IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ACTマーケティングの特許一覧

<>
  • 特許-排出許可システム 図1
  • 特許-排出許可システム 図2
  • 特許-排出許可システム 図3
  • 特許-排出許可システム 図4
  • 特許-排出許可システム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-27
(45)【発行日】2023-02-06
(54)【発明の名称】排出許可システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/00 20060101AFI20230130BHJP
【FI】
A63F9/00 512B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018124266
(22)【出願日】2018-06-29
(65)【公開番号】P2020000613
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】318008945
【氏名又は名称】株式会社ACTマーケティング
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 道浩
(72)【発明者】
【氏名】時 春霖
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-072498(JP,A)
【文献】特開2006-158846(JP,A)
【文献】特開2017-130186(JP,A)
【文献】特開2010-033307(JP,A)
【文献】特開2007-004433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00- 9/20
A63F 9/26-11/00
G07F 5/00- 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を利用して収容物排出装置による収容物の排出を許可する排出許可システムであって、
前記収容物排出装置と、
前記携帯端末と、
前記携帯端末と通信可能なサーバとを備え、
前記収容物排出装置は、
操作部と、
前記収容物を収納する収納部と、
前記収納部に収納された前記収容物を排出する排出部と、
前記排出部による前記収容物の排出を禁止または許可する排出制御部と、
前記携帯端末によって読取可能なコードを表示する表示部とを含み
前記携帯端末は、
前記表示部に表示された前記コードを読み取ることによって当該コードに対応する解除情報を取得し、
取得した前記解除情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記携帯端末から受信した前記解除情報に基づき抽選を行い、
前記抽選の結果を特定可能な抽選結果情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、
前記サーバから受信した前記抽選結果情報に基づき前記抽選の結果が当選していると判定した場合に、前記解除情報を表示し、
前記収容物排出装置は、
前記携帯端末に表示された前記解除情報が前記操作部から入力された場合に、前記収容物の排出を許可する、排出許可システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、
前記表示部に表示された前記コードを読み取ることによって、前記収容物排出装置が設置された店舗を特定可能な情報および前記収容物排出装置を特定可能な情報を含む含有情報を取得し、
取得した前記含有情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記携帯端末から受信した前記含有情報を記憶する、請求項に記載の排出許可システム。
【請求項3】
前記収容物排出装置は、所定期間ごとに、前記表示部に表示する前記コードを変更する、請求項または請求項に記載の排出許可システム。
【請求項4】
前記収容物排出装置は、前記解除情報が有効期間の経過後に前記操作部から入力された場合、前記収容物の排出を許可しない、請求項~請求項のいずれか1項に記載の排出許可システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容物を排出する収容物排出装置、および携帯端末を利用して収容物排出装置による収容物の排出を許可する排出許可システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、収容物排出装置として、玩具などを包装したカプセル型の収容物を収納するとともに、ユーザにより回転可能な回転体の回転を禁止することにより収容物を排出不可能にする一方で、回転体の回転を許容することにより収容物を排出可能にするものが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1(特開2017-45383号公報)には、正規のコインが保持されているときに回転体が回転可能となるコイン選別装置を備え、当該コイン選別装置の回転体が回転することにより収容物を排出する収容物排出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-45383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された収容物排出装置によれば、コイン選別装置の構成および設計を容易にすることが可能であるが、収容物を排出するための媒体としてコインが用いられるため、偽物のコインを用いた不正行為を防止するための工夫が必要になる。