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特許7215288流体吐出カートリッジおよびその流体吐出装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】流体吐出カートリッジおよびその流体吐出装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
B41J2/175 165
B41J2/175 119
B41J2/175 169
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019060593
(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公開番号】P2019195995
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】15/973,690
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148460
【弁理士】
【氏名又は名称】小俣 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168125
【弁理士】
【氏名又は名称】三藤 誠司
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン ジュニア.・ジェームス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ドライヤー・ポール ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンダープール・ジェイソン
【審査官】亀田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-077435(JP,A)
【文献】特開2007-313890(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0221119(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端と、前記第1端の反対側の第2端と、前記第1端および前記第2端に取り付けられる側壁とを含む流体用カートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の前記第2端にある吐出ヘッドと、前記側壁のうちの一つである第1側壁に設置されるリリース構造と、
第1剥離強度の第1接着剤によって、前記第1側壁にある前記リリース構造に付着させ、且つ前記吐出ヘッドに付着させた第1リムーバブルテープと、
前記第1剥離強度より大きい第2剥離強度の第2接着剤によって、前記第1リムーバブルテープの一部に付着させた第2リムーバブルテープと、
を含み、
前記リリース構造が、前記第1リムーバブルテープの下にある前記第1側壁の刻まれた部分を含み、
前記刻まれた部分が、複数の間隔を開けたリブを含む
体吐出カートリッジ。
【請求項2】
前記第2剥離強度が、前記第1剥離強度の2倍から3倍大きい
請求項1に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項3】
前記複数の間隔を開けたリブが、4~200ミクロンの範囲の刻み目の深さを有する
請求項1または2に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項4】
隣接する前記リブ間に2~900ミクロンの範囲の間隔を有する
請求項1から3のいずれか1項に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項5】
前記第1リムーバブルテープが有する前記第1剥離強度が、シリコンウェハ上の4~80N/mの範囲の剥離強度である
請求項1からのいずれか1項に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項6】
前記第2リムーバブルテープが、前記第1リムーバブルテープに隣接して前記第1側壁に付着する
請求項1からのいずれか1項に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項7】
前記第1リムーバブルテープが、前記吐出ヘッドのノズルプレートを覆う
請求項1からのいずれか1項に記載の流体吐出カートリッジ。
【請求項8】
請求項1からのいずれか1項に記載の前記流体吐出カートリッジを含む
流体吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体吐出カートリッジおよびその流体吐出装置の分野に関するものであり、特に、改良された保護テープ除去に用いる流体吐出カートリッジ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
