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特許7219229ダンネージマシーン供給ステーション及びダンネージシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-30
(45)【発行日】2023-02-07
(54)【発明の名称】ダンネージマシーン供給ステーション及びダンネージシステム
(51)【国際特許分類】
   B31D 5/04 20170101AFI20230131BHJP
   B65D 81/03 20060101ALI20230131BHJP
【FI】
B31D5/04
B65D81/03 100Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019560333
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 US2018032285
(87)【国際公開番号】W WO2018209210
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2021-05-10
(31)【優先権主張番号】15/593,078
(32)【優先日】2017-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507365695
【氏名又は名称】プレジス イノベーティブ パッケージング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウェッシュ,トーマス ディー
(72)【発明者】
【氏名】ライト,エリック チャールズ
【審査官】永田 勝也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0082685(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0313277(US,A1)
【文献】特表2006-504599(JP,A)
【文献】特表2013-518007(JP,A)
【文献】特表2008-518859(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 5/04
B65D 81/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーチ状の表面を含む支持体と、
ファンフォールドストック材料を低密度ダンネージに変換するダンネージ変換機によって前記ファンフォールドストック材料のスタックの第1の端部から前記ファンフォールドストック材料を引き出すことが可能な前記ファンフォールドストック材料のスタックを保持する支持体に隣接して延在する複数の壁と、を含み、
前記アーチ状の表面はストック材料のスタックの横方向に平坦化された幅の20%未満の高さを有し、
前記アーチ状の表面は、前記ファンフォールドストック材料の形状を非平面構成に操作し、
前記非平面構成は、前記ファンフォールドストック材料のスタックの第1の端部からファンフォールドを横切る方向に、かつ、前記ファンフォールドストック材料のスタックの第1の端部に垂直でない方向に、前記ファンフォールドストック材料を引っ張られると、
前記ファンフォールドストック材料のファンフォールドを展開に抵抗するように曲げて、
前記ファンフォールドストック材料のスタックから引き出されたストック材料の折り畳まれていない部分に吹きつける気流によって、前記ファンフォールドストック材料のスタックから引き出されたストック材料が、前記ファンフォールドストック材料のスタックから吹き飛ばされないように抵抗する、
ダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項2】
前記支持体は、前記ファンフォールドストック材料を下流方向に凸状に操作する、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項3】
前記アーチ状の表面は、前記ファンフォールドストック材料のスタックの底部を支持する、請求項に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項4】
前記アーチ状の表面は、前記ファンフォールドストック材料を支持するように構成されたシート材料のアーチ形状の部分である、請求項3に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項5】
前記アーチ状の表面は、前記ファンフォールドストック材料のスタックの横方向に平坦化された幅の20%までの高さを有する、請求項3に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項6】
前記複数の壁のうちの2つは、前記ファンフォールドストック材料のスタックの横方向に平坦化された幅よりも狭い間隔で分離される、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項7】
複数のファンフォールドストック材料の別個のスタックを支持し、
前記複数のファンフォールドストック材料の別個のスタックのうちの1つ以上は、非平面構成を有する、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項8】
前記ファンフォールドストック材料の複数のスタックは、互いにデイジーチェーン接続されている、請求項7に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項9】
アーチ形状の表面が、前記アーチ形状の表面の上にスタックされたファンフォールドストック材料の複数の別個のスタックを有する供給ステーションの基部表面を形成する、請求項7に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項10】
前記ダンネージマシーン供給ステーションは、前記ファンフォールドストック材料が前記ファンフォールドストック材料のスタックから取り外されるときに、前記ファンフォールドストック材料の動きに抵抗する抵抗メカニズムを含む、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項11】
前記ファンフォールドストック材料は、前記ファンフォールドストック材料のスタックに近接するファンフォールド部分と、前記ファンフォールドストック材料の前記ファンフォールド部分から離れるように延在し折り畳まれていない部分とを含み、
前記ファンフォールドストック材料のスタックが、前記ダンネージマシーン供給ステーションからの引き出しによって前記ファンフォールドストック材料が展開されると、前記ダンネージマシーン供給ステーションのスタックから引き出されたストック材料の折り畳まれていない部分に吹きつける気流によって、前記ダンネージマシーン供給ステーションのスタックから引き出されたストック材料が、前記ダンネージマシーン供給ステーションのスタックから吹き飛ばされないように抵抗する非平面構成をとるように、前記ファンフォールドストック材料のスタックを保持するように構成される、請求項10に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項12】
請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーションと、
前記ダンネージマシーン供給ステーションに供給されたストック材料と、
前記ダンネージマシーン供給ステーションからストック材料を取り出し、ストックシート材料を低密度ダンネージに変換するダンネージ変換機と、
を含むダンネージシステム。
【請求項13】
前記複数の壁のうちの第1の壁及び第2の壁が、前記ファンフォールドストック材料のスタックの幅の一部にわたって横方向に延びて前記ファンフォールドストック材料のスタックを支持し、
前記第1の壁及び前記第2の壁は、前記ダンネージマシーン供給ステーションを積載するための開位置と、閉位置とに調整可能である、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項14】
前記アーチ状の表面は、横方向にアーチ状になっており、
前記支持体は、前記ファンフォールドストック材料のスタックの下方に配置され、前記ファンフォールドストック材料のスタックの第1の端部に対向する第2の端部が前記支持体に接触し、前記ファンフォールドストック材料のスタックの重量により、前記ファンフォールドストック材料のスタックが前記アーチ状の表面にたるむことにより、非平面構成をとるようになっており、
前記複数の壁のうちの第1の対は、互いに平行かつ対向し、前記ファンフォールドストック材料のスタックの高さに沿って、前記ファンフォールドストック材料のスタックの横方向の端部を支持し、前記ファンフォールドストック材料のスタックを収容するために前記支持体から上方に延び、前記支持体に支持されている前記ファンフォールドストック材料をスタックの第1の端部から引き出すようになっている、請求項1に記載のダンネージマシーン供給ステーション。
【請求項15】
前記複数の壁のうちの第1の対が複数の別個のスタックのストック材料を支持するように上方に延在する、請求項14に記載のダンネージマシーン供給ステーションと、
前記ダンネージマシーン供給ステーションに供給された複数の別個のストック材料のスタックと、を備え、
前記アーチ状の表面は、前記複数の別個のスタックの第1のスタックの形状を非平面構成に操作し、前記第1のスタックの上に配置された前記複数の別個のスタックの追加のスタックは、前記第1のスタックの形状に適合する、
ダンネージシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2017年5月11日に出願された「WIND-RESISTANT FANFOLD SUPPLY SUPPORT」と題された米国特許出願公開第15/593,078号の優先権を主張し、参照によりその内容が本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、保護包装システムおよび材料の分野に関し、特に保護包装システムに使用されるファンフォールド材料のための支持体および構成に関する。
【背景技術】
【0003】
紙ベースの保護包装の分野では、用紙をしわくちゃにしてダンネージを製造する。最も一般的には、この種のダンネージは、紙のロール又は紙のファンフォールドスタックのような小型のストック材料をより低濃度のダンネージ材料に変換するダンネージ変換機に、一般的に連続した細長い紙きれを通すことによって生成される。例えばファンフォールド紙のようなストック材料は、連続的に形成されるか、または互いに接続された別個の部分で形成されたスタックからダンネージ変換機内に引き込まれる。しわのあるシート材料の連続した細長い紙きれは、所望の長さに切断され、製品を保持する容器内の空隙を効果的に充填されてもよい。ダンネージ材料は、包装機のために必要に応じて製造することができる。
【0004】