また、コインを貯留する箇所も確保しなければならないため、収容物排出装置を小型化させることも難しくなる。さらに、近年、キャッシュレス化が進む現状に鑑みれば、コインを用いることなく収容物を排出する収容物排出装置の需要が高まりつつある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、コインを用いることなく収容物を排出する収容物排出装置、およびその収容物排出装置による収容物の排出を許可する排出許可システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る排出許可システムは、携帯端末を利用して収容物排出装置による収容物の排出を許可する排出許可システムであって、収容物排出装置と、携帯端末と、携帯端末と通信可能なサーバとを備える。収容物排出装置は、操作部と、収容物を収納する収納部と、収納部に収納された収容物を排出する排出部と、排出部による収容物の排出を禁止または許可する排出制御部と、携帯端末によって読取可能なコードを表示する表示部とを含む。携帯端末は、表示部に表示されたコードを読み取ることによって当該コードに対応する解除情報を取得し、取得した解除情報をサーバに送信する。サーバは、携帯端末から受信した解除情報に基づき抽選を行い、抽選の結果を特定可能な抽選結果情報を携帯端末に送信する。携帯端末は、サーバから受信した抽選結果情報に基づき抽選の結果が当選していると判定した場合に、解除情報を表示する。収容物排出装置は、携帯端末に表示された解除情報が操作部から入力された場合に、収容物の排出を許可する。
【0011】
好ましくは、上述した排出許可システムにおいて、携帯端末は、表示部に表示されたコードを読み取ることによって、収容物排出装置が設置された店舗を特定可能な情報および収容物排出装置を特定可能な情報を含む含有情報を取得し、取得した含有情報をサーバに送信する。サーバは、携帯端末から受信した含有情報を記憶する
【0012】
好ましくは、上述した排出許可システムにおいて、収容物排出装置は、所定期間ごとに、表示部に表示するコードを変更する。
【0013】
好ましくは、上述した排出許可システムにおいて、収容物排出装置は、解除情報が有効期間の経過後に操作部から入力された場合、収容物の排出を許可しない。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、収容物排出装置は、携帯端末を利用することによって、コインを用いることなく収容物を排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施の形態に係る収容物排出装置および排出許可システムの適用例を説明するための模式図である。
図2】本実施の形態に係る収容物排出装置の構成を示す模式図である。
図3】本実施の形態に係る収容物排出装置および排出許可システムの機能を説明するための模式図である。
図4】本実施の形態に係る排出許可システムにおいて行われる処理を説明するためのフローチャートである。
図5】本実施の形態に係る排出許可システムに含まれるサーバの記憶情報を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態においては、収容物排出装置の1つの例示的形態として、玩具などを包装したカプセル型の収容物を排出するカプセル排出機について説明する。なお、収容物排出装置は、カプセル型の収容物を排出するカプセル排出機に限らず、収容物としてキャラクタなどが表されたカードを排出するカード排出機であってもよく、その他、収容物を排出する装置であればいずれの装置であってもよい。また、本実施の形態に係る収容物排出装置は、集客狙いで店舗に設置させるものであり、無料でカプセル型の収容物を排出する販促用のカプセル排出機である。
【0017】
<適用例>
図1は、本実施の形態に係る収容物排出装置および排出許可システムの適用例を説明するための模式図である。図1に示されるように、排出許可システム1は、携帯端末30を利用して収容物排出装置10による収容物11の排出を許可するシステムであって、収容物排出装置10と、携帯端末30と、当該携帯端末30と通信可能なサーバ50とを備える。
【0018】
[収容物排出装置10の構成]
図2は、本実施の形態に係る収容物排出装置10の構成を示す模式図である。図2に示されるように、収容物排出装置10は、箱形の筐体12を備える。筐体12の上方には、複数の収容物11を収納する収納部の一例である収納ケース13が設けられている。収容物排出装置10の管理者は、収納ケース13の蓋14を開放することで、収納ケース13内に外部から収容物11を収納することができる。
【0019】
筐体12の前面側の中央部分には、回転ハンドル15が設けられている。さらに、筐体12の前面側において、回転ハンドル15の下方には、取出口17が形成されている。回転ハンドル15の回転が許可されている場合、収容物排出装置10のユーザは、回転ハンドル15を回転させることで、収納ケース13に収納された収容物11を取出口17から排出させることができる。一方、回転ハンドル15の回転が禁止されている場合、ユーザは、回転ハンドル15を回転させることができないため、収容物11を取出口17から排出させることができない。
