(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-26
(45)【発行日】2023-02-03
(54)【発明の名称】建設機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/26 20060101AFI20230127BHJP
E02F 9/24 20060101ALI20230127BHJP
E02F 9/22 20060101ALI20230127BHJP
B66C 23/88 20060101ALI20230127BHJP
【FI】
E02F9/26 A
E02F9/24 B
E02F9/22 K
B66C23/88 D
(21)【出願番号】P 2019198991
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】穴原 圭一郎
(72)【発明者】
【氏名】萩原 直樹
(72)【発明者】
【氏名】溝口 和彦
【審査官】五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-209074(JP,A)
【文献】特開2016-176289(JP,A)
【文献】特開2006-144349(JP,A)
【文献】特開2017-155491(JP,A)
【文献】特開2018-145604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 3/42- 3/43
E02F 3/84- 3/85
E02F 9/00- 9/28
B66C 23/88
G08B 19/00- 21/24
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
前記車体に取り付けられた作業装置と、
前記車体および前記作業装置を操作するための操作装置と、
前記車体の周囲に存在する障害物を検出する障害物検出センサと、
前記車体および前記作業装置の動作を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記障害物検出センサが前記障害物を検出した場合に、前記操作装置の操作量に基づいた動作を制限する動作制限処理を実行する建設機械において、
前記作業装置に取り付けられた吊り具と、
前記吊り具を用いた吊り作業を行う吊り作業モードに切り替えるモード切替装置と、を備え、
前記コントローラは、
前記吊り作業モードのとき、前記障害物検出センサが前記障害物を検出した場合であっても、
前記モード切替装置が前記吊り作業モードに切り替わっているときには、前記動作制限処理を無効にし、前記操作装置の操作量に応じて前記車体または前記作業装置の動作を制御する
ことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
請求項1に記載の建設機械において、
前記吊り作業モードのときに前記動作制限処理を有効にするための有効化信号を前記コントローラに出力する有効化装置を備え、
前記コントローラは、
前記吊り作業モードのときであっても、前記有効化装置から出力された前記有効化信号が入力された場合には、前記動作制限処理を実行する
ことを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項1に記載の建設機械において、
前記吊り具にかかる荷重を検出する荷重センサと、
前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサと、を備え、
前記コントローラは、
前記吊り作業モードのときであっても、前記荷重センサで検出された荷重値および前記姿勢センサで検出された前記作業装置の姿勢に基づいて、前記吊り具に吊荷が掛けられていないと判定した場合には、前記動作制限処理を実行する
ことを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項3に記載の建設機械において、
前記コントローラには、前記吊り具に前記吊荷が掛けられていない状態であるか否かを判定する判定基準となる判定閾値が記憶され、
前記判定閾値は、前記作業装置の姿勢に応じて変化する値である
ことを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項1に記載の建設機械において、
前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサを備え、
前記コントローラは、
前記吊り作業モードのときであっても、前記姿勢センサで検出された前記作業装置の姿勢に応じて前記動作制限処理を実行する
ことを特徴とする建設機械。
【請求項6】
請求項5に記載の建設機械において、
前記コントローラは、
前記姿勢センサで検出された前記作業装置の姿勢に基づいて、前記吊り具が前記車体の接地面よりも下方に位置すると判定すると、前記吊り作業モードのときであっても、前記動作制限処理を実行する
