IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京京東乾石科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-物品搬送システム 図1
  • 特許-物品搬送システム 図2
  • 特許-物品搬送システム 図3
  • 特許-物品搬送システム 図4
  • 特許-物品搬送システム 図5
  • 特許-物品搬送システム 図6
  • 特許-物品搬送システム 図7
  • 特許-物品搬送システム 図8
  • 特許-物品搬送システム 図9
  • 特許-物品搬送システム 図10
  • 特許-物品搬送システム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】物品搬送システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20230124BHJP
   B65G 1/06 20060101ALI20230124BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B65G1/06 M
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021563708
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2020083693
(87)【国際公開番号】W WO2020220950
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-11-12
(31)【優先権主張番号】201910361593.7
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】320015083
【氏名又は名称】北京京東乾石科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING JINGDONG QIANSHI TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM A1905, 19TH FLOOR, NO. 2 BUILDING, NO. 18 KECHUANG 11 STREET, BEIJING ECONOMIC AND TECHNOLOGICAL DEVELOPMENT ZONE, BEIJING 100176, PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ミンフ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,フェングァン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,グオク
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-516824(JP,A)
【文献】実開平06-042810(JP,U)
【文献】特開平11-116006(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0305122(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00-1/133,1/14-1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品搬送システムであって、
少なくとも1つのアクセス車と、少なくとも1つの輸送車とを含み、
前記アクセス車のそれぞれに第1の駆動モジュールが設置され、前記輸送車のそれぞれに第2の駆動モジュールが設置され、
前記第1の駆動モジュールは、前記アクセス車を予定平面及び垂直方向に走行させるために用いられ、前記第2の駆動モジュールは、前記輸送車を前記予定平面に走行させるために用いられ、
前記アクセス車又は前記輸送車には、伝送モジュールが設置されており、前記伝送モジュールは、前記アクセス車及び前記輸送車が同じ位置まで走行したときに、物品を前記アクセス車及び前記輸送車の一方から他方に搬送するために用いられることを特徴とする物品搬送システム。
【請求項2】
前記伝送モジュールが前記アクセス車に位置し、
前記アクセス車は、第1の車体を含み、前記第1の駆動モジュールが第1の車体に位置し、前記第1の車体に、第1の制御モジュールがさらに設置され、前記第1の制御モジュールが前記伝送モジュールに接続されており、
前記第1の制御モジュールは、物品を前記アクセス車と同じ位置にある輸送車へ搬送する、又は前記アクセス車と同じ位置にある輸送車から取得するように、前記伝送モジュールを制御するために用いられることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送システム。
【請求項3】
前記伝送モジュールは延出部材であり、
前記第1の制御モジュールは、具体的に前記延出部材の延出及び/又は収納を制御するために用いられることを特徴とする請求項2に記載の物品搬送システム。
【請求項4】
前記第1の車体の上端には水平スライドレールが設置され、前記延出部材の下面が前記水平スライドレールにスライド連結され、前記延出部材の上面が平板状であることを特徴とする請求項3に記載の物品搬送システム。
【請求項5】
前記伝送モジュールはクリップであり、
前記第1の制御モジュールは、具体的に前記クリップの締め及び/又は緩めを制御するために用いられることを特徴とする請求項2に記載の物品搬送システム。
【請求項6】
前記第1の車体には、ナビゲーションモジュールがさらに設置され、前記ナビゲーションモジュール及び前記第1の駆動モジュールのそれぞれは、前記第1の制御モジュールに接続されており、
前記第1の制御モジュールは、前記ナビゲーションモジュールによって検出されたナビゲーション情報を取得し、前記ナビゲーション情報に応じて前記第1の駆動モジュールへ駆動信号を送信するために用いられることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の物品搬送システム。
【請求項7】
前記輸送車にはキャリッジが設置されており、
前記キャリッジは、物品を載置する、又は前記伝送モジュールにおける物品を受け取るために用いられることを特徴とする請求項2~6のいずれか1項に記載の物品搬送システム。
【請求項8】
前記輸送車は、前記キャリッジが位置する第2の車体を含み、
前記第2の車体には、昇降モジュール及び第2の制御モジュールがさらに設置され、前記キャリッジが前記昇降モジュールの上端に位置し、前記第2の制御モジュールが前記昇降モジュールに接続されており、
前記昇降モジュールは、前記第2の制御モジュールの制御に応じて上昇及び/又は下降することで、前記キャリッジの上昇及び/又は下降を駆動するために用いられることを特徴とする請求項7に記載の物品搬送システム。
【請求項9】
前記キャリッジは、第1の凹み部と第2の凹み部とを含み、前記第1の凹み部における一対の対向する縁部に第1のボスがそれぞれ設置され、前記第2の凹み部における一対の対向する縁部に第2のボスがそれぞれ設けられ、前記第1のボスの中心軸が第2のボスの中心軸と平行であることを特徴とする請求項7に記載の物品搬送システム。
【請求項10】
前記同じ位置は、棚のレーン以外の任意の領域にあることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の物品搬送システム。
【請求項11】
前記予定平面は地面、棚の上端、又は前記棚の上端と同じ平面にある平面であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の物品搬送システム。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項の物品搬送システム、棚、制御設備、ピッキング設備及び輸送設備を含み、
