(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-27
(45)【発行日】2023-02-06
(54)【発明の名称】通貨収納装置および通貨管理システム
(51)【国際特許分類】
G07D 1/00 20060101AFI20230130BHJP
G07D 9/00 20060101ALI20230130BHJP
【FI】
G07D1/00 401
G07D9/00 A
(21)【出願番号】P 2019115288
(22)【出願日】2019-06-21
【審査請求日】2021-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000116079
【氏名又は名称】ローレルバンクマシン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】500267170
【氏名又は名称】ローレル機械株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】500265501
【氏名又は名称】ローレル精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】瀬川 克彦
(72)【発明者】
【氏名】藤田 陽子
【審査官】葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-008601(JP,A)
【文献】特開2018-060351(JP,A)
【文献】特開平08-038732(JP,A)
【文献】特開2017-151912(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0249795(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 1/00- 3/16
G07D 9/00-13/00
G07F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨包装機により所定枚数のバラ硬貨を包装した包装硬貨を受け入れる開口部を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、
前記包装硬貨を収納する収納部と、
前記開口部から前記収納部への前記
包装硬貨の収納を制御する収納制御部と
、
前記硬貨包装機により包装される前のバラ硬貨を収容する容器に関連付けられた記憶媒体から前記容器を識別する容器識別情報を読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた前記容器識別情報に関連付けて前記収納制御部による前記
包装硬貨の収納に関する情報を記録する記録部と
、
前記読取部により読み取られた前記容器識別情報に関連付けられたバラ硬貨の金種と当該装置に収納可能な包装硬貨の金種とを比較する比較部と
を備える通貨収納装置。
【請求項2】
前記記録部は、前記収納に関する情報として、収納された前記
包装硬貨の量、前記
包装硬貨の収納時刻、および収納処理を実行した作業者を識別する作業者識別情報の少なくとも1つを記録する
請求項1に記載の通貨収納装置。
【請求項3】
読み取られた前記容器識別情報に関連付けられた前記容器に収容された前記
包装硬貨の量を取得する収容通貨量取得部と、
前記収納制御部によって収納された前記
包装硬貨の量
に基づくバラ硬貨の量と、取得された前記容器に収容された前記
バラ硬貨の量とが異なる場合に、前記
バラ硬貨の量が異なる旨を報知する報知部と
を備える請求項1または請求項2に記載の通貨収納装置。
【請求項4】
前記収納制御部は、前記容器識別情報が読み取られるまで、前記
包装硬貨の受け入れを禁止する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の通貨収納装置。
【請求項5】
前記収納制御部は、読み取られた前記容器識別情報に基づいて、前記
包装硬貨の受け入れ可否を判定する
請求項4に記載の通貨収納装置。
【請求項6】
前記記録部は、読み取られた前記容器識別情報に関連付けて、さらに前記
バラ硬貨の回収元に関する情報を記録する
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の通貨収納装置。
【請求項7】
前記収納制御部は、前記比較部において前記容器識別情報に関連付けられたバラ硬貨の金種と当該装置に収納可能な包装硬貨の金種とが一致する場合にのみ、前記開口部から包装硬貨を受け入れ可能になる
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の通貨収納装置。
【請求項8】
バラ硬貨を収容する容器と、
前記容器に取り付けられ、前記容器を識別する容器識別情報を記憶する記憶媒体と、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の通貨収納装置と
を備える通貨管理システム。
【請求項9】
前記容器からバラ硬貨を受け入れ、前記バラ硬貨を包装することで包装硬貨を生成する硬貨包装機をさらに備え、
