表し、且つ同じ技術的内容の説明が省略される。省略された部分の説明については、前述の実施例を参照することができ、以下の述実施例では、その重複記載を割愛する。
【0031】
図2Dは、本発明の他の実施例における載置板と磁力部品の接続を示す図である。
図2Dに示すように、本実施例の移動装置100Aは、前述の移動装置100に類似している。相違点は、移動装置100Aの磁力部品140がベース110及び垂直移動平台120aに穿設されて水平移動平台120bに当接/接触することにある。
【0032】
以下、本実施例における移動装置の調整方法を説明する。
図1A、
図1B、
図2A、及び
図2Cを参照する。移動装置100は、投影機10の投影レンズ300を調整するために用いられる。本発明では、使用者(手動)又は投影機自身の判断システム(自動)(例えば、撮像装置camera)により、映像の投射された位置が所定の位置と符合(合致)するかを判断/検出することができる。
【0033】
まず、ステップT1を行い、即ち、投影レンズ300の投射方位を調整するために処理ユニットを駆動し、例えば、投影機10の調整キーの押圧、リモートコントローラの調整キー又は投影機の判断システムにより、制御信号を生成して投影機10の処理ユニットに送信し、投影機10の処理ユニットを駆動することで、投影レンズ300の投射方位を調整する。続いて、ステップT2を行い、即ち、処理ユニットが磁力部品140を制御し、磁力部品140に対して消磁を行う。処理ユニットを駆動するときに、処理ユニットは、電流を磁力部品140に提供するように制御し、通電消磁の状態を達成することで、磁力部品140が磁性を有せず、少なくとも1つの移動平台120又はベース110を吸引しないようにさせる。
【0034】
続いて、ステップT3を行い、即ち、処理ユニットは、少なくとも1つの駆動機構(水平駆動機構124a及び垂直駆動機構112)の第二モーター127a又は第一モーター115を起動し、少なくとも1つの移動平台120及び投影レンズ300を移動させる。詳細に言えば、少なくとも1つの移動平台120は、垂直移動平台120a及び水平移動平台120bを含み、垂直移動平台120aは、ベース110に対して垂直方向Yに沿って移動することができ、水平移動平台120bは、垂直移動平台120aに対して水平方向Xに沿って移動することができる。
【0035】
続いて、ステップT4を行い、即ち、少なくとも1つの移動平台120で投影レンズ300を移動させる。このときに、ステップT5及びステップT6を行い、即ち、処理ユニットの駆動を解除し、制御信号を生成せず、処理ユニットが電気を磁力部品に提供しないことで、磁力部品に対して着磁を行う。処理ユニットが少なくとも1つの駆動機構(水平駆動機構124a及び垂直駆動機構112)の第二モーター127a及び第一モーター115の起動を停止し、続いて、処理ユニットは、電流の磁力部品140への提供を停止し、断電による着磁を達成する。最後に、ステップT7及びステップT8を行い、即ち、磁力部品140に磁力を生じさせ、少なくとも1つの移動平台120又はベース110を磁性吸引することで、投影レンズ300を位置決めする。
【0036】
図3Aは、本発明の他の実施例における移動装置が投影レンズ及び光機本体に接続される立体外観図である。
図3Bは、
図3A中の移動装置の素子の分解図である。
図3C及び
図3Eは、
図3A中の移動装置の一部の素子の上面図である。
図3D及び
図3Fは、それぞれ、
図3C及び
図3Fの載置板と磁力部品の押圧当接動作を示す図である。
【0037】
図3A及び
図3Bを参照する。本実施例における移動装置100Bは、
図1A中の移動装置100に類似している。技術的相違点は、移動装置100Bの載置板130Bが少なくとも1つの移動平台120に配置されることにある。
【0038】
さらに言えば、移動装置100Bの載置板130Bは、水平移動平台120bに配置され、且つ載置板130Bは、外へ延伸する複数の弾力構造131Bを有する。複数の弾力構造131Bは、扇状に配列される。複数の磁力部品140Bは、複数のロック固定部品150Bにより、それぞれ、対応する複数の弾力構造131Bに固設され、各磁力部品140Bは、各弾力構造131Bの光機本体200から離れる側面に位置する。
