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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-01
(45)【発行日】2023-02-09
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/04 20060101AFI20230202BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
F25D23/04 A
F25D23/02 304D
F25D23/04 C
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021553819
(86)(22)【出願日】2019-08-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2019103289
(87)【国際公開番号】W WO2020181737
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-09
(31)【優先権主張番号】201910182775.8
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520514425
【氏名又は名称】青島海尓電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER REFRIGERATOR CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(73)【特許権者】
【識別番号】520514414
【氏名又は名称】海尓智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】楊 何亮
(72)【発明者】
【氏名】馬 海軍
(72)【発明者】
【氏名】周 恒
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-072487(JP,U)
【文献】特開平11-237173(JP,A)
【文献】中国実用新案第207674806(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0267952(US,A1)
【文献】中国実用新案第2903847(CN,Y)
【文献】国際公開第2011/080192(WO,A2)
【文献】特開平07-270048(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/04
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫の貯蔵室を開閉するためのドアであって、当該ドアの前記貯蔵室に対向する表面に配置されるドアライナーを含む前記ドアと、
前記ドアライナーに取り外し可能に連結されるボトルトレーと、
物品を載置するためのものであって、前記ボトルトレー上に配置される第一ボトルホルダーと、
前記ボトルトレーの底面に連結され、当該底面と垂直な軸を中心に回転できるように配置され、水平方向に延出する第一係合突起を含む回転位置決め部と、
を備え、
前記ドアライナーには、水平方向に延びる第一位置決め穴が形成されており、前記回転位置決め部は、前記ボトルトレーが前記ドアライナーに連結される組み立て位置にあるときに、回転されることにより前記第一係合突起が前記第一位置決め穴内に延びることで、前記ボトルトレーを前記ドアライナーに連結させる、
ことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記ボトルトレーの前記底面には、垂直方向に延出する回転軸が設けられており、前記回転位置決め部は、前記回転軸が挿入される軸穴となる回転穴を備え、前記回転軸を中心に回転可能なよう構成されている、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記ドアライナーは、垂直方向に沿って配置された第一支持部及び第二支持部を備え、
前記第一支持部及び前記第二支持部は、それぞれ前記ドアに接して配置された2つの対向する垂直側面に対応するよう設置されており、
前記第一位置決め穴は、前記第一支持部及び/又は前記第二支持部に設置されており、
前記ボトルトレーは、前記組み立て位置にあるときに前記第一支持部と前記第二支持部との間に係合されている、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記ドアライナーは、垂直方向に沿って配置された第一支持部及び第二支持部を備え、
前記第一支持部及び前記第二支持部は、それぞれ前記ドアに接して配置された2つの対向する垂直側面に対応するよう設置されており、
前記第一支持部には、前記第二支持部に向かって開口する前記第一位置決め穴が形成されており、前記第二支持部には、水平方向に延び前記第一支持部に向かって開口する第二位置決め穴が形成されており、