前記通貨収納装置は、前記包装硬貨を収納する
請求項8に記載の通貨管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒金などの現金通貨を収容する通貨収納装置および通貨処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現金通貨を受け入れ、受け入れられた現金通貨について所定の処理を自動的に実行する通貨処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通貨処理装置によって処理された現金通貨は、硬貨袋等の容器に収容されて、作業者によって金庫室などの安全が保障される空間に運搬され、保管される。また保管された現金通貨を通貨処理装置に処理させる場合、作業者は金庫室から通貨処理装置まで硬貨袋を運搬し、硬貨袋に収容された現金通貨を通貨処理装置に投入する必要がある。また、作業者は、硬貨袋に収容された現金通貨が適正に処理されるかを管理する必要がある。
本発明の目的は、現金通貨の処理に係る作業者の負荷を低減することができる通貨収納装置および通貨処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、通貨収納装置は、硬貨包装機により所定枚数のバラ硬貨を包装した包装硬貨を受け入れる開口部を有する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、前記包装硬貨を収納する収納部と、前記開口部から前記収納部への前記包装硬貨の収納を制御する収納制御部と、前記硬貨包装機により包装される前のバラ硬貨を収容する容器に関連付けられた記憶媒体から前記容器を識別する容器識別情報を読み取る読取部と、読み取られた前記容器識別情報に関連付けて前記収納制御部による前記包装硬貨の収納に関する情報を記録する記録部と、前記読取部により読み取られた前記容器識別情報に関連付けられたバラ硬貨の金種と当該装置に収納可能な包装硬貨の金種とを比較する比較部とを備える。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る通貨収納装置において、前記記録部は、前記収納に関する情報として、収納された前記現金通貨の量、前記現金通貨の収納時刻、および前記収納処理を実行した作業者を識別する作業者識別情報の少なくとも1つを記録するものであってよい。
【0007】
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る通貨収納装置が、読み取られた前記容器識別情報に関連付けられた前記容器に収容された前記現金通貨の量を取得する収容通貨量取得部と、前記収納制御部によって収納された前記現金通貨の量と、取得された前記容器に収容された前記現金通貨の量とが異なる場合に、前記現金通貨の量が異なる旨を報知する報知部とを備えるものであってよい。
【0008】
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る通貨収納装置において、前記収納制御部は、前記容器識別情報が読み取られるまで、前記現金通貨の受け入れを禁止するものであってよい。
【0009】
本発明の第5の態様によれば、第4の態様に係る通貨収納装置において、前記収納制御部は、読み取られた前記容器識別情報に基づいて、前記現金通貨の受け入れ可否を判定するものであってよい。
【0010】
本発明の第6の態様によれば、第1から第5の何れかの態様に係る通貨収納装置において、前記記録部は、読み取られた前記容器識別情報に関連付けて、さらに前記現金通貨の回収元に関する情報を記録するものであってよい。
【0011】
本発明の第7の態様によれば、第1から第6の何れかの態様に係る通貨収納装置において、前記容器は、バラ硬貨を収容する硬貨袋であり、前記収納部は、硬貨包装機によって前記バラ硬貨が包装された包装硬貨を収納するものであってよい。
【0012】
本発明の第8の態様によれば、通貨管理システムは、現金通貨を収容する容器と、前記容器に取り付けられ、前記容器を識別する容器識別情報を記憶する記憶媒体と、第1から第7の何れかの態様に係る通貨収納装置とを備える。
【0013】
本発明の第9の態様によれば、第8の態様に係る通貨管理システムが、前記容器からバラ硬貨を受け入れ、前記バラ硬貨を包装することで包装硬貨を生成する硬貨包装機をさらに備え、前記通貨収納装置は、前記包装硬貨を収納するものであってよい。
【発明の効果】
【0014】
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、通貨管理システムは、現金通貨の処理にあたって作業者の負荷を低減し、現金通貨を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1の実施形態に係る硬貨管理システムの構成を示す概略図である。
【
図2】第1の実施形態に係る棒金収納装置の外観を示す斜視図である。
【
図3】第1の実施形態に係る棒金収納装置の内部構成を示す側面断面図である。
【
