(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-24
(45)【発行日】2023-02-01
(54)【発明の名称】気液分離装置
(51)【国際特許分類】
F16H 9/18 20060101AFI20230125BHJP
【FI】
F16H9/18 B
(21)【出願番号】P 2019037278
(22)【出願日】2019-03-01
【審査請求日】2022-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 義暢
(72)【発明者】
【氏名】大川原 翔吾
(72)【発明者】
【氏名】水島 森
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-251631(JP,A)
【文献】特開2017-48867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無段変速機の固定シーブの背面側に形成された分離室と、
前記無段変速機を潤滑したオイルを前記分離室にガイドするガイド部と、
前記分離室に連通し、前記オイルが排出されるオイル排出口と、
前記分離室に連通し、前記オイル排出口よりも径方向内側に設けられ、空気が排出される空気排出口と、
を備える気液分離装置。
【請求項2】
前記分離室は、前記固定シーブの背面、および、前記固定シーブの背面に対向して設けられた分離室形成部によって囲繞された空間である請求項1に記載の気液分離装置。
【請求項3】
前記固定シーブの背面には、
前記径方向外側に向かって、前記固定シーブの回転方向とは反対側に延びる溝または突起が形成される請求項2に記載の気液分離装置。
【請求項4】
前記分離室形成部の対向面には、
前記径方向外側に向かって、前記分離室形成部の回転方向に延びる溝または突起が形成される請求項2または3に記載の気液分離装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、
前記径方向において、前記固定シーブよりも外側まで延在する請求項1から4のいずれか1項に記載の気液分離装置。
【請求項6】
前記ガイド部の内周面には、
前記径方向外側に向かって、回転方向に延びる溝または突起が形成される請求項1から5のいずれか1項に記載の気液分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気液分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、無段で変速比を切り換える無段変速機(CVT)等の変速機が設けられている。こうした変速機では、潤滑および冷却のために、オイルポンプによって可動部位にオイル(潤滑油)が供給される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無段変速機では、可動シーブおよび固定シーブの間に挟持されたベルトに対してオイルが供給される。供給されたオイルは、可動シーブ、固定シーブおよびベルトの回転による遠心力により飛散する。飛散した潤滑油には、気泡が含まれる。
【0005】
そして、オイルに気泡が含まれると、オイルポンプによってオイルを汲み上げまたは吐出する際にキャビテーションが発生し、音振が悪化してしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、音振を抑制することができる気液分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の気液分離装置は、無段変速機の固定シーブの背面側に形成された分離室と、前記無段変速機を潤滑したオイルを前記分離室にガイドするガイド部と、前記分離室に連通し、前記オイルが排出されるオイル排出口と、前記分離室に連通し、前記オイル排出口よりも径方向内側に設けられ、空気が排出される空気排出口と、を備える。
【0008】
前記分離室は、前記固定シーブの背面、および、前記固定シーブの背面に対向して設けられた分離室形成部によって囲繞された空間であるとよい。
【0009】
前記固定シーブの背面には、前記径方向外側に向かって、前記固定シーブの回転方向とは反対側に延びる溝または突起が形成されるとよい。
【0010】
前記分離室形成部の対向面には、前記径方向外側に向かって、前記分離室形成部の回転方向に延びる溝または突起が形成されるとよい。
【0011】
前記ガイド部は、前記径方向において、前記固定シーブよりも外側まで延在するとよい。
【0012】
前記ガイド部の内周面には、前記径方向外側に向かって、回転方向に延びる溝または突起が形成されるとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、音振を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図3】固定シーブおよび分離室形成部の構造を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0016】
図1は、車両1の構成を説明する図である。
