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特許7220284チャンネル切替データを用いた視聴率算出装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-01
(45)【発行日】2023-02-09
(54)【発明の名称】チャンネル切替データを用いた視聴率算出装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 17/00 20060101AFI20230202BHJP
   H04N 21/239 20110101ALI20230202BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20230202BHJP
【FI】
H04N17/00 M
H04N21/239
H04N21/24
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021519140
(86)(22)【出願日】2019-07-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 KR2019009216
(87)【国際公開番号】W WO2020075959
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-04-07
(31)【優先権主張番号】10-2018-0120958
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521115834
【氏名又は名称】ザップル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンス
(72)【発明者】
【氏名】ク,ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン,ジョンキュ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジェウォン
【審査官】秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-192390(JP,A)
【文献】特開2017-92664(JP,A)
【文献】特開2008-271294(JP,A)
【文献】特開2015-2425(JP,A)
【文献】国際公開第2018/088213(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 17/00
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各世帯に設けられたセットトップボックスとネットワークを介して接続されたサーバによって視聴率を算出する視聴率算出装置であって、
前記セットトップボックスからチャンネル切替データを受信する受信部;
前記チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成し、生成されたセットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成する視聴履歴データ加工部;及び
一世帯に複数台のセットトップボックスが帰属した場合に、1台のセットトップボックスとして計算し、全セットトップボックスの台数を確定した後、前記チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、特定時間帯の視聴率を計算する視聴率計算部;
を含み、
前記計算した特定時間帯の視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率とを比較する視聴率比較部をさらに含むチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項2】
前記チャンネル切替データは、セットトップボックスID、切替前のチャンネル(開始チャンネル)、切替後のチャンネル(到着チャンネル)、切替開始時刻、切替完了時刻、及びセットトップボックスIPアドレスを含むことを特徴とする請求項1に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項3】
前記セットトップボックス別視聴履歴データは、チャンネル別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項4】
前記チャンネル別視聴履歴データは、セットトップボックス別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項5】
前記視聴率計算部は、視聴率を計算する特定時間帯に、一世帯に帰属した複数台のセットトップボックスが視聴中である場合、一つのセットトップボックスとして計算することを特徴とする請求項1に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項6】
前記視聴率比較部は、前記計算した特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率と間に閾値以上の差があれば、その差が日付ベースのイベントに起因したものであるかを判断して、日付ベースのイベントに起因したものでなければ視聴率補正要請信号を生成することを特徴とする請求項に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項7】
