(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-02
(45)【発行日】2023-02-10
(54)【発明の名称】電界発光素子、及びそれを含む電界発光ディスプレイ
(51)【国際特許分類】
H05B 33/12 20060101AFI20230203BHJP
H10K 50/00 20230101ALI20230203BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20230203BHJP
H05B 33/26 20060101ALI20230203BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230203BHJP
【FI】
H05B33/12 C
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/12 E
H05B33/26 Z
G09F9/30 365
G09F9/30 349A
G09F9/30 338
G09F9/30 339
(21)【出願番号】P 2020208075
(22)【出願日】2020-12-16
【審査請求日】2020-12-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0168028
(32)【優先日】2019-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】宋 文 奉
【審査官】渡邊 吉喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-219054(JP,A)
【文献】国際公開第2004/068911(WO,A1)
【文献】特開2014-170091(JP,A)
【文献】特開2016-029611(JP,A)
【文献】特開2006-164650(JP,A)
【文献】特開2004-265763(JP,A)
【文献】特開平10-326580(JP,A)
【文献】特開2010-153360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 33/12
H01L 51/50
H01L 27/32
H05B 33/26
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを備え、前記第1発光部と前記第2発光部が互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、
前記第1発光部及び前記第2発光部と重畳するように配置され、前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの光を発光する第3発光部を備える第2発光素子と
を含み、
前記第1発光素子から放出された前記第1及び第2カラーの光は前記第2発光素子を介して放出され、
前記第1発光素子は、前記第1発光部及び前記第2発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1発光部及び前記第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極とを含み、
前記第2発光素子は、前記第3発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第3発光部の第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、
前記第2電極は、前記第1発光部及び前記第2発光部から出射されたそれぞれの光の一部を透過させる第1カソード電極であり、
前記第3電極は、前記第1カソード電極から出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、
前記第2カソード電極は、
前記第1カソード電極と対向するように接着剤により直接に前記第1カソード電極と接合され、前記第1カソード電極よりも薄く構成されている、
電界発光素子。
【請求項2】
前記第1電極は、前記第1及び第2発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、
前記第4電極は、前記第3発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極である、
請求項1に記載の電界発光素子。
【請求項3】
前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は緑色を発光する、請求項
2に記載の電界発光素子。
【請求項4】
前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は緑色を発光し、前記第3発光部は青色を発光する、請求項
2に記載の電界発光素子。
【請求項5】
前記第1発光部は緑色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は赤色を発光する、請求項
2に記載の電界発光素子。
【請求項6】
第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを備え、前記第1発光部と前記第2発光部が互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、
前記第1発光部と重畳するように配置され、前記第2カラーの光を発光する第3発光部と、前記第2発光部と重畳するように配置され、
前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの光を発光する第4発光部とを備え、前記第3発光部と前記第4発光部が互いに隣り合うように配置される第2発光素子と、
を含み、
前記第1発光素子から放出された光は前記第2発光素子を介して放出され、
前記第1発光素子は、前記第1発光部及び前記第2発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1発光部及び前記第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極とを含み、
前記第2発光素子は、前記第3発光部及び前記第4発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第3発光部及び前記第4発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、
前記第2電極は、前記第1発光部及び前記第2発光部から出射されたそれぞれの光の一部を透過させる第1カソード電極であり、
前記第3電極は、前記第1カソード電極から出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、
前記第2カソード電極は、
前記第1カソード電極と対向するように接着剤により直接に前記第1カソード電極と接合され、前記第1カソード電極よりも薄く構成されている、
電界発光素子。
【請求項7】
前記第1電極は、前記第1及び第2発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、
前記第4電極は、前記第3発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極である、請求項
6に記載の電界発光素子。
【請求項8】
前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は青色を発光し、前記第4発光部は緑色を発光する、請求項
7に記載の電界発光素子。
【請求項9】
前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は緑色を発光し、前記第3発光部は緑色を発光し、前記第4発光部は青色を発光する、請求項
7に記載の電界発光素子。
【請求項10】
第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1発光部と重畳するように配置され、第1カラーとは異なる第2カラーの第1カラーフィルタ、及び前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの第2カラーフィルタを備えるカラーフィルタ層とを含み、前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタが互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、
前記第1発光部及び前記カラーフィルタ層と重畳するように配置され、前記第1乃至第3カラーとは異なる第4カラーの光を発光する第2発光部を備える第2発光素子と
を含み、
前記第1発光素子から放出された光は前記カラーフィルタ層と前記第2発光素子を介して放出され、
前記第1発光素子は、前記第1発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極とを含み、
前記第2発光素子は、前記第2発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、
前記第2電極は、前記第1発光部から出射された光の一部を透過させる第1カソード電極であり、
前記第3電極は、前記第1カラーフィルタ及び前記第2カラーフィルタから出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、
