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特許7219296メッセージングサービスのためのサーバ、システム、ユーザ端末、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-30
(45)【発行日】2023-02-07
(54)【発明の名称】メッセージングサービスのためのサーバ、システム、ユーザ端末、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20230131BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021038154
(22)【出願日】2021-03-10
(62)【分割の表示】P 2017541970の分割
【原出願日】2016-01-14
(65)【公開番号】P2021099861
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2021-03-12
(31)【優先権主張番号】10-2015-0021144
(32)【優先日】2015-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミソン
(72)【発明者】
【氏名】イム,ドホン
(72)【発明者】
【氏名】コ,ヨンス
(72)【発明者】
【氏名】大田 雄介
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-244171(JP,A)
【文献】特開2005-267558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングサービスに用いられるサーバであって、
第1端末に対してメッセージを送信するメッセージ送信部と、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、前記第1端末に表示されるメニューを設定する設定部と、
を備え、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
サーバ。
【請求項2】
メッセージングサービスに用いられるシステムであって、
第1端末に対してメッセージを送信するメッセージ送信部と、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、前記第1端末に表示されるメニューを設定する設定部と、
を備え、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
システム。
【請求項3】
メッセージングサービスの第1ユーザが用いるユーザ端末であって、
公式アカウントを有する第2ユーザが用いる端末の命令に従って作成されたメッセージを受信することと、
前記第2ユーザが用いる端末の命令に従って設定されたメニューを、当該設定にしたがって表示することと、
を実行し、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関する設定にしたがって表示されるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記ユーザ端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
ユーザ端末。
【請求項4】
メッセージングサービスのためにサーバが実行する方法であって、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、第1端末に表示されるメニューを設定することと、
前記第1端末に対してメッセージを送信することと、
を含み、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
方法。
【請求項5】
メッセージングサービスのためにシステムが実行する方法であって、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、第1端末に表示されるメニューを設定することと、
前記第1端末に対してメッセージを送信することと、
を含み、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
方法。
【請求項6】
メッセージングサービスのために第1ユーザが用いる第1ユーザ端末が実行する方法であって、
公式アカウントを有する第2ユーザが用いる端末の命令に従って作成されたメッセージを受信することと、
前記第2ユーザが用いる端末の命令に従って設定されたメニューを、当該設定にしたがって表示することと、
を含み、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関する設定にしたがって表示されるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1ユーザ端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
方法。
【請求項7】
メッセージングサービスに用いられるプログラムであって、
第1端末に対してメッセージを送信することと、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、前記第1端末に表示されるメニューを設定することと、
をサーバに実行させ、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
プログラム。
【請求項8】
メッセージングサービスに用いられるプログラムであって、
第1端末に対してメッセージを送信することと、
公式アカウントを有する者の情報処理装置から受信した情報に基づいて、前記第1端末に表示されるメニューを設定することと、
