(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】ネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 84/18 20090101AFI20230124BHJP
H04W 40/24 20090101ALI20230124BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20230124BHJP
【FI】
H04W84/18
H04W40/24
H04W56/00
(21)【出願番号】P 2019529300
(86)(22)【出願日】2017-08-08
(86)【国際出願番号】 AU2017050833
(87)【国際公開番号】W WO2018027264
(87)【国際公開日】2018-02-15
【審査請求日】2020-08-07
(32)【優先日】2016-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519044818
【氏名又は名称】コグニアン テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】スラブ ジンジャー
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0256401(US,A1)
【文献】特表2015-529998(JP,A)
【文献】特開2003-198556(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0037449(US,A1)
【文献】国際公開第2014/092534(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0213580(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、
該複数のデバイスの
40~100%が、データを送信すること及びデータを受信することのうちの1つ以上を行うことができ
、
デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし
、
該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づいてそれら自体を設定し
、
該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、
該ネットワークシステムに参加し得るデバイスは、該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの1つのデバイスに対して、少なくとも1つの以前の設定を含む参加要求を送信するよう構成される、
前記ネットワークシステム。
【請求項2】
前記ネットワークシステムが、アクセスポイントを有さず、かつルーターを有さず、
前記複数のデバイスの40~100%が、時間的に同期している、請求項1記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記複数のデバイスの
40~100%が、時間的に同期しており、
前記ネットワークシステムが、内部干渉のないものである、請求項1
又は2記載のネットワークシステム。
【請求項4】
ネットワークビルドアップ時間が、10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、
又は10ミリ秒未満である、請求項1
~3のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【請求項5】
デバイスの数が、Nであり
、
ネットワークビルドアップ時間が、100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、
又は0.001*N秒未満である、請求項1~3のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、リピートタイムスロット及び/又は変調及び/又は代替経路を介してパケット誤り率及び/又はメッセージ誤り率を動的に調節する、請求項1~
5のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【請求項7】
少なくとも1つの隣接するネットワークを構成する前記複数のデバイスの
40~100%が、時間的に同期されている、請求項1~
6のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、水晶のドリフトを推定する、請求項1~
7のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し
、
該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、どのアプリケーションに該パケットが属するかを決定する、請求項1~
8のいずれか1項記載のネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2016年8月8日に出願された米国仮特許出願第62/372,081号の優先権を主張する。該優先権出願は、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(分野)
本開示は、概して、ネットワークに関する。ある実施態様は、そのようなネットワークの内部で用いられるシステム、方法、及び/又はデバイスであって、複数のデバイスの少なくとも相当な部分が、該複数のデバイスのうちの1つ以上の隣接デバイスと相互作用してそのようなネットワークを構成することができる、前記システム、方法、及び/又はデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
ネットワークは、該ネットワーク内のデバイス/ノード間でデータ及び/又は他の情報を特定の経路を通じて送る多くのアプリケーション領域で利用されている。例えば、スタートポロジーネットワークは、ライト、スイッチ、及びセンサー間でデータ及び/又は他の情報を特定の経路を通じて送る照明アプリケーションにおいて用いられる。あるネットワークは、目的地に到達するまでアクセスポイントからデバイスへメッセージを再送信することによって実質的に連続的な接続を可能にし、あるネットワークは、干渉の周囲の再設定を可能にする。
【0004】
1つの手法は、葉がアクセスポイントである樹木を形成し得る有線接続されたアクセスポイントの組を作ることである。これらのルーターは、典型的には、種々の要求の厳しいバンド幅及び低遅延のアプリケーション(動画など)の役に立つ高速のリンクを維持することができる必要がある。その後、アクセスポイントは、Wi-Fi及び/又はBLEを用いて、エンドデバイスと通信する。本手法は、監視カメラの配備などのようなアプリケーションに適し得る。
【0005】
別のセットの新たなアプリケーションは、主に静止デバイスの相互接続を伴う。この形態の問題を有するスペースは、例えば、照明制御、スマートグリッド、ホームオートメーション、ビルディングオートメーション、センサー及びコントローラーのネットワーク、並びにアドホックネットワークアプリケーションである。
【0006】
当技術分野において公知のアクセスポイント手法は、資源限界によって制約を受ける。アクセスポイントが管理し得るデバイスの数は限られる。アクセスポイントの有線接続はまた、エンドデバイス接続性の費用を増加させる。
【0007】
非時刻同期メッシュネットワークには、バッテリー駆動デバイス用のホップを1個、2個、又は5個を超えて有することができないという欠点がある。これにより、そのようなメッシュネットワークを用い得るアプリケーションが制限される。
【0008】
従来型時刻同期メッシュネットワークには、妥当な数のホップを提供する能力が限られる及び内部干渉を理由として高密度のネットワークを網目に作ることができないという欠点がある。
【0009】
従来、無線ネットワークは、典型的には、少なくとも1つのゲートウェイ、アクセスポイント、又はルーターを有する。このことは、多くの場合、専用のハードウェアが必要となることに繋がり、また、障害及び/又はセキュリティー攻撃の単一点を提供してしまう。
【0010】
従って、無線ネットワーク内での本明細書に開示されるこれらの問題及び他の問題を扱うためのシステム、方法、及び/又はデバイスが望まれる。本開示は、本明細書における解説から明らかとなるであろうように、従来技術の不利な点のうちの少なくとも1つを克服及び/又は改善することを対象とする。
【発明の概要】
【0011】
(概要)
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づいてそれら自体を設定する、前記ネットワークシステムに関する。
【0012】
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;該ネットワークが、アクセスポイントを実質的に有さず、かつルーターを実質的に有さず;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期している、前記ネットワークシステムに関する。
【0013】
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークを構成する該複数のデバイスの該相当な部分が、時間的に同期しており、かつ該ネットワークが、実質的に内部干渉のないものである、前記ネットワークシステムに関する。
