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特許7214711磁気軸受、圧縮機、および空気調整器の接続ワイヤー構造体
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  • 特許-磁気軸受、圧縮機、および空気調整器の接続ワイヤー構造体 図1
  • 特許-磁気軸受、圧縮機、および空気調整器の接続ワイヤー構造体 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】磁気軸受、圧縮機、および空気調整器の接続ワイヤー構造体
(51)【国際特許分類】
   F16C 32/04 20060101AFI20230123BHJP
   F04D 29/058 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
F16C32/04 Z
F04D29/058
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020504324
(86)(22)【出願日】2018-10-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-04
(86)【国際出願番号】 CN2018112307
(87)【国際公開番号】W WO2019085845
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2020-04-24
(31)【優先権主張番号】201711069958.6
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520030176
【氏名又は名称】グリー グリーン リフリッジレイション テクノロジー センター カンパニー リミテッド オブ チューハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、シン
(72)【発明者】
【氏名】フー、ユーシェン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、シャオボ
(72)【発明者】
【氏名】リュー、ジエンニン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ゴン、ガオ
(72)【発明者】
【氏名】ティエン、スーユアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チャオ
(72)【発明者】
【氏名】スー、ジウジャン
(72)【発明者】
【氏名】ドン、ルーハオ
【審査官】西藤 直人
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-055915(JP,U)
【文献】特表2010-537122(JP,A)
【文献】特開2007-244049(JP,A)
【文献】特開2015-172358(JP,A)
【文献】特開2001-248641(JP,A)
【文献】特開2013-127274(JP,A)
【文献】特開昭60-190697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 32/04
F04D 29/058
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気浮上軸受アッセンブリであって、磁気浮上軸受アッセンブリは、
磁気浮上軸受(1)と、
前記磁気浮上軸受(1)の制御コイル(11)を外部電源に電気的に接続するための、磁気浮上軸受の配線構造体であって、前記配線構造体は、回路基板(2)を含む、配線構造体と
を含み、
前記磁気浮上軸受(1)の数は、2つ以上であり、2つ以上の前記磁気浮上軸受(1)の前記制御コイル(11)は、すべて、前記回路基板(2)に電気的に接続するように構成されており、前記回路基板(2)は、前記外部電源に接続するように構成されており、
前記磁気浮上軸受の配線構造体は、アダプター部材(3)をさらに含み、
前記磁気浮上軸受(1)の前記制御コイル(11)は、前記アダプター部材(3)を通して前記回路基板(2)に電気的に接続されており、前記アダプター部材(3)の数は、1対1の対応で前記磁気浮上軸受(1)の数に等しくなっており、
前記磁気浮上軸受の配線構造体は、前記磁気浮上軸受(1)に固定して接続されているアダプタープレート(4)をさらに含み、前記アダプタープレート(4)は、前記磁気浮上軸受(1)の前記制御コイル(11)に電気的に接続されており、
前記アダプター部材(3)は、第1の接続端部および第2の接続端部を含み、前記アダプター部材(3)は、前記第1の接続端部を通して前記回路基板(2)に接続されており、前記第2の接続端部を通して前記アダプタープレート(4)に接続されており、
前記回路基板(2)は、配線ソケット(21)を設けられており、前記回路基板(2)は、前記配線ソケット(21)を通して前記外部電源に接続されており、
