(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】取引促進システム、取引促進方法及び取引促進プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230124BHJP
【FI】
G06Q30/0601 312
(21)【出願番号】P 2022052598
(22)【出願日】2022-03-28
【審査請求日】2022-04-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522124219
【氏名又は名称】ハン ヒョンジョン
(73)【特許権者】
【識別番号】522124220
【氏名又は名称】原 良憲
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】ハン ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】原 良憲
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-185231(JP,A)
【文献】特開2021-124955(JP,A)
【文献】特開2003-173401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進システムであって、
前記取引促進システムは、受付部、記憶部、マッチング部及び、親近度決定部を備え、
前記受付部は、前記提供者が提供するサービスの内容
を含む提供者サービス情報を受け付け
、前記利用者が希望するサービスの内容
を含む利用者サービス情報を受け付け
て、
前記提供者サービス情報は、前記提供者が前記利用者に対してサービスを提供する上で不足するリソースを示す不足リソース情報を含み、
前記記憶部は、第三者から提供可能な人、物、及び場所の何れかに係るリソースを特定する情報と、該リソースが属するカテゴリ情報を含む第三者リソース情報を格納し、
前記親近度決定部は、前記提供者の属性を示す提供者属性情報と、前記利用者の属性を示す利用者属性情報との類似度、又はこれまでの取引時に特定の利用者と特定の提供者の間でなされた評価の統計値である個別信頼度を親近度として決定し、
前記属性は、性別、年齢、性格、性質、及びタイプの一又は複数を含み、
前記マッチング部は、前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力として、前記提供者と前記利用者の組み合わせの適切度合いを示すマッチングスコアを算出するマッチングモデルを用いて、該マッチングモデルに前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力することで、前記マッチングスコアを算出し、前記マッチングスコアが相対的に高い組み合わせを特定し、該特定した組み合わせを成す提供者の提供者サービス情報に含まれる前記不足リソース情報の属するカテゴリ情報が付与された前記第三者リソース情報を特定し、前記特定した提供者サービス情報と利用者サービス情報の組み合わせに紐づけることで、前記提供者サービス情報
、前記利用者サービス情報、
及び前記第三者リソース情報の組み合わせを作成する、取引促進システム。
【請求項2】
前記取引促進システムは、近接度決定部を備え、
前記近接度決定部は、
前記利用者及び前記提供者の所在を示す情報に基づいて、提供者及び、利用者間における物理的な距離の近さを示す近接度を生成し、
前記マッチングモデルは、更に、近接度を入力として作成されるものであって、
前記マッチング部は、更に、前記近接度
を入力として、前記マッチングスコアを算出する、請求項
1に記載の取引促進システム。
【請求項3】
前記親近度は、前記個別信頼度であって、
前記取引促進システムは、分類部を更に備え、
前記分類部は、
前記記憶部に格納された複数の前記利用者属性情報に基づいて、前記利用者属性情報を所定の数に分類した利用者
分類グループを生成し、
前記記憶部に格納された複数の前記提供者属性情報に基づいて、前記提供者属性情報を所定の数に分類した提供者分類グループを生成し、
前記記憶部は、前記利用者分類グループと前記提供者分類グループの組み合わせ毎に、組み合わせの適合度合いを示す所定値を格納し、
前記親近度決定部は、
前記提供者と前記利用者間での前記個別信頼度が無い場合には、前記利用者属性情報によって特定される前記利用者
分類グループ、
及び前記提供者属性情報によって特定される前記提供者分類グループの組み合わせに対応する前記
所定値を親近度の代替値として使用する
、請求項
1又は請求項2に記載の取引促進システム。
【請求項4】
前記取引促進システムは、
原資データベース、及び表示処理部を更に備え、
前記受付部は、前記提供者のサービス提供の対価として支払われる報酬の原資の為に、資金提供者情報、資金提供者の識別情報、及び金額を含む、資金情報の入力を受け付けて、前記原資データベースに格納し、
前記表示処理部は、
前記マッチング部が組み合わせを作成した際又は、作成した後に、前記利用者が利用する利用者画面に
前記資金提供者の識別情報を表示処理する
、請求項1から請求項
3の何れかに記載の取引促進システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記組み合わせが作成されることを契機に、前記
資金提供者の識別情報を表示処理する請求項
4に記載の取引促進システム
。
【請求項6】
前記表示処理部は、前記金額が所定値以上である場合に、前記
資金提供者の識別情報を表示処理する請求項
4又は請求項
5に記載の取引促進システム。
【請求項7】
前記取引促進システムは、マネタイズ部を更に備え、
前記受付部は、
前記取引促進システムを利用するユーザから提供される資金である
システムユーザ資金と
、前記資金提供者から提供される資金である投資資金と、の金額の入力を受け付け、
前記マネタイズ部は、前記投資資金、及び
前記システムユーザ資金それぞれの金額に対して所定の割合を乗算して合計することによって、前記原資を決定する
、請求項
4から請求項
6の何れかに記載の取引促進システム。
【請求項8】
前記取引促進システムは、決定部を更に備え、
前記受付部は、前記提供者サービス情報として、前記サービス毎の価格を受け付け、
前記決定部は、前記提供者にサービス提供の対価として支払われる報酬の原資及び、前記サービス毎の価格に基づいて、前記サービスの利用可能数を決定し、
更に、前記組み合わせが作成された後に、当該組み合わせにおいて提供されたサービスの前記価格、前記原資及び、前記サービス毎の価格に基づいて、前記サービスの前記利用可能数を更新する、請求項1から請求項
7の何れかに記載の取引促進システム。
【請求項9】
コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する
コンピュータを用いた取引促進方法であって、
前記コンピュータが、
前記提供者が提供するサービスの内容を
含む提供者サービス情報を受け付け
、前記利用者が希望するサービスの内容を
含む利用者サービス情報を受け付けるステップと、
前記提供者サービス情報は、前記提供者が利用者に対してサービスを提供する上で不足するリソースを示す不足リソース情報を含み、
第三者から提供可能な人、物、及び場所の何れかに係るリソースを特定する情報と、該リソースが属するカテゴリ情報を含む第三者リソース情報を格納し、
前記提供者の属性を示す提供者属性情報と、前記利用者の属性を示す利用者属性情報との類似度、又はこれまでの取引時に特定の利用者と特定の提供者の間でなされた評価の統計値である個別信頼度を親近度として決定するステップと、
前記属性は、性別、年齢、性格、性質、及びグループの一又は複数を含み、
