(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-31
(45)【発行日】2023-02-08
(54)【発明の名称】S1P1受容体に関連する状態の処置方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/403 20060101AFI20230201BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20230201BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20230201BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20230201BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20230201BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
A61K31/403
A61K9/48
A61K9/20
A61P17/00
A61P37/08
A61P43/00 111
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020046453
(22)【出願日】2020-03-17
(62)【分割の表示】P 2017535738の分割
【原出願日】2016-01-06
【審査請求日】2020-03-17
(32)【優先日】2015-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2015-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500478097
【氏名又は名称】アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133927
【氏名又は名称】四本 能尚
(74)【代理人】
【識別番号】100147186
【氏名又は名称】佐藤 眞紀
(74)【代理人】
【識別番号】100174447
【氏名又は名称】龍田 美幸
(74)【代理人】
【識別番号】100185960
【氏名又は名称】池田 理愛
(72)【発明者】
【氏名】アラン グリックリッチ
(72)【発明者】
【氏名】マリア マティルデ サンチェス カム
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム アール. シャナハン
【審査官】榎本 佳予子
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-529049(JP,A)
【文献】特表2013-518106(JP,A)
【文献】特表2012-513401(JP,A)
【文献】特表2012-513378(JP,A)
【文献】特表2011-514379(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00-33/44
A61K 9/00- 9/72
A61K 47/00-47/69
A61P 1/00-43/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アトピー性皮膚炎を処置するための組成物であって、
(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を含み、
前記(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、2.0mgの化合物1と同等の量で、それを必要とする個体に
1日1回経口投与されることを特徴とする、
組成物。
【請求項2】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、経口投与に適したカプセル剤または錠剤として製剤化される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、
化合物1、
化合物1のカルシウム塩、および
化合物1のL-アルギニン塩
から選択される、
請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1のL-アルギニン塩である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1のL-アルギニン塩の無水非溶媒和結晶形である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1の無水非溶媒和結晶形である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
アトピー性皮膚炎を処置するための組成物であって、
(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩を含み、
前記(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩が、2.0mgの化合物1と同等の量で、それを必要とする個体に1日1回
経口投与されることを特徴とする、
組成物。
【請求項8】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩が、経口投与に適したカプセル剤または錠剤として製剤化される、請求項
7に記載の組成物。
【請求項9】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩が、
化合物1、
化合物1のカルシウム塩、および
化合物1のL-アルギニン塩
から選択される、
請求項
7に記載の組成物。
【請求項10】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩が、化合物1のL-アルギニン塩である、請求項
7に記載の組成物。
【請求項11】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩が、化合物1のL-アルギニン塩の無水非溶媒和結晶形である、請求項
7に記載の組成物。
【請求項12】
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩が、化合物1の無水非溶媒和結晶形である、請求項
7に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1またはSIP1)受容体関連障害の処置において有用な方法が提供される。
【背景技術】
【0002】
スフィンゴシン-1-ホスフェート(S1P)受容体1~5は、7回膜貫通ドメインを有するGタンパク質共役受容体の一ファミリーを構成している。S1P1からS1P5と称されるこれらの受容体(以前はそれぞれ内皮分化遺伝子(EDG)受容体-1、-5、-3、-6および-8と名付けられていた;Chun et al., Pharmacological Reviews, 54:265-269, 2002)は、スフィンゴシンのスフィンゴシンキナーゼ触媒リン酸化によって産生されるスフィンゴシン-1-ホスフェートによる結合を介して活性化される。S1P1、S1P4およびS1P5受容体はGiを活性化しGqを活性化しないが、S1P2およびS1P3受容体はGiおよびGqの両方を活性化する。S1P3受容体は細胞内カルシウムの上昇とともにアゴニストに応答するが、S1P1受容体は応答しない。
【0003】
S1P
1受容体関連障害の処置において有用なS1P
1アゴニストに対する需要が高まっていることを考慮して、化合物(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1、APD334)、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物
【化1】
【0004】
が、重要な新たな化合物として出現した(その全体が参照によって本明細書に組み込まれるPCT特許出願第PCT/US2009/004265号を参照されたい)。化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物は、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置に意図される治験薬物候補である。
【0005】
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物での処置を必要とする個体を有効に処置する必要性が存在している。本開示はこの必要性を満たし、関連する利点も提供する。
本出願全体を通した任意の参考文献の引用は、そのような参考文献が本出願に対する先行技術であることを認めるものとは解釈されるべきでない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】Chunら、Pharmacological Reviews(2002)54:265~269
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
約1.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法が提供される。
【0008】
約2.0mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法も提供される。
【0009】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0010】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約2.0mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0011】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0012】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約2.0mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0013】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための薬物のある期間にわたって変化する投与量のレジメンを遵守することを可能にするための用量設定パッケージであって、前記薬物は、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物であり、前記パッケージは、
第1の数の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の1つまたは複数の用量を含む薬学的組成物の1日の単位であって、各用量が、約1mgまたはそれ未満の化合物1と同等の量である、1日の単位と、
第2の数の、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を含む薬学的組成物の1日の単位とを含む、用量設定パッケージもまた提供される。
【0014】
本明細書に記載の用量設定パッケージと、薬物がスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置を必要とする個体に投与されるべきであることを示す指示とを含む、キットもまた提供される。
【0015】
本明細書に記載のキットを、それを必要とする個体に提供することを含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法もまた提供される。
【0016】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、炎症性腸疾患を処置する方法もまた提供される。
【0017】
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0018】
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0019】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法であって、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
方法もまた提供される。
【0020】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含み、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される薬剤の少なくとも1つに対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
使用もまた提供される。
【0021】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含み、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される薬剤の少なくとも1つに対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
化合物もまた提供される。
【0022】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法もまた提供される。
【0023】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0024】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしく
は溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0025】
本明細書で開示される本発明のこれらおよび他の態様は、特許の開示が進行するにつれてより詳細に示される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【
図1B】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【
図1C】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【
図1D】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【
図1E】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【
図1F】
図1は、安全性集団において観察されたリンパ球数(10
3/μL)を示している。
【0027】
【
図2A】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【
図2B】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【
図2C】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【
図2D】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【
図2E】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【
図2F】
図2は、安全性集団において観察された好中球数(10
3/μL)を示している。
【0028】
【
図3A】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【
図3B】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【
図3C】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【
図3D】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【
図3E】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【
図3F】
図3は、安全性集団における時点毎のベースラインからの変化としてのECG心拍数(bpm)を示している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書で使用される場合、以下の語および句は一般に、以下に示される意味を有する
と意図されるが、それらが使用される文脈が別に示す限りは除く。
【0030】
化合物1:本明細書で使用される場合、「化合物1」は、その結晶形を含む(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸を意味する。非限定的な例として、WO2010/011316(その全体が本明細書に参照によって組み込まれる)に記載されるように、化合物1は、無水非溶媒和結晶形として存在する場合がある。別の非限定的な例として、WO2010/011316およびWO2011/094008(その各々は、その全体が本明細書に参照によって組み込まれる)に記載されるように、化合物1のL-アルギニン塩は、無水非溶媒和結晶形として存在する場合がある。別の非限定的な例として、WO2010/011316(その全体が本明細書に参照によって組み込まれる)に記載されるように、化合物1のカルシウム塩は、結晶形として存在する場合がある。
【0031】
投与すること:本明細書で使用される場合、「投与すること」は、化合物、または他の治療、療法、もしくは処置を提供することを意味する。例えば、ヘルスケア実務者は、サンプルの形態で個体に化合物を直接提供することができるか、または口頭もしくは書面での化合物の処方箋を提供することによって個体に化合物を間接的に提供することができる。また、例えば、個体は、ヘルスケア実務者の関与なく、自身で化合物を得ることができる。化合物の投与は、実際に化合物を取り込む個体を含んでも、含まなくてもよい。個体が化合物を取り込む場合、身体は何かしら化合物によって変えられる。
【0032】
処方すること:本明細書で使用される場合、「処方すること」は、薬物、または他の治療、療法、もしくは処置の使用を指図、認可、または推奨することを意味する。一部の実施形態では、ヘルスケア実務者は、個体に化合物、投与量レジメン、または他の処置の使用を口頭で助言、推奨、または認可することができる。この場合、ヘルスケア実務者は、化合物、投与量レジメン、または処置の処方箋を提供しても、しなくてもよい。さらに、ヘルスケア実務者は、推奨した化合物または処置を提供しても、しなくてもよい。例えば、ヘルスケア実務者は、化合物を提供することなく、個体にどこで化合物を得るかを助言することができる。一部の実施形態では、ヘルスケア実務者は、個体に化合物、投与量レジメン、または処置の処方箋を提供することができる。例えば、ヘルスケア実務者は、個体に書面または口頭の処方箋を与えることができる。処方箋は、紙上、またはコンピュータファイルなどの電子媒体上、例えば携帯用コンピュータデバイス上に記載することができる。例えば、ヘルスケア実務者は、化合物、投与量レジメン、または処置の処方箋を含む1片の紙または電子媒体を変換することができる。加えて、処方箋は、薬局または調剤室に電話するか(口頭)、ファックスで送るか(書面)、またはインターネットを介して電子的に提出することができる。一部の実施形態では、化合物または処置のサンプルを、個体に与えることができる。本明細書で使用される場合、化合物のサンプルを与えることは、化合物についての暗黙の処方箋を構成する。世界中の様々なヘルスケアシステムは、化合物または処置を処方および/または投与するための様々な方法を使用し、これらの方法は本開示によって包含される。
【0033】
処方箋は、例えば個体の名前、および/または誕生日などの識別情報を含むことができる。加えて、例えば、処方箋は、薬物名称、薬物強度、用量、投与頻度、投与経路、分配される数または量、補充数、医師の名前、医師の署名などを含むことができる。さらに、例えば、処方箋は、DEA番号および/または州番号(state number)を含むことができる。
【0034】
ヘルスケア実務者は、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための化合物(薬物)を処方または投与することができる、例えば医
師、看護師、ナースプラクティショナー、または他の関連するヘルスケア専門家を含むことができる。加えて、ヘルスケア実務者は、化合物または薬物を推奨、処方、投与し、または個体がそれを受容することを防ぐことができる誰でも含むことができ、例えば保険業者を含む。
【0035】
予防する、予防すること、または予防:本明細書で使用される場合、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の予防、または特定の障害と関連付けられる1つもしくは複数の症状の発生もしくは開始の予防などの、「予防する」、「予防すること」、または「予防」という用語は、障害の完全な予防を必ずしも意味しない。例えば、「予防する」、「予防すること」、および「予防」という用語は、疾患または状態の少なくとも1つの症状を最終的には示す場合があるが、まだ示していない個体への、予防的または予防基準での治療の投与を意味する。そのような個体は、上記疾患の続く発生と相関することが公知の危険因子に基づいて特定することができる。あるいは、予防療法は、予防的手段として、危険因子の事前特定なしに、投与することができる。また、少なくとも1つの症状の開始を遅延させることは、予防または予防法と考えることができる。
【0036】