図1に示すように、車両1には、動力源としてエンジン10が設けられる。なお、車両1は、動力源としてエンジン10に加えてモータが設けられる所謂ハイブリッド車であってもよい。
【0017】
エンジン10は、例えば、ガソリンエンジンである。エンジン10は、燃焼室における爆発圧力でピストンを往復動させてクランクシャフト10aを回転させる。エンジン10のクランクシャフト10aには、トルクコンバータ12を介して無段変速機14が接続される。
【0018】
無段変速機14は、プライマリプーリ30、セカンダリプーリ32およびベルト34を含んで構成される。プライマリプーリ30は、トルクコンバータ12を構成するタービンシャフト12aに設けられる。セカンダリプーリ32は、タービンシャフト12aに対して平行に配置された回転軸16に設けられる。
【0019】
ベルト34は、リンクプレートをピンで連結したチェーンベルトで構成される。ベルト34は、プライマリプーリ30とセカンダリプーリ32との間に掛け渡され、プライマリプーリ30とセカンダリプーリ32との間で動力を伝達する。ここでは、ベルト34がチェーンベルトで構成される場合について説明したが、ベルト34は、例えば、2つのリングで複数のコマ(エレメント)を挟持して構成される金属ベルトであってもよい。
【0020】
プライマリプーリ30は、固定シーブ40および可動シーブ42が設けられる。固定シーブ40および可動シーブ42は、タービンシャフト12aの軸方向に対向して設けられる。固定シーブ40および可動シーブ42の対向面は、略円錐形状のコーン面44となっている。プライマリプーリ30は、コーン面44によって、ベルト34を挟持する溝が形成される。
【0021】
同様に、セカンダリプーリ32は、固定シーブ50および可動シーブ52が設けられる。固定シーブ50および可動シーブ52は、回転軸16の軸方向に対向して設けられる。固定シーブ50および可動シーブ52の対向面は、略円錐形状のコーン面54となっている。セカンダリプーリ32は、コーン面54によって、ベルト34を挟持する溝が形成される。なお、セカンダリプーリ32の構成について、詳しくは後述する。
【0022】
プライマリプーリ30の可動シーブ42は、不図示のオイルポンプから供給されるオイル(潤滑油)の油圧により、タービンシャフト12aの軸方向の位置が可変する。また、セカンダリプーリ32の可動シーブ52は、オイルポンプから供給されるオイルの油圧により、回転軸16の軸方向の位置が可変する。
【0023】
このように、プライマリプーリ30は、固定シーブ40および可動シーブ42の対向間隔が可変である。また、セカンダリプーリ32は、固定シーブ50および可動シーブ52の対向間隔が可変である。そして、ベルト34が掛け渡される溝は、固定シーブ40および可動シーブ42、固定シーブ50および可動シーブ52の径方向内方が狭く、径方向外方が広い。そのため、無段変速機14では、コーン面44、54の対向間隔が変わると、ベルト34が掛け渡される溝幅が変更され、ベルト34の掛け渡される位置が変わる。
【0024】
プライマリプーリ30を例に挙げると、コーン面44の対向間隔が広くなり、ベルト34が掛け渡される溝の幅が広くなると、コーン面44のうち、ベルト34の張架される位置が内径側となり、ベルト34の巻き付け径が小さくなる。一方、コーン面44の対向間隔が狭くなり、ベルト34が掛け渡される溝の幅が狭くなると、コーン面44のうち、ベルト34の張架される位置が外径側となり、巻き付け径が大きくなる。こうして、無段変速機14は、タービンシャフト12aと回転軸16との間の伝達動力を無段変速する。
【0025】
回転軸16は、ギヤ機構18を介して、車輪22が連結された出力軸20に接続される。回転軸16は、無段変速機14によって変速された伝達動力を、ギヤ機構18および出力軸20を介して車輪22に伝達する。
【0026】
図2は、セカンダリプーリ32の構成を示す図である。なお、
図2では、中心軸よりも図中上側に、固定シーブ50と可動シーブ52とが最も離隔した状態を示す。また、
図2では、中心軸よりも図中下側に、固定シーブ50と可動シーブ52とが最も近接した状態を示す。
【0027】
上記したように、セカンダリプーリ32は、固定シーブ50および可動シーブ52が設けられる。固定シーブ50は、不図示の軸受に回転可能に支持される回転軸16と一体的に回転する。可動シーブ52は、回転軸16に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に設けられる。
【0028】
セカンダリプーリ32は、油圧シリンダ56が設けられる。油圧シリンダ56は、オイルポンプによって供給される油圧に応じて可動シーブ52を軸方向に移動させる。これにより、固定シーブ50および可動シーブ52のコーン面54の対向間隔は変化する。
【0029】
可動シーブ52は、内側筒部60、本体部62および外周筒部64が一体形成される。内側筒部60は、回転軸16にスプライン嵌合される。本体部62は、内側筒部60よりも固定シーブ50側であってコーン面54を有する。外周筒部64は、本体部62の外周において固定シーブ50から遠ざかる方向に延在する。
