(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-24
(45)【発行日】2023-02-01
(54)【発明の名称】ズームレンズモジュール
(51)【国際特許分類】
G02B 7/04 20210101AFI20230125BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20230125BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20230125BHJP
【FI】
G02B7/04 E
G02B7/02 Z
G02B7/04 D
G03B30/00
(21)【出願番号】P 2022084221
(22)【出願日】2022-05-24
【審査請求日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】202220383689.0
(32)【優先日】2022-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521553690
【氏名又は名称】エーエーシー オプティックス (ナンネイ) カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】徐同明
【審査官】登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-308780(JP,A)
【文献】特開2015-132849(JP,A)
【文献】国際公開第2021/200980(WO,A1)
【文献】特開2005-070609(JP,A)
【文献】特開2017-111193(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/04
G02B 7/02
G03B 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ズームレンズモジュールであって、
前記ズームレンズモジュールは、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングの下端に設置される第1レンズモジュールと、前記収容空間に設置されて前記ハウジングに対してスライド可能であるブラケットと、前記ブラケットに固定される第2レンズモジュールとを含み、前記ブラケットは、収容キャビティが取り囲まれて設置され、前記ズームレンズは、前記収容キャビティ内に設置されて前記ブラケットに対してスライド可能である第3レンズモジュールと、前記ブラケットに固定される第1ドライバと、前記第3レンズモジュールに固定される第2ドライバとをさらに含み、前記第1レンズモジュール、
前記第2レンズモジュール、および
前記第3レンズモジュールは
順次同軸に配置され、前記第1レンズモジュールは、第1レンズバレルおよび前記第1レンズバレルに収容された第1レンズ群を含み、前記第2レンズモジュールは、第2レンズバレルおよび
前記第2レンズバレルに収容された第2レンズ群を含み、前記第3レンズモジュールは、第3レンズバレルおよび前記第3レンズバレルに収容された第3レンズ群を含み、前記第1ドライバは、前記ブラケットを駆動して、前記第2レンズモジュール、
前記第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動し、前記第2ドライバは
前記第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動することを特徴とするズームレンズモジュール。
【請求項2】
前記第1ドライバおよび第2ドライバは圧電モーターであることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項3】
前記第1ドライバおよび第2ドライバは、前記ズームレンズモジュールの同じ側に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズモジュール。
【請求項4】
前記ハウジングと前記ブラケットとの間に第1ボールが設けられ、前記ブラケットと前記第3レンズバレルとの間に第2ボールが設けられることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項5】
前記ブラケットに磁性鋼が固定されて設置され、前記ハウジングに第1磁気ヨークが固定されて設置され、前記第3レンズバレルに第2磁気ヨークが固定されて設置され、前記磁性鋼と前記第1磁気ヨークとの間の引力により、前記第1ボールを前記ハウジングと前記ブラケットとの間にクランプさせ、前記磁性鋼と前記第2磁気ヨークとの間の引力により、前記第2ボールを前記ブラケットと前記第3レンズバレルとの間にクランプさせることを特徴とする請求項4に記載のズームレンズモジュール。