前記カラーフィルタ層は、前記第1カソード電極と接するように配置され、前記第2カソード電極と対向するように接着剤により直接に前記第2カソード電極と接合され、
前記第2カソード電極は、前記第1カソード電極よりも薄く構成されている、
電界発光素子。
【請求項11】
前記第1電極は、前記第1発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、
前記第4電極は、前記第2発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極である、請求項
10に記載の電界発光素子。
【請求項12】
前記第1発光部は黄色を発光し、前記第1カラーフィルタは赤色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは緑色カラーフィルタであり、前記第2発光部は青色を発光する、請求項
11に記載の電界発光素子。
【請求項13】
前記第1発光部はシアン色(cyan)を発光し、前記第1カラーフィルタは青色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは緑色カラーフィルタであり、前記第2発光部は赤色を発光する、請求項
11に記載の電界発光素子。
【請求項14】
前記第1発光部はマゼンタ色(magenta)を発光し、前記第1カラーフィルタは赤色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは青色カラーフィルタであり、前記第2発光部は緑色を発光する、請求項
11に記載の電界発光素子。
【請求項15】
前記第1アノード電極は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成され、
前記第1カソード電極及び前記第2カソード電極は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成され、
前記第2アノード電極は、ITO、IZI、CNT、及び透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成される、請求項
2、
7及び
11のいずれかに記載の電界発光素子。
【請求項16】
前記
接着剤は透明伝導性接着剤
である、請求項1、
6及び
10のいずれかに記載の電界発光素子。
【請求項17】
前記透明伝導性接着剤は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成され、
前記透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択され、
前記伝導性高分子物質は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択される、請求項
16に記載の電界発光素子。
【請求項18】
互いに交差するように配置されるスキャンライン及びデータラインと、
前記スキャンラインを介して供給されるスキャン信号に応答して、前記データラインを介して供給されるデータ信号をスイッチングするスイッチング薄膜トランジスタと、
前記スイッチング薄膜トランジスタから出力されるデータ信号をデータ電圧として保存するストレージキャパシタと、
前記ストレージキャパシタに保存されたデータ電圧に応じて駆動電流を供給する駆動薄膜トランジスタと、
前記駆動電流に応じて光を発光する、請求項1乃至
14のいずれかに記載の電界発光素子と、
を含む、電界発光ディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、電界発光素子、及びそれを備える電界発光ディスプレイに係り、特に、高輝度、高解像度を実現することができる電界発光素子及び電界発光ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube)の欠点である重さと体積を減らすことができる各種のフラットパネルディスプレイが開発されている。これらのフラットパネルディスプレイの例としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)及び電界発光ディスプレイ(Electroluminescent Display)などがある。
【0003】
これらのフラットパネルディスプレイのうち、電界発光ディスプレイは、有機化合物を励起させて発光させる自発光型ディスプレイであり、LCDで使用されるバックライトを必要としないため、軽量薄型が可能であるだけでなく、工程を単純化させることができるという利点がある。また、有機電界発光ディスプレイは、低温製作が可能であり、1ms以下の高速の応答速度を有するだけでなく、低い消費電力、広い視野角及び高いコントラスト(Contrast)などの特性を有するという点で広く使われている。
【0004】
このような電界発光ディスプレイは、発光のための構成として単一発光層を用いて光を放出させるようになっているので、輝度が暗いという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書の目的は、高輝度、高解像度を実現することができる電界発光素子、及びそれを備える電界発光ディスプレイを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本明細書の第1特徴による電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを備え、前記第1発光部と前記第2発光部が互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部及び前記第2発光部と重畳するように配置され、前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの光を発光する第3発光部を備える第2発光素子とを含み、前記第1発光素子から放出された前記第1及び第2カラーの光は前記第2発光素子を介して放出されることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するための本明細書の第2特徴による電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを備え、前記第1発光部と前記第2発光部が互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部と重畳するように配置され、前記第2カラーの光を発光する第3発光部と、前記第2発光部と重畳するように配置され、前記第3カラーの光を発光する第4発光部とを備え、前記第3発光部と前記第4発光部が互いに隣り合うように配置される第2発光素子とを含み、前記第1発光素子から放出された光は前記第2発光素子を介して放出されることを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するための本明細書の第3特徴による電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1発光部と重畳するように配置され、第1カラーとは異なる第2カラーの第1カラーフィルタ、及び前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの第2カラーフィルタを備えるカラーフィルタ層とを含み、前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタが互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部及び前記カラーフィルタ層と重畳するように配置され、前記第1乃至第3カラーとは異なる第4カラーの光を発光する第2発光部を備える第2発光素子とを含み、前記第1発光素子から放出された光は前記カラーフィルタ層と前記第2発光素子を介して放出されることを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するための本明細書の電界発光ディスプレイは、互いに交差するように配置されるスキャンライン及びデータラインと、前記スキャンラインを介して供給されるスキャン信号に応答して、前記データラインを介して供給されるデータ信号をスイッチングするスイッチング薄膜トランジスタと、前記スイッチング薄膜トランジスタから出力されるデータ信号をデータ電圧として保存するストレージキャパシタと、前記ストレージキャパシタに保存されたデータ電圧に応じて駆動電流を供給する駆動薄膜トランジスタと、前記駆動電流に応じて光を発光する第1乃至第3特徴による電界発光素子と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の電界発光ディスプレイによれば、第1発光素子と第2発光素子を重畳するように配置することにより、第1発光素子から放出される光が第2発光素子から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0012】
また、第1発光素子から放出される第1カラーの光、及び第2発光素子から放出される、第1カラーとは異なる第2カラーの光から一つのピクセルを構成することにより、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイを概略的に示すブロック図である。
【
図2】
図1に示された電界発光ディスプレイのピクセルに対する概略的な回路構成図である。
【
図3】