前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力として、前記提供者と前記利用者の組み合わせの適切度合いを示すマッチングスコアを算出するマッチングモデルを用いて、該マッチングモデルに前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力することで、前記マッチングスコアを算出するステップと、
前記マッチングスコアが相対的に高い組み合わせを特定するステップと、
該特定した組み合わせを成す提供者の提供者サービス情報に含まれる前記不足リソース情報が属するカテゴリ情報が付与された前記第三者リソース情報を特定し、前記特定した提供者サービス情報と利用者サービス情報の組み合わせに紐づけることで、前記提供者サービス情報
、前記利用者サービス情報、
及び前記第三者リソース情報の組み合わせを作成するステップと、を実行する、取引促進方法。
【請求項10】
コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進プログラムであって、
コンピュータが、
前記提供者が提供するサービスの内容を
含む提供者サービス情報を受け付け
、前記利用者が希望するサービスの内容を
含む利用者サービス情報を受け付け、
前記提供者サービス情報は、前記提供者が利用者に対してサービスを提供する上で不足するリソースを示す不足リソース情報を含み、
第三者から提供可能な人、物、及び場所の何れかに係るリソースを特定する情報と、該リソースが属するカテゴリ情報を含む第三者リソース情報を格納し、
前記提供者の属性を示す提供者属性情報と、前記利用者の属性を示す利用者属性情報との類似度、又はこれまでの取引時の特定の利用者と特定の提供者の間でなされた評価の統計値である個別信頼度を親近度として決定し、
前記属性は、性別、年齢、性格、性質及び、タイプの一又は複数を含み、
前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力として、前記提供者と前記利用者の組み合わせの適切度合いを示すマッチングスコアを算出するマッチングモデルを用いて、該マッチングモデルに前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報、及び前記親近度を入力することで、前記マッチングスコアを算出し、前記マッチングスコアが相対的に高い組み合わせを特定し、該特定した組み合わせを成す提供者の提供者サービス情報に含まれる前記不足リソース情報が属するカテゴリ情報が付与された前記第三者リソース情報を特定し、前記特定した提供者と利用者の組み合わせに紐づけて、前記提供者サービス情報
、前記利用者サービス情報、
及び前記第三者リソース情報の組み合わせを作成する、情報処理装置として機能させる、取引促進プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引促進システム、取引促進方法及び取引促進プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、インターネットプラットフォームにおいては、地域のコミュニティ内で行われる、サービス利用者グループとサービス提供者グループとの間のマッチングが行われている。このようなマッチングをする技術の一例が、例えば、特許文献1、2、3において提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1、2、3には、サービス提供者から送信されたサービスの情報を確認し、自身の希望するサービスを選択することによって、サービス提供者とサービス利用者のマッチングをする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許6994129号公報
【文献】特許7002688号公報
【文献】特開2021-71880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような技術は、サービス提供者から提供されているサービスの中から、サービス利用者が自身の希望するサービスを選択することによってマッチングを行うことが可能である。しかし、サービスの提供者とサービス利用者の相性が不適合である場合が、少なからず発生していた。
【0006】
また、BtoC(Business to Consumer)、CtoC(Consumer to Consumer)の2者間でのマッチングプラットフォームにおいては、取引成立に必要なリソース(設備、人材)や原資の不足などのギャップが原因で、プラットフォームの継続性に問題があった。
【0007】
上記事情を鑑みて、本発明は、提供者及び利用者がより適合するマッチングを可能にする技術を提供することを解決すべき課題とする。
【0008】
また、本発明の好ましい形態では、プラットフォームの継続性を担保可能にする技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進システムであって、前記取引促進システムは、受付部、マッチング部及び、親近度決定部を備え、前記受付部は、前記提供者が提供するサービスの内容を示す提供者サービス情報を受け付けると共に前記利用者が希望するサービスの内容を示す利用者サービス情報を受け付け、前記マッチング部は、前記親近度決定部によって決定される前記提供者及び利用者の心理的な距離の近さを示す親近度に基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の組み合わせを作成する。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進方法であって、前記受付部は、前記提供者が提供するサービスの内容を示す提供者サービス情報を受け付けると共に前記利用者が希望するサービスの内容を示す利用者サービス情報を受け付けるステップと、前記提供者及び利用者の心理的な距離の近さを示す親近度に基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の組み合わせを作成するステップと、をコンピュータが実行する。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進プログラムであって、コンピュータを、前記提供者が提供するサービスの内容を示す提供者サービス情報を受け付けると共に前記利用者が希望するサービスの内容を示す利用者サービス情報を受け付け、前記提供者及び利用者の心理的な距離の近さを示す親近度に基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の組み合わせを作成する、情報処理装置として機能させる。
このような構成とすることで、相性がより適合した提供者と利用者のマッチングを行うことができる。
【0012】
より好ましい形態では、前記提供者サービス情報は、前記提供者がサービスを提供する際及び/又は前記利用者がサービスを利用する際のギャップを埋める為のリソースであって、第三者によって提供される第三者提供リソースの種類を示す情報を含み、前記マッチング部は、前記第三者提供リソースの種類に基づいて、更に前記第三者提供リソースを含む前記組み合わせを作成する。
このような構成とすることで、提供者がサービスを提供する際に不足するリソースがある場合であっても、第三者がリソースを提供することで、提供者はサービスの提供を行うことができる。
【0013】
より好ましい形態では、前記親近度決定部は、当該提供者の属性を示す提供者属性情報と、当該利用者の属性を示す利用者属性情報と、に基づいて、前記親近度を決定する。
このような構成とすることで、提供者及び利用者の属性を用いて、提供者及び利用者の相性の適合性を決定することができる。
【0014】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、分類部を更に備え、前記分類部は、複数の前記利用者属性情報に基づいて、前記利用者属性情報を所定の数に分類した利用者グループを生成し、前記親近度決定部は、前記利用者グループ及び、提供者属性情報に基づいて、前記親近度を決定する。
