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特許7216813チャネル状態情報を決定するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-24
(45)【発行日】2023-02-01
(54)【発明の名称】チャネル状態情報を決定するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20230125BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230125BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230125BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W16/28 130
H04W24/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021516385
(86)(22)【出願日】2019-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2019099687
(87)【国際公開番号】W WO2020057284
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-03-22
(31)【優先権主張番号】201811108580.0
(32)【優先日】2018-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲潤▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】▲繆▼ ▲徳▼山
【審査官】▲高▼橋 真之
(56)【参考文献】
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on Further enhancements to Coordinated Multi-Point (CoMP) Operation for LTE (Release 14)[online],3GPP TR 36.741 V1.0.1,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1702578.zip>,2017年02月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側のデバイスは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定するステップであって、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記決定するステップと、
前記ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定するステップであって、N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である前記決定するステップとを含み、
前記ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、
前記ネットワーク側のデバイスは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定し、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することを端末に示すために使用され、
前記ネットワーク側のデバイスは、前記N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信し、
N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報は前記端末が受信したノイズを推定することを前記端末に示すために使用され、および/または
前記第3の表示情報は、前記端末との間の他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用される
ことを特徴とする、チャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項2】
前記ネットワーク側のデバイスがN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信することは、
前記ネットワーク側のデバイスは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報をCSI-RS測定リソースパラメータに追加し、前記ネットワーク側のデバイスは、前記CSI-RS測定リソースパラメータを前記端末に送信し、ここで、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、前記CSI-RS測定リソースパラメータに従って測定することを端末に示すために使用され、または、
前記ネットワーク側デバイスは、高位層のシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知し、または、
前記ネットワーク側のデバイスは、物理ダウンリンクシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知することを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項3】
前記ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、
前記ネットワーク側のデバイスは、CSI-RS構成情報を決定し、前記CSI-RS構成情報は、CSI-RS測定リソースパラメータと、前記CSI-RS測定リソースパラメータに対応するレポートフィードバックパラメータとを含み、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、前記レポートフィードバックパラメータは、CSIの測定後に端末によってレポートされるコンテンツとフィードバックモードを示すために使用され、
前記ネットワーク側のデバイスは、前記CSI-RS構成情報を前記端末に送信する
ことを特徴とする、請求項2に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項4】
端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信するステップであって、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記受信するステップと、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するステップであって、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である前記決定するステップとを含み、
前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従がってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得し、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、および第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することは、前記端末は、前記第1の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することであり、ここで、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することは、前記端末は、前記第2の表示情報および前記CSI-RSリソースに従い、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することであり、ここで、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定することは、前記端末は、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定することであり、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信されたノイズを推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することは、
前記端末は、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すためにさらに使用される
ことを特徴とする、チャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項5】
前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得することは、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信されたCSI-RS測定リソースパラメータを受信し、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信された高位層シグナリングを受信し、前記高位層シグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信された物理ダウンリンクシグナリングを受信し、前記物理ダウンリンクシグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含む
ことを特徴とする、請求項4に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項6】
前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得することは、
前記端末は、受信した前記CSI-RSリソースの数、およびCSI-RSリソースの数と表示情報との間のバインディング関係に従ってN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定する
ことを特徴とする、請求項4に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項7】
各コードワードについて、前記CSIは、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)と、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するランク・インジケータ(RI)および前記コードワードに対応するチャネル品質インジケータ(CQI)を含む
ことを特徴とする、請求項4から6のいずれか1項に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項8】
前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個の前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、
