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  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図1
  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図2
  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図3
  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図4
  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図5
  • 特許-雪止めアングル取付用金具 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-30
(45)【発行日】2023-02-07
(54)【発明の名称】雪止めアングル取付用金具
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/10 20060101AFI20230131BHJP
【FI】
E04D13/10 F
E04D13/10 D
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020173804
(22)【出願日】2020-10-15
(65)【公開番号】P2022065311
(43)【公開日】2022-04-27
【審査請求日】2021-09-03
(73)【特許権者】
【識別番号】591109061
【氏名又は名称】株式会社野島角清製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】野島 隆志
(72)【発明者】
【氏名】水科 義信
(72)【発明者】
【氏名】神子島 孝幸
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-309009(JP,A)
【文献】実開平02-128724(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/10
E04D 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
雪止めアングルの垂直板部を挿入して取付け可能なアングル取付溝が上部に設けられ屋根の取付部に挟持固定可能な挟持部が下部に設けられている左右一対の対向挟持体と、この左右の対向挟持体間に架設状態に配設される締付ボルトとから成り、この締付ボルト若しくは締付ボルトに螺着されている締付ナットを締付けることで、左右の前記対向挟持体が接近し前記挟持部が前記取付部を両外側から締付挟持して取付部に取付固定されるように構成されている雪止めアングル取付用金具において、左右の前記対向挟持体は、板材で構成され、一方の対向挟持体は、この一方の対向挟持体から他方の対向挟持体に向けて折曲形成された接続片部を有し、この接続片部が差し込まれる接続孔部が他方の対向挟持体に設けられていて、この接続孔部に接続片部が差し込まれることにより左右の対向挟持体同志が立設対向状態で接続されていると共に、左右の対向挟持体の夫々の上部板状部の上縁部同志が略同一高さに配設されるように構成され、この略同一高さに配設される左右の対向挟持体の夫々の上縁部が、前記アングル取付溝に前記垂直板部を挿入した前記雪止めアングルの水平板部を載置支承するアングル支承部として構成されており、一方の前記対向挟持体は、上部板状部の前後二箇所の一部が他方の前記対向挟持体に向けて折曲形成された前記接続片部を有し、この前後二箇所の接続片部以外の上部板状部の上縁部が前記アングル支承部として構成され、他方の前記対向挟持体は、上部の前後二箇所に前記接続孔部が設けられていて、前後の前記接続片部が前後の接続孔部に差し込まれることにより左右の前記対向挟持体の夫々の前記アングル支承部同志が略同一高さに配設されるように構成されていることを特徴とする雪止めアングル取付用金具。
【請求項2】
一方の前記対向挟持体の上方側に前記接続片部が設けられ、他方の前記対向挟持体の上方側に前記接続孔部が設けられていて、前記接続孔部に前記接続片部が差し込まれることによりこの差し込み接続部を介して双方の前記対向挟持体が回動移動して夫々の下部に設けられている前記挟持部が接離移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の雪止めアングル取付用金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雪止めアングルを屋根上に取付固定するための雪止めアングル取付用金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、屋根の取付部(立平葺屋根のハゼ部など)に挟持固定可能な金具本体の上部に、雪止めアングルを取付け可能なアングル取付部が設けられた雪止めアングル取付用金具が実施されている。
【0003】
