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特許7217282複数パス式の光ファイバー・ロータリー・ジョイント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-25
(45)【発行日】2023-02-02
(54)【発明の名称】複数パス式の光ファイバー・ロータリー・ジョイント
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/32 20060101AFI20230126BHJP
【FI】
G02B6/32
【請求項の数】 33
(21)【出願番号】P 2020545587
(86)(22)【出願日】2019-03-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-08
(86)【国際出願番号】 US2019020386
(87)【国際公開番号】W WO2019169321
(87)【国際公開日】2019-09-06
【審査請求日】2022-02-01
(31)【優先権主張番号】62/637,235
(32)【優先日】2018-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501188177
【氏名又は名称】ムーグ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェリコ、ステファン、ケイ.
【審査官】坂上 大貴
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-241709(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0226932(US,A1)
【文献】蘭国特許出願公開第08400589(NL,A)
【文献】特開平03-156406(JP,A)
【文献】John Oliver, et al.,Fibre optic rotational interfaces,OCEANS' 87,米国,IEEE,1987年09月28日,vol.2,pp.418-423
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/00
6/02
6/245
6/26-6/27
6/30-6/34
6/42-6/43
6/46-6/54
JSTPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの相対的に移動可能な部材によって画定されるインターフェースを横切る光信号の送信のための非接触式のロータリー接続であって、前記ロータリー接続は、
第1のロータリー接続エレメントと;
前記第1のロータリー接続エレメントに対して1次軸線の周りに回転するように構成されている第2のロータリー接続エレメントと;
を含み、
前記第2のロータリー接続エレメントは、第1のサブアッセンブリを有しており、前記第1のサブアッセンブリは、前記第1のロータリー接続エレメントに対する前記1次軸線の周りでの前記第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線の周りに回転するように構成されており;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第2のサブアッセンブリを有しており、前記第2のサブアッセンブリは、前記第1のロータリー接続エレメントに対する前記1次軸線の周りでの前記第2のロータリー接続エレメントの回転によって、前記第1の回転軸線に対して平行でない第2の回転軸線の周りに回転するように構成されており;
また、前記ロータリー接続は、
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェース
を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズおよび第2のコリメーティング・レンズを含み;
前記第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズを含み;
前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズは、互いの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路の中に光信号を方向付けるように構成されており;
前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズは、互いの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路の中に光信号を方向付けるように構成されており;
前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズのうちの一方は、前記第1の回転軸線と一致して配向されており、前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズのうちの他方は、前記第1の回転軸線に対して平行にまたは前記第1の回転軸線と一致して配向されており;
前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズのうちの一方は、前記第2の回転軸線と一致して配向されており、前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズのうちの他方は、前記第2の回転軸線に対して平行に配向されおり;
それによって、光信号が、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第1の光学経路の中を送信され得り、また、光信号が、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第2の光学経路の中を送信され得る、ロータリー接続。
【請求項2】
前記第1のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止しており、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のロータリー接続エレメントに対して前記1次軸線の周りに回転する、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項3】
前記第1のロータリー接続エレメントは、前記1次軸線の周りに回転し、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のロータリー接続エレメントとは異なる速度で、前記1次軸線の周りに回転する、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項4】
前記第2のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止しており、前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第2のロータリー接続エレメントに対して前記1次軸線の周りに回転する、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項5】
前記ロータリー・インターフェースは、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間にギャップを含む、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項6】
前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第4のコリメーティング・レンズに連結され、前記第2の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第3のコリメーティング・レンズに連結され、前記第1の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のコリメーティング・レンズに連結され、前記第1の回転軸線に対して平行にまたは前記第1の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第2のコリメーティング・レンズに連結され、前記第2の回転軸線に対して平行に配向されている、光ファイバーを含む、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項7】
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第1のサブアッセンブリは、前記第1の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第1の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第2のサブアッセンブリは、前記第2の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第2の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリを含み、第3のサブアッセンブリは、前記1次軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する、駆動される円筒形状の部材を含む、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項8】
前記第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージを含み、前記リンケージは、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材を接続しており、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材が、前記第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている、請求項7に記載のロータリー接続。
【請求項9】
前記第2の円筒形状の部材は、前記第2の回転軸線に対して垂直に配向されたセンター・ウィンドウと、第1のリフレクターと、前記センター・ウィンドウによって支持されている第2のリフレクターとを含み;
前記第1の光学経路は、前記第1のコリメーティング・レンズから前記センター・ウィンドウを通って前記第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;
前記第2の光学経路は、前記第2のコリメーティング・レンズから前記第1のリフレクターへ延在し、前記第1のリフレクターから前記第2のリフレクターへ延在し、そして、前記第2のリフレクターから前記第4のコリメーティング・レンズへ延在している、請求項7に記載のロータリー接続。
【請求項10】
前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信は、第1の波長を有しており、前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、第2の波長を有しており、前記第2の波長は、前記第1の波長とは異なっているか、または、前記第1の波長と同じである、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項11】
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信、および、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、同時に起こる、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項12】
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信、および、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、それぞれ双方向になっている、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項13】
前記第2の回転軸線は、前記1次軸線と一致している、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項14】
前記第2の回転軸線は、約45度よりも小さい角度だけ、前記第1の回転軸線から発散している、請求項13に記載のロータリー接続。
【請求項15】
前記第2の回転軸線は、約1度から約30度の間の角度だけ、前記第1の回転軸線から発散している、請求項14に記載のロータリー接続。
【請求項16】
前記第1のコリメーティング・レンズは、前記第1の回転軸線と一致して配向されており、前記第3のコリメーティング・レンズは、前記第1の回転軸線と一致して配向されており、それによって、光信号は、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第1の光学経路の中を直接的に送信され得る、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項17】
前記第1の回転軸線は、前記1次軸線に対して平行になっておらず、または、前記1次軸線と一致しておらず、前記第2の回転軸線は、前記1次軸線に対して平行になっておらず、または、前記1次軸線と一致していない、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項18】
前記第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリを含み、前記第3のサブアッセンブリは、前記第1のロータリー接続エレメントに対する前記1次軸線の周りでの前記第2のロータリー接続エレメントの回転によって、前記第1の回転軸線または前記第2の回転軸線のいずれにも平行になっていない第3の回転軸線の周りに回転するように構成されており;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第5のコリメーティング・レンズを含み;
前記第1のロータリー接続エレメントは、第6のコリメーティング・レンズを含み;
