(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-02
(45)【発行日】2023-02-10
(54)【発明の名称】舌部及び溝付き流体輸送サブコンポーネントならびにアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16L 23/032 20060101AFI20230203BHJP
F16L 19/025 20060101ALI20230203BHJP
F16L 47/16 20060101ALI20230203BHJP
F16L 47/14 20060101ALI20230203BHJP
【FI】
F16L23/032
F16L19/025
F16L47/16
F16L47/14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021009833
(22)【出願日】2021-01-25
(62)【分割の表示】P 2018555887の分割
【原出願日】2017-04-26
【審査請求日】2021-02-10
(32)【優先日】2016-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【氏名又は名称】木下 智文
(72)【発明者】
【氏名】ハイ・ビー・グエン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン・トロン・トラン
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-318460(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0043734(US,A1)
【文献】米国特許第02284216(US,A)
【文献】特開2010-255854(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104075049(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101338841(CN,A)
【文献】国際公開第2015/135812(WO,A1)
【文献】特開平11-148581(JP,A)
【文献】特開平11-160190(JP,A)
【文献】特開2009-036308(JP,A)
【文献】特開2004-092915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 23/032
F16L 19/025
F16L 47/16
F16L 47/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体輸送カプリングサブコンポーネントであって、
第1の軸方向面を有する第1の軸方向端部と、第2の軸方向端部と、前記第1の軸方向端部と前記第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、
前記第1の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、
前記第1の軸方向面に陥入した溝と、を備え、
前記舌部は、前記第1の軸方向面から距離D
T1だけ延びており、
前記溝は、前記第1の軸方向面から前記本体内に距離D
G1だけ延びており、
D
G1はD
T1とは異なり、
前記溝は前記第1の軸方向面と前記舌部の交差部からオフセットされ、
前記舌部及び前記溝は、前記中空導管を画定する前記本体の外面及び内面から離れて設置され、
前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記舌部は、第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの溝と係合するように適合されており、
前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記溝は、前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記中空導管が前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの中空導管と流体連通するように、前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの舌部と係合するように適合されており、
前記流体輸送カプリングサブコンポーネントは、ハブとフランジとを含むナットによって、前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記舌部が前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記溝と結合し、前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記溝が前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記舌部と結合するように、前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントと螺合するように適合され、
係合位置において、前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの中心軸と平行に延びる線が、前記ナットの前記フランジ、前記流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記舌部、及び前記第2の流体輸送カプリングサブコンポーネントの前記溝と交差する、
流体輸送カプリングサブコンポーネント。
【請求項2】
流体輸送アセンブリであって、
第1の構成要素であって、
第1の軸方向面を有する第1の軸方向端部と、第2の軸方向端部と、前記第1の軸方向端部と前記第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、
前記第1の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、
前記第1の軸方向面に陥入した溝と、を備え、
前記舌部は、前記第1の軸方向面から距離D
T1だけ延びており、
前記溝は、前記第1の軸方向面から前記本体内に距離D
G1だけ延びており、
D
G1はD
T1とは異なり、
前記溝は前記第1の軸方向面と前記舌部の交差部からオフセットされ、
前記舌部及び前記溝は、前記中空導管を画定する前記本体の外面及び内面から離れて設置される、第1の構成要素と、
第2の構成要素であって、
第1の軸方向端部と、第2の軸方向面を有する第2の軸方向端部と、前記第1の軸方向端部と前記第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、
前記第2の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、
前記第2の軸方向面に陥入した溝と、を備え、
前記舌部は、前記第2の軸方向面から距離D
T2だけ延びており、
