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特許7219745情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-31
(45)【発行日】2023-02-08
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230201BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230201BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q50/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020165882
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057561
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2021-06-02
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390023168
【氏名又は名称】株式会社エヌケービー
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】菊田 眞弘
(72)【発明者】
【氏名】日吉 徹
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 美紀子
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-107932(JP,A)
【文献】特開2008-234422(JP,A)
【文献】新井 勇夫,事例研究 ケータイ活用,日経ネットマーケティング 第26号,日本,日経BP社,2009年11月25日,pp.32-33
【文献】桃鉄とじゃらんがコラボ、携帯利用のスタンプラリー,[online],2009年07月17日,[2022年5月31日検索], インターネット<URL: https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/303268.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおける各駅での第1スタンプの獲得情報を取得し、
各駅での第1スタンプの獲得情報の取得に応じて第1ポイントをユーザに付与し、
前記鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける沿線店舗での第2スタンプの獲得情報を取得し、
各沿線店舗での第2スタンプの獲得情報の取得に応じて第3ポイントを前記ユーザに付与し、
付与した前記第1ポイントと第3ポイントとを、前記ユーザが鉄道にて利用可能な電子マネーの第2ポイントに対応付け、
各沿線店舗での第3ポイントの使用情報を取得し、
取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記第1スタンプの獲得経路、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
各ユーザの属性を記憶する記憶部を参照し、
取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記属性に応じて分類した、前記第1スタンプの獲得経路、前記第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項3】
鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおける各駅での第1スタンプの獲得情報を取得する第1取得部と、
各駅での第1スタンプの獲得情報の取得に応じて第1ポイントをユーザに付与する第1のポイント付与部と、
前記鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける沿線店舗での第2スタンプの獲得情報を取得する第2取得部と、
各沿線店舗での第2スタンプの獲得情報の取得に応じて第3ポイントを前記ユーザに付与する第2のポイント付与部と、
付与した前記第1ポイントと第3ポイントとを、前記ユーザが鉄道にて利用可能な電子マネーの第2ポイントに対応付けるポイント対応付部と、
各沿線店舗での第3ポイントの使用情報を取得する第3取得部と、
取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記第1スタンプの獲得経路、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成するレポート生成部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおける各駅での第1スタンプの獲得情報を取得し、
各駅での第1スタンプの獲得情報の取得に応じて第1ポイントをユーザに付与し、
前記鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける沿線店舗での第2スタンプの獲得情報を取得し、
各沿線店舗での第2スタンプの獲得情報の取得に応じて第3ポイントを前記ユーザに付与し、
付与した前記第1ポイントと第3ポイントとを、前記ユーザが鉄道にて利用可能な電子マネーの第2ポイントに対応付け、
各沿線店舗での第3ポイントの使用情報を取得し、
取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記第1スタンプの獲得経路、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリー運営を支援するための、情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定のテーマに従い、鉄道の駅、駅周辺の観光地及び沿線店舗などを巡回するスタンプラリーが広く開催されている。
【0003】
スタンプラリーは、スタンプを押印するためのスタンプ台を各地点に設置しなければならず、主催者に多大な負担を強いる。またスタンプラリーは、スタンプ用紙の紛失により特典への交換ができなくなるなどの娯楽性に欠ける。
【0004】
そこで、近年、スタンプを押印する代わりにQRコード(登録商標)などの識別子を参加者の情報端末装置に読み取らせるデジタルスタンプラリーを用いることにより、スタンプ台の設置負担の軽減、娯楽性を担保することが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6385611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、上記のスタンプラリーを十分に活用しているとは言いがたいという問題を有する。
【0007】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、スタンプラリーの利用を活性化させるための、情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係る情報処理方法は、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおける各駅での第1スタンプの獲得情報を取得し、各駅での第1スタンプの獲得情報の取得に応じて第1ポイントをユーザに付与し、前記鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける沿線店舗での第2スタンプの獲得情報を取得し、各沿線店舗での第2スタンプの獲得情報の取得に応じて第3ポイントを前記ユーザに付与し、付与した前記第1ポイントと第3ポイントとを、前記ユーザが鉄道にて利用可能な電子マネーの第2ポイントに対応付け、各沿線店舗での第3ポイントの使用情報を取得し、取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記第1スタンプの獲得経路、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
本発明の一形態においては、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおける各駅での第1スタンプの獲得情報を取得し、各駅での第1スタンプの獲得情報の取得に応じて第1ポイントをユーザに付与し、前記鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける沿線店舗での第2スタンプの獲得情報を取得し、各沿線店舗での第2スタンプの獲得情報の取得に応じて第3ポイントを前記ユーザに付与し、付与した前記第1ポイントと第3ポイントとを、前記ユーザが鉄道にて利用可能な電子マネーの第2ポイントに対応付け、各沿線店舗での第3ポイントの使用情報を取得し、取得した、前記第1スタンプの獲得情報、第2スタンプの獲得情報及び第3ポイントの使用情報に基づいて、前記第1スタンプの獲得経路、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴に関するレポートを生成する処理をコンピュータに実行させることにより、スタンプラリーの利用が活性化する。
【発明の効果】
【0010】
本発明にあっては、スタンプラリーの利用を活性化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】システム全体構成の一例を示す図である。
図2】情報端末装置の構成の一例を示す図である。
図3】支援装置の構成の一例を示す図である。
