(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-24
(45)【発行日】2023-02-01
(54)【発明の名称】光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
H02S 50/00 20140101AFI20230125BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
H02S50/00
H02J3/38 130
(21)【出願番号】P 2021552664
(86)(22)【出願日】2019-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2019120692
(87)【国際公開番号】W WO2020177403
(87)【国際公開日】2020-09-10
【審査請求日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】201910161773.0
(32)【優先日】2019-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910425599.6
(32)【優先日】2019-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521467113
【氏名又は名称】華為数字能源技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DIGITAL POWER TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Office 01, 39th Floor, Block A, Antuoshan Headquarters Towers, 33 Antuoshan 6th Road, Futian District, Shenzhen, 518043, P.R.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲顧▼ 桂磊
【審査官】吉岡 一也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-046697(JP,A)
【文献】特表2013-529324(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0255803(US,A1)
【文献】特開2012-232804(JP,A)
【文献】特開2017-041047(JP,A)
【文献】特開2009-032945(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0310427(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0023482(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 10/00-99/00
H01L 31/02-31/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光起電力アレイの電子レイアウトを取得するための方法であって、前記方法は、電子デバイスに適用され、前記方法は、
前記電子デバイスにより、ターゲット画像を取得するステップであって、前記ターゲット画像は、少なくとも1つの第1の領域を含み、前記第1の領域は、光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を示すために使用され、前記位置情報は、前記光起電力アレイ内の前記光起電力モジュールの相対位置を示すために使用され、前記モジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子または第2のタイプのモジュール識別子を含み、前記第1のタイプのモジュール識別子は、コンバータが前記光起電力モジュールの下に取り付けられていることを示すために使用され、前記第2のタイプのモジュール識別子は、コンバータが前記光起電力モジュールの下に取り付けられていないことを示すために使用される、ステップと、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、前記電子デバイスにより、前記ターゲット画像の各第1の領域を識別するステップと、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて、前記電子デバイスにより、前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得するステップと、を含む方法。
【請求項2】
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、前記電子デバイスにより、前記ターゲット画像の各第1の領域を識別する前記ステップは、
前記ターゲット画像の各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を取得するために、前記電子デバイスにより、前記ターゲット画像の各第1の領域の位置を検出するステップと、
前記電子デバイスにより、各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記座標情報を前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報として使用するステップと、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記モジュール識別子を取得するために、前記電子デバイスにより、各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの予め設定された位置において識別を実行するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて、前記電子デバイスにより、前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得する前記ステップは、
前記電子デバイスにより、各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて結果リストを取得するステップと、
前記電子デバイスにより、前記結果リスト内の各位置情報に基づいて前記電子レイアウトのテンプレート内の対応する位置に1つの仮想モジュールを追加するステップであって、前記仮想モジュールは前記光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する、ステップと、
前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得するために、前記電子デバイスにより、前記結果リスト内の各製品識別子を前記電子レイアウトの前記テンプレート内の少なくとも1つの対応する仮想モジュールに結合するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電子デバイスにより、各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて結果リストを取得する前記ステップは、
任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合に、前記モジュール識別子により示される製品識別子を取得するために、前記電子デバイスにより、前記モジュール識別子を構文解析するステップと、
前記電子デバイスにより、前記製品識別子を前記第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報と関連付け、前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記製品識別子および前記位置情報を前記結果リストに記憶するステップと、
前記任意の第1の領域の前記任意の光起電力モジュールの前記モジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合に、前記電子デバイスにより、ヌル識別子を出力するステップと、
前記電子デバイスにより、前記ヌル識別子を前記光起電力モジュールの位置情報に関連付け、前記ヌル識別子および前記光起電力モジュールの前記位置情報を前記結果リストに記憶するステップと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて、前記電子デバイスにより、前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得する前記ステップは、
1つの第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報が取得された場合に、前記電子デバイスにより、前記光起電力アレイの前記電子レイアウトのテンプレートに少なくとも1つの仮想モジュールを追加するステップであって、前記仮想モジュールは前記光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する、ステップと、
前記第1の領域にある、第1のタイプのモジュール識別子である任意のモジュール識別子が取得された場合に、製品識別子を取得するために、前記電子デバイスにより、前記モジュール識別子を構文解析するステップと、
前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得するために、前記電子デバイスにより、前記製品識別子を前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する前記少なくとも1つの仮想モジュールに結合するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記電子デバイスにより、ターゲット画像を取得する前記ステップは、
前記電子デバイスにより、紙レイアウトを撮影またはスキャンすることにより前記ターゲット画像を取得するステップであって、前記紙レイアウトは少なくとも1つの領域を含み、各領域に少なくとも1つのモジュール識別子がマークされている、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記電子デバイスにより、光起電力発電システム
内に含まれる複数のデバイスに前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを記憶するステップであって、前記光起電力発電システム
内に含まれる前記複数のデバイスはデータ同期およびバックアップをサポートする、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
電子レイアウトを取得するための装置であって、前記装置は、光起電力アレイに適用され、
ターゲット画像を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、前記ターゲット画像は、少なくとも1つの第1の領域を含み、前記第1の領域は、光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を示すために使用され、前記位置情報は、前記光起電力アレイ内の前記光起電力モジュールの相対位置を示すために使用され、前記モジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子および第2のタイプのモジュール識別子を含み、前記第1のタイプのモジュール識別子は、コンバータが前記光起電力モジュールの下に取り付けられていることを示すために使用され、前記第2のタイプのモジュール識別子は、コンバータが前記光起電力モジュールの下に取り付けられていないことを示すために使用される、第1の取得モジュールと、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、前記ターゲット画像の各第1の領域を識別するように構成された識別モジュールと、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて前記光起電力アレイの電子レイアウトを取得するように構成された第2の取得モジュールと、を含む装置。