【請求項6】
前記ハウジングは、底壁および前記底壁から延びる側壁を含み、前記底壁と前記第2レンズバレルとの間に緩衝スペーサーが設置され、および/または、前記第2レンズバレルと前記第3レンズバレルとの間に緩衝スペーサーが設置されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項7】
前記ハウジングの内壁は、内側に突出する第1突出部が設けられ、前記第2レンズバレルの外壁は、外側に突出する第2突出部が設けられ、前記第1突出部と前記第2突出部とは協働して、前記第2レンズモジュールと第3レンズモジュールが共に上向きの移動する距離を制限することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項8】
前記ブラケットは、内側に突出する第3突出部が設けられ、前記第3レンズバレルの外壁は、外側に突出する第4突出部が設けられ、前記第3突出部と前記第4突出部とは協働して前記第3レンズモジュールの上向きの移動する距離を制限することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項9】
前記ズームレンズモジュールは、前記ブラケットの上部に固定されて前記ブラケットと共に移動する第1カバーと、前記第3レンズモジュールの上部に固定されて前記第3レンズモジュールと共に移動する第2カバーとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズモジュール。
【請求項10】
前記ズームレンズモジュールは、シリコーンガスケットをさらに含み、前記シリコーンガスケットは、前記ブラケットと前記第1カバーとの間に挟まれた本体部と、前記本体部から光軸に近い側に延びて前記第2カバーに固定された第1延長部と、前記本体部から光軸から離れた側に延びて前記ハウジングに固定された第2延長部とを含むことを特徴とする請求項9に記載のズームレンズモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の技術分野に関し、特にズームレンズモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
現代のビデオ技術の進歩に伴い、近年、カメラのピクセルと品質に対する要件はますます高まって、カメラのコアコンポーネントの1つはズームレンズであり、ズームレンズの光学ズームは、遠方と近方の両方の画像が鮮明的に形成させる。通常、ズームレンズは、コイルと磁石の相互作用により、各レンズ群の相対運動を駆動して焦点距離を変化するが、この方法はコストが高く、構造が複雑である。
【0003】
したがって、上記の技術的な問題を解決するために、新しいズームレンズモジュールを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、構造が簡単で体積が小さいズームレンズモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明はズームレンズモジュールを提供し、前記ズームレンズモジュールは、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングの下端に設置される第1レンズモジュールと、前記収容空間に設置されて前記ハウジングに対してスライド可能であるブラケットと、前記ブラケットに固定される第2レンズモジュールとを含み、前記ブラケットは、収容キャビティが取り囲まれて設置され、前記ズームレンズは、前記収容キャビティ内に設置されて前記ブラケットに対してスライド可能である第3レンズモジュールと、前記ブラケットに固定される第1ドライバと、前記第3レンズモジュールに固定される第2ドライバとをさらに含み、前記第1レンズモジュール、第2レンズモジュール、および第3レンズモジュールは同軸に配置され、前記第1レンズモジュールは、第1レンズバレルおよび前記第1レンズバレルに収容された第1レンズ群を含み、前記第2レンズモジュールは、第2レンズバレルおよび第2レンズバレルに収容された第2レンズ群を含み、前記第3レンズモジュールは、第3レンズバレルおよび前記第3レンズバレルに収容された第3レンズ群を含み、前記第1ドライバは、前記ブラケットを駆動して、前記第2レンズモジュール、第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動し、前記第2ドライバは第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動する。
【0006】
