(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】小売取引におけるネットワークベースの付加価値トークン
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230124BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
(21)【出願番号】P 2020566793
(86)(22)【出願日】2018-08-08
(86)【国際出願番号】 US2018045857
(87)【国際公開番号】W WO2019231482
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2021-07-27
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507314729
【氏名又は名称】カタリナ マーケティング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】チャール,ワッシム・サミール
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-128657(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0274659(US,A1)
【文献】国際公開第2010/076840(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0278887(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0094118(US,A1)
【文献】特開2006-059079(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0283925(US,A1)
【文献】米国特許第10853791(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0002538(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信することと、
前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合することと、
前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別することと、
前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、前記購入者に関する情報を要求することと、
前記
購入者に関する情報の少なくとも一部が、前記購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証することと、
前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることであって、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができることと、
を含む、コンピュータが実施する方法。
【請求項2】
前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも一方が、前記第1の小売店または前記第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、前記クライアントデバイスの識別情報を受信することが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の前記オンラインショッピングサービスのためのアプリケーションをホストすることを構成する、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項3】
オンラインサービスプロバイダによってホストされる第2のアプリケーションが前記クライアントデバイスにインストールされており、前記第2のアプリケーションにおいて前記オンラインサービスプロバイダに対して前記トークン値の少なくとも一部を検証することをさらに含む、請求項1または2に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項4】
前記トークン値が所定の閾値と一致するかまたは超える場合に、前記トークン値を金融口座に移行する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項5】
前記クライアントデバイスを介して、前記第1の小売店における商品のオファーを前記購入者に送信することをさらに含み、前記オファーは、前記ロイヤリティカードの前記トークン値に関連付けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項6】
前記トークン値を増加させることは、前記第1の小売店と前記第2の小売店との間の変換レートに基づいて、第1のトークン値を第2のトークン値に変換することを含む、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項7】
前記第1の小売店または前記第2の小売店のうちの少なくとも1つを含むサードパーティベンダが提供する報酬に前記トークン値を変換するかどうかを、前記クライアントデバイスを介して前記購入者に問い合わせることをさらに含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項8】
前記クライアントデバイスにインストールされたクーポンアプリケーションを介して、前記第1の小売店または前記第2の小売店での購入のために前記クーポンアプリケーションから選択されたオファーに前記トークン値を追加するオプションを前記購入者に提供することをさらに含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項9】
前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の購入取引をホストするサーバに認証コードを送信することをさらに含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項10】
前記購入者の要求に応じて、前記ロイヤリティカードから第2のロイヤリティカードに前記トークン値を移行することをさらに含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項11】
複数の命令を記憶するメモリと、
1つまたは複数のプロセッサと、
を備えるシステムであって、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記命令を実行し、前記システムに、
クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信することと、
前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合することと、
前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別することと、
前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、購入者に関する情報を要求することと、
前記
購入者に関する情報の少なくとも一部が、前記購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証することと、
前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることであって、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができることと、
を実行させるように構成された、システム。
【請求項12】
前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つが、前記第1の小売店または前記第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、前記クライアントデバイスの識別情報を受信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の前記オンラインショッピングサービスのためのアプリケーションをホストする命令を実行する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記クライアントデバイスにインストールされた前記アプリケーションが、オンラインサービスプロバイダによってホストされており、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記購入者について前記サービスプロバイダに対して前記トークン値の少なくとも一部を検証する命令をさらに実行する、請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記トークン値