この種の雪止めアングル取付用金具について詳しく説明すると、金属板が折曲されて天板部の左右下部に対向板部が垂下対設する形状の金具本体を備え、この金具本体の天板部には、雪止めアングル(の垂直板部)を挿入して取付可能な溝状の前記アングル取付部が設けられ、左右の対向板部の下部には前記屋根の取付部を外側から挟持する挟持部が設けられ、さらにこの左右の対向板部間に締付ボルトが架設状態に配設されていて、この締付ボルト若しくは締付ボルトに螺着されている締付ナットを締付けることにより、左右の前記対向板部が接近移動し前記挟持部で前記取付部を両外側から締付挟持できる(金具本体を取付部(屋根)に取付固定できる)ように構成されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-101476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記特許文献1のような雪止めアングル取付用金具の改良に係るもので、製作が容易であると共に、雪止めアングルを安定的に支承して取付可能な実用性に優れた雪止めアングル取付用金具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
雪止めアングル1の垂直板部2を挿入して取付け可能なアングル取付溝4が上部に設けられ屋根6の取付部7に挟持固定可能な挟持部5が下部に設けられている左右一対の対向挟持体8と、この左右の対向挟持体8間に架設状態に配設される締付ボルト9とから成り、この締付ボルト9若しくは締付ボルト9に螺着されている締付ナット10を締付けることで、左右の前記対向挟持体8が接近し前記挟持部5が前記取付部7を両外側から締付挟持して取付部7に取付固定されるように構成されている雪止めアングル取付用金具Aにおいて、左右の前記対向挟持体8は、板材で構成され、一方の対向挟持体8は、この一方の対向挟持体8から他方の対向挟持体8に向けて折曲形成された接続片部11を有し、この接続片部11が差し込まれる接続孔部12が他方の対向挟持体8に設けられていて、この接続孔部12に接続片部11が差し込まれることにより左右の対向挟持体8同志が立設対向状態で接続されていると共に、左右の対向挟持体8の夫々の上部板状部の上縁部同志が略同一高さに配設されるように構成され、この略同一高さに配設される左右の対向挟持体8の夫々の上縁部が、前記アングル取付溝4に前記垂直板部2を挿入した前記雪止めアングル1の水平板部3を載置支承するアングル支承部13として構成されており、一方の前記対向挟持体8は、上部板状部の前後二箇所の一部が他方の前記対向挟持体8に向けて折曲形成された前記接続片部11を有し、この前後二箇所の接続片部11以外の上部板状部の上縁部が前記アングル支承部13として構成され、他方の前記対向挟持体8は、上部の前後二箇所に前記接続孔部12が設けられていて、前後の前記接続片部11が前後の接続孔部12に差し込まれることにより左右の前記対向挟持体8の夫々の前記アングル支承部13同志が略同一高さに配設されるように構成されていることを特徴とする雪止めアングル取付用金具に係るものである。
【0008】
また、一方の前記対向挟持体8の上方側に前記接続片部11が設けられ、他方の前記対向挟持体8の上方側に前記接続孔部12が設けられていて、前記接続孔部12に前記接続片部11が差し込まれることによりこの差し込み接続部を介して双方の前記対向挟持体8が回動移動して夫々の下部に設けられている前記挟持部5が接離移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の雪止めアングル取付用金具に係るものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述のように構成したから、左右一対の対向挟持体が二枚(別部品)の板材でありながら接続片部と接続孔部とで接続されているために左右の対向挟持体をバラけることなく屋根の取付部に対して容易にセットでき、締付ボルト若しくは締付ナットの締付作業も容易に行われて挟持部で取付部を強固に締付挟持でき、また、二枚の板材(対向挟持体)の上縁部が雪止めアングルの水平板部を載置支承するアングル支承部として構成されているため、このアングル支承部とアングル取付溝とで雪止めアングルを安定的に支承できて屋根上に確固に取付固定でき、しかも、一方の対向挟持体から他方の対向挟持体に向けて折曲形成される接続片部も、他方の対向挟持体に設けられる接続孔部も、例えば対向挟持体を構成する板材に対しプレス加工を施すなどして容易に形成可能であると共に、接続片部を接続孔部に差し込んで左右の対向挟持体同志を対向状態に接続するだけで、左右の対向挟持体の夫々の上縁部同志が略同一高さに配設されて前記アングル支承部が形成されるなど、製作容易で簡易に設計実現可能な極めて実用性に優れた雪止めアングル取付用金具となる。
【0010】
また、発明においては、前後二箇所の接続片部が前後二箇所の接続孔部に差し込まれることで左右の対向挟持体を互いに回り止め状態で接続でき、接続片部を接続孔部に差し込むだけで左右の対向挟持体の夫々の上縁部同志が略同一高さに配設される構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた雪止めアングル取付用金具となる。
【0011】
また、発明においては、続片部を有する一方の対向挟持体を簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた雪止めアングル取付用金具となる。
【0012】