をシステムに実行させ、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関して設定が行われるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
プログラム。
【請求項9】
メッセージングサービスに用いられるプログラムであって、
公式アカウントを有する第2ユーザが用いる端末の命令に従って作成されたメッセージを受信することと、
前記第2ユーザが用いる端末の命令に従って設定されたメニューを、当該設定にしたがって表示することと、
を第1ユーザが用いる端末に実行させ、
前記メニューは、前記公式アカウントとの会話インターフェースの一部の領域で表示される複数のコンテンツを含み、前記複数のコンテンツ各々の大きさに関する設定にしたがって表示されるものであり、
前記複数のコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツは、所定のウェブページのURLが関連付けられたコンテンツであり、当該コンテンツが前記第1ユーザが用いる端末で選択されると、前記所定のウェブページが表示される
プログラム。
【請求項10】
請求項1に記載のサーバであって、
前記第1端末の表示部に表示される前記複数のコンテンツの配列を前記設定部によって設定する。
【請求項11】
請求項10に記載のサーバであって、
前記複数のコンテンツの前記配列は、テンプレートの選択に基づいて設定される。
【請求項12】
請求項1に記載のサーバであって、
前記複数のコンテンツ各々の大きさに関する設定は、テンプレートの選択に基づいて設定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、インスタントメッセージングサービスで公式アカウント(official account)と関連するコンテンツを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャ(instant messenger)は、リアルタイムでメッセージやデータを送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャ上の連絡先リストに会話する相手を登録し、このリストに存在する相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャ機能は、PCだけではなく、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普及している。例えば、特許文献1には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャ間にメッセンジャサービスを提供できるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0004】
最近のメッセンジャでは、ユーザ間でテキストや音声などによってチャットを行うチャット機能はもちろん、相手と静止画、動画、音楽などの各種データをやり取りするデータ送信機能や各種外部情報(例えば、ニュース証券、天気、音楽、電子メールなど)を提供する情報提供機能など、多様な機能を統合的に支援している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施形態の課題は、公式アカウントインタフェースに表示されるメニューの一部を公式アカウント管理者が活用できるようにすることである。
【0007】
別の実施形態の課題は、公式アカウントインタフェースを通じて公式アカウントと関連するリッチメニュー(rich menu)を提供し、リッチメニューの選択時には、該当のメニューとマッチングされているコンテンツを提供することである。なお、マッチングは、合致、照合、或いは、対応付け等の意味を含んでよい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータによって実現されるインスタントメッセージングサービスの提供方法であって、クライアントから、前記インスタントメッセージングサービスに登録された公式アカウントとの会話インタフェースへの進入要請を受信する段階、前記進入要請にしたがって前記クライアントが前記会話インタフェースに進入した場合、前記会話インタフェースの領域の一部に前記公式アカウントと連係するリッチメニューを提供する段階、前記クライアントから、前記リッチメニューに含まれた表示項目に対する選択を受信する段階、前記公式アカウントの管理によって前記表示項目と予めマッチングされているコンテンツのうち、前記選択された表示項目にマッチングされているコンテンツを識別する段階、および前記識別されたコンテンツを前記会話インタフェースを通じて前記クライアントに提供する段階を含む、インスタントメッセージングサービスの提供方法を提供する。
【0009】
少なくとも1つのプログラムがロードされたメモリ、および少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラムの制御にしたがい、インスタントメッセージングサービスに登録された公式アカウントとの会話インタフェースへの進入を要請する過程、前記会話インタフェースに進入した場合、前記会話インタフェースの領域の一部に前記公式アカウントと連係するリッチメニューを表示する過程、前記リッチメニューに含まれた表示項目が選択されると、前記表示項目と予めマッチングされているコンテンツのうち、前記選択された表示項目にマッチングされているコンテンツを要請する過程、および前記コンテンツを受信して前記会話インタフェースに表示する過程を処理する、インスタントメッセージングサービスの提供装置を提供する。
【0010】