処置する、処置すること、または処置:本明細書で使用される場合、「処置する」、「処置すること」、または「処置」という用語は、疾患もしくは状態の少なくとも1つの症状を既に示すか、または疾患もしくは状態の少なくとも1つの症状を以前に示した個体への治療の投与を意味する。例えば、「処置すること」は、疾患もしくは状態症状を緩和、軽減、もしくは改善すること、追加の症状を予防すること、症状の根底にある代謝的原因を改善すること、疾患もしくは状態を抑制すること、例えば疾患もしくは状態の発展を阻止すること、疾患もしくは状態を和らげること、疾患もしくは状態の後退を引き起こすこと、疾患もしくは状態によって引き起こされる状態を和らげること、または疾患もしくは状態の症状を停止させることを含むことができる。例えば、障害に関連する「処置すること」という用語は、その特定の障害と関連付けられる1つまたは複数の症状の重症度における低減を意味する。したがって、障害を処置することは、障害と関連付けられる全ての症状の重症度における低減を必ずしも意味せず、障害と関連付けられる1つまたは複数の症状の重症度における完全な低減を必ずしも意味しない。
【0037】
耐容する:本明細書で使用される場合、個体への化合物のある用量の投与が、許容できない有害事象も許容できない有害事象の組合せももたらさない場合、その個体は、その用量を「耐容する」と言われる。当業者は、耐容性が主観的な尺度であり、ある個体にとって耐容可能であり得るものが、ある異なる個体にとっては耐容可能でない場合があることを理解する。例えば、ある個体は、頭痛を耐容することができない場合があり、一方で、第2の個体は、頭痛は耐容可能であることを見出し得るが、嘔吐は耐容することができず、一方で、第3の個体は、頭痛のみまたは嘔吐のみのいずれかは耐容可能であるが、その個体は頭痛および嘔吐の組合せは、各々の重症度が単独で経験したときより低い場合でさえも、耐容することができない。
【0038】
有害事象:本明細書で使用される場合、「有害事象」は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物での処置と関連付けられる不都合な医療的出来事である。一実施形態では、有害事象は、白血球減少症、便秘、下痢、吐き気、腹痛、好中球減少症、嘔吐、背部痛(back pain)、および月経障害から選択される。一実施形態では、有害事象は、心ブロック、例えば第1度房室ブロックである。一実施形態では、有害事象は、異常な肺機能試験所見、例えば80%未満のFEV1、FVCである。一実施形態では、有害事象は、異常な肝機能試験、例えば2×ULN未満のALTおよびASTの上昇である。一実施形態では、有害事象は、急性心拍数低減である。
【0039】
処置を必要とする、およびそれを必要とする:本明細書で使用される場合、「処置を必要とする」と、処置に言及する場合の「それを必要とする」とは区別なく使用されて、ある個体または動物が処置を必要としているか、または処置によって恩恵を受けるという、介護者(例えば、ヒトの場合には医師、看護師、ナースプラクティショナーなど;非ヒト哺乳動物などの動物の場合には獣医師)によってなされる判断を意味する。介護者の専門知識の範囲内であるが、本発明の化合物によって処置可能な疾患、状態または障害の結果として、個体または動物が病気である、または病気になるという知識を含む様々な因子に基づいて、この判断はなされる。したがって、本発明の化合物は、防御的もしくは予防的な仕方で使用することができる、または本発明の化合物を使用して、疾患、状態または障害を軽減、抑制もしくは改善することができる。
【0040】
個体:本明細書で使用される場合、「個体」は、哺乳動物、好ましくはマウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマまたは霊長類、最も好ましくはヒトを含めた任意の動物を意味する。
【0041】
心臓の脱感作:本明細書で使用される場合、「心臓の脱感作」は、薬物投与後、急性心拍数低減がないことを意味する。
【0042】
急性心拍数低減:本明細書で使用される場合、「急性心拍数低減」は、薬物投与後数時間、例えば1~3時間以内の最大である、例えば10またはそれ超の拍動/分(bpm)の正常な洞調律からの心拍数の減少、例えば約5bpm未満、例えば約4bpm未満、または約3bpm未満、または2bpm未満を意味し、その後、心拍数は用量前の値へ戻る。
【0043】
正常な洞調律:本明細書で使用される場合、「正常な洞調律」は、処置を受けていないときの個体の洞調律を意味する。正常な洞調律の評価は、医師の能力の範囲内である。正常な洞調律は一般に、60~100bpmの範囲内の心拍数を生じさせる。
【0044】
用量:本明細書で使用される場合、「用量」は、ある特定の時間に疾患または障害を処置または予防するために個体に与えられる、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物の量を意味する。
【0045】
標準用量:本明細書で使用される場合、「標準用量」は、疾患または障害を処置または予防するために個体に与えられる、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物の用量を意味する。一部の実施形態では、標準用量の投与は、末梢血リンパ球数の標的低減、例えば、少なくとも35%、例えば少なくとも40%、例えば少なくとも45%、例えば少なくとも50%、例えば少なくとも55%、例えば少なくとも60%、例えば少なくとも65%、例えば少なくとも70%のベースラインの低減を達成する。一部の実施形態では、標準用量の投与は、約35%~約70%、例えば約40%~約65%、例えば約50%~約65%のベースラインの低減を達成する。一部の実施形態では、標準用量の投与は、標的末梢血リンパ球数、例えば1000個未満のリンパ球/μl、例えば400~800個のリンパ球/μlを達成する。標的用量は、処置される疾患の性質および重症度によって変化する場合がある。
【0046】
1つまたは複数の用量:本明細書で使用される場合、「その各々が標準用量未満である、1つまたは複数の用量」という句で使用される「1つまたは複数の用量」は、第1の期間中に個体に与えられる、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物の1または複数の用量を意味し、各々は標準用量未満である。一部の実施形態では、第1の期間は複数のサブ期間を含み、ここで、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物の異なる用量が、サブ期間の各々で個体に与えられ
る。一部の実施形態では、第1の期間中の1つまたは複数の用量の投与は、末梢血リンパ球数に影響を有するであろう。一部の実施形態では、第1の期間中の1つまたは複数の用量の投与は、末梢血リンパ球数に影響を有しないであろう。
【0047】
絶食個体:本明細書で使用される場合、「絶食個体」は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の投与前に、いかなる食物も食べていない、すなわち、少なくとも6~8時間、例えば約8時間絶食し、いかなる食物も食べず、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の投与後少なくとも1時間絶食し続けている個体を意味する。ある特定の実施形態では、また、個体は、絶食期間中ある特定の非食物物質を摂取することを控えている場合がある。例えば、ある特定の実施形態では、個体は、絶食期間中に任意のサプリメントおよび/または薬物を摂取しない。ある特定の実施形態では、個体は、絶食期間中に任意の高カロリー液を摂取しない。ある特定の実施形態では、個体は、絶食期間中に水以外の任意の液体を摂取しない。ある特定の実施形態では、個体は、少量の低カロリー飲料、例えば茶、コーヒー、または希釈したジュースを摂取してもよい。
【0048】
メイヨー・クリニックスコア(MAYO CLINIC SCORE)(MCS):本明細書で使用される場合、「メイヨー・クリニックスコア」または「MCS」は、潰瘍性大腸炎の疾患活性を測定するために設計された手段を意味し、4つのサブスコア:排便頻度、直腸出血、自在直腸S状結腸鏡検査の所見、および医師の包括的評価からなり、各構成要素は、0~3(0=正常、1=軽度、2=中程度、3=重度)に及ぶ。それゆえ、全スコアは0~12に及び、より高いスコアはより重度の疾患を示す。6点メイヨースコアは、電子患者日誌を使用して毎日回収した排便頻度および直腸出血PROに基づき、内視鏡検査の所見および医師の包括的評価を除外する。医師の包括的評価は、MCSの3つの他の基準所見、個体の腹部不快感および一般的健康感の毎日の記録、ならびに他の観察、例えば身体的所見および個体の遂行能力(performance)を承認する。
【0049】
軽度~中程度活動性潰瘍性大腸炎:本明細書で使用される場合、「軽度~中程度活動性潰瘍性大腸炎」は、4~10の4構成要素MCSによって特徴付けられる潰瘍性大腸炎を意味する。
【0050】
中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎:本明細書で使用される場合、「中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎」は、2以上の内視鏡検査サブスコアおよび1以上の直腸出血スコアを含む、4~9の3構成要素MCSによって特徴付けられる潰瘍性大腸炎を意味する。3構成要素MCSは、完全なMCSの4つの構成要素のうちの3つを使用する(内視鏡所見、直腸出血、および排便頻度)。
【0051】
臨床的寛解:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「臨床的寛解」は、以下のような3構成要素メイヨー・クリニックスコア:0または1の(自在直腸S状結腸鏡検査を使用した)内視鏡検査スコア、0の直腸出血スコア、およびベースラインサブスコアからの1点以上の減少を伴う0または1の排便頻度スコアを意味する。
【0052】
臨床応答:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「臨床応答」は、2点以上の3構成要素メイヨー・クリニックスコアの低減、および1以上の直腸出血サブスコアの付随する減少または0もしくは1の絶対直腸出血スコアを伴うベースラインからの30%以上の減少を意味する。
【0053】
内視鏡的改善:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「内視鏡的改善」は、1点以下の(自在直腸S状結腸鏡検査の所見を使用した)メイヨー内視鏡検査サブスコアによって特徴付けられる潰瘍性大腸炎を意味する。
【0054】
内視鏡的寛解:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「内視鏡的寛解」は、メイヨー・クリニックスコアの自在直腸S状結腸鏡検査サブスコアからの所見=0によって特徴付けられる潰瘍性大腸炎を意味する。
【0055】
直腸出血の改善:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「直腸出血の改善」は、0未満の、ベースラインからの変化を意味する。
【0056】
組織学的治癒:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「組織学的治癒」は、Geboes指標の3.1未満のスコアを意味する。
【0057】
排便頻度の改善:本明細書で使用される場合、潰瘍性大腸炎についての「排便頻度の改善」は、0未満の、ベースラインからの変化を意味する。
【0058】
5-アミノサリチレート:本明細書で使用される場合、「5-アミノサリチレート」は、例えばCANASA(登録商標)(メサラミン)、COLAZAL(登録商標)(バルサラジド二ナトリウム)、ASACOL(登録商標)(メサラミン)、DELZICOL(登録商標)(メサラミン)、およびDIPENTUM(登録商標)(オルサラジン)を含む薬物のクラスを意味する。
【0059】
免疫抑制剤:本明細書で使用される場合、「免疫抑制剤」は、例えばAZASAN(登録商標)(アザチオプリン)、IMURAN(登録商標)(アザチオプリン)、GENGRAF(登録商標)(シクロスポリン)、NEORAL(登録商標)(シクロスポリン)、およびSANDIMMUNE(登録商標)(シクロスポリン)を含む薬物のクラスを意味する。
【0060】
糖質コルチコステロイド:本明細書で使用される場合、「糖質コルチコステロイド」は、例えばUCERIS(登録商標)(ブデソニド)、DELTASONE(登録商標)(プレドニゾン)、MEDROL(登録商標)(メチルプレドニゾロン)、およびヒドロコルチゾンを含む薬物のクラスを意味する。
【0061】
TNFαアンタゴニスト:本明細書で使用される場合、「TNFαアンタゴニスト」または「腫瘍壊死因子-αアンタゴニスト」は、例えばSIMPONI(登録商標)(ゴリムマブ)、REMICADE(登録商標)(インフリキシマブ)、およびHUMIRA(登録商標)(アダリムマブ)を含む薬物のクラスを意味する。
【0062】
インテグリン受容体アンタゴニスト:本明細書で使用される場合、「インテグリン受容体アンタゴニスト」は、例えばENTYVIO(登録商標)(ベドリズマブ)を含む薬物のクラスを意味する。
【0063】
薬学的組成物:本明細書で使用される場合、「薬学的組成物」は、これらに限定されないが、化合物1の塩、溶媒和物および水和物を含めた、少なくとも1種の有効成分、例えば、化合物1を含む組成物を意味し、それによって、この組成物は、哺乳動物(例えば、限定されないがヒト)における特定の有効な成果についての調査に適している。当業者であれば、当業者の必要性に基づき、有効成分が所望の有効な成果を有するかどうかを決定するのに適した技術を理解し、正しく評価する。
【0064】
アゴニスト:本明細書で使用される場合、「アゴニスト」は、Gタンパク質連結型受容体、例えばS1P1受容体と相互作用し、かつそれを活性化し、例えばこれによりその受容体に特有の生理学的または薬理学的応答を開始することができる部分を意味する。例え
ば、アゴニストは、受容体への結合に際して細胞内応答を活性化するか、または膜へのGTP結合を高める。ある特定の実施形態では、本発明のアゴニストは、持続的S1P1受容体内部移行を促進することができるS1P1受容体アゴニストである(例えばMatloubianら、Nature、427巻、355頁、2004年を参照のこと)。
【0065】
アンタゴニスト:本明細書で使用される場合、「アンタゴニスト」は、アゴニスト(例えば内因性リガンド)と同じ部位で受容体に競合的に結合するが、受容体の活性形態によって開始される細胞内応答を活性化せず、これによりアゴニストまたは部分的アゴニストによる細胞内応答を阻害することができる部分を意味する。アンタゴニストは、アゴニストまたは部分的アゴニストの不在下ではベースライン細胞内応答を減じない。
【0066】
逆アゴニスト:本明細書で使用される場合、「逆アゴニスト」は、受容体の内因性形態に、もしくは受容体の構成的活性化形態に結合し、受容体の活性形態によって開始されるベースライン細胞内応答を、アゴニストもしくは部分的アゴニストの不在下で観察される活性の正常な基礎レベル未満に阻害するか、または膜へのGTP結合を減少させる部分を意味する。一部の実施形態では、ベースライン細胞内応答は、逆アゴニストの存在下で少なくとも30%阻害される。一部の実施形態では、ベースライン細胞内応答は、逆アゴニストの存在下で少なくとも50%阻害される。一部の実施形態では、ベースライン細胞内応答は、逆アゴニストの不在下でのベースライン応答と比較して、逆アゴニストの存在下で少なくとも75%阻害される。
【0067】
水和物:本明細書で使用される場合、「水和物」は、非共有結合的分子間力によって結合した化学量論量または非化学量論量の水をさらに含む、本発明の化合物またはその塩を意味する。
【0068】
安全性集団:本明細書で使用される場合、「安全性集団」は、研究薬物を受容した全ての無作為化した被験体を意味する。例えば以下の表3および4を参照のこと。
【0069】
溶媒和物:本明細書で使用される場合、「溶媒和物」は、非共有結合の分子間力によって結合している化学量論的または非化学量論的量の溶媒をさらに含む本発明の化合物またはその塩を意味する。好ましい溶媒は、揮発性であり、非毒性であり、かつ/または微量でのヒトへの投与が許容される。
【0070】
本発明に従う化合物は、任意選択で、無機および有機酸を含む薬学的に許容される非毒性酸から調製される薬学的に許容される酸付加塩を含む、薬学的に許容される塩として存在することができる。代表的な酸として、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、蟻酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸(sulfiric)、酒石酸、シュウ酸、p-トルエンスルホン酸など、例えば、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences、66巻:1~19頁(1977年)によって列挙される薬学的に許容される塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0071】
酸付加塩は、化合物合成の直接生成物として得ることができる。別法では、遊離塩基を、適切な酸を含有する適切な溶媒に溶解させることができ、その塩は、溶媒を蒸発させることによって、または別の方法で塩と溶媒とを分離させることによって単離することができる。本発明の化合物は、当業者に公知の方法を使用して標準的な低分子量の溶媒と溶媒和物を形成していてもよい。
【0072】
化合物1について言及する場合、「薬学的に許容される塩、溶媒和物、および水和物」という句または「薬学的に許容される塩、溶媒和物、または水和物」という句が使用されるとき、これは、化合物1の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物、化合物1の薬学的に許容される塩、ならびに化合物1の薬学的に許容される塩の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物を包含することが理解される。また、塩である化合物1について言及する場合、「薬学的に許容される溶媒和物および水和物」という句または「薬学的に許容される溶媒和物または水和物」という句が使用されるとき、これは、そのような塩の薬学的に許容される溶媒和物および/または水和物を包含することが理解される。
【0073】
当業者には、本明細書に記載されている剤形は、活性成分として、化合物1もしくは薬学的に許容されるその塩を、またはその溶媒和物もしくは水和物として含んでよいことは明らかである。さらに、化合物1およびその塩の様々な水和物および溶媒和物は、薬学的組成物の製造における中間体としての使用が見出される。本明細書中に述べられているものを除く、適切な水和物および溶媒和物を製造および同定するための典型的な手順は、当業者には周知であり;例えば、K.J. Guillory、「Generation of Polymorphs, Hydrates, Solvates, and Amorphous Solids」の202~209頁: Polymorphism in Pharmaceutical Solids、Harry G. Britain編、95巻、Marcel Dekker, Inc.、New York、1999年を参照されたい。したがって、本開示の一態様は、熱重量分析(TGA)、TGA質量分析、TGA赤外分光法、粉末X線回折(XRPD)、カールフィッシャー滴定、高分解能X線回折などのような当分野で公知の方法によって単離および特性決定することができる、化合物1および/またはその薬学的に許容される塩の水和物および溶媒和物を処方および/または投与する方法に関する。溶媒和物および水和物を常套的なベースで同定するための迅速かつ有効なサービスを提供する数社の商業実体が存在する。これらのサービスを提供している会社の例には、Wilmington PharmaTech(Wilmington、DE)、Avantium Technologies(Amsterdam)およびAptuit(Greenwich、CT)が挙げられる。
【0074】
本開示は、本化合物、塩、溶媒和物、および水和物で生じる原子の全ての同位体を含む。同位体は、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を含む。本発明の一態様は、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子で置換される、本化合物、塩、溶媒和物、および水和物における1つまたは複数の原子のどの組合せも含む。1つのそのような例は、1つの本化合物、塩、溶媒和物、および水和物で見られる、最も天然に豊富な同位体である原子の、例えば1Hまたは12Cの、最も天然に豊富な同位体でない異なる原子、例えば2Hもしくは3H(1Hを置換する)、または11C、13C、もしくは14C(12Cを置換する)での置換である。そのような置換が起こった場合、一般的に、同位体標識されたと称される。本化合物、塩、溶媒和物、および水和物の同位体標識は、当業者に公知の様々な異なる合成方法の任意の1つを使用して達成することができ、当業者であれば、そのような同位体標識を行うために必要な合成方法および入手可能な試薬を容易に理解するはずである。一般的な例として、限定ではなく、水素の同位体は、2H(重水素)および3H(トリチウム)を含む。炭素の同位体は、11C、13C、および14Cを含む。窒素の同位体は、13Nおよび15Nを含む。酸素の同位体は、15O、17O、および18Oを含む。フッ素の同位体は、18Fを含む。硫黄の同位体は、35Sを含む。塩素の同位体は、36Clを含む。臭素の同位体は、75Br、76Br、77Br、および82Brを含む。ヨウ素の同位体は、123I、124I、125I、および131Iを含む。本発明の別の態様は、本化合物、塩、溶媒和物、および水和物の1つまたは複数を含む、組成物、例えば合成、予備製剤化などの間に調製される組成物、
および薬学的組成物、例えば本明細書に記載されている障害の1つまたは複数の処置のために哺乳動物において使用することを意図して調製される薬学的組成物を含み、ここで、組成物中の同位体の天然の分布は摂動される。本発明の別の態様は、本明細書に記載されている化合物、塩、溶媒和物、および水和物を含む、組成物および薬学的組成物を含み、ここで、塩は、1つまたは複数の位置で最も天然に豊富な同位体以外の同位体が富化されている。そのような同位体摂動または富化を測定する方法、例えば質量分析は、容易に使用可能であり、放射性同位体である同位体については、追加の方法、例えばHPLCまたはGCと接続して使用される放射線検出器が使用可能である。