また、請求項記載の発明においては、締付ボルト若しくは締付ナットの締付操作により左右一対の対向挟持体(の下部の挟持部)がスムーズに接近可動する構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた雪止めアングル取付用金具となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施例の使用状態を示す斜視図である。
図2】本実施例の使用状態を示す側面図である。
図3】本実施例を示す分解斜視図である。
図4】本実施例を示す、アングル押え具を省略し図1図3とは異なる角度から視た斜視図である。
図5】本実施例を示す、アングル押え具を省略した正面図である。
図6】本実施例を示す、アングル押え具を省略した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の最適な実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0015】
本発明の雪止めアングル取付用金具Aは、左右一対の対向挟持体8で屋根6の取付部7を挟むようにして屋根6上に配置し、左右の対向挟持体8間に架設されている締付ボルト9若しくは締付ボルト9に螺着されている締付ナット10を締付けると、左右の対向挟持体8が接近しこの対向挟持体8の下部に設けられている挟持部5が前記取付部7を両外側から締付挟持して取付部7(屋根6上)に取付固定できる。
【0016】
この際、左右の前記対向挟持体8が板材で構成され、一方の対向挟持体8は、この一方の対向挟持体8から他方の対向挟持体8に向けて折曲形成された接続片部11を有し、この接続片部11が差し込まれる接続孔部12が他方の対向挟持体8に設けられていて、この接続孔部12に接続片部11が差し込まれることにより左右の対向挟持体8同志が対向状態で接続されている構成、すなわち左右の対向挟持体8が二枚の別部品(板材)で構成されてこの別部品同志が接続されている本発明の雪止めアングル取付用金具Aは、左右の対向挟持体8がバラけることなく取付部7に対して容易にセットでき、また、締付ボルト9若しくは締付ナット10の締付作業に際して上記特許文献1のように金物自体の変形を伴う(締付時に金物の復帰付勢力が生じる)ものではないので、この締付作業が容易に行われて挟持部5で取付部7を強固に締付挟持できる。
【0017】
次いで、左右の対向挟持体8の上部に設けられているアングル取付溝4に、雪止めアングル1の垂直板部2を挿入して雪止めアングル1を取付ける(本雪止めアングル取付用金具Aを介して屋根6上に雪止めアングル1を設置する)が、この際、前記接続孔部12に前記接続片部11が差し込まれることにより左右の前記対向挟持体8の夫々の上縁部同志が略同一高さに配設されるように構成され、この略同一高さに配設される左右の対向挟持体8の夫々の上縁部が、前記アングル取付溝4に前記垂直板部2を挿入した前記雪止めアングル1の水平板部3を載置支承するアングル支承部13として構成されている本発明の雪止めアングル取付用金具Aによれば、二枚の板材(対向挟持体8)の上縁部(板厚二枚分の面積のアングル支承部13)に雪止めアングル1の水平板部3が安定的に支承されて、このアングル支承部13と前記アングル取付溝4とに雪止めアングル1が確固に取付固定されることになる。
【0018】
また、一方の対向挟持体8から他方の対向挟持体8に向けて折曲形成される接続片部11は、例えば一方の対向挟持体8を構成する板材に対しプレス加工を施すなどして容易に形成可能であり、他方の対向挟持体8に設けられている接続孔部12も、この他方の対向挟持体8を構成する板材に対しプレス加工を施すなどして容易に形成可能であり、しかも、接続片部11を接続孔部12に差し込んで左右の対向挟持体8同志を対向状態に接続するだけで、左右の対向挟持体8の夫々の上縁部同志が略同一高さに配設されて前記アングル支承部13が形成されるので、本発明の雪止めアングル取付用金具Aは製作容易で容易に設計実現可能である。
【実施例
【0019】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0020】
本実施例は、縦葺屋根6(図面は立平葺屋根を示している。)用の雪止めアングル取付用金具Aに適用したもので、雪止めアングル1の垂直板部2を挿入して取付け可能なアングル取付溝4が上部に設けられ屋根6の取付部7としてのハゼ部7(以下、本実施例では取付部7をハゼ部7と称して説明する。)に挟持固定可能な挟持部5が下部に設けられている左右一対の対向挟持体8と、この左右の対向挟持体8間に架設状態に配設される締付ボルト9とから成り、この締付ボルト9に螺着されている締付ナット10を締付けることで、左右の前記対向挟持体8が接近し前記挟持部5が前記ハゼ部7を両外側から締付挟持してハゼ部7(屋根6)に取付固定されるように構成されている。
【0021】
具体的には、本実施例の左右一対の対向挟持体8は、図1図3に示すように、略左右対称形状であって前後方向(屋根6の勾配(ハゼ部7の長さ)に沿った方向)に長さを有する長方形状の金属板で構成され、この左右の対向挟持体8の前側部間と後側部間とに角根ボルトが採用された締付ボルト9が架設状態にして回り止め状態に配設され、この前後の締付ボルト9には夫々の先端に締付ナット10が螺着されていて、この締付ナット10を締付けることで左右の前記対向挟持体8が接近するように構成されている。尚、締付ボルト9を締付けることで左右の対向挟持体8が接近する構成が採用されていても良い。図中符号14は一方の対向挟持体8(図1図3において左側の対向挟持体8)に設けられ(貫通形成され)ている締付ボルト9挿通用のボルト挿通孔、15は他方の対向挟持体8に設けられ(貫通形成され)ている締付ボルト9回り止め支持用のボルト支持角孔である。