インスタントメッセージングサービスに登録された公式アカウントの管理者によって前記公式アカウントに対する管理ツールを通じて前記公式アカウントに連係してリッチメニューを登録する登録部、およびクライアントが前記公式アカウントとの会話インタフェースに進入した場合、前記会話インタフェース領域の一部に前記公式アカウントと連係する前記リッチメニューを提供する提供部を含む、インスタントメッセージングサービスの提供システムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によると、公式アカウントインタフェースのメニューに公式アカウント管理者が希望するラベル(label)を入力できるツールを提供することにより、公式アカウント管理者が、多様な目的や用途に応じて公式アカウントインタフェースに表示されるメニューの一部を自由に活用することができる。
【0012】
本発明の実施形態によると、公式アカウントインタフェースに公式アカウントと関連するリッチメニューを提供し、リッチメニューの選択時には、公式アカウント管理者によって事前に設定されたコンテンツを公式アカウントインタフェースを通じて提供することにより、公式アカウントとの新たなコミュニケーションチャンネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態における、メッセンジャを利用したコミュニケーション環境の例を説明するための図である。
図2】本発明の一実施形態における、コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、コミュニケーション方法を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを登録するCMS環境を説明するための例示図である。
図5】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを登録するCMS環境を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを表示する過程を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを表示する過程を説明するための例示図である。
図8】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを表示する過程を説明するための例示図である。
図9】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを表示する過程を説明するための例示図である。
図10】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューを表示する過程を説明するための例示図である。
図11】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューと連係するコンテンツを提供する過程を説明するための例示図である。
図12】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューと連係するコンテンツを提供する過程を説明するための例示図である。
図13】本発明の一実施形態における、公式アカウントのリッチメニューと連係するコンテンツを提供する過程を説明するための例示図である。
図14】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明の実施形態は、インスタントメッセージングサービスでコンテンツを提供する技術に関し、より詳細には、インスタントメッセージングサービスに登録されたアカウントとの会話インタフェースを通じて該当のアカウントと関連するコンテンツを提供する方法、装置、システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体などに関する。
【0016】
本明細書において、「公式アカウント」とは、メッセンジャ上で広告主(例えば、ブランド、企業、アーティスト、芸能人、メディアなど)と関連する多様な情報を提供するボット(bot)形態のアカウントを意味するものであり、メッセンジャを使用するすべてのユーザに公開およびお勧めされてよい。さらに、「公式アカウント」は、所定の条件に基づき、メッセンジャを使用するユーザに自動的にお勧めされることによってユーザが会話相手として追加することが可能なアカウントを意味する。例えば、「公式アカウント」には、年齢や性別などのデモ条件がマッチングするユーザを対象にお勧めされるアカウント、あるいはオンラインないしオフラインなどの多様な経路において付与されたコードを入力したユーザを対象にお勧めされるアカウントなどが含まれてよい。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態における、メッセンジャを利用したコミュニケーション環境の例を説明するための図である。図1は、ユーザ端末101と管理者端末102、およびコミュニケーションシステム100を示している。図1に示す矢印は、構成要素間で有線/無線ネットワークを利用してデータが送受信されることを意味する。
【0018】
ユーザ端末101と管理者端末102は、PC(personal computer)、ノート型パソコン(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などを含むものであって、コミュニケーションシステム100と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続またはサービス専用アプリケーションのインストールおよび実行が可能なすべての端末装置を意味してよい。ここで、管理者端末102は、インスタントメッセージングサービスにおいてサービス利用者を対象にコンテンツを提供するコンテンツ提供者(content provider)であって、インスタントメッセージングサービスに公式アカウントが登録された個人ないし1人以上の企業側で公式アカウント管理のために利用する端末装置を意味してよい。