前記溝は、前記第2の軸方向面から前記本体内に距離D
G2だけ延びており、
D
G2はD
T2とは異なる、第2の構成要素と、を備え、
前記第1の構成要素の前記舌部は、前記第2の構成要素の前記溝と係合するように適合されており、
前記第2の構成要素の前記舌部は、前記第1の構成要素の前記中空導管が前記第2の構成要素の前記中空導管と流体連通するように、前記第1の構成要素の前記溝と係合するように適合されており、
前記流体輸送アセンブリは、ハブとフランジとを含むナットをさらに備え、前記ナットは、前記第1の構成要素の前記舌部が前記第2の構成要素の前記溝と結合し、前記第2の構成要素の前記舌部が前記第1の構成要素の前記溝と結合するように、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素とが一緒に螺合するように適合され、
係合位置において、前記流体輸送アセンブリの中心軸と平行に延びる線が、前記ナットの前記フランジ、前記第1の構成要素の前記舌部、及び前記第2の構成要素の前記溝と交差する、流体輸送アセンブリ。
【請求項3】
D
G1対D
T1の比が少なくとも0.25かつ5以下である、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項4】
D
G2対D
T2の比が少なくとも0.25かつ5以下である、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の構成要素の前記舌部及び前記第2の構成要素の前記溝は相補的な外形を有し、前記第1の構成要素の前記溝及び前記第2の構成要素の前記舌部は相補的な外形を有する、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の構成要素の前記本体は可撓性ポリマーチューブを含む、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項7】
前記第1の構成要素の前記本体はバルブを含む、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の構成要素の前記舌部及び溝は、前記第1の構成要素の前記本体と一体であり、前記第2の構成要素の前記舌部及び溝は、前記第2の構成要素の前記本体と一体である、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の構成要素の前記本体は、前記本体の外面に配置されたねじ山を含み、前記第2の構成要素の前記本体は、前記第2の構成要素の前記本体の外面に配置されたねじ山を含む、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の構成要素の前記本体は、前記本体の外面に配置されたねじ山を備え、前記第2の構成要素の前記本体は、前記本体から半径方向に延びるフランジを備え、前記流体輸送アセンブリは、内部ねじ山を含むナットをさらに備え、前記ナット上の前記内部ねじ山は、前記ナットが締め付けられるにつれて、前記第1の構成要素及び前記第2の構成要素がそれぞれに向かって付勢されて、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素との間に流体密封結合を形成するように、前記第1の構成要素の前記ねじ山及び前記第2の構成要素の前記フランジと係合するように適合されている、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項11】
前記ナットは、前記第2の構成要素のフランジと接触するように適合されたフランジを含む、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項12】
前記流体輸送アセンブリは、周囲条件で破損するまで毎秒2~3psigの速度での静水圧ハンドポンプ試験(Hydrostatic Hand Pump Test)に従って測定して、少なくとも100PSIの作動圧力を有する、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【請求項13】
前記流体輸送アセンブリは、背圧をかけずに、3秒オン及び3秒オフ間隔での、100psigの入口圧力の少なくとも100,000サイクル後に、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を維持し、前記漏れ防止結合が圧力漏れスヌープ試験に従って測定される、請求項2に記載の流体輸送アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体輸送カプリングに関し、より詳細には、舌部と溝との係合を含む流体輸送カプリングに関する。
【背景技術】
【0002】
流体ハンドリングシステムに使用される解放可能な流体輸送カプリング及びユニオンは、典型的には、作動圧力と長い期間にわたって一貫して性能を発揮する能力に限界がある。
【0003】
例えば、「Fluid Transport Coupling」と題された、US5,645,301に開示されているようなシステムは、作動圧力及び寿命において業界の高まるニーズを満たすことができなかった。例えば、理論に拘泥するものではないが、時間が経つにつれて、そのようなアセンブリのナットは、絶えず締め直さなければ、後退する傾向があり、漏れにつながると考えられる。
【0004】
本開示は、作動圧力及び寿命の大幅かつ予想外の増加をもたらす、独特の舌部と溝の結合を例示する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
実施形態は例として例示され、添付の図面に限定されるものではない。
【0006】
【
図1】本明細書に記載の実施形態による流体輸送アセンブリの分解図の断面図を含む。
【
図2】本明細書に記載された実施形態による流体輸送アセンブリの組立断面図を含む。
【
図3】
図2の流体輸送アセンブリの一部の図解を含む。
【
図4】本明細書に記載の実施形態による第1の構成要素の図解を含む。
【
図5】本明細書に記載の実施形態による第2の構成要素の図解を含む。
【
図6】本明細書に記載の実施形態によるナットの図解を含む。
【0007】
当業者は、図中の要素が、単純性及び明瞭性のために例証され、必ずしも縮尺通りに描写されているわけではないことを認識する。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、本発明の実施形態の理解の向上に役立つように他の要素に対して誇張される場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明は、図と組み合わせて、本明細書に開示される教示の理解を助けるために提供される。以下の考察は、教示の特定の実装形態及び実施形態に焦点を合わせる。この焦点は、教示の説明を助けるために提供され、教示の範囲または適用性を限定するものとして解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