図4】第1スタンプ獲得履歴DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図5】第1ポイント管理DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図6】第2ポイント管理DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図7】第1スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図8】第1スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図9】情報端末装置が出力する第1表示画面の一例を示す模式図である。
図10】電子マネーDBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図11】実施の形態2におけるシステム全体構成の一例を示す図である。
図12】実施の形態2における支援装置の構成の一例を示す図である。
図13】沿線店舗情報DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図14】第2スタンプ獲得履歴DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図15】第1ポイント等管理DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図16】第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図17】第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図18】情報端末装置が出力する第2表示画面の一例を示す模式図である。
図19】実施の形態3における支援装置の構成の一例を示す図である。
図20】実施の形態3における沿線店舗情報DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図21】実施の形態3における第2スタンプ獲得履歴DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図22】第3ポイント管理DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図23】実施の形態3における第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図24】実施の形態3における第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。
図25】情報端末装置が出力する第3表示画面の一例を示す模式図である。
図26】ポイント変換処理を示すフローチャートである。
図27】情報端末装置が出力する第4表示画面の一例を示す模式図である。
図28】第1スタンプ獲得経路レポート作成処理の一例を示すフローチャートである。
図29】要求元装置が出力する第5表示画面の一例を示す模式図である。
図30】実施の形態6における第3ポイント管理DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図31】スタンプポイント得失履歴レポート作成処理の一例を示すフローチャートである。
図32】要求元装置が出力する第6表示画面の一例を示す模式図である。
図33】要求元装置が出力する第6表示画面の一例を示す模式図である。
図34】ユーザ属性DBのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図35】要求元装置が出力する第7表示画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1
以下、本実施の形態を図面を参照して詳述する。図1はシステム全体構成の一例を示す図である。図中において、1は支援装置であり、2は情報端末装置である。情報端末装置2は、インターネット又は公衆回線網などを含むネットワークNを介して支援装置1と接続可能である。
【0013】
情報端末装置2は、ユーザUにより携帯されている。ユーザUは、スタンプラリーに参加し、路線を走行する列車に乗り、駅R1、R2、R3、…(以下、駅R1…という)を回遊する。駅R1…は、スタンプラリーの回遊地点であり、例えばスタンプラリーを開催する鉄道会社の駅が該当する。
【0014】
情報端末装置2は、駅R1…に用意されている駅スタンプ(以下、第1スタンプという)に関する識別子(例えばQRコード)を読み取る。情報端末装置2は、QRコード、及びユーザIDを含む第1スタンプの獲得情報を支援装置1に送信する。ユーザIDは、ユーザUの操作に応じて情報端末装置2に記憶されている。
【0015】
支援装置1は、情報端末装置2から支援装置1に送信された第1スタンプの獲得情報を受信する。支援装置1は、例えばスタンプラリーの運営支援会社により管理されている。支援装置1は、第1スタンプの獲得情報の取得に応じて、基本の駅スタンプポイント(以下、基本第1ポイントという)をユーザUに付与する。
【0016】
支援装置1は、第1スタンプの獲得情報が、複数の駅での第1スタンプの獲得情報であり且つ所定の条件を満たしていると判定した場合、特別な駅スタンプポイント(以下、特別第1ポイントという)をユーザUに付与する。
【0017】
支援装置1は、ユーザUに基本第1ポイント及び特別第1ポイントを付与した場合、付与した基本第1ポイント及び特別第1ポイントを、ユーザUが利用可能な交通系電子マネーの残ポイント(以下、第2ポイントという)に対応付ける。支援装置1は、基本第1ポイント及び特別第1ポイントと第2ポイントとの対応付けに関する画面(以下、第1表示画面という)を情報端末装置2に送信する。
【0018】
情報端末装置2は、支援装置1から情報端末装置2に送信された第1表示画面を受信し、表示パネルに出力する。
【0019】
図2は情報端末装置2の構成の一例を示す図である。情報端末装置2は、例えばスマートフォン、ファブレット、タブレット及びスマートウォッチなどの可搬が容易なデバイスが該当する。
【0020】
情報端末装置2は、制御部21、主記憶部22、通信部23、操作部241、表示パネル242、マイクロフォン243、スピーカー244、補助記憶部25、撮像部26、非接触式読取部27、GPS受信部28、及び計時部29を備える。
【0021】
制御部21は、例えばCPU又はMPUにより構成され、補助記憶部25に記憶するアプリケーションプログラム251及び各種データに従い、所定の処理を実行する。主記憶部22は、制御部21が所定の処理を実行する際に生じるデータを一時記憶する。
【0022】
通信部23は、例えばWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、LTE、4G及び5Gなどの通信プロトコルを用いて他の装置と無線通信する。通信部23は、所定の情報を支援装置1との間で授受する。
【0023】
操作部241は、例えばタッチパネルにより構成され、ユーザUの操作を受け付ける。表示パネル242は、例えば液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイにより構成され、情報を出力する。
【0024】
マイクロフォン243は、ユーザUが発した音声情報を入力する。スピーカー244は、音声情報を出力する。
【0025】
補助記憶部25は、例えば磁気ディスクドライブ(以下、HDD)又はソリッドステートドライブ(以下、SSD)により構成され、スタンプラリー運営支援処理及びその他の処理を情報端末装置2に実行させるアプリケーションプログラム251、及び制御用アプリケーションプログラム(図示せず)を記憶する。
【0026】
アプリケーションプログラム251は、例えば可搬式記録媒体2511又は外部装置(図示せず)から読み出されて補助記憶部25に記憶される。
【0027】
撮像部26は、各駅に用意にされているQRコードからコードを読み取り、支援装置1に送信する。非接触式読取部27は、ICチッブ及びアンテナにより構成され、RFIDから交通系電子マネーに関するコード又はその他のコードを読み取り、支援装置1に送信する。
【0028】
GPS受信部28は、外部から測位情報を受信し、受信した測位情報に基づき情報端末装置2の位置情報を生成する。GPS受信部28は、生成した位置情報を表示パネル242に出力する。GPS受信部28は、生成した位置情報を支援装置1に送信する。
【0029】
計時部29は、スタンプを獲得した日時を計測し、計測した当該日時を支援装置1に送信する。
【0030】
情報端末装置2は、撮像部26がQRコードを通じて読み取る第1スタンプID及び獲得駅名と、ユーザIDと、計時部29が計測する日時とを第1スタンプの獲得情報として支援装置1に送信する。
【0031】
本実施の形態では、第1スタンプの獲得情報は、撮像部26がQRコードから読み取る第1スタンプ及び獲得駅名を含むようにした。しかしながら、第1スタンプの獲得情報は、これに限らず、例えば撮像部26が読み取る一次元コード、撮像部26が撮影する駅施設の写真、非接触式読取部27がRFIDを通じて読み取るコード、操作部241が受け付けるパスコード、又はGPS受信部28が受信する測位情報などのユーザUがスタンプラリーの回遊地点を来訪したことがわかる情報を含むようにしてもよい。
【0032】
図3は支援装置1の構成の一例を示す図である。支援装置1は、例えばパーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータが該当し、1台のパーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータに限らず、複数台のコンピュータからなるマルチコンピュータ又はソフトウェア上に仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0033】