が所定の閾値と一致するかまたは超える場合に、前記トークン値を金融口座に移行するための命令をさらに実行する、請求項11から13のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項15】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記クライアントデバイスを介して前記購入者に、前記第1の小売店における商品のオファーを送信することをさらに実行し、前記オファーは、前記ロイヤリティカードの前記トークン値に関連付けられている、請求項11から14のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の小売店が、第1の通貨における第1の購入者向け価格を含み、前記第2の小売店が、第2の通貨における第2の購入者向け価格を含み、前記トークン値を増加させるために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の通貨および前記第2の通貨を前記トークン値に変換する命令を実行する、請求項11から15のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項17】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つを含むサードパーティベンダが提供する報酬に前記トークン値を変換するかどうかを、前記クライアントデバイスを介して前記購入者に問い合わせる命令をさらに実行する、請求項11から16のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項18】
クライアントデバイスにインストールされ、サーバによってホストされるアプリケーションを介して、クライアントデバイスの識別情報をサーバに送信することであって、前記クライアントデバイスの識別情報は、前記サーバが前記クライアントデバイスを使用する購入者に提供するロイヤリティカードに関連付けられていることと、
第1の小売店で購入者向け商品を購入する際に前記アプリケーションを介してサーバに購入情報を提供することと、
前記アプリケーションを介して前記ロイヤリティカードの
第1のトークン値を検証することと、
前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で
第2のトークン値を利用
できるようにすることであって、前記第1のトークン値は前記第1の小売店に関連付けられ、前記第2のトークン値は前記第2の小売店に関連付けられ、前記第2のトークン値を利用できるようにすることは、前記第1の小売店および前記第2の小売店で使用可能な共通トークンに基づいた前記第1のトークン値と前記第2のトークン値との交換レートを前記サーバにおいて特定することを含むことと、
を含む、コンピュータが実施する方法。
【請求項19】
前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つが、前記第1の小売店または前記第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、前記クライアントデバイスの識別情報を送信することが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の前記オンラインショッピングサービスのためのアプリケーションを実行することを含む、請求項18に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項20】
前記クライアントデバイスのアプリケーションを介して、前記第1の小売店の商品のオファーを選択することをさらに含み、前記オファーは、前記ロイヤリティカードの前記
第2のトークン値に関連付けられている、請求項18または19に記載のコンピュータが実施する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2018年5月29日に出願された、Wassim Samir Chaarによる、「NETWORK BASED VALUE ADDED TOKENS FOR RETAIL TRANSACTIONS」と題する、米国仮特許出願第62/677559号に関連し、PCTの規則に基づく優先権を主張するものであり、その出願の内容はその全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、ネットワークベースの広告キャンペーンおよびプロモーションに関する。より具体的には、本開示は、ネットワークデバイスを介した小売取引に基づく付加価値トークンを購入者(消費者)に提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
小売業者は、モバイル・コンピューティング・デバイスやソーシャル・ネットワーク環境の出現により、ますます洗練された顧客層の間で、市場シェアを求めて積極的に競争している。効率的かつ確実に顧客基盤を引き付けるために、実店舗の小売業者は、ネットワークベースのオンライン小売サービスとの競合という課題に直面している。しかし、現在、小売業者が利用できるマーケティング・ツールの多くは、購入者にとって限定的なオファーや特典を提供しており、購入者はオンラインで取引を完結させる方がより魅力的であると体系的に感じている。
【発明の概要】
【0004】
第1の実施形態では、クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信することを含む、コンピュータが実施する方法が開示される。前記コンピュータが実施する方法は、前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合することと、前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別することと、前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、前記購入者に関する情報を要求することとを含む。前記コンピュータで実施される方法はまた、前記情報の少なくとも一部が、前記購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証することと、前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることとを含み、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができる。
【0005】
第2の実施形態では、命令を記憶するメモリと、クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信する命令を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサとを含むシステムが開示される。前記1つまたは複数のプロセッサはまた、前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合し、前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別し、前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、購入者に関する情報を要求する命令を実行する。前記1つまたは複数のプロセッサはまた、前記情報の少なくとも一部が、購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証し、前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させる命令を実行し、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができる。
【0006】
第3の実施形態では、クライアントデバイスにインストールされ、サーバによってホストされるアプリケーションを介して、クライアントデバイスの識別情報をサーバに送信することを含む、コンピュータが実施する方法が開示される。前記クライアントデバイスの識別情報は、前記サーバが前記クライアントデバイスを使用する購入者に提供するロイヤリティカードに関連付けられている。コンピュータが実施する方法はまた、前記第1の小売店で購入者向け商品を購入する際に前記アプリケーションを介してサーバに購入情報を提供すること、前記アプリケーションを介して前記ロイヤリティカードのトークン値を検証すること、および前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することを含む。
【0007】
他の実施形態では、命令を記憶するための手段と、命令を実行するための手段とを含むシステムが開示されており、該システムに、購入者から、クライアントデバイスにインストールされたアプリケーションを介して、クライアントデバイスの識別情報を受信することを実現させる。前記命令を実行するための手段はまた、前記システムに、前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合し、前記購入者について、前記ロイヤリティカードに基づいて、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴をデータベース内で識別し、前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて前記購入者からの情報を要求することを実現させる。前記命令を実行するための手段はまた、前記システムに、前記情報の少なくとも一部が前記購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致する場合に、前記購入者の身元を認証し、前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることを実現させ、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができる。
【0008】
さらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、開示されている実施形態を図解し、説明と共に、開示されている実施形態の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】いくつかの実施形態に係る、ネットワークベースの、小売取引の付加価値トークンをリモートサーバを介して提供するように構成されたシステムを示す。
