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特許7215310生タイヤ製造方法、及びタイヤ成形フォーマ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】生タイヤ製造方法、及びタイヤ成形フォーマ
(51)【国際特許分類】
   B29D 30/32 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
B29D30/32
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019078725
(22)【出願日】2019-04-17
(65)【公開番号】P2020175566
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2022-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】明▲瀬▼ 智
【審査官】増田 亮子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-107387(JP,A)
【文献】特表2008-502509(JP,A)
【文献】特開2015-047872(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29D 30/00-30/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ成形フォーマに設けられたビードロック機構を拡径させることにより、円筒状のカーカスプライの半径方向外側に配される環状のビードを、前記カーカスプライを介して保持するビードロック工程を含む生タイヤ製造方法であって、
前記ビードロック機構は、半径方向外面に、軸心方向内側の第1傾斜面と軸心方向外側の第2傾斜面とを含むビード受け部を凹設した第1ビードロックを含み、
前記ビードロック工程は、
前記第1ビードロックを拡径させ、前記ビード受け部を前記ビードに押し付ける第1のロック段階と、
前記第1ビードロックをさらに拡径させ、前記第1のロック段階よりも強く前記ビード受け部を前記ビードに押し付ける第2のロック段階とを含む、生タイヤ製造方法。
【請求項2】
前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントを含み、各前記第1セグメントの半径方向外面に、前記ビード受け部がそれぞれ形成された、請求項1記載の生タイヤ製造方法。
【請求項3】
前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントと、伸縮可能なゴム弾性材からなり前記第1セグメントの半径方向外側でドラム周方向に連続して延びるリング状のバンドとを含み、前記バンドの半径方向外面に前記ビード受け部が形成された、請求項1記載の生タイヤ製造方法。
【請求項4】
前記ビードロック機構は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第2セグメントをさらに含み、
前記第2セグメントは、半径方向外面に、軸心方向内側の第1フランジ部と軸心方向外側の第2フランジ部とに挟まれた凹部を具え、かつ前記凹部内に、前記第1セグメントが保持される、請求項2又は3記載の生タイヤ製造方法。
【請求項5】
前記第1セグメントは、前記第2セグメントとは相対的に半径方向内外に移動可能に保持される、請求項4記載の生タイヤ製造方法。
【請求項6】
前記第1のロック段階において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置する、請求項5記載の生タイヤ製造方法。
【請求項7】
前記第2のロック段階において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向外側に位置する、請求項5又は6記載の生タイヤ製造方法。
【請求項8】
拡径させることにより、円筒状のカーカスプライの半径方向外側に配される環状のビードを、前記カーカスプライを介して保持するビードロック機構を含むタイヤ成形フォーマであって、
前記ビードロック機構は、半径方向外面に軸心方向内側の第1傾斜面と軸心方向外側の第2傾斜面とを含むビード受け部を凹設した第1ビードロックと、前記第1ビードロックを拡縮径させる第1の拡縮機構部を有する拡縮機構とを含み、
前記第1の拡縮機構部は、前記第1ビードロックを半径方向外側の第1位置まで拡径させ前記ビード受け部を前記ビードに押し付けて第1ロック状態とするとともに、前記第1ビードロックを前記第1位置よりも半径方向外側の第2位置まで拡径させ前記ビード受け部を前記第1ロック状態よりも強く前記ビードに押し付けて第2ロック状態とする、タイヤ成形フォーマ。
