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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-24
(45)【発行日】2023-02-01
(54)【発明の名称】加熱炉
(51)【国際特許分類】
   F27B 5/16 20060101AFI20230125BHJP
   C03B 25/02 20060101ALI20230125BHJP
   F27D 7/02 20060101ALI20230125BHJP
   F27D 7/06 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
F27B5/16
C03B25/02
F27D7/02 A
F27D7/06 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018233819
(22)【出願日】2018-12-13
(65)【公開番号】P2020094765
(43)【公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高木 心
(72)【発明者】
【氏名】中濱 正人
(72)【発明者】
【氏名】本司 大典
(72)【発明者】
【氏名】市之瀬 淳
【審査官】岡田 眞理
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-299273(JP,A)
【文献】特開平04-068522(JP,A)
【文献】国際公開第2014/203733(WO,A1)
【文献】特開2010-265124(JP,A)
【文献】特開2007-263480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F27B 5/00- 7/42
F27D 7/00-15/02
C03B 23/00-35/26
C03B 40/00-40/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物を収容可能な収容室を備える加熱炉本体と、
前記収容室内を、前記被加熱物をアニール処理するために設定された冷点まで加熱可能な熱源と、
前記加熱炉本体の外部に配置された気体供給源と、
前記収容室内に配置され、前記熱源によって加熱される管路本体であって、前記気体供給源から供給された気体を保持し、当該気体を前記冷点まで加熱する管路本体と、前記管路本体の端部に形成され、前記収容室内で開口する吐出口であって、前記冷点まで加熱された気体を前記収容室内に吐出する吐出口と、を有する管路と、
を備える加熱炉。
【請求項2】
前記管路本体は、前記収容室内において、前記熱源に対向する領域内に配置されている請求項1に記載の加熱炉。
【請求項3】
前記管路本体は、螺旋状に形成されており、
前記被加熱物は、前記管路本体の内部に配置される、
請求項1または請求項2に記載の加熱炉。
【請求項4】
前記吐出口は、前記収容室の中間高さ位置において開口している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の加熱炉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱炉に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、炉内の気体流量を多くし、かつ空気流速を速くすることにより、上流側と下流側との雰囲気の温度差を小さく抑えることができる熱風循環式の加熱炉が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-49010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で提案された加熱炉では、炉内で気体を循環させるための流量の調整が困難であったり、あるいは加熱炉の構造が複雑化してしまう等の問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構造により、炉内の温度分布のばらつきを軽減することができる加熱炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る加熱炉は、被加熱物を収容可能な収容室を備える加熱炉本体と、前記収容室内を、前記被加熱物をアニール処理するために設定された冷点まで加熱可能な熱源と、前記加熱炉本体の外部に配置された気体供給源と、前記収容室内に配置され、前記熱源によって加熱される管路本体であって、前記気体供給源から供給された気体を保持し、当該気体を前記冷点まで加熱する管路本体と、前記管路本体の端部に形成され、前記収容室内で開口する吐出口であって、前記徐冷点まで加熱された気体を前記収容室内に吐出する吐出口と、を有する管路と、を備える。
【0007】
また、本発明に係る加熱炉は、上記発明において、前記管路本体は、前記収容室内において、前記熱源に対向する領域内に配置されている。
【0008】
また、本発明に係る加熱炉は、上記発明において、前記管路本体は、螺旋状に形成されており、前記被加熱物は、前記管路本体の内部に配置される。