ダンネージ材料の形成は、様々な場所で行われる。これらの場所は、風などの様々な条件にさらされる。このように、ストック材料の補給およびアンチランアウト(anti-run out、流出防止)は、自然または扇風機からの風にかかわらず、風の強い状態に定期的にさらされる。風は、ストック材料の供給にとって明確な課題を提示し、すなわち、材料は、風によって捕捉され、変換機から流出することがある。障壁は、風を遮断するか、または風が吹いているときにストック材料を捕捉するように配置することができるが、障壁は、ダンネージ変換システム内および周辺の費用、重量、およびクラッタ(clutter)を増大させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態は、ダンネージマシーン供給ステーションを含む。ダンネージマシーン供給ステーションは、ストック材料を低密度ダンネージに変換するダンネージ変換機によってスタックの頂部からストック材料を引き出すことができるように、ファンフォールドストック材料のスタックを保持する支持体を含む。支持体は、ファンフォールドを横切る方向に、かつスタックの上面に対して非垂直に、スタックの頂部から物質を引っ張る際に、ファンフォールドストック材料内のファンフォールドを曲げて、展開することに抵抗させるファンフォールド曲げ部材を含み、それによって、スタックから引っ張られたストック材料の折り畳まれていない部分(展開部分)に吹き飛ばされる気流からのランアウト(run-out)に抵抗する。
【0006】
供給ステーションは、ファンフォールドストック材料の形状を操作するアンチランアウト装置を含んでもよい。アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料を非平面構成に支持し、操作してもよい。アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料を、下流方向に凸のような形状に操作してもよい。アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料を下流方向に凹んだ形状に操作してもよい。アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料の積み重ねの底部を支持するアーチ状の表面を含んでもよい。アーチ状の表面は、ファンフォールドストック材料を支持するように構成されたアーチ状の紙材料片であってもよい。アーチ状の表面は、ファンフォールドストック材料の幅の5%より大きく、ファンフォールドストック材料の幅の50%未満の高さを有するアーチを含んでもよい。
【0007】
これに代えて又はこれに加えて、アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料の幅よりも狭い間隔で分離された側壁を含む。
【0008】
これに代えて又はこれに加えて、アンチランアウト装置は、単一のスタッドを含む。スタッドは、ファンフォールドストック材料のスタックのほぼ中央でファンフォールドストック材料のスタックを支持するように配置されてもよい。スタッドは、スタックの横断方向端部がスタッドによって支持されず、スタックを非平面形状に一致させるように、スタックの横断方向幅に対して垂直であってもよい。
【0009】
アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料のスタックの中央が支持されず、ファンフォールドストック材料のスタックの中央部に沿って垂れ下がることによってファンフォールドストック材料のスタックを非平面状に一致させるように、ファンフォールドストック材料のスタックの横方向端部に支持構造を含んでもよい。供給ステーションは、ファンフォールドストック材料の複数の別個のスタックのうちの1つまたは複数は非平面構成を有し、ファンフォールドストック材料の複数の別個のスタックを支持してもよい。
【0010】
ファンフォールドストック材料の複数のスタックは、互いにデイジーチェーン接続されてもよい。アーチ状の表面は、アーチ状の表面の上にスタックされたファンフォールドストック材料の複数の別個のスタックを有する供給ステーションの基部表面を形成してもよい。アンチランアウト装置は、ファンフォールドストック材料がファンフォールドストック材料のスタックから取り外されると、ファンフォールドストック材料に抵抗を付加的に加えることができる。アンチランアウト装置は、供給ステーションの横方向の端の壁に配置された抵抗メカニズムを含んでもよく、抵抗メカニズムは、ファンフォールドストック材料のスタックの頂部から取り外されると、ファンフォールドストック材料に抗力を加えるように構成される。これに代えて又はこれに加えて、アンチランアウト装置は、供給ステーションの中央部分の近位に配置された抵抗メカニズムを含んでもよく、その結果、抵抗メカニズムは、ファンフォールドストック材料のスタックの頂部から取り外されると、ストック材料の中央部分に抗力を加えるように構成される。
【0011】
ストック材料は、スタックおよびスタックに近接するファンフォールド部分と、ストック材料の折り畳み部分から離れるように延びて折り畳まれていない部分(展開部分)とを有してもよく、供給ステーションは、ファンフォールドストック材料のスタックを保持するように構成されて、ファンフォールドストック材料のスタックが、供給ステーションからの引き出しによってストック材料が展開されるときにファンフォールドストック材料のスタックから引き出されたストック材料の折り畳まれていない部分(展開部分)に吹き飛つける気流に抵抗する非平面構成をとるようにする。
【0012】
様々な実施形態によれば、ダンネージシステムは、上述のダンネージマシーン供給ステーションを含むことができる。ダンネージシステムは、ダンネージマシーン供給ステーションにロードされたストック材料を含むことができる。このダンネージシステムは、また、ダンネージマシーン供給ステーションからストック材料を引き出し、ストック材料を低密度ダンネージに変換するダンネージ変換機を含んでもよい。
【0013】
様々な実施形態によれば、ダンネージシステムは、ダンネージ変換機と、アンチランアウト装置を有する供給ステーションとを含むことができる。ダンネージ供給ステーションは、ファンフォールドストック材料と、ファンフォールドストック材料がファンフォールドストック材料のスタックの頂部から引き出されるときにファンフォールドストック材料に抗力を加えることによってファンフォールドストック材料を操作するように構成されているアンチランアウト装置を受け入れるように構成されてもよい。ダンネージ供給ステーションは、ダンネージ変換機がファンフォールドストック材料のスタックの頂部からファンフォールドストック材料を動作可能に引き出すように、ダンネージ変換機に関連付けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、本概念による1つまたは複数の実施形態に限定されるものではなく、単なる例として示される。図面において、同様の参照番号は、同じまたは類似の要素を指す。
図1A】ダンネージ変換システムの一実施形態の斜視図である。
図1B】本ダンネージ変換システムの図1Aの実施形態の背面図である。
図1C】本ダンネージ変換システムの図1Aの実施形態の側面図である。
図2図1Aのダンネージ変換機の実施形態の一部の斜視図である。
図3A】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図3B】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の背面図である。
図3C】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の背面図である。
図3D】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の背面図である。
図4A】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図4B】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図4C】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図4D】ストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図5A図4Aに示されたストック材料を保持する供給ステーションのII-IIに沿って示された抵抗メカニズムを有する本供給ステーションの実施形態の詳細図である。
図5B】抵抗メカニズムの別の実施形態を有するストック材料を保持する供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図6A】変換装置およびストック材料を保持する供給カートの一実施形態の斜視図である。
図6B図6Aのストック材料を保持する供給カートの実施形態の底面斜視図である。
図6C図6Bのストック材料を保持する供給カートの実施形態のI-Iに沿った底部詳細図である。
図7A】変換装置およびストック材料を保持する供給カートの別の実施形態の斜視図である。
図7B図7Aのストック材料を保持する供給カートの実施形態の背面図である。
図7C図7Aおよび図7Bの供給ステーションの実施形態の上面図である。
図8A】材料がその上から垂直に引き出されている曲面支持体上のファンフォールドスタックの背面等角図である。
図8B】材料がその上部から垂直に引き出され、空気流がファンフォールドスタックを横方向に通る湾曲した支持体上のファンフォールドスタックの背面等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ストック材料をダンネージに変換するための装置が開示される。本発明は、一般に、ストック材料などの供給材料が処理されるシステムおよび装置に適用可能である。ストック材料は、ダンネージを形成するためにストック材料内に長手方向に折り目を形成する縦方向のクランプルマシーンによって、またはストック材料を横切って横方向に折り目を形成するクロスクリンプル機械によって処理される。ストック材料は、ロール(ロールの内側または外側から引き出されても)、風、ファンフォールド供給源、または任意の他の好適な形態で保管されてもよい。ストック材料は、連続的であっても、穿孔されていてもよい。変換装置は、ストック材料を第1の方向に駆動するように動作可能であり、第1の方向は、アンチランアウト方向とすることができる。変換装置は、アンチランアウト方向に、貯蔵部からドラムを通って、ストック材料を供給される。ストック材料は、例えば、他のダンネージおよび空隙充填材料、膨張可能な包装枕などを含む、任意の好適な種類の保護包装材料とすることができる。いくつかの実施形態は、シート形態の他のシートまたは繊維ベースの材料の供給源を使用し、いくつかの実施形態は、ロープまたは糸などの巻かれた繊維材料の供給源、および枕包装材料を形成するために使用可能なプラスチック材料のウェブなどの熱可塑性材料を使用する。使用されるシートの例には、30インチの横幅および/または15インチの横幅を有するファンフォールドストックシートが含まれる。好ましくは、これらのシートは、単一層としてファンフォールドされる(扇形に折り畳まれる)。他の実施形態では、シートの複数の層は、ダンネージが互いにしわくちゃになる重ねられたシートから作られるように、互いにファンフォールドされる(扇形に折り畳まれる)ことができる。
【0016】
