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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-02
(45)【発行日】2023-02-10
(54)【発明の名称】簡易建物
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/02 20060101AFI20230203BHJP
   E04B 9/32 20060101ALI20230203BHJP
   E04B 9/04 20060101ALI20230203BHJP
   E04B 1/343 20060101ALI20230203BHJP
【FI】
E04H6/02 A
E04B9/32
E04B9/04 F
E04B1/343 U
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019046571
(22)【出願日】2019-03-14
(65)【公開番号】P2020148007
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成31年2月28日に三協立山株式会社三協アルミ社ホームページ(http://alumi.st-grp.co.jp/)内のデータダウンロードページ(http://apps.st-grp.co.jp/iportal/ItemSearchResult.do?method=itemDetail&type=c&volumeID=EX000003&categoryID=3965740000&itemID=13209290000&sortKey=ItemMain11240000&sortOrder=ASC&position=13&designID=SEKOD001)にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136331
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 陽一
(72)【発明者】
【氏名】東海 光喜
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-027039(JP,A)
【文献】実開平05-089719(JP,U)
【文献】特開2006-097256(JP,A)
【文献】特開平09-067865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/02
E04B 1/343
E04B 9/04,9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井材と、天井材が取付く被取付材とを備え、天井材は、透光パネル体と非透光パネル体とを有し、非透光パネル体は、一側部に係合部を、他側部に被係合部を有し、透光パネル体は、透光パネルと、透光パネルの一側部と他側部にそれぞれ設けた枠を有し、一側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に係合部を非透光パネル体の係合部と同じ形で有し、他側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に被係合部を非透光パネル体の被係合部と同じ形で有し、透光パネル体の係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の被係合部が係合し、被係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の係合部が係合していることを特徴とする簡易建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーポート等の簡易建物に関する。
【背景技術】
【0002】
カーポート等の簡易建物においては、屋根の下に天井材を張らないのが一般的ではあるが(例えば、非特許文献1参照)、高級感を出すために屋根の下に天井材を張りたいという要望がある。そこで、簡易建物において、天井材を容易に施工できる構造が求められた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】三協立山株式会社 三協アルミ社発行のカタログ「エクステリア 総合カタログ」(カタログNo.STX1089A TS.17.03-3000)、2017年2月、p.851
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑み、天井材を容易に施工することのできる簡易建物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による簡易建物は、天井材と、天井材が取付く被取付材とを備え、天井材は、透光パネル体と非透光パネル体とを有し、非透光パネル体は、一側部に係合部を、他側部に被係合部を有し、透光パネル体は、透光パネルと、透光パネルの一側部と他側部にそれぞれ設けた枠を有し、一側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に係合部を非透光パネル体の係合部と同じ形で有し、他側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に被係合部を非透光