【請求項9】
前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントを含み、各前記第1セグメントの半径方向外面に、前記ビード受け部がそれぞれ形成された、請求項8記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項10】
前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントと、伸縮可能なゴム弾性材からなり前記第1セグメントの半径方向外側でドラム周方向に連続して延びるリング状のバンドとを含み、前記バンドの半径方向外面に前記ビード受け部が形成された、請求項8記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項11】
前記ビードロック機構は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第2セグメントをさらに含み、
前記第2セグメントは、半径方向外面に、軸心方向内側の第1フランジ部と軸心方向外側の第2フランジ部とに挟まれた凹部を具え、かつ前記凹部内に、前記第1セグメントが保持される、請求項9又は10記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項12】
前記第2セグメントは、前記第1セグメントとは相対的に半径方向内外に移動可能に保持される、請求項11記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項13】
前記拡縮機構は、前記第2セグメントを、前記第1セグメントとは相対的に半径方向内外に移動させる第2の拡縮機構部を含む、前記請求項12記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項14】
前記第1ロック状態において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置する、請求項12又は13記載のタイヤ成形フォーマ。
【請求項15】
前記第2ロック状態において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向外側に位置する、請求項12~14の何れかに記載のタイヤ成形フォーマ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に重荷重車両用の生タイヤの製造に好適であり、ビードをロックする際のビードの位置ズレを抑えてタイヤ品質を向上させうる生タイヤ製造方法、及びタイヤ成形フォーマに関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、ビードロック工程を有する生タイヤの形成方法が開示される。前記ビードロック工程では、カーカス筒にビードコアを外挿させた後、ロックリングを拡径することにより、前記ビードコアはカーカス筒を介して保持される。又前記特許文献1のロックリングは、周方向に分割された複数のロックセグメントと、その半径方向外側に配されて周方向に連続して延びるリング状のコア受け部とを具える。コア受け部は、ゴム弾性材からなりロックリングの拡縮径に追従して伸縮しうる。又コア受け部の外周面には、ビードコアを受けるV字状のコア受け面が配される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-121238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、ロックリングが縮径状態から拡径状態まで一気に拡径する。そのため、ロックリングにコア受け面があるとはいえ、ビードコアの供給位置にズレがある場合にも、ズレた位置でロックされる傾向がある。そのため、例えばカーカスのコードパスが周方向でばら付き易くなり、タイヤ品質に悪影響を与える原因の一つとなっていた。
【0005】
本発明は、ビードコアを、押し付け力が弱い第1のロック段階と、押し付け力が強い第2のロック段階とでロックすることを基本として、ロック時のビードコアの位置ズレを抑えることができタイヤ品質を向上させうる生タイヤ製造方法、及びタイヤ成形フォーマを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明は、タイヤ成形フォーマに設けられたビードロック機構を拡径させることにより、円筒状のカーカスプライの半径方向外側に配される環状のビードを、前記カーカスプライを介して保持するビードロック工程を含む生タイヤ製造方法であって、
