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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-31
(45)【発行日】2023-02-08
(54)【発明の名称】車いす
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/10 20060101AFI20230201BHJP
   A61G 5/08 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
A61G5/10 703
A61G5/08 705
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018078298
(22)【出願日】2018-04-16
(65)【公開番号】P2019181019
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-02-12
(73)【特許権者】
【識別番号】598026851
【氏名又は名称】株式会社カワムラサイクル
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉川 広法
【審査官】井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-000320(JP,A)
【文献】特開2000-237241(JP,A)
【文献】特開2013-244228(JP,A)
【文献】特開2014-166221(JP,A)
【文献】登録実用新案第3098899(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 1/00 - A61G 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のサイドフレームを備えており、
それぞれのサイドフレームが背下パイプと背下パイプの上端部に着脱可能に取り付けられる連結具とを備えており、
上記連結具が本体と、上記本体の下端部に一体固定されて上記本体の上記下端部から下方に延びる下側連結部と、上記本体と一体固定された背上パイプ固定部とを備えており、
上記下側連結部が上記背下パイプの上端部に取り付けられて上記連結具が上記背下パイプに一体固定されており、
上記背上パイプ固定部が本体から上方に延びる背上パイプを一体固定する機能を備えており、
上記背下パイプの上端部に、上記連結具に代えて着脱可能に取り付けられ、上記背下パイプに対して上方に延びる背上パイプを回動可能に連結する、背折れ連結具を、更に備え、
上記連結具と上記背折れ連結具とを交換して背固定型車いすと背折れ型車いすとに切替可能にされている、車いす。
【請求項2】
上記連結具の上記背上パイプ固定部が、上記本体に一体固定されて上記本体から上方に延びる上側連結部であり、
上記上側連結部が上記上側連結部に取り付けられた背上パイプを一体固定する機能を備えている請求項1に記載の車いす。
【請求項3】
背上パイプを備えており、
上記背上パイプが上記連結具の上記背上パイプ固定部に一体に形成されて上記本体から上方に延びている請求項1に記載の車いす。
【請求項4】
上記本体の軸方向に見て、上記連結具の上記本体の軸方向に垂直な断面の輪郭が、上記背下パイプの軸方向に垂直な断面の輪郭と同じ位置又は内側に位置している請求項1から3のいずれかに記載の車いす。
【請求項5】
上記連結具の上記本体の軸方向に垂直な断面の輪郭が円形であり、上記下側連結部の軸方向に垂直な断面の輪郭が円形であり、上記下側連結部が上記背下パイプに挿入されている請求項4に記載の車いす。
【請求項6】
背上パイプ、背下クッション及び背上クッションを備えており、
上記背下クッションが一対の上記背下パイプの間に位置しており、
上記背上クッションが一対の上記背上パイプの間に位置しており、
上記背下クッションと上記背上クッションと別体に形成されている請求項1から5のいずれかに記載の車いす。
【請求項7】
背布を備えており、
上記背布が背布本体と、この背布本体の下方において背布本体から左右外向きに延びる一対の背下取付部と、上方において背布本体から左右外向きに延びる一対の背上取付部と、上下方向において一対の背下取付部と一対の背上取付部との間に左右方向内向きに凹んだ凹部とを備えており、
上記一対の背下取付部が上記一対の背下パイプに架け渡されて取り付けられており、上記一対の背上取付部が上記一対の背上パイプに架け渡されて取り付けられており、上記凹部が上記連結具の内側に位置しており、
上記連結具と上記凹部の左右方向外端との間に隙間が形成されている請求項1から6のいずれかに記載の車いす。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車いすに関する。
【背景技術】
【0002】
実用新案登録第3074382号公報には、上下方向に延びる背パイプが折り畳み可能にされた車いすが開示されている。本発明では、この車いすを背折れ型車いすと称する。この車いすの全高は、背パイプが折り畳まれることで、低くされうる。この車いすは、保管スペースを小さくできる。この車いすは、車両への積み込みが容易にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3074382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この背折れ型車いすでは、背パイプの折り畳み構造を備えるため、背パイプに軽微ながたつきが生じ易い。このがたつきは、車いすに着座する使用者に、不快感を与えることがある。このため、使用者によって、背パイプの折り畳み構造を備えない車いすが所望されることがある。本発明では、この折り畳み構造を備えない車いすを背固定型車いすと称する。
【0005】
車いすメーカーは、背折れ型車いすと背固定型車いすとを製造する必要がある。車いすメーカーにとって、この両方の車いすの製造は、在庫の増加を招く。また、異なる車いすを生産するため、部品点数が増加し、生産性が低下する。
【0006】
一方で、使用者は、何らかの事情で、背折れ型車いすと、背固定型車いすとのいずれか一方から他方の車いすに乗り換えることがある。この乗り換えのときに、使用者は、車いすを買い換えたり、改造したりする必要がある。
【0007】
本発明の目的は、背折れ型車いすと背固定型車いすとに切替可能な車いすの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車いすは、左右一対のサイドフレームを備えている。それぞれのサイドフレームは、背下パイプと背下パイプの上端部に着脱可能に取り付けられる連結具とを備えている。上記連結具は、本体と、上記本体の下端部に一体固定されて上記本体の上記下端部から下方に延びる下側連結部と、背上パイプ固定部とを備えている。上記下側連結部は上記背下パイプの上端部に取り付けられて、上記連結具は上記背下パイプに一体固定されている。
上記背上パイプ固定部は、本体から上方に延びる背上パイプを一体固定する機能を備えている。上記本体と上記背上パイプ固定部とは、一体固定されている。
【0009】
好ましくは、上記連結具の上記背上パイプ固定部は、上記本体に一体固定されて上記本体から上方に延びる上側連結部である。上記上側連結部は、上記上側連結部に取り付けられた背上パイプを一体固定する機能を備えている。
【0010】
好ましくは、背上パイプを備えている。上記背上パイプは、上記連結具の上記背上パイプ固定部に一体に形成されて、上記本体から上方に延びている。