前記第5のコリメーティング・レンズおよび前記第6のコリメーティング・レンズは、互いの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って第3の光学経路の中に光信号を方向付けるように構成されており;
前記第5のコリメーティング・レンズおよび前記第6のコリメーティング・レンズのうちの一方は、前記第3の回転軸線と一致して配向されており、前記第5のコリメーティング・レンズおよび前記第6のコリメーティング・レンズのうちの他方は、前記第3の回転軸線に対して平行にまたは前記第3の回転軸線と一致して配向されており;
それによって、光信号が、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第3の光学経路の中を送信され得る、請求項1に記載のロータリー接続。
【請求項19】
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第1のサブアッセンブリは、前記第1の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第1の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第2のサブアッセンブリは、前記第2の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第2の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第2のサブアッセンブリは、前記第3の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第3の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントは、駆動されるサブアッセンブリを含み、前記駆動されるサブアッセンブリは、前記1次軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する、駆動される円筒形状の部材を含む、請求項18に記載のロータリー接続。
【請求項20】
前記第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージを含み、前記リンケージは、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、前記第3の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材を接続しており、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材が、前記第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている、請求項19に記載のロータリー接続。
【請求項21】
前記第1の円筒形状の部材は、前記第1の回転軸線に対して垂直に配向された第1のセンター・ウィンドウと、第1のリフレクターと、前記第1のセンター・ウィンドウによって支持されている第2のリフレクターとを含み、前記第1の光学経路は、前記第1のコリメーティング・レンズから前記第1のリフレクターへ延在し、前記第1のリフレクターから前記第2のリフレクターへ延在し、前記第2のリフレクターから前記第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;
前記第2の円筒形状の部材は、前記第2の回転軸線に対して垂直に配向された第2のセンター・ウィンドウと、第3のリフレクターと、前記第2のセンター・ウィンドウによって支持されている第4のリフレクターとを含み、前記第2の光学経路は、前記第2のコリメーティング・レンズから前記第3のリフレクターへ延在し、前記第3のリフレクターから前記第4のリフレクターへ延在し、前記第4のリフレクターから前記第4のコリメーティング・レンズへ延在し;
前記第3の円筒形状の部材は、前記第3の回転軸線に対して垂直に配向された第3のセンター・ウィンドウと、第5のリフレクターと、前記第3のセンター・ウィンドウによって支持されている第6のリフレクターとを含み、前記第3の光学経路は、前記第5のコリメーティング・レンズから前記第5のリフレクターへ延在し、前記第5のリフレクターから前記第6のリフレクターへ延在し、前記第6のリフレクターから前記第6のコリメーティング・レンズへ延在している、請求項19に記載のロータリー接続。
【請求項22】
前記第1の光学経路は、前記第1のコリメーティング・レンズから前記第2のセンター・ウィンドウおよび前記第3のセンター・ウィンドウを通って前記第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;
前記第2の光学経路は、前記第2のコリメーティング・レンズから前記第3のセンター・ウィンドウを通って前記第4のコリメーティング・レンズへ延在している、請求項21に記載のロータリー接続。
【請求項23】
2つの相対的に移動可能な部材によって画定されるインターフェースを横切る光信号の送信のための非接触式のロータリー接続であって、前記ロータリー接続は、
第1のロータリー接続エレメントと;
前記第1のロータリー接続エレメントに対して回転するように構成されている第2のロータリー接続エレメントと;
を含み、
前記第2のロータリー接続エレメントは、第1のサブアッセンブリを有しており、前記第1のサブアッセンブリは、前記第1のロータリー接続エレメントに対する前記第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線の周りに回転するように構成されており;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第2のサブアッセンブリを有しており、前記第2のサブアッセンブリは、前記第1のロータリー接続エレメントに対する前記第2のロータリー接続エレメントの回転によって、前記第1の回転軸線に対して平行でない第2の回転軸線の周りに回転するように構成されており;
また、前記ロータリー接続は、
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェース
を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズおよび第2のコリメーティング・レンズを含み;
前記第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズを含み;
前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズは、互いの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路の中に光信号を方向付けるように構成されており;
前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズは、互いの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路の中に光信号を方向付けるように構成されており;
前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズのうちの一方は、前記第1の回転軸線と一致して配向されており、前記第2のコリメーティング・レンズおよび前記第4のコリメーティング・レンズのうちの他方は、前記第1の回転軸線に対して平行に配向されおり;
前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズのうちの一方は、前記第2の回転軸線と一致して配向されており、前記第1のコリメーティング・レンズおよび前記第3のコリメーティング・レンズのうちの他方は、前記第2の回転軸線と一致して配向されており;
それによって、光信号が、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第1の光学経路の中を直接的に送信され得り、また、光信号が、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間で前記ロータリー・インターフェースを横切って前記第2の光学経路の中を送信され得る、ロータリー接続。
【請求項24】
前記第1のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止しており、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のロータリー接続エレメントに対して回転し、または、前記第2のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止しており、前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第2のロータリー接続エレメントに対して回転する、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項25】
前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第1の回転軸線の周りに回転し、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のロータリー接続エレメントとは異なる速度で、前記第1の回転軸線の周りに回転する、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項26】
前記ロータリー・インターフェースは、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間にギャップを含む、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項27】
前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第4のコリメーティング・レンズに連結され、前記第1の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第1のロータリー接続エレメントは、前記第3のコリメーティング・レンズに連結され、前記第2の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第1のコリメーティング・レンズに連結され、前記第2の回転軸線と一致して配向されている、光ファイバーを含み、前記第2のロータリー接続エレメントは、前記第2のコリメーティング・レンズに連結され、前記第1の回転軸線に対して平行に配向されている、光ファイバーを含む、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項28】
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第1のサブアッセンブリは、前記第1の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第1の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントの前記第2のサブアッセンブリは、前記第2の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する第2の円筒形状の部材を含み;
前記第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリを含み、前記第3のサブアッセンブリは、前記第1の回転軸線の周りに配向された外側軸受表面を有する、駆動される円筒形状の部材を含む、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項29】
前記第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージを含み、前記リンケージは、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材を接続しており、前記第1の円筒形状の部材、前記第2の円筒形状の部材、および前記駆動される円筒形状の部材が、前記第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている、請求項28に記載のロータリー接続。
【請求項30】
前記第1の円筒形状の部材は、前記第1の回転軸線に対して垂直に配向されたセンター・ウィンドウと、第1のリフレクターと、前記センター・ウィンドウによって支持されている第2のリフレクターとを含み;
前記第1の光学経路は、前記第1のコリメーティング・レンズから前記センター・ウィンドウを通って前記第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;
前記第2の光学経路は、前記第2のコリメーティング・レンズから前記第1のリフレクターへ延在し、前記第1のリフレクターから前記第2のリフレクターへ延在し、そして、前記第2のリフレクターから前記第4のコリメーティング・レンズへ延在している、請求項28に記載のロータリー接続。
【請求項31】
前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信は、第1の波長を有しており、前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、第2の波長を有しており、前記第2の波長は、前記第1の波長とは異なっているか、または、前記第1の波長と同じである、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項32】
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信、および、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、同時に起こる、請求項23に記載のロータリー接続。
【請求項33】
