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  • 特許-トンネルの管理通路用建具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-25
(45)【発行日】2023-02-02
(54)【発明の名称】トンネルの管理通路用建具
(51)【国際特許分類】
   E02B 7/00 20060101AFI20230126BHJP
【FI】
E02B7/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019238574
(22)【出願日】2019-12-27
(65)【公開番号】P2021107618
(43)【公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】宇野 昌利
(72)【発明者】
【氏名】末吉 信一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮瀬 文裕
(72)【発明者】
【氏名】高橋 豊
(72)【発明者】
【氏名】塩野 順
【審査官】小倉 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-101049(JP,A)
【文献】特開平09-228800(JP,A)
【文献】特開2007-308956(JP,A)
【文献】特開2015-055136(JP,A)
【文献】実開昭49-002496(JP,U)
【文献】登録実用新案第3028464(JP,U)
【文献】特開2017-172312(JP,A)
【文献】特開2001-214627(JP,A)
【文献】登録実用新案第3189095(JP,U)
【文献】特開2018-162586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール部材で構成されたトンネルの管理通路用建具であって、
前記トンネルの開口部に設置される枠体と、
平板状に形成され、幅方向の一方側を回動軸として該回動軸回りに回動して、前記幅方向の他方側が開閉可能とされた建具本体と、を備え、
前記枠体は、
前記開口部の上部に設置される上枠と、
前記開口部の前記幅方向の両端部に設置される縦枠と、を有し、
前記上枠及び前記縦枠には、それぞれ平板状に形成された枠面材部、及び該枠面材部の外縁から屈曲して設けられ、前記開口部に沿って配置された枠縁部が設けられていることを特徴とするトンネルの管理通路用建具。
【請求項2】
前記上枠は、前記縦枠の上方に配置され、
前記上枠には、前記上枠の前記枠面材部の下端部から折曲された下部折曲部が設けられ、
前記縦枠には、前記縦枠の前記枠面材部の上端部から折曲された上部折曲部が設けられ、
前記下部折曲部と前記上部折曲部とは、螺子で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの管理通路用建具。
【請求項3】
前記建具本体及び前記縦枠の前記枠面材部は、一枚の段ボール部材で構成され、
前記建具本体と前記縦枠の前記枠面材部との境界部には、前記回動軸として、上下方向に沿う折り目が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のトンネルの管理通路用建具。
【請求項4】
前記縦枠の前記枠縁部は、前記開口部の前記幅方向の端部側に向かって押圧されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のトンネルの管理通路用建具。
【請求項5】
前記建具本体は、
平板状に形成された建具面材部と、
該建具面材部の前記幅方向の他方側の端部から折曲された把手部と、を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のトンネルの管理通路用建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの管理通路用建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ダムの堤体の内部には、堤体の維持管理等のために監査廊が構築されている(下記の特許文献1参照)。監査廊等のトンネルの管理用通路の出入り口に設けられる風門には、型枠大工が合板(ベニア板)等の木材で加工した建具が設置されていることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平3-147913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、木材製の建具は、現場で木材を切断して加工するため寸法精度にばらつきが生じる等の問題点がある。