ことを特徴とする建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーン機能を用いた吊り作業を行うことが可能な建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設機械では、車体の周囲に障害物があると、車体に取り付けられた作業装置を用いて作業を行っている際や車体が前後進する際に、車体や作業装置が障害物に接触してしまう場合がある。例えば、油圧ショベルなどの旋回動作を行う建設機械では、特に旋回動作時や後進時において、運転席に着座したオペレータからはバックミラーやサイドミラーなどを用いても確認しづらい場所があり、その場所に障害物がある場合には、その障害物に車体や作業装置が接触する可能性が高くなる。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、上部旋回体による旋回動作や車体の後進の際に、上部旋回体に対して予め設定される接触防止領域内に障害物が位置し、かつ障害物に接近する方向に動作するように操作具が操作された場合に、操作具の操作に基づく作動を停止して障害物との接触を回避する接触回避制御装置が開示されている。
【0004】
また、油圧ショベルでは、機能の多様化を図るべく、掘削作業の他に、オプション機能としてのクレーン機能(移動式クレーン作業機能と呼ぶこともある)を用いた吊り作業を行うことがあり、接触回避制御装置が搭載された油圧ショベルにおいても、クレーン機能を有するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、クレーン機能を用いた吊り作業を行う際に接触回避制御装置が作動してしまうと、オペレータの意図に反して、動作速度の減速や動作の急停止が行われ、作業装置の先端部に吊り下がっている吊荷が大きく荷ぶれを起こしたり、場合によっては吊り具から吊荷が外れて落下したりすることもある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、オペレータの意図に沿った吊り作業を行うことが可能な建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体に取り付けられた作業装置と、前記車体および前記作業装置を操作するための操作装置と、前記車体の周囲に存在する障害物を検出する障害物検出センサと、前記車体および前記作業装置の動作を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記障害物検出センサが前記障害物を検出した場合に、前記操作装置の操作量に基づいた動作を制限する動作制限処理を実行する建設機械において、前記作業装置に取り付けられた吊り具と、前記吊り具を用いた吊り作業を行う吊り作業モードに切り替えるモード切替装置と、を備え、前記コントローラは、 前記吊り作業モードのとき、前記障害物検出センサが前記障害物を検出した場合であっても、前記モード切替装置が前記吊り作業モードに切り替わっているときには、前記動作制限処理を無効にし、前記操作装置の操作量に応じて前記車体または前記作業装置の動作を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オペレータの意図に沿った吊り作業を行うことができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の各実施形態に係る油圧ショベルの一構成例を示す外観側面図である。
【
図2】
図1に示す油圧ショベルを上方から見た上面図である。
【
図4】第1実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係るコントローラで実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係るコントローラで実行される動作制限処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】第2実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図8】第2実施形態に係るコントローラで実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】第3実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
【
図10】第3実施形態に係るコントローラで実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施形態に係る建設機械の一態様として、クローラ式の油圧ショベルについて説明する。
【0012】
<油圧ショベル1の構成>
まず、油圧ショベル1の構成について、
図1~3を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の各実施形態に係る油圧ショベル1の一構成例を示す外観側面図である。
図2は、
図1に示す油圧ショベル1を上方から見た上面図である。
図3は、旋回モータ30に係る油圧回路図である。
【0014】
