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特許7220939呼出制御装置と呼出制御プログラムと呼出制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】呼出制御装置と呼出制御プログラムと呼出制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230206BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022168213
(22)【出願日】2022-10-20
【審査請求日】2022-10-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521498553
【氏名又は名称】株式会社BASE Tokyo
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 啓一
(72)【発明者】
【氏名】西田 聡
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-072761(JP,A)
【文献】特開2022-052700(JP,A)
【文献】特開2018-151848(JP,A)
【文献】特開2015-132948(JP,A)
【文献】特開2019-079269(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に来店した来店客が操作する第1端末と、
前記店舗内に配置されていて、前記店舗内の店員が操作する第2端末と、
前記店舗外に配置されていて、前記店舗外のオペレータが操作する第3端末と、
通信ネットワークを介して通信可能に接続し、
前記第1端末は、
前記来店客に操作される操作部、
を備えていて、
前記操作部が操作されたときに、前記操作があったことを示す操作情報を、前記第1端末から受信する第1受信部と、
前記操作に対する応答情報を、前記第1端末に送信する第1送信部と、
前記第1受信部が前記操作情報を受信したとき、前記来店客からの呼出を示す店員呼出情報を、前記第2端末に送信する第2送信部と、
前記店員の前記呼出への受諾を示す店員受諾情報を、前記第2端末から受信する第2受信部と、
前記呼出を示すオペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する第3送信部と、
前記オペレータの前記呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を、前記第3端末から受信する第3受信部と、
を有してなり、
前記第3送信部は、前記第2送信部が前記店員呼出情報を送信した時から所定時間が経過した後に、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ことを特徴とする呼出制御装置。
【請求項2】
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記所定時間内に前記店員受諾情報を受信しないとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項3】
前記第2受信部は、前記店員の前記呼出への拒絶を示す拒絶情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記拒絶情報を受信したとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項4】
前記第2受信部は、前記店員から前記オペレータに対する前記呼出への対応依頼を示す対応依頼情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記対応依頼情報を受信したとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項5】
前記第3受信部は、前記オペレータから前記店員に対する前記呼出への対応状況の問合を示す問合情報を、前記第3端末から受信し、
前記第2送信部は、前記第3受信部が前記問合情報を受信したとき、前記問合があったことを示すオペレータ問合情報を、前記第2端末に送信し、
前記第2受信部は、前記店員から前記オペレータへの前記問合に対する回答を示す回答情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記回答情報を受信したとき、前記回答を示す店員回答情報を、前記第3端末に送信する、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項6】
前記第2受信部が前記店員受諾情報を受信したとき、前記第1端末と前記第2端末とを通信可能に接続する接続部、
を有してなる、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項7】
前記第2受信部が前記オペレータ受諾情報を受信したとき、前記第1端末と前記第3端末とを通信可能に接続する接続部、
を有してなる、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項8】
複数の候補者の中から1の前記候補者を、前記オペレータとして決定する決定部と、
複数の候補者それぞれに操作される端末ごとの端末IDを記憶する記憶部と、
を有してなり、
前記第3送信部は、前記記憶部に記憶されている前記オペレータの前記端末IDに基づいて、前記オペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する、
請求項1記載の呼出制御装置。
【請求項9】
前記記憶部は、複数の前記候補者ごとの優先度を示す優先情報を記憶し、
前記決定部は、前記候補者ごとの前記優先情報に基づいて、前記オペレータを決定する、
請求項8記載の呼出制御装置。
【請求項10】
前記記憶部は、前記優先度ごとの待機時間を記憶し、
前記決定部は、前記オペレータとして決定された前記候補者の前記優先度に対応する前記待機時間を、前記所定時間として決定する、
請求項9記載の呼出制御装置。
【請求項11】
前記優先度は、
第1優先度と、
前記第1優先度よりも優先される第2優先度と、
を含み、
前記待機時間は、
前記第1優先度に対応する第1待機時間と、
前記第2優先度に対応する第2待機時間と、
を含み、
前記第1待機時間は、前記第2待機時間よりも長い、
請求項10記載の呼出制御装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1記載の呼出制御装置として機能させる、
ことを特徴とする呼出制御プログラム。
【請求項13】
店舗に来店した来店客が操作する第1端末と、
前記店舗内に配置されていて、前記店舗内の店員が操作する第2端末と、
前記店舗外に配置されていて、前記店舗外のオペレータが操作する第3端末と、
通信ネットワークを介して通信可能に接続する呼出制御装置により実行される方法であって、
前記第1端末は、
前記来店客に操作される操作部、
を備えていて、
前記呼出制御装置が、
前記操作部が操作されたときに、前記操作があったことを示す操作情報を、前記第1端末から受信する第1受信ステップと、
前記操作に対する応答情報を、前記第1端末に送信する第1送信ステップと、
前記第1受信部が前記操作情報を受信したとき、前記来店客からの呼出を示す店員呼出情報を、前記第2端末に送信する第2送信ステップと、
前記店員の前記呼出への受諾を示す店員受諾情報を、前記第2端末から受信する第2受信ステップと、
前記呼出を示すオペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する第3送信ステップと、
前記オペレータの前記呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を、前記第3端末から受信する第3受信ステップと、
を有してなり、
前記第3送信ステップは、前記第2送信ステップにおいて前記店員呼出情報が送信された時から所定時間が経過した後に、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ことを特徴とする呼出制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼出制御装置と呼出制御プログラムと呼出制御方法とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
飲食店などの店舗は、近年、人手不足の問題の解消などを目的に、店舗内の各テーブルに来店客自身に操作させるセルフオーダ端末を設置している。店舗は、人件費の削減などを目的に、来店客に接客などをする店舗内に配置する店員の数を削減する一方で、来店客からの呼出に対応させるために、店舗外のオペレータを活用している。オペレータは、店舗外から接客する、いわばリモート店員である。オペレータは、店舗内のセルフオーダ端末と通信ネットワークを介して接続する店舗外の端末を用いて、店舗内の来店客を接客する。
【0003】
店舗外のオペレータの活用に関する技術は、これまでにも提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6915184号明細書