【0020】
筐体12の前面側において、回転ハンドル15の横には、収容物11の排出を収容物排出装置10に許可させるための解除装置20が設けられている。解除装置20は、ユーザが所定の情報を入力するためのキー部21と、各種の情報を表示するディスプレイ22とを含む。キー部21は、0~9の数字ごとに押圧可能なテンキー21aと、テンキー21aの操作によって入力された数字を取り消すための取消キー21bと、テンキー21aの操作によって入力された数字を確定するための確定キー21cとを含む。テンキー21aの操作によって入力された数字は、ディスプレイ22に表示される。
【0021】
収容物排出装置10においては、回転ハンドル15の回転を収容物排出装置10に許可させるための解除情報、すなわち、収容物11の排出を収容物排出装置10に許可させるための解除情報が予め設定されている。ユーザは、テンキー21aの操作によって適正な解除情報を入力することで、回転ハンドル15の回転を収容物排出装置10に許可させることができる。
【0022】
本実施の形態においては、解除情報の一例として、4桁の数字を例示するが、解除情報は、4桁に限らず、1桁~3桁、または5桁以上の数字であってもよい。また、解除情報は、数字に限らず、アルファベット、またはアットマーク(@)およびシャープ(#)などの記号によって構成されてもよい。この場合、キー部21は、数字に限らずアルファベットまたは記号の入力を可能にしてもよい。
【0023】
解除情報は、所定期間ごとに更新され、コード化されてディスプレイ22に表示される。たとえば、解除情報は、5秒間隔で更新され、更新のたびにコード化されてディスプレイ22に表示される。なお、解除情報の更新間隔は、収容物排出装置10の管理者によって任意に設定可能であり、解除情報は必ずしも更新されなくてもよい。また、解除情報の更新間隔がランダムに変化するものであってもよい。
【0024】
本実施の形態においては、解除情報がコード化されることで、解除情報がQRコード(登録商標)に格納され、当該QRコード(登録商標)がディスプレイ22に表示される。なお、解除情報は、QRコード(登録商標)などの二次元コードに限らず、バーコードなどの一次元コードに格納されてもよいし、AR(Augmented Reality)などの他の技術によってコード化されてもよい。但し、コードから解除情報を解読し難くする場合には、一次元コードよりも二次元コードを採用する方が望ましい。
【0025】
[収容物排出装置10による排出許可]
図1に戻り、排出許可システム1において、ユーザの携帯端末30には、収容物排出装置10を利用するためのアプリケーションプログラム(以下、これを「アプリ」と略す。)が予めダウンロードされている。このアプリは、収容物排出装置10の製造業者によって提供されてもよいし、収容物排出装置10が設置された店舗の運営会社によって提供されてもよい。なお、本実施の形態においては、携帯端末30の一例として、スマートフォンを例示するが、携帯端末30は、コード20aを読み取ることができるものであれば、タブレットPC(personal computer)など、その他の端末であってもよい。
【0026】
ユーザは、携帯端末30にダウンロードされたアプリを起動することで、図示しないログイン画面を携帯端末30の液晶ディスプレイ31に表示させることができる。ユーザは、ログイン画面において、予め取得していたユーザIDおよびパスワードを入力することでログインすることができる。
【0027】
図1(a)に示されるように、ログイン後、携帯端末30の液晶ディスプレイ31には、解除装置20のディスプレイ22に表示されたコード20aを読み取るためのコード認証画面31aが表示される。上述したように、コード20aには、回転ハンドル15の回転を収容物排出装置10に許可させるための解除情報が格納されている。
【0028】
図1(b)に示されるように、携帯端末30が備える図示しないカメラによってコード20aが読み取られると、液晶ディスプレイ31では、仮想のスロットマシンによる仮想ゲームのアニメーション動画が表示され、仮想のスロットマシンのリールが停止すると4桁の数字画像31bが表示される。この4桁の数字画像31bは、解除情報に対応している。
【0029】
図1(c)に示されるように、数字画像31bとして表れた4桁の数字(解除情報)を、解除装置20のキー部21によって有効期間(たとえば、コードの表示から5分間)内にユーザが入力すると、図1(d)に示されるように、収容物排出装置10において回転ハンドル15の回転が許可される。これにより、ユーザは、回転ハンドル15を回転することで、収容物11を排出させることができる。なお、有効期間は、収容物排出装置10の管理者によって任意に設定可能であり、必ずしも設定されなくてもよい。
【0030】
このように、収容物排出装置10および排出許可システム1を利用することで、ユーザは、携帯端末30によってコード20aを読み取ることで解除情報を取得することができる。そして、ユーザは、取得した解除情報を解除装置20に入力することで、収容物11を排出させることができる。これにより、従来のようにコインを用いて収容物を排出するものに比べて、セキュリティを確保し易く、収容物排出装置10を小型化させ易くなる。また、収容物排出装置10は、キャッシュレス化にも対応することができる。
