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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】個人向けホームショッピング提供装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/454 20110101AFI20230206BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20230206BHJP
   G06F 16/735 20190101ALI20230206BHJP
【FI】
H04N21/454
H04N21/442
G06F16/735
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020533104
(86)(22)【出願日】2018-11-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 KR2018014244
(87)【国際公開番号】W WO2019124764
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2017-0176674
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520202315
【氏名又は名称】エニーポイント メディア 株式会社
【住所又は居所原語表記】ANYPOINT MEDIA CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】パク ウォンジャン
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0041437(KR,A)
【文献】特開2002-149941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06F 16/735
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上のプロセッサと、一つ以上のメモリと、前記一つ以上のメモリに保存され、前記一つ以上のプロセッサにより実行されるよう構成される一つ以上のプログラムとを有し、
前記一つ以上のプログラムは、
ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を生成して予め指定された放送システムへ伝送する第1インストラクションと、
前記ホームショッピングチャンネルを選択するユーザ入力を受信する第2インストラクションと、
関心商品分類グループを用いて、前記放送システムにより提供可能な第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツ(但し、mは1以上の自然数)および基本コンテンツの中から選択されるコンテンツを信号処理して提供する第3インストラクション(但し、前記関心商品分類グループは第1商品分類~第k商品分類(但し、kは2以上の自然数)を有する商品分類基準の中から前記視聴履歴を基に抽出されたものである)と、
ホームショッピングチャンネルに対する編成情報と前記視聴履歴を基に前記関心商品分類グループを抽出する第8インストラクションと、
を有し、
前記第8インストラクションは、
前記ホームショッピングチャンネルに対する編成情報と前記視聴履歴を分析し、予め指定された期間中、前記第1商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上提供された第1基準回数、乃至前記第k商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上提供された第k基準回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記第1商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上で第2閾値以下の時間の間提供された第1返送回数、乃至前記第k商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間の間提供された第k返送回数を各々決定する第1サブインストラクションと、
前記第1返送回数対前記第1基準回数の割合である前記第1商品分類に対する第1返送率、乃至前記第k返送回数対前記第k基準回数の割合である前記第k商品分類に対する第k返送率を各々決定する第2サブインストラクションと、
前記視聴履歴を分析し、前記予め指定された期間中、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1商品分類に属する商品が提供された第1平均視聴時間、乃至前記予め指定された期間中、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第k商品分類に属する商品が提供された第k平均視聴時間を各々算出する第3サブインストラクションと、
前記第1平均視聴時間および前記第1返送率を基に抽出された前記第1商品分類に対する関心指数、乃至前記第k返送率を基に抽出された前記第k商品分類に対する関心指数を予め指定された閾値と比較して、前記第1商品分類~前記第k商品分類の中から前記閾値以上の関心指数を持つ商品分類を前記関心商品分類グループに指定する第4サブインストラクションと、
を有する個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項2】
前記視聴履歴は、
前記ホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻と、
前記ホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻、および前記ホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻と前記ホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻との差値のいずれか一つを有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項3】
前記基本コンテンツおよび前記第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツは、前記放送システムから放送ネットワーク、または通信ネットワークを通じて、リアルタイム、または準リアルタイムで伝送される請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項4】
前記コンテンツは、前記放送システムから放送ネットワーク、または通信ネットワークを通じて、ブロードキャスト方式、マルチキャスト方式、ユニキャスト方式およびVOD方式のいずれか一つを用いて伝送される請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項5】
前記一つ以上のプログラムは、前記第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツおよび前記基本コンテンツの中から前記関心商品分類グループを基に前記コンテンツを動的に選択して、前記コンテンツを前記放送システムから受信する第4インストラクション