【文献】特開2021-153294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、来店客からの呼出に対して、店舗内の店員と、店舗外のオペレータと、の協働を実現する来店客からの呼出を制御する装置とプログラムと方法とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る呼出制御装置は、店舗に来店した来店客が操作する第1端末と、店舗内に配置されていて、店舗内の店員が操作する第2端末と、店舗外に配置されていて、店舗外のオペレータが操作する第3端末と、通信ネットワークを介して通信可能に接続し、第1端末は、来店客に操作される操作部、を備えていて、操作部が操作されたときに、操作があったことを示す操作情報を、第1端末から受信する第1受信部と、操作に対する応答情報を、第1端末に送信する第1送信部と、第1受信部が操作情報を受信したとき、来店客からの呼出を示す店員呼出情報を、第2端末に送信する第2送信部と、店員の呼出への受諾を示す店員受諾情報を、第2端末から受信する第2受信部と、呼出を示すオペレータ呼出情報を、第3端末に送信する第3送信部と、オペレータの呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を、第3端末から受信する第3受信部と、を有してなり、第3送信部は、第2送信部が店員呼出情報を送信した時から所定時間が経過した後に、オペレータ呼出情報を送信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、来店客からの呼出に対して、店舗内の店員と、店舗外のオペレータと、の協働を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る呼出制御装置の実施の形態を示すネットワーク構成図である。
図2】上記呼出制御装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図3】上記呼出制御装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
図4】上記呼出制御装置が備える記憶部に記憶される別の情報の例を示す模式図である。
図5】上記呼出制御装置が備える記憶部に記憶されるさらに別の情報の例を示す模式図である。
図6】上記呼出制御装置の実施の形態(1)を示すシーケンス図である。
図7】上記呼出制御装置と通信可能に接続される客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図8】上記呼出制御装置と通信可能に接続される店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図9】上記呼出制御装置と通信可能に接続されるオペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図10】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図11】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図12】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図13】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図14】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図15】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図16】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図17】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図18】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図19】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図20】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図21】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図22】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図23】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図24】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図25】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図26】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図27】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図28】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図29】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図30】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図31】上記客端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図32】上記呼出制御装置の実施の形態(2)を示すシーケンス図である。
図33】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図34】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図35】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図36】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図37】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図38】上記呼出制御装置の実施の形態(3)を示すシーケンス図である。
図39】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図40】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図41】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図42】上記オペレータ端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図43】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図44】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図45】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図46】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図47】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図48】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図49】上記呼出制御装置の実施の形態(4)を示すシーケンス図である。
図50】上記店員端末に表示される画面の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る呼出制御装置(以下「本装置」という。)と呼出制御プログラム(以下「本プログラム」という。)と呼出制御方法(以下「本方法」という。)との実施の形態は、以下に、図面と共に説明される。
【0010】
以下の説明は、飲食店(店舗の例)に来店した来店客が、店舗内の着席したテーブルに設置されている客端末を操作して店員の呼出をしたときの例である。来店客からの呼出に対して、店舗内の店員が別の来店客の接客中などで接客できないとき、店舗外のオペレータが呼び出されて、店舗内の店員に代わり、オンラインで接客をする。本装置は、来店客と店員とオペレータそれぞれに操作される端末と、通信ネットワークを介して接続していて、前述のように、来店客からの呼出があったとき、店員やオペレータへの呼出を制御する。
【0011】
本装置は、飲食店が運用するものでもよいし、あるいは、飲食店とは異なる第三者が運用して、飲食店に利用させるものでもよい。
【0012】
オペレータは、自宅などの店舗外にいて、来店客からの呼出があって店舗内の店員が接客できないときに、本装置から呼び出されて、オンラインで接客をする者である。オペレータは、本装置から呼び出されたとき、接客するか否かを選択できる。オペレータは、例えば、アルバイトや副業として、自身の空き時間を有効に活用したい者である。つまり、オペレータは、本装置の運用者にオペレータの候補者として登録されていて、本装置から呼び出されたときに、対応可能であれば接客をする。
【0013】
●本装置の構成●
図1は、本装置の実施の形態を示すネットワーク構成図である。
【0014】
同図は、客端末1と、店員端末2と、オペレータ端末3と、サーバ4と、が通信ネットワークを介して通信可能に接続していることを示す。サーバ4は、本装置の例である。
【0015】
客端末1は、来店客に操作される端末である。客端末1は、店舗内のテーブルごとに設置されている。
【0016】
店員端末2は、店舗内の店員に操作される端末である。店員は、例えば、店舗内のホールで来店客の注文品を運ぶホール係、あるいは、店舗内の厨房で来店客の注文品を調理する厨房係である。店員端末2は、店舗内に配置されていて、例えば、店舗内の店員に携帯される。
【0017】