前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第1の光学経路の中の光信号の送信、および、前記第1のロータリー接続エレメントと前記第2のロータリー接続エレメントとの間の前記ロータリー・インターフェースを横切る前記第2の光学経路の中の光信号の送信は、それぞれ双方向になっている、請求項23に記載のロータリー接続。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、光ファイバー・ロータリー・ジョイントに関し、より具体的には、共通の回転軸線の周りに互いに対して回転可能に装着されている2つのカップリング・コンポーネントの間の少なくとも2つの別個の光学的な送信経路に沿って光信号を送信するためのロータリー・カップリングに関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバー・ロータリー・ジョイントはよく知られており、互いに対して回転している部材の上にそれぞれ位置付けされているファイバー同士の間で光信号が伝送されることを可能にする。このタイプの単一のチャネル・デバイスは、通信する光ファイバーが回転軸線に沿って位置付けされているときには、軸上ロータリー・ジョイントとして分類され得り、通信する光ファイバーが回転軸線または中心線の上に位置付けされていないときには、軸外ロータリー・ジョイントとして分類され得る。加えて、このタイプのデバイスは、単一チャネル・ロータリー・ジョイントまたはマルチ・チャネル・ロータリー・ジョイントとして分類され得る。
【0003】
たとえば、米国特許第7,142,747号は、内部キャビティーを画定するハウジングを有する光ファイバー・ロータリー・ジョイント(FORJ)に関するものである。ハウジングは、光ファイバーの2つの束の端部部分に係合するように適合されており、2つの束は、内部キャビティーの両側に配設された状態になっている。光ファイバーの第1および第2の束を適当に整合させることによって、第1および第2の束のそれぞれの対の光ファイバーは、内部キャビティーを横切って通信することが可能である。光ファイバーの第1および第2の束は、一般的に、光学的なコリメーション・アレイによって終端している。コリメーティング・レンズ(たとえば、ボール・レンズなど)は、それぞれの光ファイバーと関連付けられ得り、それらのそれぞれの光ファイバーによって放出される信号が、内部キャビティーを通して発射される前に、ボール・レンズによってコリメートされるようになっている。光学的なコリメーション・アレイのうちの少なくとも1つは(両方でない場合には)、ハウジングに対して長手方向軸線の周りに回転するように適合されている。FORJは、高い大気圧力における使用のために光学的にクリアな流体によって充填されており、回転するコリメーター・アレイの半分の速度で回転する反転プリズムを使用する。
【0004】
多くの光ファイバー・システムにおいて、2つ以上のファイバーおよびチャネルが、冗長性、バンド幅、またはシステム・コスト考慮事項のために必要とされる。たとえば、デュープレックス・ネットワーク、または、スペア・チャネルを要求する設備など、2つのチャネルが、最適な数のファイバーであることが多い。たとえば、米国特許第5,588,077号は、別個の光ファイバーの上でそれぞれ運搬される2つのデータ・ストリームを送信することができるインラインの2パス式の光ファイバー・ロータリー・ジョイントに関するものである。1996年12月24日に発行された米国特許第5,588,077号の内容全体は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。米国特許出願公開第2015/0030284号は、2つの光学経路を有する光ファイバー・デュアル・チャネル・ロータリー・ジョイントに関するものであり、これらの2つの光学経路のいずれも直接的になっていない。光学リフレクターが、両方の光学的なチャネルの中に提供されており、いずれの光学経路も、送信される光の偏向がない状態にはなっていない。
【発明の概要】
【0005】
単なる図示の目的のために、および、限定としてではなく、開示されている実施形態の対応するパーツ、部分、または表面を括弧書きで示して参照して、2つの相対的に移動可能な部材によって画定されるインターフェースを横切る光信号の送信のための非接触式のロータリー接続(15、115)が提供され、ロータリー接続は、第1のロータリー接続エレメント(18、118)と;第1のロータリー接続エレメントに対して1次軸線(x-x)の周りに回転するように構成されている第2のロータリー接続エレメント(19、119)と;を含み、第2のロータリー接続エレメントは、第1のサブアッセンブリ(33、134A)を有しており、第1のサブアッセンブリ(33、134A)は、第1のロータリー接続エレメントに対する1次軸線(x-x)の周りでの第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線(31、131)の周りに回転するように構成されており;第2のロータリー接続エレメントは、第2のサブアッセンブリ(34、134B)を有しており、第2のサブアッセンブリ(34、134B)は、第1のロータリー接続エレメントに対する1次軸線(x-x)の周りでの第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線(31、131)に対して平行でない第2の回転軸線(30、132)の周りに回転するように構成されており;また、ロータリー接続は、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェース(20、120)を含み;第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズ(21、124)および第2のコリメーティング・レンズ(22、125)を含み;第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズ(23、121)および第4のコリメーティング・レンズ(24、122)を含み;第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズは、互いの間でロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路(P1、P10)の中に光信号を方向付けるように構成されており;第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズは、互いの間でロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路(P2、P20)の中に光信号を方向付けるように構成されており;第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズのうちの一方(23、121)は、第1の回転軸線(31、131)と一致して配向されており、第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズのうちの他方(124、21)は、第1の回転軸線(31、131)に対して平行にまたは第1の回転軸線(31、131)と一致して配向されており;第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズのうちの一方(24、122)は、第2の回転軸線(30、132)と一致して配向されており、第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズのうちの他方(22、125)は、第2の回転軸線(30、132)に対して平行に配向されおり;それによって、光信号が、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間でロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路(P1、P10)の中を直接的に送信され得り、また、光信号が、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間でロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路(P2、P20)の中を送信され得る。
【0006】
第1のロータリー接続エレメント(18、118)は、ハウジング(16)に対して静止していることが可能であり、第2のロータリー接続エレメント(19、119)は、第1のロータリー接続エレメントに対して1次軸線(x-x)の周りに回転することが可能である。第1のロータリー接続エレメントは、1次軸線(x-x)の周りに回転することが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第1のロータリー接続エレメントとは異なる速度で、1次軸線(x-x)の周りに回転することが可能である。第2のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止していることが可能であり、第1のロータリー接続エレメントは、第2のロータリー接続エレメントに対して1次軸線の周りに回転することが可能である。
【0007】
ロータリー・インターフェースは、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間にギャップを含むことが可能である。第1のロータリー接続エレメントは、第4のコリメーティング・レンズ(24、122)に連結され、第2の回転軸線(30、132)と一致して配向されている、光ファイバー(54、152B)を含むことが可能であり、第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズ(23、121)に連結され、第1の回転軸線(31、131)と一致して配向されている、光ファイバー(53、152A)を含むことが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズ(21、124)に連結され、第1の回転軸線(31、131)に対して平行にまたは第1の回転軸線(31、131)と一致して配向されている、光ファイバー光ファイバー(51、151A)を含むことが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第2のコリメーティング・レンズ(22、125)に連結され、第2の回転軸線(30、132)に対して平行に配向されている、光ファイバー(52、151B)を含むことが可能である。
【0008】
第2のロータリー接続エレメントの第1のサブアッセンブリは、第1の回転軸線(31、131)の周りに配向された外側軸受表面(43、142A)を有する第1の円筒形状の部材(33、134A)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントの第2のサブアッセンブリは、第2の回転軸線(30、132)の周りに配向された外側軸受表面(44、142B)を有する第2の円筒形状の部材(34、134B)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリを含み、第3のサブアッセンブリは、1次軸線(x-x)の周りに配向された外側軸受表面(42、142D)を有する、駆動される円筒形状の部材(32、130)を含むことが可能である。第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージ(56、156)を含むことが可能であり、リンケージ(56、156)は、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材を接続しており、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材が、第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている。第2の円筒形状の部材は、第2の回転軸線に対して垂直に配向されたセンター・ウィンドウ(28、168)と、第1のリフレクター(25、166B)と、ウィンドウによって支持されている第2のリフレクター(26、165B)とを含むことが可能であり;第1の光学経路(P1、P10)は、第1のコリメーティング・レンズからセンター・ウィンドウを通って第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;第2の光学経路(P2、P20)は、第2のコリメーティング・レンズから第1のリフレクターへ延在し、第1のリフレクターから第2のリフレクターへ延在し、そして、第2のリフレクターから第4のコリメーティング・レンズへ延在している。
【0009】
ロータリー・インターフェースを横切る第1の光学経路の中の光信号の送信は、第1の波長を有することが可能であり、ロータリー・インターフェースを横切る第2の光学経路の中の光信号の送信は、第2の波長を有することが可能であり、第2の波長は、第1の波長とは異なっているか、または、第1の波長と同じである。第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェースを横切る第1の光学経路の中の光信号の送信、および、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェースを横切る第2の光学経路の中の光信号の送信は、同時に起こることが可能であり、および/または、それぞれ双方向になっていることが可能である。
【0010】
第2の回転軸線(30)は、1次軸線(x-x)と一致していることが可能である。第2の回転軸線は、約45度よりも小さい角度(38)だけ、第1の回転軸線から発散していることが可能である。第2の回転軸線は、約1度から約30度の間にある角度(38)だけ、第1の回転軸線から発散していることが可能である。第1のコリメーティング・レンズ(21)は、第1の回転軸線(31)と一致して配向され得り、第3のコリメーティング・レンズ(23)は、第1の回転軸線と一致して配向され得り、それによって、光信号は、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントの間でロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路の中を直接的に送信され得る。
【0011】
第1の回転軸線(134A)は、1次回転軸線(x-x)に対して平行になっていなくてもよく、または、1次回転軸線(x-x)と一致していなくてもよく、第2の回転軸線(134B)は、1次回転軸線(x-x)に対して平行になっていなくてもよく、または、1次回転軸線(x-x)と一致していなくてもよい。
【0012】