【0039】
また、本実施例における移動装置100Bの磁性部MGは、追加の板体を採用する。詳細に言えば、磁性部MGは、複数の支持ピンによりベース110Bに接続され、且つ平行にベース110Bの前方に設置され、磁性部MGのベース110Bに面する側面は、複数の磁力部品140Bに当接/接触する。
【0040】
【0041】
図3A~
図3Fを参照する。複数の弾力構造131Bは、載置板130Bの一方側に形成され、これにより、載置板130B上での複数の磁力部品140Bは、磁性部MGに当接する。弾力構造131Bは、磁力部品140の水平移動平台120bへの押力Fを提供し、これにより、複数の磁力部品140は、常にベース110Bの磁性部MGに当接して固定される。このようにして、水平移動平台120bの第二ブッシング121bとベース110Bの第二ガイドロッド111Bとの間の隙間が載置板130Bに近づき又は載置板130Bから離れても、弾力構造131Bは、押力Fにより、磁力部品140B及び磁性部MGの相互接触を確保することができる。これにより、磁力部品140Bと磁性部MGとの間に微小隙間が存在するによって、複数の磁力部品140Bの磁吸効果が衰減し、移動平台120b及び投影レンズ300の位置決めにオフセットが生じることが避けられる。また、磁性吸引の方式で投影レンズの投影位置を決めることにより、内部温度の変化による投影位置のオフセットを避けることもできる。
【0042】
以上のことから、本発明の移動装置は、磁力部品が配置されており、少なくとも1つの移動平台又はベースを磁性吸引することで、投影レンズを位置決めし、少なくとも1つの移動平台は、投影レンズを移動させて所定の投影位置に調整し、少なくとも1つの移動平台が移動する前に、複数の磁力部品が消磁されることで、少なくとも1つの移動平台は、自由移動することができ、少なくとも1つの移動平台の移動が止まった後に、複数の磁力部品が着磁され、少なくとも1つの移動平台又はベースを磁性吸引することで、少なくとも1つの移動平台を不動固定し、これにより、投影レンズの位置決めの目的を達成することができる。よって、本発明は、複数の磁力部品の磁性吸引により投影レンズを位置決めするため、温度の変化による投影位置のオフセットを避けることができる。
【0043】
本発明は、前述した好適な実施例に基づいて以上のように開示されたが、前述した好適な実施例は、本発明を限定するためのものでなく、当業者は、本発明の思想と範囲を離脱しない限り、本発明に対して些細な変更と潤色を行うことができるので、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲に定まったものを基準とする。また、本発明の何れの実施例又は特許請求の範囲は、本発明に開示された全ての目的又は利点又は特徴を達成する必要がない。また、要約の一部と発明の名称は、文献の検索を助けるためのみのものであり、本発明の権利範囲を限定するものでない。また、本明細書又は特許請求の範囲に言及されている「第一」、「第二」などの用語は、要素(element)に名前を付け、又は、異なる実施例又は範囲を区別するためのものみであり、要素の数量上での上限又は下限を限定するためのものでない。
【符号の説明】
【0044】
10:投影機
100、100A、100B:移動装置
110、110B:ベース
111:第一ガイドロッド
112:垂直駆動機構
113:第一切り替えギア
114:第一転向ギア
115:第一モーター
120:移動平台
120a:垂直移動平台
121a:第一ブッシング
122a:第一リテーナ
123a:第二ガイドロッド
124a:水平駆動機構
125a:第二切り替えギア
126a:第二転向ギア
127a:第二モーター
120b:水平移動平台
121b:第二ブッシング
122b:第二リテーナ
130、130B:載置板
131、131B:弾力構造
140、140B:磁力部品
150、150B:ロック部品
200:光機本体
300:投影レンズ
A1、A2:軸方向
F:押力
MG:磁性部
O1:ネジ穴
P1:ベース貫通孔
P2:平台貫通孔
P3:載置板貫通孔
S1:前側面
S2:後側面
T1~T8:ステップ
X:水平方向
Y:垂直方向。