このため、建付けが悪く、開閉しにくく、使い勝手が悪い等の理由から、扉の閉め忘れ等があり、トンネル内に冷気が流れ込み、トンネル坑内にひび割れが生じる虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、寸法精度が良いトンネルの管理通路用建具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るトンネルの管理通路用建具は、段ボール部材で構成されたトンネルの管理通路用建具であって、前記トンネルの開口部に設置される枠体と、平板状に形成され、幅方向の一方側を回動軸として該回動軸回りに回動して、前記幅方向の他方側が開閉可能とされた建具本体と、を備え、前記枠体は、前記開口部の上部に設置される上枠と、前記開口部の前記幅方向の両端部に設置される縦枠と、を有し、前記上枠及び前記縦枠には、それぞれ平板状に形成された枠面材部、及び該枠面材部の外縁から屈曲して設けられ、前記開口部に沿って配置された枠縁部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
このように構成されたトンネルの管理通路用建具では、段ボール部材で上枠、縦枠及び建具本体が構成されている。よって、現場で、段ボール部材を切断、折曲等加工すればよいため、合板等の木材を加工するよりも加工がしやすく、寸法精度良く加工することができる。また、上枠及び縦枠の枠縁部は枠面材部の外縁から屈曲して設けられ、開口部に沿って配置されているため、枠体はたわみが抑制され、強度が確保されている。
【0008】
また、本発明に係るトンネルの管理通路用建具では、前記上枠は、前記縦枠の上方に配置され、前記上枠には、前記上枠の前記枠面材部の下端部から折曲された下部折曲部が設けられ、前記縦枠には、前記縦枠の前記枠面材部の上端部から折曲された上部折曲部が設けられ、前記下部折曲部と前記上部折曲部とは、螺子で連結されていることが好ましい。
【0009】
このように構成されたトンネルの管理通路用建具では、上枠の枠面材部の下端部から折曲された下部折曲部と縦枠の枠面材部の上端部から折曲された上部折曲部とは、螺子で連結されている。よって、上枠と縦枠とを容易に連結することができる。
【0010】
また、本発明に係るトンネルの管理通路用建具では、前記建具本体及び前記縦枠の前記枠面材部は、一枚の段ボール部材で構成され、前記建具本体と前記縦枠の前記枠面材部との境界部には、前記回動軸として、上下方向に沿う折り目が設けられていてもよい。
【0011】
このように構成されたトンネルの管理通路用建具では、段ボール部材に上下方向に沿う折り目を設けることで、建具本体と縦枠の枠面材部との境界部が形成される。折り目に沿って折り曲げると、建具本体が開閉する。よって、建具本体を開閉させる開閉機構は境界部に沿う折り目であるため、丁番等の部材を必要とせず、簡易な構成とすることができる。
【0012】
また、本発明に係るトンネルの管理通路用建具では、前記縦枠の前記枠縁部は、前記開口部の前記幅方向の端部側に向かって押圧されていてもよい。
【0013】
このように構成されたトンネルの管理通路用建具では、縦枠の枠縁部は開口部の幅方向の端部側に向かって押圧されているため、縦枠が開口部から外れることが抑制される。
【0014】
また、本発明に係るトンネルの管理通路用建具では、前記建具本体は、平板状に形成された建具面材部と、該建具面材部の前記幅方向の他方側の端部から折曲された把手部と、を有していてもよい。
【0015】
このように構成されたトンネルの管理通路用建具では、把手部は、建具面材部の幅方向の端部から折曲されて設けられている。よって、把手部を簡易な構成で設けることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るトンネルの管理通路用建具によれば、寸法精度が良い。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第一実施形態に係るトンネルの管理通路用建具を示す斜視図である。
図2】本発明の第一実施形態に係るトンネルの管理通路用建具の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態に係るトンネルの管理通路用建具について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るトンネルの管理通路用建具を示す斜視図である。
本実施形態に係るトンネルの管理通路用建具100(以下、単に建具100と称する)は、例えばダム監査廊の風門に設置されるものである。
【0019】
図1に示すように、建具100は、トンネルの管理通路の出入り口(風門)に設けられた開口部Wに設置されている。建具100は、段ボール部材を加工して構成されている。建具100は、枠体1と、一対の建具本体3と、を備えている。
【0020】
なお、以下の説明において、開口部Wが貫通する方向を奥行方向と称し、奥行方向と直交する水平方向を幅方向と称することがある。また、幅方向のうち、開口部Wの中央側を幅方向の内側と称し、開口部Wの端部側を幅方向の外側と称することがある。また、奥行方向の一方側であるトンネルの外側を手前側と称し、奥行方向の他方側であるトンネルの内側を奥側と称することがある。
【0021】
本実施形態の建具100は、一対の建具本体3が、奥行方向の両側に開閉可能とされている。
【0022】
