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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】集客システム及び集客プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230124BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230124BHJP
【FI】
G06Q30/02 324
G06Q30/02 446
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018186476
(22)【出願日】2018-10-01
(65)【公開番号】P2020057130
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】518348908
【氏名又は名称】青山 相現
(74)【代理人】
【識別番号】100174805
【弁理士】
【氏名又は名称】亀山 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】青山 相現
【審査官】西村 直史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-143901(JP,A)
【文献】特開2018-171274(JP,A)
【文献】特開2014-136111(JP,A)
【文献】特開2011-165074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客のIDと、前記顧客によるゲーム料金の支払履歴と、前記顧客が保有するゲームポイントとが関連付けられたゲームプレイヤー記憶手段と、
ゲーム提供者に対する前記顧客によるゲーム料金の円による支払いを受け付けるゲーム料金支払受付手段と、
前記ゲームプレイヤー記憶手段における前記ゲーム料金の支払履歴を更新するゲーム料金支払い履歴更新手段と、
前記ゲーム料金の支払いの対価として前記顧客に対し前記ゲームを提供するゲーム提供手段と、
前記ゲームプレイヤー記憶手段に記憶され前記顧客のIDに関連付けられた前記ゲームポイントに対し、前記ゲームの成績に応じたゲームポイントを加算するゲームポイント更新手段と、
顧客のIDと、前記顧客によるサービス料金の支払履歴と、前記顧客が保有するサービスポイントと、が関連付けられたサービスユーザ記憶手段と、
他のサービス提供者に対する前記顧客のサービスポイント又は前記ゲームポイントによるサービス料金の支払いを受け付けるサービス料金支払い受付手段と、
前記サービスユーザ記憶手段における前記サービス料金の支払履歴を更新するサービス料金支払い履歴更新手段と、
前記サービス料金の支払いの対価として前記他のサービス提供者が所定のサービスを行うサービス提供手段と、
前記サービスの使用履歴に応じたサービスポイントを、前記顧客のIDに紐づけられた前記サービスポイントに対して加算するサービスポイント更新手段と、
を備えることを特徴とする集客システム。
【請求項2】
前記サービスポイントは前記ゲームポイントに交換可能であることを特徴とする請求項1記載の集客システム。
【請求項3】
前記サービス提供手段は、前記顧客にとって前記ゲームのプレイが有利となるゲーム情報を前記顧客に対し提供することを特徴とする請求項1または2記載の集客システム。
【請求項4】
前記ゲーム提供手段は、前記サービスの使用履歴に記録されている前記他のサービスの広告を表示することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項記載の集客システム。
【請求項5】
顧客のIDと、前記顧客によるゲーム料金の支払履歴と、前記顧客が保有するゲームポイントとが関連付けられたゲームプレイヤー記憶手段と、
ゲーム提供者に対する前記顧客によるゲーム料金の円による支払いを受け付けるゲーム料金支払受付手段と、
前記ゲームプレイヤー記憶手段における前記ゲーム料金の支払履歴を更新するゲーム料金支払い履歴更新手段と、
前記ゲーム料金の支払いの対価として前記顧客に対し前記ゲームを提供するゲーム提供手段と、
前記ゲームプレイヤー記憶手段に記憶され前記顧客のIDに関連付けられた前記ゲームポイントに対し、前記ゲームの成績に応じたゲームポイントを加算するゲームポイント更新手段と、