図1に示された電界発光ディスプレイのピクセルの一例を示す等価回路図である。
【
図4】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第1例を示す断面図である。
【
図5】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第2例を示す断面図である。
【
図6】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第3例を示す断面図である。
【
図7】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第4例を示す断面図である。
【
図8】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第5例を示す断面図である。
【
図9】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第6例を示す断面図である。
【
図10】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第7例を示す断面図である。
【
図11】本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第8例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。しかしながら、本明細書は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現できる。これらの実施形態は、本明細書の開示を完全たるものにし、本明細書の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本明細書は請求項の範疇のみによって定義される。
【0015】
本明細書の実施形態を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書は図示された事項に限定されない。明細書の全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。また、本明細書を説明するにあたり、関連する公知の技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を曖昧にすることがあると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「構成される」などが使われる場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加できる。構成要素を単数で表現した場合に、特別に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0017】
構成要素を解釈する際に、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものとして解釈する。位置関係についての説明の場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~そばに」などにより2部分の位置関係が説明される場合、「直ちに」または「直接」が使われない限り、2部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもある。
【0018】
時間関係についての説明の場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などにより時間的先後関係が説明される場合、「直ちに」または「直接」が使われない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0019】
第1、第2などが多様な構成要素を叙述するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であることもある。
【0020】
「X軸方向」、「Y軸方向」、及び「Z軸方向」は、相互間の関係が、垂直の幾何学的な関係のみと解釈されてはならず、本明細書の構成が機能的に作用することが可能な範囲内でより広い方向性を持つことを意味することができる。
【0021】
「少なくとも一つ」という用語は、一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むものと理解されるべきである。例えば、「第1項目、第2項目及び第3項目のうちの少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目または第3項目それぞれだけでなく、第1項目、第2項目及び第3項目のうちの二つ以上から提示できる全ての項目の組み合わせを意味することができる。
【0022】
本明細書の様々な実施形態のそれぞれの特徴が部分的に又は全体的に互いに結合又は組み合わせ可能であって、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施形態が互いに対して独立的に実施可能であってもよく、連関関係で共に実施してもよい。
【0023】
以下、
図1を参照して、本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイについて説明する。
図1は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイを概略的に示すブロック図である。
【0024】
図1を参照すると、本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイは、映像処理部110、タイミング制御部120、データ駆動部130、スキャン駆動部140及び表示パネル150を含む。
【0025】
映像処理部110は、外部から供給されたデータ信号DATAと共に、データイネーブル信号DEなどを出力する。映像処理部110は、データイネーブル信号DEの他にも、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号の少なくとも一つを出力できるが、これらの信号は、説明の便宜のために省略して図示する。
【0026】
タイミング制御部120は、映像処理部110からデータイネーブル信号DEまたは垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号などを含む駆動信号と共に、データ信号DATAの供給を受ける。タイミング制御部120は、駆動信号に基づいてスキャン駆動部140の動作タイミングを制御するためのゲートタイミング制御信号GDC、及びデータ駆動部130の動作タイミングを制御するためのデータタイミング制御信号DDCを出力する。
【0027】
データ駆動部130は、タイミング制御部120から供給されたデータタイミング制御信号DDCに応答して、タイミング制御部120から供給されるデータ信号DATAをサンプリングし、ラッチしてガンマ基準電圧に変換して出力する。データ駆動部130は、データラインD1~Dnを介してデータ信号DATAを出力する。データ駆動部130は、IC(Integrated Circuit)の形で形成できる。
【0028】
スキャン駆動部140は、タイミング制御部120から供給されたゲートタイミング制御信号GDCに応答してゲート電圧のレベルをシフトさせながらスキャン信号を出力する。スキャン駆動部140は、スキャンラインG1~Gmを介してスキャン信号を出力する。スキャン駆動部140は、IC(Integrated Circuit)の形で形成されるか、或いは表示パネル150にゲートインパネル(Gate In Panel)方式で形成される。表示パネル150は、データ駆動部130及びスキャン駆動部140から供給されたデータ信号DATA及びスキャン信号に対応して映像を表示する。
【0029】
次に、
図2及び
図3を参照して、本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイのピクセルについて説明する。
【0030】
図2は
図1に示された電界発光ディスプレイのピクセルPに対する概略的な回路構成図、
図3は
図1に示された電界発光ディスプレイのピクセルPの一例を示す等価回路図である。
【0031】
図2を参照すると、本発明の電界発光ディスプレイは、各ピクセルPがスイッチング薄膜トランジスタSWと、駆動薄膜トランジスタDTと、ストレージキャパシタCstと、補償回路CCと、有機発光素子OLEDとを含む。
【0032】
スイッチング薄膜トランジスタSWは、第1スキャンラインG1を介して供給されたスキャン信号に応答して、第1データラインD1を介して供給されるデータ信号がストレージキャパシタCstにデータ電圧として保存されるようにスイッチング動作する。駆動薄膜トランジスタDTは、ストレージキャパシタCstに保存されたデータ電圧に応じて、第1電源ラインEVDDと第2電源ラインEVSSとの間に駆動電流が流れるように動作する。電界発光素子OLEDは、駆動薄膜トランジスタDTによって形成された駆動電流に応じて光を発光するように動作する。
【0033】
補償回路CCは、駆動薄膜トランジスタDTのしきい電圧などを補償するためにサブピクセル内に追加された回路である。補償回路CCは、一つまたは複数の薄膜トランジスタを含むことができる。補償回路CCの構成は補償方法に応じて非常に多様に構成できる。
【0034】
図3を参照すると、