【0009】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、またはこれらの任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図する。例えば、特長の列挙を含む方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特長のみに限定されるわけではないが、明確には列挙されていないか、またはかかる方法、物品、もしくは装置に固有である他の特長を含んでもよい。さらに、そうではないと明確に記載されない限り、「または(or)」は、包含的または(inclusive-or)を指し、排他的または(exclusive-or)を指すものではない。例えば、条件AまたはBは、以下のうちのいずれか1つよって満たされる:Aが真であり(または存在し)かつBが偽である(または存在しない)、Aが偽であり(または存在しない)かつBが真である(または存在する)、及びAとBの両方が真である(または存在する)。
【0010】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書に説明される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜性のために、また本発明の範囲の一般的な意味を付与するために行われる。この説明は、それがそうではないように意味されることが明白でない限り、1つ、少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、または単数形は複数形も含み、逆も同様である。例えば、単一の項目が本明細書に説明されるとき、複数の項目が単数の項目の代わりに使用されてもよい。同様に、複数の項目が本明細書に説明されるとき、単数の項目がその複数の項目に置き換えられてもよい。
【0011】
別段に定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、単に例証的なものであり、限定的であることを意図されない。本明細書に記載されていない限り、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は、従来のものであり、教科書及び流体輸送技術内の他の情報源に見出され得る。
【0012】
本開示は、改良された作動圧力及び寿命を示す流体輸送構成要素及びアセンブリに関する。所定の実施形態において、流体輸送カプリングは、流体輸送カプリング内の異なる方向に増加した密封面を形成する舌部及び溝構成を有することができる。例えば、舌部及び溝構成は、同一面上に少なくとも1つの舌部及び少なくとも1つの溝を有する各インターフェース構成要素を含むことができる。概念は、本発明の範囲を示し、かつ限定しない、後述の実施形態の観点からより良く理解される。
【0013】
図1は、流体輸送アセンブリ10の実施形態の分解図であり、
図2は、逆に、流体輸送アセンブリ10の実施形態の組立図である。アセンブリ10は、ねじ付きナット300によって第2の構成要素200と係合する第1の構成要素100を含むことができる。第1の構成要素または第2の構成要素は、可撓性ポリマーチューブのようなチューブの形態であってもよい。他の実施形態では、第1の構成要素または第2の構成要素は、バルブ、カプリング、または流体密封接続が所望される任意の他の構成要素の形態であってもよい。
例えば、特定の実施形態では、第1の構成要素または第2の構成要素は、チェックバルブを備えることができる。特定の実施形態では、第1の構成要素は可撓性ポリマーチューブを備え、第2の構成要素はバルブを備えることができる。さらに、第1の構成要素は可撓性ポリマーチューブを備え、第2の構成要素は可撓性ポリマーチューブを含むことができる。
【0014】
図3を参照すると、係合は、第2の構成要素とナット300との間のねじ係合に加えて、第1の封止機構400及び第2の封止機構500を含む多面的な係合であり得る。多面的な係合は、アセンブリの様々な構成要素間の液密な関係をより良好に維持することができる。
【0015】
図4を参照すると、第1の構成要素100は、第1の軸方向端部110と、第1の軸方向端部110と第2の軸方向端部115との間に延びる側壁を有する第2の軸方向端部115を有する本体を含むことができる。側壁は、中空導管120を画定する内面と、側壁の厚さを画定する外面を有することができる。側壁の内面は、ねじ山のない表面などの滑らかな面であってもよい。同様に、側壁の外面は、ねじ山のない表面などの滑らかな面であってもよい。アセンブリの構成要素の特徴に言及するとき、用語「内側」及び「外側」は、中空導管に関連している。所定の実施形態では、中空導管120は、少なくとも0.5cm、少なくとも1cm、少なくとも1.5cm、またはさらに少なくとも2cmの内径を有することができる。さらなる実施形態では、中空導管120は、11cm以下、9cm以下、または7cm以下の内径を有することができる。さらに、中空導管120は、0.5~11cmまたは1~9cmなどの上記の最小値及び最大値のいずれかの範囲の内径を有することができる。上記の値は、必ずしも流体輸送の任意の部分の大きさを制限することを意図しない。当業者であれば、この明細書を読んだ後に、流体アセンブリの用途に応じて、内径が上記の値よりも小さいかまたは大きくなり得ることを認識するであろう。
【0016】
第1の軸方向端部110は、少なくとも1つの舌部及び少なくとも1つの溝を含む第2の構成要素に面する端部であってもよい。例えば、第1軸方向端部は、第1軸方向面130を含む第1フランジ125を含むことができる。第1のフランジは、第1の構成要素の外側側壁から半径方向に延びることができる。特定の実施形態では、第1のフランジは、舌部を含むことができる。
図4に示すように、舌部135は、第1のフランジ125及び第1の軸方向面130から、第1の軸方向面130から舌部135の最も遠い軸方向端部140までの距離として測定される距離D
T1だけ軸方向に延びることができる。所定の実施形態において、D
T1は、少なくとも0.1cm、少なくとも0.15cm、少なくとも0.2cm、またはさらに少なくとも0.25cmであってもよい。さらなる実施形態において、D
T1は、1cm以下、0.8cm以下、0.6cm以下、またはさらに0.4cm以下であってもよい。さらに、D
T1は、0.1~1cmまたは0.15~0.8cmのような上記の最小値及び最大値のいずれかの範囲にすることができる。当業者であれば、本明細書を読めば、流体アセンブリの直径及び側壁の厚さに依存して、D
T1が上に列挙した値よりも小さいかまたは大きくなり得ることを認識するであろう。舌部135は、軸方向面130と舌部の最も遠い軸方向端部140との間に配置された中間面を有する段付き形状を有して、追加のシール面を形成することができる。
【0017】
上述のように、軸方向端部は、少なくとも1つの舌部及び少なくとも1つの溝を含むことができる。
図4に示すように、溝145は、第1の軸方向面130から溝145の最も遠い軸方向端部150までの同軸距離として測定される距離D
G1だけ、第1の軸方向面130に陥入することができる。
【0018】
溝は、舌部の両側に配置することができる。例えば、