【0019】
上述したユーザ端末101と管理者端末102は、ウェブ/モバイルサイトまたは専用アプリケーションの制御下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してよい。
【0020】
コミュニケーションシステム100は、クライアント(client)を対象にインスタントメッセージングサービスを提供するメッセンジャプラットフォームの役割をする。言い換えれば、コミュニケーションシステム100は、ユーザ端末101のメッセンジャアカウントと管理者端末102のメッセンジャアカウントとの間にデータをリアルタイムで送受信することのできるメッセンジャサービスを提供するシステムであると言える。特に、本実施形態において、コミュニケーションシステム100は、管理者端末102の公式アカウントとの会話インタフェースを通じて公式アカウントと関連するコンテンツを提供するリッチコミュニケーション機能を提供してよく、このために、公式アカウント管理者を対象に、公式アカウントのリッチコミュニケーションのためのメニューを自由に構成することのできるCMS(contents management system)環境を提供してよい。
【0021】
上述したコミュニケーションシステム100は、インスタントメッセージングサービスを提供するメッセンジャサーバ(図示せず)のプラットフォームに含まれる形態で実現されてよいが、これに限定されることはなく、メッセンジャサーバとは別のシステムで構築され、メッセンジャサーバとの連動によって公式アカウントを管理する形態で実現されてもよい。また、コミュニケーションシステム100は、少なくとも一部の構成要素がユーザ端末101と管理者端末102上にインストールされるアプリケーション形態で実現されてもよいし、クライアント-サーバ環境でサービスを提供するプラットフォームに含まれる形態で実現されてもよい。
【0022】
以下では、リッチコミュニケーション機能に対して公式アカウントを対象とした実施形態について説明しているが、これに限定されることはなく、リッチコミュニケーション対象をすべてのメッセンジャアカウントに拡大して適用してもよい。例えば、公式アカウントではなくても、メッセンジャアカウントを有する各個人がリッチメニューを構成し、個人間にリッチコミュニケーション機能を提供することも可能である。
【0023】
また、リッチメニューを広告手段などのマーケティングモデルに活用する場合には、リッチメニューに対する登録、表示、課金などを管理するプラットフォームを実現してよく、コミュニケーションシステム100は、上述したプラットフォームを含むか連動させることにより、公式アカウントのリッチメニューを利用したマーケティングソリューションを提供してよい。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態における、コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図であり、図3は、本発明の一実施形態における、コミュニケーション方法を示したフローチャートである。
【0025】
本実施形態に係るコミュニケーションシステム200は、プロセッサ210、バス220、ネットワークインタフェース230、メモリ240、およびデータベース250を含んでよい。メモリ240は、オペレーティングシステム241およびサービス提供ルーチン242を含んでよい。プロセッサ210は、登録部211、認識部212、および提供部213を含んでよい。他の実施形態において、コミュニケーションシステム200は、図2の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コミュニケーションシステム200は、ディスプレイやトランシーバ(transceiver)のような他の構成要素を含んでもよい。
【0026】
メモリ240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記録装置(permanent mass storage device)を含んでよい。また、メモリ240には、オペレーティングシステム241およびサービス提供ルーチン242のためのプログラムコードが格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)(図示せず)を利用してメモリ240とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース230を利用してメモリ240にロードされてもよい。
【0027】
バス220は、コミュニケーションシステム200の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にする。バス220は、高速シリアルバス(high-speed serial bus)、パラレルバス(parallel bus)、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてよい。
【0028】
ネットワークインタフェース230は、コミュニケーションシステム200をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってよい。ネットワークインタフェース230は、コミュニケーションシステム200を無線または有線接続によってコンピュータネットワークに接続させてよい。
【0029】