【0011】
好ましくは、上記本体の軸方向に見て、上記連結具の上記本体の軸方向に垂直な断面の輪郭は、上記背下パイプの軸方向に垂直な断面の輪郭と同じ位置又は内側に位置している。
【0012】
好ましくは、上記連結具の上記本体の軸方向に垂直な断面の輪郭は円形である。上記下側連結部の軸方向に垂直な断面の輪郭は円形である。上記下側連結部は、上記背下パイプに挿入されている。
【0013】
好ましくは、この車いすは、背上パイプ、背下クッション及び背上クッションを備えている。上記背下クッションは、一対の上記背下パイプの間に位置している。上記背上クッションは、一対の上記背上パイプの間に位置している。上記背下クッションと上記背上クッションとは別体に形成されている。
【0014】
好ましくは、この車いすは、背布を備えている。上記背布は、背布本体と、この背布本体の下方において背布本体から左右外向きに延びる一対の背下取付部と、上方において背布本体から左右外向きに延びる一対の背上取付部と、上下方向において一対の背下取付部と一対の背上取付部との間に左右方向内向きに凹んだ凹部とを備えている。上記一対の背下取付部が上記一対の背下パイプに架け渡されて取り付けられている。上記一対の背上取付部が上記一対の背上パイプに架け渡されて取り付けられている。上記凹部が上記連結具の内側に位置している。上記連結具と上記凹部の左右方向外端との間に隙間が形成されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る車いすは、連結具が背下パイプに着脱可能に取り付けられている。この連結具を背折れ連結具に交換することで、背固定型車いすから背折れ型車いすに変更しうる。この車いすは、連結具と背折れ連結具とを交換するだけで、背固定型車いすと背折れ型車いすとに切替できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る車いすが示された斜視図である。
図2図2は、図1の車いすの分解図である。
図3図3は、図1の一方のサイドフレーム及びアームサポートの分解図である。
図4図4は、図3のサイドフレームの部分拡大分解図である。
図5図5は、図3のサイドフレーム及びアームサポートの部分拡大分解図である。
図6図6は、図2のアームサポートの部分拡大分解図である。
図7図7は、図2のアームサポートの部分拡大図である。
図8図8は、図7の線分VIII-VIIIに沿った断面図である。
図9図9は、図7の線分IX-IXに沿ったアームサポートの断面図である。
図10図10は、図1のサイドフレームの一部とフットレッグサポートの一部とが示された部分拡大断面図である。
図11図11は、図1のサイドフレームの一部と前輪とが示された部分分解図である。
図12図12(a)は図2の背布の取付方法の説明図であり、図12(b)は図2の背布の取付方法の他の説明図である。
図13図13は、背布、背下クッション及び背上クッションの、図12(b)の線分XIII-XIIIに沿った断面図である。
図14図14(a)は図2のアームサポートの使用状態が示された説明図であり、図14(b)はこのアームサポートの他の使用状態が示された説明図であり、図14(c)はこのアームサポートの更に他の使用状態が示された説明図である。
図15図15は、図2のサイドフレームの一部とフットレッグサポートの一部とが示された部分拡大断面図である。
図16図16(a)は図11のキャスターのサイドフレームへの取付状態が示された説明図であり、図16(b)はこのキャスターのサイドフレームへの他の取付状態が示された説明図である。
図17】本発明に係る車いすに使用される背折れ連結具の断面図である。
図18図18(a)は図17の背折れ連結具の使用状態が示された断面図であり、図18(b)は図17の背折れ連結具の他の使用状態が示された断面図である。
図19図19は、本発明の他の実施形態に係る車いすの背シートの説明図である。
図20図20(a)は、図19の背シートの使用状態の断面図であり、図20(b)はこの背シートの他の使用状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0018】
図1には、本発明に係る車いす1が示されている。図2には、車いす1の分解図が示されている。図1及び図2に示される様に、この車いす1は、一対のサイドフレーム2と、クロスフレーム3と、一対のアームサポート4と、一対のフットレッグサポート5と、一対の前輪6と、一対の後輪7と、座シート8と、背シート9と、駐車ブレーキ10とを備えている。図1の矢印Xは、車いす1の前後方向前向きを表している。矢印Yは、車いす1の左右方向左向きを表している。矢印Zは、車いす1の上下方向上向きを表している。
【0019】
図3には、右側のサイドフレーム2が、右側のアームサポート4と共に示されている。このサイドフレーム2は、フロントパイプ11と、ベースパイプ12と、シートサイドパイプ13と、フロント取付板14と、後輪取付部15と、背下パイプ16と、背上パイプ17と、本発明の連結具としての固定連結具18と、クロスフレーム取付部19と、前座受具20と、後座受具21とを備えている。
【0020】
フロントパイプ11は、サイドフレーム2の前側に位置している。フロントパイプ11は、上下方向に延びている。ベースパイプ12は、サイドフレーム2の下側に位置している。ベースパイプ12は、前後方向に延びている。ベースパイプ12の前部は、フロントパイプ11の下部に固定されている。シートサイドパイプ13は、ベースパイプ12の上方に位置している。シートサイドパイプ13は、前後方向に延びている。シートサイドパイプ13の前部は、フロントパイプ11の上部に固定されている。
【0021】
フロント取付板14は、サイドフレーム2の前側に位置して、フロントパイプ11の後方に位置している。フロント取付板14は、上下方向に延びている。フロント取付板14は、ベースパイプ12とシートサイドパイプ13とに固定されている。フロント取付板14は、前輪取付部22を備えている。前輪取付部22は、フロント取付板14の下部に形成されている。
【0022】
後輪取付部15は、上下方向に延びている。後輪取付部15に、ベースパイプ12の後部及びシートサイドパイプ13の後部が固定されている。後輪取付部15に、複数の後輪取付孔23が形成されている。この後輪取付孔23は、左右方向に後輪取付部15を貫通している。これらの後輪取付孔23は、上下方向に所定の間隔で形成されている。一対の後輪7は、この複数の後輪取付孔23のうちの、いずれかに取り付けられる。これにより、後輪7の取付高さを変更可能にされている。
【0023】
図2に示される様に、この後輪7の近傍に、駐車ブレーキ10が配置されている。駐車ブレーキ10は、本体10a、レバー10b及び係止部10cを備えている。本体10aは、サイドフレーム2に取り付けられる。レバー10bが本体10aに対して回動することで、係止部10cは後輪7に係止した制動状態と、後輪7から離れた制動解除状態とに切り替え可能にされている。更に、このレバー10bは、レバー10bの長手方向に伸縮可能にされている。これにより、レバー10bは、車いす1に着座する使用者の操作し易い高さ位置に調整可能にされている。
【0024】
前後一対のクロスフレーム取付部19は、ベースパイプ12に取り付けられている。それぞれのクロスフレーム取付部19は、一対の回動軸19aと、ベースパイプ12に固定された一対のステー19bとを備えている。この回動軸19aの軸線は、前後方向に延びている。前座受具20は、シートサイドパイプ13の前方に取り付けられる。後座受具21は、シートサイドパイプ13の後方に取り付けられる。
