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  • 特許-浴室用配管導出構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】浴室用配管導出構造
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/20 20060101AFI20230124BHJP
   E03C 1/02 20060101ALI20230124BHJP
【FI】
E03C1/20 Z
E03C1/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018214540
(22)【出願日】2018-11-15
(65)【公開番号】P2019094766
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-08-24
(31)【優先権主張番号】P 2017222209
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501362906
【氏名又は名称】積水ホームテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】宮下 卓也
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-124512(JP,A)
【文献】特開2007-278006(JP,A)
【文献】実開昭62-172885(JP,U)
【文献】特開平10-024725(JP,A)
【文献】特開2003-232056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/00-1/33
A47K 3/02-4/00
F16L 3/00-5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室用防水パンに形成された開口部を通る配管を、水密をなして上記浴室用防水パンの上方に導出する構造において、
上記開口部を水密をなして覆うとともに、上記配管を水密をなして通す挿通部を有し、少なくとも上記挿通部を含む部位が弾性材料からなる導出部材と、
上記浴室用防水パンにおいて上記導出部材の下方に設けられ、上記配管を支持する垂直の支持筒部を有し、この支持筒部が上記挿通部の真下に配置されている芯出し部材と、
を備え、
上記浴室用防水パンは、発泡体層とこの発泡体層の上側の表皮層とを有し、上記開口部は上記発泡体層と上記表皮層を貫通して垂直に形成され、上記開口部の内周に上記発泡体層が露出しており、
上記発泡体層が露出した上記開口部の内周は、下方に向かって上記開口部の中心軸線に近づくように傾斜したテーパをなす支持領域を有しており、
上記芯出し部材は、上記開口部内に設けられ、外周が上記支持領域のテーパに対応するテーパをなす周壁を有し、この周壁の外周が上記開口部内周の上記支持領域に接することにより、上記浴室用防水パンの上面より低い位置で上記発泡体層に保持されていることを特徴とする浴室用配管導出構造。
【請求項2】
上記導出部材は、上方に起立する取付筒部を有するとともに上記開口部を覆う支持蓋と、上記取付筒部に水密をなして取り付けられた筒形状の弾性部材とを有し、
上記弾性部材が上記挿通部を有していることを特徴とする請求項に記載の浴室用配管導出構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室において給湯管や給水管等の配管を、浴室用防水パンの開口部から上方に導出させる構造に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室において、給湯管や給水管等の配管を、浴室用防水パンと床スラブとの間に通し、浴室用防水パンの開口部から上方に導出し、その先端を給水・給湯栓に接続する構成を採用する場合がある。
特許文献1には、上記配管を浴室用防水パンの開口部から上方に導出する構造が開示されている。簡単に説明すると、浴室用防水パンの開口部には、この開口部を覆うようにしてゴム製の導出部材が水密に装着されている。この導出部材には筒形状の挿通部が形成されており、この挿通部に配管が挿通されている。挿通部の上端部は締付バンドにより締め付けられており、これにより挿通部と配管との間の水密が確保されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-152873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配管は一般的に樹脂製であり、上方に曲げることにより浴室用防水パンの開口部および導出部材の挿通部を通すことができる。しかし、配管はその弾性により元の形状に戻ろうとするため、特許文献1のゴム製の導出部材では配管を垂直の起立状態に維持できず、配管が斜めに倒れてしまう。そのため、ゴム製の導出部材と配管との間の水密性が損なわれることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、浴室用防水パンに形成された開口部を通る配管を、水密をなして上記浴室用防水パンの上方に導出する構造において、