図2に図示された補償回路CCは、センシング薄膜トランジスタSTとセンシングラインVREFを含む。センシング薄膜トランジスタSTは、駆動薄膜トランジスタDTのドレイン電極と電界発光素子OLEDのアノード電極との間(以下、センシングノードという)に接続される。センシング薄膜トランジスタSTは、センシングラインVREFを介して伝達される初期化電圧(またはセンシング電圧)をセンシングノードに供給するか、或いはセンシングノードの電圧または電流をセンシングできるように動作する。
【0035】
スイッチング薄膜トランジスタSWは、第1データラインD1に接続されるソース電極と、駆動薄膜トランジスタDTのゲート電極に接続されるドレイン電極とを含む。駆動薄膜トランジスタDTは、第1電源ラインEVDDに接続されるソース電極と、電界発光素子OLEDのアノード電極に接続されるドレイン電極とを含む。
【0036】
ストレージキャパシタCstは、電界発光素子OLEDのアノード電極に接続される第1電極E1と、駆動薄膜トランジスタDTのゲート電極に接続される第2電極E2とを含む。
【0037】
電界発光素子OLEDは、駆動薄膜トランジスタDTのドレイン電極に接続されるアノード電極と、第2電源ラインEVSSに接続されるカソード電極とを含む。
【0038】
センシング薄膜トランジスタSTは、センシングラインVREFに接続されるソース電極と、電界発光素子OLEDのアノード電極が接続されたセンシングノードに接続されるドレイン電極とを含む。
【0039】
センシング薄膜トランジスタSTの動作時間は、補償アルゴリズム(または補償回路の構成)に従ってスイッチング薄膜トランジスタSWと類似または同一であってもよく、異なってもよい。一例として、センシング薄膜トランジスタSTは、第1aスキャンラインG1aにゲート電極が接続され、スイッチング薄膜トランジスタSWは、第1bスキャンラインG1bにゲート電極が接続され得る。他の例として、センシング薄膜トランジスタSTのゲート電極に接続された第1aスキャンラインG1aと、スイッチング薄膜トランジスタSWのゲート電極に接続された第1bスキャンラインG1bは、共通に共有するように接続できる。
【0040】
センシングラインVREFは、データ駆動部に接続できる。この場合、データ駆動部は、リアルタイム、映像の非表示期間またはNフレーム(Nは1以上の整数)期間の間、ピクセルのセンシングノードをセンシングし、センシング結果を生成することができる。一方、スイッチング薄膜トランジスタSWとセンシング薄膜トランジスタSTは同じ時間にターンオンできる。この場合、データ駆動部の時分割方式に基づいて、センシングラインVREFを介したセンシング動作とデータ信号を出力するデータ出力動作とは相互分離(区分)される。
【0041】
この他に、センシング結果に応じた補償対象は、デジタル形式のデータ信号、アナログ形式のデータ信号またはガンマ信号などになってもよい。このようなセンシング結果に基づいて補償信号(または補償電圧)などを生成する補償回路は、データ駆動部の内部、タイミング制御部の内部、または別の回路で実現できる。
【0042】
また、
図3の例では、スイッチング薄膜トランジスタSW、駆動薄膜トランジスタDT、ストレージキャパシタCst、電界発光素子OLED、センシング薄膜トランジスタSTを含む3T(Transistor)1C(Capacitor)構造のピクセルを一例として説明したが、補償回路CCが追加された場合、各サブピクセルは、3T2C、4T2C、5T1C、6T2Cなどで構成されてもよい。
【0043】
以下、
図4乃至
図11を参照して、本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子について説明する。
図4は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第1例を示す断面図である。
【0044】
図4を参照すると、本明細書の実施形態に係る第1例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0045】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に互いに隣り合うように配置される第1発光部R及び第2発光部Bを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1とを含む。第1発光部Rは赤色を発光し、第2発光部Bは青色を発光する。
【0046】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第3発光部Gを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第3発光部Gは緑色を発光する。
【0047】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、第1カソード電極CA1と第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0048】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0049】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0050】
第1発光部Rは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、赤色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Bは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、青色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。第3発光部Gは、第3正孔注入層、第3正孔輸送層、第3発光層(例えば、緑色発光層)、及び第3電子輸送層を含むことができる。
【0051】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0052】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0053】
本明細書の第1例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Rから放出された赤色光と第2発光部Bから放出された青色光が第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第3発光部Gに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Rから放出された赤色光と第2発光部Bから放出された青色光は、第2発光素子LE2の第3発光部Gの動作有無に応じて、赤色光または青色光のみ放出されるか、或いは赤色と緑色の混合光または青色と緑色の混合光が放出され得る。また、第3発光部Gから放出された緑色光は、第1発光部R及び第2発光部Bの動作有無に応じて、緑色光のみが放出されるか、或いは緑色光と赤色光の混合光または緑色光と青色光の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0054】
図5は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第2例を示す断面図である。
図5を参照すると、本明細書の実施形態に係る第2例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0055】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に互いに隣り合うように配置される第1発光部R及び第2発光部Gを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1とを含む。第1発光部Rは赤色を発光し、第2発光部Gは緑色を発光する。
【0056】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第3発光部Bを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第3発光部Bは青色を発光する。
【0057】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、第1カソード電極CA1と第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0058】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0059】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0060】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0061】
第1発光部Rは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、赤色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Gは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、緑色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。第3発光部Bは、第3正孔注入層、第3正孔輸送層、第3発光層(例えば、青色発光層)、及び第3電子輸送層を含むことができる。