【請求項9】
前記識別モジュールは、
前記ターゲット画像の各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を取得するために、前記ターゲット画像の各第1の領域の位置を検出し、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記座標情報を前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報として使用し、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記モジュール識別子を取得するために、各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの予め設定された位置において識別を実行する、ように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第2の取得モジュールは、
各第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記位置情報および前記モジュール識別子に基づいて結果リストを取得するように構成された取得ユニットと、
前記結果リスト内の各位置情報に基づいて前記電子レイアウトのテンプレート内の対応する位置に1つの仮想モジュールを追加するように構成された追加ユニットであって、前記仮想モジュールは前記光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する、追加ユニットと、
前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得するために、前記結果リスト内の各製品識別子を前記電子レイアウトの前記テンプレート内の少なくとも1つの対応する仮想モジュールに結合するように構成された結合ユニットと、を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記取得ユニットは、
任意の第1の領域の任意のモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合に、前記モジュール識別子により示される製品識別子を取得するために前記モジュール識別子を構文解析し、
前記製品識別子を前記第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報と関連付け、前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールの前記製品識別子および前記位置情報を前記結果リストに格納し、
前記任意の第1の領域の前記任意の光起電力モジュールの前記モジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合に、ヌル識別子を出力し、
前記ヌル識別子を前記光起電力モジュールの位置情報に関連付け、前記ヌル識別子および前記光起電力モジュールの前記位置情報を前記結果リストに記憶する、ように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の取得モジュールは、
1つの第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報が取得された場合に、前記光起電力アレイの前記電子レイアウトのテンプレートに少なくとも1つの仮想モジュールを追加し、前記仮想モジュールは前記光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応し、
前記第1の領域にある、第1のタイプのモジュール識別子である任意のモジュール識別子が取得された場合に、製品識別子を取得するために、前記モジュール識別子を構文解析し、
前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを取得するために、前記製品識別子を前記第1の領域の前記少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する前記少なくとも1つの仮想モジュールに結合する、ように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の取得モジュールは、
紙レイアウトを撮影またはスキャンすることにより前記ターゲット画像を取得し、前記紙レイアウトは少なくとも1つの領域を含み、各領域に少なくとも1つのモジュール識別子がマークされている、ように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、
光起電力発電システム
内に含まれる複数のデバイスに前記光起電力アレイの前記電子レイアウトを記憶するように構成された記憶モジュールであって、前記光起電力発電システム
内に含まれる前記複数のデバイスはデータ同期およびバックアップをサポートする、記憶モジュールをさらに含む、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
電子レイアウトを取得するためのシステムであって、前記システムは光起電力アレイに適用され、光起電力モジュール、コンバータ、および電子レイアウトを取得するための装置を含み、前記装置は請求項8から14のいずれか一項に記載の装置である、システム。
【請求項16】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリと、を含み、前記1つまたは複数のメモリは、少なくとも1つの命令を記憶し、前記命令は、請求項1から7のいずれか一項に記載の光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前記方法の動作を実施するために前記プロセッサによりロードされ実行される、電子デバイス。
【請求項17】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体は少なくとも1つの命令を記憶し、前記命令は、請求項1から7のいずれか一項に記載の光起電力アレイの電子レイアウトを取得するための前記方法の動作を実施するためにプロセッサによりロードされ実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体は少なくとも1つの命令を記憶し、
前記命令が前記電子デバイスのプロセッサによりロードされ実行
されることにより電子デバイスが前記命令を実行すると、請求項1から7のいずれか一項に記載の光起電力アレイの電子レイアウトを取得するための前記方法の動作を実施する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0002】
本願は、デバイス装着管理の分野に関し、特に、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法、装置、およびシステム、電子デバイス、ならびにコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の進歩に伴い、光起電力発電システムは、ソーラー街路灯、ソーラー温水器、光起電力発電所など、人々の生活にますます広く適用されている。光起電力発電システムにおける光起電力モジュールの直列-並列接続の問題を解決するために、コンバータは通常、光起電力アレイ内の各光起電力モジュールの下に取り付けられる。光起電力発電システム内のいずれかのコンバータが故障した場合、光起電力発電システムの報告を通じて、当業者は、故障したコンバータの製品シリアル番号を使用することにより、製品シリアル番号に結合された光起電力モジュール用の光起電力アレイの電子レイアウトを探索することができ、その結果、当業者は、故障したコンバータを見つけるために見つかった光起電力モジュールを開くだけでよい。
【0004】
現在、電子レイアウトは、以下のプロセスで取得され得る。光起電力アレイの、6×10の表を含む紙レイアウトが準備され、表内の各セルは、1つの光起電力モジュールを表し、表内の各セルの位置は、光起電力アレイ内のセルに対応する光起電力モジュールの位置である。例えば、光起電力アレイの第1行第1列の光起電力モジュールは、表の第1行第1列のセルに対応する。コンバータを取り付ける場合、当業者は、コンバータの物理的位置を紙レイアウトに記録する。例えば、光起電力アレイの第1行第1列の光起電力モジュール1の下方にコンバータ1が取り付けられ、コンバータ1の取り付けが完了した後に、当業者は、製品シリアル番号を記憶するコンバータ1上の二次元コード1を取り外し、取り外した二次元コード1を光起電力モジュール1に対応するセル1Aに貼り付ける。コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていない場合、光起電力モジュールに対応するセルの中央の小さいボックスは、コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていないことを示すために黒色に塗られる。したがって、紙レイアウトは、コンバータが光起電力アレイ内の各光起電力モジュールの下に取り付けられているかどうかを記録することができる。アプリケーション(application、APP)ソフトウェアは、電子レイアウトを手動で描画するために使用される。具体的には、当業者は、紙レイアウトに基づいて、光起電力モジュールを電子レイアウトに追加し、紙レイアウトに貼り付けられた二次元コードを手動でスキャンして、コンバータの製品シリアル番号を取得する。次いで、当業者は、取得されたコンバータの製品シリアル番号を、電子レイアウト内の対応する光起電力モジュールに結合する。紙レイアウト内のすべての光起電力モジュールの追加が完了し、対応する光起電力モジュールへのすべての二次元コード上の製品シリアル番号の結合が完了した後に、当業者は、光起電力アレイの電子レイアウトを得ることができる。
【0005】
電子レイアウトの取得中に、当業者は、各二次元コードに記憶されたコンバータの製品シリアル番号を取得するために、紙レイアウト内の二次元コードを1つずつ手動でスキャンする必要があり、また、各製品シリアル番号を電子レイアウト内の対応する光起電力モジュールに手動で結合する必要がある。その結果、比較的長い労働時間が消費され、電子レイアウトを取得する効率が比較的低い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施形態は、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するプロセスにおいて取得効率が低いという問題を解決するために、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法、装置、およびシステムを提供する。技術的解決策は以下の通りである。
【0007】
第1の態様によれば、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法が提供され、本方法は、電子デバイスに適用され、
電子デバイスにより、ターゲット画像を取得するステップであって、ターゲット画像は、少なくとも1つの第1の領域を含み、第1の領域は、光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を示すために使用され、位置情報は、光起電力アレイ内の光起電力モジュールの相対位置を示すために使用され、モジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子および第2のタイプのモジュール識別子を含み、第1のタイプのモジュール識別子は、コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていることを示すために使用され、第2のタイプのモジュール識別子は、コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていないことを示すために使用される、ステップと、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、電子デバイスにより、ターゲット画像の各第1の領域を識別するステップと、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて、電子デバイスにより、光起電力アレイの電子レイアウトを取得するステップと、を含む。