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2の上方に旋回装置3を介して旋回可能に設けられた上部旋回体4と、上部旋回体4の前方に取り付けられて掘削作業等を行うフロント作業装置5と、を備えている。
【0015】
下部走行体2は、左右一対のクローラ21L,21Rと、これらのクローラ21L,21Rを回転駆動させるための走行モータ22と、を備えており、走行モータ22の駆動力によりクローラ21L,21Rを地面に接触させた状態で回転させて車体を移動させる。なお、走行モータ22は、クローラ21L,21Rに対応して左右にそれぞれ設けられているが、
図1では左側のクローラ21Lを回転駆動させる走行モータ22のみを示している。また、下部走行体2は必ずしもクローラ式である必要はなく、ホイール式であってもよい。
【0016】
上部旋回体4は、旋回フレーム41と、オペレータが登場する運転室42と、車体が傾倒しないようにフロント作業装置5とのバランスを保つためのカウンタウェイト43と、エンジンや油圧ポンプなどの機器類を内部に収容する機械室44と、燃料タンクなどを内部に収容するタンク室45と、を備えている。
【0017】
旋回フレーム41において、運転室42は前部に、カウンタウェイト43は後部に、機械室44は運転室42とカウンタウェイト43との間に、タンク室45は機械室44の前方であって運転室42の側方に、それぞれ配置されている。油圧ショベル1では、左右方向の中央部分にフロント作業装置5が配置されており、運転室42はフロント作業装置5の左側に、タンク室45はフロント作業装置5を挟んで運転室42の反対側(右側)に、それぞれ配置されている。
【0018】
上部旋回体4は、旋回装置3の旋回モータ30(
図3参照)が回転駆動することにより左右方向に旋回する。具体的には、
図3に示すように、旋回モータ30は、エンジン70により駆動される可変容量型のメインポンプ71に接続されており、メインポンプ71から吐出された作動油が供給されることにより回転駆動する。
【0019】
メインポンプ71と旋回モータ30との間には、メインポンプ71から吐出されて旋回モータ30に供給される作動油の流れ(方向および流量)を制御する方向制御弁72が設けられている。方向制御弁72は、旋回モータ30を正回転させる第1切換位置Lと、旋回モータ30を逆回転させる第2切換位置Rと、メインポンプ71を作動油タンク73に接続してメインポンプ71から吐出された作動油を作動油タンク73に導く中立位置Nと、を有している。方向制御弁72はパイロット式の制御弁であり、左右の油室にパイロット圧油が作用されることにより、第1切換位置L、第2切換位置R、および中立位置Nが切り換わる。
【0020】
方向制御弁72に作用するパイロット圧油は、エンジン70により駆動されるパイロットポンプ74から吐出され、操作レバー420の操作量に応じて減圧されて生成される。
図3において操作レバー420を左方向に倒した場合、その操作量に応じたパイロット圧油が生成され、生成されたパイロット圧油が第1パイロット管路701に導かれて方向制御弁72の左油室に作用する。これにより、方向制御弁72が第1切換位置Lに切り換わって旋回モータ30が正回転し、上部旋回体4は左方向に旋回する。
【0021】
他方、
図3において操作レバー420を右方向に倒した場合、その操作量に応じたパイロット圧油が生成され、生成されたパイロット圧油が第2パイロット管路702に導かれて方向制御弁72の右油室に作用する。これにより、方向制御弁72が第2切換位置Rに切り換わって旋回モータ30が逆回転し、上部旋回体4は右方向に旋回する。
【0022】
フロント作業装置5は、
図1に示すように、基端部が旋回フレーム41に回動可能に取り付けられたブーム51と、ブーム51の先端部に回動可能に取り付けられたアーム52と、アーム52の先端部に回動可能に取り付けられたバケット53と、を備えている。
【0023】
また、フロント作業装置5は、旋回フレーム41とブーム51とを連結してブーム51を駆動する一対のブームシリンダ510L,510Rと、ブーム51とアーム52とを連結してアーム52を駆動するアームシリンダ520と、アーム52とバケット53とを連結してバケット53を駆動するバケットシリンダ530と、これらの各シリンダ510L,510R,520,530へ作動油を導くための複数の配管(不図示)と、を備えている。
【0024】
具体的には、ブームシリンダ510L,510Rは、ロッドを伸縮させることにより、上部旋回体4に対してブーム51を上下方向に回動(俯仰)させる。アームシリンダ520は、ロッドを伸縮させることにより、アーム52をブーム51に対して前後方向に回動させる。バケットシリンダ530は、ロッドを伸縮させることにより、バケット53をアーム52に対して前後方向に回動させる。
【0025】
バケット53は、土砂等の荷を掬い上げて所定の位置に荷を下ろすものである。このバケット53は、例えば、木材や岩石、廃棄物等を掴むグラップルや、岩盤を掘削するブレーカ等のアタッチメントに変更することが可能である。これにより、油圧ショベル1は、作業内容に適したアタッチメントを用いて、掘削や破砕等を含む様々な作業を行うことができる。
【0026】