前記ビードロック機構は、半径方向外面に、軸心方向内側の第1傾斜面と軸心方向外側の第2傾斜面とを含むビード受け部を凹設した第1ビードロックを含み、
前記ビードロック工程は、
前記第1ビードロックを拡径させ、前記ビード受け部を前記ビードに押し付ける第1のロック段階と、
前記第1ビードロックをさらに拡径させ、前記第1のロック段階よりも強く前記ビード受け部を前記ビードに押し付ける第2のロック段階とを含む。
【0007】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントを含み、各前記第1セグメントの半径方向外面に、前記ビード受け部がそれぞれ形成されるのが好ましい。
【0008】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントと、伸縮可能なゴム弾性材からなり前記第1セグメントの半径方向外側でドラム周方向に連続して延びるリング状のバンドとを含み、前記バンドの半径方向外面に前記ビード受け部が形成されるのも好ましい。
【0009】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記ビードロック機構は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第2セグメントをさらに含み、
前記第2セグメントは、半径方向外面に、軸心方向内側の第1フランジ部と軸心方向外側の第2フランジ部とに挟まれた凹部を具え、かつ前記凹部内に、前記第1セグメントが保持されるのが好ましい。
【0010】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記第1セグメントは、前記第2セグメントとは相対的に半径方向内外に移動可能に保持されるのが好ましい。
【0011】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記第1のロック段階において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置するのが好ましい。
【0012】
本発明に係る生タイヤ製造方法では、前記第2のロック段階において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向外側に位置するのが好ましい。
【0013】
本願第2の発明は、拡径させることにより、円筒状のカーカスプライの半径方向外側に配される環状のビードを、前記カーカスプライを介して保持するビードロック機構を含むタイヤ成形フォーマであって、
前記ビードロック機構は、半径方向外面に軸心方向内側の第1傾斜面と軸心方向外側の第2傾斜面とを含むビード受け部を凹設した第1ビードロックと、前記第1ビードロックを拡縮径させる第1の拡縮機構部を有する拡縮機構とを含み、
前記第1の拡縮機構部は、前記第1ビードロックを半径方向外側の第1位置まで拡径させ前記ビード受け部を前記ビードに押し付けて第1ロック状態とするとともに、前記第1ビードロックを前記第1位置よりも半径方向外側の第2位置まで拡径させ前記ビード受け部を前記第1ロック状態よりも強く前記ビードに押し付けて第2ロック状態とする。
【0014】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントを含み、各前記第1セグメントの半径方向外面に、前記ビード受け部がそれぞれ形成されるのが好ましい。
【0015】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記第1ビードロックは、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメントと、伸縮可能なゴム弾性材からなり前記第1セグメントの半径方向外側でドラム周方向に連続して延びるリング状のバンドとを含み、前記バンドの半径方向外面に前記ビード受け部が形成されるのも好ましい。
【0016】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記ビードロック機構は、前記ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第2セグメントをさらに含み、
前記第2セグメントは、半径方向外面に、軸心方向内側の第1フランジ部と軸心方向外側の第2フランジ部とに挟まれた凹部を具え、かつ前記凹部内に、前記第1セグメントが保持されるのが好ましい。
【0017】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記第2セグメントは、前記第1セグメントとは相対的に半径方向内外に移動可能に保持されるのが好ましい。