オペレータ端末3は、店舗外のオペレータに操作される端末である。オペレータは、店舗内の店員が来店客を接客できないときに、店舗内の店員に代わり、店舗外のオペレータ端末3を用いて、店舗内の来店客を接客する。
【0018】
客端末と、店員端末と、オペレータ端末とは、スマートフォンやタブレット端末などのタッチパネルを備えた情報処理装置である。
【0019】
サーバ4は、客端末1と店員端末2との間の通信と、客端末1とオペレータ端末3との間の通信と、店員端末2とオペレータ端末3との間の通信と、を実現する。換言すれば、客端末1は、サーバ4を介して、店員端末2やオペレータ端末3と通信する。店員端末2は、サーバ4を介して、客端末1やオペレータ端末3と通信する。オペレータ端末3は、サーバ4を介して、客端末1や店員端末2と通信する。
【0020】
サーバ4は、客端末1と店員端末2とオペレータ端末3それぞれと、通信ネットワークNを介して、通信可能に接続される。
【0021】
サーバ4は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置により実現される。サーバ4は、本プログラムを実行する。サーバ4で動作する本プログラムは、サーバ4のハードウェア資源と協働して、本方法を実現する。
【0022】
サーバ4のハードウェア資源は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサである。プロセッサは、本プログラムに記述された命令を実行することで、サーバ4が備える後述の各手段を実現する。
【0023】
なお、本装置とは異なる図示しない情報処理装置が、本プログラムを実行することで、同情報処理装置は本装置と同様に機能して、本方法を実現する。
【0024】
通信ネットワークNは、インターネットやLAN(Local Area Network)などの通信網である。
【0025】
ここで、図1は、説明の便宜上、客端末1と店員端末2とオペレータ端末3それぞれ1台を示している。本発明において、客端末と店員端末とオペレータ端末それぞれの台数は、複数台でもよい。すなわち、客端末は、例えば、店舗内の来店客(1人または複数人)が特定される単位として、テーブルやカウンタごとに配置される。店員端末は、例えば、店舗内の店員それぞれが携帯する。オペレータ端末は、オペレータそれぞれが携帯する。
【0026】
また、同図は、説明の便宜上、店舗1店を示している。本発明において、店舗の数は、1店に限らず複数店でもよい。
【0027】
ここで、本実施の形態において、客端末と店員端末とオペレータ端末それぞれの台数と、店舗の数とは、複数である。
【0028】
図2は、本装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
【0029】
サーバ4は、第1受信部11と、第1送信部12と、第2受信部21と、第2送信部22と、第3受信部31と、第3送信部32と、決定部41と、接続部42と、記憶部43と、を有してなる。
【0030】
第1受信部11は、客端末1から後述される各情報を受信する。
【0031】
第1送信部12は、客端末1に後述される各情報を送信する。
【0032】
第2受信部21は、店員端末2から後述される各情報を受信する。
【0033】
第2送信部22は、店員端末2に後述される各情報を送信する。
【0034】
第3受信部31は、オペレータ端末3から後述される各情報を受信する。
【0035】
第3送信部32は、オペレータ端末3に後述される各情報を送信する。
【0036】
決定部41は、複数の候補者の中から1の候補者を、オペレータとして決定する。候補者やオペレータの決定方法の詳細は、後述される。
【0037】
接続部42は、客端末1と店員端末2との間と、客端末1とオペレータ端末3との間と、店員端末2とオペレータ端末3との間それぞれを、接続して通信可能に制御する。
【0038】
記憶部43は、本プログラムと、サーバ4と、が本方法を実現するために用いる情報などを記憶する。サーバ4が本方法を実現するために用いる情報の内容は、後述される。
【0039】
ここで、本発明における記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの可搬記憶媒体その他の非一時的な記録媒体や、RAM(Random Access Memory)その他の一時的な記録媒体、などである。
【0040】
●記憶部43に記憶される情報
図3-5は、記憶部43が記憶する情報の例を示す模式図である。
【0041】
図3は、客端末の管理用データベースである。
同図は、店舗IDと、店舗ごとに配置された客端末の端末IDとテーブル番号などとが関連付けて記憶されていることを示す。店舗IDは、サーバ4が店舗の特定に用いる情報である。端末IDは、サーバ4が客端末の特定に用いる情報である。テーブル番号は、サーバ4が店舗内のテーブルの特定に用いる情報である。同図は、例えば、店舗ID「U1」が永田町店であること、同店舗内の端末ID「T11」の客端末が店舗内のテーブル番号「1」のテーブルに配置されていること、を示す。
【0042】
ここで、例えば、「情報Xと情報Yとが記憶部43に関連付けて記憶されている」とは、サーバ4が情報Xをもとに記憶部43を検索(参照)することで、情報Yを読み出すことができることをいう(以下、同じ)。よって、例えば、サーバ4は、端末ID「T11」をもとに記憶部43を検索することで、同端末が店舗ID「U1」の永田町店内のテーブル番号「テーブル1」のテーブルに配置されている客端末であることを特定できる。
【0043】
図4は、店員端末の管理用データベースである。
同図は、店舗IDと、店舗ごとに配置された店員端末の端末IDと店員名などとが関連付けて記憶されていることを示す。端末IDは、サーバ4が店員端末の特定に用いる情報である。同図は、例えば、店舗ID「U1」の永田町店内の端末ID「T21」の店員端末が店員名「吉田」の店員に操作されること、を示す。
【0044】
図5は、オペレータ端末の管理用データベースである。
同図は、オペレータIDと、端末IDと、店舗IDなどとが関連付けて記憶されていることを示す。オペレータIDは、サーバ4がオペレータの特定に用いる情報である。端末IDは、サーバ4がオペレータ端末の特定に用いる情報である。店舗IDは、サーバ4がオペレータの店舗ごとの優先度の特定に用いる情報である。同図は、例えば、オペレータID「R1」のオペレータの端末IDが「T31」であること、同オペレータが店舗ID「U1」の店舗の専任オペレータ、かつ、優先オペレータであること、を示す。
【0045】
なお、オペレータ端末の管理用データベースは、オペレータそれぞれが来店客からの呼出を受諾できる状態か否かの情報を記憶する。この情報は、例えば、オペレータがオペレータ端末3を操作してサーバ4に登録する。すなわち、例えば、オペレータがサーバ4の提供する状態記録用のアプリケーションにログインしている間のみ、サーバ4は、同オペレータの状態が受諾できる状態として記憶する。
【0046】
また、記憶部43は、来店客の注文情報を記憶する。注文情報は、例えば、客端末それぞれの端末IDと関連付けて記憶される。注文情報は、例えば、商品を特定する情報(商品コード)と、商品ごとの注文数と、を含む。注文情報は、例えば、来店客がいわゆるセルフオーダした商品や、店員が来店客から受け付けた注文の商品や、オペレータが来店客から受け付けた注文の商品などに関連する情報である。すなわち、注文情報は、サーバ4が客端末1や店員端末2やオペレータ端末3から受信して、記憶部43に記憶される。
【0047】
●オペレータの優先度
オペレータの優先度は、来店客から店員の呼出があり、店舗内の店員が対応できないとき、サーバ4が、呼び出されるオペレータの決定や、呼び出す順序の制御などに用いる情報である。すなわち、サーバ4は、客端末1が操作されて店員の呼出があったとき、店員端末2を呼び出す。サーバ4は、店員が来店客からの呼出に対応できない(接客できない)とき、来店客からの呼出への対応を依頼するオペレータを決定して呼び出す。
【0048】
オペレータの優先度は、2種類の種別を備える。一方の種別は、「専任」と「共有」とである。他方の種別は、「優先」と「一般」とである。
【0049】
店舗の専任のオペレータは、その店舗からの呼出にのみ対応するオペレータである。共有のオペレータは、複数の店舗それぞれからの呼出に対応するオペレータである。すなわち、ある店舗の客端末が操作されて店員の呼出があり、店舗内の店員が対応できないとき、先ずはその店舗の専任のオペレータが呼び出される。その店舗の専任オペレータが対応できないとき、共有のオペレータが呼び出される。
【0050】
店舗の優先のオペレータは、その店舗からの呼出に対して、優先的に呼び出されるオペレータである。店舗の一般のオペレータは、その店舗からの呼出に対して、非優先的に呼び出されるオペレータである。すなわち、ある店舗の客端末が操作されて店員の呼出があり、店舗内の店員が対応できないとき、先ずはその店舗の優先のオペレータが呼び出される。その店舗の優先のオペレータが対応できないとき、その店舗の一般のオペレータが呼び出される。
【0051】
オペレータの優先度、来店客の来店前に静的に決定されるものと、来店客の店舗内の滞在中に動的に決定(更新)されるものとを含む。静的に決定されるオペレータの優先度は、例えば、オペレータのスキル(接客の良し悪し、得意分野(和食・洋食、言語、など)、オペレータの属性(年齢、出身地、など)、来店客からの評価(過去に接客した来店客からの評価、など)、などに基づいて決定される。動的に決定されるオペレータの優先度は、例えば、接客中の来店客からの評価や、来店客の注文内容、などに基づいて決定される。
【0052】
店舗別のオペレータの優先度は、更新されてもよい。更新は、「優先」のオペレータから「一般」のオペレータへの変更、あるいは、「一般」のオペレータから「優先」のオペレータへの変更、を含む。