さらに、油圧ショベル1では、移動式クレーン作業機能を用いた吊り作業を行うことが可能であり、
図1に示すように、バケット53には、荷を吊り下げるための吊り具としてのフック53Aがアーム52との連結部側に取り付けられている。吊り作業は、バケット53をチルトさせた状態で行われ、この状態において、フック53Aは下側に向かって突出する(
図1に示す状態)。フック53Aを格納する際には、バケット53との接続部を回転中心としてアーム52側に回動させる。
【0027】
油圧ショベル1は旋回動作を行うことが特徴であるが、運転室42内に設けられた運転席に着座したオペレータからは、バックミラーやサイドミラーなどを用いても確認しづらい場所がどうしても出てきてしまい、その場所に障害物(例えば、油圧ショベル1の周囲にいる作業員や、油圧ショベル1とは異なる別の車両など)がある場合には、その障害物に油圧ショベル1が接触する可能性がある。
【0028】
例えば、上部旋回体4が旋回する場合、カウンタウェイト43の後端が通る軌跡は、
図2に示す軌跡Xとなる。軌跡Xで囲まれた領域は、旋回動作時においてオペレータからは見えにくく、もしこの軌跡Xで囲まれた領域内に障害物が位置していると、旋回する上部旋回体4が障害物に接触してしまう。
【0029】
上部旋回体4には、カウンタウェイト43の後端側の上部に後方カメラ61が、機械室44の左側の上部に左方カメラ62が、機械室44の右側の上部に右方カメラ63が、それぞれ取り付けられており、これら後方カメラ61、左方カメラ62、および右方カメラ63が車体の周囲に存在する障害物を検出している。後方カメラ61、左方カメラ62、および右方カメラ63はそれぞれ障害物検出センサの一態様としてのステレオカメラであるが、必ずしもステレオカメラである必要はなく、他に例えば、ミリ波センサや赤外線センサなどであってもよい。なお、
図1では、後方カメラ61および左方カメラ62のみを示している。
【0030】
油圧ショベル1では、軌跡Xで囲まれた領域を車体との接触領域として車体に対して予め設定しておき、後方カメラ61、左方カメラ62、または右方カメラ63で検出された障害物がこの設定領域内に位置し、かつ上部旋回体4の旋回方向が障害物に近づく方向である場合には、旋回動作を制限(減速または停止)して障害物との接触を回避する接触回避制御システムが採用されている。
【0031】
図3に示すように、第1パイロット管路701上には、後述する各実施形態に係るコントローラ8,8A,8Bから出力された制限指令信号に基づいて第1パイロット管路701に導かれたパイロット圧油を減圧する第1電磁減圧弁751が設けられている。また、第1電磁減圧弁751の下流側(第1電磁減圧弁751と方向制御弁72との間)には、方向制御弁72の左油室に作用する圧力を検出する第1圧力センサ761が設けられている。
【0032】
同様にして、第2パイロット管路702上には、コントローラ8,8A,8Bから出力された制限指令信号に基づいて第2パイロット管路702に導かれたパイロット圧油を減圧する第2電磁減圧弁752が設けられている。また、第2電磁減圧弁752の下流側(第2電磁減圧弁752と方向制御弁72との間)には、第2電磁減圧弁752の右油室に作用する圧力を検出する第2圧力センサ762が設けられている。
【0033】
接触回避制御システムが作動して第1電磁減圧弁751および第2電磁減圧弁752が駆動することにより、方向制御弁72は、操作レバー420の操作にかかわらず中立位置Nに切り換わる。これにより、メインポンプ71から吐出された作動油は旋回モータ30に供給されずに作動油タンク73に戻るため、油圧ショベル1の旋回動作が強制的に停止される。したがって、コントローラ8,8A,8Bから第1電磁減圧弁751および第2電磁減圧弁752に対して出力される指令信号に基づいて、油圧ショベル1における接触回避制御システムの有効と無効とが切り替わる。
【0034】
以下、各実施形態に係るコントローラ8,8A,8Bの機能構成について説明する。コントローラ8,8A,8Bでは、油圧ショベル1の旋回動作時に限らず、車体の前後進時やフロント作業装置5の動作時においても接触回避制御が行われるが、処理の流れは同様であるため、旋回動作時を例に挙げて他の動作時については説明を割愛する。なお、例えば車体の前後進時であれば、車体の前端部から前方に1mまでの範囲、もしくは車体の後端部から後方に1mまでの範囲が、車体との接触領域としてコントローラ8,8A,8Bに記憶されている。
【0035】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るコントローラ8について、
図4~6を参照して説明する。
【0036】
(コントローラ8の構成)
まず、コントローラ8の構成について、
図4を参照して説明する。
【0037】
図4は、第1実施形態に係るコントローラ8が有する機能を示す機能ブロック図である。
【0038】
コントローラ8は、CPU、RAM、ROM、HDD、入力I/F、および出力I/Fがバスを介して互いに接続されて構成される。そして、モード切替スイッチ64や有効化スイッチ65といった各種の操作装置、および第1圧力センサ761および第2圧力センサ762、ならびに後方カメラ61、左方カメラ62、および右方カメラ63といった各種のセンサ等が入力I/Fに接続され、第1電磁減圧弁751および第2電磁減圧弁752が出力I/Fに接続されている。