前記視聴率計算部は、前記特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから第1視聴率を計算し、第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから第2視聴率を計算し、
前記視聴率比較部は、前記第1視聴率と第2視聴率とを比較することを特徴とする請求項に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項8】
前記視聴率比較部は、前記第1視聴率と第2視聴率と間に閾値以上の差が発生した場合、視聴率補正要請信号を生成することを特徴とする請求項に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項9】
前記視聴率補正要請信号は、閾値以上の差が発生した時間区間のチャンネル切替データの再伝送を要請するための信号であることを特徴とする請求項に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出装置。
【請求項10】
各世帯に設けられたセットトップボックスとネットワークを介して接続されたサーバの視聴率算出方法であって、
前記セットトップボックスからチャンネル切替データを受信するステップ;
前記チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成するステップ;
前記セットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成するステップ;
一世帯に複数台のセットトップボックスが帰属したと判断された場合、一つのセットトップボックスとして計算し、全セットトップボックスの台数を確定するステップ
前記チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、特定チャンネルの視聴率を計算するステップ;及び
前記計算した特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率とを比較するステップ;
を含むチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項11】
前記チャンネル切替データは、セットトップボックスID、切替前のチャンネル(開始チャンネル)、切替後のチャンネル(到着チャンネル)、切替開始時刻、切替完了時刻、及びセットトップボックスIPアドレスを含むことを特徴とする請求項10に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項12】
前記セットトップボックス別視聴履歴データは、チャンネル別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されていることを特徴とする請求項10に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項13】
前記チャンネル別視聴履歴データは、セットトップボックス別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されていることを特徴とする請求項10に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項14】
記計算した特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率と間に閾値以上の差が発生した場合、日付ベースのイベントが存在するかを確認するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項15】
前記日付ベースの特定イベントが存在しない場合、前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項16】
前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正するステップは、閾値以上の差が発生した時間区間のチャンネル切替データを再要請することを特徴とする請求項15に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【請求項17】
前記セットトップボックスが、それぞれ複数のプラットフォーム事業者に加入している場合、前記特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第1視聴率と第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第2視聴率とを比較するステップと、前記第1視聴率と第2視聴率と間に閾値以上の差がある場合、前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の視聴率算出方法。
【請求項18】
