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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】マスク用組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 65/36 20090101AFI20230124BHJP
   A01N 65/08 20090101ALI20230124BHJP
   A61K 36/752 20060101ALI20230124BHJP
   A61K 36/82 20060101ALI20230124BHJP
   A61K 36/44 20060101ALI20230124BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20230124BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20230124BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230124BHJP
   A61L 15/44 20060101ALI20230124BHJP
   A61L 15/24 20060101ALI20230124BHJP
   A61L 15/42 20060101ALI20230124BHJP
   A41D 13/11 20060101ALI20230124BHJP
   C08L 43/02 20060101ALI20230124BHJP
   C08K 5/00 20060101ALI20230124BHJP
   A61K 127/00 20060101ALN20230124BHJP
   A61K 131/00 20060101ALN20230124BHJP
【FI】
A01N65/36
A01N65/08
A61K36/752
A61K36/82
A61K36/44
A62B18/02 C
A61P31/04
A61P43/00 121
A61L15/44
A61L15/24
A61L15/42
A41D13/11 M
A41D13/11 Z
C08L43/02
C08K5/00
A61K127:00
A61K131:00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019070325
(22)【出願日】2019-04-02
(65)【公開番号】P2020169130
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-12-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004341
【氏名又は名称】日油株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207756
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 昌浩
(74)【代理人】
【識別番号】100129746
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 滋郎
(74)【代理人】
【識別番号】100165021
【弁理士】
【氏名又は名称】千々松 宏
(72)【発明者】
【氏名】内之宮 友美
(72)【発明者】
【氏名】松藤 孝志
【審査官】奥谷 暢子
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-002147(JP,A)
【文献】特開2010-090040(JP,A)
【文献】特開2014-218484(JP,A)
【文献】特開2011-078403(JP,A)
【文献】特開2018-009282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A61K
A62B
A61P
A61L
A41D
C08L
C08K
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の(A)成分を0.001~0.1質量%、(B)成分を0.001~0.1質量%、(C)成分を0.01~0.5質量%含有することを特徴とするマスク用組成物。
(A)成分:式(x)で示される構成単位及び式(y)で示される構成単位を有する共重合体であって、前記共重合体中の前記式(x)で示される構成単位と前記式(y)で示される構成単位のモル比率(x/y)が5/5~9/1である共重合体
【化1】

(B)成分:グレープフルーツ種子抽出物
(C)成分:茶抽出物及び柿抽出物から選ばれる1種以上
【請求項2】
請求項1に記載のマスク用組成物を塗付してなるマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクの肌と接する面に使用する組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、花粉症対策及び風邪予防等を目的として、マスクの需要が高まっており、通勤時や買い物時等の人ごみに出かける場合だけでなく、一日を通してマスクを着用する人が増加している。そのため、より快適に長時間着用できるマスクあるいはマスクを着用する方法が求められている。