【0008】
可能な実施態様では、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、電子デバイスにより、ターゲット画像の各第1の領域を識別するステップは、
ターゲット画像の各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を取得するために、電子デバイスにより、ターゲット画像の各第1の領域の位置を検出するステップと、
電子デバイスにより、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報として使用するステップと、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールのモジュール識別子を取得するために、電子デバイスにより、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの予め設定された位置において識別を実行するステップと、を含む。
【0009】
可能な実施態様では、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて、電子デバイスにより、光起電力アレイの電子レイアウトを取得するステップは、
電子デバイスにより、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて結果リストを取得するステップと、
電子デバイスにより、結果リスト内の各位置情報に基づいて電子レイアウトのテンプレート内の対応する位置に1つの仮想モジュールを追加するステップであって、仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する、ステップと、
光起電力アレイの電子レイアウトを取得するために、電子デバイスにより、結果リスト内の各製品識別子を電子レイアウトのテンプレート内の少なくとも1つの対応する仮想モジュールに結合するステップと、を含む。
【0010】
前述の可能な実施態様に基づいて、各コンバータの製品識別子は手動で取得される必要がなく、光起電力モジュールは電子レイアウトに手動で追加される必要がなく、それにより労働時間の消費を削減し、電子レイアウトを取得する効率を改善する。
【0011】
可能な実施態様では、電子デバイスにより、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて結果リストを取得するステップは、
任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合に、モジュール識別子により示される製品識別子を取得するために、電子デバイスにより、モジュール識別子を構文解析するステップと、
電子デバイスにより、製品識別子を第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報と関連付け、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの製品識別子および位置情報を結果リストに記憶するステップと、
任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合に、電子デバイスにより、ヌル識別子を出力するステップと、
電子デバイスにより、ヌル識別子をモジュール識別子の位置情報に関連付け、ヌル識別子およびモジュール識別子の位置情報を結果リストに記憶するステップと、を含む。
【0012】
前述の可能な実施態様に基づいて、電子デバイスは、リスト内のデータに基づいて電子レイアウトを取得し、その結果、電子デバイスにより識別される第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報は、製品識別子に対応する。製品識別子が結合されると、製品識別子とターゲット画像からの位置情報との間の対応関係を決定する必要なしに、製品識別子とリスト内の位置情報との間の対応関係に基づいて、結合されるべき仮想モジュールが決定され得る。
【0013】
可能な実施態様では、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて、電子デバイスにより、光起電力アレイの電子レイアウトを取得するステップは、
1つの第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報が取得された場合に、電子デバイスにより、光起電力アレイの電子レイアウトのテンプレートに少なくとも1つの仮想モジュールを追加するステップであって、仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する、ステップと、
第1の領域にある、第1のタイプのモジュール識別子である任意のモジュール識別子が取得された場合に、製品識別子を取得するために、電子デバイスにより、モジュール識別子を構文解析するステップと、
光起電力アレイの電子レイアウトを取得するために、電子デバイスにより、製品識別子を第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する少なくとも1つの仮想モジュールに結合するステップと、を含む。
【0014】
前述の可能な実施態様に基づいて、電子デバイスは、ターゲット画像内の第1の領域を識別しながら電子レイアウトを描画することができ、それにより電子レイアウトを取得する効率を改善する。
【0015】
可能な実施態様では、電子デバイスにより、ターゲット画像を取得するステップは、
電子デバイスにより、紙レイアウトを撮影またはスキャンすることによりターゲット画像を取得するステップであって、紙レイアウトは少なくとも1つの領域を含み、各領域に少なくとも1つのモジュール識別子がマークされている、ステップを含む。
【0016】
可能な実施態様では、本方法は、
電子デバイスにより、光起電力発電システムの複数のデバイスに光起電力アレイの電子レイアウトを記憶するステップであって、光起電力発電システムの複数のデバイスはデータ同期およびバックアップをサポートする、ステップをさらに含む。
【0017】
前述の可能な実施態様に基づいて、電子デバイスにより取得された電子レイアウトは、光起電力発電システム内の複数のデバイスに記憶され得、複数のデバイスは、データ同期およびバックアップをサポートすることができ、それにより電子レイアウトの損失を回避する。
【0018】
第2の態様によれば、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法を実行するために、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための装置が提供される。具体的には、電子レイアウトを取得するための装置は、第1の態様および第1の態様の任意選択の方法のいずれか1つで提供される光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0019】
第3の態様によれば、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するためのシステムが提供され、システムは、光起電力モジュール、コンバータ、および電子デバイスを含み、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法を実行するために使用される。具体的には、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するためのシステムは、第1の態様および第1の態様の任意選択の方法のいずれか1つで提供される光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0020】
第4の態様によれば、電子デバイスが提供され、電子デバイスは、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、少なくとも1つの命令を記憶し、命令は、プロセッサによりロードされ実行されて、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法の動作を実施する。
【0021】
第5の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶し、命令は、プロセッサによりロードされ実行されて、光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための前述の方法の動作を実施する。
【0022】
本願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、以下では実施形態を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明において添付の図面は、本願のいくつかの実施形態を単に示しており、当業者は、創造的な取り組みをすることなく、これらの添付図面から他の図面をさらに導き出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本願の一実施形態による実施環境の概略図である。
【
図2】本願の一実施形態による電子デバイスの概略構造図である。
【
図3】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。
【
図4】本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
【
図5】本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
【
図6】本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
【
図7】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図7a】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図8】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図8a】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図9】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図9a】本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。
【
図10】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図10a】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図11】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図11a】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図12】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図12a】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
【
図13】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。
【
図14】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。
【
図15】本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図16】本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では添付の図面を参照して本願の実施態様を詳細にさらに記載する。
