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  • 特許-箱形商品ディスペンサー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】箱形商品ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/52 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
B65D5/52 101Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019001797
(22)【出願日】2019-01-09
(65)【公開番号】P2020111344
(43)【公開日】2020-07-27
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000133157
【氏名又は名称】株式会社TANAX
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 一平
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-114156(JP,A)
【文献】実開昭61-111369(JP,U)
【文献】実開昭59-128272(JP,U)
【文献】特開2009-112713(JP,A)
【文献】特開平9-224789(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0284134(US,A1)
【文献】登録実用新案第3209372(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に一列に並んだ複数個の商品を収容するための収容空間を内部に有する箱本体と、
前記箱本体の前面に設けられた商品取り出し口と、
前記収容空間内に収容された複数個の商品の最後尾よりも後側の該収容空間内に配置された、前記最後尾を前方に押圧する、前記収容空間内において前後に伸縮自在な伸縮部材と、
を備え、
前記伸縮部材は、その両面が上下を向くように配置された複数の平板状の連結板を備えており、
隣接する連結板どうしは、前記収容空間の後方寄りの連結板の前端部と前記収容空間の前方寄りの連結板の後端部が、伸縮自在な弾性部材で互いに連結されており
前記伸縮部材が伸びた状態にあるときは前記複数の連結板が前後に並んだ状態となり、前記伸縮部材が縮んだ状態にあるときは前記複数の連結板が上下に重なった状態となる、
箱形商品ディスペンサー。
【請求項2】
請求項1に記載の箱形商品ディスペンサーであって、
前記連結板が、その前端部及び後端部の左右両側に切り欠きを有しており、
前記弾性部材が、前記後方寄りの連結板の前端部の左右両側に設けられた切り欠きと前方寄りの連結板の後端部の左右両側に設けられた切り欠きとの間に渡された輪ゴムである、
箱形商品ディスペンサー。
【請求項3】
請求項2に記載の箱形商品ディスペンサーであって、
前記連結板の裏面にスペーサーが設けられている、
箱形商品ディスペンサー。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の箱形商品ディスペンサーであって、
前記伸縮部材の前部に設けられた、前記商品の最後尾を面状で押す背押し部材を有する、
箱形商品ディスペンサー。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の箱形商品ディスペンサーであって、
前記箱本体の左右内側面に設けられた、前記収容空間の前方から後方に延在する案内溝を有しており、
前記伸縮部材は、伸縮方向両側の前記連結板の端部が前記案内溝に進入しつつ該案内溝に沿って伸縮する、
箱形商品ディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗等において商品を陳列するための箱形商品ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来一般的に用いられている商品陳列の方法として、複数個の同一商品を1個の箱(商品陳列箱)にまとめて収容しておき、該商品陳列箱の前方から1つずつ商品を取り出せるようにしたものがよく知られている。このような商品陳列箱を箱形商品ディスペンサーという。
【0003】