をさらに有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項6】
前記一つ以上のプログラムは、前記第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツおよび前記基本コンテンツの中から前記放送システムが前記関心商品分類グループを基に選択した前記コンテンツを受信する第5インストラクション
をさらに有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項7】
前記一つ以上のプログラムは、前記第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツおよび前記基本コンテンツの中から前記関心商品分類グループを基に前記コンテンツを動的に選択して、前記コンテンツを伝送せよという要請を前記放送システムへ伝送して、前記放送システムから前記コンテンツを受信する第6インストラクション
をさらに有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項8】
前記一つ以上のプログラムは、前記放送システムから前記関心商品分類グループを受信して保存する第7インストラクション
をさらに有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項9】
前記関心商品分類グループは、
前記視聴履歴を分析し、前記予め指定された期間中、前記第1商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上提供された前記第1基準回数、乃至前記第k商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上提供された前記第k基準回数を決定し、前記予め指定された期間中、前記第1商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間の間提供された前記第1返送回数、乃至前記第k商品分類に属する商品が前記ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1閾値以上で前記第2閾値以下の時間の間提供された前記第k返送回数を各々決定する第1処理と、
前記第1返送回数対前記第1基準回数の割合である前記第1商品分類に対する前記第1返送率、乃至前記第k返送回数対前記第k基準回数の割合である前記第k商品分類に対する前記第k返送率を各々決定する第2処理と、
前記視聴履歴を分析し、前記予め指定された期間中、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第1商品分類に属する商品が提供された前記第1平均視聴時間、乃至前記予め指定された期間中、前記ホームショッピングチャンネルを通じて前記第k商品分類に属する商品が提供された前記第k平均視聴時間を各々算出する第3処理と、
前記第1平均視聴時間および前記第1返送率を基に抽出された前記第1商品分類に対する関心指数、乃至前記第k平均視聴時間および前記第k返送率を基に抽出された前記第k商品分類に対する関心指数を予め指定された閾値と比較して、前記第1商品分類~前記第k商品分類の中から前記閾値以上の関心指数を持つ商品分類を前記関心商品分類グループに指定する第4処理と、
を前記放送システムが行うことにより抽出される請求項8に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項10】
第j商品分類(但し、jは1以上k以下の自然数)に対する関心指数は、
第1加重値と正規化された第j平均視聴時間を乗じた値から、第2加重値と正規化された第j返送率を乗じた値を減算したものである請求項に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項11】
前記第1加重値と前記第2加重値は正数であり、前記第1加重値と前記第2加重値の合計は1である請求項10に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項12】
前記関心商品分類グループは、前記第1商品分類~前記第k商品分類のうち一つ以上を含む請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【請求項13】
前記コンテンツは、前記第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツのいずれか一つであり、
前記一つ以上のプログラムは、
前記第3インストラクションを行う前、または前記第3インストラクションを行う途中に、前記基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェースを表示する第9インストラクション
をさらに有する請求項1に記載の個人向けホームショッピング提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人向けホームショッピング提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術およびコンピューティング技術の発展に伴い、放送サービスも早期に発展している。一方、放送サービスの効率性を評価する目的として、放送サービスの視聴率が測定される。例えば、放送サービス提供者は、放送サービスを視聴する視聴者の放送サービス満足度などの品質を把握するための基準として視聴率を使用することができ、広告主は放送サービスに広告を出す場合、広告効果を判断するための基準として視聴率を使用することができる。
【0003】
視聴率は、例えば、地域、年齢、性別および学歴別に等しく分布された標本集団を選定した後、標本集団に提供された放送サービスに対する視聴形態情報を収集することによって測定される。
【0004】
しかし、従来の視聴率を測定する方式は、標本集団に対して測定されるため、実際の視聴率とは差異がある。また、視聴率を測定するために複雑な方式を用いるため、標本集団に対する視聴率さえ正確に測定することができない短所もある。
【0005】
これを改善するために、例えば、韓国電子通信研究所にて2012年8月17日付で出願、2017年6月22日付で登録された「視聴形態認識基盤の視聴率および広告効果分析方法およびシステム」という名称の韓国登録特許第10-1751708号(特許文献1)は、視聴者を撮影した映像の入力を受けて、これを基に視聴者認識情報を生成した後、これを基に視聴形態情報を生成することによって、より正確に標本集団の視聴率を測定する構成を開示している。
【0006】
しかし、登録特許第10-1751708号に開示されている方式もまた、視聴率を測定するためには、予め視聴者を登録するなどの複雑な方式をそのまま用いている。
【0007】
