IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社SCREENホールディングスの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】基板処理装置および基板搬送方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20230206BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20230206BHJP
【FI】
H01L21/30 562
H01L21/68 A
H01L21/30 564C
H01L21/30 569C
H01L21/30 567
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018248735
(22)【出願日】2018-12-28
(65)【公開番号】P2020109784
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-06-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】▲桑▼原 丈二
【審査官】菅原 拓路
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-219434(JP,A)
【文献】特開2015-195303(JP,A)
【文献】特開2008-130634(JP,A)
【文献】特開2020-109785(JP,A)
【文献】特開2020-109787(JP,A)
【文献】特開2020-109788(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
21/67
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備え、
前記インデクサブロックは、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記一端側の処理ブロックに送り、
前記一端側の処理ブロックは、送られた基板に対して予め設定された処理を行い、
前記他端側の処理ブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記インターフェースブロックに送り、
前記インターフェースブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出し、
前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送り、
前記他端側の処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、
前記インターフェースブロックは、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記複数の処理ブロックは、第1処理を行う第1処理ブロックと、第2処理を行う第2処理ブロックとを備え、
前記インデクサブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、
前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、
前記第2処理ブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、
前記インデクサブロックは、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記第1処理ブロックに送り、
前記第1処理ブロックは、送られた基板に対して前記第1処理を行い、前記第1処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、
前記第2処理ブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記インターフェースブロックに送り、
前記インターフェースブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記外部装置に搬出し、
前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で第3処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、
前記第2処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して前記第2処理を行い、前記第2処理が行われた基板を前記インターフェースブロックに送り、
前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備え、
前記インターフェースブロックは、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記他端側の処理ブロックに送り、
前記他端側の処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、
前記インターフェースブロックは、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出し、
前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送り、
前記他端側の処理ブロックは、前記外部装置で処理された基板を前記一端側の処理ブロックに送り、
前記一端側の処理ブロックは、前記他端側の処理ブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、
前記インデクサブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の基板処理装置において、
前記複数の処理ブロックは、第1処理を行う第1処理ブロックと、第2処理を行う第2処理ブロックとを備え、
前記インデクサブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、
前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、
前記第2処理ブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、
前記インターフェースブロックは、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記第2処理ブロックに送り、
前記第2処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して前記第2処理を行い、
前記インターフェースブロックは、前記第2処理が行われた基板を前記外部装置に搬出し、
前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で第3処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、
前記第2処理ブロックは、前記第3処理が行われた基板を前記第1処理ブロックに送り、
前記第1処理ブロックは、前記第2処理ブロックから送られた基板に対して前記第1処理を行い、
前記インデクサブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とする基板処理装置。
【請求項5】
請求項2または4に記載の基板処理装置において、
前記インターフェースブロックは、第4処理を行う処理ユニットと、基板搬送機構とを備え、
前記基板搬送機構は、少なくとも前記第2処理ブロック、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリア、および前記処理ユニットの間で基板を送ることを特徴とする基板処理装置。
【請求項6】
請求項2または4に記載の基板処理装置において、
前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、前記第2キャリア載置台が設けられた第2インデクサブロックと、前記第2インデクサブロックに連結し、前記外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うIF本体ブロックとを備え、
前記第2インデクサブロックは、前記第2処理ブロック、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリア、および前記IF本体ブロックの間で基板を送る第1基板搬送機構を備え、
前記IF本体ブロックは、第4処理を行う処理ユニットと、第2基板搬送機構とを備え、前記第2基板搬送機構は、少なくとも前記第2インデクサブロックおよび前記処理ユニットの間で基板を送ることを特徴とする基板処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1キャリア載置台と前記第2キャリア載置台との間で前記キャリアを搬送するキャリア搬送機構を更に備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項8】