【0009】
また、本発明に係る加熱炉は、上記発明において、前記吐出口は、前記収容室の中間高さ位置において開口している。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る加熱炉によれば、アニール処理の際に、管路内に供給された気体が、管路本体を通過しながら徐々に加熱され、吐出口より吐出される際には冷点まで加熱される。これにより、本発明に係る加熱炉では、収容室内に加熱された気体を供給することができる。従って、本発明に係る加熱炉によれば、簡易な構造により、炉内の温度分布のばらつきを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱炉の構成を概略的に示す図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱炉における被加熱物である光学素子を載置するパレットおよび保持台の構成を示す斜視図である。
図3図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱炉を利用したアニール処理の流れを示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施の形態2に係る加熱炉の構成を概略的に示す図である。
図5図5は、従来の加熱炉において、常温の窒素ガスを収容室内に供給した際の、収容室内の温度分布を示すグラフである。
図6図6は、本発明の実施の形態1に係る加熱炉において、管路によって加熱した窒素ガスを収容室内に供給した際の、収容室内の温度分布を示すグラフである。
図7図7は、従来の加熱炉の構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る加熱炉の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る加熱炉1について、図1図3を参照しながら説明する。加熱炉1は、プレス成形された光学素子(レンズ)をアニール処理(加熱処理)するためのものである。加熱炉1は、炉内に熱源が配置された内熱式の加熱炉であり、図1に示すように、加熱炉本体11と、断熱蓋12と、気体供給源21と、管路22と、を備えている。
【0014】
加熱炉本体11は、少なくとも内壁面が断熱材料によって構成されている。また、加熱炉本体11は、一方が開放された矩形状に形成されている。断熱蓋12は、加熱炉本体11と同様に断熱材料により構成されている。この断熱蓋12は、加熱炉本体11の開放部分に配置され、当該加熱炉本体11内を密閉している。
【0015】
収容室111は、被加熱物を収容するための空間であり、矩形状に形成されている。この収容室111は、加熱炉本体11の内壁面および断熱蓋12の内壁面により区画された空間であり、周囲が全て断熱材料により覆われている。
【0016】
加熱炉本体11の内壁面には、加熱用のヒータ(熱源)112が配置されている。このヒータ112は、収容室111内を、被加熱物をアニール処理するために設定された冷点まで加熱するためのものである。ヒータ112は、加熱炉本体11の対向する内壁面にそれぞれ配置されている。図1では、加熱炉本体11の対向する内壁面のうちの一方(奥側)に設けられたヒータ112のみを図示しているが、図示しない他方(手前側)の内壁面にもヒータ112が設けられている。なお、加熱炉本体11の壁面には、収容室111内の気体を外部に排出するための排出口113が設けられている。
【0017】
気体供給源21は、加熱炉本体11の外部に配置されており、管路22を通じて、収容室111内に気体を供給する。気体供給源21が供給する気体としては、例えば窒素ガスが挙げられる。気体供給源21は、管路22の一方の端部に接続されている。
【0018】
管路22は、気体供給源21から供給された気体を、吐出口222を通じて収容室111内に導入するためのものであり、管路本体221と、吐出口222とから構成される。管路本体221は、螺旋状に形成されており、収容室111内に配置されている。また、管路本体221は、ステンレス等の金属材料によって構成されている。管路本体221は、例えば直線距離で約10m、直径20cm、外径φ6mm、内径φ4mm、の螺旋状の金属パイプによって構成することができる。
【0019】
管路本体221の螺旋の内部には、アニール処理の際に、被加熱物が配置される。被加熱物である光学素子Oは、図2に示すように、パレット31に形成された複数の孔部にそれぞれ収容される。そして、このパレット31を載せた保持台32が、管路本体221の螺旋の内部に配置される。なお、保持台32の上面の高さは、例えば「収容室111内に収容した際のパレット31の高さが、収容室111の中間高さ位置となる」高さに設定される。なお、「収容室111の中間高さ」とは、収容室111の高さの半分の高さのことを指している。
【0020】
管路本体221は、アニール処理の際にヒータ112によって加熱される。その際、管路本体221は、気体供給源21から供給された常温の気体を管路22内で保持することにより、当該気体を冷点まで加熱する。
【0021】
