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特許7218436デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末及び方法
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  • 特許-デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-27
(45)【発行日】2023-02-06
(54)【発明の名称】デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/32 20060101AFI20230130BHJP
   G06F 21/64 20130101ALI20230130BHJP
   G06Q 30/012 20230101ALI20230130BHJP
【FI】
H04L9/32 100Z
G06F21/64
G06Q30/00 310
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021525171
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-27
(86)【国際出願番号】 KR2019013598
(87)【国際公開番号】W WO2020101191
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0139032
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521194758
【氏名又は名称】サイツコード カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521194769
【氏名又は名称】イ サンヨプ
(73)【特許権者】
【識別番号】521194770
【氏名又は名称】ソン ソダム
(73)【特許権者】
【識別番号】521194781
【氏名又は名称】イ ドキョン
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】イ サンヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ソン ソダム
(72)【発明者】
【氏名】イ ドキョン
(72)【発明者】
【氏名】イ ビョンヨン
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-220710(JP,A)
【文献】特開2003-168002(JP,A)
【文献】特開2017-204707(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0112290(KR,A)
【文献】国際公開第2018/176140(WO,A1)
【文献】特開2001-344695(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0041148(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/32
G06F 21/64
G06Q 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約しようとする対象の物である契約対象物の契約事項の入力を受ける入力モジュールと、
前記契約対象の契約時に契約時の前記契約対象物の位置情報をリアルタイム収集する位置情報収集モジュールと、
前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の前記契約対象物の位置情報を用いて契約書を生成する契約書生成モジュールと、
前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報をコンテンツイニシャライザ(contents initializer)及び国際認証精算サーバに提供し、前記コンテンツイニシャライザ又は国際認証精算サーバからデジタルコンテンツ原本確認キーを受信するデジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールと、
前記デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールで受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを、前記契約書生成モジュールで生成された契約書と結合してデジタルコンテンツ原本契約書を生成するデジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールと、
前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成された契約書を暗号化してブロックチェーン(blockchain)を生成するブロックチェーン生成モジュールと、
前記ブロックチェーン生成モジュールで生成されたブロックチェーンをネットワーク上に分散格納するように、P2P方式で他の端末に送信するブロックチェーン分散格納制御モジュールと、
を含
契約時の前記契約対象物の位置情報は、前記契約書と共にブロックチェーンに格納される、位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約端末。
【請求項2】
前記位置情報収集モジュールは、前記契約対象物に付着したGPSチップによる位置情報を収集するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約端末。
【請求項3】
前記位置情報収集モジュールは、契約後に前記契約対象物の位置情報を持続的に追跡して収集するように構成されており、
前記ブロックチェーン生成モジュールは、契約後の前記契約対象物の位置情報を持続的にブロックチェーンに格納することを特徴とする、請求項1又は2に記載の位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約端末。
【請求項4】
前記ブロックチェーン生成モジュールは、前記ブロックチェーンの各ブロックをハッシュ関数(Hash function)を用いて暗号化するように構成されることを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約端末。
【請求項5】