前記アクセス車が、前記棚において垂直方向に走行するために用いられ、
前記制御設備が、前記輸送車へ制御命令を送信するために用いられ、
前記ピッキング設備が、前記輸送車によって搬送された物品を受け取ってピッキングし、物品を輸送設備に放置するために用いられ、
前記輸送設備が、前記ピッキング設備における物品を輸送するために用いられることを特徴とする物品搬送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、物流技術の分野に関し、特に物品搬送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
物流業界の急速な発展に伴い、商品などの輸送やピッキングは、物流業界の重要なプロセスである。現在、物品の搬送を実現できる物品搬送システムが提供されており、具体的には、物品搬送システムを介して物品を取得して指定された場所に搬送し、例えば、物品を梱包する場所や、物品を輸送する必要のある車両などの場所に搬送する。
【0003】
先行技術では、倉庫分野において、物品搬送システムは、棚、水平直進シャトル、ホイスター、輸送ラインで構成されており、ここで、棚は複数の棚ユニット層を含み、各棚ユニット層には水平軌道が設置されており、水平直進シャトルは、水平軌道を走行することで、物品の入出庫作業を実行することができる。入出庫作業の実行を例にとり、出庫命令を受信したとき、水平直進シャトルは、指定された保管スペースまで走行し、自分のフォークを使って物品を取り出した後、当該層のホイスター位置に向かって走行し、ディスパッチサービスを請求する。そのディスパッチサービスに応じて、ホイスターは、当該階まで垂直に移動することにより、水平直進シャトルとの物品授受を完了し、次にホイスターで物品を輸送ラインに搬送し、輸送ラインで物品を外部のピッキングステージに搬送する。この物品搬送システムにおいて、通常、水平直進シャトルは1つの棚ユニット層でしか走行できなく、層を変更する必要があれば、異なる棚ユニット層の間での切り替えを実現するためにホイスターが必要となる。
【0004】
上記技術を採用した物品搬送システムでは、水平直進シャトルがホイスターを介して物品授受を完了するステップ、及び水平直進シャトルが棚ユニット層を切り替えるステップに時間がかかり、柔軟性に乏しく、頻繁に入出庫すると、混雑を招きやすい。さらに、サービス設備の待ち時間を加えて、作業時間が増えてしまい、倉庫保管システム全体のスループットに影響を与える。一方、その先行技術は、ホイスターや輸送ラインなどの補助設備の使用が必要で、費用やメンテナンスコストがより高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、物品のピッキング及び搬送を完了するプロセスにおいて、長い時間がかかり、輸送効率が低いという問題を解決するための物品搬送システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、本願は物品搬送システムを提供し、
少なくとも1つのアクセス車と少なくとも1つの輸送車とを含み、
前記アクセス車のそれぞれに第1の駆動モジュールが設置され、前記輸送車のそれぞれに第2の駆動モジュールが設置され、
前記第1の駆動モジュールは、前記アクセス車を予定平面及び垂直方向に走行させるために用いられ、前記第2の駆動モジュールは、前記輸送車を前記予定平面に走行させるために用いられ、
前記アクセス車又は前記輸送車には、伝送モジュールが設置されており、前記伝送モジュールは、前記アクセス車及び前記輸送車が同じ位置まで走行するときに、物品を前記アクセス車及び前記輸送車の一方から他方に伝送するために用いられる。
【0007】
さらに、前記伝送モジュールが前記アクセス車に位置し、
前記アクセス車は、第1の車体を含み、前記第1の駆動モジュールが第1の車体に位置し、前記第1の車体に、第1の制御モジュールがさらに設置され、前記第1の制御モジュールが前記伝送モジュールに接続されており、
前記第1の制御モジュールは、物品を前記アクセス車と同じ位置にある輸送車へ伝送する、又は前記アクセス車と同じ位置にある輸送車から前記物品を取得するように、前記伝送モジュールを制御するために用いられる。
【0008】
さらに、前記伝送モジュールは延出部材であり、
前記第1の制御部材は、具体的に前記延出部材の延出及び/又は収納を制御するために用いられる。
【0009】
さらに、前記第1の車体の上端には水平スライドレールが設置され、前記延出部材の下面が前記水平スライドレールにスライド連結され、前記延出部材の上面が平板状である。
【0010】
さらに、前記伝送モジュールはクリップであり、
前記第1の制御部材は、具体的に前記クリップの締め及び/又は緩めを制御するために用いられる。
【0011】
さらに、前記第1の車体には、ナビゲーション部材が設置され、前記ナビゲーション部材及び前記第1の駆動モジュール駆動モジュールのそれぞれは、前記第1の制御部材に接続されており、
前記第1の制御部材は、前記ナビゲーション部材によって検出されたナビゲーション情報を取得し、前記ナビゲーション情報に応じて前記第1の駆動モジュールへ駆動信号を送信するために用いられる。
【0012】
さらに、前記輸送車にはキャリッジが設置されており、
前記キャリッジは、物品を載置する、又は前記伝送モジュールにおける物品を受け取るために用いられる。
【0013】
さらに、前記輸送車は、前記キャリッジが位置する第2の車体を含み、
前記第2の車体には、昇降部材及び第2の制御部材がさらに設置され、前記キャリッジが前記昇降部材の上端に位置し、前記第2の制御部材が前記昇降部材に接続されており、
前記昇降部材は、前記第2の制御部材の制御に応じて上昇及び/又は下降することで、前記キャリッジの上昇及び/又は下降を駆動するために用いられる。
【0014】
さらに、前記キャリッジは、第1の凹み部と第2の凹み部とを含み、前記第1の凹み部における一対の対向する縁部のそれぞれに第1のボスが設置され、前記第2の凹み部における一対の対向する縁部のそれぞれに第2のボスが設けられ、前記第1のボスの中心軸が第2のボスの中心軸と平行である。
【0015】
さらに、前記同じ位置は、棚のレーン以外の任意の領域にある。
【0016】
さらに、前記システムは、棚をさらに含み、前記アクセス車のそれぞれが前記棚において垂直方向に走行するために用いられる。
【発明の効果】
【0017】
本願が提供する物品搬送システムにおいては、少なくとも1つのアクセス車及び少なくとも1つの輸送車で構成される物品搬送システムを提供することで、アクセス車のそれぞれに第1の駆動モジュール駆動モジュールが設置され、輸送車のそれぞれに第2の駆動モジュール駆動モジュールが設置されており、第1の駆動モジュール駆動モジュールはアクセス車を予定平面及び垂直方向に走行させるために用いられ、第2の駆動モジュール駆動モジュールは輸送車を予定平面を走行させるために用いられ、アクセス車又は輸送車には、伝送モジュールが設置されており、伝送モジュールは、アクセス車及び輸送車が同じ位置まで走行したときに、物品をアクセス車及び輸送車の一方から他方に伝送するために用いられる。任意のアクセス車は予定平面及び垂直方向に走行し、任意の輸送車は予定平面を走行し、アクセス車及び輸送車が同じ位置まで走行したときに、アクセス車又は輸送車における伝送モジュールは物品を伝送する。上記プロセスにより、アクセス車と輸送車との間で物品のドッキングを完することができ、物品の伝送を迅速に完了することができ、それにより、アクセス車と輸送車は、次回の物品のピックアップ又は放置を迅速に実行することができ、物品のピックアップ及び伝送に費やされる時間を削減し、物品の搬送効率を向上させることができる。且つ、任意のアクセス車と任意の輸送車とは、予定平面における任意の位置でドッキングを行い、物品の伝送を実現することができる。ドッキングの位置が多様であるため、物品の搬送効率が高く、物品の搬送効率が高い。ドッキングや搬送方法が非常に柔軟である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