第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリ(134C)を含むことが可能であり、第3のサブアッセンブリ(134C)は、第1のロータリー接続エレメントに対する1次軸線(x-x)の周りでの第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線(131)または第2の回転軸線(132)のいずれにも平行になっていない第3の回転軸線(133)の周りに回転するように構成されており;第2のロータリー接続エレメントは、第5のコリメーティング・レンズ(126)を含むことが可能であり;第1のロータリー接続エレメントは、第6のコリメーティング・レンズ(123)を含むことが可能であり;第5のコリメーティング・レンズおよび第6のコリメーティング・レンズは、互いの間でロータリー・インターフェースを横切って第3の光学経路(P30)の中に光信号を方向付けるように構成され得り;第5のコリメーティング・レンズおよび第6のコリメーティング・レンズのうちの一方(123)は、第3の回転軸線と一致して配向され得り、第5のコリメーティング・レンズおよび第6のコリメーティング・レンズのうちの他方(126)は、第3の回転軸線に対して平行にまたは第3の回転軸線と一致して配向され得り;それによって、光信号が、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間でロータリー・インターフェースを横切って第3の光学経路(P30)の中を送信され得る。第2のロータリー接続エレメントの第1のサブアッセンブリは、第1の回転軸線(131)の周りに配向された外側軸受表面(142A)を有する第1の円筒形状の部材(134A)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントの第2のサブアッセンブリは、第2の回転軸線(132)の周りに配向された外側軸受表面(142B)を有する第2の円筒形状の部材(134B)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントの第2のサブアッセンブリは、第3の回転軸線(133)の周りに配向された外側軸受表面(142C)を有する第3の円筒形状の部材(134C)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントは、駆動されるサブアッセンブリを含み、駆動されるサブアッセンブリは、1次軸線(x-x)の周りに配向された外側軸受表面(142D)を有する、駆動される円筒形状の部材(130)を含むことが可能である。第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージ(156)を含むことが可能であり、リンケージ(156)は、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、第3の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材を接続しており、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材が、第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている。
【0013】
第1の円筒形状の部材は、第1の回転軸線に対して垂直に配向された第1のセンター・ウィンドウ(167)と、第1のリフレクター(166A)と、第1のウィンドウによって支持されている第2のリフレクター(165A)とを含むことが可能であり、第1の光学経路(P10)は、第1のコリメーティング・レンズから第1のリフレクターへ延在し、第1のリフレクターから第2のリフレクターへ延在し、第2のリフレクターから第3のコリメーティング・レンズへ延在することが可能であり;第2の円筒形状の部材は、第2の回転軸線(132)に対して垂直に配向された第2のセンター・ウィンドウ(168)と、第3のリフレクター(166B)と、第2のウィンドウによって支持されている第4のリフレクター(165B)とを含むことが可能であり、第2の光学経路(P20)は、第2のコリメーティング・レンズから第3のリフレクターへ延在し、第3のリフレクターから第4のリフレクターへ延在し、第4のリフレクターから第4のコリメーティング・レンズへ延在することが可能であり;第3の円筒形状の部材は、第3の回転軸線(133)に対して垂直に配向された第3のセンター・ウィンドウ(169)と、第5のリフレクター(166C)と、第3のウィンドウによって支持されている第6のリフレクター(165C)とを含むことが可能であり、第3の光学経路(P30)は、第5のコリメーティング・レンズから第5のリフレクターへ延在し、第5のリフレクターから第6のリフレクターへ延在し、第6のリフレクターから第6のコリメーティング・レンズへ延在することが可能である。第1の光学経路は、第1のコリメーティング・レンズから第2のセンター・ウィンドウおよび第3のセンター・ウィンドウを通って第3のコリメーティング・レンズへ延在することが可能であり;第2の光学経路は、第2のコリメーティング・レンズから第3のセンター・ウィンドウを通って第4のコリメーティング・レンズへ延在することが可能である。
【0014】
別の態様では、2つの相対的に移動可能な部材によって画定されるインターフェースを横切る光信号の送信のための非接触式のロータリー接続(15)が提供され、ロータリー接続は、第1のロータリー接続エレメント(18)と;第1のロータリー接続エレメントに対して回転するように構成されている第2のロータリー接続エレメント(19)と;を含み、第2のロータリー接続エレメントは、第1のサブアッセンブリ(34)を有しており、第1のサブアッセンブリ(34)は、第1のロータリー接続エレメントに対する第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線(30)の周りに回転するように構成されており;第2のロータリー接続エレメントは、第2のサブアッセンブリ(33)を有しており、第2のサブアッセンブリ(33)は、第1のロータリー接続エレメントに対する第2のロータリー接続エレメントの回転によって、第1の回転軸線に対して平行でない第2の回転軸線(31)の周りに回転するように構成されており;また、ロータリー接続は、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェース(20)を含み;第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズ(21)および第2のコリメーティング・レンズ(22)を含み;第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズ(23)および第4のコリメーティング・レンズ(24)を含み;第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズは、互いの間でロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路(P1)の中に光信号を方向付けるように構成されており;第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズは、互いの間でロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路(P2)の中に光信号を方向付けるように構成されており;第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズのうちの一方(24)は、第1の回転軸線(30)と一致して配向されており、第2のコリメーティング・レンズおよび第4のコリメーティング・レンズのうちの他方(22)は、第1の回転軸線(30)に対して平行に配向されおり;第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズのうちの一方(21)は、第2の回転軸線(31)と一致して配向されており、第1のコリメーティング・レンズおよび第3のコリメーティング・レンズのうちの他方(23)は、第2の回転軸線と一致して配向されており;それによって、光信号が、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間でロータリー・インターフェースを横切って第1の光学経路(P1)の中を直接的に送信され得り、また、光信号が、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間でロータリー・インターフェースを横切って第2の光学経路(P2)の中を送信され得る。
【0015】
第1のロータリー接続エレメントは、ハウジング(16)に対して静止していることが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第1のロータリー接続エレメントに対して回転することが可能である。第1のロータリー接続エレメントは、第1の回転軸線の周りに回転することが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第1のロータリー接続エレメントとは異なる速度で、第1の回転軸線の周りに回転することが可能である。第2のロータリー接続エレメントは、ハウジングに対して静止していることが可能であり、第1のロータリー接続エレメントは、第2のロータリー接続エレメントに対して回転することが可能である。
【0016】
ロータリー・インターフェースは、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間にギャップを含むことが可能である。第1のロータリー接続エレメントは、第4のコリメーティング・レンズ(24)に連結され、第1の回転軸線(30)と一致して配向されている、光ファイバー(54)を含むことが可能であり、第1のロータリー接続エレメントは、第3のコリメーティング・レンズ(23)に連結され、第2の回転軸線(31)と一致して配向されている、光ファイバー(53)を含むことが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第1のコリメーティング・レンズ(21)に連結され、第2の回転軸線(31)と一致して配向されている、光ファイバー(51)を含むことが可能であり、第2のロータリー接続エレメントは、第2のコリメーティング・レンズ(22)に連結され、第1の回転軸線(30)に対して平行に配向されている、光ファイバー(52)を含むことが可能である。
【0017】
第2のロータリー接続エレメントの第1のサブアッセンブリは、第1の回転軸線(30)の周りに配向された外側軸受表面(44)を有する第1の円筒形状の部材(34)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントの第2のサブアッセンブリは、第2の回転軸線(31)の周りに配向された外側軸受表面(43)を有する第2の円筒形状の部材(33)を含むことが可能であり;第2のロータリー接続エレメントは、第3のサブアッセンブリを含み、第2の回転軸線第3のサブアッセンブリは、第1の回転軸線(30)の周りに配向された外側軸受表面(42)を有する、駆動される円筒形状の部材(32)を含むことが可能である。第2のロータリー接続エレメントは、軸線方向に延在するリンケージ(56)を含むことが可能であり、リンケージ(56)は、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材を接続しており、第1の円筒形状の部材、第2の円筒形状の部材、および駆動される円筒形状の部材が、第1のロータリー接続エレメントに対して一緒に回転するようになっている。第1の円筒形状の部材は、第1の回転軸線に対して垂直に配向されたセンター・ウィンドウ(28)と、第1のリフレクター(25)と、ウィンドウによって支持されている第2のリフレクター(26)とを含むことが可能であり;第1の光学経路は、第1のコリメーティング・レンズからセンター・ウィンドウを通って第3のコリメーティング・レンズへ延在しており;第2の光学経路は、第2のコリメーティング・レンズから第1のリフレクターへ延在し、第1のリフレクターから第2のリフレクターへ延在し、そして、第2のリフレクターから第4のコリメーティング・レンズへ延在している。
【0018】
ロータリー・インターフェースを横切る第1の光学経路の中の光信号の送信は、第1の波長を有することが可能であり、ロータリー・インターフェースを横切る第2の光学経路の中の光信号の送信は、第2の波長を有することが可能であり、第2の波長は、第1の波長とは異なっているか、または、第1の波長と同じである。第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェースを横切る第1の光学経路の中の光信号の送信、および、第1のロータリー接続エレメントと第2のロータリー接続エレメントとの間のロータリー・インターフェースを横切る第2の光学経路の中の光信号の送信は、同時に起こることが可能である。第2の回転軸線は、約45度よりも小さい角度(38)だけ、第1の回転軸線から発散していることが可能である。第2の回転軸線は、約1度から約30度の間にある角度(38)だけ、第1の回転軸線から発散していることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】改善された光ファイバー・ロータリー接続の第1の実施形態の等角図である。
図2】中心の軸線x-xを通過する平面の上で一般的に見た、図1に示されている光ファイバー・ロータリー接続の縦断面図である。
図3図2に示されている断面図からオフセットされた角度で中心の軸線x-xを通過する平面の上で一般的に見た、図1に示されている光ファイバー・ロータリー接続の縦断面図である。
図4】同じ断面の平面で光学的なエレメントおよびリンケージを示す、図1に示されている光ファイバー・ロータリー接続の概略縦断面図である。
図5】改善された光ファイバー・ロータリー接続の第2の実施形態の端面図である。
図6図5の線A-Aの上で一般的に見た、図5に示されている光ファイバー・ロータリー接続の垂直方向の縦断面図である。
図7図5の線B-Bの上で一般的に見た、図5に示されている光ファイバー・ロータリー接続の水平方向の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