このような構成とすることで、利用者の属性を類型化することで、細かな属性の入力を受け付けることなく、利用者の属性を把握することができる。
【0015】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、記憶部を更に備え、前記記憶部は、提供者又は利用者の信頼性の高さを示す信頼度を格納し、前記親近度決定部は、前記信頼度に基づいて、前記親近度を決定する。
このような構成とすることで、前回までの取引における実績を考慮することで、より相性の良いマッチングを行うことができる。
【0016】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、実績更新部を更に備え、前記実績更新部は、前記組み合わせによる前記取引実績後に、前記利用者から前記提供者に対する評価を受け付けて、前記評価と、更新前の信頼度と、に基づいて、前記信頼度を更新し、前記親近度決定部は、当該信頼度に基づいて、前記親近度を決定する。
このような構成とすることで、取引への評価をサービスを利用した利用者から受け付けた信頼度(個別信頼度)を用いて、親近度を更新することで、より適切に親近度を決定することができる。
【0017】
より好ましい形態では、前記親近度決定部は、前記取引の有無に基づいて、前記取引実績が無い前記組み合わせの場合には、所定値を前記親近度として決定する。
このような構成とすることで、初めてマッチングを行う、提供者と利用者の場合であっても、マッチングを行うことができる。
【0018】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、記憶部を更に備え、前記記憶部は、前記組み合わせ毎における取引実績に関する情報を示す取引実績情報を格納し、前記取引実績情報は、前記組み合わせ毎に取引実績があった日時を示す取引実績時間情報を更に含み、前記親近度決定部は、前記取引の有無に基づいて、前記取引実績が有る組み合わせの場合に、前記取引実績時間情報における直前の取引実績の日時に基づいて、前回取引からの期間を算出し、当該期間に基づいて、前記親近度を更新する。
このような構成とすることで、前回までの取引から時間が経過してしまい、疎遠となっている場合があり、そのような状況を反映したマッチングを行うことができる。
【0019】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、表示処理部を更に備え、前記表示処理部は、第三者に関する第三者情報を、前記利用者が利用する利用者画面に通知する。
このような構成とすることで、提供者や利用者以外の第三者の情報を閲覧することができる。
【0020】
より好ましい形態では、前記表示処理部は、前記組み合わせが作成されることを契機に、前記第三者情報を表示処理する。
このような構成とすることで、提供者と利用者の取引が成立したことを契機に、第三者の情報を閲覧することができる。
【0021】
より好ましい形態では、前記受付部は、前記第三者から、投資資金の金額の入力を受け付け、
前記表示処理部は、前記金額が所定値以上である場合に、前記第三者情報を表示処理する。
このような構成とすることで、投資を多く行った第三者の情報を利用者に表示することができる。
【0022】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、マネタイズ部を更に備え、前記受付部は、前記利用者から提供される資金である利用者資金と、前記提供者から提供される資金である提供者資金と、第三者から提供される資金である投資資金と、の金額の入力を受け付け、前記マネタイズ部は、前記投資資金、利用者資金及び、提供者資金に基づいて、前記原資を決定する。
このような構成とすることで、提供者に支払われる報酬を決定することができる。
【0023】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、近接度決定部を備え、前記近接度決定部は、前記提供者の属性を示す提供者属性情報と、前記利用者の属性を示す利用者属性情報と、に基づいて、提供者及び、利用者間における物理的な距離の近さを示す近接度を生成し、前記近接度に基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の組み合わせを作成する。
このような構成とすることで、提供者と利用者の物理的な距離を用いることで、課題解決に向けたアクセスの容易性を考慮したマッチングを行うことができる。
【0024】
より好ましい形態では、前記マッチング部は、前記提供者がサービスを提供可能な時間である利用可能時間と、前記利用者がサービスの利用を希望する時間である利用希望時間と、に基づいて、前記提供者及び、利用者の組み合わせを作成する。
このような構成とすることで、利用者及び、提供者が希望する時間でマッチングを行うことができる。
【0025】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、決定部を更に備え、前記受付部は、前記提供者サービス情報として、前記サービス毎の価格を受け付け、前記決定部は、前記提供者にサービス提供の対価として支払われる報酬の原資及び、前記サービス毎の価格に基づいて、前記サービスの利用可能数を決定し、更に、前記組み合わせが作成された後に、当該組み合わせにおいて提供されたサービスの前記価格、前記原資及び、前記サービス毎の価格に基づいて、前記サービスの前記利用可能数を更新する。
このような構成とすることで、サービスが利用できる回数を確認することができる。
【0026】
より好ましい形態では、前記取引促進システムは、マッチングスコア算出部を更に備え、前記マッチングスコア算出部は、前記提供者サービス情報、前記利用者サービス情報及び、前記親近度に基づいて、組み合わせの適切度合いを示すマッチングスコアを算出し、前記マッチング部は、算出された前記マッチングスコアに基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の適切な組み合わせを抽出して、前記提供者及び、利用者のマッチングを行う。
このような構成とすることで、定量的に相性の良さを算出することで、より相性の良いマッチングを行うことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、提供者及び利用者がより適合するマッチングを可能にする技術を提供すること効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】一実施形態のシステムの構成を示すブロック図。
【
図2】一実施形態のシステムのハードウェア構成図。
【
図4】一実施形態のシステムの処理フローチャート。
【
図5】一実施形態のマネタイズの処理フローチャート。
【
図6】一実施形態のマッチングの処理フローチャート。
【
図7】一実施形態の信頼確認の処理フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0030】
例えば、本実施形態では取引促進システム0の構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態における取引促進プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。取引促進プログラムは、サーバコンピュータにおいて起動させてもよい。本実施形態では、サーバコンピュータであるマネタイズ装置1にマネタイズプログラム、マッチング装置2にマッチングプログラム、信頼確認装置3に信頼確認プログラムを起動させることで取引促進システムを実現する場合について説明する。
【0031】
本発明は、特定の地域(都道府県や市区町村等)のコミュニティにおけるサービス提供者(以下では、提供者と呼ぶ)、サービス利用者(以下では、利用者と呼ぶ)及び、第三者が介入した3者間でのマッチングを行うものである。本実施形態では、親近度を用いて提供者及び、利用者のマッチングを行う発明について説明する。
【0032】
本発明における親近度とは、利用者と提供者の属性及び/又は、取引実績に関する情報によって決定される、心理的な距離を示す指標である。本実施形態において、親近度は、利用者及び、提供者の属性の近さ及び、取引実績に関する情報に基づいて決定される。ここで、利用者及び提供者の属性の近さとは、利用者及び提供者の年齢や性別、後述する性格や性質、タイプ等の分類(グループ)等の類似度によって決定される。
【0033】
また、本実施形態において、取引実績に関する情報は、サービス提供後に利用者及び提供者の一方から他方に行われた評価を統計処理した個別信頼度、取引の回数及び、前回取引からの期間等の1又は複数を含む。
【0034】
なお、本実施形態における、親近度は、利用者と提供者の直接的な取引実績に関する情報に基づいて決定されるものとするが、直接的な取引実績に加えて又は替えて、利用者と提供者の間接的な取引実績に関する情報に基づいて決定されてもよい。ここで、間接的な取引実績に関する情報とは、提供者及び利用者に共通の取引相手がいる場合における、提供者及び利用者の当該共通の取引相手との取引実績に関する情報である。間接的な取引実績に関する情報は、共通の取引相手への個別信頼度、共通の取引相手との取引回数及び、共通の取引相手との前回取引からの期間の1又は複数を含む。
【0035】
本実施形態では、親近度は、利用者と提供者の組み合わせ毎に決定されるものとするが、更に方向性を持たせてもよい。即ち、利用者からみた提供者に対する親近度及び、提供者から見た利用者に対する親近度をそれぞれ決定可能に構成してもよい。例えば、個別信頼度や、評価等の方向性のある指標を用いることで、方向毎に親近度を決定することができる。
【0036】
また、本発明における第三者とは、提供者及び、利用者のマッチングにおけるギャップを埋める者である。本実施形態において、第三者は、提供者がサービスを提供する際及び/又は、利用者がサービスを利用する際のギャップを埋める為にリソースの支援を行う地方自治体等の人又は、組織である。また第三者は、提供者のサービス提供への対価として支払われる報酬の原資を投資することで、自身に関する情報を利用者画面において表示させることができる投資家等の人又は、組織である。
【0037】
なお、本発明において、提供者及び、利用者は両方の立場をとることが可能であってもよい。即ち、ある取引において提供者としてサービスを提供した者は、別の取引においては、利用者としてサービスを利用することも可能である。
【0038】
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、取引促進システム0は、マネタイズ装置1、マッチング装置2、信頼確認装置3、利用者端末4及び、提供者端末5を備える。
【0039】
本実施形態において、マネタイズ装置1、マッチング装置2、信頼確認装置3、利用者端末4及び提供者端末5は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。なお本実施形態では、マネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3は、通信ネットワークNWを介して通信を行うが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)を介して通信可能に構成されてもよい。
【0040】
なお、マネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3としては、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、本実施形態では、マネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3はそれぞれひとつのサーバについて例示しているが、複数のコンピュータを用いてマネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3を構成することも可能である。利用者端末4及び、提供者端末5として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。
【0041】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態におけるハードウェア構成図である。
図2(a)は、サーバ10(マネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3)のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ10は、ハードウェア構成として、処理部11と、記憶部12と、通信部13と、を備える。
【0042】
処理部11は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る取引促進プログラム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、サーバ10の動作処理全体を制御する。
【0043】
記憶部12は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る取引促進プログラム若しくは、マネタイズプログラム、マッチングプログラム又は、信頼確認プログラム、を処理部11がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。処理部11が、記憶部12に記憶されている取引促進プログラム等に基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
【0044】
通信部13は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、サーバ10を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0045】
図2(b)は、は端末9(利用者端末4及び、提供者端末5)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末9も同様に、ハードウェア構成として、処理部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
【0046】
端末9の処理部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末9の動作処理全体を制御する。端末9の記憶部92は、HDD、ROM、RAM等であって、マネタイズ装置1及び、マッチング装置2を操作する為のアプリケーション等を記憶する。端末9の通信部93は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。端末9の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、ユーザによる操作要求を処理部91に入力する。端末9の出力部95は、ディスプレイ等であって、処理部91の処理の結果等を表示する。
【0047】
<マネタイズ装置1>
図3に示すように、マネタイズ装置1は、機能構成要素として、受付部101、表示処理部102、マネタイズ部103及び、原資DBを備える。
【0048】
<原資DB>
原資DBは、原資に関する情報を格納する。本実施形態では、原資DBは、資金情報として、資金提供者(利用者、提供者及び、投資のみを行う第三者のうちの何れか)識別情報、資金提供者名、資金のカテゴリ、金額、資金提供の日時を対応付けて格納する。また、原資DBは、資金情報に加えて、資金情報に基づいて算出された原資を記憶してもよい。なお、これらの全部は、記憶部12等に格納されてもよいし、これらの一部又は全部が、別の記憶部に格納されてもよい。ここで、資金情報は、資金提供者名の代わり又は替えて、企業のロゴマーク等の資金提供者を識別可能な情報を備えていてもよい。