前記ボトルトレーは、前記組み立て位置にあるときに前記第一支持部と前記第二支持部との間に係合されており、さらに、水平方向に延出する第二係合突起を備え、
前記ボトルトレーは、前記第一支持部と前記第二支持部との間に係合されると、前記第一係合突起が前記第一位置決め穴内に延び、前記第二係合突起が前記第二位置決め穴内に延びるよう構成されている、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記底面には、下方に延出する阻止部がさらに設けられており、
前記阻止部は、前記第一係合突起が完全に前記第一位置決め穴内に延びるまで前記回転位置決め部が回転すると、前記回転位置決め部に接することにより前記回転位置決め部が前記第一位置決め穴に近づく方向に回転しないよう制限するように配置されている、
ることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記阻止部は、下端にフックがさらに設けられ、前記回転位置決め部には、係合口が設けられており、
前記フックは、前記第一係合突起が完全に前記第一位置決め穴内に延びると前記係合口に係合し、前記回転位置決め部が前記第一位置決め穴から離れる方向へ回動しないように制限するように配置される、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
第一機能状態及び第二機能状態を有する第二ボトルホルダーをさらに含み、
前記第二ボトルホルダーは、前記第一機能状態である場合には前記ボトルトレーに積み重ねて配置されており、前記第二機能状態にある場合には収容容器として前記冷蔵庫の外部に独立して配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記第一ボトルホルダーの形状と大きさが、前記第二ボトルホルダーの形状と大きさと同じに形成されている、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記第一ボトルホルダーは、上向きに形成された開口を有しており、
前記開口は、積み重ね領域及び物品取り出し領域を有し、
記開口の前記積み重ね領域に積み重ねて配置される第二ボトルホルダーをさらに備えた、
ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍装置に関し、特に、冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫のボトルホルダーアセンブリは、冷蔵庫のドアに設置されており、ボトル入り又はケース入りの物品を載置するために利用される。利用者がドアを開けると、ボトルホルダーアセンブリがドアと共に開き、利用者が物品を容易に取り出すことができる。
【0003】
現在、ボトルホルダーアセンブリは、ボトルトレーとボトルホルダーとにより構成され、ボトルトレーが冷蔵庫ドアのドアライナーと一体化され、ボトルホルダーがボトルトレーに組み付けられる。冷蔵庫のドアに汚れが大量に発生した場合には、必要に応じてドアを掃除することとなるが、ドアライナーやボトルトレーを構成する箇所の形状が極めて複雑であり、角部が多すぎるため、洗浄が難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ドアを容易に洗浄することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
特に、本発明は、冷蔵庫の貯蔵室を開閉するためのドアを含む冷蔵庫を提供する。ドアは、貯蔵室に対向する表面に配置されるドアライナーと、ドアライナーに取り外し可能に連結されるボトルトレーと、ボトルトレー上に配置され物品を載置するための第一ボトルホルダーと、を含む。
【0006】
また、ボトルトレーの底面に連結され、当該底面と垂直な軸を中心に回転できるように配置され、水平方向に延出する第一係合突起を含む回転位置決め部をさらに備え、ドアライナーには、水平方向に延びる第一位置決め穴が形成されており、回転位置決め部は、ボトルトレーがドアライナーに連結される組み立て位置にあるときに、回転されることにより第一係合突起が第一位置決め穴内に延びることで、ボトルトレーをドアライナーに連結させる。
【0007】
さらに、ボトルトレーの底面には、垂直方向に延出する回転軸が設けられており、回転位置決め部は、回転軸が挿入される軸穴となる回転穴を備え、回転軸を中心に回転可能なよう構成されている。
【0008】
さらに、ドアライナーは、垂直方向に沿って配置された第一支持部及び第二支持部を備え、第一支持部及び第二支持部は、それぞれドアに接して配置された2つの対向する垂直側面に対応するよう設置されており、第一位置決め穴は、第一支持部及び/又は第二支持部に設置されており、ボトルトレーは、組み立て位置にあるときに第一支持部と第二支持部との間に係合されている。
【0009】