【0025】
図1は、本願の一実施形態による実施環境の概略図である。
図1を参照すると、実施環境は、光起電力発電システムおよび電子デバイスを含む。
【0026】
光起電力発電システムは、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する発電システムである。光起電力発電システムは、光起電力モジュールと、ガイド・レール・ブラケットと、コンバータと、を含む。光起電力モジュールは、太陽エネルギーを直流に変換するように構成される。直流電流は、ユーザに電力を供給するために、送電網に連結されたインバータにより商用送電網の要件を満たす交流電流に変換された後に、公共送電網に直接接続されてもよい。ユーザが比較的高い出力電圧または出力電流を得ることを可能にするために、複数の光起電力モジュールが直列および並列に接続されて光起電力アレイを形成することができる。ガイド・レール・ブラケットは、光起電力モジュールを支持するために光起電力モジュールの下に取り付けられる。コンバータは、光起電力モジュールの直列-並列接続の不整合問題を解決するように構成され、その結果、各光起電力モジュールが1つのコンバータに接続され得る。コンバータは、独立した最大電力点トラッキング(maximum power point tracking、MPPT)機能を有する光起電力コンバータであってもよい。実際の取り付けプロセスでは、コンバータは通常、ガイド・レール・ブラケットに取り付けられる。コンバータに接続された光起電力モジュールがガイド・レール・ブラケットに取り付けられると、コンバータは光起電力モジュールの下に隠される。光起電力発電システムは、インバータおよびネットワーク管理デバイスなどのデバイスをさらに含むことができ、光起電力発電システム内のデバイスは同期データ記憶をサポートする。
【0027】
電子レイアウトを得るために、本願のこの実施形態は、光起電力アレイ内の光起電力発電システム内の各光起電力モジュールの位置およびコンバータの取り付け状態を記録するための紙レイアウトを提供する。紙レイアウトには表を描くことができ、表内の各セルは、少なくとも1つの光起電力モジュールを表すために使用される。
【0028】
電子デバイスは、紙レイアウトを使用してターゲット画像を生成するか、または紙レイアウトを使用して他の電子デバイスにより生成されたターゲット画像をインポートし、ターゲット画像に基づいて電子レイアウトを自動的に生成し、電子レイアウトを光起電力発電システム内のデバイスに記憶するように構成される。ターゲットAPPソフトウェアを電子デバイスにインストールすることができ、ターゲットAPPソフトウェアは、ターゲット画像を識別し、識別結果に基づいて電子レイアウトを生成するために使用される。
【0029】
電子レイアウトは、光起電力アレイ内の光起電力発電システム内の各光起電力モジュールの位置およびコンバータの取り付け状態を記録するために使用される。電子レイアウトは、光起電力発電システム内の複数のデバイスに記憶されてもよく、例えば、電子レイアウトは、光起電力発電システム内のインバータ、コンバータ、およびネットワーク管理デバイスに記憶され、電子レイアウトは、インバータ、コンバータ、およびネットワーク管理デバイスの間の相互の同期およびバックアップをサポートし、それにより、電子レイアウトが単一デバイスの故障シナリオで失われないことが保証される。例えば、インバータが故障した場合には、新しいインバータが取り付けられた後に、新しいインバータは、コンバータまたはネットワーク管理デバイスからの電子レイアウトの同期をサポートする。
【0030】
図2は、本願の一実施形態による電子デバイスの概略構造図である。電子デバイス200は、構成や性能の違いにより大きく異なる場合があり、1つまたは複数の中央処理装置(central processing units,CPU)201と、1つまたは複数のメモリ202と、を含んでもよい。メモリ202は、少なくとも1つの命令を格納し、少なくとも1つの命令は、以下の方法の実施形態で提供される方法を実施するために、CPU201によってロードされ実行される。当然ながら、電子デバイス200は、入力/出力を実行するために、有線または無線ネットワークインターフェース、キーボード、および入力/出力インターフェースなどの構成要素をさらに有してもよい。電子デバイス200は、デバイス機能を実施するための別の構成要素をさらに含んでもよい。詳細についてはここでは説明しない。
【0031】
例示的な実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体、例えば命令を含むメモリがさらに提供され、命令は、以下の実施形態における光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法を完了するために端末内のプロセッサにより実行され得る。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory,RAM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)、テープ、フロッピーディスク、または光データ記憶デバイスであってもよい。
【0032】
以上、電子レイアウトを取得する実装環境について説明した。さらに、電子レイアウトを取得するプロセスを反映するために、本明細書では特定の実施形態を使用して説明する。
図3は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。本願のこの実施形態で提供される方法の手順は、以下のステップを含む。
【0033】
301.電子デバイスがターゲット画像を取得し、ターゲット画像は少なくとも1つの第1の領域を含み、各第1の領域は、光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を示すために使用される。
【0034】
可能な方法では、電子デバイスは、紙レイアウトを撮影またはスキャンすることによりターゲット画像を取得する。
【0035】
別の可能な方法では、ターゲット画像は、別の電子デバイスを使用して紙レイアウトを撮影またはスキャンすることにより取得され、次いで、電子デバイスにインポートされる。
【0036】
本願の本実施形態は、写真撮影またはスキャンによるターゲット画像の取得に限定されず、ターゲット画像は別の方法で取得されてもよい。
【0037】
本願の別の実施形態では、ターゲット画像は、厳密な意味での物理的な画像ではなく、位置情報およびモジュール識別子情報を搬送するための情報キャリアである。
【0038】
ターゲット画像は、紙レイアウトの画像バージョンである。紙レイアウトは、光起電力アレイ内の各光起電力モジュールの位置および光起電力アレイ内の取り付けられたコンバータを記録する。紙レイアウトは、少なくとも1つの領域を含む。各領域には少なくとも1つのモジュール識別子がマークされ、各モジュール識別子は光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する。領域識別子は、各領域においてさらにマークされてもよく、領域により示される光起電力モジュールの数が異なることを示すために異なる領域識別子が使用される。例えば、
図4は、本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
図4の領域1の領域識別子は破線ボックスであり、破線ボックスは、領域1が1つの光起電力モジュールを示すことを示すことができる。別の例として、
図5は、本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
図5の領域2の領域識別子は破線円であり、破線円は、領域が2つの光起電力モジュールを示すことを示すことができる。当然ながら、各第1の領域に少なくとも1つの領域識別子があってもよく、各領域識別子は少なくとも1つの光起電力モジュールを表してもよい。例えば、
図6は、本願の一実施形態による紙レイアウトの概略図である。
図6の領域3には2つの破線ボックスで構成される2つの領域識別子があり、各領域識別子は1つの光起電力モジュールを表すことができ、領域3は光起電力アレイ内の2つの並列光起電力モジュールを示す。領域3内の左の領域識別子は、2つの並列光起電力モジュール内の左の光起電力モジュールを示すために使用され、領域3内の右の領域識別子は、2つの並列光起電力モジュール内の右の光起電力モジュールを示すために使用される。
【0039】
紙レイアウト内の各領域の領域識別子は、同じタイプの領域識別子であってもよく、すなわち、紙レイアウト内の各領域は、同じ数の光起電力モジュールを示すことに留意されたい。紙レイアウト内の各領域の領域識別子は、異なるタイプの領域識別子であってもよく、すなわち、紙レイアウト内の各領域は、異なる数の光起電力モジュールを示す。
【0040】
紙レイアウトには表が描かれており、表全体が1つの光起電力アレイを表している。表内の各セルは、紙レイアウト内の領域であり、すなわち、各セルは、光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールを表す。表の各行は1つのインデックス、例えば1,2,3...を有し、各列も1つのインデックス、例えばA,B,C....を有する。この場合、表内の任意のセルは、行インデックスおよび列インデックスを使用して表され得る。例えば、
図4の第1行第1列の領域は、A1として表され得る。領域A1は、光起電力アレイの第1行第1列における少なくとも1つの光起電力モジュールを表す。
【0041】
モジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子および第2のタイプのモジュール識別子を含む。第1のタイプのモジュール識別子は、コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていることを示すために使用され、第2のタイプのモジュール識別子は、コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていないことを示すために使用される。第1のタイプのモジュール識別子のキャリアは、コンバータの二次元コードであってもよく、二次元コードは、コンバータの製品識別子を示すために使用され、製品識別子は、コンバータの製品シリアル番号などの識別子情報であってもよい。第2のタイプのモジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子を除くソフトウェアにより識別され得る任意の識別子、例えば小さい黒いボックスであってもよい。
【0042】
本願のこの実施形態における各モジュール識別子のキャリアは、2次元コードに限定されず、情報キャリアまたは1次元コードなどの別の形式の識別子シンボルであってもよい。
【0043】
本願のいくつかの実施形態では、モジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子または第2のタイプのモジュール識別子を含み、すなわち、モジュール識別子はすべて第1のタイプのモジュール識別子であり、またはすべて第2のタイプのモジュール識別子であってもよく、または第1のタイプのモジュール識別子と第2のタイプのモジュール識別子との組み合わせであってもよい。
【0044】
光起電力アレイを取り付けるとき、当業者は、紙レイアウトを使用して光起電力アレイ内の各コンバータの取り付け位置を記録することができる。コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられるとき、光起電力モジュールを取り付ける前に、当業者は、コンバータから、コンバータの二次元コードを担持する二次元コードステッカを除去することができ、ステッカは、コンバータの製品識別子をさらに表示することができる。当業者は、紙レイアウトの対応する領域にステッカを貼り付ける。例えば、紙レイアウトにおける各第1の領域は、1つのモジュール識別子を示す。コンバータ1は、光起電力アレイの第2行第2列の光起電力モジュール3の下方に取り付けられ、コンバータ1の取り付けが完了した後に、当業者は、コンバータ1上の二次元コードステッカ1を取り外し、取り外した二次元コードステッカ1を光起電力モジュール3に対応する領域B2に貼り付ける。コンバータが光起電力モジュールの下に取り付けられていない場合には、当業者は、紙レイアウトの対応する領域の小さなボックスを黒く塗りつぶす。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は紙レイアウトを完了することができる。