【0075】
本発明の化合物は「プロドラッグ」に変換することができる。「プロドラッグ」という用語は、当分野で公知の特定の化学基で改変されていて、個体に投与されると、生体変換(biotransformation)を受けて親化合物をもたらす化合物を意味する。したがって、プロドラッグは、過渡的に使用されて化合物のある特性を変化させる、または排除する1個以上の特定の非毒性保護基を含有する本発明の化合物とみなすことができる。一般的な一態様では、経口吸収を容易にするために「プロドラッグ」手法を利用する。徹底した考察は、両方とも、その全体が参照によって本明細書に組み込まれるT. HiguchiおよびV. Stella、Prodrugs as Novel Delivery Systems、A.C.S. Symposium Seriesの14巻;およびBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年に示されている。
【0076】
整数が本明細書で開示される方法において使用される場合、「約」という用語を、整数の前に挿入することができる。
【0077】
本明細書全体を通して、文脈が別に要しない限り、「含む(comprise)」という語、または「含む(comprises)」もしくは「含むこと(comprising)」などの変形は、示されるステップもしくは要素もしくは整数、またはステップもしくは要素もしくは整数の群の包含を示すが、任意の他のステップもしくは要素もしくは整数、または要素もしくは整数の群の排除を示さないと理解される。
【0078】
本明細書全体を通して、特に別に示されない限り、または文脈が別に要しない限り、単一のステップ、物質の組成物、ステップの群、または物質の組成物の群についての参照は、それらのステップ、物質の組成物、ステップの群、または物質の組成物の群のうちの1つまたは多数(すなわち、1つまたは複数)を包含すると理解されるべきである。
【0079】
本明細書に記載されている各実施形態は、特に別に示されない限り、各他の実施形態および他の実施形態毎に準用して適用されるべきである。
【0080】
当業者であれば、本明細書に記載されている本発明(複数可)は、特に記載されている変形および変更以外の変形および変更を受けやすいことを理解する。本発明(複数可)は、全てのそのような変形および変更を含むと理解されるべきである。また、本発明(複数可)は、特に別に示されない限り、個々にまたは集合的に、本明細書で言及または示唆するステップ、特徴、組成物、および化合物の全て、ならびに前記ステップまたは特徴の任意および全ての組合せまたは任意の2つもしくはそれ超を含む。
【0081】
本発明(複数可)は、本明細書に記載されている特定の実施形態によって範囲を限定されるべきでなく、特定の実施形態は例示の目的のみに意図される。機能的に同等な生成物、組成物、および方法は、本明細書に記載されているように、明らかに本発明(複数可)
の範囲内である。
【0082】
また、明示するために、別々の実施形態の文脈で記載されている、本発明(複数可)のある特定の特徴は、単一の実施形態において組合せで提供することができることが理解される。逆に、また、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で記載されている、本発明(複数可)の様々な特徴は、別々にまたは任意の好適な副組合せで提供することができる。例えば、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を処方および/または投与することを列挙する方法は、1つの方法が、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を処方することを列挙し、他の方法が、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を投与することを列挙する、2つの方法に分離することができる。加えて、例えば、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を処方することを列挙する方法、および化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を投与することを列挙する本発明の別々の方法は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは水和物を処方および/または投与することを列挙する単一の方法に合わせることができる。
【0083】
約1.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法が提供される。
【0084】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法であって、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、方法も提供される。
【0085】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法も提供される。
【0086】
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、炎症性腸疾患を処置する方法も提供される。
【0087】
一部の実施形態では、処置は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を標準用量で個体に処方および/または投与する前の第1の期間中、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、その各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で、個体に処方および/または投与することをさらに含む。
【0088】
一部の実施形態では、処置は、個体のリンパ球数を少なくとも40%低減させる。一部の実施形態では、処置は、個体のリンパ球数を少なくとも45%、50%、55%、60%、または65%低減させる。
【0089】
一部の実施形態では、処置は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の投与中に有害事象について監視することと、任意選択で化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の投与を中断または終了することとをさらに含む。
【0090】
一部の実施形態では、処置は、投与中に心拍数を監視すること、投与中に肺機能を監視すること、または投与中に肝機能を監視することをさらに含む。
【0091】
一部の実施形態では、処置は、投与中に心拍数を監視することをさらに含む。
【0092】
一部の実施形態では、処置は、投与中に肺機能を監視することをさらに含む。
【0093】
一部の実施形態では、処置は、投与中に肝機能を監視することをさらに含む。
【0094】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床的寛解の誘発をもたらす。炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床的寛解の維持をもたらす。炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床的寛解の誘発および維持をもたらす。
【0095】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床応答の誘発をもたらす。炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床応答の維持をもたらす。炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、臨床応答の誘発および維持をもたらす。
【0096】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、内視鏡的改善、例えば、粘膜の内視鏡的外観の改善をもたらす。
【0097】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、コルチコステロイドなしの寛解をもたらす。
【0098】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、内視鏡的寛解をもたらす。
【0099】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の
方法の一部の実施形態では、処置は、直腸出血の改善をもたらす。
【0100】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、組織学的治癒をもたらす。
【0101】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、排便頻度の改善をもたらす。
【0102】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、糞便のカルプロテクチンのレベルのレベルを監視することをさらに含む。
【0103】
炎症性腸疾患、例えば、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎などの潰瘍性大腸炎の処置の方法の一部の実施形態では、処置は、C反応性蛋白(CRP)のレベルのレベルを監視することをさらに含む。
【0104】
一部の実施形態では、標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。
【0105】
一部の実施形態では、標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。
【0106】
一部の実施形態では、標準用量は、処置全体を通して個体に投与される。
【0107】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、個体に1日1回投与される。
【0108】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、心臓の脱感作を誘発するのに十分な量であり、さらなる急性心拍数低減が起こらなくなるまで、心臓の脱感作を維持する頻度で投与される。
【0109】
一部の実施形態では、第1の期間中、標準用量未満である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の1つの用量が処方および/または投与される、すなわち、第1の期間の各日に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の同等な用量が処方および/または投与される。
【0110】
一部の実施形態では、第1の期間中、その各々が標準用量未満である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の2つまたはそれ超の用量が処方および/または投与される。
【0111】
一部の実施形態では、第1の期間中、その各々が標準用量未満であり、第2の用量は第1の用量より多い、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の2つ用量が処方および/または投与される。一部の実施形態では、2つ用量の各々は、1日または複数日の間、処方および/または投与される。一部の実施形態では、第1の期間中、その各々が標準用量未満であり、第2の用量は第1の用量未満である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の2つ用量が処方および/または投与される。
【0112】
一部の実施形態では、第1の期間中、その各々が標準用量未満である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の3つまたはそれ超の用量が処方および/または投与される。
【0113】
一部の実施形態では、第1の用量が第2の用量未満であり、第2の用量が今度は第3の用量未満であるなどのような量で、3またはそれ超の用量は段階的に増大する(escalate)。
【0114】
一部の実施形態では、3つまたはそれ超の用量は、量が段階的に増大しない。例えば、一部の実施形態では、第1の用量が第2の用量より多く、第2の用量が今度は第3の用量より多いなどのような量で、3つまたはそれ超の用量は下がるまたは段階的に減少する(de-escalate)。あるいは、一部の実施形態では、第1の用量は第2の用量より多いが、また、第2の用量は第3の用量より多い。
【0115】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、標準用量より約2倍~約8倍少ない、標準用量より約3倍~約7倍少ない、標準用量より約4倍少ないまたは標準用量より約6倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、標準用量より約2倍~約8倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約2倍~約8倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、標準用量より約2倍~約8倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つより多くは、標準用量より約2倍~約8倍少ない。
【0116】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、標準用量より約3倍~約7倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約3倍~約7倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、標準用量より約3倍~約7倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つより多くは、標準用量より約3倍~約7倍少ない。
【0117】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、標準用量より約4倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約4倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、標準用量より約4倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つより多くは、標準用量より約4倍少ない。
【0118】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の各々は、標準用量より約6倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約6倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、標準用量より約6倍少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つより多くは、標準用量より約6倍少ない。
【0119】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、標準用量より約6倍少なく、1つまたは複数の用量のうちの少なくとも1つは、約4倍標準用量より少ない。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約6倍少なく、1つまたは複数の用量のうちの1つは、標準用量より約4倍少ない。
【0120】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々の各々は、約0.1~約1mgの化合物1、約0.3~約0.8mgの化合物1、約0.35mgの化合物1または約0.5mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.1~約1mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.1~約1mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0
.1~約1mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.1~約1mgの化合物1と同等である。
【0121】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.2~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.2~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0.2~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.2~約0.8mgの化合物1と同等である。
【0122】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.25mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.25mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0.25mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.25mgの化合物1と同等である。
【0123】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.3~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.3~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0.3~約0.8mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.3~約0.8mgの化合物1と同等である。
【0124】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.35mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.35mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0.35mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.35mgの化合物1と同等である。
【0125】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、約0.5mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、約0.5mgの化合物1と同等である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、約0.5mgの化合物1と同等で
ある。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、約0.5mgの化合物1と同等である。
【0126】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。
【0127】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.5mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。
【0128】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。
【0129】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.35mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。
【0130】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、1mgの化合物1と同等の量である。
【0131】
一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の各々は、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの少なくとも1つは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。一部の実施形態では、1つまたは複数の用量の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物のうちの1つより多くは、0.25mgの化合物1と同等の量であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量は、2mgの化合物1と同等の量である。
【0132】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の1つまたは複数の用量の各々は、個体に1日1回投与される。
【0133】
一部の実施形態では、第1の期間は、約2週間以下である。
【0134】
一部の実施形態では、第1の期間は、約10日間以下であるか、約1週間以下であるか、約1週間であるか、または5日間である。
【0135】
一部の実施形態では、第1の期間は、約10日間以下である。
【0136】
一部の実施形態では、第1の期間は、約1週間以下である。
【0137】
一部の実施形態では、第1の期間は、約1週間である。