【
図2】いくつかの実施形態に係る、
図1のシステムを実施するのに適した例示的なアーキテクチャを示す。
【
図3A】いくつかの実施形態に係る、複数の小売店、サービス提供者、および商品ラインにわたって付加価値トークンを取り扱うためのシステムを例示している。
【
図3B】いくつかの実施形態に係る、共通の付加価値トークンを使用して、複数の小売店、サービス提供者、および商品ラインの付加価値トークンを取り扱うための交換システムを示す。
【
図4】いくつかの実施形態に係る、小売店との購入履歴に基づいて、購入者のためのトークン値を追加するための方法のステップを示すフローチャートである。
【
図5】いくつかの実施形態に係る、購入者がトークン値を使用するための方法のステップを示すフローチャートである。
【
図6】
図1のクライアントおよびネットワークデバイスおよび
図3~5の方法が実施され得る例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図において、同じまたは同様の参照符号によって示された要素およびステップは、別段の指示がないかぎり、同じまたは同様の要素およびステップに関連付けられている。
【0011】
以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を与えるために、数多くの具体的詳細が説明される。しかし、当業者には、本開示の実施形態は、これらの具体的詳細のうちの一部を有せず実施され得ることが明らかであろう。他の例では、よく知られた構造および技法は、本開示を不明瞭にしないよう、詳細に示されなかった。
総括
【0012】
購入者を惹きつけるための小売業者固有のロイヤリティ・ソリューションは、一般的に、特定の小売店の枠を超えた意味のある購入者向け価値の創出に失敗している。あらゆる種類の取引で小売業者を侵食している積極的なネットワーク加盟店によるオンライン・コマースの強い潮流に直面しているため、より柔軟性の高いロイヤリティ・ソリューションを提供することが強く望まれている。
【0013】
例えば、小売業者の取引プロモーションを超えた購入者の選択肢を提供し、より広範な購入者オファーの中で買い物客に意味のある価値を提供することが望ましい。また、小売業者のロイヤリティの定義を拡大し、単一のアプリケーションで、日常的に使用するカテゴリおよび専門小売業者を横断して、収益の集計および利用を可能にし、購入者が特定の小売業者に対して持っている可能性のある現在のロイヤリティプログラムを、ブランドによって資金提供された購入者向け価値の増分を提供することによって、増強および強化することが望ましい。このような戦略は、カテゴリを超えた加盟店やサービスプロバイダをさらに含めることで、購入者の参加を増やすことができる可能性がある。
【0014】
一部の小売業者が連合ロイヤリティの取り組みを形成したが、米国市場や海外では期待を下回った。これは、連合や他のアドホックな小売業者のグループ化が、何らかの形で、市場シェアの限界に収束する傾向があることを示している。
【0015】
開示されたシステムは、コンピュータ技術にも根ざした解決策を提供することにより、コンピュータ技術の領域で特に生じているこの問題に対処する、すなわち、1つまたは複数の小売業者での購入者の購入履歴に基づいてサーバにより電子的に提供され会計処理される、共通して受け入れられた「トークン」またはコインのシステムを提供することにより、この問題に対処する。トークンは購入者によって獲得され、システムは、購入者が元の小売店、第2の小売店、あるいはオンラインベンダ(例えば、旅行代理店、保険会社など)から他の商品を購入する際に、コインとしてトークンを使用できることを保証する。
【0016】
対象システムは、獲得されたトークンをいつでも使用できること、および少なくとも第2の小売店、またはオンラインベンダにおいて獲得されたトークンを使用できることを含むいくつかの利点を提供する。いくつかの実施形態では、システムは、グローバルな、マルチカテゴリの、小売業者間の連合ロイヤリティプラットフォームを提供する。これを達成するために、いくつかの実施形態では、システムは、購入者向けで、モバイルファーストの共通のロイヤリティ・アプリケーションを提供し、購入者向け価値の「通貨」は、食料品店、コンビニエンスストア、ドラッグストア、航空会社、および他の任意の専門小売店で獲得され、利用される。いくつかの実施形態では、(例えば、共通通貨としての)トークンの交換拠点として動作し、参加している加盟店と小売業者との間で購入者向け価値を集約して移行する集中型サーバを含む。
【0017】
本明細書に開示される実施形態は、カテゴリ全体にわたる購入者行動の強化されたより包括的なビューを提供し、購入者に対するコマーシャル、オファー、およびプロモーションの改善されたターゲティングおよび関連性を可能にする。さらに、本明細書に開示される実施形態は、サービスプロバイダが、店頭およびデジタルメディア配信を超えて、購入者との直接接触にビジネスモデルを拡張することを可能にする。本明細書に開示される実施形態は、サービスプロバイダのための店頭およびデジタルネットワークを作成するために、既存のビジネスモデルに新しい共同ブランドを拡張するためのグローバルなビジネスレバレッジの可能性を提供する。本明細書に開示される実施形態は、小売業者の店舗データを使用し、ポイントオブセールス(POS)ハードウェアをトークンシステムに統合する。
【0018】
ここで提供される多くの例では、特定可能なユーザのダウンストリーミングアクティビティについて説明しているが、各ユーザは、そのようなユーザ情報を共有または保存するための明示的な許可を与えることができる。当該明示的な許可は、本開示のシステムに統合されたプライバシー制御を使用して付与される場合がある。各ユーザには、そのようなユーザ情報が明示的な同意を得て共有されることが通知され、各ユーザはいつでも情報共有を終了し、保存されているユーザ情報を削除することができる。保存されたユーザ情報は、ユーザのセキュリティを保護するために暗号化される場合がある。
【0019】
図1は、いくつかの実施形態による、リモートサーバ130を介して小売取引のためのネットワークベースの付加価値トークン105を提供するように構成されたシステム100を例示している。購入者10は、サーバ130に関連付けられたロイヤリティカード101を有することができる。サーバ130は、複数の小売業者(例えば、スーパーマーケット20a、スーパーマーケット20b、ベンダ20c、その他、以下、総称して「ベンダ20」と称する)に購入者サービスを提供するように構成され得る。ベンダ20は、実店舗(例えば、スーパーマーケット20aおよびスーパーマーケット20b)を含んでもよいし、オンラインでサーバベースのプロバイダ(例えば、インターネットストアやショッピングネットワーク、旅行サービス、チケットマスターなど、ネットワークサーバによってホストされるオンラインベンダ20cなど)を含んでもよい。
【0020】
購入者10および小売業者20は、サーバ130に登録することができ、ネットワーク150を介してサーバにアクセスすることができる。ネットワーク150への接続は、購入者10の場合、クライアントデバイス110によって提供される。クライアントデバイス110は、ネットワークを介してサーバと無線で通信することができる任意のタイプのモバイルコンピュータ機器を含むことができる。サーバは、購入者およびいずれかの小売業者またはオンラインベンダについてのサービスアカウントを含むデータベース152を処理することができる。したがって、サーバはまた、データベースに、購入者履歴などの個人データを含む購入者IDを格納してもよく、購入者の識別情報は、クライアントデバイスのネットワークの識別情報(たとえば、クライアントデバイスがスマートフォンの場合には携帯電話番号)に関連付けられている。サーバのデータベースの購入者履歴は、それぞれの小売業者またはオンラインベンダでの購入者による購入の特定の履歴を含み得る。いくつかの実施形態では、小売業者の購入者履歴は、購入者のアカウントではなく、データベース内の小売業者のアカウントに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、購入者のアカウントおよび小売業者のアカウントは、例えば、購入者の履歴を通じて、データベース内で互いにリンクされてもよい。
【0021】
購入者は、ネットワーク150を介してサーバ130に購入情報115を提供する(例えば、ベンダ20のいずれかにおける購入履歴)。例えば、クライアントデバイス110は、購入が完了するとすぐに、購入情報115をネットワーク150を介してサーバ130に送信することができる。その後、サーバ130は、プロモーションまたは広告キャンペーンに基づいて、データベース152内の情報115を検証し、購入者10のロイヤリティカード101のトークン値117を増加させる。プロモーションまたは広告キャンペーンは、ベンダ20のいずれかによって、またはサーバ130をホスティングするサービスプロバイダによって資金提供されてもよい。いくつかの実施形態では、トークン値117(例えば、「4」トークン、またはコイン)は、参加加盟店(例えば、ベンダ20)によって提供される資金によってサポートされてもよい。
【0022】
図2は、いくつかの実施形態に従って、