データベース250は、公式アカウントそれぞれに対し、公式アカウントのリッチメニューにマッチングされているコンテンツなどのようなリッチメニューと関連するすべての情報を格納および維持する役割をする。図2では、コミュニケーションシステム200の内部にデータベース250を構築して含むものが示されているが、これに限定されることはなく、システム実現方式や環境などによって省略されてもよいし、全体または一部のデータベースが他のシステム上に構築された外部データベースとして存在してもよい。
【0030】
プロセッサ210は、基本的な算術、ロジック、およびコミュニケーションシステム200の入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ240またはネットワークインタフェース230によって、バス220を介してプロセッサ210に提供されてよい。プロセッサ210は、登録部211、認識部212、および提供部213のためのプログラムコードを実行するように構成されてよい。このようなプログラムコードは、メモリ240のような記録装置に格納されてよい。
【0031】
登録部211、認識部212、および提供部213は、図3の段階310~330を実行するために構成されてよい。
【0032】
段階310で、登録部211は、公式アカウント管理者を対象に公式アカウントに対するCMS環境を提供し、これによる公式アカウント管理者の設定にしたがって公式アカウントと関連するリッチメニューを登録してよい。登録部211は、公式アカウントとの会話インタフェース領域の一部を公式アカウントの企業側が自由に活用することのできる環境を提供するために、公式アカウントの会話インタフェースに公式アカウント管理者が希望するラベル(イメージまたはテキスト)を入力することのできるツールを提供し、このツールに入力されたラベルに基づいて公式アカウントのリッチメニューを構成および登録してよい。リッチメニュー登録のためのツールでは、リッチメニューに対して多様な種類や構造のテンプレート(template)が提供されてよく、公式アカウント管理者によって選択されたテンプレートにしたがい、リッチメニューをイメージ形態やテキストとアイコンが結合した形態などで構成してよい。
【0033】
認識部212は、インスタントメッセージングサービスに対して入力されるユーザ命令を認識する役割をする。具体的には、クライアントからインスタントメッセージングサービスに登録された公式アカウントとの会話インタフェースへの進入要請に対する命令、公式アカウントのリッチメニューに対する選択命令などを受信してよい。
【0034】
段階320で、提供部213は、クライアントから公式アカウントとの会話インタフェースへの進入要請が受信されると、公式アカウントとの会話インタフェースに該当の公式アカウントと連係するリッチメニューを提供してよい。一例として、提供部213は、ユーザが公式アカウントとのチャットルームに進入すれば、チャットルームの提供時に、該当のチャットルーム領域の一部、例えば、下端領域に公式アカウント管理者が登録したリッチメニューを表示してよい。
【0035】
段階330で、提供部213は、クライアントからリッチメニューが選択されると、公式アカウントとの会話インタフェースを通じてリッチメニューに予め設定されたコンテンツを提供してよい。言い換えれば、提供部213は、ユーザがリッチメニューに含まれた表示項目を選択した場合、選択された表示項目と連係して公式アカウント管理者が予めマッチングさせたコンテンツを識別した後、識別されたコンテンツを公式アカウントとの会話インタフェースを通じてクライアントに提供してよい。
【0036】
リッチメニューには、公式アカウント管理者によって設定されたコンテンツがリンクされているが、リンクは、キーワード(keyword reply message)またはURL(uniform resource locator)形式で入力されて設定されてよい。リッチメニューのリンクとしてHTTP形式のすべてのウェブページを連結させてよく、テキスト、スタンプ(イモティコン)、イメージ、音声、連絡先、動画などのような多様な形態のコンテンツを連結させてよい。
【0037】
キーワードの場合、公式アカウントとのチャットルームでリッチメニューが選択されると、リッチメニューに連結するキーワードがクライアントに送信されてよいが、これは、公式アカウント管理者がキーワードを直接入力することと同じアクションに該当する。クライアント側では、リッチメニューの選択に対してキーワードが伝達される形式として、公式アカウントとのチャットルームにはリッチメニューに連結するキーワードが表示されるようになる。URLの場合は、ウェブページへのショートカットアクションのように、リッチメニューの選択によってリッチメニューに連結するURLのウェブページが直ぐに開く方式で実現されてよい。
【0038】
このように、リッチメニューのリンクは、リッチメニューに指定しようとするアクションコードを含むことにより、公式アカウントとの会話インタフェースを通じてコンテンツを提供するためのアクションを区別して呼び出すことができる。リッチメニューには、キーワード送信やウェブページへのショートカットの他にも、広告連結、文書連結、電話呼び出し、電子メール送信、メッセージ送信、共有、メモアラート(memo alert)、ノートアラート(note alert)、連絡先アラート(contact alert)、マルチメディア(音楽や動画など)再生、地図表示、ファイルダウンロードなどのように、メッセンジャと連係して提供することのできるすべての形態のアクションが連結されてよい。したがって、公式アカウント管理者は、キーワード応答メッセージを案内したり多様な情報を提供したりするための手段としてリッチメニューを利用することができ、さらには、リッチメニューに広告や電話番号、電子メールなどを連結するなど多様なコミュニケーションチャンネルとして活用することができる。
【0039】
公式アカウントのリッチメニュー登録のためのCMS環境についての説明は、次のとおりとなる。