好ましくは、前記第1ドライバおよび第2ドライバは圧電モーターである。
【0007】
好ましくは、前記第1ドライバおよび第2ドライバは、前記ズームレンズモジュールの同じ側に取り付けられる。
【0008】
好ましくは、前記ハウジングと前記ブラケットとの間に第1ボールが設けられ、前記ブラケットと前記第3レンズバレルとの間に第2ボールが設けられる。
【0009】
好ましくは、前記ブラケットに磁性鋼が固定されて設置され、前記ハウジングに第1磁気ヨークが固定されて設置され、前記第3レンズバレルに第2磁気ヨークが固定されて設置され、前記磁性鋼と前記第1磁気ヨークとの間の引力により、前記第1ボールを前記ハウジングと前記ブラケットとの間にクランプさせ、前記磁性鋼と前記第2磁気ヨークとの間の引力により、前記第2ボールを前記ブラケットと前記第3レンズバレルとの間にクランプさせる。
【0010】
好ましくは、前記ハウジングは、底壁および前記底壁から延びる側壁を含み、前記底壁と前記第2レンズバレルとの間に緩衝スペーサーが設置され、および/または、前記第2レンズバレルと前記第3レンズとの間に緩衝スペーサーが設置される。
【0011】
好ましくは、前記ハウジングの内壁は、内側に突出する第1突出部が設けられ、前記第2レンズバレルの外壁は、外側に突出する第2突出部が設けられ、前記第1突出部と前記第2突出部とは協働して、前記第2レンズモジュールと第3レンズモジュールが共に上向きの移動する距離を制限する。
【0012】
好ましくは、前記ブラケットは、内側に突出する第3突出部が設けられ、前記第3レンズバレルの外壁は、外側に突出する第4突出部が設けられ、前記第3突出部と前記第4突出部とは協働して前記第3レンズモジュールの上向きの移動する距離を制限する。
【0013】
好ましくは、前記ズームレンズモジュールは、前記ブラケットの上部に固定されて前記ブラケットと一緒に移動する第1カバーと、前記第3レンズモジュールの上部に固定されて前記第3レンズモジュールと共に移動する第2カバーとをさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記ズームレンズモジュールは、シリコーンガスケットをさらに含み、前記シリコーンガスケットは、前記ブラケットと前記第1カバーとの間に挟まれた本体部と、前記本体部から光軸に近い側に延びて前記第2カバーに固定された第1延長部と、前記本体部から光軸から離れた側に延びて前記ハウジングに固定された第2延長部とを含む。
【発明の効果】
【0015】
関連技術と比較して、本発明はズームレンズモジュールを提供し、前記ズームレンズモジュールは、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングの下端に設置される第1レンズモジュールと、前記収容空間に設置されて前記ハウジングに対してスライド可能であるブラケットと、前記ブラケットに固定される第2レンズモジュールとを含み、前記ブラケットは、収容キャビティが取り囲まれて設置され、前記ズームレンズは、前記収容キャビティ内に設置されて前記ブラケットに対してスライド可能である第3レンズモジュールと、前記ブラケットに固定される第1ドライバと、前記第3レンズモジュールに固定される第2ドライバとをさらに含み、前記第1レンズモジュール、第2レンズモジュール、および第3レンズモジュールは同軸に配置され、前記第1レンズモジュールは、第1レンズバレルおよび前記第1レンズバレルに収容された第1レンズ群を含み、前記第2レンズモジュールは、第2レンズバレルおよび第2レンズバレルに収容された第2レンズ群を含み、前記第3レンズモジュールは、第3レンズバレルおよび前記第3レンズバレルに収容された第3レンズ群を含み、前記第1ドライバは、前記ブラケットを駆動して、前記第2レンズモジュール、第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動し、前記第2ドライバは第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動する。本発明のズームレンズモジュールは、組み立てが簡単で、構造が簡潔で、体積が小さいという利点がある。
【0016】
本発明の実施形態における技術考案をより明確に説明するために、以下は、実施形態の説明に使用される図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の図面は、本発明のいくつかの実施にすぎない。当業者であれば、創造的な労働がないことを前提として、これらの図面から他の図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明のズームレンズモジュールの立体構造概略図である。
【
図6】
図6は、