支援装置1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、操作部14、表示パネル15、補助記憶部16及び計時部17を備える。
【0034】
制御部11は、補助記憶部16が記憶するコンピュータプログラム及び各種データに従い、所定の処理を実行する。主記憶部12は、制御部11が所定の処理を実行する際に生じるデータを一時記憶する。
【0035】
通信部13は、所定の通信部プロトコルを用いて、情報端末装置2及びその他の装置との間で第1スタンプの獲得情報及びその他の情報を授受する。
【0036】
操作部14は、例えば管理者用キーボード及びポインティングデバイスが該当し、管理者(図示せず)の操作を受け付ける。表示パネル15は、例えば管理者用ディスプレイが該当し、所定の情報を出力する。
【0037】
補助記憶部16は、例えばHDD又はSSDにより構成され、各種データベース(以下DB)、制御用コンピュータプログラム(図示せず)及びその他のコンピュータプログラム161を記憶する。
【0038】
コンピュータプログラム161は、例えばスタンプラリー運営支援処理を支援装置1に実行させるためのプログラムが該当し、例えば可搬式記録媒体1611や外部装置から読み出されて補助記憶部16に記憶される。
【0039】
各種DBは、例えば第1スタンプ獲得履歴DB162、第1ポイント管理DB163、第2ポイント管理DB164及び特別第1ポイント付与条件ファイル165が該当する。また補助記憶部16に記憶されているDBの他に、システムの外部にある電子マネーサーバ9により管理されている電子マネーDB901が該当する。
【0040】
各種DBは、複数のコラム(以下列という)及びレコードからなり、レコードは、複数のフィールドからなる。本実施の形態では、各種DBは、補助記憶部16に記憶されているが、これに限らず、補助記憶部16とは異なる別のサーバ(図示せず)に記憶されるようにしてもよい。
【0041】
図4は第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブルレイアウトの一例を示す図である。第1スタンプ獲得履歴DB162は、ユーザID列、第1スタンプID列、特別第1ポイント付与列、獲得駅名列及び獲得日時列を有する。
【0042】
ユーザID列は、第1スタンプを獲得したユーザUを識別するためのIDを格納する。ユーザUは、スタンプラリーの参加者であり、情報端末装置2のユーザである。
【0043】
第1スタンプID列は、各駅R1…に用意されている第1スタンプを識別するためのIDを格納する。第1スタンプIDは、第1スタンプの獲得情報から読み出されて第1スタンプID列に格納される。
【0044】
特別第1ポイント付与列は、特別第1ポイント付与条件の存否を格納する。特別第1ポイント付与条件の存否は、後述する特別第1ポイント付与条件ファイル165のテーブル内の条件を満たすか否かに応じた値が特別第1ポイント付与列に格納される。
【0045】
獲得駅名列は、第1スタンプを獲得した駅R1…の名称を格納する。駅R1…の名称は、例えば第1スタンプの獲得情報から読み出されて獲得駅名列に格納される。獲得日時列は、第1スタンプを獲得した日時を格納する。獲得日時は、計時部29により計測された日時が獲得日時列に格納される。
【0046】
図5は第1ポイント管理DB163のテーブルレイアウトの一例を示す図である。第1ポイント管理DB163は、ユーザID列、基本第1ポイント獲得合計列、特別第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列を有する。
【0047】
基本第1ポイント獲得合計列は、ユーザIDに対応付けて、基本第1ポイントの獲得合計を格納する。基本第1ポイント獲得合計は、第1スタンプの獲得情報を取得する都度加算されて格納され、例えば獲得情報を取得する都度10ポイントが加算される。
【0048】
特別第1ポイント獲得合計列は、ユーザIDに対応付けて、特別第1ポイントの獲得合計を格納する。特別第1ポイント獲得合計は、複数の駅での第1スタンプを獲得し、且つ所定の条件を満たす場合に付与されて格納される。
【0049】
第1ポイント獲得総合計列は、ユーザIDに対応付けて、基本第1ポイント獲得合計と特別第1ポイント獲得合計との総合計を格納する。第1ポイント獲得総合計は、基本第1ポイント獲得合計又は特別第1ポイント獲得合計の加減に応じて更新される。
【0050】
図6は第2ポイント管理DB164のテーブルレイアウトの一例を示す図である。第2ポイント管理DB164は、ユーザID列、電子マネーID列及び第2ポイント列を有する。
【0051】
電子マネーID列は、電子マネーIDを格納する。電子マネーIDは、第2ポイントの利用者を識別するためのIDであり、交通系電子マネーの利用者を識別するためのIDでもある。電子マネーIDは、ユーザUの操作に応じて、第2ポイント管理DB164の他に、電子マネーDB901に格納されており、当該DBを関連付ける関連キーとなる。
【0052】
第2ポイント列は、第2ポイントを格納する。第2ポイントは、電子マネーの残ポイントであり、例えば商品を購入する際の割引や特典との引換えに利用され、利用されたポイントに応じて減算される。
【0053】
第2ポイントは、支援装置1から送信された取得要求に応じて、電子マネーDB901から最新の第2ポイントが読み出され、第2ポイント列に格納される。
【0054】
特別第1ポイント付与条件ファイル165は、所定の特別第1ポイント付与条件を格納する。所定の特別第1ポイント付与条件は、例えばスタンプラリー目的地までの各駅に用意されている第1スタンプを2ヶ月以内にすべて獲得した場合に、第1ポイントを100ポイント加算する(以下、第1条件という)が該当する。
【0055】
所定の特別第1ポイント付与条件は、第1条件の他に、例えば1ヶ月以内に同一駅を再訪して第1スタンプ再獲得した場合に第1ポイントを50ポイント加算する(以下、第2条件という)という条件が設けられている。
【0056】
本実施の形態において、所定の特別第1ポイント付与条件は、第1条件及び第2条件が設けられるようにしたが、これに限るものでなく、全ての条件を満たす場合にのみ適用されるようにしてもよい。また上述するDBのテーブルレイアウトは、一例であり、これに限るものでない。
【0057】
図7及び図8は第1スタンプ獲得処理を示すフローチャートであり、左側に支援装置1の制御部11が実行する処理を示し、右側に情報端末装置2の制御部21が実行する処理を示す。第1スタンプ獲得処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つである。
【0058】
情報端末装置2は、各駅R1…での第1スタンプの獲得情報を送信し、支援装置1は、情報端末装置2から送信された第1スタンプの獲得情報の取得に応じて基本第1ポイント及び特別第1ポイントをユーザUに付与する。以下、当該処理について説明する。
【0059】
制御部21は、ユーザUの操作に応じて、駅R1…に用意されているQRコードを読み取る(ステップS11)。制御部21は、QRコード内の第1スタンプID、及びユーザIDを含む第1スタンプの獲得情報を支援装置1に送信する(ステップS12)。
【0060】
制御部11は、情報端末装置2から支援装置1に送信された第1スタンプの獲得情報を取得する(ステップS201)。第1スタンプの獲得情報を取得した後、制御部11は、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内の第1スタンプID列、特別第1スタンプポイント付与列、獲得駅名列及び獲得日時列をユーザIDに対応付けて追加する。
【0061】
制御部11は、処理を継続するか否かを判定する(ステップS202)。制御部11は、例えば第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内データに基づき、ユーザUがスタンプラリー目的地までの各駅に用意されている第1スタンプをすべて獲得したか否かに応じて、処理を継続するか否かを判定する。
【0062】
制御部11は、処理を継続しないと判定した場合(ステップS202:NO)、処理を継続しない旨を情報端末装置2に報知し、処理を終了する。
【0063】
制御部11は、処理を継続すると判定した場合(ステップS202:YES)、基本第1ポイントをユーザUに付与する(ステップS203)。基本第1ポイントを付与する際、制御部11は、第1ポイント管理DB163のテーブル内の基本第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列をユーザIDに対応付けて更新する。
【0064】
制御部11は、第1スタンプの獲得情報の取得が、複数の駅での第1スタンプの獲得情報の取得であり、且つ所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS204)。判定する際、制御部11は、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内のユーザUに対応する第1スタンプID数を計数し、計数したID数に応じて複数の駅での獲得情報の取得であるか否かを判定する。
【0065】
制御部11は、第1スタンプ獲得履歴DB162において、ユーザUに対応する獲得日時が、例えば1ヶ月以内に同一駅を再訪して第1スタンプ再獲得などの特別第1ポイント付与条件ファイル165内の条件を満たすか否かを判定する。
【0066】
制御部11は、上記の2要件を満たしていないと判定した場合(ステップS204:NO)、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内の特別第1ポイント付与条件列にNULL値を格納し、ステップS206に遷移する。
【0067】