【0018】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記拡縮機構は、前記第2セグメントを、前記第1セグメントとは相対的に半径方向内外に移動させる第2の拡縮機構部を含むのが好ましい。
【0019】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記第1ロック状態において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置するのが好ましい。
【0020】
本願第2の発明のタイヤ成形フォーマでは、前記第2ロック状態において、前記第1フランジ部及び第2フランジ部は、前記第1ビードロックの半径方向外端よりも半径方向外側に位置するのが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明は叙上の如く、ビードロック工程が、第1ビードロックを拡径させてビード受け部をビードに押し付ける第1のロック段階と、第1ビードロックをさらに拡径させて第1のロック段階よりも強くビード受け部をビードに押し付ける第2のロック段階とを含む。しかもビード受け部が軸心方向内側の第1傾斜面と軸心方向外側の第2傾斜面とを含む。
【0022】
従って、押し付け力が弱い第1のロック段階では、ビードの供給位置にズレがある場合、ビードを、第1傾斜面上又は第2傾斜面上で滑らせてズレを自動修正しうる。即ち、ビードの位置をセンタリングすることができる。又第2のロック段階では、センタリングされた位置で、ビードを強い押し付け力で保持する。これにより、以後の生タイヤ成形のための工程、例えばカーカスプライのターンアップ工程、シェーピング工程などにおけるビードの位置ズレをも抑え、生タイヤの形成精度を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の生タイヤ製造方法を実施しうるタイヤ成形フォーマの主要部を示す拡大断面図である。
図2】(a)、(b)は、拡縮機構の動作を示す拡大断面図である。
図3】第1、第2の拡縮機構部に用いる第1、第2の移動体の主要部を示す斜視図である。
図4】第1セグメント及び第2セグメントを示す断面図である。
図5】第1セグメント及び第2セグメントを示す斜視図である。
図6】(a)~(c)は、縮径状態、第1ロック状態、及び第2ロック状態におけるビードロック機構の主要部を示す拡大断面図である。
図7】第1ロック状態における作用を示す拡大断面図である。
図8】第1ビードロックの他の実施例を示す拡大断面図である。
図9】(a)~(c)は、ビードロック機構の他の実施例における縮径状態、第1ロック状態、及び第2ロック状態を示す拡大断面図である。
図10】ビードロックの主要部の拡大断面図である。
図11】タイヤ成形フォーマを用いた生タイヤ成形ラインを上面視した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図11に、本実施形態のタイヤ成形フォーマ1を用いた生タイヤ成形ラインが概念的に示される。本例の生タイヤ成形ラインは、タイヤ成形フォーマ1と、カーカス形成フォーマ100と、カーカス移送装置101と、トレッド形成フォーマ102と、トレッド移送装置103と、ビードコア移送装置(図示しない。)とを含んで構成される。
【0025】
カーカス形成フォーマ100は、カーカス用ドラム100aを有し、その外周面上でカーカスプライ用のシート部材A1を巻回することにより円筒状のカーカスプライAを形成する。カーカス移送装置101は、カーカス用ドラム100a上のカーカスプライAを、タイヤ成形フォーマ1に移載する。トレッド形成フォーマ102は、トレッド用ドラム102aを有し、その外周面上でトレッドゴムC1を含む部材を巻回することにより円筒状のトレッドリングCを形成する。トレッド移送装置103は、トレッド用ドラム102a上のトレッドリングCを、予めタイヤ成形フォーマ1に保持させたカーカスプライAの半径方向外側かつタイヤ赤道Coの位置まで移送しかつ保持する。
【0026】
そして、タイヤ成形フォーマ1は、
(1)カーカスプライAの半径方向外側に配される環状のビードBを、ビードロック5の拡径により保持し(ビードロック工程)、しかる後、
(2)カーカスプライAのうちのビードB、B間の本体部分Aaを膨張させてトロイド状にシェーピングし(シェーピング工程)、その膨張部分をトレッドリングCの半径方向内面に押付けて接合するとともに、
(3)ターンアップブラダ(図示省略)を膨張させ、カーカスプライAのうちでビードBよりも軸心方向外側に位置するはみ出し部分AbをビードBの廻りで折り返しかつ本体部分Aaに押付けて接合する(ターンアップ工程)ことで生タイヤを形成する。