優先度の更新は、一時的な更新と、非一時的な更新とを含む。一時的な更新の結果は、来店客が店舗内に滞在中のみに反映される(来店客が退店すると優先度は更新前に戻る)。非一時的な更新の結果は、来店客の退店後も継続される。
優先度の一時的な更新は、例えば、サーバ4が、接客したオペレータに対する来店客からの評価を客端末1から受信したときに実施される。
優先度の一時的な更新は、例えば、リピータの来店客が来店したときにその来店客が操作する客端末1(来店客のテーブル)からの呼び出しに対して、過去のその来店客からの評価に基づいて、その来店客が店舗内に滞在中のみ実施される。
優先度の非一時的な更新は、例えば、オペレータの接客の累計回数が所定数に達したとき、あるいは、オペレータに対する来店客からの高評価の累積評価数(評価ポイント)が所定数に達したときに実施される。
【0053】
●オペレータの優先度とオペレータの呼出との関係
ここで、サーバ4の決定部41による、オペレータの決定や、オペレータの呼出の制御の一例は、以下のとおりである。この例は、店舗ID「U1」の店舗内の客端末1が操作されて店員の呼出があり、同店舗内の店員が対応できないときに、サーバ4が図5に示された優先度に基づいてオペレータを決定などする場合である。
先ず、サーバ4は、オペレータの候補者の中から、店舗ID「U1」の店舗の専任かつ優先のオペレータである、オペレータID「R1」のオペレータを呼び出す。
次いで、サーバ4は、オペレータの候補者の中から、店舗ID「U1」の店舗の専任かつ一般のオペレータである、オペレータID「R2」のオペレータを呼び出す。
次いで、サーバ4は、オペレータの候補者の中から、共有かつ店舗ID「U1」の店舗の優先のオペレータである、オペレータID「R3」のオペレータを呼び出す。
次いで、サーバ4は、オペレータの候補者の中から、共有かつ店舗ID「U1」の店舗の一般のオペレータである、オペレータID「R4」のオペレータを呼び出す。
【0054】
このように、サーバ4が店員の呼出をしてからオペレータの呼出をするまでの時間(待機時間)は、オペレータの優先度に応じて異なる。すなわち、専任かつ優先のオペレータの待機時間T1と、専任かつ一般のオペレータの待機時間T2と、共有かつ優先のオペレータの待機時間T3と、共有かつ一般のオペレータの待機時間T4と、の大小関係は、T1<T2<T3<T4である。
【0055】
なお、本発明において、T1は「0」、つまり、サーバ4は、店員の呼出と同時に専任かつ優先のオペレータの呼出を行ってもよい。
【0056】
●本方法による呼出制御●
以下、本方法による呼出制御が説明される。
【0057】
●本方法の実施の形態(1)
図6は、本方法の実施の形態(1)を示すシーケンス図である。
同図は、店舗内の店員が別の来店客の接客中、あるいは、調理中などを理由に、来店客からの呼出を拒絶したときのサーバ4による呼出制御を示す。
ここで、店員が来店客からの呼出を拒絶するとは、来店客からの呼出への対応(接客)ができないことの店員の意思表示を意味する。すなわち、店員は、自分自身が呼出への対応ができる状況でないとき、オペレータに対応を任せたいと考えて、呼出を拒絶する。ただし、オペレータが呼出への対応する前に、自分自身が呼出への対応ができる状況になったとき、一旦拒絶した呼出に対応してもよい。
【0058】
先ず、客端末1は、呼出情報を、サーバ4に送信する(S1)。呼出情報は、来店客からの呼出があったことを示す情報である。サーバ4は、第1受信部11を用いて、呼出情報を、客端末1から受信する。呼出情報は、本発明における操作情報の例である。
【0059】
次いで、サーバ4は、第2送信部22を用いて、店員呼出情報を、店員端末2に送信する(S2)。店員呼出情報は、来店客からの呼出があったことを示す情報である。ここで、サーバ4は、例えば、店員呼出情報を、来店客が来店した店舗内のすべての店員端末2に送信する。
【0060】
次いで、店員端末2は、拒絶情報を、サーバ4に送信する(S31)。拒絶情報は、店員が来店客からの呼出への対応を拒絶することを示す情報である。サーバ4は、第2受信部21を用いて、拒絶情報を、店員端末2から受信する。
【0061】
なお、本発明において、店員端末2からサーバ4への拒絶情報の送信は、必ずしも必須ではない。すなわち、店員が来店客からの呼出への対応を拒絶したとき、その旨がサーバ4に通知されなくてもよい。この場合、サーバ4は、例えば、店員呼出情報を店員端末2に送信(S2)した時から所定時間内に、店員端末2から何らの情報(後述の対応依頼情報や店員受諾情報)も受信しないときに、後述のオペレータ呼出情報をオペレータ端末3に送信してもよい。
【0062】
次いで、サーバ4は、オペレータ呼出情報を、オペレータ端末3に送信する(S41)。オペレータ呼出情報は、来店客からの呼出があったことを示す情報である。
【0063】
ここで、サーバ4は、決定部41を用いて、複数の候補者の中から呼び出すオペレータ(オペレータ呼出情報を送信するオペレータ)を決定する。決定部41によるオペレータの決定は、サーバ4が呼出情報を客端末1から受信した後である。すなわち、決定部41は、サーバ4が呼出情報を受信してから店員呼出情報を送信するまでの間、あるいは、サーバ4が店員呼出情報を送信してから拒絶情報を受信するまでの間、あるいは、サーバ4が拒絶情報を受信した後、のいずれかにおいて、オペレータを決定する。決定部41によるオペレータの決定のタイミングは、来店客の待ち時間を短縮する観点からすると、サーバ4が呼出情報を受信したタイミングに近いほどよい。
【0064】
本方法の実施の形態(1)、あるいは、後述の実施の形態(2)(3)(4)において、決定部41は、サーバ4が呼出情報を受信してから店員呼出情報を送信するまでの間に、オペレータを決定する。
【0065】
ただし、本発明において、オペレータの決定のタイミングは、前述のとおり、サーバ4が店員呼出情報を送信した後でもよい。
【0066】
また、本発明において、オペレータの決定のタイミングは、来店客からの呼出の前であってもよい。すなわち、例えば、来店客がリピータで、来店客の過去の来店時に接客したオペレータへの来店客の評価が高いことがオペレータ端末の管理用データベース(図5)に記憶されているとき、サーバ4は、その情報に基づいて、来店客からの呼出に先立ち、あらかじめ、来店客からの評価が高かったオペレータを、そのオペレータから呼出があったとき、優先的に呼び出す。つまり、呼び出されるオペレータは、来店客からの呼出がある前に、決定されている。
なお、オペレータ端末の管理用データベースに記憶されているこのオペレータの優先度は、この来店客が来店中のみ更新される。すなわち、例えば、オペレータ端末の管理用データベースに通常記憶されているこのオペレータの優先度が「共有」の「一般」のとき、この来店客が来店中、その店舗のそのテーブルからの呼出に対して、このオペレータの優先度は「共有」の「優先」としてオペレータ端末の管理用データベースに記憶される。この来店客が退店すると、オペレータ端末の管理用データベースに記憶されているこのオペレータの優先度は、「共有」の「一般」に戻る。
【0067】
次いで、オペレータ端末3は、オペレータ受諾情報を、サーバ4に送信する(S51)。オペレータ受諾情報は、オペレータが来店客からの呼出への対応を受諾する(接客する)ことを示す情報である。サーバ4は、第3受信部31を用いて、オペレータ受諾情報を、オペレータ端末3から受信する。
【0068】
次いで、サーバ4は、接続部42を用いて、客端末1とオペレータ端末3との間を通信可能に接続する(S61)。以後、オペレータ端末3は、サーバ4を介して、客端末1と通信できる。すなわち、オペレータ端末3を操作するオペレータは、オペレータ端末3を介して、客端末1を操作する来店客に商品説明をしたり、注文を請けたりして、接客をする。
【0069】
図7-31は、本方法の実施の形態(1)における客端末1と店員端末2とオペレータ端末3とに表示される画面の例を示す模式図である。
【0070】
図7は、来店客に操作される前の客端末1の画面例を示す。
同図は、ボタン画像B11,B12,B13,B14が画面P11に表示されていることを示す。
【0071】
ボタン画像B11がタッチ操作(タップ)されると、客端末1は、店員の呼出情報を、サーバ4に送信する。
【0072】
ボタン画像B12がタッチ操作されると、客端末1は、メニューを表示して来店客に選択させる。来店客に選択されたメニューの情報は、例えば、オーダ管理サーバ(不図示)に送信された後に、店舗内の厨房などに設置されたオーダ受付端末に転送される。なお、サーバ4が、オーダ管理サーバの機能を提供してもよい。
【0073】
ボタン画像B13がタッチ操作されると、客端末1は、来店客が注文した商品の合計額を表示する。客端末1は、いわゆる電子マネーなどの決済手段による決済機能を提供してもよい。
【0074】
図8は、来店客からの呼出がある前の店員端末2の画面例を示す。
同図は、客端末1からの呼出の有無や、店舗内のテーブルやカウンタからの注文状況などが画面P21に表示されていることを示す。画面P21は、客端末1からの未対応の呼出と対応済の呼出とを切替えて表示する。同図は、未対応の呼出が無いことを示す。
【0075】
図9は、来店客からの呼出がある前のオペレータ端末3の画面例を示す。
同図は、来店客からの呼出が無いことや、ボタン画像B31,B32が画面P31に表示されていることを示す。
【0076】
ボタン画像B31がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、客端末1や店員端末2との過去の通話履歴を表示する。
【0077】
ボタン画像B32がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、客端末1を呼び出す。すなわち、オペレータ端末3は、サーバ4に対して、客端末1との接続を要求する。