【0014】
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークシステムを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、及び10ミリ秒未満のうちの1つ以上である、前記ネットワークシステムに関する。
【0015】
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;ネットワークを構成するデバイスの数が、Nであり;かつ該ネットワークシステムを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、及び0.001*N秒未満のうちの1つ以上である(ここで、記号「*」は、乗算関数を表す)、前記ネットワークシステムに関する。
【0016】
ある実施態様は、複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ隣接するネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期され得る、前記ネットワークシステムに関する。
【0017】
ある実施態様は、ローカルネットワーク情報に基づいて、前記複数のデバイスの少なくとも一部を、ネットワークを構成するよう設定するための方法であって;該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;かつデバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とする;前記方法に関する。
【0018】
非一時的なコンピューター可読記憶媒体内に具体化し得る処理システムにこれらの方法を実施させるように適合されたコンピュータープログラム命令も開示される。
【0019】
概要に記載した実施態様に加えて、他の実施態様も、本明細書、図面、及び特許請求の範囲に開示される。概要は、ありとあらゆる実施態様を含むことを意味せず;組合せ又は変形形態が、本開示とともに想定される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
(図面の簡単な説明)
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、及び利点が、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面に関連してより良く理解されるであろう。
【0021】
【
図1】
図1は、以下のもの:ビーコン、ネットワーク情報、参加要求、及び設定応答のうちの1つ以上の送受信用に割り当てられたタイムスロットを含む保守チャネルの例示的な実施態様を示す。
【0022】
【
図2】
図2は、ローカルネットワーク情報の例示的な実施態様を示す。
【0023】
【
図3】
図3は、ネットワークに参加するデバイスのプロセスの例示的な実施態様を示す。
【0024】
【
図4】
図4は、複数の経路を含むネットワークの例示的な実施態様を示す。
【0025】
【
図5】
図5は、ネットワークに参加すべく参加要求を送るデバイスのプロセスの例示的な実施態様を示す。
【0026】
【
図6】
図6は、デバイスのうちの相当な部分がネットワークに参加した後の、ネットワーク設定の例示的な実施態様を示す。
【0027】
【
図7】
図7は、リレーを含むネットワークの例示的な実施態様を示す。
【0028】
【
図8】
図8は、ネットワークに入力される及びネットワークから受信されるデータを示す例示的な実施態様を示す。
【0029】
【
図9】
図9は、データを廃棄する前後でのパケットの例示的な実施態様を示す。
【0030】
【
図10】
図10は、デバイスが異なるサイクルで報告を行うよう構成される設定の例示的な実施態様を示す。
【0031】
【
図11】
図11は、肯定応答パケット(acknowledgement packet)の例示的な実施態様を示す。
【0032】
【
図12】
図12は、隣接チャネル干渉の例示的な実施態様を示す。
【0033】
【
図13】
図13は、ネットワークに参加するデバイスの例示的な実施態様を示す。
【0034】
【
図14】
図14は、デバイスがネットワークに参加した後のネットワークを構成する複数のデバイスの例示的な実施態様を示す。
【0035】
【
図15】
図15は、無線照明制御システムの例示的な実施態様を示す。
【0036】
【
図16】
図16は、有線無線混合型照明制御システムの例示的な実施態様を示す。
【0037】
【
図17】
図17は、資産管理システム及び/又は人追跡システムの例示的な実施態様を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
(詳細な説明)
本開示を、いくつかの例が添付の図面に示される1つ以上の実施態様を参照してさらに詳細に説明する。例及び実施態様は、説明として提供されたものであり、本開示の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。更に、一実施態様の一部として図示又は記載される特徴が、それら自体で用いられて別の実施態様を提供してもよく、一実施態様の一部として図示又は記載される特徴が1つ以上の別の実施態様と共に用いられてさらなる実施態様を提供してもよい。本開示は、これらの変形形態及び実施態様、並びに別の変形形態及び/又は変更形態を含む。
【0039】
本明細書において用いられる「を含む/を備える(comprise)」という用語及びその誘導体(例えば、を含む/を備える(comprises)、を含むこと/を備えること(comprising))は、それが指す特徴が含まれるものとして解釈されるべきであり、特に断りや暗示のない限り、追加の特徴の存在を排除することを意味しない。
【0040】
本明細書に開示されるある実施態様は、メッシュネットワーク、無線ネットワーク、有線デバイス/ノード及び無線デバイス/ノードの双方を有するネットワークであり得る。該ネットワークは、デバイスであって、該デバイスの相当な部分が無線のものである、前記デバイスを備え得る。前記ネットワークは、デバイスであって、該デバイスの第1の部分が、無線のものであり、かつ該デバイスの第2の部分が、有線のものである、前記デバイスを備え得る。
【0041】
本明細書で使用される、複数のデバイスの相当な部分は、該複数のデバイスの40%、該複数のデバイスの50%、該複数のデバイスの70%、該複数のデバイスの80%、該複数のデバイスの90%、該複数のデバイスの95%、該複数のデバイスの99%、又は該複数のデバイスの100%を意味する。
【0042】
本明細書で使用される、複数のデバイスの相当な部分は、該複数のデバイスの40%~60%、該複数のデバイスの50%~70%、該複数のデバイスの60%~80%、該複数のデバイスの70%~90%、該複数のデバイスの80%~100%、又は該複数のデバイスの90%~100%を意味する。
【0043】
本明細書で使用される、ルーターを実質的に有さないは、ネットワーク内のルーターの量が、以下のもの:ネットワークを構成する複数のデバイスのうちのゼロ個、1個、2個、0.001%~0.01%、0.01%~0.1%、及び0.1%~1%のうちの1つ以上であることを意味する。
【0044】
本明細書で使用される、アクセスポイントを実質的に有さないは、ネットワーク内のアクセスポイントの量が、以下のもの:ネットワークを構成する複数のデバイスのうちのゼロ個、1個、2個、0.001%~0.01%、0.01%~0.1%、及び0.1%~1%のうちの1つ以上であることを意味する。
【0045】
本明細書で使用される、内部干渉は、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの第1のデバイスが、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの第2のデバイスへとデータを送信し、かつ該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの第3のデバイスが、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの第4のデバイスへとデータを送信し;かつ該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第1のデバイスと該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第4のデバイスとの間の距離が、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第1のデバイスと該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第4のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第4のデバイスが、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第1のデバイスからの妨害を原因として、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該第3のデバイスからの該データを受信するのを失敗することを意味する。