前記端末は、仮定条件およびN個の前記CSI-RSリソースに従ってM個の前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
ここで、前記仮定条件は、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに対応するDMRSポートグループを介して送信された前記CSI-RSリソースに対応するコードワードが、前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、前記DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信されると、想定することであり、
前記仮定条件はさらに、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、他のDMRSポートグループに対応するコードワードを受信したときに、前記DMRSポートグループに対応するコードワードが、前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、前記DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信されると、想定することである ことを特徴とする、請求項7に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項9】
前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに従がってN個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
前記端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートし、
または、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースのうちのM個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
前記端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートすることを含む
ことを特徴とする、請求項4に記載のチャネル状態情報を決定するための方法。
【請求項10】
チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定するように構成された測定モード決定ユニットであって、前記測定モードは、ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記測定モード決定ユニットと、
前記測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定するように構成されたリソース決定ユニットとを含み、
N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下であり、
前記リソース決定ユニットは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、
前記リソース決定ユニットは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定し、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することを端末に示すために使用され、
前記リソース決定ユニットは、前記N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信し、
N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報は前記端末が受信したノイズを推定することを前記端末に示すために使用され、および/または
前記第3の表示情報は、前記端末との間の他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用される
ことを特徴とする、チャネル状態情報を決定するための装置。
【請求項11】
ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信するように構成された受信ユニットであって、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号ポートグループ(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記受信ユニットと、
N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するように構成されたCSI決定ユニットであって、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である前記CSI決定ユニットとを含み、
前記CSI決定ユニットが、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットは、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットは、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットは、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットは、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、
前記CSI決定ユニットは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得し、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、および第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットが、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することは、前記CSI決定ユニットは、前記第1の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することであり、ここで、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットは、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することは、前記CSI決定ユニットは、前記第2の表示情報および前記CSI-RSリソースに従い、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することであり、ここで、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットが、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定することは、前記CSI決定ユニットは、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定することであり、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信されたノイズを推定することを前記端末に示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI決定ユニットが、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することは、
前記CSI決定ユニットは、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末に示すためにさらに使用される
ことを特徴とする、チャネル状態情報を決定するための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年9月21日に中国特許局に提出し、出願番号が201811108580.0であり、発明名称が「チャネル状態情報を決定するための方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
[技術分野]
本発明は、通信技術分野に関し、特にチャネル状態情報を決定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モビリティおよびブロードバンドは、現代の通信技術の開発の方向性となっている。第5世代携帯電話アクション通信規格である5Gは、第5世代移動通信技術としても知られており、4Gの後の拡張でもある。5Gは、新世代の情報通信の発展の主な方向性として、未来社会のあらゆる分野に浸透し、ユーザーを中心とした包括的な情報エコシステムを構築していく。
【0004】
MIMO(Multiple-Input Multiple-Output,多入力多出力)技術は、送信端および受信端でそれぞれ複数の送信アンテナおよび受信アンテナを使用することを指し、その結果、信号は、送信端および受信端で複数のアンテナを介して送受信される。これにより、通信品質が向上する。スペースリソースを最大限に活用し、複数のアンテナを介して複数の送信と複数の受信を実現でき、スペクトルリソースとアンテナ送信電力を増やすことなく、システムチャネル容量を何倍にも増やすことができる。
【0005】
セルエッジのカバレッジを改善し、サービスエリア内でよりバランスの取れたサービス品質を提供するために、協調マルチポイント伝送技術が従来技術で使用されている。協調マルチポイント伝送技術は、コヒーレント伝送と非コヒーレント伝送の2つのタイプに大別できる。ここで、コヒーレント送信では、各データ層は、重み付きベクトルを介して複数のTRP(Transmission Reception Point,送受信ポイント)/パネルにマッピングできる。非コヒーレント伝送では、各データストリームはTRP/パネルの一部にのみマッピングされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
CSI(Channel State Information,チャネル状態情報)のフィードバックは、MIMO送信の性能を決定するので、MIMO設計全体において重要な役割を果たす。ネットワーク側のデバイスは、UE(User equipment,ユーザー機器)によって報告されたCSIに基づいて適切なスケジューリングを実行できる。しかしながら、従来技術の規格によって定義されたフィードバックメカニズムは、シングルポイント伝送およびコヒーレントマルチポイント伝送を対象としており、マルチポイント非コヒーレント伝送をサポートできない。すなわち、従来技術では、マルチポイント非コヒーレント伝送のCSIを決定するための方法が欠如している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、チャネル状態情報を決定するための方法を提供する。当該方法は、
ネットワーク側のデバイスは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定するステップと、