【0078】
図10は、客端末1の画面P11に表示されているボタン画像B11が、来店客の指F1でタッチ操作されていることを示す。ボタン画像B11がタッチ操作されたとき、客端末1は、前述のとおり、呼出情報をサーバ4に送信する(図6のS1)。
【0079】
図11は、ボタン画像B11がタッチ操作された客端末1が画面P12を表示していることを示す。画面P12のボタン画像B11は、店員を呼び出していることを来店客に通知する文字「呼出中です」などを表示する。画面P12中、破線で示されるボタン画像B12,B14は、タッチ操作が受け付けられない状態(いわば非活性状態)であることを示す(破線で示されるボタン画像がタッチ操作を受け付けない状態であることは、以下、同様)。
【0080】
図12は、店員呼出情報(図6のS2)を受信した店員端末2に表示される画面P22を示す。画面P22は、来店客からの呼出があることを示す。店員は、画面P22を閲覧することで、テーブル1の来店客から呼出があることを把握する。
【0081】
図13は、画面P22が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。
【0082】
図14は、画面P22がタッチ操作された店員端末2が表示する画面P23である。
同図は、ボタン画像B21,B22,B23が画面P23に表示されていることを示す。店員は、画面P23に表示されたボタン画像のいずれかをタッチ操作することで、来店客からの呼出への対応の受諾・拒絶などを選択する。
【0083】
ボタン画像B21がタッチ操作されると、店員端末2は、前述の拒絶情報を、サーバ4に送信する(図6のS31)。
【0084】
ボタン画像B22がタッチ操作されると、店員端末2は、店員受諾情報を、サーバ4に送信する(後述の図48のS34)。
【0085】
ボタン画像B23がタッチ操作されると、店員端末2は、対応依頼情報を、サーバ4に送信する(後述の図32のS32)。
【0086】
図15は、画面P23のボタン画像B21が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。ボタン画像B21がタッチ操作されたとき、店員端末2は、前述のとおり、拒絶情報をサーバ4に送信する(図6のS31)。
【0087】
図16は、ボタン画像B21がタッチ操作された店員端末2に表示される画面P21aを示す。
同図は、前述の画面P21(図8参照)が更新された画面であって、未対応のテーブル1からの呼出があることを示す。店員は、画面P21aを閲覧することで、テーブル1からの呼出が未対応であることを把握する。
【0088】
なお、前述のとおり、本発明において、店員端末2からサーバ4への拒絶情報の送信は、必ずしも必要ではない。すなわち、例えば、図15に示されるように、画面P23のボタン画像B21がタッチ操作されたとき、店員端末2は、拒絶情報をサーバ4に送信することなく、画面P21aを表示してもよい。また、本発明において、店員端末2は、画面P23のボタン画像B21がタッチ操作されなくとも、画面P21aを表示してもよい。この場合、例えば、店員端末2は、店員呼出情報を受信してから所定時間が経過すると、画面P21aを表示する。
【0089】
図17は、ボタン画像B21がタッチ操作された後に、オペレータ端末3に表示される画面P32を示す。
同図は、永田町店の店舗内のテーブル1の来店客からの呼出があることを示す。画面P32は、オペレータ端末3がオペレータ呼出情報をサーバ4から受信(図6のS41)した後に、表示される。画面P32を閲覧したオペレータは、来店客からの呼出に対応するか否か(呼出を受け付けて接客するか否か)を選択する。
【0090】
図18は、画面P32がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
【0091】
図19は、画面P32がタッチ操作されたオペレータ端末3に表示される画面P33を示す。
同図は、来店客からの呼出の一覧を示す。同図は、1件の呼出「11時19分21秒に永田町店のテーブル1からあった呼出」に関連するボタン画像を示す。同図は、同呼出に関連するボタン画像がタッチ操作を受け付けない状態で表示されていることを示す。
【0092】
図20は、図19に示された画面P33に表示された呼出に関連する画像がタッチ操作を受け付け可能に表示された画面P34を示す。
オペレータ端末3は、画面P33(図19)を表示してから一定の時間(例えば、10秒)が経過した後に、画面P34を表示する。このように一定の時間において画面(内の所定のボタン)の非活性状態を設ける理由は、接客の準備時間をオペレータに与えるためである。
【0093】
図21は、画面P34に表示されている呼出に関連するボタン画像がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
画面P34を閲覧したオペレータは、画面P34に表示されている呼出を受諾するとき、同呼出に関連するボタン画像をタッチ操作する。
【0094】
図22は、画面P34がタッチ操作されたオペレータ端末3に表示される画面P34aを示す。
同図は、ボタン画像B33,B34が画面P34に表示されていることを示す。
【0095】
オペレータは、呼出を受諾するとき、ボタン画像B33をタッチ操作する。一方、オペレータは、呼出を受諾しないとき、ボタン画像B34をタッチ操作する。
【0096】
ボタン画像B34がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、画面P34(図20)を表示する。
【0097】
図23は、ボタン画像B33がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
このとき、オペレータ端末3は、前述のとおり、オペレータ受諾情報を、サーバ4に送信する(図6のS51)。
【0098】
図24は、ボタン画像B33がタッチ操作されたオペレータ端末3に表示される画面P35を示す。
同図は、サーバ4がオペレータ端末3と客端末1との間の接続処理を実行中であることを示す。画面P35を閲覧したオペレータは、オペレータ端末3と客端末1との接続が完了するのを待つ。
【0099】
図25は、オペレータ端末3に表示されたボタン画像B33がタッチ操作された後に、客端末1に表示される画面P13を示す。
同図は、店舗外のオペレータが来店客からの店員の呼出を受諾したことを示す。
【0100】
ここで、サーバ4は、オペレータ受諾情報をオペレータ端末3から受信すると、第1送信部12を用いて、客端末1から受信した呼出情報(図6のS1)への応答情報を、客端末1に送信する。応答情報は、客端末1からの呼出に対する応答内容を示す情報として、サーバ4が客端末1に送信する情報である。応答内容は、例えば、店舗内の店員が呼出に対応することを示す情報や、店舗外のオペレータが呼出に対応することを示す情報や、客端末1と店員端末2やオペレータ端末3との接続中であることを示す情報、などである。画面P13は、客端末1がサーバ4から応答情報を受信して表示される。
【0101】
図26は、客端末1に表示された画面P13が来店客の指F1でタッチ操作されていることを示す。
画面P13を閲覧した来店客は、画面P13をタッチ操作することで、来店客からの呼出を受諾したオペレータによる接客を許可する。
【0102】
図27は、画面P13がタッチ操作された客端末1に表示される画面P14を示す。
同図は、表示領域D11と、ボタン画像B12,B13,B14とが画面P14に表示されていることを示す。表示領域D11は、サーバ4が客端末1とオペレータ端末3との間の接続処理を実行中であることを示す。
【0103】
図28は、客端末1とオペレータ端末3との接続が完了した(図6のS61)後に、客端末1に表示される画面P15を示す。
同図は、表示領域D12に、オペレータ端末3のカメラが撮像するオペレータの姿や、客端末1から出力されるオペレータの音声の音量を調整するために操作されるボタン画像が表示されていることを示す。
【0104】
図29は、オペレータ端末3と客端末1との接続が完了した(図6のS61)後に、オペレータ端末3に表示される画面P36を示す。
同図は、表領領域D31と、ボタン画像B35,B36,B37,B38,B39と、オペレータ端末3が接続中の客端末1を操作する来店客の情報と、が画面P36に表示されていることを示す。オペレータ端末3が接続中の客端末1を操作する来店客の情報は、店舗名「永田町店」、テーブル番号「テーブル1」、来店者数「2」を含む。
【0105】
表示領域D31は、客端末1のカメラが撮像する来店客の姿や、オペレータ端末3から出力される来店客の音声の音量を調整するために操作されるボタン画像が表示されている。
【0106】
ボタン画像B35がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、接続中のオペレータ端末3と客端末1との接続の終了を指示する情報をサーバ4に送信する。サーバ4は、同情報を受信すると、オペレータ端末3と客端末1との間の接続を終了する。
【0107】
ボタン画像B36がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、来店客から請けた注文を示す注文情報を入力(登録)する画面を表示する。入力された注文情報は、例えば、オーダ管理サーバ(不図示)に送信された後に、店舗内の厨房などに設置されたオーダ受付端末に転送される。
【0108】
ボタン画像B37がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、メニューの詳細など、来店客への接客に必要な情報を表示する。
【0109】