【0003】
例えば、マスクを長時間着用すると、場合によっては口や鼻等が触れているマスク内側の面で雑菌が繁殖して徐々に不快な臭いが発生する恐れがある。このような臭いの原因となる雑菌の繁殖を防ぐために、抗菌作用を有する茶抽出物や笹抽出物等の植物抽出物をしみこませてマスクに抗菌性を持たせる方法(特許文献1及び特許文献2)や、抗菌剤である4級アンモニウム塩を含有した組成物をマスクに吹き付けて使用する方法(特許文献3)が提案されている。このように長時間快適に装着できるようマスクに抗菌性を付与するという工夫はすでに行なわれてきた。
【0004】
一方で、最近になり、長時間マスクを着用した際に女性の顔に施されたメイクアップ化粧料がマスクに移ってしまうことが注目されるようになってきた。このような状況に対応するために、これまでにフッ素系加工剤処理したシートを立体に加工することでメイク移りしにくくなるマスクが提案されている(特許文献4)。しかし、このような素材自体への工夫はなされてきたが、気になったときに手軽に何度も薬液等をマスクに塗布することで、様々な素材のマスクへのメイク移りを防止する方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平8-333271号公報
【文献】特開2006-169152号公報
【文献】特開2012-106963号公報
【文献】特開2018-009282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来の課題を鑑みてなされたものであって、マスクに抗菌性及びメイク移り防止性を付与できるマスク用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが鋭意検討した結果、以下の(A)成分~(C)成分を特定の含有量で含有することを特徴とするマスク用組成物によって、上記課題を解決するに至った。
【0008】
本発明は下記[1]及び[2]を要旨とするものである。
[1]以下の(A)成分を0.001~0.1質量%、(B)成分を0.001~0.1質量%、(C)成分を0.01~0.5質量%含有することを特徴とするマスク用組成物。
(A)成分:式(x)で示される構成単位及び式(y)で示される構成単位を有する共重合体であって、前記共重合体中の前記式(x)で示される構成単位と前記式(y)で示される構成単位のモル比率(x/y)が5/5~9/1である共重合体
【0009】
【化1】

(B)成分:グレープフルーツ種子抽出物
(C)成分:茶抽出物及び柿抽出物から選ばれる1種以上
【0010】
[2]前記[1]に記載のマスク用組成物を塗付してなるマスク。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、マスクに抗菌性及びメイク移り防止性を付与できるマスク用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のマスク用組成物に用いられる(A)成分は、式(x)で示される構成単位及び式(y)で示される構成単位を有する共重合体であって、前記共重合体中の前記式(x)で示される構成単位と前記式(y)で示される構成単位のモル比率(x/y)が5/5~9/1である共重合体である。
【0013】
【化2】
【0014】
共重合体中の構成単位(x)及び(y)のモル比率(x/y)は5/5~9/1である。モル比率(x/y)の値が低すぎる場合、水溶性が低下することがあり、モル比率の値が高すぎる場合、メイク移り防止性能が不十分になることがある。これらの観点からモル比率(x/y)は6/4~8.5/1.5とすることが好ましく、7/3~8/2とすることが特に好ましい。
【0015】
なお、(A)成分の共重合体は、構成単位(x)及び(y)に加えて、他の構成単位を有していてもよい。ただし、共重合体に含まれる各構成単位の合計100モル%に対して、構成単位(x)及び(y)の含有割合は90%以上が好ましく、95%以上が特に好ましく、100%が更に好ましい。
【0016】
共重合体の重量平均分子量は、特に制限を受けないが、メイク移り防止機能が十分に得られる観点から、好ましくは10,000~2,000,000であり、より好ましくは100,000~1,000,000であり、さらに好ましくは200,000~800,000である。なお、共重合体の重量平均分子量はゲルパーミュエーションクロマトグラフィーにより測定することができる。
(A)成分として、上記の要件を満足する各種の共重合体から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
また、(A)成分の共重合体として、市販品を使用することもできる。かかる市販品としては、例えば、「リピジュア(登録商標)-PMB(日油株式会社製)」等が挙げられる。
【0017】