図4に示すように、溝145は、舌部135と内側側壁との間に配置される。さらに、溝は、舌部と外側側壁との間に配置され得る。さらに、特定の実施形態では、溝145は、第1の軸方向面130と舌部135との交差部からオフセットされて、舌部と溝との間に軸方向に面するシール面を形成することができる。
【0019】
所定の実施形態では、DT1は、DG1と同じでも異なっていてもよい。例えば、所定の実施形態では、DT1はDG1よりも大きくなり得る。組み立てられた構成の場合、気密シールを形成するようにDT1をDG1よりも大きく有することが有利であり得る。他の実施形態では、DT1はDG1未満であってもよい。特定の実施形態では、流体輸送アセンブリは、DG1対DT1の舌部溝比を有することができる。例えば、DG1対DT1の舌部溝比は少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、またはさらに少なくとも約0.8でさえあり得る。また、DG1対DT1の舌部溝比は約5以下、約4以下、約3以下、約2以下、約1.8以下、またはさらに約1.6以下になり得る。さらに、DG1対DT1の舌部溝比は、上記で提供された最小値及び最大値のいずれかの範囲、例えば約0.25~約5、約0.5~約4、約0.75~約3、またはさらに約0.8~約2の範囲であり得る。この比率は、アセンブリが所与の閉鎖トルクで締め付けられたときに表面間に隙間がないように、全ての合わせ面が密閉されていることを確実にするように適合させることができる。所定の実施形態では、閉鎖トルクは、少なくとも40lb/ft*in、少なくとも50lb/ft*in、または少なくとも60lb/ft*inとすることができる。さらなる実施形態では、閉鎖トルクは、100lb/ft*in以下、またはさらに90lb/ft*in以下であってもよい。さらに、閉鎖トルクは、40~100ft/lb*inまたは50~90lb/ft*inのような上記の最小値または最大値のいずれかの範囲であってもよい。
【0020】
さらに、舌部は、幅または対応する溝と同じかまたはそれより小さい幅を有することができる。所定の実施形態では、舌部の幅は、対応する溝の幅の100%以下であってもよい。さらなる実施形態では、舌部の幅は、対応する溝の幅の少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、またはさらに少なくとも98%であってもよい。
【0021】
第2の構成要素200は、弁の形態であってもよい。例えば、第2の構成要素は、逆止め弁、ワイ、ティーなどであってもよい。他の実施形態では、第2の構成要素は、チューブ、カプリング、または2つの構成要素間の流体連通が所望される任意の他の構造の形態をとることができる。
【0022】
図5を参照すると、第2の構成要素200は、第1の軸方向端部208と、第2の軸方向端部212と、第1の軸方向端部208と第2の軸方向端部212との間に延びる側壁を有する本体を含むことができる。第1の構成要素100と同様に、第2の構成要素200の側壁は、第1の軸方向端部208と第2の軸方向端部212との間に延びる中空導管216を画定する内面を含むことができる。
【0023】
さらに、完全に組み立てられたとき、第2の構成要素200は、
図1及び
図2に示されるように、第1の構成要素100の中空導管120及び第2の構成要素200の中空導管216が流体連通するように、第1の構成要素100と係合することができる。さらに、第1の構成要素100の内面と第2の構成要素200の内面との間の遷移は、本質的に滑らかであり得る。例えば、完全に組み立てられたとき、流体輸送カプリングは滑らかな内側ボアを有することができる。
【0024】
さらに、第2の構成要素の側壁は外面を有することができ、内面と外面との間の距離は第2の構成要素200の厚さを画定する。所定の実施形態では、第2の構成要素の内面は、ねじ山のない表面などの滑らかな表面であってもよい。さらなる実施形態では、第2の構成要素の外面は、少なくとも平滑な部分を含むことができる。所定の実施形態では、外面は、少なくともねじ部を含むことができる。
【0025】
所定の実施形態では、第2の構成要素200の本体の第2の軸方向端部212は、少なくとも1つの舌部及び少なくとも1つの溝を含む第1の構成要素100に面する端部であり得る。例えば、軸方向端部212は、第2の軸方向面220を含むことができる。特定の実施形態では、第2の軸方向面220は、略平坦な面であり得る。舌部224は、第2の軸方向面220から舌部224の最も遠い軸方向端部226までの軸方向距離として測定される距離DT2だけ第2の軸方向面220から軸方向に延びることができる。DT1とDT2は同一でも異なっていてもよい。所定の実施形態では、DT1及びDT2は同じである。他の実施形態では、DT1とDT2は異なる。舌部224は、外側表面と舌部224との間に軸方向に面するシール面が存在するように、側壁の外側表面から離して設置することができる。
【0026】
さらに、溝228は、第2の軸方向面220から溝228の最も遠い軸方向端部230までの同軸距離として測定される距離DG2だけ、第2の軸方向面220に同軸上に陥入してもよい。特定の実施形態では、溝228は、第2の軸方向面220からオフセットされ得る。例えば、舌部224と溝228との間に軸方向に面するシール面を配置することができる。さらに、所定の実施形態では、DT2はDG2と同じであっても異なっていてもよい。例えば、所定の実施形態では、DT2はDG2よりも大きくすることができる。
他の実施形態では、DT2はDG2未満であり得る。
【0027】
特定の実施形態では、第2の構成要素は、DG2対DT2の特定の舌部溝比を有することができる。例えば、DG2対DT2の舌部溝比はDG1対DT1の比と同じであっても、異なっていてもよい。例えば、DG2対DT2の比は、少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、またはさらに少なくとも約0.8であってもよい。また、DG2対DT2の舌部溝比は、約5以下であり、約4以下であり、約3以下であり、約2以下であり、約1.8以下であり、またはさらに約1.6以下でさえあり得る。
また、DG2対DT2の舌溝比は、例えば、約0.25~約5の範囲、約0.5~約4の範囲、約0.75~約3の範囲、またはさらに約0.8~約2の範囲である上記で提供された最小値と最大値のいずれかの範囲内であり得る。
【0028】
所定の実施形態では、第1の構成要素の第1の軸方向面は、第2の構成要素の第2の軸方向面に対して実質的に相補的な外形を有することができる。例えば、
図1及び2に示すように、第1の構成要素の第1の軸方向面及び第2の構成要素の第2の軸方向面は、共に略平面であり得る。他の実施形態では、第1の構成要素の第1の軸方向面及び第2の構成要素の第2の軸方向面は、非平面の相補的な外形を有することができる。
図1及び
図2に示すように、第1の構成要素の第1の軸方向面は、舌部及び溝の両方を有し、第2の構成要素の第2の軸方向面は、舌部及び溝の両方を有する。第1の構成要素の舌部は、第2の構成要素の溝と係合するように適合されている。同様に、第1の構成要素の溝は、第2の構成要素の舌部と係合するように適合されている。例えば、舌部及び対応する溝は、ナットと係合したときに溝内の舌部の密接な接触が得られるような補完的な外形を有することができる。