さらに、ドアライナーは、垂直方向に沿って配置された第一支持部及び第二支持部を備え、第一支持部及び第二支持部は、それぞれドアに接して配置された2つの対向する垂直側面に対応するよう設置されており、第一支持部には、第二支持部に向かって開口する第一位置決め穴が形成されており、第二支持部には、水平方向に延び第一支持部に向かって開口する第二位置決め穴が形成されており、ボトルトレーは、組み立て位置にあるときに第一支持部と第二支持部との間に係合されており、さらに、水平方向に延出する第二係合突起を備え、ボトルトレーは、第一支持部と第二支持部との間に係合されると、第一係合突起が第一位置決め穴内に延び、第二係合突起が第二位置決め穴内に延びるよう構成されている。
【0010】
さらに、底面には、下方に延出する阻止部がさらに設けられており、阻止部は、第一係合突起が完全に第一位置決め穴内に延びるまで回転位置決め部が回転すると、回転位置決め部に接することにより回転位置決め部が第一位置決め穴に近づく方向に回転しないよう制限するように配置されている。
【0011】
さらに、阻止部は、下端にフックがさらに設けられ、回転位置決め部には、係合口が設けられており、フックは、第一係合突起が完全に第一位置決め穴内に延びると係合口に係合し、回転位置決め部が第一位置決め穴から離れる方向へ回動しないように制限するように配置される。
【0012】
また、第一機能状態及び第二機能状態を有する第二ボトルホルダーをさらに含み、第二ボトルホルダーは、第一機能状態である場合にはボトルトレーに積み重ねて配置されており、第二機能状態にある場合には収容容器として冷蔵庫の外部に独立して配置される。
【0013】
さらに、第一ボトルホルダーの形状と大きさが、第二ボトルホルダーの形状と大きさと同じに形成されている。
【0014】
さらに、第一ボトルホルダーは、上向きに形成された開口を有しており、開口は、積み重ね領域及び物品取り出し領域を有し、第二ボトルホルダーは、開口の積み重ね領域に積み重ねて配置される。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る冷蔵庫は、ドアに配置されるボトルトレーがドアライナーと一体化されて形成されるものではなく、取り外し可能なよう冷蔵庫のドアのドアライナーに設置される。利用者は、必要に応じてドアを掃除する際に、ボトルトレーを取り外して冷蔵庫のドアライナーを拭くことができる。ボトルトレーを取り外した冷蔵庫のドアライナーは、その構造が平坦であり、角部が比較的少ないことから、利用者はより容易かつ迅速にドアを掃除することができる。
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明における具体的な実施例を詳しく説明する。当業者は、本発明における上記及び他の目的、利点及び特徴を明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
下記に、図面を参照して、例示的かつ非限定的な形態に基づいて、本発明におけるいくつかの具体的な実施例を詳しく説明する。図面には、同一の符号により、同一又は類似な部品や部分を示す。当業者にとって理解すべきところは、これらの図面が、必ずしも一定の縮尺で描かれたものである必要はないことである。
図1】本発明の一実施例における冷蔵庫のドアを示す概略斜視図である。
図2】本発明の一実施例における冷蔵庫のドアを示す概略分解図である。
図3】本発明の一実施例における第一ボトルホルダー、卵ケース及び高さ増設フレームの組み合わせを示す概略分解図である。
図4】本発明の一実施例における第一ボトルホルダー、卵ケース及び高さ増設フレームの組み合わせを示す概略斜視図である。
図5】本発明の他の実施例における第一ボトルホルダー、卵ケース及び高さ増設フレームの組み合わせを示す概略斜視図である。
図6】本発明の一実施例における第一ボトルホルダー及び第二ボトルホルダーの組み合わせを示す概略斜視図である。
図7】本発明の他の実施例における第一ボトルホルダー及び第二ボトルホルダーの組み合わせを示す概略分解図である。
図8】本発明の一実施例における冷蔵庫のドアの第一局部を示す分解図である。
図9】本発明の一実施例における冷蔵庫のドアの第二局部を示す分解図である。
図10図9に示す局部の拡大図である。
図11】本発明の一実施例における第一ボトルホルダー、ボトルトレー及び回転位置決め部の組み合わせを示す断面斜視図である。
図12図11に示す局部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下に添付の図面及び実施例を参照して、本願発明をさらに詳しく説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、本願発明を解釈するためのものに過ぎず、本願発明を限定するものではないと理解されるべきである。
【0019】
図1乃至図12に、本発明の好ましい実施例を示す。
【0020】