前記磁気浮上軸受アッセンブリは、ハウジング(5)をさらに含み、
前記磁気浮上軸受(1)は、前記ハウジング(5)の中に配設されており、前記回路基板(2)は、前記ハウジング(5)に固定して接続されている、磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項2】
前記アダプタープレート(4)は、スクリューによって前記磁気浮上軸受(1)に固定されている、請求項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項3】
前記第1の接続端部は、前記回路基板(2)の上に溶接されている、請求項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項4】
前記回路基板(2)は、第1の接続ソケット(22)を設けられており、前記第1の接続端部は、第1の接続プラグ(31)を設けられており、前記第1の接続プラグ(31)は、前記第1の接続ソケット(22)の中へ挿入されるように構成されており、前記第1の接続端部を前記回路基板(2)に接続するようになっている、請求項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項5】
前記アダプタープレート(4)は、第2の接続ソケット(41)を設けられており、前記第2の接続端部は、第2の接続プラグ(32)を設けられており、前記第2の接続プラグ(32)は、前記第2の接続ソケット(41)の中へ挿入されるように構成されており、前記第2の接続端部を前記アダプタープレート(4)に接続するようになっている、請求項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項6】
前記回路基板(2)は、スクリューによって前記ハウジング(5)に固定されている、請求項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリ。
【請求項7】
請求項1からのいずれか一項に記載の磁気浮上軸受アッセンブリを含む圧縮機であって、前記磁気浮上軸受は、前記磁気浮上軸受の配線構造体を使用して、外部電源に電気的に接続されている、圧縮機。
【請求項8】
請求項に記載の圧縮機を含む空気調整器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年11月3日に中国特許庁に出願された中国特許出願第201711069958.6号の優先権を主張し、その発明の名称は、「磁気浮上軸受、圧縮機、および空気調整器の配線構造体」であり、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、空気調整器の技術分野に関し、とりわけ、磁気浮上軸受、圧縮機、および空気調整器の配線構造体に関する。
【背景技術】
【0003】
科学および技術の連続的な進歩、ならびに、生産性レベルの漸進的な改善によって、磁気浮上軸受は、圧縮機の製造において、幅広く適用されてきた。
【0004】
通常、2つの磁気浮上軸受が、圧縮機の中に存在している。現在では、2つの磁気浮上軸受は、それぞれの接続ワイヤーを通して電源に電気的にそれぞれ接続されている。このように、それは、複雑な配線および低い生産効率を伴うだけでなく、不十分な信頼性も伴う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの態様では、磁気浮上軸受の制御コイルを外部電源に電気的に接続するための、磁気浮上軸受の配線構造体が提供される。磁気浮上軸受の配線構造体は、回路基板を含み、磁気浮上軸受の数は、2つ以上であり、2つ以上の磁気浮上軸受の制御コイルは、すべて、回路基板に電気的に接続するように構成されており、回路基板は、外部電源に接続するように構成されている。
【0006】
いくつかの実施形態では、回路基板は、配線ソケットを設けられており、回路基板は、配線ソケットを通して外部電源に接続されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、それは、アダプター部材をさらに含み、磁気浮上軸受の制御コイルは、アダプター部材を通して回路基板に電気的に接続されており、アダプター部材の数は、1対1の対応で磁気浮上軸受の数に等しくなっている。
【0008】
いくつかの実施形態では、それは、磁気浮上軸受に固定して接続されているアダプタープレートをさらに含み、アダプタープレートは、磁気浮上軸受の制御コイルに電気的に接続されており、アダプター部材は、第1の接続端部および第2の接続端部を含み、アダプター部材は、第1の接続端部を通して回路基板に接続されており、第2の接続端部を通してアダプタープレートに接続されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、アダプタープレートは、スクリューによって磁気浮上軸受に固定されている。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の接続端部は、回路基板の上に溶接されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、回路基板は、第1の接続ソケットを設けられており、第1の接続端部は、第1の接続プラグを設けられており、第1の接続プラグは、第1の接続ソケットの中へ挿入されるように構成されており、第1の接続端部を回路基板に接続するようになっている。