枠体1は、開口部Wに沿って設置されている。枠体1は、上枠10と、幅方向に離間して配置された一対の縦枠20と、を有している。
【0023】
図2は、建具100の分解斜視図である。
図2に示すように、上枠10は、開口部W(図1参照。以下同じ。)の上端部Wu(図1参照。以下同じ。)に設置されている。上枠10は、上枠面材部(枠面材部)11と、上枠縁片部(枠縁部)12と、下部折曲片部(下部折曲部)13と、を有している。
【0024】
上枠面材部11は、平板板に形成されている。上枠面材部11は、板面を奥行方向に向けて配置されている。
【0025】
上枠面材部11は、正面視(奥行方向から見て)で、上方に凸となる半円形状をなしている。上枠面材部11の上端部11uは、上方に凸となる円弧状をなしている。上枠面材部11の下端部11dは、幅方向に沿う直線状をなしている。
【0026】
上枠縁片部12は、上枠面材部11の上端部11uから奥側に屈曲している。上枠縁片部12は、開口部Wの上端部Wuに沿って配置されている。上枠縁片部12は、段ボール部材を上枠面材部11の上端部11u沿って湾曲させて形成されている。上枠面材部11の上端部11uは円弧状をなしているため、上枠縁片部12には奥行方向に延びる折り目L1が周方向に離間して複数形成されている。上枠縁片部12の手前側の端部12fと上枠面材部11の上端部11uとは、テープや接着剤等で接合されている。
【0027】
下部折曲片部13は、上枠面材部11の下端部11dから奥側に折曲されている。下部折曲片部13と上枠面材部11との境界部には、幅方向に沿う折り目L2が設けられている。折り目L2に沿って下部折曲片部13を奥側に折り曲げることで、上枠面材部11の下端部11dから奥側に屈曲した下部折曲片部13が形成されている。なお、下部折曲片部13と上枠面材部11とを別々に切断して、互いにテープや接着剤等で接合する構成であってもよい。
【0028】
各縦枠20は、上枠10の下方に設置されている。各縦枠20は、開口部Wの幅方向の各端部Ws(図1参照。以下同じ。)に設置されている。隣り合う縦枠20と建具本体3とは、一枚の段ボール部材Aから構成されている。縦枠20は、縦枠面材部(枠面材部)21と、縦枠縁片部(枠縁部)22と、上部折曲片部(上部折曲部)23と、設置折曲片部(枠縁部)24と、を有している。縦枠20の長さは、1700mm程度とされている。段ボール部材Aとして、三層段ボールを採用することが好ましい。三層段ボールは、一層や二層の段ボールと比較して強度が高く、遮音性にも優れている。
【0029】
縦枠面材部21は、平板板に形成されている。縦枠面材部21は、板面を奥行方向に向けて配置されている。縦枠面材部21は、正面視で上下方向に長い略長方形状をなしている。
【0030】
縦枠縁片部22は、縦枠面材部21の幅方向の外側の端部21sから奥側に折曲されている。縦枠縁片部22は、開口部Wの幅方向の端部Wsに沿って配置されている。縦枠縁片部22と縦枠面材部21との境界部には、上下方向に沿う折り目L11が設けられている。折り目L11に沿って縦枠縁片部22を奥側に折り曲げることで、縦枠面材部21の端部21sから奥側に屈曲した縦枠縁片部22が形成されている。
【0031】
上部折曲片部23は、縦枠面材部21の上端部21uから奥側に折曲されている。上部折曲片部23と縦枠面材部21との境界部には、幅方向に沿う折り目L12が設けられている。折り目L12に沿って上部折曲片部23を奥側に折り曲げることで、縦枠面材部21の上端部21uから奥側に屈曲した上部折曲片部23が形成されている。
【0032】
上部折曲片部23と上枠10の下部折曲片部13とは、螺子26で複数箇所連結されている。
【0033】
設置折曲片部24は、縦枠面材部21の下端部21dから奥側に折曲されている。設置折曲片部24は、開口部Wの下端部Wd(図1参照。以下同じ。)に沿って配置されている。設置折曲片部24と縦枠面材部21との境界部には、幅方向に沿う折り目L13が設けられている。折り目L13に沿って設置折曲片部24を奥側に折り曲げることで、縦枠面材部21の下端部21dから奥側に屈曲した設置折曲片部24が形成されている。
【0034】
両側の縦枠20の縦枠縁片部22どうしの間には、桟木等の突っ張り棒27が設けられている。突っ張り棒27の長さは、両側の縦枠20の縦枠縁片部22どうしの離間距離と略同一または離間距離よりも僅かに短い。突っ張り棒27の端部27sは、縦枠20の縦枠縁片部22を開口部Wの幅方向の端部Ws側に押圧している。突っ張り棒27は、縦枠20の設置折曲片部24上に載置されている。
【0035】
各建具本体3は、両側の縦枠20に隣接配置されている。建具本体3は、建具面材部31と、把手部32と、を有している。
【0036】
建具面材部31は、平板板に形成されている。建具面材部31は、板面を奥行方向に向けて配置されている。建具面材部31は、正面視で上下方向に長い略長方形状をなしている。
【0037】