最初に、同様の参照番号は、いくつかの図面の全体を通して一貫して、同じ構造エレメント、部分、または表面を識別することを意図しており、そうであるので、エレメント、部分、または表面は、書面による明細書全体によってさらに記載または説明され得り、この詳細な説明は、明細書の一体部であるということが明確に理解されるべきである。別段の指示がない限り、図面は、明細書とともに読まれることを意図しており(たとえば、クロスハッチング、パーツの配置、割合、程度など)、書面によるこの発明の説明全体の一部分として考えられるべきである。以下の説明の中で使用されるように、「水平方向」、「垂直方向」、「左」、「右」、「上」、および「下」という用語、ならびに、それらの形容詞および副詞の派生語(たとえば、「水平方向に」、「右方向に」、「上向きに」など)は、特定の図面が読者に向いているときに図示されている構造体の配向を単に表している。同様に、「内向きに」および「外向きに」という用語は、一般的に、必要に応じて、その伸長軸線または回転軸線に対する表面の配向を表している。
【0021】
ここで図面を参照すると、および、より具体的には、そのうちの図1図3を参照すると、改善された光学的ロータリー接続が提供されており、その第1の実施形態が、全体的に15で示されている。この実施形態では、2パス式のロータリー接続が提供される。光ファイバー・ロータリー・ジョイント15は、ハウジング16を広く含むものとして示されており、ハウジング16は、この実施形態では、一般的に、静止した接続エレメント18および回転する接続エレメント19を支持している。示されているように、ハウジング16は、接続エレメント18と接続エレメント19との間にロータリー・ジョイントを提供するように構成されており、それは、接続エレメント18または19のうちの少なくとも一方が他方に対して回転することを可能にする。示されているように、ハウジング16は、回転エレメント19を収容する細長い内側円筒形状キャビティー17を有する概して円筒形状の部材である。この実施形態では、エレメント18は、一般的に、静止して保持されており、エレメント19は、一般的に、その長手方向軸線x-xの周りに回転することを許容されているが、代替的に、両方のエレメント18および19が、異なる速度でおよび/または異なる方向に、軸線x-xの周りに回転するように構成され得る。別の代替例として、および、さらに下記に説明されているように、接続エレメント19は、静止して保持されるように構成され得り、一方、エレメント18は、一般的に、その長手方向軸線x-xの周りに回転することを許容される。したがって、接続エレメント18および19のうちの一方または両方が、回転可能に装着されており、一方のエレメントが他方のエレメントに対してそのそれぞれの長手方向軸線の周りに回転することができるようになっている。したがって、この実施形態では、接続15は、ロータリー・サイドまたはローター19および静止サイド、ステーター、または本体部18を有するものとして説明されているが、2つのエレメントは、相互交換可能であり、いずれかのサイドが、他方のサイドとして作用することが可能である。
【0022】
接続エレメント18および19は、一般的に、ロータリー・インターフェースまたはジョイント20の反対側に位置決めされており、特別に位置決めおよび配向されたコリメーター21、22、23、および24と、光導波路51、52、53、および54とを含み、光導波路51、52、53、および54は、ロータリー・インターフェース20を横切って光信号を送信するように構成されている。接続エレメント18および19は、少なくとも2つの経路(P1およびP2)を有するマルチパス式の光学的ジョイントを提供しており、経路P1は、軸外になっており、直接的になっている。少なくとも軸外の経路P1において、光は、偏向なしに、および、中間光学リフレクターなしに、インターフェース20を横切って、対向する導波路の間を進行する。したがって、双方向の2チャネル式または2パス式の光ファイバー・ロータリー・ジョイントが提供され、パスは、1対の光学コリメーターを伴う光ファイバー接続であり、ここで、光信号は、一方の光学コリメーターから他方へパスされる。両方のチャネルP1およびP2は、また、双方向になっており、それぞれが、いずれかの方向に信号を運搬することができるようになっている。本実施形態では、両方のパスは、コリメーターとして標準的なGRINレンズを使用している。GRINレンズまたは屈折率分布型レンズは、光ファイバーと連結され、コリメートされたビームを作り出す。しかし、他のビームを方向付けるレンズまたはデバイスも、代替例として使用され得る。
【0023】
図2図4に示されているように、第2の光学パス・チャネルP2は、静止サイド18にある軸上のコリメーター24が回転サイド19にある軸外のコリメーター22と整合させられるように配置されている。本実施形態では、パスP2は、2つの標準的なGRINレンズ22および24、ならびに、2つのリフレクター25および26を使用し、1つのリフレクター26が、ウィンドウ28の上に装着された状態になっており、ビームを方向付け、ロータリー・インターフェース20を横切って2つの対向するコリメーター22および24を整合させている。
【0024】
第1の光学パスP1は、直接的であり、リフレクターを備えていない。第1の光学パス・チャネルP1に関して、静止サイド18にある軸外のコリメーター23は、回転サイド19にあるコリメーター21と整合させられており、コリメーター21は、第1の回転軸線30から傾けられ、第2の回転軸線31と整合している。本実施形態では、チャネルP1は、2つの標準的なGRINレンズ21および23を使用しており、ここで、レンズまたはコリメーターのうちの一方は、ディスク33の中心に座っており、ディスク33は、環状軸受36の中に座っており、環状軸受36は、ローター・サイド19にある回転軸線30から角度38だけ傾けられている。第1のパスP1のための相手側コリメーター23は、ステーター18の中の第2のパスP2のコリメーター24の隣に軸外に座っており、第1のパス・ディスク33の上のコリメーター21と整合するように傾けられている。第1のパスP1のコリメートされたビームは、第2のパス・ウィンドウ28を通して、ステーター18の中の相手側コリメーター23に直接的に方向付けられる。したがって、2つのコリメーターの機械的な配置は、それらが回転の間にアライメントを追跡および維持すること、ならびに、光学的な送信のための直接的な経路を提供することを可能にする。このティルト・メカニズムを使用することによって、2つのコリメーター21および23は、第2のパスP2と干渉することなく、および、中間リフレクターまたはそれに類するものを必要とすることなく、360度の回転にわたって直接的なアライメント状態に維持される。
【0025】
図4を参照すると、2パス式の光学的ロータリー・ジョイント15が、長手方向の断面で概略的に図示されている。示されているように、ロータリー・ジョイント15は、静止した本体部18およびローター19を含み、ローター19は、3つの回転エレメント、すなわち、1次ローテーター・ディスク32と、傾けられた第1のパス・ディスク33と、ウィンドウを保持する第2のパス・ディスク34とを含む。入力導波路51および52は、光学的ロータリー・ジョイント15の回転サイド19に進入するように図示されており、出力導波路53および54は、静止サイド18を離れるように図示されている。
【0026】
本体部18は、一方の端部に装着されている2つの光学コリメーター23および24を含有しており、コリメーター23が、回転軸線30から離れてステーター18の上に位置決めされ、回転軸線31と整合するように角度38を付けられた状態になっており、回転サイド19に位置決めされているコリメーター21とそれが光学的に整合させられるようになっている。光が、コリメーター21および22からそれぞれコリメーター23および24へ発射されるか、または、コリメーター23および24からそれぞれコリメーター21および22へ発射される。したがって、2つの双方向光学パスP1およびP2が存在している。
【0027】
間接的なパスP2は、光学コリメーター22および24を含み、光ファイバーが、エポキシまたは他の手段によってそれぞれのGRINレンズに光学的に整合および取り付けられた状態になっている。コリメーター24は、回転軸線30の上に位置決めされており、第1のリフレクター25および第2のリフレクター26を使用してコリメーター22と整合させられており、第2のリフレクター26は、ディスク34のウィンドウ28の上に装着されている。
【0028】
直接的なパスP1は、GRINコリメーター21およびGRINコリメーター23の光学的なアライメントを含み、光ファイバーが、エポキシまたは他の手段によってそれぞれのGRINレンズに光学的に整合および取り付けられた状態になっている。
【0029】
光学的ローター接続エレメント19は、一般的に、1次ローテーター・ディスク32と、傾けられた第1のパス・ディスク33と、第2のパス・ディスク34とを含む。1次ローテーター・ディスク32、傾けられた第1のパス・ディスク33、および第2のパス・ディスク34は、すべて、リンケージ・ピン56を介して、静止エレメント18に対して一緒に回転する。
【0030】
ハウジング16の円筒形状の内側表面41と第2のパス・ディスク34の円筒形状の外側表面44との間の環状軸受37のセットは、第2のパス・ディスク34を回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク32がハウジング16およびステーター18に対して回転するときに、第2のパス・ディスク34が第1の回転軸線30の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング16の円筒形状の内側表面41、および、第2のパス・ディスク34の円筒形状の外側表面44は、両方とも、回転軸線30の周りに配向されている。示されているように、第2のパス・ディスク34は、円筒形状の外側表面44および円筒形状の内側表面45によって画定された概して円筒形状のリング状の部材であり、円筒形状の外側表面44および円筒形状の内側表面45は、両方とも、回転軸線30の周りに配向されている。円筒形状の内側表面45は、回転軸線30の周りに配向された、第2のパス・ディスク34の中の中心の環状の開口部または貫通ボア50を画定している。
【0031】
第2のパス・ディスク34は、ウィンドウ28を支持しており、そして、ウィンドウ28は、リフレクター26を支持している。示されているように、ウィンドウ28は、第2のパス・ディスク34の中の中心の開口部50の右側端部を横切って延在している。リフレクター26は、軸線30の上におよびウィンドウ28の表面の上に中心に配向されており、リフレクター25と整合させられており、リフレクター25は、ディスク34の上に開口部50およびウィンドウ28の外側に支持されている。リフレクター25は、回転軸線30に対して平行にコリメーター22と光学的に整合させられており、回転軸線30に対して垂直にリフレクター26と光学的に整合させられている。コリメーター24は、回転軸線30の上でリフレクター26と光学的に整合させられている。開口部50およびウィンドウ28は、コリメーター24およびリフレクター25に対して適切な位置にリフレクター26を保持しながら、コリメーター21からの直接的な光学経路P1が通過すること、および、コリメーター23とインターフェース接続することを可能にし、したがって、コリメーター22とコリメーター24との間のアライメントを維持する。ディスク34は、装着用の凹部59を含み、凹部59は、ドライブ・ピン56の一方の端部を受け入れている。
【0032】
ハウジング16の円筒形状の内側表面40と第1のパス・ディスク33の円筒形状の外側表面43との間の環状軸受36は、第1のパス・ディスク33を回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク32がハウジング16およびステーター18に対して第1の回転軸線30の周りに回転するときに、第1のパス・ディスク33が第2の回転軸線31の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング16の円筒形状の内側表面40、および、第2のパス・ディスク34の円筒形状の外側表面43は、両方とも、第2の回転軸線31の周りに配向されている。1次パス・ディスク33は、コリメーター21を支持しており、コリメーター21は、ディスク33の上に中心に位置付けされており、回転軸線31に沿って整合させられている。示されているように、軸受36は、ハウジング16の角度を付けられた円筒形状のボア40の中に座っている。ボア40は、軸線30に対して平行に配向されているハウジング16の内側表面41から角度38を付けられており、コリメーター21がコリメーター23と整合させられるようになっており、コリメーター23とコリメーター21との間のパス光学経路P1が、開口部50およびウィンドウ28を通過するが、リフレクター26または第2のパス・ディスク34によって妨害されないようになっている。ディスク33の傾けられた回転軸線31は、それが回転軸線30に対して角度38で軸外になるようになっている。限定するわけではないが、角度38は、望まれるユニット寸法に応じて、約1/2度から45度の間にあることが可能であり、好ましくは、約1度から約30度の間にあることが可能である。導波路52(それは、コリメーター22に取り付けられている)は、ディスク33の中の中心外に位置付けされている開口部または貫通ボア46を通過している。
【0033】
ハウジング16の円筒形状の内側表面39と1次ローテーター・ディスク32の円筒形状の外側表面42との間の環状軸受35は、1次ローテーター・ディスク32を回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク32が回転するハウジング16およびステーター18に対して回転軸線30の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング16の円筒形状の内側表面39、および、1次ローテーター・ディスク32の円筒形状の外側表面42は、両方とも、回転軸線30の周りに配向されている。軸受35は、ハウジング16の中に中心に位置付けされており、回転軸線30の周りに配向されている。1次ローテーター・ディスク32は、装着用の凹部58を含み、装着用の凹部58は、ドライブ・ピン56の一方の端部を受け入れている。導波路52(それは、コリメーター22に取り付けられている)は、ローテーター・ディスク32の中の中心外に位置付けされている開口部または貫通ボア47を通過している。導波路51(それは、コリメーター21に取り付けられている)は、ローテーター・ディスク32の中に中心に位置付けされている開口部または貫通ボア48を通過している。