流体吐出カートリッジは、例えば、インクジェット印刷応用、薬液供給応用、および蒸気供給応用を含む様々な応用に使用される。このようなカートリッジが工場から輸送される時間、および/または(取り付けおよび使用の前に)保存される時間の量は、カートリッジの寿命の大部分を占める。配達および保存時間がカートリッジの大半の寿命を構成することもある。したがって、カートリッジが長期間保存されたままでも保存中にカートリッジの操作性を低下させないことが重要である。
【0003】
流体吐出カートリッジの配達および保存中に、保護テープを使用して、吐出ヘッドおよび吐出ヘッド上の吐出ノズルを覆うことができる。保護テープは、カートリッジの配達および保存中に、吐出ヘッドが汚れるのを防ぎ、吐出ヘッドから流体が漏れ出すのを防ぎ、カートリッジ内の流体から水分が蒸発する量を減らす。使用前に、流体吐出カートリッジから保護テープを除去して、吐出ノズルを露出させなければならない。しかしながら、保護テープの除去には問題があり、吐出ヘッドの損傷や吐出ヘッドに残ったテープや接着剤により流体吐出装置の操作を妨げる可能性がある。
【0004】
吐出ヘッドの損傷を防ぐために、比較的弱い接着層を有する保護テープが時々使用される。しかしながら、保護テープの接着性が弱すぎると、流体カートリッジを固定して搬送する時、または自動包装機を使用して梱包する時に、保護テープが吐出ヘッドから剥がれ落ちる可能性がある。梱包および搬送中に流体カートリッジが振動し過ぎても保護テープが吐出ヘッドから剥離する可能性がある。したがって、接着性が比較的弱い保護テープを使用すると、結果として、テープが吐出ヘッドから早期に剥離してしまう可能性がある。
【0005】
保護テープが吐出ヘッドから早期に剥離しないようにするため、通常、プルテープ(pull tape)と組み合わせて接着性の強い保護テープを使用する。プルテープは、保護テープを除去する際に役に立ち、保護テープの下側または後ろ側に付着させることができる。プルテープは、通常、保護テープよりも実質的に高い剥離強度を有する接着剤を含む。しかしながら、保護テープの接着性が吐出ヘッドから早く剥離しないようにできるほど大きい場合、保護テープを除去するために使用したプルテープから保護テープが剥がれて吐出ヘッドに残り、吐出ヘッドが適切に操作できなくなる可能性が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、吐出ヘッドからの保護テープの不完全な除去を実質的に減らすことのできる流体吐出カートリッジが必要である。また、カートリッジを使用する前に吐出ヘッドから保護テープを除去し、保護テープの除去によって吐出ヘッドを損傷させないことも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上に関し、本発明の1つの実施形態は、流体吐出カートリッジおよびその流体吐出装置を提供する。流体吐出カートリッジは、第1端と、前記第1端の反対側の第2端と、前記第1端および前記第2端に取り付けられる側壁とを含む流体用カートリッジ本体と、前記カートリッジ本体の前記第2端にある吐出ヘッドと、前記側壁のうちの一つに設置されるリリース構造(release structure)と、第1剥離強度の第1接着剤によって、前記側壁にあるリリース構造に付着させ、且つ前記吐出ヘッドに付着させた第1リムーバブルテープ(removable tape)と、前記第1剥離強度より大きい第2剥離強度の第2接着剤によって、前記第1リムーバブルテープの一部に付着させた第2リムーバブルテープと、を含む。
【0008】
別の態様において、本発明は、流体吐出装置を提供する。この流体吐出装置は、前記流体吐出カートリッジを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態の利点は、カートリッジおよびその流体吐出装置が、保護テープが吐出ヘッドから早く剥離しないようにできるほどの十分な接着強度を有する保護テープを使用しながら、吐出ヘッドから保護テープを完全に除去できる効力を有することである。この実施形態は、また、保護テープが裂けずに吐出ヘッドから保護テープを有効に除去することのできるプルテープの使用も可能にする。
【0010】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面は、本発明の原理がさらに理解されるために含まれており、本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
図1】本発明の1つの実施形態に係る流体吐出カートリッジの側面斜視図である。
図2図1の流体吐出カートリッジの末端斜視図である。
図3図1の流体吐出カートリッジに用いる吐出ヘッドの斜視図である。
図4図1の流体吐出カートリッジのノンスケールの概略的拡大図である。
図5図1の流体吐出カートリッジの吐出ヘッドを保護する第1および第2リムーバブルテープのノンスケールの斜視図である。
図6】本発明の1つの実施形態に係るカートリッジの側壁にあるリリース構造に付着させた図5の第1リムーバブルテープのノンスケールの断面図である。