パネル体の被係合部と同じ形で有し、透光パネル体の係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の被係合部が係合し、被係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の係合部が係合していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明による簡易建物は、天井材と、天井材が取付く被取付材とを備え、天井材は、透光パネル体と非透光パネル体とを有し、非透光パネル体は、一側部に係合部を、他側部に被係合部を有し、透光パネル体は、透光パネルと、透光パネルの一側部と他側部にそれぞれ設けた枠を有し、一側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に係合部を非透光パネル体の係合部と同じ形で有し、他側部の枠は、内周側に透光パネルの端部を保持し、外周側に被係合部を非透光パネル体の被係合部と同じ形で有し、透光パネル体の係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の被係合部が係合し、被係合部に透光パネル体又は非透光パネル体の係合部が係合していることで、天井材の施工が容易に行え、しかも透光パネル体をニーズに合わせて自由に配置することができるので、家の玄関やテラス窓等の前が暗くならないように、光を取り入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図4のA-A断面図である。
図2】天井材の周辺を拡大して示す縦断面図である。
図3図4のB-B断面図である。
図4】本発明の簡易建物の一実施形態を示す平面図である。
図5】同簡易建物の正面図である。
図6】本発明の簡易建物の応用例を示す平面図であって、透光パネル体と非透光パネル体の配置の例を示す。
図7】(a)は天井材桁カバーの取付け方を示す斜視図であり、(b)及び(c)は天井材桁カバーの取付け方を示す縦断面図である。
図8】下地材(下地材本体)の取付け方を示す斜視図である。
図9】屋根の幅の違いによる下地材の配置の例を示す縦断面図である。
図10】(a)は下地調整材の取付け方を示す斜視図であり、(b)は同縦断面図、(c)は下地材を拡大して示す縦断面図である。
図11】(a)は天井材枠の取付け方を示す斜視図であり、(b)は同縦断面図である。
図12】(a)は前側端部の天井材の取付け方を示す斜視図であり、(b)は同縦断面図である。
図13】天井材を左右の天井材桁カバー間に嵌め込むときの状態を示す縦断面図である。
図14】(a)は中間部及び後側端部の天井材の取付け方を示す斜視図であり、(b)は同縦断面図である。
図15】(a)は天井材カバーの取付け方を示す斜視図であり、(b)は同縦断面図である。
図16】透光パネル体の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1~5は、本発明の簡易建物の一実施形態を示している。本簡易建物は、住宅の敷地内における建物の前方に設置され、主としてカーポートとして用いられるものであり、図4,5に示すように、梁10の両端を柱11,11で支持した門型の前フレーム12a及び後フレーム12bと、前後のフレーム12a,12bに支持される屋根9とを備えている。屋根9は、前後のフレーム12a,12bの梁10に吊り金具13で吊り下げて支持してある。
【0009】
屋根9は、図4に示すように、左右両側に桁14,14を有し、左右の桁14,14の前側の端部間と後側の端部間に妻垂木2,2を取付け、前後の妻垂木2,2の間の左右の桁14,14間に複数の垂木1,1,…を前後方向に間隔をおいて取付け、妻垂木2と垂木1の間、垂木1同士の間に樹脂製の屋根パネル15を取付けて構成してある。妻垂木2と垂木1は、図1,2,5に示すように、長手方向の両端部が低くなるようにR状に湾曲して傾斜している。図4,5に示すように、左右の桁14の外側には桁破風16aが、前後の妻垂木2の外側には妻破風16bがそれぞれ取付けてあり、簡易建物の周囲から見ると屋根9がこれらの破風16a,16bに隠れて見えないようになっている。
【0010】
本簡易建物は、図1,3,5に示すように、屋根(被取付材)9の下に帯板状の天井材6が前後方向に並べて取付けてある。垂木(妻垂木を含む)1,2には、天井材6を取付けるために下地材3が長手方向に間隔をおいて設けてある。下地材3は、図2に示すように、垂木1,2の長手方向端部に取付けられる端部下地材3aと、中間部に取付けられる中間部下地材3bと、中央部に取付けられる中央部下地材3cとがある。
端部下地材3aは、単一のアルミ形材で形成した長尺材であり、上面に垂木1,2下面への取付部17が垂木1,2の傾斜に合わせて傾斜して設けてあり、下面に天井材6の取付部18が水平に設けてある。
中間部下地材3bは、垂木1,2の下面に取付く下地材本体4aと、下地材本体4aに下方より係合する下地調整材5の2部材で構成されている。下地材本体4aは、アルミ形材で形成した長尺材であり、上面側に垂木1,2下面への取付部17が垂木1,2の傾斜に合わせて傾斜して設けてあり、その下に略矩形断面の中空部19を有している。下地調整材5は、アルミ形材で形成した長尺材であり、下地材本体4aの中空部19と嵌合するように、上側が開放したコ字状断面に形成してある。下地調整材5は、下地材本体4aに下方より係合させると、手を離しても抜け落ちないように、引っ掛かり20が設けてある。