【0040】
図4は、リッチメニュー設定画面400を例示的に示した図である。
【0041】
図4を参照すると、リッチメニュー設定画面400は、チャットルームを通じてキーワード応答メッセージを案内したり多様な情報を示したりすることのできるリッチメニューを設定するための管理者ツールであって、リッチメニューの表示の可否(on/off)を設定するための表示可否設定メニュー410、リッチメニューの表示期間を設定するための表示期間設定メニュー420、リッチメニューのテンプレートを選択するためのテンプレート選択メニュー430を含んでよい。
【0042】
表示期間設定メニュー420には、公式アカウントのチャットルームにリッチメニューが表示される期間を設定することのできる機能が含まれ、表示期間を年/月/日/時の単位で設定できるように構成される。
【0043】
テンプレート選択メニュー430は、テンプレート種類を選択することのできる機能であって、リッチメニューをイメージ形態(「イメージで生成」)またはテキストとアイコンが結合した形態(「テキスト+アイコンで生成」)のうちから1つを選択して生成することのできる機能が含まれてよい。テンプレート選択メニュー430で選択されたテンプレート種類にしたがってリッチメニューを構成する項目の数や構造などが決定されてよい。
【0044】
図4に示すように、公式アカウント管理者がテンプレート選択メニュー430から「イメージで生成」を選択した場合、イメージ形態のテンプレート種類を提示しながら、そのうちの1つを選択するためのメニューを提供すると同時に、この関連メニューとして、リッチメニューとして表示するイメージを設定するためのイメージ設定メニュー440と、リッチメニューにリンクを設定するためのリンク設定メニュー450が提供されてよい。
【0045】
イメージ設定メニュー440は、リッチメニューをイメージで生成する場合にイメージをアップロードすることのできる機能が含まれる。選択されたテンプレートの領域数とは関係なく、イメージを1つで生成してアップロードしてもよい。
【0046】
リンク設定メニュー450は、リッチメニューにリンクを設定するための機能であって、テンプレート選択メニュー430で選択されたテンプレート種類を示し、該当のテンプレートの各領域別にリンクを設定するためのメニューが含まれてよい。リンクは、キーワード、URL、設定しないのうちから選択して設定してよく、複数の領域で構成されたテンプレートの場合には、領域別に互いに異なるリンクを設定してよく、領域別の座標値を使用して区分してよい。テンプレートでは、イメージとリンク値が設定されていない領域には設定(set)状態と表示され、イメージとリンク値すべてが設定された領域には編集(edit)状態と表示される。テンプレートの各領域にイメージとリンク値がすべて設定された場合には、リッチメニューの表示が可能となる。
【0047】
図5に示すように、公式アカウント管理者がテンプレート選択メニュー530で「テキスト+アイコンで生成」を選択した場合、テキストとアイコンで構成される形態のテンプレート種類を提示しながら、そのうちの1つを選択するためのメニューを提供すると同時に、この関連メニューとして、テキストとアイコンで構成された形態のテンプレートにリンクを設定するためのリンク設定メニュー550が提供されてよい。
【0048】
リンク設定メニュー550は、リッチメニューにリンクを設定するための機能であって、テンプレート選択メニュー530で選択されたテンプレート種類を示し、該当のテンプレートの各領域別にリンクを設定するためのメニューが含まれてよい。ここで、リンク設定メニュー550には、テンプレートの各領域別にアイコンを設定することのできる機能、ラベル(テキスト)を設定することのできる機能、リンクを設定することのできる機能が含まれてよい。リンクは、キーワードとURLのうちから1つを選択して設定可能である。これも同様に、テンプレートでは、テキストとリンク値が設定されていない領域には設定(set)状態と表示され、テキストとリンク値すべてが設定された領域には編集(edit)状態と表示される。
【0049】
上述したリッチメニュー設定画面400、500では、公式アカウント管理者の設定状態にしたがってリッチメニューがチャットルームでどのように表示されるかを予め見ることができるように、プレビュー(preview)機能を提供してよい。
【0050】
本実施形態では、公式アカウントとのチャットルームに表示される領域の一部を公式アカウント管理者が直接にリッチメニューとして構成できるようにツールを提供することにより、リッチメニューを公式アカウント管理者が希望するコミュニケーションチャンネルとして活用することができ、チャットルーム上でリッチメニューを通じて公式アカウントと関連する広告領域やミニホームページなどのようなルック・アンド・フィール(look and feel)を提供することができる。
【0051】
公式アカウントのリッチメニューを利用したコンテンツ提供過程についての説明は、次のとおりとなる。
【0052】
図6は、公式アカウント「AAA」のチャットルーム600を例示的に示した図である。
【0053】
図6を参照すると、ユーザが公式アカウント「AAA」とのチャットルーム600に進入すると、チャットルーム600の下端には、公式アカウント「AAA」に対して設定されたリッチメニュー610が表示されてよい。
【0054】
一例として、リッチメニュー610は、該当の公式アカウント管理者がCMSで設定したテンプレート種類の形式で表示され、CMSで設定したイメージが表示されてよい。
【0055】
リッチメニュー610は、図6に示すように、多数の領域で構成されたテンプレートが設定されてよいが、この他にも、図7に示すように、少なくとも1つ以上の領域が多様な形態で組み合わされたテンプレート種類を活用してリッチメニュー710を構成してもよい。
【0056】