請求項2または4に記載の基板処理装置において、
前記第1キャリア載置台と前記第2キャリア載置台との間で前記キャリアを搬送するキャリア搬送機構を更に備え、
前記キャリア搬送機構は、前記第1処理ブロックおよび前記第2処理ブロックの上に搭載されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項9】
請求項に記載の基板処理装置において、
前記第1処理ブロックおよび前記第2処理ブロックの少なくとも一方の上に搭載されたキャリア保管棚を更に備え、
前記キャリア搬送機構は、前記第1キャリア載置台、前記第2キャリア載置台および前記キャリア保管棚の間で前記キャリアを搬送することを特徴とする基板処理装置。
【請求項10】
一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、
を備えた基板処理装置の基板搬送方法であって、
前記インデクサブロックにより、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記一端の処理ブロックに送る工程と、
前記一端側の処理ブロックにより、送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、
前記他端側の処理ブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記インターフェースブロックに送る工程と、
前記インターフェースブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出する工程と、
前記インターフェースブロックにより、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、
前記他端側の処理ブロックにより、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、
前記インターフェースブロックにより、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻す工程と、
を備えることを特徴とする基板搬送方法。
【請求項11】
一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、
前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、
を備えた基板処理装置の基板搬送方法であって、
前記インターフェースブロックにより、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、
前記他端側の処理ブロックにより、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、
前記インターフェースブロックにより、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出する工程と、
前記インターフェースブロックにより、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、
前記他端側の処理ブロックにより、前記外部装置で処理された基板を前記一端側の処理ブロックに送る工程と、
前記一端側の処理ブロックにより、前記他端側の処理ブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、
前記インデクサブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻す工程と、
を備えていることを特徴とする基板搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する基板処理装置およびこの基板搬送方法に関する。基板は、例えば、半導体基板、液晶表示装置や有機EL(electroluminescence)表示装置などのFPD(Flat Panel Display)用の基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板等が挙げられる。
【背景技術】
【0002】
従来の基板処理装置は、インデクサブロック(以下適宜「IDブロックと呼ぶ」)、塗布ブロック、現像ブロック、インターフェースブロック(以下適宜「IFブロック」と呼ぶ)をこの順番で備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
IDブロックには、キャリア載置台が設けられている。IDブロックは、キャリア載置台に載置されたキャリアから基板を取り出し、取り出した基板を塗布ブロックに搬送する。塗布ブロックは、例えばレジストなどの塗布処理を行う。現像ブロックは、露光処理が行われた基板に対して現像処理を行う。IFブロックは、露光装置に対して基板の搬出および搬入を行う。
【0004】
また、基板処理装置は、ストッカ装置(キャリアバッファ装置)を備えている(例えば、特許文献2参照)。ストッカ装置は、キャリアを保管するための保管棚と、キャリア搬送機構とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-219434号公報
【文献】特開2011-187796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の基板処理装置は次のような問題がある。基板処理装置は、IDブロック、塗布ブロック、現像ブロック、IFブロックの順番(往路)で基板を搬送する。この際、塗布ブロックは基板に対して塗布処理を行うが、現像ブロックは基板に対して現像処理を行わない。また、基板処理装置は、IFブロック、現像ブロック、塗布ブロック、IDブロックの順番(復路)で、露光処理された基板を搬送する。この際、塗布ブロックは基板に対して塗布処理を行わないが、現像ブロックは基板に対して現像処理を行う。このようなIDブロックとIFブロックの間を往復させる基板搬送は、処理を行わないでブロックを単に通過させる過程を伴う。そのため、往路と復路のそれぞれでスループットを低下させているおそれがある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、スループットを向上させることができる基板処理装置および基板搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備え、前記インデクサブロックは、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記一端側の処理ブロックに送り、前記一端側の処理ブロックは、送られた基板に対して予め設定された処理を行い、前記他端側の処理ブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記インターフェースブロックに送り、前記インターフェースブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出し、前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送り、前記他端側の処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、前記インターフェースブロックは、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る基板処理装置によれば、インデクサブロックには第1キャリア載置台が設けられ、インターフェースブロックには第2キャリア載置台が設けられている。従来は、インデクサブロックだけにキャリア載置台が設けられていた。そのため、往路および復路の両方において、インデクサブロックとインターフェースブロックとの間で基板を搬送させていた。本発明によれば、復路において、インターフェースブロックから他端側の処理ブロックに基板を搬送した後、一端側の処理ブロックに基板を搬送せずに、他端側の処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、復路において、一端側処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【0010】
また、上述の基板処理装置において、前記複数の処理ブロックは、第1処理を行う第1処理ブロックと、第2処理を行う第2処理ブロックとを備え、前記インデクサブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、前記第2処理ブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、前記インデクサブロックは、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記第1処理ブロックに送り、前記第1処理ブロックは、送られた基板に対して前記第1処理を行い、前記第1処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、前記第2処理ブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記インターフェースブロックに送り、前記インターフェースブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記外部装置に搬出し、前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で第3処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、前記第2処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して前記第2処理を行い、前記第2処理が行われた基板を前記インターフェースブロックに送り、前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことが好ましい。