(A)成分の含有量は、マスク用組成物全量中に0.001~0.1質量%であり、好ましくは0.002~0.07質量%であり、より好ましくは0.003~0.05質量%である。(A)成分の含有量が0.001質量%未満では、メイク移り防止性能が不十分となる。また、(A)成分の含有量が0.1質量%を超えるとメイク移り防止性能が不十分となる。
【0018】
<(B)成分>
(B)成分は、グレープフルーツ種子抽出物である。グレープフルーツ種子抽出物は、ミカン科のグレープフルーツ(Citrus paradisi Macf)の種子から、通常知られる水、熱水、有機溶媒含有の水溶液又は有機溶媒等により抽出して得られる抽出物である。例えば、グレープフルーツ種子抽出物として、「グレープフルーツ種子エキスD-10(有限会社エービーシーテクノ製)」等の市販の抽出物を用いることができる。
【0019】
(B)成分の含有量は、マスク用組成物全量中に0.001~0.1質量%であり、好ましくは0.002~0.07質量%であり、より好ましくは0.003~0.05質量%である。(B)成分の含有量が0.001質量%未満では、抗菌性とメイク移り防止性能が不十分となる。一方、(B)成分の含有量が0.1質量%を超えると、抗菌性とメイク移り防止性能が頭打ちとなる。
本発明において(B)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】
<(C)成分>
(C)成分は、茶抽出物及び柿抽出物から選ばれる1種以上である。
茶抽出物は、茶の木(Camellia sinensis)の葉や実等から、通常知られる水、熱水、有機溶媒含有の水溶液又は有機溶媒等により抽出して得られる抽出物、あるいはそれを乾燥する等して得られる物質である。たとえば市販の茶抽出物として、「茶エキス(香栄興業株式会社)」、「緑茶抽出物BG(丸善製薬株式会社製)」、「紅茶抽出液S(香栄興業株式会社)」等が挙げられる。
【0021】
柿抽出物としては、柿(Diospyros kaki)の葉や実等から、通常知られる水、熱水、有機溶媒含有の水溶液又は有機溶媒等により抽出して得られる抽出物、あるいはそれを乾燥する等して得られる物質である。市販品としては、リリース科学工業株式会社製「パンシル(登録商標)」シリーズ(「パンシル(登録商標)BA-200E-1」、「パンシル(登録商標)COS-17」等)が挙げられる。
本発明における(C)成分としては、茶抽出物及び柿抽出物から選ばれる1種以上を用いれば特に制限はないが、中でも柿抽出物が好ましい。
本発明においては(C)成分として茶抽出物の1種を単独で用いても、柿抽出物の1種を単独で用いてもよく、また、茶抽出物の1種以上又は柿抽出物の1種以上を用いてもよく、更に茶抽出物の1種以上と柿抽出物の1種以上とを混合して用いてもよい。
【0022】
(C)成分の含有量は、マスク用組成物全量中に0.01~0.5質量%であり、好ましくは0.02~0.12質量%であり、より好ましくは0.03~0.1質量%である。(C)成分の含有量が0.01質量%未満では、抗菌性とメイク移り防止性能が不十分となる。一方、(C)成分の含有量が0.5質量%を超えると、抗菌性とメイク移り防止性能が頭打ちとなる。
【0023】
<任意成分>
本発明のマスク用組成物には、化粧料や医薬品に常用されている任意の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で、配合することも可能である。任意成分としては、保湿剤、界面活性剤、緩衝剤、香料、防腐剤等が例示されるが、これらに限られない。
【0024】
<マスク用組成物の製造方法>
本発明のマスク用組成物の製造方法に特に制限はないが、例えば、(A)成分~(C)成分、必要に応じて任意成分及び精製水を容器に入れ、室温(23℃)~40℃程度の条件下、マグネティックスターラー等で均一になるように撹拌することにより製造することができる。
【0025】
[マスク]
本発明のマスクは、本発明のマスク用組成物を塗付してなるマスクであり、抗菌性及びメイク移り防止性に優れるものである。
本発明のマスク用組成物をマスクに付着させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マスク用組成物をそのまま、あるいは溶剤で希釈してマスクに噴霧する方法、あるいは浸漬する方法等が挙げられる。これらの中でも、スプレー等で噴霧する方法が、簡便で好ましい。
【0026】
マスク用組成物を付着させるマスク基材としては、特に制限はなく、不織布やガーゼ等の市販のマスクに用いられている材質の中から目的に応じて適宜選択することができる。
マスク用組成物を付着させる市販のマスク本体の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単層構造であってもよく、複数層構造であってもよい。また、マスク本体の形状は、平面的な「平型マスク」、立体的になるプリーツ構造を採用した「プリーツ型マスク」、顔のラインに沿った形状で密着性を高めた「立体型マスク」等であってもよい。
なお、本発明において、マスク用組成物はマスクに付着させて用いられるが、マスク用組成物を担持させたマスクも本発明の範囲に属するものである。