上記開口部を水密をなして覆うとともに、上記配管を水密をなして通す挿通部を有し、少なくとも上記挿通部を含む部位が弾性材料からなる導出部材と、
上記浴室用防水パンにおいて上記導出部材の下方に設けられ、上記配管を支持する垂直の支持筒部を有し、この支持筒部が上記挿通部の真下に配置されている芯出し部材と、
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、配管は、芯出し部材の支持筒部により垂直状態に保持され、その真上にある導出部材の挿通部を垂直または垂直に近い状態で挿通するので、配管と挿通部との間の良好な水密を確保することができる。
【0006】
好ましくは、上記浴室用防水パンは、発泡体層とこの発泡体層の上側の表皮層とを有し、上記開口部は上記発泡体層と上記表皮層を貫通して垂直に形成されており、上記芯出し部材は、上記発泡体層の開口部内に設けられている。
上記構成によれば、発泡体層を有する断熱構造の浴室用防水パンにおいて、発泡体層の開口部内のスペースを利用して芯出し部材を設置することができる。
【0007】
好ましくは、上記芯出し部材は、周壁を有し、この周壁が上記開口部内周に接した状態で、上記発泡体層に保持されている。
上記構成によれば、芯出し部材を安定して支持することができる。
【0008】
好ましくは、上記発泡体層の上記開口部の内周は、下方に向かって上記開口部の中心軸線に近づくように傾斜したテーパをなす支持領域を有し、上記芯出し部材の上記周壁の外周も、上記支持領域のテーパに対応するテーパをなしている。
上記構成によれば、芯出し部材を上方から発泡体層の開口部に差し込むだけで芯出し部材の取り付けを行うことができ、別途取り付けのための部材を必要としないので、コストの低減を図ることができる。
【0009】
好ましくは、上記導出部材は、上方に起立する取付筒部を有するとともに上記開口部を覆う支持蓋と、上記取付筒部に水密をなして取り付けられた筒形状の弾性部材とを有し、上記弾性部材が上記挿通部を有している。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、配管を垂直に導出することができ導出部材の挿通部と配管との間の良好な水密を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】浴槽側防水パンの複数の開口部のうちの1つに、本発明の一実施形態に係る配管導出構造を装着した状態を示す平面図である。
図2図1におけるII-II線に沿う配管導出構造の断面図である。
図3図2の配管導出構造を分解して示す断面図である。
図4】上記浴槽側防水パンの開口部の拡大平面図である。
図5】上記配管導出構造に用いられる芯出し部材の平面図である。
図6】(A)は上記配管導出構造に用いられる支持蓋の平面図、(B)は図6(A)のB-B線に沿う断面図である。
図7】(A)は複数の開口部のうち、配管導出構造が装着されない開口部を閉じる閉塞蓋の平面図、(B)は図7(A)のB-B線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、浴室ユニットが収められる建物内の床スラブもしくは浴室ユニット
用基礎には、平面長方形をなす浴槽側防水パン1(浴室用防水パン)と洗い場側防水パン2(浴室用防水パン)が設置され、両者の隣接する長辺同士が接続されている。
浴槽側防水パン1には浴槽(図示しない)が設置されている。浴槽側防水パン1は、支持脚を有する架台(図示しない)に支持されており、洗い場側防水パン2も支持脚に支持されている。
【0013】
図2図3に示すように、浴槽側防水パン1は、熱可塑性樹脂製の発泡体層10aとこの発泡体層10aの上面に積層された熱可塑性樹脂製の表皮層10bにより構成されている。本実施形態では、最初にポリスチレン(PS)、HIPS、ABS等のスチレン系樹脂シートを真空成形することにより、上述した浴槽側防水パン1の上面形状に対応した表皮層10bを得る。なお、表皮層10bの厚さは、例えば1~4mm、好ましくは1~3mm、より好ましくは1~2mmである。
その後で、発泡金型内に表皮層10bをセットし、ビーズ発泡成形により発泡ポリスチレン(EPS)製の発泡体層10aを得る。この発泡成形の過程で、発泡体層10aと表皮層10bが熱溶着されるので、両者を貼り合わせる工程を省くことができる。なお、これら発泡体層10aと表皮層10bを接着剤により貼り合わせてもよい。
洗い場側防水パン2も発泡体層を備えているが、本実施形態では浴槽側防水パン1と異なる層構造を有している。
【0014】
浴槽側防水パン1は、底部11と、その周縁の長辺に形成された立ち上がり部12,13と、短辺に形成された立ち上がり部14を有している。底部11には、洗い場側防水パン2寄りに排水口11aが形成され、この排水口11aには排水ユニット(図示しない)が装着されている。