【0049】
<マネタイズ装置1の機能構成要素>
受付部101は、資金情報を受け付けて、原資DBに格納する。本実施形態における資金とは、利用者から提供される資金である利用者資金と、提供者から提供される資金である提供者資金と、投資のみを行う第三者から提供される資金である投資資金と、を含む。本実施形態においては、取引促進システム0の管理者にこれら資金が提供されると、図示しない管理者端末より、資金のカテゴリを指定して、資金情報が登録される。この時、表示処理部102は、利用者資金、提供者投資及び、投資資金に関する資金情報の入力を受け付ける、金額入力画面を管理者端末に表示処理する。
【0050】
受付部101は、別のサーバに記憶された資金情報を通信部13を介して、受け付けてもよい。また、表示処理部102は、利用者、提供者及び、第三者の端末に利用者資金の入力画面、提供者資金の入力画面、投資資金の入力画面を表示処理し、受付部101は、各々の端末から資金情報の入力を受け付けて、原資DBに格納してもよい。
【0051】
マネタイズ部103は、利用者資金、提供者資金及び、投資資金に基づいて、提供者にサービス提供の対価として支払われる原資を決定する。本実施形態では、利用者資金、提供者資金及び、投資資金の一部は、取引促進システム0の開発資金や運営資金に充てられ、残りの資金が原資に計上される。例えば、マネタイズ部103は、利用者資金、提供者資金及び、投資資金のそれぞれについて所定の割合を乗算し、合計することによって原資を決定する。具体的には、マネタイズ部103は、100万円(利用者資金)×0.5+150万円(提供者資金)×0.7+200万円(投資資金)×1=355万円(原資)として、原資を決定する。
【0052】
<マッチング装置2>
図3に示すように、マッチング装置2は、機能構成要素として、受付部201、表示処理部202、マッチング部203、親近度決定部206、近接度決定部207、決定部208、実績更新部209、分類部210及び、マッチング情報DBを備える。また、マッチング部203は、マッチング制御部204及び、マッチングスコア算出部205を備える。
【0053】
<マッチング情報DB>
マッチング情報DBは、提供者情報、利用者情報、サービス情報、提供者サービス情報、組み合わせ情報、予約情報、不足リソース情報、近接度情報及び、親近度情報を格納する。これらの一部又は全部は、記憶部12等に記憶されてもよいし、これらの一部が別のデータベース等に格納されてもよい。
【0054】
提供者情報は、提供者識別情報、提供者名、提供者属性情報、信頼度、専門性情報及び、提供可能時間情報を有する。提供者属性情報は、提供者の性別、年齢、性格、住所及び、提供者グループカテゴリ等を有する。なお、性別や性格等の非数値表現でマッチング情報DBに格納されている提供者属性情報を、後述のマッチングスコアを算出するモデルに代入する場合には、例えば、「1.男」、「2.女」のように非数値表現と数値が対応した表である対応表が格納されている。なお提供者情報は、コメント、アイコン画像、電話番号等の連絡先を有していてもよい。
【0055】
信頼度とは、提供者及び利用者各々に付与される他者からの総合評価である。本実施形態では、信頼度は、利用者又は提供者毎に紐づく全ての個別信頼度及び、利用者又は提供者の外部情報に基づいて決定される(後述)。
【0056】
また、専門性情報とは、事前入力段階において提供者から入力を受け付ける情報であって、提供者のサービスの専門性を示す情報である。具体的には、専門性情報は、カテゴリ別の専門性の有無又は専門性の度合いを示す数値である。本実施形態においては、専門性情報は、提供者とカテゴリの組み合わせ毎に専門性の有無を示す情報として登録されている。
【0057】
また、提供者グループカテゴリとは、分類部210によって決定される、提供者がどのグループに属するのかを示す情報である。具体的な分類方法については後述する。
【0058】
提供可能時間情報は、提供者がサービスを提供可能な時間に関する情報であり、時間帯を示す情報である。なお、時間帯等の一意に決まらない数字でマッチング情報DBに格納されている提供可能時間情報は、後述のマッチングスコアを算出するモデルに代入する場合には、例えば、「1.14:00-16:00」、「2.16:00-18:00」のように一意に決まらない数字と数値が対応した表である対応表が格納されている。
【0059】
利用者情報は、利用者識別情報、利用者名、信頼度及び、利用者属性情報を有する。利用者属性情報は、利用者の性別、年齢、性格、住所及び、利用者グループカテゴリ等を有する。提供者情報と同様に、非数値表現で格納されている利用者属性情報を、モデルに代入する場合には、対応表が格納されている。なお利用者情報は、コメント、アイコン画像、電話番号等の連絡先が含まれてもよい。また、利用者グループカテゴリとは、分類部210によって決定される、利用者がどのグループに属するのかを示す情報である。
【0060】
サービス情報は、提供者及び利用者間で取引されるサービスに関する情報である。サービス情報は、サービス識別情報、サービス名、カテゴリを含む。なお、提供者情報と同様に、非数値表現で格納されているサービス情報を、モデルに代入する場合には、対応表が格納されている。ここで、本実施形態では、カテゴリとは、サービス名と等価となる(一対一となる)情報であり、家事全般、教育全般、育児全般等の各分類において複数のサービスを包括した包括カテゴリ情報である。なお、カテゴリは、カテゴリとサービス名が一対多の関係であってもよい。カテゴリは、細分化したカテゴリ情報としてもよい。例えば、家事全般は、育児、買い出し等の細分化されたカテゴリを含んだ包括カテゴリ情報である。なお、サービス情報は、システム管理者によって決められたサービス毎に一律な価格を示す一律価格情報を含んでいてもよい。また、一律価格情報は、現金通貨や、システム上の通貨であるポイント等であってもよい。
【0061】
提供者サービス情報は、提供者各々が提供可能なサービス及び、その価格等を示す情報である。提供者サービス情報は、提供者サービス識別情報、提供者の識別情報、サービス識別情報、不足リソースカテゴリ、サービス提供時間及び、価格情報を有する。ここで、不足リソースカテゴリとは、当該提供者が利用者に対してサービスを提供する為に不足するリソースについてのカテゴリを示す情報である。例えば、人材についての不足リソースのカテゴリとしては、アシスタントや代行者等が挙げられる。物についての不足リソースのカテゴリとしては、育児用品や介護用品等が挙げられる。場所についての不足リソースのカテゴリとしては、体育館や運動場等が挙げられる。
【0062】
また、価格情報は、提供者によって決定されるサービスの価格を示す情報であって、現金通貨や、システム上の通貨であるポイント等であってもよい。なお、本実施形態では、価格情報は、管理者によって、サービス情報においてサービス毎に登録されているが、サービス提供者によって独自に登録可能に構成してもよい。
【0063】
予約情報は、予約識別情報、提供者サービス識別情報、利用者識別情報,予約日時、ステータス、第三者リソース識別情報及び、利用者から提供者又は、提供者及び利用者の一方から他方行われた評価を統計処理した個別信頼度を有する。ここで、ステータスとしては、「提供前」、「提供中」、「提供完了」、「キャンセル」等が挙げられる。本実施形態では、利用者サービス情報と提供者サービス情報の組み合わせ(以下、不明確にならない限り、単に「組み合わせ」と呼ぶ)が作成され、予約が行われる等して組み合わせとして決定されると、提供前のステータスの予約情報がマッチング情報DBに格納される。第三者リソース識別情報については、後述する。
【0064】