【0025】
背下パイプ16は、後輪取付部15の上端から上方に延びている。背下パイプ16は、シートサイドパイプ13の後端部から上方に延びていてもよい。背上パイプ17は、背下パイプ16の上方に位置している。背上パイプ17の下側部17aは上下方向に延びている。背上パイプ17の上側部17bは、下側部17aの上端から後方に向かって延びている。この上側部17bの後端部には、手押しハンドルが取り付けられている。手押しハンドルは、車いす1の後方に立つ介助者によって握られる。この背下パイプ16と背上パイプ17との間に、固定連結具18が位置している。
【0026】
図2に示されるクロスフレーム3は、一対のシートパイプ24、前クロスメンバー対25、後クロスメンバー対26を備えている。それぞれのシートパイプ24は、前後方向に延びている。
【0027】
前クロスメンバー対25は、クロスメンバー27とクロスメンバー28とからなっている。クロスメンバー27の上端は、左のシートパイプ24に固定されている。クロスメンバー27の下端部は右側のクロスフレーム取付部19に軸着される。クロスメンバー28の上端は、右のシートパイプ24に固定されている。クロスメンバー28の下端部は、左側のクロスフレーム取付部19に軸着されている。クロスメンバー27の中央部とクロスメンバー28の中央部が軸着されている。クロスメンバー27とクロスメンバー28とは、前後方向を回動軸にして回動可能に連結されている。
【0028】
図示されないが、このクロスメンバー27とクロスメンバー28とに、それぞれを前後方向に貫通する貫通孔が形成されている。ボルトとナットとからなる回動軸と、このボルトがその内側に通された円筒形状のカラーとが、この貫通孔に通されている。このカラーの軸方向長さは、クロスメンバー27の前後方向の厚さとクロスメンバー28の前後方向厚さとの和より大きくされている。また、前後方向において、クロスメンバー27とクロスメンバー28とに加えてスペーサが挟まれる場合には、このカラーの軸方向長さは、クロスメンバー27の前後方向の厚さとクロスメンバー28の前後方向厚さとスペーサの前後方向厚さとの和より、大きくされている。このカラーを備えることで、ボルトがナットに強く締め付けられても、クロスメンバー27とクロスメンバー28との回動が、容易にされている。
【0029】
後クロスメンバー対26は、クロスメンバー29とクロスメンバー30とからなっている。後クロスメンバー対26は、前クロスメンバー対25の後方に位置している。クロスメンバー29及びクロスメンバー30は、前述のクロスメンバー27及びクロスメンバー28と同様にして、シートパイプ24に固定されている。クロスメンバー29とクロスメンバー30とは、クロスメンバー27とクロスメンバー28と同様に、ベースパイプ12に回動可能に連結されている。
【0030】
左のシートパイプ24は、左のシートサイドパイプ13に取り付けられた、前座受具20及び後座受具21に着脱可能に支持される。右のシートパイプ24は、右のシートサイドパイプ13に、左のシートパイプ24と同様にして、着脱可能に支持される。このクロスフレーム3は、一対のサイドフレーム2を連結する。一対のサイドフレーム2とクロスフレーム3とは、車いす1の骨格を形成している。
【0031】
この車いす1では、クロスメンバー27とクロスメンバー28とが回動し、クロスメンバー29とクロスメンバー30とが回動して、この車いす1の車幅が変更可能にされている。この車いす1の姿勢は、使用者が着座する使用姿勢と、左右のサイドフレーム2が互いに近づけられた折り畳み姿勢との間で変更可能にされている。
【0032】
座シート8は、座布31及び座クッション32を備えている。座布31は、一対のシートパイプ24に架け渡される。この座布31の左右方向端部が、例えば、シートパイプ24にネジ止めされる。この座布31に、座クッション32が着脱可能に取り付けられる。例えば、面ファスナー33によって、座布31に座クッション32が取り付けられる。
【0033】
背シート9は、背布34及び背クッション35を備えている。背クッション35は、クッション本体35aと、クッション本体35aの上端から延びる取付カバー35bと、取付カバー35bに取り付けられたポケット35cとを備えている。背クッション35は、例えば、面ファスナー36、面ファスナー37及び面ファスナー38によって、背布34に着脱可能に取り付けられる。
【0034】
図4に示される様に、固定連結具18は、本体40と、下側連結部41と、背上パイプ固定部としての上側連結部42とを備えている。この本体40の形状は円筒状である。下側連結部41は、本体40の下端から下方に延びている。この下側連結部41の形状は円筒状である。上側連結部42は、本体40の上端から上方に延びている。この上側連結部42の形状は円筒状である。この本体40、下側連結部41及び上側連結部42は、同一の軸線に沿って延びている。本体40、下側連結部41及び上側連結部42は、一体で形成されている。本体40、下側連結部41及び上側連結部42は、互いに相対的な位置を変更調整できない固定状態にある。本発明では、互いに相対的な位置が一定に定まっており、この相対的な位置を変更及び調整できない固定状態を一体固定と称する。
【0035】
背下パイプ16の上端部の形状は、円筒状である。背下パイプ16の上端部には、その長手方向に沿って延び、その上端に開口する空孔43が形成されている。この上端の開口から空孔43に、下側連結部41が挿入される。背下パイプ16と下側連結部41とに、ネジ201が通されてネジ止めされる。更に、2本のセットビス202が、背下パイプ16の上端部にねじ込まれる。このセットビス202が、下側連結部41に押し当てられる。背下パイプ16と固定連結具18とは、一体固定される。この背下パイプ16に、固定連結具18が着脱可能に取り付けられる。このセットビス202に代えて、尖った先端部にネジが切られたタッピングネジが用いられてもよい。この場合、このタッピングネジが背下パイプ16にねじ込まれる。更に、このタッピングネジの先端が下側連結部41に形成された下孔にねじを切りつつねじ込まれる。この様にして、背下パイプ16と固定連結具18とが一体固定されてもよい。
【0036】
背上パイプ17の下端部の形状は、円筒状である。図示されないが、背上パイプ17の下端部には、その長手方向に沿って延び、その下端に開口する空孔が形成されている。この下端の開口から空孔に、上側連結部42が挿入される。背上パイプ17と上側連結部42とに、2本のネジ203が通されてネジ止めされる。この様にして、背上パイプ17に、上側連結部42が、着脱可能に取り付けられる。この背上パイプ17と固定連結具18とは、一体固定される。更に、背下パイプ16と固定連結具18との一体固定と同様に、セットビスで、背上パイプ17と固定連結具18とが一体固定されてもよい。
【0037】
図4の両矢印Da1は、背下パイプ16の外径を表している。両矢印Da2は、背下パイプ16の空孔43の内径を表している。両矢印Db1は、固定連結具18の本体40の外径を表している。両矢印Db2は、下側連結部41の外径を表している。両矢印Db3は、上側連結部42の外径を表している。両矢印Dc1は、背上パイプ17の外径を表している。図示されないが、背上パイプ17の空孔の内径は、Dc2で表される。
【0038】