【0027】
タイヤ成形フォーマ1は、ドラム中心軸部3と、このドラム中心軸部3に、タイヤ赤道Coを中心として軸心方向内外に近離移動可能に支持される一対のドラム4、4とを含む。又各ドラム4に、前記ビードロック5を有するビードロック機構6と、ターンアップブラダを有するターンアップ手段(図示省略)とが配される。本明細書では、軸心方向のうちタイヤ赤道Coに近づく側を「内」、離れる側を「外」と定義される。
【0028】
図1に示すように、ドラム4は、ドラム中心軸部3に、軸心方向にスライド移動可能に支持される円筒状のドラム本体7を含む。ドラム本体7は、ドラム中心軸部3に外挿される内筒部4i、この内筒部4iとは同心な外筒部4o、及び、内筒部4iと外筒部4oとを軸心方向の内外で継ぐ側壁部4f、4rを具える。ドラム本体7内には、内筒部4iと外筒部4oと側壁部4f、4rとで囲まれるスペースHが配される。
【0029】
ビードロック機構6は、ビードロック5と、ビードロック5を拡縮径させる拡縮機構8とを含む。ビードロック5は、本例では、第1ビードロック11と第2ビードロック12とから構成される。又拡縮機構8は、第1ビードロック11を拡縮径させる第1の拡縮機構部15と、第2ビードロック12を拡縮径させる第2の拡縮機構部16とから構成される。
【0030】
第2の拡縮機構部16は、前記スペースH内を軸心方向の内外にスライド移動しうる第2の移動体20を有する。この第2の移動体20は、軸心方向内側に向かって半径方向内側に傾く傾斜壁部21を含む。
【0031】
具体的には、本例の第2の移動体20は、前記外筒部4oの内周面に沿う外筒部20oと、外筒部20oの軸心方向の内端及び外端からそれぞれ前記内筒部4iの外周面まで半径方向内側に延びる側壁部20f、20rとを具える。そして側壁部20fが、前記傾斜壁部21を形成する。なお第2の移動体20内には、スペースH1が形成される。又外筒部4oと外筒部20oとの間、及び内筒部4iと側壁部20rとの間は、例えばOリング等によりそれぞれシールされる。
【0032】
図3に示すように、傾斜壁部21には、その半径方向内端部から半径方向外側に向かって延びる複数のスリット22が等間隔で設けられている。これにより、スリット22、22間には、リブ状のガイド部23がそれぞれ形成される。
【0033】
図1に示すように、ドラム本体7は、前記内筒部4iから外筒部20oの内周面まで半径方向外側に延びる中壁部4mを具え、この中壁部4mにより、前記スペースH1は、軸心方向内外の小スペースH1f、H1rに区画される。なお外筒部20oと中壁部4mとの間は、例えばOリング等によりシールされる。
【0034】
第1の拡縮機構部15は、前記小スペースH1f内を軸心方向の内外にスライド移動しうる第1の移動体24を有する。第1の移動体24は、前記外筒部20oの内周面と内筒部4iの外周面との間を延びる傾斜壁部25を有する円錐状体からなる。傾斜壁部25と外筒部20oとの間、及び傾斜壁部25と内筒部4iとの間は、例えばOリング等によりそれぞれシールされる。
【0035】
図1、3に示すように、傾斜壁部25には、前記第1の移動体24のスリット22を通って軸心方向内側に延びるリブ状の複数のガイド部26が突出する。前記ガイド部23の軸心方向内面、及びガイド部26の軸心方向内面は、互いに同勾配で傾斜するガイド面23S、26Sを有する。本例では、ガイド部23の軸心方向外面、及び傾斜壁部25の軸心方向内面も互いに同勾配で傾斜する斜面を有する。
【0036】
本例では、第1の移動体24は、傾斜壁部25が中壁部4mに当接する第1の待機位置P1r(図1に示す)から、ガイド部26が側壁部4fに当接する第1の前進位置P1f(図2(a)に示す)まで移動しうる。又第2の移動体20は、側壁部20rが側壁部4rに当接する第2の待機位置P2rから、ガイド部23が側壁部4fに当接する第2の前進位置P2f(図2(a)に示す)まで移動しうる。
【0037】
特に本例の拡縮機構8では、第1、第2の移動体24、20が、それぞれ第1、第2の待機位置P1r、P2rに位置する待機状態(図1に示す)において、小スペースH1fに高圧空気が充填され、第1の移動体24が移動を開始する。そして、第1の移動体24の傾斜壁部25が、第2の移動体20の傾斜壁部21に当接した後は、第1の移動体24は、図2(b)に示すように、第2の移動体20を押進する。ここで、傾斜壁部25が傾斜壁部21に当接するまでの間、第1の移動体24は、第2の移動体20に対して相対的に前進している。そのため、第1の移動体24が第1の前進位置P1fに到達するまでの間では、ガイド部26のガイド部23からの突出量ΔTは、待機状態よりも大となる。そして、図2(a)に示すように、第1の移動体24が第1の前進位置P1fに到達した後、第2の移動体20と側壁部4rとの間のスペースH2に、高圧空気が充填され、第2の移動体20が第1の移動体24に対して相対的に前進し、第2の前進位置P2fに到達しうる。