一方、返送率は、一般的にウェブサイトの接続者がウェブサイトに接続したものの、サイト内で他のページに接続したり、情報を得ずにそのまま離脱したりする割合を指す。より具体的には、返送率は、例えばウェブサイトが開始ページ、および開始ページにリンクされる下位階層ページを備えている場合、接続者が開始ページに接続したものの、下位階層ページへ接続せずに離脱する割合を指す。返送率が高いということは、接続者がウェブサイトに接続しても、製品を購入するような行動につながる可能性が低いことを意味し、返送率が低いということは接続者が製品を購入するような行動につながる可能性が高いことを意味する。従って、返送率は、特にインターネットのウェブサイトを評価するための基準として使用され得る。
【0008】
しかし、返送率は、特にウェブページなどのインターネットサービスにおいて適用される基準として、放送サービスにおいては適用されないという短所がある。即ち、放送サービスはウェブページとは異なり、コンテンツが連続的に提供される方法を採っているため開始ページが存在せず、同様に下位階層ページも存在しない。従って、放送サービスにおいては、インターネットサービスに適用される返送率をそのまま適用することができない。
【0009】
一方、一般的にホームショッピングは、様々な商品またはサービスを購入するために、放送ネットワークまたは通信ネットワークを通じて提供するサービスを指す。ホームショッピングは、例えば放送ネットワークを用いる場合、ホームショッピング事業者が予め指定されたチャンネルを通じて視聴者の受信機へ商品に対するホームショッピングコンテンツを伝送し、視聴者がホームショッピングコンテンツを視聴して当該商品を購入する方式を用いて具現される。
【0010】
ホームショッピングに用いられる放送方式は、デジタル放送またはアナログ放送であり、受信機は例えばホームショッピングコンテンツを受信して提供するテレビ、セットトップボックス、パーソナルコンピュータおよびコンピューティング機能を備えた移動通信端末(即ち、スマートフォン)などの装置を有することができる。
【0011】
視聴者は、例えば受信機に表示される決済インターフェースまたは電話注文などの方式を用いて、ホームショッピングコンテンツを通じて放送される商品を購入することができる。
【0012】
しかし、従来のホームショッピングは、下記のような短所がある。
【0013】
ホームショッピング事業者は、放送編成表に従って、ホームショッピングコンテンツを多数の視聴者に一括的に伝送している。即ち、既存のホームショッピングコンテンツは、ブロードキャスト形態で、全ての視聴者を対象に提供される。従って、特定グループの視聴者および特定視聴者などの限定された対象のためのホームショッピングコンテンツを提供することは不可能であるという短所がある。
【0014】
また、放送編成表に従って、予め指定されたホームショッピングコンテンツが一括で多数の視聴者に伝送されるため、視聴者は所望の商品を購入するために、当該商品を販売するホームショッピングコンテンツが放送されるまで、待たなければならないという問題点がある。
【0015】
一方、(株)CJOショッピングが2012年7月5日付で出願し、2014年1月16日付で公開された「オンライン-ホームショッピング連動販売システムおよびサーバ」という名称の韓国公開特許第10-2014-0006383号(特許文献2)は、ホームショッピングとオンラインショッピングとの連動を通じて、視聴者に適合した商品をホームショッピングチャンネルを通じて販売する方法を開示している。しかし、韓国公開特許第10-2014-0006383号に開示されている方法もまた、オンラインサーバから受信した販売商品の情報を基に、ホームショッピングチャンネルを通じて販売する商品を選定することしか開示されていない。従って、韓国公開特許第10-2014-0006383号に開示されている方法は、たとえより多くの視聴者に適合した商品を選択して放送することができるという効果があるとしても、上述した従来技術の問題点をそのまま有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【文献】韓国登録特許第10-1751708号
【文献】韓国公開特許第10-2014-0006383号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻およびホームショッピングチャンネルから離脱する時刻を基に抽出された関心商品分類グループを用いて、特定視聴者に適合したホームショッピングコンテンツを動的に選択して提供可能な個人向けホームショッピング提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記技術的課題を達成するために、本発明は、一つ以上のプロセッサと、一つ以上のメモリと、前記一つ以上のメモリに保存され、前記一つ以上のプロセッサにより実行されるよう構成される一つ以上のプログラムとを有し、前記一つ以上のプログラムは、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を生成して予め指定された放送システムへ伝送する第1インストラクションと、前記ホームショッピングチャンネルを選択するユーザ入力を受信する第2インストラクションと、関心商品分類グループを用いて、前記放送システムにより提供可能な第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツ(但し、mは1以上の自然数)および基本コンテンツの中から選択されるコンテンツを信号処理して提供する第3インストラクション(但し、前記関心商品分類グループは第1商品分類~第k商品分類(但し、kは2以上の自然数)を有する商品分類基準の中から前記視聴履歴を基に抽出されたものである)とを有する個人向けホームショッピング提供装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻およびホームショッピングチャンネルから離脱する時刻を基に抽出された関心商品分類グループを用いて、特定視聴者に適合したホームショッピングコンテンツを動的に選択して提供することができる。特に、本発明によって、定義された返送率を基に産出された関心指数を用いて、関心商品分類グループを抽出することができるため、より個人向けされたホームショッピングコンテンツを視聴者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置の例示的な構成を示すブロック図である。
図2】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置が実行されるシステム環境を示す図面である。
図3】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置が保存および実行を行うプログラムの例示的なブロック図である。
図4】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を例示的に示す図面である。
図5】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、商品分類基準を例示的に示す図面である。
図6】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、関心商品分類グループを例示的に示す図面である。
図7】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
図8】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