【0062】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0063】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0064】
本明細書の第2例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Rから放出された赤色光と第2発光部Gから放出された緑色光が第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第3発光部Bに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Rから放出された赤色光と第2発光部Gから放出された緑色光は、第2発光素子LE2の第3発光部Bの動作有無に応じて、赤色光または緑色光のみ放出されるか、或いは赤色と青色の混合光または緑色と青色の混合光が放出され得る。また、第3発光部Bから放出された青色光は、第1発光部R及び第2発光部Gの動作有無に応じて、青色光のみ放出されるか、或いは青色光と赤色光の混合光または青色光と緑色光の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0065】
図6は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第3例を示す断面図である。
図6を参照すると、本明細書の実施形態に係る第3例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0066】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に互いに隣り合うように配置される第1発光部G及び第2発光部Bを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1とを含む。第1発光部Gは緑色を発光し、第2発光部Bは青色を発光する。
【0067】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第3発光部Rを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第3発光部Rは赤色を発光する。
【0068】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を、第1カソード電極CA1と第2カソード電極CA2とが対向するように配置した後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合する。
【0069】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0070】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0071】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0072】
第1発光部Gは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、緑色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Bは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、青色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。第3発光部Rは、第3正孔注入層、第3正孔輸送層、第3発光層(例えば、赤色発光層)、及び第3電子輸送層を含むことができる。
【0073】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0074】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0075】
本明細書の第3例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Gから放出された緑色光と第2発光部Bから放出された青色光が第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第3発光部Rに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Gから放出された緑色光と第2発光部Bから放出された青色光は、第2発光素子LE2の第3発光部Rの動作有無に応じて、緑色光または青色光のみ放出されるか、或いは緑色と赤色の混合光または青色と赤色の混合光が放出され得る。また、第3発光部Rから放出された赤色光は、第1発光部G及び第2発光部Bの動作有無に応じて、赤色光のみ放出されるか、或いは、緑色光と赤色光の混合光または青色光と赤色光の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0076】
図7は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第4例を示す断面図である。
【0077】
図7を参照すると、本明細書の実施形態に係る第4例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0078】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に互いに隣り合うように配置される第1発光部R及び第2発光部Bを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1とを含む。第1発光部Rは赤色を発光し、第2発光部Bは青色を発光する。
【0079】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に互いに隣り合うように配置される第3発光部B及び第4発光部Gを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第3発光部Bは第1発光部Rと重畳するように配置され、第4発光部Gは第2発光部Bと重畳するように配置される。第3発光部Bは青色を発光し、第4発光部Gは緑色を発光する。第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、第1カソード電極CA1と第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0080】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0081】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0082】
第1発光部Rは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、赤色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Bは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、青色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。第3発光部Bは、第3正孔注入層、第3正孔輸送層、第3発光層(例えば、青色発光層)、及び第3電子輸送層を含むことができる。第4発光部Gは、第4正孔注入層、第4正孔輸送層、第4発光層(例えば、緑色発光層)、及び第4電子輸送層を含むことができる。
【0083】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0084】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0085】
本明細書の第4例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Rから放出された赤色光は、第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第3発光部Bに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第3発光部Bから放出された青色光は、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Rから放出された赤色光と第3発光部Bから放出された青色光は、第1発光部Rと第3発光部Bの動作有無に応じて、赤色光、青色光、または赤色光と青色光の混合光を放出できる。
【0086】
また、第1発光素子LE1の第2発光部Bから放出された青色光は、第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第4発光部Gに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第4発光部Gから放出された緑色光は、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第2発光部Bから放出された青色光と第4発光部Gから放出された緑色光は、第2発光部Bと第4発光部Gの動作有無に応じて、青色光、緑色光、または青色光と緑色光との混合光を放出できる。
したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0087】