【0031】
[サーバ50による情報取得]
収容物排出装置10が設置された店舗の運営会社は、収容物排出装置10および排出許可システム1を利用することで、顧客であるユーザの情報および店舗の情報などを取得することも可能である。具体的には、運営会社は、サーバ50と携帯端末30との間の通信によって、サーバ50にユーザの情報および店舗の情報を蓄積して記憶させることができる。
【0032】
たとえば、ユーザが携帯端末30でアプリを起動後にログインする際、ユーザによって入力されたユーザID(identification)およびパスワードを特定可能な情報がサーバ50に送信される。サーバ50は、アプリの登録時に予め取得していたユーザIDおよびパスワードと、ログイン時に携帯端末30から送信されたユーザIDおよびパスワードとを照合し、両者が一致する場合にユーザの認証が適正に行われたと判断してログインを許可する。
【0033】
一方、サーバ50は、ユーザIDおよびパスワードに対応付けてユーザを特定可能なユーザ情報を予め記憶している。ユーザ情報には、ユーザの氏名、性別、年齢、およびメールアドレスなどの情報が含まれる。なお、ユーザ情報には、ユーザの住所、電話番号、家族構成、趣味、および興味など、その他の情報が含まれてもよい。
【0034】
サーバ50は、ログイン時に携帯端末30からユーザIDおよびパスワードを取得することで、収容物排出装置10を利用するユーザ、言い換えると、収容物排出装置10が設置された店舗を利用するユーザを特定することができる。
【0035】
コード20aには、解除情報に加えて、含有情報が格納されている。具体的には、コード20aには、含有情報として、収容物排出装置10が設置された店舗を特定可能な店舗ID(identification)、および収容物排出装置10を特定するための固有の装置IDが含まれる。装置IDは、たとえば、収容物排出装置10が有する装置固有の製造番号などであってもよい。携帯端末30は、コード20aを読み取ったときに、当該コード20aに格納された店舗IDおよび装置IDをサーバ50に送信する。
【0036】
一方、サーバ50は、店舗IDに対応付けて店舗を特定可能な店舗情報を予め記憶している。店舗情報には、店舗名、店舗の設置場所、および特定期間(たとえば、1ヵ月間)の店舗の売上などの情報が含まれる。なお、店舗情報には、店舗の代表者および店舗の開店時間など、その他の情報が含まれてもよい。
【0037】
さらに、サーバ50は、装置IDに対応付けて収容物排出装置10を特定可能な装置情報を予め記憶している。装置情報には、収容物排出装置10の機種、収容物排出装置10の設置日、および図1(b)に示された仮想のスロットマシンによる仮想ゲームにおける当選確率などの情報が含まれる。なお、装置情報には、収容物排出装置10に収納される収容物11の内容など、その他の情報が含まれてもよい。
【0038】
サーバ50は、携帯端末30がコード20aを読み取ったときに当該携帯端末30から店舗IDおよび装置IDを取得することで、ユーザによって利用された店舗、およびユーザによって利用された収容物排出装置10を特定することができる。
【0039】
このように、収容物排出装置10および排出許可システム1を利用することで、運営会社は、ユーザの情報、ユーザによって利用された店舗の情報、およびユーザによって利用された収容物排出装置10の情報などを取得して、サーバ50に履歴として記憶させることができる。運営会社は、取得したこれらの情報をマーケティングなどに活用することができる。たとえば、運営会社は、どのようなユーザがどの店舗のどの収容物排出装置10を利用したのかを、サーバ50に蓄積されたデータを用いて分析することで、データに基づき、集客率の向上を図ることができる。
【0040】
<収容物排出装置10および排出許可システム1の機能>
図3は、本実施の形態に係る収容物排出装置10および排出許可システム1の機能を説明するための模式図である。図3に示すように、排出許可システム1は、収容物排出装置10と、携帯端末30と、サーバ50とを備える。
【0041】
[収容物排出装置10の機能]
収容物排出装置10は、主な機能部として、排出制御部101と、操作部102と、表示部103と、排出部104と、記憶部106と、コード作成部107とを備え、これらの各部が通信ライン109を介した通信によって協働する。
【0042】
排出制御部101は、図示しないCPU(central processing unit)が有する機能部であり、排出部104による収容物11の排出を禁止または許可する。具体的には、排出制御部101は、収容物11の排出を禁止する場合には回転ハンドル15の回転を禁止し、収容物11の排出を許可する場合には回転ハンドル15の回転を許可する。
【0043】
操作部102は、解除装置20のキー部21が有する機能部であり、ユーザによる解除情報などの入力を受け付ける。
【0044】
表示部103は、解除装置20のディスプレイ22が有する機能部であり、操作部102から入力された解除情報を表示したり、コード20aを表示したりする。
【0045】