前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正するステップは、閾値以上の差が発生した時間区間のチャンネル切替データを再要請することを特徴とする請求項17に記載のチャンネル切替データを用いた視聴率算出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴率算出装置及び方法に関し、詳しくは、セットトップボックスのチャンネル切替データを加工し、リアルタイムで世帯当り視聴率を調査することができる視聴率算出装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の一般テレビ放送の視聴率調査方法としては、日記式調査、インタビュー調査及びメーターを用いた調査方法などがある。日記式調査は、印刷された小さなパンフレットを視聴者に配布し、それらのメディア露出記録を作成するもので、他の調査方法に比べて最も安いという長所はあるが、記憶力に依存するという点で限界を有している。例えば、チャンネルを間違って記憶したり、番組とチャンネルを勘違いしたりした場合、視聴率調査の信頼性を損ねてしまう。また、データの収集及び処理に相対的に多くの時間が必要とされる短所もある。
【0003】
インタビュー調査は、訪問又は電話面接を介して、視聴率を調査することである。視聴記録を自己作成(self-reported)する日記式調査と比較して、若干信頼できるデータ収集が可能である長所を有している。しかし、インタビュー調査方法もヒトの記憶からくる限界、面接者の非協力、より多くの調査費用の限界がある。
【0004】
これに対し、メーターを利用した調査は、ピープルメーター(people meter)という視聴率調査機能を持つ電子機器を使用して調査することである。メーター調査方法は、パネルとして選ばれた世帯のTV受像機に、ピープルメーターを付着し、パネル世帯の構成員の視聴記録がピープルメーターによって自動的にチェックされ、その視聴記録を視聴率調査エージェントに送信して、視聴率を調査する。しかし、メーターを利用した調査方法もメーターの設置が複雑であり、多くの費用がかかるという点と視聴者の絶対的協力が求められるという問題がある。
【0005】
一方、近頃、放送技術の発展に伴い、伝統的な地上波放送や衛星放送などに加えて、ケーブルTV、IPTV放送が活発に提供されている。特に、IP(Internet Protocol)TVは、品質、セキュリティ及び信頼性が保障されたIP網を介して、テレビ、ビデオ、オーディオ、文書、グラフィック及びデータサービスなどのマルチメディアサービスを提供するものとして爆発的な成長が予想される放送分野である。
【0006】
通常IPTVや衛星放送、ケーブル放送は、各利用者側に設けられたセットトップボックス(STB)を利用して放送を受信しているが、最近には、独立したセットトップボックスよりは、複数の種類の放送を統合して、視聴することができる統合型セットトップボックスも登場している。
【0007】
このようなセットトップボックス基盤のTV視聴環境においては、セットトップボックスを利用して視聴率を調査する方法が開発されている。
【0008】
しかし、一般に通用される視聴率は、世帯当りの視聴率であり、セットトップボックスの普及が増加して、一世帯に2台以上のセットトップボックスが設けられる場合が多くなり、セットトップボックスを利用した視聴率が世帯当りの視聴率を反映することができない。
【0009】
また、利用者がチャンネルを変更のために、リモコンを押すとき、セットトップボックスにチャンネル切替情報が受信され、このチャンネル切替情報が視聴率調査資料として使用されるが、セットトップボックスのエラーによりチャンネル切替情報の伝送が漏れた場合、視聴率調査に歪曲が発生するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述のような問題を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、セットトップボックス基盤のTV視聴環境において、一般に通用される世帯当りの視聴率を算出することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、セットトップボックス基盤のTV視聴環境で発生するチャンネル切替情報の伝送漏れによる視聴率歪曲を防止することによって、信頼度の高い視聴率を算出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで、本発明による視聴率算出装置は、各世帯に設けられたセットトップボックスとネットワークを介して接続されたサーバの視聴率算出装置であって、 前記セットトップボックスからチャンネル切替データを受信する受信部; 前記チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成し、生成されたセットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成する視聴履歴データ加工部;及び 一世帯に複数台のセットトップボックスが帰属した場合に、1台のセットトップボックスとして計算し、全セットトップボックスの台数を確定した後、前記チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、特定時間帯の視聴率を計算する視聴率計算部;を含む
【0013】