【0022】
また、この左右の対向挟持体8は、夫々の前後方向の略中間位置の中ほどより上方側に上部が開放する縦長スリット状の前記アングル取付溝4が形成されている。
【0023】
また、図3図5に示すように、この左右の対向挟持体8の夫々の下端部の対向内側板面には、この対向挟持体8の長さ方向(前後方向)に間隔を置いた数箇所(図面では三箇所)に突起部16が設けられて、この左右の各突起部16を、縦葺屋根6のハゼ部7の首部に当接させてハゼ部7に締付挟持固定し得るように構成されている。すなわち、この突起部16を有する対向挟持体8の下部が、前記挟持部5として構成されている。
【0024】
また、この各突起部16は、左右の対向挟持体8の夫々の下端部の板面を、その対向外側面を内方へ凹むようにプレス加工することによってこの夫々の下端部の対向内側面を内方へ四角形状に凸出するように変形させた角形突起で構成されている(図1図4参照)。すなわち、突起部16は、左右の対向挟持体8の下端部の板面に一体成形されている。
【0025】
尚、図示していないが、左右の対向挟持体8の下端部に、例えばこの下端部を夫々対向外側へ折曲することによって形成される屋根接地脚が設けられていても良い。
【0026】
また、一方の対向挟持体8は、この一方の対向挟持体8から切り出されて他方の対向挟持体8に向けて折曲形成された接続片部11を有している。
【0027】
この接続片部11について具体的に説明すると、一方の前記対向挟持体8は、前後両端の上部が、その上縁部から下方に向かって延びる縦長スリットを有する形態にプレス打ち抜き加工などによって生成され(前記アングル取付溝4を構成する縦長スリットも有する形態に成形され)、さらにこの前後の縦長スリットを介して切り出し片状に形成された一方の対向挟持体8の上部前後の片部が、プレス曲げ加工などにより他方の前記対向挟持体8に向けて略直角に折曲形成されて、この前後の折曲片が前記接続片部11として構成されている。
【0028】
すなわち、一方の対向挟持体8は、その上部前後の二箇所に接続片部11が設けられていて、この接続片部11が存する上部前後の上縁部は、この前後部以外の上縁部や他方の前記対向挟持体8の前後両端の上縁部より高さが低くなる形状に形成されている(図2図4参照)。
【0029】
また、他方の前記対向挟持体8には、その上方側の前後位置に、前記前後の接続片部11が差し込まれる接続孔部12がプレス打ち抜き加工などによって設けられ(貫通形成され)ていて、この前後の接続孔部12に前記前後の接続片部11が差し込まれることにより左右の対向挟持体8同志が対向状態で且つ互いに回り止め状態で接続されていると共に、左右の対向挟持体8の夫々の上縁部同志が略同一高さに配設されるように構成されている(図1並びに図4図6参照)。
【0030】
そして、この略同一高さに配設される左右の対向挟持体8の夫々の上縁部であって前記アングル取付溝4より前側に存する上縁部が、前記アングル取付溝4に前記垂直板部2を挿入した前記雪止めアングル1の水平板部3の下面を載置支承するアングル支承部13として構成(アングル支承部13に雪止めアングル1の水平板部3の下面が載置されるように、アングル取付溝4の溝深度が設定構成)されていて、この対向挟持体8が二枚の別部品の金属板で成る構成でありながら、板厚二枚分の面積のアングル支承部13(図4図6参照)で雪止めアングル1の水平板部3を安定的に載置支承し得るように構成されている。
【0031】
本実施例では、このアングル取付溝4とアングル支承部13とに装着された雪止めアングル1を、金属製であってL形板状の押え具17で押え付け固定するように構成されている。
【0032】
また、この押え具17は、縦板部の下方側に上下長を有する長孔状の取付孔18が設けられ(貫通形成され)ており、この取付孔18に前記前後の締付ボルト9のうちの一方(図面は後側の締付ボルト9)の先端が挿通され、この締付ボルト9の先端に押え具17の外側から前記締付ナット10が螺着されることによって対向挟持体8脇に取付けられている。
【0033】
そして、この押え具17の横板部を、前記アングル支承部13に下面を載置支承した雪止めアングル1の水平板部3の上面に沿わせた上で締付ナット10を締付操作すると、前記挟持部5の締付けと同時に押え具17も対向挟持体8(締付ボルト9)に回り止め固定されてこの押え具17の横板部に雪止めアングル1が押え付け固定されるように構成されている(図2図3参照)。
【0034】
また、前記接続片部11と前記接続孔部12とは、接続孔部12に接続片部11が差し込まれた際に双方の対向挟持体8の上縁部同志の高さが大きくズレない程度の僅かな差し込みクリアランスを有するように構成されていて、この接続片部11と接続孔部12との差し込み接続部を介して(接続部を支点に)双方の前記対向挟持体8が回動移動して夫々の下部に設けられている前記挟持部5が接離移動可能に構成されている。
【0035】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0036】
1 雪止めアングル
2 垂直板部
3 水平板部
4 アングル取付溝
5 挟持部
6 屋根
7 取付部
8 対向挟持体
9 締付ボルト
10 締付ナット
11 接続片部
12 接続孔部
13 アングル支承部
A 雪止めアングル取付用金具
図1
図2
図3
図4
図5
図6