制御部11は、上記の2要件を満たしていると判定した場合(ステップS204:YES)、特別第1ポイントをユーザUに付与する(ステップS205)。特別第1ポイントを付与する際、制御部11は、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内の特別第1ポイント付与条件列に上記の条件の値を格納する。また制御部11は、第1ポイント管理DB163のテーブル内の特別第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列をユーザIDに対応付けて更新し、ステップS206に遷移する。
【0068】
制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブルを参照してユーザIDに対応する電子マネーIDを抽出し、抽出した電子マネーIDに対応する最新の第2ポイントの送信要求を電子マネーサーバ9に送信する(ステップS206)。
【0069】
電子マネーサーバ9は、支援装置1から送信された第2ポイントの送信要求を受信し、電子マネーDB901のテーブル内から当該電子マネーIDに対応する最新の第2ポイントを支援装置1に送信する。
【0070】
制御部11は、電子マネーサーバ9から送信された最新の第2ポイントを取得する(ステップS207)。制御部11は、取得した最新の第2ポイントに基づき、第2ポイント管理DB164を更新する(ステップS208)。
【0071】
第2ポイント管理DB164を更新する際、制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内の第2ポイント列を、最新の第2ポイントに上書きする。
【0072】
制御部11は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、最新の第2ポイントとを表示する第1表示画面を生成し、情報端末装置2に送信する(ステップS209)。第1表示画面の詳細については後述する。
【0073】
制御部21は、支援装置1から送信された第1表示画面を受信し(ステップS13)、受信した第1表示画面を表示パネル242に出力する(ステップS14)。
【0074】
図9は情報端末装置2が出力する第1表示画面3の一例を示す模式図である。第1表示画面3は、ユーザID表示領域31、ポイント獲得履歴表示領域32及び獲得ポイント表示領域33により構成されている。
【0075】
制御部11は、第1スタンプ獲得履歴DB162から読み出したユーザIDと、第1ポイント管理DB163から読み出した基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、第2ポイント管理DB164から読み出した最新の第2ポイントとを対応付けて第1表示画面3を生成する。制御部11は、生成した第1表示画面3を情報端末装置2に送信する。
【0076】
ユーザID表示領域31は、第1スタンプを獲得したユーザのIDを表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第1表示画面3を受信して表示パネル242に出力する。
【0077】
ポイント獲得履歴表示領域32は、第1スタンプを獲得した日時及び第1スタンプを獲得した駅名を経時的に表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第1表示画面3を受信し、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する獲得日時及び獲得駅名を表示パネル242に出力する。
【0078】
獲得ポイント表示領域33は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、第1ポイント獲得総合計及び第2ポイントを表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第1表示画面3を受信し、第1ポイント管理DB163のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計を表示パネル242に出力する。
【0079】
図10は電子マネーDB901のテーブルレイアウトの一例を示す図である。電子マネーDB901は、システムの外部にある電子マネーサーバ9により管理されている。電子マネーDB901は、例えば電子マネーID列、電子マネー残高列及び第2ポイント列を有する。
【0080】
電子マネーID列は、電子マネーIDを格納する。電子マネーIDは、関連キーであり、電子マネーDB901と第2ポイント管理DB164とを関連付ける。電子マネー残高列は、交通系電子マネーの残高を格納する。電子マネーサーバ9は、例えば交通系電子マネーの運営会社が保有するサーバが該当する。
【0081】
ユーザUは、獲得した駅スタンプポイントを、自らが利用中の交通系電子マネーのポイントに対応付け、スタンプラリー特典を獲得する場合のみならず、交通系電子マネーのポイントを利用して商品を購入する場合や役務を享受する場合において幅広く利用する。本実施の形態において、獲得した駅スタンプポイントは、その利用価値が高まる。
【0082】
本実施の形態では、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーである一例を詳述したが、これに限るものでなく、例えばバス停留所、空港、道の駅及びその他の交通機関の施設を含めるようにしてもよい。
【0083】
実施の形態2
実施の形態1では、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーにおけるポイント付与の一例を詳述したが、これに限るものでなく、各駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおけるポイント付与を実行してもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付与して詳述する。
【0084】
図11は実施の形態2におけるシステム全体構成の一例を示す図である。図中において、B11乃至B13、B21及びB22、B31乃至B33は、鉄道の駅と関連付けられた複数の沿線店舗である。
【0085】
複数の沿線店舗B11乃至B13、B21及びB22、B31乃至B33(以下B11…という)は、第2スタンプラリーの回遊地点であり、例えばスタンプラリーを協賛する駅前の商店街、沿線上の商業店舗又は沿線上の娯楽施設が該当する。
【0086】
情報端末装置2は、複数の沿線店舗B11…に用意されている店舗スタンプ(以下、第2スタンプという)に関するQRコードを読み取る。情報端末装置2は、QRコード、及びユーザIDを含む第2スタンプの獲得情報を支援装置1に送信する。
【0087】
支援装置1は、第2スタンプの獲得情報を取得し、ポイントの有効性が地域限定されていない、一般の店舗スタンプポイント(以下、一般の第1ポイントという)をユーザUに付与する。
【0088】
支援装置1は、一般の第1ポイントを第1ポイント獲得総合計に加算する。店舗スタンプポイントは、上述する一般の第1ポイントの他に、ポイントの有効性が地域限定された店舗スタンプポイント(以下、第3ポイントという)が設けられている。第3ポイントについては後掲の実施の形態3において詳述する。
【0089】
加算後、支援装置1は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計を第2ポイントに対応付けた画面(以下、第2表示画面という)を情報端末装置2に送信する。
【0090】
情報端末装置2は、支援装置1から情報端末装置2に送信された第2表示画面を受信し、表示パネル242に出力する。なお支援装置1は、実施の形態1に係るスタンプラリー運営支援処理と並行する形で第2スタンプラリー運営支援処理を実行する。
【0091】
図12は実施の形態2における支援装置1の構成の一例を示す図である。支援装置1の補助記憶部16には、実施の形態1における支援装置1の補助記憶部16が備えるDBの他に、沿線店舗情報DB168、第2スタンプ獲得履歴DB166及び第1ポイント等管理DB167が追加されている。
【0092】
図13は沿線店舗情報DB168のテーブルレイアウトの一例を示す図である。沿線店舗情報DB168は、店舗ID列、店舗名列、関連元となる駅名列及び第2スタンプID列を有する。
【0093】
店舗ID列は、複数の沿線店舗B11…を識別するためのIDを格納する。店舗名列は、複数の沿線店舗B11…の名称を格納する。
【0094】
関連元となる駅名列は、複数の沿線店舗B11…の関連元となる駅名を格納する。関連付けは、例えば駅と沿線店舗との間の、住所、移動距離及び移動時間などに基づいて設定される。本実施の形態は、これに限らず、駅R1…の沿線に存在する全ての店舗を関連付けるものであってよい。
【0095】
第2スタンプID列は、複数の沿線店舗B11…に用意されている第2スタンプを識別するためのIDを格納する。
【0096】
図14は第2スタンプ獲得履歴DB166のテーブルレイアウトの一例を示す図である。第2スタンプ獲得履歴DB166は、ユーザID列、第2スタンプID列、関連元となる駅名列及び第2スタンプ獲得日時列を有する。
【0097】
ユーザID列は、第2スタンプを獲得したユーザUを識別するためのIDを格納する。ユーザUは、第2スタンプラリーの参加者であり、情報端末装置2のユーザである。ユーザIDは、第2スタンプの獲得情報から読み出されて格納される。
【0098】
第2スタンプID列は、複数の沿線店舗B11…に用意にされている第2スタンプを識別するためのIDを格納する。第2スタンプIDは、QRコードから読み出されて格納される。
【0099】