【0011】
本発明によれば、復路において、インターフェースブロックから第2処理ブロックに基板を搬送した後、第1処理ブロックに基板を搬送せずに、第2処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、復路において、第1処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【0012】
また、本発明に係る基板処理装置において、一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備え、前記インターフェースブロックは、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記他端側の処理ブロックに送り、前記他端側の処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、前記インターフェースブロックは、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出し、前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送り、前記他端側の処理ブロックは、前記外部装置で処理された基板を前記一端側の処理ブロックに送り、前記一端側の処理ブロックは、前記他端側の処理ブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行い、前記インデクサブロックは、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことを特徴とするものである、
【0013】
本発明に係る基板処理装置によれば、インデクサブロックには第1キャリア載置台が設けられ、インターフェースブロックには第2キャリア載置台が設けられている。従来は、インデクサブロックだけにキャリア載置台が設けられていた。そのため、往路および復路の両方において、インデクサブロックとインターフェースブロックとの間で基板を搬送させていた。本発明によれば、インターフェースブロックから他端側の処理ブロックに基板を搬送した後、一端側の処理ブロックに基板を搬送せずに、他端側の処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、一端側の処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【0014】
また、上述の基板処理装置において、前記複数の処理ブロックは、第1処理を行う第1処理ブロックと、第2処理を行う第2処理ブロックとを備え、前記インデクサブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、前記第2処理ブロックは、前記第1処理ブロックに連結し、前記インターフェースブロックは、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記第2処理ブロックに送り、前記第2処理ブロックは、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して前記第2処理を行い、前記インターフェースブロックは、前記第2処理が行われた基板を前記外部装置に搬出し、前記インターフェースブロックは、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で第3処理が行われた基板を前記第2処理ブロックに送り、前記第2処理ブロックは、前記第3処理が行われた基板を前記第1処理ブロックに送り、前記第1処理ブロックは、前記第2処理ブロックから送られた基板に対して前記第1処理を行い、前記インデクサブロックは、前記第1処理が行われた基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻すことが好ましい。
【0015】
本発明によれば、インターフェースブロックから第2処理ブロックに基板を搬送した後、第1処理ブロックに基板を搬送せずに、第2処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、第1処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【0016】
また、上述の基板処理装置において、前記インターフェースブロックは、第4処理を行う処理ユニットと、基板搬送機構とを備え、前記基板搬送機構は、少なくとも前記第2処理ブロック、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリア、および前記処理ユニットの間で基板を送ることが好ましい。
【0017】
すなわち、基板搬送機構は、第2処理ブロックおよび処理ユニットだけでなく、インターフェースブロックに設けられた第2キャリア載置台に載置されたキャリアに基板を搬送する。そのため、他の基板搬送機構を追加しなくてもよいので、インターフェースブロックをコンパクトに構成することができる。そのため、基板処理装置のフットプリントを削減することができる。
【0018】
また、上述の基板処理装置において、前記インターフェースブロックは、前記第2処理ブロックに連結し、前記第2キャリア載置台が設けられた第2インデクサブロックと、前記第2インデクサブロックに連結し、前記外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うIF本体ブロックとを備え、前記第2インデクサブロックは、前記第2処理ブロック、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリア、および前記IF本体ブロックの間で基板を送る第1基板搬送機構を備え、前記IF本体ブロックは、第4処理を行う処理ユニットと、第2基板搬送機構とを備え、前記第2基板搬送機構は、少なくとも前記第2インデクサブロックおよび前記処理ユニットの間で基板を送ることが好ましい。
【0019】
インターフェースブロックは、第2キャリア載置部が設けられた第2インデクサブロックと、IF本体ブロックとを備えている。第2インデクサブロックの第1基板搬送機構は、第2キャリア載置部のキャリアに対して基板の取り出しおよび収納を行うことができる。そのため、IF本体ブロックの第2基板搬送機構は、第2キャリア載置部のキャリアに対して基板の取り出しおよび収納を行わなくてもよい。すなわち、搬送動作を複数の基板搬送機構に分担させることができるので、基板処理装置のスループットの低下を防止することができる。
【0020】
また、上述の基板処理装置は、前記第1キャリア載置台と前記第2キャリア載置台との間でキャリアを搬送するキャリア搬送機構を更に備えていることが好ましい。例えば、第1キャリア載置台に載置されたキャリアから全ての基板が取り出された場合、キャリア搬送機構は、そのキャリアに基板を戻すため、第1キャリア載置台に載置されたキャリアを第2キャリア載置台に搬送することができる。
【0021】
また、上述の基板処理装置において、前記第1キャリア載置台と前記第2キャリア載置台との間で前記キャリアを搬送するキャリア搬送機構を更に備え、前記キャリア搬送機構は、前記第1処理ブロックおよび前記第2処理ブロックの上に搭載されていることが好ましい。従来、キャリア搬送機構は、インデクサブロックに対して水平方向に配置されていた。本発明によれば、キャリア搬送機構は、第1処理ブロックおよび第2処理ブロックの上に搭載されている。そのため、インデクサブロックに対して水平方向に配置していた従来のキャリア搬送機構の設置面積を削減することができる。すなわち、基板処理装置のフットプリントを削減することができる。
また、例えば、第1キャリア載置台に載置されたキャリアから全ての基板が取り出された場合、キャリア搬送機構は、そのキャリアに基板を戻すため、第1キャリア載置台に載置されたキャリアを第2キャリア載置台に搬送することができる。
【0022】
また、上述の基板処理装置において、前記第1処理ブロックおよび前記第2処理ブロックの少なくとも一方の上に搭載されたキャリア保管棚を更に備え、前記キャリア搬送機構は、前記第1キャリア載置台、前記第2キャリア載置台および前記キャリア保管棚の間で前記キャリアを搬送することが好ましい。従来、キャリア保管棚は、インデクサブロックに対して水平方向に設けられていた。本発明によれば、キャリア保管棚は、前記第1処理ブロックおよび前記第2処理ブロックの少なくとも一方の上に搭載されている。そのため、インデクサブロックに対して水平方向に設けられていた従来のキャリア保管棚の設置面積を削減することができる。すなわち、基板処理装置のフットプリントを削減することができる。