図9】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
図10】本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェースを例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置の実施例を、添付した図面を参照しながら、より具体的に説明する。一方、本発明の実施例を説明するための図面において、説明の便宜上、実際の構成のうち一部のみを図示したり、一部を省略して図示したり、変形して図示したり、または縮尺が異なるように図示することがある。
【0022】
<第一の実施例>
図1は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置の例示的な構成を示すブロック図である。
【0023】
図1を参照すれば、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置100は、一つ以上のプロセッサ110と、一つ以上のメモリ130と、一つ以上のメモリ130に保存され、一つ以上のプロセッサ110により実行されるよう構成される一つ以上のプログラム150とを有する。
【0024】
一つ以上のプロセッサ110は、一つ以上のメモリ130に保存された一つ以上のプログラム150を読み取って実行する。一つ以上のプロセッサ110は、例えば、x個(但し、xは自然数)として図示されているが、例えば1個でありまたは複数個でもある。即ち、一つのプロセッサを用いて個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実行することもでき、または複数個のプロセッサが連動して個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実行することもできる。例えば、第1プロセッサが演算機能を実行し、第2プロセッサが通信機能を実行する方式を用いて、個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実行することもできる。
【0025】
一つ以上のメモリ130は、プログラム150を保存する。一つ以上のメモリ130は、例えば、記録および読み取り可能な非揮発性メモリ、または揮発性メモリなどの記録媒体である。一つ以上のメモリ130は、1個として図示されているが、複数個でもある。
【0026】
一つ以上のプログラム150は、例えばy個(但し、yは自然数)として図示されているが、例えば1個であり、または複数個でもある。即ち、一つのプログラムを用いて個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実現することもでき、または複数個のプログラムが連動して個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実現することもできる。例えば、第1プログラムが演算機能を実現し、第2プログラムが通信機能を実現する方式で、個人向けホームショッピング提供装置100の機能を実現することもできる。
【0027】
以下、一つ以上のプロセッサ110、一つ以上のメモリ130および一つ以上のプログラム150は、各々「プロセッサ110」、「メモリ130」および「プログラム150」と称する。
【0028】
図2は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置が実行されるシステム環境を示す図面である。
【0029】
図2を参照すれば、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置が実行されるシステム環境は、個人向けホームショッピング提供装置100と、ホームショッピングチャンネルを運営する事業者の放送システム200とを有する。個人向けホームショッピング提供装置が実行されるシステム環境は、ディスプレイ装置300をさらに有することができる。
【0030】
個人向けホームショッピング提供装置100は、例えば、デジタル放送を受信して提供するセットトップボックス、テレビ、パーソナルコンピュータおよびコンピューティング機能を備えた移動通信端末のいずれか一つである。本願明細書における「デジタル放送」は、デジタル地上波放送、デジタルケーブル放送、デジタル衛星放送、DMB放送、IP-TV、OTT(Over The Top)およびVOD放送などの形態の放送サービスを指す。個人向けホームショッピング提供装置100の詳細な構成については後述する。
【0031】
放送システム200は、放送ネットワークまたは通信ネットワークを通じてホームショッピングコンテンツを個人向けホームショッピング提供装置100へ伝送する。放送システム200は、一つ以上のホームショッピングコンテンツを個人向けホームショッピング提供装置100へ提供することができる。特に、放送システム200は、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻およびホームショッピングチャンネルから離脱する時刻を基に指定された商品分類グループを用いて、ホームショッピングコンテンツ(個人向けホームショッピングコンテンツ)を個人向けホームショッピング提供装置100へ提供することもできる
【0032】
ディスプレイ装置300は、個人向けホームショッピング提供装置100による信号処理後に提供されるホームショッピングコンテンツを表示する。例えば、個人向けホームショッピング提供装置100がデジタル放送を受信して提供するセットトップボックスである場合、ディスプレイ装置300は個人向けホームショッピング提供装置100とは別途に具現され得る。一方、例えば、個人向けホームショッピング提供装置100がデジタル放送を受信して提供するテレビである場合、ディスプレイ装置300は、テレビと一体型で、即ちテレビの画面の形態で具現され得る。
【0033】
図3は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置が保存および実行を行うプログラムの例示的なブロック図である。
【0034】
図3を参照すれば、プログラム150は、第1インストラクション150-1~第3インストラクション150-3を有する。プログラム150は、第4インストラクション150-4~第9インストラクション150-9のうち少なくとも一つをさらに有することができる。また、第8インストラクション150-8は、第1サブインストラクション150-8-1~第4インストラクション150-8-4を有することができる。
【0035】
第1インストラクション150-1は、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を生成して予め指定された放送システムへ伝送する。
【0036】
ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴は、ホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻(即ち、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻)と、ホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻(即ち、視聴者がホームショッピングチャンネルから離脱する時刻)およびホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻とホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻との差値(即ち、持続時間)のいずれか一つを有することができる。