【0015】
浴槽側防水パン1の一方の長辺に対応する立ち上がり部12が洗い場側防水パン2に接続されている。
浴槽側防水パン1の他方の長辺に対応する立ち上がり部13に2枚の壁パネル(図示しない)が設置され、2つの短辺の立ち上がり部14にそれぞれ1枚の壁パネルが設置されている。洗い場側防水パン2の周縁には、浴槽側防水パン1から離れた長辺に2枚の壁パネルが設置され、一方の短辺に1枚の壁パネルが設置され、他方の短辺にドアが設置されている。これら壁パネルとドアにより浴室が囲われている。
【0016】
上記浴槽側防水パン1の短辺には、底部11と立ち上がり部14との間に、その中間高さの棚部15が形成されており、各棚部15には、2つの開口部16が互いに離間して形成されている。開口部16は、上記発泡体層10aと表皮層10bを垂直に貫いている。
【0017】
開口部16は、平面長円形状をなしており、発泡体層10aの内周には、中間部から下端に至る支持領域16aを有している。この支持領域16aは、下端に向かって徐々に開口部16の中心軸線に近づくようなテーパをなしている。このテーパは、発泡体層10aの成形時の抜き勾配に相当し、そのテーパ角度は約2°である。
【0018】
図4に示すように、開口部16の上端部周縁には、ほぼ長円形状をなす環状のビス受け部材18が配置されている。このビス受け部材18は、PS、HIPS、ABS等のスチレン系樹脂製の射出成形品からなり、開口部16より大きく、径方向外方向に突出する複数例えば4つのボス部18aを有している。
【0019】
ビス受け部材18は発泡体層10aに埋め込まれている。具体的に説明すると、予め成形した表皮層10bの裏面にビス受け部材18を接着させた状態で、発泡金型にセットし、上述のビーズ発泡により発泡体層10aを成形する。このインサート成形により、ビス受け部材18が発泡体層10aに埋設されるとともに表皮層10bで覆われる。ビス受け部材18も表皮層10bと同様にスチレン系樹脂製であるので、発泡成形の工程において発泡体層10aと熱溶着され、一体化される。
なお、ビス受け部材18の内周も発泡体層10aにより覆われている。
【0020】
上記発泡金型の型面には4つの小さな突起が形成されており、これら突起に上記ビス受け部材18のボス部18aを位置させた状態で表皮層10bが発泡金型にセットされる。発泡成形時の発泡圧により、表皮層10bには、突起に対応した凹みが形成される。浴室施工現場において、この凹みをガイドにして錐により表皮層10bとビス受け部材18のボス部18aを穴あけ加工する。その結果、ビス受け部材18のボス部18aにタッピング穴18xが形成されるとともに、表皮層10bにタッピング穴18xと一致した挿通穴10xが形成される。
【0021】
浴槽側防水パン1の下側の空間に配置された架橋ポリエチエン製(樹脂製)の給水管P1(配管)と給湯管P2(配管)は、4つの開口部16のうちの選択された1つ(本実施形態では右下の開口部16)を通って、浴槽側防水パン1の上方に導出され、その先端が給水・給湯栓(図示しない)に接続されている。
【0022】
次に、選択された開口部16において給水管P1と給湯管P2を導出する配管導出構造5について、図2図3を参照しながら説明する。配管導出構造5は、芯出し部材20と、支持蓋30と、ゴム(弾性材料)からなる弾性部材40と、固定リング50と、締付バンド60とを備えている。支持蓋30と弾性部材40により、導出部材6が構成されている。芯出し部材20と支持蓋30と固定リング50は樹脂製の射出成形品からなり、剛性を有している。
【0023】
図3図5に示すように、芯出し部材20は、長円形状をなす底壁21と、底壁21の周縁から起立する周壁22と、底壁21の2箇所に形成された円形の穴の周縁から垂直に起立する支持筒部23と、底壁21と周壁22と支持筒部23を連ねるリブ24とを有している。周壁22の外周は下端に向かって徐々に開口部16の中心軸線に近づくようなテーパをなしている。このテーパ角度は上記開口部16の支持領域16aのテーパ角度と略等しいか若干大きい。
【0024】
芯出し部材20は、上方から開口部16に圧入することにより、図2に示すように開口部16内に設置される。芯出し部材20の周壁22のテーパをなす外周が、開口部16の内周のテーパをなす支持領域16aに接することにより、芯出し部材20は、別途取付部材を用いることなく、安定して保持されている。
【0025】
図3図6に示すように、支持蓋30は、平面長方形の蓋板部31と、蓋板部31から上方に垂直に突出する一対の取付筒部32とを有している。蓋板部31の周縁部は他の部位より低くなっており、その下面には環状をなす支持溝33が形成されており、この支持溝33には、パッキン38が嵌められている。蓋板部31の4隅部には、支持溝33より内側において、挿通穴31aが形成されている。
【0026】