【0039】
モード切替スイッチ64は、運転室42内に設けられており、フック53Aを用いた吊り作業を行う際にオペレータにより操作される。このモード切替スイッチ64は、フック53Aを用いた吊り作業を行う吊り作業モードに切り替えるモード切替装置に相当し、コントローラ8に切替信号を出力する。なお、モード切替スイッチ64は、必ずしも運転室42内に設けられている必要はなく、例えばフック53Aに取り付けられていてもよい。
【0040】
また、有効化スイッチ65は、運転室42内に設けられており、吊り作業モードのときにコントローラ8内で実行される動作制限処理を有効にするための有効化信号を出力する有効化装置に相当する。なお、コントローラ8内で実行される動作制限処理の具体的な内容については、後述する。
【0041】
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD若しくは光学ディスク等の記録媒体に格納された制御プログラム(ソフトウェア)をCPUが読み出してRAM上に展開し、展開された制御プログラムを実行することにより、制御プログラムとハードウェアとが協働して、コントローラ8の機能を実現する。
【0042】
なお、本実施形態では、コントローラ8をソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成されるコンピュータとして説明しているが、これに限らず、例えば他のコンピュータの構成の一例として、油圧ショベル1の側で実行される制御プログラムの機能を実現する集積回路を用いてもよい。
【0043】
コントローラ8は、データ取得部80と、演算部81と、旋回状態判定部82と、位置判定部83と、記憶部84と、動作制限部85と、無効処理部86と、有効化処理部87と、を含む。
【0044】
データ取得部80は、モード切替スイッチ64から出力された切替信号、有効化スイッチ65から出力された有効化信号、後方カメラ61、左方カメラ62、および右方カメラ63で検出された障害物、ならびに第1圧力センサ761および第2圧力センサ762で検出されたパイロット圧に関するデータをそれぞれ取得する。
【0045】
演算部81は、データ取得部80で取得された障害物に関するデータに基づいて、車体から障害物までの距離および車体に対する障害物の方位を演算する。なお、このような車体と障害物との位置関係についての演算は、必ずしもコントローラ8側で行う必要はなく、後方カメラ61、左方カメラ62、および右方カメラ63側で演算を行った上で、演算結果に係るデータをコントローラ8に出力してもよい。
【0046】
旋回状態判定部82は、データ取得部80で取得されたパイロット圧および演算部81で演算された車体に対する障害物の方位に基づいて、操作レバー420(
図3参照)の操作が障害物に近づく方向であるか否かを判定する。
【0047】
位置判定部83は、演算部81で演算された車体から障害物までの距離に基づいて、障害物が軌跡Xで囲まれた領域(
図2参照)内に位置しているか否かを判定する。なお、軌跡Xで囲まれた領域、すなわち障害物の車体との接触領域については、記憶部84に予め記憶されている。
【0048】
動作制限部85は、旋回状態判定部82において操作レバー420の操作が障害物に近づく方向であると判定され、かつ位置判定部83において障害物が軌跡Xで囲まれた領域内に位置していると判定された場合に、第1電磁減圧弁751および第2電磁減圧弁752のそれぞれに対して、操作レバー420の操作量に基づいた動作を制限する動作制限信号を出力する(動作制限処理の実行)。
【0049】
無効処理部86は、データ取得部80でモード切替スイッチ64からの切替信号が取得された場合、すなわち吊り作業モードのときに、動作制限部85による動作制限処理を無効にする(無効処理の実行)。よって、データ取得部80でモード切替スイッチ64からの切替信号が取得されると、旋回状態判定部82において操作レバー420の操作が障害物に近づく方向であると判定され、かつ位置判定部83において障害物が軌跡Xで囲まれた領域内に位置していると判定された場合であっても、動作制限部85は動作制限処理を実行しない。
【0050】
有効化処理部87は、データ取得部80で有効化スイッチ65からの有効化信号が取得された場合に、無効処理部86による無効処理を解除して、動作制限部85による動作制限処理を有効にする。すなわち、データ取得部80で有効化スイッチ65からの有効化信号が取得されると、モード切替スイッチ64からの切替信号が取得されていた場合であっても、無効処理部86は無効処理を実行しないため、動作制限部85が動作制限処理を実行することになる。
【0051】
(コントローラ8内での処理)
次に、コントローラ8内で実行される具体的な処理の流れについて、
図5および
図6を参照して説明する。
【0052】
図5は、第1実施形態に係るコントローラ8で実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