【0138】
一部の実施形態では、第1の期間は、5日間である。
【0139】
一部の実施形態では、第1の期間は、最短で少なくとも10日間である。
【0140】
一部の実施形態では、第1の期間は、最短で少なくとも7日間である。
【0141】
一部の実施形態では、第1の期間は、最短で少なくとも5日間である。
【0142】
一部の実施形態では、第1の期間は、最短で少なくとも3日間である。
【0143】
一部の実施形態では、第1の期間は、複数のサブ期間を含む。
【0144】
一部の実施形態では、第1の期間は、2つのサブ期間を含む。一部の実施形態では、第1の期間は、3つのサブ期間を含む。一部の実施形態では、サブ期間の各々は、同じ長さの時間である。一部の実施形態では、サブ期間の1つは、他のサブ期間より長い。一部の実施形態では、サブ期間の各々は、異なる長さの時間である。
【0145】
一部の実施形態では、第1のサブ期間は1日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は2日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は少なくとも3日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は少なくとも4日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は5日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は6日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は少なくとも7日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は少なくとも10日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は10日間である。
【0146】
一部の実施形態では、第2のサブ期間は1日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は2日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は少なくとも3日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は3日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は少なくとも4日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は4日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は5日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は6日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は少なくとも7日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は7日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は少なくとも10日間である。一部の実施形態では、第2のサブ期間は10日間である。
【0147】
一部の実施形態では、第3のサブ期間は1日間である。一部の実施形態では、第3のサ
ブ期間は2日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は少なくとも3日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は3日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は少なくとも4日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は4日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は5日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は6日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は少なくとも7日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は7日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は少なくとも10日間である。一部の実施形態では、第3のサブ期間は10日間である。
【0148】
一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間であり、第2のサブ期間は4日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間であり、第2のサブ期間は3日間である。一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間であり、第2のサブ期間は7日間である。
【0149】
一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0150】
一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0151】
一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第1のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0152】
一部の実施形態では、第2のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は3日間であり、化合
物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0153】
一部の実施形態では、第2のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0154】
一部の実施形態では、第2のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第2のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0155】
一部の実施形態では、第3のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は3日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0156】
一部の実施形態では、第3のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は4日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投
与される。
【0157】
一部の実施形態では、第3のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。一部の実施形態では、第3のサブ期間は7日間であり、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0158】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0159】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0160】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0161】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0162】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0163】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0164】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間で
あり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0165】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0166】
一部の実施形態では、第1の期間は2つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0167】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0168】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0169】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0170】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0171】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間で
あり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0172】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は4日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は3日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0173】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0174】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.25mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0175】
一部の実施形態では、第1の期間は3つのサブ期間を有し;第1のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第1のサブ期間の間0.35mgの化合物1と同等の量で投与され;第2のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は第2のサブ期間の間0.5mgの化合物1と同等の量で投与され;第3のサブ期間は7日間であり;化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、第3のサブ期間の間1mgの化合物1と同等の量で投与される。
【0176】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、経口投与される。
【0177】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、経口投与に適したカプセル剤または錠剤として製剤化される。
【0178】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、化合物1、または薬学的に許容されるその塩である。
【0179】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は:
化合物1、
化合物1のカルシウム塩、および
化合物1のL-アルギニン塩
から選択される。
【0180】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、化合物1のL-アルギニン塩である。
【0181】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、化合物1のL-アルギニン塩の無水非溶媒和結晶形である。
【0182】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、化合物1の無水非溶媒和結晶形である。
【0183】
一部の実施形態では、個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。
【0184】
一部の実施形態では、個体は、以前の3か月間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の6か月間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の9か月間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の1年間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の2年間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の3年間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の4年間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。一部の実施形態では、個体は、以前の5年間の期間にわたり、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した。
【0185】
一部の実施形態では、また、個体は、経口5-ASA化合物の治療量を投与される。
【0186】
一部の実施形態では、また、個体は、経口コルチコステロイド療法の治療量を投与される。一部の実施形態では、コルチコステロイドは、プレドニゾン、例えば20mg/日以
下の用量のプレドニゾン、または同等のステロイドである。一部の実施形態では、コルチコステロイドは、例えば9mg/日以下の用量の、ブデソニド、または同等のステロイドである。
【0187】
一部の実施形態では、また、個体は、免疫抑制剤の治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、アザチオプリンの治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、6-メルカプトプリンを投与される。
【0188】
一部の実施形態では、また、個体は、プロバイオティクスの治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、Culturelleの治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、Saccharomyces boulardiiの治療量を投与される。
【0189】
一部の実施形態では、また、個体は、止瀉剤の治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、ロペラミドの治療量を投与される。一部の実施形態では、また、個体は、ジフェノキシレートとアトロピンとの治療量を投与される。
【0190】
S1P1受容体においてアゴニスト活性を有するS1P受容体アゴニストは、リンパ球減少(末梢リンパ球減少(PLL)とも称される;Haleら、Bioorg. Med. Chem. Lett.、14巻:3351~3355頁、2004年)を迅速かつ可逆的に誘発することが示されている。このことは、二次リンパ組織(リンパ節およびパイエル板)にT細胞およびB細胞を隔離して、炎症および臓器移植の部位から分離することによって臨床的に有用な免疫抑制を伴う(Rosenら、Immunol. Rev.、195巻:160~177頁、2003年;Schwabら、Nature Immunol.、8巻:1295~1301頁、2007年)。例えばリンパ節におけるこのリンパ球隔離は、T細胞でのS1P1受容体のアゴニスト駆動機能拮抗作用(それによって、リンパ節からのT細胞脱出を起動する(mobilize)S1Pの能力が低下する)と、リンパ節内皮でのS1P1受容体の持続性のアゴニズム(リンパ球の遊出に対立するバリア機能が増大するなど)とが同時に起こる結果であると考えられる(Matloubianら、Nature、427巻:355~360頁、2004年;Baumrukerら、Expert Opin. Investig. Drugs、16巻:283~289頁、2007年)。S1P1受容体のアゴニズムのみで、リンパ球隔離を達成するために十分であり(Sannaら、J Biol Chem.、279巻:13839~13848頁、2004年)、このことは、全身性感染に対する免疫応答の障害を伴わずに起こる(Brinkmannら、Transplantation、72巻:764~769頁、2001年;Brinkmannら、Transplant Proc.、33巻:530~531頁、2001年)ことが報告されている。
【0191】
内皮S1P1受容体のそのアゴニズムは、血管完全性を促進することにおいて幅広い役割を有し、これは、マウスの皮膚および肺における毛細血管完全性にS1P1受容体を関係させる研究によって裏付けられている(Sannaら、Nat Chem Biol.、2巻:434~441頁、2006年)。血管完全性は、例えば、敗血症、大きな外傷および外科手術に由来し、それにより急性肺損傷または呼吸急迫症候群をもたらし得るような炎症プロセスによって損なわれ得る(Johan Groeneveld、Vascul. Pharmacol.、39巻:247~256頁、2003年)。
【0192】
S1P1受容体に対してアゴニスト活性を有する例示的なS1P受容体アゴニストは、臨床試験(Martiniら、Expert Opin. Investig. Drugs、16巻:505~518頁、2007年)を受け、多発性硬化症(MS)の再発性形態を有する個体の処置に、臨床的悪化の頻度を低減させるため、および身体障害の蓄積
を遅延させるために、FDAによって最近承認された免疫抑制剤であるFTY720(フィンゴリモド)である。FTY720は、in vivoでリン酸化されるプロドラッグとして働く;リン酸化誘導体は、S1P1、S1P3、S1P4およびS1P5受容体に対するアゴニストである(ただしS1P2受容体に対してはそうではない)(Chiba、Pharmacology & Therapeutics、108巻:308~319頁、2005年)。FTY720は、リンパ球減少を迅速かつ可逆的に誘発することが示されている(Haleら、Bioorg. Med. Chem. Lett.、14巻:3351~3355頁、2004年)。このことは、二次リンパ組織(リンパ節およびパイエル板)にT細胞およびB細胞を隔離して、炎症および臓器移植の部位から分離することによって臨床的に有用な免疫抑制を伴う(Rosenら、Immunol. Rev.、195巻:160~177頁、2003年;Schwabら、Nature Immunol.、8巻:1295~1301頁、2007年)。
【0193】
臨床試験において、FTY720は、S1P3受容体のそのアゴニズムに起因し得る有害事象(即ち、一過性無症候性徐脈)を誘発した(Buddeら、J. Am. Soc. Nephrol.、13巻:1073~1083頁、2002年;Sannaら、J. Biol. Chem.、279巻:13839~13848頁、2004年;Ogawaら、BBRC、361巻:621~628頁、2007年)。
【0194】
FTY720は、少なくとも、自己免疫心筋炎のためのラットモデルおよび急性ウイルス性心筋炎のためのマウスモデル(Kiyabayashiら、J. Cardiovasc. Pharmacol.、35巻:410~416頁、2000年;Miyamotoら、J. Am. Coll. Cardiol.、37巻:1713~1718頁、2001年);大腸炎などの炎症性腸疾患のためのマウスモデル(Mizushimaら、Inflamm. Bowel Dis.、10巻:182~192頁、2004年;Deguchiら、Oncology Reports、16巻:699~703頁、2006年;Fujiiら、Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol.、291巻:G267~G274頁、2006年;Danielら、J. Immunol.、178巻:2458~2468頁、2007年);進行性メサンギウム増殖性糸球体腎炎のためのラットモデル(Martiniら、Am. J. Physiol. Renal Physiol.、292巻:F1761~F1770頁、2007年);S1P1受容体アゴニストSEW2871を使用する研究を基にS1P1受容体を主に介することが示唆されている喘息のためのマウスモデル(Idzkoら、J. Clin. Invest.、116巻:2935~2944頁、2006年);気道炎症および気管支過応答性の誘発のためのマウスモデル(Sawickaら、J. Immunol.、171巻;6206~6214頁、2003年);アトピー性皮膚炎のためのマウスモデル(Kohnoら、Biol. Pharm. Bull.、27巻:1392~1396頁、2004年);虚血-再灌流傷害のためのマウスモデル(Kaudelら、Transplant. Proc、39巻:499~502頁、2007年);全身性エリテマトーデス(SLE)のためのマウスモデル(Okazakiら、J. Rheumatol.、29巻:707~716頁、2002年;Herzingerら、Am. J. Clin. Dermatol.、8巻:329~336頁、2007年);関節リウマチのためのラットモデル(Matsuuraら、Int. J. Immunopharmacol.、22巻:323~331頁、2000年;Matsuuraら、Inflamm. Res.、49巻:404~410頁、2000年);自己免疫ブドウ膜炎のためのラットモデル(Kuroseら、Exp.