【0023】
また、本発明に係る基板搬送方法は、一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備えた基板処理装置の基板搬送方法であって、前記インデクサブロックにより、前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記一端の処理ブロックに送る工程と、前記一端側の処理ブロックにより、送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、前記他端側の処理ブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記インターフェースブロックに送る工程と、前記インターフェースブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出する工程と、前記インターフェースブロックにより、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、前記他端側の処理ブロックにより、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、前記インターフェースブロックにより、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻す工程と、を備えることを特徴とするものである。
【0024】
本発明に係る基板搬送方法によれば、インデクサブロックには第1キャリア載置台が設けられ、インターフェースブロックには第2キャリア載置台が設けられている。従来は、インデクサブロックだけにキャリア載置台が設けられていた。そのため、往路および復路の両方において、インデクサブロックとインターフェースブロックとの間で基板を搬送させていた。本発明によれば、復路において、インターフェースブロックから他端側の処理ブロックに基板を搬送した後、一端側の処理ブロックに基板を搬送せずに、他端側の処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、復路において、一端側処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【0025】
また、本発明に係る基板搬送方法は、一列に配置された複数の処理ブロックであって、少なくとも1つの一端側の処理ブロックおよび、少なくとも1つの他端側の処理ブロックを有する前記複数の処理ブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの一端の処理ブロックに連結し、複数の基板を収納することが可能なキャリアを載置するための第1キャリア載置台が設けられたインデクサブロックと、前記複数の処理ブロックのうちの他端の処理ブロックに連結し、外部装置に対して基板の搬入および搬出を行うインターフェースブロックであって、前記キャリアを載置するための第2キャリア載置台が設けられた前記インターフェースブロックと、を備えた基板処理装置の基板搬送方法であって、前記インターフェースブロックにより、前記第2キャリア載置台に載置された前記キャリアから基板を取り出して、取り出した基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、前記他端側の処理ブロックにより、前記インターフェースブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、前記インターフェースブロックにより、前記他端側の処理ブロックで処理された基板を前記外部装置に搬出する工程と、前記インターフェースブロックにより、前記外部装置から基板を搬入し、前記外部装置で処理された基板を前記他端側の処理ブロックに送る工程と、前記他端側の処理ブロックにより、前記外部装置で処理された基板を前記一端側の処理ブロックに送る工程と、前記一端側の処理ブロックにより、前記他端側の処理ブロックから送られた基板に対して予め設定された処理を行う工程と、前記インデクサブロックにより、前記一端側の処理ブロックで処理された基板を前記第1キャリア載置台に載置された前記キャリアに戻す工程と、を備えていることを特徴とするものである。
【0026】
本発明に係る基板処理方法によれば、インデクサブロックには第1キャリア載置台が設けられ、インターフェースブロックには第2キャリア載置台が設けられている。従来は、インデクサブロックだけにキャリア載置台が設けられていた。そのため、往路および復路の両方において、インデクサブロックとインターフェースブロックとの間で基板を搬送させていた。本発明によれば、インターフェースブロックから他端側の処理ブロックに基板を搬送した後、一端側の処理ブロックに基板を搬送せずに、他端側の処理ブロックからインターフェースブロックに基板を戻している。そのため、一端側の処理ブロックによる搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係る基板処理装置および基板搬送方法によれば、スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施例1に係る基板処理装置の縦断面図である。
図2】実施例1に係る基板処理装置の横断面図である。
図3】実施例1に係る基板処理装置の右側面図である。
図4】実施例1に係る基板処理装置の左側面図である。
図5】キャリア搬送機構を示す図である。
図6】キャリアバッファ装置を示す図である。
図7】実施例1に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図8】従来の基板処理装置の動作を説明するための図である。
図9】基板処理装置の動作を説明するための図である。
図10】実施例2に係る基板処理装置を部分的に示す縦断面図である。
図11】実施例2に係る基板処理装置を部分的に示す横断面図である。
図12】実施例2に係るインターフェースブロックに設けられたオープナ配置を示す平面図である。
図13】実施例2に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図14】実施例3に係る基板処理装置を部分的に示す縦断面図である。
図15】実施例3に係る基板処理装置を部分的に示す横断面図である。
図16】実施例3に係る基板処理装置を部分的に示す右側面図である。
図17】実施例3に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図18】実施例4に係る基板処理装置を部分的に示す縦断面図である。
図19】実施例4に係る基板処理装置を部分的に示す横断面図である。
図20】実施例4に係る基板処理装置を部分的に示す右側面図である。
図21】実施例4に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図22】基板処理装置の動作を説明するための図である。
図23】変形例に係る基板処理装置を部分的に示す横断面図である。
図24】他の変形例に係る基板処理装置の構成および動作を説明するための図である。
図25】他の変形例に係る基板処理装置の構成および動作を説明するための図である。
【実施例1】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係る基板処理装置の縦断面図である。図2は、基板処理装置の横断面図である。図3は、基板処理装置の右側面図である。図4は、基板処理装置の左側面図である。
【0030】
<基板処理装置1の構成>
図1または図2を参照する。基板処理装置1は、インデクサブロック(IDブロック)2、塗布ブロック3、現像ブロック4、インターフェースブロック(IFブロック)6、およびキャリアバッファ装置8を備えている。IDブロック2、塗布ブロック3、現像ブロック4、IFブロック6および露光装置EXPは、直線状に水平方向(X方向)に配置されている。
【0031】
なお、本実施例において、塗布ブロック3は、本発明の第1処理ブロックに相当し、現像ブロック4は、本発明の第2処理ブロックに相当する。また、露光装置EXPは、本発明の外部装置に相当する。
【0032】
〔インデクサブロック2の構成〕
IDブロック2は、2つのオープナ9,10(図2図6参照)、および2つの基板搬送機構TM1,TM2を備えている。IDブロック2に設けられた2つのオープナ9,10(キャリア載置部)は各々、複数の基板Wを収納することが可能なキャリアCを載置する。
【0033】
キャリアCは、水平姿勢の複数(例えば25枚)の基板Wを収納することが可能である。キャリアCは、例えばフープ(FOUP:Front Open Unified Pod)が用いられるが、フープ以外の容器(例えばSMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド)であってもよい。キャリアCは、例えば、基板Wを出し入れするための開口部を有し、基板Wが収納されるキャリア本体と、開口部を塞ぐための蓋部とを有する。