排出部104は、図示しない排出機構が有する機能部であり、回転ハンドル15が所定角度以上に亘って回転したときに、収納ケース13に収納された収容物11を取出口17から排出させる。
【0046】
記憶部106は、図示しないROM(read only memory)またはRAM(random access memory)などのメモリが有する機能部であり、店舗ID、装置ID、および解除情報など、各種の情報を記憶する。
【0047】
コード作成部107は、図示しないCPUが有する機能部であり、記憶部106に記憶された店舗ID、装置ID、および解除情報に基づき、予め設定された所定時間ごとにコード20aを作成する。コード作成部107によって作成されたコード20aは、予め設定された所定時間ごとに表示部103によって表示される。
【0048】
[携帯端末30の機能]
携帯端末30は、主な機能部として、制御部301と、操作部302と、表示部303と、読取部304と、通信部305と、記憶部306とを備え、これらの各部が通信ライン309を介した通信によって協働する。
【0049】
制御部301は、図示しないCPUが有する機能部であり、各機能部に働きかけることで、携帯端末30が有する機能を発揮可能にする。
【0050】
操作部302は、液晶ディスプレイ31の上面に設けられた図示しないタッチパネルが有する機能部であり、ユーザによるユーザIDおよびパスワードなどの入力を受け付ける。
【0051】
読取部304は、図示しないカメラが有する機能部であり、収容物排出装置10の表示部103によって表示されたコード20aを読み取る。
【0052】
通信部305は、図示しないアンテナが有する機能部であり、サーバ50のアンテナとの間で通信を可能とする。
【0053】
記憶部306は、図示しないROMまたはRAMなどのメモリが有する機能部であり、操作部302から入力されたユーザIDおよびパスワード、および読取部304によって読み取られたコード20aに格納された店舗ID、装置ID、および解除情報など、各種の情報を記憶する。これらの情報は、通信部305によってサーバ50に送信される。
【0054】
[サーバ50の機能]
サーバ50は、主な機能部として、制御部501と、通信部505と、記憶部506とを備え、これらの各部が通信ライン509を介した通信によって協働する。
【0055】
制御部501は、図示しないCPUが有する機能部であり、各機能部に働きかけることで、サーバ50が有する機能を発揮可能にする。
【0056】
通信部505は、図示しないアンテナが有する機能部であり、携帯端末30のアンテナとの間で通信を可能とする。
【0057】
記憶部506は、図示しないROMまたはRAMなどのメモリが有する機能部であり、通信部505が携帯端末30から受信したユーザID、パスワード、店舗ID、装置ID、および解除情報、さらに、ユーザ情報、店舗情報、および装置情報など、各種の情報を記憶する。
【0058】
<排出許可システムにおいて行われる処理>
図4は、本実施の形態に係る排出許可システム1において行われる処理を説明するためのフローチャートである。図4に示される処理ステップ(以下、これを「S」と略す。)は、図3で示された各機能部によって実現される。
【0059】
図4に示されるように、収容物排出装置10は、所定期間(たとえば、5秒間)ごとに解除情報を更新する(S111)。なお、所定期間は、収容物排出装置10の管理者によって任意に設定可能である。収容物排出装置10は、解除情報を決定すると(S112)、決定した解除情報をコード化することでコード20aを作成する(S113)。また、収容物排出装置10は、決定した解除情報を記憶する(S114)。収容物排出装置10は、作成したコード20aをディスプレイ22に表示する(S115)。
【0060】
一方、携帯端末30は、アプリを起動後、ログイン画面でユーザIDおよびパスワードが入力されたか否かを判定する(S311)。携帯端末30は、ユーザIDおよびパスワードが未だ入力されていない場合(S311でNO)、S311の処理を繰り返す。携帯端末30は、ユーザIDおよびパスワードが入力された場合(S311でYES)、入力されたユーザIDおよびパスワードをサーバ50に送信する(S312)。
【0061】
一方、サーバ50は、携帯端末30から送信されたユーザIDおよびパスワードに基づき、ユーザを認証できたか否かを判定する(S511)。この処理において、サーバ50は、予め記憶していた複数のユーザに対応するユーザIDおよびパスワードの中に、携帯端末30から送信されたユーザIDおよびパスワードが存在するか否かを判定する。
【0062】
サーバ50は、予め記憶していた複数のユーザに対応するユーザIDおよびパスワードの中に、携帯端末30から送信されたユーザIDおよびパスワードが存在しないためにユーザを認証できない場合(S511でNO)、ログインを禁止するためのログイン禁止情報を携帯端末30に送信し(S512)、本処理を終了する。
【0063】
サーバ50は、予め記憶していた複数のユーザに対応するユーザIDおよびパスワードの中に、携帯端末30から送信されたユーザIDおよびパスワードが存在するためにユーザを認証できた場合(S511でYES)、履歴としてユーザIDを記憶する(S513)。その後、サーバ50は、ログインを許可するためのログイン許可情報を携帯端末30に送信する(S514)。
【0064】
