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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-02
(45)【発行日】2023-02-10
(54)【発明の名称】医療用測定装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/58 20060101AFI20230203BHJP
   A61B 5/338 20210101ALI20230203BHJP
   B41J 15/04 20060101ALI20230203BHJP
【FI】
B41J11/58
A61B5/338
B41J15/04
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018211742
(22)【出願日】2018-11-09
(65)【公開番号】P2020075462
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2021-11-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000112602
【氏名又は名称】フクダ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金山 寧
(72)【発明者】
【氏名】取出 優
(72)【発明者】
【氏名】桑崎 雄揮
(72)【発明者】
【氏名】宮野 博行
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 将人
(72)【発明者】
【氏名】本郷 泰輝
(72)【発明者】
【氏名】清水 雄介
(72)【発明者】
【氏名】阿見 祥寿
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-106096(JP,A)
【文献】特開2015-110467(JP,A)
【文献】特開2000-272786(JP,A)
【文献】特開平06-218965(JP,A)
【文献】特開2018-075811(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/58
B41J 15/04
A61B 5/338
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも生体情報の取得部及び表示部を有する装置本体部と、
少なくとも記録紙収容部及びサーマルヘッドを有するレコーダー部と、
前記レコーダー部に設けられ、前記記録紙収容部に記録紙を出し入れ可能な開状態と、前記記録紙収容部を閉塞する閉状態と、に遷移可能に回転する開閉ケースと、
前記開閉ケースの回転軸の回転に連動して、前記開閉ケースが開状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ、前記開閉ケースが閉状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ位置から下降させる、せり上げ部と、
を具備し、
前記せり上げ部は、前記開閉ケースの回転軸に形成された突起である、
医療用測定装置。
【請求項2】
前記突起は、前記回転軸の軸方向の一部にのみ形成されている、
請求項に記載の医療用測定装置。
【請求項3】
少なくとも生体情報の取得部及び表示部を有する装置本体部と、
少なくとも記録紙収容部及びサーマルヘッドを有するレコーダー部と、
前記レコーダー部に設けられ、前記記録紙収容部に記録紙を出し入れ可能な開状態と、前記記録紙収容部を閉塞する閉状態と、に遷移可能に回転する開閉ケースと、
前記開閉ケースの回転軸の回転に連動して、前記開閉ケースが開状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ、前記開閉ケースが閉状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ位置から下降させる、せり上げ部と、
前記記録紙収容部の底面に設けられ、前記端部に向かって高くなる傾斜部と、
を具備し、
前記せり上げ部は、前記傾斜部によってせり上げられた前記記録紙の前記端部を、前記開閉ケースが開状態となったときにさらにせり上げる、
医療用測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レコーダーを有する医療用測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、心電計等の医療用測定装置では、心電図の測定や表示を行う装置本体にレコーダーが一体に設けられ、測定結果を記録紙に記録できるようになされたものがある(例えば特許文献1参照)。心電計のレコーダーには、通常、記録紙として折畳紙やロール紙等の連続紙が用いられている。また、心電計では、一般に装置の構成を簡単化・小型化するために、サーマルヘッドを用いた感熱記録方式が採用されている。
【0003】
ところで、特許文献1にも開示されているように、レコーダーへの記録紙の出し入れは、レコーダーの筐体の上面の一部を開けて行うようになっている。このような構成では、記録紙の出し入れがしにくい欠点がある。