変換装置は、ダンネージ材料を切断するように動作可能な切断メカニズムと共に使用される。より詳細には、所望の長さでダンネージ材料を切断または切断を補助するためのメカニズムを含む変換装置が開示される。いくつかの実施形態では、切断メカニズムは、ユーザとの相互作用がないか、または限定された状態で使用される。例えば、切断メカニズムは、ユーザがダンネージ材料に触れることなく、またはユーザによるダンネージ材料のわずかな接触のみで、ダンネージ材料を穿刺、切断、または切断する。具体的には、バイアス部材は、ダンネージ材料を切断部材に対してまたはその周りにバイアスして、ダンネージ材料を切断するシステムの能力を改善するために使用される。ダンネージ材料のバイアスされた位置は、ダンネージ材料の進行方向を逆にするなどの他の切断メカニズムと関連して、または他の切断メカニズムとは別個に使用される。
【0017】
図1A図1B図1C、および図2に関連して、ダンネージ変換システム10が開示される。ダンネージ変換システム10は、ストック材料源19及びダンネージ装置50のうちの1つ以上を含んでもよい。ダンネージ装置50は、供給ステーション13およびダンネージ変換機100のうちの1つまたは複数を含んでもよい。ダンネージ変換機100は、変換ステーション60、駆動メカニズム250、および支持体12のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一般に、ダンネージ変換システムは、ストック材料19を処理するように動作可能である。様々な実施形態によれば、変換ステーション60は、供給ステーション13からストック材料19を受け取る吸気部70を含む。駆動メカニズム250は、ストック材料19を吸気部70内に引き込むか又は引き込むことを助けることができる。いくつかの実施形態では、ストック材料19は、吸気部70の前に吸気棒200と係合する。吸気棒200は、吸気部70に入る前にストック材料19を湾曲させ始めるのに適した成形部材210を含んでもよい。駆動メカニズム250は、縁部112と共に、使用者がダンネージ材料21を所望の点で切断または切断するのを補助する。ダンネージ材料21はストック材料19から変換され、ストック材料19それ自体はバルク材料供給61から送られ、変換ステーションに送られてダンネージ材料21に変換され、次いで駆動メカニズム250および刃先部112を介して変換される。
【0018】
様々な例によれば、図1Aおよび図1Bに示すように、ストック材料19は、ストック材料300a~eの多数のユニットとして示されるバルク供給から割り当てられるが、図7Aに示すように単一のユニット300であってもよい。ストック材料19は、ファンフォールド材料のスタックされたベールとして保管することができる。しかしながら、上述したように、任意の他の好適な種類の供給材料又はストック材料が使用されてもよい。ストック材料19は、供給ステーション13内に収容することができる。一例では、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10に対して移動可能なカート34である。カート34は、側壁140a、140bを含む。側壁は、ストック材料19を引き出すことができる多数のストック材料ユニット300を収容するのに適した140a、140b、収納部(magazine)130を規定することができる。他の例では、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10に対して移動可能ではない。例えば、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10に取り付けられた又はその近傍に取り付けられた単一の収納部、かご、又は他の容器であってもよい。
【0019】
ストック材料19は、供給側61から吸気部70を介して供給される。ストック材料19は、吸気部70によって高密度ストック材料19から低密度ダンネージ材料21に変換され始め、次いで、駆動メカニズム250を通って引っ張られ、吸気部70の送出側62上でアンチランアウト方向Aに分配される。ローラまたは同様の内側部材が、吸気部70によって作り出された折り目、しわ、しわくちゃなもの、または他の3次元構成をさらに締め付けて、ダンネージ材料の低密度構成を作り出す、より永久的な形にする他の同様の方法を、しわっくちゃにすること、折り畳むこと、平らにすること、または実行することを可能にすることによって、駆動メカニズム250によって、ストック材料をさらに変換することができる。ストック材料19は、連続的(例えば、連続的に接続されたスタック、ロール、またはストック材料のシート)、半連続的(例えば、ストック材料の分離されたスタックまたはロール)、または非連続的(例えば、単一の不連続または短い長さのストック材料)ストック材料19を含むことができ、ダンネージ変換システム10への連続的、半連続的または非連続的な供給を可能にする。複数の長さを一緒にデイジーチェーン化することができる。さらに、例えば、米国特許出願公開第2013/0092716号、米国特許出願公開第2012/0165172号、米国特許出願公開第2011/0052875号、および米国特許第8,016,735号に開示されている変換ステーションの一部を形成する吸気部のような、長手方向のクランプリングマシーン(crumpling machines)上の吸気部70の様々な構造を使用することができることが理解される。横方向のクランプリングマシーンの例には、米国特許第8,900,111号が含まれる。
【0020】
一構成では、ダンネージ変換システム10は、ステーションを支持するための支持体12を含むことができる。一例では、支持体12は、板材をダンネージ変換システム10内に案内するためのインレットガイド70を含む。支持体12およびインレットガイド70は、インレットガイド70がポストから延びている状態で示されている。他の実施形態では、インレットガイドは、支持柱または支柱の一部を形成する単一の巻かれたまたは曲げられた細長い要素に組み合わされてもよい。細長い要素は、変換ステーションに横方向の安定性を提供するように構成された床ベースから延びている。一構成では、インレットガイド70は、ストック材料19を駆動メカニズム250に向かって支持し、しわくちゃにし(crumpling)、案内するための支持部材としても機能する管状部材である。スピンドルのような他のインレットガイド設計も同様に使用されてもよい。
【0021】
様々な実施形態によれば、前進メカニズムは、電気モータ11または同様の動力装置などの電気機械駆動装置である。モータ11は、電源コードを介してコンセント等の電源に接続され、ダンネージ変換システム10を駆動するように構成されている。モータ11は、例えば、フットペダル、スイッチ、ボタン等によりダンネージ変換システムのユーザが操作を制御する電動モータである。様々な実施形態では、モータ11は、駆動部分の一部であり、駆動部分は、モータ11から動力を伝達するためのトランスミッションを含む。代替的に、直接駆動装置を使用することができる。モータ11は、ハウジング内に配置され、中央ハウジングの第1の側に固定され、トランスミッションは、中央ハウジング内に収容され、モータ11の駆動シャフトおよび駆動部分に動作可能に接続され、それによってモータ11の動力を伝達する。また、他の適切な電力供給装置が使用されてもよい。
【0022】
モータ11は、図2に示すように、直接またはトランスミッションを介してドラム17に機械的に接続され、ドラム17をモータ11と共に回転させる。動作中、モータ11は、ドラム17をアンチランアウト方向またはリバース方向(すなわち、アンチランアウト方向とは逆方向)のいずれかに駆動し、これにより、ドラム17は、図1Cおよび図2に矢印「A」として示されるアンチランアウト方向に駆動することによってダンネージ材料21を分配し、またはダンネージ材料21をAとは逆の方向に変換機内に引き戻す。ストック材料19は、吸気部70の供給側61からドラム17上に供給され、モータ11が動作中にアンチランアウト方向「A」に駆動されるダンネージ材料21を形成する。本明細書ではドラムとして記載されているが、駆動メカニズムのこの要素は、ホイール、コンベヤ、ベルト、またはストック材料またはダンネージ材料を装置内を前進させるように動作可能な任意の他の好適な装置であってもよい。
【0023】
様々な実施形態によれば、ダンネージ変換システム10は、ストック材料が駆動メカニズム250を通過する際に、ストック材料を押圧するように動作可能なピンチ部を含む。一例として、ピンチ部は、ホイール、ローラ、スレッド、ベルト、複数の要素、または他の同様の部材などのピンチ部を含む。一例では、ピンチ部はピンチホイール14を含む。ピンチホイール14は、ピンチホイール14の軸に沿って配置された軸シャフト上に配置されたベアリング又は他の低摩擦デバイスを介して支持されている。いくつかの実施形態では、ピンチホイールは、電力を供給され、駆動されることができる。ピンチホイール14は、ストック材料がピンチホイール14とドラム17との間を通過するように、ドラムに近接して配置されている。種々な例では、ピンチホイール14は、ドラム17の表面に隣接するか、またはドラム17の表面に接する接線上に配置された円周方向の押圧面を有する。ピンチホイール14は、任意の好適な大きさ、形、または構成を含んでもよい。ピンチホイールの大きさ、形、および構成の例は、プレスホイールの米国特許出願公開第2013/0092716号に記載されているものを含むことができる。図示の例では、ピンチホイール14は、ピンチホイール14とドラム17との間を通過するストック材料19と係合し、これを押しつぶして、ストック材料19をダンネージ材料21に変換するために、ドラム17に対してバイアスされた位置に係合される。ドラム17又はピンチホイール14は、トランスミッション(例えばベルトドライブ等)を介してモータ11に接続されている。モータ11は、ドラム缶またはピンチホイールを回転させる。
【0024】
様々な実施形態によれば、駆動メカニズム250は、ストック材料がピンチ部分を通過するときにストック材料を導くように動作可能なガイド部を含むことができる。一例では、ガイド部は、ドラム17に取り付けられたフランジ33であってもよい。フランジ33は、ドラム17よりも大きな径を有し、ドラム17が挟持部を通過する際に、ドラム17上にストック材料が保持されるようにしてもよい。
【0025】
駆動メカニズム250は、入ってくるダンネージ材料19を任意の適当な方法で制御して、それを変換装置から刃先部に進める。例えば、ピンチホイール14は、入力ストック材料を制御するように構成される。高速流入ストック材料が長手方向から発散すると、ストック材料の一部がピンチホイールの露出面に接触し、これが発散する部分をドラム上に引き下げ、結果として得られたバンチング材を押しつぶし、折り目を付けるのを助ける。ダンネージは、本明細書に参照されるもの、または米国特許出願公開第2013/0092716号に開示されるものなど、既知のものを含む任意の好適な技術に従って形成されてもよい。
【0026】
様々な実施形態によれば、変換装置10は、変換装置10内を移動するときにストック材料19の向きを変更するように動作可能であり得る。例えば、ストック材料は、モータ11とドラム17との組合せによって、正転方向(すなわち、入口側からアンチランアウト側へ)または逆転方向(すなわち、アンチランアウト側から供給側61へ、またはアンチランアウト方向とは逆の方向)に移動される。このように向きを変えることができることにより、駆動メカニズム250は、ダンネージ材料19を刃先部112に対して直接的に引っ張ることによって、ダンネージ材料をより容易に切断することができる。ストック材料19は、ダンネージ変換システムおよびダンネージ材料21を通って供給されるので、切断されることなく刃先部112の上または近傍を通過する。