中央部下地材3cは、垂木1,2の下面に取付く下地材本体4bと、下地材本体4bに下方より係合する下地調整材5の2部材で構成されている。下地材本体4bは、アルミ形材で形成した長尺材であり、上面側に垂木1,2下面への取付部17が水平に設けてあり、その下に略矩形断面の中空部19を有している。中空部19は、中間部下地材3bのものよりも上下方向に長くなっている。下地調整材5は、アルミ形材で形成した長尺材であり、下地材本体4bの中空部と嵌合するように、上側が開放したコ字状断面に形成してある。
中間部下地材3bの下地調整材5と中央部下地材3cの下地調整材5は、共通の部材となっている。これらの下地調整材5は、図2に示すように、下面の高さが端部下地材3aの下面と同じ高さになるように上下位置を調整してから、ネジ21で下地材本体4a,4bに固定される。
【0011】
これらの下地材3a,3b,3cの配置は、図9に示すように、屋根9の幅(垂木1,2の長さ)に応じて違わせられる。屋根9の幅が小さい場合は、図9(a)に示すように、2つの端部下地材3a,3aのみが取付けられる。それより屋根9の幅が大きくなると、図9(b)に示すように、2つの端部下地材3a,3aと1つの中央部下地材3cが取付けられる。さらに屋根9の幅が大きくなると、図9(c)に示すように、2つの端部下地材3a,3aと2つの中間部下地材3b,3bが取付けられる。
【0012】
図1,2に示すように、左右の桁14の下面には、天井材桁カバー22が取付けてある。天井材桁カバー22は、アルミ形材で形成され、桁14の内側に向けて突出する突片23を有し、突片23で天井材6の左右端部を受けると共に、天井材6と桁14の間の隙間を隠している。
また、図3に示すように、下地材3a,3b,3cの前後の端部の下面には、天井材枠24がネジ25で取付けてある。天井材枠24は、下側が開口する略コ字形断面に形成してある。天井材枠24には、天井材カバー26が天井材枠24の溝に下方より係合して取付けられ、ネジ27で固定してある。天井材カバー26は、天井材6の前側及び後側の端部を覆っている。
【0013】
図3に示すように、天井材6には透光パネル体6aと非透光パネル体6bの2種類がある。非透光パネル体6bは、アルミ形材で形成したものであり、前側の端部に係合部7が前方に向けて突出して形成してあり、後側の端部には後側に向けて開口する溝状の被係合部8が形成してあると共に、下地材3a,3b,3cの下面に当接してネジ28で固定される取付部29が被係合部8よりも後側に突出して形成してある。
透光パネル体6aは、図3,16に示すように、透明な樹脂パネルよりなる透光パネル30をアルミ形材よりなる前枠31と後枠32と側枠33,33とで囲んで形成してある。前枠31には係合部7が非透光パネル体6bと同じ形状で設けてあり、後枠32には被係合部8と取付部29が非透光パネル体6bと同じ形状で設けてある。透光パネル体6aは、外形寸法(前後方向及び左右方向の長さ)が非透光パネル体6bとほぼ同じになっている。したがって透光パネル体6aと非透光パネル体6bとは、相互に置き換え可能である。
【0014】
一番前側に位置する天井材6は、図3に示すように、前側端部に形成された係合部7をスペーサー34を挟んで各下地材3a,3b,3cの下面にネジ28で固定すると共に、後側端部に形成された取付部29を各下地材3a,3b,3cの下面に当接してネジ28で固定してある。その他の天井材6は、前側端部に形成された係合部7を前側に隣接する天井材6の被係合部8に後方から係合させ、後側端部の取付部29のみを各下地材3a,3b,3cにネジ28で固定してある。
図3に示す例では、透光パネル体6aの前側と後側に隣接して非透光パネル体6bが配置され、透光パネル体6aの係合部7に非透光パネル体6bの被係合部8が係合し、被係合部8に非透光パネル体6bの係合部7が係合しているが、先に述べたように透光パネル体6aと非透光パネル体6bは相互に置き換え可能なので、透光パネル体6aの係合部7に透光パネル体6aの被係合部8が係合し、被係合部8に透光パネル体6aの係合部7が係合することもできる。
【0015】
本簡易建物は、前後に並べて配置される天井材6,6,…の中に透光パネル体6aを任意の位置に任意の数配置することができる。図6に示す例は、家の前の敷地に屋根9が左右に3つ並べて設置してあり、右側の屋根9は玄関35の前のアプローチの上に位置するため、屋根9の下が全体的に明るくなるように、透光パネル体6aを前後方向に分散して配置してある。左側と中央の屋根9は、家のテラス窓36の前側に日光が射し込んで明るくなるように、透光パネル体6aを後側(家側)に寄せて複数並べて配置してある。
【0016】
次に、本簡易建物の施工手順を説明する。まず、前後のフレーム12a,12bを立設する。次に、左右の桁14,14を梁10の下に吊り金具13で取付け、左右の桁14,14間に妻垂木2と垂木1を取付ける。次に、妻垂木2と垂木1の間、垂木1同士の間に屋根パネル15を取付ける。その後、屋根9の周囲を囲むように破風16a,16bを取付ける。
【0017】
そうして屋根9の組立が終わってから屋根9の下に天井材6を施工する。天井材6の施工手順を説明すると、まず図7(a)に示すように、左右の桁14の下面に天井材桁カバー22を取付ける。天井材桁カバー22は、図7(b)に示すように、上面に突設した係止部37を桁14下面の溝38に引っ掛け、内側に設けた突片45を桁14の内側面にネジ39で固定した後、図7(c)に示すように、外側の端部を桁14の下面にネジ40で固定して取付ける。