入力モジュールが、契約しようとする対象の物である契約対象物の契約事項の入力を受けるステップと、
位置情報収集モジュールが前記契約対象の契約時に契約時の前記契約対象物の位置情報をリアルタイム収集するステップと、
契約書生成モジュールが、前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の前記契約対象物の位置情報を用いて契約書を生成するステップと、
デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールが前記入力モジュールにより入力が受けられた契約事項及び位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報をコンテンツイニシャライザ(contents initializer)及び国際認証精算サーバに提供し、前記コンテンツイニシャライザ又は国際認証精算サーバからデジタルコンテンツ原本確認キーを受信するステップと、
デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールが前記デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールで受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを前記契約書生成モジュールで生成された契約書と結合してデジタルコンテンツ原本契約書を生成するステップと、
ブロックチェーン生成モジュールが前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成されたデジタルコンテンツ原本契約書を暗号化してブロックチェーン(blockchain)を生成するステップと、
ブロックチェーン分散格納制御モジュールが、前記ブロックチェーン生成モジュールで生成されたブロックチェーンをネットワーク上に分散格納するように、P2P方式で他の端末に送信するステップと、

契約時の前記契約対象物の位置情報は、前記契約書と共にブロックチェーンに格納される、位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約方法。
【請求項6】
前記ブロックチェーン生成モジュールが、前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成されたデジタルコンテンツ原本契約書を暗号化してブロックチェーンを生成するステップは、前記ブロックチェーンの各ブロックをハッシュ関数を用いて暗号化するように構成されることを特徴とする、請求項に記載の位置情報を用いたブロックチェーン方式の契約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックチェーン方式の契約端末及び方法に関し、具体的には、デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、ブロックチェーンの技術的な価値の向上に伴い、その市場性と技術的セキュリティー性が新たに評価されている。
【0003】
ブロックチェーンは、特定のサーバのような中央集中システムではなく、分散システムとしてその変造やハッキングのリスクに対して極めて頑強な構造を有している。
【0004】
しかし、従来におけるブロックチェーンには、契約書を保存する場合、主に取引時点情報であるタイムスタンプ(timestamp)だけが格納され、それ以外の情報は格納されない。
【0005】
従来のブロックチェーンに格納されている契約書は、取引時点以外には他の事項を確認することができないため、ブロックチェーンにおいて契約書自体の原本の真偽や虚偽を判断することが容易ではない。
【0006】
ここで、ブロックチェーン技術に契約書自体のセキュリティー性を強化する手段がさらに必要なものと判断される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、デジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の目的に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末は、契約しようとする対象の契約事項の入力を受ける入力モジュールと、前記対象の契約時に位置情報をリアルタイム収集する位置情報収集モジュールと、前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報を用いて契約書を生成する契約書生成モジュールと、前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報をコンテンツイニシャライザ(contents initializer)及び国際認証精算サーバに提供し、前記コンテンツイニシャライザ又は国際認証精算サーバからデジタルコンテンツ原本確認キーを受信するデジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールと、前記デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールで受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを、前記契約書生成モジュールで生成された契約書と結合してデジタルコンテンツ原本契約書を生成するデジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールと、前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成された契約書を暗号化してブロックチェーン(blockchain)を生成するブロックチェーン生成モジュールと、前記ブロックチェーン生成モジュールで生成されたブロックチェーンをネットワーク上に分散格納するように、P2P方式で他の端末に送信するブロックチェーン分散格納制御モジュールとを含むように構成されることができる。
【0010】
ここで、前記ブロックチェーン生成モジュールは、前記ブロックチェーンの各ブロックをハッシュ関数(Hash function)を用いて暗号化するように構成されることができる。
【0011】