本実施例における冷蔵庫は、ドア10を備える。ドア10は、冷蔵庫の貯蔵室(例えば、冷蔵室、冷凍室又は温度変化室)を開閉するためのものであり、ドア10の貯蔵室に対向する表面には、ドアライナー11が設置されている。ドア10のドアライナー11には、ボトルホルダーアセンブリが設置されており、ボトルホルダーアセンブリは、ボトルトレー120及び第一ボトルホルダー111を含む。ボトルトレー120は、ドア10のドアライナー11に連結されており、第一ボトルホルダー111は、物品を載置するためのものであって、ボトルトレー120上に配置される。特に、本実施例におけるボトルトレー120は、ドアライナー11と一体化されて形成されるものではなく、独立している部品である。さらに、ボトルトレー120は、ドアライナー11に取り外し可能に連結される。利用者は、必要に応じてドア10を掃除する際に、ボトルトレー120を取り出して冷蔵庫のドアライナー11を拭くことができる。ボトルトレー120を取り外した冷蔵庫のドアライナー11は、その構造が平坦であり、角部が比較的少ないことから、利用者はドア10をより容易かつ迅速に掃除することができる。
【0021】
ボトルトレー120は、既知のいかなる構成によりドアライナー11に取り外し可能に連結されてもよく、例えば、冷蔵庫のドアライナー11に係合されたり、挿入されて連結されてもよい。本実施例では、図9図10に示すように、ボトルトレー120がドアライナー11に取り外し可能に連結されることを実現するためには、冷蔵庫に回転位置決め部150をさらに備える。回転位置決め部150は、ボトルトレー120の底面に連結されており、底面と垂直な軸を中心に回転できるよう配置される。具体的に、回転位置決め部150がボトルトレー120の底面と垂直な軸を中心に回転できるようにするために、ボトルトレー120の底面に垂直方向(組立後のボトルトレー120の位置を参照)に延出する回転軸124を設置し、回転位置決め部150にボトルトレー120の回転軸124と嵌め合わせられる回転穴153を設置し、回転位置決め部150が回転軸124を中心に回転できるように設置する。回転位置決め部150は、水平方向に延出する第一係合突起151を含む。ドアライナー11には、水平方向に延びる第一位置決め穴12が形成されており、回転位置決め部150は、ボトルトレー120がドアライナー11に連結される組み立て位置にあるときに、回転することにより第一係合突起151が第一位置決め穴12内に延びて、ボトルトレー120をドアライナー11に連結するよう配置される。つまり、ボトルトレー120が組み立て位置にあるときには、第一係合突起151が第一位置決め穴12内に延びるまで回転位置決め部150が回転し、第一係合突起151と第一位置決め穴12とが共に水平方向に延びているものであることから、第一位置決め穴12が第一係合突起151を介してボトルトレー120に垂直方向における上方へ支持力を与え、ボトルトレー120の位置決めを実現できる。他の実施例では、ドアライナー11とボトルトレー120との位置決めをより安定させるために、複数の回転位置決め部150及びそれらに対応する複数の第一位置決め穴12を設置してもよい。
【0022】
ドアライナー11は、垂直方向に配置される第一支持部11a及び垂直方向に配置される第二支持部11bを含む。第一支持部11a及び第二支持部11bは、それぞれドア10に接して配置された2つの対向する垂直側面に対応して形成されている。第一支持部11aと第二支持部11bとは、それぞれドア10に対して垂直な方向に延出し、ドアライナー11に一体化されて形成されてもよい。ボトルトレー120は、組み立て位置にあるときに、第一支持部11aと第二支持部11bとの間に挟まれて係合される。特に、第一位置決め穴12は、第一支持部11a及び/又は第二支持部11bに形成されうる。
【0023】
二つの回転位置決め部150及び二つの第一位置決め穴12を有する場合には、ボトルトレー120の第一支持部11aに近い位置に一つの回転位置決め部150を設置し、ボトルトレー120の第二支持部11bに近い位置に他の回転位置決め部150を設置する。そして、二つの第一位置決め穴12をそれぞれ第一支持部11a及び第二支持部11bに対応させて設置し、第一支持部11aに近い第一係合突起151が第一支持部11aの第一位置決め穴12と合わせられ、第二支持部11bに近い第一係合突起151が第二支持部11bの第一位置決め穴12と合わせられうる。
【0024】
上記した実施例では、二つの回転位置決め部150を設置してボトルトレー120を位置決めすることが必要となるため、その製造コストが比較的高くなり、利用者の操作が面倒となる。このため、好ましくは、図8図9に示すように、ドアライナー11の第一支持部11aに、第二支持部11bに向かって開口する第一位置決め穴12を設置し、第二支持部11bに、水平方向に延び第一支持部11aに向かって開口する第二位置決め穴13を設置してもよい。ボトルトレー120の第二支持部11bに近い位置には、水平方向に延出する第二係合突起123が設置され、第二係合突起123は、ボトルトレー120に固定して連結されており、第二位置決め穴13に嵌め合わせられるためのものである。このため、利用者が必要に応じてボトルトレー120を取り付ける場合には、先に第二係合突起123を水平方向に沿って第二位置決め穴13に挿入してから、ボトルトレー120が組み立て位置に位置するようにするとよい。このとき、利用者は、回転位置決め部150を回転させ、回転位置決め部150の第一係合突起151を第一位置決め穴12内に挿入させることで、ボトルトレー120の対向する両端に、それぞれドアライナー11からの上方への支持力を与えることができる。利用者は、必要に応じてボトルトレー120を外す場合には、回転位置決め部150を反対方向に回転させて第一係合突起151が第一位置決め穴12から外れるようにすればよい。上記の工程において、利用者は、回転位置決め部150を回転させるだけでボトルトレー120を着脱できるため、その操作を迅速かつ容易に行うことができる。