【0030】
油圧シリンダ56は、シリンダ部材70、弾性部材72、スペーサ74およびオイルシール76が設けられる。シリンダ部材70は、有底円筒状に形成され、可動シーブ52の軸方向においてコーン面54に対して背面側に配置される。弾性部材72は、シリンダ部材70と可動シーブ52との間に介挿されて可動シーブ52を固定シーブ50側に付勢する。スペーサ74は、円筒状に形成され、シリンダ部材70の軸方向への移動を規制する。
【0031】
シリンダ部材70は、外周部が可動シーブ52の外周筒部64の内周面にオイルシール76を介して当接される。これにより、シリンダ部材70と可動シーブ52との間に、油密な油圧室78が形成される。油圧室78には、回転軸16に形成された中空穴16a、および、中空穴16aから回転軸16の外周面まで貫通した貫通孔16bを介して、オイルポンプからオイル(油圧)が供給される。
【0032】
そして、セカンダリプーリ32では、油圧室78に供給されるオイルの油圧によって可動シーブ52が軸方向に移動される。
【0033】
ここで、可動シーブ52の本体部62における回転軸16と対向する内周面62aと、回転軸16の外周面との間には、クリアランス80が形成される。このクリアランス80には、油圧室78に供給されたオイルが、可動シーブ52の貫通孔66を介して供給される。
【0034】
そして、油圧室78から供給されクリアランス80を通過したオイルは、固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34に供給される。そして、供給されたオイルは、固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34を潤滑および冷却する。
【0035】
固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34を潤滑および冷却したオイルは、固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34の回転による遠心力により飛散する。飛散したオイルは、自重により落下し、オイルパンに戻される。このとき、飛散したオイルには、気泡が含まれる。
【0036】
そして、気泡が含まれたオイルがオイルパンに戻されると、オイルポンプは、気泡が含まれたオイルを吸い込み、吐出することになる。このとき、オイルポンプでは、キャビテーションが発生しやすくなり、音振が悪化してしまうおそれがある。
【0037】
そこで、本実施形態の無段変速機14(セカンダリプーリ32)には、気液分離装置100が設けられる。
【0038】
気液分離装置100は、固定シーブ50、分離室形成部102およびガイド部104を含んで構成される。
【0039】
図3は、固定シーブ50および分離室形成部102の構造を説明する図である。
図2および
図3に示すように、固定シーブ50は、コーン面54とは反対側の背面58が軸方向における可動シーブ52側に窪むように形成される。具体的には、固定シーブ50は、コーン面54と平行または略平行な分離室形成背面58aが形成されるとともに、分離室形成背面58aよりも径方向外側において、コーン面54から背面58に向かう方向に突出した突出部58bが形成される。
【0040】
また、分離室形成背面58aには、径方向内側から外側に向かって、固定シーブ50の回転方向(
図3において、矢印線で示す)とは反対側に延びる螺旋状の突起58cが複数形成される。突起58cは、周方向において等間隔に配置される。
【0041】
分離室形成部102は、中央が開口し、径方向内側から径方向外側に向かって傾斜した略円錐形状に形成される。分離室形成部102は、固定シーブ50のコーン面54から背面58に向かう方向に先端が窄むように、固定シーブ50の背面58側から回転軸16に挿入される。
【0042】
分離室形成部102は、径方向外側の先端部が固定シーブ50の突出部58bに固定されるとともに、径方向内側の開口部が回転軸16に固定される。分離室形成部102は、回転軸16と一体的に回転する。分離室形成部102の内周面102aには、径方向内側から外側に向かって、分離室形成部102の回転方向(
図3中、矢印線で示す)に延びる螺旋状の突起102bが複数設けられる。突起102bは、周方向において等間隔に配置される。
【0043】
気液分離装置100は、コーン面54と分離室形成部102とによって囲繞された空間が分離室106として形成される。回転軸16には、分離室106に連通する空気排出口16cが形成される。空気排出口16cは、一端が分離室106に連通し、他端が無段変速機14のケース内に連通する。また、空気排出口16cは、後述するオイル排出口102dよりも径方向内側に形成される。
【0044】
分離室形成部102は、分離室106に連通するオイル導入口102cおよびオイル排出口102dが周方向に等間隔に例えば4つ設けられる。オイル導入口102cは、オイル排出口102dよりも相対的に径方向内側に設けられる。オイル排出口102dは、オイル導入口102cよりも相対的に径方向外側に設けられる。
【0045】
図4は、ガイド部104の構造を説明する図である。