ここでの図面は、明細書に組み込まれてその一部を構成し、本願に適合する実施例を示し、本明細書と併せて本願の原理を説明するために用いられる。
図1】本願の実施例によって提供される物品搬送システムの概略構造図である。
図2】本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図である。
図3】本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図である。
図4】本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおける物品伝送の概略図である。
図5】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムの概略構造図である。
図6】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図一である。
図7】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図二である。
図8】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図一である。
図9】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図二である。
図10】本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図三である。
図11】本願の実施例によって提供される物品搬送システムの概略構造図である。
【0019】
以上の図面により、本願の明確な実施例が示されたが、これらについて、後に更に詳細に説明する。これらの図面及びテキストによる説明は、本願の概念の範囲をいかなる形で限定するものではなく、特定の実施例を参照して当業者に本願の概念を説明するためのものである。
【符号の説明】
【0020】
1-アクセス車
2-輸送車
3-伝送モジュール
4-第1の車輪構造
5-第2の車輪構造
6-棚
7-第1の車体
8-第1の制御部材
9-第1の速度制限部材
10-ナビゲーション部材
11-第1の給電部材
12-車輪部材
13-這い上がり部材
14-第2の車体
15-昇降部材
16-キャリッジ
17-第1の凹み部
18-第2の凹み部
19-第1のボス
20-第2のボス
21-ピッキング設備
22-輸送設備
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここでは、例示的な実施例について詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明で図面を参照する場合、特に指示がない限り、異なる図面の同じ番号は、同一又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本願に一致するすべての実施形態を示すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述されているように、本願のいくつかの方面に一致するシステム及び方法の例にすぎない。
【0022】
本願の具体的な適用シナリオは、物流業界の急速な発展に伴い、商品などの輸送やピッキングが物流業界の重要なプロセスである。現在、物品のピッキングを実現することができる物品搬送システムが提供されており、具体的には、物品搬送システムを介して物品を取得して指定された場所に搬送し、例えば、物品を梱包する場所や、物品を輸送する必要のある車両などの場所に搬送する。
【0023】
先行技術では、様々な物品搬送システムが提供されている。
【0024】
先行技術では、倉庫保管分野において、物品搬送システムは、棚、水平直進シャトル、ホイスター、輸送ラインで構成されており、ここで、棚は複数の棚ユニット層を含み、各棚ユニット層には、複数の水平軌道が設置されており、水平直進シャトルは、水平軌道を走行することで、物品の入出庫作業を実行することができる。入出庫作業の実行を例にとり、出庫命令を受信したとき、水平直進シャトルは、指定された保管スペースまで走行し、自分のフォークを使って物品を取り出した後、当該層のホイスター位置に向かって走行し、ディスパッチサービスを請求する。そのディスパッチサービスに応じて、ホイスターは、当該階まで垂直に移動することにより、水平直進シャトルとの物品授受を完了し、次にホイスターで物品を輸送ラインに搬送し、輸送ラインで物品を外部のピッキングステージに搬送する。この物品搬送システムにおいて、通常、水平直進シャトルは1つの棚ユニット層でしか走行できなく、層を変更する必要があれば、異なる棚ユニット層の間での切り替えを実現するためにホイスターが必要となる。
【0025】
しかし、上記形態では、水平直進シャトルがホイスターを介して物品授受を完了するステップ、及び水平直進シャトルが棚ユニット層を切り替えるステップが、いずれも時間がかかり、且つ走行軌跡が非常に固化であるため、柔軟性に乏しく、頻繁に入出庫すると、混雑を招きやすい。さらに、サービス設備の待ち時間を加えて、作業時間が増えてしまく、倉庫保管システム全体のスループットに影響を与える。一方、その先行技術では、ホイスターや輸送ラインなどの補助設備の使用が必要で、費用やメンテナンスコストがより高くなる。
【0026】
第2種の物品搬送システムは、少なくとも1つの自動ガイドトロリで構成されている。棚を配置することができ、棚の高さは低く、例えば、棚の高さは2.3mしかない。人力で棚から物品を搬送し、人力で物品を自動ガイドトロリに放置した後、自動ガイドトロリは物品を搬送する。或いは、自動ガイドトロリは、物品を棚の位置まで搬送した後、自動ガイドトロリにおける物品を人力で棚に放置する。
【0027】
しかし、上記形態では、物品を手力で搬送する必要があり、多くの人的資源を必要とし、コストが高い。且つ、物品を人力で搬送することは、効率が低いため、物品の搬送効率が低い。
【0028】
本願によって提供される物品搬送システムは、先行技術の上記技術課題を解決することを目的とする。
【0029】
本願の技術案及び本願の技術案がどのようにして上記技術課題を解決するかについて、以下に具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例は、互いに組み合わせることができ、ある一部の実施例では、同一又は類似の概念やプロセスについての説明を省略する。以下、添付図面を参照して本願の実施例を説明する。
【0030】
図1は本願の実施例によって提供される物品搬送システムの概略構造図であり、図2は本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図であり、図3は本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図である。図1図3に示すように、当該物品搬送システムは、少なくとも1つのアクセス車1と少なくとも1つの輸送車2とを含む。
【0031】
アクセス車1のそれぞれに第1の駆動モジュール駆動モジュールが設置され、輸送車2のそれぞれに第2の駆動モジュール駆動モジュールが設置される。
【0032】
第1の駆動モジュール駆動モジュールは、アクセス車1を予定平面及び垂直方向に走行させるために用いられ、第2の駆動モジュール駆動モジュールは、輸送車2を予定平面に走行させるために用いられる。