前記ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RS(Channel State Information-reference signal,チャネル状態情報参照信号)リソースを決定するステップとを備え、
前記測定モードは、ネットワーク側デバイスが、M個のDMRS(Demodulation Reference Signal,復調参照信号)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行し、ここで、Mは1より大きいか等しく、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応し、
N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である。
【0008】
本発明の実施形態では、ネットワーク側デバイスは、最初に測定モードを決定し、異なる測定モードに従って異なるリソースを決定し、異なるリソースは異なる機能を有する。上記の方法を通じて、本発明の実施形態は、マルチポイント非コヒーレント伝送に適したCSIを決定するための方法を提供することができる。
【0009】
さらに、前記ネットワーク側のデバイス測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、
前記ネットワーク側のデバイスは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定し、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、前記端末N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することを端末示すために使用され、
前記ネットワーク側のデバイスは、前記N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信する。
【0010】
さらに、前記ネットワーク側のデバイスがN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信することは、
前記ネットワーク側のデバイスは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報をCSI-RS測定リソースパラメータに追加し、前記ネットワーク側のデバイスは、前記CSI-RS測定リソースパラメータを前記端末に送信し、ここで、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、前記CSI-RS測定リソースパラメータに従って測定することを端末に示すために使用され、または、
前記ネットワーク側デバイスは、高位層のシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知し、または、
前記ネットワーク側のデバイスは、物理ダウンリンクシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知することを含む。
【0011】
さらに、前記ネットワーク側のデバイス測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、
前記ネットワーク側のデバイスは、CSI-RS構成情報を決定し、前記CSI-RS構成情報は、CSI-RS測定リソースパラメータと、前記CSI-RS測定リソースパラメータに対応するレポートフィードバックパラメータとを含み、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、前記レポートフィードバックパラメータは、CSIの測定後に端末によってレポートされコンテンツとフィードバックモードを示すために使用され、
前記ネットワーク側のデバイスは、前記CSI-RS構成情報を前記端末に送信する。
【0012】
さらに、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第2の表示情報は、前記端末が他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報は前記端末が受信したノイズを推定するために前記端末を示すために使用され、および/または
前記第3の表示情報は、前記端末との間の他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すために使用される。
【0013】
本発明の実施形態は、チャネル状態情報を決定するための装置をさらに提供する。前記チャネル状態情報を決定するための装置は、
チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定するように構成された測定モード決定ユニットであって、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1より大きいか等しく、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記測定モード決定ユニットと、
N個のCSI-RSリソースを決定するように構成されたリソース決定ユニットであって、N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である前記リソース決定ユニットとを含む。
【0014】
本発明の実施形態では、測定モード決定ユニットおよびリソース決定ユニットは、マルチポイント非コヒーレント送信のためにリソースを構成することができ、その結果、端末は、リソースを利用して、マルチポイント非コヒーレント伝送で伝送されたCSIを決定することができる。
【0015】
さらに、前記リソース決定ユニットは具体的に、
N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定し、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、前記端末N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することを端末示すために使用され、
前記N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に送信する。
【0016】
さらに、前記リソース決定ユニットは具体的に、
N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報をCSI-RS測定リソースパラメータに追加し、前記ネットワーク側のデバイスは、前記CSI-RS測定リソースパラメータを前記端末に送信し、ここで、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、前記CSI-RS測定リソースパラメータに従って測定することを端末示すために使用され、または、
高位層のシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知し、または、
物理ダウンリンクシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を前記端末に通知する。
【0017】
さらに、前記リソース決定ユニットは具体的に、
1つのCSI-RS構成情報を決定し、前記CSI-RS構成情報は、CSI-RS測定リソースパラメータと、前記CSI-RS測定リソースパラメータに対応するレポートフィードバックパラメータとを含み、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、前記レポートフィードバックパラメータは、CSIの測定後に端末によってレポートされコンテンツとフィードバックモードを示すために使用され、
前記CSI-RS構成情報を前記端末に送信する。
【0018】
さらに、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報は前記端末が受信したノイズを推定することを前記端末示すために使用され、および/または
前記第3の表示情報は、前記端末との間の他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すために使用される。
【0019】
本発明の実施形態は、電子デバイスをさらに提供する。前記電子デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリとを含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の方法のいずれかを実行できるようにする。
【0020】
本発明の実施形態は、コンピュータに上記の方法のいずれかを実行させるように構成された、コンピュータ命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0021】
本発明は、チャネル状態情報を決定するための方法をさらに提供する。前記方法は、
端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信するステップと、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1より大きいか等しく、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応し、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である。
【0022】
本発明の実施形態では、端末は、ネットワーク側によって設定されたN個のCSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定し、本発明の実施形態は、マルチポイント非コヒーレント伝送に適したCSIを決定するための方法を提供する。
【0023】
さらに、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定する。
【0024】
さらに、前記方法ではさらに、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得し、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、および第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することは、具体的に、
前記端末は、前記第1の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、ここで、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することは、具体的、
前記端末は、前記第2の表示情報および前記CSI-RSリソースに従い、他のCSI
-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第2の表示情報は、前記端末のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成された端末との干渉の干渉推定値を推定することを端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定することは、具体的に、