【0027】
好ましくは、刃先部112は、刃先部112の近傍で、潜在的に刃先部112の周りで、ストック材料がダンネージ変換システムを出るときに、経路の送り出し部分内のストック材料を偏向させるガイド部を提供するように、湾曲または下方に向けることができる。刃先部110は、ドラム17の湾曲と同様の角度で湾曲させることができるが、他の湾曲角度を使用することもできる。刃先部110は、鋭利なブレードを使用して素材を切断することに限定されず、ダンネージ材料21を切断する破断、引き裂き、スライス、または他の方法を引き起こす部材を含むことができることに留意されたい。刃先部110は、また、ダンネージ材料21を完全にまたは部分的に切断するように構成され得る。
【0028】
種々の実施形態において、刃先部112の横幅は、好ましくは、ドラム17の幅とほぼ同じである。他の実施形態では、刃先部112は、ドラム17の幅よりも小さいか又はドラム17の幅よりも大きい幅を有することができる。一実施形態では、刃先部112は固定されるが、他の実施形態では、刃先部112は可動または旋回可能であり得ることが理解される。刃先部112は、駆動部分から離れるように配向される。刃先部112は、好ましくは、ダンネージ材料21が逆方向に引かれたときにダンネージ材料21と係合するのに充分なように構成にされる。刃先部112は、歯付きまたは滑らかな構成を有する鋭いまたは鈍いエッジ部を含むことができ、他の実施形態では、刃先部112は、多くの歯を有する鋸歯状縁部、浅い歯を有する刃先部、または他の有用な構成を有することができる。複数の歯は、それらの間に配置されたトラフ(trough)によって分離された点を有することによって規定される。
【0029】
一般に、ダンネージ材料21は、図1Cに示すように、材料経路Aをたどる。上述したように、材料経路Aは、ストック材料19がダンネージ変換システムを通って移動する方向を有する。材料経路Aは、供給側61からの供給セグメント及び切断可能セグメント24のような種々のセグメントを有する。送出側62のダンネージ材料21は、刃先部112に到達するまで材料経路Aを実質的にたどる。刃先部112は、ダンネージ材料21が切断される切断位置を提供する。材料経路は、刃先部112上で曲げることができる。
【0030】
上述のように、任意の好適なストック材料を使用することができる。例えば、ストック材料は、約20ポンド~約100ポンドの坪量を有することができる。使用される紙の例には、30ポンドクラフト紙が含まれる。ストック材料19は、第1の長手方向端部と、後に低密度構成に変換される第2の長手方向端部とを有する高密度構成に保管された用紙ストックを含む。ストック材料19は、図1Aに示されるように、ファンフォールド構造、あるいは、芯の無いロール状に保管されたシート材料のリボンである。ストック材料は、単一層または多重層材料として形成または保管される。多層材料が使用される場合、層は複数の層を含むことができる。適切な厚さ、重量、および寸法の、パルプベースの未使用紙および再生紙、新聞用紙、セルロースおよびデンプン組成物、ならびにポリまたは合成材料などの他のタイプの材料を使用できることも理解されたい。
【0031】
様々な実施形態では、ストック材料ユニットは、(例えば、別個の複数のストック材料ユニットから連続的な材料供給を生成するために)複数のストック材料ユニットを接続することができる取り付けメカニズムを含むことができる。好ましくは、接着剤部分は、ロールを一緒にデイジーチェーン接続して、変換ステーション70に供給することができるシート材料の連続的な流れを形成することを容易にする。
【0032】
一般に、ストック材料19は、任意の好適な個数の個別ストック材料ユニットとして提供されてもよい。いくつかの実施形態では、接続されたユニットを連続的にまたは同時に(すなわち、直列または並列に)供給するダンネージ変換機に、材料を連続的に供給し、2つ以上のストック材料ユニットが、一緒に接続されてもよい。さらに、上述のように、ストック材料ユニットは、任意の数の適切なサイズおよび構成を有してもよく、任意の数の適切なシート材料を含んでもよい。一般に、「シート材料」という用語は、概してシート状であり、2次元である材料を指す(例えば、材料の2次元が第3の次元よりも実質的に大きく、第3の次元が他の2次元と比較して無視できるか、または最小限である場合)。さらに、シート材料は、本明細書に記載される例示的な材料など、一般に可撓性であり、折り畳み可能である。
【0033】
いくつかの実施形態では、ストック材料ユニットは、ファンフォールド構成を有してもよい。例えば、用紙などの折り畳み可能な素材を繰り返し折り畳んで、積み重ねまたは三次元体を形成することができる。「三次元体」という語は、「二次元」物質とは対照的に、三次元を有し、その全てを無視できない。一実施形態では、連続シート(例えば、紙、プラスチック、または箔のシート)は、連続シートの長手方向を横切って、またはシートの送り方向を横切って延びる複数の折り線で折り畳まれてもよい。例えば、横方向の折り線(例えば、長手方向に対して垂直に配向された折り線)に沿って実質的に均一な幅を有する連続シートを折り畳むことは、ほぼ同じ幅を有するシート部分を形成又は規定することができる。一例では、連続シートは、アコーディオン形状の連続シートを生成するために、反対方向または交互方向に連続的に折り畳まれてもよい。例えば、折り目は、実質的に長方形とすることができる連続シートに沿ってセクションを形成又は規定してもよい。
【0034】
例えば、連続シートを連続的に折り畳むことにより、互いにほぼ同じサイズおよび/または形状を有するシートセクションを有するアコーディオン形状の連続シートを生成することができる。いくつかの実施形態では、折り線によって規定される複数の隣接するセクションは、概して長方形であってもよく、同じ第1の寸法(例えば、連続シートの幅に対応する)と、概して連続シートの長手方向に沿った同じ第2の寸法とを有してもよい。例えば、隣り合うセクションが互いに接触しているとき、連続シートは、三次元体またはスタックとして構成されてもよい(例えば、折り目によって形成されるアコーディオン形状は、連続シートが三次元体またはスタックを形成するように圧縮されてもよい)。
【0035】
折り線は、連続シートの長手方向及び横断方向に対してだけでなく、互いに対して任意の適切な向きを有してもよいことを理解されたい。さらに、ストック材料ユニットは、互いに平行である横断折り目を有してもよく(例えば、折り線によって形成されるセクションを一緒に圧縮することによって、直角柱状の三次元体を形成してもよい)、横断折り目に対して非平行である1つ以上の折り目を有してもよい。
【0036】
横断方向の折り線で連続シートを折り畳むことにより、ほぼ矩形のシートセクションが形成または規定される。長方形のシートセクションは、縦、横、および縦の寸法を有する三次元体を形成するために、(例えば、交互の方向に連続するシートを折り畳むことによって)一緒に積み重ねてもよい。上述のように、ストック材料ユニットからのストック材料は、吸気部70(図1A図1B、および図2)を通って供給されてもよい。いくつかの実施形態では、連続シートの横断方向(例えば、横断寸法302に対応する方向(例えば、図6Aおよび7A参照))は、吸気部70の1つ以上の寸法よりも大きい。例えば、連続シートの横方向寸法は、ほぼ丸い吸気部の直径よりも大きくてもよい。例えば、連続シートの先頭の幅を小さくすることで、連続シートの吸気部への通過を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、連続シートの先頭部の減少した幅は、デイジーチェーン連続シートのよりスムーズな進入及び/又は遷移又は進入を容易にし、及び/又は連続シートの引っ掛かり又は引き裂きを減少又は排除する。また、連続シートの先頭の幅を小さくすることで、2つ以上のストック材料ユニットを連結したり、デイジーチェーン化したりすることが容易になる。例えば、テーパ部を有する連結またはデイジーチェーン材料は、全幅の同等のシートを連結する場合よりも、より小さいコネクタまたは接続部要素を必要としてもよい。さらに、テーパ部分は、全幅シート部分よりも手動で整列および/または一緒に接続するのが容易でもよい。
【0037】
上述したように、ダンネージ変換機は、供給ステーション(例えば、供給ステーション13(図1A図1C))を含んでもよい。様々な実施形態によれば、供給ステーション13は、ストック材料19を支持し、ストック材料を吸気部70内に引き込むことを可能にするのに適した任意の構成である。例えば、供給ステーション13は表面であってもよい。他の例では、図3A図3Cに示されるように、供給ステーション13は、ダンネージ変換機100に対して別個に移動可能なカート34である。様々な他の例では、図4A図4Bに示されるように、供給ステーション13がダンネージ変換機100に取り付けられている。例えば、図7A及び図7Bに示されるように、供給ステーション13は、ダンネージ変換機100の支持体12に取り付けられてもよい。このような実施形態では、ダンネージ変換機100および供給ステーション13は、互いに対して移動しない。他の実施形態では、供給ステーション13およびダンネージ変換機100は、互いに対して固定されているが、互いに対して取り付けられていなくてもよく、または供給ステーション13およびダンネージ変換機100は、一緒に取り付けられている間で、互いに対して移動してもよい。それにもかかわらず、供給ステーションは、1つまたは複数のユニットでストック材料19を支持することができる。図1A図1Cおよび図6A図6Cは、複数のストック材料ユニット、例えば、ユニット300a、300b、300c、300d、および/または300eを支持する供給ステーション13が示される。図4A及び図4Bは、単一のストック材料ユニット300を支持する供給ステーション13が示される。しかしながら、支持部材220は、複数のユニットを支持することができ、及び/又はカート34は、単一のユニットを支持することができることに留意されたい。ストック材料ユニット300a、300b、300c、300d、および/または300eの各々は、個別に供給ステーション13内に配置されてもよく、配置後に一緒に接続されてもよい。したがって、例えば、ストック材料ユニット300a、300b、300c、300d、および/または300eの各々は、オペレータによるそれらの持ち上げおよび設置を容易にするのに適したサイズとすることができる。さらに、任意の個数のストック材料ユニットが、一緒に接続またはデイジーチェーン接続されてもよい。例えば、多数のストック材料ユニットを一緒に接続するか、またはデイジーチェーン接続することにより、材料の継続的な供給を行うことができる。
【0038】