ボタン画像B38がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、オペレータ端末3と接続中の客端末1を操作する来店客が注文した料理などの配膳状況を表示する。オペレータ端末3は、配膳状況をオーダ管理サーバに問い合わせる。オペレータは、接客中の来店客から注文済の料理の調理状況などの問合せを受けたときに、ボタン画像B38をタッチ操作して配膳状況を確認して、来店客に回答する。
【0110】
ボタン画像B39がタッチ操作されると、オペレータ端末3は、オペレータが接客中の来店客のテーブルに店舗内の店員を向かわせることを指示する情報を、サーバ4に送信する。サーバ4は、同情報を受信すると、店員端末2に、オペレータが接客中のテーブル番号を表示する。店員端末2を操作する店員は、店員端末2に表示されたテーブル番号を閲覧して、テーブル番号に対応するテーブルに向かう。オペレータは、例えば、来店客から、食べ終わった料理の食器の片づけの依頼を受けたときに、ボタン画像B39をタッチ操作して、店舗内の店員をテーブルに向かわせる。
【0111】
画面P36に表示される店舗名やテーブル番号や来店者数は、サーバ4が客端末1から受信した呼出情報(図6のS1)に含まれている情報に基づいてサーバ4により特定されて、サーバ4がこれらをオペレータ端末3に送信する。すなわち、サーバ4は、客端末1から受信した呼出情報に含まれる客端末1の端末IDを用いて、客端末の管理データベース(図3参照)を参照することで、客端末1が配置されている店舗名やテーブル番号を特定する。また、呼出情報は、来店客が客端末1に入力した来店者数を含む。
【0112】
図30は、ボタン画像B35がオペレータ端末3を操作するオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
オペレータは、来店客への接客が終了する、例えば、来店客からの注文を請け終えると、ボタン画像B35をタッチ操作する。ボタン画像B35がタッチ操作されると、前述のとおり、オペレータ端末3と客端末1との接続は終了する。
【0113】
図31は、オペレータ端末3に表示されていたボタン画像B35がタッチ操作された後に、客端末1に表示される画面P16を示す。
同図は、表示領域D12と、ボタン画像B12,B13,B14と、が画面P16に表示されていることを示す。
【0114】
表示領域D12は、客端末1とオペレータ端末3との接続が終了したことを示す情報を表示する。
【0115】
●まとめ(1)
以上の説明のとおり、サーバ4は、本方法の実施の形態(1)において、店舗内の店員が、来店客からの呼出を拒絶したときに、オペレータを呼び出す。
【0116】
なお、サーバ4は、決定部41を用いて候補者の中からオペレータを決定するとき、複数の候補者をオペレータとして決定してもよい。この場合、サーバ4は、複数のオペレータそれぞれのオペレータ端末3に、同時にオペレータ呼出情報を送信する。サーバ4は、オペレータ呼出情報を送信した複数のオペレータ端末3のうち、最初にオペレータ受諾情報を送信したオペレータ端末3(サーバ4が最初に受信したオペレータ受諾情報の送信元のオペレータ端末3)を、客端末1と接続する。
【0117】
また、サーバ4は、優先度の異なる複数の候補者を同時にオペレータとして決定して、各オペレータのオペレータ端末3にオペレータ呼出情報を送信してもよい。この場合、サーバ4は、複数のオペレータ端末3から同時にオペレータ受諾情報を受信したとき、あるいは、オペレータ呼出情報を送信してから一定時間内に複数のオペレータからオペレータ受諾情報を受信したとき、優先度の高いオペレータ(「一般」のオペレータよりも「優先」のオペレータ、「共有」のオペレータよりも「専任」のオペレータ)のオペレータ端末3を、客端末1と接続してもよい。
【0118】
●本方法の実施の形態(2)
以下に説明される本方法の別の実施の形態(2)は、先に説明された本方法の実施の形態(1)と異なる点を中心に説明される。
【0119】
図32は、本方法の実施の形態(2)を示すシーケンス図である。
同図は、店舗内の店員が来店客からの呼出への対応をオペレータに依頼したときのサーバ4による呼出制御を示す。
ここで、店員が来店客からの呼出への対応をオペレータに依頼するとは、来店客からの呼出への対応ができないことの店員の意思表示と、呼出への対応をオペレータに任せたい店員の意思表示と、を含む。すなわち、呼出への対応ができないことの店員の意思表示という点において、本方法の実施の形態(2)は本方法の実施の形態(1)と共通する。
一方、以下に説明されるとおり、本方法の実施の形態(2)は、サーバ4からオペレータ端末3へのオペレータ呼出情報の送信タイミングが、本方法の実施の形態(1)と異なる。つまり、前述のとおり、本方法の実施の形態(1)において、サーバ4は、店員呼出情報を店員端末2に送信したときから所定時間内に、店員端末2から何らの情報も受信しないときに、オペレータ呼出情報をオペレータ端末3に送信した。本方法の実施の形態(2)において、サーバ4は、店員端末2から対応依頼情報を受信したとき、所定時間の経過を待たずに、オペレータ呼出情報をオペレータ端末3に送信する。
【0120】
先ず、サーバ4は、第1受信部11を用いて、呼出情報を、客端末1から受信する(S1)。
【0121】
次いで、サーバ4は、第2送信部22を用いて、店員呼出情報を、店員端末2に送信する(S2)。
【0122】
次いで、サーバ4は、第2受信部21を用いて、対応依頼情報を、店員端末2から受信する(S32)。対応依頼情報は、店員が来店客からの呼出への対応をオペレータに依頼したことを示す情報である。店員は、例えば、来店客からの呼出があったときに、別の来店客の接客中、あるいは、調理中などを理由に、来店客からの呼出に対応できそうにないため、オペレータに呼出への対応を依頼する。
【0123】
次いで、サーバ4は、決定部41を用いて、候補者の中からオペレータを決定する。サーバ4は、第3送信部32を用いて、オペレータ呼出情報と共に、オペレータ対応依頼情報を、決定されたオペレータのオペレータ端末3に送信する(S42)。オペレータ対応依頼情報は、店員がオペレータに来店客からの呼出への対応を依頼することを示す情報である。
【0124】
次いで、サーバ4は、第3受信部31を用いて、オペレータ受諾情報を、オペレータ端末3から受信する(S52)。
【0125】
次いで、サーバ4は、接続部43を用いて、オペレータ端末3と客端末1との間を通信可能に接続する(S62)。
【0126】
図33-37は、本方法の実施の形態(2)における店員端末2とオペレータ端末3とに表示される画面の例を示す模式図である。
【0127】
図33は、画面P23内のボタン画像B23が、店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。
画面P23は、前述のとおり、店員端末2が店員呼出情報をサーバ4から受信したときに、店員端末2に表示される。
【0128】
ボタン画像B23がタッチ操作されたとき、店員端末2は、対応依頼情報を、サーバ4に送信する(図32のS32)。
【0129】
図34は、ボタン画像B23がタッチ操作された後に、オペレータ端末3に表示される画面P37を示す。
同図は、前述の画面P34(図20)に表示されていた情報に加えて、来店客からの呼出に対応するボタン画像に、オペレータからの対応依頼があったことを示す文字列「オペレータ対応希望」が表示されていることを示す。同図は、同ボタン画像に、来店客からの呼出があった時からの経過時間を示す文字列「1分経過」が表示されていることを示す。
【0130】
図35は、画面P37の呼出に関連するボタン画像がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
【0131】
図36は、画面P37の呼出に関連するボタン画像がタッチ操作されたオペレータ端末3に表示される画面P37aを示す。
同図は、ボタン画像B33,B34が画面P37aに表示されていることを示す。ボタン画像B33,B34は、前述の画面P34に表示されたものと同じである。
【0132】
図37は、ボタン画像B33がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
このとき、オペレータ端末3は、前述のとおり、オペレータ受諾情報を、サーバ4に送信する(図32のS52)。
【0133】
その後、先に説明された本方法の実施の形態(1)と同様、サーバ4は、接続部42を用いて、客端末1とオペレータ3との間を通信可能に接続する。
【0134】
●まとめ(2)
以上の説明のとおり、サーバ4は、本方法の実施の形態(2)において、店舗内の店員が、来店客からの呼出への対応をオペレータに依頼したときに、オペレータを呼び出す。
【0135】
●本方法の実施の形態(3)
以下に説明される本方法の別の実施の形態(3)は、先に説明された本方法の実施の形態(1)(2)と異なる点を中心に説明される。
【0136】
図38は、本方法の実施の形態(3)を示すシーケンス図である。
同図は、店舗内の店員が来店客からの呼出を放置したときのサーバ4による呼出制御を示す。
【0137】
先ず、サーバ4は、第1受信部11を用いて、呼出情報を、客端末1から受信する(S1)。
【0138】
次いで、サーバ4は、第2送信部22を用いて、店員呼出情報を、店員端末2に送信する(S2)。
【0139】
ここで、店員呼出情報を受信した店員端末2を操作する店員は、例えば、別の来店客の接客中、あるいは、調理中などを理由に、店員端末2を操作することなく、同店員呼出情報に係る呼出を放置する(S33)。
【0140】
次いで、サーバ4は、店員呼出情報を送信(S2)した時から所定時間が経過した後に、決定部41を用いて、候補者の中からオペレータを決定する。サーバ4は、第3送信部32を用いて、オペレータ呼出情報を、決定されたオペレータのオペレータ端末3に送信する(S34)。すなわち、サーバ4は、所定時間内に、拒絶情報や対応依頼情報や店員受諾情報(後述)を店員端末2から受信しないとき、オペレータ呼出情報を、オペレータ端末3に送信する。