【0012】
いくつかの実施形態では、アダプタープレートは、第2の接続ソケットを設けられており、第2の接続端部は、第2の接続プラグを設けられており、第2の接続プラグは、第2の接続ソケットの中へ挿入されるように構成されており、第2の接続端部をアダプタープレートに接続するようになっている。
【0013】
いくつかの実施形態では、それは、ハウジングをさらに含み、磁気浮上軸受は、ハウジングの中に配設されており、回路基板は、ハウジングに固定して接続されている。
【0014】
いくつかの実施形態では、回路基板は、スクリューによってハウジングに固定されている。
【0015】
本開示の別の態様では、圧縮機が提供される。圧縮機は、磁気浮上軸受を含み、磁気浮上軸受は、上記の技術的特徴のいずれかを含む磁気浮上軸受の配線構造体を使用して、外部電源に電気的に接続されている。
【0016】
本開示のさらなる態様では、空気調整器が提供される。空気調整器は、上記の技術的特徴のいずれかを含む圧縮機を含む。
【0017】
本開示による磁気浮上軸受の配線構造体は、磁気浮上軸受のうちの2つ以上の制御コイルがすべて回路基板に電気的に接続するように構成されており、回路基板が外部電源に接続するように構成されているような技術的解決策を採用しており、それは、複数の磁気浮上軸受の配線を一体化することを実装するように適合されており、配線作業がより簡単になり、生産効率が改善され、同時に、配線の信頼性も改善されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書で説明されている添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために使用されており、また、本出願の一部を構成している。本開示の例示目的の実施形態およびその図示(それらは、本開示を説明するために使用されている)は、本開示の不適正な定義を構成していない。
【0019】
図1】本開示によって提供される磁気浮上軸受の配線構造体のいくつかの実施形態の概略構造図である。
図2図1の中のアダプター部材および回路基板を接続する別の様式の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明示的にするために、本開示の技術的解決策は、本開示の特定の実施形態および対応する添付の図面に関連して、明示的におよび完全に下記に説明されることとなる。明らかに、説明されている実施形態は、すべての実施形態というよりもむしろ、単に本開示の実施形態の一部に過ぎない。本開示の実施形態に基づいて、発明的な努力が伴われないことを前提として当業者によって獲得されるすべての他の実施形態は、本開示の保護範囲の中に入る。
【0021】
本出願の明細書および特許請求の範囲ならびに上述の添付の図面の中の「第1の」および「第2の」などの用語は、同様の対象物を区別するために使用されており、必ずしも、特定の順序またはシーケンスを説明するために使用されているわけではないということが留意されるべきである。そのように使用されるデータは、適宜、相互交換可能であり、ここで説明されている本出願の実施形態が、ここで図示または説明されているもの以外のシーケンスで実装され得るようになっているということが理解されるべきである。
【0022】
いくつかの実施形態では、本開示は、磁気浮上軸受、圧縮機、および空気調整器の配線構造体を提供し、それは、複数の磁気浮上軸受の配線を一体化することを実装するように適合されており、より簡単な配線作業を作り出し、生産効率を改善し、同時に、配線の信頼性も改善するようになっている。
【0023】
図1または図2に示されているように、磁気浮上軸受1の制御コイル11を外部電源と電気的に接続するための磁気浮上軸受の配線構造体は、回路基板2を含む。磁気浮上軸受1の数は、2つ以上であり、2つ以上の磁気浮上軸受1の制御コイル11は、すべて、回路基板2に電気的に接続するように構成されており、回路基板2は、外部電源に接続するように構成されている。
【0024】
このように、2つ以上の磁気浮上軸受1の制御コイル11は、最初に、回路基板2に電気的に接続し、次いで、回路基板2を通して外部電源に電気的に接続するように構成されている。相関技法と比較すると、これは、複数の磁気浮上軸受の配線を一体化することを実装し、配線作業がより簡単になり、生産効率が改善され、同時に、配線の信頼性も改善されるようになっている。
【0025】
いくつかの実施形態では、配線ソケット21が、回路基板2の上に設けられており、回路基板2は、配線ソケット21を通して外部電源に接続されている。実際の使用時に、接続プラグが、回路基板2と外部電源との間の接続ワイヤーの上に設けられており、回路基板2は、接続プラグを接続ソケット21の中へ挿入することによって、接続ワイヤーを通して外部電源に接続されており、回路基板2と外部電源との間の接続が、より簡単で便利になり、同時に、接続の信頼性も改善されるようになっている。