【0034】
ドライブ・ピン56は、1次ローテーター・ディスク32の回転移動をディスク33およびディスク34に伝達し、1次ローテーター・ディスク32、ディスク33、およびディスク34が回転方向に連結されるようになっている。ドライブ・ピン56の一方の端部は、ローテーター32の凹部58の中に座っている。ドライブ・ピン56は、第1のパス・ディスク33の中の開口部49を通って延在しており、ドライブ・ピン56の他方の端部は、第2のパス・ディスク34の凹部59の中に座っている。ローテーター32がトルク・ピンを介して回転させられるときには、それは、順に、回転軸線30の周りにドライブ・ピン56を回転させ、ドライブ・ピン56は、貫通ボア49において第1のパス・ディスク33に接触しており、凹部59の中において第2のパス・ディスク34に接触しており、それによって、ローテーター32と同じ方向におよび同じ速度で、ハウジング16および本体部18に対して第1のパス・ディスク33および第2のパス・ディスク34の両方を駆動する。本体部18が回転させられており、ローテーター32が固定して保持されているときには、ドライブ・ピン56は、第1のパス・ディスク33および第2のパス・ディスク34を回転しないように維持する。
【0035】
ローテーター32が回転させられるときに、ドライブ・ピン56は、第1のパス・ディスク33を駆動し、第1のパス・ディスク33は、その自身の2次回転軸線31の周りに回転し、ハウジング16の中の角度を付けられたボア40に起因して、その全回転にわたって同じ配向に角度38だけ傾けられたままになっている。コリメーター21および第1の光学経路P1は、2次回転軸線31の周りに回転するが、コリメーター23に向けて角度38だけ傾けられたままになっており、したがって、中心回転軸線30の周りにローテーター32の完全360度の角度回転にわたって、コリメーター23とのアライメントを維持している。
【0036】
他方では、本体部18が回転させられ得り、ローテーター32が固定して保持され得る。この動作において、18が回転するときに、ディスク・ボア40の角度38は、軸受36および第1のパス・ディスク33を正しい角度38に維持し、第1のパス・ディスク33の中に位置付けされているコリメーター21と本体部18の中に位置付けされているコリメーター23との間のアライメントを維持する。ドライブ・ピン56は、第1のパス・ディスク33をその自身の回転軸線31の周りに回転しないように停止させ、それにしたがって、回転軸線31は、回転軸線30の周りで処理し、その光学経路P1は、本体部18が回転するときにコリメーター23が追跡する円形をトレースする。したがって、直接的な光学経路P1は、この代替的な回転構成においても提供される。
【0037】
したがって、2つの光ファイバー信号のうちの第2のものP2は、ロータリー・インターフェース20の一方のサイド18において外部からアクセス可能な回転軸線30に一致するコリメーター24と、ロータリー・インターフェース20の他方のサイド19において回転軸線30に対して平行のコリメーター22との間で方向付けられており、光学的なカップリングが、2つのミラー25および26の使用によって実現され、軸線30の上からの光のコリメートされたビームを軸線30に対して平行に方向付ける。2つの光ファイバー信号のうちの第1のものP1は、開口部50およびウィンドウ28を通してコリメーター21からコリメーター23へ方向付けられており、コリメーター21は、第2の光ファイバー信号P2の回転軸線30から傾けられているが、ロータリー・インターフェース20の一方のサイド19にある第2の内部回転軸線31に一致しており、コリメーター23は、ロータリー・インターフェース20の他方のサイド18にある第2の回転軸線31に一致しており、ウィンドウ28は、第2の光ファイバー信号P2のために使用されるミラー26を支持している。光ファイバー・ロータリー・ジョイント15の機械的な構築は、一方のビームのオプティクスを支持する機械的な構造体によって他方のビームが覆い隠されることに起因する著しい損失無しに、光学経路P1およびP2のいずれかの上でいずれかの方向に信号が送られることを可能にする。
【0038】
ロータリー・インターフェースのサイド19が静止して保持されている状態で、外部からアクセス可能な回転軸線x-xの周りでのロータリー・インターフェース20のサイド18の回転の間に、ロータリー・インターフェース20のサイド18にある第2の光ファイバー信号P2のコリメーター24は、すべての回転角度において外部回転軸線x-xに一致する軸線30の周りに回転し、一方、ロータリー・インターフェース20のサイド19にある第2の光ファイバー信号P2のコリメーター22は、静止して外部回転軸線30に対して平行になっているままであり、回転軸線30の周りのすべての回転角度にわたって光学的なアライメントを維持しており、また、ロータリー・インターフェース20のサイド18にある第1の光ファイバー信号P1のコリメーター23は、第2の内部回転軸線31に一致して回転し、外部からアクセス可能な回転軸線30の周りで処理し、一方、ロータリー・インターフェース20のサイド19にある第1の光ファイバー信号P1のコリメーター21は、静止して第2の内部回転軸線31と一致したままになっており、それは、また、外部からアクセス可能な回転軸線30の周りで処理し、すべての回転角度にわたって光学的なアライメントを維持する。逆に、ロータリー・インターフェース20のサイド18が静止して保持された状態で、外部からアクセス可能な回転軸線30の周りでのロータリー・インターフェース20のサイド19の回転の間に、ロータリー・インターフェース20のサイド19にある第2の光ファイバー信号P2のコリメーター22は、外部からアクセス可能な回転軸線30の周りを回り、一方、ロータリー・インターフェース20のサイド18にある第2の光ファイバー信号P2のコリメーター24は、静止して外部からアクセス可能な回転軸線30に一致したままになっており、すべての回転角度にわたって光学的なアライメントを維持しており、また、ロータリー・インターフェース20のサイド19にある第1の光ファイバー信号P1のコリメーター21は、すべての回転角度において、内部回転軸線31と一致しており、内部回転軸線31の周りに回転し、一方、ロータリー・インターフェース20のサイド18にある第1の光ファイバー信号P1のコリメーター23は、内部回転軸線31と一致して内部回転軸線31に対して静止したままであり、すべての回転角度にわたって光学的なアライメントを維持している。したがって、サイド19がサイド18に対して回転するときには、コリメーター21および22は、異なる非平行の軸線の周りに回転し、光ファイバー・ロータリー・ジョイント15は、ロータリー・ジョイントの内側の両方の光学経路の上での完全な双方向の送信を可能にする。
【0039】
光ファイバー・ロータリー・ジョイント15は、非ギヤ式のコンパクトな2チャネル式の光ファイバー・ロータリー非接触接続を提供する。それは、パッシブで双方向のデバイスであり、それは、スタンドアロンのデバイスとして使用され得り、または、ロータリー・アッセンブリの中へ容易に一体化され得り、回転式インターフェースを横切る高データ・レート光信号の転送を可能にする。2チャネル式の実施形態が示されて説明されてきたが、3つ以上のチャネルを有する光ファイバー・ロータリー接続も代替例として用いられ得る。
【0040】
ここで図5図7を参照すると、光学的ロータリー接続の第2の実施形態115が提供されている。この実施形態は、光学的ロータリー接続15と同様であるが、2パス式の接続の代わりに、実施形態115は、3パス式の接続を提供する。光ファイバー・ロータリー・ジョイント115は、ハウジングを含み、ハウジングは、静止した接続エレメント118および回転する接続エレメント119を支持しており、接続エレメント118と接続エレメント119との間にロータリー・ジョイントを提供するように構成されており、それは、接続エレメント118または119のうちの少なくとも一方が他方に対して回転することを可能にする。この実施形態では、エレメント118は、一般的に、静止して保持されており、エレメント119は、一般的に、その長手方向軸線x-xの周りに回転することを許容されているが、代替的に、両方のエレメント118および119が、異なる速度でおよび/または異なる方向に、軸線x-xの周りに回転するように構成され得る。別の代替例として、および、さらに下記に説明されているように、接続エレメント119は、静止して保持されるように構成され得り、一方、エレメント118は、一般的に、その長手方向軸線x-xの周りに回転することを許容される。したがって、接続エレメント118および119のうちの一方または両方が、回転可能に装着されており、一方のエレメントが他方のエレメントに対してそのそれぞれの長手方向軸線の周りに回転することができるようになっている。したがって、この実施形態では、接続115は、ロータリー・サイドまたはローター119および静止サイド、ステーター、または本体部118を有するものとして説明されているが、2つのエレメントは、相互交換可能であり、いずれかのサイドが、他方のサイドとして作用することが可能である。
【0041】
接続エレメント118および119は、一般的に、ロータリー・インターフェース120の反対側に位置決めされており、特別に位置決めおよび配向された傾けられたロータリー・ディスク134A、134B、および134Cと、ディスク134A、134B、および134Cによってそれぞれ支持されているコリメーター121、122、123、124、125、および126と、コリメーター121、122、123、124、125、および126へおよびコリメーター121、122、123、124、125、および126から光信号をそれぞれ送信するように構成されている光導波路151A、151B、151C、152A、152B、および152Cとを含む。接続エレメント118および119は、少なくとも3つの経路P10、P20、およびP30を有するマルチパス式の光学的ジョイントを提供し、経路P10、P20、およびP30は、すべて、長手方向軸線x-xに対して横断方向になっており、間接的になっている。
【0042】
図6に示されているように、パスP10は、2つの標準的なGRINレンズ121および124、ならびに、2つのリフレクター165Aおよび166Aを使用しており、一方のリフレクター165Aがウィンドウ167の上に装着された状態になっており、ロータリー・インターフェース120を横切って2つの対向するコリメーター121および124の間でビームを方向付けている。第1の光学パス・チャネルP10は、コリメーター121が静止サイド118のディスク134Aの回転軸線131と一致して配向されるように配置されている。静止サイド118のコリメーター121は、回転サイド119のコリメーター124と対にされている。コリメーター124は、回転サイド119のディスク134Aの上に装着されている。ディスク134Aは、長手方向軸線x-xから傾けられており、ディスク134Aが回転軸線131の周りに回転し、回転軸線131と整合するようになっている。したがって、コリメーター124は、ディスク134Aの中に座っており、そして、ディスク134Aは、環状軸受136Aの中に支持されており、環状軸受136Aは、ローター・サイド119において長手方向回転軸線x-xから角度138Aだけ傾けられている。第1のパスP10のための相手側コリメーター121は、ステーター118の中に座っており、回転軸線131の上に整合するように傾けられている。第1のパスP10のコリメートされたビームは、ステーター118の上のコリメーター121から、ロータリー・インターフェース120を横切って、第3のパス・ウィンドウ169および第2のパス・ウィンドウ168の両方を通って、ウィンドウ167の上に装着されたリフレクター165Aからリフレクター166Aへ、そして、ローター119のディスク134Aの中の相手側コリメーター124へ一方の方向に方向付けられる。第1のパスP10のコリメートされたビームは、ローター119のディスク134Aの中のコリメーター124から、リフレクター166Aからウィンドウ167の上に装着されたリフレクター165Aへ、第2のパス・ウィンドウ168および第3のパス・ウィンドウ169の両方を通って、ロータリー・インターフェース120を横切って、ステーター118の中の相手側コリメーター121へ他方の方向に方向付けられる。したがって、2つのコリメーターの機械的な配置は、それらが回転の間のアライメントを追跡および維持すること、ならびに、光学的な送信のための経路を提供することを可能にする。このティルト・メカニズムを使用することによって、2つのコリメーター121および124は、第2のパスP20または第3のパスP30と干渉することなく、および、追加的な中間リフレクターまたはそれに類するものを必要とすることなく、360度の回転にわたってアライメント状態に維持される。
【0043】
図6に示されているように、パスP20は、2つの標準的なGRINレンズ122および125、ならびに、2つのリフレクター165Bおよび166Bを使用しており、一方のリフレクター165Bがウィンドウ168の上に装着された状態になっており、ロータリー・インターフェース120を横切って2つの対向するコリメーター122および125の間でビームを方向付けている。第2の光学パス・チャネルP20は、コリメーター122が静止サイド118のディスク134Bの回転軸線132と一致して配向されるように配置されている。静止サイド118のコリメーター122は、回転サイド119のコリメーター125と対にされている。コリメーター125は、回転サイド119のディスク134Bの上に装着されている。ディスク134Bは、長手方向軸線x-xから傾けられており、ディスク134Bが回転軸線132の周りに回転し、回転軸線132と整合するようになっている。したがって、コリメーター125は、ディスク134Bの中に座っており、そして、ディスク134Bは、環状軸受136Bの中に支持されており、環状軸受136Bは、ローター・サイド119において長手方向回転軸線x-xから角度138Bだけ傾けられている。第2のパスP20のための相手側コリメーター122は、ステーター118の中に座っており、回転軸線132の上に整合するように傾けられている。第2のパスP20のコリメートされたビームは、ステーター118の上のコリメーター122から、ロータリー・インターフェース120を横切って、第3のパス・ウィンドウ169を通って、ウィンドウ168の上に装着されたリフレクター165Bからリフレクター166Bへ、そして、ローター119のディスク134Bの中の相手側コリメーター125へ一方の方向に方向付けられる。第2のパスP20のコリメートされたビームは、ローター119のディスク134Bの中のコリメーター125から、リフレクター166Bからウィンドウ168の上に装着されたリフレクター165Bへ、第3のパス・ウィンドウ169を通って、ロータリー・インターフェース120を横切って、ステーター118の中の相手側コリメーター122へ他方の方向に方向付けられる。したがって、2つのコリメーターの機械的な配置は、それらが回転の間のアライメントを追跡および維持すること、ならびに、光学的な送信のための経路を提供することを可能にする。このティルト・メカニズムを使用することによって、2つのコリメーター122および125は、第1のパスP10または第3のパスP30と干渉することなく、および、追加的な中間リフレクターまたはそれに類するものを必要とすることなく、360度の回転にわたってアライメント状態に維持される。