【0141】
ここで、サーバ4がオペレータ呼出情報の送信を待機する所定時間は、前述のとおり、決定部41に決定されたオペレータの優先度ごとに異なってもよいし、あるいは、決定部41に決定されたオペレータの優先度に関わらず一定でもよい。すなわち、例えば、優先度の高いオペレータ(「一般」のオペレータよりも「優先」のオペレータ、「共有」のオペレータよりも「専任」のオペレータ)の所定時間は、優先度の低いオペレータの所定時間よりも短い。つまり、店員が来店客からの呼出に対応できず、候補者の中から決定された複数のオペレータを呼び出すとき、サーバ4は、優先度の高いオペレータから順に、オペレータ呼出情報を送信する。記憶部43は、オペレータの優先度ごとの待機時間、あるいは、オペレータの優先度に関わらない1の待機時間を記憶する。サーバ4は、決定されたオペレータの優先度に基づいて記憶部43を参照して、オペレータの優先度に対応する待機時間、あるいは、オペレータの優先度に関わらない待機時間を読み出す。サーバ4は、読み出された待機時間の経過を待つ。
【0142】
次いで、サーバ4は、問合情報を、オペレータ端末3から受信する(S35)。問合情報は、オペレータが来店客からの呼出への対応状況などを店員に対して問い合わせることを示す情報である。
【0143】
次いで、サーバ4は、オペレータ問合情報を、店員端末2に送信する(S36)。オペレータ問合情報は、オペレータが来店客からの呼出への対応状況などを店員に対して問い合わせることを示す情報である。
【0144】
次いで、サーバ4は、対応依頼情報を、店員端末2から受信する(S37)。
【0145】
次いで、サーバ4は、オペレータ対応依頼情報を、オペレータ端末3に送信する(S43)。
【0146】
次いで、サーバ4は、第3受信部31を用いて、オペレータ受諾情報を、オペレータ端末3から受信する(S53)。
【0147】
次いで、サーバ4は、接続部43を用いて、オペレータ端末3と客端末1との間を通信可能に接続する(S63)。
【0148】
図39-48は、本方法の実施の形態(3)における店員端末2とオペレータ端末3とに表示される画面の例を示す模式図である。
【0149】
図39は、オペレータ呼出情報を受信したオペレータ端末3(図38のS34)に表示される画面P38を示す。
同図は、前述の画面P34(図20)に表示されていた情報に加えて、来店客からの呼出があった時からの経過時間を示す文字列「1分経過」が表示されていることを示す。
ここで、画面P38内の呼出に関連するボタン画像は、例えば、図19に示された画面P33内の呼出に関連するボタン画像と同様、オペレータ端末3に表示されて一定時間(例えば、10秒)が経過するまで非活性状態で表示された後に、図39に示されるように活性状態で表示される。
【0150】
図40は、画面P38の呼出に関連するボタン画像がオペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
【0151】
図41は、画面P38の呼出に関連するボタン画像がタッチ操作されたオペレータ端末3に表示される画面P38aを示す。
同図は、前述の画面P34a(図22)に表示されていたボタン画像B33,B34と共に、ボタン画像B30が画面P38aに表示されていることを示す。
【0152】
図42は、画面P38a内のボタン画像B30が、オペレータの指F3でタッチ操作されていることを示す。
【0153】
図43は、ボタン画像B30がタッチ操作された後に、店員端末2に表示される画面P24を示す。
ボタン画像B30がタッチ操作されたとき、オペレータ端末3は、問合情報を、サーバ4に送信する(図38のS35)。画面P24は、店員端末2が、サーバ4からオペレータ問合情報を受信することで表示される。画面P24を閲覧した店員端末2を操作する店員は、来店客からの呼出に対する対応状況などについてオペレータから問合せがあることを把握する。
【0154】
図44は、画面P24が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。画面P24を閲覧した店員は、オペレータからの問合の対象となる来店客からの呼出を確認したいときに、画面P24をタッチ操作する。
【0155】
図45は、画面P24がタッチ操作された後に、店員端末2に表示される画面P21bを示す。
同図は、前述の画面P21(図8)に表示されていた情報に加えて、未対応の呼出が1件あること、呼出があってから1分が経過していること、テーブル番号「テーブル1」の来店客からの呼出であること、呼出への対応状況の確認が必要であること、などの情報が表示されていることを示す。
【0156】
図46は、未対応の呼出に関する情報が表示されている箇所が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。
【0157】
図47は、画面P21aへのタッチ操作があった後に、店員端末2に表示される画面P23を示す。
【0158】
図48は、画面P23に表示されているボタン画像B23が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。
【0159】
その後、先に説明された本方法の実施の形態(2)と同様、サーバ4は、オペレータ受諾情報をオペレータ端末3から受信した後に、接続部42を用いて、客端末1とオペレータ端末3との間を通信可能に接続する。
【0160】
●まとめ(3)
以上の説明のとおり、サーバ4は、本方法の実施の形態(3)において、店舗内の店員が、来店客からの呼出への対応を放置したときに、オペレータを呼び出す。
【0161】
なお、本方法の実施の形態(3)において、図41に示された画面P38aのボタン画像B33がタッチ操作されとき、図38の処理(S35-S43)が実行されることなく、処理(S53)が実行される。すなわち、本方法の実施の形態(3)において、図38の処理(S35-S43)は、必ず実行されるものではない。つまり、同処理は、例えば、オペレータが未対応の呼出があることに気付いて(図39の画面P38)、対応状況などを店員に問い合わせた(図42のボタン画像B30をタッチ操作した)ときにのみ実行される。
【0162】
また、本方法の実施の形態(3)における図38の処理(S35-S43)は、本方法の実施の形態(2)において、図32の処理(S42)と処理(S52)との間で実行されてもよい。この場合、本方法の実施の形態(2)においてオペレータ端末3に表示されていた画面P37a(図36)に、ボタン画像B33,B34と共に、画面P38a(図41)に表示されていたボタン画像B30が表示されていて、オペレータがボタン画像B30をタッチ操作する。
【0163】
●本方法の実施の形態(4)
以下に説明される本方法の別の実施の形態(4)は、先に説明された本方法の実施の形態(1)(2)(3)と異なる点を中心に説明される。
【0164】
図49は、本方法の実施の形態(4)を示すシーケンス図である。
同図は、店舗内の店員が来店客からの呼出に対応するときのサーバ4による呼出制御を示す。
【0165】
先ず、サーバ4は、第1受信部11を用いて、呼出情報を、客端末1から受信する(S1)。
【0166】
次いで、サーバ4は、第2送信部22を用いて、店員呼出情報を、店員端末2に送信する(S2)。
【0167】
次いで、サーバ4は、第2受信部21を用いて、店員受諾情報を、店員端末2から受信する(S34)。店員受諾情報は、店員が来店客からの呼出への対応を受諾することを示す情報である。
【0168】
次いで、サーバ4は、接続部42を用いて、客端末1と店員端末2との間を通信可能に接続する(S64)。
【0169】
図50は、店員呼出情報を受信した店員端末2(図49のS2)が表示する画面P23を示す。
同図は、画面P23のボタン画像B22が店員端末2を操作する店員の指F2でタッチ操作されていることを示す。ボタン画像B22がタッチ操作されたとき、店員端末2は、店員受諾情報を、サーバ4に送信する(図49のS34)。
【0170】
●まとめ(4)
以上の説明のとおり、サーバ4は、本方法の実施の形態(4)において、店舗内の店員が、来店客からの呼出への対応を受諾したときに、オペレータを呼び出すことなく本方法を終了する。
【0171】
なお、本方法の実施の形態(4)において、サーバ4は、前述のとおり、店員の呼出と同時にオペレータ(例えば、専任かつ優先のオペレータ)の呼出を行う、つまり、店員呼出情報の店員端末2への送信と同時に、オペレータ呼出情報のオペレータ端末3への送信を行ってもよい。この場合、オペレータ端末3は、この呼出を呼出一覧(図19の画面P33など)に表示する。呼出一覧に表示された呼出は、サーバ4が店員端末2から店員受諾情報を受信(S34)した後に、オペレータ端末3がサーバ4からの通知(店員端末2から店員受諾情報を受信したことを示す通知)を受信すると、呼出一覧から消去される。
【0172】
●まとめ●
以上説明された実施の形態によれば、サーバ4は、来店客からの呼出があってから所定時間の経過後に、オペレータを呼び出す。換言すれば、サーバ4は、来店客からの呼出があったとき、先ず店舗内の店員を呼び出して、その後にオペレータを呼び出すことで、店舗内の店員と、店舗外のオペレータと、の協働を実現する。すなわち、来店客からの呼出があったとき、店舗内の店員が来店客と対面で接客するのが顧客満足度の観点から望ましい。しかし、店舗内の店員が接客できず来店客を待たせてしまうと、顧客満足度は低下する。そこで、本発明は、店舗内の店員が接客できないときに、店舗外のオペレータに接客させることで、来店客を待たせる場合に比べて顧客満足度の低下を抑制できる。
【0173】
ここで、サーバ4が来店客からの呼出があったときのオペレータを呼び出すまでの所定時間は、以下のとおりである。