直方体又はそれに近い形状の商品の場合の従来一般的な箱形商品ディスペンサーは、複数個の商品を一列に整然と収容できるような寸法の箱であって、その前方(箱の正面)に、ユーザが商品を抜き取るための商品取り出し口が設けられたものである。さらに前記箱形商品ディスペンサーには、収容された複数個の商品を前方へ押圧する押し具が設けられているものがある。特許文献1には、前記箱形商品ディスペンサーの押し具として、2枚の矩形板を噛み合わせてX字状にしたものが開示されている。このX字状の押し具は、2枚の矩形板のそれぞれの中央に半分幅の切れ目を入れ、両切れ目を互いに逆方向にして両矩形を噛み合わせることにより構成される。こうして構成したX字状の押し具の前方側に隣接する2枚の腕板をゴムで互いに引っ張ることにより、それら2枚の腕板は近づき、X字状の押し具は前後方向に長く、天地方向には低くなる。これにより押し板が押され、該押し板を介して最後尾の商品の背を押す構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-289737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、収容空間に収容する商品の数が増えると、それに比例するようにX字状の押し具における2枚の矩形板の縦幅を大きくしなければならない。なぜなら、商品が少なくなった場合でも、前記X字状の押し具を前後方向に伸ばして、残存商品の背を押圧する押し板まで届かせる必要があるからである。しかし、2枚の矩形板の縦幅を大きくすると、逆に収納商品が多い場合にX字状の押し具を高さ方向に伸ばす必要があり、それを収納するために箱形商品ディスペンサーの高さも大きくしなければならない。
【0006】
本発明の課題は、収納すべき商品の数が増えても高さを大きくする必要のない箱形商品ディスペンサーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために成された本発明に係る箱形商品ディスペンサーは、
前後方向に一列に並んだ複数個の商品を収容するための収容空間を内部に有する箱本体と、
前記箱本体の前面に設けられた商品取り出し口と、
前記収容空間内に収容された複数個の商品の最後尾を前方に押圧する伸縮部材と、
を備え、
前記伸縮部材は、複数の連結板を備えており、
隣接する連結板どうしは、前記収容空間の後方寄りの連結板の前端部と前記収容空間の前方寄りの連結板の後端部が、弾性部材で互いに連結されている。
【0008】
この箱形商品ディスペンサーは、前記収容空間内前後方向に複数個の商品を一列に並べて収納する。このとき、並べられている商品の最後尾のものが、その後側に配置された伸縮部材によって収容空間の前方へ押圧されるので、並べられている商品全体が前方へ押圧される。したがって、ユーザが最前方の商品を抜き取ると次の商品が前方へ押し出されて、商品取り出し口付近に移動する。
【0009】
上記本発明に係る箱形商品ディスペンサーは、前記連結板が、その前端部及び後端部の左右両側に切り欠きを有しており、
前記弾性部材が、前記後方寄りの連結板の前端部の左右両側に設けられた切り欠きと前方寄りの連結板の後端部の左右両側に設けられた切り欠きとの間に渡された輪ゴムから構成されていることが好ましい。
【0010】
また、上記本発明に係る箱形商品ディスペンサーは、前記連結板の裏面にスペーサーが設けられていることが好ましい。これにより、伸縮部材が縮んで、隣接する連結板の間で輪ゴムが引き伸ばされるような状態となったとき、隣接する連結板の間に輪ゴムが存在できる空間が確保される。輪ゴムが存在できる空間を確保する点で、前記スペーサーは、輪ゴムの太さ程度又はそれよりも少し太い厚さを有することが好ましい。
【0011】
また、上記本発明に係る箱形商品ディスペンサーは、前記伸縮部材の前部に設けられた、前記商品の最尾を面状に押す背押し部材を備えることが望ましい。これにより、伸縮部材は背押し部材を介して商品を押圧するため、商品に押圧痕が残ることが防止される。
【0012】
また、上記本発明に係る箱形商品ディスペンサーの箱本体は、左右の内側面において、前記収容空間の前方から後方に延在する、前記伸縮部材を案内する案内溝を有することが望ましい。これにより、伸縮部材は、案内溝にガイドされて前後方向にスムーズに伸縮することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る箱形商品ディスペンサーは、収納すべき商品の数が増えても、全体の高さが大きくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る箱形商品ディスペンサーの側面図。
図2】伸縮部材の(a)上面図、(b)下面図。
図3】伸縮部材に含まれる隣接した連結板どうしの側面図であって、(a)は伸縮部材に外力が加わっていない状態、(b)は伸縮部材が外力によって縮んでいる状態。
図4】箱形商品ディスペンサーの収容空間に商品が収容されているときの側面図であって、(a)商品が1つだけ収容されている状態、(b)商品が複数収容されている状態。
図5】壁部材(a)及び背押し部材(b)の斜視図。
図6】伸縮部材の変形例を示す下面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
<1.構成>
本実施形態に係る箱形商品ディスペンサー1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、箱形商品ディスペンサー1の側面図である。
【0017】