図6は、第1実施形態に係るコントローラ8で実行される動作制限処理(ステップS803)の流れを示すフローチャートである。
【0053】
図5に示すように、まず、コントローラ8は、データ取得部80でモード切替スイッチ64からの切替信号が取得された否か、すなわち吊り作業モードであるか否かを判定する(ステップS801)。
【0054】
ステップS801において吊り作業モードであると判定された場合(ステップS801/YES)、続いてデータ取得部80で有効化スイッチ65からの有効化信号が取得されたか否か、すなわち有効化スイッチ65がONされたか否かを判定する(ステップS802)。一方、ステップS801において吊り作業モードでないと判定された場合(ステップS801/NO)、動作制限部85による動作制限処理に進んで(ステップS803)、コントローラ8内での処理が終了する。
【0055】
ステップS802において有効化スイッチ65がONされたと判定された場合(ステップS802/YES)、有効化処理部87によって無効処理部86による無効処理が解除されるため、動作制限部85による動作制限処理に進んで(ステップS803)、コントローラ8内での処理が終了する。
【0056】
一方、ステップS802において有効化スイッチ65がONされていない(有効化スイッチ65がOFFのままである)と判定された場合(ステップS802/NO)、無効処理部86による無効処理(動作制限処理の無効化)に進んで(ステップS804)、コントローラ8内での処理が終了する。これにより、コントローラ8は、操作レバー420の操作量に応じて旋回動作を制御する。
【0057】
図6に示すように、動作制限処理(ステップS803)では、まず、コントローラ8は、データ取得部80で障害物に関するデータが取得されたか否か、すなわち後方カメラ61、左方カメラ62、もしくは右方カメラ63で障害物が検出されたか否かを判定する(ステップS831)。
【0058】
ステップS831において障害物が検出されたと判定された場合(ステップS831/YES)、演算部81は、障害物の車体からの距離および車体に対する障害物の方位を演算する(ステップS832)。
【0059】
次に、位置判定部83は、ステップS832における演算結果に基づいて、障害物が車体との接触領域(軌跡Xで囲まれた領域)内に位置しているか否かを判定する(ステップS833)。
【0060】
ステップS833において障害物が車体との接触領域内に位置していると判定された場合(ステップS833/YES)、続いて、旋回状態判定部82は、データ取得部80で取得されたパイロット圧および演算部81における演算結果に基づいて、油圧ショベル1の旋回方向が障害物に近づく方向か否かを判定する(ステップS834)。
【0061】
ステップS834において油圧ショベル1の旋回方向が障害物に近づく方向であると判定された場合(ステップS834/YES)、動作制限部85は、第1電磁減圧弁751および第2電磁減圧弁752のそれぞれに対して動作制限信号を出力して(ステップS835)、コントローラ8内での動作制限処理が終了する。これにより、操作レバー420の操作量に基づいた旋回動作が制限される。
【0062】
一方、ステップS831において障害物が検出されていないと判定された場合(ステップS831/NO)、ステップS833において障害物が接触領域内に位置していないと判定された場合(ステップS833/NO)、およびステップS834において油圧ショベル1の旋回方向が障害物に近づく方向でない、すなわち、障害物から遠ざかる方向であると判定された場合(ステップS834/NO)はいずれも、動作制限部85による動作制限は行われずにコントローラ8内での動作制限処理が終了する。したがって、操作レバー420の操作量に基づいた旋回動作が行われる。
【0063】
このように、油圧ショベル1において、吊り作業モードで有効化スイッチ65がONされていない場合には、無効処理部86によって動作制限部85による動作制限処理が無効とされるため、接触回避制御システムが作動せず、操作レバー420の操作量に基づいた旋回動作が行われる。これにより、吊り作業中において、接触回避制御システムが作動することにより旋回速度が減速または旋回動作が急停止して、フック53Aに吊り下がっている吊荷が大きく荷ぶれを起こしたり、フック53Aから吊荷が外れて落下したりするといった事態の防止を図り、オペレータは意図した吊り操作を安心して行うことができる。
【0064】
また、本実施形態では、吊り作業モードにおいても、オペレータが有効化スイッチ65をONにすることにより無効処理部86による無効処理を解除して、動作制限部85に動作制限処理を実行させることができる。このように、吊り作業モードであっても動作制限処理を実行する場合とは、吊り作業中であっても接触回避制御システムを作動させた方が好ましい場合、例えば、フック53Aから吊荷を外した後(フック53Aに吊荷が掛けられていない場合)や、深堀りの作業現場など、油圧ショベル1が設置されている面に対して吊荷が地下深くにある場合が想定される。
【0065】