本方法の実施の形態(1)において、所定時間は、サーバ4が呼出情報を客端末1から受信した時から、サーバ4が拒絶情報を店員端末2から受信した時までの期間である。
本方法の実施の形態(2)において、所定時間は、サーバ4が呼出情報を客端末1から受信した時から、サーバ4が対応依頼情報を店員端末2から受信した時までの期間である。
本方法の実施の形態(3)において、所定時間は、サーバ4が店員呼出情報を店員端末2に送信した時から、所定の待機時間が経過するまでの期間である。
【0174】
なお、本発明において、来店客からの呼出があったとき、サーバによるオペレータへの呼出のタイミングは、店員への呼出のタイミングと同時でもよい。この場合、サーバが、店員とオペレータに同時に呼出情報を送信してから一定の時間内に、店員とオペレータそれぞれから来店客からの呼出への受諾情報を受信したとき、店員の受諾を優先する。すなわち、本発明において、来店客からの呼出に対して、店員による接客を優先する。つまり、本発明は、店舗内の店員が接客できないときに、店舗外のオペレータに接客させることで、来店客を待たせる場合に比べて顧客満足度の低下を抑制できる。
【0175】
●本装置と本プログラムと本方法の特徴●
これまでに説明された本装置と本プログラムと本方法の特徴は、以下にまとめて記載される。
【0176】
●本装置の特徴
本装置(例えば、図1のサーバ4)は、
店舗に来店した来店客が操作する第1端末(例えば、客端末1)と、
前記店舗内に配置されていて、前記店舗内の店員が操作する第2端末(例えば、店員端末2)と、
前記店舗外に配置されていて、前記店舗外のオペレータが操作する第3端末(例えば、オペレータ端末3)と、
通信ネットワークを介して通信可能に接続し、
前記第1端末は、
前記来店客に操作される操作部(例えば、タッチパネル)、
を備えていて、
前記操作部が操作されたときに、前記操作があったことを示す操作情報(例えば、図6のS1の呼出情報)を、前記第1端末から受信する第1受信部(例えば、第1受信部11)と、
前記操作に対する応答情報(例えば、図6のS61を実行中であることを示す情報)を、前記第1端末に送信する第1送信部(例えば、第1送信部12)と、
前記第1受信部が前記操作情報を受信したとき、前記来店客からの呼出を示す店員呼出情報を、前記第2端末に送信する第2送信部(例えば、第2送信部22)と、
前記店員の前記呼出への受諾を示す店員受諾情報を、前記第2端末から受信する第2受信部(例えば、第2受信部21)と、
前記呼出を示すオペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する第3送信部(例えば、第3送信部32)と、
前記オペレータの前記呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を、前記第3端末から受信する第3受信部(例えば、第3受信部31)と、
を有してなり、
前記第3送信部は、前記第2送信部が前記店員呼出情報を送信した時から所定時間(例えば、10秒)が経過した後に、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ことを特徴とする。
【0177】
本装置において、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記所定時間内に前記店員受諾情報を受信しないとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ものでもよい。
【0178】
本装置において、
前記第2受信部は、前記店員の前記呼出への拒絶を示す拒絶情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記拒絶情報を受信したとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ものでもよい。
【0179】
本装置において、
前記第2受信部は、前記店員から前記オペレータに対する前記呼出への対応依頼を示す対応依頼情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記対応依頼情報を受信したとき、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ものでもよい。
【0180】
本装置において、
前記第3受信部は、前記オペレータから前記店員に対する前記呼出への対応状況の問合を示す問合情報を、前記第3端末から受信し、
前記第2送信部は、前記第3受信部が前記問合情報を受信したとき、前記問合があったことを示すオペレータ問合情報を、前記第2端末に送信し、
前記第2受信部は、前記店員から前記オペレータへの前記問合に対する回答を示す回答情報を、前記第2端末から受信し、
前記第3送信部は、前記第2受信部が前記回答情報を受信したとき、前記回答を示す店員回答情報を、前記第3端末に送信する、
ものでもよい。
【0181】
本装置は、
前記第2受信部が前記店員受諾情報を受信したとき、前記第1端末と前記第2端末とを通信可能に接続する接続部(例えば、接続部42)、
を有してなる、
ものでもよい。
【0182】
本装置は、
前記第2受信部が前記オペレータ受諾情報を受信したとき、前記第1端末と前記第3端末とを通信可能に接続する接続部(例えば、接続部42)、
を有してなる、
ものでもよい。
【0183】
本装置は、
複数の候補者の中から1の前記候補者を、前記オペレータとして決定する決定部(例えば、決定部41)と、
複数の前記候補者それぞれに操作される端末ごとの端末IDを記憶する記憶部(例えば、記憶部43)と、
を有してなり、
前記第3送信部は、前記記憶部に記憶されている前記オペレータの前記端末IDに基づいて、前記オペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する、
ものでもよい。
【0184】
本装置において、
前記記憶部は、複数の前記候補者ごとの優先度を示す優先情報(例えば、図5のオペレータ端末の管理用データベースに含まれる店舗ごとの優先度)を記憶し、
前記決定部は、前記候補者ごとの前記優先情報に基づいて、前記オペレータを決定する、
ものでもよい。
【0185】
本装置において、
前記記憶部は、前記優先度ごとの待機時間を記憶し、
前記決定部は、前記オペレータとして決定された前記候補者の前記優先度に対応する前記待機時間を、前記所定時間として決定する、
ものでもよい。
【0186】
本装置において、
前記優先度は、
第1優先度(例えば、一般)と、
前記第1優先度よりも優先される第2優先度(例えば、優先)と、
を含み、
前記待機時間は、
前記第1優先度に対応する第1待機時間と、
前記第2優先度に対応する第2待機時間と、
を含み、
前記第1待機時間は、前記第2待機時間よりも長い、
ものでもよい。
【0187】
●本プログラムの特徴
本プログラムは、コンピュータを、本装置として機能させる、
ことを特徴とする。
【0188】
●本方法の特徴
本方法は、
店舗に来店した来店客が操作する第1端末(例えば、客端末1)と、
前記店舗内に配置されていて、前記店舗内の店員が操作する第2端末(例えば、店員端末2)と、
前記店舗外に配置されていて、前記店舗外のオペレータが操作する第3端末(例えば、オペレータ端末3)と、
通信ネットワークを介して通信可能に接続する呼出制御装置により実行される方法であって、
前記第1端末は、
前記来店客に操作される操作部(タッチパネル)、
を備えていて、
前記呼出制御装置が、
前記操作部が操作されたときに、前記操作があったことを示す操作情報(例えば、図6のS1の呼出情報)を、前記第1端末から受信する第1受信ステップと、
前記操作に対する応答情報(例えば、図6のS61を実行中であることを示す情報)を、前記第1端末に送信する第1送信ステップと、
前記第1受信部が前記操作情報を受信したとき、前記来店客からの呼出を示す店員呼出情報を、前記第2端末に送信する第2送信ステップと、
前記店員の前記呼出への受諾を示す店員受諾情報を、前記第2端末から受信する第2受信ステップと、
前記呼出を示すオペレータ呼出情報を、前記第3端末に送信する第3送信ステップと、
前記オペレータの前記呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を、前記第3端末から受信する第3受信ステップと、
を有してなり、
前記第3送信ステップは、前記第2送信ステップにおいて前記店員呼出情報が送信された時から所定時間(例えば、10秒)が経過した後に、前記オペレータ呼出情報を送信する、
ことを特徴とする。
【符号の説明】
【0189】
1 客端末
2 店員端末
3 オペレータ端末
4 サーバ(呼出制御装置)
11 第1受信部
12 第1送信部
21 第2受信部
22 第2送信部
31 第3受信部
32 第3送信部
41 決定部
42 接続部
43 記憶部
【要約】
【課題】本発明は、来店客からの呼出に対して、店舗内の店員と店舗外のオペレータとの協働を実現する。
【解決手段】本発明に係る呼出制御装置(4)は、来店客が操作する第1端末(1)と、店舗内の店員が操作する第2端末(2)と、店舗外のオペレータが操作する第3端末(3)と接続する。装置(4)は、店員の呼出を示す操作情報を第1端末から受信する第1受信部と、呼出に対する応答情報を第1端末に送信する第1送信部と、第1受信部が操作情報を受信したとき店員呼出情報を第2端末に送信する第2送信部と、呼出への受諾を示す店員受諾情報を第2端末から受信する第2受信部と、呼出を示すオペレータ呼出情報を第3端末に送信する第3送信部と、呼出への受諾を示すオペレータ受諾情報を第3端末から受信する第3受信部とを有する。第3送信部は、第2送信部が店員呼出情報を送信した時から所定時間後にオペレータ呼出情報を送信する。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50