【0044】
図7に示されているように、パスP30は、2つの標準的なGRINレンズ123および126、ならびに、2つのリフレクター165Cおよび166Cを使用しており、一方のリフレクター165Cがウィンドウ169の上に装着された状態になっており、ロータリー・インターフェース120を横切って2つの対向するコリメーター123および126の間でビームを方向付けている。第3の光学パス・チャネルP30は、コリメーター123が静止サイド118のディスク133の回転軸線133と一致して配向されるように配置されている。静止サイド118のコリメーター123は、回転サイド119のコリメーター126と対にされている。コリメーター126は、回転サイド119のディスク134Cの上に装着されている。ディスク134Cは、長手方向軸線x-xから傾けられており、ディスク134Cが回転軸線133の周りに回転し、回転軸線132と整合するようになっている。したがって、コリメーター126は、ディスク134Cの中に座っており、そして、ディスク134Cは、環状軸受136Cの中に支持されており、環状軸受136Cは、ローター・サイド119において長手方向回転軸線x-xから角度138Cだけ傾けられている。第3のパスP30のための相手側コリメーター123は、ステーター118の中に座っており、回転軸線133の上に整合するように傾けられている。第3のパスP30のコリメートされたビームは、ステーター118の上のコリメーター123から、ロータリー・インターフェース120を横切って、ウィンドウ169の上に装着されたリフレクター165Cからリフレクター166Cへ、そして、ローター119のディスク134Cの中の相手側コリメーター126へ一方の方向に方向付けられる。第3のパスP30のコリメートされたビームは、ローター119のディスク134Cの中のコリメーター126から、リフレクター166Cからウィンドウ169の上に装着されたリフレクター165Cへ、ロータリー・インターフェース120を横切って、ステーター118の中の相手側コリメーター123へ他方の方向に方向付けられる。したがって、2つのコリメーターの機械的な配置は、それらが回転の間のアライメントを追跡および維持すること、ならびに、光学的な送信のための経路を提供することを可能にする。このティルト・メカニズムを使用することによって、2つのコリメーター123および126は、第2のパスP20または第3のパスP30と干渉することなく、および、追加的な中間リフレクターまたはそれに類するものを必要とすることなく、360度の回転にわたってアライメント状態に維持される。
【0045】
したがって、双方向の3チャネル式または3パス式の光ファイバー・ロータリー・ジョイントが提供される。本実施形態では、すべての3つのパスは、コリメーターとして標準的なGRINレンズを使用している。GRINレンズまたは屈折率分布型レンズは、光ファイバーと連結され、コリメートされたビームを作り出す。しかし、他のビームを方向付けるレンズまたはデバイスも、チャネルのうちの1つまたは複数の中の代替例として使用され得る。
【0046】
したがって、3パス式の光学的ロータリー・ジョイント115が、図6および図7に長手方向の断面で図示されている。示されているように、ローター119は、4つの回転エレメント、すなわち、1次ローテーター・ディスク130と、ウィンドウを保持する傾けられた第1のパス・ディスク134Aと、ウィンドウを保持する傾けられた第2のパス・ディスク134Bと、ウィンドウを保持する傾けられた第3のパス・ディスク134Cとを含む。導波路151A、151B、および151Cは、光学的ロータリー・ジョイント115の回転サイド119に進入するように図示されており、導波路152A、152B、および152Cは、静止サイド118に進入するように図示されている。
【0047】
本体部118は、3つの光学コリメーター121、122、および123を含有しており、3つの光学コリメーター121、122、および123は、一方の端部に装着されており、それぞれ、軸線131、132、および133の上に整合させられている。軸線131、132、および133のいずれも、中心の長手方向軸線x-xに対して平行になっておらず、または、中心の長手方向軸線x-xに一致していない。ローター・サイド119は、3つの光学コリメーター124、125、および126を含有しており、3つの光学コリメーター124、125、および126は、傾けられたディスク134A、134B、および134Cの上に装着されており、傾けられたディスク134A、134B、および134Cは、軸線x-xの周りの1次ローテーター・ディスク130の回転によって、ステーター・サイド118に対して軸線131、132、および133の周りにそれぞれ回転する。光が、コリメーター121、122、および123からそれぞれコリメーター124、125、および126へ発射されて方向付けされるか、または、コリメーター124、125、および126からそれぞれコリメーター121、122、および123へ発射される。こては、3つの双方向光学パスP10、P20、およびP30を提供する。
【0048】
間接的なパスP10は、光学コリメーター121および124を含み、それぞれ、光ファイバー152Aおよび151Aが、エポキシまたは他の手段によってそれぞれのGRINレンズに光学的に整合および取り付けられた状態になっている。コリメーター121は、回転軸線131の上に位置決めされており、第1のリフレクター165Aおよび第2のリフレクター166Aを使用してコリメーター124と整合させられており、第1のリフレクター165Aは、ディスク134Aのウィンドウ167の上に装着されている。
【0049】
間接的なパスP20は、光学コリメーター122および125を含み、それぞれ、光ファイバー152Bおよび151Bが、エポキシまたは他の手段によってそれぞれのGRINレンズに光学的に整合および取り付けられた状態になっている。コリメーター122は、回転軸線132の上に位置決めされており、第1のリフレクター165Bおよび第2のリフレクター166Bを使用してコリメーター125と整合させられており、第1のリフレクター165Bは、ディスク134Bのウィンドウ168の上に装着されている。
【0050】
間接的なパスP30は、光学コリメーター123および126を含み、それぞれ、光ファイバー152Cおよび151Cが、エポキシまたは他の手段によってそれぞれのGRINレンズに光学的に整合および取り付けられた状態になっている。コリメーター123は、回転軸線133の上に位置決めされており、第1のリフレクター165Cおよび第2のリフレクター166Cを使用してコリメーター125と整合させられており、第1のリフレクター165Cは、ディスク134Cのウィンドウ169の上に装着されている。
【0051】
光学的ローター接続エレメント119は、一般的に、1次ローテーター・ディスク130と、傾けられた第1のパス・ディスク134Aと、傾けられた第2のパス・ディスク134Bと、傾けられた第3のパス・ディスク134Cとを含む。1次ローテーター・ディスク130、傾けられた第1のパス・ディスク134A、傾けられた第2のパス・ディスク134B、および傾けられた第3のパス・ディスク134Cは、すべて、リンケージ・ピン156を介して、静止エレメント118に対して一緒に回転する。
【0052】
1次ローテーター・ディスク130は、長手方向軸線x-xの周りに配向された円筒形状の外側表面142Dによって画定された概して円筒形状のリング状の部材である。ステーター118の円筒形状の内側表面145Aと1次ローテーター・ディスク130の円筒形状の外側表面142Dとの間の環状軸受136Dは、1次ローテーター・ディスク130を回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク130がハウジング・ステーター118に対して長手方向軸線x-xの周りに回転するようになっている。示されているように、円筒形状の内側表面145Aおよび1次ローテーター・ディスク130の円筒形状の外側表面142Dは、両方とも、長手方向軸線x-xの周りに配向されている。軸受136Dは、ステーター118の中に中心に位置付けされており、長手方向軸線x-xの周りに配向されている。1次ローテーター・ディスク130は、装着用の凹部158を含み、装着用の凹部158は、ドライブ・ピン156の一方の端部を受け入れている。導波路151A、151B、および151Cは、ローテーター・ディスク130の中の開口部、または、ローテーター・ディスク130の中に中心に位置付けされている貫通ボア147を通過している。
【0053】
傾けられた第1のパス・ディスク134Aは、円筒形状の外側表面142Aおよび円筒形状の内側表面143Aによって画定された概して円筒形状のリング状の部材であり、円筒形状の外側表面142Aおよび円筒形状の内側表面143Aは、両方とも、回転軸線131の周りに配向されている。円筒形状の内側表面143Aは、回転軸線131の周りに配向された、第1のパス・ディスク134Aの中の中心の環状の開口部または貫通ボア150Aを画定している。ハウジング・ステーター118の円筒形状の内側表面141Aと第1のパス・ディスク134Aの円筒形状の外側表面142Aとの間の環状軸受136Aは、第1のパス・ディスク134Aを回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク130がステーター118に対して軸線x-xの周りに回転するときに、第1のパス・ディスク134Aが第1の回転軸線131の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング116の円筒形状の内側表面141A、および、第1のパス・ディスク134Aの円筒形状の外側表面142Aは、両方とも、回転軸線131の周りに配向されている。示されているように、軸受136Aは、ステーター118の角度を付けられた円筒形状のボア141Aの中に座っている。ボア141Aは、ステーター118の円筒形状の内側表面145から角度138Aを付けられており、表面145は、長手方向軸線x-xに対して同心円状に配向された状態になっている。ディスク134Aの傾けられた回転軸線131は、それが長手方向回転軸線x-xに対して角度138Aで軸外になるようになっている。限定するわけではないが、角度138Aは、望まれるユニット寸法に応じて、約1/2度から45度の間にあることが可能であり、好ましくは、約1度から約30度の間にあることが可能である。導波路151A(それは、コリメーター124に取り付けられている)は、ローテーター・ディスク130の中の開口部または貫通ボア147を通過している。
【0054】
第1のパス・ディスク134Aは、ウィンドウ167を支持しており、そして、ウィンドウ167は、リフレクター165Aを支持している。示されているように、ウィンドウ167は、第1のパス・ディスク134Aの中の中心の開口部150Aの左側端部を横切って延在している。リフレクター165Aは、ウィンドウ167の表面の軸線131の上に中心に配向されており、リフレクター166Aと整合させられており、リフレクター166Aは、ディスク134Aの上に開口部150Aおよびウィンドウ167の外側に支持されている。リフレクター166Aは、回転軸線131に対して平行にコリメーター124と光学的に整合させられており、回転軸線131に対して垂直にリフレクター165Aと光学的に整合させられている。コリメーター124は、回転軸線131に対して平行にリフレクター166Aと光学的に整合させられている。開口部150Aおよびウィンドウ167は、コリメーター121およびリフレクター166Aに対して適切な位置にリフレクター165Aを保持しており、したがって、コリメーター121とコリメーター124との間のアライメントを維持する。ディスク134Aは、開口部149Aを含み、ドライブ・ピン156が、開口部149Aを通って延在している。
【0055】
傾けられた第2のパス・ディスク134Bは、円筒形状の外側表面142Bおよび円筒形状の内側表面143Bによって画定された概して円筒形状のリング状の部材であり、円筒形状の外側表面142Bおよび円筒形状の内側表面143Bは、両方とも、回転軸線132の周りに配向されている。円筒形状の内側表面143Bは、回転軸線132の周りに配向された、第2のパス・ディスク134Bの中の中心の環状の開口部または貫通ボア150Bを画定している。ハウジング・ステーター118の円筒形状の内側表面141Bと第2のパス・ディスク134Bの円筒形状の外側表面142Bとの間の環状軸受136Bは、第2のパス・ディスク134Bを回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク130がステーター118に対して軸線x-xの周りに回転するときに、第2のパス・ディスク134Bが第2の回転軸線132の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング116の円筒形状の内側表面141B、および、第2のパス・ディスク134Bの円筒形状の外側表面142Bは、両方とも、回転軸線132の周りに配向されている。示されているように、軸受136Bは、ステーター118の角度を付けられた円筒形状のボア141Bの中に座っている。ボア141Bは、ステーター118の円筒形状の内側表面145から角度138Bを付けられている。ディスク134Bの傾けられた回転軸線132は、それが長手方向回転軸線x-xに対して角度138Bで軸外になるようになっている。限定するわけではないが、角度138Bは、望まれるユニット寸法に応じて、約1/2度から45度の間にあることが可能であり、好ましくは、約1度から約30度の間にあることが可能である。導波路151B(それは、コリメーター125に取り付けられている)は、第1のディスク134Aの中の開口部または貫通ボア147A、および、ローテーター・ディスク130の中の開口部または貫通ボア147を通過している。