図4】棒金収納装置の制御部の構成を示す概略ブロック図である。
【
図5】第1の実施形態に係る棒金収納装置の動作を示すフローチャートである。
【
図6】棒金収納装置の第1の使用態様に係る構成例である。
【
図7】棒金収納装置の第2の使用態様に係る構成例である。
【
図8】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
〈第1の実施形態〉
《棒金管理システムの構成》
図1は、第1の実施形態に係る硬貨管理システムの構成を示す概略図である。
第1の実施形態に係る硬貨管理システム1は、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨を棒金として所在を追跡可能に保管し、さらにバラ硬貨が過不足なく棒金(包装硬貨)として収納されたことを管理する。棒金とは、同一金種に係るバラの硬貨を所定枚数ごとに包装したものである。棒金および硬貨は、現金通貨の一例である。
【0017】
硬貨管理システム1は、装填回収業務に係る現金を取り扱う現金センター等に設けられ、棒金収納装置10、管理装置30、硬貨包装機50、および硬貨袋70を備える。
棒金収納装置10は、1台で同一金種に係る複数の棒金を収納する。現金センター等で6金種を取り扱う場合には、少なくとも6台の棒金収納装置10を一組として使用する。
管理装置30は、金融機関の営業店や量販店の各店舗などのバラ硬貨の回収元と、回収されたバラ硬貨の金種およびその量と、回収時刻と、回収業務にかかる作業者とを、後述する硬貨袋の容器識別情報に対応付けて管理する。
硬貨包装機50は、投入されたバラ硬貨を包装し、棒金を生成する。硬貨包装機50の払出口51は、アタッチメントを介して棒金収納装置10の投入口112に接続される。
硬貨袋70は、回収元から回収されたバラ硬貨を収容する容器である。他の実施形態においては、硬貨袋70に代えて硬貨カセットや金庫などの他の容器を用いてもよい。硬貨袋70の封かん具等には、RFIDタグ71が取り付けられる。RFIDタグ71には、硬貨袋70を一意に識別可能な容器識別情報が記憶される。RFIDタグ71は、記憶媒体の一例である。他の実施形態に係る記憶媒体は、例えば硬貨袋70に関連付けられたバーコードや二次元コードが描かれたレシートなどであってもよい。
【0018】
《棒金管理システムのユースケース》
ここで、硬貨管理システム1のユースケースを説明する。
回収元から回収されたバラ硬貨は、回収元別に硬貨袋70に収容され、現金センター等に移送される。精査業務にかかる作業者は、硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71と作業者が所有するICカードとを棒金収納装置10に読み取らせた後に、当該棒金収納装置10に接続される硬貨包装機50に、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨を投入する。
【0019】
硬貨包装機50は、投入されたバラ硬貨を包装し、棒金を生成する。硬貨包装機50が棒金を払出口51から払い出すと、棒金は、アタッチメントを介して棒金収納装置10に投入される。棒金収納装置10は、投入された棒金の数を計数し、払い出し可能に収納する。棒金収納装置10は、RFIDタグ71から読み出した容器識別情報をもとに、管理装置30から当該容器に収容されていたバラ硬貨の量を取得し、投入された棒金の量と比較することで、硬貨袋70のバラ硬貨が過不足なく棒金収納装置10に収容されたことを確認することができる。
【0020】
《棒金収納装置の構成》
図2は、第1の実施形態に係る棒金収納装置の外観を示す斜視図である。
以下の説明における「前」は棒金収納装置10の操作者側、「後」は棒金収納装置10の操作者とは反対側、「左」は棒金収納装置10の操作者から見て左、「右」は棒金収納装置10の操作者から見て右である。
【0021】
棒金収納装置10は、筐体11、キャスター12、取手13を備える。筐体11は、棒金収納装置10の外殻をなす。キャスター12は、筐体11の下方に設けられ、筐体11を移動可能に支持する。キャスター12は、移動部の一例である。取手13は、筐体11の後面に設けられる。作業者は、取手13を押し、または引くことによって筐体11を支持するキャスター12を回転させ、棒金収納装置10を移動させることができる。
【0022】
筐体11の前面には、払出口111および投入口112が開口している。払出口111は、筐体11の内部に収納された棒金を払い出すための開口部である。投入口112は、筐体11の内部に棒金を投入するための開口部である。投入口112は、装置の下方に設けられ、硬貨包装機50の払出口51から払い出される棒金を速やかに収納することができる。払出口111は投入口112の上方に設けられる。これにより、棒金の払出先の装置との接続距離を短くすることができる。
筐体11の後面には、タッチパネル113およびRFIDリーダ114が設けられる。タッチパネル113は、棒金収納装置10の状態を示し、棒金収納装置10への入力を受け付ける。RFIDリーダ114は、硬貨袋70のRFIDタグ71および作業者が所有するICカード等から情報を読み取る。作業者が所有するICカードには、作業者を識別する作業者識別情報が記憶される。RFIDリーダ114は、RFIDタグ71から容器識別情報を読み取る読取部の一例である。