近接度情報は、利用者及び、提供者の物理的な距離を示す情報である。近接度情報は、利用者識別情報、提供者識別情報、近接度を有している。ここで、近接度の決定方法については後述する。
【0065】
親近度情報は、利用者及び、提供者の心理的な距離を示す情報である。親近度情報は、利用者識別情報、提供者識別情報、親近度を有している。また、親近度情報は、利用者グループ識別情報、提供者グループ識別情報及び、親近度を有している。ここで、親近度の決定方法については後述する。
【0066】
第三者提供リソース情報は、第三者が提供者に提供するリソースに関する情報である。第三者提供リソース情報は、第三者リソース識別情報、第三者リソース名、リソースカテゴリ(種類)、提供可能時間を有する。ここで、本実施形態における、第三者提供リソースは、提供者がサービスを提供する際及び/又は利用者がサービスを利用する際のギャップを埋める為に、第三者によって提供されるリソースである。なお、第三者提供リソース情報は、リソースを提供する第三者名や、リソースの提供場所を有してもよい。
【0067】
<マッチング装置2の機能構成要素>
受付部201は、マッチング処理に使用する情報を入力部94を介して受け付ける。本実施形態において、受付部201は、事前入力段階において、提供者情報、利用者情報、提供者サービス情報及び、第三者提供リソース情報の入力を受け付け、マッチング情報DBに受け渡す。
【0068】
また、表示処理部202は、利用者サービス情報の入力を受け付ける入力画面を表示処理し、表示処理結果を利用者端末4に送信する。利用者端末4の出力部95は、表示処理結果を受け取って、入力画面を表示する。受付部201は、マッチング段階において、入力画面を介して、利用者各々が利用を希望するサービスに関する情報である利用者サービス情報の入力を受けつける。利用者サービス情報は、利用者識別情報、サービス識別情報、利用希望時間及び、利用希望開始日時を備える。なお、入力画面には、サービスの価格が表示されてよく、受付部201に入力される利用者サービス情報は、支払い可能な自己負担額又は負担率を更に含んでもよい。
【0069】
表示処理部202は、マッチング部203によって作成された組み合わせを表示処理する。本実施形態において、表示処理部202は、作成された1又は複数の組み合わせを利用者端末4のサービス閲覧画面に表示処理する。
【0070】
表示処理部202は、第三者に関する第三者情報を、利用者が利用する利用者画面に表示処理する。本実施形態において、表示処理部202は、原資の出資を行っている1又は複数の第三者に関する資金提供者を識別可能な情報を利用者画面に表示処理する。表示処理部202は、マッチング部203が組み合わせを作成した際又は、作成した後に、利用者画面に資金提供者を識別可能な情報を表示処理する。なお、利用者画面に加えて、提供者が利用する提供者画面に資金提供者を識別可能な情報を表示処理してもよい。
【0071】
また、表示処理部202は、投資のみを行う第三者から受付部201を介して受け付けた投資資金が、所定値以上である場合に、資金提供者を識別可能な情報を、利用者画面に表示処理してもよい。例えば、表示処理部202は、ひとりの第三者から受け付けた投資資金の合計金額が所定値である場合に、当該第三者の資金提供者を識別可能な情報を表示処理する。また、例えば、表示処理部202は、ひとりの第三者から1度に受け付けた投資資金が所定値である場合に、当該第三者の資金提供者を識別可能な情報を表示処理する。
【0072】
また更に、表示処理部202は、決定部208によって、決定されたサービスの受付可能数を表示処理する。本実施形態において、表示処理部202は、サービス毎に対応付けてサービスの受付可能数を表示処理し、表示処理結果を利用者端末4に送信する。
【0073】
マッチング部203は、提供者サービス情報及び、利用者サービス情報の組み合わせを作成する。本実施形態では、マッチング部203は、マッチング情報DBに格納された親近度に基づいて、組み合わせを作成する。また更に、親近度に加えて、提供者の属性と、利用者の属性と、第三者提供リソースの種類と、分類部210によって決定される利用者グループ及び提供者グループと、利用可能時間、利用希望時間と、近接度と、信頼度と、の1又は複数を用いてもよい。
【0074】
マッチング制御部204の処理としては、組み合わせ毎にマッチングスコアの算出要求をマッチングスコア算出部205に送信し、マッチングスコアを受け取って、組み合わせを作成する。マッチングスコア算出部205は、提供者サービス情報、利用者サービス情報及び、親近度に基づいて、組み合わせの適切度合いを示すマッチングスコアを算出する。本実施形態では、マッチングスコア算出部205は、提供者情報、利用者情報、利用者サービス情報及び、提供者サービス情報を入力することで、利用者サービス情報と、提供者サービス情報と、のマッチングスコアを算出するマッチングモデルを用いて、マッチングスコアを算出する。ここで、マッチングモデルは、ニューラルネットワーク、深層学習、回帰分析等の公知の技術や、ルールベースで作成されたものである。
【0075】
マッチングスコア算出部205は、具体的に、提供者サービス識別情報及び、利用者サービス情報を受け取り、提供者サービス識別情報及び、利用者サービス情報に基づいて、親近度を取得する。また提供者サービス情報及び、利用者サービス情報に含まれた非数値表現の情報については、対応表から対応する数値を取得する。当該数値と、親近度と、数値表現の情報と、をマッチングモデルに入力して、マッチングスコアを算出する。
【0076】
マッチング部203は、利用者サービス情報に含まれた1又は複数の情報(例えば、住所、時間、サービス種類等)によって、提供者サービス情報をフィルタリングし、フィルタリング後の提供者サービス情報を対象として、マッチングスコアを算出し、組み合わせを作成してもよい。
【0077】
マッチング部203は、複数の利用者グループと、複数の提供者グループを定義しておくとともに、利用者グループに対応する1又は複数の提供者グループを定義しておき、マッチング部203は、利用者情報又は、利用者サービス情報に基づいて、利用者グループを決定し、その利用者グループに対応する提供者グループの提供者サービス情報を対象として、マッチングスコアを算出し、組み合わせを作成してもよい。
【0078】
また更に、マッチング部203は、マッチングスコアが高い順に組み合わせ候補を特定し、組み合わせを作成する。具体的な組み合わせの作成方法については、後述する。
【0079】
親近度決定部206は、提供者情報及び/又は提供者サービス情報並びに、利用者情報及び/又は利用者サービス情報、に基づいて、親近度を決定する。本実施形態では、親近度決定部206は、提供者属性情報、利用者属性情報及び、組み合わせ毎の予約情報(取引実績情報)に基づいて、親近度を決定する。
【0080】
親近度決定部206は、組み合わせ毎の取引実績の有無に基づいて、親近度を決定する。まず、親近度決定部206は、予約情報のステータスに基づいて、直接的な取引実績の有無を判断する。
【0081】
本実施形態において、親近度決定部206は、直接的な取引実績が有る場合には、利用者と提供者の過去の1又は複数の取引実績に基づいて、親近度を決定する。具体的には、親近度決定部206は、取引実績として、直前の取引において入力された個別信頼度に基づいて、親近度を決定する。
【0082】
また、親近度決定部206は、直接的な取引実績が無い場合には、間接的な取引実績があるか否かを判断する。そして、間接的な取引実績が無い場合には、予め決められた所定値を親近度として決定する。一方、親近度決定部206は、間接的な取引実績が有る場合には、間接的な取引を成す共通の取引相手への個別信頼度及び、共通の取引相手の人数に基づいて、親近度を決定する。
【0083】