関連元となる駅名列は、沿線店舗情報DB168のテーブル内のうち、取得した第2スタンプの獲得情報が含む第2スタンプIDに対応する駅名が格納される。第2スタンプ獲得日時列は、第2スタンプを獲得した日時を格納する。獲得した日時は、例えば計時部29により計測された日時が格納される。
【0100】
図15は第1ポイント等管理DB167のテーブルレイアウトの一例を示す図である。第1ポイント等管理DB167は、ユーザID列、基本第1ポイント獲得合計列、特別第1ポイント獲得合計列、一般の第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列を有する。
【0101】
基本第1ポイント獲得合計列は、ユーザIDに対応付けて、基本第1ポイントの獲得合計を格納する。特別第1ポイント獲得合計列は、ユーザIDに対応付けて、特別第1ポイントの獲得合計を格納する。
【0102】
一般の第1ポイント獲得合計列は、一般の第1ポイントの獲得合計を格納する。一般の第1ポイント獲得合計は、例えば第2スタンプの獲得情報を取得する都度10ポイントが加算される。
【0103】
第1ポイント獲得総合計列は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計及び一般の第1ポイント獲得合計の加減に応じて更新される。なお上述するDBのテーブルレイアウトは、一例であり、これに限るものでない。
【0104】
図16及び図17は第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。第2スタンプ獲得処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つである。
【0105】
情報端末装置2は、複数の沿線店舗B11…での第2スタンプの獲得情報を支援装置1に送信する。支援装置1は、情報端末装置2から送信された第2スタンプの獲得情報の取得に応じて一般の第1ポイントをユーザUに付与する。支援装置1は、上述する実施の形態1における第1スタンプ獲得処理と並行する形で、以下の第2スタンプ獲得処理を実行する。
【0106】
制御部21は、複数の沿線店舗B11…に用意されているQRコードを読み取る(ステップS31)。制御部21は、QRコード内の第2スタンプID、及びユーザIDを含む第2スタンプの獲得情報を送信する(ステップS32)。
【0107】
制御部11は、情報端末装置2から支援装置1に送信された第2スタンプの獲得情報を取得する(ステップS401)。第2スタンプの獲得情報を取得した後、制御部11は、第2スタンプ獲得履歴DB166のテーブル内の第2スタンプID列、関連元となる駅名列及び第2スタンプ獲得日時列をユーザIDに対応付けて追加する。
【0108】
制御部11は、処理を継続するか否かを判定する(ステップS402)。制御部11は、例えば第2スタンプ獲得履歴DB166のテーブル内データに基づき、獲得日時が第2スタンプラリーの開催期間を経過するか否かに応じて、処理を継続するか否かを判定する。
【0109】
制御部11は、処理を継続しないと判定した場合(ステップS402:NO)、処理を継続しない旨を情報端末装置2に報知し、処理を終了する。
【0110】
制御部11は、処理を継続すると判定した場合(ステップS402:YES)、一般の第1ポイントをユーザUに付与する(ステップS403)。制御部11は、第1ポイント等管理DB167のテーブル内の一般の第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列をユーザIDに対応付けて更新する。
【0111】
制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内を参照してユーザIDに対応する電子マネーIDを抽出し、抽出した電子マネーIDに対応する最新の第2ポイントの送信要求を電子マネーサーバ9に送信する(ステップS404)。
【0112】
電子マネーサーバ9は、支援装置1から送信された第2ポイントの送信要求を受信し、電子マネーDB901のテーブル内から当該電子マネーIDに対応する第2ポイントを支援装置1に送信する。
【0113】
制御部11は、電子マネーサーバ9から送信された最新の第2ポイントを取得する(ステップS405)。制御部11は、取得した最新の第2ポイントに基づき、第2ポイント管理DB164を更新する(ステップS406)。第2ポイント管理DB164を更新する際、制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内の第2ポイント列を、最新の第2ポイントに上書きする。
【0114】
制御部11は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、最新の第2ポイントとを表示する第2表示画面を生成し、情報端末装置2に送信する(ステップS407)。第2表示画面の詳細については後述する。
【0115】
制御部21は、支援装置1から送信された第2表示画面を受信し(ステップS33)、受信した第2表示画面を表示パネル242に出力する(ステップS34)。
【0116】
図18は情報端末装置2が出力する第2表示画面4の一例を示す模式図である。第2表示画面4は、ユーザID表示領域41、ポイント獲得履歴表示領域42及び獲得ポイント表示領域43により構成されている。
【0117】
制御部11は、第2スタンプ獲得履歴DB166から読み出したユーザIDと、第1ポイント等管理DB167から読み出した一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、第2ポイント管理DB164から読み出した最新の第2ポイントとを対応付けた第2表示画面4を情報端末装置2に送信する。
【0118】
ユーザID表示領域41は、第2スタンプを獲得したユーザのIDを表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第2表示画面4を受信し、受信した第2表示画面4を表示パネル242に出力する。
【0119】
ポイント獲得履歴表示領域42は、第2スタンプを獲得した日時及び第2スタンプを獲得した店舗名などを経時的に表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第2表示画面4を受信し、第2スタンプ獲得履歴DB166のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する獲得日時を表示パネル242に出力する。
【0120】
制御部21は、支援装置1から送信された第2表示画面4を受信し、沿線店舗情報DB168のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する店舗名を表示パネル242に出力する。
【0121】
獲得ポイント表示領域43は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計、第1ポイント獲得総合計及び第2ポイントを表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第2表示画面4を受信し、第1ポイント等管理DB167のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計を表示パネル242に出力する。
【0122】
ユーザUは、獲得した駅スタンプポイント及び一般の店舗スタンプポイントを、自らが利用中の交通系電子マネーのポイントに対応付け、スタンプラリー特典を獲得する場合のみならず、交通系電子マネーのポイントを利用して商品を購入する場合や役務を享受する場合において幅広く利用する。本実施の形態において、獲得したスタンプポイントは、利用価値が高まる。
【0123】
本実施の形態では、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーの一例を詳述した。本実施の形態は、これに限るものでなく、例えばバス停留所、空港、道の駅及びその他の交通機関の施設を含めるようにしてもよい。
【0124】
実施の形態3
実施の形態2では、各駅と関連付けられた複数の沿線店舗を巡る第2スタンプラリーにおける第2ポイント付与について詳述したが、これに限るものでなく、第2ポイントの他に上述する第3ポイントを付与してもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付与して詳述する。
【0125】
図19は実施の形態3における支援装置1の構成の一例を示す図である。支援装置1の補助記憶部16には、実施の形態1の補助記憶部16が備えるDBの他に、沿線店舗情報DB1681、第2スタンプ獲得履歴DB1661及び第3ポイント管理DB169が追加されている。
【0126】
図20は実施の形態3における沿線店舗情報DB1681のテーブルレイアウトの一例を示す図であり、A乃至Dは同一の駅に関連する複数の沿線店舗B11…の群(以下、エリアという)毎に分類されたテーブルレイアウトの一例である。本実施の形態において、沿線店舗情報DB1681は、実施の形態2における沿線店舗情報DB168に、エリア毎の分類と、地域限定に関する情報とが追加されている。
【0127】
地域限定に関する情報は、第3ポイントの有効性をエリア内に限定するか否かについての情報であり、限定するか否かがエリア毎に設定されている。
【0128】
例えば図20において、B1エリア内の沿線店舗B11にて付与された第3ポイントは、当該沿線店舗B11の他に同一エリア内にある沿線店舗B12及びB13において使用することが可能である。
【0129】
これに対して、異なる別のエリア内にある沿線店舗B31などでは使用することができない。またB2エリア内では、有効性が地域限定されていないため、一般の第1ポイントが付与され、第3ポイントが付与されていない。
【0130】