【0023】
図3は、第1の実施形態に係る棒金収納装置の内部構成を示す側面断面図である。
棒金収納装置10は、内部に収納部14、搬送部15、投入通路16、払出通路17、制御部18、無線通信部19、電源部20を備える。
【0024】
収納部14は、投入口112から投入された棒金を繰り出し可能に収納する。収納部14は、複数の収納カセット141を備える。収納カセット141は、上下方向に多段状に並設される。棒金収納装置10は、左右方向に複数の収納部14を並列に備えるものであってもよい。このとき、複数の収納部14のそれぞれに払出口111を設けるようにしてもよい。これにより、並行して複数の棒金を払い出すことが可能になる。
【0025】
搬送部15は、払出口111、投入口112および複数の収納カセット141の間で棒金を搬送する。具体的には、搬送部15は、投入口112から投入された棒金を収納カセット141へ選択的に搬送する。搬送部15は、収納カセット141に収納された棒金を、払出口111へ搬送する。搬送部15は、上下方向に伸びるように設けられた縦型ベルトコンベアである。なお、棒金収納装置10が左右方向に複数の収納部14を並列に備える場合、搬送部15は、ベルトコンベアに加え、複数の収納部14の間で棒金を受け渡す図示しない橋渡し搬送部を備える。
【0026】
投入通路16は、投入口112と搬送部15とを接続する通路である。投入口112から投入された棒金は、投入通路16によって搬送部15へ案内される。投入通路16には、投入口112を開閉する投入ゲート161が設けられる。投入ゲート161は、下端の支持軸を中心に回動し、投入口112を閉塞する閉状態と投入口112を開放する開状態とに切り替えられる。
【0027】
払出通路17は、払出口111と搬送部15とを接続する通路である。搬送部15によって搬送された棒金は、払出通路17によって払出口111に案内される。払出通路17には、払出口111を開閉する払出ゲート171が設けられる。払出ゲート171は、下端の支持軸を中心に回動し、払出口111を閉塞する閉状態と払出口111を開放する開状態とに切り替えられる。
【0028】
制御部18は、棒金収納装置10の動作を制御する。
無線通信部19は、外部の無線通信装置(例えば、無線LANのアクセススポット)を介して管理装置30との通信を行う。
電源部20は、棒金収納装置10に電源を供給する。
【0029】
《棒金収納装置の制御部の構成》
図4は、棒金収納装置の制御部の構成を示す概略ブロック図である。
制御部18は、入力部201、作業者特定部202、容器特定部203、容器情報受信部204、計数部205、搬送制御部206、履歴記憶部207、履歴記録部208、比較部209、警報部210、表示制御部211、および設定情報記憶部212を備える。
【0030】
入力部201は、タッチパネル113を介して作業者からの入力操作を受け付ける。
作業者特定部202は、RFIDリーダ114を介して作業者が所有するICカードに記憶された作業者識別情報を取得する。
容器特定部203は、RFIDリーダ114を介して硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71に記憶された容器識別情報を取得する。
容器情報受信部204は、容器特定部203が特定した容器識別情報を管理装置30に送信し、管理装置30から硬貨袋70の回収元、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨の金種およびその量、ならびに回収時刻を受信する。容器情報受信部は、容器識別情報に関連付けられた硬貨袋70に収容されたバラ硬貨の量を取得する収容通貨量取得部の一例である。
計数部205は、棒金収納装置10に投入された棒金の数を計数する。
【0031】
搬送制御部206は、入力部201に入力された入力操作に従って、投入ゲート161および払出ゲート171の開閉、ならびに搬送部15による棒金の搬送を制御する。搬送制御部206は、収納制御部の一例である。
【0032】
履歴記憶部207は、棒金収納装置10による棒金の収納の履歴である収納履歴情報を記憶する。収納履歴情報には、収納処理を実行した時刻、操作を行った作業者の識別情報、収納された棒金の金種およびその数量、硬貨袋70の容器識別情報、および回収元の名称が含まれる。
【0033】
履歴記録部208は、履歴情報を生成して履歴記憶部207に記録する。具体的には、履歴記録部208は、入力部201への入力操作に基づいて収納制御がなされたときに、収納履歴情報を生成して履歴記憶部207に記録する。
【0034】
比較部209は、容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の金種と、当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種とを比較する。また容器情報受信部204が受信した回収時刻と現在時刻とを比較する。また比較部209は、容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の量と、計数部205が計数した棒金の数に基づくバラ硬貨の量とを比較する。