また、本発明による視聴率算出方法は、各世帯に設けられたセットトップボックスらとネットワークを介して接続された映像管理サーバの視聴率算出方法であって、前記セットトップボックスからチャンネル切替データを受信するステップ;前記チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成するステップ;前記セットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成するステップ;一世帯に複数台のセットトップボックスが帰属したと判断された場合、一つのセットトップボックスとして計算し、全セットトップボックスの台数を確定するステップ;及び前記チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、特定チャンネルの視聴率を計算するステップ;を含む
【0014】
ここで、チャンネル切替データは、セットトップボックスID、切替前のチャンネル(開始チャンネル)、切替後のチャンネル(到着チャンネル)、切替開始時刻、切替完了時刻、セットトップボックスIPアドレス、セットトップボックスのサービスエリア情報及びプラットフォーム事業者情報を含む。
【0015】
前記セットトップボックス別視聴履歴データは、チャンネル別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成され、前記チャンネル別視聴履歴データは、セットトップボックス別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されていることを特徴とする。
【0016】
前記特定チャンネルの視聴率を計算するとき、視聴率を計算する特定時間帯に、一世帯に帰属した2台以上のセットトップボックスが視聴中である場合、1台として計算することを特徴とする。
【0017】
また、前記計算した特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率とを比較し、前記計算した特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率と間に閾値以上の差が発生した場合、日付ベースのイベントが存在するかを確認し、前記日付ベースの特定イベントが存在しない場合、前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正する。
【0018】
さらに、前記セットトップボックスが、それぞれ複数のプラットフォーム事業者に加入している場合、前記特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第1視聴率と第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第2視聴率とを比較し、前記第1視聴率と第2視聴率と間に閾値以上の差がある場合、前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正する。
【0019】
また、前記計算した特定チャンネルの視聴率を補正する場合、閾値以上の差が発生した時間区間のチャンネル切替データの再伝送を要請することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
前述のように、本発明による視聴率算出方法は、セットトップボックス別帰属世帯を確定することによって、セットトップボックス基盤のTV視聴環境において、一般に通用される世帯当りの視聴率を算出することができる。
【0021】
また、本発明は、計算した視聴率に対する検証手続きを通じてセットトップボックス基盤のTV視聴環境において、発生するチャンネル切替データの伝送漏れを確認し、視聴率を補正することによって、視聴率歪曲を防止し、信頼度の高い視聴率を提供することができる効果がある。
【0022】
さらに、本発明によれば、視聴者の直接的介入(アンケート調査など)が必要とされず、視聴者の視聴を邪魔することなく、当該データを収集して視聴率を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明による視聴率計算のためのシステムの概略的構成図である。
図2】本発明による視聴率算出装置の内部構成図である。
図3】チャンネル切替データを示した図である。
図4】セットトップボックス別視聴履歴情報を示した図っである。
図5】チャンネル別視聴履歴情報を示した図である。
図6】世帯に2台以上のセットトップボックスが存在する場合、チャンネル別視聴履歴情報を示した図である。
図7】本発明による視聴率計算のための処理過程の流れ図である。
図8】特定チャンネルの視聴率と過去視聴率とを比較したグラフである。
図9】他のプラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスに対する同一チャンネルの視聴率を比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の技術的思想を明確化するために添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。本発明の説明において、関連した公知機能又は構成要素に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曇らせると判断される場合、その詳細な説明を省略する。図面中において、実質的に同じ機能構成を有する構成要素については、他の図面上に表示されていても、できるだけ同じ参照番号及び符号を与えた。説明の便宜のために必要な場合には、装置と方法を共に叙述する。
【0025】
図1は、本発明による視聴率計算のためのシステムの概略的な構成を示した図である。
【0026】