図2および
図4に示すように、ガイド部104は、中央が開口し、径方向外側から径方向内側に向かって傾斜した略円錐形状に形成される。ガイド部104は、分離室形成部102に対して軸方向に離隔して設けられる。
【0046】
ガイド部104は、固定シーブ50のコーン面54から背面58に向かう方向に先端が窄むように、固定シーブ50の背面58側から回転軸16に挿入される。ガイド部104は、径方向外側の先端部が固定シーブ50よりも径方向外側に位置するとともに、径方向内側の開口部が回転軸16に固定される。ガイド部104は、回転軸16と一体的に回転する。
【0047】
ガイド部104の内周面104aには、分離室形成部102のオイル排出口102dに連通するオイル排出孔104bが設けられる。オイル排出孔104bは、内周面104aから、オイル排出口102dに向かって突出するように形成された貫通孔である。
【0048】
また、ガイド部104の内周面104aには、内周面104aからオイル導入口102cに向かって延びるリブ104cが設けられる。リブ104cの先端は、オイル導入口102cよりも相対的に径方向内側に位置する。
【0049】
また、ガイド部104の内周面104aには、径方向内側から外側に向かって、回転方向(
図4中、矢印線で示す)に延びる螺旋状の突起104dが複数設けられる。
【0050】
このように構成される気液分離装置100では、固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34の回転による遠心力により飛散したオイルが、ガイド部104の内周面104aに導かれる。そして、ガイド部104の内周面104aに導かれたオイルは、ガイド部104の回転に伴い、突起104dにガイドされて、内周面104aに沿って径方向内側に移動する(
図2中、白抜き矢印で示す)。
【0051】
そして、リブ104cまで移動したオイルは、分離室形成部102に設けられたオイル導入口102cを通過して分離室106に導かれる。つまり、ガイド部104は、固定シーブ50、可動シーブ52およびベルト34の回転による遠心力により飛散したオイルを分離室106にガイド(案内)する。
【0052】
分離室106に導かれたオイルは、固定シーブ50および分離室形成部102の回転に伴い、固定シーブ50の突起58c、および、分離室形成部102の突起102bにガイドされて、
図2中、矢印線で示す方向に回転する。オイルが分離室106内で回転している間に、オイルに含まれている気泡が、遠心力によりオイルから分離される。つまり、分離室106では、オイルと気泡とが分離される。
【0053】
ここで、分離室106がコーン面54の背面58側に設けられていることにより、コーン面54で発生した熱で、分離室106内のオイルが暖められ(気泡の体積が増加し)、オイルと気泡との分離が促進される。
【0054】
そして、相対的に比重が高いオイルは、遠心力により径方向外側に導かれ、相対的に比重が低い空気は、径方向内側に導かれる。
【0055】
径方向外側に導かれたオイルは、オイル排出口102dおよびオイル排出孔104bを通って分離室106から排出される(
図2中、ハッチング矢印で示す)。このとき、オイルは、気泡が取り除かれている。また、一方、径方向内側に導かれた空気は、空気排出口16cを通って分離室106から排出される(
図2中、黒塗り矢印で示す)。
【0056】
これにより、オイルパンに戻されるオイルは、気泡が取り除かれる。したがって、オイルポンプでは、キャビテーションの発生が抑制される。かくして、気液分離装置100は、音振を抑制することができる。
【0057】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0058】
なお、上記実施形態において、セカンダリプーリ32に気液分離装置100が設けられるようにした。しかしながら、気液分離装置100は、プライマリプーリ30に設けられていてもよい。
【0059】
また、上記実施形態において、分離室形成背面58aには突起58cが形成されるようにした。しかしながら、分離室形成背面58aには、突起58cに代えて溝が形成されていてもよい。
【0060】
また、上記実施形態において、分離室形成部102には突起102bが形成されるようにした。しかしながら、分離室形成部102には、突起102bに代えて溝が形成されていてもよい。
【0061】
また、上記実施形態において、ガイド部104には突起104dが形成されるようにした。しかしながら、ガイド部104には、突起104dに代えて溝が形成されていてもよい。
【0062】
また、上記実施形態において、固定シーブ50および分離室形成部102により分離室106が形成されるようにした。しかしながら、固定シーブ50の背面側に分離室106が形成されていればよく、他の部材によって分離室106が形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、オイル分離装置に利用できる。
【符号の説明】
【0064】
14 無段変速機
16c 空気排出口
50 固定シーブ
102d オイル排出口
104 ガイド部
106 分離室