【0025】
ボトルトレー120を組み立てる工程において、回転位置決め部品150と冷蔵庫のドアライナー11との位置が互いに干渉することを防ぐために、ボトルトレー120の底面に下方に延出する阻止部125を設置してもよい。阻止部125は、第一係合突起151が完全に第一位置決め穴12内に挿入されるまで回転位置決め部150が回転すると、回転位置決め部150に接触されることにより、回転位置決め部150が第一位置決め穴12にさらに近づく方向に回転しないように制限するように配置される。即ち、図11図12に示すように、回転位置決め部150が阻止部125に接すると、それ以上第一位置決め穴12に近づく方向に回転できなくなり、第一係合突起151が完全に第一位置決め穴12に挿入されるような位置に阻止部125が設置される。
【0026】
一実施例では、第一係合突起151がボトルトレー120の力により水平方向に第一位置決め穴12から滑り出るということを防ぐために、阻止部125の下端にフック126を設けると共に、回転位置決め部150に係合口152を設けてもよい。フック126は、第一係合突起151が完全に第一位置決め穴12に挿入されたときに、回転位置決め部150の係合口152に係合されることにより、回転位置決め部150が第一位置決め穴12から離れる方向に回転しないように制限するよう配置される。即ち、フック126が係合口152と係合されたときには、回転位置決め部150が第一位置決め穴12から離れる方向に回転するということが困難となる。注意すべきことは、上記における「回転位置決め部150が第一位置決め穴12から離れる方向に回転しないように制限する」とは、回転位置決め部150が全く第一位置決め穴12から離れる方向に回転できないことを意味するわけではなく、回転位置決め部150が第一位置決め穴12から離れる方向に回転することが困難になるという意味に過ぎない。これは、主に、人による操作がない場合に、第一係合突起151が自動的に第一位置決め穴12から抜け出るという現象の発生を防ぐことを目的とする。
【0027】
一実施例では、ボトルホルダーアセンブリは、冷蔵庫に設置されてもよいし、冷蔵庫から分離して独立する貯蔵装置として使用することもできる。具体的には、ボトルホルダーアセンブリにおける第一ボトルホルダー111が貯蔵装置として使用される。第一ボトルホルダー111は、物品を載置するためのものであって、第一機能状態と第二機能状態を有する。第一ボトルホルダー111は、第一機能状態にある場合には、ボトルトレー120に積み重ねて置かれており(「積み重ねて置かれ」とは、第一ボトルホルダー111とボトルトレー120との間に組み立て機構が設置されておらず、第一ボトルホルダー111がボトルトレー120上に配置されると、ボトルトレー120は、主に第一ボトルホルダー111に垂直方向の上方へ支持力を与え、第一ボトルホルダー111の重力と釣り合うことをいう)、冷蔵庫に物品を貯蔵するために使用される。第二機能状態にある場合には、冷蔵庫の外部に独立して配置され、独立した収納ボックスとして使用される。
【0028】
第一ボトルホルダー111をボトルトレー120に積み重ねて配置できるため、第一ボトルホルダー111に組み立て機構を設置する必要も無く、第一ボトルホルダー111の扱いを容易にし、その独立性の向上を図ることができる。冷蔵庫を生産する工程では、異なる規格の冷蔵庫であっても第一ボトルホルダー111を交換可能とすることができ、即ち、同じタイプである第一ボトルホルダー111を、異なる規格の冷蔵庫に設置可能であり、第一ボトルホルダー111の汎用性が高まる。冷蔵庫を使用しているときであっても、第一ボトルホルダー111を冷蔵庫から取り外して、独立した貯蔵容器としてもよいことから、第一ボトルホルダー111の機能性が増す。特に、第一ボトルホルダー111が貯蔵容器として冷蔵庫の外部に独立して配置される場合には、ボトルトレー120は取り外し可能であるため、冷蔵庫のドア10を閉じた際にもともとボトルトレー120及び第一ボトルホルダー111に占められる空間に物品を貯蔵することができ、冷蔵庫の貯蔵空間が広がる。
【0029】