【0034】
各オープナ9,10は、キャリアCが載置される載置台13と、基板Wを通すための開口部14と、開口部14の開閉を行うと共にキャリア本体に対して蓋部の着脱を行うシャッタ部材(図示しない)と、シャッタ部材を駆動させるシャッタ部材駆動機構(図示しない)とを備えている。シャッタ部材駆動機構は、電動モータを備えている。なお、シャッタ部材は、キャリア本体から蓋部を外した後、例えば下方向あるいは、開口部14に沿って水平方向に移動される。
【0035】
載置台13は、塗布ブロック3の屋上に設けられている。図1において、載置台13は、塗布ブロック3よりも高い位置に、すなわち塗布ブロック3の上方に設けられている。載置台13は、塗布ブロック3上、すなわち、塗布ブロック3に接して設けられていてもよい。なお、載置台13は、本発明の第1キャリア載置台に相当する。
【0036】
各基板搬送機構TM1,TM2は、2つのハンド15、進退駆動部16および昇降回転駆動部18を備えている。2つのハンド15は各々、基板Wを保持する。また、2つのハンド15は各々、進退駆動部16に移動可能に取り付けられている。進退駆動部16は、2つのハンド15の両方を同時にキャリアC内に進入することができる。また、進退駆動部16は、2つのハンド15を個々に進退することができる。そのため、2つのハンド15の一方をキャリアC内に進入することができる。
【0037】
昇降回転駆動部18は、進退駆動部16を昇降および回転させることで、2つのハンド15を昇降および回転させる。すなわち、昇降回転駆動部18は、進退駆動部16を上下方向(Z方向)に移動することができると共に、進退駆動部16を垂直軸AX1周りに回転させることができる。例えば、進退駆動部16および昇降回転駆動部18は各々、電動モータを備えている。なお、2つの基板搬送機構TM1,TM2は各々、水平方向(特にY方向)に移動できないように、IDブロック2の床部に固定されている。
【0038】
IDブロック2と、塗布ブロック3の後述する上側の塗布処理層3Aとの間には、送り基板バッファ部SBF1が設けられている。IDブロック2と、塗布ブロック3の後述する下側の塗布処理層3Bとの間には、送り基板バッファ部SBF2が設けられている。2つの送り基板バッファ部SBF1,SBF2は各々、複数の基板Wを載置できるように構成されている。
【0039】
第1基板搬送機構TM1は、オープナ9の載置台13に載置されたキャリアCから2つの送り基板バッファ部SBF1,SBF2のいずれかに基板Wを搬送する。また、第2基板搬送機構TM2は、オープナ10の載置台13に載置されたキャリアCから2つの送り基板バッファ部SBF1,SBF2のいずれかに基板Wを搬送する。なお、第1基板搬送機構TM1は、オープナ9のキャリアCから基板Wを取り出すことができるが、オープナ10のキャリアCから基板Wを取り出すことができない。また、第2基板搬送機構TM2は、オープナ10のキャリアCから基板Wを取り出すことができるが、オープナ9のキャリアCから基板Wを取り出すことができない。
【0040】
〔塗布ブロック3および現像ブロック4の構成〕
塗布ブロック3は、IDブロック2に連結する。塗布ブロック3は、第1処理である塗布処理を行う。また、現像ブロック4は、塗布ブロック3に連結する。現像ブロック4は、第2処理である現像処理を行う。
【0041】
塗布ブロック3は、上側の塗布処理層3Aと下側の塗布処理層3Bを備えている。また、現像ブロック4は、上側の現像処理層4Aと下側の現像処理層4Bを備えている。4つの処理層3A,3B,4A,4Bは各々、第3基板搬送機構TM3、搬送スペース20(図2参照)、液処理部22および熱処理部23を備えている。
【0042】
第3基板搬送機構TM3は、4つの処理層3A,3B,4A,4Bの各々において、基板Wを搬送するためのものである。第3基板搬送機構TM3は、2つのハンド24、進退駆動部25、回転駆動部26、第1移動機構27および第2移動機構28を備えている。
【0043】
2つのハンド24は各々、基板Wを保持する。2つのハンド24は各々、進退駆動部25に移動可能に取り付けられている。進退駆動部25は、2つのハンド24を個々に進退させる。回転駆動部26は、進退駆動部25を垂直軸AX2周りに回転させる。これにより、2つのハンド24の向きを変えることができる。第1移動機構27は、回転駆動部26を図1の前後方向(X方向)に移動させる。これにより、進退駆動部25をX方向に移動させることができる。第2移動機構28は、第1移動機構27を上下方向(Z方向)に移動させる。これにより、進退駆動部25をZ方向に移動させることができる。
【0044】
なお、進退駆動部25、回転駆動部26、第1移動機構27および第2移動機構28は各々、電動モータを備えている。
【0045】
第3基板搬送機構TM3は、搬送スペース20に設けられている。搬送スペース20は、水平方向(X方向)に直線状に延びるように構成されている。搬送スペース20は、基板処理装置1の上方から見た場合に、長方形の空間である。液処理部22と熱処理部23は、搬送スペース20を挟むように配置されている。
【0046】
上側の塗布処理層3Aと上側の現像処理層4Aとの間には、基板載置部PS1が設けられている。下側の塗布処理層3Bと下側の現像処理層4Bとの間には、基板載置部PS2が設けられている。
【0047】
また、上側の現像処理層4AとIFブロック6との間には、送り基板バッファ部SBF3および基板載置部PS3が設けられている。下側の現像処理層4BとIFブロック6との間には、送り基板バッファ部SBF4および基板載置部PS4が設けられている。4つの基板載置部PS1~PS4は、基板Wを1枚載置できるように構成されてもよいし、基板Wを複数枚載置できるように構成されていてもよい。2つの送り基板バッファ部SBF3,SBF4は各々、複数の基板Wを載置することができるように構成されている。
【0048】
図3は、塗布ブロック3および現像ブロック4の液処理部22の配置を示す右側面図である。2つの塗布処理層3A,3Bは各々、4つの液処理部22を備えている。この4つの液処理部22は、水平方向に2列かつ、上下方向に2段の2列×2段で配置されている。4つの液処理部22のうち、下段の2つの液処理部22は、塗布ユニットBARCである。また、上段の2つの液処理部22は、塗布ユニットRESISTである。塗布ユニットBARCは、基板Wに反射防止膜を形成するものである。塗布ユニットRESISTは、基板Wにフォトレジストなどのレジスト膜を形成するものである。
【0049】
また、2つの現像処理層4A,4Bは各々、3つの液処理部22を備えている。この3つの液処理部22は、3列×1段で配置されている。また、3つの液処理部22は現像ユニットDEVである。現像ユニットDEVは、露光された基板Wを現像するものである。
【0050】
図2に示すように、液処理部22は、保持回転部31、ノズル32およびノズル移動機構33を備えている。保持回転部31は、例えば真空吸着で基板Wを保持して、保持した基板Wを垂直軸(Z方向)周りに回転させるものである。回転は、例えば電動モータにより行われる。ノズル32は、基板Wに塗布液(例えば反射防止膜形成用の液またはフォトレジスト液)または現像液を供給するものである。ノズル移動機構33は、ノズル32を移動させるものである。ノズル32の移動は、例えば電動モータにより行われる。
【0051】
図4は、塗布ブロック3および現像ブロック4の熱処理部23の配置を示す図である。4つの処理層3A,3B,4A,4Bは各々、熱処理部23を備えている。熱処理部23は、熱処理を行い、基板Wが載置されるプレート35(図2参照)を備えている。プレート35の加熱は、例えばヒータにより行われ、プレート35の冷却は、例えば水冷式の機構により行われる。
【0052】
2つの塗布処理層3A,3Bにおいて、熱処理部23は、3列×5段で配置できるように構成されている。2つの塗布処理層3A,3Bは各々、14個の熱処理部23を備えている。すなわち、2つの塗布処理層3A,3Bは各々、3つの密着強化処理部PAHPと、2つの冷却部CPと、9つの加熱冷却部PHPとを備えている。
【0053】
また、2つの現像処理層4A,4Bにおいて、熱処理部23は、4列×5段で配置できるように構成されている。2つの現像処理層4A,4Bは各々、1つの冷却部CPと、12個の加熱冷却部PHPと、エッジ露光部EEWを備えている。なお、液処理部22および熱処理部37その他のユニットの個数および種類は、適宜変更される。
【0054】
密着強化処理部PAHPは、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等の密着強化剤を基板Wに塗布して加熱することで、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるものである。密着強化処理部PAHPは、加熱後に基板Wを冷却する機能も有している。冷却部CPは、基板Wを冷却する。加熱冷却部PHPは、加熱処理と冷却処理をこの順番で続けて行う。エッジ露光部EEWは、基板Wの周縁部の露光処理を行う。
【0055】
〔インターフェースブロック(IFブロック)6〕