【0038】
図4、5に示すように、ビードロック5は、第1ビードロック11と第2ビードロック12とから構成される。
【0039】
第1ビードロック11の半径方向外面には、軸心方向内側の第1傾斜面13iと軸心方向外側の第2傾斜面13oとを含むビード受け部13が凹設される。第1傾斜面13iは、軸心方向外側に向かって半径方向内側に傾斜し、第2傾斜面13oは、軸心方向内側に向かって半径方向内側に傾斜する。本例では、ビード受け部13が、第1傾斜面13iと第2傾斜面13oとが交点Kで交わるV字状をなす場合が示される。
【0040】
第1ビードロック11は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメント11Aを含む。本例では、各第1セグメント11Aの半径方向外面に、前記ビード受け部13がそれぞれ形成される。
【0041】
各第1セグメント11Aは、第1の拡縮機構部15により半径方向内外に移動可能に支持される。具体的には、本例では、各第1セグメント11Aは、連係手段17を介して前記第1の拡縮機構部15のガイド部26に連係される。
【0042】
連係手段17は、本例では、ガイド部26の前記ガイド面26S上を摺動可能な受け面18Sを有する半径方向移動体18、及び半径方向移動体18と第1セグメント11Aとを継ぐ接続軸19とを具える。従って、第1の移動体24の軸心方向の移動により、各第1セグメント11Aは、連係手段17を介して半径方向内外に移動しうる。半径方向移動体18としては、前記受け面18Sに代えてガイド面26S上を転動可能なローラを設けても良い。
【0043】
第2ビードロック12は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第2セグメント12Aを含む。各第2セグメント12Aは、第2の拡縮機構部16により半径方向内外に移動可能に支持される。
【0044】
第2セグメント12Aは、その半径方向外面に、軸心方向内側の第1フランジ部14iと軸心方向外側の第2フランジ部14oとに挟まれた凹部14を具える。そしてこの凹部14内に、前記第1セグメント11Aが保持される。
【0045】
具体的には、第2セグメント12Aは、第1フランジ部14iの半径方向内端と第2フランジ部14oの半径方向内端とを底部14aで継ぐ断面コ字状の基部27を具える。前記底部14aには、前記接続軸19が通る挿通孔19aが配される。又本例の第2セグメント12Aは、前記底部14aの周方向両端から、半径方向内側に延びる一対の側壁部28をさらに具える。
【0046】
この側壁部28、28間に、半径方向移動体18が配される。又側壁部28の半径方向内端部には、前記ガイド部23のガイド面23S上を摺動可能な受け面28Sが配される。従って、各第2セグメント12Aは、第2の移動体20の軸心方向の移動によって半径方向内外に移動しうる。なお受け面28Sに代えてガイド面23S上を転動可能なローラを設けても良い。
【0047】
このように、本例では、第1セグメント11Aと第2セグメント12Aとが、別々の拡縮機構部(第1、第2の拡縮機構部15、16)によって作動する。そのため、第2セグメント12Aと第1セグメント11Aとは、相対的に半径方向内外に移動しうる。
【0048】
図6(a)に示すように、本例のビードロック機構6では、第1、第2の移動体24、20の待機状態において、第1ビードロック11(第1セグメント11A)と第2ビードロック12(第2セグメント12A)とは、カーカスプライA及びビードBよりも半径方向内側の縮径状態Y0で待機している。
【0049】
しかる後、小スペースH1f(図1に示す)に高圧空気が充填される。これにより、図6(b)に示すように、第1ビードロック11は、半径方向外側の第1位置Q1まで拡径し、ビード受け部13をビードBに押し付ける第1ロック状態Y1となる。第1ロック状態Y1では、後述する第2ロック状態Y2よりも、相対的に小な力でビード受け部13をビードBに押し付ける。ここで、押し付け力が小であるため、ビードBは動きやすい。そのため、図7に示すように、ビードBの供給位置にズレがある場合、拡径時、ビードBが、第1傾斜面13i上又は第2傾斜面13o上で滑って移動し、ズレが自動修正される。即ち、ビードBをセンタリングすることができる。図7では、便宜上、カーカスプライAを省略して描いている。
【0050】