前記端末は、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、ここで、前記第3の表示情報、
各CSI-RSリソースについて、前記端末が、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することは、具体的に、
前記端末は、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すためにさらに使用される。
【0025】
さらに、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得することは、具体的に、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信されたCSI-RS測定リソースパラメータを受信し、前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信された高位層シグナリングを受信し、前記高位層シグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記端末は、前記ネットワーク側のデバイスによって送信された物理ダウンリンクシグナリングを受信し、前記物理ダウンリンクシグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含む。
【0026】
さらに、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得することは、具体的に、
前記端末は、受信した前記CSI-RSリソースの数、およびCSI-RSリソースの数と表示情報との間のバインディング関係に従ってN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定する。
【0027】
さらに、各コードワードについて、前記CSIは、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するPMI(Precoding Matrix Indicator,プリコーディング・マトリックス・インジケータ)と、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するRI(RankIndication,ランク・インジケータ)と、前記コードワードに対応するCQI(Channel Quality Indicator,チャネル品質インジケータ)とを含む。
【0028】
さらに、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従って確定M個の前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、具体的に、
前記端末は、仮定条件およびN個の前記CSI-RSリソースに従ってM個の前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
ここで、前記仮定条件は、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、前記CSI-RSリソースに対応するDMRSポートグループを介して送信された前記CSI-RSリソースに対応するコードワードが、前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、前記DMRSポ
ートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信されると、想定することである。
【0029】
さらに、前記仮定条件は、
各CSI-RSリソースについて、前記端末は、他のDMRSポートグループに対応するコードワードを受信したときに、前記DMRSポートグループに対応するコードワードによって生成された干渉が前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、前記DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信すると、想定することをさらに含む。
【0030】
さらに、前記端末が、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、具体的に、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに従ってN個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
前記端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートし、
または、
前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースのうちのM個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、M個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応し、
前記端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートする。
本発明の実施形態は、チャネル状態情報を決定するための装置をさらに提供する。前記装置は、
ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信するように構成された受信ユニットであって、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1より大きいか等しく、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記受信ユニットと、
N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するように構成されたCSI決定ユニットであって、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である前記CSI決定ユニットとを含む。
【0031】
本発明の実施形態では、構成されたリソースは、受信ユニットによって受信され、マルチポイント非コヒーレント伝送モードのCSIは、構成されたリソースを介してCSI決定ユニットによって決定される。
【0032】
さらに、前記CSI決定ユニットは具体的に、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、以下のうちの任意の1つまたは複数を含み、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI-RSリソースに従って他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定する。
【0033】
さらに、前記受信ユニットはさらに、
N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を取得し、前記表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、および第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、
前記CSI決定ユニットは具体的に、
各CSI-RSリソースについて、前記第1の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、ここで、前記第1の表示情報は、前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第2の表示情報および前記CSI-RSリソースに従がい、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第2の表示情報は、前記端末が、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定し、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信されたノイズを推定することを前記端末示すために使用され、
各CSI-RSリソースについて、前記第3の表示情報および前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定し、ここで、前記第3の表示情報は、前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定することを前記端末示すためにさらに使用される。
【0034】
さらに、前記受信ユニットは具体的に、
接收前記ネットワーク側のデバイスによって送信されたCSI-RS測定リソースパラメータを受信し前記CSI-RS測定リソースパラメータは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記ネットワーク側のデバイスによって送信された高位層シグナリングを受信し、前記高位層シグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含み、または、
前記ネットワーク側のデバイスによって送信された物理ダウンリンクシグナリングを受信し、前記物理ダウンリンクシグナリングは、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を含む。
【0035】
さらに、前記受信ユニットは具体的に、
受信した前記CSI-RSリソースの数、およびCSI-RSリソースの数と表示情報との間のバインディング関係に従い、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定する。
【0036】
さらに、各コードワードについて、前記CSIは、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)と、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するランク・インジケータ(RI)と、前記コードワードに対応するチャネル品質インジケータCQIとを含む。
【0037】
さらに、前記CSI決定ユニットは具体的に、
仮定条件およびN個の前記CSI-RSリソースに従い、M個の前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
ここで、前記仮定条件は、
各CSI-RSリソースについて、前記CSI-RSリソースに対応するDMRSポートグループを介して送信された前記CSI-RSリソースに対応するコードワードが、前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、通過前記DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信されると、想定することである。
さらに、前記仮定条件は、さらに、
各CSI-RSリソースについて、他のDMRSポートグループに対応するコードワードを受信したときに、前記DMRSポートグループに対応するコードワードの干渉が、前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、通過前記DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して前記端末に送信されると、想定することをさらに含む。