図21は実施の形態3における第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブルレイアウトの一例を示す図であり、A乃至Dはエリア毎に分類されたテーブルレイアウトの一例である。実施の形態3において、第2スタンプ獲得履歴DB1661には、実施の形態2における第2スタンプ獲得履歴DB166に、エリア毎の分類と、地域限定に関する情報とが追加されている。
【0131】
図22は第3ポイント管理DB169のテーブルレイアウトの一例を示す図であり、A乃至Cはエリア毎に分類されたテーブルレイアウトの一例である。第3ポイント管理DB169は、エリア毎に分類され、ユーザID列及び第3ポイント獲得合計列を有する。
【0132】
第3ポイント獲得合計列は、各エリアにおいてユーザUが獲得した第3ポイントの合計を格納する。例えば図22では、B1エリアにおいて、各ユーザは1店舗を来訪しているので第3ポイントを10ポイント獲得している。
【0133】
またBnエリアにおいて、ユーザU002は2店舗を来訪しているので第3ポイントを20ポイント獲得している。更にまたB3エリアにおいて、ユーザU001及びU003は、第3ポイントを10ポイント獲得している。
【0134】
なお上述するDBのテーブルレイアウトは、一例であり、これに限るものでない。
【0135】
図23及び図24は実施の形態3における第2スタンプ獲得処理を示すフローチャートである。第2スタンプ獲得処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つである。
【0136】
情報端末装置2は、第2スタンプの獲得情報を送信する。支援装置1は、情報端末装置2から送信された第2スタンプの獲得情報の取得に応じて、一般の第1ポイントか又は第3ポイントかをユーザUに付与する。支援装置1は、上述する実施の形態における第1スタンプ獲得処理と並行する形で、以下の第2スタンプ獲得処理を実行する。
【0137】
制御部21は、複数の沿線店舗B11…に用意されているQRコードを読み取る(ステップS51)。制御部21は、QRコード内の第2スタンプID及び店舗名、並びにユーザIDを含む第2スタンプの獲得情報を支援装置1に送信する(ステップS52)
【0138】
制御部11は、情報端末装置2から支援装置1に送信された第2スタンプの獲得情報を取得する(ステップS601)。
【0139】
第2スタンプの獲得情報を取得した後、制御部11は、第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブル内において、エリア毎に分類し、第2スタンプID列、関連元となる駅名列及び第2スタンプ獲得日時列をユーザIDに対応付けて追加する。
【0140】
制御部11は、処理を継続するか否かを判定する(ステップS602)。制御部11は、例えば第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブル内データに基づき、獲得日時が第2スタンプラリーの開催期間を経過するか否かに応じて、処理を継続するか否かを判定する。制御部11は、処理を続行しないと判定した場合(ステップS602:NO)、処理を継続しない旨を情報端末装置2に報知し、処理を終了する。
【0141】
制御部11は、処理を継続すると判定した場合(ステップS602:YES)、付与すべきポイントの有効性が地域限定であるか否かを判定する(ステップS603)。制御部11は、沿線店舗情報DB1681のテーブル内の店舗IDが属するエリアが地域限定となっているか否かに応じて当該判定を行う。
【0142】
制御部11は、付与すべきポイントの有効性が地域限定でないと判定した場合(ステップS603:NO)、一般の第1ポイントをユーザUに付与する(ステップS604)。制御部11は、第1ポイント等管理DB167のテーブル内の、一般の第1ポイント獲得合計列及び第1ポイント獲得総合計列をユーザIDに対応付けて更新する。制御部11は、ステップS606に遷移する。
【0143】
制御部11は、付与するべきポイントの有効性が地域限定であると判定した場合(ステップS603:YES)、第3ポイントをユーザUに付与する(ステップS605)。制御部11は、第3ポイント管理DB169のテーブル内において、エリア毎に分類し、第3ポイント獲得合計列をユーザIDに対応付けて更新する。制御部11は、ステップS606に遷移する。
【0144】
制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内を参照してユーザIDに対応する電子マネーIDを抽出し、抽出した電子マネーIDに対応する最新の第2ポイントの送信要求を電子マネーサーバ9に送信する(ステップS606)。
【0145】
電子マネーサーバ9は、支援装置1から送信された第2ポイントの送信要求を受信し、電子マネーDB901のテーブル内から当該電子マネーIDに対応する第2ポイントを支援装置1に送信する。
【0146】
制御部11は、電子マネーサーバ9から送信された最新の第2ポイントを取得する(ステップS607)。制御部11は、取得した最新の第2ポイントに基づき、第2ポイント管理DB164を更新する(ステップS608)。第2ポイント管理DB164を更新する際、制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内の第2ポイント列を、最新の第2ポイントに上書きする。
【0147】
制御部11は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、各エリアの第3ポイント獲得合計と、最新の第2ポイントとを表示する第3表示画面を生成し、情報端末装置2に送信する(ステップS609)。第3表示画面の詳細については後述する。
【0148】
制御部21は、支援装置1から送信された第3表示画面を受信し(ステップS53)、受信した第3表示画面を表示パネル242に出力する(ステップS54)。
【0149】
図25は情報端末装置2が出力する第3表示画面5の一例を示す模式図である。第3表示画面5は、ユーザID表示領域51、ポイント獲得履歴表示領域52及び獲得ポイント表示領域53により構成されている。
【0150】
制御部11は、第2スタンプ獲得履歴DB1661から読み出したユーザIDと、第1ポイント等管理DB167から読み出した一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計と、第3ポイント管理DB169から読み出した各エリアの第3ポイント獲得合計と、第2ポイント管理DB164から読み出した最新の第2ポイントとを対応付けた第3表示画面5を情報端末装置2に送信する。
【0151】
ポイント獲得履歴表示領域52は、第2スタンプを獲得した日時及び第2スタンプを獲得した店舗名などを経時的に表示する。制御部21は、支援装置1から送信された第3表示画面5を受信し、受信した第3表示画面5を表示パネル242に出力する。
【0152】
獲得ポイント表示領域53は、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計、第1ポイント獲得総合計、各エリアについての第3ポイント獲得合計及び第2ポイントを表示する。
【0153】
制御部21は、支援装置1から送信された第3表示画面5を受信し、第1ポイント等管理DB167のテーブル内のうち、基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計を表示パネル242に出力する。
【0154】
制御部21は、第3ポイント管理DB169のテーブル内のうち、各エリアの第3ポイント獲得合計を表示パネル242に出力する。制御部21は、第2ポイント管理DB164のテーブル内のうち、最新の第2ポイントを表示パネル242に出力する。
【0155】
ユーザUは、獲得した駅スタンプポイント及び一般の店舗スタンプポイントを、自らが利用中の交通系電子マネーのポイントに対応付け、スタンプラリー特典を獲得する場合のみならず、電子マネーのポイントを利用して商品を購入する場合や役務を享受する場合において幅広く利用する。
【0156】
ユーザUは、有効性が地域限定された特別な店舗スタンプポイントを、地域限定のスタンプラリー特典を獲得する場合に利用する。本実施の形態において、獲得したスタンプポイントは、利用価値が高まる。
【0157】
本実施の形態では、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーの一例を詳述した。本実施の形態は、これに限るものでなく、例えばバス停留所、空港、道の駅及びその他の交通機関の施設を含めてもよい。
【0158】
実施の形態4
上述する実施の形態では、第1ポイントを第2ポイントに対応付ける一例を詳述したが、これに限るものでなく、第1ポイントを第2ポイントに変換するようにしてもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付して詳述する。
【0159】
図26はポイント変換処理を示すフローチャートである。本実施の形態において、ポイント変換処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つであり、ポイント変換要求は、第1ポイント獲得総合計から第2ポイントへの変換要求をいう。
【0160】
制御部21は、ユーザIDを含むポイント変換要求を支援装置1に送信する(ステップS71)。
【0161】
制御部11は、ユーザIDを含むポイント変換要求を情報端末装置2から受信し(ステップS801)、第2ポイント管理DB164のテーブル内データを参照し、当該ユーザIDに対応する電子マネーIDを読み出す(ステップS802)。
【0162】
制御部11は、第1ポイント等管理DB167のテーブル内の第1ポイント獲得総合計を第2ポイントに変換する(ステップS803)。
【0163】