又本例では、前述したように、第1の移動体24が第1の前進位置P1fに到達するまでの間、ガイド部26のガイド部23からの突出量ΔTは、待機状態よりも大である。従って、待機状態から第1ロック状態Y1までの第2ビードロック12の拡径量は、第1ビードロック11の拡径量より小となる。
【0051】
これを利用することで、本例では、第1ロック状態Y1において、第1フランジ部14i及び第2フランジ部14oを、第1ビードロック11の半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置させている。このように位置させることにより。ビードBの位置ズレをさらに抑制しうる。その理由は、もし第1ロック状態Y1において、第1フランジ部14i及び第2フランジ部14oの少なくとも一方が、第1ビードロック11の半径方向外端よりも半径方向外側に突出した場合、この突出により、カーカスプライAのビード受け部13からの距離が大きくなる。そのため、ビードロック時にカーカスプライAがビード受け部13に沿ってV字に変形する際、ビードBがカーカスプライAに引きずられて軸心方向に位置ズレする傾向を招く。
【0052】
図6(c)に示すように、ビードロック機構6では、第1ビードロック11を第1位置Q1よりも半径方向外側の第2位置Q2まで拡径させる。これにより、ビード受け部13を第1ロック状態Y1よりも強くビードBに押し付ける第2ロック状態Y2となる。この第2ロック状態Y2では、第1ロック状態Y1にてセンタリングされたビードBを、その位置で強固に固定しうる。そのため、以後の生タイヤ成形のための工程、例えばカーカスプライのターンアップ工程、シェーピング工程などにおいて、ビードBの位置ズレをも抑制しうる。
【0053】
本例では、第1の移動体24が、軸心方向内側にさらに前進し、第1の前進位置P1fに到達することで、第1ビードロック11が第2ロック状態Y2まで拡径する。又第1の移動体24が、第1の前進位置P1fに到達した後、スペースH2に、高圧空気が充填され、第2の移動体20が第2の前進位置P2fに到達するまで、第2の移動体20は、第1の移動体24に対して相対的に前進しうる。これにより、第2ビードロック12は、第1ビードロック11に対して相対的に拡径しうる。
【0054】
これを利用することで、本例では、第2ロック状態Y2において、第1フランジ部14i及び第2フランジ部14oを、第1ビードロック11の半径方向外端よりも半径方向外側に位置させている。このように位置させることにより、ビードBを固定するとともに、カーカスプライAをビードBの回りで立ち上げることができる。これにより、前記ターンアップ工程、シェーピング工程などにおけるビードBの位置ズレを、さらに抑制する効果が得られる。なお第2ロック状態Y2での高圧空気の圧力を、第1ロック状態Y1での高圧空気の圧力より高めることで、第2ロック状態Y2におけるビードBへの押し付け力を、第1ロック状態Y1よりも高めうる。
【0055】
図8に第1ビードロック11の他の実施例が示される。本例の第1ビードロック11は、ドラム周方向に配されかつ半径方向内外に移動可能な複数の第1セグメント11Aと、第1セグメント11Aの半径方向外側でドラム周方向に連続して延びるリング状のバンド11Bとを含む。バンド11Bは、伸縮可能なゴム弾性材からなる。バンド11Bの半径方向外面に、ビード受け部13が凹設される。
【0056】
図9(a)~(c)に、ビードロック機構6の他の実施例が示される。本例のビードロック機構6では、拡縮機構8が、第1、第2の移動体24、20に代えて共通の移動体40を具える。又第2ビードロック12は、基部27のみで構成される。
【0057】
図9(a)に示すように、移動体40の待機位置において、第1ビードロック11と第2ビードロック12とは、縮径状態Y0で待機している。この縮径状態Y0において、第2ビードロック12の基部27と、連係手段17の半径方向移動体18との間には、間隙D0が形成されている。
【0058】
図9(b)に示すように、移動体40が軸心方向内側に前進することで、第1ビードロック11が、連係手段17を介して半径方向外側に拡径する。これにより、ビード受け部13がビードBに押し付けられる第1ロック状態Y1となる。本例では、拡径の途中で、半径方向移動体18が基部27に当接し、第2ビードロック12を半径方向外側に持ち上げる。しかし、縮径状態Y0において間隙D0が設けられているため、第2ビードロック12の半径方向への移動量は、第1ビードロック11の半径方向への移動量より小である。これにより、第1ロック状態Y1において、第1フランジ部14i及び第2フランジ部14oを、第1ビードロック11の半径方向外端よりも半径方向内側又は同高さに位置させることができる。
【0059】