なお、本実施形態では、親近度決定部206は、利用者及び提供者が両立の立ち場を取ることが可能であったが、利用者及び提供者が両方の立場を取ることができない設計とする場合には、直接的な取引実績が有るか否かのみを判断する。そして、直接的な取引実績が無い場合には、予め決められた所定値を親近度として決定し、直接的な取引実績が有る場合には、取引実績に基づいて、親近度を決定する。
【0084】
また、親近度決定部206は、個別信頼度に加えて又は、代えて、前回取引からの期間を用いて、親近度を決定してもよい。具体的には、親近度決定部206は、直近の予約情報の予約日時(取引実績時間情報)に基づいて、前回取引からの期間を算出し、親近度を決定してもよい。
【0085】
また、親近度決定部206は、利用者グループ及び/又は、提供者グループを用いて親近度を決定してもよい。この時、組み合わせ毎の取引実績がない場合にのみ、グループを用いた親近度を決定してもよいし、組み合わせ毎の取引実績の有無に関わらず、グループを用いた親近度を決定してもよい。具体的には、親近度決定部206は、組み合わせ毎の取引実績がない場合には、利用者グループ及び提供者グループの組み合わせ毎に予め決められた所定値に基づいて、当該利用者が属する利用者グループ及び、当該提供者が属する提供者グループとの組み合わせに対応する所定値を親近度として決定する。一方、親近度決定部206は、組み合わせ毎の取引実績がある場合には、組み合わせ毎に決められた所定値に基づいて、直前の親近度を更新する。
【0086】
近接度決定部207は、提供者属性情報及び、利用者属性情報に基づいて、提供者及び、利用者間における物理的な距離の近さを示す近接度を生成して、マッチング情報DBに格納する。本発明における近接度とは、利用者と提供者の位置によって決定される、利用者及び提供者の物理的な距離を示す指標である。具体的に、近接度決定部207は、利用者属性情報に含まれる利用者の住所と、提供者属性情報に含まれる提供者の住所と、に基づいて近接度を生成する。なお、GPS(Global Positioning System)等の公知技術を用いて、利用者及び、提供者の位置情報を取得し、当該利用者の位置情報と、提供者の位置情報に基づいて近接度を生成してもよい。
【0087】
決定部208は、提供者サービス情報として、受付部201を介して受け付けた、サービス毎の価格と、提供者サービス提供の対価として支払われる報酬の原資と、に基づいて、サービスの利用可能数を決定する。本実施形態において、決定部208は、具体的に、原資をサービス毎に分割し、分割した原資毎に対応するサービスの価格で割ることによってサービス毎に利用できる回数を決定する。
【0088】
実績更新部209は、組み合わせによる取引実績後に、利用者から提供者に対する評価を受け付けて、個別信頼度を更新する。実績更新部209は、例えば、これまでの当該利用者から当該提供者への評価の平均値を個別信頼度として更新する。また、実績更新部209は、評価及び/又は、個別信頼度と、更新前の信頼度と、を信頼評価更新部301に送信し、変更された信頼度を受け取って、マッチング情報DBに格納する。本実施形態では、提供者から利用者に対する評価を受け付けて、利用者の信頼度についても更新するように構成してもよい。なお、本実施形態では、個別信頼度は、ある利用者及びある提供者の一方から他方へのこれまでの評価を統計処理することで算出した総合的な評価であるが、取引別の評価であってもよい。その場合は、実績更新部209は、最新の取引に対する評価である個別信頼度及び、更新前の信頼度を信頼評価更新部301に送信する。
【0089】
分類部210は、複数の利用者属性情報に基づいて、利用者グループに利用者を分類する。また、複数の提供者属性情報に基づいて、提供者グループに提供者を分類する。本実施形態において、分類部210は、具体的に、複数の利用者属性情報から、入力された数のグループを生成するk平均法等の公知のクラスタリングのアルゴリズムを用いて、利用者グループを生成する。分類部210は、提供者属性情報についても同様の公知のアルゴリズムを用いて、提供者グループを生成する。なお、利用者グループ群に含まれる個々のグループと提供者グループ群に含まれる個々のグループが全部又は、一部が一致していてもよく、全て異なっていてもよい。
【0090】
<信頼確認装置3の機能構成要素>
図3に示すように、信頼確認装置3は、信頼評価更新部301及び、外部情報DBを備える。
【0091】
信頼評価更新部301は、外部情報DBに格納された外部情報、更新前の信頼度及び、評価に基づいて、更新後の信頼度を決定する。本実施形態において、信頼評価更新部301は、具体的に、外部情報としてローンの有無及び/又はローン返済に関する異動の有無、年齢及び、年収に基づいて、更新後の信頼度を決定する。
【0092】
外部情報DBは、提供者の信用性を示す情報である外部情報を有する。外部情報は、提供者識別情報、提供者名、信用情報を有する。ここで、信用情報とは、個人情報等のセンシティブな情報であって、カードローンや銀行ローン等のローンに関する情報、ローンの有無、ローン返済に関する異動の有無を含んでいる。なお、外部情報DBに含まれる提供者識別情報は、マッチング情報DBに含まれる提供者識別情報と同じであってもよい。異なる場合には、提供者情報に外部情報DBに含まれる提供者識別情報が対応付けされるのが好ましい。
【0093】
なお、本実施形態では、信頼評価更新部301は、信頼確認装置3に備えられているが、信頼確認装置3から外部情報を取得可能に構成された、マッチング装置2に備えられていてもよい。
【0094】
<処理手順>
以下、
図4~
図7を用いて、取引促進システムを用いた取引促進方法の説明及び、各機能構成による処理内容について説明する。なお、ここで示す処理は一例にすぎず、好適に処理の手順を変更してもよい。
【0095】
図4は、取引促進システムにおける、各装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。まずステップSD1(以下、「ステップSD」の「ステップ」を省略する)において、マネタイズ装置1及び、マッチング装置2が処理を行い、次いでSD2において、マッチング装置が処理を行い、そしてSD3において、信頼確認装置3が処理を行う。具体的な処理ついては、
図5~
図7を用いて説明する。
【0096】
<マネタイズプロセス>
図5は、マネタイズプロセスの処理を示すフローチャートである。まずSD101では、受付部101は、入力画面において、入力部94を介して、利用者資金、提供者資金及び、投資資金の金額の入力を受け付ける。なお、受付部101は、クラウドファンディング等によって外部のサーバに集められた資金を、通信部13を介して受け付けてもよい。
【0097】
次いで、SD102において、マネタイズ部103は、SD101において受け付けた利用者資金、提供者資金及び、投資資金に基づいて、提供者のサービス提供の対価として支払われる原資を決定する。そして、マネタイズ部103は、通信部13を介して、決定部208に受け渡す。
【0098】
そして、SD103において、決定部208は、原資及び、サービス提供情報に含まれるサービス毎の価格に基づいて、サービスの受付可能数を決定する。
【0099】
<マッチングプロセス>
図6は、マッチングプロセスの処理を示すフローチャートである。本実施形態において、マッチングプロセスには、大きく分けて、SD2Aとしてマッチングに際して利用される情報の入力を受け付ける事前入力段階、SD2Bとして提供者及び利用者の組み合わせを作成するマッチング段階、SD2Cとして提供者の取引実績の更新を行う更新段階を有する。
【0100】
<事前入力段階SD2A>
まず、事前入力段階SD2AのSD201では、受付部201は、提供者情報、提供者サービス情報、利用者情報及び、第三者提供リソース情報の入力を受け付け、マッチング情報DBに格納する。なおこれらの情報は、マッチング段階SD2B以前であれば、任意のタイミングで登録可能である。ここで提供者端末5の利用画面では、カテゴリ情報として登録されたカテゴリが複数選択可能に表示され、選択を受け付けたカテゴリが提供者情報における専門性情報として登録される。