建具面材部31と縦枠20の縦枠面材部21との境界部には、上下方向に沿う折り目L14が設けられている。折り目L14は、段ボール部材Aの板厚方向の両側(手間側及び奥側)に設けられている。折り目L14に沿って建具面材部31を手前側及び奥側の両側に折り曲げること可能である。これにより、建具本体3は、折り目L14(幅方向の一方側の端部)を上下方向の向く回動軸として、回動軸回りに回動して、幅方向の他方側の端部(幅方向の内側の端部)31t側が開閉可能とされている。建具本体3は、手前側及び奥側の両側に開閉可能とされている。
【0038】
把手部32は、各建具面材部31の端部31tに上下一対設けられている。上下の把手部32と建具面材部31との境界部には、上下方向に沿う折り目L15が設けられている。上下の把手部32の境界部32aは、切断されている。建具本体3が閉じた状態で、上側の把手部32は奥側に折曲され、下側の把手部32は手前側に折曲されている。上側の把手部32の下部及び下側の把手部32の上部には、板厚方向に貫通する円形状の把持部33が形成されている。利用者は、把持部33に指をかけて、建具本体3を手前側に引っ張って開くことができる。
【0039】
このように構成された建具100では、段ボール部材で上枠10、縦枠20及び建具本体3が構成されている。よって、現場で、段ボール部材を切断、折曲等加工すればよいため、合板等の木材を加工するよりも加工がしやすく、寸法精度良く加工することができ、現場でのサイズ調整が不要となる。寸法精度良いため建付けが良く、利用者は建具本体3を閉じやすいため、閉じ忘れが無く、トンネル内の密閉性が高められ、冷気の侵入を防ぐことができる。この結果、トンネル坑内のひび割れが軽減される。
【0040】
また、上枠10の上枠縁片部12は、上枠面材部11の上端部11uから屈曲して設けられ、開口部Wの上端部Wuに沿って配置されている。よって、上枠10はたわみが抑制され、強度が確保されている。
【0041】
また、縦枠20の縦枠縁片部22及び設置折曲片部24は、それぞれ縦枠面材部21の端部21s及び下端部21dから屈曲して設けられ、開口部Wの端部Ws及び下端部Wdに沿って配置されている。よって、縦枠20はたわみが抑制され、強度が確保されている。
【0042】
また、上枠面材部11の下部折曲片部13と縦枠面材部21の上部折曲片部23とは、螺子26で連結されている。よって、上枠10と縦枠20とを容易に連結することができる。
【0043】
また、段ボール部材Aに上下方向に沿う折り目L14を設けることで、建具本体3と縦枠面材部21との境界部が形成される。折り目L14に沿って折り曲げると、建具本体3が開閉する。よって、建具本体3を開閉させる開閉機構は境界部に沿う折り目Lであるため、丁番等の部材を必要とせず、簡易な構成とすることができる。
【0044】
また、縦枠20の縦枠縁片部22は突っ張り棒27により開口部Wの端部Ws側に向かって押圧されているため、縦枠20が開口部Wから外れることが抑制される。
【0045】
また、把手部32は、建具面材部31の端部31tから折曲されて設けられている。よって、把手部32を簡易な構成で設けることができる。
【0046】
また、建具100は段ボール部材で構成されているため軽量であり、部材の運搬を作業員1人だけで行うことも可能であるとともに、建具100の設置を短時間で行うことができる。
【0047】
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0048】
例えば、上記に示す実施形態では、建具100をダム監査廊の風門に設置する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、小規模なプレキャストトンネルにも最適である。
【0049】
また、上記に示す実施形態では、上枠10と縦枠20とは螺子26で接合されているが、本発明はこれに限られず、上枠10と縦枠20とを接着剤で接合してもよい。
【0050】
また、上記に示す実施形態では、建具本体3と縦枠面材部21との境界部に折り目L14を設けることで、建具本体3が開閉可能とされているが、本発明はこれに限られない。建具本体3と縦枠面材部21とを境界部に沿って折り曲げ可能にテープ等で接合するようにしてもよい。
【0051】
また、上記に示す実施形態では、縦枠20の縦枠縁片部22は突っ張り棒27により開口部Wの端部Ws側に向かって押圧されているが、本発明はこれに限られず、縦枠20の縦枠縁片部22が開口部Wの端部Wsに接着剤等により固定される構成であってもよい。
【0052】
また、上記に示す実施形態では、建具本体3は奥行方向の両側に開閉可能とされているが、本発明はこれに限られず、奥行方向のいずれか一方にのみ開閉可能であってもよい。
【0053】
また、上記に示す実施形態では、建具本体3は一対設けられているが、本発明はこれに限られず、建具本体3は一枚であってもよい。
【符号の説明】
【0054】
1…枠体
3…建具本体
10…上枠
11…上枠面材部(枠面材部)
12…上枠縁片部(枠縁部)
13…下部折曲片部(下部折曲部)
20…縦枠
21…縦枠面材部(枠面材部)
22…縦枠縁片部(枠縁部)
23…上部折曲片部(上部折曲部)
24…設置折曲片部(枠縁部)
26…螺子
27…突っ張り棒
31…建具面材部
32…把手部
33…把持部
100…建具(トンネルの管理通路用建具)
A…段ボール部材
L14…折り目
W…開口部
図1
図2