一方、携帯端末30は、サーバ50から送信されたログイン禁止情報またはログイン許可情報に基づき、サーバ50によってログインが許可されたか否かを判定する(S313)。
【0065】
携帯端末30は、サーバ50によってログインが許可されなかった場合(S313でNO)、ログインを禁止する(S314)。この場合、たとえば、携帯端末30の液晶ディスプレイ31に「ユーザIDまたはパスワードが間違っています。」などの警告を示す画面が表示される。
【0066】
携帯端末30は、サーバ50によってログインが許可された場合(S313でYES)、ログインを許可する(S315)。この場合、たとえば、図1(a)に示されるように、携帯端末30の液晶ディスプレイ31にコード認証画面31aが表示される。
【0067】
携帯端末30は、コード認証画面31aにおいて、収容物排出装置10のディスプレイ22に表示されたコード20aを読み取ったか否かを判定する(S316)。携帯端末30は、コード20aを読み取っていない場合(S316でNO)、S316の処理を繰り返す。携帯端末30は、コード20aを読み取った場合(S316でYES)、読み取ったコード20aに格納された店舗ID、装置ID、および解除情報を取得し(S317)、これらをサーバ50に送信する(S318)。
【0068】
一方、サーバ50は、携帯端末30から送信された店舗IDおよび装置IDを履歴として記憶する(S515)。また、サーバ50は、携帯端末30から解除情報が送信されたことに基づき、図1(b)に示された仮想のスロットマシンによる仮想ゲームの結果を抽選によって決定する(S516)。サーバ50は、抽選結果を履歴として記憶する(S517)。サーバ50は、抽選結果を示す抽選結果情報を携帯端末30に送信し(S518)、本処理を終了する。
【0069】
一方、携帯端末30は、サーバ50から送信された抽選結果情報に基づき、抽選結果が当りであるか否かを判定する(S319)。携帯端末30は、抽選結果が当りでない場合(S319でNO)、液晶ディスプレイ31に「ハズレ」などの抽選結果が当りでないことを示す画面を表示する。携帯端末30は、抽選結果が当りの場合(S319でYES)、図1(b)に示されるように、「あたり」などの抽選結果が当りであることを示すとともに、収容物排出装置10のS112の処理で決定された解除情報として4桁の数字を示す画面を表示する(S321)。その後、携帯端末30は、本処理を終了する。
【0070】
一方、収容物排出装置10は、解除装置20から解除情報が入力されたか否かを判定する(S116)。収容物排出装置10は、解除情報が未だ入力されていない場合(S116でNO)、S116の処理を繰り返す。収容物排出装置10は、解除情報が入力された場合(S116でYES)、S112の処理で決定した解除情報と、解除装置20から入力された解除情報とが一致するか否かを判定する(S117)。
【0071】
収容物排出装置10は、S112の処理で決定した解除情報と、解除装置20から入力された解除情報とが一致しない場合(S117でNO)、解除情報の入力をやり直すことを示す画面を表示する(S118)。
【0072】
収容物排出装置10は、S112の処理で決定した解除情報と、解除装置20から入力された解除情報とが一致する場合(S117でYES)、有効期間内であるか否かを判定する(S119)。たとえば、収容物排出装置10は、S115の処理でコード20aを表示してから5分間を経過したか否かを判定する。なお、有効期間は、収容物排出装置10の管理者によって任意に設定可能である。
【0073】
収容物排出装置10は、有効期間内でない場合(S119でNO)、上述したS118の処理を実行する。収容物排出装置10は、有効期間内である場合(S119でYES)、回転ハンドル15の回転を許可することで収容物11の排出を許可する(S120)。収容物排出装置10は、S118の処理またはS120の処理の後、S114の処理で記憶した解除情報を消去し(S121)、本処理を終了する。
【0074】
<サーバ50の記憶情報>
図4で示された排出許可システムの処理によって、サーバ50には、ユーザの情報、ユーザによって利用された店舗の情報、およびユーザによって利用された収容物排出装置10の情報などが履歴として記憶される。図5は、本実施の形態に係る排出許可システム1に含まれるサーバ50の記憶情報を説明するための模式図である。
【0075】
図5(A)に示されるテーブルには、サーバ50によって予め記憶されている情報が格納されている。具体的には、図5(A)に示されるテーブルには、店舗を特定可能な店舗情報、ユーザを特定可能なユーザ情報、および収容物排出装置10を特定可能な装置情報が格納されている。
【0076】
たとえば、サーバ50は、店舗情報として、店舗IDに対応付けて、店舗名、店舗の設置場所、および特定期間(たとえば、1ヵ月間)の店舗の売上などの情報を記憶する。これらの情報は、管理者によって予めサーバ50に記憶される。
【0077】
サーバ50は、ユーザ情報として、ユーザIDおよびパスワードに対応付けて、ユーザの氏名、性別、年齢、およびメールアドレスなどの情報を記憶する。これらの情報は、排出許可システム1によって提供されるサービスを受けるために、ユーザがアプリを起動して初期登録する際、サーバ50に記憶される。
【0078】