【実施例
【0027】
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
【0028】
(A)成分~(C)成分、(B’)成分、(C’)成分、共通成分、精製水を用いて、表1、表2に示す組成でマスク用組成物を調製し、下記の方法により評価を行った。表1、表2に示される配合成分について下記に示す。
【0029】
<(A)成分>
リピジュア-PMB;「リピジュア(登録商標)-PMB」(日油株式会社製)
なお、「リピジュア(登録商標)-PMB」に含まれる共重合体の含有割合は5質量%である。
共重合体は、構成単位(x)及び(y)から構成され、構成単位(x)及び(y)のモル比率(x/y)は8/2であり、重量平均分子量は約600,000である。
【0030】
<(B)成分>
グレープフルーツ種子抽出物;「グレープフルーツ種子エキスD-10」(有限会社エービーシーテクノ製)
なお、「グレープフルーツ種子エキスD-10」には抽出物3.25質量%が含まれる。
【0031】
<(B’)成分>
レモン果実抽出物;「レモン抽出液BG-J」(丸善製薬株式会社製)
なお、「レモン抽出液BG-J」には抽出物1.16質量%が含まれる。
<(C)成分>
柿抽出物;「パンシル(登録商標)BA-200E-1」(リリース科学工業株式会社製)
なお、「パンシル(登録商標)BA-200E-1」には抽出物5質量%が含まれる。
茶抽出物;「茶エキス」(香栄興業株式会社製)
なお、「茶エキス」には抽出物2質量%が含まれる。
<(C’)成分>
ヨモギ葉抽出物;「ヨモギリキッド」(一丸ファルコス株式会社製)
なお、「ヨモギリキッド」には抽出物1.28質量%が含まれる。
【0032】
<組成物の調製>
表1に示した処方に従い、各成分及び精製水をビーカーに入れ、室温(23℃)で、マグネティックスターラーで均一になるまで撹拌した。
【0033】
[評価方法]
<抗菌性能>
JIS L1902:2015の菌液吸収法に準拠して、黄色ブドウ球菌に対する抗菌性能を測定した。
プリーツ型のマスク(材質:ポリプロピレン、サラヤ株式会社製)の肌と接する面にディスペンサー容器(分注瓶(スプレー式)、サンプラテック株式会社製)に充填した実施例及び比較例のマスク用組成物をそれぞれ10プッシュ(合計約0.65mL)噴霧し、10分間乾燥させたものから試験片(約0.4g、5cm×5cm)を採取して測定に使用した。抗菌活性値を測定し、4段階にて評価した。◎及び○と評価されたものを合格とした。なお、表1の抗菌性能評価における括弧内の数値は抗菌活性値を示す。
【0034】
〔評価基準〕
◎…抗菌活性値が4.0以上
○…抗菌活性値が3.0以上4.0未満
△…抗菌活性値が2.0以上3.0未満
×…抗菌活性値が2.0未満
【0035】
<メイク移り防止性能>
プリーツ型のマスク(材質:ポリプロピレン、サラヤ株式会社製)の肌と接する面にディスペンサー容器(分注瓶(スプレー式)、サンプラテック株式会社製)に充填した実施例及び比較例のマスク用組成物をそれぞれ10プッシュ(合計約0.65mL)噴霧し、10分間乾燥させた。このマスクに、チーク(セザンヌ ナチュラルチークN、a値:45)0.03gを指で均一に塗り伸ばしたバイオスキン(Beaulax社製、No.10Aバイオカラー、ウェット)を置き、重り(重量50g、底面積8cm)をして20℃で30分間静置した。その後、バイオスキンを外し、マスクの色を色差計(Color Meter 日本電色工業 ZE6000、反射測定計直径30mm)にて10箇所測定し、赤みを示すa値の平均値を算出した。
得られた実施例又は比較例のa値の平均値を、対照実験として実施例1の(A)成分~(C)成分の代わりに精製水を添加した組成物(対照組成物)を噴霧したマスクから得られたa値と比較して、4段階にて評価した。◎及び○と評価されたものを合格とした。なお、表1のメイク移り防止性能評価における括弧内の数値は、対照組成物のa値に対する実施例又は比較例のa値の割合を示す。
【0036】
◎…a値が対照組成物を噴霧しているマスクと比較して80%以上低下した(チークがマスクに移りにくくなった)。
○…a値が対照組成物を噴霧しているマスクと比較して70%以上80%未満低下した。
△…a値が対照組成物を噴霧しているマスクと比較して60%以上70%未満低下した。
×…a値が対照組成物を噴霧しているマスクと比較して60%未満しか低下しなかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
表1に示したとおり、本発明に係る実施例1~4の組成物を噴霧したマスクは、十分な抗菌性を有し、メイク移り防止性能を有することが明らかとなった。
これに対し、比較例1~3では十分な効果は得られなかった。
すなわち、比較例1は、(C)成分に代わってヨモギ葉抽出物が配合されているため、メイク移り防止性能が不十分であった。
【0040】
比較例2は、(A)成分が配合されていないため、メイク移り防止性能が不十分であった。
比較例3は、(B)成分に代わってレモン果実抽出物が配合されているため、抗菌性及びメイク移り防止性能が不十分であった。