【0029】
図1及び
図2に示すように、第1の構成要素100及び第2の構成要素200の舌部及び溝は、それぞれ略長方形の外形を有することができる。他の実施形態では、舌部及び溝は、正方形、三角形、「T」形、半円形または任意の他の所望の形状などの多角形のような異なる形状をとることができる。
【0030】
図1及び
図2に示すように、舌部及び溝は、中空導管に対して軸方向に略平行に延びることができる。別の方法で言えば、舌と溝は、第1または第2の軸方向面に略垂直に延びることができる。他の実施形態では、舌部及び溝は、中空導管に対して角度をなして、及び/またはそれぞれの第1または第2の軸方向面に対してある角度で延びることができる。
【0031】
上述したように、第1の構成要素と第2の構成要素は、2つのシール機構、外側シール機構400、内側シール機構500を介して係合させることができる。
図3に示すように、内側及び外側シール機構400、500は、第1及び第2の構成要素の相補的な舌部及び溝を含む。したがって、外側シール機構500は、内側シール機構400よりも中空導管から半径方向に離れて配置される。
【0032】
図3に示すような特定の実施形態では、外側シール機構500は、第1の構成要素から延びる舌部と、第2の構成要素に延びる溝とを含むことができる。外側シール機構の溝は、外側シール機構の舌部を受け入れることができる。さらに、内側シール機構400は、第2の構成要素から延びる舌部及び第1の構成要素に延びる溝を含むことができる。内側シール機構の溝は、内側シール機構の舌部を受け入れることができる。他の実施形態(図示せず)では、外側シール機構は、第1の構成要素から延びる舌部と、第2の構成要素内に延びる溝とを含むことができ、内側シール機構は、第2の構成要素から延びる舌部と第1の構成要素に延びる溝とを含むことができる。
【0033】
上述したように、第2の構成要素は、外部ねじ山を含むことができる。所定の実施形態では、第2の構成要素の外部ねじ山は、以下でより詳細に説明するように、ナットの内部ねじ山と係合するように適合させることができる。再び
図1及び
図2を参照すると、特定の実施形態では、第1の構成要素及び第2の構成要素は、ねじ付き及びフランジ付きナット300を介して係合状態に保持され得る。例えば、
図6に示すように、ナット300は、第2の構成要素200の外部ねじ山と係合するように適合された内部ねじ山を含むことができる。さらに、ねじ付きナット300は、第1の構成要素のフランジと接触するように適合されたフランジ303を含むことができる。ナット300が締め付けられると、第1の構成要素100は、第2の構成要素200に向かって付勢され、それらの中空導管の液密接続を形成する。
【0034】
特定の実施形態では、第1の構成要素100と第2の構成要素200との係合は、限定されないが、クランプバンド、オーバーモールディング、テープ、接着剤などのねじ式ナット300以外の他の構造によって達成され得、かつそれが依然として本開示の特定の実施形態の範囲内であることが理解されるべきである。
【0035】
所定の実施形態では、第2の構成要素200は、
図6に示すように、ナットの第2のフランジ306を受けるように適合された凹部230をさらに含むことができる。所定の実施形態では、
図2に示すように、第2のフランジ306は、ナットの内部ねじ山を超えて軸方向に延びることができる。同様に、凹部230は、第2の構成要素200の外部ねじ山を越えて軸方向に延びることができる。ナットの第2のフランジ306はまた、凹部230内に嵌合するように適合された外形を有することができる。
【0036】
本開示の所定の実施形態の特別な利点は、本明細書に記載の流体輸送カプリングが、最新の流体輸送カプリングと比較して、著しく改善された作動圧力及び著しく改善された寿命を有することができるという予想外の発見である。
【0037】
作動圧力を記述し定量化するために、流体輸送カプリング内の流体の内部圧力を徐々に増加させながら漏れ検出について流体輸送アセンブリを評価することができる。定格作動圧力は、故障前に得られる最大圧力として定義される。本明細書で使用される場合、作動圧力は、当該技術分野において十分に理解されるように、静水圧ハンドポンプ試験(Hydrostatic Hand Pump Test)に従って測定される。静水圧ハンドポンプ試験は、試験流体として水を使用する周囲条件で毎秒2~3psig増加する速度で実施される。
【0038】
特定の実施形態では、流体輸送アセンブリは、静水圧ハンドポンプ試験に従って測定して、少なくとも約280PSI、少なくとも約285PSI、少なくとも約290PSI、またはさらに少なくとも約295PSIなどの、少なくとも約100PSI、少なくとも約150PSI、少なくとも約200PSI、少なくとも約225PSI、少なくとも約250PSI、少なくとも約275PSIの作動圧力を有することができる。さらなる実施形態では、流体輸送アセンブリは、静水圧ハンドポンプ試験に従って測定して、約800PSI以下、約600PSI以下、約500PSI以下、約400PSI以下、約350PSI、またはさらに約325PSI以下などの、約1000PSI以下の作動圧力を有することができる。さらに、流体輸送アセンブリは、静水圧ハンドポンプ試験に従って測定して、約100PSI~約1000PSIの範囲、約150PSI~約600PSIの範囲、約200psi~約500PSIの範囲、またはさらに約275PSI~約400PSIの範囲のような、上記で提供された最小値及び最大値のいずれかの範囲の作動圧力を有することができる。
【0039】
さらなる実施形態では、流体輸送アセンブリは、特に改善された寿命を有することができる。寿命を記述して定量化するために、流体輸送カプリングは、所定のオン/オフ間隔で特定の圧力で組み立てて循環させることができ、圧力漏れスヌープ試験に従って定期的に漏れを試験する。本明細書中で使用される場合、特に明記しない限り、寿命試験のサイクルは、背圧をかけずに100psigの内圧及び3秒のオン及び3秒のオフ間隔で実施される。
【0040】
したがって、特定の実施形態では、流体輸送アセンブリは、少なくとも約120,000サイクル、少なくとも約130,000サイクル、少なくとも約140,000サイクル、少なくとも約150,000サイクル、少なくとも約160,000サイクル、少なくとも約170,000サイクル、少なくとも約180,000サイクル、少なくとも約190,000サイクル、またはさらに少なくとも約200,000サイクルなどの、少なくとも100,000サイクル後に、圧力漏れスヌープ試験に従って測定される本質的に漏れを防止する結合を維持することができる。さらなる実施形態では、流体輸送アセンブリは、圧力漏れスヌープ試験に従って、最大200万サイクル、最大100万サイクル、最大500,000サイクル、最大400,000サイクル、最大300,000サイクル、またはさらに250,000サイクルまで本質的に漏れを防止する結合を維持することができる。さらに、流体輸送アセンブリは、圧力漏れスヌープ試験に従って、約100,000サイクル~200万サイクルの範囲のような、上記で提供された最小値及び最大値のいずれかのサイクルの範囲内で本質的に漏れを防止する結合を維持することができる。