次に、図8に示すように、垂木1,2の下面に端部下地材3aと、中間部下地材3b及び中央部下地材3cの下地材本体4a,4bをネジ41で取付ける。
次に、図10(a)に示すように、下地材本体4a,4bに対して下地調整材5を下方より係合して取付ける。下地調整材5は、図10(b)に示すように、下面の高さが端部下地材3aの下面と同じ高さになるように上下位置を調整してから、前後から下地材本体4a,4bにネジ21で固定する。図10(c)に示すように、下地調整材5にはネジ21の挿通孔42があらかじめ形成され、下地材本体4a,4bにはネジ21を挿入する目安になるR溝43が上下方向に間隔をおいて設けてあり、R溝43を目安とすることで下地調整材5の高さ調整が容易に行える。
次に、図11(a)に示すように、取付けた各下地材3a,3b,3cの前側及び後側の端部に天井枠材24をネジ25で取付ける。このとき、図11(b)に示すように、天井枠材24の外向きの突片44を妻破風16bに突き当てて取付ける。
次に、図12(a)に示すように、前側端部の天井材6(透光パネル体6a又は非透光パネル体6b)を各下地材3a,3b,3cの下面にネジ28で取付ける。このとき天井材6は、図13に示すように、左右の天井材桁カバー22,22の間にけんどんで嵌め込んでから、図12(b)に示すように、先に取付けた天井材枠24に押し付けながら固定する。
次に、図14(a)に示すように、その他の天井材6(透光パネル体6a又は非透光パネル体6b)を前側から順番に各下地材3a,3b,3cの下面に取付ける。このとき天井材6は、左右の天井材桁カバー22,22の間にけんどんで嵌め込んでから、図14(b)に示すように、前側に押し付けるようにして係合部7を隣接する天井材6の被係合部8に係合させ、後端部の取付部29をネジ28で各下地材3a,3b,3cに固定する。このように前側の端部以外の天井材6は、先に取付けた天井材6の被係合部8に係合部7を係合させ、後側端部の取付部29だけを下地材3a,3b,3cにねじ止めすればよいため、天井材6の施工が容易である。
最後に、図15(a),(b)に示すように、天井材カバー26を天井材枠24に下方より嵌め込んで取付け、ネジ27で固定する。
【0018】
以上に述べたように本簡易建物は、垂木1,2の長手方向に間隔をおいて下地材3a,3b,3cを設けてあり、下地材3b,3cは、垂木1,2の下面に取付く下地材本体4a,4bと、下地材本体4a,4bに下方より係合する下地調整材5とを有し、下地材本体4a,4bに対する下地調整材5の位置を上下方向に調整して、下地調整材5の下面に天井材6を取付けることで、垂木1,2が長手方向の端部が低くなるように傾斜していても、天井材6を容易に施工することができる。
下地材本体4a,4bは、上下方向の寸法と垂木1,2への取付面の角度が異なるものが複数種類あることで、垂木1,2の傾斜角度や長さの違いに柔軟に対応でき、各下地材本体4a,4bに取付く下地調整材5は共通とすることで、コストを削減できる。
下地調整材5は、上側が開放したコ字状断面であるため、下地材本体4a,4bに対して下方より容易に係合取付けできる。
【0019】
また本簡易建物は、天井材6と、天井材6が取付く被取付材(屋根)9とを備え、天井材6は、透光パネル体6aと非透光パネル体6bとを有し、両パネル体6a,6bは、一側部に係合部7を、他側部に被係合部8を有し、透光パネル体6aの係合部7に透光パネル体6a又は非透光パネル体6bの被係合部8が係合し、被係合部8に透光パネル体6a又は非透光パネル体6bの係合部7が係合していることで、天井材6の施工が容易に行え、しかも透光パネル体6aをニーズに合わせて自由に配置することができるので、家の玄関35やテラス窓36等の前が暗くならないように、光を取り入れることができる。
透光パネル体6aは、透光パネル30を枠31,32,33で囲んだものであり、枠31,32に係合部7と被係合部8を設けてあるので、係合部7と被係合部8を持つ透光パネル体6aを容易に製作できる。
透光パネル体6aと非透光パネル体6bの外形寸法をほぼ同じにしたので、透光パネル体6aと非透光パネル体6bとが相互に置き換え可能で、非透光パネル体6bをあとから透光パネル体6aに交換することも可能である。
【0020】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。屋根の形状、構造は、適宜変更することができる。屋根は、梁上に支持することもできる。透光パネル体及び非透光パネル体の形状、材質は、適宜変更することができる。透光パネル体は、非透光パネル体と大きさが異なっていてもよい。透光パネル体の配置位置、配置数は、自由に変更することができる。本発明は、カーポートに限らず、例えば通路用のシェルター、テラスの屋根など、あらゆる簡易建物に適用することができる。
【符号の説明】
【0021】
1 垂木
2 妻垂木(垂木)
3 下地材
3a 端部下地材(下地材)
3b 中間部下地材(下地材)
3c 中央部下地材(下地材)
4a,4b 下地材本体
5 下地調整材
6 天井材
6a 透光パネル体(天井材)
6b 非透光パネル体(天井材)
7 係合部
8 被係合部
9 屋根(被取付材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16