【0037】
図4は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を例示的に示す図面である。
【0038】
例えば、ホームショッピングチャンネルがチャンネル53番である場合、第1インストラクション150-1は、例えばホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻およびホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻を含む視聴履歴を生成する。ホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻は、例えば、視聴者がリモコンを通じてチャンネル53番を選択する場合の時刻である。ホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻は、例えば、視聴者がチャンネル53番を視聴していてリモコンを通じて他のチャンネルを選択するかまたは個人向けホームショッピング提供装置100の電源を終了するボタンを入力した時刻である。
【0039】
図4は、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴が、ホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻およびホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻を含む場合を基に図示されているが、ホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴は、ホームショッピングチャンネルの提供が終了した時刻の代わりに、上述した持続時間を有することもできる。
【0040】
第2インストラクション150-2は、ホームショッピングチャンネルを選択するユーザ入力を受信する。即ち、第1インストラクション150-2が実行された後に、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者は、例えばセットトップボックスまたはテレビのリモコンを通じてホームショッピングチャンネルを選択することができる。
【0041】
第3インストラクション150-3は、関心商品分類グループを用いて、放送システム200により提供可能な第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツ(但し、mは1以上の自然数)および基本コンテンツの中から選択されるコンテンツを信号処理して提供する。個人向けホームショッピング提供装置100は、第3インストラクション150-3を通じてコンテンツを信号処理して提供することができる。
【0042】
関心商品分類グループは、第1商品分類~第k商品分類(但し、kは2以上の自然数)を有する商品分類基準の中から、上述の視聴履歴を基に抽出され得る。
【0043】
図5は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、商品分類基準を例示的に示す図面である。
【0044】
図5を参照すれば、商品分類基準は階層的に設定され、例えば、「生活/キッチン」~「食品/健康」と表示された第1階層と、第1階層に従属的な第2階層、例えば「生活/キッチン」階層に対する「インテリア」~「寝具」と表示された第2階層と、第2階層に従属的な第3階層、例えば「寝具」階層に対する「ふとん」~「マットレス」と表示された第3階層で構成され得る。
【0045】
第1商品分類~第k商品分類は、例えば第1階層に係る商品分類である。しかし、第1商品分類~第k商品分類は、例えば第2階層に係る商品分類でもあり、第3階層に係る商品分類でもある。即ち、商品分類基準の商品分類の個数k個は、第1階層に係る商品分類の個数でもあり、第2階層に係る商品分類の個数でもあり、第3階層に係る商品分類の個数でもある。どの階層を使用するかは、放送システム200、例えばホームショッピングチャンネルに対する事業者により維持される放送システム200の管理者によって適宜決定され得る。
【0046】
関心商品分類グループについて、より詳細に説明すると、下記のとおりになる。
【0047】
関心商品分類グループは、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者が関心を持つと予想される商品分類を含む。
【0048】
図6は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、関心商品分類グループを例示的に示す図面である。
【0049】
図6を参照すれば、関心商品分類グループは、例えば「インテリア」、「果物」および「飲み物」の3個の商品分類を含むことができる。即ち、関心商品分類グループは、第1商品分類~第k商品分類のうち一つ以上の商品分類を含むことができる。関心商品分類グループを抽出する詳細な構成は後述する。
【0050】
第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツは、放送システム200から放送ネットワークまたは通信ネットワークを通じて個人向けホームショッピング提供装置100へ、リアルタイムまたは準リアルタイムで伝送され得る。
【0051】
コンテンツは、第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツのいずれか一つであり、コンテンツを伝送して受信する方式は、例えば下記のとおりである。
【0052】
まず、コンテンツが放送システム200から個人向けホームショッピング提供装置100へ、ブロードキャスティング方式で伝送される場合である。即ち、コンテンツは、放送システム200のホームショッピングチャンネルを用いて、放送システム200に加入された全ての受信機に伝送され得る。
【0053】
例えばmが2である場合、ホームショッピングチャンネルに対して基本コンテンツ、第1個人向けコンテンツおよび第2個人向けコンテンツ全てが個人向けホームショッピング提供装置100に伝送される。
【0054】
次に、コンテンツが放送システム200から個人向けホームショッピング提供装置100へ、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で伝送される場合である。例えば、コンテンツは、放送システム200のホームショッピングチャンネルを用いて、放送システム200に加入された受信機のうち特定グループに属する受信機、または特定受信機にのみ伝送され得る。例えばmが2である場合、ホームショッピングチャンネルに対して基本コンテンツ、第1個人向けコンテンツおよび第2個人向けコンテンツの中から選択されたコンテンツのみ、個人向けホームショッピング提供装置100に伝送される。
【0055】