図7、
図7a、および
図4を参照すると、
図7は、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図4の紙レイアウト1に基づいて紙レイアウトを完成させて、
図7の紙レイアウト1を得ることができる。
図7の紙レイアウト1から、領域B2、D2、C3、およびD4に対応する光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられ、領域A2~4、B3~4、C1、C4、D5、およびE1~4に対応する光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていないことが分かる。
図7aは、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の別の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図4の紙レイアウト1に基づいて紙レイアウトの描画を完了して、
図7aの紙レイアウト1aを得ることができる。
図7aの紙レイアウト1aから、コンバータは、領域A2~4、B2~4、C2~4、D2~4、およびE1~4に対応する光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
【0045】
紙レイアウトの各第1の領域の複数の光起電力モジュールを示すために領域識別子が使用される場合、当業者は、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの予め設定された位置にモジュール識別子をマークすることができる。各光起電力モジュールの予め設定された位置は、光起電力モジュールに対応する領域識別子の位置であってもよい。
【0046】
可能な実施態様では、1つの領域識別子が紙レイアウトの各領域の複数の光起電力モジュールを示すために使用される場合、コンバータが任意の領域により示される任意の光起電力モジュールの下に取り付けられていれば、当業者は、その領域のコンバータにモジュール識別子を貼り付ける。任意の領域により示されるすべての光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていない場合ならば、当業者はその領域の領域識別子を黒色で塗りつぶす。
図8、
図8a、および
図5を参照すると、
図8は、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図5の紙レイアウト2に基づいて紙レイアウトの描画を完了して、
図8の紙レイアウト2を得ることができる。
図8の紙レイアウト2から、領域B2、D2、C3、およびD4に対応する光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられ、領域A2~4、B3~4、C1、C4、D5、およびE1~4に対応する光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていないことが分かる。
図8aは、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の別の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図5の紙レイアウト2に基づいて紙レイアウトの描画を完了して、
図8aの紙レイアウト2aを得ることができる。
図8aの紙レイアウト2aから、コンバータは、領域A2~4、B2~4、C2~4、D2~4、およびE1~4に対応する光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
【0047】
可能な実施態様では、複数の領域識別子が紙レイアウトの各領域の複数の光起電力モジュールを示すために使用される場合、コンバータが任意の領域により示される任意の光起電力モジュールの下に取り付けられていれば、当業者は、その領域の光起電力モジュールの予め設定された位置にコンバータ上にモジュール識別子を貼り付ける。任意の領域により示される任意の光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていない場合ならば、当業者は、その領域内で光起電力モジュールに対応する領域識別子を黒く塗りつぶす。
図9、
図9a、および
図6を参照すると、
図9は、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図6の紙レイアウト3に基づいて紙レイアウトの描画を完了して、
図9の紙レイアウト3を得ることができる。
図9の紙レイアウト3から、領域A2に示す2つの光起電力モジュールについて、領域A2内の左の領域識別子が黒色に塗装されている場合には、黒色領域識別子は、領域識別子により示される光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていないことを示すために使用され、領域A2内の右の領域識別子にモジュール識別子が貼り付けられている場合には、モジュール識別子が貼り付けられた領域識別子は、領域識別子により示される光起電力モジュールの下にコンバータが取り付けられていることを示すために使用されることが分かる。
図9aは、本願の一実施形態によるターゲット画像の生成の概略図である。光起電力アレイの取り付けが完了した後に、当業者は、
図6の紙レイアウト3に基づいて紙レイアウトの描画を完了して、
図9aの紙レイアウト3aを得ることができる。
図9aの紙レイアウト3aから、領域A2に示す2つの光起電力モジュールについて、領域A2内の左の領域識別子と右の領域識別子の両方にモジュール識別子が貼り付けられている場合には、モジュール識別子が貼り付けられた領域識別子は、コンバータが領域識別子により示される光起電力モジュールの下に取り付けられていることを示すために使用されることが分かる。
【0048】
任意のターゲット画像について、ターゲット画像を使用して、各部分を紙レイアウトに反映することができる。紙レイアウトが少なくとも1つの光起電力アレイを表す場合、ターゲット画像は、N×Mの少なくとも1つの第1の領域アレイを含むことができ、各第1の領域アレイは1つの光起電力アレイに対応し、各第1の領域アレイ内の各第1の領域は、1つの光起電力アレイ内の少なくとも1つの光起電力モジュールに対応し、NおよびMは両方とも0より大きい正の整数である。ターゲット画像内の領域アレイの数および領域アレイのレイアウトは、本願のこの実施形態では特に限定されない。本願のこの実施形態は、ターゲット画像内に光起電力アレイの1つの領域アレイがある例を使用して以下のステップを示す。
【0049】
電子デバイスは、ターゲットAPPソフトウェアを介して紙レイアウトのターゲット画像を取得することができる。可能な実施態様では、ターゲットAPPソフトウェアは電子デバイスのディスプレイインターフェース上に表示され、当業者は、電子デバイスのディスプレイインターフェース上のターゲットAPPソフトウェアを介してターゲットAPPソフトウェアを開く命令を電子デバイスに発行する。電子デバイスが命令を受信すると、電子デバイスは、ターゲットAPPソフトウェアにユーザインターフェースを表示する。電子デバイスが撮影命令を受信すると、電子デバイスのターゲットAPPソフトウェアは撮影機能を有効にする。紙レイアウトが電子デバイスの撮影範囲内にある場合、電子デバイスは、ターゲット画像を取得するために、ターゲットAPPソフトウェアの撮影機能を介して紙レイアウトを撮影することができる。
図10は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。
図10の電子デバイスのユーザインターフェースは、「ギャラリー」アイコンと「カメラ」アイコンとを表示する。ユーザは「カメラ」アイコンをクリックすることができ、電子デバイスは撮影命令を受信し、それにより紙レイアウトを撮影してターゲット画像を取得する。当然ながら、紙レイアウトのターゲット画像が電子デバイスに記憶されている場合、電子デバイスは、紙レイアウトの記憶されたターゲット画像を直接取得してもよい。引き続き
図10を例にとると、ユーザは「ギャラリー」アイコンをクリックし、電子デバイスは電子デバイスに記憶された画像をユーザに表示する。ユーザは、表示された画像から紙レイアウトのターゲット画像を検索し、電子デバイスがターゲット画像をクリックすると、電子デバイスのターゲットソフトウェアはターゲット画像を取得することができる。
【0050】
あるいは、電子デバイスがスキャン命令を受信すると、電子デバイスのターゲットAPPソフトウェアはスキャン機能を有効にする。紙レイアウトが電子デバイスのスキャン範囲内にあるとき、電子デバイスは、ターゲット画像302を取得するために、ターゲットAPPソフトウェアのスキャン機能を介して紙レイアウトをスキャンすることができる。電子デバイスは、ターゲット画像内の各第1の領域を識別して、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得する。
【0051】
ターゲット画像内の各第1の領域のモジュール識別子は、紙レイアウト内の各領域内にマークされたモジュール識別子である。ターゲット画像内の各第1の領域を識別する場合、電子デバイスは、紙レイアウト内の各領域の少なくとも1つの光起電力モジュールのモジュール識別子を識別することができる。
【0052】
各光起電力モジュールの位置情報は、ターゲット画像内の第1の領域の各光起電力モジュールの位置を示す情報であり、各光起電力モジュールの位置情報は、ターゲット画像内の第1の領域の各光起電力モジュールの座標情報であってもよい。
【0053】
電子デバイスによりターゲット画像内の第1の領域を識別するプロセスは、各第1の領域の位置を検出するプロセスと、各第1の領域のモジュール識別子を取得するプロセスと、を含んでもよい。可能な実施態様では、ステップ302は、以下に説明するステップ302Aから302Cに示すプロセスにより実施することができる。
【0054】
ステップ302A:電子デバイスは、ターゲット画像の各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を取得するために、ターゲット画像の各第1の領域の位置を検出する。
【0055】
第1の領域の座標情報は、ターゲット画像内の第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標値である。電子デバイスは、位置検出を介してターゲット画像内の各第1の領域の位置を決定することができる。次いで、電子デバイスは、ターゲット画像内の各第1の領域の位置に基づいて座標値を生成し、次いで、電子デバイスは、各第1の領域の各光起電力モジュールの予め設定された位置に基づいて、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を決定する。
【0056】
電子デバイスは、以下の方法1、方法2、および方法3のいずれか1つで位置検出を介してターゲット画像内の各第1の領域の位置を決定することができるが、これは3つの方法ではない。
【0057】
方法1:電子デバイスは、各第1の領域の位置インデックスを直接検出することにより、各第1の領域の座標情報を決定する。
【0058】
各第1の領域の行インデックスがターゲット画像内の第1のターゲット位置に表示され、各第1の領域の列インデックスが第2のターゲット位置に表示される場合、第1の電子デバイスは、各第1の領域の行インデックスおよび列インデックスを検出することにより各第1の領域の座標情報を決定する。第1のターゲット位置は、各列の列ヘッダまたは列末尾であり、第1のターゲット位置は、各行の行ヘッダおよび行末尾である。
【0059】
可能な実施態様では、任意の第1の領域を検出する場合、電子デバイスは、第1の領域の行インデックスを取得するために、第1の領域が位置する行の行ヘッダを検出し、電子デバイスは、第1の領域の列インデックスを取得するために、第1の領域が位置する列の列ヘッダを検出する。電子デバイスは、第1の領域の行インデックスおよび列インデックスを組み合わせて、第1の領域の座標情報を取得する。