この車いす1では、本体40の外径Db1と、背下パイプ16の外径Da1と、背上パイプ17の外径Dc1とは、同じ大きさにされている。下側連結部41の外径Db2と上側連結部42の外径Db3とは、同じ大きさにされている。背下パイプ16の空孔43の内径Da2は、下側連結部41が空孔43に着脱可能に、且つがたつくこと無く取り付けられる大きさにされている。背上パイプ17の空孔の内径Dc2は、上側連結部42がその空孔に着脱可能に、且つがたつくこと無く取り付けられる大きさにされている。この内径Da2と内径Dc2とは同じ大きさにされている。
【0039】
図3に示される様に、それぞれのアームサポート4は、アームパイプ46、着脱部47、前アーム支持具48、後アーム支持具49、ガイドプレート支持部50、ガイドプレート51、肘当て支持部52及び肘当て53を備えている。
【0040】
アームパイプ46は、上下方向に延びる前側部46aと、前側部46aの上端から前後方向に延びる後側部46bとを備えている。前アーム支持具48は、前側部46aの下端部に取り付けられている。着脱部47は、前座受具20に一体に固定されている。着脱部47は、前座受具20を介して、シートサイドパイプ13に固定されている。着脱部47は、サイドフレーム2に固定されていればよく、直に、フロントパイプ11、シートサイドパイプ13、フロント取付板14等に固定されていてもよい。この着脱部47は、前アーム支持具48を着脱可能に固定する機能を備えている。
【0041】
ガイドプレート支持部50は、アームパイプ46に固定されている。ガイドプレート51は、ガイドプレート支持部50に固定されている。これにより、ガイドプレート51は、アームパイプ46に固定されている。ガイドプレート51は、車いす1の内側と外側とを仕切る機能を備えている。
【0042】
図5に示される様に、後アーム支持具49は、取付部49a、取付部49b、軸49c、軸受49d及び留め具49eを備えている。取付部49a及び取付部49bは、背下パイプ16に固定される。軸49cは、取付部49a及び取付部49bに支持される。軸49cは、左右方向に延びている。軸49cが軸受49dに通される。軸49cは留め具49eが締結される。軸受49dは、アームパイプ46の後側部46bに取り付けられる。これにより、アームパイプ46は、背下パイプ16に、回動可能に取り付けられる。アームパイプ46は、サイドフレーム2に回動可能に取り付けられればよく、後アーム支持具49は、背上パイプ17、連結具18等に取り付けられてもよい。
【0043】
図6に示される様に、肘当て支持部52は、アームパイプ46に固定されている。肘当て支持部52は、筒部52aと、上下一対のブッシュ52bと、位置決めピン52cとを備えている。筒部52aは、貫通孔52dを備えている。この貫通孔52dの上端部及び下端部に、ブッシュ52bが挿入される。図示されないが位置決めピン52cはピン本体を備えている。このピン本体は、筒部52aを貫通している。このピン本体は、貫通孔52dの軸線に直交する方向に摺動可能にされている。
【0044】
肘当て53は、本体53a、支持部53b及びカバー53cを備えている。本体53aは、前後方向に延びている。支持部53bは、本体53aから下方に向かって延びている。支持部53bには、複数の係合孔53dが形成されている。複数の係合孔53dは、上下方向に所定間隔を空けて配置されている。カバー53cは、本体53aの上に取り付けられる。カバー53cは、本体53aに沿って前後方向に延びている。
【0045】
図7に示される様に、この肘当て53の支持部53bは、肘当て支持部52の筒部52aに挿入される。支持部53bは、筒部52aに挿入された一対のブッシュ52bに当接して、支持される。支持部53bは、肘当て支持部52の貫通孔52d(図6参照)に沿って摺動可能に支持される。この摺動によって、肘当て53の高さが変更可能にされている。肘当て支持部52の位置決めピン52cは、肘当て53の複数の係合孔53d(図6参照)のそれぞれに係合可能にされている。位置決めピン52cのピン本体と係合孔53dとの係合によって、肘当て53は、肘当て支持部52に固定される。位置決めピン52cを複数の係合孔53dのいずれと係合させるかによって、肘当て53の高さが調整可能にされている。
【0046】
図8には、図7の一点鎖線VIII-VIIIに沿った断面が示されている。ブッシュ52bは、貫通孔54及び複数の突起55を備えている。貫通孔54は、肘当て支持部52の貫通孔52d(図6参照)に沿って、ブッシュ52bを貫通している。それぞれの突起55は、貫通孔54の壁面から内向きに突出している。このブッシュ52bでは、10個の突起55が形成されている。筒部52aに挿入された支持部53bは、これらの突起55に当接して支持されている。これにより、貫通孔54の壁面と支持部53bとが直に当接することが防止されている。
【0047】
図9には、図7の一点鎖線IX-IXに沿った断面が示されている。アームサポート4は、更に、一対のネジ56及び一対のネジ57を備えている。筒部52aには、一対のネジ孔58及び一対のネジ孔59が形成されている。それぞれのネジ56は、ネジ孔58に螺合されている。ネジ56の先端がブッシュ52bに当接している。それぞれのネジ57は、ネジ孔59に螺合されている。
【0048】
図10に示される様に、それぞれのフットレッグサポート5は、ステー位置決め部62、サポート本体63、連結部64、ステー支持部65、ステー66、位置決めピン67、弾性体としてのコイルバネ68、レバー69、ステップ70及び長さ調節器71を備えている。このフットレッグサポート5は、フロントパイプ11に取り付けられている。この車いす1では、フロントパイプ11がフットレッグサポート取付部として機能している。このフロントパイプ11に代えて、フロント取付板14がフットレッグサポート取付部にされてもよい。
【0049】
ステー位置決め部62は、本体62aと、テーパ孔62bとを備えている。この本体62aは、フロントパイプ11に取り付けられている。本体62aは、フロントパイプ11に固定されている。テーパ孔62bは、本体62aを貫通している。テーパ孔62bの外径は、本体62aの外側から内側に向かって、漸減している。テーパ孔62bの内周面62cは、テーパ面で形成されている。この車いす1では、フロントパイプ11に、貫通孔72が形成されている。この貫通孔72は、テーパ孔62bの軸線がフロントパイプ11に交差する位置に形成されている。
【0050】
サポート本体63の下端に、使用者が足を載せるステップ70が取り付けられている。サポート本体63の上端部には、連結部64が取り付けられている。ステー支持部65は、上下方向において、ステップ70と連結部64との間に位置して、サポート本体63から後方に延びている。このステー支持部65に、ステー66が取り付けられている。
【0051】
ステー66は、本体66a、当接面66b及び孔66cを備えている。当接面66bは、本体66aの後端に形成されている。当接面66bは、後方に面している。孔66cは、前後方向に延びている。孔66cは、当接面66bに開口している。位置決めピン67は、孔66cに挿入されている。位置決めピン67は、孔66cの軸線に沿って摺動可能にされている。位置決めピン67は、先端部67aを備えている。この先端部67aは、後方から先端に向かって(車いす1の前方から後方に向かって)、外径が漸減している。先端部67aの外周面67bはテーパ面で形成されている。コイルバネ68は、先端部67aを当接面66bから突出する向きに、位置決めピン67を付勢している。
【0052】
レバー69は、係合ピン69aを備えている。レバー69は、ステー支持部65に回動可能に軸着されている。レバー69が回動することで、係合ピン69aは前後方向に移動しうる様に構成されている。この係合ピン69aは、位置決めピン67に係合している。これにより、レバー69をサポート本体63に向かって回動させることで、位置決めピン67はコイルバネ68の付勢力に抗して、ステー位置決め部62から離れる向きに移動しうる様にされている。