IFブロック6は、現像ブロック4に連結する。IFブロック6は、第3処理である露光処理を行う露光装置EXPに対して基板Wの搬入および搬出を行う。IFブロック6は、3つの基板搬送機構TM4~TM6、複数の露光前洗浄ユニット161、複数の露光後洗浄ユニット162、3つの載置兼冷却部P-CP、および基板載置部PS9を備えている。また、IFブロック6には、2つのオープナ45,46が設けられている(図2図6参照)。
【0056】
第4基板搬送機構TM4および第5基板搬送機構TM5は、前後方向(X方向)と直交するY方向に並んで配置されている。第6基板搬送機構TM6は、2つの基板搬送機構TM4,TM5の後方(図1の右側)に配置されている。露光前洗浄ユニット161と露光後洗浄ユニット162は、2つの基板搬送機構TM4,TM5を挟んで対向するように設けられている。露光前洗浄ユニット161は、露光処理前の基板Wを洗浄し、乾燥させる。露光後洗浄ユニット162は、露光処理後の基板Wを洗浄し、乾燥させる。各洗浄ユニット161,162は、基板Wを保持する保持回転部と、例えば洗浄液およびリンス液を基板Wに吐出するノズルとを備えている。また、各洗浄ユニット161,162は、ブラシ等を用いて基板Wの裏面、および端部(ベベル部)のポリッシング処理を行ってもよい。なお、基板Wの裏面は、例えば回路パターンが形成された面の反対側の面を言う。
【0057】
3つの基板搬送機構TM4~TM6の間には、3つの載置兼冷却部P-CPおよび基板載置部PS9が設けられている。3つの載置兼冷却部P-CPおよび基板載置部PS9は、上下方向に配置されている。3つの載置兼冷却部P-CPおよび基板載置部PS9は各々、1枚または複数枚の基板Wを載置できるように構成されている。
【0058】
第4基板搬送機構TM4は、2つの送り基板バッファ部SBF3,SBF4、3つの基板載置部PS3,PS4,PS9、3つの載置兼冷却部P-CP、露光前洗浄ユニット161およびオープナ45に載置されたキャリアCの間で、基板Wを搬送することができる。
【0059】
第5基板搬送機構TM5は、2つの送り基板バッファ部SBF3,SBF4、3つの基板載置部PS3,PS4,PS9、3つの載置兼冷却部P-CP、露光後洗浄ユニット162およびオープナ46に載置されたキャリアCの間で、基板Wを搬送することができる。また、第5基板搬送機構TM5は、IFブロック6の隣に上下方向に配置された合計8つの加熱冷却部PHP(図2図4参照)に対して、例えば送り基板バッファ部SBF3および基板載置部PS3を介在させず、すなわち直接、基板Wの引き渡しおよび受け取りを行うことができる。
【0060】
第6基板搬送機構TM6は、基板載置部PS9、3つの載置兼冷却部P-CPおよび外部の露光装置EXPの間で基板Wを搬送することができる。3つの基板搬送機構TM4~TM6は各々、例えば第1基板搬送機構TM1とほぼ同様に構成されているので、その説明を省略する。
【0061】
IFブロック6に設けられた2つのオープナ45,46は各々、キャリアCを載置する。2つのオープナ45,46は各々、オープナ9と同様に、キャリアCが載置される載置台47と、基板Wを通すための開口部48と、開口部48の開閉を行うと共にキャリア本体に対して蓋部の着脱を行うシャッタ部材(図示しない)と、シャッタ部材を駆動させるシャッタ部材駆動機構(図示しない)とを備えている。シャッタ部材駆動機構は、電動モータを備えている。
【0062】
第4基板搬送機構TM4は、オープナ45に載置されたキャリアCから基板Wを取り出すことができ、そのキャリアCに基板Wを収納することができる。しかしながら、第4基板搬送機構TM4は、オープナ46に載置されたキャリアCから基板Wを取り出すことができず、そのキャリアCに基板Wを収納することができない。また、第5基板搬送機構TM5は、オープナ46に載置されたキャリアCから基板Wを取り出すことができ、そのキャリアCに基板Wを収納することができる。しかしながら、第5基板搬送機構TM5は、オープナ45に載置されたキャリアCから基板Wを取り出すことができず、そのキャリアCに基板Wを収納することができない。
【0063】
2つのオープナ45,46の載置台47は、現像ブロック4の屋上に設けられている。図1において、載置台47は、現像ブロック4よりも高い位置に、すなわち現像ブロック4の上方に設けられている。載置台47は、現像ブロック4上、すなわち、現像ブロック4に接して設けられていてもよい。なお、載置台47は、本発明の第2キャリア載置台に相当する。
【0064】
〔キャリアバッファ装置8〕
基板処理装置1は、塗布ブロック3および現像ブロック4上、またはそれらの上方にキャリアバッファ装置8を備えている。キャリアバッファ装置8は、キャリア搬送機構51とキャリア保管棚53(図6参照)を備えている。
【0065】
図5を参照する。図5は、キャリア搬送機構51を示す図である。キャリア搬送機構51は、2つの多関節アーム61,62を備えている。第1多関節アーム61の一端には把持部63が設けられ、第2多関節アーム62の一端には把持部64が設けられている。また、第1多関節アーム61の他端は、支柱状の昇降駆動部65に上下方向に移動可能に支持され、第2多関節アーム62の他端は、昇降駆動部65に上下方向に移動可能に支持されている。
【0066】
2つの把持部63,64は各々、例えば、キャリアCの上面に設けられた突起部を把持するように構成されている。2つの把持部63,64は各々、電動モータを備えている。
【0067】
2つの多関節アーム61,62は各々、1つまたは2以上の電動モータを備えている。第1多関節アーム61は、第1把持部63が取り付けられる部分の垂直軸AX3周りに360度回転可能に構成されている。第2多関節アーム62も、第1多関節アーム61と同様に構成されている。例えば、第1多関節アーム61は、図6の上側のキャリアCの搬送を担当し、第2多関節アーム62は、図6の下側のキャリアCの搬送を担当する。
【0068】
昇降駆動部65は、2つの多関節アーム61,62を個別に昇降できるように構成されている。昇降駆動部65は、電動モータを備えている。昇降駆動部65は、1つの多関節アームに対して、例えばベルトと複数のプーリを備えていてもよい。
【0069】
前後駆動部67は、昇降駆動部65を支持する支持部67Aと、前後方向(X方向)に長手に延びる長手部67Bと、電動モータ(図示しない)とを備えている。例えば、長手部67Bがレール(ガイドレール)であり、支持部67Aが台車であってもよい。この場合、電動モータによって台車(支持部67A)がレール(長手部67B)に沿って移動するように構成されていてもよい。
【0070】
また、例えば電動モータと複数のプーリとベルトが長手部67Bに内蔵され、支持部67Aがベルトに固定されていてもよい。この場合、電動モータによってプーリが回転し、複数のプーリに掛けられたベルトが移動することによって、支持部67Aを移動させるようにしてもよい。
【0071】
図6を参照する。キャリア保管棚53は、入力ポート71、出力ポート72、未処理基板キャリア棚73、空キャリア棚74および処理済基板キャリア棚75を備えている。入力ポート71は、未処理の基板Wが収納されたキャリアCを外部搬送機構OHT(Overhead Hoist Transport)から受け取るための棚である。外部搬送機構OHTは、工場内でキャリアCを搬送するものである。未処理とは、塗布ブロック3および現像ブロック4による処理が行われていないことを言う。入力ポート71は、図1図6に示すように、IDブロック2上、すなわちIDブロック2の屋上に設けられている。IDブロック2の上方には、外部搬送機構OHTのレール77が設けられている。外部搬送機構OHTは、2つの入力ポート71のいずれかにキャリアCを搬送する。
【0072】
また、図6において、未処理基板キャリア棚73、空キャリア棚74および処理済基板キャリア棚75は、長手部67Bに沿うように、基板処理装置1の長手方向に設けられている。未処理基板キャリア棚73は、入力ポート71に載置されたキャリアCであって、2つの載置台13にいずれにも搬送できなかった未処理の基板Wが収納されたキャリアCを載置する。空キャリア棚74は、載置台13で基板Wが全て取り出されたキャリアCであって、2つの載置台47のいずれにも搬送できなかったキャリアCを載置する。処理済基板キャリア棚75は、処理済の基板Wが収納されたキャリアCであって、2つの出力ポート72のいずれにも搬送できなかったキャリアCを載置する。処理済とは、塗布ブロック3および現像ブロック4による処理が行われていることを言う。
【0073】
出力ポート72は、処理済の基板Wが収納されたキャリアCを外部搬送機構OHTに引き渡すための棚である。出力ポート72は、図1図6に示すように、IDブロック2上、すなわちIDブロック2の屋上に設けられている。キャリア搬送機構51は、各載置台13,47および各棚71~75の間でキャリアCを自在に移動することができる。
【0074】
また、図1図6に示すように、載置台13および開口部14(オープナ9,10)は、塗布ブロック3側に設けられ、載置台47および開口部48(オープナ45,46)は、現像ブロック4側に設けられている。すなわち、載置台13および載置台47が向かい合うように設けられている。これにより、載置台13および載置台47は、キャリア搬送機構51に向いて設けられるので、キャリア搬送機構51として搬送しやすくなる。また、例えば、従来のように、IDブロック2を挟んで塗布ブロック3の反対側(図6の矢印AR1参照)に載置台が設けられる場合は、載置台13が突出するが、載置台13および載置台47が向かい合うように設けられているので、載置台13が突出することを抑えることができる。そのため、基板処理装置1のフットプリントを小さくすることができる。