【0046】
本明細書で使用される、実質的に内部干渉がないネットワークは、ネットワークを構成する複数のデバイスであって、該ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスからの干渉の確率が、0%、0%~0.00001%、0.00001%~0.0001%、0.0001%~0.001%、及び0.001%~0.01%である、前記複数のデバイスを意味する。
【0047】
本明細書で使用される、ネットワークビルドアップ時間は、ネットワークを構成するデバイスの数が、該ネットワークを構成し得る複数のデバイスの少なくとも70%、80%、90%、95%、又は99%である時間を意味する。
【0048】
時刻同期
【0049】
本明細書で使用される、同期する及び/又は時間的に同期する及び/又は時刻同期は:少なくとも2つのデバイスが、実質的に同じ時間に動作を行うこと及び/又は少なくとも2つのデバイスが、実質的に同じ時間を参照することを意味する。
【0050】
本明細書で使用される、動作は、以下のもの:中断、MPU命令、受信装置をオンにすること、受信装置をオフにすること、送信装置をオンにすること、送信装置をオンにすること、発振器をオンにすること、発振器をオフにすること、及び他の動作のうちの1つ以上を意味する。
【0051】
本明細書で使用される、複数のデバイスのうちのあるデバイスの近くにあるものは、前記複数のデバイスのうちのデバイスの部分又は相当な部分であって、該複数のデバイスのうちの該あるデバイスと、該複数のデバイスのうちのデバイスの該部分又は該相当な部分の相当な部分との間の距離が、該複数のデバイスのうちの該あるデバイスと、該複数のデバイスのうちの該デバイスのうちの該部分又は相当な部分の該相当な部分との間の通信を可能とする、前記部分又は相当な部分を意味する。
【0052】
ある実施態様において、実質的に同じ時間は、少なくとも2つの動作の間の時間差が、1百万分率(ppm)、5ppm、10ppm、20ppm、30ppm、50ppm、又は100ppm未満であることを意味し得る。
【0053】
ある実施態様において、実質的に同じ時間は、少なくとも2つの動作の間の時間差が、1~5ppm、5~10ppm、10~20ppm、10~30ppm、20~50ppm、又は40~100ppmであることを意味し得る。
【0054】
ある実施態様において、実質的に同じ時間は、少なくとも2つの動作の間の時間差が、1マイクロ秒、5マイクロ秒、10マイクロ秒、50マイクロ秒、100マイクロ秒、200マイクロ秒、500マイクロ秒、1ミリ秒、2ミリ秒、5ミリ秒、又は10ミリ秒未満であることを意味し得る。
【0055】
ある実施態様において、実質的に同じ時間は、少なくとも2つの動作の間の時間差が、1~5マイクロ秒、5~10マイクロ秒、10~50マイクロ秒、50~100マイクロ秒、50~200マイクロ秒、100~500マイクロ秒、500マイクロ秒~1ミリ秒、1~2ミリ秒、2~5ミリ秒、又は5~10ミリ秒であることを意味し得る。
【0056】
本明細書に開示されるある実施態様は、メッシュネットワーク、無線ネットワーク、又はデバイスの第1の部分が、有線のものであり、かつ該デバイスの第2の部分が、無線のものであるネットワークを構成する複数のデバイスであって、該複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期されている、前記デバイスを対象とし得る。
【0057】
ある実施態様において、時刻同期は、以下の手段のうちの1つ以上によって、すなわち、1つ以上のRFチャネル上でリスンしかつ以下のこと:フレームの開始、同期シーケンスの開始、該同期シーケンスの予め規定された数の記号の受信、データの開始、該フレームの終了、該同期フレームの終了、及び予め規定された数のデータ記号を受信することのうちの1つに基づいてそのクロックを調整するデバイスによって達成し得る。
【0058】
本明細書で使用される、隣接するネットワークは、第1のネットワークを構成する複数のデバイス及び少なくとも1つの第2のネットワークを構成する少なくとも1つの第2の複数のデバイスであって、該第1のネットワークのうちの少なくとも1つのデバイス及び該少なくとも1つの第2のネットワークのうちの少なくとも1つのデバイスが、該第1のネットワークのうちの該少なくとも1つのデバイスと、該少なくとも1つの第2のネットワークのうちの該少なくとも1つのデバイスとの通信を可能とする距離の範囲内にある、前記デバイスを意味する。
【0059】
ある実施態様において、隣接するネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期され得る。隣接するネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、クロックマスターとして動作するよう選定され得る。クロックマスターデバイスは、実質的に規則的な間隔でメッセージを送信し得るとともに、これらのメッセージは、隣接するネットワークを構成する該複数のデバイスの少なくとも一部によって、それらのクロックを同期するように用いられてもよい。
【0060】
ある実施態様において、クロックマスター選定プロセスは、以下のこと:ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、それ自身を、クロックマスターとして提供すること;ネットワークを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該少なくとも1つのデバイスのネットワークアドレスに対応するビットを設定することによって、投票パケットを埋め得ること;該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該少なくとも1つのデバイスが、以前のクロックマスターのうちの1つ以上によって発信された以下のパケット:予め規定された数の連続したパケット、該予め規定された数の連続したパケットの50%、該予め規定された数の連続したパケットの75%、該予め規定された数の連続したパケットの90%、該予め規定された数の連続したパケットの50%~75%、該予め規定された数の連続したパケットの60%~90%、該予め規定された数の連続したパケットの80%~100%、及び予め規定された時間間隔内での予め規定された数のパケットのうちの1つ以上を受信しなかった場合に、該ネットワークを構成する該複数の該デバイスのうちの該少なくとも1つのデバイスは、新たなクロックマスターに投票し得ることを伴い得る。
【0061】
保守チャネル及びビーコン
【0062】
ある実施態様において、第2のネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスは、第1のネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスからの第1のネットワークタイミング情報を含み得るビーコンを受信し得る。該第2のネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスは、該第1のネットワークタイミング情報を、第2のネットワーククロックマスターに送信し得る。該第2のネットワーククロックマスターは、該第2のネットワークが、該第1のネットワークと同期されるように、該第2のネットワークを再同期し得る。
【0063】
ある実施態様において、RFチャネルは、以下のもの:狭帯域RFチャネル、広帯域RFチャネル、及び超広帯域RFチャネルのうちの1つ以上を意味し得る。別の適当なRFチャネルを用いてもよい。
【0064】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスは、以下のもの:内部クロック、水晶ベースのクロック、RC発振器、及び外部発振器のうちの1つ以上に基づいて、データ送信を開始させ得る。
【0065】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスは、所与の温度に対する水晶のドリフトの速度及び方向を学習し得るとともに、水晶のドリフトを補償し得る。他の実施態様において、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスは、以下のもの:ドリフトの方向、ドリフトの速度、及び温度のうちの1つ以上を記録し得る。
【0066】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分は、専用の保守チャネルを用いてビーコン情報を送信し得る。該ビーコン情報は、以下のもの:ネットワークID、サイクル数、及び時間周期長のうちの1つ以上を含み得る。ビーコン情報は、暗号化され得る。該ネットワークを構成する該複数のデバイスの該相当な部分は、暗号化及び/又は復号化キーを用いて前もって設定され得る。
【0067】
ある実施態様において、暗号化及び/又は復号化キーは、公開鍵暗号を用いて、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部の中にロードされ得る。
【0068】
ある実施態様において、暗号化及び/又は復号化キーは、公開鍵暗号を用いて、ネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分の中にロードされ得る。
【0069】
ある実施態様において、ネットワークに参加し得る複数のデバイスの相当な部分を、暗号化及び/又は復号化キーを用いて前もって設定し得る。