コンテンツは、放送システム200のホームショッピングチャンネルを用いて、放送システム200に加入された受信機のうち特定グループに属する受信機、または特定受信機にのみ伝送され得る。例えばmが2である場合、ホームショッピングチャンネルに対して基本コンテンツ、第1個人向けコンテンツおよび第2個人向けコンテンツの中から選択されたコンテンツのみが個人向けホームショッピング提供装置100に伝送される。
【0056】
次に、コンテンツが放送システム200から個人向けホームショッピング提供装置100へVOD方式で伝送される場合である。例えば、コンテンツは、個人向けホームショッピング提供装置100がコンテンツを伝送する要請を放送システム200へ伝送した場合、放送システム200はコンテンツを個人向けホームショッピング提供装置100に伝送される。
【0057】
以下、第3インストラクション150-3を通じて提供されるコンテンツを選択する構成について、より詳細に説明する。
【0058】
上述したとおり、プログラム150は、第4インストラクション150-4をさらに有することができる。
【0059】
第4インストラクション150-4は、第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツの中から関心商品分類グループを基にコンテンツを動的に選択して、選択されたコンテンツを放送システム200から受信する。
【0060】
即ち、個人向けホームショッピング提供装置100は、第4インストラクション150-4を通じて第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツの中からコンテンツを選択して、選択されたコンテンツを放送システム200から受信する。コンテンツは、例えば、上述したとおり、放送システム200からブロードキャスト方式、マルチキャスト方式、または、ユニキャスト方式で伝送され得る。
【0061】
第4インストラクション150-4を通じて選択されて受信されたコンテンツは、以後、第3インストラクション150-3を通じて信号処理されて視聴者に提供される。
【0062】
図7は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
【0063】
図7を参照すれば、例えばmが3である場合、放送システム200は、例えば基本コンテンツ、第1個人向けコンテンツ、第2個人向けコンテンツおよび第3個人向けコンテンツを個人向けホームショッピング提供装置100へ伝送する。個人向けホームショッピング提供装置100は、第4インストラクション150-4を通じて、例えば第1個人向けコンテンツを選択し、第3インストラクション150-3を通じて信号処理して視聴者に提供する。
【0064】
上述したとおり、プログラム150は、第5インストラクション150-5をさらに有することができる。
【0065】
第5インストラクション150-5は、放送システム200が関心商品分類グループを基に選択したコンテンツを受信する。
【0066】
即ち、第4インストラクション150-4とは異なって、コンテンツは、放送システム200により選択され、個人向けホームショッピング提供装置100は放送システム200により選択されたコンテンツを第5インストラクション150-5を通じて受信するものである。コンテンツは、例えば、放送システム200からブロードキャスト方式、マルチキャスト方式、または、ユニキャスト方式で伝送され得る。
【0067】
図8は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
【0068】
図8を参照すれば、例えばmが3である場合、放送システム200は、例えば基本コンテンツ、第1個人向けコンテンツ、第2個人向けコンテンツおよび第3個人向けコンテンツの中から関心商品分類グループを基に選択したコンテンツ、例えば第3個人向けコンテンツのみを個人向けホームショッピング提供装置100へ伝送し、個人向けホームショッピング提供装置100は放送システム200により選択されたコンテンツ、例えば第3個人向けコンテンツを第5インストラクション150-5を通じて受信する。個人向けホームショッピング提供装置100は、以後、第3インストラクション150-3を通じて第3個人向けコンテンツを信号処理し、視聴者に提供する。
【0069】
上述したとおり、プログラム150は、第6インストラクション150-6をさらに有することができる。
【0070】
第6インストラクション150-6は、第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツの中から関心商品分類グループを基にコンテンツを動的に選択し、選択されたコンテンツを伝送せよという要請を放送システム200へ伝送して、放送システム200からコンテンツを受信する。即ち、個人向けホームショッピング提供装置100は、第4インストラクション150-4を通じて第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツの中からコンテンツを選択する。しかし、第4インストラクション150-4の場合とは異なって、個人向けホームショッピング提供装置100は、選択されたコンテンツを伝送せよという要請を放送システム200へ伝送して、放送システム200からコンテンツを受信する。即ち、コンテンツは、例えばVOD方式で放送システム200から受信される。
【0071】
図9は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、個人向けコンテンツを受信して提供する過程を例示的に示す図面である。
【0072】
図9を参照すれば、例えばmが3である場合、個人向けホームショッピング提供装置100は、第6インストラクション150-6を通じて第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツの中から、関心商品分類グループを基に、例えば第3個人向けコンテンツを選択する。以後、個人向けホームショッピング提供装置100は、第6インストラクション150-6を通じて選択されたコンテンツ、即ち、第3個人向けコンテンツを伝送せよという要請を放送システム200へ伝送して、放送システム200から第3個人向けコンテンツを受信する。個人向けホームショッピング提供装置100は、以後、第3インストラクション150-3を通じて第3個人向けコンテンツを信号処理して視聴者に提供する。
【0073】
上述したとおり、第4インストラクション150-4および第6インストラクション150-6は、コンテンツを選択するために関心商品分類グループを用いる。このために、上述したとおり、プログラム150は、第7インストラクション150-7をさらに有することができる。
【0074】
第7インストラクション150-7は、放送システム200から関心商品分類グループを受信して保存する。例えば、個人向けホームショッピング提供装置100は、第7インストラクション150-7を通じて周期的に放送システム200から関心商品分類グループを受信して保存することもできる。
【0075】
関心商品分類グループは、望ましくは、放送システム200によって抽出され得る。
【0076】
放送システム200は、例えば下記のような第1処理~第4処理を行うことにより、関心商品分類グループを抽出することができる。
【0077】