なお、吊り作業モードのときであっても無効処理に進まずに動作制限処理に進む場合の条件としては、オペレータの手動によって有効化スイッチ65をONにする他、いくつかの方法が考えられるため、第2実施形態および第3実施形態において説明する。
【0066】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るコントローラ8Aの構成について、
図7および
図8を参照して説明する。なお、
図7および
図8において、第1実施形態に係るコントローラ8について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。なお、以下、第3実施形態についても同様とする。
【0067】
図7は、第2実施形態に係るコントローラ8Aが有する機能を示す機能ブロック図である。
図8は、第2実施形態に係るコントローラ8Aで実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
【0068】
本実施形態に係るコントローラ8Aは、
図7に示すように、吊荷有無判定部88を含む。吊荷有無判定部88は、フック53Aにかかる荷重を検出する荷重センサ66で検出された荷重値と、上部旋回体4に対するブーム51の角度を検出するブーム角度センサ67、ブーム51に対するアーム52の角度を検出するアーム角度センサ68、およびアーム52に対するバケット53の角度を検出するバケット角度センサ69のそれぞれで検出された角度と、に基づいて、フック53Aに吊荷が掛けられていない状態であるか否かを判定する。
【0069】
荷重センサ66は、例えばブームシリンダ510L,510Rのボトム圧を検出することにより、フック53Aにかかる荷重(吊荷の重さ)を検出する。ブーム角度センサ67、アーム角度センサ68、およびバケット角度センサ69はそれぞれ、フロント作業装置5の姿勢を検出する姿勢センサに相当する。
【0070】
記憶部84Aには、フック53Aに吊荷が掛けられていない状態であるか否かの判定基準となる判定閾値が記憶されている。この判定閾値は、フロント作業装置5の姿勢、具体的には、油圧ショベル1の作業半径(上部旋回体4の旋回中心からバケット53の所定位置までの長さ)と、フロント作業装置5の高さと、に応じて変化する値である。なお、判定閾値は、必ずしもフロント作業装置5の姿勢に応じて変化する値でなくとも良く、フロント作業装置5の姿勢にかかわらず一定値に設定しておいてもよい。また、判定閾値は、車体の前部と後部(カウンタウェイト43)とのバランスを考慮して設定されるため、カウンタウェイト43の重さごと、すなわち油圧ショベル1の機種ごとに異なる場合がある。
【0071】
図8に示すように、ステップS801において吊り作業モードであると判定されると(ステップS801/YES)、データ取得部80Aは、荷重センサ66で検出された荷重値、ブーム角度センサ67で検出されたブーム角度、アーム角度センサ68で検出されたアーム角度、およびバケット角度センサ69で検出されたバケット角度をそれぞれ取得する(ステップS805)。
【0072】
次に、吊荷有無判定部88は、データ取得部80で取得された荷重値が、記憶部84Aに記憶されている判定閾値以下であるか否かを判定することにより、フック53Aに吊荷が掛けられていない状態であるか否かを判定する(ステップS806)。
【0073】
ステップS806においてフック53Aに吊荷が掛けられていない状態であると判定された場合(ステップS806/YES)、動作制限部85による動作制限処理に進む(ステップS803)。この場合、コントローラ8Aは、吊り作業モードであっても、動作制限処理を実行する。
【0074】
一方、ステップS806においてフック53Aに吊荷が掛けられている状態であると判定された場合(ステップS806/NO)、無効処理部86による無効処理に進む(ステップS804)。この場合、コントローラ8Aは、操作レバー420の操作量に応じて旋回動作を制御する。
【0075】
このように、油圧ショベル1が吊り作業中であっても、フック53Aに吊荷が掛けられていない状態では、動作制限処理を実行しても吊荷が荷ぶれを起こすことはないため、動作制限処理を有効にして接触回避制御システムを作動させ、操作レバー420の操作量に基づいた旋回動作を制限することができる。
【0076】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るコントローラ8Bの構成について、
図9および
図10を参照して説明する。
【0077】
図9は、第3実施形態に係るコントローラ8Bが有する機能を示す機能ブロック図である。
図10は、第3実施形態に係るコントローラ8Bで実行される全体処理の流れを示すフローチャートである。
【0078】
本実施形態に係るコントローラ8Bは、第2実施形態における吊荷有無判定部88に代えて、
図9に示すように、作業状態判定部89を含む。作業状態判定部89は、車体に搭載された水準器66Aで検出された車体の傾斜角度、ブーム角度センサ67で検出されたブーム角度、アーム角度センサ68で検出されたアーム角度、およびバケット角度センサ69で検出されたバケット角度に基づいて、フロント作業装置5の姿勢を判定する。