【0033】
アクセス車1又は輸送車2には、伝送モジュール3が設置されており、伝送モジュール3は、アクセス車1及び輸送車2が同じ位置まで走行したとき、物品をアクセス車1及び輸送車2の一方から他方に伝送するために用いられる。
【0034】
例示的に、少なくとも1つのアクセス車1と少なくとも1つの輸送車2で構成される物品輸送システムが提供される。
【0035】
アクセス車1のそれぞれに対して、第1の駆動モジュール駆動モジュール及び第1の車輪構造4がアクセス車1に設置されており、ここで、第1の駆動モジュール駆動モジュールは、既存の駆動設備又は駆動モジュール駆動モジュールから選べられてもよく、第1の車輪構造4は、予定平面及び垂直方向に移動できることにより、第1の駆動モジュール駆動モジュールは、第1の車輪構造4の走行を駆動することで、アクセス車1を予定平面又は垂直方向に走行させることができる。任意に、アクセス車1は、棚に登れるロボットを採用することができ、棚に登れるロボットは、棚に登ることができることにより、棚に登れるロボットは、垂直方向に登ることができる。棚に登れるロボットは、棚のレーンまで降りった後、物品を伝送するように、レーンに輸送車2とドッキングする。
【0036】
輸送車2のそれぞれに対して、第2の駆動モジュール駆動モジュール及び第2の車輪構造5が輸送車2に設置されており、ここで、第2の駆動モジュール駆動モジュールは、既存の駆動設備又は駆動モジュール駆動モジュールから選べられてもよく、第2の車輪構造5は、予定平面及び垂直方向に移動できることにより、第2の駆動モジュールは、第2の車輪構造5の走行を駆動することで、輸送車2を予定平面又は垂直方向に走行させることができる。
【0037】
本願では、垂直方向とは、物理学における垂直方向を指し、垂直方向及び一定の傾斜角度を有する垂直方向を含むが、これに限定されない。予定平面とは、物理学における平面を指すが、予定平面の物理学における高度を限定せず、且つ、予定平面は、完全に平坦な平面であってもよいし、一定の凹凸を有する面であってもよい。
【0038】
アクセス車1と輸送車2の間では、物品の伝送機能を実現することができる。
【0039】
アクセス車1に伝送モジュール3を設置することができる。アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行したとき、アクセス車1における伝送モジュール3は、アクセス車1における物品を輸送車2に伝送することができる。或いは、アクセス車1における伝送モジュール3は、輸送車2における物品を取得し、現在のアクセス車1に放置することができる。
【0040】
或いは、輸送車2に伝送モジュール3を設置することができる。アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行したとき、アクセス車2における伝送モジュール3は、アクセス車2における物品をアクセス車1に伝送することができる。或いは、輸送車2における伝送モジュール3は、アクセス車1における物品を取得し、現在の輸送車2に放置することができる。
【0041】
本願では、任意のアクセス車1と任意の輸送車2との間は、いずれも上記物品伝送プロセスを実現することができる。また、任意のアクセス車1と任意の輸送車2との間は、任意の予定平面における任意の位置で、上記物品伝送プロセスを実現することができる。また、任意のアクセス車1は予定平面において直線又は曲線に沿って走行することができ、任意の輸送車2は予定平面において直線又は曲線に沿って走行することができる。
【0042】
例えば、図4は、本願の実施例によって提供される物品搬送システムにおける物品伝送の概略図であり、図4に示すように、且つ、図11に示すように、第1の駆動モジュールは、アクセス車1を垂直方向に走行させることができ、棚6の垂直方向に垂直方向軌道を設置することができ、それにより、アクセス車1が棚6の垂直方向軌道において垂直方向に走行することができ、つまり、アクセス車1は、棚6の垂直方向軌道に昇降することができ、アクセス車1は、棚6から物品を取得した後、棚6から離れ、地上のある位置まで地上を走行し、この時、輸送車2は地上をこの位置まで走行し、そして、伝送モジュール3は、物品をアクセス車1から輸送車2に伝送することができる。
【0043】
別の例として、アクセス車1が地面のある位置まで地面を走行する。この時、輸送車2もその位置まで走行する。次に、伝送モジュール3は物品を輸送車2からアクセス車1に伝送することができる。つぎに、アクセス車1は棚6の垂直方向軌道において垂直方向に走行することができ、それにより、アクセス車1は物品を棚6に放置することができる。
【0044】
別の例として、アクセス車1は、棚6の軌道において垂直方向に走行することができ、アクセス車1は、棚6から物品を取得した後、棚6の上端に上端軌道も設置されるため、アクセス車1は、上端軌道において走行することができる。次に、アクセス車1は、上端軌道のある位置まで走行する時、輸送車2も上端軌道のその位置まで走行し、物品の伝送を完了し、或いは、アクセス車1は、上端軌道において走行した後、棚6から離れ、ある平面においてある位置まで走行し、この時、輸送車2もその位置まで走行して、物品の伝送を完了する。
【0045】
別の例として、アクセス車1は、上端軌道のある位置まで走行する時、輸送車2も上端軌道でその位置まで走行することができる。次に、伝送モジュール3は、物品を輸送車2からアクセス車1に伝送する。或いは、アクセス車1は、ある平面においてある位置まで走行する時、輸送車2も、その位置まで走行し、次に、伝送モジュール3は、物品を輸送車2からアクセス車1に伝送し、次に、アクセス車1は上端軌道において走行する。次に、アクセス車1は、棚6の軌道において垂直方向に走行することができ、アクセス車1は、物品を棚6に放置する。
【0046】
本実施例は、少なくとも1つのアクセス車及び少なくとも1つの輸送車で構成される物品搬送システムを提供することで、アクセス車1のそれぞれに第1の駆動モジュールが設置され、輸送車2のそれぞれに第2の駆動モジュールが設置され、第1の駆動モジュールはアクセス車1を予定平面及び垂直方向において走行させるために用いられ、第2の駆動モジュールは輸送車2を予定平面において走行させるために用いられ、アクセス車1又は輸送車2には伝送モジュール3が設置されており、アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行する時、伝送モジュール3は、物品をアクセス車1及び輸送車2の一方から他方に伝送するために用いられる。任意のアクセス車1は予定平面及び垂直方向において走行し、任意の輸送車2は予定平面において走行し、アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行する時、アクセス車1又は輸送車2における伝送モジュール3は物品を伝送する。上記プロセスにより、アクセス車1と輸送車2との間で物品のドッキングを完了することができ、物品の伝送を迅速に完了することができ、それにより、アクセス車1と輸送車2は、次回の物品のピックアップ又は放置を迅速に実行することができ、物品のピックアップ及び搬送に費やされる時間を削減し、物品の搬送効率を向上させることができる。且つ、任意のアクセス車1と任意の輸送車2との間は、予定平面における任意の位置でドッキングし、物品の伝送を実現することができる。ドッキングの位置が多様であるため、物品の伝送効率が高く、物品の搬送効率が高い。ドッキングや搬送方法が非常に柔軟である。
【0047】