第1処理は、ホームショッピングチャンネルに対する編成情報と、個人向けホームショッピング提供装置100から受信されたホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴を分析し、予め指定された期間中、第1商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上提供された第1基準回数、乃至、第k商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上提供された第k基準回数を決定し、予め指定された期間中、第1商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間の間提供された第1返送回数乃至第k商品分類に属する商品が、ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間の間提供された第k返送回数を各々決定する。
【0078】
予め指定された期間は、例えば一日、一週間および一ヶ月などの期間に設定され得る。
【0079】
第1閾値は、個人向けホームショッピング提供装置100がホームショッピングチャンネルを選択するユーザ入力を受信した後、信号処理して提供するまでの遅延時間を考慮して決定される値である。例えば、個人向けホームショッピング提供装置100がホームショッピングチャンネル、例えばチャンネル53番を選択するユーザ入力を受信した後、チャンネル53番を信号処理して提供するまで所定の時間が所要され得る。また、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択するために、チャンネル番号ではなくチャンネルアップボタンを押すことによってチャンネルを変更することもできる。第1閾値はこのような時間を考慮して決定される。例えば、第1閾値は3秒である。
【0080】
第2閾値は、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した後、その内容を確認して継続して視聴するか、または他のチャンネルを視聴するかを決定するまでの所要時間を意味する。即ち、第2閾値は、チャンネルザッピング(zapping)を排除しつつ、視聴者がホームショッピングチャンネルを継続して視聴するかを選択するまで所要される時間を意味する。第2閾値は、例えば30秒である。
【0081】
ホームショッピングチャンネルに対する編成情報を用いれば、視聴履歴に含まれるホームショッピングチャンネルが提供され始めた時刻に、どのような商品が提供されていたかを確認することができる。
【0082】
第1基準回数~第k基準回数および第1返送回数~第k返送回数は、個人向けホームショッピング提供装置100にて視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時点に当該商品が放送されている場合を基準として決定され得る。即ち、視聴者がチャンネル転換なしでホームショッピングチャンネルを継続して視聴している場合、またはホームショッピングチャンネルが選択された時点で商品ではなく広告が提供される場合は、第1基準回数~第k基準回数および第1返送回数~第k返送回数を決定することから除外することが望ましい。
【0083】
第2処理は、第1返送回数対第1基準回数の割合である第1商品分類に対する第1返送率乃至第k返送回数対第k基準回数の割合である第k商品分類に対する第k返送率を各々決定する。
【0084】
第1返送率は、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者が第1商品分類に属する商品に対する関心度を類推するために使用される。即ち、第1返送率が低ければ、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者は、第1商品分類に属する商品に対しては関心度が高いことを意味することになる。逆に第1返送率が高ければ、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者は、第1商品分類に属する商品に対しては関心度が低いことを意味することになる。第k返送率も同様に使用され得る。
【0085】
第3処理は、視聴履歴を分析し、上述の予め指定された期間中、ホームショッピングチャンネルを通じて第1商品分類に属する商品が提供された第1平均視聴時間、乃至上述の予め指定された期間中、ホームショッピングチャンネルを通じて第k商品分類に属する商品が提供された第k平均視聴時間を各々算出する。
【0086】
第4処理は、第1平均視聴時間および第1返送率を基に抽出された第1商品分類に対する関心指数、乃至前記第k平均視聴時間および第k返送率を基に抽出された第k商品分類に対する関心指数を予め指定された閾値と比較して、第1商品分類~第k商品分類のうち閾値以上の関心指数を持つ商品分類を関心商品分類グループに指定する。
【0087】
第1商品分類~第k商品分類のうち第j商品分類(但し、jは1以上k以下の自然数)に対する関心指数は、例えば第1加重値と正規化された第j平均視聴時間を乗じた値から、第2加重値と正規化された第j返送率を乗じた値を減算した値に決定され得る。
【0088】
正規化された第j平均視聴時間は、例えば1~100の間の値を有することができ、正規化された第j返送率は、例えば1~100の間の値を有することができる。
【0089】
第1加重値および第2加重値は正数であり、第1加重値と第2加重値との合計は1である。第1加重値が0.8、第2加重値が0.2、閾値が50、正規化された第j平均視聴時間が80、正規化された返送率が60であれば、第1加重値と正規化された第j平均視聴時間とを乗じた値から、第2加重値と正規化された第j返送率とを乗じた値を減算した値は52となり閾値より高い。この場合、第j商品分類は、個人向けホームショッピング提供装置100に対する関心商品分類グループに含まれる。
【0090】
上述の第1処理~第4処理を、jを適宜変更して行うことにより、個人向けホームショッピング提供装置100に対する関心商品分類グループを抽出することができる。
【0091】
放送システム200は、抽出された関心商品分類グループを個人向けホームショッピング提供装置100へ伝送する。個人向けホームショッピング提供装置100は、関心商品分類グループを保存して、例えば第4インストラクション150-4および第6インストラクション150-6を通じてコンテンツを選択するために関心商品分類グループを用いることができる。
【0092】
<第二の実施例>
第一の実施例は、例えば個人向けホームショッピング提供装置100が、第7インストラクション150-7を通じて放送システム200から関心商品分類グループを受信して保存する構成を例に挙げて説明したが、個人向けホームショッピング提供装置100が関心商品分類グループを抽出することもできる。
【0093】
このため、上述したとおり、プログラム150は、第8インストラクション150-8をさらに有することができる。
【0094】
第8インストラクション150-8は、ホームショッピングチャンネルに対する編成情報と視聴履歴とを基に関心商品分類グループを抽出する。
【0095】
上述したとおり、第8インストラクション150-8は、第1サブインストラクション150-8-1~第4インストラクション150-8-4を有することができる。
【0096】