図1に示したズームレンズモジュールの部分分解図である。
【
図7】
図7は、
図1に示したズームレンズモジュールの分解図である。
【
図8】
図8は、
図1に示したズームレンズモジュールが第1状態での断面図である。
【
図9】
図9は、
図1に示しているズームレンズモジュールが第2状態での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態における技術考案は、本発明の実施形態における図面を参照して以下に明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施形態は、本発明の実施形態の一部にすぎなく、すべての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づいて、当業者は、創造的な労働なしに得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
同時に
図1から
図9を参照して、本発明は、ズームレンズモジュール100を開示し、前記ズームレンズモジュール100は、全体として円筒構造であり、収容空間10を有するハウジング1と、前記ハウジング1の下端に設置される第1レンズモジュール2と、前記収容空間10に設置されて前記ハウジング1に対してスライド可能であるブラケット3と、前記ブラケット3に固定される第2レンズモジュール4と、前記ブラケット3内に設置されて前記ブラケット3に対してスライド可能である第3レンズモジュール5と、前記ブラケット3に固定される第1ドライバ61と、前記第3レンズモジュール5に固定される第2ドライバ62と、前記ブラケット3の上部に固定されて前記ブラケット3と一緒に移動する第1カバー71と、前記第3レンズモジュール5の上部に固定されて第3レンズモジュール5と一緒に移動する第2カバー72とを含む。
【0020】
前記第1レンズモジュール2、第2レンズモジュール4、および第3レンズモジュール5は同軸に配置される。
【0021】
前記ハウジング1は、底壁11と、前記底壁11から延びる側壁12とを含み、前記底壁11と側壁12は、一体構造または別個に組み立てることができ、前記底壁11は中空環状構造であり、貫通穴111を含み、前記第1レンズモジュール2は前記貫通穴111に埋め込まれ、且つ前記第1レンズモジュール2の下表面と前記底壁11の下表面とは同じ高さである。前記ハウジング1の側壁12の内壁には、内側に突出する第1突出部121が設けられ、前記第1突出部121は、前記収容空間10まで水平的に延びる。
【0022】
前記第1レンズモジュール2は、第1レンズバレルおよび前記第1レンズバレルに収容された第1レンズ群を含み、本発明の図面において、第1レンズバレルおよび第1レンズ群は特に示されなく、第1レンズモジュール2のみが示される。
【0023】
前記ブラケット3は、前記第1レンズモジュール2の上方に設置され、前記ブラケット3には、収容キャビティ30が取り囲まれて設置され、前記第2レンズモジュール4、第3レンズモジュール5は、前記収容キャビティ30の内に収容される。前記ブラケット3は、前記収容キャビティ30を取り囲む周壁31と、前記周壁31の上方に設置された上壁32とを含み、前記周壁31は、内側に凹んで第1収容溝33を形成し、前記第1収容溝33の両側には、第2収容溝34が設けられ、且つ前記第2収容溝34の幅は、第1収容溝33の幅よりも小さく、前記第2収容溝34の幅は、前記ブラケット3の中心方向に向かって徐々に減少し、前記ハウジング1と前記ブラケット3との間に第1ボール91が設けられ、前記第1ボール91は、前記第2収容溝34内に位置され、前記ハウジング1の対応する位置は、前記第1ボール91に直接に当接することができるが、収容溝が第1ボール91を収容するように設置することもできる。本実施形態において、前記第1ボール91は2つのグループがあり、グループごとに2つのボールを有し、各第2収容溝34の内に、2つの前記第1ボール91を収容する。前記第1収容溝33内に磁性鋼81が設けられ、前記ハウジング1の前記磁性鋼81が対応する位置に第1磁気ヨーク82が設けられ、前記磁性鋼81と前記第1磁気ヨーク82との間の引力により、前記第1ボール91を前記ハウジング1と前記ブラケット3の間にクランプさせる。
【0024】
前記ブラケット3は、前記第1収容溝33と第2収容溝34とを離間する位置に、第1ドライバ61を収容するための第3収容溝35が設けられ、前記第3収容溝35の上方には、前記ブラケットの周壁31を貫通して前記収容キャビティ30と連通する貫通穴36が設けられ、前記貫通穴36は、前記第3収容溝35と連通する。第1ドライバ61は圧電モーターであり、前記第1ドライバ61は、前記ブラケット3を駆動して、前記第2レンズモジュール4、第3レンズモジュール5を駆動して光軸方向に沿って移動し、前記第1ドライバ61は、前記ブラケット3、前記第2レンズモジュール4、および第3レンズモジュール5と共に移動する。