【0004】
そこで、小型の心電計の折畳紙を取り出す第1の方法として、ペーパーケース自体を引き出すものがある。また第2の方法として、折畳紙の載置面に持ち上げ可能なシートを貼り付けておき、折畳紙の取り出しをアシストするものがある。また第3の方法として、第2の方法に加えて、前記シートの構成を折畳紙の奥の面を押し出すことができるようにすることで、さらに折畳紙を取り出しやすくしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-110467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記第1の方法では、構造の複雑化、部品点数の増加といった問題がある。上記第2の方法では、折畳紙を取り出しやすい位置まで持ち上げることが困難な問題がある。上記第3の方法では、折畳紙を挿入するときにシートが邪魔となる問題がある。
【0007】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、簡易な構成でありながら、レコーダーへ記録紙を出し入れしやすい医療用測定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の医療用測定装置の一つの態様は、
少なくとも生体情報の取得部及び表示部を有する装置本体部と、
少なくとも記録紙収容部及びサーマルヘッドを有するレコーダー部と、
前記レコーダー部に設けられ、前記記録紙収容部に記録紙を出し入れ可能な開状態と、前記記録紙収容部を閉塞する閉状態と、に遷移可能に回転する開閉ケースと、
前記開閉ケースの回転軸の回転に連動して、前記開閉ケースが開状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ、前記開閉ケースが閉状態のときに前記記録紙収容部に収容されている記録紙の端部をせり上げ位置から下降させる、せり上げ部と、
を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開閉ケースが開状態のときに、せり上げ部が記録紙の端部をせり上げるので、簡易な構成でありながら、レコーダーへ記録紙を出し入れしやすい医療用測定装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係る心電計の外観構成を示す斜視図
図2図1の心電計の開閉ケースが開状態となったときの心電計の斜視図
図3】開閉ケースを閉じた状態でのレコーダーの上面図
図4】開閉ケースを閉じた状態でのレコーダーの前側面図
図5図3のA-A’断面図
図6】開閉ケースを開けた状態でのレコーダーの上面図
図7】開閉ケースを開けた状態でのレコーダーの前側面図
図8図6のA-A’断面図
図9】せり上げ部としての突起の形成位置の説明に供する図
図10】せり上げ部としての突起の形成位置の説明に供する図
図11】開閉ケースを図3のB-B’の面で切ったときの断面図
図12】折畳紙の出し入れの説明に供する図
図13】比較例の心電図の構成を示す上面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
<心電計の全体構成>
図1及び図2は本発明の実施の形態に係る心電計10の外観構成を示す斜視図である。より具体的には、図1は開閉ケース110を閉じた状態を示す斜視図であり、図2は開閉ケース110を開いた状態を示す斜視図である。
【0013】
図3図4及び図5は、それぞれ、開閉ケース110を閉じた状態での、レコーダー100の上面図、前側面図及びA-A’断面図である。
【0014】
図6図7及び図8は、それぞれ、開閉ケース110を開けた状態での、レコーダー100の上面図、前側面図及びA-A’断面図である。
【0015】
図1から分かるように、心電計10は、大きく分けて、レコーダー100と装置本体200とから構成されている。
【0016】
装置本体200には、表示部210及び操作部220等が設けられている。また、装置本体200の内部には、演算や動作制御を行う制御部や、増幅部、心電用電極等を接続するためのインターフェース部等が設けられている。表示部210には、測定結果である心電図等が表示される。なお、測定結果である生体情報は、自装置で演算により取得してもよいし、他装置から受け取って取得してもよい。操作部220には、各種のキーや、電源スイッチ、スタート/ストップスイッチ等が設けられている。なお、本実施の形態の心電計10は、表示部210がタッチパネル構成とされており、表示部210に各種設定画面や動作メニュー画面を表示し、これを用いて各種設定や動作指示を入力することもできる。
【0017】
<レコーダーの構成>
図1から分かるように、レコーダー100には、開ボタン101、排紙口102及び開閉ケース110が設けられている。心電図が記録された記録紙は排紙口102から排出される。開閉ケース110は、ユーザーによって開ボタン101が押圧操作されるとロックが解除される。開閉ケース110は、ロックが解除された後にユーザーによって開方向に回転されると、図2に示すような開状態となる。
【0018】