第一ボトルホルダー111をボトルトレー120に積み重ねて置く場合に、冷蔵庫のドアを開閉する動作により、第一ボトルホルダー111が水平方向に動いて第一ボトルホルダー111がボトルトレー120上から滑り落ちる可能性がある。第一ボトルホルダー111を安定して位置決めするために、一実施例では、ボトルトレー120が、水平方向に延びる持ち上げ板121、及び、持ち上げ板121の外縁に沿って上方へ延びる囲み壁122を備えてもよい。囲み壁122は、第一ボトルホルダー111が持ち上げ板121上に重ねて置かれると、第一ボトルホルダー111が水平方向に動かないよう(具体的に、水平方向に移動しないよう)制限するよう配置される。即ち、第一ボトルホルダー111がボトルトレー120の持ち上げ板121上に積み重ねられる場合には、第一ボトルホルダー111が水平方向に移動すると、囲み壁122により、第一ボトルホルダー111が持ち上げ板121上から離脱することを防ぐことができる。囲み壁122の高さは、第一ボトルホルダー111の規格によって定められるものであるが、具体的な高さは、例えば、1cm、3cm又は5cmのような、1cm~5cmという範囲に設定されてもよい。持ち上げ板121は、その大きさが冷蔵庫の内部空間により定められてもよい。一実施例では、持ち上げ板121と囲み壁122とで囲まれる空間の断面の大きさが、第一ボトルホルダー111における水平方向の断面の大きさと等しいようにしてもよい。即ち、第一ボトルホルダー111の下端が、持ち上げ板121と囲み壁122とで囲まれる空間に嵌め合わせられて第一ボトルホルダー111が位置決めされることで、全く水平方向に移動することができないようにすることができる。他の一実施例では、持ち上げ板121における水平方向の各寸法を、それぞれ第一ボトルホルダー111における水平方向の各寸法よりも大きく設定してもよい。そうすることで、ボトルトレー120は、他の規格の冷蔵庫の寸法が大きい第一ボトルホルダー111にも適用可能となる。
【0030】
一実施例では、ボトルホルダーアセンブリが、第二ボトルホルダー112をさらに含み、第二ボトルホルダー112が第一ボトルホルダー111に積み重ねられても置かれてもよい。即ち、一つのボトルトレー120に二つボトルホルダーが積み重ねて置かれることで、冷蔵庫のボトルホルダーアセンブリの貯蔵容量を大きくすることができる。第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112を容易に製造するために、一実施例においては、第一ボトルホルダー111と第二ボトルホルダー112との形状と大きさが完全に同じに構成されてもよい。この場合には、一つのボトルホルダーについて型を起こせばよいだけであるため、製造コストを削減できると共に、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112を容易に製造することができる。また、第一ボトルホルダー111と第二ボトルホルダー112の形状、構成及び大きさが完全に同じである場合、両者の違いは配置の位置であり、即ち、下方に配置されるボトルホルダーが第一ボトルホルダー111であり、上方に配置されるボトルホルダーが第二ボトルホルダー112である。
【0031】
第二ボトルホルダー112を第一ボトルホルダー111上に積み重ねて置く場合には、第二ボトルホルダー112が水平方向に移動しないようにするために、第二ボトルホルダー112を第一ボトルホルダー111の開口1111の上に配置することができるようにし、第二ボトルホルダー112の下部の底板が第一ボトルホルダー111の開口1111の周縁に係合されるようにするとよい。これにより、第二ボトルホルダー112が水平方向に移動しないよう制限されることとなる。
【0032】
第二ボトルホルダー112と第一ボトルホルダー111との形状と大きさが完全に同じである場合、第二ボトルホルダー112を第一ボトルホルダー111の上方の開口1111に積み重ねて置くと、まず、第一ボトルホルダー111内の物品を取り出して使用することが不便となり(第一ボトルホルダー111に物品を置く又は第一ボトルホルダー111から物品を取る際に第二ボトルホルダー112を持ち上げる必要であるためである)、次に、第一ボトルホルダー111に貯蔵できる物品の垂直方向の高さが短くなる(第二ボトルホルダー112により第一ボトルホルダー111内に物品を貯蔵できる空間の高さが制限されるためである)。従って、第一ボトルホルダー111は、その実用性が低くなる。上記の欠点を克服するために、一実施例において、図6に示すように、第一ボトルホルダー111の上方の開口1111が、積み重ね領域及び物品取り出し領域を形成し、第二ボトルホルダー112の水平断面形状が第一ボトルホルダー111の水平断面形状よりも小さく形成される。また、第二ボトルホルダー112は、第一ボトルホルダー111に形成された積み重ね領域に配置される。これにより、第一ボトルホルダー111における積み重ね領域の下方に位置する空間内には、垂直方向の高さが比較的低い物品を貯蔵することができる。第一ボトルホルダー111における物品取り出し領域の下方に位置する空間内には、垂直方向の高さが比較的高い物品を置くことができる。しかも、利用者は、第一ボトルホルダー111の開口1111の物品取り出し領域を介して、第一ボトルホルダー111に収容された物品を取ることができ、第一ボトルホルダー111から物品を取る際に利用者が第二ボトルホルダー112を持ち上げる必要がない。
【0033】
注意するべきことは、第一ボトルホルダー111における開口1111の積み重ね領域と物品取り出し領域との区分けは、実際に第二ボトルホルダー112を置く位置により定められるものである。即ち、第一ボトルホルダー111の開口1111において第二ボトルホルダー112が積み重ねて置かれる箇所は、その箇所が積み重ね領域と呼ばれ、開口1111における他の箇所が物品取り出し領域と呼ばれることとなる。