【0025】
前記第2レンズモジュール4は、第2レンズバレル41と、前記第2レンズバレル41に収容された第2レンズ群42とを含み、前記第2レンズバレル41の外壁には、外側に突出する第2突出部43が設けられ、前記第2突出部43が前記ブラケット3の周壁31を越えて外向きに延在し、前記ハウジング1の第1突出部121と第2突出部43とは協働して、前記第2レンズモジュール4と前記第3レンズモジュール5が共に上向きの移動する距離を制限する。前記第2レンズバレル41の第2突出部43には、前記ブラケット3の周壁31と協働して固定されたステップ部44がさらに設けられる。前記ハウジング1の底壁11と前記第2レンズバレル41との間に緩衝スペーサー101が設けられることで、ハウジング1と第2レンズバレル41との間の衝撃を低減する。前記緩衝スペーサー101は、ハウジング1に固定することができ、第2レンズバレル41に固定することもできる。
【0026】
前記第3レンズモジュール5は、第3レンズバレル51と、前記第3レンズバレル51に収容された第3レンズ群52とを含み、前記第3レンズバレル51はリング壁510を有し、前記リング壁510は、平面部53と、前記平面部53の両側に位置された第1窪み部54とを備え、且つ前記第1窪み部54の幅は、第3レンズバレル51の中心方向に向かって徐々に減少し、前記ブラケット3と前記第3レンズバレル51との間に第2ボール92が設けられ、前記第2ボール92は第1窪み部54の内に位置され、前記ブラケット3の対応する位置は第2ボール92に直接に当接することができ、または窪み部が第2ボール92を収容すると設置することができる。本実施形態において、前記第2ボール92が2つのグループがあり、各グループは2つのボールを有し、第1窪み部54ごとに、2つの前記第2ボール92を収容する。前記第3レンズバレル51の平面部53の前記磁性鋼81に対応する位置には、第2磁気ヨーク83が設けられ、前記磁性鋼81と前記第2磁気ヨーク83との間の引力により、前記第2ボール92を前記ブラケット3と前記第3レンズバレル51との間にクランプさせる。
【0027】
前記第3レンズバレル51は、第1窪み部54から離間した位置に、前記第2ドライバ62を固定するための第2窪み部55が設けられ、第2ドライバ62は圧電モーターであり、前記第2ドライバ62は第3レンズモジュール5を駆動して光軸方向に沿って一緒に移動する。前記第1ドライバ61と第2ドライバ62は、前記ズームレンズモジュール100の同じ側に取り付けられ、且つ第2ドライバ62は、第1ドライバ61の上方に位置され、前記第2ドライバ62は、前記ブラケット3の貫通穴36を介して、一部がブラケット3の外側を超えて延びる。
【0028】
前記ブラケット3の上壁32には、内側に突出する第3突出部37が設けられ、前記第3レンズバレル51の外壁には、外側に突出する第4突出部56が設けられ、前記第3突出部37は、第4突出部56と協働して、前記第3レンズモジュール5の上向きの移動する距離を制限する。
【0029】
前記第2レンズバレル41と前記第3レンズバレル51との間に緩衝スペーサー102が設けられることで、第2レンズバレル41と第3レンズバレル51との間の衝撃を低減し、前記緩衝スペーサー102は第2レンズバレル41に固定することができ、第3レンズバレル51に固定することもできる。
【0030】
前記ブラケット3の上壁32には、収容溝38が設けられ、前記第1カバー71はリング構造であり、且つ前記収容溝38に部分的に収容され、前記第1カバー71は、上壁32の方向に向かって延びて間隔的に設置された複数の固定柱711を形成し、前記上壁32の前記固定柱711に対応する位置には固定穴321が設けられる。前記第1カバー71とハウジング1との間にギャップが存在する。
【0031】
前記第1カバー71と前記第2カバー72との間にギャップが存在する。前記第2カバー72は環状構造を有し、前記第2カバー72は、一部が延びて前記第3レンズバレル51に収容され、一部が延びて前記ブラケット3の収容溝38に収容される。
【0032】