Eye Res.、70巻:7~15頁、2000年);I型糖尿病のためのマウスモデル(Fuら、Transplantation、73巻:1425~1430頁、2002年;Makiら、Transplantation、74巻:1684~1686頁、2002年;Yangら、Clinical Immunology、107巻:30
~35頁、2003年;Makiら、Transplantation、79巻:1051~1055頁、2005年);アテローム性動脈硬化症のためのマウスモデル(Noferら、Circulation、115巻:501~508頁、2007年;Keulら、Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol.、27巻:607~613頁、2007年);外傷性脳損傷(TBI)後の脳の炎症反応のためのラットモデル(Zhangら、J. Cell. Mol. Med.、11巻:307~314頁、2007年);および移植冠状動脈疾患および移植片対宿主病(GVHD)のためのマウスモデル(Hwangら、Circulation、100巻:1322~1329頁、1999年;Taylorら、Blood、110巻:3480~3488頁、2007年)において治療効力を有することが報告されている。in vitro結果は、FTY720は、アルツハイマー病などのβ-アミロイド関連炎症性疾患に対して治療効力を有し得ることを示唆している(Kaneiderら、FASEB J.、18巻:309~311頁、2004年)。KRP-203という、S1P1受容体に対してアゴニスト活性を有するS1P受容体アゴニストは、自己免疫心筋炎のためのラットモデルにおいて治療効力を有すると報告されている(Ogawaら、BBRC、361巻:621~628頁、2007年)。S1P1受容体アゴニストであるSEW2871を使用して、内皮S1P1受容体のアゴニズムは、I型糖尿病性血管内皮における炎症促進性単球/内皮相互作用を予防し(Whetzelら、Circ. Res.、99巻:731~739頁、2006年)、TNFα媒介単球/内皮相互作用に対して血管系を保護する(Bolickら、Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol.、25巻:976~981頁、2005年)ことが示されている。
【0195】
加えて、FTY720は、ヒト多発性硬化症のためのモデルであるラットおよびマウスでの実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)に治療効力を有することが報告されている(Brinkmannら、J. Biol. Chem.、277巻:21453~21457頁、2002年;Fujinoら、J. Pharmacol. Exp. Ther.、305巻:70~77頁、2003年;Webbら、J. Neuroimmunol.、153巻:108~121頁、2004年;Rauschら、J. Magn. Reson. Imaging、20巻:16~24頁、2004年;Kataokaら、Cellular & Molecular Immunology、2巻:439~448頁、2005年;Brinkmannら、Pharmacology & Therapeutics、115巻:84~105頁、2007年;Baumrukerら、Expert Opin. Investig. Drugs、16巻:283~289頁、2007年;Balatoniら、Brain Research Bulletin、74巻:307~316頁、2007年)。さらに、FTY720は、臨床試験において多発性硬化症に治療効力を有することが見出されている。再発寛解型多発性硬化症についてのフェーズII臨床試験において、FTY720は、多発性硬化症個体における磁気共鳴画像診断(MRI)によって検出される病変の数および臨床的疾患活性を低下させることが見出された(Kapposら、N. Engl. J. Med.、355巻:1124~1140頁、2006年;Martiniら、Expert Opin. Investig. Drugs、16巻:505~518頁、2007年;Zhangら、Mini-Reviews in Medicinal Chemistry、7巻:845~850頁、2007年;Brinkmann、Pharmacology & Therapeutics、115巻:84~105頁、2007年)。再発寛解型多発性硬化症を有する個体におけるFTY720によるフェーズIII臨床研究が報告されている(Brinkmann、Pharmacology & Therapeutics、115巻:84~105頁、2007年;Baumrukerら、Expert. Opin. Investig. Drugs、16巻:283~289頁、2007年;Devら、Pharmacology & Therapeutics、117巻:77~93頁、2008年)。
【0196】
FTY720はまた、抗ウイルス活性を有すると報告されている。具体的なデータは、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)マウスモデルで示されており、ここでは、マウスをLCMVのArmstrong株またはclone13株のいずれかに感染させた(Premenko-Lanierら、Nature、454巻、894頁、2008年)。
【0197】
FTY720は、Francisella tularensisに感染した樹状細胞の縦隔リンパ節への遊走を損ね、それによって、その細菌コロニー形成を低減することが報告されている。Francisella tularensisは、野兎病、潰瘍腺性感染、呼吸器感染および腸チフス様疾患に関連している(E. Bar-Haimら、PLoS Pathogens、4巻(11号):e1000211、2008年11月21日公開;info:doi/10.1371/journal. ppat.1000211、2008年)。
【0198】
また最近では、短期高用量のFTY720は実験的自己免疫ブドウ膜網膜炎において眼浸潤巣を急速に縮小させることが報告されている。眼炎症の初期段階に投与すると、FTY720は、網膜損傷を急速に予防する。FTY720は標的臓器の浸潤を予防するだけでなく、既存の浸潤も縮小させることが報告された(Raveneyら、Arch. Ophthalmol.、126巻(10号)、1390頁、2008年)。
【0199】
FTY720での処置が、骨表面に付着している成熟破骨細胞の数を減らすことによって、マウスにおける卵巣摘出誘発骨粗鬆症を軽減することが報告されている。データは、S1Pが骨ミネラルホメオスターシスを動的に調節して、破骨細胞前駆体の移動行動を制御する証拠を示した(Ishiiら、Nature、先行オンライン公開、2009年年2月8日、doi:10.1038/nature07713)。
【0200】
S1P1受容体のアゴニズムは、オリゴデンドロサイト前駆細胞の生存の増強に関与している。オリゴデンドロサイト前駆細胞の生存は、再有髄化プロセスの必要成分である。多発性硬化症病変の再有髄化は、臨床的再発からの回復を促進すると考えられる(Mironら、Ann. Neurol.、63巻:61~71頁、2008年;Coelhoら、J. Pharmacol. Exp. Ther.、323巻:626~635頁、2007年;Devら、Pharmacology and Therapeutics、117巻:77~93頁、2008年)。S1P1受容体が、血小板由来成長因子(PDGF)が誘発するオリゴデンドロサイト前駆細胞の有糸分裂誘発において役割を果たすこともまた示されている(Jungら、Glia、55巻:1656~1667頁、2007年)。
【0201】
S1P1受容体のアゴニズムはまた、脊髄損傷のラットモデルなどにおける中枢神経系(CNS)の損傷領域への神経幹細胞の遊走を媒介することが報告されている(Kimuraら、Stem Cells、25巻:115~124頁、2007年)。
【0202】
S1P1受容体のアゴニズムは、ケラチノサイト増殖の阻害に関与しており(Sauerら、J. Biol. Chem.、279巻:38471~38479頁、2004年)、これは、S1Pがケラチノサイト増殖を阻害するという報告と一致している(Kimら、Cell Signal、16巻:89~95頁、2004年)。後で詰まって、関連炎症となり得る毛嚢への入口部でのケラチノサイトの過剰増殖は、ざ瘡の重要な病原性因子である(Koreckら、Dermatology、206巻:96~105頁、2003年;Webster、Cutis、76巻(2 Suppl):4~7頁、2005年)。
【0203】
FTY720は、腫瘍発生の際に生じ得るような病的脈管形成を阻害することにおいて治療効力を有すると報告されている。FTY720による脈管形成の阻害は、S1P1受容体のアゴニズムを必要とすると考えられる(Ooら、J. Biol. Chem.、282巻;9082~9089頁、2007年;Schmidら、J. Cell Biochem.、101巻:259~270頁、2007年)。FTY720は、黒色腫のマウスモデルにおいて原発性および転移性腫瘍増殖を阻害するのに治療効力を有すると報告されている(LaMontagneら、Cancer Res.、66巻:221~231頁、2006年)。FTY720は、転移性肝細胞癌腫のためのマウスモデルにおいて治療効力を有することが報告されている(Leeら、Clin. Cancer Res.、11巻:84588466、2005年)。
【0204】
マウスへのFTY720の経口投与は、脈管形成、炎症ならびに敗血症、低酸素症および充実性腫瘍増殖などの病的状態に関連した重要なプロセスであるVEGF誘発血管透過性を有効にブロックしたことが報告されている(T Sanchezら、J. Biol. Chem.、278巻(47号)、47281~47290頁、2003年)。
【0205】
シクロスポリンAおよびFK506(カルシニューリン阻害剤)は、移植臓器の拒絶を予防するために使用される薬物である。これらは、移植片拒絶を遅延または抑制するのに有効であるが、シクロスポリンAおよびFK506などの従来の免疫抑制薬は、腎毒性、神経毒性、β細胞毒性および胃腸の不快感など、いくつかの望ましくない副作用をもたらすことが公知である。これらの副作用を伴わず、単剤治療として、または従来の免疫抑制薬と組み合わせて、例えば、同種抗原反応性T細胞が移植組織へと遊走することを阻害し、それによって、移植片の生存を延ばすのに有効な免疫抑制薬に対する満たされてない必要性が、臓器移植において存在する。
【0206】
FTY720は、移植片拒絶において、単剤治療としてならびにシクロスポリンA、FK506およびRAD(mTOR阻害剤)などの従来の免疫抑制薬との相乗的組み合わせにおいての両方で、治療効力を有することが示されている。従来の免疫抑制薬であるシクロスポリンA、FK506およびRADとは異なり、FTY720は全身的な免疫抑制を引き起こすことなく、移植片の生存を延ばす効力を有し、薬物作用におけるこの差異は、組み合わせで観察される相乗作用に関係すると考えられることが示されている(Brinkmannら、Transplant Proc.、33巻:530~531頁、2001年;Brinkmannら、Transplantation、72巻:764~769頁、2001年)。
【0207】
S1P1受容体のアゴニズムは、マウスおよびラットの皮膚同種移植モデルにおいて同種移植片の生存を延ばす治療効力を有すると報告されている(Limaら、Transplant Proc.、36巻:1015~1017頁、2004年;Yanら、Bioorg. & Med. Chem. Lett.、16巻:3679~3683頁、2006年)。FTY720は、ラットの心臓同種移植モデルにおいて同種移植片の生存を延ばす治療効力を有すると報告されている(Suzukiら、Transpl. Immunol.、4巻:252~255頁、1996年)。FTY720は、シクロスポリンAと相乗的に働いて、ラットの皮膚同種移植片の生存を延ばし(Yanagawaら、J. Immunol.、160巻:5493~5499頁、1998年)、シクロスポリンAと、かつFK506と相乗的に働いて、ラットの心臓同種移植片の生存を延ばし、シクロスポリンAと相乗的に働いて、イヌの腎臓同種移植片の生存およびサルの腎臓同種移植片の生存を延ばす(Chibaら、Cell Mol. Biol.、3巻:11~19頁、2006年)と報告されている。S1P受容体アゴニストであるKRP-203は、ラット皮膚同種移植モデルにおいて、かつラットの心臓同種移植モデルにおいて単剤治
療およびシクロスポリンAとの相乗的組み合わせの両方で同種移植片の生存を延ばす治療効力を有すると報告されている(Shimizuら、Circulation、111巻:222~229頁、2005年)。KRP-203はまた、ミコフェノール酸モフェチル(MMF;活性代謝産物がミコフェノール酸であるプロドラッグ、プリン生合成の阻害剤)との組み合わせで、ラットの腎臓同種移植モデルおよびラットの心臓同種移植モデルの両方において同種移植片の生存を延ばす治療効力を有することが報告されている(Suzukiら、J. Heart Lung Transplant、25巻:302~209頁、2006年;Fujishiroら、J. Heart Lung Transplant、25巻:825~833頁、2006年)。S1P1受容体のアゴニストであるAUY954は、治療量以下の用量のRAD001(サーティカン/エベロリムス、mTOR阻害剤)との組み合わせで、ラットの心臓同種移植片の生存を伸ばし得ることが報告されている(Panら、Chemistry & Biology、13巻:1227~1234頁、2006年)。ラット小腸同種移植モデルにおいてFTY720は、シクロスポリンAと相乗的に働いて、小腸同種移植片の生存を延ばすと報告されている(Sakagawaら、Transpl. Immunol.、13巻:161~168頁、2004年)。FTY720は、マウスの島移植モデルにおいて治療効力を有し(Fuら、Transplantation、73巻:1425~1430頁、2002年;Liuら、Microsurgery、27巻:300~304頁;2007年)、ヒト島細胞を使用する研究において、ヒト島機能に対する有害な作用がないことを証明することが報告されている(Truongら、American Journal of Transplantation、7巻:2031~2038頁、2007年)。
【0208】
FTY720は、プロスタグランジン合成に依存しない神経障害性疼痛のための神経部分損傷モデル(spared nerve injury model)において侵害受容性行動を減少させると報告されている(O. Costuら、Journal of Cellular and Molecular Medicine、12巻(3号)、995~1004頁、2008年)。
【0209】
FTY720は、マウス接触過敏症(CHS)の開始を減じることが報告されている。増感相の間にFTY720で処置されたマウスからの免疫されたリンパ節細胞の養子移入は、レシピエントにおけるCHS応答を実際に誘発できなかった(D. Nakashimaら、J. Investigative Dermatology(128巻(12号)、2833~2841頁、2008年)。
【0210】
FTY720の予防的経口投与(1mg/kg、1週間に3回)は、C57BL/6マウスにおける実験的自己免疫重症筋無力症(EAMG)の発生を完全に防いだことが報告されている(T. Kohonoら、Biological & Pharmaceutical Bulletin、28巻(4号)、736~739頁、2005年)。
【0211】
一実施形態では、本発明は、S1P3受容体を超えた選択性を有するS1P1受容体のアゴニストである化合物を包含する。S1P受容体ヌルマウスでの組合せの化学的アプローチを使用して、Sannaらは、野生型マウスにおいて非選択的S1P受容体免疫抑制アゴニストによって、徐脈の持続が誘発されるが、S1P3-/-マウスでは消失し、一方で、S1P1選択的アゴニストは、徐脈を生成しないことを報告した。したがって、S1P3受容体は徐脈の原因であるが、S1P1受容体はそうではないことが示唆される(Sannaら、J. Biol. Chem.、279巻:13839~13848頁、2004年)。したがって、少なくともS1P3受容体を超えた選択性を有するS1P1受容体アゴニストは、治療ウィンドウの拡大によって現行の療法を上回る利点を有し、より良好な耐容性をより高い量の投薬で可能にし、したがって療法としての効力を改善する。本発明は、S1P1受容体のアゴニストであり、雄のSprague-Dawley(
登録商標)ラットで徐脈を示さなかったか、または実質的に示さなかった(WO2010/011316、実施例9を参照のこと)、化合物1(ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物、および溶媒和物)を包含する。
【0212】
化合物1のフェーズ1研究を、0.1mg、0.35mg、1mg、3mg、および5mgでの単回投薬により行った。化合物1をL-アルギニン塩として投与した。0.1mg~3mgのより低い用量は、被験体によって良好に耐容され、わずかな有害事象のみが報告され、そのうちの最もよくあるものは、頭痛および接触性皮膚炎であった。心拍数における用量依存的低減は、0.35mg超の全ての用量で見られたが、しかしながら、徐脈に関連する有害事象は、5mg用量未満の用量では報告されなかった。用量限定的有害事象は、5mgの用量で観察され、3人(50%)の被験体が第1度または第2度房室(AV)ブロックを伴う徐脈の4AEを経験し、このため用量上昇を中断した。本研究における最大耐容用量は3mgであった。本研究で死亡または重篤な有害事象はなかった。
【0213】
予想された、末梢血リンパ球数に対する薬理学的効果を除いては、バイタルサイン、ECG、肺機能試験、眼底検査、または臨床研究室試験について他の臨床的に有意な安全性問題はなかった。3および5mgでの投薬は、末梢血B細胞、T細胞、NK細胞、およびTEM細胞を除く全てのT細胞サブセットの絶対数における用量応答減退を誘発した。全末梢血リンパ球(PBL)数は、投薬後2~4時間までに低減し、8時間目までに最下点に達し、これが24時間持続し、次の4日間にわたってベースラインへと回復した。PBL数は、3mgおよび5mgの用量レベルで、約40%および約55%低減した。TEM細胞は、CCR7を発現せず、S1P受容体発現とは独立して再循環することができる。それゆえ、これらの所見は、前臨床研究およびヒトにおけるS1P受容体アゴニストの予期される薬力学的効果と一致する(Gergelyら、Br J Pharmacol、167巻5号:1035~1047頁、2012年;Brossardら、Br J Clin Pharmacol、2013年4月18日、doi:10.1111/bcp.12129. [印刷前Epub]、PubMed PMID:23594176;およびKovarikら、J Clin Pharmacol、44巻5号:532~537頁、2004年)。
【0214】
S1P1受容体アゴニストは、リンパ球によって媒介される疾患および障害、移植片拒絶、自己免疫疾患および障害、炎症性疾患および障害ならびに血管完全性において根底にある欠陥を有する状態、または例えば病的であり得るような脈管形成に関する状態など、免疫系の抑制またはS1P1受容体のアゴニズムが正常な状態を処置または予防するために有用である。
【0215】
一実施形態では、本発明は、良好な総合的物理的特性および生物学的活性を有し、実質的に少なくともS1P1受容体に活性を有する先行化合物の有効性である有効性を有する、S1P1受容体のアゴニストである化合物を包含する。
【0216】
S1P1受容体アゴニストは、免疫系の抑制またはS1P1受容体のアゴニズムが正常である状態、例えばリンパ球によって媒介される疾患および障害、移植片拒絶、自己免疫疾患および障害、炎症性疾患および障害(例えば急性および慢性炎症性状態)、癌、ならびに血管完全性における根底にある欠陥を有する状態または病的であり得るような脈管形成に関連する(例えば炎症、腫瘍発生、およびアテローム性動脈硬化症で起こり得る)状態を処置または予防するために有用である。免疫系の抑制またはS1P1受容体のアゴニズムが正常である、そのような状態は、リンパ球によって媒介される疾患および障害;血管完全性における根底にある欠陥を有する状態;自己免疫疾患および障害;炎症性疾患および障害(例えば急性および慢性炎症性状態);急性または慢性細胞拒絶;組織または実質臓器移植;乾癬性関節炎および関節リウマチを含む関節炎;I型糖尿病を含む糖尿病;
多発性硬化症を含む脱髄性疾患;腎臓および心臓虚血再灌流傷害を含む虚血再灌流傷害;乾癬、アトピー性皮膚炎、およびざ瘡を含む炎症性皮膚疾患;ざ瘡を含む過剰増殖性皮膚疾患;クローン病および潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患;全身性エリテマトーデス;喘息;ブドウ膜炎;心筋炎;アレルギー;アテローム性動脈硬化症;アルツハイマー病および外傷性脳傷害後の脳炎症反応を含む脳炎症;強直性脊椎炎;脊髄傷害または大脳梗塞を含む中枢神経系疾患;原発性腫瘍増殖および転移性腫瘍増殖において起こり得るようなものを含む病的脈管形成;関節リウマチ;糖尿病性網膜症、アテローム性動脈硬化症;癌;慢性肺疾患;急性肺傷害;急性呼吸疾患症候群;敗血症などを含む。加えて、S1P1受容体アゴニストは、微生物感染、およびウイルス感染または疾患の処置に有用である。
【0217】
一部の実施形態では、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害は、リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択される。
【0218】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、リンパ球によって媒介される疾患または障害である。
【0219】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患から選択される。
【0220】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、自己免疫疾患または障害である。
【0221】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、炎症性疾患または障害である。
【0222】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、強直性脊椎炎である。
【0223】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、胆汁性肝硬変である。
【0224】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、癌である。
【0225】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、乾癬である。
【0226】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、乾癬性関節炎である。
【0227】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、関節リウマチである。
【0228】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、クローン病である。
【0229】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、移植片拒絶である。
【0230】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、多発性硬化症である。
【0231】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、全身性エリテマトーデスである。
【0232】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、炎症性腸疾患(IBD)である。