警報部210は、容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の金種と、当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種とが異なる場合、バラ硬貨の回収時刻から現在時刻までの時間が所定時間を超える場合、または容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の量と、計数部205が計数した棒金の数に基づくバラ硬貨の量とが異なる場合に、警報を発する。警報は、タッチパネル113に表示されてもよいし、図示しないスピーカから音声によって出力されてもよい。警報部210は、収納部14に収納された硬貨の量と硬貨袋70に収容された硬貨の量とが異なる場合に、硬貨の量が異なる旨を報知する報知部の一例である。
表示制御部211は、タッチパネル113の表示を制御する。
設定情報記憶部212は、当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種およびその量や、当該棒金収納装置10の操作権限を有する作業者の識別情報を記憶する。
【0035】
《棒金収納装置の動作》
図5は、第1の実施形態に係る棒金収納装置の動作を示すフローチャートである。
棒金収納装置10は、初期状態において、投入ゲート161および払出ゲート171が閉状態となっている。
作業者は、棒金収納装置10を操作する場合、まず棒金収納装置10のRFIDリーダ114にICカードを読み取らせる。RFIDリーダ114は、ICカードをかざされることによってICカードが記憶する情報を読み出す。作業者特定部202は、RFIDリーダ114から作業者識別情報を取得する(ステップS1)。
【0036】
次に、棒金収納装置10は、硬貨袋70のRFIDタグ71の読み取りを受け付ける。作業者は、棒金収納装置10のRFIDリーダ114にRFIDタグ71を読み取らせる。RFIDリーダ114は、RFIDタグ71をかざされることによってRFIDタグ71が記憶する情報を読み出す。作業者特定部202は、RFIDリーダ114から容器識別情報を取得する(ステップS2)。
【0037】
容器情報受信部204は、ステップS2で取得した容器識別情報を管理装置30に送信する(ステップS3)。容器情報受信部204は、管理装置30から当該容器識別情報に関連付けられた回収元、回収時刻、バラ硬貨の金種およびその量(容器情報)の受信を待機する(ステップS4)。
管理装置30は、内部のデータベースを参照して、受信した容器識別情報に関連付けられた容器情報を検索する。管理装置30は、検索された容器情報を棒金収納装置10に送信する。他方、受信した容器識別情報に関連付けられた容器情報がない場合、管理装置30は、棒金収納装置10にエラー情報を返す。
【0038】
容器情報受信部204は、管理装置30からエラー情報を受信した場合(ステップS4:NO)、警報部210は、読み取ったRFIDタグ71が管理装置30の管理下にないことを示すエラーを発し(ステップS5)、エラー内容を履歴記憶部207に記録して棒金の収容を行わずに処理を終了する。
他方、容器情報受信部204が管理装置30から容器情報を受信した場合(ステップS4:YES)、搬送制御部206は、投入ゲート161を開状態にする指示を出力する(ステップS6)。また、上述のステップS4において受信した容器情報に含まれるバラ硬貨の金種が、設定情報記憶部212が記憶する当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種と一致する場合に限り、投入ゲート161を開くようにしてもよい。これにより、金種が異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。
【0039】
搬送制御部206は、投入口112への棒金の投入を待機する(ステップS7)。投入口112へ棒金が投入されると(ステップS7:YES)、搬送制御部206は、投入口112から収納カセット141への棒金の搬送を指示する(ステップS8)。棒金が収納カセット141へ搬送されると、計数部205は、記憶している投入された棒金の数に1を加算する(ステップS9)。そして、制御部18は処理をステップS7に戻し、次の棒金の投入を待機する。
【0040】
他方、ステップS7において投入口112への投入が検出されない場合(ステップSy:NO)、最後に棒金が投入された時刻からの経過時間がタイムアウト時間に達したか否かを判定する(ステップS10)。ここで、タイムアウト時間は、硬貨包装機50による棒金の払出周期より長い時間である。最後に棒金が投入された時刻からの経過時間がタイムアウト時間に達していない場合(ステップS10:NO)、制御部18は処理をステップS7に戻し、次の棒金の投入の待機を継続する。