【0038】
さらに、前記CSI決定ユニットは具体的に、
N個の前記CSI-RSリソースに従ってN個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)をレポートし、
または、
N個の前記CSI-RSリソースうちのM個の前記CSI-RSリソースに従って、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)をレポートする。
【0039】
本発明の実施形態は、電子デバイスをさらに提供する。前記電子デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリとを含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の方法のいずれかを実行できるようにする。
【0040】
本発明の実施形態は、コンピュータに上記の方法のいずれかを実行させるように構成された、コンピュータ命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0041】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明の実施形態によって提供される通信アーキテクチャの構造概略図である。
図2】本発明の実施形態によって提供される通信アーキテクチャの構造概略図である。
図3】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための方法のフローチャートの概略図である。
図4】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための方法のフローチャートの概略図である。
図5】本発明の実施形態によって提供されるCSI-RS構成情報の構造概略図である。
図6】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための方法のフローチャートの概略図である。
図7】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための装置の構造概略図である。
図8】本発明の実施形態によって提供される電子デバイスの構造概略図である。
図9】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための方法のフローチャートの概略図である。
図10】本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための装置の構造概略図である。
図11】本発明の実施形態によって提供される電子デバイスの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下に本発明に係る実施形態において図面を結合して本発明の実施形態における技術方案について詳細に、完全に説明するが、次に陳述する実施形態は単に本発明のいくつかの実施形態であり、その全てではない。本分野の一般の技術者にとって、創造性的労働をしなくても、これらの実施形態に基づいてその他の実施形態を容易に獲得することができ、全て本発明の保護範囲に属することは明白である。
【0044】
図1を参照されたい。図1は、本発明の実施形態に含まれる通信システムのアーキテクチャ概略図である。通信システムは、ネットワーク側のデバイス101および端末102を含み、端末102およびネットワーク側のデバイス101は、特定のエアインターフェース技術を介して互いに通信する。エアインターフェース技術には、2G(Global System for Mobile Communications(GSM)など)、3G(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、TD-SCDMA(Time Division-Synchronous Code Division)、4G(FDD LTE、TDD LTEなど)、および新しいRAT(Radio Access Technology,無線アクセス技術)システム(5Gシステムなど)が含まれる。
【0045】
本発明の実施形態で説明される端末102は、一般的な意味でUEとして導入される。さらに、端末102は、移動局、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、ユーザ機器、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザー機器など。ユーザー機器は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WirelessLocal Loop,WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、ワイヤレス通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティングデバイスまたはその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークのモバイルステーション、または将来進化するパブリックランドモバイルネットワーク(Public LandMobileNetwork,PLMN)ネットワークのユーザー機器である可能性がある。さらに、本発明の実施形態では、端末102はまた、ネットワーク側のデバイス101(例えば、基地局)とのデータ通信を実行することができるリレーまたは他のデバイスを含み得る。
【0046】
図2は、本発明の実施形態によって提供される別の応用シナリオの概略図である。図2は、高密度の送受信ポイント(Transmission/Reception Point,TRP)によって形成されたハイパーセル(hypercell)を示している。図2に示すように、高密度TRP送信シナリオでは、1つの端末102が複数の送受信ポイントと通信して、ユーザ機器を中心とした通信システム(UE-cellcenter-like,UEセルセンター様)を形成することができる。一般に、位置が隣接する複数の送受信ポイントをグループに分割して、図の円で示されている送受信ポイントのグループを形成できる。これは、TRPセット(TRP Set)または協調送信コレクションと呼ばれます。なお、TRPセットの分割方法は、場所に基づく分割方法に限定されるものではなく、他の分割方法もあり得る。例えば、相関の強いTRPは、以下に限定されないセットに分割され、本発明の実施形態は、これを限定しない。
【0047】
特定の実装形態では、送受信ポイントは、GSMシステムまたはCDMAシステムの基地局(Base TransceiverStation,BTS)、またはWCDMA(登録商標)システムのノードB(NodeB)、またはLTEシステムの進化ノードB(EvolvedNode B,eNBまたはeNodeB,eノードB)であり得る。または本発明の実施形態に限定されない5Gネットワーク内の基地局またはマイクロ基地局などのネットワーク機器であり得る。
【0048】
任意選択で、本発明の一実施形態では、各送受信ポイントは、各調整されたTRP(Transmission/Receiption Point、送信/受信ポイント)であり得るか、または各調整されたアンテナアレイ(panel,パネル)であり得る。
【0049】
本発明の一実施形態では、複数のTRP/パネルが協調送信を実行する場合、異なるTRP/パネルによって送信される信号は、比較的独立した大規模な特徴、例えば、平均遅延、遅延拡散、平均ドップラー、ドップラー拡散および空間領域受信パラメータを有し得る。したがって、NRシステムでは、2つ以上の参照信号チャネルの大規模パラメータが同じである場合をQCL(Quasi Co-Loacted,準コロケーション)と呼ぶ。それ以外の場合は、非QCLと呼ぶ。
【0050】
任意選択で、本発明の一実施形態では、前記DMRSポートグループ内のすべてのDMRSポートは、QCL関係を有し、すなわち、グループ内のすべてのDMRSポートは、QCLである。
【0051】
任意選択で、本発明の一実施形態では、同じCDM(Code Division Multiplexing,符号分割多重化)グループ内のDMRSポートもまた、QCL関係を有する。
任意選択で、本発明の一実施形態では、各データチャネルは、最大で2つのDMRSポートグループをサポートする。
【0052】
任意選択で、本発明の一実施形態では、1つのDMRSポートグループは、1つまたは2つの送受信ポイントを介して送信され得、2つの送受信ポイントに対応するDMRSポートもまた、QCL関係を有する。
【0053】
図2に示されるシステムによれば、端末102は、複数の送受信ポイントを介して送信する。協調マルチポイント(CoMP)伝送モードでは、従来技術は、マルチポイント非コヒーレント伝送技術(NC-JT)に適したCSI決定方法を提供することができない。
【0054】
任意選択で、本発明の一実施形態では、最大2つのコードワードを送信する場合を例にとると、NC-JTは、以下の場合に大まかに分けることができる。
ケース1:各ダウンリンク物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、それぞれの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングし、異なるPDSCHは、異なるTRP/パネルを介して送信され、各TRP/パネルは、1つのDMRSポートグループに対応する。
ケース2:1つのPDCCHが1つのPDSCHをスケジューリングする。
【0055】
任意選択で、本発明の一実施形態では、ケース2は、3つの送信ケースに対応し、これらはそれぞれ、以下のとおりである。
ケース2-1:M個のコードワードが送信され、各コードワード送信は1つのTRP/パネルに対応し、各TRP/パネルは1つのDMRSポートグループに対応する。
ケース2-2:1つのコードワードが送信され、この1つのコードワードが2つのTRP/パネルにマッピングされ、各TRP/パネルが1つのDMRSポートグループに対応する。
ケース2-3:2つのコードワードが送信される。1つのコードワードは2つのTRP/パネルにマッピングされ、もう1つは1つのTRP/パネルにマッピングされ、各TRP/パネルは1つのDMRSポートグループに対応する。
【0056】
任意選択で、本発明の実施形態では、ケース1はマルチポイント非コヒーレント伝送技術であるが、各送受信ポイントの異なるPDSCHは、従来技術におけるシングルポイント伝送の場合と同様に、異なるTRP/パネルを介して送信されるため、既存の規格で定義されているCSIフィードバックメカニズムを使用できる。
ケース2-1の場合、本発明の実施形態は、図3に示されるように、以下を含む、CSIを決定するための方法を提供する。
ステップ301:ネットワーク側のデバイスはチャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定する。
ステップ302:ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定する
ステップ303:ネットワーク側のデバイスは、N個のCSI-RSリソースを介してCSI-RS信号を端末に送信する。