【0053】
連結部64は、サポート本体63の上端部に固定されている。この連結部64は、挿入部64aを備えている。この挿入部64aがフロントパイプ11に挿入されて、サポート本体63は、フロントパイプ11に支持されている。サポート本体63は、フロントパイプ11の軸線を回動軸にして回動しうる。このサポート本体63は、フロントパイプ11に着脱可能に取り付けられている。
【0054】
図10では、ステー66の当接面66bが、ステー位置決め部62に当接している。コイルバネ68の付勢によって、位置決めピン67の先端部67aが当接面66bから後方に突出している。先端部67aがテーパ孔62bに挿入されている。先端部67aの外周面67bがテーパ孔62bの内周面62cに当接している。図10では、この先端部67aとテーパ孔62bとの係合により、サポート本体63は、回動方向に位置決めされている。位置決めピン67の先方(車いす1の後方)に貫通孔72が位置している。
【0055】
長さ調節器71は、サポート本体63の全長を調整する機能を備えている。長さ調節器71によって、連結部64からステップ70までの距離が可変にされている。車いす1の使用者の体格に合わせて、ステップ70の高さ位置が調節可能にされている。
【0056】
図11に示される様に、前輪6は、キャスター75及びキャスター支持具76を備えている。キャスター75は、取付軸77、一対のフォーク78、軸79及び車輪80を備えている。一対のフォーク78は、取付軸77から下方に延びている。それぞれのフォーク78には、複数の軸孔81が形成されている。この複数の軸孔81は、フォーク78に、上下方向に並べられている。このフォーク78では、3つの軸孔81が形成されている。この車いす1では、3つの軸孔81のうち下に位置する軸孔81に軸79が通されている。この軸79によって、車輪80が回転可能に支持されている。
【0057】
キャスター支持具76は、取付部82及びハウジング83を備えている。ハウジング83は、取付部82に一体に固定されている。ハウジング83の中央位置は、上下方向において取付部82の中央位置から離れて配置されている。図11では、ハウジング83の中央位置は、取付部82の中央位置より下方にされている。取付部82は、フロント取付板14の前輪取付部22に、着脱可能に取り付けられている。この前輪取付部22には、複数の取付孔22aが形成されている。取付部82は、この取付孔22aによって、前輪取付部22に上下逆に取付可能にされている。更に、前輪取付部22と取付部82とのいずれか一方に位置決め凹部が形成され、他方に位置決め凸部が形成されてもよい。この位置決め凹部と位置決め凸部とが羽目合わされることで、取付部82がハウジング83を上下いずれに位置させても、前輪取付部22に高精度に位置決め可能にされる。この位置決め凹部と位置決め凸部とは、それぞれ2以上の複数であることが好ましい。
【0058】
ここでは、右のサイドフレーム2について主に説明がされた。左のサイドフレーム2は、この右のサイドフレーム2と左右対称の形状を備えている。左のサイドフレーム2も、右側に位置するサイドフレーム2と同様の構成を備えている。
【0059】
図12(a)には、サイドフレーム2の一部と、背布34の一部とが示されている。背布34は、背布本体85、一対の背下取付部86及び一対の背上取付部87を備えている。それぞれの背下取付部86は、背布本体85の左右方向の端から外向きに延びている。それぞれの背上取付部87は、背布本体85の左右方向の端から外向きに延びている。上下方向において、背下取付部86は背上取付部87の下方に位置している。背下取付部86と背上取付部87との間に、左右方向内向き凹んだ凹部88が形成されている。
【0060】
図12(a)の両矢印Wfは、一方の固定連結具18の左右方向内端から他方の固定連結具18の左右方向内端までの幅を表している。両矢印Wsは、背布本体85の左右方向幅を表している。この幅Wsは、上下方向において固定連結具18の左右方向内端と同じ位置で測定される。背布34では、幅Wfより、幅Wsが小さい。この凹部88の縁と固定連結具18との間に隙間が形成されている。この背布34では、背布本体85は、固定連結具18と接触しない。
【0061】
図12(b)では、背下取付部86が背下パイプ16の周りで前方から後方に折り返されている。背下取付部86の左右方向外端部86aが背布本体85の後面85aに重ね合わされている。背下取付部86の外端部86aと背布本体85の後面85aとは、面ファスナー89(89a、89b)によって着脱可能に接着されている(図12(a)参照)。背布34は、背下取付部86によって、背下パイプ16に取り付けられている。
【0062】
背上取付部87が背上パイプ17の周りで前方から後方に折り返されている。背上取付部87の左右方向外端部87aが背布本体85の後面85aに重ね合わされている。背上取付部87の外端部87aと背布本体85の後面85aとは、面ファスナー90(90a、90b)によって着脱可能に接着されている(図12(a)参照)。背布34は、背上取付部87によって、背上パイプ17に取り付けられている。
【0063】
図13は、図12(b)の線分XIII-XIIIに沿った断面が示されている。図13に示される様に、背布本体85に、面ファスナー36、37及び38によって、背クッション35のクッション本体35aが取り付けられている。更に、クッション本体35aから延びる取付カバー35bが背布本体85の上端で前方から後方に折り返されている。取付カバー35bは、背布本体85の後面85aに重ね合わされている。この取付カバー35bと背布本体85とが面ファスナー91、92、93及び94によって、着脱可能に取り付けられている。
【0064】
図14(a)には、アームサポート4の着脱部47及び前アーム支持具48が、アームパイプ46の一部と共に示されている。前アーム支持具48は、本体101と、係合ピン102と、弾性体としてのバネ103と、レバー104とを備えている。着脱部47は、支持部106、凹部108及び位置決め孔109を備えている。
【0065】
本体101は、挿入部101aを備えている。挿入部101aは、支持部106の凹部108に挿入されている。挿入部101aには、係合ピン102が前後方向に摺動可能に支持されている。バネ103は、挿入部101aから係合ピン102の先端が前方に突出する向きに付勢している。係合ピン102の先端は、位置決め孔109に挿入されている。これにより、図14(a)の状態では、アームパイプ46は、回動が阻止されている。このアームパイプ46及び前アーム支持具48は、回動が阻止されている。レバー104は、その両端の間で本体101に軸着されている。レバー104の一端は、係合ピン102の後端部に係合している。レバー104の一端は、バネ103の付勢力によって、本体101に近付く向きに回動している。レバー104の他端は、バネ103の付勢力によって、本体101に離れる向きに回動している。
【0066】
図14(b)には、図14(a)の状態に対して、レバー104を回動させた状態が示されている。レバー104の他端が本体101に近付く向きに回動させられている。レバー104の一端は、本体101から離れる向きに回動している。このレバー104の回動によって、係合ピン102は、バネ103の付勢力に抗して、後方に移動している。係合ピン102の先端は、位置決め孔109から抜かれている。係合ピン102と支持部106との係合が解除されている。このアームパイプ46及び前アーム支持具48は、回動可能にされている。