顧客のIDと、前記顧客によるサービス料金の支払履歴と、前記顧客が保有するサービスポイントと、が関連付けられたサービスユーザ記憶手段と、
他のサービス提供者に対する前記顧客のサービスポイント又は前記ゲームポイントによるサービス料金の支払いを受け付けるサービス料金支払い受付手段と、
前記サービスユーザ記憶手段における前記サービス料金の支払履歴を更新するサービス料金支払い履歴更新手段と、
前記サービス料金の支払いの対価として前記他のサービス提供者が所定のサービスを行うサービス提供手段と、
前記サービスの使用履歴に応じたサービスポイントを、前記顧客のIDに紐づけられた前記サービスポイントに対して加算するサービスポイント更新手段と、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする集客プログラム。
【請求項6】
前記サービスポイントは前記ゲームポイントに交換可能であることを特徴とする請求項5記載の集客プログラム。
【請求項7】
前記サービス提供手段は、前記顧客にとって前記ゲームのプレイが有利となるゲーム情報を前記顧客に対し提供することを特徴とする請求項5または6記載の集客プログラム。
【請求項8】
前記ゲーム提供手段は、前記サービスの使用履歴に記録されている前記他のサービスの広告を表示することを特徴とする請求項5ないし7のうちいずれか1項記載の集客プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集客システム及び集客プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、「SNS」という。)と呼ばれる、コミュニティ型のサービスをユーザに提供するネットワークシステムが知られている。このようなネットワークシステムでは、ユーザが友人を自らのフレンドリストに追加して、友人に自己の日記を見せたり、メール交換する等によりコミュニティを図ったりすることを目的としている。そして、ソーシャル・ネットワーキング・サービス上では、ソーシャルゲームと呼ばれるオンラインゲームが提供され、他のユーザとコミュニケーションをとりながらプレイすることができる。
【0003】
ソーシャルゲームは、既存のオンラインゲームとは違い、専用のクライアントソフトウェアを必要とせず、ウェブブラウザとSNSのアカウントのみで利用可能であり、無料で遊べ、課金システムはアイテム課金制をとる物が多い。
【0004】
かかるタイプのゲームはユーザ側からすればゲーム自体は無料であるため気軽に楽しむことができるという利点があり、ゲーム提供者側からするとゲーム自体を無料にすることで利用者が増えるほどアイテム購入者が増えるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2000-107451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現存するゲームの中には、ゲームプレイのために現実の通貨(物理的通貨)を支払う必要のあるゲーム(有料ゲーム)も多い。このため、ゲームを行うターゲット層のうち、有料ゲームを行う層は限定されるともいえる。したがって、有料ゲームを運営する立場からみれば、新しい顧客を獲得するためには、上記のような無料ゲームを行うものや、ゲームをしないもののインターネットショッピングなどのインターネットサービスを利用する者等の取り込みが不可欠になる。しかしながら、そのために、有料ゲームを安易に値下げや無料化にすることは、事業継続性の点から好ましくない。
【0007】
本発明は、斯かる実情に鑑み、有料ゲームの新規ユーザの取り込むため集客システム及び集客プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の集客システムは、顧客のIDと、前記顧客によるゲーム料金の支払履歴と、前記顧客が保有するゲームポイントとが関連付けられたゲームプレイヤー記憶手段と、ゲーム提供者に対する前記顧客によるゲーム料金の円による支払いを受け付けるゲーム料金支払受付手段と、前記ゲームプレイヤー記憶手段における前記ゲーム料金の支払履歴を更新するゲーム料金支払い履歴更新手段と、前記ゲーム料金の支払いの対価として前記顧客に対し前記ゲームを提供するゲーム提供手段と、前記ゲームプレイヤー記憶手段に記憶され前記顧客のIDに関連付けられた前記ゲームポイントに対し、前記ゲームの成績に応じたゲームポイントを加算するゲームポイント更新手段と、顧客のIDと、前記顧客によるサービス料金の支払履歴と、前記顧客が保有するサービスポイントと、が関連付けられたサービスユーザ記憶手段と、他のサービス提供者に対する前記顧客のサービスポイント又は前記ゲームポイントによるサービス料金の支払いを受け付けるサービス料金支払い受付手段と、前記サービスユーザ記憶手段における前記サービス料金の支払履歴を更新するサービス料金支払い履歴更新手段と、前記サービス料金の支払いの対価として前記他のサービス提供者が所定のサービスを行うサービス提供手段と、前記サービスの使用履歴に応じたサービスポイントを、前記顧客のIDに紐づけられた前記サービスポイントに対して加算するサービスポイント更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の集客プログラムは、顧客のIDと、前記顧客によるゲーム料金の支払履歴と、前記顧客が保有するゲームポイントとが関連付けられたゲームプレイヤー記憶手段と、ゲーム提供者に対する前記顧客によるゲーム料金の円による支払いを受け付けるゲーム料金支払受付手段と、前記ゲームプレイヤー記憶手段における前記ゲーム料金の支払履歴を更新するゲーム料金支払い履歴更新手段と、前記ゲーム料金の支払いの対価として前記顧客に対し前記ゲームを提供するゲーム提供手段と、前記ゲームプレイヤー記憶手段に記憶され前記顧客のIDに関連付けられた前記ゲームポイントに対し、前記ゲームの成績に応じたゲームポイントを加算するゲームポイント更新手段と、顧客のIDと、前記顧客によるサービス料金の支払履歴と、前記顧客が保有するサービスポイントと、が関連付けられたサービスユーザ記憶手段と、他のサービス提供者に対する前記顧客のサービスポイント又は前記ゲームポイントによるサービス料金の支払いを受け付けるサービス料金支払い受付手段と、前記サービスユーザ記憶手段における前記サービス料金の支払履歴を更新するサービス料金支払い履歴更新手段と、前記サービス料金の支払いの対価として前記他のサービス提供者が所定のサービスを行うサービス提供手段と、前記サービスの使用履歴に応じたサービスポイントを、前記顧客のIDに紐づけられた前記サービスポイントに対して加算するサービスポイント更新手段と、してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、有料ゲームの新規ユーザの取り込むため集客システム及び集客プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】集客システムのシステム構成図である。
図2】ゲームサーバのハードウェア構成図である。
図3】ゲームサーバの機能ブロック図である。
図4】ゲームプレイヤーDBの概要を示す説明図である。
図5】ショッピングサーバの機能ブロック図である。
図6】サービスユーザDBの概要を示す説明図である。
図7】ゲーム提供処理の概要を示すフローチャートである。
図8】サービス提供処理の概要を示すフローチャートである。
図9】集客システムの概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に示すように、集客システム2は、ゲーム提供システム4と、ショッピングシステム6と、通信回線8とを備える。ゲーム提供システム4は、オンラインゲームを行うプレイヤーが使用する端末30と、端末30からの要求に対応して所定の処理を行うゲームサーバ40と、を備える。ショッピングシステム6は、オンラインショッピングを行う顧客が使用する端末30と、端末30からの要求に対応して、所定の処理を行うショッピングサーバ60と、を備える。また、端末30、ゲームサーバ40及びショッピングサーバ60の間は、通信回線8によって、互いに通信が可能となっている。
【0013】
端末30は、デスクトップPC、タブレットPCやスマートフォン等、所定の操作に従って、所定の要求信号をゲームサーバ40及びショッピングサーバ60に送信できるものであればよい。
【0014】
通信回線8は、有線通信回線と無線通信回線とのいずれを用いてもよい。
【0015】
図2に示すように、ゲームサーバ40は、CPU41と、RAM42と、ROM43と、外部記憶装置44と、入力装置45と、表示装置46と、入出力インターフェース48と、バス49と、を備えている。
【0016】