【0026】
いくつかの実施形態では、図1または図2に示されているように、それは、アダプター部材3をさらに含み、磁気浮上軸受1の制御コイル11が、アダプター部材3を通して、回路基板2に電気的に接続されている。アダプター部材3の数は、磁気浮上軸受に等しくなっており、1つのアダプター部材3が、1つの磁気浮上軸受に対応している。
【0027】
いくつかの実施形態では、それは、磁気浮上軸受1に固定して接続されているアダプタープレート4をさらに含み、アダプタープレート4は、磁気浮上軸受1の制御コイル11に電気的に接続されている。アダプター部材3は、第1の接続端部および第2の接続端部を含み、アダプター部材3は、第1の接続端部を通して回路基板2に接続されており、また、第2の接続端部を通してアダプタープレート4に接続されている。アダプター部材3は、アダプター部材4を通して磁気浮上軸受1の制御コイル11に電気的に接続されており、アダプター部材3の据え付けの難しさを低減させることが可能であるようになっている。ここにおいて、アダプタープレート4は、随意的に、スクリューによって磁気浮上軸受1に固定されているが、それに限定されるわけではなく、その目的を実現するために採用される他の様式も随意的である。
【0028】
いくつかの実施形態では、アダプター部材3と回路基板との間の第1の接続様式が、図1に示されており、アダプター部材3の第1の接続端部は、回路基板2に溶接されており、アダプター部材3と回路基板との間の信頼性の高い接続を保証するようになっている。
【0029】
いくつかの実施形態では、アダプター部材3と回路基板との間の第2の接続様式が、図2に示されており、回路基板2は、第1の接続ソケット22を設けられており、第1の接続端部は、第1の接続プラグ31を設けられており、第1の接続プラグ31は、第1の接続端部を回路基板2に接続するために、第1の接続ソケット22の中へ挿入可能である。このように、アダプター部材3は、随意的に、差し込むおよび抜くことによって、回路基板2に装着されるか、または、回路基板2から取り外され、それは、装着および取り外しの作業をより簡単にし、同時に、それは、アダプター部材3と回路基板2との間の接続の信頼性も保証する。
【0030】
いくつかの実施形態では、アダプター部材3とアダプタープレート4との間の接続が、図1または図2に示されている。アダプタープレート4は、第2の接続ソケット41を設けられており、第2の接続端部は、第2の接続プラグ32を設けられており、第2の接続プラグ32は、第2の接続端部をアダプタープレート4に接続するために、第2の接続ソケット41の中へ挿入可能である。このように、アダプター部材3は、随意的に、差し込むおよび抜くことによって、アダプタープレート4に装着されるか、または、アダプタープレート4から取り外され、それは、装着および取り外しの作業をより簡単にし、同時に、それは、アダプター部材3とアダプタープレート4との間の接続の信頼性も保証する。
【0031】
いくつかの実施形態では、それは、ハウジング5も含む。実際の使用時に、磁気浮上軸受1は、ハウジング5の中に配設されており、このときに、回路基板2は、ハウジング5に固定して接続するように構成されており、回路基板2の安定した据え付け状態を現実化するようになっている。ここにおいて、回路基板2は、随意的に、スクリューによってハウジング5に固定されているが、それに限定されるわけではなく、その目的を現実化するために採用される他の様式も随意的である。
【0032】
本開示の目的を実現するために、本開示の別の態様では、圧縮機が提供される。圧縮機は、磁気浮上軸受を含み、磁気浮上軸受は、上記の実施形態のいずれかの中で説明されている磁気浮上軸受の配線構造体を使用することによって、外部電源に電気的に接続されている。
【0033】
本開示の目的を実現するために、本開示のさらなる態様では、空気調整器が提供される。空気調整器は、上記の実施形態の中で説明されている圧縮機を含む。
【0034】
上記の実施形態は、合理的な設計および簡単な構造体という利点を本開示に持たせ、それは、複数の磁気浮上軸受の配線を一体化することを実装するように適合されており、配線作業がより簡単になり、生産効率が改善され、同時に、配線の信頼性も改善されるようになっている。
【0035】
上記の説明は、単に本開示の実施形態に過ぎず、本開示を限定することを意図していない。当業者のために、本開示は、さまざまな修正例および変更例を有することが可能である。本開示の精神および原理の中で行われた任意の修正、均等な置換、または改善は、本開示の特許請求の範囲の中に含まれているべきである。
【符号の説明】
【0036】
1 磁気浮上軸受
11 制御コイル
2 回路基板
21 配線ソケット
22 第1の接続ソケット
3 アダプター部材
31 第1の接続プラグ
32 第2の接続プラグ
4 アダプタープレート
41 第2の接続ソケット
5 ハウジング
図1
図2