【0041】
本開示は、現状技術からの脱却を表す。例えば、上述した特定の実施形態は、漏れを生じずに作動圧力に顕著な改善を示すことが予想外に見出された。さらに、上記の特定の実施形態は、ナットのトルクを戻すなどの係合機構を調整する必要なしに、寿命の大幅な改善を示すことが予想外に見出された。
【0042】
本発明は、以下の非限定的な実施例を参照してさらに説明される。当業者にとって、本発明の範囲から逸脱することなく記載された実施形態に多くの変更を加えることができることは、明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、本出願に記載された実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の言語によって記載された実施形態及びそれらの実施形態の同等物によってのみ限定されるべきである。他に指示がない限り、百分率は全て重量による。
【実施例】
【0043】
図1に示すように、本明細書に記載の実施形態に従って、試料流体輸送カプリングを行った。サンプル流体輸送カプリングの各舌部及び溝は約0.17~1.18cmの幅を有し、D
T1及びD
T2はそれぞれ約0.3であり、D
G1及びD
G2は約0.25cmであり、舌部と溝の間の距離は約0.2cmであった。さらに、第1の構成要素及び第2の構成要素は、組み立てられると、約6.5cmの内径を有する中空導管を画定する。
【0044】
静水圧ハンドポンプ試験
作動圧力を記述し定量化するために、液圧を徐々に増加させながら漏れ検出についてサンプルが評価された。静水圧ハンドポンプ試験は、当該技術分野において十分に理解されている。この例では、従来のハンドポンプを用いて静水圧ハンドポンプ試験を行った。流体圧力は、試験流体として水を使用し、周囲条件で毎秒約2~3psigのランプ速度で徐々に増加させた。漏れは297psigまで観察されなかった。
【0045】
サイクル及びスヌープ試験
サンプルはまた、構成要素間に本質的に漏れを防止する結合を維持する際の寿命についても試験された。この実施例では、規定のオン/オフ間隔で規定の加圧流体を循環させることができる従来の流体ポンピング装置にサンプルを接続した。サンプルは背圧をかけずに100psigの内圧で、3秒間オン及び3秒間オフの間隔で循環した。このサンプルは、周知であって、漏れについて理解された試験である圧力漏れスヌープ試験に従って、定期的に漏れを試験された。185,940サイクルの完了後、漏れは検出されなかった。
【0046】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかを以下に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単に例証的なものであり、本発明の範囲を限定しないことを認識するであろう。実施形態は、下記に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
【0047】
実施形態1.流体輸送カプリングサブコンポーネントであって、第1の軸方向面を有する第1の軸方向端部と、第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、第1の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、第1の軸方向面に陥入した溝と、を備え、舌部は、第1の軸方向面から距離DT1だけ延びており、溝は、平面から本体内に距離DG1だけ延びており、DG1はDT1とは異なる、流体輸送カプリングサブコンポーネント。
【0048】
実施形態2.流体輸送アセンブリであって、第1の構成要素であって、第1の構成要素は、第1の軸方向面を有する第1の軸方向端部と、第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、第1の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、第1の軸方向面に陥入した溝と、を備え、舌部は、第1の軸方向面から距離DT1だけ延びており、溝は、第1の軸方向面から本体内に距離DG1だけ延びており、DG1はDT1とは異なる、第1の構成要素と、第2の構成要素であって、第2の構成要素は、第1の軸方向端部と、第2の軸方向面を有する第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、第2の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、第2の軸方向面に陥入した溝と、を備え、舌部は、第2の軸方向面から距離DT2だけ延びており、溝は、第2の軸方向面から本体内に距離DG2だけ延びており、DG2はDT2とは異なる、第2の構成要素と、を備え、第1の構成要素の舌部は、第2の構成要素の溝と係合するように適合されており、第2の構成要素の舌部は、第1の構成要素の中空導管が第2の構成要素の中空導管と流体連通するように、第1の構成要素の溝と係合するように適合されている、流体輸送アセンブリ。
【0049】
実施形態3.流体輸送アセンブリであって、第1の構成要素であって、中空導管と、軸方向端部と、軸方向面とを有する本体と、軸方向面から延びる舌部と、軸方向面に陥入した溝と、本体の外面に配置されたねじ山と、を含む、第1の構成要素を含み、ねじ山はナットと係合するように適合されている、流体輸送アセンブリ。
【0050】
実施形態4.流体輸送アセンブリであって、第1の構成要素であって、中空導管と、軸方向端部と、軸方向面とを有する本体と、軸方向面から延びる舌部と、軸方向面に陥入した溝と、本体の外面に配置されたねじ山と、を含む、第1の構成要素と、第2の構成要素であって、中空導管と、軸方向端部と、軸方向面とを有する本体と、軸方向面から延びる舌部と、軸方向面に陥入した溝と、本体から半径方向に延びるフランジと、を含む、第2の構成要素と、ナットが締め付けられると、第1の構成要素が第2の構成要素と係合されるように、第1の構成要素の踏付けと第2の構成要素のフランジと係合するように適合された、ナットと、を含み、第1の構成要素の舌部は、第2の構成要素の溝と係合するように適合され、第2の構成要素の舌部は、第1の構成要素の溝と係合するように適合されている、流体輸送アセンブリ。
【0051】