CPU41は、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されてサーバ40の各種サービスを実現する。RAM42は、いわゆるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)であり、CPU41の作業領域として使用される。ROM43は、いわゆるROM(リード・オンリー・メモリ)であり、CPU41で実行される基本OSや各種プログラム(例えば、ゲーム用プログラム)を記憶する。
【0017】
外部記憶装置44は、各種プログラムの演算結果などを記憶するものであり、内蔵型の記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)、着脱可能な記憶装置(例えば、メモリーカード等)がある。なお、外部記憶装置44としては、NAS(ネットワークアタッチストレージ)のように、通信回線50経由で接続されるものでもよい。また、RAM42と、ROM43と、外部記憶装置44と、を記憶ユニットと総称する。
【0018】
入力装置45は、入力キーやキーボード、マウスであり、各種情報を入力する。表示装置46は、ディスプレイであり、各種動作状態を表示する。入出力インターフェース48は、通信回線50(図1)における通信を可能にするものである。
また、入力装置45と、表示装置46と、入出力インターフェース48と、入出力手段と総称する。
【0019】
バス49は、CPU41、RAM42、ROM43、入力装置45、表示装置46、入出力インターフェース48などを一体的に接続して通信を行う配線となる。
【0020】
ROM43に記憶された基本OSや各種プログラムがCPU41によって実行されると、図3に示すように、サーバ40のCPU41は、ゲームの申し込みを受け付けるゲーム申込受付部41GAと、ゲーム料金の支払いを行うゲーム料金支払受付部41GBと、ゲーム料金の支払いを済ませたユーザに対しゲームの提供を行うゲーム提供部41GPと、ユーザのゲームの成績を記録するゲーム成績記録部41GLと、ゲームの成績に基づいて算出された所定のゲームポイントをユーザに紐づけるゲームポイント記録部41GRと、ユーザのゲームポイントを更新するゲームポイント更新部41GNと、広告部41GDと、を備える。ここで、ゲームポイントとは、ゲームのプレイに有利となるアイテムや情報と交換できるものである。
【0021】
外部記憶装置44には、ゲームプレイヤーDBが構築される。図4に示すように、ゲームプレイヤーDBには、プレイヤー氏名、プレイヤーID,プレイヤーパスワード、ゲーム料金の支払履歴、ゲーム使用履歴、ゲーム成績履歴、及びゲームポイント履歴等が含まれる。ゲーム使用履歴としては、使用したゲームの名称、ゲームのプレイ日、ゲームの進捗状況等が含まれる。
【0022】
ショッピングサーバ60も、ゲームサーバ40と同様の構成のため、同一の構成についてその詳細の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0023】
図5に示すように、ショッピングサーバ60のROMは、いわゆるROM(リード・オンリー・メモリ)であり、CPUで実行される基本OSや各種プログラム(例えば、オンラインショッピングサービス用プログラム)を記憶する。
【0024】
ショッピングサーバ60のROMに記憶された基本OSや各種プログラムがCPUによって実行されると、ショッピングサーバ60のCPU41は、サービスの申し込みを受け付けるサービス申込受付部41SAと、サービス料金の支払いを行うサービス料金支払受付部41SBと、サービス料金の支払いを済ませたユーザに対しサービスの提供を行うサービス提供部41SPと、サービスの使用履歴を記録する使用履歴記録部41SLと、使用履歴に基づいて算出された所定のサービスポイントをユーザIDに紐づけるサービスポイント記録部41SRと、ユーザのサービスポイントを更新するサービスポイント更新部41SNと、広告部41SDとを備える。
【0025】
ショッピングサーバ60の外部記憶装置44には、サービスユーザDBが構築される。図6に示すように、サービスユーザDBには、ユーザ氏名、ユーザID,ユーザパスワード、サービス料金支払履歴、サービス使用履歴及びサービスポイント履歴等が含まれる。サービス使用履歴としては、購入した商品の商品名、購入日、購入先、購入数、当該商品の広告情報(価格や商品画像やキャッチコピー等)等が含まれる。
【0026】
次に、集客システム2の利用方法について図7~9を用いて説明する。