【0233】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、潰瘍性大腸炎である。一部の実施形
態では、S1P1受容体関連疾患は、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎である。一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、中程度活動性潰瘍性大腸炎である。一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、重度活動性潰瘍性大腸炎である。一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、軽度~中程度活動性潰瘍性大腸炎である。一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、軽度活動性潰瘍性大腸炎である。
【0234】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、I型糖尿病である。
【0235】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、高血圧性腎症である。
【0236】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、糸球体硬化症である。
【0237】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、心臓虚血再灌流傷害である。
【0238】
一部の実施形態では、S1P1受容体関連疾患は、ざ瘡である。
【0239】
また、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、本明細書に記載されている(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用が提供され、処置は、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む。
【0240】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0241】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含み、個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、使用もまた提供される。
【0242】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含み、個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤
、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、使用もまた提供される。
【0243】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする絶食個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0244】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする絶食個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする絶食個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0245】
リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択されるスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0246】
リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択されるスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0247】
リンパ球によって媒介される疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0248】
リンパ球によって媒介される疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0249】
微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0250】
微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0251】
自己免疫疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0252】
自己免疫疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0253】
炎症性疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0254】
炎症性疾患または障害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物
を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0255】
強直性脊椎炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0256】
強直性脊椎炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0257】
胆汁性肝硬変の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0258】
胆汁性肝硬変の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0259】
癌の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0260】
癌の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0261】
乾癬の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量
である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0262】
乾癬の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0263】
乾癬性関節炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0264】
乾癬性関節炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0265】
関節リウマチの処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0266】
関節リウマチの処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0267】
クローン病の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0268】
クローン病の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化
合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0269】
移植片拒絶の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0270】
移植片拒絶の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0271】
多発性硬化症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0272】
多発性硬化症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0273】
全身性エリテマトーデスの処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0274】
全身性エリテマトーデスの処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0275】
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和
物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0276】
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0277】
潰瘍性大腸炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0278】
潰瘍性大腸炎の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0279】
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0280】
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0281】
中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0282】
中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎の処置のための医薬の製造における化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0283】
I型糖尿病の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0284】
I型糖尿病の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0285】
高血圧性腎症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0286】
高血圧性腎症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0287】
糸球体硬化症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0288】
糸球体硬化症の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0289】
心臓虚血再灌流傷害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0290】
心臓虚血再灌流傷害の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処
置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0291】
ざ瘡の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0292】
ざ瘡の処置のための医薬の製造における本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、使用もまた提供される。
【0293】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0294】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0295】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタbインドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含み、個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、化合物もまた提供される。
【0296】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタbインドール
-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含み、個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、化合物もまた提供される。
【0297】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタbインドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする絶食個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0298】
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタbインドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする絶食個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする絶食個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0299】
リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択されるスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタbインドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0300】
リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択されるスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用
量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0301】
リンパ球によって媒介される疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0302】
リンパ球によって媒介される疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0303】
微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0304】
微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0305】
自己免疫疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0306】
自己免疫疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒
和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0307】
炎症性疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0308】
炎症性疾患または障害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0309】
強直性脊椎炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0310】
強直性脊椎炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0311】
胆汁性肝硬変の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0312】
胆汁性肝硬変の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0313】
癌の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同
等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0314】
癌の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0315】
乾癬の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0316】
乾癬の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0317】
乾癬性関節炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0318】
乾癬性関節炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0319】
関節リウマチの処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0320】
関節リウマチの処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物
を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0321】
クローン病の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0322】
クローン病の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0323】
移植片拒絶の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0324】
移植片拒絶の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0325】
多発性硬化症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0326】
多発性硬化症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0327】
全身性エリテマトーデスの処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0328】
全身性エリテマトーデスの処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0329】
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0330】
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0331】
潰瘍性大腸炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0332】
潰瘍性大腸炎の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0333】
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0334】
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0335】
中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎の処置の方法における使用のための、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0336】
中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎の処置の方法における使用のための、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量を第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約0.5~約2.5mgの化合物と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0337】
I型糖尿病の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0338】
I型糖尿病の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0339】
高血圧性腎症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0340】
高血圧性腎症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準
用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0341】
糸球体硬化症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0342】
糸球体硬化症の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0343】
心臓虚血再灌流傷害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0344】
心臓虚血再灌流傷害の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0345】
ざ瘡の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置はそれを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの本明細書に記載されている化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0346】
ざ瘡の処置の方法における使用のための、本明細書に記載されている化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、処置は個体に、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が標準用量未満である1つまたは複数の用量で第1の期間中処方および/または投与し、次に、それを必要とする個体に、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を処方および/または投与することを含む、化合物もまた提供される。
【0347】
また、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量、および任意選択で1つまたは複数の薬学的に許容されるキャリアを含む薬学的組成物が提供される。また、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の初期用量、任意選択で1つまたは複数の薬学的に許容されるキャリアを含む薬
学的組成物が提供される。キャリア(複数可)は、製剤の他の成分と適合性であり、かつそのレシピエントにとって過度に有害でないという意味で、「許容される」ものでなければならない。
【0348】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、粗製の化学物質または純粋な化学物質として、例えばカプセル製剤中の粉末として投与される。
【0349】
一部の実施形態では、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物は、1つまたは複数の薬学的に許容されるキャリアをさらに含む薬学的組成物として製剤化される。
【0350】