サーバ50は、装置情報として、装置IDに対応付けて、収容物排出装置10の機種、収容物排出装置10の設置日、および図1(b)に示された仮想のスロットマシンによる仮想ゲームにおける当選確率などの情報を記憶する。これらの情報は、管理者によって予めサーバ50に記憶される。なお、管理者は、仮想ゲームにおける当選確率を任意に設定することができる。
【0079】
図5(B)に示されるテーブルには、収容物排出装置10の利用履歴を示す情報が格納されている。具体的には、図5(B)に示されるテーブルには、収容物排出装置10が利用された日付および時刻、利用された収容物排出装置10が設置された店舗の店舗ID、収容物排出装置10を利用したユーザのユーザID、利用された収容物排出装置10の装置ID、および収容物排出装置10の利用時における抽選結果などの情報を記憶する。これらの情報は、収容物排出装置10がユーザによって利用される際、サーバ50に記憶される。具体的には、ユーザIDは、図4のS513の処理で記憶され、店舗IDおよび装置IDは、図4のS515の処理で記憶され、抽選結果は、図4のS517の処理で記憶される。
【0080】
このように、どのようなユーザがどの店舗のどの収容物排出装置10をいつ利用したのかが、サーバ50に蓄積して記憶される。
【0081】
<主な構成>
次に、本実施の形態に係る収容物排出装置10および排出許可システムの主な構成を説明する。
【0082】
本実施の形態に係る収容物排出装置10は、操作部102と、収容物11を収納する収納ケース13と、収納ケース13に収納された収容物11を排出する排出部104と、排出部104による収容物11の排出を禁止または許可する排出制御部101と、携帯端末30によって読取可能なコード20aを表示する表示部303とを備え、排出制御部101は、表示部303に表示されたコード20aに対応する解除情報が操作部302から入力された場合に収容物11の排出を許可する。
【0083】
このように、ユーザは、携帯端末30を用いて、収容物排出装置10によって表示されたコード20aを読み取ることにより、収容物11の排出を収容物排出装置10に許可させるための解除情報を取得することができ、当該解除情報を収容物排出装置10に入力することで、収容物排出装置10から収容物11を排出させることができる。これにより、ユーザは、携帯端末30を利用して、コインを用いることなく収容物排出装置10から収容物を排出させることができる。このため、偽物のコインを用いた不正行為を防止するための工夫も必要なくなり、収容物排出装置10を小型化させることも容易である。また、近年進んでいるキャッシュレス化にも対応することができる。
【0084】
なお、携帯端末を用いて収容物排出装置から収容物を排出させる形態としては、携帯端末に表示されたコードを、収容物排出装置側が読み取ることも考えられるが、この場合、収容物排出装置とサーバとがオンラインで接続されなければならず、収容物排出装置の設計が複雑になる。これに対して、本実施の形態に係る収容物排出装置10の場合、収容物排出装置10は単にコードを表示するのみであり、それを携帯端末30が読み取って解除情報を取得するような形態であるため、収容物排出装置10の設計が複雑になることもない。
【0085】
本実施の形態に係る収容物排出装置10において、表示部103は、表示するコード20aを変更する。具体的には、収容物排出装置10は、所定期間ごとに解除情報を更新して、解除情報を更新するたびに表示するコード20aを変更する。たとえば、解除情報が5秒間ごとに更新される場合、5分間で60回の更新頻度で解除情報が切り替わる。つまり、この場合、収容物排出装置10の記憶部106には、5分間で60個の解除情報が記憶され、5秒間隔で記憶部106に記憶されている解除情報が更新される。
【0086】
このように、所定期間ごとに解除情報が更新されるため、先に収容物排出装置10を利用するユーザが取得した解除情報と、その後に続けて収容物排出装置10を利用するユーザが取得した解除情報とを異ならせることができる。仮に、解除情報が更新されない場合、先に収容物排出装置10を利用するユーザが携帯端末30を利用して取得した解除情報を、後に収容物排出装置10を利用するユーザが盗み見ることで、携帯端末30を利用することなく収容物を排出させることができてしまうが、上述したように、所定期間ごとに解除情報を更新させることによって、このような不正行為を防ぐことができる。
【0087】
本実施の形態に係る収容物排出装置10において、排出制御部101は、解除情報が有効期間の経過後に操作部102から入力された場合、収容物11の排出を許可しない。具体的には、収容物排出装置10は、コード20aを決定したときに当該コード20aを記憶するとともに当該コード20aを表示し、コード20aを表示してから有効期間内に当該コード20aに対応する解除情報が入力されなければ、収容物11を排出しない。さらに、収容物排出装置10は、有効期間を超えると、記憶していた解除情報を消去する。
【0088】
このように、ユーザが解除情報を入力するための有効期間が設定されているため、先に収容物排出装置10を利用するユーザが携帯端末30を利用して取得した解除情報を、後に収容物排出装置10を利用するユーザが盗み見ることで、携帯端末30を利用することなく収容物を排出させるといった不正行為を防ぐことができる。さらに、有効期間を超えると、記憶された解除情報が消去されるため、収容物排出装置10の記憶容量が膨大になることを防ぐことができる。
【0089】