制御部11は、電子マネーIDに対応する第2ポイントに、上述するポイント変換分を加算する要求を電子マネーサーバ9に送信する(ステップS804)。支援装置1から送信された要求に応じて、電子マネーサーバ9は、電子マネーDB901のテーブル内の第2ポイントにポイント変換分を加算する。
【0164】
制御部11は、加算後の第2ポイントを電子マネーサーバ9から取得し(ステップS805)、加算後の第2ポイントに基づき、第2ポイント管理DB164を更新する(ステップS806)。
【0165】
第2ポイント管理DB164を更新する際、制御部11は、第2ポイント管理DB164のテーブル内の第2ポイント列にポイント変換分を加算し、第1ポイント等管理DB167のテーブル内の基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計からポイント変換分を減算する。
【0166】
制御部11は、ポイント変換前後の、第1ポイント獲得総合計及び第2ポイントを表示する表示画面(以下、第4表示画面という)を生成して情報端末装置2に送信する(ステップS807)。第4表示画面の詳細については後述する。
【0167】
制御部21は、支援装置1から送信された第4表示画面を受信し(ステップS72)、表示パネル242に出力する(ステップS73)。
【0168】
本実施の形態では、全ての第1ポイントを第2ポイントに変換する一例を詳述したが、これに限るものでなく、一部の第1ポイントを第2ポイントに変換するようにしてもよい。
【0169】
本実施の形態では、等価の変換比率に基づき第1ポイントを第2ポイントに変換する一例を詳述したが、これに限るものでなく、任意の変換比率に基づき変換するようにしてもよい。また、第3ポイント獲得合計を第2ポイントに変換するようにしてもよい。
【0170】
図27は情報端末装置2が出力する第4表示画面6の一例を示す模式図である。第4表示画面6は、ユーザID表示領域61、変換前の獲得ポイント表示領域62及び変換後の獲得ポイント表示領域63により構成されている。
【0171】
制御部11は、第2ポイント管理DB164から読み出した加算後の第2ポイントと、第1ポイント等管理DB167から読み出した減算後の第1ポイント獲得総合計とを表示する第4表示画面6を生成し、情報端末装置2に送信する。
【0172】
変換前の獲得ポイント表示領域62は、変換処理前の基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイントの獲得合計、第1ポイント獲得総合計及び第2ポイントを表示する。
【0173】
制御部21は、第4表示画面6を支援装置1から受信し、変換処理前の、第1ポイント等管理DB167のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する基本第1ポイント獲得合計、特別第1ポイント獲得合計、一般の第1ポイント獲得合計及び第1ポイント獲得総合計を表示パネル242に出力し、第2ポイント管理DB164のテーブル内のうち、ユーザIDに対応する最新の第2ポイントを表示パネル242に出力する。
【0174】
変換後の獲得ポイント表示領域63は、変換処理後の第1ポイント獲得総合計及び変換後の第2ポイントを表示する。制御部21は、第4表示画面6を支援装置1から受信し、変換処理後の、第1ポイント等管理DB167のテーブル内のうち、第1ポイント獲得総合計を表示パネル242に出力し、第2ポイント管理DB164のテーブル内のうち、最新の第2ポイントを表示パネル242に出力する。
【0175】
ユーザUは、獲得した駅スタンプポイント及び一般の店舗スタンプポイントが、近く失効する場合、これらを、自らが利用中の交通系電子マネーのポイントに変換しておく。ユーザUは、後日、交通系電子マネーを利用して商品を購入する場合や役務を享受する場合において利用する。ユーザUは、獲得したスタンプポイントを電子マネーのポイントとして無駄なく利用することが可能となる。
【0176】
本実施の形態では、鉄道の各駅を巡るスタンプラリーの一例を詳述したが、これに限るものでなく、例えばバス停留所、空港、道の駅及びその他の交通機関の施設を含めるようにしてもよい。
【0177】
実施の形態5
上述する実施の形態に加え、支援装置1は、第1スタンプの獲得経路についてのレポート作成処理を実行してもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付して詳述する。
【0178】
図28は第1スタンプ獲得経路レポート作成処理の一例を示すフローチャートである。第1スタンプ獲得経路レポート作成処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つである。
【0179】
要求元装置(図示せず)は、情報端末装置2の他に、例えばスタンプラリーを開催する鉄道会社が保有する装置が該当する。要求元装置は、要求元の操作に応じて、第1スタンプ獲得経路レポートの作成要求を送信する(ステップS91)。
【0180】
制御部11は、要求元装置から送信された作成要求を受信し(ステップS1001)、獲得日時に基づき、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内データを並び替える(ステップS1002)。
【0181】
制御部11は、並替後のテーブル内データに基づき、第1スタンプ獲得経路に関するレポートを作成する(ステップS1003)。制御部11は、第1スタンプ獲得経路レポートを表示する第5表示画面を生成し、要求元装置に送信する(ステップS1004)。第5表示画面の詳細については後述する。
【0182】
要求元装置は、支援装置1から送信された第5表示画面を支援装置1から受信し(ステップS92)、受信した第5表示画面を出力する(ステップS93)。
【0183】
図29は要求元装置が出力する第5表示画面7の一例を示す模式図である。第5表示画面7は、第1スタンプ獲得数表示領域71及び第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域72により構成されている。
【0184】
制御部11は、並替後の第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内の第1スタンプIDの数を計数し、計数した値を獲得駅毎に分類して表示する第1スタンプ獲得数表示領域71を生成する。
【0185】
制御部11は、並替後の第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内データをユーザ毎に分類し、各ユーザがスタンプを獲得した駅を経時的に並べた獲得経路を生成する。制御部11は、生成した獲得経路のうち、最も多いパターンを1位、次に多いパターンを2位…というように順位付けて表示し、順位付けたパターン数を表示する第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域72を生成する。制御部11は、生成した第5表示画面7を要求元装置に送信する。
【0186】
第1スタンプ獲得数表示領域71は、各駅の第1スタンプ獲得数をアイコン、棒グラフ及び数字にて可視化して表示する。要求元装置は、支援装置1から送信された第5表示画面7を受信し、第1スタンプID数を駅毎に対応付けて表示する。
【0187】
第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域72は、第1スタンプ獲得経路のパターンのうち、最も多いパターンを1位、次に多いパターンを2位…というように表示する。要求元装置は、支援装置1から送信された第5表示画面7を受信し、受信した第5表示画面7を表示する。
【0188】
要求元は、次回開催するスタンプラリーの娯楽性を向上させるための資料を取得することができる。
【0189】
実施の形態6
上述する実施の形態5に加え、第1スタンプの獲得経路の他に、第2スタンプの獲得経路及び第3ポイントの使用履歴を含む、レポート作成処理を実行するようにしてもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付して詳述する。
【0190】
図30は実施の形態6における第3ポイント管理DB1691のテーブルレイアウトの一例を示す図であり、A乃至Cはエリア毎に分類されたテーブルレイアウトの一例である。第3ポイント管理DB1691には、上述する実施の形態における第3ポイント管理DB169に使用第3ポイント列が追加されている。
【0191】
使用第3ポイント列は、第3ポイント獲得合計のうち、使用された第3ポイントをユーザIDに対応付けて格納する。例えば図30Aでは、B1エリアにおいて、ユーザU001が第3ポイントを10ポイント使用した結果、第3ポイント獲得合計が0ポイントとなる。これに対して他のユーザは、第3ポイントを使用していない(NULL)ので、第3ポイント獲得合計が10ポイントのままである。
【0192】
また図30Cでは、B3エリアにおいて、ユーザ003が第3ポイントを10ポイント使用した結果、第3ポイント獲得合計が0ポイントとなる。これに対して、ユーザ001は、第3ポイントを使用していない(NULL)ので、第3ポイント獲得合計が10ポイントのままである。
【0193】
図31はスタンプポイント得失履歴レポート作成処理の一例を示すフローチャートである。スタンプポイント得失履歴レポート作成処理は、スタンプラリー運営支援処理の一つである。
【0194】
要求元装置は、要求元の操作に応じて、スタンプポイント得失履歴レポートの作成要求を送信する(ステップS1101)。
【0195】
制御部11は、要求元装置から送信された作成要求を受信し(ステップS1201)、第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内データ及び第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブル内データを、獲得日時に基づいて並び替える(ステップS1202)。