図1のシステムを実施するための例示的なアーキテクチャ200を示す。アーキテクチャ200は、ネットワーク250を介して接続されたサーバ230およびクライアント210を含む。いくつかの実施形態では、サーバ230は、プロセッサ236によって実行されると、サーバ230が本明細書に開示される方法のステップの少なくとも一部を実行させる命令を含むメモリ232をホストするように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ236は、クライアントデバイス210を介してユーザから購入者データ、購入履歴、購入メタデータ(価格履歴、購入者傾向など)を受信するように構成されている。クライアントデバイス210は、メモリ220に格納されたコマンドを実行するためのプロセッサ212を含んでもよい。メモリ220内のコマンドは、サーバ230によって提供されるサービスに関連付けられたアプリケーション222を含んでもよい。クライアントデバイス210とサーバ230は、ネットワーク250にアクセスするクライアント210の通信モジュール218と、ネットワーク250にアクセスするサーバ230の通信モジュール238とを介して、データおよび他の情報を交換する。ユーザは、サーバ230のユーザとして登録された、購入者向け商品のブランドまたは小売店のいずれかの購入者であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、サーバ230内のプロセッサ236は、特定の小売店、ブランド、または商品の購入者の先行購入履歴に対する報酬として、トークン値をクライアント210に提供する。
【0023】
サーバ230は、マーケティング分析を実行するための適切なプロセッサ236、メモリ232、および通信モジュール238を有する任意のデバイスを含むことができる。クライアントデバイス210は、例えば、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ(例えば、電子書籍リーダーを含む)、モバイルデバイス(例えば、スマートフォンまたはPDA)、または適切なプロセッサ212、メモリ220、および通信モジュール218を有する任意の他のデバイスを含むことができる。ネットワーク250は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットなどの任意の1つ以上を含むことができる。さらに、ネットワーク250は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーネットワークまたは階層ネットワークなどを含む、任意の1つ以上のネットワークトポロジを含むことができるが、これに限定されない。
【0024】
プロセッサ236は、メモリ232に格納されたコマンドを実行して、本明細書に開示された実施形態に従ってトークン値を増加または減少させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コマンドは、トークンエンジン240を含む。より一般的には、トークンエンジン240は、小売業者またはブランド製造業者からの購入者の購入データなどのマーケティングデータを使用して、購入者についてのトークン値を推定または決定する任意のタイプの非線形アルゴリズムを含んでもよい。マーケティングデータは、一定期間にわたって購入者の1つまたは集約されたグループによって購入された真のショッピングバスケットのログまたはリストを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態では、トークンエンジン240は、非線形アルゴリズム(例えば、ニューラルネットワーク、人工知能、機械学習など)の補完として使用される線形回帰アルゴリズムを含んでもよいし、特定のタスクまたはアプリケーションのためのスタンドアロンアルゴリズムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、購入者の購入履歴がデータベース252に格納される。データベース252は、各ブランドの購入者向け商品のそれぞれの取引履歴を含む、ブランド製造業者に従って分類された購入者向け商品のリストを含んでもよい。また、データベース252は、購入者、ショッピングバスケット、および特定の小売店の店舗で購入された単一の商品のリストを含んでもよい。データベース252は、1つまたは複数の小売店および1つまたは複数のブランドに対する各購入者の購入履歴を含んだ、異なる小売店にわたる複数の購入者のリストを含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、データベース252は、メモリ232に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、ブランドのデータベース252の少なくとも一部は、サーバ230の外部にあってもよく、ネットワーク250および通信モジュール238を介してプロセッサ236にアクセス可能であってもよい。いくつかの実施形態では、サーバ230は、サービスに登録され得るブランド、小売店などによってアクセス可能なデータセンタであってもよい。クライアントデバイス210はまた、入力デバイス214および出力デバイス216と結合されてもよい。入力デバイス214は、マウス、キーボード、タッチスクリーンなどを含んでもよい。出力デバイス216は、ディスプレイ、タッチスクリーン、マイクロフォンなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、入力デバイス214および出力デバイス216は、同じユニット(例えば、タッチスクリーン)に含まれていてもよい。
【0026】
図3Aは、いくつかの実施形態による、複数の小売店、サービスプロバイダ、および商品ラインにわたる付加価値トークン305(例えば、トークン105)を処理するためのシステム300Aを図示している。サーバ330は、クライアントデバイス310にインストールされたモバイルアプリケーション322をホストすることができる。モバイルアプリケーション322は、小売店(例えば、小売店20aまたは20b)のPOSで、またはオンラインベンダ(例えば、オンラインベンダ20c)によってホストされたサーバで、通貨の獲得および利用を可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーション322は、購入者(例えば、購入者10)が認識している加盟店およびブランドが資金提供する特別オファーを含んでもよい。購入者が小売店またはオンラインベンダから選択されたアイテムを購入すると、購入データはデータベース(例えば、データベース152または252)に収集され、関連する購入者オファーのパーソナライゼーションおよびターゲティングを向上させる。選択された項目は、複数の商品320a-1、320a-2、320a-3、320a-4、320a-5(以下、「商品320a」と総称する)、または複数のサービス320b-1、320b-2、320b-3、320b-4、320b-5(以下、「サービス320b」と総称する)のうちの任意の1つを含むことができる。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーション322は、小売店がデータベース352内の購入者情報(例えば、購入履歴、獲得されたトークン値など)にアクセスできるように、購入者が小売店または他のスキャン機構でスキャンすることができる購入者の識別子315(例えば、バーコードまたは他の任意の視覚的または無線周波数識別子)を含んでもよい。
【0027】
購入者は、食料品店320a-1またはコンビニエンスストア320a-2からの食料品、薬局320a-3からの薬および医薬品などの商品320aの購入、大量のショッピング320a-4、または特別なショッピング320a-5などの商品320aの購入において、サーバ330を介してトークン305を獲得/利用してもよい。さらに、購入者は、オンラインショッピング320b-1、航空会社からのチケット320b-2、ホテルの予約320b-3、レストラン320b-4での食事、およびガソリンスタンド320b-5での燃料購入などのサービス取引320bにおいて、サーバ330を介してトークン305を獲得/利用してもよい。いくつかの実施形態では、購入者は、購入者の手持ちの現金が不足しているとき(例えば、食料品店で、または旅行で)、他の取引において後で使用するために、サーバ交換で直接コインを購入してもよい。
【0028】
データベースで収集されたデータは、マーケティングキャンペーンの強化されたターゲティングおよびパーソナライズ、並びに、参加している小売店またはオンラインベンダのいずれかで購入者が(例えば、共通通貨として)トークン305の形で利用することができる購入者向けの報酬を含むオファーのために使用される。
【0029】
購入者による所与の取引に対するトークン値の決定は、購入者履歴、および購入されたアイテムの小売価格、および購入場所などの他のマーケティング上の考慮事項に基づいて、サーバ330において実行される。いくつかの実施形態では、トークン値は、購入者が選択した販売アイテムに費やした金銭的価値、または付加価値トークンのためのオファーと対になっている。いくつかの実施形態では、トークン値は、購入の小売価格の事前に選択された要素であってもよい。さらに他の実施形態では、トークン値は、購入の小売価格の可変要素であってもよく、可変要素は、購入の価格に応じて増加する。いくつかの実施形態では、トークン値は、飛行機の航空券で移動したマイルに比例していてもよい。いくつかの実施形態では、トークン値は、購入者に関する特定の情報(例えば、購入者が小売店のプラチナ購入者であるなど)などの他の前提に基づいて増加してもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、サーバ330は、トークンの共通の値を使用して、参加している加盟店間で購入者向け価値を集約して移行するための交換センターとして機能する。さらに、いくつかの実施形態では、トークン305の通貨価値は、サーバ330によって管理され、それにより、購入者は、自由に、すべての加盟店間で価値を獲得し、配分することができる。
【0031】