【0067】
図14(c)には、図14(b)の状態に対して、アームパイプ46及び前アーム支持具48を回動させた状態が示されている。前アーム支持具48が支持部106から離れている。アームパイプ46及び前アーム支持具48は、上方且つ後方に向かって回動している。
【0068】
ここで、このアームサポート4の操作方法が説明される。使用者が車いす1に着座しているときは、通常、図14(a)に示される様に、アームサポート4のアームパイプ46の回動が阻止されている。アームサポート4は、サイドフレーム2に固定されている。使用者は、このアームサポート4に肘を掛けた楽な姿勢で車いす1に着座できる。
【0069】
図14(b)に示される様に、レバー104が操作されて、係合ピン102と支持部106との係合が解除される。更に、図14(c)に示される様に、アームパイプ46及び前アーム支持具48が回動させられる。図示されないが、このアームパイプ46及び前アーム支持具48は、更に後方に回動させられる。これにより、座シート8の左右側面から使用者は降りることができる。同様に、このアームパイプ46及び前アーム支持具48が後方に回動させられた状態で、座シート8の左右側面から使用者は車いす1に乗ることができる。使用者が乗車後に、このアームパイプ46及び前アーム支持具48が回動させられて、図14(b)に示す状態に戻される。更に、図14(a)に示す状態に戻される。
【0070】
図6から図9を参照しつつ、肘当て53の高さ調整方法が説明される。前述の様に、図7の状態では、位置決めピン52cのピン本体が係合孔53dと係合して(図6参照)、肘当て53が肘当て支持部52に対して摺動することが防止されている。これにより、肘当て53の高さが所定の高さにされている。
【0071】
図7の状態で、位置決めピン52cが操作される。図示されない、位置決めピン52cのピン本体が係合孔53dから抜かれる。これにより、肘当て53は、肘当て支持部52に対して、摺動可能にされる。肘当て53の支持部53bがブッシュ52bに対して、摺動する。肘当て53が他の所定の高さにされて、位置決めピン52cのピン本体が他の係合孔53dと係合させられる。これにより、肘当て53の高さが調整される。
【0072】
図8に示される様に、支持部53bは突起55に当接して支持されているので、挿入孔54の壁面と支持部53bとが直に接触しない。これにより、肘当て53は肘当て支部52に対してスムーズに摺動しうる。また、支持部53bの外周方向に間隔を空けて配置された複数の突起55によって、前後左右への支持部53bの移動が規制されている。これにより、肘当て53が肘当て支持部52に対してがたつくことが防止されている。この車いす1では、上下一対のブッシュ52bで支持することで、肘当て53ががたつくことが更に防止されている。この車いす1では、この肘当て53は、高さの変更が容易にされている。
【0073】
図9に示される様に、ネジ56によって、ブッシュ52bは、支持部53bに押し当てられる。このブッシュ52bの押し当て力は、ネジ56によって調整されうる。これにより、肘当て53は肘当て支部52に対する摺動のし易さを調整しうる。また、肘当て53のがたつきも抑制される。これにより、長期の使用によっても、肘当て53は、肘当て支持部52に対して、スムーズに且つがたつくことなく、摺動させられうる。更に、この車いす1では、ネジ57を、支持部53bに直に押し当てることで、強固に、肘当て53の位置決めがされうる。
【0074】
図15を参照しつつ、フットレッグサポート5の回動操作方法が説明される。このフットレッグサポート5は、スイング式のフットレッグサポートである。なお、この車いす1では、このフットレッグサポート5に代えて、固定式のフットレッグサポートが用いられてもよい。
【0075】
フットレッグサポート5は、使用者が着座しているとき、図15の使用状態にある。使用者の足は、ステップ70に支持される(図10参照)。図15では、位置決めピン67がステー位置決め部62のテーパ孔62bに係合している。これにより、サポート本体63の回動が防止されている。このフットレッグサポート5は、サイドフレーム2に固定されている。
【0076】
図示されないが、使用者が降りるときに、図15の状態に対して、レバー69がサポート本体63と共に握られる。レバー69は、コイルバネ68の付勢力に抗して、サポート本体63に近付く向きに回動する。このレバー69の回動により、係合ピン69aは、ステー位置決め部62から離れる向きに移動する。この係合ピン69aの移動により、位置決めピン67は、ステー位置決め部62から離れる向きに移動する。位置決めピン67の先端67aが、テーパ孔62bから抜かれる。連結部64が、フロントパイプ11の軸線を回動軸にして回動可能にされる。これにより、フロントパイプ11を回動軸にして、ステー位置決め部62を除くフットレッグサポート5が回動可能にされる。
【0077】
このステー66は突起部66dを備えている。ステー位置決め部62は、周溝62dを備えている。この周溝62dは、上方に開口して、フロントパイプ11の外周面に沿って延びている。使用者がサポート本体63をフロントパイプ11の外周面に沿って、押すことで、ステー位置決め部62を除くフットレッグサポート5が回動する。この回動では、突起部66dが主溝62dに係合した状態で、ステー66の当接面66bはステー位置決め部62の外周面を摺動する。
【0078】
この様にして、サポート本体63及びステップ70は左右方向外側に回動させられる。使用者は、車いす1の前方に立ち上がり、車いす1から降りる。車いす1に乗るときには、使用者は車いす1の前方から座シート8に着座する。着座後に、ステップ70が使用者の前方に回動させられる。その後に、フットレッグサポート5が図15の使用状態に戻される。このフットレッグサポート5を使用した車いす1は、使用者の昇降が容易にできる。ここでは、ステップ70を左右方向外側に回動させたが、左右方向内側に回動させてもよい。
【0079】
このフットレッグサポート5では、位置決めピン67の外周面67bはテーパ面で形成されている。このテーパ面がステー位置決め部62のテーパ孔62bに挿入されている。外周面67bのテーパ面がテーパ孔62bの開口に押し当てられるので、位置決めピン67とテーパ孔62bとは、がたつくことなく係合しうる。更に、このフットレッグサポート5では、位置決めピン67の外周面67bと、テーパ孔62bの内周面62cとが同じテーパ角度で形成されている。この位置決めピン67の外周面67bとテーパ孔62bの内周面62cとが面接触して、がたつくことが一層抑制されている。
【0080】
更に、貫通孔72によって、位置決めピン67の先端部67aがフロントパイプ11と干渉することが防止されている。この干渉が防止されているので、この位置決めピン67の先端部67aとテーパ孔62bとの当接が妨げられない。この当接によって、サポート本体63及びステップ70は、ステー位置決め部62に、がたつくことなく位置決めされうる。
【0081】
図16(a)には、前輪6と、フロント取付板14の前輪取付部22とが示されている。この前輪6では、ハウジング83は、取付部82の下方に位置している。このハウジング83に支持された車輪80は、前輪取付部22に対して下方に位置している。この車いす1は、車輪80が下方に位置する分だけ、座シート8の位置が高い。
【0082】
図16(b)では、ハウジング83は、取付部82の上方に位置している。この前輪6は、取付部82及びハウジング83を上下逆向きに取り付け可能にされている。このハウジング83に支持された車輪80は、図16(a)の取付状態に対して上方に位置している。図16(b)の座シート8の位置は、車輪80が上方に位置する分だけ、図16(a)の座シート8の位置に比べて、低い。
【0083】
この前輪6は、ハウジング83の中央位置が上下方向において取付部82の中央位置からずれていることで、座シート8の上下方向高さを容易に変更できる。また、図示されないが、前輪取付部22と取付部82との一方に位置決め凸部が形成され、他方に位置決め凹部が形成されてもよい。これにより、取付部82の位置が正確に且つ容易に前輪取付部22に位置決めされる。この取付部82の位置精度が正確にされることで、左右一対の車輪80の上下位置がずれにくい。この車いす1では、車輪80の上下位置が容易に調整されうる。位置決めを高精度にする観点から、この位置決め凸部及び位置決め凹部の数は、複数であることが好ましい。
【0084】
更には、位置決め凹部の数は、位置決め凸部の数より多くしてもよい。位置決め凹部を数多く設けることで、使用する位置決め凹部の位置を変えることで、車輪80の取付位置を上下に調整しうる。更には、位置決め凹部を前後方向に位置を変えて設けることで、車輪80の取付位置を前後方向に調整しうる。これにより、車輪80は、前後及び上下に位置を容易に変更しうる。更に、取付部82及びハウジング83が上下逆向きに取り付け可能にされているので、車輪80の取付位置を、更に上下及び前後の多くの位置に調整しうる。
【0085】
図16(a)及び16(b)に示される様に、この前輪6では、フォーク78に、上下方向に位置を変えて複数の軸孔81が形成されている。この車いす1では、更に、この軸79が通される軸孔81を代えることで、車輪80の取付位置を調整しうる。この車いす1は、上下方向に間隔を空けて並べられた後輪取付孔23を複数備えている。これにより、後輪7の取付位置を調整しうる。この車いす1では、後輪7と前輪6の車輪80の取付位置とを調整することで、座シート8の位置が上下方向に細かく調整されうる。
【0086】
図17には、背折れ連結具130が示されている。この車いす1は、好ましくは一対の背折れ連結具130を備えている。この一対の背折れ連結具130は、前述の一対の固定連結具18に代えて使用される。背折れ連結具130は、本体131、下側連結部132、軸133、回動部134、上側連結部135、ピン136、バネ137及びレバー138を備えている。
【0087】
本体131は、受部139及びピン孔140を備えている。下側連結部132は、本体131の下端から下方に向かって延びている。本体131に、軸133が左右方向を長手方向にして固定されている。回動部134は、軸133を回転軸にして、本体131に対して回動可能にされている。上側連結部135は、回動部134の上端から上方に向かって延びている。ピン136は、回動部134にピン136の長手方向に沿って摺動可能に挿入されている。バネ137は、ピン136をその先端が押し出される向きに付勢している。レバー138は、ピン136の後部に係合している。図17では、回動部134が受部139に当接している。このとき、バネ137の付勢によって、ピン136の先端がピン孔140に挿入されている。
【0088】
図17では、下側連結部132の軸線と上側連結部135の軸線とは、同一直線上にある。これにより、下側連結部132に取り付けられる背下パイプ16の軸線と、上側連結部135に取り付けられる背上パイプ17の軸線とは、同一直線上にされる(図4参照)。
【0089】
図18(a)には、背折れ連結具130のレバー138が時計回りに回動させられた状態が示されている。このレバー138が背上パイプ17に近付く向きに回動させられる。このレバー138の回動によって、バネ137の付勢力に抗して、ピン136の先端がピン孔140から抜かれている。このピン136とピン孔140との係合が解除されて、本体131に対して回動部134が回動可能になっている。
【0090】
図18(b)では、本体131に対して回動部134が回動している。図18(b)では、背下パイプ16に対して、背上パイプ17が回動している。更に、背上パイプ17を回動させることで、背下パイプ16と背上パイプ17とは、折り畳み可能にされている。
【0091】
図17図18(a)及び図18(b)が参照されつつ、この背折れ連結具130の操作方法が説明される。この背折れ連結具130は、車いす1の使用状態では、図17の状態にある。このとき、背布34及び背クッション35は、図1の状態にある。レバー138が時計回りに回動させられて、背折れ連結具130が図18(a)の状態に変化する。その後に、背上パイプ17の上部が後方に倒される。背折れ連結具130が図18(b)の状態に変化する。更に、背下パイプ16と背上パイプ17との間で折り畳まれて、背布34及び背クッション35は、背下パイプ16と背上パイプ17と共に折り畳まれる。これにより、車いす1の全高が低くされる。また、背折れ連結具130が図18の状態に戻されることによって、背下パイプ16の上方で、背上パイプ17が上方に向かって延在する姿勢に戻されうる。背布34及び背クッション35は、図1の状態に戻されうる。
【0092】
図4に示される様に、この車いす1では、この固定連結具18の下側連結部41が背下パイプ16の上端部に着脱可能に取り付けられる。この固定連結具18は背下パイプ16に着脱可能にかつ一体固定される。固定連結具18の上側連結部42が背上パイプ17の下端部に着脱可能に取り付けられる。この固定連結具18は、背上パイプ17に着脱可能にかつ一体固定される。この固定連結具18を備える車いす1は、背下パイプ16と背上パイプ17との折り畳み機能を備えない車いすと同様に、背上パイプ17が背下パイプ16に対してぐらつかない。この車いす1は、着座する使用者が背クッション35に快適に寄りかかれる。
【0093】
この車いす1では、固定連結具18の下側連結部41と背折れ連結具130の下側連結部132とが同じ取付構造を備えている。上側連結部42と上側連結部135とが同じ取付構造を備えている。これにより、固定連結具18に代えて、背折れ連結具130で、背下パイプ16と背上パイプ17とが連結されうる。この背折れ連結具130を使用することで、背下パイプ16と背上パイプ17とを折り畳み可能に変更しうる。この車いす1は、固定連結具18に代えて、背折れ連結具130を取り付けることで、背折れ型車いすに変更しうる。この固定連結具18と背折れ連結具85との交換作業は、使用者や介助者でも容易にできる。
【0094】
この固定連結具18は、背下パイプ16に背上パイプ17を着脱可能に一体固定する機能を備えおり、背折れ連結具130に交換可能であればよい。この固定連結具18の上側連結部42は、例示であって、背上パイプ17を着脱可能に一体固定する機能を備える背上パイプ固定部として機能すればよく、上側連結部42に限られない。この背上パイプ固定部には、背上パイプ17が背上パイプ固定部と一体成形されたものを含む。
【0095】
この固定連結具18の本体40の外径Db1は、背下パイプ16の外径Da1と同じにされている。これにより、本体40は、背下パイプ16の外周面から径方向に突出しない。この本体40が使用者の背中に突出して接触することがないので、使用者は違和感を与え難い。この車いす1は、背折れ型車いすに容易に変更しうると共に、使用者が快適に使用しうる。この観点から、本体40の外径Db1は、背下パイプ16の外径Da1以下が好ましい。同様の観点から、本体40の外径Db1は、背上パイプ17の外径Dc1以下が好ましい。
【0096】