【0196】
制御部11は、第3ポイント管理DB1691のテーブル内の使用第3ポイント合計を計数する(ステップS1203)。制御部11は、ステップS1202において並び替えをしたテーブル内データ、及びステップS1203において計数した値に基づき、スタンプポイント得失履歴に関するレポートを作成する(ステップS1204)。
【0197】
制御部11は、スタンプポイント得失履歴に関するレポートを表示する表示画面(以下、第6表示画面という)を生成し、要求元装置に送信する(ステップS1205)。第6表示画面の詳細については後述する。
【0198】
要求元装置は、支援装置1から送信された第6表示画面を受信し(ステップS1102)、受信した第6表示画面を出力する(ステップS1103)。
【0199】
図32及び図33は要求元装置が出力する第6表示画面8の一例を示す模式図である。第6表示画面8は、第1及び第2スタンプ獲得数表示領域81、第3ポイント使用数表示領域82、第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域83及び第2スタンプ獲得経路ベスト表示領域84により構成されている。
【0200】
制御部11は、並替後の第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内の第1スタンプIDの数を計数し、計数した値を、獲得した駅毎に分類して表示する第1及び第2スタンプ獲得数表示領域81を生成する。
【0201】
制御部11は、並替後の第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブル内の第2スタンプIDの数を計数し、計数した値を、獲得した沿線店舗が属するエリア毎に分類して表示する第1及び第2スタンプ獲得数表示領域81を生成する。
【0202】
制御部11は、第3ポイント管理DB1691のテーブル内の使用第3ポイント数を計数し、計数した値を、獲得した沿線店舗が属するエリア毎に分類して表示する第3ポイント使用数表示領域82を生成する。
【0203】
制御部11は、並替後の第1スタンプ獲得履歴DB162のテーブル内データをユーザ毎に分類し、各ユーザがスタンプを獲得した駅を経時的に並べた獲得経路を生成する。制御部11は、生成した獲得経路のうち、最も多いパターンを1位、次に多いパターンを2位…というように順位付けて表示し、順位付けたパターン数を表示する第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域83を生成する。
【0204】
制御部11は、並替後の第2スタンプ獲得履歴DB1661のテーブル内データを、ユーザ毎に分類し、各ユーザが獲得した沿線店舗が属するエリアを経時的に並べた獲得経路を生成する。制御部11は、生成した獲得経路のうち、最も多いパターンを1位、次に多いパターンを2位…というように順位付けて表示し、順位付けた獲得経路のパターン数を表示する第2スタンプ獲得経路ベスト表示領域84を生成する。
【0205】
制御部11は、第1及び第2スタンプ獲得数表示領域81と、第3ポイント使用数表示領域82と、第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域83と、第2スタンプ獲得経路ベスト表示領域84とを表示する第6表示画面8を生成し、要求元装置に送信する。
【0206】
第1及び第2スタンプ獲得数表示領域81は、第1スタンプ獲得数及び第2スタンプ獲得数をアイコン、棒グラフ及び数字にて可視化して表示する。要求元装置は、第6表示画面8を支援装置1から受信し、受信した第6表示画面8を出力する。
【0207】
第3ポイント使用数表示領域82は、第3ポイント使用数をアイコン、棒グラフ及び数字にて可視化して表示する。要求元装置は、第6表示画面8を支援装置1から受信し、受信した第6表示画面8を出力する。
【0208】
第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域83は、実施の形態5における説明と同様である。第2スタンプ獲得経路ベスト表示領域84は、第2スタンプ獲得経路のパターンのうち、最も多いパターンを1位、次に多いパターンを2位…というように表示する。要求元装置は、第6表示画面8を受信し、受信した第6表示画面8を出力する。
【0209】
要求元は、次回開催するスタンプラリーの娯楽性を向上させる資料を取得することができる。
【0210】
実施の形態7
上述する実施の形態では、第1スタンプの獲得経路についてのレポート作成処理を行う一例を説明したが、これに限るものでなく、ユーザUの属性に応じたレポート作成処理を実行するようにしてもよい。以下、同一箇所の説明を省略し、異なる箇所に新たな符号を付して詳述する。
【0211】
図34はユーザ属性DB902のテーブルレイアウトの一例を示す図である。ユーザ属性DB902は、ユーザID列、氏名列、性別列、年齢列、最寄駅列、職業列及び趣味列を有する。ユーザ属性DB902は、図示していないが支援装置1に格納されてもよいし、電子マネーサーバ9に格納されたユーザ属性DB902が適宜支援装置1に読み込まれてもよい。
【0212】
ユーザID列、氏名列、性別列、年齢列、最寄駅列、職業列及び趣味列は、それぞれ、ユーザUの、識別ID、氏名、性別、年齢、最寄駅、職業及び趣味を格納する。
【0213】
図35は要求元装置が出力する第7表示画面701の一例を示す模式図である。第7表示画面701は、実施の形態5における第5表示画面7を、ユーザ属性DB902のテーブル内に格納された所定の属性に応じて分類して表示する。
【0214】
例えば第7表示画面701は、20代男性、30代男性及び40代男性…と分類され、各年齢に応じた情報を表示する。本実施の形態では、第5表示画面7をユーザ属性に応じて分類する一例を詳述したが、これに限るものでなく、例えば第6表示画面8をユーザ属性に応じて分類する一例及びその他の一例であってもよい。
【0215】
上述する実施の形態では、支援処理1がスタンプラリー運営支援処理を実行する一例を詳述したが、これに限るものでなく、支援装置1が備える機能を電子マネーサーバ9に組み込んでもよい。
【0216】
上述する実施の形態では、情報端末装置2にて実行されるプログラムが交通系電子マネーアプリケーションのプログラムと別である一例を説明したが、これに限るものでなく、上述するプログラムを電子マネーアプリケーションのプログラムに組み込んでもよい。
【0217】
また上述する実施の形態では、鉄道において利用可能な電子マネーを利用する一例を説明したが、これに限るものでなく、例えば楽天(登録商標)、Edy(登録商標)、nanaco(登録商標)、WAON(登録商標)、QUICPay(登録商標)、iD(登録商標)などの鉄道以外において利用可能な電子マネーを利用するものであってもよい。
【0218】
また上述する実施の形態では、鉄道会社が開催するスタンプラリーを一例として説明したが、これに限るものでなく、鉄道会社以外の組織が開催するスタンプラリーであってもよい。
【0219】
各実施の形態において記載した技術的特徴(構成要件)は、互いに組み合わせが可能であり、組み合わせた場合には新たな技術的特徴を形成する。今回開示した実施の形態は、全てが例示であって制限的なものではない。
【0220】
本発明の範囲は、上述した意味でなく特許請求の範囲により示すものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内における全ての変更を含むことを意図する。
【符号の説明】
【0221】
1 支援装置
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 操作部
15 表示パネル
16 補助記憶部
161 コンピュータプログラム
162 第1スタンプ獲得履歴DB
163 第1ポイント管理DB
164 第2ポイント管理DB
165 特別第1ポイント付与条件ファイル
166 第2スタンプ獲得履歴DB
1661 第2スタンプ獲得履歴DB
167 第1ポイント等管理DB
168 沿線店舗情報DB
1681 沿線店舗情報DB
169 第3ポイント管理DB
1691 第3ポイント管理DB
17 計時部
2 情報端末装置
21 制御部
22 主記憶部
23 通信部
241 操作部
242 表示パネル
243 マイクロフォン
244 スピーカー
25 補助記憶部
251 アプリケーションプログラム
2511 可搬式記録媒体
26 撮像部
27 非接触式読取部
28 GPS受信部
29 計時部
3 第1表示画面
31 ユーザID表示領域
32 ポイント獲得履歴表示領域
33 獲得ポイント表示領域
4 第2表示画面
41 ユーザID表示領域
42 ポイント獲得履歴表示領域
43 獲得ポイント表示領域
5 第3表示画面
51 ユーザID表示領域
52 ポイント獲得履歴表示領域
53 獲得ポイント表示領域
6 第4表示画面
61 ユーザID表示領域
62 変換前の獲得ポイント表示領域
63 変換後の獲得ポイント表示領域
7 第5表示画面
71 第1スタンプ獲得数表示領域
72 第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域
701 第7表示画面
7011 第1スタンプ獲得数表示領域
7012 第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域
8 第6表示画面
81 第1及び第2スタンプ獲得数表示領域
82 第3ポイント使用数表示領域
83 第1スタンプ獲得経路ベスト表示領域
84 第2スタンプ獲得経路ベスト表示領域
9 電子マネーサーバ
901 電子マネーDB
902 ユーザ属性DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35