図3Bは、いくつかの実施形態による、共通トークン327を使用して、複数の小売店320a-1の付加価値トークン325a-1、サービス提供者320b-4のトークン325b-4、および商品ライン320a-5のトークン325a-5(以下、総称して「小売トークン325」と称する)を取り扱うための交換システム300Bを図示している。小売トークン325と共通トークン327との間の交換レートは、小売トークン325を所有する小売業者とサーバ330のホストとの間で予め選択されてもよい。例えば、限定されないが、薬局320a-3からの3つの小売トークン325a-3、またはレストラン320b-4からの3つの小売トークン325b-4は、2つの共通トークン327に変換されてもよく、航空会社320b-2からの5つの小売トークン325b-2は、2つの共通トークン327に変換されてもよく、食料品店320a-1からの4つの小売トークン325a-1は、2つの共通トークン327に変換されてもよい。
【0032】
したがって、いくつかの実施形態では、共通トークン327を有する購入者は、小売店320a-3、食料品店320a-1、および航空会社320b-2のうちのいずれか1つにおいて、図示された交換レートに対応する値でアイテムおよびサービスを得るために、それらを使用することができる。小売トークン325と共通トークン327との間の図示された交換レートは、データベース352(例えば、データベース252)に格納されていてもよい。購入者は、クライアントデバイス310のアプリケーション322を介して交換システム300bにアクセスしてもよい。
【0033】
図4は、いくつかの実施形態に従って、小売店での購入履歴に基づいて、購入者のためのトークン値を追加するための方法400のステップを例示している。方法400は、
図1および
図2に図示されたサーバおよびコンピュータのうちの任意の1つによって少なくとも部分的に実行され得る。例えば、方法400のステップの少なくとも一部は、トークン値(例えば、共通通貨)を提供するサーバによってホストされるウェブサイトにアクセスするためのブラウザおよびアプリケーションのコードを実行するクライアントデバイスを含むシステム内の1つの構成要素によって実行され得る。したがって、方法400のステップの少なくとも一部は、サーバまたはクライアントデバイスのメモリに記憶されているか、またはサーバまたはクライアントデバイスによってアクセス可能なコマンドを実行するプロセッサによって実行され得る。さらに、いくつかの実施形態では、方法400におけるステップの少なくともいくつかは、時間的に重複して、ほぼ同時に、または方法400に図示された順序とは異なる順序で実行され得る。さらに、本明細書に開示されたいくつかの実施形態と一致する方法は、方法400におけるステップのうちの全てではないが少なくとも1つを含み得る。
【0034】
ステップ402は、購入者から、クライアントデバイスによってホストされたアプリケーションを介してクライアントデバイスの識別情報を受信することを含む。
【0035】
ステップ404は、クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ404は、購入者がクライアントデバイス内のネットワークベースのアプリケーションを介してアイテムを購入しているときに、クライアントデバイスの識別情報を照合することを含む。
【0036】
ステップ406は、購入者について、第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別することを含む。
【0037】
ステップ408は、アプリケーションを介して、購入履歴に基づいて、購入者に関する情報を要求することを含む。情報は、第1の小売店で購入されたアイテム、または第1の小売店での購入者の存在を含んでもよい。
【0038】
ステップ410は、購入者について、情報の少なくとも一部が、第1の小売店に関連付けられた購入履歴と一致する場合に、購入者の身元を認証することを含む。
【0039】
ステップ412は、購入者の身元および購入履歴に基づいて、ロイヤリティカードのトークン値を増加させることを含み、ユーザは、小売店またはロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店でトークン値を利用することができる。いくつかの実施形態では、ステップ412は、小売店による小売オファーまたは広告キャンペーンの適格性を検証することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、第1の小売店または第2の小売店の販売場所で、トークン値に比例した金額の購入者のためのバウチャーを印刷するように指示することを含む。いくつかの実施形態では、第1の小売店または第2の小売店の少なくとも1つは、第1の小売店または第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、クライアントデバイスの識別情報を受信することは、第1の小売店または第2の小売店のオンラインショッピングサービスのためのアプリケーションをホストすることを含む。いくつかの実施形態では、オンラインサービスプロバイダによってホストされた第2のアプリケーションがクライアントデバイスにインストールされ、ステップ412は、第2のアプリケーションにおいてオンラインサービスプロバイダに対してトークン値の少なくとも一部を検証することをさらに含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、トークン値が所定の閾値と一致するかまたは超える場合に、トークン値を金融口座に移行することをさらに含む。いくつかの実施形態 では、ステップ412は、クライアントデバイスを介して購入者に、第1の小売店における商品のオファーを送信することをさらに含み、当該オファーは、ロイヤリティカードのトークン値に関連付けられている。
【0040】
いくつかの実施形態では、ステップ412は、第1の小売店と第2の小売店との間の変換レートに基づいて、第1のトークン値を第2のトークン値に変換することを含む。いくつかの実施形態では、第1の小売店は、第1の通貨における第1の購入者向け価格を含み、第2の小売店は、第2の通貨における第2の購入者向け価格を含み、ステップ412は、第1の通貨および第2の通貨をトークン値に変換することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、第1の小売店または第2の小売店の少なくとも1つを含むサードパーティベンダによって提供される報酬にトークン値を変換するかどうかを、クライアントデバイスを介して購入者に問い合わせることを含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、クライアントデバイスにインストールされたクーポンアプリケーションを介して、第1の小売店または第2の小売店での購入のためにクーポンアプリケーションから選択されたオファーにトークン値を追加するオプションを購入者に提供することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、第1の小売店または第2の小売店での購入取引をホストするサーバに認証コードを送信することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ412は、購入者の要求に応じて、ロイヤリティカードから第2のロイヤリティカードにトークン値を移行することを含む。
【0041】
コンピュータで実施される方法は、購入者から、クライアントデバイスによってホストされたアプリケーションを介してクライアントデバイスの識別情報を受信することと、クライアントデバイスの識別情報を小売店のためのロイヤリティカードと照合することと、ロイヤリティカードに基づいて、購入者について、小売店に関連付けられた購入履歴をデータベース内で識別することとを含む。コンピュータで実施される方法は、購入履歴に基づいて、アプリケーションを介して購入者からの情報を要求することと、情報の少なくとも一部が購入者について小売店に関連付けられた購入履歴と一致したときに、購入者の身元を認証することと、購入者の身元および購入履歴に基づいて、ロイヤリティカードのトークン値を増加させることとを含み、購入者は、小売店またはロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店でトークン値を利用することが可能である。
【0042】
図5は、いくつかの実施形態に従って、購入者がトークン値を使用するための方法500のステップを例示するフローチャートである。方法500は、
図1および
図2に図示されたサーバおよびコンピュータのうちの任意の1つによって少なくとも部分的に実行され得る。例えば、方法500のステップの少なくとも一部は、トークン値(例えば、共通通貨)を提供するサーバによってホストされるウェブサイトにアクセスするためのブラウザおよびアプリケーションのコードを実行するクライアントデバイスを含むシステム内の1つの構成要素によって実行され得る。したがって、方法500のステップの少なくとも一部は、サーバまたはクライアントデバイスのメモリに記憶されているか、またはサーバまたはクライアントデバイスによってアクセス可能なコマンドを実行するプロセッサによって実行され得る。さらに、いくつかの実施形態では、方法500におけるステップの少なくともいくつかは、時間的に重複して、ほぼ同時に、または方法500に図示された順序とは異なる順序で実行され得る。さらに、本明細書に開示されたいくつかの実施形態と一致する方法は、方法500におけるステップのうちの全てではないが少なくとも1つを含み得る。
【0043】