【0070】
ある実施態様において、暗号化及び/又は復号化キーは、公開鍵暗号を用いて、ネットワークに参加し得る複数のデバイスの一部の中にロードされ得る。
【0071】
ある実施態様において、暗号化及び/又は復号化キーは、公開鍵暗号を用いて、ネットワークに参加し得る複数のデバイスの相当な部分の中にロードされ得る。
【0072】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部は、予め規定された時刻にかつ/又は予め規定された時間間隔で、保守チャネル上でビーコン情報を送信し得る。
【0073】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの、保守チャネル上でビーコン情報を送信するデバイスの数は、該ネットワークを構成する該複数のデバイスの少なくとも10%、20%、30%、50%、70%、90%、又は100%であり得る。
【0074】
ある実施態様において、ビーコン情報は、クリアテキストとして送信され得るとともに、署名され得る。該ネットワーク情報に署名することは、DoS攻撃(denial of service attacks)の重症度を低下させるのに役立ち得る。該ネットワーク情報に署名することは、AES-128、AES-256、AES-512、又は任意の他のブロック署名法を用いて行い得る。
【0075】
ある実施態様において、保守チャネル上でビーコン情報を送信するネットワークを構成する複数のデバイスの一部は、該ビーコン情報を、以下の時刻:ランダムに選択された時刻、規定の時刻、タイムスロット内のランダムに選択されたオフセット、タイムスロット内の規定のオフセット、数式を適用することによって得られる時刻、及び数式を適用することによって得られるタイムスロット内のオフセットのうちの1つ以上で送信し得る。
【0076】
ある実施態様において、保守チャネルは、CDMAシーケンスであり得る。
【0077】
ある実施態様において、保守チャネルは、FDDシーケンスであり得る。
【0078】
ある実施態様において、保守チャネルは、UWCDMAシーケンスであり得る。
【0079】
ある実施態様において、RFチャネルは、CDMAシーケンスであり得る。
【0080】
ある実施態様において、RFチャネルは、FDDシーケンスであり得る。
【0081】
ある実施態様において、RFチャネルは、UWCDMAシーケンスであり得る。
【0082】
ある実施態様において、保守チャネルは、データチャネルと共有され得る。
【0083】
ある実施態様において、保守チャネルは、複数のチャネルであり得る。
【0084】
ある実施態様において、ビーコン情報は、データパケット内に含まれ得る。ネットワークに参加し得る複数のデバイスのうちのあるデバイスは、以下の手段:少なくとも1つの保守チャネルをスキャンすること、少なくとも1つのデータチャネルをスキャンすること、利用可能なチャネルの0~10%をスキャンすること、利用可能なチャネルの10%~30%をスキャンすること、利用可能なチャネルの20%~50%をスキャンすること、利用可能なチャネルの40%~80%をスキャンすること、利用可能なチャネルの50%~90%をスキャンすること、利用可能なチャネルの60%~90%をスキャンすること、及び利用可能なチャネルの80%~100%をスキャンすることのうちの1つ以上によって、ビーコン情報を検索し得る。
【0085】
ある実施態様において、デバイスは、以下のもの:全ての受信されたビーコン情報、受信されたビーコン情報の一部、受信されたビーコン情報の相当な部分、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちの全てのデバイスから受信した全てのビーコン情報、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちのデバイスの一部から受信した全てのビーコン情報、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスの一部から受信したビーコン情報の一部、及び該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスの一部から受信したビーコン情報の相当な部分のうちの1つ以上を保管し得る。
【0086】
図1は、以下のもの:ビーコン、ネットワーク情報、参加要求、及び設定応答のうちの1つ以上の送受信用に割り当てられたタイムスロットを含む保守チャネルの例示的な実施態様を示す。時間間隔1は、少なくとも1つのタイムスロットから構成され得る。時間間隔1は、時間的に繰り返され得る。ネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分は、時間間隔2の間にビーコンを送信し得る。ある実施態様において、該ネットワークを構成する該複数のデバイスの一部は、時間間隔3の間にローカルネットワーク情報パケットを送信し得る。ある実施態様において、ネットワークに参加し得る複数のデバイスのうちのデバイスの相当な部分は、時間間隔4の間に参加要求を送信し得る。ある実施態様において、前記ネットワークを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスは、時間間隔5の間に参加要求に対して応答し得る。
【0087】
ローカルネットワーク情報
【0088】
ある実施態様は、複数のデバイスであって、該複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づくネットワークを構成し得る、前記デバイスを対象とする。ローカルネットワーク情報は、以下のもの:該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの近くにあるものについての情報、及び該複数のデバイスのうちの該少なくとも1つのデバイスの周囲及び/又は該複数のデバイスのうちの該少なくとも1つのデバイスの近くにあるものの周囲RF条件のうちの1つ以上を含み得る。該ローカルネットワーク情報は、以下の手段:該複数のデバイスのうちのあるデバイス内にあらかじめプログラムを組むこと、ビーコンを受信すること、ローカルネットワーク情報パケットを受信すること、RFチャネルをリスンすること、及び少なくとも1つの受信したローカルネットワーク情報パケットに基づいて、少なくとも1つのタイムスロットの間に少なくとも1つのRFチャネルをリスンすることのうちの1つ以上によって得られ得る。
【0089】
ある実施態様において、ローカルネットワーク情報パケットは、占有タイムスロット及びこれらのタイムスロットでのシグナル強度(RSSI)についての情報を含み得る。ある実施態様において、ローカルネットワーク情報パケットは、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスの設定及びリピートタイムスロットについての情報も含み得る。
【0090】
ある実施態様において、ローカルネットワーク情報パケットは、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部によって送信され得る。
【0091】
ある実施態様において、ローカルネットワーク情報パケットを送信するネットワークを構成する複数のデバイスの一部は、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスの10%、20%、40%、60%、80%、90%、及び100%であり得る。
【0092】
ある実施態様において、ローカルネットワーク情報パケットを送信するネットワークを構成する複数のデバイスの一部は、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスの10%~20%、20%~40%、40%~60%、60%~80%、70%~90%、及び80%~100%であり得る。
【0093】
ある実施態様において、ネットワーク情報パケットは、暗号化され得る。
【0094】
ある実施態様において、ネットワーク情報パケットは、クリアテキストとして送信され署名され得る。
【0095】
ある実施態様において、ネットワーク情報パケットは、データパケットよりも高出力で送信され得る。
【0096】
図2は、以下のもの:該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイス1による占有タイムスロット3、占有タイムスロット4のシグナル強度(RSSI)、該タイムスロットのノイズレベル5のうちの1つ以上を含み得るネットワークを構成する複数のデバイスのうちのデバイス1のローカルネットワーク情報2の例示的な実施態様を示す。該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイス1の該例示的なローカルネットワーク情報2は、少なくとも部分的には、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちのデバイス7から受信される例示的なネットワーク情報パケット6から得られ得る。
【0097】
ある実施態様において、ネットワーク情報パケットは、ルート型樹木(routed tree)内のデバイス数及び/又は子の数も含み得る。
【0098】
ある実施態様において、デバイスは、周波数チャネルの一部、相当な部分、又は全てをスキャンし、かつローカルネットワーク情報を更新し得る。
【0099】