本実施の形態においては、たとえば、解除情報の更新間隔が5秒間と短く設定することでセキュリティを確保する一方で、解除情報の記憶は更新間隔の5秒間よりも長い5分間に設定することで、ユーザが携帯端末30でコード20aを読み取って解除情報を入力する時間を十分に確保することができる。
【0090】
本実施の形態に係る排出許可システム1は、収容物排出装置10と、携帯端末30と、携帯端末30と通信可能なサーバ50とを備え、収容物排出装置10は、操作部102と、収容物11を収納する収納ケース13と、収納ケース13に収納された収容物11を排出する排出部104と、排出部104による収容物11の排出を禁止または許可する排出制御部101と、携帯端末30によって読取可能なコード20aを表示する表示部303とを含み、排出制御部101は、表示部303に表示されたコード20aに対応する解除情報が操作部302から入力された場合に収容物11の排出を許可し、携帯端末30は、表示部303に表示されたコード20aを読み取ることによって当該コード20aに含まれる含有情報として店舗IDおよび装置IDを取得し、取得した含有情報をサーバ50に送信し、サーバ50は、携帯端末30から受信した含有情報を記憶する。
【0091】
このように、ユーザは、携帯端末30を利用して、コインを用いることなく収容物排出装置10から収容物11を排出させることができる。このため、偽物のコインを用いた不正行為を防止するための工夫も必要なくなり、収容物排出装置10を小型化させることも容易である。また、近年進んでいるキャッシュレス化にも対応することができる。さらに、サーバ50は、収容物排出装置10をユーザが利用した際に、店舗IDおよび装置IDを取得して履歴として記憶することができるため、ユーザによって利用された店舗、およびユーザによって利用された収容物排出装置10を特定することができる。これにより、収容物排出装置10が設置された店舗の運営会社は、取得したこれらの情報をマーケティングなどに活用することができる。
【0092】
<変形例>
本発明は、上記の実施例に限られず、さらに種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な変形例について説明する。
【0093】
本実施の形態においては、サーバ50がログイン時のユーザ認証を行っていたが、携帯端末30がログイン時のユーザ認証を行ってもよい。すなわち、携帯端末30は、図4のS312の処理でユーザIDおよびパスワードをサーバ50に送信することなく、S313の処理で携帯端末30自身でユーザ認証を行ってもよい。この際、携帯端末30は、S318の処理で店舗IDおよび装置IDとともに、ユーザIDおよびパスワードをサーバ50に送信してもよい。
【0094】
本実施の形態においては、ユーザは、携帯端末30でコード20aを読み取って取得した解除情報を収容物排出装置10に入力するだけで収容物11を排出させることができた。つまり、本実施の形態に係る収容物排出装置10は、無料でカプセル型の収容物を排出する販促用のカプセル排出機であった。しかしながら、収容物排出装置10は、販促用のカプセル排出機に限らず、カプセル型の収容物の販売を目的とするカプセル販売機であってもよい。具体的には、ユーザは、携帯端末30によって電子マネーまたはクレジットで決済しなければ、コード20aを読み取るためのコード認証画面31aを液晶ディスプレイ31に表示させることができないものであってもよい。もしくは、ユーザは、携帯端末30によって電子マネーまたはクレジットで決済しなければ、コード20aを読み取ったとしても解除情報を取得することができないものであってもよい。
【0095】
本実施の形態においては、所定期間ごとに解除情報が更新されたが、所定条件が成立したときに解除情報が更新されてもよい。たとえば、収容物排出装置10に先の正しい解除情報が入力されたことを条件に、次の解除情報に更新されてもよい。
【0096】
本実施の形態においては、収容物排出装置10の解除装置20が備えるキー部21で解除情報を入力するものであったが、収容物排出装置10が図示しないマイクロフォンを備え、ユーザがマイクロフォンを用いて音声で解除情報を入力するものであってもよい。また、携帯端末30の液晶ディスプレイ31に表示された解除情報を、収容物排出装置10がスキャンによって読み込むものであってもよい。
【0097】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。なお、本実施の形態で例示された構成および変形例で例示された構成は、適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0098】
1 排出許可システム、10 収容物排出装置、11 収容物、12 筐体、13 収納ケース、14 蓋、15 回転ハンドル、17 取出口、20 解除装置、20a コード、21 キー部、21a テンキー、21b 取消キー、21c 確定キー、22 ディスプレイ、30 携帯端末、31 液晶ディスプレイ、31a コード認証画面、31b 数字画像、50 サーバ、101 排出制御部、102,302 操作部、103,303 表示部、104 排出部、106,306,506 記憶部、107 コード作成部、109,309,509 通信ライン、301,501 制御部、304 読取部、305,505 通信部。
図1
図2
図3
図4
図5