他方、最後に棒金が投入された時刻からの経過時間がタイムアウト時間に達した場合(ステップS10:YES)、搬送制御部206は、投入ゲート161を閉状態にする指示を出力する(ステップS11)。
【0041】
次に、履歴記録部208は、現在時刻と、ステップS1で特定された作業者識別情報と、ステップS2で特定した容器識別情報と、ステップS3で受信した回収元の名称と、ステップS9で計数部205が計算した棒金の数とを関連付けて収納履歴情報として履歴記憶部207に記録する(ステップS12)。
【0042】
比較部209は、ステップS3で受信したバラ硬貨の量と、ステップS9で計算された棒金の数から求められるバラ硬貨の量とが一致しているか否かを判定する(ステップS13)。バラ硬貨の量と棒金の数から求められるバラ硬貨の量とが一致していない場合(ステップS13:NO)、警報部210は、エラーを発し(ステップS5)、エラー内容を履歴記憶部207に記録して処理を終了する。エラー内容を記録しておくことで、後から管理者等が履歴情報を照会すればエラーがあったことを把握することができる。また、例えば、棒金の数から求められるバラ硬貨が不足するエラーが報知された場合、作業者は、硬貨包装機50におけるエラーの発生を確認することになる。硬貨包装機50のエラー復旧後に、再度ステップS1から処理を再開することで、容器識別情報に基づいて、収納済みの収納履歴情報と再開後の収納履歴情報とを紐付けることができる。
他方、バラ硬貨の量と棒金の数から求められるバラ硬貨の量とが一致する場合(ステップS13:YES)、比較部209は、ステップS3で受信した回収時刻と現在時刻との差が、予め定められた標準所要時間を超えるか否かを判定する(ステップS14)。回収時刻と現在時刻との差が標準所要時間を超える場合(ステップS14:YES)、警報部210は、回収から収容までに時間がかかっていることを示すエラーを発し(ステップS5)、エラー内容を履歴記憶部207に記録して処理を終了する。さらに、当該作業者または回収業務にかかる作業者に標準所要時間を超えた理由を入力させ、履歴記憶部207に記録するようにしてもよい。
回収時刻と現在時刻との差が標準所要時間を超えない場合(ステップS14:NO)、制御部18は、正常に処理を終了する。
【0043】
《作用・効果》
このように、第1の実施形態に係る棒金収納装置10によれば、棒金収納装置10は、硬貨袋70に関連付けられたRFIDタグ71から容器識別情報を読み取って投入口112から収納部14への棒金の収納を制御し、読み取られた容器識別情報に関連付けて、搬送制御部206による棒金の収納に関する情報を記録する。また棒金収納装置10はキャスター12を備える。これにより、棒金収納装置10は、棒金の処理にあたって作業者の負荷を低減し、棒金を適切に管理することができる。
【0044】
一般的に、現金センターでは、精査機で計数されたバラ硬貨を硬貨袋に入れて金庫室で収納し、釣銭が必要なときに作業員が金庫室から硬貨袋を運搬し、硬貨包装機にバラ硬貨を投入して棒金を作成する。このため、バラ硬貨を硬貨袋に入れる手間や、硬貨袋の運搬等の力作業が発生し、作業員の大きな負担となっている。この棒金収納装置10を用いることにより、棒金収納装置10ごと金庫室に収納することが可能になり、一旦硬貨袋に収納する手間を省くことができる。これにより、釣銭作成システム等で棒金が必要なときにすぐに棒金が準備できるようになり、作業員の負担を軽減することが可能になる。
【0045】
また、第1の実施形態に係る棒金収納装置10の履歴記録部208は、収納に関する情報として、収納された棒金の量、棒金の収納時刻、および収納処理を実行した作業者の作業者識別情報を記録する。これにより、棒金収納装置10は、収納した棒金を適切に管理することができる。なお、他の実施形態においては、履歴記録部208は、収納された棒金の量、棒金の収納時刻、および収納処理を実行した作業者の作業者識別情報の何れか1つを記録するものであってもよいし、棒金の収納に関する他の情報を記録するものであってもよい。
【0046】
また、第1の実施形態に係る棒金収納装置10は、読み取られた容器識別情報に関連付けられた硬貨袋70に収容されたバラ硬貨の量を取得し、収納された棒金に係るバラ硬貨の量と異なる場合に警報を発する。これにより、作業者は、回収された硬貨が過不足なく棒金収納装置10に収納されたか否かを容易に認識することができる。なお、他の実施形態に係る棒金収納装置10は、収納された棒金と硬貨袋70に収容されたバラ硬貨とを比較せずに、棒金の収納に関する情報を記録するものであってもよい。この場合も、後に管理者やシステムが履歴記憶部207に記憶された情報に基づいて棒金の管理を行うことができる。
【0047】
第1の実施形態に係る棒金収納装置10の搬送制御部206は、容器識別情報が読み取られるまで、投入ゲート161を閉状態とする。すなわち、棒金収納装置10は、容器識別情報が読み取られるまで棒金の受け入れを禁止する。
【0048】
第1の実施形態に係る棒金収納装置10の搬送制御部206は、読み取られた容器識別情報が管理装置30に記憶されている場合に投入ゲート161を開状態とする。これにより、棒金収納装置10は、封かん具等を取り外しRFIDタグ71の付け替えなどの不正がなされた場合に、警告を発することができる。