【0075】
なお、キャリア搬送機構51は、2組の多関節アーム61,62および把持部63,64を備えているが、1組または3組以上の多関節アームおよび把持部を備えていてもよい。また、昇降駆動部65は、支持部67Aに対して垂直軸周りに回転駆動されるように構成されていてもよい。また、図6の符号78に示すように、外部搬送機構OHTがIFブロック6の上方を通過する場合は、未処理基板キャリア棚73および処理済基板キャリア棚75は、IFブロック6上、すなわちIFブロック6の屋上に設けられていてもよい。
【0076】
また、基板処理装置1は、図2に示すように、1つまたは複数の制御部79と、操作部80とを備えている。制御部79は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えている。制御部79は、基板処理装置1の各構成を制御する。操作部80は、表示部(例えば液晶モニタ)、記憶部および入力部を備えている。記憶部は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、およびハードディスクの少なくとも1つを備えている。入力部は、キーボード、マウス、タッチパネルおよび各種ボタンの少なくとも1つを備えている。記憶部には、基板処理の各種条件および基板処理装置1の制御に必要な動作プログラム等が記憶されている。
【0077】
<基板処理装置1の動作>
次に、基板処理装置1の動作を説明する。なお、基板処理装置1において行われる複数の処理工程は一例であり、操作者によって必要な工程が選択される。図1を参照する。外部搬送機構OHTは、IDブロック2上に設けられた入力ポート71にキャリアCを搬送する。キャリア搬送機構51は、入力ポート71から例えばオープナ9の載置台13にキャリアCを搬送する。オープナ9のシャッタ部は、キャリアCの蓋部を外して蓋部を保持しつつ、開口部14を開放する。
【0078】
IDブロック2の第1基板搬送機構TM1は、オープナ9の載置台13に載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを塗布ブロック3に搬送する。具体的には、第1基板搬送機構TM1は、キャリアCから取り出した基板Wを2つの送り基板バッファ部SBF1,SBF2に交互に搬送する。
【0079】
なお、キャリアCから全ての基板Wが取り出されたときは、オープナ9は、キャリアCに蓋部を取り付けつつ、シャッタ部で開口部14を閉じる。その後、キャリア搬送機構51は、未処理の基板Wが収納されたキャリアCと空になったキャリアCとを置き換える。その後、キャリア搬送機構51は、空になったキャリアCを例えばオープナ45の載置台47に搬送する。空になったキャリアCをオープナ45,46のいずれにも搬送できないときは、キャリア搬送機構51は、空になったキャリアCを空キャリア棚74に搬送する。
【0080】
塗布ブロック3は、IDブロック2から送られた基板Wに対して塗布処理を行い、塗布処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送する。具体的に説明する。
【0081】
塗布ブロック3の例えば塗布処理層3Aにおいて、第3基板搬送機構TM3は、送り基板バッファ部SBF1から基板Wを受け取る。第3基板搬送機構TM3は、受け取った基板Wを、図4に示す密着強化処理部PAHP、冷却部CP、塗布ユニットBARCの順番に搬送する。その後、第3基板搬送機構TM3は、塗布ユニットBARCで反射防止膜が形成された基板Wを、加熱冷却部PHP、冷却部CP、塗布ユニットRESIST、加熱冷却部PHPの順に搬送する。第3基板搬送機構TM3は、塗布ユニットRESISTでレジスト膜が形成された基板Wを基板載置部PS1に搬送する。なお、密着強化処理部PAHPによる工程は省略されてもよい。
【0082】
現像ブロック4は、塗布処理が行われた基板Wに対して現像処理を行わず、塗布処理が行われた基板WをIFブロック6に搬送する。すなわち、現像処理層4Aにおいて、第3基板搬送機構TM3は、基板載置部PS1から送り基板バッファ部SBF3に基板Wを搬送する(図7のステップS01参照)。
【0083】
IFブロック6は、現像ブロック4から送られ、かつ塗布処理が行われた基板Wを露光装置EXPに搬出する。その後、IFブロック6は、露光処理が行われた基板Wを露光装置EXPから搬入する。その後、IFブロック6は、露光処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送する。具体的に説明する。
【0084】
IFブロック6において、第4基板搬送機構TM4は、送り基板バッファ部SBF3から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、露光前洗浄ユニット161、載置兼冷却部P-CPの順番に搬送する(ステップS02,S03)。第6基板搬送機構TM6は、載置兼冷却部P-CPから露光装置EXPに基板Wを搬送する(ステップS04)。露光装置EXPは、搬送された基板Wを露光する。
【0085】
第6基板搬送機構TM6は、露光装置EXPから基板載置部PS9に、露光装置EXPで露光された基板Wを搬送する(ステップS05)。第5基板搬送機構TM5は、基板載置部PS9から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、露光後洗浄ユニット162に搬送する(ステップS06)。その後、第5基板搬送機構TM5は、現像ブロック4の例えば現像処理層4Aの加熱冷却部PHPに基板Wを直接搬送する(ステップS07)。現像処理層4Aの加熱冷却部PHPでは、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。また、第5基板搬送機構TM5は、露光後洗浄ユニット162から第1現像処理層4Aまたは第2現像処理層4Bに交互に基板Wを搬送する。
【0086】
現像ブロック4は、露光処理が行われた基板Wに対して現像処理を行い、IFブロック6に戻す。すなわち、現像処理層4Aにおいて、第3基板搬送機構TM3は、加熱冷却部PHPから基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、冷却部CP、現像ユニットDEV、加熱冷却部PHP、基板載置部PS3の順番に搬送する(ステップS08~S11)。基板載置部PS3は、現像処理層4AとIFブロック6の間に設けられている。そのため、現像後の基板Wは、IFブロック6に戻される。なお、現像ユニットDEVで処理された後の加熱冷却部PHPによる工程(ステップS10)は省略されてもよい。
【0087】
IFブロック6は、現像処理が行われた基板Wをオープナ45の載置台47に載置されたキャリアCに戻す(ステップS12)。すなわち、載置台47のキャリアCは、オープナ45によって、開口部48が開放された状態となっている。第4基板搬送機構TM4は、基板載置部PS3に載置された基板Wをオープナ45に載置されたキャリアCに戻す。すなわち、処理済の基板Wは、塗布および現像の処理が行われる前に収納されていたキャリアCに戻される。つまり、基板Wは元のキャリアCに戻される。なお、オープナ46の載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを戻す場合は、第5基板搬送機構TM5が用いられる。
【0088】
キャリアCに処理済の基板Wが全て収納された後、オープナ45は、キャリアCに蓋部を取り付けながら、開口部48を閉じる。キャリア搬送機構51は、処理済の基板Wが収納されたキャリアCを載置台47から出力ポート72に搬送する。その後、外部搬送機構OHTは、出力ポート72から次の目的地にキャリアCを搬送する。
【0089】
なお、第5基板搬送機構TM5は、現像ブロック4の加熱冷却部PHPに基板Wを直接搬送していた。この点、第5基板搬送機構TM5が例えば送り基板バッファ部SBF3などの載置部に基板Wを搬送し、第3基板搬送機構TM3が載置部から加熱冷却部PHPに基板Wを搬送するようにしてもよい。
【0090】
図8は、従来の基板処理装置101の動作を説明するための図である。従来の基板処理装置101は、IDブロック102、塗布ブロック103、現像ブロック104、IFブロック106の順番(往路FW)で基板Wを搬送する。この際、塗布ブロック103は基板Wに対して塗布処理を行うが、現像ブロック104は基板Wに対して現像処理を行わない。また、基板処理装置101は、IFブロック106、現像ブロック104、塗布ブロック103、IDブロック102の順番(復路RT)で、露光処理された基板Wを搬送する。この際、塗布ブロック103は基板Wに対して塗布処理を行わないが、現像ブロック104は基板Wに対して現像処理を行う。
【0091】