ステップ304:端末は、N個のCSI-RSリソースを介してネットワーク側のデバイスによって端末に送信されたCSI-RS信号を受信する。
ステップ305:端末は、N個のCSI-RSリソースによって運ばれるCSI-RS信号に従がい、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定する。
【0057】
ステップ302において、ネットワーク側のデバイスは、端末のためにCSI-RSリソースを構成する必要があるとき、最初に、CSIのための測定モードを取得する。本発明の実施形態では、測定モードは、ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する。
【0058】
本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスによって決定される測定モードは、ネットワーク側が端末側との通信に使用したいモードを指す。ネットワーク側は、端末側が測定モードに対応する各コードワードのCSIを報告することを要求し、ネットワーク側は、報告されたCSIを介して伝送モードの送信品質を決定し、さらに伝送モードに従って送信を実行するかどうかを決定する。
【0059】
本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスによって想定される伝送モードは、ネットワーク側が、M個のDMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを端末に送信し、各DMRSポートグループが1つのコードワードに対応することである。
【0060】
ステップ302において、ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定し、N個のCSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である。
【0061】
本発明の実施形態では、M個のコードワードが測定モードでの送信に使用されると決定されるが、ネットワーク側のデバイスは、端末がM個以上のCSI-RSリソースに従がい、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIをレポートできるように、M個以上のCSI-RSリソース構成する。レポートの正確性を確保し、端末のCSIを決定するための多くの方法を提供する。
【0062】
任意選択で、本発明の一実施形態では、各CSI-RSリソースは、1つのコードワードに対応する。すなわち、ネットワーク側のデバイスによって構成されたN個のCSI-RSリソースは、N個のコードワードに対応する。
【0063】
ネットワーク側のデバイスは、N個のCSI-RSリソースで構成され、CSI-RS信号は、各CSI-RSリソースで送信される。端末は、各CSI-RSリソースでCSI-RS信号を受信し、CSI-RS信号に従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定する。
【0064】
ステップ303において、ネットワーク側のデバイスは、ダウンリンク参照信号を端末に送信する。任意選択で、本発明の一実施形態では、ダウンリンク参照信号は、CSI-RS信号である。
【0065】
ステップ305において、端末は、CSI-RSリソースによって運ばれるCSI-RS信号を受信することによってM個のコードワードに対応する送信チャネルのCSIを決定することができ、またはCSI-RSリソースによって運ばれるとCSI-RSリソースに対応する表示情報を受信することにより、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定し、前記CSI-RSリソースに対応する表示情報は、端末がCSI-RSリソースによって運ばれるCSI-RS信号を利用してM個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定することを示す。
【0066】
任意選択で、本発明の一実施形態では、CSI-RSリソースに対応する表示情報は、ネットワーク側のデバイスによって端末に送信され得るか、または端末自体によって取得され得る。
【0067】
任意選択で、本発明の一実施形態では、CSI-RSリソースに対応する表示情報がネットワーク側のデバイスによって端末に送信される場合、ネットワーク側のデバイスはさらに、N個のCSI-RSリソースを決定した後、N個のCSI-RSリソースに対応する表示情報を決定する必要があり、N個のCSI-RSリソースに対応する表示情報を端末に送信する。
【0068】
任意選択で、本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスは、高位層のシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を端末に通知する。
【0069】
任意選択で、本発明の実施形態では、高位層シグナリングは、RRC(Radio Resource Control,無線リソース制御)シグナリングである。
【0070】
任意選択で、本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスは、物理ダウンリンクシグナリングを介してN個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を端末に通知する。
【0071】
任意選択で、本発明の一実施形態では、物理的ダウンリンクシグナリングは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel,物理的ダウンリンク制御チャネル)によって運ばれるDCI(Downlink Control Information,ダウンリンク制御情報)であり得る。
【0072】
同様に、端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信されたCSI-RS測定リソースパラメータを受信し、ここで、CSI-RS測定リソースパラメータは、N個のCSI-RSリソースに対応する指示情報を含む。または、
端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信された高位層のシグナリングを受信する。高位層のシグナリングは、N個のCSI-RSリソースに対応する表示情報を含む。または、
端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信された物理ダウンリンクシグナリングを受信し、物理ダウンリンクシグナリングは、N個のCSI-RSリソースに対応する表示情報を含む。
【0073】
任意選択で、本発明の一実施形態では、N個のCSI-RSリソースを取得した後、端末は、コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を測定し、および/または、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定し、および/または端末推定前記端末によって受信されたノイズおよび/または前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定する必要がある。したがって、ネットワーク側のデバイスによって決定されるN個のCSI-RSリソースに対応する表示情報は、第1の表示情報、第2の表示情報、および第3の表示情報のうちの任意の1つまたは複数を含み、第1の表示情報は、各CSI-RSリソースに対応するコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定する端末を示すために使用される。第2の表示情報は、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定する端末を示すために使用される。第3の表示情報は、端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定する端末を示すために使用される。
上記の他のCSI-RSリソースは、N個のCSI-RSリソース以外のリソースを指す。
【0074】
本発明の実施形態では、端末が他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される干渉は、端末が他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信するともに、CSI-RSリソースに対応するコードワードも受信することを意味する。当該CSI-RSリソースに対応するコードワードを受信すると、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードとの干渉が発生する。
【0075】
本発明の実施形態では、他の干渉は、他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、当該CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値以外の干渉を指す。例えば、図2において、TRP1から他の端末に送信されるデータは、他の干渉である。
【0076】
任意選択で、本発明の実施形態では、第3の表示情報は、前記端末によって受信された各層の他の干渉を推定する前記端末を示すために使用される。
【0077】
本発明の実施形態では、端末によって受信されるノイズは、移動体通信におけるノイズを指し、内部ノイズと外部ノイズに分けることができ、内部ノイズは、主に、端末受信機の固有のノイズを指す。外部ノイズは主に自然ノイズと人工ノイズを指す。
【0078】
任意選択で、本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定した後、ネットワーク側のデバイスは、1つのCSI-RS構成情報を構成する。CSI-RS構成情報は、端末がCSI-RSリソースを利用して、どのCSI情報を測定してネットワーク側のデバイスに報告するかを示すために使用される。
【0079】
CSI-RS構成情報は、1つのCSI-RS測定リソースパラメータ(Resource setting)および前記CSI-RS測定リソースパラメータに対応するレポートフィードバックパラメータ(Report setting)を含む。前記CSI-RS測定リソースパラメータは、CSI-RSリソースのパラメータの構成に使用される。前記レポートフィードバックパラメータは、端末がネットワーク側のデバイスにフィードバックするパラメータコンテンツの構成にしようされる。
【0080】
レポートフィードバックパラメータは、以下のパラメータの構成を含む:CSIフィードバックパラメータ(report quantity)、コードブック構成、CSIフィードバックの時間領域の振る舞い、PMIおよびCQIの周波数領域の粒度、および測定制約構成。ここで、CSIフィードバックパラメータは、UEがビーム管理関連のフィードバックを実行するか、CSIが関連するフィードバックを取得するかを示すために使用される。
【0081】
任意選択で、本発明の実施形態では、N個のCSI-RSリソースは、1つのCSI-RSリソースセット(Resource set)を介して管理され、一方、CSI-RSリソースセット(Resource set)上のCSI-RSリソースの構成情報は、CSI-RS測定リソースパラメータ(Resource setting)を介して構成される。