図5は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムの概略構造図であり、図6は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図一であり、図7は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおけるアクセス車の概略構造図二であり、図8は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図一であり、図9は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図二であり、図10は、本願の実施例によって提供される別の物品搬送システムにおける輸送車の概略構造図三である。図5図10に示すように、図1図4に示す実施例に基づき、当該物品搬送システムにおいて、伝送モジュール3は、アクセス車1に位置する。
【0048】
アクセス車1は、第1の駆動モジュールが位置する第1の車体7を含み、第1の車体7には、第1の制御部材8がさらに設置され、第1の制御部材8が伝送モジュール3に接続される。
第1の制御部材8は、物品をアクセス車1と同じ位置にある輸送車2に搬送する、又は、アクセス車1と同じ位置にある輸送車2から取得するように、伝送モジュール3を制御するために用いられる。
【0049】
伝送モジュール3は、延出部材であり、第1の制御部材8は、具体的に延出部材の延出及び/又は収納を制御するために用いられ、第1の車体7の上端には、水平スライドレールが設置され、延出部材の下面が水平スライドレールにスライド連結され、延出部材の上面が平板状である。或いは、伝送モジュール3はクリップであり、第1の制御部材8は、具体的にクリップの締め及び/又は緩めを制御するために用いられる。
【0050】
第1の車体7にはナビゲーション部材10が設置され、ナビゲーション部材10と第1の駆動モジュール8は、第1の制御部材8にそれぞれ接続される。
【0051】
第1の制御部材8は、ナビゲーション部材10によって検出されたナビゲーション情報を取得し、ナビゲーション情報に応じて第1の駆動モジュールへ駆動信号を送信するために用いられる。
【0052】
輸送車2にはキャリッジ16が設置されており、キャリッジ16は、物品を載置する、又は伝送モジュール3に載置される物品を受け取るために用いられる。
【0053】
輸送車2は、キャリッジ16が位置する第2の車体14を含む。
【0054】
第2の車体14には、昇降部材15及び第2の制御部材がさらに設置され、キャリッジ16が昇降部材15の上端に位置し、第2の制御部材が昇降部材15に接続される。
【0055】
昇降部材15は、第2の制御部材の制御に応じて上昇及び/又は下降することで、キャリッジ16の上昇及び/又は下降を駆動するために用いられる。
【0056】
キャリッジ16は、第1の凹み部17と第2の凹み部18とを含み、第1の凹み部17における一対の対向する縁部はそれぞれ第1のボス19が設置され、第2の凹み部18における一対の対向する縁部はそれぞれ第2のボス20が設置され、第1のボス19の中心軸が第2のボス20の中心軸と平行である。
【0057】
同じ位置は、棚のレーン以外の任意の領域にある。
【0058】
例示的に、アクセス車1は棚に登れるロボットを採用する場合、上記実施例によって提供される解決策を実現できるが、棚に登れるロボットのコストが高いため、アクセス車1が棚に登れるロボットを採用する場合、物品搬送システムのコストが高い。且つ、棚に登れるロボットは、棚のレーンで輸送車2とドッキングすることしかできないため、ドッキングする際に、他の輸送車2がレーンに走行することができず、レーンの渋滞が発生し、さらに物品の搬送に影響を与える。従って、アクセス車1に対して、本実施例によって提供される構造を採用することができる。
【0059】
各アクセス車1の構造を以下に紹介する。図6図7に示すように、アクセス車1は、第1の車体7と、第1の駆動モジュールと、第1の車輪構造4と、第1の制御部材8と、伝送モジュール3と、第1の速度制限部材9と、ナビゲーション部材10とから構成されている。即ち、伝送モジュール3は、アクセス車1に位置し、第1の駆動モジュールと、第1の車輪構造4と、第1の制御部材8と、伝送モジュール3と、第1の速度制限部材9と、及びナビゲーション部材10とは、いずれも第1の車体7に設置され、そして、第1の制御部材8は、第1の駆動モジュールと、伝送モジュール3と、及びナビゲーション部材10とそれぞれ接続される。当該接続は、電気的接続及び/又は機械的接続を含み、電気的接続は、有線接続又は無線接続であってもよく、第1の駆動モジュールは、第1の車輪構造4に接続される。
【0060】
ここで、第1の車輪構造4には、這い上がり部材13及び車輪部材12が設置され、這い上がり部材13は、垂直方向に走行するために用いられ、車輪部材12は、予定平面において走行するために用いられる。
【0061】
車輪部材12には、第1のモータが設置され、ここで、第1のモータは、第1の駆動モジュールに接続されており、第1の制御部材8は、第1の駆動モジュールを介して第1のモータを制御することができ、それにより、車輪部材12の運動を制御して、アクセス車1を予定平面上において走行させることができる。そして、第1のモータは、第1の速度制限部材9に接続され、第1のモータの回転速度が速すぎる場合、第1の速度制限部材9は、第1のモータの回転速度を制限することができ、それにより、アクセス車1の走行速度を低下する。
【0062】
這い上がり部材13には、第2のモータが設置され、ここで、第2のモータは、第1の駆動モジュールに接続されており、第1の制御部材8は、第1の駆動モジュールを介して第2のモータを制御することができ、それにより、這い上がり部材13の運動を制御して、アクセス車1を垂直方向に走行させることができる。例えば、アクセス車1は棚6の垂直方向軌道において上昇及び/又は下降する。そして、第2のモータは、第1の速度制限部材9に接続され、第2のモータの回転速度が速すぎる場合、第1の速度制限部材9は、第2のモータの回転速度を制限することにより、アクセス車1の上昇速度又は下降速度を低下することができる。
【0063】
第1の車体7にナビゲーション部材10をさらに設置することができ、且つ予定平面において、QRコードの現在の位置を特定するための複数のQRコードが貼り付けられており、ナビゲーション部材10は、予定平面におけるQRコードを取得し、QRコードによってアクセス車1の位置を確定してナビゲーション情報を生成することができ、ここで、ナビゲーション部材10は、従来技術のナビゲーション設備を採用することができる。ナビゲーション部材10は、ナビゲーション情報を第1の制御部材8に送信し、それにより、第1の制御部材8は、ナビゲーション情報に応じて第1の駆動モジュールに駆動信号を送信することができ、又は、第1の制御部材8は、ナビゲーション情報及びリモート設備が送信した制御命令に応じて第1の駆動モジュールに駆動信号を送信することができ、それにより、第1の制御部材8は、第1の駆動モジュールによってアクセス車1を走行させる。
【0064】
且つ、アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行する時、第1の制御部材8は、物品をアクセス車1と同じ位置にある輸送車2に搬送する。また、アクセス車1と輸送車2は同じ位置に走行する時、第1の制御部材8は、アクセス車1と同じ位置にある輸送車2から物品を取得してアクセス車1に放置するように、伝送モジュール3を制御する。
【0065】