ダンネージ材料は、様々な位置に形成されるので、大きな倉庫スペース、風、微風、すきま風、強制換気、または人工または自然源からの他の有意な空気流W(例えば、図6Aおよび図7Aを参照)の開放配置(open layout)を含むことは、一般的である。このような気流Wは、ストック材料の供給にとって明確な課題となる。一般に、空気流Wは、図示のように、ダンネージマシーンの向きから供給ステーションに向かって吹き飛ばされる。状況によっては、空気流Wは、供給ステーションからダンネージマシーンに向かうなど、他の方向にも吹き飛ばされることがある。向きにかかわらず、本明細書の記載は、ストック材料を制御し、ランアウトを低減するのに有利である。具体的には、供給ステーション13と吸気部との間に張り渡された材料の露出部分は、空気流Wによって捕捉される。この材料の露出部分は、ファンフォールドスタックから余計な材料を引き出してしまい、かつ、充分な空気流Wのもとでダンネージマシーンから余計な材料を引き離してしまうかなりの量の空気流を捕捉しやすいセイル(sail)Sを形成する。ファンフォールドスタックから引き離された材料が多いほど、セイルSは、かなりの量の材料を変換機から吹き飛ばし、材料のランアウトを引き起こす。従来のファンフォールド紙のスタックの真っ直ぐな折り目/先端は、平坦に保持される。従来のスタックにおけるこれらの平坦な折り目/先端は、容易に展開される。これらの平坦な折り目/先端の存在により、本明細書で論じる様々な実施形態によれば、供給ステーション13は、風力によるランアウトが制限されるようにファンフォールド紙のスタックに影響を及ぼすアンチランアウト装置160を含む。さまざまな実施形態によれば、アンチランアウト装置160は、セイルSの底部の近くまたは下でファンフォールド材料を操作する。例えば、アンチランアウト装置は、ファンフォールド材料がファンフォールド材料のストック供給スタックからどのように分配されるかを操作し、および/または空気流Wによって引き起こされる材料の流出を制限するためにセイルSの底部の近位または下でファンフォールド材料を操作する。本明細書で使用されるように、「セイルSの底部の近位」は、空気流Wによって影響されるストック材料の最下点から延在し、次いで、この距離にわたって流出を生成する空気流Wによって引き起こされる力が最小であるかまたは存在しないように、その点から十分に小さい距離まで延在する位置の範囲と定義し、この距離にわたって空気流への材料の露出が無視できるほど小さいことを意味する。
【0039】
図8A及び図8Bは、ファンフォールド材料300のスタックがその上に配置されたアンチランアウト装置160を示す。図8A及び図8Bは、ダンネージ変換システムが、空気流Wによって引き起こされるファンフォールド材料のランアウトを制限または排除する理由の理論的基礎を示すために提供されている。本明細書で提供されるように、本明細書の様々なダンネージ変換システムが、空気流Wによってファンフォールド材料がランアウトする傾向を制限する理由に関する信念または理解は、本開示の範囲を限定するものではなく、決して限定するものではなく、単に、ダンネージ変換システムの効果の可能な説明として提示されているに過ぎないことを理解されたい。図8Aは、空気流の存在からスタック300から垂直に押し出されるファンフォールド材料を示す。この例は、ストック材料19の3つの異なる段階、すなわち、折り畳まれた部分19a、遷移部分19b(すなわち、展開された部分)、および折り畳まれていない部分(展開部分)19cを例示する。折り畳まれた部分19aは、長手方向にまだ展開されていない(すなわち、屈曲部170)、または横方向にまだ展開されていないスタック300の一部である材料を含む。この材料は、横方向に曲がるアンチランアウト装置160によって非平面状態に位置決めされる。遷移部分19bは、ストック材料のスタックの頂部のすぐ近くで展開され、展開される材料を含む。この遷移部では、素材は複雑な形状(すなわち、複雑な形状を規定する横方向の屈曲部および長手方向の折り目)を有することから緩和される。送り方向への引っ張りは緩和を可能にするので、ストック材料は、横方向301と比較して大幅に少ない力で送り方向に引っ張ることができる。折り畳まれていない部分(展開部分)19cは、もはや複雑な形を保持せず、ダンネージマシーンに容易に送達することができるストック材料を含む。折り目170aが折り畳まれていない部分(展開部分)に示されているのは、折り目が、ストック材料19が折り目170に沿って予め折り畳まれた場所から残っているからである。図8Bに示すように、空気流Wは、材料を横切って横方向に流れることができる。振アンチランアウト装置160によって形成された材料の横断方向を横切る湾曲は、遷移部分19b及び折り曲げ部分19aの折り曲げ部170の長さを横切る湾曲を引き起こす。この湾曲部が平坦になるまで、湾曲部は、折り目170が展開することを制限する。送り方向への引っ張りは、両方の屈曲部を徐々に展開するが、横方向301への力は、アンチランアウト装置160によって引き起こされる屈曲部を緩めることなく、折り目170のみを展開する傾向がある。したがって、空気流Wは、アンチランアウト装置160によって引き起こされる湾曲を緩和することなく、折り目170のみを展開する傾向がある。複雑な形が依然として適所にある状態で、折り目170は展開することに抵抗し、したがってストック材料を許容しない。
【0040】
図3A図3Dに示されるように、形状操作アンチランアウト装置160の一実施形態では、ストック材料300のユニットは、下流に凹状(すなわち、ストック材料がダンネージマシーンに向かって引っ張られる向きに凹状)である横方向の非平面構成を有する。このような実施形態では、ストック材料ユニット300は、素材の横断方向Tを横切って横断方向の湾曲部が形成されるように、アンチランアウト装置160の支持構造部上に支持される。この湾曲部/アーチは、ファンフォールドストック材料のアコーディオン形状を形成する折り目170にほぼ垂直に形成される。湾曲部は、様々な方向に向くことができるが、図3A図3Dは、湾曲部が下流方向に凹状であることを示す。この構成は、折り曲げられたファンフォールドに折り目を有し、スタックの頂部から折り曲げられたファンフォールド材料の広がり/展開に抵抗する複雑な形状を作り出す。
【0041】
図3Aは、ファンフォールドストック材料のスタックを保持する供給ステーションを示す。ファンフォールドストック材料は、ファンフォールドストック材料のスタックの頂点から引き出すことができる。ストック材料は、ファンフォールドストック材料のスタックに近接してファンフォールド部FFを含む。ストック材料は、また、ストック材料の折り畳み部から離れるように延びて折り畳まれていない部分(展開部分)UFを含む。供給ステーションは、ファンフォールドストック材料のスタックを保持し、ファンフォールドストック材料のスタックは、ストック材料の折り畳まれていない部分(展開部分)UFに吹き飛ばされる気流からのランアウトに抵抗する非平面構成を有する。ファンフォールド部FFから折り畳まれていない部分(展開部分)UFへ遷移するにつれて、折り線70は平らになる傾向があり、材料を操作し易くなる。ファンフォールド状態では、折り目が複雑に曲がるために、材料は広げられない。例えば、ファンフォールドセグメントの隣り合う部分の間に0°~45°の角度を有する折り目は、ストック材料のファンフォールド部分FFであると考えることができる。図3Aに示すように、角度A1およびA2はこの範囲内にあり、したがって、ファンフォールドされている(扇形に折り畳まれている)と考えられる。角度A3は45°より大きく、ストック材料の折り畳まれていない部分(展開部分)の一部であると考えられる。この折り畳まれていない部分(展開部分)は、低密度ダンネージに変換するためにダンネージマシーンに引き込まれる。
【0042】
一実施形態によれば、図3Bに示されるように、支持構造は、ストック材料スタック300のユニットにおける横方向の曲げ(すなわち、弓形)の少なくとも一部を規定する曲率を有する表面162を含む。表面162の湾曲は、ストック材料スタック300のユニットに下流の凹状構成を提供するように形成されてもよい。例えば、表面162は、下流方向に凹状の曲率を有してもよい。さらに、表面162の曲率は、表面162およびストック材料スタック300のユニットが互いに一致することができるようなものであってもよい(すなわち、表面の曲率は、ストック材料スタック300のユニットの最大の潜在曲率を超えない)。いくつかの例では、表面162は、ストック材料スタック300のユニットの全幅にわたって延在してもよい。他の例では、表面162は、ストック材料スタック300のユニットの外側横方向端部のみを支持するように、ストック材料スタック300のユニットの幅の一部分のみに延在してもよい。種々な例において、支持体は、ストック材料スタック300のユニットに接するように構成された片面(すなわち面162)を有するアーチ状のシート材料(例えば、メタル、ポリマ、木、ボール紙等)である。様々な例において、支持構造は、ストック材料スタック300のユニットに接するように構成された片側(すなわち、表面162)を有する材料(例えば、金属、高分子、木、合成物など)の三次元構造である。表面の曲率は、平坦な構成で測定されたストック材料スタックユニット300の横幅の50%未満及び5%より大きいアーチ状の高さAHを形成する。好ましくは、AHは、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10%より大きく40%未満である。より好ましくは、AHは、平坦な構成で測定したストック材料スタックユニット300の横幅の約1/3である。特定の例では、撓みAHは、30インチ幅のスタックでは少なくとも3インチから12インチまでであり、15インチ幅の材料スタックでは2インチから6インチまでである。
【0043】
一実施形態によれば、図3Cに示すように、支持構造163は、ストック材料スタック300のユニットに対して位置決めされた垂直壁を含む。垂直壁は、平坦な平面構成におけるストック材料スタックユニット300の横方向に平坦化された幅TFよりも小さい横方向の幅TCを有してもよい。支持体163の壁の間にストック材料スタック300のユニットを適合させるために、ストック材料スタック300のユニットは、湾曲したストック材料の幅が横方向の幅TCとなるように湾曲される。このようにして、支持構造163の壁163aと163bとの間にストック材料スタック300のユニットを単に配置するだけで、ストック材料スタック300のユニット内に横方向の湾曲/アーチ形状を配置してもよい。図3Cに示すように、この湾曲部は、下流方向に凹状であってもよい。この例では、垂直壁は、材料の湾曲したスタックの横方向の力に耐えるのに十分に強い構造を含む。本明細書で論じるように、いくつかの実施形態では、複数ユニットのストック材料を互いの上にスタックすることができ、したがって、支持構造163の壁は、湾曲した複数ユニットの積み重ねられた材料の横方向の力に耐えるように対応して強い。支持構造163の壁は、平坦な構成で測定されたストック材料スタックユニット300の横幅の50%未満及び5%より大きい折り畳み時の高さCHまで材料を折り畳むことができる。好ましくは、折り畳み時の高さCHは、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10より大きく40%未満である。より好ましくは、折り畳み時の高さCHは、平坦な構成で測定したストック材料スタックユニット300の横幅の約1/3である。特定の例では、撓みCHは、30インチ幅のスタックでは少なくとも3インチから12インチまでであり、15インチ幅の材料スタックでは2インチから6インチまでである。
【0044】