図8は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第5例を示す断面図である。
【0088】
図8を参照すると、本明細書の実施形態に係る第5例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0089】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に互いに隣り合うように配置される第1発光部R及び第2発光部Gを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1とを含む。第1発光部Rは赤色を発光し、第2発光部Gは緑色を発光する。
【0090】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に互いに隣り合うように配置される第3発光部G及び第4発光部Bを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第3発光部Gは、第1発光部Rと重畳するように配置され、第4発光部Bは、第2発光部Gと重畳するように配置される。第3発光部Gは緑色を発光し、第4発光部Bは青色を発光する。第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、第1カソード電極CA1と第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0091】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0092】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0093】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0094】
第1発光部Rは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、赤色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Gは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、緑色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。第3発光部Gは、第3正孔注入層、第3正孔輸送層、第3発光層(例えば、緑色発光層)、及び第3電子輸送層を含むことができる。第4発光部Bは、第4正孔注入層、第4正孔輸送層、第4発光層(例えば、青色発光層)、及び第4電子輸送層を含むことができる。
【0095】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0096】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0097】
本明細書の第5例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Rから放出された赤色光は、第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第3発光部Gに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第3発光部Gから放出された緑色光は、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Rから放出された赤色光と第3発光部Gから放出された緑色光は、第1発光部Rと第3発光部Gの動作有無に応じて、赤色光、緑色光、または赤色光と緑色光の混合光を放出できる。
【0098】
また、第2発光素子LE1の第2発光部Gから放出された緑色光は、第1及び第2カソード電極CA1、CA2を介して第4発光部Bに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第4発光部Bから放出された青色光は、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第2発光部Gから放出された緑色光と第4発光部Bから放出された青色光は、第2発光部Gと第4発光部Bの動作有無に応じて、緑色光、青色光、または緑色光と青色光の混合光を放出できる。
【0099】
したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0100】
図9は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第6例を示す断面図である。
【0101】
図9を参照すると、本明細書の実施形態に係る第6例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0102】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に配置される第1発光部Yを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1と、第1カソード電極CA1上に互いに隣り合うように配置される第1カラーフィルタCF1及び第2カラーフィルタCF2を備えるカラーフィルタ層CLとを含む。第1発光部Yは黄色を発光する。第1カラーフィルタCF1は赤色を表示する赤色カラーフィルタであり、第2カラーフィルタCF2は緑色を表示する緑色カラーフィルタである。
【0103】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第2発光部Bを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第2発光部Bは青色を発光する。
【0104】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、カラーフィルタ層CLと第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0105】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0106】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0107】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0108】
第1発光部Yは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、黄色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Bは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、青色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。
【0109】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0110】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0111】
本明細書の第6例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Yから放出された黄色光が第1カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ)を通過した後、第2カソード電極CA2を介して第2発光部Bに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Yから放出された黄色光は、第1カラーフィルタCF1を通過した後に赤色光に変換され、第2カラーフィルタCF2を通過した後に緑色光に変換されるので、第1発光部Yと第2発光部Bの動作有無に応じて、赤色光、緑色光、または青色光のみ放出されるか、或いは赤色と青色の混合光または緑色と青色の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0112】
図10は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第7例を示す断面図である。
図10を参照すると、本明細書の実施形態に係る第7例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0113】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に配置される第1発光部Cを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1と、第1カソード電極CA1上に互いに隣り合うように配置される第1カラーフィルタCF1及び第2カラーフィルタCF2を備えるカラーフィルタ層CLとを含む。第1発光部Cはシアン色(cyan)を発光する。第1カラーフィルタCF1は、青色を表示する青色カラーフィルタであり、第2カラーフィルタCF2は、緑色を表示する緑色カラーフィルタである。
【0114】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第2発光部Rを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第2発光部Rは赤色を発光する。