【0079】
具体的には、無効処理部86による無効処理を解除して動作制限部85による動作制限処理を有効にする場合のフロント作業装置5の姿勢を有効化閾値として記憶部84Bに記憶させておく。作業状態判定部89は、データ取得部80Bで取得された車体の傾斜角度、ブーム角度、アーム角度、およびバケット角度から演算された、車体に対するフロント作業装置5の姿勢と、有効化閾値とを比較する。この有効化閾値は、例えば、フック53Aが油圧ショベル1の車体の接地面よりも下方に位置する場合の値など、作業現場の状況に合わせて任意に設定することが可能である。
【0080】
図10に示すように、ステップS801において吊り作業モードであると判定されると(ステップS801/YES)、データ取得部80Bは、水準器66Aで検出された車体の傾斜角度、ブーム角度センサ67で検出されたブーム角度、アーム角度センサ68で検出されたアーム角度、およびバケット角度センサ69で検出されたバケット角度をそれぞれ取得する(ステップS807)。
【0081】
次に、作業状態判定部89は、ステップS807で取得されたそれぞれのデータに基づいて演算された、車体に対するフロント作業装置5の姿勢と、有効化閾値とを比較して、例えば、フック53Aが車体の接地面よりも下方に位置しているか否かを判定する(ステップS808)。
【0082】
ステップS808においてフック53Aが車体の接地面よりも下方に位置していると判定された場合(ステップS808/YES)、動作制限部85による動作制限処理に進む(ステップS803)。一方、ステップS808においてフック53Aが車体の接地面よりも下方に位置していないと判定された場合(ステップS808/NO)、無効処理部86による無効処理に進む(ステップS804)。
【0083】
フック53Aが車体の接地面よりも下方に位置している場合、例えば深堀りの作業現場などにおいては、油圧ショベル1の吊り作業中に動作制限処理を実行して吊荷が荷ぶれを起こしたとしても、車体の周囲にいる作業員に吊荷が衝突するおそれはないため、吊り作業モードであっても、動作制限処理を有効にした方が好ましい。このように、本実施形態では、オペレータは、油圧ショベル1が吊り作業中であっても、フロント作業装置5の姿勢に応じて動作制限処理を実行させることができ、任意に接触回避制御システムを作動させることができる。
【0084】
なお、本実施形態では、コントローラ8Bは、水準器66Aで検出された車体の傾斜角度、ブーム角度センサ67で検出されたブーム角度、アーム角度センサ68で検出されたアーム角度、およびバケット角度センサ69で検出されたバケット角度に基づいて、フロント作業装置5の姿勢(フック53Aの位置)を演算していたが、必ずしも水準器66Aで検出される車体の傾斜角度は演算パラメータとして必要なく、水準器66Aで検出された車体の傾斜角度を用いずに、ブーム角度センサ67で検出されたブーム角度、アーム角度センサ68で検出されたアーム角度、およびバケット角度センサ69で検出されたバケット角度のみに基づいて、フロント作業装置5の姿勢を演算してもよい。
【0085】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0086】
例えば、上記実施形態では、建設機械の一態様として油圧ショベル1について説明したが、これに限らず、他の建設機械についても本発明を適用することが可能である。
【0087】
また、上記実施形態では、油圧ショベル1の旋回動作時を例に挙げて説明したが、これに限らず、車体の前後進時やフロント作業装置5の動作時など、油圧ショベル1の様々な動作時において本発明を適用することが可能である。
【0088】
また、上記実施形態では、コントローラ8,8A,8Bは、吊り作業モードのとき、無効処理部86が動作制限部85による動作制限処理を無効にし、操作レバー420の操作量に応じて旋回動作を制御していたが、これに限らず、例えば、吊り作業モードのときは、動作制限部85がそもそも動作制限処理を実行しない(動作制限処理を有効化させない)ようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、コントローラ8,8A,8Bは、有効化処理部87を含んでいたが、必ずしも有効化処理部87を含んでいる必要はなく、少なくともモード切替スイッチ64からの切替信号が取得された場合、すなわち吊り作業モードのとき、動作制限処理を実行せずに、操作レバー420の操作量に応じて旋回動作を制御すればよい。
【符号の説明】
【0090】
1:油圧ショベル(建設機械)
2:下部走行体(車体)
4:上部旋回体(車体)
5:フロント作業装置(作業装置)
8,8A,8B:コントローラ
53A:フック(吊り具)
61:後方カメラ(障害物検出センサ)
62:左方カメラ(障害物検出センサ)
63:右方カメラ(障害物検出センサ)
64:モード切替スイッチ(モード切替装置)
65:有効化スイッチ(有効化装置)
66:荷重センサ
67:ブーム角度センサ(姿勢センサ)
68:アーム角度センサ(姿勢センサ)
69:バケット角度センサ(姿勢センサ)
420:操作レバー(操作装置)