(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-01
(45)【発行日】2023-02-09
(54)【発明の名称】地面の穴あけ機
(51)【国際特許分類】
E21B 7/00 20060101AFI20230202BHJP
【FI】
E21B7/00 Z
(21)【出願番号】P 2022164433
(22)【出願日】2022-10-13
【審査請求日】2022-10-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715008687
【氏名又は名称】廣田 祐次
(72)【発明者】
【氏名】廣田 祐次
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】特開昭51-028302(JP,A)
【文献】特開2009-162019(JP,A)
【文献】特開昭52-066801(JP,A)
【文献】特開昭54-010759(JP,A)
【文献】特開昭54-134001(JP,A)
【文献】特開平01-111988(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動ドリルで地中に穴を掘りながら、水をポンプとホースとで供給し、前記穴掘りで出てきた土砂を水で攪拌し、泥にしたうえで、別のポンプとホースとで泥を吸い上げる 地面の穴あけ機であって、該電動ドリルが地下にどんどん堀進むと、該ホースや該電動ドリル用の電源ケーブルの長さや強度が足りなくなるので、強度を補うためのワイヤーを設定し、該ワイヤー、2本の該ホース、該電源ケーブルの4本で構成された、
両端部にチャック部を有する複数の中継ユニットをつないでいき、地下深くに該電動ドリルが届くようにする、地面の穴あけ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリルで地面に穴を掘り、掘り出した土砂に水を加え、水で土砂を攪拌し、土砂を泥としてポンプで吸い上げる地面の穴あけ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
地面に穴を掘る場合、大中小型のパワーショベル等を使うのが一般的であるが、大規模な工事となりコストがかかる上に、深く掘ることが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地面への70m以上の深さの穴をあけるのに、スペースをとらずに比較的簡単な装置で、騒音を最小にして、短時間で可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
モーターで回す電動ドリルで地中に穴を掘りながら、水をポンプとホースとで供給し、前記穴掘りで出てきた土砂を水で攪拌し、泥にしたうえで、別のポンプとホースとで泥を吸い上げる工法を提案する。
ドリルが地下にどんどん堀進むと、ホースやモーター用の電源ケーブルの長さや強度が足りなくなるので、強度を補うためのワイヤーを設定し、該ワイヤー、二本のホース、電源ケーブル4本で構成された、ワンタッチで装着できる「ワンタッチ中継ユニット」をつないでいき、地下深くに該電動ドリルが届くようにする。
【発明の効果】
【0006】
杭を打ち込むような騒音の発生がなく、狭いエリアでも、地中への穴けが可能で、低コスト短時間であけることができるので、杭うち前の下穴の用途として、井戸や温泉堀等の用途で、各種建設現場で多用されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
モーターで回すドリルで地中に穴を掘りながら、水をポンプとホースとで供給し、前記穴掘りで出てきた土砂を水で攪拌し、泥にしたうえで、別のポンプとホースとで泥を吸い上げる工法を提案する。
ドリルが地下にどんどん堀進むと、ホースやモーター用の電源ケーブルの長さや強度が足りなくなるので、強度を補うためのワイヤーを設定し、該ワイヤー、二本のホース、電源ケーブル4本で構成された、ワンタッチで装着できる「ワンタッチ中継ユニット」をつないでいき、地下深くに該電動ドリルが届くようにする。
【0009】
図1において、モーターで回すドリルで地中に穴を掘りながら、水をポンプとホースとで供給し、前記穴掘りで出てきた土砂を水で攪拌し、泥にしたうえで、別のポンプとホースとで泥を吸い上げる工法にて、ドリルが地下にどんどん堀進むと、ホースやモーター用の電源ケーブルの長さや強度が足りなくなるので、強度を補うためのワイヤーを設定し、該ワイヤー、二本のホース、電源ケーブル4本で構成された、ワンタッチで装着できる「ワンタッチ中継ユニット」(=OCと呼称する)をつないでいき、距離を延ばす。
図2において、該ドリルが少しずつ穴の深くに進むので、それに合わせ、モーターはゆっくりとワイヤーの巻き戻しを行う。
OCが少しずつ左側にシフトし、 OCの左側のチャック部がロック部にかかると、ドリルを停止し、穴掘りを一旦停止し、作業員がチャックを外してから、すなわちOCを外し、ワイヤーを巻き取る。(赤の一点鎖線の位置まで巻き取る)
次のOCを装着し、両端のチャックを絞める。該ロック部でロックを解除し、該ドリルを再稼働させて、穴掘りを再開する。また、該ロック部のロックをONすることで OCの右側の該チャック部が該ロック部にかかると、該ドリルを停止する。
(引き上げプロセス)
赤の一点鎖線の位置まで、該ワイヤーをモーターで巻き上げ、該ロック部でロックを行ったら、すこし巻き戻し、OCの両端のチャックを外し、そしてOCそのものを外し、その後該モーターを巻き戻し、青の一点鎖線の位置まで移動させ、次のOCユニットのチャッキングを行う。該ロック部のロックを解除し、再度該ワイヤーを該モーターが巻き上げる。
図3にて、本発明により、地面に穴をあけて、深層地下水脈まで到達し、飲料水用の塩ビチューブと生活排水用の塩ビチューブとを通した、応用事例を示す。
【産業上の利用可能性】
【0010】
杭を打ち込むような騒音の発生がなく、狭いエリアでも、地中への深い穴けが可能で、短時間であけることができるので、杭うち前の下穴の用途として、井戸や温泉堀等の用途で、各種建設現場で多用さると考えられる。
【要約】
【課題】
地面に穴を掘る場合、大中小型のパワーショベル等を使うのが一般的であるが、大規模な工事となりコストがかかる上に、地下深く掘ることが難しい。
【解決手段】
モーターで回す電動ドリルで地中に穴を掘りながら、水をポンプとホースとで供給し、前記穴掘りで出てきた土砂を水で攪拌し、泥にしたうえで、別のポンプとホースとで泥を吸い上げる工法を提案する。
ドリルが地下にどんどん堀進むと、ホースやモーター用の電源ケーブルの長さや強度が足りなくなるので、強度を補うためのワイヤーを設定し、該ワイヤー、二本のホース、電源ケーブル4本で構成された、ワンタッチで装着できる「ワンタッチ中継ユニット」をつないでいき、地下深くに該電動ドリルが届くようにする。
【選択図】
図1