箱形商品ディスペンサー1は、直方体又はそれに近い形状の商品を一列に複数個並べて収容するための収容空間7を有する箱本体3と、箱本体3の前面に設けられた商品取り出し口4と、前記収容空間7内に収容された複数個の商品の最尾を後ろから押圧する背押し部材6と、該背押し部材6に連結された伸縮部材2と、伸縮部材2の後端を支持する支持板10を備える。図1では、説明の便宜上、箱本体3を透視状態で示す。なお、箱形商品ディスペンサー1の収容空間7における商品の並び方向を「前後方向」と呼ぶ。
【0018】
<1-1.箱本体>
箱本体3は、前後方向に長い直方体状の外箱31とその内部の左右両側に配置された壁部材32とから構成されている。外箱31及び壁部材32は、例えば厚紙により形成されている。2個の壁部材32の対向面には、それぞれ収容空間7の前方から後方に延在する溝5が設けられている。図5(a)は前方から見て左側の壁部材32を示している。この図に示すように、溝5はそれぞれ壁部材32の高さ方向中央の位置に設けられている。壁部材32は、溝5よりも下側の部分が上側の部分よりも前後方向の長さが大きくなっている。溝5は、伸縮部材2及び背押し部材6の前後方向の移動をガイドする。
【0019】
商品取り出し口4は、外箱31の上面の前端部から前面の上半部にかかる部分を切り取ったような形状を有しており、ここから収容空間7に一列に収容される商品(最前部の商品)を取り出すことができる。商品取り出し口4が上記形状を有していることにより(言い換えると外箱31の前面の下半部が塞がれていることより)前端の商品が商品取り出し口4で停止するようになっている。また、外箱31の後面は開閉自在な蓋11によって塞がれている。
【0020】
<1-2.伸縮部材>
収容空間7に配置される伸縮部材2について、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0021】
図2(a)及び(b)は伸縮部材2の上面図及び下面図である。図3は伸縮部材に含まれる隣接した連結板どうしの側面図であって、同図の(a)は伸縮部材に外力が加わっていない状態、同図の(b)は伸縮部材が外力によって縮んでいる状態を示している。伸縮部材2は、前後方向に一列に並んだ複数の矩形の連結板20と、前後に隣接する連結板20どうしを連結する複数の輪ゴム23とから構成されている。各連結板20は厚さ1~2mm程度の厚紙から成り、その前後の左右両側には、それぞれ1個ずつ、計4個の丸形の切り欠き22が設けられている。
【0022】
前後に隣接する連結板20は次のように連結されている。前側にある連結板20の後部左右の切り欠き22と、後側にある連結板20の前部左右の切り欠き22が一致するように、前方にある連結板20が下に、後方の連結板20が上になるよう重ね合わせる。そして、重なり合った連結板20の左側の切り欠き22と右側の切り欠き22の間に輪ゴム23を渡して掛ける。これを、全ての連結板20について繰り返す。なお、本発明における弾性部材は環状であれば必ずしも輪ゴムでなくてもよく、ゴム紐等、紐状の弾性部材を結んで環状にしたものでもよい。
【0023】
連結板20の裏面には矩形状のスペーサー21が取り付けられている。スペーサー21は、その4個の頂点が連結板20の4個の切り欠き22の近傍に位置する大きさを有している。スペーサー21は、伸縮部材2を縮めるために、隣接する連結板20の間で輪ゴム23が引き延ばされたとき、隣接する連結板20の間で輪ゴム23が存在できる空間を確保するためのものである。従って、スペーサー21の厚さは、輪ゴム23の太さと同程度又はそれよりも少し太いことが望ましい。
【0024】
重なり合った連結板20の左右の切り欠き22に輪ゴム23が掛け渡されたとき、輪ゴム23は左右方向に少し引き延ばされた状態になる。これにより、伸縮部材2に外力が加わっていないときは、図2(a)及び(b)に示すように、切り欠き22が一致した状態で連結板20が重なった状態となる。
【0025】
<1-3.背押し部材>
図5(b)に示すように、背押し部材6は、背押し板62と、その左右の高さ方向中央に設けられた凸片61と、背押し板62の後面の上部と下部に設けられた上部移動部材63aと下部移動部材63bとから構成されている。凸片61は、壁部材32に形成された溝5とほぼ同じ高さに設けられている。また、下部移動部材63bの高さd2は、溝5の下面の高さd1とほぼ同じである。さらに、上部移動部材63a及び下部移動部材63bは1個の連結板20の前後方向の長さとほぼ同じ前後方向の長さを有しており、両移動部材63a、63bの間は収容凹部8となっている。
【0026】
<2.箱形商品ディスペンサーの組立>
箱形ディスペンサー1は次のようにして組み立てられる。まず、伸縮部材2の最前部の連結板20の前端を、背押し部材6の下部移動部材63bの上面の前端に、例えば、粘着テープや接着剤などを用いて取り付ける。また、伸縮部材2の最後部の連結板20の後端部に、支持板10を、例えば、粘着テープや接着剤などを用いて取り付ける。支持板10は、収容空間7の底面から上部移動部材63aの下面までの高さよりもやや小さい長さを有している。
【0027】