ネットワーク形成
【0100】
図3は、ネットワークに参加するデバイスのプロセスの例示的な実施態様を示す。該ネットワークに参加するデバイスのプロセスの該例示的な実施態様に対する変形形態は、当業者には明らかである。
【0101】
ある実施態様において、ネットワーク又はネットワーク経路に参加したいデバイスは、以下の基準:ランダム、最高RSSI、鎖内における最低数、電源、及びルート型樹木内の子デバイスの数のうちの1つ以上を用いることによって該ネットワークを構成する複数のデバイスからデバイスを選択し得る。該ネットワークに参加したいデバイスは、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスに対して、参加要求を送信し得る。
【0102】
ある実施態様において、前記電源は、以下のもの:AC電源、バッテリー電源、太陽光発電、及び電源形態環境発電(power form energy harvesting)のうちの1つ以上であり得る。
【0103】
ある実施態様において、ネットワーク経路は、デバイスとメッセージをやりとりする通路であり得る。
【0104】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスは、M個のネットワーク経路を有し得、ここで、該デバイスは、M個のリンク、M-1個のリンク、又はM-N個のリンクを有し得る(ここで、Nは、1~M/2、1~3*M/4、1~M/3、及び1~M/4である(ここで、記号「*」は、乗算関数を表す))。
【0105】
図4は、複数の経路を含むネットワークの例示的な実施態様を示す。該ネットワークの図示された例示的な実施態様は、経路1及び経路2を含む。複数の経路は、該ネットワークを構成するデバイスの一部、該ネットワークを構成するデバイスのうちの相当な部分、及び/又は該ネットワークを構成する全てのデバイスを含み得る。
【0106】
ある実施態様において、複数の経路を用いて、リンクからデバイスへのメッセージ誤り率及び/又はパケット誤り率を、少なくとも1.01~1.5倍、1.5~2倍、1.8~2.5倍、2~3倍、2.5~3.5倍、3~5倍、及び4~6倍減少させ得る。
【0107】
ある実施態様において、複数の経路を用いて、デバイスとのメッセージのやりとりに成功する確率を、少なくとも1.01~1.5倍、1.5~2倍、1.8~2.5倍、2~3倍、2.5~3.5倍、3~5倍、及び4~6倍増加させ得る。
【0108】
ある実施態様において、デバイスは、ネットワーク内のN個のルート型樹木の一部であり得る。該デバイスは、M個のリンクを有し得、Mは、N以下であり得る。
【0109】
図5は、参加要求を送信しネットワークに参加するデバイスのプロセスの例示的な実施態様を示す。
【0110】
ある実施態様において、設定応答が受信されない場合、デバイスは、参加要求プロセスを繰り返す前に、以下のもの:ランダムな期間、実質的にランダムな期間、ランダムな数のサイクル、実質的にランダムな数のサイクル、予め規定された数のサイクル、又は実質的に予め規定された数のサイクルのうちの1つ以上を待機し得る。
【0111】
図6は、複数のデバイスの一部がネットワークを形成した後の、該ネットワーク設定の例示的な実施態様を示す。該例示的な実施態様において、UPパケットは、DOWNパケットを受信することの肯定応答を含み得る。該ネットワーク設定の例示的な実施態様において、デバイス1は、デバイス2に対して親であり、デバイス2は、デバイス3及び4に対して親である。
図6中の5の番号が付された表は、前記ネットワークを形成した複数のデバイスの部分の例示的なタイムスロット割り当てを示す。
【0112】
ある実施態様において、DOWN及び/又はUPパケットに、肯定応答を続け得る。ある実施態様において、該肯定応答は、次のUPパケット及び/又は次のDOWNパケット内に含まれ得る。ある実施態様において、該肯定応答は、UP及び/又はDOWNパケットの受信後、100マイクロ秒、200マイクロ秒、500マイクロ秒、1ミリ秒、及び2ミリ秒以内に送信され得る。
【0113】
ある実施態様において、第1のネットワークに参加しようとするデバイスは、該第1のネットワークに参加する要求を、第2のネットワーク上にあるリレーデバイスを通じて送信し得る。該第2のネットワーク上にあるリレーデバイスは、前記第1のネットワークに参加しようとするデバイスのリレーとなる目的で、該第1のネットワークに参加し得る。
図7は、リレー3と共に例示的なネットワーク1及びネットワーク2を示す。
【0114】
ある実施態様において、デバイス機能は、以下のもの:電源、バッテリーサイズ、受信装置電流消費、送信装置電流消費、及びMPU電流消費のうちの1つ以上を含み得る。
【0115】
ある実施態様において、デバイス要求は、以下のもの:デバイス種、命令サイズ、応答サイズ、命令間の好適な時間、及び応答間の好適な時間のうちの1つ以上を含み得る。
【0116】
ある実施態様において、参加要求は、1つ以上の以前の設定を含み得る。サイクル数を、以前の設定のタイムスタンプとして用い得る。
【0117】
ある実施態様において、参加要求は、RFスペースのスペクトル分析を含み得る。スペクトル分析の例は、以下のもの:チャネルの一部での平均ノイズ、チャネルの相当な部分での平均ノイズ、すべてのチャネルでの平均ノイズ、チャネルの一部での最大ノイズ、チャネルの相当な部分での最大ノイズ、及び全てのチャネルでの最大ノイズのうちの1つ以上であり得る。
【0118】
ある実施態様において、参加要求は、ネットワーク又はネットワーク経路に参加し得るデバイスについての以下の情報:機能、要求、少なくとも1つの以前の設定、及びRFスペースのスペクトル分析のうちの1つ以上を含み得る。
【0119】
ある実施態様において、前記参加要求内の情報が、前記参加要求を受信する、ネットワークを構成する前記複数のデバイスのうちのあるデバイスによって用いられて、ネットワークに参加し得るデバイスの設定が作成されてもよい。該参加要求は、該ネットワークに参加し得るデバイスの機能及び/又は要求を含み得る。
【0120】
ある実施態様において、デバイスは、パケット内の情報の90%~100%、80%~100%、60%~90%、及び50%~80%が、少なくとも1つの以前に受信したパケット内の情報と実質的に類似する場合に、パケットを廃棄し得、ここで、該パケット内の情報は、以下のもの:実質的に全部のメッセージを比較すること、該メッセージの一部を比較すること、メッセージ暗号化署名(message cryptographic signature)を比較すること、該メッセージ暗号化署名の一部を比較すること、及び該メッセージのハッシュ関数を計算し、かつそれを以前のメッセージのハッシュ関数と比較することのうちの1つ以上によって実質的に類似であると識別され得る。
【0121】
ある実施態様において、設定応答は、ネットワーク特異的なパラメーターを含み得る。ネットワーク特異的なパラメーターは、以下のもの:バッテリー駆動式デバイスがビーコンを送信することの許可又は不認可、子の最大数、親選択のための最小RSSI、利用可能なチャネルのセット、及びバーチャルからリアルへのチャネルマッピング又は関数のうちの1つ以上を含み得る。
【0122】
ある実施態様において、予め規定された数の実質的に連続したUP及び/又はDOWNパケットを受信するのを失敗するネットワーク又は経路を構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスは、ビーコンをリスンし、該ネットワーク又は該経路に再同期し得る。
【0123】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部又は相当な部分は、FLASH内に設定を保管し得るとともに、該ネットワークを構成する該複数のデバイスの該部分又は相当な部分のうちの少なくとも1つのデバイスは、該ネットワークを構成する該複数のデバイスの該部分又は相当な部分のうちの該少なくとも1つのデバイスが、ビーコンを受信した後に電源が入れられ(powered up)かつ/又は該ネットワーク上で同期された後に、該設定を用い続け得る。
【0124】
図13は、デバイス1~6から構成されるネットワークへデバイス7及びデバイス8を参加させることの例示的な実施態様を示す。デバイス7の通信距離9を、丸として示す。
図13内の10の番号が付された表は、該例示的な実施態様内でのタイムスロット割り当てを示す。
図13内の11の番号が付された表は、デバイス7のローカルネットワーク情報を示す。
【0125】
図14は、デバイス7及びデバイス8が、複数のデバイス1~8から構成されるネットワークに参加した後の、該ネットワークを構成する複数のデバイス1~8の例示的な実施態様を示す。デバイス7の通信距離9を、丸として示す。
図14内の10の番号が付された表は、該例示的な実施態様内のタイムスロット割り当てを示す。
図14内の11の番号が付された表は、デバイス7のローカルネットワーク情報を示す。
【0126】
データ処理
【0127】
ある実施態様において、第1のネットワークを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを用いて、命令を、該第1のネットワーク内に第2のネットワークから入力し得るか、又はパケットを、該第1のネットワークから、該第2のネットワークへと送信し得、ここで、該第2のネットワークは、無線ネットワーク、有線ネットワーク、及び/又はクラウドベースのネットワークであり得る。