【0034】
一実施例では、図1図2に示すように、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112には、それぞれ直方体の収容部が規定されてもよい。第一ボトルホルダー111が第一機能状態にある場合には、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112の垂直に配置された一つの側壁が冷蔵庫のドア10と平行に配置されると共に、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112における冷蔵庫のドア10に対する垂直方向の寸法が同じに形成される。また、第一ボトルホルダー111が第一機能状態にある場合には、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112の垂直方向の寸法が同じであるようにしてもよい。さらに、第一ボトルホルダー111及び第二ボトルホルダー112に直方体の収容部が規定されていると共に、第二ボトルホルダー112が完全に第一ボトルホルダー111の開口1111を覆わない場合には、第一ボトルホルダー111における第一方向Xに沿った寸法が、第二ボトルホルダー112における第一方向Xに沿った寸法の二倍であってもよい。なお、第一方向Xは、水平であり、冷蔵庫のドア10と平行な方向である。
【0035】
冷蔵庫に垂直方向の高さが比較的高い物品を置く必要があり、物品の高さが第一ボトルホルダー111の深さまであると、配置要件を満たさないことがある。この場合、一実施例では、図1及び図2に示すように、ボトルホルダーアセンブリが、垂直方向の寸法が第一ボトルホルダー111よりも大きい第三ボトルホルダー113をさらに備えてもよい。第一ボトルホルダー111の深さが配置要件を満たさない場合には、第三ボトルホルダー113を第一ボトルホルダー111の代わり使用することができる。上記の実施例では、ボトルホルダーの垂直方向の高さの問題を解決できるものの、別途、垂直方向の寸法がさらに大きいボトルホルダーを製造する必要があり、コストが増加し、製造に不便である。従って、他の一実施例では、ボトルホルダーアセンブリが高さ増設フレーム130をさらに備えてもよい。高さ増設フレーム130は、中心軸回りに環状である周壁131(「環状」とは、上記の中心軸に垂直な平面内の周壁131の投影が閉じていることを意味しており、円環状に限定されるものではない)を含む。第一ボトルホルダー111は、上方に開口1111を有し、高さ増設フレーム130は、機能状態にある場合に、第一ボトルホルダー111に積み重ねられて配置される。高さ増設フレーム130が機能状態にある場合には、周壁131が開口1111の周縁に沿って上方へ延設されるように配置され、第一ボトルホルダー111に載置可能な物品の垂直方向の寸法が大きくなる。高さ増設フレーム130は、第一ボトルホルダー111の垂直方向の寸法を増加させることができ、第一ボトルホルダー111に垂直方向の寸法がより高い物品を配置することを可能としている。高さ増設フレーム130は、垂直方向の高さが一層に高い第三ボトルホルダー113に比べると、その加工及び製造コストがより低くなる。しかも、第一ボトルホルダー111と第二ボトルホルダー112の形状と大きさを一致させることで、高さ増設フレーム130は、第一ボトルホルダー111に積み重ねて配置されてもよいし、第二ボトルホルダー112に積み重ねて配置されてもよい。このことから、高さ増設フレーム130の汎用性の向上を図ることができる。
【0036】
一実施例では、高さ増設フレーム130の周壁131の外側面に、位置決めフランジ1312を設けてもよい。また、高さ増設フレーム130は、位置決めフランジ1312の上方(図3に示す向きを参照)に位置して環状である上周壁1311及び位置決めフランジ1312の下方に位置して環状である下周壁1313を含む。高さ増設フレーム130が第一ボトルホルダー111に積み重ねて置かれている場合に、その下周壁1313が第一ボトルホルダー111内に延び、位置決めフランジ1312が第一ボトルホルダー111の開口1111の周縁に当接し、上周壁1311が第一ボトルホルダー111の開口1111の周縁に沿って上方へ延出する。他の一実施例では、高さ増設フレーム130の周壁131は、内側面に上記の位置決めフランジ1312を設置すると共に、周壁131における位置決めフランジ1312の上方に位置する部位が上周壁1311であり、位置決めフランジ1312の下方に位置する部位が下周壁1313であるようにしてもよい。高さ増設フレーム130を第一ボトルホルダー111に積み重ねて配置する場合には、下周壁1313が第一ボトルホルダー111の上端の外側に周設されており、位置決めフランジ1312が第一ボトルホルダー111の開口1111の周縁に当接され、上周壁1311が第一ボトルホルダー111における開口1111の周縁に沿って上方へ延出する。
【0037】