ステップ502は、クライアントデバイスにインストールされ、サーバによってホストされるアプリケーションを介して、クライアントデバイスの識別情報をサーバに送信することを含み、当該クライアントデバイスの識別情報は、クライアントデバイスを使用する購入者にサーバによって提供されるロイヤリティカードに関連付けられている。いくつかの実施形態では、第1の小売店または第2の小売店の少なくとも1つは、第1の小売店または第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、クライアントデバイスの識別情報を送信することは、第1の小売店または第2の小売店のオンラインショッピングサービスのためのアプリケーションを実行することを含む。
【0044】
ステップ504は、第1の小売店で購入者向け商品を購入する際に、アプリケーションを介して購入情報をサーバに提供することを含む。
【0045】
ステップ506は、アプリケーションを介して、ポイントカードのトークン値を検証することを含む。
【0046】
ステップ508は、ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店でトークン値を利用することを含む。いくつかの実施形態では、ステップ508は、クライアントデバイスのアプリケーションを介して、第1の小売店における商品のためのオファーを選択することを含み、当該オファーは、ロイヤリティカードのトークン値に関連付けられている。
【0047】
ハードウェアの概説
図6は、
図1のクライアントおよびネットワークデバイス、ならびに
図4-5の方法が実施され得る例示的なコンピュータシステム600を示すブロック図である。特定の態様では、コンピュータシステム600は、専用ネットワークデバイス内の、または別のエンティティ内に統合された、または複数のエンティティにわたって分散した、ハードウェア、あるいはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実施され得る。
【0048】
コンピュータシステム600(例えば、クライアントデバイス110およびネットワークデバイス)は、バス608、または情報を通信するための他の通信機構と、情報を処理するためにバス608に連結されたプロセッサ602(例えば、プロセッサ212および236)とを含む。例として、コンピュータシステム600は1つまたは複数のプロセッサ602を実装され得る。プロセッサ602は、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラム可能論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別のハードウェア構成要素、あるいは情報の算出または他の操作を実施することができる任意の他の好適なエンティティであり得る。
【0049】
コンピュータシステム600は、ハードウェアに加えて、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)、消去可能PROM(Erasable PROM、EPROM)、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD-ROM、DVD、またはプロセッサ602によって実行されるべき情報および命令を記憶するためにバス608に連結された任意の他の好適な記憶デバイスなどの、含まれるメモリ604(例えば、メモリ220および232)内に記憶された、問題のコンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。プロセッサ602およびメモリ604は、専用論理回路機構によって補完されるか、またはその内部に組み込まれ得る。
【0050】
命令はメモリ604内に記憶され、1つまたは複数のコンピュータプログラム消費者製品、例えば、コンピュータシステム600による実行のために、またはコンピュータシステム900の動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上にエンコードされ、限定するものではないが、データ指向言語(例えば、SQL、dBase)、システム言語(例えば、C、Objective-C、C++、アセンブリ)、アーキテクチャ言語(例えば、Java、.NET)、およびアプリケーション言語(例えば、PHP、Ruby、Perl、Python)などのコンピュータ言語を含む、当業者によく知られた任意の方法に従うコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールにおいて実施され得る。命令はまた、配列言語、アスペクト指向言語、アセンブリ言語、オーサリング言語、コマンドラインインターフェース言語、コンパイル言語、並行言語、中括弧言語、データフロー言語、データ構造化言語、宣言型言語、難解言語、拡張言語、第四世代言語、関数型言語、インタラクション形言語、インタプリタ型言語、反復型言語、リストベース言語、小言語、論理ベース言語、機械語、マクロ言語、メタプログラミング言語、マルチパラダイム言語、数値解析、非英語ベース言語、オブジェクト指向クラスベース言語、オブジェクト指向プロトタイプベース言語、オフサイドルール言語、手続き型言語、自己反映言語、ルールベース言語、スクリプト言語、スタックベース言語、同期言語、構文処理言語、ビジュアル言語、wirth言語、およびxmlベース言語などのコンピュータ言語で実施され得る。メモリ604はまた、プロセッサ602によって実行されるべき命令の実行中に一時変数または他の中間情報を記憶するために用いられ得る。
【0051】
本明細書において説明されるコンピュータプログラムは必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部分(例えば、マークアップ言語ドキュメント内に記憶された1つまたは複数のスクリプト)内、問題のプログラム専用の単一のファイル内、あるいは複数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの部分を記憶するファイル)内に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、あるいは1つのサイトに位置するか、または複数のサイトにわたって分散しており、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。本明細書において説明されるプロセスおよび論理の流れは、入力データに作用し、出力を生成することによって機能を実施するための1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラム可能プロセッサによって実施され得る。
【0052】
コンピュータシステム600は、情報および命令を記憶するための、バス608に連結された、磁気ディスクまたは光ディスクなどのデータストレージデバイス606をさらに含む。コンピュータシステム600は入力/出力モジュール610を介して様々なデバイスに連結され得る。入力/出力モジュール610は任意の入力/出力モジュールであることができる。例示的な入力/出力モジュール610としてはUSBポートなどのデータポートが挙げられる。入力/出力モジュール610は、通信モジュール612に接続するように構成されている。例示的な通信モジュール612(例えば、通信モジュール618)としては、イーサネットカードおよびモデムなどの、ネットワークインターフェースカードが挙げられる。特定の態様では、入力/出力モジュール610は、入力デバイス614(例えば、入力デバイス114)および/または出力デバイス616(例えば、出力デバイス116)などの、複数のデバイスに接続するように構成されている。例示的な入力デバイス614としては、ユーザが入力をコンピュータシステム600に提供することができる、キーボード、およびポインティングデバイス、例えば、マウスもしくはトラックボールが挙げられる。触知入力デバイス、視覚入力デバイス、音声入力デバイス、または脳コンピュータインターフェースデバイスなどの、他の種類の入力デバイス614を、ユーザとのインタラクションを提供するために用いることもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触知フィードバックであることができ、ユーザからの入力は、音響、音声、触知、または脳波入力を含む、任意の形態で受け取ることができる。例示的な出力デバイス616としては、情報をユーザに表示するための、LCD(liquid crystal display(液晶ディスプレイ))モニタなどの表示デバイスが挙げられる。
【0053】
本開示の一態様によれば、クライアントデバイス110およびネットワークデバイス130は、コンピュータシステム600を用いて、プロセッサ602が、メモリ604内に包含された1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行したことに応答して実施することができる。このような命令は、データストレージデバイス606などの別の機械可読媒体からメモリ604に読み込まれてもよい。主メモリ604内に包含された命令のシーケンスの実行は、プロセッサ602に、本明細書において説明されるプロセスステップを実施させる。また、多重処理機構における1つまたは複数のプロセッサも、メモリ604内に包含された命令のシーケンスを実行するために利用され得る。代替的な態様では、本開示の様々な態様を実施するために、ハードワイヤード回路機構が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて用いられてもよい。それゆえ、本開示の態様はハードウェア回路機構およびソフトウェアのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。
【0054】