【0128】
図8は、ネットワークに入力されそれから受信されるデータを示す例示的な実施態様を図示する。該例示的な実施態様において、デバイス1は、アドレス0x1234を有し、デバイス1に対する命令が、デバイス2を介して入力され、かつデバイス1からのデータが、デバイス3を介して受信される。
【0129】
ある実施態様において、デバイスは、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し得る。該デバイスは、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、該パケットがどのアプリケーションに属するのかを決定し得る。
【0130】
ある実施態様において、パケットが、90%~100%、80%~100%、又は70%~95%満たされており、かつネットワークを構成する複数のデバイスのうちのあるデバイスが、送信すべきデータを有している場合に、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの該デバイスは、1つ以上のパケットをスキップし得る。次のパケットのうちの1つ以上が、実質的に満杯である場合には、前記ネットワークを構成する前記複数のデバイスのうちの前記デバイスは、該ネットワークを構成する該複数のデバイスのうちの別の実質的に任意の又は実質的に予め規定されたデバイスからのデータ又は実質的に該データの部分を廃棄し得るとともに、それを、前記送信するべきデータと置き換え得る。
図9は、前記データを廃棄する前(1)及び後(2)のパケットの例示的な実施態様を示す。
【0131】
ある実施態様において、デバイスは、追加のリピートタイムスロットを要求し得る。
【0132】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部又は相当な部分は、以下の情報:平均データ速度、最低データ速度、及びピークデータ速度のうちの1つ以上を学習し得る。該ネットワークを構成する該複数のデバイスの該部分又は相当な部分からの少なくとも1つのデバイスは、上記の情報のうちの前記1つ以上を用いて、より多くのデバイスを該ネットワークに加え得るか又は該加えることを拒否し得る。
【0133】
図10は、デバイスが、異なるサイクルで報告を行うよう構成される設定の例示的な実施態様を示す。該設定の例示的な実施態様において、デバイス1は、サイクル1において報告を行うよう構成され、デバイス2は、サイクル2において報告を行うよう構成され、デバイス3は、サイクル3において報告を行うよう構成され、デバイス4は、サイクル4において報告を行うよう構成され、かつデバイス5は、サイクル6において報告を行うよう構成される。そのような設定は、設定を前記第2のデバイスへと送信する前記第1のデバイスによって達成し得、ここで、該第1のデバイスは、サイクルNで報告を行い、かつ該設定は、該第2のデバイスに、予め規定された数、実質的に予め規定された数、又はランダムな数を法としてサイクルN+1で報告を行わせる。
【0134】
図11は、肯定応答パケットの例示的な実施態様を図示する。デバイス1は、肯定応答ビット3を設定し、デバイス2は、肯定応答ビット4を設定する。該肯定応答パケットを用い、受信された又は受信されていない命令又はデータを示し得る。デバイスが新たな命令を受信するときに、肯定応答ビットを設定し得る。該命令を入力したデバイスは、該肯定応答ビットをリセットし得る。
【0135】
ある実施態様において、命令を入力するデバイスは、その肯定応答が成功するまで、該命令を再送信し得る。
【0136】
隣接チャネル
【0137】
ある実施態様において、デバイスは、RF感度レベルを低下させ得る。RF感度レベルを低下させることは、隣接チャネル干渉を実質的に回避するのに有益であり得る。
図12は、隣接チャネル干渉の例示的な実施態様を示す。該例示的な実施態様において、デバイス4は、-60dBmのシグナル強度を有するデバイス5からの送信を受信する。該例示的な実施態様において、デバイス4は、-90dBmのシグナル強度を有する、隣接チャネル上のデバイス1からの送信を受信する。該デバイス1からの送信が、該デバイス5からの送信の前又は実質的に前に受信される場合には、デバイス4は、該デバイス1からの送信を受信し得るとともに、デバイス5からの送信を見逃し得る。該例示的な実施態様において、デバイス4の感度を-80dBmに制限することは、隣接チャネル妨害の問題を取り除き得る。
【0138】
ある実施態様において、同期プリアンブルを、第1のチャネルに割り当て得るとともに、直交プリアンブル(orthogonal preamble)を、第2のチャネルに割り当て得る。これにより、隣接チャネルの問題が解決され得る。
【0139】
例示的な非限定的なアプリケーション
【0140】
ある実施態様において、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部又は相当な部分は、ビーコン(例えばiBeacon)として動作し続けマイクロロケーションを決定し得る。ある実施態様において、別の方法を採用してマクロロケーションを決定し得るとともに、ビーコンを用いて、マイクロロケーションを決定し得る。ビーコンを同期させて相互干渉を回避し得る。
【0141】
ある実施態様において、少なくとも1つのタグが、シグナルを送信し得、ネットワークを構成する複数のデバイスの一部が、該シグナルを受信し得、かつシグナル強度を用いて該少なくとも1つのタグのロケーションを決定し得る。タグを同期させて相互干渉を回避し得る。
【0142】
ある実施態様において、デバイスは、LiFiアクセスポイントであり得、かつメッシュネットワークを通して相互接続され得る。デバイスは、LiFi通信方法のうちの1つ以上を用いて、該メッシュネットワーク内で通信し得る。
【0143】
ある実施態様とともに用い得るデバイス及び/又はセンサーとしては、例えば、電流センサー、光センサー、湿度センサー、圧力センサー、ガスセンサー、化学物質センサー、近接センサー、運動センサー、磁気的(ホール効果)センサー、放射線センサー、カメラ、スキャナー、スプリンクル(sprinkle)、ヒーターコントローラー、ポンプコントローラー、空調コントローラー、水供給コントローラー、又はこれらの組合せが挙げられる。開示される技術のある実施態様において、デバイスは、多重の機能を行い得、例えば、該デバイスは、以下のこと:何かを測定すること、別のデバイスを(ドライ接点、有線又は無線の通信プロトコルを用いて)制御すること、何かをモニターすること、測定されたデータの報告を返すこと、異常を報告すること、制御命令を受け付けかつ実行することのうちの1つ以上を含み得る。
【0144】
ある実施態様は、目的の1つが3D顔認識及び/又は身体認識であり得るカメラを制御することを伴い得る。
【0145】
ある実施態様は、センサーを配置して氷レベルをモニターすること伴い得る。センサーはまた、以下の間隔:十分な間隔、適当な間隔、及び5m、10m、30m、50m、200m、及び500mなどの距離の組合せのうちの1つ以上で配置され得る。ネットワークは、別の通信方法を用いて情報を送信する1つ以上のゲートウェイを有し得る。別の通信方法は、以下のもの:3G、4G、LTE、SatComm、WiFi、WiMax、Ethernet、及び光ケーブルのうちの1つ以上であり得る。
【0146】
ある実施態様は、道路標識を配置することを伴い得る。道路標識は、以下の間隔:十分な間隔、適当な間隔、及び1m、3m、5m、10m、30m、50m、200m、及び500mなどの距離の組合せうちの1つ以上で配置され得る。
【0147】
ある実施態様は、管理されているエリアにわたって、エネルギー利用関連機能を管理するのに用い得るシステム、方法、及び/又はデバイスを対象とする。ある実施態様において、複数のセンサーから受信したデータの少なくとも一部を用いて、以下のこと:エネルギー消費報告を作成すること、該エリアの将来のエネルギー利用を予測すること、該エリアに対する少なくとも1つのコンピューター生成行動パターンを作成すること、該エリアの環境条件を最適化すること、及び該エリアの占有者の環境選好(environmental preference)のパターンを学習すること及び/又はそれを作成することのうちの1つ以上を行い得る。
【0148】
例示的な非限定的な照明制御例
【0149】
図15は、無線照明制御システムの例示的な実施態様を示す。該例示的な実施態様は、第1の経路13及び第2の経路14を有するネットワークを構成する、無線制御の複数のライト1~8、無線スイッチ11及び12、運動センサー16及び無線タッチスクリーン15を示す。
【0150】
ある実施態様において、スイッチ及び/又は運動センサーは、複数のライトの少なくとも一部を制御して、該複数のライトの該一部に、以下の動作:該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトをオンにすること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトをオフにすること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの輝度を、予め規定されたレベルへと変化させること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの色温度を、予め規定された色温度へと変化させること、及び該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの色を、予め規定された色へと変化させることのうちの1つ以上を行わせ得る。