上記同じ位置は、棚6のレーン以外の任意の領域にある。棚6は複数のサブ棚で構成されているので、サブ棚の間にレーンが形成されることができる。アクセス車1が棚6から離れる時、アクセス車1は、レーン以外の任意の領域まで走行することができ、その後、アクセス車1がある位置に到着し、この時、輸送車2もその位置まで走行し、次に、アクセス車1と輸送車2は、この位置で物品の伝送を行う。アクセス車1と輸送車2との間で物品を伝送する時、棚6のレーンで行う必要がなく、アクセス車1と輸送車2とは、レーン以外の予定平面における任意の位置で物品を伝送送することができる。それにより、アクセス車1と輸送車2との間で物品を伝送する時、他のアクセス車1及び他の輸送車2の走行を妨げなく、他のアクセス車1及び他の輸送車2も、走行する前に物品伝送の完了を待つ必要がない。さらに、道路状況の混雑を招くこともなく、アクセス車1や輸送車2の走行効率を向上させ、物品伝送の効率を向上させることができる。第1の車体7に第1の給電部材11が設置されてもよく、第1の給電部材11は、第1の制御部材8とナビゲーション部材10にそれぞれ接続されることにより、第1の制御部材8とナビゲーション部材10に給電することができる。
【0066】
アクセス車1の伝送モジュール3に対して、以下のいくつの実施形態が提供される。
【0067】
伝送モジュール3の第1種の実施形態。伝送モジュール3は延出部材であり、アクセス車1の上端に一対の互いに平行な水平スライドレールが設置され、延出部材の下面が水平スライドレールにスライド可能に接続されることにより、延出部材が水平スライドレールにスライドできる。且つ、延出部材の上面が平板状であることにより、物品を延出部材に放置することができる。第1の制御部材8は、延出部材と接続されるため、延出部材の延出及び/又は収納を制御することができる。したがって、第1の制御部材8は、延出部材を延出させるように制御することができ、延出部材における物品を輸送車2に放置した後、第1の制御部材8は、延出部材を収納させるように制御することができる。或いは、第1の制御部材8は、延出部材を延出させるように制御することができ、輸送車2における物品を取得した後、第1の制御部材8は、延出部材を収納させるように制御して、物品をアクセス車1に放置することができる。
【0068】
伝送モジュール3の第2種の実施形態。伝送モジュール3はクリップであり、第1の制御部材8は、クリップと接続され、クリップの締め及び/又は緩めを制御することができる。したがって、第1の制御部材8は、クリップを緩めるように制御することができ、クリップにおける物品を輸送車2に放置した後、第1の制御部材8は、クリップを締めるように制御することができる。或いは、第1の制御部材8は、クリップを締めるように制御することができ、輸送車2における物品を取得した後、第1の制御部材8は、クリップを緩めるように制御して、物品をアクセス車1に放置することができる。
【0069】
各輸送車2の構造を以下に紹介する。図8図10に示すように、輸送車2は、第2の車体14と、第2の駆動モジュールと、第2の車輪構造5と、第2の制御部材と、昇降部材15と、キャリッジ16とから構成されており、ここで、第2の駆動モジュールと、第2の車輪構造5と、第2の制御部材と、昇降部材15と、キャリッジ16とは、いずれも第2の車体14に設置されている。第2の制御部材は、第2駆動モジュールと昇降部材15とそれぞれ接続されており、当該接続は、電気的接続及び/又は機械的接続を含み、電気的接続は、有線接続又は無線接続であってもよく、第2の駆動モジュールは第2の車輪構造5と接続される。
【0070】
ここで、第2の車輪構造5には、第3のモータが設置され、ここで、第3のモータは、第2の駆動モジュールに接続されており、第2の制御部材は、第2の駆動モジュールを介して第3のモータを制御することができ、それにより、第2の車輪構造5の運動を制御して、輸送車2を予定平面上において走行させることができる。且つ、第3のモータは、第2の速度制限部材に接続され、第3のモータの回転速度が速すぎる場合、第2の速度制限部材は、第3のモータの回転速度を制限することにより、輸送車2の走行速度を低下することができる。
【0071】
昇降部材15は、第2の車体14の上端に位置し、且つ、キャリッジ16を昇降部材15の上端に設置する。キャリッジ16は、物品を載置する、又はアクセス車1の伝送モジュール3に載置される物品を受け取るために用いられる。任意に、キャリッジ16はトレイである。具体的には、図9に示すように、キャリッジ16の底部は、昇降部材15の上端に固定接続されており、キャリッジ16は、第1の凹み部17と第2の凹み部18とを含み、第1の凹み部17は、2対の対向する縁部を有し、その中の一対の縁部のそれぞれに第1のボス19が設置され、且つ、第2の凹み部18は、2対の対向する縁部を有し、その中の一対の縁部のそれぞれに第2のボス20が設置され、且つ、第1のボス19の中心軸は第2のボス20の中心軸と平行であり、それにより、2つの物品を同時にキャリッジ16に放置することができ、即ち、1つの物品が第1の凹み部17に放置され、もう1つの物品が第2の凹み部18に放置される。第2の制御部材は、昇降部材15の上昇及び/又は下降を制御することができ、キャリッジ16が昇降部材15の上端に位置することにより、昇降部材15はキャリッジ16の上昇及び/又は下降を駆動し、キャリッジ16は、伝送モジュール3と位置ドッキングを行う。
【0072】
第2の車体14に第2の給電部材を設置してもよく、第2の給電部材は、第2の制御部材と昇降部材15にそれぞれ接続され、それにより、第2の制御部材と昇降部材15に給電することができる。
【0073】
上記構造及び接続関係に基づき、物品を搬送する時、以下の状況に分けられる。
【0074】
第1種の状況。アクセス車1の第1の制御部材8は、第1の駆動モジュールを介して第2のモータを制御することにより、アクセス車1を棚6において垂直方向に走行するように、這い上がり部材13の運動を制御することができ、この時、這い上がり部材13は棚6の垂直方向軌道とマッチングしている。アクセス車1は、物品の位置に到着することができる。
【0075】
次に、アクセス車1の第1の制御部材8は、棚6における物品を取得するように、伝送モジュール3を制御することができる。例えば、伝送モジュール3は延出部材であり、第1の制御モジュールは、伝送モジュール3が物品の下方に到着できるように、伝送モジュール3をスライドレールにおいてスライドするように制御し、即ち、図5に示すように、伝送モジュール3は、延出されることで物品を支持する。そして、伝送モジュール3がアクセス車1の上方までスライドするように、第1の制御モジュールは、伝送モジュール3をスライドレールにスライドさせるように再び制御し、即ち、伝送モジュール3が収納される。それにより、伝送モジュール3が持ち上げられて物品を支持する。ここで、伝送モジュール3は、2つ以上の物品を取得することができる。
【0076】
次に、第1の制御モジュール8は、第1の駆動モジュールを介して第2のモータを再び制御することにより、第1の制御モジュール8は、アクセス車1が棚6において垂直方向に走行して棚6から離れるように、這い上がりモジュール13の運動を制御する。例えば、予定平面は地面であれば、アクセス車1が地面に到着し、或いは、予定平面は棚6の上端であれば、アクセス車1が棚6の上端に到着し、或いは、予定平面は棚6の上端と同じ平面にある平面であれば、アクセス車1が当該平面に到着する。したがって、アクセス車1は、棚6から物品を取得した後に、棚6から離れることができる。
【0077】
アクセス車1のナビゲーションモジュール10は、予定平面におけるQRコードに応じてナビゲーションを行い、それにより、第1の制御モジュール8は、第1の駆動モジュールを介して第1のモータを制御して、アクセス車1が予定平面において走行できるように、車輪モジュール12の運動を制御することができる。そして、アクセス車1は、予定平面のある位置まで走行する。
【0078】
この時、輸送車2の第2の制御モジュールは、QRコードを介して輸送車2に対してナビゲーションを行うこともできる。ナビゲーションのプロセスにおいて、第2の制御モジュールは、第2の駆動モジュールを介して第3のモータを制御することにより、輸送車2が予定平面上において走行できるように、第2の車輪構造5の運動を制御することができる。そして、輸送車2とアクセス車1は、予定平面の同じ位置に到着する。