リッチメニュー610がイメージ形態に設定された場合、チャットルーム600には1枚のイメージが表示され、領域別のタッチ座標によって区分して動作してよい。
【0057】
他の例として、公式アカウント「AAA」に対してCMSで設定したテンプレート種類にしたがい、図8に示すように、公式アカウント「AAA」のチャットルーム800にテキストとアイコンが結合した形態のリッチメニュー810が表示されてもよい。
【0058】
これも同様に、テキストとアイコンが結合した形態のリッチメニュー810またテンプレート種類にしたがい、少なくとも1つ以上の領域が多様な形態で組み合わされた構造で構成されてよい。
【0059】
図9を参照すると、ユーザが公式アカウント「AAA」とのチャットルーム900に進入すると、デフォルトでチャットルーム900の下端に公式アカウント「AAA」に対して設定されたリッチメニュー910が表示されてよい。例外的に、チャットルーム900の特定のモード(例えば、store chat、on air mode、banner noticeなど)に対しては、リッチメニュー910が閉ざされた状態で提供され、ユーザがメニューを呼び出したときに選択的に表示されてよい。
【0060】
チャットルーム900には、リッチメニュー910に対する実行ボタン901が含まれ、図9に示すように、チャットルーム900上で実行ボタン901を利用してリッチメニュー910を閉じたり開いたりしてよい。
【0061】
図10を参照すると、チャットルーム1000には文字入力ウィンドウ1002が含まれ、リッチメニュー1010が表示された状態で文字入力ウィンドウ1002をタッチしたり文字入力ウィンドウ1002でカーサが活性化したりするとリッチメニュー1010が消え、該当の領域にはキーボード領域1020が表示されてよい。
【0062】
文字入力ウィンドウ1002に文字が入力される前にはリッチメニュー1010に対する実行ボタン1001は維持されているが、文字が入力された時点からは、実行ボタン1001が文字送信のための送信ボタン1003に転換されてよい。文字入力ウィンドウ1002に入力された文字をすべて削除すれば、送信ボタン1003が再び実行ボタン1002に転換されてよい。
【0063】
この他にも、チャットルーム1000で基本的に提供される他のメニュー領域やスタンプ(顔文字またはイモティコン)選択モードなどの場合は、リッチメニュー1010の表示の可否とは関係なく表示されてもよいし、キーボード領域1020と同じようにリッチメニュー1010と交差する形態で表示されてもよい。
【0064】
図11を参照すると、ユーザがチャットルーム1100のリッチメニュー1110に含まれた表示項目のうちからいずれか1つを選択すれば、ユーザの選択項目に該当する領域と連係して管理者が予めマッチングしておいたコンテンツがチャットルーム1100に伝達されてよい。
【0065】
一例として、チャットルーム1100のリッチメニュー1110からユーザが選択した項目のリンクがキーワードである場合、図11に示すように、選択項目にリンクされたキーワード1150が、公式アカウント「AAA」のチャットルーム1100上でやり取りされるメッセージ単位で表示されてよい。
【0066】
他の例として、図12に示すように、チャットルーム1200のリッチメニュー1210でユーザが選択した項目のリンクがURLである場合、選択項目にリンクされたURLに接続し、このURLのウェブページ1260が表示されてよい。
【0067】
さらに他の例として、図13に示すように、チャットルーム1300のリッチメニュー1310でユーザが選択した項目のリンクが電話番号である場合、選択項目にリンクされた電話番号への電話接続が実行され、電話連結画面1370が表示されてよい。
【0068】
この他にも、マルチメディア再生、電子メール送信、地図実行、ファイルダウンロードなどのように、公式アカウント管理者がリッチメニューを活用しようとする目的や用途などに応じて多様なコンテンツ提供方式が適用されてよい。
【0069】
図4図13は、発明の理解を助けるものであり、説明の便宜のための例示的な画面に過ぎず、画面の構成や順序などは適宜変更可能である。
【0070】
図14は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【0071】
図14に示すように、コンピュータシステム1400は、少なくとも1つのプロセッサ(processor)1410、メモリ(memory)1420、周辺装置インタフェース(peripheral interface)1430、入力/出力サブシステム(I/O subsystem)1440、電力回路1450、および通信回路1460を少なくとも含んでよい。ここで、コンピュータシステム1400は、ユーザ端末(または管理者端末)に該当してよい。
【0072】
メモリ1420は、一例として、高速RAM、磁気ディスク、SRAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリ、または不揮発性メモリを含んでよい。メモリ1420は、コンピュータシステム1400の動作に必要なソフトウェアモジュール、命令語集合、またはその他にも多様なデータを含んでよい。ここで、プロセッサ1410や周辺装置インタフェース1430などの他のコンポーネントからメモリ1420へのアクセスは、プロセッサ1410によって制御されてよい。
【0073】
周辺装置インタフェース1430は、コンピュータシステム1400の入力周辺装置および/または出力周辺装置をプロセッサ1410およびメモリ1420に結合させてよい。プロセッサ1410は、メモリ1420に格納されたソフトウェアモジュールまたは命令語集合を実行し、コンピュータシステム1400のための多様な機能を実行してデータを処理してよい。
【0074】