【0151】
ある実施態様において、タッチスクリーンは、複数のライトの少なくとも一部を制御して、該複数のライトの該一部に、以下の動作:該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトをオンにすること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトをオフにすること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの輝度を変化させること、該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの色温度を変化させること、及び該複数のライトの該一部の少なくとも1つのライトの色を変化させることのうちの1つ以上を行わせ得る。
【0152】
ある実施態様において、複数のライトの少なくとも一部は、異なる動作を、異なる時刻、及び/又は日付及び/又は曜日に行い得る。
【0153】
ある実施態様において、タッチスクリーンを使用して、複数のライトの少なくとも一部の少なくとも1つの機能をプログラムすることができる。
【0154】
図16は、有線無線混合型照明制御システムであって、無線照明制御システムが、本明細書に記載される実施態様のうちの少なくとも1つに基づいている、前記有線無線混合型照明制御システムの例示的な実施態様を示す。該例示的な実施態様は、第1の経路13及び第2の経路14を有するネットワークを構成する、無線制御の複数のライト1~8、無線スイッチ11及び12、運動センサー16、無線タッチスクリーン15、及びゲートウェイ17を示す。該例示的な実施態様は、ゲートウェイ17、ライト18及び19、並びにスイッチ20から構成される有線制御システムを示す。
【0155】
ある実施態様において、有線制御システムは、以下のもの:DALI、C-Bus、DSI、DMX、KNX、及びModbusのうちの1つ以上であり得る。
【0156】
ある実施態様において、ゲートウェイは、以下のもの:本明細書に記載される実施態様のうちの1つ以上の無線システム、DALI、C-Bus、DSI、DMX、KNX、ZigBee、Z-wave、及びModbusのうちの1つ以上をサポートし得る。
【0157】
ある実施態様において、ゲートウェイは、以下の手段:Ethernet、WiFi、3Gモデム、4Gモデム、LTEモデム、NB-LTEモデム、及びSatCommモデムのうちの1つ以上によってクラウドに接続され得る。
【0158】
ある実施態様において、前記照明制御は、以下のこと:照明器具内に埋め込まれる、ライトに埋め込まれる、安定器内に埋め込まれる、該安定器に接続されたモジュール、及び該ライトに接続されたモジュールのうちの1つ以上であり得る。ある実施態様において、前記安定器は、以下のもの:DALI、C-Bus、及び他の安定器のうちの1つ以上であり得る。
【0159】
ある実施態様において、ライト及び/又は照明器具は、以下のもの:運動センサー、温度センサー、PIRセンサー、電流センサー、及び光センサーのうちの1つ以上を組み込み得る。ある実施態様において、センサーデータを、予防保全のために用いてもよい。
【0160】
例示的な非限定的資産管理及び人追跡例
【0161】
図17は、無線照明制御システムに基づく資産管理システム及び/又は人追跡システムの例示的な実施態様を示す。該例示的な実施態様は、経路14を有するネットワークを構成する、無線制御の複数のライト1~8、無線スイッチ11及び12、運動センサー16、並びに無線タッチスクリーン15を示す。該例示的な実施態様において、前記複数のライトのうちの少なくとも1つのライトは、少なくとも1つの予め規定されたチャネル上でリスンし、ここで、該少なくとも1つの予め規定されたチャネルは、以下のもの:Bluetoothチャネル、BLEチャネル、ZigBeeチャネル、及び他のRFチャネルのうちの1つ以上であり得る。該例示的な実施態様において、無線タグ13は、パケットを送信し得る。該パケットは、1つ以上の時刻:定期的に、ランダムに、予め規定された時刻に、及び予め規定された時間間隔の間に送信され得る。無線タグ13は、少なくとも1つの予め規定されたチャネル上で該パケットを送信し得、ここで、該少なくとも1つの予め規定されたチャネルは、以下のもの:Bluetooth チャネル、BLEチャネル、ZigBeeチャネル、及び他のRFチャネルのうちの1つ以上であり得る。該パケットは、以下のもの:ID番号、短いID番号、ID番号のハッシュ、バッテリーレベル、URL、RFIDアドレス、及びあらかじめプログラムされた数のうちの1つ以上を含み得る。前記少なくとも1つの予め規定されたチャネル上でリスンする前記複数のライトのうちの前記少なくとも1つのライトは、前記パケットを受信し得るとともに、該受信したパケットのシグナル強度を記録し得る。記録されたシグナル強度を用いて、タグロケーションを決定し得る。最高シグナル強度を用いて、タグロケーションを決定し得る。該タグは、少なくとも1人の人員によって運搬され得る。
【0162】
ある実施態様において、RFID読み取り機が、照明器具に埋め込まれ得るとともに、前記タグは、RFIDタグであり得る。
【0163】
例示的な非限定的リモートサイトモニタリング例
【0164】
図18は、設備1及び2が、有線システム5を通して接続されており、設備7、8、及び10が、有線システム9を通して接続されており;かつ無線デバイス3、4、1、及び10、リモートサイトモニタリングであって例示的な実施態様を示す。該無線ネットワークは、有線システム5と有線システム9との間でデータをリレーし得る。設備1及び/又は7及び/又は4は、ゲートウェイであり得るとともに、以下の手段:Ethernet、WiFi、3Gモデム、4Gモデム、LTEモデム、NB-LTEモデム、及びSatCommモデムのうちの1つ以上によってクラウドに接続され得る。
【実施例】
【0165】
他の例示的な非限定的実施態様
【0166】
実施例A
【0167】
(実施例A1)
複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、以下のこと:データを送信すること及びデータを受信することのうちの1つ以上を行うことができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づいてそれら自体を設定する、前記ネットワークシステム。
【0168】
(A2)
前記ネットワークが、アクセスポイントを実質的に有さず、かつルーターを実質的に有さず;かつ前記複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期している、実施例A1に記載のネットワークシステム。
【0169】
(A3)
前記複数のデバイスの前記相当な部分が、時間的に同期しており、かつ前記ネットワークが、実質的に内部干渉のないものである、実施例A1及びA2の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0170】
(A4)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、及び10ミリ秒未満のうちの1つ以上である、実施例A1~A3の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0171】
(A5)
デバイスの数が、Nであり;前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、及び0.001*N秒未満のうちの1つ以上である、実施例A1~A4の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0172】
(A6)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、リピートタイムスロット及び/又は変調及び/又は代替経路を介してパケット誤り率及び/又はメッセージ誤り率を動的に調節する、実施例A1~A5の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0173】
(A7)
少なくとも1つの隣接するネットワークを構成する前記複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期されている、実施例A1~A6の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0174】
(A8)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、水晶のドリフトを推定する、実施例A1~A7の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0175】
(A9)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、どのアプリケーションに該パケットが属するかを決定する、実施例A1~A8の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0176】
(実施例B)
【0177】
(B1)