【0082】
CSI-RS構成情報を決定した後、ネットワーク側のデバイスは、CSI-RS構成情報を端末に送信する。端末は、CSI-RS構成情報を取得した後、CSI-RS測定リソースパラメータのN個のCSI-RSリソースに対応する表示情報に従い、N個のCSI-RSリソースの用途を決定し、レポートフィードバックパラメータに従ってフィードバックのCSIコンテンツを決定する。
【0083】
任意選択で、本発明の実施形態では、ネットワーク側のデバイスはまた、他のCSI-RS構成情報を設定することができる。たとえば、ネットワーク側のデバイスは、3つのCSI-RS測定リソースパラメータと、当該3つのCSI-RS測定リソースパラメータに対応する1つのレポートフィードバックメカニズムを含むCSI-RS構成情報を構成し、ここでは繰り返されない
【0084】
任意選択で、端末は、N個のCSI-RSリソースを受信した後、N個のCSI-RSリソースに対応する表示情報をさらに取得することができ、端末は、受信した前記CSI-RSリソースの数、およびCSI-RSリソースの数と表示情報との間のバインディング関係に従って、N個の前記CSI-RSリソースに対応する表示情報を決定し、本発明の実施形態におけるバインディング関係は、端末によって以前に確立され、保存されている。
【0085】
ステップ305において、端末は、受信したN個のCSI-RSリソースに従って、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定し、これは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0086】
各CSI-RSリソースについて、端末は、前記CSI-RSリソースに従ってコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定すること
各CSI-RSリソースについて、端末は、前記CSI-RSリソースに従って端末が他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定すること
各CSI-RSリソースについて、端末は、前記CSI-RSリソースに従って端末によって受信されたノイズを推定すること
各CSI-RSリソースについて、端末は、前記CSI-RSリソースに従って端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定すること。
【0087】
すなわち、端末は、N個のCSI-RSリソースを直接利用して、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することができる。
【0088】
同様に、端末はまた、N個のCSI-RSリソースおよびN個のCSI-RSリソースに対応する指示情報に従って、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することができる。
【0089】
任意選択で、本発明の実施形態では、端末は、表示情報の一部を取得することができ、例えば、端末は、第1の表示情報を取得し、端末は、第1の表示情報およびCSI-RSリソースに従って前記コードワードに対応する伝送チャネルのチャネル推定値を推定し、端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末が他のCSI-RSリソースに対応するコードワードを受信したときに、前記CSI-RSリソースに対応するコードワードによって生成される端末との干渉の干渉推定値を推定する。端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信されたノイズを推定する。端末は、前記CSI-RSリソースに従って前記端末によって受信された他の干渉の干渉推定値を推定する。
【0090】
任意選択で、本発明の実施形態では、各コードワードについて、前記CSIは、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)と、前記コードワードに対応するCSI-RSリソースに対応するランク・インジケータ(RI)および前記コードワードに対応するチャネル品質インジケータ(CQI)とを含む。
【0091】
すなわち、本発明の実施形態では、端末がネットワーク側のデバイスに報告するのは、各コードワードのPMI/RI/CQIである。任意選択で、本発明の実施形態では、端末は、レポートフィードバックパラメータに従って、レポートのコンテンツ(レポートの全部または一部であり得る)を決定することができる。
任意選択で、本発明の実施形態では、PMIは、高精度PMIまたは低精度PMIであり得る。
【0092】
本発明の実施形態では、端末がN個のCSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するとき、以下の仮定条件が含まれる。すなわち、各CSI-RSリソースについて、CSI-RSリソースに対応するDMRSポートグループを介して送信されるCSI-RSリソースに対応するコードワードが前記CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用し、前記コードワードが、DMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して端末に送信されると、想定する。
【0093】
すなわち、本発明の実施形態では、端末がM個のコードワードに対応する伝送チャネルのCSIを決定するとき、端末は、DMRSポートグループを介して送信されたコードワードを受信し、当該コードワードは、N個のCSI-RSリソースのうちの1つのCSI-RSリソースに対応し、当該コードワードのプリコーディングは、CSI-RSリソースに対応するPMI/RIを使用する。
【0094】
任意選択で、本発明の実施形態では、ケース2―1の場合、各コードワードは1つのCSI-RSリソースに対応するので、各CSI-RSリソースに対応するPMI/RIは、各コードワードに対応するPMI/RIでもある。本発明の実施形態では、各コードワードに対応するPMI/RIは、端末に事前に格納されている。
【0095】
本発明の上記の実施形態において、端末によって想定される場合は、図2に示されるようなものであり、すなわち、TRP1は端末にコードワードを送信し、TRP2は端末にコードワードを送信しないか、またはTRP2はコードワードを端末に送信し、TRP1が端末にコードワードを送信しないか、またはTRP1がコードワードを端末に送信し、TRP2がコードワードを端末に送信する。
【0096】
任意選択で、本発明の実施形態では、仮定条件はまた、以下を含む:各CSI-RSリソースについて、端末は、他のDMRSポートグループに対応するコードワードを受信したときに、DMRSポートグループに対応するコードワードの干渉にCSI-RSリソースに対応するPMI/RIが使用され、前記コードワードがDMRSポートグループに対応する送受信ポイントを介して端末に送信されると、想定する。
【0097】
すなわち、本発明の実施形態では、端末が想定する場合は、端末が少なくとも2つのDMRSポートグループから同時にコードワードを受信し、各コードワードについて、別のコードワードの送信が当該コードワードの送信への干渉であることを意味する。
【0098】
図2に示すように、TRP1はコードワード1を端末に送信し、TRP2はコードワード2を端末に送信する。端末がコードワード1を受信するとき、コードワード2の送信は、コードワード1への干渉である。同様に、端末がコードワード2を受信するとき、コードワード1の送信は、コードワード2への干渉である。
もちろん、本発明の実施形態では、端末はまた、送信プロセス中に他の干渉および/またはノイズを受信したと想定している。
【0099】
任意選択で、本発明の実施形態では、端末が、N個のCSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することは、具体的に、
端末は、N個のCSI-RSリソースに従って、N個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートし、
または、
端末は、N個のCSI-RSリソースのうちのM個CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、
端末は、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)レポートする。
【0100】
すなわち、本発明の実施形態では、端末は、取得したN個のCSI-RSリソースからMCSI-RSリソースを選択することができる。M個のCSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応し、端末は、M個のCSI-RSリソースに従って格差だ量M個の
コードワードに対応する伝送チャネルCSIを決定する。または、端末は、N個のCSI-RSリソースに従ってN個のコードワードに対応する伝送チャネルCSIを決定した後、M個のコードワードに対応する伝送チャネルCSIレポートを選択することができる。
【0101】
本発明の実施形態によって提供されるチャネル状態情報を決定するための方法をよりよく説明するために、例がここに与えられる。図4に示すように、本発明の実施形態では、測定モードは、ネットワーク側のデバイスが、2つの復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介して2つのコードワードを使用して送信を実行することであり、各コードワードは、1つのDMRSポートグループに対応する。
ステップ401:ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従って、それぞれリソース1およびリソース2である2つのCSI-RSリソースを決定する。
ステップ402:ネットワーク側のデバイスは、2つのCSI-RSリソースに対応する表示情報を決定する。具体的には、以下のとおりである。
【0102】
リソース1の場合:TRP/パネルAから端末までのチャネルを推定するために使用される。TRP/パネルAによって送信された信号(コードワードA)からTRP/パネルBから送信された信号(コードワードB)に対して引き起こされた干渉を推定するために使用することもできる。また、他の干渉やノイズを推定するために使用することもできる。
【0103】
リソース2の場合:TRP/パネルBから端末までのチャネルを推定するために使用される。また、このチャネルを使用して、TRP/パネルBによって送信された信号(コードワードB)からTRP/パネルAから送信された信号(コードワードA)に引き起こされる干渉を推定することもできる。また、他の干渉やノイズを推定するために使用することもできる。
【0104】
ステップ403:ネットワーク側のデバイスは、1つのCSI-RS構成情報を構成し、CSI-RS構成情報は、1つのCSI-RS測定リソースパラメータ(Resource setting)およびCSI-RS測定リソースパラメータに対応するレポートフィードバックパラメータ(Report setting)を含む。図5に示すように、1つのCSI-RSリソースセット(Resource set)を介してN個のCSI-RSリソースを管理し、CSI-RS測定リソースパラメータ(Resource setting)を介してCSI-RSリソースセット(Resource set)上のCSI-RSリソースの構成情報を構成する。