図9(c)に示すように、移動体40が軸心方向内側にさらに前進することで、半径方向移動体18が第2ビードロック12を持ち上げる。この持ち上げ途中で、第2ビードロック12の凹部14の底面が第1ビードロック11と当接し、第1ビードロック11を押し上げて拡径させる。これにより、ビード受け部13が第1ロック状態Y1よりも強くビードBに押し付けられる第2ロック状態Y2となる。
【0060】
この例では、接続軸19は伸縮可能に構成される。本例では、接続軸19はエアーシリンダ状をなし、高圧空気の充填により、常時は、伸張状態が維持される。そして、第1ロック状態Y1から第2ロック状態Y2に至る間、ビードBから強い力で押し付けられることで、高圧空気が弁から排気され接続軸19を収縮させる。
【0061】
次に、前記タイヤ成形フォーマ1を用いた生タイヤ製造方法は、ビードロック工程を含む。ビードロック工程では、ビードロック機構6のビードロック5を拡径させることにより、カーカスプライAを介してビードBを保持する。
【0062】
又ビードロック工程では、第1のロック段階(第1ロック状態Y1)と、第2のロック段階(第1ロック状態Y1)とを含む。第1のロック段階(図6(b)、図9(b)に示す)では、第1ビードロック11を拡径させ、ビード受け部13をビードBに押し付ける。第2のロック段階(図6(c)、図9(c)に示す)では、第1ビードロック11をさらに拡径させ、第1のロック段階よりも強くビード受け部13をビードBに押し付ける。
【0063】
これにより、前述した如く、押し付け力が弱い第1のロック段階では、ビードBの供給位置にズレがある場合にも、ビードBを、第1傾斜面13i上又は第2傾斜面13o上で滑らせてズレを自動修正できる。即ち、ビードBの位置をセンタリングすることができる。又第2のロック段階では、センタリングされた位置で、ビードBを強い押し付け力で保持する。これにより、以後の生タイヤ成形のための工程、例えばカーカスプライのターンアップ工程、シェーピング工程などにおけるビードBの位置ズレをも抑え、生タイヤの形成精度を高めうる。
【0064】
図10に示すように、第1ビードロック11におけるビード受け部13の軸心方向の幅W1は、ビードBの軸心方向の最大幅W2の0.5~2.0倍の範囲が好ましい。幅W1が最大幅W2の0.5倍未満では、ビードBの着座が不安定となりビードBの位置精度が低下する。逆に2.0倍を越えても、ビードロック時、ビードBがカーカスプライAに引きずられて軸心方向に位置ズレする傾向を招く。
【0065】
又ビード受け部13において、第1傾斜面13iの軸心方向に対する角度θiは、10~60°が好ましい。第2傾斜面13oの軸心方向に対する角度θoは、0°より大かつ40°以下が好ましい。角度θiが10°を下回る場合、及び角度θoが0°となる場合、第1のロック段階におけるビードBへのセンタリング効果が充分機能しなくなる。又着座が不安定となり、以後の工程においてビードBが位置ズレし易くなる。又角度θiが60°を越える場合、及び角度θoが40°を越える場合、ビードロック時、ビードBがカーカスプライAに引きずられて軸心方向に位置ズレする傾向を招く。
【0066】
第2のロック段階(第2ロック状態Y2)では、第1フランジ部14iの半径方向外端、及び第2フランジ部14oの半径方向外端は、第1傾斜面13iの延長線上、及び第2傾斜面13oの延長線上に位置するのが、カーカスプライAへの変形を抑える観点から好ましい。
【0067】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【実施例
【0068】
図1の構造を有するタイヤ成形フォーマ1を用い、本発明の生タイヤ製造方法に基づいて重荷重車用の生タイヤを試作した(実施例)。比較のために、第1ビードロックと第2ビードロックとが一体となったビードロックを用い、待機状態から第2のロック段階まで一気に拡径させてビードロック工程を行った(比較例)。実施例と比較例とは、第2のロック段階におけるビードへの押し付け力は同じである。
【0069】
比較例では、ビードロック工程におけるビードの軸心方向の位置ズレ量の平均が2.0mm以上であったのに対し、実施例では位置ズレ量の平均を1.0mm以下に抑えられたのが確認できた。
【符号の説明】
【0070】
1 タイヤ成形フォーマ
6 ビードロック機構
8 拡縮機構
11 第1ビードロック
11A 第1セグメント
11B バンド
12A 第2セグメント
13 ビード受け部
13i 第1傾斜面
13o 第2傾斜面
14 凹部
14i 第1フランジ部
14o 第2フランジ部
15 第1の拡縮機構部
16 第2の拡縮機構部
A カーカスプライ
B ビード
Q1 第1位置
Q2 第2位置
Y1 第1ロック状態
Y2 第2ロック状態
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11