管路本体221は、収容室111内において、ヒータ112に対向する領域に配置されている。すなわち、図1に示すように、螺旋状の管路本体221の幅w1は、ヒータ112の幅w2以下の幅に設定されている。このように、管路本体221の幅w1をヒータ112の幅w2以下に設定することにより、アニール処理の際に、管路本体221全体を万遍なく加熱することができるため、管路本体221内を流れる気体を効率的に加熱することができる。例えば、管路本体221の幅w1を20cmに設定した場合、ヒータ112の幅w2は、それよりも大きい24cm程度に設定することができる。
【0022】
吐出口222は、管路本体221の他方の端部に設けられている。吐出口222は、収容室111内で開口している。管路本体221は、アニール処理の際に、この吐出口222を通じて、管路本体221内を流れる過程で徐冷点まで加熱された気体を収容室111内に吐出する。
【0023】
吐出口222は、具体的には、収容室111の中間高さ位置において開口している。これにより、アニール処理の際に、収容室111の中間高さ位置から、加熱された気体を吐出することができるため、炉内(収容室111内)の温度を早期に均一化し、炉内の温度分布のばらつきを軽減することができる。
【0024】
ここで、加熱炉1によってアニール処理を行う場合、図1に示すように、加熱炉1をステンレス製の真空チャンバ41に収容し、真空チャンバ扉42によって真空チャンバ41内を密閉する。そして、ロータリーポンプ43によって真空チャンバ41内を真空状態にした後、気体供給源21から窒素ガスを供給することにより、真空チャンバ41内全体が非酸化雰囲気となる。
【0025】
また、アニール処理の際に、外部の気体供給源21から供給された常温の窒素ガスは、螺旋状の管路本体221を通り、吐出口222から加熱炉1の収容室111内へと吐出される。その際、管路本体221内に供給された窒素ガスが、管路本体221を通過しながら徐々に加熱され、吐出口222より吐出される際には、収容室111内の温度(例えば冷点)と同等の温度まで加熱される。
【0026】
なお、窒素ガス置換時において、収容室111内の酸素は、排出口113を通じて真空チャンバ41内に排出される。また、真空チャンバ41には、当該真空チャンバ41内の酸素濃度を測定する酸素濃度計44と、真空チャンバ41内の真空度を測定する図示しないピラニー計と、が設けられている。
【0027】
以下、本実施の形態に係る加熱炉1を用いたアニール処理の流れについて、図3を参照しながら説明する。まず、複数の光学素子Oをパレット31に収容し、当該パレット31を保持台32に載置する。続いて、保持台32を収容室111内に配置することにより、複数の光学素子Oを収容室111内に収容する(ステップS1)。
【0028】
続いて、加熱炉1の断熱蓋12と真空チャンバ扉42をそれぞれ閉め、真空度が1Pa程度となるまで真空引きを行う(ステップS2)。続いて、気体供給源21によって、所定流量(例えば50L/min)の窒素ガスを供給し(ステップS3)、収容室111内の窒素ガス置換を行う。
【0029】
続いて、図示しないピラニー計の測定結果に基づいて、収容室111内の圧力が大気圧になったか否かを判定する(ステップS4)。収容室111内の圧力が大気圧になったと判定した場合(ステップS4でYes)、気体供給源21による窒素ガスの流量を、例えば50L/minから3L/minへと減少させ(ステップS5)、当該流量による窒素ガスの供給を継続する。なお、ステップS4において、収容室111内の圧力が大気圧となっていないと判定した場合(ステップS4でNo)、ステップS3に戻る。
【0030】
続いて、酸素濃度計44の測定結果に基づいて、収容室111内の酸素濃度が所定値以下(例えば2ppm以下)となったか否かを判定する(ステップS6)。収容室111内の酸素濃度が所定v以下になったと判定した場合(ステップS6でYes)、ヒータ112をONにし(ステップS7)、アニール処理を開始する(ステップS8)。このアニール処理では、ヒータ112の温度プロセスに伴って、螺旋状の管路本体221も同時に昇温、保持、降温される。なお、ステップS6において、収容室111内の酸素濃度が所定値以下になっていない判定した場合(ステップS6でNo)、ステップS5に戻る。
【0031】
続いて、アニール処理が終了した後(ステップS9)に、気体供給源21による窒素ガスの供給を停止し、光学素子Oを加熱炉1から取り出す(ステップS10)。
【0032】
ここで、従来の加熱炉101では、例えば図7に示すように、加熱炉本体51を断熱蓋52により密閉し、流入口513を通じて収容室511内に常温の気体を供給した後に、当該常温の気体をヒータ512によって加熱していた。そのため、従来の加熱炉101では、炉内の温度が均一とならず、炉内に温度分布のばらつきが発生するという問題があった。
【0033】
一方、本実施の形態に係る加熱炉1では、アニール処理の際に、管路本体221内に供給された気体が、管路本体221を通過しながら徐々に加熱され、吐出口222から吐出される際には冷点まで加熱される。これにより、加熱炉1では、収容室111内に加熱された気体を供給することができる。従って、加熱炉1によれば、簡易な構造により、炉内の温度分布のばらつきを軽減することができる。