前述した本発明の他の目的によるデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約方法は、入力モジュールが、契約しようとする対象の契約事項の入力を受けるステップと、位置情報収集モジュールが前記対象の契約時に位置情報をリアルタイム収集するステップと、契約書生成モジュールが、前記入力モジュールによって入力が受けられた契約事項及び前記位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報を用いて契約書を生成するステップと、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールが前記入力モジュールにより入力が受けられた契約事項及び位置情報収集モジュールでリアルタイム収集された契約時の位置情報をコンテンツイニシャライザ(contents initializer)及び国際認証精算サーバに提供し、前記コンテンツイニシャライザ又は国際認証精算サーバからデジタルコンテンツ原本確認キーを受信するステップと、デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールが前記デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュールで受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを前記契約書生成モジュールで生成された契約書と結合してデジタルコンテンツ原本契約書を生成するステップと、ブロックチェーン生成モジュールが前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成されたデジタルコンテンツ原本契約書を暗号化してブロックチェーン(blockchain)を生成するステップと、ブロックチェーン分散格納制御モジュールが、前記ブロックチェーン生成モジュールで生成されたブロックチェーンをネットワーク上に分散格納するように、P2P方式で他の端末に送信するステップと含むように構成されることができる。
【0012】
ここで、前記ブロックチェーン生成モジュールが、前記デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュールで生成されたデジタルコンテンツ原本契約書を暗号化してブロックチェーンを生成するステップは、前記ブロックチェーンの各ブロックをハッシュ関数を用いて暗号化するように構成されることができる。
【発明の効果】
【0013】
上述したデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末及び方法によると、契約時点の契約当事者の位置情報、契約対象の現在の位置情報などを自動収集し、ブロックチェーンに契約書と共に格納するだけでなく、デジタルコンテンツ原本確認キーが発給されて契約書をデジタルコンテンツ原本契約書に変換してブロックチェーンに格納するように構成されることで、契約書自体の真偽や原本の有無、そして、そのセキュリティー性に対する効果が向上される。
【0014】
そして、契約対象の位置情報を追跡収集し、失われた契約対象物の位置を捜し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末のブロック構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、様々な変更を加えることができ、また、様々な実施形態を有することができ、特定の実施形態について図面に例示して発明を実施するための形態を詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解されなければならない。各図面を説明しながら類似の参照符号を類似の構成要素に対して使用した。
【0017】
第1、第2、A、Bなどの用語は、様々な構成要素を説明するために使用され得るが、前記構成要素は、前記用語によって限定されることはない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ用いられる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しなければ、第1構成要素は第2構成要素に命名されることができ、同様に、第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。「及び/又は」という用語は、複数の関連する記載された項目の組み合せ又は複数の関連する記載された項目からいずれかの項目を含む。
【0018】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときは、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」か「直接接続されている」と言及されるときには、他の構成要素が中間に存在しないものと理解されなければならない。
【0019】
本出願で用いられる用語は、単に、特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上、明らかに異なるものと意味しない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示し、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解されなければならない。
【0020】
異なるように定義さがれない限り技術的又は科学的な用語を含み、ここで用いられる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0021】
以下、本発明に係る好適な実施形態について添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末のブロック構成図である。
【0023】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約端末100は、入力モジュール101、位置情報収集モジュール102、契約書生成モジュール103、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104、デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュール105、ブロックチェーン生成モジュール106、ブロックチェーン分散格納制御モジュール107、クエリ生成モジュール108、クエリ送信モジュール109、デジタルコンテンツ原本契約書受信モジュール110、デジタルコンテンツ原本契約書確認要求モジュール111、デジタルコンテンツ原本契約書表示モジュール112、クエリ受信モジュール113、ポーリングモジュール114、リレー送信モジュール115を含むものとして構成されている。