【0056】
第2のパス・ディスク134Bは、ウィンドウ168を支持しており、そして、ウィンドウ168は、リフレクター165Bを支持している。示されているように、ウィンドウ168は、第2のパス・ディスク134Bの中の中心の開口部150Bの左側端部を横切って延在している。リフレクター165Bは、ウィンドウ168の表面の軸線132の上に中心に配向されており、リフレクター166Bと整合させられており、リフレクター166Bは、ディスク134Bの上に開口部150Bおよびウィンドウ168の外側に支持されている。リフレクター166Bは、回転軸線132に対して平行にコリメーター125と光学的に整合させられており、回転軸線132に対して垂直にリフレクター165Bと光学的に整合させられている。コリメーター125は、回転軸線132に対して平行にリフレクター166Bと光学的に整合させられている。開口部150Bおよびウィンドウ168は、コリメーター122およびリフレクター166Bに対して適切な位置にリフレクター165Bを保持しており、したがって、コリメーター122とコリメーター125との間のアライメントを維持する。また、開口部150Bおよびウィンドウ168は、コリメーター121からの第1の光学経路P10が通過すること、ならびに、ディスク134Aの上のリフレクター165Aおよびコリメーター124とインターフェース接続することを可能にする。ディスク134Bは、開口部149Bを含み、ドライブ・ピン156が、開口部149Bを通って延在している。
【0057】
傾けられた第3のパス・ディスク134Cは、円筒形状の外側表面142Cおよび円筒形状の内側表面143Cによって画定された概して円筒形状のリング状の部材であり、円筒形状の外側表面142Cおよび円筒形状の内側表面143Cは、両方とも、回転軸線133の周りに配向されている。円筒形状の内側表面143Cは、回転軸線133の周りに配向された、第3のパス・ディスク134Cの中の中心の環状の開口部または貫通ボア150Cを画定している。ハウジング・ステーター118の円筒形状の内側表面141Cと第3のパス・ディスク134Cの円筒形状の外側表面142Cとの間の環状軸受136Cは、第2のパス・ディスク134Cを回転方向に支持しており、1次ローテーター・ディスク130がステーター118に対して軸線x-xの周りに回転するときに、第2のパス・ディスク134Cが第3の回転軸線133の周りに回転するようになっている。示されているように、ハウジング116の円筒形状の内側表面141C、および、第3のパス・ディスク134Cの円筒形状の外側表面142Cは、両方とも、回転軸線133の周りに配向されている。示されているように、軸受136Cは、ステーター118の角度を付けられた円筒形状のボア141Cの中に座っている。ボア141Cは、ステーター118の円筒形状の内側表面145から角度138Cを付けられている。ディスク134Cの傾けられた回転軸線133は、それが長手方向回転軸線x-xに対して角度138Cで軸外になるようになっている。限定するわけではないが、角度138Cは、望まれるユニット寸法に応じて、約1/2度から45度の間にあることが可能であり、好ましくは、約1度から約30度の間にあることが可能である。導波路151C(それは、コリメーター126に取り付けられている)は、第2のディスク134Bの中の開口部または貫通ボア、第1のディスク134Aの中の開口部147A、および、ローテーター・ディスク130の中の開口部または貫通ボア147を通過している。
【0058】
第3のパス・ディスク134Cは、ウィンドウ169を支持しており、そして、ウィンドウ169は、リフレクター165Cを支持している。示されているように、ウィンドウ169は、第3のパス・ディスク134Cの中の中心の開口部150Cの左側端部を横切って延在している。リフレクター165Cは、ウィンドウ169の表面の軸線133の上に中心に配向されており、リフレクター166Cと整合させられており、リフレクター166Cは、ディスク134Cの上に開口部150Cおよびウィンドウ169の外側に支持されている。リフレクター166Cは、回転軸線133に対して平行にコリメーター125と光学的に整合させられており、回転軸線133に対して垂直にリフレクター165Cと光学的に整合させられている。コリメーター126は、回転軸線133に対して平行にリフレクター166Cと光学的に整合させられている。開口部150Cおよびウィンドウ169は、コリメーター123およびリフレクター166Cに対して適切な位置にリフレクター165Cを保持しており、したがって、コリメーター123とコリメーター126との間のアライメントを維持する。また、開口部150Cおよびウィンドウ169は、コリメーター121からの第1の光学経路P10、および、コリメーター122からの第2の光学経路P20が通過すること、ならびに、ディスク134Aの上のリフレクター165Aおよびコリメーター124ならびにディスク134Bの上のリフレクター165Bおよびコリメーター125とそれぞれインターフェース接続することを可能にする。ディスク134は、開口部149Cを含み、ドライブ・ピン156が、開口部149Cを通って延在している。
【0059】
ドライブ・ピン156は、1次ローテーター・ディスク130の回転移動をディスク134A、134B、および134Cに伝達し、1次ローテーター・ディスク130ならびにディスク134A、134B、および134Cが回転方向に連結されるようになっている。ドライブ・ピン156の一方の端部は、ローテーター130の凹部158の中に座っている。ドライブ・ピン156は、ディスク134A、134B、および134Cの中の開口部を通って延在している。ローテーター130がトルク・ピンを介して回転させられるときには、それは、順に、軸線x-xの周りにドライブ・ピン156を回転させ、ドライブ・ピン156は、ディスク134A、134B、および134Cに接触しており、それによって、ローテーター130と同じ方向におよび同じ速度で、ハウジング16および本体部118に対してディスク134A、134B、および134Cのそれぞれを駆動する。本体部118が回転させられており、ローテーター130が固定して保持されているときには、ドライブ・ピン156は、ディスク134A、134B、および134Cを回転しないように維持する。
【0060】
ローテーター130が回転させられるときに、ドライブ・ピン156は、第1のパス・ディスク134Aを駆動し、第1のパス・ディスク134Aは、その自身の2次回転軸線131の周りに回転し、ステーター118の中の角度を付けられたボア141Aに起因して、その全回転にわたって同じ配向に角度138Aだけ傾けられたままになっている。コリメーター124および第1の光学経路P10は、2次回転軸線131の周りに回転するが、コリメーター121に向けて角度138Aだけ傾けられたままになっており、したがって、中心回転軸線x-xの周りにローテーター130の完全360度の角度回転にわたって、コリメーター121とのアライメントを維持している。ローテーター130が回転させられるときに、ドライブ・ピン156は、第2のパス・ディスク134Bを駆動し、第2のパス・ディスク134Bは、その自身の2次回転軸線132の周りに回転し、ステーター118の中の角度を付けられたボア141Bに起因して、その全回転にわたって同じ配向に角度138Bだけ傾けられたままになっている。コリメーター125および第2の光学経路P20は、2次回転軸線132の周りに回転するが、コリメーター122に向けて角度138Bだけ傾けられたままになっており、したがって、中心回転軸線x-xの周りにローテーター130の完全360度の角度回転にわたって、コリメーター122とのアライメントを維持している。ローテーター130が回転させられるときに、ドライブ・ピン156は、第3のパス・ディスク134Cを駆動し、第3のパス・ディスク134Cは、その自身の2次回転軸線133の周りに回転し、ステーター118の中の角度を付けられたボア141Cに起因して、その全回転にわたって同じ配向に角度138Cだけ傾けられたままになっている。コリメーター126および第3の光学経路P30は、2次回転軸線133の周りに回転するが、コリメーター123に向けて角度138Cだけ傾けられたままになっており、したがって、中心回転軸線x-xの周りにローテーター130の完全360度の角度回転にわたって、コリメーター123とのアライメントを維持している。
【0061】
したがって、3つの光ファイバー信号のうちの第1のものP10は、ロータリー・インターフェース120の一方のサイド118において回転軸線131に一致するコリメーター121と、ロータリー・インターフェース120の他方のサイド119において回転軸線131に対して平行のコリメーター124との間で方向付けられており、光学的なカップリングが、2つのミラー165Aおよび166Aの使用によって実現され、軸線131の上からの光のコリメートされたビームを軸線131に対して平行に方向付ける。軸線131は、長手方向軸線x-xに対して平行になっていない。3つの光ファイバー信号のうちの第2のものP20は、ロータリー・インターフェース120の一方のサイド118において回転軸線132に一致するコリメーター122と、ロータリー・インターフェース120の他方のサイド119において回転軸線132に対して平行のコリメーター125との間で方向付けられており、光学的なカップリングが、2つのミラー165Bおよび166Bの使用によって実現され、軸線132の上からの光のコリメートされたビームを軸線132に対して平行に方向付ける。軸線132は、長手方向軸線x-xまたは回転軸線131のいずれに対しても平行になっていない。3つの光ファイバー信号のうちの第3のものP30は、ロータリー・インターフェース120の一方のサイド118において回転軸線133に一致するコリメーター123と、ロータリー・インターフェース120の他方のサイド119において回転軸線133に対して平行のコリメーター126との間で方向付けられており、光学的なカップリングが、2つのミラー165Cおよび166Cの使用によって実現され、軸線133の上からの光のコリメートされたビームを軸線133に対して平行に方向付ける。軸線133は、長手方向軸線x-x、回転軸線131、または回転軸線132のいずれに対しても平行になっていない。したがって、サイド119が軸線x-xの周りにサイド118に対して回転するときには、コリメーター124、125、および126は、異なる非平行の軸線の周りに回転する。光ファイバー・ロータリー・ジョイント115の機械的な構築は、一方のビームのオプティクスを支持する機械的な構造体によって他方のビームが覆い隠されることに起因する著しい損失無しに、光学経路P10、P20、およびP30のいずれかの上でいずれかの方向に信号が送られることを可能にする。
【0062】
他方では、本体部18が回転させられ得り、ローテーター130が固定して保持され得る。この動作において、本体部118が回転するときに、ディスク・ボア141Aの角度138Aは、軸受136Aおよび第1のパス・ディスク134Aを正しい角度138Aに維持し、第1のパス・ディスク134Aの中に位置付けされているコリメーター124と本体部118の中に位置付けされているコリメーター121との間のアライメントを維持しており、ディスク・ボア141Bの角度138Bは、軸受136Bおよび第2のパス・ディスク134Bを正しい角度138Bに維持し、第2のパス・ディスク134Bの中に位置付けされているコリメーター125と本体部118の中に位置付けされているコリメーター122との間のアライメントを維持しており、ディスク・ボア141Cの角度138Cは、軸受136Cおよび第3のパス・ディスク134Cを正しい角度138Cに維持し、第3のパス・ディスク134Cの中に位置付けされているコリメーター126と本体部118の中に位置付けされているおよびコリメーター123との間のアライメントを維持している。ドライブ・ピン156は、第1のパス・ディスク134Aをその自身の回転軸線131の周りに回転しないように停止させ、それにしたがって、回転軸線131は、長手方向軸線x-xの周りで処理し、その光学経路P10は、本体部118が回転するときにコリメーター121が追跡する円形をトレースする。ドライブ・ピン156は、第2のパス・ディスク134Bをその自身の回転軸線132の周りに回転しないように停止させ、それにしたがって、回転軸線132は、長手方向軸線x-xの周りで処理し、その光学経路P20は、本体部118が回転するときにコリメーター122が追跡する円形をトレースする。ドライブ・ピン156は、第3のパス・ディスク134Cをその自身の回転軸線133の周りに回転しないように停止させ、それにしたがって、回転軸線133は、長手方向軸線x-xの周りで処理し、その光学経路P30は、本体部118が回転するときにコリメーター123が追跡する円形をトレースする。したがって、光学経路P10、P20、およびP30は、この代替的な回転構成においても提供される。したがって、光ファイバー・ロータリー・ジョイント115は、ロータリー・ジョイントの内側の3つの光学経路の上で完全な双方向の送信を可能にする。
【0063】
光ファイバー・ロータリー・ジョイント115は、非ギヤ式のコンパクトな3チャネル式の光ファイバー・ロータリー非接触接続を提供する。それは、パッシブで双方向のデバイスであり、それは、スタンドアロンのデバイスとして使用され得り、または、ロータリー・アッセンブリの中へ容易に一体化され得り、回転式インターフェースを横切る高データ・レート光信号の転送を可能にする。3チャネル式の実施形態が示されて説明されてきたが、4つ以上のチャネルを有する光ファイバー・ロータリー接続も代替例として用いられ得る。
【0064】
本発明は、多くの変形例および修正例が作製され得るということを企図する。したがって、改善されたロータリー接続の形態が示されて説明されており、複数の代替例が議論されてきたが、さまざまな追加的な変形例および修正例が、以下の特許請求の範囲によって定義および差別化されているような本発明の範囲を逸脱することなく作製され得るということを当業者は容易に理解することとなる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7