図2から分かるように、レコーダー100には、サーマルヘッド120、プラテンローラー130、記録紙収容部140等が設けられている。プラテンローラー130は、開閉ケース110の開端に取り付けられており、開閉ケース110が図1に示すような閉状態とされたときにサーマルヘッド120に当接し(図5参照)、図2に示すような開状態とされたときにサーマルヘッド120から離間する(図8参照)。
【0019】
図3図5のように開閉ケース110が閉じた状態において、サーマルヘッド120とプラテンローラー130との間に下方向から折畳紙1等の記録紙が進入し、記録紙はプラテンローラー130の回転によって上方向に紙送りされ、これと同時にサーマルヘッド120によって感熱記録が行われる。このようにして、折畳紙1等の記録紙に心電図が記録される。
【0020】
ここで、開閉ケース110は回転軸103(図4図8)によって回転自在に軸支されている。開閉ケース110は、手動にて回転軸103を回転中心として回転させることができるようになっている。開閉ケース110の開状態において、ユーザーは、記録紙収容部140に折畳紙1やロール紙等の記録紙の出し入れを行うことができる。ロール紙(図示せず)はロール紙取付部150に取り付けた状態で記録紙収容部140に収容される。折畳紙1は記録紙収容部140内に置かれて収容される。開閉ケース110は、記録紙収容部140に記録紙を出し入れ可能な開状態と、記録紙収容部140を閉塞する閉状態と、に遷移可能に回転する。
【0021】
かかる構成に加えて、図5及び図8から分かるように、記録紙収容部140には、傾斜部161が設けられている。傾斜部161は、開閉ケース110の回転軸103に向かって高くなるように形成されている。これにより、折畳紙1は、回転軸103側の端部に行くに従って高くなる状態で傾斜部161に載置される。
【0022】
また、傾斜部161は、回転軸103の近くまで延在してはおらず、途中で途切れている。本実施の形態の場合には、図5及び図8から分かるように、傾斜部161が形成されている範囲は、折畳紙1の一端から他端の半分以下の範囲である。傾斜部161に載置された折畳紙1の一方の端部は開閉ケース110の回転軸103上に懸架される。これにより、折畳紙1の下方には空間162が形成される。
【0023】
このように傾斜部161が回転軸103の近くまで延在してはおらず途中で途切れていることにより、折畳紙1の下方には空間162が形成される。また、傾斜部161がロール紙(図示せず)の邪魔にならないようになっている。
【0024】
また、開閉ケース110の回転軸103には、せり上げ部としての突起104が形成されている。突起104は、回転軸103の回転に連動して回転し、図5に示すように開閉ケース110が閉状態のときには折畳紙1の下面に当接せず、図8に示すように開閉ケース110が開状態のときには、折畳紙1の下面に当接して折畳紙1の端部をせり上げるようになっている。これにより、開閉ケース110が開状態のとき、折畳紙1の下方には、開閉ケース110が閉状態のときよりもより大きな空間162が作られる。
【0025】
本実施の形態の場合、突起104は、図9に示すように、回転軸103の中央部の外周の一部に形成されている。また、突起104は、図10に示すように、回転軸103の両端付近の外周の一部に形成してもよい。ここで、突起104は、回転軸103の軸方向(回転軸103の長手方向と言ってもよい)の全体に亘って形成してもよいが、図9図10に示したように、回転軸103の軸方向の一部にのみ形成することが好ましい。何故なら、図8に示したように突起104による折畳紙1のせり上げた時に、突起104が形成されていない範囲において、折畳紙1の下面と回転軸103の上面との間に隙間が形成され、ユーザーはこの隙間に図8の左方向から指を差し込んで折畳紙1を引っ張り出すことができるようになるからである。
【0026】
勿論、ユーザーは折畳紙1の側面方向(つまり心電計10の前後方向)から空間162に指を差し込んで折畳紙1の出し入れを行うこともできる。このとき本実施の形態の構成では、突起104によって折畳紙1がせり上げられて、空間162が大きくされているので、ユーザーは折畳紙1を把持しやすくなる。
【0027】
また、本実施の形態の場合、開閉ケース110は、上面部110aと、前面部110bと、背面部110cと、一側面部110dが一体に形成され、これらが一体に回転されるようになっている。また、開閉ケース110は、前後方向の切断面で切ったときの断面(つまり開閉ケース110を図3のB-B’の面で切ったときの断面)が図11に示したように、コ字状である。
【0028】
これにより、開閉ケース110は、図2及び図7に示したように、開状態において、記録紙収容部140の上方とともに、記録紙(折畳紙1)の出し入れ方向に対して側方方向である記録紙収容部140の前側及び後側を開口する。簡単に言うと、開閉ケース110が開状態とされると、記録紙収容部140の全方向が開口される。この結果、レコーダー100への記録紙の出し入れがし易くなる。
【0029】
図13は、本実施の形態に対する比較例である。なお、図13の心電計20は、特許文献1に記載された心電計である。心電計20は、レコーダーの筐体の上面の一部に回転自在の開閉蓋21が設けられている。記録紙の出し入れを行う際には、開閉蓋21が開状態とされる。しかし、開閉蓋21が開状態とされても、レコーダーの筐体を形成するケース前面22及びケース背面23は依然として存在する。
【0030】