薬学的組成物は、任意の適切な方法によって、典型的には、活性化合物(複数可)と液体もしくは微細固体キャリアまたはその両方とを、必要とされる割合で均一に混合し、次いで、必要に応じて、生じた混合物を所望の形状に成形することによって、調製することができる。
【0351】
結合剤、増量剤、許容される湿潤剤、錠剤成形滑沢剤、および崩壊剤などの慣用の添加剤を、経口投与用の錠剤およびカプセル剤において使用することができる。経口投与用の液体調剤は、液剤、乳剤、水性または油性懸濁剤およびシロップ剤の形態であってよい。別法では、経口調剤は、使用前に水または他の適切な液体ビヒクルを用いて再構成することができる乾燥粉末の形態であってよい。懸濁化剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油など)、保存剤および香味剤および着色剤などの追加の添加物を液体調剤に添加することができる。非経口剤形は、本発明の化合物を適切な液体ビヒクルに溶解させ、溶液を濾過滅菌し、その後、適切なバイアルまたはアンプルに充填および封止することによって調製することができる。これらは、剤形を調製するための当分野で周知である多数の適切な方法のうちのほんの数例である。
【0352】
本明細書に記載の化合物は、当分野で周知の技術を用いて薬学的組成物に製剤化することができる。本明細書に記載のもの以外の適切な薬学的に許容されるキャリアも当分野で公知である。例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、第20版、2000年、Lippincott Williams & Wilkins(Gennaroら編)を参照されたい。
【0353】
薬学的製剤として、経口、直腸、鼻、局所(頬側および舌下など)、膣もしくは非経口(筋肉内、皮下および静脈内など)投与に適した製剤、または吸入、吹送(insufflation)によるか、もしくは経皮パッチ剤による投与に適した形態の製剤が挙げられる。経皮パッチ剤は、最小限の薬物分解で効率的な仕方で吸収されるように薬物を提供することによって、制御された速度で薬物を投与する。典型的には、経皮パッチ剤は、不透過性支持層、単一の圧感接着剤および剥離ライナーを備えた除去可能な保護層を含む。当業者であれば、当業者の必要性に基づいて、所望の有効な経皮パッチ剤を製造するのに適した技術を理解し、認める。
【0354】
したがって、本発明の化合物は、慣用のアジュバント、キャリアまたは賦形剤と一緒に、薬学的製剤およびその単位投与量の形態にすることができ、そのような形態で、錠剤もしくは充填カプセル剤などの固体、または液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、ゲル剤もしくはこれらが充填されたカプセル剤などの液体として全て経口使用向けに使用することができるか、直腸投与のための坐剤の剤形で使用することができるか、または非経口(皮下など)用の滅菌注射用液剤の形態で使用することができる。そのような薬学的組成物およびその単位剤形は、追加の活性化合物または成分(principles)と一緒に、
またはそれらなしで、慣用の成分を慣用の割合で含むことができ、そのような単位剤形は、使用される所定の毎日の投与量範囲に相応した任意の適切な有効量の有効成分を含有してよい。
【0355】
経口投与では、薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、懸濁剤または液剤の形態であってよい。薬学的組成物は好ましくは、特定量の有効成分を含有する投与量単位の形態で製造される。そのような投与量単位の例は、ラクトース、マンニトール、トウモロコシデンプン、またはバレイショデンプンなどの慣用の添加物を含み;結晶性セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチンなどの結合剤を含み;トウモロコシデンプン、バレイショデンプンまたはカルボキシメチルセルロースナトリウムなどの崩壊剤を含み;タルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を含む、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤または懸濁剤である。有効成分はまた、組成物として注射によって投与することもでき、ここで、例えば、食塩水、デキストロースまたは水を適切な薬学的に許容されるキャリアとして使用することができる。
【0356】
本発明の化合物から薬学的組成物を調製するために、適切な薬学的に許容されるキャリアは、固体、液体またはそれら両方の混合物であってよい。固体形態の調剤には、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤が挙げられる。固体キャリアは、賦形剤、香味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤またはカプセル封入材料として働くこともある1種以上の物質であってよい。
【0357】
散剤では、キャリアは、微細の活性成分と混合されている微細固体である。
【0358】
錠剤では、活性成分を、必要な結合能を有するキャリアと適切な割合で混合し、所望の形状およびサイズに圧縮する。
【0359】
散剤および錠剤は、様々な百分率量の活性化合物を含有してよい。散剤または錠剤における代表的量は、活性化合物に対して0.5から約90パーセントであってよい。しかしながら、当業者であれば、この範囲外の量が必要である場合を知っているであろう。散剤および錠剤に適切なキャリアとして、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバターなどが挙げられる。「調剤(preparation)」という用語は、カプセル剤を提供するキャリアとしてカプセル封入材料を用いた活性化合物の製剤を含み、その場合、活性成分が、キャリアと一緒に、またはキャリアなしで、キャリアによって囲まれるので、キャリアは活性成分と会合している。同様に、カシェ剤およびロゼンジ剤が包含される。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびロゼンジ剤を、経口投与に適した固体形態として使用することができる。
【0360】
坐剤を調製するためには、脂肪酸グリセリドの混合物またはカカオバターなどの低融点ワックスを初めに融解させ、活性成分を均一にその中に分散させる(例えば、撹拌することによって)。次いで、融解した均一な混合物を都合のよいサイズの型に注ぎ、冷却し、それによって凝固させる。
【0361】
膣内投与に適した製剤は、有効成分に加えて、適切であることが当分野で公知のキャリアを含有する膣坐剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー剤として提供することができる。
【0362】
液体形態の調剤には、液剤、懸濁剤および乳剤、例えば水または水-プロピレングリコール液剤が挙げられる。例えば、非経口注射液体調剤は、ポリエチレングリコール水溶液
中の液剤として製剤化することができる。注射用調剤、例えば、滅菌注射用水性または油性懸濁剤は、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用する公知の技術に従って製剤化することができる。滅菌注射用調剤はまた、無毒の非経口的に許容される賦形剤または溶媒中の、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液としての滅菌注射用液剤または懸濁剤であってもよい。許容されるビヒクルおよび溶媒のうち、使用することができるのは、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液である。加えて、滅菌不揮発性油が溶媒または懸濁媒体として従来から使用されている。この目的で、合成モノ-またはジグリセリドなどの任意の無刺激性不揮発性油を使用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸も注射剤の調製で使用される。
【0363】
したがって、本発明による化合物は、非経口投与(例えば、注射、例えば、ボーラス注射または持続注入による)のために製剤化することができ、アンプル剤、充填済みシリンジ、少量注入液の単位用量形態で、または保存剤が添加された多回用量容器で、提供することができる。薬学的組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁物、溶液または懸濁物などの形態をとることができ、懸濁化剤、安定化剤および/または分散化剤などの調合剤(formulatory agent)を含有してよい。別法では、有効成分は、適切なビヒクル、例えば発熱物質不含の滅菌水を用いて使用前に構成するために、滅菌固体の無菌単離によって、または溶液から凍結乾燥によって得られる粉末形態であってよい。
【0364】
経口使用に適した水性製剤は、活性成分を水に溶解または懸濁させ、適切な着色剤、香味剤、安定化剤および増粘剤を所望のとおりに添加することによって調製することができる。
【0365】
経口使用に適した水性懸濁剤は、天然もしくは合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの粘稠性材料または他の周知の懸濁化剤と共に、微細の活性成分を水に分散させることによって製造することができる。
【0366】
使用直前に経口投与用の液体形態の調剤に変換されることが意図される固体形態の調剤も含まれる。そのような液体形態には、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。これらの調剤は、活性成分に加えて、着色剤、香味剤、安定化剤、緩衝剤、人工および天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含有してよい。
【0367】
表皮への局所投与では、本発明による化合物は、軟膏剤、クリーム剤もしくはローション剤として、または経皮パッチ剤として、製剤化することができる。
【0368】
軟膏剤およびクリーム剤は、例えば、水性または油性基剤を用いて、適切な増粘剤および/またはゲル化剤を添加して製剤化することができる。ローション剤は、水性または油性基剤を用いて製剤化することができ、一般に、1種以上の乳化剤、安定化剤、分散化剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤も含有する。
【0369】
口内への局所投与に適した製剤には、香味をつけた基剤、通常はスクロースとアラビアゴムまたはトラガカントとの中に活性薬剤(active agent)を含むロゼンジ剤;ゼラチンとグリセリンまたはスクロースとアラビアゴムなどの不活性基剤中に有効成分を含む香錠;および適切な液体キャリア中に有効成分を含む洗口剤が挙げられる。
【0370】
液剤または懸濁剤は、慣用の手段、例えば、ドロッパー、ピペットまたはスプレーを用いて鼻腔に直接塗布される。製剤は、単回または複数回用量の形態で提供することができる。ドロッパーまたはピペットの後者の場合には、これは、個体が適切な予め決定された容量の液剤または懸濁剤を投与することによって達成することができる。スプレー剤の場合、これは、例えば、定量アトマイジングスプレーポンプによって達成することができる
。
【0371】
呼吸器官への投与も、有効成分が適切な噴射剤と共に加圧パック中に提供されているエアゾール製剤によって達成することができる。本発明の化合物またはそれを含む薬学的組成物をエアゾール(例えば、経鼻エアゾール、吸入によって)投与する場合、これは、例えば、スプレー、ネブライザー、ポンプネブライザー、吸入器械、定量吸入器またはドライパウダー吸入器を使用して実施することができる。本発明の化合物をエアゾールとして投与するための薬学的形態は、当業者に周知の方法によって調製することができる。水、水/アルコール混合物または適切な食塩溶液中の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物もしくは誘導体の溶液または分散物を、例えば、通例の添加物(例えば、ベンジルアルコールまたは他の適切な保存剤)、生物学的利用能を増大させるための吸収促進剤、可溶化剤、分散剤など、適切な場合には、通例の噴射剤(例えば、二酸化炭素、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンなどのCFC)などを用いて使用することができる。エアゾールは好都合には、レシチンなどの界面活性剤を含有してもよい。薬物の用量は、定量バルブを備えつけることによって制御することができる。
【0372】
鼻腔内製剤など、呼吸器官に投与することが意図される製剤では、化合物は一般に、例えば10ミクロン以下程度の小粒径を有する。そのような粒径は、当分野で公知の手段、例えば、微細化によって得ることができる。所望の場合には、有効成分を徐放するように適合された製剤を使用することができる。
【0373】
別法では、有効成分は、乾燥粉末(例えば、ラクトース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのデンプン誘導体およびポリビニルピロリドン(PVP)など)の適切な粉末基剤中の化合物の粉末混合物の形態で提供することもできる。好都合には、粉末キャリアは、鼻腔中でゲルを形成する。粉末組成物は、ゼラチンまたは散剤を吸入器によって投与することができるブリスターパックのための単位用量形態(例えば、カプセル、カートリッジ)で提供することができる。
【0374】
薬学的調剤は、好ましくは単位剤形である。そのような形態では、調剤を、適切な量の活性成分を含有する単位用量に細分する。単位剤形は、パッケージングされた調剤、パッケージングされた錠剤、カプセル剤および散剤などの別個の量の調剤をバイアルまたはアンプル中に含有するパッケージであってよい。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤またはロゼンジ剤自体であってよい、またはパッケージングされた形態の適切な数のこれらのいずれかであってよい。
【0375】
一部の実施形態では、組成物は、経口投与のための錠剤またはカプセルである。
【0376】
一部の実施形態では、組成物は、静脈内投与のための液体である。
【0377】
本発明の一部の実施形態は、本明細書に開示されている化合物実施形態のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物を、本明細書に記載の少なくとも1種の公知の薬剤および薬学的に許容されるキャリアと混合する工程を含む、「併用療法」のための薬学的組成物を製造する方法を含む。
【0378】
S1P1受容体アゴニストが薬学的組成物中の有効成分として利用される場合、これらは、ヒトにおいてだけでなく、他の非ヒト哺乳動物においても使用されることが意図されていることに留意されたい。実際に、動物の健康管理の領域における最近の進歩によって、コンパニオン動物(例えば、ネコ、イヌなど)および家畜動物(例えば、ウシ、ニワトリ、サカナなど)におけるS1P1受容体関連疾患または障害を処置するために、S1P
1受容体アゴニストなどの活性薬剤を使用するようにみなすことが要求されている。当業者であれば、そのような状況におけるそのような化合物の有用性を容易に理解するはずである。
【0379】
また、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置のための薬物のある期間にわたって変化する投与量のレジメンを遵守することを可能にするための用量設定パッケージ(titration package)であって、薬物が、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物であり、パッケージが、
第1の数の、約1mgまたはそれ未満の化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の初期用量を含む薬学的組成物の、1日の単位と、
第2の数の、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を含む薬学的組成物の1日の単位と
を含む、用量設定パッケージが提供される。
【0380】
また、炎症性腸疾患の処置のための薬物のある期間にわたって変化する投与量のレジメンを遵守することを可能にするための用量設定パッケージであって、薬物が、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物であり、パッケージが、
第1の数の、約0.5mgまたはそれ未満の化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の初期用量を含む薬学的組成物の、1日の単位と、
第2の数の、約1.0~約2.0mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を含む薬学的組成物の1日の単位と
を含む、用量設定パッケージが提供される。
【0381】
また、本明細書に記載されている用量設定パッケージと、薬物がスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害の処置を必要とする個体に投与されるべきであることを示す指示とを含むキットが提供される。
【0382】
また、本明細書に記載されているキットを、それを必要とする個体に提供することを含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P1)受容体関連障害を処置する方法が提供される。
【0383】
さらなる実施形態は、以下の実施例で開示される実施形態を含み、実施例は、いかなる様式でも限定として解釈されるべきでない。
【実施例】
【0384】
(実施例1)
化合物1のL-アルギニン塩を含有する即時放出硬ゼラチンカプセルで構成される製剤を、表1で示すように調製した。
【表1】
【0385】
また、微結晶セルロースを含有する硬ゼラチンカプセルで構成されるプラセボ製剤を、表2で示すように調製した。
【表2】
【0386】
(実施例2)
健康な成人被験体に投与した化合物1のL-アルギニン塩の安全性、耐容性、および薬物動態を評価するための無作為化、二重盲検、プラセボ対照、逐次的、漸増、複数用量研究を行った。この研究は、化合物1のL-アルギニン塩の安全性、耐容性、薬物動態、および薬力学を評価するために設計した。
【0387】
以下の表3および4は、処置群による人口統計学的データの要約、および安全性集団のより詳細な分析を提供する。
【表3】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【0388】
コホート1に、(2個の0.35mg製剤を投与することによって)0.7mgを21日間投与した。コホート2に、(0.35mg製剤および1mg製剤の両方を投与することによって)1.35mgを21日間投与した。コホート3に、2.0mgを21日間投与した。コホート4に、0.35mgを7日間、次いで2.0mgを14日間投与した。コホート5に、0.5を7日間、次いで(1mg製剤および2mg製剤の両方を投与することによって)3.0mgを14日間投与した。
【0389】
以下の安全性評価:眼底検査を伴う身体検査、臨床研究室試験(血清化学、凝血、および検尿)、バイタルサイン、連続遠隔測定(12リードECG)、安全ECG、肺機能試験(PFT)、血清タンパク質電気泳動(SPEP)および血清免疫電気泳動(IEP)、ならびに有害事象報告を行った。
【0390】
化合物1のL-アルギニン塩は、全ての用量レベルで耐容された。最もよくある有害事象は、接触性皮膚炎および白血球減少症を含み、続いて便秘、下痢、吐き気、および腹痛を含んだ。観察された接触性皮膚炎は、研究で使用したECGリードからの接着テープで一般に見られたものと一致し、処置群でより頻繁に起こったわけではなかった。有害事象の大部分は軽度であった。バイタルサイン、ECG、PFT、眼底検査、または臨床研究室試験について他の臨床的に有意な安全性問題はなかった。有害事象のために中断した被験体はいなかった。研究中にSAEも死亡も起こらなかった。
【0391】
第2度心ブロックは見られなかった。3人の被験体は、新たな(投薬前は存在しなかった)第1度房室ブロックを発症し、1人の被験体はプラセボ群、1人の被験体は2mg群、1人の被験体は0.5、3mg群であった。1人の被験体(1.35mg用量)は、投与後に軽度に異常な再現性のある(NCS)肺機能試験所見(80%未満のFEV1、FVC)を有した。
【0392】
2人の被験体は、軽度に異常で、臨床的に有意ではない処置後肝機能試験(正常上限(ULN)の2倍未満のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)およびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の上昇)を有し、1人の被験体は2mg群であり、1人の被験体は0.5から3mgに上昇する群であった。
【0393】
眼底検査所見のベースラインからの臨床的に有意な変化は、検査で見られなかった。
図1は、安全性集団で観察されたリンパ球数(10
3/μl)を示す。
図2は、安全性集団で観察された好中球数(10
3/μl)を示す。表5は、リンパ球(10
3/μl):安全性集団における21日目でのベースラインからのパーセント変化の要約を示す。
【表5】
【0394】
表6は、心拍数(BPM):安全性集団における投与後(1日目~28日目)の最小値のベースラインからの変化の要約を示す。また、
図3を参照のこと。
【表6】
【0395】
表7は、収縮期BP(mmHg):安全性集団における投与後(1日目~28日目)の最小値のベースラインからの変化の要約を示す。
【表7】
【0396】
表8は、拡張期BP(mmHg):安全性集団における投与後(1日目~28日目)の最小値のベースラインからの変化の要約を示す。
【表8】
【0397】
表9は、QTc(MS):安全性集団における投与後(1日目~23日目)の最大値のベースラインからの変化の要約を示す。
【表9】
【0398】
結論として、臨床試験は、リンパ球低下に対して用量依存的効果を示し、2mg用量で最大効果を示した。化合物1のL-アルギニン塩は、試験した全ての用量で良好に耐容された。
【0399】
開示される方法の他の使用は、特に本特許文書の検討に基づくことで当業者に明らかになるであろう。
【0400】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
約1.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害を処置する方法。
(項2)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
使用。
(項3)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
化合物。
(項4)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置のための薬物のある期間にわたって変化する投与量のレジメンを遵守することを可能にするための用量設定パッケージであって、前記薬物は、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物であり、前記パッケージは、
第1の数の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の1つまたは複数の用量を含む薬学的組成物の1日の単位であって、各用量が、約1mgまたはそれ未満の化合物1と同等の量である、1日の単位と、
第2の数の、約1.5~約2.5mgの化合物1と同等の量である、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を含む薬学的組成物の1日の単位と
を含む、用量設定パッケージ。
(項5)
上記項4に記載の用量設定パッケージと、薬物がスフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置を必要とする個体に投与されるべきであることを示す指示とを含む、キット。
(項6)