【0034】
また、加熱炉1では、アニール処理の際に、パレット31に収容された複数個の光学素子Oを、温度分布のばらつきのない(あるいは軽減された)状態で加熱することができる。従って、いずれの光学素子Oについても同一の品質を得ることができ、品質のばらつきが抑制される。
【0035】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る加熱炉1Aについて、図4を参照しながら説明する。加熱炉1Aは、炉外に熱源が配置された外熱式の加熱炉であり、同図に示すように、真空チャンバ41Aと、真空チャンバ扉42Aと、気体供給源21と、管路22Aと、を備えている。
【0036】
真空チャンバ41Aは、加熱炉本体の機能も兼ねており、ステンレスにより構成されている。真空チャンバ41Aの周囲には、一対のヒータ45が設けられている。真空チャンバ41Aと真空チャンバ扉42Aとの間には、密閉性を確保するためのゴム製のパッキン47が設けられており、真空チャンバ扉42Aを閉めることにより密閉性が確保される構造となっている。また、真空チャンバ41Aでは、ゴム製のパッキン47の熱による劣化を防止するために、ヒータ45とパッキン47との間に冷却部46が設けられている。この冷却部46は、例えば冷却水が常時供給される水冷式の冷却機構である。
【0037】
このように、加熱炉1Aが冷却部46を有する場合、アニール処理の際に真空チャンバ扉42A側の温度が低下し、炉内に温度分布のばらつきが発生するおそれがある。そこで、加熱炉1Aでは、管路22Aの吐出口222Aが、冷却部46が設けられた真空チャンバ扉42A側に向けて設けられている。すなわち、管路22Aの管路本体221Aは、真空チャンバ扉42A側からロータリーポンプ43側に向かって巻回された後に折り返され、螺旋の中を通って真空チャンバ扉42A側まで延出した形状を有している。このような管路22Aを備えることにより、外熱式の加熱炉1Aにおいても、簡易な構造により、炉内の温度分布のばらつきを軽減することができる。
【0038】
また、加熱炉1Aにおいても、アニール処理の際に、パレット31に収容された複数個の光学素子Oを、温度分布のばらつきのない(あるいは軽減された)状態で加熱することができるため、光学素子Oの品質のばらつきを抑制することができる。
【実施例
【0039】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。図5は、従来の加熱炉(図7参照)を用いたアニール処理において、流量1.5L/min~20L/minの常温の窒素ガスを収容室内に供給した際の温度分布を示している。同図に示すように、従来の加熱炉では、収容室の最奥から手前にかけて最大で17℃の温度分布のばらつきが発生している。また、窒素ガスの流量が多い場合(例えば15L/min)と少ない場合(1.5L/min)とにおいても、温度分布のばらつきが大きい傾向が見られる。
【0040】
一方、図6は、本発明に係る加熱炉(図1参照)を用いたアニール処理において、螺旋状の管路を通じて、流量1.5L/min~20L/minの加熱された窒素ガスを収容室内に供給した際の温度分布を示している。同図に示すように、本発明に係る加熱炉では、収容室の最奥から手前にかけての温度分布のばらつきは最大で5℃である。また、窒素ガスの流量が多い場合(例えば15L/min)と少ない場合(1.5L/min)とにおいても、1℃~3℃程度の小さな温度分布のばらつきとなっていることが分かる。このように、本発明に係る加熱炉によれば、従来の加熱炉と比較して、炉内(収容室内)の温度分布のばらつきを大幅に軽減できることがわかる。
【0041】
以上、本発明に係る加熱炉について、発明を実施するための形態および実施例により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
【0042】
例えば、前記した加熱炉1では、管路22の吐出口222がロータリーポンプ43側に向けて設けられているが、それとは反対に、真空チャンバ扉42側に向けて吐出口222が設けられていてもよい。
【0043】
また、前記した加熱炉1,1Aでは、管路22,22Aの管路本体221,221Aがいずれも曲線状の螺旋状に形成されていたが、管路22,22Aはこれに限定されない。例えば管路22,22Aの管路本体221,221Aは、直線状で角部を有する螺旋状でもよく、あるいは曲線または直線を折り返した形状等でもよい。
【符号の説明】
【0044】
1,1A,101 加熱炉
11 加熱炉本体
111 収容室
112 ヒータ(熱源)
113 排出口
12 断熱蓋
21 気体供給源
22,22A 管路
221,221A 管路本体
222,222A 吐出口
31 パレット
32 保持台
41,41A 真空チャンバ
42,42A 真空チャンバ扉
43 ロータリーポンプ
44 酸素濃度計
45 ヒータ(熱源)
46 冷却部
47 パッキン
51 加熱炉本体
511 収容室
512 ヒータ(熱源)
513 流入口
52 断熱蓋
O 光学素子(被加熱物)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7