高さ増設フレーム130の周壁131に位置決めフランジ1312を設ける際には、その数が一つ又は複数であってもよい。位置決めフランジ1312は、その数が一つである場合には、高さ増設フレーム130の周壁131に垂直に延出するシート状フランジであってもよく、高さ増設フレーム130の周壁131の周囲に配置される環状体であってもよい。位置決めフランジ1312は、その数が複数である場合に、高さ増設フレーム130の周壁131の周囲に配置され、周壁131に垂直な複数のシート状フランジであってもよい。
【0038】
一実施例では、上記の中心軸と平行な方向に沿った高さ増設フレーム130の上周壁1311及び下周壁1313の寸法は同じであってもよい。利用者が高さ増設フレーム130を使用する際には、高さ増設フレーム130のいずれかの端部が、第一ボトルホルダー111に対して延びることとなるように(即ち、高さ増設フレーム130の上周壁1311及び下周壁1313は、同じ機能を有し、機能状態で両者の配置位置を切り替えることが可能である)、選択することができ、高さ増設フレーム130を容易に使用することができる。他の実施例では、高さ増設フレーム130の増設高さを高くするために、高さ増設フレーム130の上周壁1311の上記中心軸に平行な方向の寸法が、下周壁1313における上記中心軸に平行な方向の寸法よりも大きく設定されてもよい。特に、上周壁1311の上記中心軸に平行な方向の寸法が、第一ボトルホルダー111の垂直方向の寸法と等しいようにしてもよい。即ち、第一ボトルホルダー111に高さ増設フレーム130を積み重ねて設置することで、その深さを2倍に増加させることもできる。
【0039】
ボトルホルダーアセンブリは、卵ケース140をさらに含んでもよい。卵ケース140は、トレイ141を含み、トレイ141には玉子を保持するための保持穴142が複数形成されている。卵ケース140は、機能状態では、第一ボトルホルダー111内に配置することができ、第一ボトルホルダー111内の底壁により支持され得る。一実施例では、利用者が必要に応じて卵ケース140と高さ増設フレーム130とを同時に使用する際には、卵ケース140と高さ増設フレーム130の位置が互いに干渉しないようにするために、トレイ141の垂直方向の寸法と下周壁1313の垂直方向の寸法とを加算した総和が、ボトルホルダーの空間の垂直深さ以下であるとよい。これにより、図4に示すように、第一ボトルホルダー111に卵ケース140を置くことができると共に、その上に高さ増設フレーム130を積み重ねることができる。もちろん卵ケース140は、第一ボトルホルダー111の内側に置かれる以外に、図5に示すように高さ増設フレーム130の上に配置してもよく、これにより、第一ボトルホルダー111の貯蔵空間を広げることができる。
【0040】
特に、ボトルホルダーアセンブリのボトルトレー120の数は二つ以上であり、二つ以上のボトルトレー120は、上下に間隔を空けて冷蔵庫のドアライナー11に設置される。同時に、第一ボトルホルダー111の数がボトルトレー120の数と同数であり、しかも、各第一ボトルホルダー111が第一機能状態にある場合に、各ボトルトレー120に一対一となるよう対応付けられて、それぞれが積み重ねられて配置される。図1図2に示すように、ボトルホルダーアセンブリは、上方・中央・下方という三つのボトルトレー120を有しており、各ボトルトレー120には、それぞれ一つの第一ボトルホルダー111が積み重ねされて設置されている。また、ボトルホルダーアセンブリには、第一ボトルホルダー111、高さ増設フレーム130又は第三ボトルホルダー113が設置されてもよく、第一ボトルホルダー111、高さ増設フレーム130又は第三ボトルホルダー113の数が、それぞれ第一ボトルホルダー111の数と等しいようにしてもよい。
【0041】
図1に示すように、ドア10のドアライナー11には三つのボトルトレー120が設置されている。上方に位置するボトルトレー120と中央に位置するボトルトレー120には、それぞれ一つの第一ボトルホルダー111が設けてられており、下方に位置するボトルトレー120には、一つの第三ボトルホルダー113が設けられている。他の実施例では、各ボトルトレー120に、それぞれ第一ボトルホルダー111を対応付けて設けることに加えて、高さ増設フレーム130及び第二ボトルホルダー112をさらに設けてもよい。高さ増設フレーム130と第二ボトルホルダー112は、必要に応じて第一ボトルホルダー111に対応付けて設置してもよい。もちろん、貯蔵要求を最大限で満たすように、他の実施例において、三つの高さ増設フレーム130及び三つの第二ボトルホルダー112を設置してもよい。
【0042】
以上、本明細書に詳しく説明する上で、本発明における複数の例示的実施例を記載したが、当業者にとって理解するべきところは、本発明に係る趣旨及び範囲を逸脱しない限り、依然として、本発明に開示されている内容に基づいて、本発明に係る原理に該当する数多くの他の変形や修正を直接に特定し又は導出することが可能である。従って、理解可能なことは、本発明の範囲において、あらゆるこれらの他の変形や修正を含むと考えられるべきである。

図1
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