第1サブインストラクション150-8-1は、ホームショッピングチャンネルに対する編成情報と第1インストラクション150-1を通じて生成されたホームショッピングチャンネルに対する視聴履歴とを分析し、予め指定された期間中、第1商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上提供された第1基準回数乃至第k商品分類に属する商品が、ホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上提供された第k基準回数を決定し、予め指定された期間中、第1商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間の間提供された第1返送回数、乃至第k商品分類に属する商品がホームショッピングチャンネルが選択された時点から、ホームショッピングチャンネルを通じて第1閾値以上で第2閾値以下の時間の間提供された第k返送回数を各々決定する。
【0097】
第1サブインストラクション150-8-1に対する詳細な説明は、上述の第1処理を参照することができるため、省略する。
【0098】
第2サブインストラクション150-8-2は、第1返送回数対第1基準回数の割合である第1商品分類に対する第1返送率、乃至、第k返送回数対第k基準回数の割合である第k商品分類に対する第k返送率を各々決定する。
【0099】
第2サブインストラクション150-8-2に対する詳細な説明は、上述の第2処理を参照することができるため、省略する。
【0100】
第3サブインストラクション150-8-3は、視聴履歴を分析し、上述の予め指定された期間中、ホームショッピングチャンネルを通じて第1商品分類に属する商品が提供された第1平均視聴時間、乃至、上述の予め指定された期間中、ホームショッピングチャンネルを通じて第k商品分類に属する商品が提供された第k平均視聴時間を各々算出する。
【0101】
第3サブインストラクション150-8-3に対する詳細な説明は、上述の第3処理を参照することができるため、省略する。
【0102】
第4インストラクション150-8-4は、第1平均視聴時間および第1返送率を基に抽出された第1商品分類に対する関心指数乃至前記第k平均視聴時間および第k返送率を基に抽出された第k商品分類に対する関心指数を、予め指定された閾値と比較して、第1商品分類乃至第k商品分類のうち閾値以上の関心指数を持つ商品分類を関心商品分類グループに指定する。
【0103】
第4インストラクション150-8-4に対する詳細な説明は、上述の第4処理を参照することができるため、省略する。
【0104】
<第三の実施例>
第一の実施例および第二の実施例によれば、第1個人向けコンテンツ~前記第m個人向けコンテンツおよび基本コンテンツのいずれか一つが提供される。個人向けホームショッピング提供装置100を通じて第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツのいずれか一つが提供される場合にも、個人向けホームショッピング提供装置100の視聴者は基本コンテンツの視聴を所望することができる。個人向けホームショッピング提供装置100を通じて第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツのいずれか一つが提供される場合でも、第3の実施例によれば、基本コンテンツを提供することができる。
【0105】
上述したとおり、プログラム150は、第9インストラクション150-9をさらに有することができる。
【0106】
第9インストラクション150-9は、第3インストラクション150-3を行う前、または第3インストラクション152-3を行う途中に、基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェースを表示する。
【0107】
図10は、本発明に係る個人向けホームショッピング提供装置において、基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェースを例示的に示す図面である。図10は、第3インストラクション152-3を行う途中に、基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェースを例示的に図示する。
【0108】
図10を参照すれば、ディスプレイ装置300の画面310には、第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツのいずれか一つ320が第3インストラクション150-3を通じて表示される。第1個人向けコンテンツ~第m個人向けコンテンツのいずれか一つ320が画面310に表示される途中に、基本コンテンツを提供するためのユーザインタフェース330が画面310の少なくとも一部に表示される。
【0109】
ユーザインタフェース330は、例えば「現在放送中の基本ホームショッピングコンテンツの視聴を望む場合は、緑色ボタンを押してください。」などの案内文句を表示するユーザインタフェースである。
【0110】
以上説明したとおり、本発明によれば、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻、およびホームショッピングチャンネルから離脱する時刻を基に抽出された関心商品分類グループを用いて、特定視聴者に適合したホームショッピングコンテンツを動的に選択して提供することができる。特に本発明によって、定義された返送率を基に産出された関心指数を用いて、関心商品分類グループを抽出することができるため、より個人向けされたホームショッピングコンテンツを視聴者に提供することができる。
【0111】
以上本発明の構成を具体的に説明したが、これは単に本発明を例示的に説明したに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から脱しない範囲内で様々な変形が可能である。
【0112】
従って、本明細書に開示されている実施例は、本発明を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の思想および範囲が限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと均等な範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明によれば、視聴者がホームショッピングチャンネルを選択した時刻およびホームショッピングチャンネルから離脱する時刻を基に抽出された関心商品分類グループを用いて、特定視聴者に適合したホームショッピングコンテンツを動的に選択して提供することができる。特に、本発明によって、定義された返送率を基に産出された関心指数を用いて、関心商品分類グループを抽出することができるため、より個人向けされたホームショッピングコンテンツを視聴者に提供することができる。
【符号の説明】
【0114】
100 個人向けホームショッピング提供装置
110 プロセッサ
130 メモリ
150 プログラム
200 放送システム
300 ディスプレイ装置
310 画面
320 個人向けコンテンツ
330 ユーザインタフェース

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10