この状態で、外箱31の後面の蓋11を開けて、壁部材32を外箱31内部の左右両側に配置し、背押し部材6、伸縮部材2及び支持板10を箱本体3の収容空間7に配置する。このとき、背押し板62の凸片61を溝5に差し込むとともに、連結板20の左右両端部を溝5に挿入する。この状態では、伸縮部材2の長さは収容空間7よりも若干長く、伸縮部材2の後端部と支持板10は箱本体3の外に位置しているため、支持板10を前方に押し込みつつ蓋11を閉める。これにより、背押し部材6は伸縮部材2によって前方に付勢された状態となる。また、背押し部材6及び伸縮部材2は、溝5にガイドされ、前後方向にスムーズに移動することができる。
【0028】
<3.箱形商品ディスペンサーの使用態様>
箱形商品ディスペンサー1の使用態様について、図4及び図5を参照しながら説明する。ただし、図4では図を見やすくするために壁部材32の図示を省略する。
【0029】
箱形商品ディスペンサー1を使用するにあたっては、商品取り出し口4より背押し部材6を後方に押しながら複数の商品9を順に箱本体3の中に入れる。これにより、収容空間7に、複数個の商品9が前後方向に一列に並んでいく。また、背押し部材6が押されることによって伸縮部材2は徐々に縮む。このとき、伸縮部材2の最前部の連結板20よりも最後部の連結板20が高い位置にあるため、前側にある連結板20は後側の連結板20の下部に入り込む。そして、図4(b)に示すように、収容空間7の全体が商品9で埋まると、背押し部材6の後面にある収容凹部8に伸縮部材2が入り込んだ状態となる。
【0030】
またこのとき、前後に隣接する2枚の連結板20に渡された輪ゴム23は、図3(b)に示すように前後方向に伸び、該2枚の連結板20の間に存在するが、連結板20の裏面のスペーサー21によって、輪ゴム23が存在する空間が確保される。
【0031】
収容空間7に複数の商品9が収容されているとき、最後尾の商品9の後面には伸縮部材2に前方に付勢された背押し板62が当接する。従って、商品9は常に前方に付勢された状態となる。これにより、ユーザが最前部の商品9を商品取り出し口4から取り出すと、次に並べられている商品9が前に詰められ、商品取り出し口4付近に移動する。
【0032】
また、箱本体3の左右の内側面に溝5が設けられており、連結板20及び背押し部材6は溝5に沿って前後方向に移動する。このことから、伸縮部材2が伸縮するときに各連結板20が上に浮き上がってしまうことにはならず、背押し部材6を確実に前方へ付勢することができる。
【0033】
<4.変形例>
本発明は上記した実施形態に限らず、例えば以下のように変形することが可能である。 上記の実施形態では、伸縮部材2の前側に背押し部材6を配置したが、伸縮部材2が直接商品9を押圧してもよい。
【0034】
上記の実施形態では、背押し部材6に上部移動部材63a及び下部移動部材63bを設けたが、上部移動部材63aのみ、又は、下部移動部材63bのみが設けられていてもよく、両移動部材63a、63bが共に形成されていなくてもよい。
【0035】
上記の実施形態では、収容空間7の高さ方向中央付近に伸縮部材2を配置したが、例えば高さの小さい商品の場合は、収容空間7の下部付近に伸縮部材2を配置してもよく、この場合は溝5も壁部材32の高さ方向下部に設けるとよい。また、該溝5は必ずしも形成されていなくてもよい。
【0036】
上記の実施形態では、商品取り出し口4の開口部の大きさは、収容空間7から収容対象の商品を1つだけ抜き出せる程度とすることが、好ましい。
【0037】
上記の実施形態では、伸縮部材2の切り欠き22は、必ずしも丸形に形成されていなくてもよく、例えば、図6に示すようにV字形切り欠き22aが形成されてもよい。また、伸縮部材2の最前部に位置する連結板20の前部、及び最後部に位置する連結板20の後部には、切り欠き22が形成されていなくてもよい。
【0038】
上記の実施形態では、スペーサー21は、必ずしも連結板20の裏面の中央の位置に設けられる必要はない。例えば、図6に示す変形スペーサー21aのように連結板20の前端部及び後端部それぞれの位置に形成されてもよい。
【0039】
前後に隣接する連結板20は、必ずしも前寄りにある連結板20が下に、後寄りにある連結板20が上になるよう重ね合わせる必要はなく、前寄りにある連結板20が上に、後寄りにある連結板20が下になるように連結してもよい。
【0040】
上記の実施形態では、外箱31と壁部材32は必ずしも分かれて形成されていなくてもよく、例えば外箱31と壁部材32が一体化されていてもよい。
【0041】
蓋11は必ずしも箱本体3の後面に設けられていなくてもよく、例えば箱本体3の上面に設けてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1…箱形商品ディスペンサー
2…伸縮部材
3…箱本体
31…外箱
32…壁部材
4…商品取り出し口
5…溝
6…背押し部材
61…凸片
62…背押し板
63a…上部移動部材
63b…下部移動部材
7…収容空間
8…収容凹部
9…商品
10…支持板
11…蓋
20…連結板
21…スペーサー
21a…変形スペーサー
22…切り欠き
22a…V字形切り欠き
23…輪ゴム
図1
図2
図3
図4
図5
図6