【0101】
<マッチング段階SD2B>
まず、マッチング段階SD2BのSD202では、利用者から利用希望の時間及び、利用希望サービスのカテゴリの指定を受け付けて、受付部201は、利用者端末4から利用者サービス情報の入力を受け付ける。
【0102】
次いで、SD203では、マッチングスコア算出部205は、信頼度と、親近度と、SD201において受け付けた提供者情報の提供者属性及び、専門性情報と、利用者情報の利用者属性と、提供者サービス情報のサービス識別情報と、SD202において受け付けた時間及び、カテゴリと、に基づいて、マッチングスコアを算出する。ここで親近度は、組み合わせ毎における取引実績情報及び、利用者及び提供者の属性に基づいて、親近度決定部206によって決定される。
【0103】
本実施形態において、親近度決定部206は、仮の組み合わせを作成し、取引の有無に基づいて、当該仮の組み合わせ毎に直接的及び間接的な取引実績があるか否かを判断する。そして、親近度決定部206は、直接的な取引実績がない場合且つ、間接的な取引実績が無い場合には、所定値を親近度として決定する。一方、親近度決定部206は、直接的又は間接的な取引実績がある場合には、直前の取引実績後に親近度決定部206によって決定された親近度を、当該取引実績時の親近度として決定する。直前の取引がある場合の、親近度決定方法については、SD209において後述する。
【0104】
次いで、本実施形態では、SD204において、マッチング部203は、マッチングスコアが最も高い提供者を、組み合わせを作成する提供者候補として決定し、SD205に進む。なお、マッチング部203は、親近度が所定値以上であり且つ、マッチングスコアが最も高い提供者を、提供者候補として決定してもよい。
【0105】
SD205において、マッチング部203は、特定された提供者が不足リソース情報を有しているかどうかを判断する。
【0106】
SD204において特定された提供者が不足リソース情報を有している場合(SD205でYES)、SD206において、マッチング部203は、不足リソース情報のカテゴリと一致するリソースカテゴリを有する第三者提供リソースがあるかを判断する。この時、予約情報に基づいて、第三者提供リソースが予約されているか否かを確認することが好ましい。
【0107】
SD206において、不足リソース情報のカテゴリと一致するカテゴリを有する第三者提供リソースがない場合(SD206でNO)、マッチング部203は、SD203に戻り、マッチングスコアが次に高い提供者を、組み合わせを作成する候補として特定する。
【0108】
そして、候補として特定された提供者が、不足リソース情報がない場合(SD205でNO)又は、不足リソース情報はあるが、第三者提供リソースがある場合(SD205でYES且つSD206でYES)、には、当該候補として特定された提供者及び、SD202において利用者サービス情報を入力した利用者の組み合わせを作成する(SD207)。なお、本実施形態において、マッチング部203は、ひとつの組み合わせを作成するまでSD204~SD206を繰り返すが、所定の数の組み合わせを作成できるまでSD204~SD206を繰り返してもよい。また、表示処理部202が、マッチング部203が決定した組み合わせを表示処理すると共に、利用者から却下、辞退等の入力を受け付け可能に構成し、却下、辞退等の入力を受け付けた場合にSD204~SD206を繰り返して、次なる組み合わせを決定するように構成してもよい。
【0109】
<更新段階SD2C>
まず、更新段階SD2CのSD208では、実績更新部209は、利用者端末4の入力部94を介して、マッチング段階SD2Bにおいて作成された組み合わせを成す利用者から、当該組み合わせを成す提供者に対する評価を受け付ける。本実施形態において、評価は、例えば、1~5点の5段階評価である。
【0110】
次いで、SD209では、実績更新部209は、SD208において受け付けた評価に基づいて、個別信頼度を更新する。また、実績更新部209は、評価及び/又は、個別信頼度と、更新前の信頼度と、を信頼評価更新部301に送信し、変更された信頼度を受け取って、信頼度を更新する。
【0111】
またSD209では、親近度決定部206によって、親近度が決定される。例えば、親近度決定部206は、直接的な取引実績が有る場合には、具体的に、組み合わせによる取引実績後において、当該組み合わせを成した提供者属性情報に含まれる提供者の属性と一致する、当該組み合わせを成した利用者属性情報に含まれる利用者の属性の数に基づいて、親近度を決定する。また、親近度決定部206は、直接的な取引実績が無く、間接的な取引実績が有る場合には、共通の取引相手に対する個別信頼度に基づいて、親近度を決定する。
【0112】
また、親近度決定部206は、SD208において更新された個別信頼度に基づいて、親近度を決定してもよい。
【0113】
<信頼確認プロセス>
図7は、信頼確認プロセスの処理を示すフローチャートである。まず、SD301は、マッチング装置2から通信部13を介して、更新前の信頼度及び、評価を受信する。
【0114】
次いで、SD302では、信頼評価更新部301は、個別信頼度、更新前の信頼度、評価及び、外部情報、に基づいて、信頼度を算出する。本実施形態において、信頼評価更新部301は、例えば、信用情報であるローンが有り、ローン返済に関する異動が有る提供者の場合には、当該提供者の信頼度を小さくするように更新する。なお、信頼評価更新部301は、評価及び/又は、更新前の信頼度、に基づいて信頼度を更新してもよい。
【0115】
そして、SD303では、信頼評価更新部301は、SD302において更新された信頼度を、通信部13を介して、マッチング装置2に送信する。
【0116】
以上のように、マネタイズ装置1がマネタイズプロセス、マッチング装置2がマッチングプロセス、信頼確認装置3が信頼確認プロセス、を実行することによって、マネタイズプロセスにおいて資金を収集し、信頼確認プロセスにおいて提供者の信頼性を担保し、そして、マッチングプロセスにおいて提供者と利用者の情報を考慮してマッチングを行うことで、継続性を担保した提供者及び利用者がより適合したマッチングを可能にすることができる。
【0117】
なお、別の実施形態では、マネタイズ装置1、マッチング装置2及び、信頼確認装置3を備えるサーバコンピュータにおいて、取引促進プログラムを起動させてもよい。
【符号の説明】
【0118】
0 :取引促進システム
1 :マネタイズ装置
2 :マッチング装置
3 :信頼確認装置
10 :サーバ
11 :処理部
12 :記憶部
13 :通信部
4 :利用者端末
5 :提供者端末
9 :端末
91 :処理部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
NW :通信ネットワーク
101 :受付部
102 :表示処理部
103 :マネタイズ部
201 :受付部
202 :表示処理部
203 :マッチング部
204 :マッチング制御部
205 :マッチングスコア算出部
206 :親近度決定部
207 :近接度決定部
208 :決定部
209 :実績更新部
210 :分類部
301 :信頼評価更新部
【要約】
【課題】
プラットフォームの継続性を担保することを可能にする技術を提供することを解決すべき課題とすること。
【解決手段】
コミュニティにおけるサービスの提供者及び、利用者の取引を促進する取引促進システムであって、前記取引促進システムは、受付部、マッチング部及び、親近度決定部を備え、前記受付部は、前記提供者が提供するサービスの内容を示す提供者サービス情報を受け付けると共に前記利用者が希望するサービスの内容を示す利用者サービス情報を受け付け、前記マッチング部は、前記親近度決定部によって決定される前記提供者及び利用者の心理的な距離の近さを示す親近度に基づいて、前記提供者サービス情報と、前記利用者サービス情報と、の組み合わせを作成する。
【選択図】
図1