実施形態5.流体輸送アセンブリであって、第1の構成要素であって、第1の構成要素は、第1の軸方向面を有する第1の軸方向端部と、第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、第1の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、第1の軸方向面に陥入して、中空導管を囲んだ溝と、を備え、舌部は、第1の軸方向面から距離DT1だけ延びており、溝は、第1の軸方向面から本体内に距離DG1だけ延びており、DG1はDT1とは異なり、舌部及び溝は平面の一部によって互いに離間されている、第1の構成要素と、第2の構成要素であって、第2の構成要素は、第1の軸方向端部と、第2の軸方向面を有する第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に延びる中空導管とを有する本体と、第2の軸方向面から長手方向に延びる舌部と、第2の軸方向面に陥入した溝と、を備え、舌部は、第2の軸方向面から距離DT2だけ延びており、溝は、第2の軸方向面から本体内に距離DG2だけ延びており、DG2はDT2とは異なる、第2の構成要素と、ハブとフランジとを含むナットであって、ナットは、第1の構成要素の舌部が第2の構成要素の溝と結合し、第2の構成要素の舌部が第1の構成要素の溝と結合するように、第1の構成要素と第2の構成要素とが一緒に螺合するように適合され、係合位置において、流体輸送アセンブリの中心軸と平行に延びる線が、ナットのフランジ、第1の構成要素の舌部、及び第2の構成要素の溝と交差する、ナットと、を備えた流体輸送アセンブリ。
【0052】
実施形態6.舌部付き及び溝付き流体輸送カプリングであって、第2の構成要素に解放可能に係合し且つそれと流体連通する第1の構成要素を備え、流体輸送カプリングは、周囲条件で破損するまで毎秒2~3psigの圧力ランプ速度での静水圧ハンドポンプ試験に従って測定され、少なくとも約275PSIの作動圧で、第1の構成要素と第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を有し、及び/または、背圧をかけずに、3秒オン及び3秒オフ間隔での、100psigの入口圧力で測定されて、少なくとも100,000サイクル後に、第1の構成要素と第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を維持し、漏れ防止結合が圧力漏れスヌープ試験に従って測定される、流体輸送カプリング。
【0053】
実施形態7.DG1がDT1より大きい、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0054】
実施形態8.DG1がDT1未満である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0055】
実施形態9.DG1対DT1の比が少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、またはさらに少なくとも約0.8である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0056】
実施形態10.DG1対DT1の比が約5以下、約4以下、約3以下、約2以下、約1.8以下であり、またはさらに約1.6以下である、先の実施態様のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0057】
実施形態11.DG1対DT1の比が約0.25~約5、約0.5~約4、約0.75~約3、またはさらに約0.8~約2の範囲内である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0058】
実施形態12.DG2がDT2より大きい、先の実施態様のいずれか1つの輸送アセンブリ。
【0059】
実施形態13.DG2がDT2未満である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0060】
実施形態14.DG2対DT2の比が少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、またはさらに少なくとも約0.8である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0061】
実施形態15.DG2対DT2の比が約5以下、約4以下、約3以下、約2以下、約1.8以下、またはさらに約1.6以下である、先の実施態様のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0062】
実施形態16.DG2対DT2の比が約0.25~約5、約0.5~約4、約0.75~約3、またはさらに約0.8~約2の範囲内である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0063】
実施形態17.DG1対DT1の比が約0.25~約5、約0.5~約4、約0.75~約3、またはさらに約0.8~約2の範囲内であって、DG2対DT2の比は、約0.25~約5、約0.5~約4、約0.75~約3、またはさらに約0.8~約2の範囲である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0064】
実施形態18.DG1がDT1よりも大きく、DG2がDT2よりも大きい、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0065】
実施形態19.DG1がDT1未満であり、DG2がDT2未満である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0066】
実施形態20.第1の構成要素の舌部及び第2の構成要素の溝が相補的な外形を有する、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0067】
実施形態21.第1の構成要素の溝及び第2の構成要素の舌部が相補的な外形を有する、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0068】
実施形態22.第1の構成要素の舌部及び第2の構成要素の溝が相補的な外形を有し、第1の構成要素の溝及び第2の構成要素の舌部が相補的な外形を有する、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0069】
実施形態23.第1の構成要素の本体が可撓性ポリマーチューブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0070】
実施形態24.第1の構成要素の本体がバルブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0071】
実施形態25.第1の構成要素の本体がチェックバルブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0072】
実施形態26.第2の構成要素の本体が可撓性ポリマーチューブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0073】
実施形態27.第2の構成要素の本体がバルブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0074】
実施形態28.第2の構成要素の本体がチェックバルブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0075】
実施形態29.第1の構成要素の本体が可撓性ポリマーチューブを含み、第2の構成要素の本体はバルブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0076】