よって、本実施の形態の構成と比較して比較例の構成では、ケース前面22及びケース背面23が邪魔となって記録紙の出し入れがしにくい。特に、本実施の形態の構成では、開閉ケース110を開状態としたときに、折畳紙1の出し入れ方向に対して側方方向である記録紙収容部140の前方及び後方が開口されるので(つまりケース前面22及びケース背面23が存在しないので)、図12に示したように、ユーザーが折畳紙1の側面を両手で把持ながら折畳紙1を記録紙収容部140から出し入れできるようになる。因みに、図13の構成では、ケース前面22及びケース背面23が手に当たるのでこのような出し入れ操作は困難である。
【0031】
また、本実施の形態の開閉ケース110においては、開閉ケース110が開状態となると、ロール紙取付部150も大きく露出されるので、ロール紙取付部150へのロール紙の装脱も容易に行うことができるようになる。
【0032】
<効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、開閉ケース110の回転軸103の回転に連動して、開閉ケース110が開状態のときに記録紙収容部140に収容されている記録紙(折畳紙1)の端部をせり上げ、開閉ケース110が閉状態のときに記録紙収容部140に収容されている記録紙(折畳紙1)の端部をせり上げ位置から下降させる、せり上げ部としての突起104を設けたことにより、簡易な構成でありながら、レコーダー100へ記録紙(折畳紙1)を出し入れしやすい心電計10を実現できる。
【0033】
また、端部に向かって高くなる(換言すれば、開閉ケース110の回転軸103の方向に向かって高くなる)傾斜部161を、さらに設け、せり上げ部(突起104)は、傾斜部161によってせり上げられた記録紙の端部を、開閉ケース110が開状態となったときにさらにせり上げるようにしたことにより、記録紙(折畳紙1)の取り出し時に、傾斜部161とせり上げ部(突起104)とが協働して記録紙(折畳紙1)の端部を大きく持ち上げることができるようになる。
【0034】
ここで、せり上げ部(突起104)のみによって記録紙(折畳紙1)の端部を大きく持ち上げようとすると、記録紙(折畳紙1)にくせがついてしまうおそれがあり、好ましくない。本実施の形態では、傾斜部161とせり上げ部(突起104)とが協働して記録紙(折畳紙1)の端部を大きく持ち上げるので、記録紙(折畳紙1)にくせがつきにくい状態で、記録紙(折畳紙1)の端部を取り出しやすい高さまで持ち上げることができるようになっている。また、せり上げ部(突起104)は、開閉ケース110が閉状態のときに記録紙(折畳紙1)の端部をせり上げ位置から下降させるので、開閉ケース110が閉状態のときには、記録紙(折畳紙1)を一層くせのつきにくい状態とすることができる。
【0035】
<他の実施の形態>
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0036】
上述の実施の形態では、傾斜部161を設け、記録紙(折畳紙1)の取り出し時に、傾斜部161とせり上げ部(突起104)とが協働して記録紙(折畳紙1)の端部を大きく持ち上げるようにした場合について述べたが、傾斜部161を設けずに、せり上げ部(突起104)のみで記録紙(折畳紙1)の端部を持ち上げるようにしてもよい。ただし、上述したように、傾斜部161とせり上げ部(突起104)とが協働して記録紙(折畳紙1)の端部を持ち上げる構成を採用すると、所望の位置まで記録紙(折畳紙1)の端部を持ち上げたときに記録紙(折畳紙1)にくせがつきにくいといったメリットがある。
【0037】
また、せり上げ部は、必ずしも回転軸103に形成された突起に限らず、要は、開閉ケース110の回転に連動して折畳紙1の端部をせり上げることができる種々の形状や機構を採用できる。例えば回転軸103に連結するギアを用いて折畳紙1の端部の底面を上昇させるように機構を用いてもよいし、開閉ケース110自身にせり上げ部を設けてもよい。
【0038】
上述の実施の形態に加えて、折畳紙1が記録紙収容部140に収容されたときの折畳紙1の側方に存在する側壁に、上下方向に貫通する長孔等を形成してもよい。このようにすれば、ユーザーは空間162と長孔とに指を差し込んで折畳紙1の出し入れを容易に行うことができるようになる。
【0039】
上述の実施の形態では、本発明を心電計に適用した場合について述べたが、これに限らず、連続紙に生体情報を印字するレコーダーを有する医療用測定装置に広く適用可能である。例えば、レコーダーを有する脳波計、脈波計、ポリグラフ、生体情報モニター等にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、レコーダーを有する医療用測定装置に広く適用し得る。
【符号の説明】
【0041】
1 折畳紙
10、20 心電計
100 レコーダー
101 開ボタン
102 排紙口
103 回転軸
104 突起
110 開閉ケース
110a 上面部
110b 前面部
110c 背面部
110d 一側面部
120 サーマルヘッド
130 プラテンローラー
140 記録紙収容部
150 ロール紙取付部
161 傾斜部
162 空間
200 装置本体
210 表示部
220 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13