【0049】
第1の実施形態に係る棒金収納装置10の履歴記録部208は、読み取られた容器識別情報に関連付けて、さらにバラ硬貨の回収元に関する情報を記録する。これにより、棒金収納装置10は、収容している棒金の量を回収元別に管理することができる。システム内の各棒金収納装置10から回収元ごとに収容している棒金の量を取得すれば、回収元ごとの在高を把握することができる。
【0050】
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態に係る棒金収納装置10は、複数の回収元から回収された棒金を、1つの棒金収納装置10に収容するものである。これに対し、第2の実施形態に係る棒金収納装置10は、棒金収納装置10ごとに収容する棒金の回収元が定められる。
【0051】
第2の実施形態に係る棒金収納装置10は、設定情報記憶部212に、当該棒金収納装置10が棒金の収容を受け入れる回収元の名称が記憶される。そして、搬送制御部206は、上述のステップS4において受信した容器情報に含まれる回収元の名称が、設定情報記憶部212が記憶する回収元の名称と一致する場合に限り、投入ゲート161を開く。
これにより、棒金収納装置10は、回収元の異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。
【0052】
《使用態様》
ここで、第2の実施形態に係る棒金収納装置10のいくつかの使用態様について説明する。
【0053】
《第1の使用態様》
図6は、棒金収納装置の第1の使用態様に係る構成例である。
第1の使用態様によれば、回収元ごとに異なる金庫室R1が用意され、複数の棒金収納装置10が、それぞれ回収元に対応する金庫室R1に載置される。また、硬貨包装機50は、精査場R2に載置される。硬貨袋70の硬貨を棒金収納装置10に収納する場合、精査業務にかかる作業者は、硬貨の回収元に応じた金庫室R1に載置された棒金収納装置10を、精査場R2へ移動させる。作業者は、精査場R2において、硬貨包装機50と棒金収納装置10とを接続し、硬貨袋70の硬貨を硬貨包装機50に投入することで、棒金を棒金収納装置10に収納する。これにより、棒金収納装置10の混同を防ぎつつ、回収元ごとに棒金収納装置10を分けて管理することができる。
【0054】
《第2の使用態様》
図7は、棒金収納装置の第2の使用態様に係る構成例である。
第2の使用態様によれば、複数の棒金収納装置10が1つの金庫室R1に載置される。複数の棒金収納装置10は、それぞれ回収元に応じて異なる態様の外観を有する。例えば、複数の棒金収納装置10は、それぞれ回収元に応じた色で着色がされていてもよいし、回収元に応じたラベルが貼付されていてもよい。また、硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71も、棒金収納装置10と同様に回収元に応じた態様の外観を有する。
硬貨袋70の硬貨を棒金収納装置10に収納する場合、作業者は、金庫室R1から硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71と同じ態様の外観を有する棒金収納装置10を探し、精査場R2へ移動させる。作業者は、精査場R2において、硬貨包装機50と棒金収納装置10とを接続し、硬貨袋70の硬貨を硬貨包装機50に投入することで、棒金を棒金収納装置10に収納する。これにより、棒金収納装置10の混同を防ぎつつ、回収元ごとに棒金収納装置10を分けて管理することができる。
【0055】
《作用・効果》
このように、第2の実施形態によれば、棒金収納装置10の搬送制御部206は、受信した容器情報に含まれる回収元の名称が、設定情報記憶部212が記憶する回収元の名称と一致する場合に限り、投入ゲートを開く。これにより、棒金収納装置10は、回収元の異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。システム内の回収元に対応する各棒金収納装置10が収容している棒金の量を取得すれば、回収元ごとの在高を把握することができる。
【0056】
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
【0057】
上述の実施形態に係る棒金収納装置10は、同一金種に係る複数の棒金を収納するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る棒金収納装置10は、2以上の収納部14を備え、収納部14別に異なる金種の棒金を収納してもよい。この場合、投入口112に棒金の金種を検出するセンサを設け、搬送部15は、検出された金種に対応する収納部14へ棒金を搬送する。例えば、例えば、1円および5円用の棒金収納装置10、10円および50円用の棒金収納装置10、100円および500円用の棒金収納装置10を設けることで、3台で6金種を取り扱うことが可能になる。また、1台の棒金収納装置10の収納部14に6金種の収納カセット141を設け、投入口112で検出された金種に対応する収納カセット141へ棒金を搬送するようにしてもよい。
【0058】