ステップ404:ネットワーク側のデバイスは、2つのCSI-RSリソースおよびCSI-RS構成情報を、高位層のシグナリングを介して端末に送信する。
ステップ405:端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信された2つのCSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースの構成情報を受信する。
ステップ406:端末は、リソース1およびリソース1に対応する表示情報に従って、TRP/パネルAから端末のチャネルH of TRPAを推定する。
ステップ407:端末は、リソース1およびリソース1に対応する表示情報に従って、他の干渉および/またはノイズ(I+N)を推定する。
ステップ408:端末は、リソース2およびリソース2に対応する表示情報に従って、TRPパネル B(DMRSポートグループ B)によって送信される信号(コードワードB)から、TRPパネル Aから送信される信号(コードワードA)への干渉(Interference from TRPパネル B)を推定する。
ステップ409:端末は、H of TRPA、I+NおよびTRPパネル Bからの干渉(Interference from TRPパネル B)に従がい、DMRSポートグループ A(TRPパネル Aに対応)を介して送信される信号(コードワードA)のPMI/RI/CQI(PMI_A/RI_A/CQI_Aとして示される)を決定し、および、
DMRSポートグループ B(TRPパネル Bに対応)を介して送信される信号(コードワードB)のPMI/RI/CQI(PMI_B/RI_B/CQI_Bとして示す)を決定し、および端末は、上記のCSIを決定するときに次の仮定を行う。
【0105】
DMRSポートグループ A(TRPパネル Aに対応)を介して送信される信号(コードワードA)は、コードワードAに対応するPMI_A/RI_Aを使用し、TRPパネル Aから端末へのチャネル(リソース1によって推定)を介して前記端末に到着する。
【0106】
DMRSポートグループ B(TRPパネル Bに対応)を介して送信される信号(コードワードB)は、コードワードBに対応するPMI_B/RI_Bを使用し、TRPパネル Bから端末へのチャネル(リソース2によって推定)を介して前記端末に到着する。
【0107】
そして、端末は、コードワードBからコードワードAへの干渉が、コードワードBに対応するPMI_B/RI_Bを使用し、TRP/パネルBから端末へのチャネル(リソース2によって推定)を介して端末に到達すると想定する。
【0108】
コードワードAからコードワードBへの干渉は、PMI_A/RI_Aに対応するプリコーディングマトリックスを使用し、TRPパネル Aから端末へのチャネル(リソース1によって推定)を介して端末に到達すると想定する。
また、端末は他の干渉/ノイズも想定する。
ステップ410:端末は、PMI_A/RI_A/CQI_AおよびPMI_B/RI_B/CQI_Bをネットワーク側のデバイスにフィードバックする。
【0109】
本発明の実施形態では、ステップ406からステップ408の順位を交換することができる。
図1の構造に基づいて、本発明の実施形態は、図6に示されるように、以下を含むチャネル状態情報を決定するための方法をさらに提供する。
【0110】
ステップ601:ネットワーク側のデバイスは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定し、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する。
【0111】
ステップ602:前記ネットワーク側のデバイスは、測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定し、N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である。
【0112】
本発明の実施形態は、図7に示されるように、チャネル状態情報を決定するための装置をさらに提供する。前記装置は、
チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定するように構成された測定モード決定ユニット701であって、記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号ポートグループ(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記測定モード決定ユニット701と、
測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定するように構成されたリソース決定ユニット702であって、N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である前記リソース決定ユニット702とを含む。
【0113】
同じ原理に基づいて、本発明は、図8に示されるように、電子デバイスをさらに提供する。前記電子デバイスは、プロセッサ801、メモリ802、送受信機803、およびバスインターフェース804を含み、ここで、前記プロセッサ801、メモリ802、および送受信機803は、バスインターフェース804を介して接続されている。
【0114】
前記プロセッサ801は、メモリ802内のプログラムを読み取って、チャネル状態情報(CSI)の測定モードを決定し、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応し、
測定モードに従ってN個のCSI-RSリソースを決定し、N個の前記CSI-RSリソースは、M個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するために端末によって使用され、前記コードワードに対応する伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから前記端末への伝送チャネルであり、前記MはN以下である。
【0115】
本発明の実施形態は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記のチャネル状態情報を決定するため任意の方法を実行させるコンピュータ命令を含む。
【0116】
本発明はさらに、図9に示されるように、以下を含むチャネル状態情報を決定するための方法を提供する。
ステップ901:端末は、ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信し、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する。
【0117】
ステップ902:前記端末は、N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である。
【0118】
本発明の実施形態は、図10に示されるように、チャネル状態情報を決定するための装置をさらに提供する。前記装置は、
ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信するように構成された受信ユニット1001であって、N個の前記CSI-RSリソースは、
チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応する前記受信ユニット1001と、
N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定するように構成されたCSI決定ユニット1002であって、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である前記CSI決定ユニット1002とを含む。
【0119】
同じ原理に基づいて、同じ原理に基づいて、本発明は、図11に示されるように、電子デバイスをさらに提供する。前記電子デバイスは、プロセッサ1101、メモリ1102、送受信機1103、およびバスインターフェース1104を含み、前記プロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103は、バスインターフェース1104を介して接続されている。
【0120】
プロセッサ1101は、メモリ1102内のプログラムを読み取って、ネットワーク側のデバイスによって送信されたN個のCSI-RSリソースを受信し、N個の前記CSI-RSリソースは、チャネル状態情報(CSI)の測定モードに従ってネットワーク側のデバイスによって決定され、前記測定モードは、前記ネットワーク側のデバイスが、M個の復調参照信号(DMRS)ポートグループに対応する送受信ポイントを介してM個のコードワードを使用して送信を実行することであり、ここで、Mは1以上であり、各コードワードは1つのDMRSポートグループに対応し、
N個の前記CSI-RSリソースに従ってM個のコードワードに対応する伝送チャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定し、前記伝送チャネルは、前記コードワードの送受信ポイントから端末への伝送チャネルであり、ここで、Mは、N以下である。
【0121】
本発明の実施形態は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記のチャネル状態情報を決定するため任意の方法を実行させるコンピュータ命令を含む。
【0122】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム命令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム命令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0123】
これらのコンピュータプログラム命令は、又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、命令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の命令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0124】
これらコンピュータプログラム命令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム命令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される命令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0125】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0126】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0127】
101 ネットワーク側のデバイス
102 端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11