【0060】
引き続き
図5を例にとると、電子デバイスがターゲット画像の第1行第5列の位置で第1の領域を検出した場合、電子デバイスは、第1行の行ヘッダに表示された行インデックスが1であることを検出し、電子デバイスは、第5列の列ヘッダに表示された列インデックスがEであることを検出する。この場合、電子デバイスは、検出された行インデックスと検出された列インデックスとを組み合わせてE1を取得し、E1を第1の領域の座標情報として使用する。
【0061】
方法2:電子デバイスは、基準点を座標軸の原点として使用し、基準点に対する各第1の領域の位置を検出することにより各第1の領域の座標情報を決定する。
【0062】
基準点は、ターゲット画像内の任意の点であってもよい。例えば、ターゲット画像における第1行第1列の位置の第1の領域の左上隅の点が基準点となる。相対位置は、水平方向の相対位置および長手方向の相対位置を含む。任意の第1の領域の水平相対位置は、座標軸の水平軸上の第1の領域と基準点との間の第1の領域の数+1であり、任意の第1の領域の長手方向相対位置は、座標軸の長手方向軸上の第1の領域と基準点との間の第1の領域の数+1である。例えば、座標軸の水平軸上のターゲット画像内の第1行第1列の第1の領域と基準点との間の第1の領域の数が0である場合には、第1の領域の水平相対位置は0+1=1である。座標軸の長手方向軸上のターゲット画像内の第1行第1列の第1の領域と基準点との間の第1の領域の数が0である場合には、第1の領域の長手方向相対位置は0+1=1である。
【0063】
可能な実施態様では、電子デバイスが、任意の第1の領域が座標軸の水平軸上の第Xの第1の領域であることを検出した場合、第1の領域の水平方向相対位置はXである。電子デバイスが、第1の領域が座標軸の長手方向軸上の第Yの第1の領域であることを検出した場合、第1の領域の長手方向相対位置はYである。電子デバイスは、第1の領域の水平方向相対位置Xと長手方向相対位置Yとを組み合わせて、第1の領域の相対位置(X、Y)を取得し、相対位置(X、Y)を第1の領域の座標情報として使用する。
【0064】
方法3:電子デバイスは、ターゲット画像内の少なくとも3つのターゲット識別子に基づいて座標軸を決定し、電子デバイスは、座標軸からの各第1の領域の領域識別子の距離に基づいて各第1の領域の座標情報を決定する。
【0065】
少なくとも3つのターゲット識別子は、紙レイアウトに表示される識別子であり、少なくとも3つのターゲット識別子は、紙レイアウトの周りに分散されるようにマークされ、例えば、
図4の紙レイアウトの周りの小さなボックスである。この場合、電子デバイスが紙レイアウトを撮影すると、取得されたターゲット画像の周囲にも対応するターゲット識別子が表示される。少なくとも3つのターゲット識別子を検出した後に、電子デバイスは、少なくとも3つのターゲット識別子に基づいて紙レイアウト全体の範囲を決定することができる。具体的には、電子デバイスがターゲット画像内で直角に分布した3つのターゲット識別子の分布を検出した場合、3つのターゲット識別子は、第1のターゲット識別子、第2のターゲット識別子、および第3のターゲット識別子を含む。電子デバイスは、第1のターゲット識別子の中心を座標軸の原点として使用し、第2のターゲット識別子の中心と第1のターゲット識別子の中心との間の接続線を座標軸の水平軸として使用し、第3のターゲット識別子の中心と第1のターゲット識別子の中心との間の接続線を座標軸の長手方向軸として使用することができ、その結果、電子デバイスは座標軸を決定することができる。座標軸が位置する座標平面は、ターゲット画像内の少なくとも1つの第1の領域を含んでもよい。
【0066】
可能な実施態様では、電子デバイスが、任意の領域識別子が座標軸の水平軸の方向に第Xの領域識別子であることを検出したとき、領域識別子の水平座標はXである。電子デバイスが、領域識別子が座標軸の長手方向軸の方向に第Yの領域識別子であることを検出したとき、領域識別子の長手方向座標はYである。この場合、領域識別子の座標情報は(X、Y)である。電子デバイスは、領域識別子の座標情報(X、Y)を、領域識別子が位置する第1の領域の座標情報として使用することができる。
【0067】
第1の領域の座標情報は、前述の3つの方法のいずれか1つで決定されてもよい。第1の領域内に1つの光起電力モジュールがある場合、第1の領域の座標情報は、第1の領域の光起電力モジュールの座標情報として使用され得る。第1の領域が複数の光起電力モジュールを示す場合、電子デバイスは、第1の領域の各光起電力モジュールの予め設定された位置に基づいて、第1の領域の各光起電力モジュールの座標情報を決定する。可能な実施態様では、第1の領域の任意の光起電力モジュールの予め設定された位置が予め設定された位置Zであり、第1の領域の座標情報が(X、Y)である場合、(X、Y、Z)は、光起電力モジュールの座標情報として使用され得る。
【0068】
各第1の領域内に複数の領域識別子が存在する場合、第1の領域の各光起電力モジュールの予め設定された位置は、第1の領域の各光起電力モジュールの領域識別子の位置であってもよい。電子デバイスは、第1の領域により示される各光起電力モジュールの座標情報を取得するために、第1の領域における領域識別子の順序に基づいて領域識別子を識別することができる。例えば、
図9の第1の領域A2には2つの領域識別子があり、左の領域識別子は黒色に塗装され、右の領域識別子はモジュール識別子を表示する。電子デバイスが左から右に向かって第1の領域A2の左の第1の領域識別子を識別すると、領域識別子により示される光起電力モジュールの座標情報は(A,2,1)である。そして、電子デバイスは、第1の領域A2内を右方向に識別を継続して実行する。第2の領域識別子が識別されると、その領域識別子が示す光起電力モジュールの座標情報は(A,2,2)となる。
【0069】
電子デバイスが第1の領域の領域識別子を識別する順序は、本願のこの実施形態では特に限定されないことに留意されたい。
【0070】
ステップ302B:電子デバイスは、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの座標情報を、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報として使用する。
【0071】
さらにステップ302Aの例を例にとると、取得された座標情報E1は、識別された第1の領域の光起電力モジュールの位置情報として使用される。
【0072】
ステップ302C:電子デバイスは、各第1の領域の少なくとも1つのモジュール識別子を取得するために、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの予め設定された位置において識別を実行する。
【0073】
予め設定された位置は、第1の領域の中心位置であってもよいし、第1の領域の別の位置であってもよい。第1の領域の予め設定された位置の数は、第1の領域の光起電力モジュールの数と同じである。言い換えれば、各予め設定された位置は、1つの光起電力モジュールに対応する。本願のこの実施形態では、予め設定された位置は特に限定されない。例えば、任意の領域の予め設定された位置で二次元コードを識別する場合、電子デバイスは、第1の領域のモジュール識別子として二次元コードを使用することができる。電子デバイスは、任意の領域の予め設定された位置でテンプレート文字列を識別する場合、ターゲット文字列を第1の領域のモジュール識別子として使用することができる。二次元コードおよび文字列の両方が第1のタイプのモジュール識別子である。本願のこの実施形態では、第1のタイプのモジュール識別子が二次元コードである例が説明のために使用される。
【0074】
電子デバイスは、最初に各第1の領域に対して位置検出を実行し、次いで各第1の領域のモジュール識別子を取得することができることに留意されたい。あるいは、電子デバイスが1つの第1の領域に対する位置検出およびモジュール識別子の取得を完了すると、電子デバイスは、次いで、ターゲット画像内の次の第1の領域に対する位置検出を実行し、モジュール識別子を取得することができる。あるいは、電子デバイスは、1つの第1の領域に対して位置検出ステップおよびモジュール識別子取得ステップを同時に実行してもよい。
【0075】
303.電子デバイスは、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて光起電力アレイの電子レイアウトを取得する。
【0076】
電子レイアウトは複数の仮想モジュールを含み、各仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応し、電子レイアウト内の各仮想モジュールの位置は光起電力アレイ内の対応する光起電力モジュールの位置である。
【0077】
仮想モジュールは、電子レイアウトを描画するために当業者により事前に提供される予め設定されたモジュールである。仮想モジュールは任意の形態であってもよく、仮想モジュールは本願のこの実施形態では特に限定されない。
【0078】
電子デバイスは、プロセス1またはプロセス2のいずれかによりステップ303を実施することができる。プロセス1は、電子デバイスが、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて結果リストを取得し、次いで、結果リスト内の内容に基づいて電子レイアウトを取得するプロセスである。プロセス1では、リアルタイムの識別結果に基づいて電子レイアウトが取得されないことが分かる。プロセス2は、リアルタイム識別で得られた位置情報とモジュール識別子とに基づいて電子レイアウトを取得するプロセスである。
【0079】
プロセス1に示すプロセスのさらなる説明については、
図13を参照されたい。
図13は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。本方法は以下のステップを含む。
【0080】
ステップ303A:任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスは、モジュール識別子により示される製品識別子を取得するためにモジュール識別子を構文解析する。
【0081】
電子デバイスは、モジュール識別子を検出して、検出されたモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子であるかどうかを判定することができる。可能な実施態様では、電子デバイスは、ターゲット領域のモジュール識別子を検出する。任意の第1の領域のモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子であることを検出すると、電子デバイスはステップ303を実行する。例えば、第1のタイプのモジュール識別子は二次元コードである。任意の第1の領域のモジュール識別子が二次元コードであることを検出すると、電子デバイスは、二次元コードを構文解析して、二次元コードにより示される製品シリアル番号を取得する。
【0082】
ステップ303B:電子デバイスは、製品識別子を第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報と関連付け、製品識別子および結果リスト内の第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報を記憶する。
【0083】
電子デバイスは、製品識別子が第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報に関連付けられるように、製品識別子および第1の領域の各光起電力モジュールの位置情報を結果リストの同じ行に記憶することができる。
【0084】
ステップ303C:任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスはヌル識別子を出力する。
【0085】