上述した種々な支持構造は、スタック300に連続的な曲げ、又は、セイルを捕捉する空気流によるファンフォールド材料のランアウトを防止又は制限するのに十分な局所的な曲げ(即ち、横方向縁部付近)を生じさせることができる。狭い壁および平坦な底部は、縁部付近の局所的な曲がりの一例である。表面162のような湾曲した基部は、所望の曲げ形状を提供するように構成することができる。半径は一定であってもよいし、変化してもよい。例えば、曲率半径は、特定の部分において他の部分よりも小さくすることができる。
【0045】
一実施形態によれば、図3Dに示すように、支持構造は、外側支持体164aと164bとの間に充分な間隔Xを有する外側支持体164を含み、ストック材料スタックユニット300を自重でたるませ、その結果、外側支持体164の間に湾曲/アーチ形状を生じさせる。2つの外側支持体164の間の湾曲は、ストック材料スタック300のユニットに下流の凹形状を提供するのに充分である。材料のたるみは、平坦な構成で測定されたストック材料スタック300のユニットの横幅の50%未満および5%より大きいたるみ高さSHを有することができる。好ましくは、たるみ高さSHは、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10より大きく40%未満である。より好ましくは、たるみ高さSHは、平坦な構成で測定したストック材料スタックユニット300の横幅の約1/3である。外側支持体164の高さは、ほぼ、たるみ高さSHである。
【0046】
図4A図4Dに示されるように、形状操作アンチランアウト装置160の別の実施形態では、ストック材料300のユニットは、下流に凸状(すなわち、ストック材料がダンネージマシーンに向かって引っ張られる向きに凸状)である横方向の非平面構成を有する。このような実施形態では、ストック材料ユニット300は、材料の横断方向Tを横切って横断方向の湾曲部が形成されるように、アンチランアウト装置160の支持構造部上に支持される。先の例における湾曲/アーチ形状と同様に、湾曲/アーチ形状は図4A図4Dに示されている。ファンフォールドストック材料のアコーディオン形状を形成する折り線170にほぼ垂直に形成される。図4A図4Dに示されるように、湾曲/アーチ形状は下流方向に凸状である。様々な支持構造が湾曲部を形成することができる。以下でより詳細に説明する。
【0047】
一実施形態によれば、図4Bに示されるように、支持構造は、ストック材料スタック300のユニットの横断方向屈曲部(すなわち、弓形)の少なくとも一部を規定する曲率を有する表面165を含む。表面165の曲率は、ストック材料スタック300のユニットに下流側の凸形状を提供するような形状にすることができる。さらに、表面165の曲率は、表面165とストック材料スタック300のユニットとが互いに一致することができるようなものであってもよい(すなわち、表面の曲率は、ストック材料スタック300のユニットの最も高い潜在的な曲率を超えない)。いくつかの例では、表面165は、ストック材料スタック300のユニットの全幅にわたって延在してもよい。他の例では、表面165は、ストック材料スタック300のユニットの外側横断端部のみを支持するように、ストック材料スタック300のユニットの幅の一部のみに延在してもよい。様々な例において、支持体は、ストック材料スタック300のユニットに接するように構成された片面(すなわち表面165)を有するアーチ径状のシート材料(例えば、金属、高分子、木、ボール紙など)である。様々な実施例において、支持構造は、ストック材料スタック300のユニットに接するように構成された片面(すなわち、表面165)を有する材料(例えば、金属、高分子、木、コンポジットなど)の三次元構造である。表面の曲率は、平坦な構成で測定されたストック材料スタックユニット300の横幅の50%未満及び5%より大きい弓形高さAH2を形成する。好ましくは、弓形高さAH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10より大きく40%未満である。より好ましくは、弓形高さAH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタックユニット300の横幅の約1/3である。
【0048】
一実施形態によれば、図4Cに示すように、支持構造は、ストック材料スタック300のユニットの内側部分(例えば、中央部分)を横方向端部分に対して持ち上げるために供給ステーション13内に配置された内側支持体166を含む。これにより、横断方向の端部が自重によりたるむことが可能になり、その結果、内側支持体166の上に湾曲/アーチ形状が生じる。支持体166によって形成される湾曲部は、ストック材料スタック300のユニットに下流側の凸形状を提供するのに充分である。いくつかの実施形態では、内側支持体166は、供給ステーション13の底板から延びるリブであってもよい。他の例では、図4Cに示すように、内側支持体166は、供給ステーション13の前壁から延びるだぼ(dowel)などの片持ち梁部材を含むことができる。支持高さに対する横方向端部のたるみは、たるみ高さSHとして定義することができる。様々な実施例では、たるみ高さは、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の50%未満5%より大きい。好ましくは、たるみ高さSH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約5より大きく~30%未満である。より好ましくは、たるみ高さSH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10より大きく20%未満である。内部支持体166の高さは、ほぼ、たるみ高さSH2である。
【0049】
一実施形態によれば、図4Dに示すように、支持構造167は、ストック材料スタック300のユニットに対して、好ましくはその横断方向端部に配置された鉛直壁167aおよび167bを含む。支持構造167の壁は、平坦な平面構成におけるストック材料スタックユニット300の横方向に平坦化された幅TF2よりも小さい横方向の幅TC2を有することができる。支持構造167の壁167aと167bとの間にストック材料スタック300のユニットを適合させるために、ストック材料スタック300のユニットは、湾曲したストック材料の幅が横幅TC2となるように湾曲される。このようにして、支持構造167の壁の間にストック材料スタック300のユニットを単に配置するだけで、ストック材料スタック300のユニット内に横方向の湾曲/アーチ形状を配置することができる。図4Dに示すように、この湾曲部は、下流方向に凸状であってもよい。この例では、壁は、材料の湾曲したスタックの横方向の力に耐えるのに十分に強い構造を含む。本明細書で論じるように、いくつかの実施形態では、複数ユニットのストック材料を互いの上にスタックすることができ、したがって、支持構造167の壁は、湾曲した複数ユニットのスタックされた材料の横方向の力に耐えるように対応して強い。支持構造167の壁は、平坦な構成で測定されたストック材料スタックユニット300の横幅の50%未満5%より大きい高さCH2まで素材を弓形にすることができる。好ましくは、高さCH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約10より大きく40%未満である。より好ましくは、高さCH2は、平坦な構成で測定したストック材料スタック300のユニットの横幅の約1/3である。
【0050】
本明細書に記載される支持構造の様々な例は、個別に使用されてもよく、または支持構造の他の例と組み合わされて、ユーザがダンネージ変換システムを実施する際に求めることができる所望の強度または機能を提供してもよいことを理解されたい。
【0051】
本アンチランアウト装置の別の実施形態では、横方向の非平面形状は、ストック材料ユニット内の2つ以上のアーチ形状によって規定される。その構成は、ストック材料ユニットの横幅を横切る上流方向および下流方向の両方に凹状である。このようにして、ストック材料ユニットは、ファンフォールドストック材料のアコーディオン形状を形成する折り目に1つ以上の横方向の湾曲を生じさせる横波または他の形状を有してもよい。
【0052】
上記の例の各々において、ストック材料300のユニットにおける折り目170(例えば、図3Aおよび図4Aを参照)の横方向の幅、したがって長さは、折り目線170の各々に沿って複雑な湾曲(すなわち、多方向の湾曲)を形成するように曲げられる。これらの複雑な湾曲部は、ファンフォールド材料の形状に構造を追加してもよい。これは、材料の各折り畳み部が折り畳まれた構成を維持する傾向を有することを意味する。その結果、複雑な湾曲は、材料がスタックから引き出されるときの材料を展開に抵抗する。この抵抗は、材料を横切る空気流Wの能力を制限し、材料のランアウトを引き起こす。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、ストック供給ステーション13は、アンチランアウト装置160を含む。これらの実施形態では、アンチランアウト装置160は、ファンフォールド材料がスタックの頂部から引き出されるときに、ストック材料ユニット300の1つ以上の部分に加えられる抵抗を操作するように部分的に構成される。上述したように、ファンフォールド材料がスタックの頂部から引き離されるときにファンフォールド材料に対する抵抗を操作する1つの方法は、折り曲げ線に沿って複雑な湾曲部を形成することである。このようにして、形状はいくらかの抵抗を加える。しかしながら、他の実施形態では、抵抗は、ストック材料300のユニットの形状を操作することに加えて、またはその代わりに、他の方法で操作されてもよい。例えば、アンチランアウト装置160は、ファンフォールド材料がストック材料ユニット300から引き出され、ダンネージマシーン100の中に又はそれに向かって引き出されるときに、ファンフォールド材料に抗力を加えることができる。これを行うために、様々な実施形態では、アンチランアウト装置160は、ファンフォールド材料がスタックの頂部から引き出されるとき、またはファンフォールド料がセイルS部分の前または近位で気流Wに曝されるときに、ストック材料ユニット300の1つまたは複数の部分に抗力を加える抵抗構成を含む。
【0054】