【0027】
端末30とゲームサーバ40との間では、ゲーム提供処理100が行われる。ゲーム提供処理100は、図7、9に示すように、ゲームの申し込みを受け付けるゲーム申込受付ステップS110と、ゲーム料金の支払いを行うゲーム料金支払受付ステップS120と、ゲーム料金の支払いを済ませたユーザに対しゲームの提供を行うゲーム提供ステップS130と、ゲームの成績を記録するゲーム成績記録ステップS140と、ゲームの成績に基づいて算出された所定のゲームポイントをユーザに紐づけるゲームポイント記録ステップS150と、ユーザのゲームポイントを更新するゲームポイント更新ステップS160と、を備える。
【0028】
ゲーム申込受付ステップS110では、ゲームのプレイを希望する者が、端末30を介してゲームサーバ40に対してゲーム申込を要求すると、ゲーム申込受付部41GAは、当該端末30に対して、ゲームプレイヤーDBを参照した上で適正なログイン処理をおこなう。なお、ゲームを希望する者が登録されていない場合には、その者の情報をゲームプレイヤーDBに登録するプレイヤー登録処理を行う。
【0029】
ゲーム料金支払受付ステップS120では、ゲーム料金支払受付部41GBが、当該端末30に対して、ゲームのプレイ料金の支払いを要求する。端末30から支払いの承認が得られた場合には、決済がされる。ここでの決済は、円等の物理的通貨で支払われるものであり、ゲームポイントやショッピングシステム6で使用されるサービスポイントでの支払いは規制されている。
【0030】
ゲーム提供ステップS130では、ゲーム提供部41GPが、ゲーム料金の支払いを済ませたプレイヤーに対し所定のゲームを提供する。なお、ゲーム提供ステップS130は、ゲーム料金支払受付ステップS120の前に行われてもよい。
【0031】
ゲーム成績記録ステップS140では、ゲーム成績記録部41GLが、ゲームにおけるプレイヤーの成績を算出して、ゲームプレイヤーDBへ反映する。
【0032】
ゲームポイント記録ステップS150では、ゲームポイント記録部41GRが、ゲーム提供ステップS130におけるプレイヤーの成績に応じて、所定のゲームポイントを算出する。
【0033】
ゲームポイント更新ステップS160では、ゲームポイント更新部41GNが、算出したゲームポイントを、ゲームプレイヤーDBに記録されたゲームポイントに加算する。こうして、当該プレイヤーのゲームポイント履歴が更新される。さらに、ゲームポイント更新部41GNは、ゲームポイントからサービスポイントへの交換も行う。ゲームポイントからサービスポイントへの交換レートは、固定でもよいし変動でもよい。広告部41GDは、ゲームポイントからサービスポイントへの交換画面において、所定の広告を表示する。広告の内容としては、例えば、ショッピングシステム6で購入可能な商品や提供可能なサービス等がある。これらの広告の内容は、広告部41SDが広告部41GDへ提供する。
【0034】
端末30とショッピングサーバ60との間では、サービス提供処理200が行われる。サービス提供処理200は、図8~9に示すように、サービスの申し込みを受け付けるサービス申込受付ステップS210と、サービス料金の支払いを行うサービス料金支払受付ステップS220と、サービス料金の支払いを済ませたユーザに対しサービスの提供を行うサービス提供ステップS230と、サービスの使用履歴を記録する使用履歴記録ステップS240と、使用履歴に基づいて算出された所定のサービスポイントをユーザIDに紐づけるサービスポイント記録ステップS250と、ユーザのサービスポイントを更新するサービスポイント更新ステップS260と、を備える。
【0035】
サービス申込受付ステップS210では、ショッピングを希望する者が、端末30を介してショッピングサーバ60に対して申込を要求すると、サービス申込受付部41SAは、当該端末30に対して、サービスユーザDBを参照した上で適正なログイン処理をおこなう。なお、ゲームを希望する者が登録されていない場合には、その者の情報をサービスユーザDBに登録するユーザ登録処理を行う。
【0036】
サービス料金支払受付ステップS220では、サービス料金支払受付部41SBが、当該端末30に対して、サービス料金の支払いを要求する。端末30から支払いの承認が得られた場合には、決済がされる。この決済は、通常、円等の物理的通貨やサービスポイントで支払われる。なお、ゲームポイントによる支払いを希望する場合は、サービス料金支払受付ステップS220において、ゲームポイントからサービスポイントへの交換を行ってもよい。