電子デバイスにより、モジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子であるかどうかを判定する方法は、モジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子であるかどうかを判定する方法と同様である。電子デバイスにより、モジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子であるかどうかを判定する方法は、本願のこの実施形態では説明されない。
【0086】
ヌル識別子は、任意の文字列、例えばNAにより表されてもよく、モジュール識別子が製品シリアル番号を示すことができないことを示すために使用される。
【0087】
可能な実施態様では、任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子であるとき、電子デバイスはいかなる結果も出力しないことに留意されたい。
【0088】
ステップ303D:電子デバイスは、ヌル識別子を光起電力モジュールの位置情報と関連付け、ヌル識別子および光起電力モジュールの位置情報を結果リストに記憶する。
【0089】
電子デバイスは、ヌル識別子が光起電力モジュールの位置情報と関連付けられるように、結果リストの同じ行にヌル識別子および光起電力モジュールの位置情報を記憶することができる。
【0090】
ステップ303A~303Dに示すプロセスは、電子デバイスが、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて結果リストを取得するプロセスであり、ステップ303Aおよび303Cにおいて電子デバイスにより取得されたヌル識別子および製品識別子は、結果リスト内の製品の説明として使用され得ることに留意されたい。
【0091】
光起電力アレイ内の各光起電力モジュールおよび結果リスト内のコンバータをさらに反映するために、電子デバイスは、結果リストにモジュールの説明を追加することができる。可能な実施態様では、任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスにより出力されるモジュールの説明は、「光起電力モジュールおよびコンバータが取り付けられている」である。任意の第1の領域の任意の光起電力モジュールのモジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスにより出力されるモジュールの説明は、「光起電力モジュールが取り付けられているが、コンバータは取り付けられていない」である。任意の第1の領域のモジュール識別子が第2のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスにより出力されたモジュールの説明は「ヌル識別子」であるか、または空であり、電子デバイスは、モジュールの説明を光起電力モジュールの位置情報と関連付け、結果リスト内に光起電力モジュールのモジュールの説明および位置情報を記憶する。
【0092】
図7を例にとると、表1から、第1の領域A1にはモジュール識別子が存在しない、すなわち、光起電力アレイ内の第1の領域A1に対応する位置に光起電力モジュールもコンバータも取り付けられていないことが分かる。第1の領域E1内のモジュール識別子は、第2のタイプのモジュール識別子であり、すなわち、光起電力モジュールが光起電力アレイ内の第1の領域E1に対応する位置に取り付けられているが、コンバータは取り付けられていない。第1の領域B2内のモジュール識別子は第1のタイプのモジュール識別子であり、すなわち、光起電力モジュールおよびコンバータは、光起電力アレイ内の第1の領域B2に対応する位置に取り付けられ、取り付けられたコンバータの製品識別子はXXXXXXXXである。
【0093】
【0094】
可能な実施態様では、電子デバイスは、結果リスト内のモジュール識別子を有さない第1の領域に関する情報を記憶しなくてもよいが、モジュール識別子を有する第1の領域に関する情報のみを記憶し、それにより結果リストを生成する効率を改善し、電子デバイスのメモリ消費を削減する。表2を参照すると、モジュール識別子を有さない第1の領域に関する情報は表2に記憶されず、モジュール識別子を有する第1の領域に関する情報のみが記憶されることが分かる。
【0095】
【0096】
図7aを例にとると、表1aから、第1の領域A1にモジュール識別子が存在しないこと、すなわち、光起電力アレイ内の第1の領域A1に対応する位置に光起電力モジュールもコンバータも取り付けられていないことが分かる。第1の領域E1およびB2内のモジュール識別子は、第1のタイプのモジュール識別子であり、すなわち、光起電力モジュールおよびコンバータが光起電力アレイ内の第1の領域E1に対応する位置に取り付けられ、取り付けられたコンバータの製品識別子はXXXXXXXXである。第1の領域に第2のタイプのモジュール識別子は存在しない。
【0097】
【0098】
可能な実施態様では、電子デバイスは、結果リスト内のモジュール識別子を有さない第1の領域に関する情報を記憶しなくてもよいが、モジュール識別子を有する第1の領域に関する情報のみを記憶し、それにより結果リストを生成する効率を改善し、電子デバイスのメモリ消費を削減する。表2aを参照すると、モジュール識別子を有さない第1の領域に関する情報は表2aに記憶されず、モジュール識別子を有する第1の領域に関する情報のみが記憶されることが分かる。
【0099】
【0100】
ステップ303E:電子デバイスは、結果リスト内の各位置情報に基づいて、電子レイアウトのテンプレート内の対応する位置に1つの仮想モジュールを追加し、仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する。
【0101】
電子レイアウトのテンプレートは、電子レイアウトを描画するために当業者により事前に提供されるテンプレートである。電子デバイスは、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報および製品識別子に基づいて、電子レイアウトのテンプレート上に電子レイアウトを描画することができる。
【0102】
電子デバイスは、結果リストから読み取られた位置情報に基づいて、電子レイアウトのテンプレートに仮想モジュールを追加することができる。可能な実施態様では、電子デバイスが結果リストから1つの位置情報を読み取ると、電子デバイスは、電子レイアウトのテンプレート内の対応する位置に1つの仮想モジュールを追加する。
【0103】
ステップ303F:電子デバイスは、光起電力アレイの電子レイアウトを取得するために、結果リスト内の各製品識別子を電子レイアウトのテンプレート内の少なくとも1つの対応する仮想モジュールに結合する。
【0104】
少なくとも1つの仮想モジュールは、製品識別子が位置する第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する。
【0105】
可能な実施態様では、電子デバイスが結果リストから1つの製品識別子を読み取ると、電子デバイスはステップ303Fを実行する。仮想モジュールはヌル識別子に結合されず、製品識別子のみに結合されることに留意されたい。例えば、表2の第1行の電子デバイスの製品の説明がヌル識別子NAである場合には、電子デバイスは、ヌル識別子NAを対応する仮想モジュールに結合する必要はない。
【0106】
電子デバイスは、具体的には、以下の方法4から6のいずれか1つで製品識別子を対応する仮想モジュールに結合することができる。
【0107】
方法4:電子デバイスは、少なくとも1つの対応する仮想モジュール上に任意の製品識別子を直接表示する。
【0108】
方法5:電子デバイスは、任意の製品識別子を1つのアイコンに表示し、アイコンを少なくとも1つの対応する仮想モジュールに表示する。
【0109】
方法6:電子デバイスは、任意の製品識別子を1つのアイコンのアイコン情報と関連付け、任意の製品識別子および1つのアイコンのアイコン情報を記憶し、アイコン情報により示されるアイコンを少なくとも1つの対応する仮想モジュールに表示する。
【0110】
アイコン情報は、1つのアイコンを一意に示す情報であればよい。本願のこの実施形態では、アイコン情報は特に限定されない。
【0111】
表2を例にとると、電子デバイスは、表2の5行目の製品識別子XXXXXXXXを読み取ると、製品識別子XXXXXXXXとアイコン情報1とを対応付けて、製品識別子XXXXXXXXとアイコン情報1とを記憶する。電子デバイスは、電子レイアウト内の対応する仮想モジュール上に、アイコン情報1により示されるアイコン1を記憶する。
【0112】
電子デバイスが結果リスト内の少なくとも1つのデータの読み取りを完了した後に、それは、電子デバイスが電子レイアウトのテンプレートへの少なくとも1つの対応する仮想モジュールの追加を完了し、結果リスト内の少なくとも1つの製品識別子の対応する仮想モジュールへの結合を完了することを意味する。この場合、電子レイアウトは、現在の電子レイアウトのテンプレートを電子レイアウトとして取得する。
【0113】
例えば、
図10および
図7では、電子デバイスが
図7のターゲット画像1の識別を完了した後に、結果リストXが取得され得る。電子デバイスは、結果リストX内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト1を取得することができる。電子レイアウト1内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンはさらに1つの仮想モジュール上に表示される。コンバータは、仮想モジュールに対応する光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
図10aおよび
図7aでは、電子デバイスが
図10aのターゲット画像1aの識別を完了した後に、結果リストXが取得され得る。電子デバイスは、結果リストX内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト1aを取得することができる。電子レイアウト1a内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンはさらに1つの仮想モジュール上に表示される。コンバータは、仮想モジュールに対応する光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
【0114】
別の例として、
図11および
図8において、
図11は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。電子デバイスが
図8のターゲット画像2の識別を完了した後に、結果リストYが取得され得る。電子デバイスは、結果リストY内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト2を取得することができる。電子レイアウト2内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンは2つの仮想モジュール上にさらに表示される。例えば、仮想モジュール1および2に表示される。コンバータは、仮想モジュール1および2に対応する2つの光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
図11aおよび
図8aにおいて、
図11aは、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。電子デバイスが
図8aのターゲット画像2aの識別を完了した後に、結果リストYが取得され得る。電子デバイスは、結果リストY内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト2aを取得することができる。電子レイアウト2a内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンはさらに2つの仮想モジュール上に表示される。例えば、仮想モジュール1aおよび2aに表示される。コンバータは、仮想モジュール1aおよび2aに対応する2つの光起電力モジュールの下に取り付けられていることが分かる。
【0115】
別の例として、
図12および
図9において、
図12は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。電子デバイスが