複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、以下のこと:データを送信すること及びデータを受信することのうちの1つ以上を行うことができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ前記ネットワークを構成する前記複数のデバイスの前記相当な部分が、時間的に同期しており、かつ前記ネットワークが、実質的に内部干渉のないものである、前記ネットワークシステム。
【0178】
(B2)
前記複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づいてそれら自体を設定する、実施例B1に記載のネットワークシステム。
【0179】
(B3)
前記ネットワークが、アクセスポイントを実質的に有さず、かつルーターを実質的に有さず;かつ該複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期している、実施例B1及びB2の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0180】
(B4)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、及び10ミリ秒未満のうちの1つ以上である、実施例B1~B3の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0181】
(B5)
前記ネットワークを構成するデバイスの数が、Nであり;前記ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、及び0.001*N秒未満のうちの1つ以上である(ここで、記号「*」は、乗算関数を表す)、実施例B1~B4の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0182】
(B6)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、リピートタイムスロット及び/又は変調及び/又は代替経路を介して、パケット誤り率及び/又はメッセージ誤り率を動的に調節し得る、実施例B1~B5の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0183】
(B7)
少なくとも1つの隣接するネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期され得る、実施例B1~B6の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0184】
(B8)
前記ネットワークシステムを構成する複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、水晶のドリフトを推定し得る、実施例B1~B7の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0185】
(B9)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し得;該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、どのアプリケーションに該パケットが属するかを決定し得る、実施例B1~B8の1つ以上に記載のネットワークシステム。
【0186】
(実施例C)
【0187】
(C1)
ローカルネットワーク情報に基づいて、複数のデバイスの少なくとも一部を、ネットワークを構成するよう設定するための方法であって;該複数のデバイスの相当な部分が、データを送信すること及び/又はデータを受信することができ;かつデバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とする、前記方法。
【0188】
(C2)
前記ネットワークを構成する前記複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期しており、かつ該ネットワークが、実質的に内部干渉のないものである、実施例C1記載の方法。
【0189】
(C3)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、及び10ミリ秒未満のうちの1つ以上である、実施例C1及びC2の1つ以上に記載の方法。
【0190】
(C4)
前記ネットワークを構成するデバイスの数が、Nであり;前記ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、及び0.001*N秒未満のうちの1つ以上である(ここで、記号「*」は、乗算関数を表す)、実施例C1~C3の1つ以上に記載の方法。
【0191】
(C5)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、リピートタイムスロット及び/又は変調及び/又は代替経路を介して、パケット誤り率及び/又はメッセージ誤り率を動的に調節するための、実施例C1~C4の1つ以上に記載の方法。
【0192】
(C6)
少なくとも1つの隣接するネットワークを構成する複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期され得る、実施例C1~C5の1つ以上に記載の方法。
【0193】
(C7)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、水晶のドリフトを推定するための、実施例C1~C6の1つ以上に記載の方法。
【0194】
(C8)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、どのアプリケーションに該パケットが属するのかを決定するための実施例C1~C7の1つ以上に記載の方法であって、該ネットワークシステムが、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し得る、前記方法。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
複数のデバイスを備えるネットワークシステムであって、該複数のデバイスの相当な部分が、以下のこと:データを送信すること及びデータを受信することのうちの1つ以上を行うことができ;デバイス間の距離が、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つの別のデバイスとの間の通信を可能とし;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスの少なくとも一部が、ローカルネットワーク情報に基づいてそれら自体を設定する、前記ネットワークシステム。
(態様2)
前記ネットワークが、アクセスポイントを実質的に有さず、かつルーターを実質的に有さず;かつ前記複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期している、態様1記載のネットワークシステム。
(態様3)
前記複数のデバイスの前記相当な部分が、時間的に同期しており、かつ前記ネットワークが、実質的に内部干渉のないものである、態様1又は2記載のネットワークシステム。
(態様4)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:10分未満、5分未満、1分未満、30秒未満、10秒未満、5秒未満、1秒未満、100ミリ秒未満、50ミリ秒未満、及び10ミリ秒未満のうちの1つ以上である、態様1~3のいずれか1項記載のネットワークシステム。
(態様5)
デバイスの数が、Nであり;前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、以前の設定を保管し、かつネットワークビルドアップ時間が、以下のもの:100*N秒未満、50*N秒未満、10*N秒未満、N秒未満、0.5*N秒未満、0.1*N秒未満、0.01*N秒未満、及び0.001*N秒未満のうちの1つ以上である、態様1~4のいずれか1項記載のネットワークシステム。
(態様6)
前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、リピートタイムスロット及び/又は変調及び/又は代替経路を介してパケット誤り率及び/又はメッセージ誤り率を動的に調節する、態様1~5のいずれか1項記載のネットワークシステム。
(態様7)
少なくとも1つの隣接するネットワークを構成する前記複数のデバイスの相当な部分が、時間的に同期されている、態様1~6のいずれか1項記載のネットワークシステム。
(態様8)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、水晶のドリフトを推定する、態様1~7のいずれか1項記載のネットワークシステム。
(態様9)
前記ネットワークシステムを構成する前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、複数のグループ及び/又はアプリケーション暗号化及び/又は復号化キーを有し;かつ該ネットワークシステムを構成する該複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、パケットのシグネチャーのマッチングに成功することによって、どのアプリケーションに該パケットが属するかを決定する、態様1~8のいずれか1項記載のネットワークシステム。