【0037】
サービス提供ステップS230では、サービス提供部41SPが、サービス料金の支払いを済ませたユーザに対し所定のサービスを提供する。なお、サービス提供ステップS230は、サービス料金支払受付ステップS220の前に行われてもよい。
【0038】
使用履歴記録ステップS240では、使用履歴記録部41SLが、ユーザの使用履歴を記録し、サービスユーザDBへ反映する。
【0039】
サービスポイント記録ステップS250では、サービスポイント記録部41SRが、ユーザの使用履歴に応じて、所定のサービスポイントを算出する。
【0040】
サービスポイント更新ステップS260では、サービスポイント更新部41SNが算出したサービスポイントを、サービスユーザDBに記録されたゲームポイントに加算する。こうして、当該ユーザのサービスポイント履歴が更新される。
【0041】
ここで、ゲーム提供処理100では、ショッピングシステム6で使用されるサービスポイント(デジタル通貨)による支払いによって、ゲームポイントを得ることができる。デジタル通貨とは、サービスポイント、電子マネーや仮想通貨を含む。したがって、円等の物理的通貨を用いてゲームを行いながらも、デジタル通貨を用いてゲームを有利に進めることができる。また、ゲームポイントからデジタル通貨へ交換する際、ショッピングシステム6で購入可能な商品や提供可能なサービスについての広告が表示されるため、ゲームポイントからデジタル通貨への交換の動機づけが増す。
【0042】
なお、ゲーム提供ステップS130において、広告部41GDは、広告部41SDから受け取った情報に基づいて、所定の広告をゲームにおいて表示してもよい。この広告は、ゲームをしている他のプレイヤーから見えるため、他のプレイヤーに対し、ショッピングシステム6へ誘導することができる。広告表示となる情報としては、サービス使用履歴等を用いればよい。この広告表示は、プレイヤーの操作によってオン・オフの切り替えが可能であるが、ゲーム提供ステップS130において、プレイヤーが物理的通貨に替えて、サービスポイントによる支払いをした場合を契機に、広告表示がONとなることが好ましい。
【0043】
また、サービス料金支払受付ステップS220において、ゲームにおいて有用なアイテムや攻略方法等ゲームのプレイが有利となるゲーム情報を提供してもよい。なお、このようなゲーム情報の提供は、プレイヤーがサービスポイントとともに物理的通貨による支払いをした場合としてもよいし、プレイヤーが物理的通貨のみによる支払いをした場合としてもよい。これにより、新規のユーザをゲーム提供システム4へ誘導することができる。一方、このようなゲーム情報の提供を、ゲーム提供システム4で使用されるゲームポイントにより一部または全部の支払いを行った場合とした場合には、リピート化を促すことができる。このゲーム情報を生成するためには、ゲーム使用履歴等を用いてもよい。
【0044】
このように、本発明によれば、ゲーム提供システム4に登録されたプレイヤーを、ショッピングシステム6へ誘導するとともに、ショッピングシステム6に登録されたユーザをゲーム提供システム4へ誘導することができる。
【0045】
上記実施形態では、サービス提供者の一例として、オンラインショッピングとして説明したが、本発明はこれに限られず、インターネットを介在しない小売業でもよいし、小売業以外のサービス業(レンタル業、建築業、施工業や金融業等)でもよい。
【0046】
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0047】

2 集客システム
4 ゲーム提供システム
6 ショッピングシステム
8 通信回線
30 端末
40 ゲームサーバ
41 CPU
41GA ゲーム申込受付部
41GB ゲーム料金支払受付部
41GD 広告部
41GL ゲーム成績記録部
41GN ゲームポイント更新部
41GP ゲーム提供部
41GR ゲームポイント記録部
41SA サービス申込受付部
41SB サービス料金支払受付部
41SD 広告部
41SL 使用履歴記録部
41SN サービスポイント更新部
41SP サービス提供部
41SR サービスポイント記録部
60 ショッピングサーバ
100 ゲーム提供処理
200 サービス提供処理

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9