【0079】
この時、輸送車2の第2の制御モジュールが昇降モジュール15の上昇及び/又は下降を制御することにより、図9及び図10に示すように、昇降モジュール15におけるキャリッジ16は、キャリッジ16の上面とアクセス車1の伝送モジュール3の上面が平行であるように、上昇及び/又は下降し、その後、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3を制御して物品を輸送車2に伝送する。例えば、伝送モジュール3は延出部材であり、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3をスライドレールにスライドさせるように制御することにより、第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3が延出するように制御することができ、伝送モジュール3は物品をキャリッジ16の上方まで搬送する。次に、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3をスライドレールにスライドさせるように再び制御することにより、伝送モジュール3が収納され、この時、伝送モジュール3における物品は、キャリッジ16に落ちる。したがって、上記プロセスにより、アクセス車1は、物品を輸送車2の伝送モジュール3に放置する。
【0080】
次に、輸送車2は部品を搬送することができ、当該輸送車2とドッキングするアクセス車1は、再び棚6に戻り、物品のアクセス及び放置を行うことができる。
【0081】
上記第1種の状況の上記プロセスによって、アクセス車1は、物品を輸送車2に放置することができ、それにより、アクセス車1と輸送車2との間の物品の伝送及び搬送が完了する。
【0082】
第2種の状況。輸送車2の第2の制御モジュールは、QRコードを介して輸送車2に対してナビゲーションを行ってもよい。ナビゲーションする過程において、第2の制御モジュールは、第2の駆動モジュールを介して輸送車2を予定平面において走行するように駆動することができる。次に、輸送車2は予定平面のある位置まで走行する。
【0083】
この時、アクセス車1のナビゲーションモジュール10は、予定平面におけるQRコードに応じてナビゲーションを行ってもよい。それにより、第1の制御モジュール8は、第1の駆動モジュールを介してアクセス車1を予定平面に走行できるように駆動することができる。次に、アクセス車1と輸送車2は、予定平面の同じ位置に到着する。例えば、予定平面は地面であり、或いは、予定平面は棚6の上端であり、予定平面は棚6の上端と同じ平面にある平面である。
【0084】
この時、輸送車2の第2の制御モジュールは、こキャリッジ16の上面がアクセス車1の伝送モジュール3の上面と平行であるように、昇降モジュール15を介してキャリッジ16の上昇及び/又は下降を制御する。次に、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、輸送車2から物品を取得するように、伝送モジュール3を制御する。例えば、伝送モジュール3は延出部材であり、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3をスライドレールにスライドするように制御することにより、第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3の延出を制御することができ、伝送モジュール3がキャリッジ16における物品の下方まで延出し、即ち、伝送モジュール3が物品とキャリッジ16の間に位置し、次に、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3が収納されるように、伝送モジュール3を再び制御してスライドレールにスライドさせ、この時、伝送モジュール3は物品を持ち上げる。次に、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3が収納されるように制御し続け、物品がアクセス車1に落ちる。したがって、上記プロセスにより、アクセス車1は、輸送車2における物品をアクセス車1に載せる。
【0085】
次に、輸送車2は、他の物品の搬送を継続することができる。また、アクセス車1のナビゲーションモジュール10は、予定平面におけるQRコードに応じてナビゲーションを再び行うことができ、アクセス車1は、棚6の位置まで走行する。
【0086】
次に、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、第1の駆動モジュールを介して第2のモータを制御することにより、第1の制御モジュール8は、アクセス車1が棚6において垂直方向に走行できるように、這い上がりモジュール13の運動を制御する。
【0087】
アクセス車1は、物品を放置する必要がある位置に到着する。そして、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、伝送モジュール3を制御し、物品を棚6に放置する。例えば、伝送モジュール3は延出部材であり、アクセス車1の第1の制御モジュール8は、物品が棚6の収納板の上方にあるように伝送モジュール3の延出を制御することができ、そして、第1の制御モジュール8は、物品が収納板に落ちるように伝送モジュール3の回収を制御することができ、それにより、物品が棚6に放置される。
【0088】
次に、アクセス車1は、他の物品をアクセスすること、棚6に放置すること、他の輸送車2に放置することなどの処理を続ける。
【0089】
上記第2種の状況の上記プロセスにより、アクセス車1は、輸送車2から物品を取得し、物品を棚6に放置することができ、それにより、アクセス車1と輸送車2との間で物品の伝送及び搬送が完了する。
【0090】
本実施例は、任意のアクセス車1は予定平面及び垂直方向に走行し、任意の輸送車2は予定平面において走行することにより、アクセス車1と輸送車2が同じ位置まで走行する時、アクセス車1又は輸送車2における伝送モジュール3は物品を伝送する。上記プロセスにより、アクセス車1と輸送車2との間で物品のドッキングを完了し、物品の伝送をより迅速に完了することができ、さらに、アクセス車1と輸送車2とは、次回の物品のピックアップ又は放置を迅速に実行し、物品のピックアップ及び搬送に費やされる時間を削減し、物品の搬送効率を向上させることができる。且つ、任意のアクセス車1と任意の輸送車2との間は、予定平面における任意の位置でドッキングし、物品の伝送を実現することができる。ドッキングの位置が多様であるため、他のアクセス車1と他の輸送車2の走行に影響を与えることはなく、道路状況に渋滞を引き起こすことがない。それにより、物品の伝送効率が高く、物品の搬送効率が高く、ドッキングや搬送方法が非常に柔軟である。また、アクセス車1は、棚6における物品を輸送車2に放置することができ、アクセス車1は、輸送車2から物品を取得して棚6に放置することもできる。各輸送車2におけるキャリッジ16には、複数の物品を同時に載せることができることにより、各輸送車2は、複数の物品を同時に搬送することができ、物品のピッキングや搬送の効率が向上する。
【0091】
図11は、本願実施例によって提供される別の物品搬送システムの概略構造図であり、図11に示すように、上記実施例に基づいて、本実施例によって提供される物品搬送システムは、棚6をさらに含み、アクセス車1は、棚6において垂直方向に走行するために用いられる。ここで、アクセス車1と輸送車2は、上記実施例によって提供される物品搬送システムの紹介を参考することができ、それらの構造や原理は同じである。
【0092】