図7】流体吐出カートリッジから保護テープを除去した時の図1の流体吐出カートリッジの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、流体吐出カートリッジの吐出ヘッドを保護する改良された保護テープシステムを提供する。流体吐出カートリッジ10を示した図1図3は、第1リムーバブルテープ12と、第1リムーバブルテープ12の部分16に重なり合う第2リムーバブルテープ14とを示している。第1リムーバブルテープ12は、流体吐出カートリッジ10の吐出ヘッド20のノズルプレート18に付着する。吐出ヘッド20にフレキシブル回路22を提供し、流体吐出カートリッジ10の第1末端壁26に折り重ねる。図2に示すように、フレキシブル回路22は、流体吐出カートリッジ10を収容する流体吐出装置と吐出ヘッド20の間に電気接続を作るための複数のコンタクト24を含み、吐出ヘッド20からの流体吐出を制御する。
【0013】
流体吐出カートリッジ10の第1端30にカバー28を提供し、カバー28は、吐出ヘッド20を収容するカートリッジ10の第2端32の反対側にある。カバー28は、第1側壁34および第2側壁38に取り付けられる。第1末端壁26の反対側にある第2末端壁40は、側壁34および38に取り付けられ、カバー28は、流体吐出カートリッジ10内の流体に密閉容器を提供する。
【0014】
図4に概略的に示したカートリッジ10の拡大図において、流体吐出カートリッジ10をさらに詳しく見ることができる。吐出ヘッド20は、フレキシブル回路22が電気的に取り付けられた半導体基板42と、フレキシブル回路22の窓(図示せず)内の半導体基板42に取り付けられたノズルプレート18とを含む。いくつかの実施形態において、流体吐出カートリッジ10は、吐出ヘッド20から吐出させたい流体を保持する連続気泡発泡体(open cell foam)材料46で満たされる。
【0015】
ここで説明する実施形態は、上述したように、第1リムーバブルテープ12を使用して、ノズルプレート18のノズル孔を覆って保護する。図5および図6に示した第1リムーバブルテープ12は、通常、全体の厚さが約60~約80ミクロンのブルーテープ12である。第1リムーバブルテープ12は、厚さが約50~約70ミクロンのポリ塩化ビニルのベースフィルム層50、およびその一側にある厚さが約5~約15ミクロンのアクリル系接着層52を有する。アクリル系接着層52は、300mm/分の剥離速度および90度の角度で20ミリ幅のサンプルを使用して測った時に、シリコンウェハ上に約40~約80N/mの範囲の剥離強度を有する。第1リムーバブルテープ12は、ノズルプレート18と密着した状態にあり、ノズルプレート18のノズル孔を汚してノズル孔の適切な機能を阻止する可能性があるため、少量の不純物を含んでいることが重要である。
【0016】
第2リムーバブルテープ14は、重複領域16内に、第1リムーバブルテープ12の後ろ側54に取り付けられる。第2リムーバブルテープ14は、幅広い種類の材料で作ることができ、第1リムーバブルテープ12の剥離強度の約2倍大きい剥離強度、好ましくは、少なくとも約3倍大きい剥離強度を有する第2リムーバブルテープ14の下側56において使用される接着剤を提供する。いくつかの実施形態において、第2リムーバブルテープ14は、約120N/mよりも大きい(例えば、約140N/mよりも大きい)剥離強度を有し、好ましくは、約200N/mよりも大きい剥離強度を有する。第2リムーバブルテープ14は、第1リムーバブルテープ12に隣接するカートリッジ10の第1側壁34にも付着する。
【0017】
半導体基板42およびノズルプレート18を有する吐出ヘッド20が高分解能流体吐出の可能な高精度に製造された装置であることは理解されるであろう。したがって、流体吐出装置の正確な操作にとって、吐出ヘッド20の保護は重要である。図1に示すように、第1リムーバブルテープ12を吐出ヘッド20および流体吐出カートリッジ10の第1側壁34に付着させ、第2リムーバブルテープ14を第1リムーバブルテープ12の末端に隣接する流体吐出カートリッジ10の第1側壁34に付着させる。そのため、第1リムーバブルテープ12は、ノズルプレート18および半導体基板42の縦方向に直交する方向に向かって、吐出ヘッド20から剥離することができる。このような剥離方向は、第1リムーバブルテープ12をそこから剥離した時に吐出ヘッド20に生じる圧力を減らす効力があり、ノズルプレート18が基板42から裂ける可能性を減らす。したがって、第1リムーバブルテープ12は、吐出ヘッド20に対して縦方向に剥がれるよりは、直交方向に剥がれるのが望ましい。
【0018】
図1および図5に示すように、第2リムーバブルテープ14が第1リムーバブルテープ12の後ろ側54に重なり合うことが重要であり、それにより、リリース構造60(下記で説明)を使用して、カートリッジ10からの第1リムーバブルテープ12の除去を改善することができる。また、第1リムーバブルテープ12は、第2リムーバブルテープ14よりも剥離強度が弱いため、第2リムーバブルテープ14の後ろ側58に第1リムーバブルテープ12を重ね合わせることによって、第2リムーバブルテープ14から第1リムーバブルテープ12が分離して、吐出ヘッド20から第1リムーバブルテープ12が不完全に除去される可能性がある。
【0019】