一例では、アンチランアウト装置160は、抵抗構造168を含むことによって抵抗を操作する。一実施形態によれば、図5Aに示すように、抵抗構造168は、供給ステーション13の横方向端部に配置された2つ以上の部材168a及び168bを含む。この実施形態では、供給ステーション13は、側壁140aおよび140bを含む。側壁140aおよび140bは、少なくともストック材料ユニット300の高さに延在してもよい。2つの抵抗部材168aおよび168bは、側壁140aおよび140bに沿って配置される。図5Aに示されるように、側壁140aおよび140bは、2つの抵抗部材168aおよび168bが壁の頂部に配置された状態で、ストック材料300のユニットと同じ高さであってもよい。抵抗部材168aおよび168bは、抵抗部材168aおよび168bは、ストック材料ユニット300から引き上げられるときに、壁の頂部から内側に(すなわち、互いに向かいあって)片持ち梁状になっていてもよい。一例では、片持ち梁状の端部174aおよび174bは剛性を有する。剛性を有することで、ストック材料は端部を通過するために端部の周りで変形する。端部174aおよび174bは、金属、ポリマ、コンポジット、または端部174aおよび174bの周りのストック材料を可能にするのに十分に滑らかな他の材料の剛性部分であってもよい。別の例では、片持ち梁状の端部174aおよび174bは可撓性である。可撓性は、片持ち梁状の端部174aおよび174bがストック材料に変形すること、またはストック材料が端部の周りで変形すること、またはストック材料および端部の両方の組合せがストック材料が端部を通過するように変形することを可能にする。可撓性の端部は、連続的な可撓性エラストマー、ゴム、繊維、または同様の可撓性を有する他の材料などの単一構造から形成されてもよい。あるいは、可撓性の端部は、例えば、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のセクションを有する複数の構造から形成されてもよい。別の例では、構造はブラシのように形成されてもよい。これらの実施形態では、抵抗部材168は、ファンフォールド材料をバイアスして、その折り畳まれた形態を保持するのに役立つ。このバイアスは、ファンフォールド材料をスタックの頂部から吹き飛ばす空気流Wの能力を制限し、ランアウトを防止するのに役立つ。
【0055】
一実施形態では、アンチランアウト装置160は、中央抵抗部材169を含むことによって抵抗を操作する。一実施形態によれば、図5Bに示すように、中央抵抗部材169は、供給ステーション13からストック材料300のユニットの内部(例えば、ファンフォールドスタックの中央)にわたって延在する。この実施形態では、供給ステーション13は、1つ以上の壁を含むことができる。この壁は、少なくともストック材料ユニット300の高さまで延びていてもよい。抵抗部材169は、ベース部材または1つ以上の壁に取り付けることができる。抵抗部材169の力を及ぼす部分は、ストック材料300のユニットの中央部分の頂部上を内側に延びる(例えば、片持ち梁式にされる)ことができる。従って、抵抗部材169は、それがストック材料300のユニットから引き上げられるときに、ストック材料の経路を妨げるように配置される。抵抗部材の力を及ぼす部位は、ストック材料をバイアスして、その折り畳まれた形態を維持する。様々な例では、抵抗部材169の力を及ぼす部分は剛性有する。その部分は、金属、ポリマ、コンポジット、又はその部分の端部の周りのストック材料がダンネージマシーン100まで流れることを可能にするのに十分な平滑性を有する他の物質から形成することができる。別の例では、抵抗部材169の力を及ぼす部分は可撓性である。可撓性は、抵抗部材169の力を及ぼす部分がストック材料に変形すること、またはストック材料が抵抗部材169の力を及ぼす部分の端部の周りで変形すること、またはその両方の組合せを可能にする。これらの実施形態のいずれにおいても、抵抗部材169は、ファンフォールド材料をバイアスして、その折り畳まれた形態を保持するのに役立つ。あるいは、力が作用する部分からの下向きの力は、材料の動きに抵抗を加え、それによって、空気流が材料をランアウトする能力を低下させる。抵抗部材169によるバイアスは、ファンフォールド材料をスタックの頂部から吹き飛ばす空気流Wの能力を制限し、ランアウトを防止するのに役立つ。一例では、抵抗部材169は、複数の係合部材169a(例えば、スタッド)を介してトラック169bに接続されてもよい。抵抗部材169の重さにより、抵抗部材169がトラックを滑り落ちることを許容し、スタックの高さにかかわらず、ストック材料スタックに対して力を加えることができる。
【0056】
本明細書の様々な実施形態に示すように、アンチランアウトメカニズム160は、エッジ干渉などの材料との干渉なしに材料の形状を操作することによって機能することができる。他の実施形態では、抵抗部材は、シングルエッジ干渉、2つのエッジ干渉(例えば、抵抗メカニズム174a/b)、またはより多くのエッジ干渉を提供してもよい。
【0057】
様々な実施形態によれば、ストック供給部13は、移動可能な貯蔵容器である。例えば、ストック供給部13は、カート34の一部を形成することができる。このようにして、ストック供給部は、ダンネージ変換機100に対して移動することができる。ストックサプライ13及びダンネージ変換機100の一方又は両方は、キャスタ、ホイール、グライダー、ランナー、又は同様の運動装置で支持することができる。例えば、ストック供給カート34は、ストック供給カート34がダンネージ変換機100に向かって又はそこから離れるように動かされることを可能にするキャスタ36を含む。様々な実施形態によれば、移動装置(例えば、キャスタ36)は、基部37に取り付けられる。基部37は、例えば図6Aに示されるように、アンチランアウト装置160を含んでもよく、またはそれによって規定されてもよく、支持構造165(例えば、示されるようなアーチ型プレート)は、キャスタ36がそこから延びる基部37の2つの横方向の側面の間を架橋する。図6Bおよび図6Cは、同様の構造の底面図を示す。図6A図6Cに示す実施形態ででは、支持構造165は、ストック材料ユニット300a~300eで満たされた収納部のための主要な支持体または唯一の支持体のいずれかである。図4Aに示すような他の実施形態では、基部は、支持構造165の下に延在してもよい。本明細書に開示されたアンチランアウト装置160に使用される支持構造の他の実施形態は、基部37のこれらの実施形態のいずれかによるものであってもよい。
【0058】
直立支持体、あるいは壁140a、140bが基部37から延びている。いくつかの実施形態では、壁140a、140bの内面は、ストック材料ユニット300の形状を操作するように構成された様々な支持構造(例えば、163および167)に関して上述したストック材料ユニットに対する支持を提供する。他の実施形態では、壁140a、140bは、アンチランアウト装置160の支持構造とは別に、カート34の他の特徴を支持および/または形成する。例えば、図1A図1Cに示されるように、前部垂直支持体/壁142a、142bおよび/または後部支持体/壁150aおよび150bは、壁140a、140bから延在してもよい。他の実施形態では、前部垂直支持体/壁142a、142bおよび/または後部支持体/壁150aおよび150bは、基部から延びてもよい。別個の部分として示されているが、前部垂直支持体/壁142a、142bは、単一の壁であってもよい。同様に、後部支持体/壁150aおよび150bは、単一の壁であってもよい。垂直支持体/壁の1つ以上のセットは、後部支持体/壁150aおよび150bのように開閉するように調節可能であってもよい。他の実施形態では、図6A図6Cに示されるように、カートは、荷積みのためにカートを開いたままにしておく前部垂直支持体/壁142a、142bなどの1組の垂直支持体/壁のみを有することができる。いくつかの実施形態では、カート13は、ストック材料19がストック材料ユニット(例えば、300a)から引っ張られ、かつ、ダンネージマシーン100の駆動メカニズム250内に引っ張られるときに、ストック材料19の向きを変えるように配置されたガイドバー134も含むことができる。
【0059】
カート34は、供給ステーション13の移動可能な実施形態として上述したが、供給ステーション13は、ダンネージマシーン100に直接的に取り付けることもできる。そのような実施形態では、上述のカート34の様々な態様は、別個の移動要素(例えば、キャスタ36)なしで適用されてもよい。しかしながら、別の実施形態によれば、供給ステーション13は、1つ、2つ、または3つのユニットのような、より少ないストック材料ユニット300を支持するように構成されてもよい。例えば、供給ステーション13は、横壁140a/140b、基部37、後部支持体150a/150b、および/または前部支持体142を有する支持容器220であってもよい。支持容器は、また、上記の実施形態のいずれかに関して論じられたように、アンチランアウトメカニズム160を有してもよい。様々な実施形態では、支持容器220は、ダンネージマシーン100のスタンド12に接続するように構成された取付け部材176を有することができる。一例では、取り付け部材176は、タブがスタンド12の周りに延びるように、スタンド12の外側に適合するプロファイルを有する支持容器220から延びるタブであってもよい。スタンドは、タブを支持するのに適した棚を含むことができ、それによって支持容器220を支持することができる。容器220はまた、容器220をスタンド12に固定するための接続要素を有してもよい。例えば、接続要素は開口177であってもよい。他の要素が使用されてもよいことが理解される。
【0060】
様々な実施形態によれば、図7Cに示すように、容器220は、上述の要素の様々な態様および実施形態に適応するような他の特徴を含むことができる。例えば、側壁140aおよび140bは、抵抗部材168、より具体的には、抵抗部材168aの取り付け部173a/173bを支持する、外側に延びるフランジ141aおよび141bを有してもよい。取付け部分及びフランジは、互いに接続するためのそれら自体の接続部材を有することができる。例えば、それらは、ファスナを受け入れるのに適したスロット付き開口171を有してもよい。スロット付き開口171は、フランジ141a/141bと取付部173a/173bとの間の調節を可能にしてもよい。
【0061】
支持容器220がスタンド12に直接的に取り付けられた状態で、支持容器220と案内部200との間の間隔は、高さとアンチランアウトメカニズム160との組合せが、ストック材料19のセイル部を通って吹き出す気流Wによるランアウトを最小限に抑えるか、または、なくすのに適しているように変更することができる。
【0062】
一実施形態では、アンチランアウト装置160は支持構造162を含む。支持構造162は、ファンフォールドスタック19の下方に配置されている。複数の材料ユニット(例えば、300a、300bなど)が使用される支持構造162の実施形態では、支持構造162は、スタック内の最下ユニットの下に配置される。図1A図1Bおよび図6Aに示すように、非平面支持構造162の効果は、スタック内の底部ユニットから頂部ユニットへと徐々に失われる。しかしながら、頂部ユニットによって形成されるセイルSは、底部ユニットによって形成されるセイルSよりもはるかに小さく、したがって、ユニットのランアウト制限構成は、ランアウト制限構成をより必要とする底部ユニットと比較して、頂部ユニットにおいて最小限に抑えることができることに留意されたい。
【0063】
様々な実施形態によれば、アンチランアウト装置160は、ストック材料のスタックからファンフォールド材料のアンチランアウトに加えられる抵抗を操作する。本アンチランアウト装置の異なる実施形態は、カート34および支持容器220に関して示されているが、本アンチランアウト装置の異なる実施形態の各々は、カート34または支持容器220のいずれかに様々に適用することができることを理解されたい。さらに、本アンチランアウト装置の様々な実施形態は、個々に使用することができ、または様々な図に示されるように互いに組み合わせることができる(例えば、ストック材料よりも狭い幅を有する壁167は、図4Aのアーチ状の表面165および抵抗部材168と組み合わされる)。
【0064】