【0115】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、カラーフィルタ層CLと第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0116】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0117】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0118】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0119】
第1発光部Cは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、シアン色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Rは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、赤色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。
【0120】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0121】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0122】
本明細書の第7例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Cから放出されたシアン色光が第1カラーフィルタ(青色カラーフィルタ)を通過した後、第2カソード電極CA2を介して第2発光部Rに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Cから放出されたシアン色光は、第1カラーフィルタCF1を通過した後に青色光に変換され、第2カラーフィルタCF2を通過した後に緑色光に変換されるので、第1発光部Cと第2発光部Rの動作有無に応じて、青色光、緑色光または赤色光のみ放出されるか、或いは青色と赤色の混合光または緑色と赤色の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0123】
図11は本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイの電界発光素子の第8例を示す断面図である。
図11を参照すると、本明細書の実施形態に係る第8例の電界発光素子は、第1発光素子LE1と第2発光素子LE2を含む。
【0124】
第1発光素子LE1は、第1透明基板SUB1と、第1透明基板SUB1の一面上に位置する第1アノード電極AN1と、第1アノード電極AN1上に配置される第1発光部Mを備える第1発光層OL1と、第1発光層OL1上に配置される第1カソード電極CA1と、第1カソード電極CA1上に互いに隣り合うように配置される第1カラーフィルタCF1及び第2カラーフィルタCF2を備えるカラーフィルタ層CLとを含む。第1発光部Mはマゼンタ色(magenta)を発光する。第1カラーフィルタCF1は、赤色を表示する赤色カラーフィルタであり、第2カラーフィルタCF2は、青色を表示する青色カラーフィルタである。
【0125】
第2発光素子LE2は、第2透明基板SUB2と、第2透明基板SUB2の一面上に位置する第2アノード電極AN2と、第2アノード電極AN2上に配置される第2発光部Gを備える第2発光層OL2と、第2発光層OL2上に配置される第2カソード電極CA2とを含む。第2発光部Gは緑色を発光する。
【0126】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2は、カラーフィルタ層CLと第2カソード電極CA2とが対向するように配置された後、透明伝導性接着剤(図示せず)によって接合される。
【0127】
第1及び第2透明基板SUB1、SUB2はフレキシブル基板またはガラス基板であってもよく、フレキシブル基板は柔軟なポリイミド(Polyimide)などの樹脂基板であってもよい。
【0128】
第1アノード電極AN1は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO(Indium Tin Oxide)/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。第1アノード電極AN1は反射電極として機能する。
【0129】
第2アノード電極AN2は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、CNT(Carbon Nano-Tube)、及びPEDOT:PSSなどの透明伝導性高分子物質の中から選択されたいずれかで形成できる。第2アノード電極AN2は光透過電極として機能する。
【0130】
第1発光部Mは、第1正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光層(例えば、マゼンタ色発光層)、及び第1電子輸送層を含むことができる。第2発光部Gは、第2正孔注入層、第2正孔輸送層、第2発光層(例えば、緑色発光層)、及び第2電子輸送層を含むことができる。
【0131】
第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成できる。第1及び第2カソード電極CA1、CA2は、光を半透過させる半透明電極として機能する。第2カソード電極CA2の厚さは、第1発光層OL1から放出される光量の損失を減らすように第1カソード電極CA1の厚さよりも薄くすることが好ましい。
【0132】
第1発光素子LE1と第2発光素子LE2とを接合する透明伝導性接着剤(図示せず)は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成できる。透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。また、伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0133】
本明細書の第8例の電界発光素子によれば、第1発光素子LE1の第1発光部Mから放出されたマゼンタ色光が第1カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ)を通過した後、第2カソード電極CA2を介して第2発光部Gに入射した後、第2アノード電極AN2及び第2透明基板SUB2を介して外部へ放出される。第1発光部Mから放出されたマゼンタ色光は、第1カラーフィルタCF1を通過した後に赤色光に変換され、第2カラーフィルタCF2を通過した後に青色光に変換されるので、第1発光部Mと第2発光部Gの動作有無に応じて、赤色光、青色光または緑色光のみ放出されるか、或いは赤色と緑色の混合光または青色と緑色の混合光が放出され得る。したがって、第1発光素子LE1から放出される光は、第2発光素子LE2から放出される光と合わされて外部へ出射されるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0134】
上述した本明細書の第1乃至第8例の電界発光素子によれば、第1発光素子と第2発光素子を重畳するように配置することにより、第1発光素子から放出される光が第2発光素子から放出される光と合わされて外部へ出射されたので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。また、第1発光素子から放出される第1カラーの光、及び第2発光素子から放出される、第1カラーとは異なる第2カラーの光で一つのピクセルを構成することができるので、高輝度、高解像度の光を得ることができる。
【0135】
本明細書に係る電界発光素子及び電界発光ディスプレイは、次のように説明できる。本明細書の実施形態に係る電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを含み、前記第1発光部と前記第2発光部とが互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部及び前記第2発光部と重畳するように配置され、前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの光を発光する第3発光部を備える第2発光素子と、を含み、前記第1発光素子から放出された前記第1及び第2カラーの光は前記第2発光素子を介して放出され得る。
【0136】
前記実施形態において、第1発光素子は、前記第1及び第2発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1及び第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極とを含み、前記第2発光素子は、前記第3発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第3発光部の第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、前記第2電極と前記第3電極とは互いに接着できる。
【0137】