この背下パイプ16、固定連結具18及び背上パイプ17の形状は、それぞれ円筒状にされたが、この形状に限られない。これらの軸方向に垂直な断面形状は、多角形等他の形状であってもよい。その場合にも、固定連結具18の本体40の軸方向に垂直な断面の輪郭は、背下パイプ16の軸方向に垂直な断面の輪郭と同じ位置又はその輪郭の内側に位置していることが好ましい。同様に、本体40の軸方向に垂直な断面の輪郭は、背上パイプ17の軸方向に垂直な断面の輪郭と同じ位置又はその輪郭の内側に位置していることが好ましい。
【0097】
この固定連結具18では、下側連結部41の軸方向に垂直な断面の外形が円形にされている。この下側連結部41が、背下パイプ16の空孔43に挿入されている。この空孔43の軸方向に垂直な断面の外形が円形にされている。この背下パイプ16は、市販の鋼、アルミ合金等の金属パイプから容易に制作しうる。このサイドフレーム2は、容易に製作される。本発明では、固定連結具18と背折れ連結具130とを用いることで、容易に、車いす1が背固定型車いすと背折れ型車いすとに変更されうる。固定連結具18での上側連結部42も下側連結部41と同様にされており、このサイドフレーム2の制作が容易にされている。
【0098】
図19には、本発明の他の実施形態に係る車いす145の背シート146が示されている。この背シート146は、背布147、背下クッション148及び背上クッション149を備えている。この背シート146は、背布147に、背下クッション148及び背上クッション149を着脱可能に取り付けるために、面ファスナー150、151及び152を備えている。
【0099】
図示されないが、この車いす145は、固定連結具18と背折れ連結具130とのいずれを備えていてもよい。ここでは、背折れ連結具130を備える車いす145を例に説明がされる。この車いす145のその他の構成は、車いす1のそれと同様にされている。ここでは、車いす145について、車いす1と異なる構成について説明がされ、同様の構成については説明が省略される。この説明において、車いす1と同様の構成については、同じ符号を用いて説明がされる。
【0100】
この背布147は、背布本体153、一対の背下取付部154及び一対の背上取付部155を備えている。それぞれの背下取付部154は、背布本体153の左右方向の端から外向きに延びている。それぞれの背上取付部155は、背布本体153の左右方向の端から外向きに延びている。上下方向において、背下取付部154は背上取付部155の下方に位置している。背下取付部154と背上取付部155との間に、左右方向内向き凹んだ凹部156が形成されている。
【0101】
図示されないが、背下取付部154は、背下取付部86と同様にして、背下パイプ16の周りで前方から後方に折り返される。背布147は、背下取付部86と同様にして、背下取付部154によって、背下パイプ16に取り付けられる。背上取付部155は、背上取付部87と同様にして、背上パイプ17の周りで前方から後方に折り返されている。背布147は、背上取付部87と同様にして、背上取付部155によって、背上パイプ17に取り付けられる。
【0102】
背布本体153に、面ファスナー150及び151によって、背下クッション148が取り付けられる。背上クッション149は、クッション本体159と、クッション本体159から上方に延びている上カバー160と、クッション本体159から下方に延びる下カバー161とを備えている。クッション本体159は、面ファスナー152によって、背布本体153に取り付けられる。更に、上カバー160が背布本体153の上端で前方から後方に折り返されて背布本体153の後面に重ね合わされる。この上カバー160と背布本体153とが面ファスナーによって、着脱可能に取り付けられる。
【0103】
この様にして、背布147は、一対の背下パイプ16と一対の背上パイプ17に架け渡される。上下方向において、一対の背下パイプ16の間で、背布147に背下クッション148が取り付けられる。上下方向において、一対の背上パイプ17の間で、背布147に背上クッション149が取り付けられる。
【0104】
図20(a)には、背布本体153、背下クッション148及び背上クッション149の断面図が示されている。この断面は、前述の図13と同様の断面図である。図20(a)には、図17の背折れ連結具130の状態における、背布本体153、背下クッション148及び背上クッション149が示されている。この状態では、背上クッション149の下カバー161は、背下クッション148の前面の上部を覆っている。図20(b)には、背折れ連結具130によって背下パイプ16と背上パイプ17との間で折りたたまれた状態における、背布本体153、背下クッション148及び背上クッション149が示されている。
【0105】
この車いす145では、背下クッション148と背上クッション149とが別体に形成されている。これにより、図20(b)に示される様に、背折れ連結具130によって背下パイプ16と背上パイプ17との間で屈曲されたときに、背下クッション148と背上クッション149とは、背下パイプ16と背上パイプ17との折り曲げを阻害しない。この背下クッション148と背上クッション149とが別体に形成されることは、背下パイプ16と背上パイプ17との折り曲げを容易にしている。また、この折り曲げによって、背下クッション148と背上クッション149とが傷むことが抑制されている。この背下クッション148と背上クッション149とは、固定連結具18を背折れ連結具82に代えられるものに適している。
【0106】
また、背布153は、上下方向において、背下取付部154と背上取付部155との間に、凹部156を備えている。この凹部156は、固定連結具18の左右方向内側に位置している。図示されないが、この凹部156は、背折れ連結具130を使用するときにも、背折れ連結具130の左右方向内側に位置する。このときにも、左右方向において、背折れ連結具130と凹部156の外縁との間に隙間が形成されている。背下パイプ16と背上パイプ17とが屈曲された状態から、背上パイプ17が背下パイプ16の上方に延びる状態に戻されるときに、背折れ連結具130の本体131と回動部134との間に、背布147を挟み込むことが抑制されている。この背布147は、背下パイプ16と背上パイプ17とを折り曲げ構造にすることを容易にしている。この背布147は、固定連結具18を背折れ連結具130に代えられるものに適している。
【0107】
この車いす145では、一体の背布本体153に、背下クッション148と背上クッション149とが取り付けられている。これにより、別体の背下クッション148と背上クッション149との位置関係が容易に調整しうる。背上クッション149の下カバー161は、背下クッション148の前面の上部を適正に覆うことが容易にされている。
【産業上の利用可能性】
【0108】
以上説明された車いすは、多数の部品が組み合わされるモジュール化された車いすに広く適用されうる。
【符号の説明】
【0109】
1、145・・・車いす
2・・・サイドフレーム
16・・・背下パイプ
17・・・背上パイプ
18・・・固定連結具(連結具)
34、147・・・背布
35・・・背クッション
40・・・本体
41、132・・・下側連結部
42、135・・・上側連結部(背上パイプ固定部)
46・・・アームパイプ
47・・・前アーム支持具
49・・・後アーム支持具
85、153・・・背布本体
86、154・・・背下取付部
87、155・・・背上取付部
88、156・・・凹部
148・・・背下クッション
149・・・背上クッション
図1
図2
図3
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