本明細書において説明される主題の様々な態様は、バックエンド構成要素、例えば、データネットワークデバイスを含むか、またはミドルウェア構成要素、例えば、アプリケーションネットワークデバイスを含むか、またはフロントエンド構成要素、例えば、ユーザが、本明細書において説明される主題の一実装形態とインタラクションすることができるグラフィカルユーザインターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ、またはこのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンド構成要素のうちの1つまたは複数の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施することができる。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(例えば、通信ネットワーク)によって相互連結され得る。通信ネットワーク(例えば、ネットワーク150)は、例えば、LAN、WAN、インターネット、および同様のもののうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。さらに、通信ネットワークは、限定するものではないが、例えば以下の、バスネットワーク、星状ネットワーク、環状ネットワーク、網目状ネットワーク、星状バスネットワーク、木状もしくは階層ネットワーク、または同様のものを含む、ネットワークトポロジのうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。通信モジュールは、例えば、モデムまたはイーサネットカードであることができる。
【0055】
コンピュータシステム600はクライアントおよびネットワークデバイスを含むことができる。クライアントおよびネットワークデバイスは、概して、互いに遠隔にあり、典型的には、通信ネットワークを通じてインタラクションする。クライアントおよびネットワークデバイスの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。コンピュータシステム600は、例えば、限定するものではないが、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはタブレットコンピュータであることができる。コンピュータシステム600はまた、別のデバイス、例えば、限定するものではないが、携帯電話、PDA、モバイルオーディオプレーヤ、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信器、ビデオゲームコンソール、および/またはテレビセットトップボックス内に組み込まれ得る。
【0056】
用語「機械可読記憶媒体」または「コンピュータ可読媒体」は、本明細書で使用するとき、命令を実行のためにプロセッサ602に提供することに関与する任意の媒体もしくは媒体群を指す。このような媒体は、限定するものではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態を取り得る。不揮発性媒体としては、例えば、データストレージデバイス606などの、光または磁気ディスクが挙げられる。揮発性媒体としては、メモリ604などの、ダイナミックメモリが挙げられる。伝送媒体としては、バス608を形成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバが挙げられる。一般的な形態の機械可読媒体としては、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、任意の他の光媒体、穿孔カード、紙テープ、孔のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、またはコンピュータが読み出すことができる任意の他の媒体が挙げられる。機械可読記憶媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号に影響を及ぼす組成物、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせであることができる。
【0057】
本明細書に開示される実施形態は、以下を含む:
【0058】
A.クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信することを含む、コンピュータが実施する方法である。前記コンピュータが実施する方法は、前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合することと、前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別することと、前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、前記購入者に関する情報を要求することとを含む。前記コンピュータで実施される方法はまた、前記情報の少なくとも一部が、前記購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証することと、前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させることとを含み、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができる。
【0059】
B.命令を記憶するメモリと、クライアントデバイスにインストールされているアプリケーションを介して、購入者からクライアントデバイスの識別情報を受信する命令を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサとを含むシステムである。前記1つまたは複数のプロセッサはまた、前記クライアントデバイスの識別情報を第1の小売店のロイヤリティカードと照合し、前記購入者について、前記第1の小売店に関連付けられた購入履歴を、前記ロイヤリティカードに基づいてデータベースで識別し、前記アプリケーションを介して、前記購入履歴に基づいて、購入者に関する情報を要求する命令を実行する。前記1つまたは複数のプロセッサはまた、前記情報の少なくとも一部が、購入者について前記第1の小売店に関連付けられた前記購入履歴と一致するときに、前記購入者の身元を認証し、前記購入者の身元および前記購入履歴に基づいて、前記ロイヤリティカードのトークン値を増加させる命令を実行し、前記購入者は、前記第1の小売店または前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することができる。
【0060】
C.クライアントデバイスにインストールされ、サーバによってホストされるアプリケーションを介して、クライアントデバイスの識別情報をサーバに送信することを含む、コンピュータが実施する方法である。前記クライアントデバイスの識別情報は、前記サーバが前記クライアントデバイスを使用する購入者に提供するロイヤリティカードに関連付けられている。コンピュータが実施する方法はまた、前記第1の小売店で購入者向け商品を購入する際に前記アプリケーションを介してサーバに購入情報を提供すること、前記アプリケーションを介して前記ロイヤリティカードのトークン値を検証すること、および前記ロイヤリティカードに関連付けられた第2の小売店で前記トークン値を利用することを含む。
【0061】
実施形態A、B、およびCの各々は、以下のように、任意の組み合わせで以下の追加要素のうちの1つまたは複数を有することができる。要素1、前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つが、前記第1の小売店または前記第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、前記クライアントデバイスの識別情報を受信することが、前記第1の小売店または前記第2の小売店の前記オンラインショッピングサービスのためのアプリケーションをホストすることを含む。要素2、オンラインサービスプロバイダによってホストされた第2のアプリケーションが前記クライアントデバイスにインストールされており、前記第2のアプリケーションにおいて前記オンラインサービスプロバイダに対してトークン値の少なくとも一部を検証することをさらに含む。要素3、前記トークン値が所定の閾値と一致するかまたは超える場合に、前記トークン値を金融口座に移行することをさらに含む。要素4、前記クライアントデバイスを介して前記購入者に、前記第1の小売店における商品のオファーを送信することをさらに含み、前記オファーは、前記ロイヤリティカードの前記トークン値に関連付けられている。要素5、前記トークン値を増加させることは、前記第1の小売店と前記第2の小売店との間の交換レートに基づいて、第1のトークン値を第2のトークン値に変換することを含む。要素6、前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つを含むサードパーティベンダによって提供される報酬に前記トークン値を変換するかどうかを、前記クライアントデバイスを介して前記購入者に問い合わせることをさらに含む。要素7、前記クライアントデバイスにインストールされたクーポンアプリケーションを介して、前記購入者に、前記第1の小売店または前記第2の小売店での購入のために前記クーポンアプリケーションから選択されたオファーに前記トークン値を追加するオプションを提供することをさらに含む。要素8、前記ポイントカードのトークン値を増加させることは、前記第1の小売店または前記第2の小売店での購入取引をホストするサーバに認証コードを送信することをさらに含む。要素9では、購入者の要求に応じて、前記ロイヤリティカードから第2のロイヤリティカードに前記トークン値を移行することをさらに含む。
【0062】