上述の実施形態に係る棒金収納装置10は、払出口111と投入口112とを備えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る棒金収納装置10は、棒金の投入および払出を行う1つまたは複数の開口部を有するものであってよい。このとき、投入および払出の両方の用途に用いることができる複数の開口部が上下方向に配置されていれば、下方に払出口がある硬貨包装機や、作業台の位置が高いシュリンクパック装置等の他の装置との接続性が向上する。
【0059】
上述の実施形態に係る棒金収納装置10が備えるキャスター12は、作業者が加える力によって受動的に移動するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る移動部は、ラインやレールの上を走行する自動走行装置など、自律走行するものであってもよい。この場合、管理装置30は、予め棒金収納装置10の位置のスケジュールを組んでおき、棒金収納装置10が当該スケジュールに従って自動的に移動してもよい。
【0060】
上述の実施形態に係る棒金収納装置10は、ICカードが記憶する識別情報によって作業者を特定するが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、パスワードの入力や生体認証によって作業者を特定してもよい。
【0061】
他の実施形態に係る棒金収納装置10は、投入口112に棒金の状態を検出するセンサを設け、投入された棒金の破損等の有無を判定してもよい。棒金収納装置10は、棒金の破損を検出した場合、警報を発し、また搬送部15による搬送を停止する。
【0062】
他の実施形態に係る棒金収納装置10は、投入口112に棒金の金種を検出するセンサを設けてもよい。棒金収納装置10は、予め定められた金種と検出した金種とを比較し、一致していない場合に、警報を発し、また搬送部15による搬送を停止する。
【0063】
上述の実施形態においては、通貨収納装置として棒金を収納する棒金収納装置10について説明したが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る通貨収納装置は、バラの硬貨、結束された紙幣、またはバラの紙幣など、棒金以外の現金通貨を収納するものであってよい。
【0064】
〈コンピュータ構成〉
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ900は、プロセッサ901、メインメモリ902、ストレージ903、インタフェース904を備える。
上述の棒金収納装置10の制御部18および管理装置30は、それぞれコンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ903に記憶されている。プロセッサ901は、プログラムをストレージ903から読み出してメインメモリ902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ902に確保する。プロセッサ901の例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロプロセッサなどが挙げられる。
【0065】
プログラムは、コンピュータ900に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータ900は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ901によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。このような集積回路も、プロセッサの一例に含まれる。
【0066】
ストレージ903の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ903は、コンピュータ900のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース904または通信回線を介してコンピュータ900に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムをメインメモリ902に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ903は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0067】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…硬貨管理システム 10…棒金収納装置 11…筐体 112…投入口 114…RFIDリーダ 12…キャスター 14…収納部 18…制御部 201…入力部 202…作業者特定部 203…容器特定部 204…容器情報受信部 205…計数部 206…搬送制御部 207…履歴記憶部 208…履歴記録部 209…比較部 210…警報部 211…表示制御部 212…設定情報記憶部 30…管理装置 50…硬貨包装機 51…払出口 70…硬貨袋 71…RFIDタグ