前記ズームレンズモジュール100は、シリコーンガスケット103をさらに含み、前記シリコーンガスケット103は、前記ブラケット3と前記第1カバー71との間に挟まれた本体部1031と、前記本体部から光軸に近い側に延びて前記第2カバー72に固定された第1延長部1032と、前記本体部1031から光軸から離れた側に延びて前記ハウジング1に固定された第2延長部1033とを含む。前記本体部1031は段付き形状で、且つ前記固定柱711と固定穴321を介して固定され、前記固定柱711は、前記シリコーンガスケット103の本体部1031を通って前記固定穴321に挿入されて固定される。第1延長部1032は、前記第2カバー72と緊密に設置することができ、または第2カバーに溝構造を設けることで、前記第1延長部1032を固定することができ、または前記第2カバー72を成形するとき、第1延長部1032を第2カバー72に埋め込まれて固定させることができる。同様に、第2延長部1033は、前記ハウジング1の側壁12と緊密に設置することができ、またはハウジング1に溝構造を設けることで前記第2延長部1033を固定することができ、または前記ハウジング1を成形するとき、第2延長部1033を第2カバー72に埋め込まれて固定させることができる。前記シリコーンガスケット103は、ほこりおよび水がズームレンズモジュール100に入るのを防ぐことができる。
【0033】
図2~5は、前記ズームレンズモジュール100が静止状態での断面図であり、
図8は前記ズームレンズモジュール100が第1状態での断面図であり、すなわち、第1ドライバ61は、第2レンズモジュール4および第3レンズモジュール5を駆動して、第1突出部121が第2突出部43に当接するまで光軸に沿って移動する。
図9は前記ズームレンズモジュール100が第2状態での断面図であり、すなわち、第2状態は、第1状態の状態で、第2ドライバ62は、前記第3突出部37が前記第4突出部56に当接するまで、第3レンズモールド5を駆動し続けて光軸に沿って移動することである。当然、前記ズームレンズモジュール100は、第2レンズモジュールが動かない状態で、第2ドライバ62が第3レンズモジュール5を駆動させることだけで、この状態において、第2ドライバ62のみが作動する。
【0034】
関連技術と比較して、本発明はズームレンズモジュールを提供し、前記ズームレンズモジュールは、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングの下端に設置される第1レンズモジュールと、前記収容空間に設置されて前記ハウジングに対してスライド可能であるブラケットと、前記ブラケットに固定される第2レンズモジュールとを含み、前記ブラケットは、収容キャビティが取り囲まれて設置され、前記ズームレンズは、前記収容キャビティ内に設置されて前記ブラケットに対してスライド可能である第3レンズモジュールと、前記ブラケットに固定される第1ドライバと、前記第3レンズモジュールに固定される第2ドライバとをさらに含み、前記第1レンズモジュール、第2レンズモジュール、および第3レンズモジュールは同軸に配置され、前記第1レンズモジュールは、第1レンズバレルおよび前記第1レンズバレルに収容された第1レンズ群を含み、前記第2レンズモジュールは、第2レンズバレルおよび第2レンズバレルに収容された第2レンズ群を含み、前記第3レンズモジュールは、第3レンズバレルおよび前記第3レンズバレルに収容された第3レンズ群を含み、前記第1ドライバは、前記ブラケットを駆動して、前記第2レンズモジュール、第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動し、前記第2ドライバは第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動する。本発明のズームレンズモジュールは、組み立てが簡単で、構造が簡潔で、体積が小さいという利点がある。
【0035】
以上は本発明の実施形態に過ぎない。当業者であれば、本発明の創造的構想から逸脱しない限り、改良を行うことができるが、これらの改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれるとここで指摘すべきである。
【要約】 (修正有)
【課題】ズームレンズモジュールが提供される。
【解決手段】ズームレンズモジュールは、収容空間を有するハウジングと、ハウジングの下端に設置される第1レンズモジュールと、ハウジングに対してスライド可能であるブラケット3と、ブラケットに固定される第2レンズモジュールとを含み、ブラケットは、収容キャビティが取り囲まれて設置され、ズームレンズは、収容キャビティ内に設置されてブラケットに対してスライド可能である第3レンズモジュールと、ブラケットに固定される第1ドライバと、第3レンズモジュールに固定される第2ドライバとをさらに含み、第1レンズモジュール、第2レンズモジュール、および第3レンズモジュールは同軸に配置され、第1ドライバは、ブラケットを駆動して、第2レンズモジュール、第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動し、第2ドライバは第3レンズモジュールを駆動して光軸方向に沿って移動する。
【選択図】
図2