要素10、前記第1の小売店または前記第2の小売店の少なくとも1つが、前記第1の小売店または前記第2の小売店のオンラインショッピングサービスを含み、前記クライアントデバイスの識別情報を送信することは、前記第1の小売店または前記第2の小売店の前記オンラインショッピングサービスのためのアプリケーションを実行することを含む。要素11は、前記クライアントデバイス内のアプリケーションを介して、前記第1の小売店の商品のオファーを選択することをさらに含み、前記オファーは、前記ロイヤリティカードの前記トークン値に関連付けられている。
【0063】
1つの側面において、方法は、操作、命令、または機能であり得、逆もまた同様である。1つの側面において、請求項は、1つ以上の単語、1つ以上の文、1つ以上のフレーズ、1つ以上の段落、および/または1つ以上の請求項で列挙された単語(例えば、指示、操作、機能、または構成要素)の一部または全部を含むように修正されてもよい。
【0064】
ハードウェアおよびソフトウェアの互換性を示すために、様々な例示的なブロック、モジュール、構成要素、方法、動作、命令、およびアルゴリズムなどの事項はそれらの機能性に関して一般的に説明された。このような機能性が、ハードウェアとして実施されるのか、ソフトウェアとして実施されるのか、それともハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実施されるのかは、特定のアプリケーション、およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに様々な仕方で上述の機能性を実施し得る。
【0065】
本明細書で使用するとき、一連の項目に先行し、項目のうちの任意のものを分離するための用語「および」または「または」を伴う表現「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は、リストの各構成要素(例えば、各項目)ではなく、リストを全体として修飾する。表現「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は少なくとも1つの項目の選択を必要とせず、むしろ、この表現は、項目のうちの任意のもののうちの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、および/または項目の各々のうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、表現「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」または「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」は各々、Xのみ、Yのみ、あるいはZのみ、X、Y、およびZの任意の組み合わせ、ならびに/あるいはX、Y、およびZの各々のうちの少なくとも1つを指す。
【0066】
単語「例示的(exemplary)」は、本明細書において、「例、実例、または例示の役割を果たすこと」を意味するように使用される。本明細書において「例示的」として説明される任意の実施形態は、必ずしも、他の実施形態に対して好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。一態様、本態様、別の態様、いくつかの態様、1つまたは複数の態様、一実装形態、本実装形態、別の実装形態、いくつかの実装形態、1つまたは複数の実装形態、一実施形態、本実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つまたは複数の実施形態、一構成、本構成、別の構成、いくつかの構成、1つまたは複数の構成、本主題の技術、本開示(the disclosure)、本開示(the present disclosure)、ならびにこれらの他の変形および同様のものなどの表現は便宜的なものであり、このような表現に関連する開示が本主題の技術に本質的であること、またはこのような開示が本主題の技術の全ての構成に当てはまることを含意しない。このような表現に関連する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に当てはまり得る。このような表現に関連する開示は1つまたは複数の例を提供し得る。一態様またはいくつかの態様などの表現は1つまたは複数の態様を指し得、その逆もあり得、これは他の上述の表現にも同様に当てはまる。
【0067】
単数形での要素への言及は、特に断りのないかぎり、「唯一(one and only one)」を意味することを意図されておらず、むしろ、「1つまたは複数(one or more)」を意味することを意図されている。男性名詞(例:彼)の代名詞には、女性名詞と中性名詞(例:彼女とその)が含まれ、その逆も含まれる。用語「いくつか(some)」は1つまたは複数を指す。下線付きおよび/またはイタリック体の見出しおよび小見出しは、単に便宜的に用いられているにすぎず、本主題の技術を限定せず、本主題の技術の説明の解釈に関連して参照されるものではない。第1(first)および第2(second)ならびに同様のものなどの関係語は1つの実体またはアクションを別のものと区別するために使用され得、必ずしも、このような実体またはアクションの間の任意の実際のこのような関係または順序を必要とせず、またはこれを含意しない。当業者に知られているか、または後に知られるようになる、本開示全体を通じて説明される様々な構成の要素の全ての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、本主題の技術によって包含されることを意図される。さらに、本明細書において開示されているものは、このような開示が上述の説明において明示的に述べられているかどうかにかかわらず、公衆に供されることを意図されていない。要素が表現「~のための手段(means for)」を用いて明示的に述べられていないか、または、方法クレームの場合には、要素が表現「~のためのステップ(step for)」を用いて述べられていないかぎり、いずれのクレーム要素も米国特許法第112条第6段落の規定の下で解釈されるべきではない。
【0068】
本明細書は多くの細目を包含するが、これらは、説明され得ることの範囲の限定として解釈されるべきではなく、むしろ、本主題の特定の実装形態の説明として解釈されるべきである。本明細書において別個の実施形態の文脈で記載されている一部の特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴はまた、複数の実施形態において、別個に、または任意の好適な部分的組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで機能するように以上において説明され、さらにはそのように最初に説明されている場合があるが、説明されている組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、組み合わせから削除することができ、説明されている組み合わせは、部分的組み合わせ、または部分的組み合わせの変形に関し得る。
【0069】
本明細書の主題は特定の態様に関して説明されたが、他の態様も実施され得、添付の請求項の範囲に含まれる。例えば、動作は図面において特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、このような動作が、図示されている特定の順序で、または順番に行われること、あるいは例示されている動作が全て行われることを必要とするものと理解されるべきではない。請求項において述べられるアクションは異なる順序で実施され、依然として所望の結果を達成することができる。一例として、添付の図面に示されるプロセスは、所望の結果を達成するために、必ずしも、図示されている特定の順序、または順番を必要としない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利になり得る。さらに、上述された態様における様々なシステム構成要素の分離は、全ての態様においてこのような分離を必要とするものと理解されるべきではなく、上述のプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品にまとめて統合されるか、または複数の消費者ソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0070】
タイトル、背景、図面の簡単な説明、要約、および図面は本明細書において本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは、請求項の範囲または意味を限定するために用いられることはないという了解の下で提示される。加えて、詳細な説明では、説明が例示的な例を提供し、様々な特徴が、本開示を合理化する目的のために様々な実装形態において互いにグループ化されていることがうかがえる。開示の方法は、記載される主題が、各請求項において明示的に述べられているよりも多くの特徴を必要とするとの意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ、請求項が反映するとおり、発明の主題は、単一の開示された構成または動作の全ての特徴よりも少数の特徴に存する。請求項は本明細書において発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別個に記載された主題として自立する。
【0071】
請求項は、本明細書において説明された態様に限定されることを意図されず、文言の請求項に従う全範囲を認められ、全ての法的同等物を包含するべきである。それにもかかわらず、請求項はいずれも、適用可能な特許法の要件を満足しない主題を包含することを意図されておらず、また、請求項はそのように解釈されるべきでない。