入力/出力サブシステム1440は、多様な入力/出力周辺装置を周辺装置インタフェース1430に結合させてよい。例えば、入力/出力サブシステム1440は、モニタやキーボード、マウス、プリンタ、または必要に応じてタッチスクリーンやセンサなどの周辺装置を周辺装置インタフェース1430に結合させるためのコントローラを含んでよい。他の側面によると、入力/出力周辺装置は、入力/出力サブシステム1440を介さずに周辺装置インタフェース1430に結合されてもよい。
【0075】
電力回路1450は、端末機のコンポーネントの全部または一部に電力を供給してよい。例えば、電力回路1450は、電力管理システム、バッテリや交流(AC)などのような1つ以上の電源、充電システム、停電検出回路(power failure detection circuit)、電力変換器やインバータ、電力状態表示子、または電力生成、管理、分配のための任意の他のコンポーネントを含んでよい。
【0076】
通信回路1460は、少なくとも1つの外部ポートを利用して他のコンピュータシステムとの通信を可能にしてよい。または、上述したように、必要に応じて、通信回路1460はRF回路を含み、電磁信号(electromagnetic signal)とも知られているRF信号を送受信することにより、他のコンピュータシステムとの通信を可能にしてもよい。
【0077】
このような図14の実施形態は、コンピュータシステム1400の一例に過ぎず、コンピュータシステム1400は、図14に示されるコンポーネントの一部が除去されてもよいし、図14には示されていない追加のコンポーネントをさらに備えてもよく、2つ以上のコンポーネントを結合させる構成または配置を有してもよい。例えば、モバイル環境の通信端末のためのコンピュータシステムは、図14に示されたコンポーネントの他にも、タッチスクリーンやセンサなどをさらに備えてよく、通信回路1460には、多様な通信方式(WiFi(登録商標)、3G、LTE、Bluetooth(登録商標)、NFC、Zigbee(登録商標)など)のRF通信のための回路が備えられてよい。コンピュータシステム1400に含めることができるコンポーネントは、1つ以上の信号処理またはアプリケーションに特化した集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現されてよい。
【0078】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータシステムを通じて実行されることのできるプログラム命令(instruction)形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてよい。特に、本実施形態に係るプログラムは、PC基盤のプログラムまたはモバイル端末専用のアプリケーションで構成されてよい。本発明が適用されるメッセンジャアプリケーションは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定アプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。また、このようなアプリケーションは、ファイル配布システムが提供するファイルを通じてユーザ端末(または管理者端末)にインストールされてもよい。一例として、ファイル配布システムは、ユーザ端末(または管理者端末)の要求にしたがって前記ファイルを送信するファイル送信部(図示せず)を含んでもよい。
【0079】
このように、本発明の実施形態によると、公式アカウントインタフェースのメニューに公式アカウント管理者が希望するラベル(label)を入力できるツールを提供することにより、公式アカウント管理者は、多様な目的や用途に応じて公式アカウントインタフェースに表示されるメニューの一部を自由に活用することができる。さらに、本発明の実施形態によると、公式アカウントインタフェースに公式アカウントと関連するリッチメニューを提供し、リッチメニューの選択時には、公式アカウント管理者によって事前に設定されたコンテンツを公式アカウントインタフェースを通じて提供することにより、公式アカウントとの新たなコミュニケーションチャンネルを提供することができる。
【0080】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および前記OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0081】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望するとおりに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に(collectively)処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、ある種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具現化(embody)されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された態様で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてよい。
【0082】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピディスク、磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0083】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0084】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14