しかしながら、第1リムーバブルテープ12の剥離強度が弱くても、第1リムーバブルテープ12と第2リムーバブルテープ14の間に分離があった場合に、吐出ヘッド20から第1リムーバブルテープ12が不完全に除去される可能性がある。したがって、第1リムーバブルテープ12の下にある第1側壁34の一部にリリース構造60を提供することによって、第1リムーバブルテープ12は、第2リムーバブルテープ14から分離せずに側壁34から解放される。1つの実施形態において、リリース構造60は、第1側壁34の刻まれた部分であってもよい。別の実施形態において、リリース構造60は、図4に示した複数の間隔を開けたブルノーズリブ62であってもよい。リブ62は、隣接するリブ間に約40~約200ミクロンの範囲(例えば、約50~約190ミクロン、または約60~約180ミクロン)の刻み目の深さ、隣接するリブ間に約20~約900ミクロンの範囲(例えば、約40~約700ミクロン、または約80~約300ミクロン)の谷間(valley)の間隔、および約100~約600ミクロンの範囲(例えば、約200~約500ミクロン、または約250~約400ミクロン)のリブ幅を有することができる。
【0020】
間隔を開けたブルノーズリブ62は、カートリッジ10の第1側壁34に成形されてもよく、あるいはカートリッジ10を作った後に第1側壁34に機械加工されてもよい。くぼみ(dimple)やクロスハッチングした領域(cross-hatched area)等の他のパターンを使用して、アクリル系接着剤とカートリッジ10の第1側壁34の間の接着結合からの表面面積を減らすことができる。したがって、第1リムーバブルテープ12の接着層52をリブ62間の谷間66にある第1側壁34よりもリブ62の先端64のみに付着させることにより(図6)、第1リムーバブルテープ12と第1側壁34の間の接着結合の面積を減らすことができる。
【0021】
本発明の実施形態の利点を証明するため、下記の非限定的な実例を提供する。
【0022】
[実例]
第1リムーバブルテープ12をカートリッジの平坦な側壁、およびカートリッジのうねのある側壁に付着させ、1日後、2週間後、および4週間後に剥離強度を測定した。リブは、深さが132ミクロンであり、隣接するリブ間の谷間間隔が210ミクロンであり、リブ幅が390ミクロンであった。各実例において、剥離速度は50mm/分であり、剥離角度は90度であった。下記の表に剥離強度を示す。
【0023】
【表1】
【0024】
上記の例に示すように、カートリッジ10の平坦な側の第1リムーバブルテープ12の剥離強度は、カートリッジ10のうねのある領域に付着させた第1リムーバブルテープ12の剥離強度の約30~約90倍である。つまり、第1側壁34のリブ、または刻まれた領域(リリース構造60)は、第1リムーバブルテープ12の剥離強度を大幅に減らしたため、第1リムーバブルテープ12を第2リムーバブルテープ14から分離させずに第1側壁34から容易に解放することができた。
【0025】
以上のように、流体吐出カートリッジは、例えば、インクジェット印刷応用を含む様々な応用に使用することができる。流体吐出カートリッジは、他の非印刷応用にも使用することができ、特に、少量の液体材料および蒸気質の材料の精密な計量を必要とする応用に使用することができる。例えば、ここで説明した吐出カートリッジは、化粧品、ペンキ、または潤滑剤の作製、および医療用の液体および蒸気の吐出に使用することができる。
【0026】
前述した本発明の実施形態の説明は、例示および説明を目的として示されてきた。本発明を、網羅的とする、または開示された形態に限定する意図はない。上記の教示を考慮すると、自明の修正または変更が可能となろう。実施形態は、本発明の原理およびそのこれの実用的な用途を最も良く表わすために、また、それによって、考えられる特定の用途に適するように、様々な実施形態で、および様々な修正とともに、当業者が本発明を用いることが可能となるよう、選択され、説明された。公正に、合法的に、かつ公平に権限を与えられた広がりに従って解釈される場合に、このような修正および変更の全てが添付の特許請求の範囲により決定された本発明の範囲内にある。
【産業上の利用可能性】
【0027】
カートリッジおよびその流体吐出装置は、保護テープが吐出ヘッドから早く剥離しないようにできるほどの十分な接着強度を有する保護テープを使用しながら、吐出ヘッドから保護テープを完全に除去できる効力を有する。この実施形態は、また、保護テープが裂けずに吐出ヘッドから保護テープを有効に除去することのできるプルテープの使用も可能にする。
【符号の説明】
【0028】
10:カートリッジ(流体吐出カートリッジ)
12:第1リムーバブルテープ
14:第2リムーバブルテープ
16:第1リムーバブルテープの部分(重複領域)
18:ノズルプレート
20:吐出ヘッド
22:フレキシブル回路
24:コンタクト
26:第1末端壁
28:カバー
30:第1端
32:第2端
34:第1側壁
38:第2側壁
40:第2末端壁
42:基板
46:連続気泡発泡体
50:ポリ塩化ビニルのベースフィルム層
52:アクリル系接着層
54:後ろ側
56:下側
58:後ろ側
60:リリース構造
62:リブ(ブルノーズリブ)
64:先端
66:谷間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7