図1を参照すれば、本発明による視聴率計算のためのシステムは、TV装置10、TV装置10に接続されたセットトップボックス20、及びセットトップボックス20とネットワークを介して通信を行うサーバ30を含む。
【0027】
各世帯には、TV装置10があり、TV装置10には、セットトップボックス20が接続さて設けられている。セットトップボックス20は、サーバ30とインターネットなどの通信網に接続され、サーバ30と通信を行う。実施例により、セットトップボックス20は、サーバ30に対して、TV装置10のチャンネルが切替えられた情報を送達することができる。また、実施例により、セットトップボックス20は、サーバ30からTV装置10に提供しなければならない放送データをはじめとするコンテンツを受信することができる。
【0028】
サーバ30は、大容量データを保存及び管理する分散処理システムであり、セットトップボックス20と通信を行い、様々なデータを処理することができる。例えば、サーバ30は、広告データ、放送データなどのようにセットトップボックス20に提供されるデータを管理することができ、本発明においては、セットトップボックス20から受信されるチャンネル切替データを受信し、視聴率を算出することができる。本明細書では、サーバ30に含まれて視聴率を算出する装置を視聴率算出装置と記述し、サーバ30に含まれたものとして記述するが、サーバ30では物理的に区分された多数の装置が異なる機能を遂行することがある。ただ、以下では、説明の便宜上、サーバ30と視聴率算出装置を同一のものとみなす。
【0029】
世帯の視聴者は、TVを見ながらリモコンを利用してTVチャンネルを切替えることができる。世帯の視聴者は、以下説明において利用者と呼ぶ。
【0030】
利用者が、TVを視聴しながらリモコンのチャンネル切替ボタンを押すか、特定チャンネルの番号を押すと、リモコンからセットトップボックス20へチャンネル切替信号が伝送される。
【0031】
セットトップボックス20は、リモコンのチャンネル切替信号に基づいてチャンネル切替データを生成し、ネットワークを介して視聴率算出装置30に伝送することができる。本発明において、セットトップボックス20は、リモコンから受信されたチャンネル切替信号に基づいて、切替後のチャンネルに対する放送データをネットワークを介して要請し、再びネットワークを介して放送データを受信することによって、実際のTV装置10に対して切替後のチャンネルデータを伝送する時間情報を含めて、チャンネル切替データを生成することができる。
【0032】
実施例により、セットトップボックス20は、生成されたチャンネル切替データを直ちに視聴率算出装置30に伝送するか、視聴率算出装置30の要請に応じてチャンネル切替データを伝送することができる。また、他の実施例において、セットトップボックス20は、既設定された時間間隔に応じて視聴率算出装置30にチャンネル切替データを伝送することができる。
【0033】
視聴率算出装置30は、各世帯に設けられたセットトップボックス20からチャンネル切替データを収集した後、チャンネル切替データを加工して、リアルタイムで世帯当りの視聴率を算出する。
【0034】
セットトップボックス20の普及率が増加するにつれて、一世帯に2台以上のセットトップボックスが設けられている場合があるところ、本発明による視聴率算出装置30は、セットトップボックスのIPアドレスを確認し、一世帯に帰属した複数台のセットトップボックスを把握し、一世帯当り1台のセットトップボックスがあるものとして処理することによって、一般に通用される世帯当りの視聴率を算出することができる。
【0035】
図2は、本発明の一実施例による視聴率算出装置のブロック図である。
【0036】
図2を参照すれば、視聴率算出装置30は、受信部301、補正部302、視聴履歴データ加工部303、視聴率計算部304、メモリ305、視聴率比較部306、及び送信部307を含む。
【0037】
受信部301は、インターネットなどのネットワークを介してセットトップボックス20からチャンネル切替データを受信する。
【0038】
チャンネル切替データは、図3に示されるように、セットトップボックスID、切替前のチャンネル(開始チャンネル)、切替後のチャンネル(到着チャンネル)、切替開始時刻、切替完了時刻、セットトップボックスIPアドレス、セットトップボックスのサービスエリア情報及びプラットフォーム事業者情報などを含む。実施例により、セットトップボックスのサービスエリア情報とプラットフォーム事業者情報は、セットトップボックスIDに含まれてもよく、セットトップボックスを提供するプラットフォーム事業者やサービスエリアに応じてチャンネル切替データは異なった形式を有してもよい。
【0039】
補正部302は、ネットワークを介して伝送されたチャンネル切替データのエラーを確認し、エラーが発生した場合、チャンネル切替データを補正することができる。例えば、補正部302は、チャンネル切替データの決まった形式に符合しないチャンネル切替データが受信されるか、要請に応じて既設定された時間以内にチャンネル切替データが受信しなければならない場合にもかかわらず、チャンネル切替データが受信されないか、チャンネル切替データが一定時間以上変わらない場合に、チャンネル切替データを補正することができる。チャンネル切替データの補正は、補正部302で自主的に行われるか、セットトップボックス20にチャンネル切替データを再要請するなどの方式で行われ得る。
【0040】