実施形態30.第1の構成要素の本体が可撓性ポリマーチューブを含み、第2の構成要素の本体は、可撓性ポリマーチューブを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0077】
実施形態31.第1の構成要素の舌部及び溝が本体と一体である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0078】
実施形態32.第2の構成要素の舌部及び溝が第2の本体と一体である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0079】
実施形態33.第1の構成要素の舌部及び溝が第1の本体と一体であり、第2の構成要素の舌部及び溝が第2の本体と一体である、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0080】
実施形態34.第1の構成要素の本体が、本体の外面に配置されたねじ山を含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0081】
実施形態35.第1の構成要素の本体は、本体の外面に配置されたねじ山を含み、第2の構成要素の本体は、第2の本体の外面に配置されたねじ山を含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送サブコンポーネントまたは流体輸送アセンブリ。
【0082】
実施形態36.第1の構成要素の前記本体は、本体の外面に配置されたねじ山を備え、第2の構成要素の本体は、本体から半径方向に延びるフランジを備え、流体輸送アセンブリは、内部ねじ山を含むナットをさらに備え、ナット上の内部ねじ山は、ナットが締め付けられるにつれて、第1の構成要素及び第2の構成要素がそれぞれに向かって付勢されて、第1の構成要素と第2の構成要素との間に流体密封結合を形成するように、第1の構成要素のねじ山及び第2の構成要素のフランジと係合するように適合されている、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0083】
実施形態37.ナットは、第2の構成要素のフランジと接触するように適合されたフランジを含む、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0084】
実施形態38.流体輸送アセンブリは、少なくとも約280PSI、少なくとも約285PSI、少なくとも約290PSI、またはさらに少なくとも約295PSIなどの、少なくとも約100PSI、少なくとも約150PSI、少なくとも約200PSI、少なくとも約225PSI、少なくとも約250PSI、少なくとも約275PSIの作動圧力を有し、周囲条件で破損するまで毎秒2~3psigで静水圧ハンドポンプ試験に従って測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0085】
実施形態39.流体輸送アセンブリは、約800PSI以下、約600PSI以下、約500PSI以下、約400PSI以下、約350PSI以下、またはさらに約325PSI以下などの約1000PSI以下の作動圧力を有し、周囲条件で破損するまで毎秒2~3psigの速度で静水圧ハンドポンプ試験に従って測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0086】
実施形態40.流体輸送アセンブリは、約100PSI~約1000PSI、約150PSI~約600PSI、約200PSI~約500PSI、またはさらに約275PSI~約400PSIの範囲の作動圧力を有し、周囲条件で破損するまで毎秒2~3psigの速度で静水圧ハンドポンプ試験に従って測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0087】
実施形態41.流体輸送アセンブリは、背圧をかけずに、3秒オン及び3秒オフ間隔での、100psigの入口圧力の、少なくとも約120,000サイクル、少なくとも約130,000サイクル、少なくとも約140,000サイクル、少なくとも約150,000サイクル、少なくとも約160,000サイクル、少なくとも約170,000サイクル、少なくとも約180,000サイクル、少なくとも約190,000サイクル、またはさらに少なくとも約200,000サイクルなどの、少なくとも100,000サイクル後に、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を維持し、前記漏れ防止結合が圧力漏れスヌープ試験に従って測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0088】
実施形態42.流体輸送アセンブリは、背圧をかけずに、3秒オン及び3秒オフ間隔での、100psigの入口圧力の最大200万サイクル、最大100万サイクル、最大500,000サイクル、最大400,000サイクル、最大300,000サイクル、またはさらに250,000サイクルまで、第1の構成要素と第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を維持し、漏れ防止結合が圧力漏れスヌープ試験によって測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0089】
実施形態43.流体輸送アセンブリは、背圧をかけずに、3秒オン及び3秒オフ間隔での、100psigの入口圧力の約100,000サイクル~200万サイクルの範囲内で、第1の構成要素と第2の構成要素との間に本質的に漏れを防止する結合を維持し、漏れ防止結合が圧力漏れスヌープ試験によって測定される、先の実施形態のいずれか1つの流体輸送アセンブリ。
【0090】
上記開示された主題は、例示的であり、限定的であると見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲内に入るそのような修正、拡張及び他の実施形態の全てを網羅することを意図する。したがって、法律で許容される最大限度まで、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または制限されない。
【0091】
開示の概要は、特許法を遵守するために提供され、特許請求の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないことを理解して提出される。さらに、上記の詳細な説明では、本開示を合理化する目的で、様々な特徴をまとめてグループ化するか、単一の実施形態で記載することができる。この開示は、請求された実施形態が各請求項に明示的に記載されたより多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示された実施形態のいずれの特徴よりも少ないものに向けられ得る。したがって、以下の請求項は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別々に請求される主題を定義するものとしてそれ自体に依存する。