図2に示すように、蓋板部31を上記浴槽側防水パン1の開口部16に被せ、ビス39(図1図6(A)参照)を、蓋板部31の挿通穴31aおよび表皮10bの挿通穴10xに通し、発泡体層10aに埋め込まれたビス受け部材18のタッピング穴18xにタッピングしながらねじ込むことにより、支持蓋30が浴槽側防水パン1に固定される。この状態で、圧縮されたパッキン38により支持蓋30と浴槽側防水パン1との間の水密が確保される。
【0027】
支持蓋30の2つの取付筒部32のそれぞれに、筒形状をなす弾性部材40が水密をなして取り付けられている。以下詳述する。
図3図6に示すように、取付筒部32は、下端部のリング被着部32aと、それより上側の弾性部材被着部32bとを有している。リング被着部32aは弾性部材被着部32bより径が大きく、両者の間に水平の段差部32cが形成されている。段差部32cの周縁には径方向外側に突出する複数の係合凸部32dが周方向に間隔をおいて形成されている。
【0028】
図3に示すように、弾性部材40は、下側の装着部41と、装着部41より小径をなす上側の挿通部42とを有している。装着部41の下端には、径方向外側に突出する環状の厚肉の鍔部43が形成されている。
図3に示すように、固定リング50の上端部には、径方向内側に突出する環状の押さえ
鍔部51が形成されており、その下端部には径方向内側に突出する複数の係合凸部52が周方向に間隔をおいて形成されている。
【0029】
図2に示すように、弾性部材40の装着部41を、支持蓋30の取付筒部32の弾性部材被着部32bに嵌め、鍔部43を段差部32cに載せた状態で、固定リング50を、その係合凸部52が取付筒部32の係合凸部32dの下側に係合されるようにして、リング被着部32aに取り付ける。弾性部材40の鍔部43は固定リング50の押さえ鍔部51と支持蓋30の段差部32cとの間で挟圧される。
【0030】
図2に示すように、芯出し部材20は導出部材6の下方に配置され、芯出し部材20の2つの支持筒部23は、2つの弾性部材40の挿通部42の真下に配置されている。より詳しくは、芯出し部材20の支持筒部23と、支持蓋30の取付筒部32と、弾性部材40の挿通部42が同一垂直軸線上に配置されている。
【0031】
給水管P1と給湯管P2は、上述した配管導出構造5を通って浴槽側防水パン1の上方に導出される。詳述すると、給水管P1と給湯管P2は上方に曲げられて開口部16内に配置された芯出し部材20の支持筒部23を通り、弾性部材40の挿通部42を通って上方に導出される。弾性部材40の挿通部42の上端部は最小径部をなしており、この上端部を締め付けバンド60により締め付けることにより、弾性部材40の挿通部42と給水管P1、給湯管P2との間の水密が確保される。
【0032】
上記構成において、給水管P1、給湯管P2は芯出し部材20の支持筒部23によって垂直に起立した状態を維持され、自身の弾性力によって斜めに倒れるのを禁じられている。その結果、給水管P1、給湯管P2が垂直または垂直に近い状態で弾性部材40の挿通部42に挿通されるので、両者の間の水密を良好に維持することができる。
【0033】
給水管P1と給湯管P2を導出するために選択されなかった開口部16は、図7に示す閉塞蓋80により閉塞される。図1は、選択されなかった3つの開口部16のうち左下の開口部16が閉塞蓋80により閉塞されている状態を示しているが、他の2つの開口部16も同様にして閉塞される。
【0034】
閉塞蓋80は支持蓋30と同様に、その周縁部に支持溝81が形成され、4隅に挿通穴82が形成されている。支持溝81にはパッキン88が装着されている。閉塞蓋80の開口部16周縁への装着は、支持蓋30と同様であるのでその詳細な説明を省略する。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採用することが可能である。
導出部材は弾性部材だけで構成してもよい。この場合、弾性部材が開口部の周縁部に水密をなして装着される。
上記実施形態では配管導出構造を浴槽側防水パンに配置したが、洗い場側防水パンに配置してもよい。
浴室用防水パンから導出される配管は、給水管、給湯管に限らず、例えば追い焚き用の配管であってもよい。
本願における浴室は、シャワーのみが可能な浴室(シャワー室)をも含む。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、浴室の給水管や給湯管等の配管を導出する構造に適用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 浴槽側防水パン(浴室用防水パン)
2 洗い場側防水パン(浴室用防水パン)
5 配管導出構造
6 導出部材
10a 発泡体層
10b 表皮層
16 開口部
16a 支持領域
20 芯出し部材
22 周壁
23 支持筒部
30 支持蓋
32 取付筒部
40 弾性部材
42 挿通部
P1 給水管(配管)
P2 給湯管(配管)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7