視聴履歴データ加工部303は、チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成し、セットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成する。
【0041】
図4は、セットトップボックス別視聴履歴データを一実施例を示した図である。
【0042】
図4を参照すれば、チャンネル切替データの情報を利用してセットトップボックス別視聴履歴データを生成することを示している。すなわち、同じセットトップボックスにおいて、時系列的に生成されたチャンネル切替データで到着チャンネルと開始チャンネルが共通した場合、到着チャンネルを含むチャンネル切替データの切替完了時刻と開始チャンネルを含むチャンネル切替データの切替開始時刻に基づいて、その共通したチャンネルに対する視聴開始時刻と視聴完了時刻を決定することができる。
【0043】
このようにセットトップボックス別視聴履歴データは、チャンネル別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されている。
【0044】
図5は、チャンネル別視聴履歴データの一実施例を示した図である。
【0045】
図5を参照すれば、セットトップボックス別視聴履歴データより特定チャンネルに対する視聴開始時刻と視聴完了時刻を抽出して、チャンネル別視聴履歴データを生成することができる。
【0046】
このようにチャンネル別視聴履歴データは、セットトップボックス別視聴開始時刻及び視聴完了時刻で構成されている。
【0047】
図5(a)は、MBCチャンネルの視聴履歴データであり、(b)はKBSチャンネルの視聴履歴データである。図5(a)及び(b)に示されるように、各チャンネルに対しセットトップボックスA、B、及びCが、全時間区間におけるどの時間区間中に該当チャンネルを視聴したのか知ることが出来る。
【0048】
再び、図2を参照すれば、視聴率計算部304は、チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、特定チャンネルの視聴率を計算する。
【0049】
視聴率計算部304は、一世帯に帰属したセットトップボックスの台数が2台以上である場合、1台として計算し、全セットトップボックスの台数を確定する。視聴率計算部304は、チャンネル切替データに含まれたセットトップボックスIPアドレスを確認し、セットトップボックスの帰属世帯を把握することができる。例えば、チャンネル切替データにおいてセットトップボックスIDは異なるが、IPアドレス(61.78.81.23x)が同じであるセットトップボックスが3台ある場合、その3台のセットトップボックスは、一つの世帯に帰属したものとみなし、一つのセットトップボックスとして計数する。
【0050】
視聴率計算部304は、チャンネル別視聴履歴データから特定時間帯のチャンネル視聴中であるセットトップボックスの台数を確認し、チャンネル視聴中であるセットトップボックスの台数を全セットトップボックスの台数で割り、特定時間帯の視聴率を算出することができる。このとき、特定時間帯において、一世帯に帰属した2台以上のセットトップボックスが視聴中である場合、1台として計算し、視聴率を算出する。
【0051】
図6は、世帯に2台以上のセットトップボックスが存在する場合、チャンネル別視聴履歴データの一実施例を示した図である。
【0052】
図6を参照すれば、A世帯に2台のセットトップボックスA1、A2が存在し、B世帯に1台のセットトップボックスBが存在し、C世帯に2台のセットトップボックスC1、C2が存在していることがわかる。
【0053】
このような状況で、世帯数と同様に全セットトップボックスの台数は3台であり、視聴率を計算するのに活用される。特定時間帯の視聴率を見れば、10時24分のMBCチャンネルの視聴率は2/3=60%となり、10時27分のMBCチャンネルの視聴率は1/3=33%となる。10時25分と10時26分でC世帯に帰属した2台のセットトップボックスが全部視聴中である場合、1台として計算し、視聴率は3/3=100%となる。
【0054】
視聴率計算部304は、全セットトップボックスの台数を用いて、全世帯の視聴率を計算するだけでなく、特定世帯の視聴率を計算することができる。すなわち、視聴率計算部304は、チャンネル切替データに含まれたサービスエリア情報又はプラットフォーム事業者情報を利用して、特定エリアの視聴率又は特定プラットフォーム事業者に加入した世帯の視聴率を計算することができる。
【0055】
例えば、視聴率計算部304は、特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから第1視聴率を計算し、第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから第2視聴率を計算することができる。このように、視聴率計算部304は、様々な方式で視聴率を計算することができる。
【0056】
メモリ305は、視聴率計算部304で算出した各種視聴率を保存する。メモリ305は、全世帯の視聴率、特定エリアの視聴率、プラットフォーム事業者別世帯視聴率などを日付毎に保存し、保管することができる。
【0057】