例示的に、棚6は複数のサブ棚で構成されており、隣接するサブ棚の間が固定的に接続され、且つ隣接するサブ棚の間に一定の空間距離がある。各サブ棚は、4つの垂直ブラケットを含み、各サブ棚は、複数の格子ユニットが設置され、同一のサブ棚の各格子ユニットは、サブ棚において垂直に配置され、各格子ユニットは1つの収納板で構成され、収納板がサブ棚の4つの垂直ブラケットに固定設置され、即ち、収納板の4つの縁部は、4つの垂直ブラケットとそれぞれ対応して接続され、収納板が物品を放置するために用いられる。
【0093】
また、各サブ棚に垂直方向軌道が設置され、垂直方向軌道は、アクセス車1が這い上がるために用いられる。例えば、各サブ棚における垂直方向軌道が垂直ブラケットに敷設され、即ち、垂直方向軌道の中心軸は、垂直ブラケットの中心軸と平行である。さらに、アクセス車1は、各サブ棚において垂直方向に走行することができる。
【0094】
任意に、サブ棚に水平軌道を設置してもよく、水平軌道が収納板の縁部に敷設され、即ち、水平レールの中心軸が収納板の縁の中心軸に平行である。且つ、隣接するサブ棚の水平軌道の間が接続されることにより、アクセス車1がサブ棚の間で水平移動することができる。
【0095】
任意に、棚6の側辺にユーザが歩くための階段が設置されてもよく、さらに、ユーザが階段を通じて棚6に入ることができる。
【0096】
本実施例によって提供される物品搬送システムは、制御設備をさらに含み、制御設備は各アクセス車1に接続してもよく、当該接続は、有線接続又は無線接続であってもよく、それにより、制御装置は、アクセス車1の走行や位置決めなどを制御するように、アクセス車1に制御命令を送信する。制御設備は各輸送車2に接続してもよく、当該接続は、有線接続又は無線接続であってもよく、それにより、制御装置は、輸送車2の走行や位置決めなどを制御するように、輸送車2に制御命令を送信する。
【0097】
本実施例によって提供される物品搬送システムにおいては、搬送設備22と、少なくとも1つのピッキング設備21とをさらに含む。
【0098】
輸送装置22は、コントローラと、支持構造と、コンベヤベルトとから構成され、ここで、支持構造が1つの予定面に設置されることができ、支持構造は、コンベヤベルトを支持可能な任意の構造体であってもよい。コンベヤベルトを支持構造に設置することで、コンベヤベルトが支持構造において循環転動を行うことができ、且つ、コントローラは、コンベヤベルトの循環転動を制御するために用いられる。
【0099】
各ピッキング設備21は、輸送設備22の側辺に設置される。例えば、ピッキング設備21は、作業台であってもよく、ピッキング設備21における物品を手力で処理した後、処理された物品を人力で輸送設備22に放置してもよい。別の例として、ピッキング装置21は、物品に対するスマート処理を実現できる自動的なピッキング機器であってもよく、当該ピッキング機器は、処理された物品を輸送設備22に放置する。
【0100】
例えば、アクセス車1は、棚6から物品を取得した後、輸送車2とドッキングし、輸送車2に物品を放置し、輸送車2は、物品をピッキング設備21に搬送し、ピッキング設備21は、ピッキングを実行した後、ピッキングされた物品を輸送設備22に放置し、輸送設備22は、物品を指定場所又は指定設備に輸送することであってもよい。
【0101】
別の例として、ピッキング設備21は、輸送装置22から物品を取得して、物品をピッキングし、輸送車2は、ピッキング設備21における物品を取得し、その後、アクセス車1は、輸送車2とドッキングして輸送車2から物品を取得した後、物品を棚6に放置することであってもよい。
【0102】
本実施例においては、アクセス車1と輸送車2との間で物品のドッキングが完了することができ、物品の伝送を迅速に完了することができ、さらに、アクセス車1と輸送車2は、次回の物品のピックアップ又は放置を迅速に実行し、物品のピックアップ及び搬送に費やされる時間を削減し、物品の搬送効率を向上させることができる。且つ、任意のアクセス車1と任意の輸送車2との間は、予定平面における任意の位置でドッキングを行い、物品の伝送を実現することができる。ドッキングの位置が多様であるため、物品の伝送効率が高く、物品の搬送効率が高い。ドッキングや搬送方法が非常に柔軟である。また、アクセス車1は、棚6における物品を輸送車2に放置して搬送してもよいし、アクセス車1は、輸送車2から物品を取得して棚6に放置してもよい。各輸送車2におけるキャリッジ16には、複数の物品を同時に載せることができることにより、各輸送車2は、複数の物品を同時に搬送することができ、物品のピッキングや搬送の効率が向上する。
【0103】
上記実施例では、通信関連のプロセスは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって全体的又は部分的に実現することができる。ソフトウェアによって実現する時、コンピュータプログラム製品の形態で全体的又は部分的に実現することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータにコンピュータプログラム命令がロードされて実行される時、本願の実施例によるプロセス又は機能が全体的又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブルデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよく、或いは、一方のコンピュータ読取可能な記憶媒体から他方のコンピュータ読取可能な記憶媒体に伝送してもよく、例えば、コンピュータ命令は、一方のサイト、コンピュータ、データ処理設備又はデータセンターから、他方のサイト、コンピュータ、データ処理設備又はデータセンターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line,DSL)又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)の手段で送信してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータのアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体統合を含むデータ処理設備やデータセンターなどのデータ記憶設備であってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk, SSD))であってもよい。
【0104】
当業者は、前記1つ又は複数の例において、本願の実施例で説明されている通信関連の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実現されえることを認識すべきである。ソフトウェアによって実現される場合、これらの機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ読み取り可能な媒体における1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体とを含み、ここで、通信媒体は、コンピュータプログラムを一方の場所から他方の場所へ伝送することが容易である任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0105】
本願は、上記で説明された、且つ図面に示された精密な構造に限定せず、その範囲を逸脱しない範囲で様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0106】
本願は、2019年4月30日に中国特許庁に出願された出願番号が201910361593.7、出願の名称が「物品搬送システム」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は参照により本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11