ストック材料の非平面形状は、ストック材料のスタック又は一枚のシートにおける横方向の曲がりによって引き起こされる。横方向の曲がりは、ストック材料を構成する材料のウェブに剛性を加える。付加された剛性は、ストック材料スタックの深さにわたる高気流Wのもとでのストック材料の吹き出しを遅くする。非平面構成は、スロットリング(throttling)装置の一例である。
【0065】
上述したように、ダンネージ変換機は、供給ステーション(例えば、供給ステーション13(図1A図2))を含むことができる。例えば、ストック材料ユニット300a及び300a’の各々は、個々に供給ステーション内に配置され、その後、配置後に互いに接続されてもよい。したがって、例えば、ストック材料ユニット300a~300eの各々は、オペレータによるその持ち上げおよび設置を容易にするのに適した大きさにすることができる。さらに、任意の個数のストック材料ユニットが、一緒に接続またはデイジーチェーン接続されてもよい。例えば、多数のストック材料ユニットを一緒に接続するか、またはデイジーチェーン接続することにより、材料を継続的に供給することができる。
【0066】
上述したように、ストック材料ユニットは、ストック材料ユニットの三次元体又はスタックを形成又は規定するために繰り返し折り畳まれることができる一連のシートを含んでもよい。図6Aは、一実施形態によるストック材料ユニット300bを製造するための、部分的に折り曲げられた連続シートの折り目170を示す。本明細書で説明されることを除いて、ストック材料ユニット300cは、ストック材料ユニット300bと同様であってもよく、ストック材料ユニット300aなどと同様であってもよい。例えば、連続シートは、横方向の折り線に沿って反対方向に繰り返し折り曲げられて、連続シートの長手方向に沿ってセクションまたは面を形成し、その結果、隣接するセクションが一緒に折り曲げられて(例えば、アコーディオン形状に)、ストック材料ユニット300の各々の三次元体を形成してもよい。
【0067】
ストック材料ユニットは、折り畳まれた連続シートを固定することが可能な(例えば、展開または膨張を防止するために、および/またはその三次元形を維持するために)1つ以上のストラップを含むことができる。例えば、ストラップアセンブリ500は、ストック材料ユニットの三次元体の周りを包み、それによって、(例えば、アコーディオンの様な折り畳みによって形成された)多数の層またはセクションを一緒に固定し得る。ストラップアセンブリ500は、ストック材料ユニットの保管及び/又は移送を容易にすることができる(例えば、折り畳まれた及び/又は圧縮された構成で連続シートを維持することによって)。図6Aは、ストラップアセンブリ500を示すユニット300b~300eを示し、300aは、取り外されたストラップアセンブリを示す。
【0068】
例えば、ストック材料ユニット300が保管および/または輸送されるとき、ストック材料ユニット300の三次元体を包むこと、および/または三次元体を規定する連続シートの層またはセクションを一緒に圧縮することは、その大きさを縮小し得る。さらに、連続シートのセクションを一緒に圧縮することは、三次元体の剛性及び/又は剛性を増大させることができ、及び/又はストック材料ユニット300の保管及び/又は輸送中に連続シートの損傷を低減又は排除することができる。
【0069】
一般に、ストラップアセンブリ500は、任意のストック材料ユニット300の横方向寸法に沿った任意の数の好適な位置に配置することができる。図示された実施形態では、ストラップアセンブリ500は、ユニットの両側に配置される。いくつかの実施形態では、図6Aに示されるように、別のストック材料ユニットが、300aが300bの上部に示された状態で、ストック材料ユニットの各々の上部に配置されてもよく、それにより、ユニット300aの一続きのシートの底部および/または一部が、ストック材料ユニット300bの露出部分(複数可)に接触する。一般に、ストック材料ユニットは、互いに類似していても同じであってもよい。また、ストック材料ユニット300bに、ストック材料ユニット300aに含まれるスプライス部材のコネクタを取り付けてもよい。例えば、ストック材料ユニット300bに取り付けられるコネクタのコネクタ接着層は、外向きであってもよいし、上向きであってもよい。
【0070】
また、上述したように、ストック材料部300bは、ストック材料部300aと同一であってもよい。例えば、ストック材料ユニット300bは、その接着面が上向きまたは外向きになるように配向されてもよいコネクタを含んでもよい。したがって、ストック材料ユニット300bの連続シートを別のストック材料ユニット(例えば、ユニット300a)の連続シートと一緒に接続するように、追加のストック材料ユニットをストック材料ユニット300bの上に配置することができる。このようにして、任意の適当な個数のストック材料ユニットを一緒に接続し、及び/又はデイジーチェーン接続して、ダンネージ変換機にストック材料を継続的に供給することができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、上記で詳細に論じたように、ストック材料ユニット300は、曲げられてもよく、またはアーチ形状を有してもよい。例えば、ユニット300aが平坦な状態で、ユニット300eが曲げられてもよい。いくつかの例では、すべてのユニットが曲げられているか、または他の例ではユニットが曲げられていない。図6Aの図示された実施形態では、ストック材料ユニット300a~300dは、スプライス部材400a~400dを含む。ストック材料ユニット300a~300dは、ストック材料ユニット300a~300dの他の部分に対してスプライス部材400aのコネクタを外側に突出させるように曲げられてもよい。スプライス部材400aは、300aをユニット300bにデイジーチェーンユニットするように構成される。スプライス部材400bは、300bをユニット300cにデイジーチェーンユニットするように構成される。スプライス部材400cは、300cをユニット300cにデイジーチェーンユニットするように構成される。スプライス部材400dは、300dをユニット300eにデイジーチェーンユニットするように構成される。いくつかの例では、ストック材料ユニットは、供給ステーション13内に設置された後に曲げられてもよい(例えば、供給ステーションは、上述したようなアンチランアウトメカニズム160を含んでもよい)。別の追加のストック材料ユニットを、曲げられたストック材料ユニットの頂部に積み重ねるか又は配置すると、コネクタの接着層を追加のストック材料ユニットの連続シートと接触させることが容易に可能となる。追加のストック材料が下側ストック材料ユニットの上に配置された後、追加のストック材料ユニットは、下側ストック材料ユニットの形状に適合されてもよい。適合は、完全であってもよく(すなわち、上部ユニットが下部ユニットの形状に完全に適合してもよい)、または適合は、部分的であってもよい(すなわち、上部ユニットは、下部ユニットにわずかに適合するが、下部ユニットよりも平坦なままである)。
【0072】
ストラップアセンブリ500は、ストック材料ユニットの三次元体の横断方向に沿って互いに間隔を置いて配置されてもよい。例えば、ストラップアセンブリは、三次元体の重心が2つのストラップアセンブリ500の間に位置するように、互いに離間されてもよい。任意選択的に、ストラップアセンブリ500は、重心から等距離に離間されてもよい。
【0073】
上述のように、ストック材料ユニット300a~300e(または、いくつかの実施形態では、1つのユニット300が使用される)は、ダンネージ装置50を形成するダンネージ変換機100内に配置されてもよい。これに加えて、またはこれに代えて、多数のストック材料ユニット(例えば、ストック材料ユニット300と同様または同じ)を、ダンネージ変換機内の別のユニットの上に積み重ねてもよい。ストック材料ユニットは、1つ以上のストラップアセンブリ500を含んでもよい。例えば、ストラップアセンブリ500は、設置後、ストック材料ユニットの三次元体の周りに巻かれたままであってもよく、その後、取り外されてもよい(例えば、ストラップアセンブリ500は、1つ以上の好適な位置で切断され、引き出されてもよい)。
【0074】
さらに、一般に、本明細書に記載されたスタック材料ユニットのいずれかの三次元体は、包装(またはストラップ)なしで、または本明細書に記載されたストラップアセンブリよりも多いまたは異なったストラップまたはラッピングを用いて、ダンネージ変換機で、またはそれらの組み合わせで、貯蔵、輸送、使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、撚り糸、ペーパー、収縮包装、および他の好適な包装またはストラップ材料は、本明細書に記載されるストック材料ユニットのいずれかの三次元体を規定する1つ以上のシートを一緒に固定してもよい。同様に、ストック材料ユニットの三次元体を支持する上述の手法および構成は、任意の数の好適な包装材料および/またはストラップ材料および/または装置での包装または三次元体を容易にすることができる。ストラップアセンブリ500およびデイジーチェーンスプライス素子400のさらなる詳細は、本明細書と同時に提出された「ダンネージ変換機用のストック材料ユニット」(「Stock Material Units For A Dunnage Conversion Machine」)という名称の米国特許出願公開第15/593,007号に開示されており、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0075】
ストラップアセンブリ500または同様の帯状包装を利用することによって、ストック材料ユニット300は、横方向に剛性を有する構成に強制されない。したがって、ストラップアセンブリ500は、ストック材料ユニット300が横方向に可撓性であるか、または横方向に剛性の支持なしであることを可能にし、それによって、ストック材料ユニット300が、アーチ形状にする/たるませるか、またはそうでなければ、横方向に非平面の構成に湾曲することを可能にする。
【0076】
当業者であれば、本発明の例示的な実施形態によれば、蓄積または排出の必要性または要望があり得る多数のタイプおよびサイズのダンネージが存在することを理解できるであろう。本明細書で使用される用語「上部」、「底部」、および/または方向を示す他の用語は、便宜上、および実施形態の部分間の関係位置および/または方向を示すために使用される。特定の実施形態またはその一部は、他の位置に向けることもできることが理解されるであろう。さらに、用語「約」は、一般に、対応する数および数の範囲の両方を指すと理解されるべきである。さらに、本明細書中の全ての数値範囲は、その範囲内の各整数全体を含むと理解されるべきである。
【0077】
本発明の例示的な実施形態が本明細書に開示されているが、当業者は、多数の修正形態および他の実施形態を考案することが可能であることを理解されたい。例えば、様々な実施形態の特徴は、他の実施形態の特徴でもある。例えば、ドラムを有する変換機は、他のタイプの変換機と置き換えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の主旨および範囲内に入るすべてのそのような修正および実施形態を包含することが意図されることが理解されるであろう。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B