上記項5に記載のキットを、それを必要とする個体に提供することを含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害を処置する方法。
(項7)
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフル
オロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、炎症性腸疾患を処置する方法。
(項8)
炎症性腸疾患の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
使用。
(項9)
炎症性腸疾患の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
化合物。
(項10)
前記炎症性腸疾患が潰瘍性大腸炎である、上記項7に記載の方法、上記項8に記載の使用、または上記項9に記載の化合物。
(項11)
前記炎症性腸疾患が、中程度から重度の活動性潰瘍性大腸炎である、上記項7に記載の方法、上記項8に記載の使用、または上記項9に記載の化合物。
(項12)
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害を処置する方法であって、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される少なくとも1つの薬剤に対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
方法。
(項13)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含み、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNF
αアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される薬剤の少なくとも1つに対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
使用。
(項14)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含み、
前記個体は、経口5-アミノサリチレート、コルチコステロイド、免疫抑制剤、TNFαアンタゴニスト、およびインテグリンアンタゴニストから選択される薬剤の少なくとも1つに対して不十分な応答、応答の喪失、または不耐容性を示した、
化合物。
(項15)
約0.5~約2.5mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害を処置する方法。
(項16)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与することを含む、
使用。
(項17)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約0.5~約2.5mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする絶食個体に処方および/または投与することを含む、
化合物。
(項18)
前記標準用量が、1mgの化合物1と同等の量である、上記項7、10から12、および15のいずれか一項に記載の方法;上記項8、10、11、13、および16のいずれか一項に記載の使用;または上記項9、10、11、14、および17のいずれか一項に記載の化合物。
(項19)
前記標準用量が、2mgの化合物1と同等の量である、上記項1、6、7、10から12、15、および15のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、および16のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9、10、11、14、および17
のいずれか一項に記載の化合物;上記項4に記載の用量設定パッケージ;または上記項5に記載のキット。
(項20)
前記処置が、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を前記標準用量で前記個体に処方および/または投与する前の第1の期間中、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物を、各々が前記標準用量未満である1つまたは複数の用量で、前記個体に処方および/または投与することをさらに含む、上記項1、6、7、10から12、15、18、および19のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、18、および19のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9、10、11、14、および17から19のいずれか一項に記載の化合物;上記項4もしくは19に記載の用量設定パッケージ;または上記項5もしくは19に記載のキット。
(項21)
前記1つまたは複数の用量の各々中の化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の量が同じである、上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項22)
化合物1の量が、前記1つまたは複数の用量の各々が、心臓の脱感作を誘発するのに十分な量であり、さらなる急性心拍数低減が起こらなくなるまで、前記心臓の脱感作を維持する頻度で投与される、上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項23)
前記1つまたは複数の用量の各々が、前記標準用量の約2分の1~約8分の1、前記標準用量の約3分の1~約7分の1、前記標準用量の約4分の1、または前記標準用量の約6分の1である、上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項24)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、約0.1~約1mgの化合物1、約0.3~約0.8mgの化合物1、約0.35mgの化合物1、または約0.5mgの化合物1と同等である、上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項25)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、0.5mgの化合物1と同等の量であり、
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記標準用量が、1mgの化合物1と同等の量である、
上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項26)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、0.35mgの化合物1と同等の量であり、
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記標準用量が、1mgの化合物1と同等の量である、
上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合
物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項27)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、0.5mgの化合物1と同等の量であり、
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記標準用量が、2mgの化合物1と同等の量である、
上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項28)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、0.35mgの化合物1と同等の量であり、
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記標準用量が、2mgの化合物1と同等の量である、
上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項29)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記1つまたは複数の用量の各々が、前記個体に1日1回投与される、上記項6もしくは20に記載の方法;上記項20に記載の使用;上記項20に記載の化合物;上記項4、19、もしくは20に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19、もしくは20に記載のキット。
(項30)
前記第1の期間が、約10日間以下であるか、約1週間以下であるか、約1週間であるか、または5日間である、上記項20から29のいずれか一項に記載の方法;上記項20から29のいずれか一項に記載の使用;上記項20から29のいずれか一項に記載の化合物;上記項20から29のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項20から29のいずれか一項に記載のキット。
(項31)
化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記標準用量が、前記個体に1日1回投与される、上記項1、6、7、10から12、15、および18から30のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から30のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から30のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から30のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から30のいずれか一項に記載のキット。
(項32)
前記処置が、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記投与中に有害事象を監視することと、任意選択で化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の前記投与を中断または終了することとをさらに含む、上記項1、6、7、10から12、15、および18から31のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から31のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から31のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から31のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から31のいずれか一項に記載のキット。
(項33)
前記処置が、前記投与中に心拍数を監視すること、前記投与中に肺機能を監視すること、または前記投与中に肝機能を監視することをさらに含む、上記項1、6、7、10から
12、15、および18から32のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から32のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から32のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から32のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から32のいずれか一項に記載のキット。
(項34)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、経口投与される、上記項1、6、7、10から12、15、および18から33のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から33のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から33のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から33のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から33のいずれか一項に記載のキット。
(項35)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、経口投与に適したカプセル剤または錠剤として製剤化される、上記項1、6、7、10から12、15、および18から34のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から34のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から34のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から34のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から34のいずれか一項に記載のキット。
(項36)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、
化合物1、
化合物1のカルシウム塩、および
化合物1のL-アルギニン塩
から選択される、上記項1、6、7、10から12、15、および18から35のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から35のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から35のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から35のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から35のいずれか一項に記載のキット。
(項37)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1のL-アルギニン塩である、上記項1、6、7、10から12、15、および18から35のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から35のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から35のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から35のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から35のいずれか一項に記載のキット。
(項38)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1のL-アルギニン塩の無水非溶媒和結晶形である、上記項1、6、7、10から12、15、および18から35のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および18から35のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から35のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から35のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から35のいずれか一項に記載のキット。
(項39)
前記化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物が、化合物1の無水非溶媒和結晶形である、上記項1、6、7、10から12、15、および18から35のいずれか一項に記載の方法;上記項2、8、10、11、13、16、および
18から35のいずれか一項に記載の使用;上記項3、9から11、14、および17から35のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から35のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から35のいずれか一項に記載のキット。
(項40)
約2.0mgの(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与すること
を含む、スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害を処置する方法。
(項41)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置のための医薬の製造における、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の使用であって、前記処置は、約2.0mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
使用。
(項42)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害の処置の方法における使用のための、(R)-2-(7-(4-シクロペンチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール-3-イル)酢酸(化合物1)、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物である化合物であって、前記処置は、約2.0mgの化合物1と同等の量の、化合物1、または薬学的に許容されるその塩、水和物、もしくは溶媒和物の標準用量を、それを必要とする個体に処方および/または投与することを含む、
化合物。
(項43)
前記標準用量が、前記処置全体を通して前記個体に投与される、上記項1、6、12、15、および18から40のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、および41のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から39のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から39のいずれか一項に記載のキット。
(項44)
前記処置が、前記個体においてリンパ球数を少なくとも40%低減させる、上記項1、6、12、15、および18から40のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、および41のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42のいずれか一項に記載の化合物;上記項4および19から39のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5および19から39のいずれか一項に記載のキット。
(項45)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、リンパ球によって媒介される疾患または障害、自己免疫疾患または障害、炎症性疾患または障害、強直性脊椎炎、胆汁性肝硬変、癌、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、クローン病、移植片拒絶、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、I型糖尿病、高血圧性腎症、糸球体硬化症、心筋虚血再灌流傷害、およびざ瘡から選択され
る、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項46)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、微生物感染または疾患およびウイルス感染または疾患から選択される、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項47)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、強直性脊椎炎である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項48)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、胆汁性肝硬変である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項49)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、乾癬である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項50)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、乾癬性関節炎である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項51)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、関節リウマチである、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のい
ずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項52)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、クローン病である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項53)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、多発性硬化症である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項54)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、全身性エリテマトーデスである、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項55)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、炎症性腸疾患である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項56)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、潰瘍性大腸炎である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項57)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、中程度~重度活動性潰瘍性大腸炎である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44
のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。
(項58)
スフィンゴシン1-ホスフェートサブタイプ1(S1P
1
)受容体関連障害が、ざ瘡である、上記項1、6、12、15、18から40、43、および44のいずれか一項に記載の方法;上記項2、13、16、18から39、41、43、および44のいずれか一項に記載の使用;上記項3、14、17から39、および42から44のいずれか一項に記載の化合物;上記項4、19から39、43、および44のいずれか一項に記載の用量設定パッケージ;または上記項5、19から39、43、および44のいずれか一項に記載のキット。