視聴率比較部306は、視聴率計算部304で計算した視聴率とメモリ305に保存された過去視聴率とを比較する。例えば、視聴率比較部306は、特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率である一週間前の視聴率とを比較することができる。すなわち、テレビ番組が曜日別に編成され、それによる推移を示しているため、当該時間帯の同じ曜日の視聴率データを比較することができる。また、視聴率の比較は、当該チャンネルの視聴率をはじめとして、類似の視聴率推移を示す他のチャンネルを含む類似チャンネル群の過去視聴率又は同一時点での視聴率を比較することもできる。
【0058】
比較の結果、2つの視聴率間に閾値以上の差がある場合、視聴率比較部306は、その差が日付ベースのイベント(祭り、祝日、全国的災難事故など)に起因したものであるかを判断し、日付ベースのイベントに起因したものでなければ、視聴率補正要請信号を生成する。
【0059】
実施例により、視聴率比較部306は、2つの視聴率間に閾値以上の差がある場合に、全体チャンネル切替データの母数を把握することができる。例えば、全チャンネル切替データが10万個受信されなければならないにも関わらず、当該時点に1万個程度が受信された場合には、ネットワーク状況やプラットフォームサービス自体に問題が発生した可能性があるので、全チャンネル切替データの母数を把握し、視聴率補正要請信号を生成することもできる。
【0060】
また、視聴率比較部306は、前述したように、他のプラットフォーム事業者に加入したセットトップボックス間の視聴率を比較することができる。すなわち、視聴率比較部306は、特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第1視聴率と第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第2視聴率とを比較することができる。
【0061】
比較の結果、第1視聴率と第2視聴率と間に閾値以上の差がある場合、視聴率比較部306は、前述した視聴率補正要請信号を生成する。
【0062】
視聴率補正要請信号は、セットトップボックス20にチャンネル切替データを再要請するためのものであり、視聴率補正要請信号を通じて閾値以上の差が発生する時間区間のチャンネル切替データや全時間区間(1日)のチャンネル切替データの再伝送を要請することができる。
【0063】
送信部307は、視聴率比較部306から視聴率補正要請信号の入力を受け、ネットワークを介してセットトップボックス20に視聴率補正要請信号を伝送する。
【0064】
実施例により、視聴率比較部306は、視聴率計算部304に対して、視聴率補正要請信号を伝送することができる。視聴率計算部304は、閾値以上の差が生じる視聴率に対し、類似した視聴率推移を示すように視聴率算出値を補正することができる。視聴率算出値の補正は、様々な方式で行われ得る。例えば、過去記録を確認し、時間当り、同一チャンネルの同一時間帯に視聴パターンに対して、一プラットフォームのデータが閾値以上の差を示す場合(閾値:50%)、セットトップボックス20に対し、チャンネル切替データの再伝送要請を行う。
【0065】
実施例により、チャンネル切替データの再伝送を要請するセットトップボックス20は、様々な方式で選択される。
【0066】
図7は、本発明の一実施例による視聴率算出方法を説明するための流れ図である。
【0067】
視聴率算出のための処理過程は、映像管理サーバの視聴率算出装置で行われる。
【0068】
図7を参照すれば、まず、視聴率算出装置30の受信部301は、セットトップボックス20からチャンネル切替データを受信する(S10)。
【0069】
次に、補正部302は、エラー検出訂正回路等を介してチャンネル切替データにエラーがあるかを確認し、エラーが検出された場合、チャンネル切替データに対して補正を行う(S12)。前述したように、チャンネル切替データにエラーがあるかどうかは、様々な方式で検証することができる。
【0070】
チャンネル切替データの補正が完了すれば、視聴履歴データ加工部303は、チャンネル切替データを加工して、セットトップボックス別視聴履歴データを生成する(S14)。次いで、セットトップボックス別視聴履歴データを加工して、チャンネル別視聴履歴データを生成する(S16)。
【0071】
次に、視聴率計算部304は、チャンネル切替データのセットトップボックスIPアドレスを確認し、一世帯に帰属したセットトップボックスが2台以上であるばあい、1台として計算し、全セットトップボックスの台数を確定する(S18)。
【0072】
全セットトップボックスの台数が確定されれば、チャンネル別視聴履歴データ及び全セットトップボックスの台数を用いて、視聴率を計算する(S20)。視聴率は、全セットトップボックスの台数を利用した全体視聴率だけでなく、特定エリアやプラットフォーム事業者に属したセットトップボックスの台数を利用した特定視聴率も含む。
【0073】
このように様々な視聴率が計算されれば、視聴率比較部306は、まず、特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率とを比較し、特定チャンネルの視聴率とその特定チャンネルの過去視聴率と間に閾値以上の差があるかを確認する(S22)。
【0074】
もし、閾値以上の差がなければ、特定チャンネルに対して、第1プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第1視聴率と第2プラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスから計算された第2視聴率とを比較し、2つの視聴率間に閾値以上の差があるかを確認する(S24)。