【0024】
以下、細部的な構成について説明する。
【0025】
入力モジュール101は、契約しようとする対象の契約事項の入力を受けるように構成されている。
【0026】
ここで、契約しようとする対象は、契約の目的物であり、手荷物契約では手荷物、自転車売買契約では自転車、ペット分譲契約ではペット、不動産売買契約では鍵などである。
【0027】
契約事項は、契約の両当事者、契約者の身分事項、契約者の住所、契約者の口座、契約内容などの様々な契約関連事項であってもよい。
【0028】
位置情報収集モジュール102は、契約しようとする対象の契約時に位置情報をリアルタイム収集するように構成されることができる。
【0029】
消費者が追跡しようとする契約対象物の契約時の位置情報になり得る。
【0030】
位置情報収集モジュール102は、手荷物、自転車、ペット、鍵などの位置情報を自動で収集するように構成されることができる。
【0031】
位置情報収集モジュール102は、手荷物、自転車、ペット、鍵などの契約対象に付着したGPSチップなどによる位置情報をブルートゥース(登録商標)機能付きのセンサを用いて収集するように構成されることができる。
【0032】
また、位置情報収集モジュール102は契約対象だけでなく、契約の相手側の契約相手側端末10のIPアドレスやGPS座標などの位置情報を収集するように構成されることができる。
【0033】
このような契約対象や契約相手側端末10の位置情報は、ブロックチェーンに契約書と共に格納されてもよい。
【0034】
一方、位置情報収集モジュール102は、契約時点だけでなく、その契約対象に対する持続的な位置情報を追跡して収集するように構成されてもよい。このような場合、契約対象である物を失った場合にもその位置を正確に追跡して探すことができる。
【0035】
契約書生成モジュール103は、入力モジュール101によって入力が受けられた契約事項及び位置情報収集モジュール102でリアルタイム収集された契約時の位置情報を用いて契約書を生成するように構成されることができる。
【0036】
デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104は、契約書生成モジュール103で生成された契約書を特定キー(key)と結合して、デジタルコンテンツ原本契約書で認証されるためのプロセスを行うように構成されることができる。
【0037】
即ち、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104は、入力モジュール101によって入力が受けられた契約事項及び位置情報収集モジュール102でリアルタイム収集された契約時の位置情報をコンテンツイニシャライザ(contents initializer)200及び国際認証精算サーバ300に提供するように構成されることができる。
【0038】
そして、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104は、コンテンツイニシャライザ200及び国際認証精算サーバ300を介してデジタルコンテンツ原本確認キーを受信するように構成されることができる。
【0039】
ここで、コンテンツイニシャライザ200と国際認証精算サーバ300についてまず説明する。コンテンツイニシャライザ200と国際認証精算サーバ300は、いずれかの契約書や文書を所定のデジタルコンテンツ原本契約書に変換して認証するためのキーを発行する構成である。
【0040】
コンテンツイニシャライザ200は、最初のデジタル原本コンテンツ契約書を生成するために関与される。コンテンツイニシャライザ120は、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104から契約書に対するユーザ情報、デジタル署名、契約対象の位置情報、契約対象端末10の位置情報、タイムスタンプなどを受信するように構成されることができる。
【0041】
コンテンツイニシャライザ200は、国際認証精算サーバ300からPKI(public key infrastructure)キーを受信することができる。そして、コンテンツイニシャライザ200は、予め受信したユーザ情報、デジタル署名、契約対象の位置情報、契約対象端末10の位置情報、タイムスタンプなどをPKIキーと結合し、原本確認キーを最初に生成するように構成されることができる。
【0042】
ここで、コンテンツイニシャライザ200は、原本確認キーに一連番号を付与してもよい。
【0043】
ここで、ユーザ情報はユーザのID及びパスワードを含み、タイムスタンプは契約書の生成完了及び格納の日時情報を含み、デジタル署名は、ユーザの署名イメージの各ピクセルに対する座標情報及びタイムスタンプの更新による履歴情報を含んでもよい。
【0044】
コンテンツイニシャライザ200は、一連番号の付与された原本確認キーを国際認証精算サーバ300及びデジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104に提供するように構成されることができる。
【0045】
一方、国際認証精算サーバ300は、該当の原本確認キーを格納して保持/管理するように構成されることができる。
【0046】
国際認証精算サーバ300は、PKIキーを生成してコンテンツイニシャライザ300に提供し、コンテンツイニシャライザ200の最初生成後の契約書に対する原本確認キーを生成して提供するように構成されることができる。
【0047】
デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュール105は、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104で受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを契約書生成モジュール103で生成された契約書と結合し、デジタルコンテンツ原本契約書を生成するように構成されることができる。これにより、その契約書は、デジタルコンテンツ原本契約書に変換され、ただ1つのみの原本として認証される。
【0048】
ブロックチェーン生成モジュール106は、デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュール105で生成されたデジタルコンテンツ原本契約書を暗号化し、ブロックチェーンを生成するように構成されることができる。
【0049】