また、前記実施形態において、前記第1電極は、前記第1及び第2発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、前記第2電極は、前記第1及び第2発光部から出射されたそれぞれの光の一部を透過させる第1カソード電極であり、前記第3電極は、前記第1カソード電極から出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、前記第4電極は、前記第3発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極であり得る。
【0138】
また、前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は緑色を発光してもよい。また、前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は緑色を発光し、前記第3発光部は青色を発光してもよい。また、前記第1発光部は緑色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は赤色を発光してもよい。
【0139】
本明細書の他の実施形態に係る電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1カラーとは異なる第2カラーの光を発光する第2発光部とを備え、前記第1発光部と前記第2発光部が互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部と重畳するように配置され、前記第2カラーの光を発光する第3発光部と、前記第2発光部と重畳するように配置され、第3カラーの光を発光する第4発光部とを備え、第3発光部と前記第4発光部が互いに隣り合うように配置される第2発光素子と、を含み、前記第1発光素子から放出された光は前記第2発光素子を介して放出できる。
【0140】
前記実施形態において、第1発光素子は、前記第1及び第2発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1及び第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極とを含み、前記第2発光素子は、前記第3及び第4発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第3及び第4発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、前記第2電極と前記第3電極とは互いに接着できる。
【0141】
また、前記第1電極は、前記第1及び第2発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、前記第2電極は、前記第1及び第2発光部から出射されたそれぞれの光の一部を透過させる第1カソード電極であり、前記第3電極は、前記第1カソード電極から出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、前記第4電極は、前記第3発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極であり得る。
【0142】
また、前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は青色を発光し、前記第3発光部は青色を発光し、前記第4発光部は緑色を発光してもよい。また、前記第1発光部は赤色を発光し、前記第2発光部は緑色を発光し、前記第3発光部は緑色を発光し、前記第4発光部は青色を発光してもよい。
【0143】
本明細書の別の実施形態に係る電界発光素子は、第1カラーの光を発光する第1発光部と、前記第1発光部と重畳するように配置され、第1カラーとは異なる第2カラーの第1カラーフィルタ、及び前記第1及び第2カラーとは異なる第3カラーの第2カラーフィルタを備えるカラーフィルタ層とを含み、前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタが互いに隣り合うように配置される第1発光素子と、前記第1発光部及び前記カラーフィルタ層と重畳するように配置され、前記第1乃至第3カラーとは異なる第4カラーの光を発光する第2発光部を備える第2発光素子と、を含み、前記第1発光素子から放出された光は、前記カラーフィルタ層と前記第2発光素子を介して放出できる。
【0144】
前記実施形態において、第1発光素子は、前記第1発光部の第1面に配置される第1電極と、前記第1発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第1電極と対向するように配置される第2電極と、を含み、前記第2発光素子は、前記第2発光部の第1面に配置される第3電極と、前記第2発光部の前記第1面と反対側の第2面に前記第3電極と対向するように配置される第4電極とを含み、前記カラーフィルタ層は、前記第2電極と前記第3電極との間に配置できる。
【0145】
また、前記第1電極は、前記第1発光部からの光を反射させる第1アノード電極であり、前記第2電極は、前記第1発光部から出射された光の一部を透過させる第1カソード電極であり、前記第3電極は、前記第1及び第2カラーフィルタから出射される光の一部を透過させる第2カソード電極であり、前記第4電極は、前記第2発光部から出射される光を透過させる第2アノード電極であり得る。
【0146】
また、前記第1発光部は黄色を発光し、前記第1カラーフィルタは赤色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは緑色カラーフィルタであり、前記第2発光部は青色を発光してもよい。
【0147】
また、前記第1発光部はシアン色(cyan)を発光し、前記第1カラーフィルタは青色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは緑色カラーフィルタであり、前記第2発光部は赤色を発光してもよい。
【0148】
また、前記第1発光部はマゼンタ色(magenta)を発光し、前記第1カラーフィルタは赤色カラーフィルタであり、前記第2カラーフィルタは青色カラーフィルタであり、前記第2発光部は緑色を発光してもよい。
【0149】
前記実施形態において、前記第1アノード電極は、Ni、Cr、Al、Ag、ITO/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成され、前記第1カソード電極及び前記第2カソード電極は、Ca/Agの2層構造物、Li:Al合金、Mg:Ag合金の中から選択されたいずれかで形成され、前記第2アノード電極は、ITO、IZI、CNT、及び透明伝導性高分子物質のうちのNi、Cr、Al、Ag、ITO/Ag/ITOの3層構造物、及びAl/ITOの2層構造物の中から選択されたいずれかで形成できる。
【0150】
また、前記第1発光素子と前記第2発光素子とは透明伝導性接着剤によって互いに接着できる。
【0151】
前記透明伝導性接着剤は、透明接着剤単量体と、伝導性高分子物質またはITOナノパウダーの組成物で形成され、前記透明接着剤単量体は、アクリル系単量体、エポキシ系単量体、エーテル系単量体、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択され、前記伝導性高分子は、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキルチオフェン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレン、ポリパラフェニレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、及びこれらの組み合わせのいずれかから選択できる。
【0152】
本明細書の実施形態に係る電界発光ディスプレイは、互いに交差するように配置されるスキャンライン及びデータライン、前記スキャンラインを介して供給されるスキャン信号に応答して、前記データラインを介して供給されるデータ信号をスイッチングするスイッチング薄膜トランジスタ、前記スイッチング薄膜トランジスタから出力されるデータ信号をデータ電圧として保存するストレージキャパシタ、前記ストレージキャパシタに保存されたデータ電圧に応じて駆動電流を供給する駆動薄膜トランジスタ、及び前記駆動電流に応じて光を発光する、前記実施形態に限定された電界発光素子、を含むことができる。
【0153】
以上、添付図面を参照して本明細書の実施形態をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱することなく多様に変形実施できる。したがって、本明細書に開示された実施形態は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、本明細書の技術思想の範囲を限定するものではない。よって、以上で記述した実施形態は、あらゆる面で例示的なもので、限定的なものではないと理解すべきである。本明細書の保護範囲は請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本明細書の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0154】
LE1 第1発光素子
LE2 第2発光素子
AN1 第1アノード電極
AN2 第2アノード電極
OL1 第1発光層
OL2 第2発光層
CA1 第1カソード電極
CA2 第2カソード電極
CF1 第1カラーフィルタ
CF2 第2カラーフィルタ
CL カラーフィルタ層