【0075】
もし、閾値以上の差がなければ、ステップ20で計算された視聴率に異常がないものと判断し、その計算された視聴率を確定する(S28)。
【0076】
しかし、ステップ22において、閾値以上の差があると確認されれば、日付ベースのイベントが存在するのかを再度確認し(S26)、日付ベースの特定イベントが存在すれば、ステップ24へ行き、日付ベースの特定イベントが存在しなければ、視聴率に異常があると判断し、セットトップボックス20へチャンネル切替データの再伝送を要請する(S30)。
【0077】
また、ステップ24において、閾値以上の差があると確認されれば、視聴率に異常があると判断し、セットトップボックス20へチャンネル切替データの再伝送を要請する(S30)。
【0078】
セットトップボックス20へチャンネル切替データの再伝送を要請し、セットトップボックス20からチャンネル切替データを再受信すれば、前述したステップを繰り返して、視聴率を再計算することになる。
【0079】
図8は、特定チャンネルの視聴率と過去視聴率とを比較したグラフであり、図9は、他のプラットフォーム事業者に加入したセットトップボックスに対する同一チャンネルの視聴率を比較したグラフである。
【0080】
図8を参照すれば、Aグラフは、当日計算された視聴率を示し、Bグラフは週単位の過去視聴率(例えば、1週間前の視聴率)を示す。
【0081】
ここで、図面番号1と表示された部分で2つの視聴率間の差を示しており、その差が既設定した閾値以上の場合、当日計算された視聴率に異常があると判断することができる。
【0082】
図9を参照すれば、A線は、第1プラットフォーム事業者に属した加入者の視聴率を示し、B線は、第2プラットフォーム事業者に属した加入者の視聴率を示す。
【0083】
一般に、同じチャンネルに対して、2つのプラットフォーム事業者間の視聴率は、概ね類似した傾向を示すことになる。図9においても、2つの視聴率間に類似な傾向を示しているが、もし、特定区間で2つの視聴率間の差が既設定された閾値以上になった場合、特定チャンネルに対して計算した視聴率に異常があると判断することができる。
【0084】
視聴率が一般傾向から逸脱する理由と指定は、国家的イベントがあるときやデータロスによる場合が多い。
【0085】
本発明は、過去視聴率比較過程を通じて、日付基準のイベントがないにも関わらず、視聴率間に大きな差があるか、他のプラットフォーム間の視聴率比較過程を通じて、2つの視聴率間に大きな差がある場合、データロス、すなわち、セットトップボックス視聴環境でチャンネル切替データの伝送時にデータロスがあるものとみなす。これにより、チャンネル切替データの再伝送を通じて視聴率を再計算することによって、視聴率の信頼度を高めることができる。
【0086】
本発明による前記例示構造は、プロセッサにより実行されるプログラム命令、ソフトウェアモジュール、マイクロコード、コンピュータ(情報処理機能を持つ装置をすべて含む。)で読取ることができる記録媒体に記録されたコンピュータプログラム製品、論理回路、オンデマンド半導体、又はファームウェアなど様々な方式で具現することができる。前記コンピュータで読取ることができる記録媒体の例には、ROM、RAM、CD、DVD、磁気テープ、ハードディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光データ保存装置などがある。また、搬送波(例えば、インターネットを通した伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータが読取ることができる記録媒体は、ネットワークに接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読取ることができるコードが保存され、実行され得る。
【0087】
以上で、本発明について図面に図示された好ましい実施例を中心に詳細した。このような実施例は、この発明を限定するものではなく、例示的なものに過ぎなく、限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮しなければならない。本発明の真の技術的保護範囲は、前述した説明ではなく添付された特許請求の範囲の技術的思想によって決まる。本明細書に特定の用語が使用されたとしても、これは単に本発明の概念を説明するための目的で使用されたものであり、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。本発明の各ステップは、必ず記載順に行われなければならない必要はなく、並列的、選択的又は台別的に行われてもよい。本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者は、特許請求の範囲で請求する本発明の本質的な技術思想から逸脱しない範囲で様々な変形形態及び均等の他の実施例が可能である。均等物は、現在の公示された均等物だけでなく、将来に開発される均等物、即ち構造と関係がなく同じ機能を遂行するように発明された全ての構成要素を含むと理解されなければならない。
図1
図2
図3
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図5
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図7
図8
図9