図9のターゲット画像3の識別を完了した後に、結果リストZが取得され得る。電子デバイスは、結果リストZ内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト3を取得することができる。
図9の各第1の領域は2つの仮想モジュールに対応することができ、電子レイアウト3内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンは1つの仮想モジュール上にさらに表示される。例えば、仮想モジュール3に表示される。コンバータは、仮想モジュール3に対応する光起電力モジュールの下に取り付けられることが分かる。
図12aおよび
図9aにおいて、
図12aは、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得する概略図である。電子デバイスが
図9aのターゲット画像3aの識別を完了した後に、結果リストZが取得され得る。電子デバイスは、結果リストZ内の位置情報および製品識別子に基づいて電子レイアウト3aを取得することができる。
図9aの各第1の領域は2つの仮想モジュールに対応することができ、電子レイアウト3a内の各アイコンは1つの製品識別子に結合され、各アイコンは1つの仮想モジュール上にさらに表示される。例えば、仮想モジュール3aに表示される。コンバータは、仮想モジュール3aに対応する光起電力モジュールの下に取り付けられることが分かる。
【0116】
電子デバイスは、結果リストに基づいて電子レイアウトを取得する。あるいは、例えば、上述したプロセス2において、電子デバイスは、リアルタイムの識別結果に基づいて電子レイアウトを取得してもよい。プロセス2に示すプロセスのさらなる説明については、
図14を参照されたい。
図14は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法のフローチャートである。本方法は以下のステップを含む。
【0117】
ステップ3031:電子デバイスが1つの第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報を取得すると、電子デバイスは、光起電力アレイの電子レイアウトのテンプレートに少なくとも1つの仮想モジュールを追加し、仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応する。
【0118】
ターゲット画像内の任意の第1の領域を識別した後に、電子デバイスは、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報を取得する。電子デバイスは、取得した第1の領域の位置情報に基づいてステップ3031を直接行ってもよい。
【0119】
当然ながら、電子デバイスは、電子デバイスが1つの第1の領域のすべての光起電力モジュールの位置情報を取得するときにステップ3031を実行してもよい。
【0120】
ステップ3032:電子デバイスが、第1の領域の、第1のタイプのモジュール識別子である任意のモジュール識別子を取得すると、電子デバイスは、製品識別子を取得するためにモジュール識別子を構文解析する。
【0121】
ターゲット画像内の任意の第1の領域の任意の予め設定された位置を識別した後に、電子デバイスは、第1の領域のモジュール識別子を取得する。モジュール識別子が第1のタイプのモジュール識別子である場合、電子デバイスはステップ3032を実行する。
【0122】
ステップ3033:電子デバイスは、光起電力アレイの電子レイアウトを取得するために、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールに対応する少なくとも1つの仮想モジュールに製品識別子を結合する。
【0123】
電子デバイスがターゲット画像内の少なくとも1つの第1の領域の識別を完了した後に、それは、電子デバイスが電子レイアウトのテンプレートへの少なくとも1つの対応する仮想モジュールの追加を完了し、対応する仮想モジュールへの少なくとも1つの製品識別子の結合を完了することを意味する。この場合、電子レイアウトは、現在の電子レイアウトのテンプレートを電子レイアウトとして取得する。
【0124】
図13および
図14に示すプロセスに基づいて、電子デバイスは、手動の介入なしに、識別された第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて電子レイアウトを直接生成することができ、それにより労働時間の消費を削減し、電子レイアウトを生成する効率を改善することが分かる。
【0125】
304.電子デバイスは、光起電力発電システム内の複数のデバイス内の光起電力アレイの電子レイアウトを記憶し、光起電力発電システム内の複数のデバイスは、データ同期およびバックアップをサポートする。
【0126】
光起電力発電システムにおける複数のデバイスには、コンバータ、インバータ、ネットワーク管理デバイスなどが含まれる。電子デバイスは、有線ネットワークまたは無線ネットワークを使用することによりデバイスのいずれか1つに光起電力アレイの電子レイアウトを記憶することができる。光起電力発電システムがコンバータ故障警報を発すると、当業者は、ネットワーク管理デバイスまたは携帯電話をインバータに接続することができ、その結果、携帯電話は、インバータから光起電力アレイの電子レイアウトを読み取り、ユーザインターフェース上に電子レイアウトを表示することができる。このようにして、当業者は、光起電力発電システムで報告された故障したコンバータの製品識別子に基づく電子レイアウトから、製品識別子に結合された仮想モジュールを決定することができる。各仮想モジュールは光起電力アレイ内の1つの光起電力モジュールに対応するので、当業者は、故障したコンバータの取り付け位置を決定することができる。
【0127】
電子レイアウトを記憶するデバイスのいずれかが故障した場合、当業者は、故障したデバイスを新しいデバイスと交換することができる。電子レイアウトを記憶する複数のデバイスはすべてデータの同期およびバックアップをサポートするので、新しいデバイスは、電子レイアウトを記憶する別のデバイスからの電子レイアウトを同期させることができ、それにより電子レイアウトの損失を回避する。
【0128】
図15は、本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
図15のインバータは、無線ネットワークを使用して電子デバイスおよびネットワーク管理デバイスに接続することができる。電子デバイスは、無線ネットワークを使用して電子レイアウトをインバータおよびネットワーク管理デバイスにインポートすることができ、インバータは、電子デバイスによりインポートされた電子レイアウトをコンバータにインポートすることができる。インバータが故障して新しいインバータに交換されると、新しいインバータは、コンバータまたはネットワーク管理デバイスからの電子レイアウトを同期させることができ、その結果、インバータ内の電子レイアウトを別の電子デバイス上に直接表示することができる。
【0129】
本願のこの実施形態では、電子デバイスは、各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子を取得するために、ターゲット画像内の各第1の領域を識別し、各光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて電子レイアウトを直接取得することができる。このようにして、各コンバータの製品識別子は手動で取得される必要がなく、光起電力モジュールは電子レイアウトに手動で追加される必要がなく、それにより労働時間の消費を削減し、電子レイアウトを取得する効率を改善する。加えて、電子デバイスは、第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報を取得するために、最初にターゲット画像内のモジュール識別子を識別し、次いで、モジュール識別子が位置する第1の領域を識別することができる。したがって、モジュール識別子を有さない第1の領域での識別を回避することができ、それにより、電子デバイスによるターゲット画像の識別効率が向上する。さらに、電子デバイスが結果リスト内のモジュール識別子を有する第1の領域に関する情報を記憶する場合、結果リストを生成する効率を改善することができ、電子デバイスのメモリ消費量を削減することができる。さらに、電子デバイスにより取得された電子レイアウトは、光起電力発電システム内の複数のデバイスに記憶され得、複数のデバイスは、データ同期およびバックアップをサポートすることができ、それにより電子レイアウトの損失を回避する。
【0130】
図16は、本願の一実施形態による光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための装置の概略図である。本装置は、
ステップ301を実行するように構成された第1の取得モジュール1601と、
ステップ302を実行するように構成された識別モジュール1602と、
ステップ303を実行するように構成された第2の取得モジュール1603と、を含む。
【0131】
任意選択で、識別モジュール1602は、ステップ302Aからステップ302Cを実行するように構成される。
【0132】
任意選択で、第2の取得モジュール1603は、
各第1の領域の少なくとも1つの光起電力モジュールの位置情報およびモジュール識別子に基づいて結果リストを取得するように構成された取得ユニットと、
ステップ303Eを実行するように構成された追加ユニットと、
ステップ303Fを実行するように構成された結合ユニットと、を含む。
【0133】
任意選択で、取得ユニットは、ステップ303Aからステップ303Dを実行するように構成される。
【0134】
任意選択で、第2の取得モジュール1603はステップ3031からステップ3033を実行するように構成される。
【0135】
任意選択で、第1の取得モジュールは、
紙レイアウトを撮影またはスキャンすることによりターゲット画像を取得し、紙レイアウトは少なくとも1つの領域を含み、各領域に少なくとも1つのモジュール識別子がマークされる。
【0136】
任意選択で、本装置は、
ステップ304を実行するように構成された記憶モジュールをさらに含む。
【0137】
前述の任意選択の技術的解決策のうちの少なくとも1つは、本開示の任意選択の実施形態を形成するためにランダムに組み合わされてもよく、ここでは詳細を繰り返さない。
【0138】
前述の実施形態において提供される光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための装置が光起電力アレイの電子レイアウトを取得する場合、前述の機能モジュールの分割は、単に説明のための例として使用されているにすぎないことに留意されたい。実際の用途では、前述の機能は、必要に応じて実装するために異なる機能モジュールに割り当てられてもよく、すなわち、装置の内部構造は、上記の機能のすべてまたは一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態で提供された光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための装置、および光起電力アレイに適用される電子レイアウトを取得するための方法の実施形態は、同じ概念に関係する。装置の具体的な実施プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
【0139】
当業者は、実施形態のステップの全部または一部がハードウェア、または関連するハードウェアに命令するプログラムにより実施され得ることを理解することができる。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクであってもよい。
【0140】
前述の説明はこの出願の例示的な実施形態にすぎず、本願を限定することを意図していない。本出願の趣旨および原理から逸脱することなくなされるいかなる修正、等価な置換、または改良も、本願の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0141】
200 電子デバイス
201 中央処理装置(central processing unit,CPU)
202 メモリ
1601 第1の取得モジュール
1602 識別モジュール
1603 第2の取得モジュール