ブロックチェーン生成モジュール106は、各ブロックをハッシュ関数(Hash function)を用いて暗号化するように構成されることができる。
【0050】
ブロックチェーン生成モジュール106は、契約書を各ブロックに格納してブロックのヘッダにユーザ情報、デジタル署名、契約時の契約対象の位置情報、契約相手側端末10の位置情報、契約時点のタイムスタンプなどを格納するように構成されることができる。
【0051】
ブロックチェーン生成モジュール106は、契約書以外にも追跡収集される位置情報を持続的にブロックチェーンに格納するようにし、契約後にも契約対象である物の位置情報を持続的に確保することができる。
【0052】
ブロックチェーン分散格納制御モジュール107は、ブロックチェーン生成モジュール106で生成されたブロックチェーンをネットワーク(network)上に分散格納するよう、P2P方式で他の端末20に送信するように構成されることができる。ここで、他の端末20は、ネットワーク上の他のノード端末であり、ランダムの数多くの端末が対象となる。
【0053】
クエリ生成モジュール108は、ユーザが検索しようとする契約書のクエリ(query)を生成するように構成されることができる。ここで、クエリは、ユーザが検索しようとする自身の契約書を検索して呼び出すための質疑である。
【0054】
クエリ送信モジュール109は、クエリ生成モジュール108で生成されたクエリを所定の他の端末20に送信するように構成されることができる。ここで、クエリ送信モジュール109は、ネットワーク上の数多くのノードにブロックチェーン形態で分散格納された契約書を検索する質疑を各ノードに送信するように構成されることができる。
【0055】
デジタルコンテンツ原本契約書受信モジュール110は、他の端末20からクエリに対応するデジタルコンテンツ原本契約書を受信するように構成されることができる。他の端末20がクエリに対応するデジタルコンテンツ原本契約書をブロックチェーンのポーリングによって検索して提供するように構成されることができる。
【0056】
デジタルコンテンツ原本契約書確認要求モジュール111は、デジタルコンテンツ原本契約書受信モジュール110で受信されたデジタルコンテンツ原本契約書が原本であるか否かを、国内及び国別の認証精算サーバ400に確認を要求することができる。
【0057】
ここで、国内及び国別の認証精算サーバ400は、上記のデジタルコンテンツ原本契約書の原本認証を行うための構成である。
【0058】
国内及び国別の認証精算サーバ400は、コンテンツイニシャライザ200又は国際認証精算サーバ300から原本確認キーを受信し、上記のデジタルコンテンツ原本契約書の原本認証を行うように構成されることができる。
【0059】
デジタルコンテンツ原本契約書表示モジュール112は、デジタルコンテンツ原本契約書受信モジュール110で受信されたデジタルコンテンツ原本契約書を表示するように構成されることができる。
【0060】
クエリ受信モジュール113は、所定の他の端末30から所定デジタルコンテンツ原本契約書の検索のためのクエリを受信するように構成されることができる。
【0061】
ポーリングモジュール114は、ブロックチェーンをポーリング(polling)し、クエリ受信モジュール110で受信されたクエリに対応するデジタルコンテンツ原本契約書を読み出すように構成されることができる。
【0062】
リレー送信モジュール115は、ポーリングモジュール114で読み出されたデジタルコンテンツ原本契約書を該当クエリを発行した端末30にリレー(relay)送信するように構成されることができる。各ノードを経てリレー送信し、他の端末40を経てクエリを発行した他の端末30にリレー送信するように構成されることができる。
【0063】
図2は、本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ原本確認キーを用いたブロックチェーン方式の契約方法のフローチャートである。
【0064】
図2を参照すると、入力モジュール101が、契約しようとする対象の契約事項の入力を受ける(S101)。
【0065】
次に、位置情報収集モジュール102が対象の契約時に位置情報をリアルタイム収集する(S102)。
【0066】
次に、契約書生成モジュール103が入力モジュール101によって入力が受けられた契約事項、及び位置情報収集モジュール102でリアルタイム収集された契約時の位置情報を用いて契約書を生成する(S103)。
【0067】
次に、デジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104が、入力モジュール101によって入力が受けられた契約事項及び位置情報収集モジュール102でリアルタイム収集された契約時の位置情報を、コンテンツイニシャライザ(contents initializer)200及び国際認証精算サーバ300に提供し、コンテンツイニシャライザ200又は国際認証精算サーバ300からデジタルコンテンツ原本確認キーを受信する(S104)。
【0068】
次に、デジタルコンテンツ原本契約書生成モジュール105がデジタルコンテンツ原本確認キーインターフェースモジュール104で受信されたデジタルコンテンツ原本確認キーを、契約書生成モジュール103で生成された契約書と結合し、デジタルコンテンツ原本契約書を生成する(S105)。
【0069】
次に、ブロックチェーン生成モジュール106が契約書生成モジュール103で生成された契約書を暗号化してブロックチェーンを生成する(S106)。
【0070】
ここで、ブロックチェーン生成モジュール106は、契約書をハッシュ関数(Hash function)を用いてブロックチェーン上の以前ブロックを暗号化するように構成されることができる。
【0071】
次に、ブロックチェーン分散格納制御モジュール107がブロックチェーン生成モジュール106で生成されたブロックチェーンをネットワーク上に分散格納するよう、P2P方式で他の端末20に送信する(S107)。
【0072】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該の技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から離脱されない範囲内で、本発明を様々に修正・変更させ得ることが理解できる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、ブロックチェーン方式の契約端末及び方法に関し、契約が必要な全ての産業分野に適用されることができる。
図1
図2