本実施例によれば、図9に示すように、IDブロック2、塗布ブロック3、現像ブロック4、IFブロック6がこの順番で配置されている。IDブロック2には載置台13が設けられ、IFブロック6には載置台47が設けられている。従来は、図8に示すように、IDブロック102だけにキャリア載置台113が設けられていた。そのため、往路FWおよび復路RTの両方において、IDブロック102とIFブロック106との間で基板Wを搬送させていた。本発明によれば、復路において、IFブロック6から現像ブロック4に基板Wを搬送した後、塗布ブロック3に基板Wを搬送せずに、現像ブロック4からIFブロック6に基板Wを戻している。そのため、復路において、図9の矢印AR1に示すように、塗布ブロック3による搬送工程が削減される。すなわち、搬送工程が1工程削減される。1工程を減らすことで、他の搬送工程を行うことができる。そのため、塗布ブロック3の搬送速度が上がる。その結果、基板処理装置1全体のスループットを向上させることができる。
【0092】
また、IFブロック6は、第4処理の一例である洗浄処理を行う洗浄ユニット161,162と、第4基板搬送機構TM4と、第5基板搬送機構TM5とを備えている。第4基板搬送機構TM4は、少なくとも現像ブロック4、オープナ45の載置台47に載置されたキャリアC、および露光前洗浄ユニット161の間で基板Wを送る。第5基板搬送機構TM5は、少なくとも現像ブロック4、オープナ46の載置台47に載置されたキャリアC、および露光後洗浄ユニット162の間で基板Wを送る。
【0093】
例えば第4基板搬送機構TM4は、現像ブロック4および露光前洗浄ユニット161だけでなく、IFブロック6に設けられたオープナ45の載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを搬送する。そのため、他の基板搬送機構を追加しなくてもよいので、例えば後述する図10図11の構成よりも、IFブロック6をコンパクトに構成することができる。そのため、基板処理装置1のフットプリントを削減することができる。
【0094】
また、基板処理装置1は、載置台13と載置台47との間でキャリアCを搬送するキャリア搬送機構51を備えている。例えば、載置台13に載置されたキャリアCから全ての基板Wが取り出された場合、キャリア搬送機構51は、そのキャリアCに基板Wを戻すため、載置台13に載置されたキャリアCを載置台47に搬送することができる。
【0095】
また、キャリア搬送機構51は、塗布ブロック3および現像ブロック4の上に搭載されている。従来、キャリア搬送機構は、IDブロック2に対して水平方向に配置されていた。本発明によれば、キャリア搬送機構51は、2つの処理ブロック3,4の上に搭載されている。そのため、IDブロック2に対して水平方向に配置していた従来のキャリア搬送機構の設置面積を削減することができる。すなわち、基板処理装置1のフットプリントを削減することができる。
【0096】
また、基板処理装置1は、塗布ブロック3および現像ブロック4の少なくとも一方の上に搭載されていたキャリア保管棚53を備えている。キャリア搬送機構51は、載置台13、載置台47およびキャリア保管棚53の間でキャリアCを搬送する。従来、キャリア保管棚は、IDブロックに対して水平方向に設けられていた。本発明によれば、キャリア保管棚53は、塗布ブロック3および現像ブロック4の少なくとも一方の上に搭載されている。そのため、IDブロックに対して水平方向に設けられていた従来のキャリア保管棚の設置面積を削減することができる。すなわち、基板処理装置1のフットプリントを削減することができる。
【実施例2】
【0097】
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。
【0098】
実施例1では、基板搬送機構TM4(TM5)は、洗浄ユニット161(162)に基板Wを搬送し、また、載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを戻していた。本実施例では、基板搬送機構TM4(TM5)は、洗浄ユニット161(162)に基板Wを搬送する。そして、第7基板搬送機構TM7は、載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを戻す。すなわち、実施例1の基板搬送機構TM4(TM5)が行っていた基板搬送を分担する。
【0099】
図10は、実施例2に係る基板処理装置1を部分的に示す縦断面図である。図11は、基板処理装置1を部分的に示す横断面図である。IFブロック81は、第2のIDブロック83とIF本体ブロック84とを備えている。なお、第2のIDブロック83は、本発明の第2インデクサブロックに相当する。
【0100】
現像ブロック4の上側現像処理層4Aと第2のIDブロック83との間には、送り基板バッファ部SBF3および基板載置部PS3が設けられている。現像ブロック4の下側現像処理層4Bと第2のIDブロック83との間には、送り基板バッファ部SBF4および基板載置部PS4が設けられている。
【0101】
第2のIDブロック83とIF本体ブロック84との間には、送り基板バッファ部SBF5と戻り基板バッファ部RBF5が設けられている。送り基板バッファ部SBF5と戻り基板バッファ部RBF5は、上下方向に配置されている。送り基板バッファ部SBF5と戻り基板バッファ部RBF5は各々、複数の基板Wを載置できるように構成されている。
【0102】
第2のIDブロック83には、図12に示すように、2つのオープナ85,86が設けられている。2つのオープナ85,86は各々、載置台47を備えている。各オープナ85,86の載置台47以外の構成は、オープナ9(10)と同じであるので、その説明を省略する。第2のIDブロック83は、第7基板搬送機構TM7を備えている。2つのオープナ85,86は、平面視で第7基板搬送機構TM7の周りに配置されている。第7基板搬送機構TM7は、オープナ85のキャリアCに基板Wの搬送をし終えた後、他のオープナ86のキャリアCに基板Wを搬送することができる。そのため、第7基板搬送機構TM7は、待機することなく、続けて基板Wを搬送することができる。
【0103】
図10図11を参照する。第7基板搬送機構TM7は、3つの送り基板バッファ部SBF3~SBF5、戻り基板バッファ部RBF5、2つの基板載置部PS3,PS4、第2のIDブロック83の隣に上下方向に配置された合計8つの加熱冷却部PHP、およびオープナ85,86の載置台47に載置されたキャリアCとの間で基板Wを搬送する。
【0104】
IF本体ブロック84は、第4基板搬送機構TM4と第5基板搬送機構TM5を備えている。第4基板搬送機構TM4は、送り基板バッファ部SBF5、戻り基板バッファ部RBF5、基板載置部PS9、3つの載置兼冷却部P-CP、および露光前洗浄ユニット161の間で、基板Wを搬送することができる。
【0105】
第5基板搬送機構TM5は、送り基板バッファ部SBF5、戻り基板バッファ部RBF5、基板載置部PS9、3つの載置兼冷却部P-CP、および露光後洗浄ユニット162の間で、基板Wを搬送することができる。第4基板搬送機構TM4および第5基板搬送機構TM5は、現像ブロック4の加熱冷却部PHPおよび2つのオープナ85,86のキャリアCに、基板Wの引き渡しおよび受け取りを直接行うことができない。
【0106】
なお、IF本体ブロック84には、オープナが設けられていない。IF本体ブロック84のその他の構成は、実施例1のIFブロック6の構成と同じであるので、その他の構成の説明を省略する。
【0107】
<基板処理装置1の動作>
次に、本実施例の基板処理装置1の動作を説明する。この説明では、実施例1と異なる部分について説明する。図13は、実施例2に係る基板処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【0108】
現像ブロック4の第3基板搬送機構TM3は、塗布処理が行われた基板Wを例えば送り基板バッファ部SBF3に搬送する(ステップS21)。これにより、現像ブロック4は、基板WをIFブロック81に搬送することができる。
【0109】
IFブロック81の第2のIDブロック83は、塗布処理が行われた基板WをIF本体ブロック84に搬送する。すなわち、第7基板搬送機構TM7は、送り基板バッファ部SBF3(SBF4)から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを送り基板バッファ部SBF5に基板Wを搬送する(ステップS22)。
【0110】
IF本体ブロック84は、塗布処理が行われた基板Wを露光装置EXPに搬出する。すなわち、第4基板搬送機構TM4は、送り基板バッファ部SBF5から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、露光前洗浄ユニット161、載置兼冷却部P-CPの順番に搬送する(ステップS23,S24)。第6基板搬送機構TM6は、載置兼冷却部P-CPから露光装置EXPに基板Wを搬送する。露光装置EXPは、搬送された基板Wを露光する(ステップS25)。
【0111】
IF本体ブロック84は、露光処理が行われた基板Wを露光装置EXPから搬入する。その後、IF本体ブロック84は、例えば露光後洗浄ユニット162で洗浄処理を行い、洗浄処理を行った基板Wを第2のIDブロック83に搬送する。すなわち、第6基板搬送機構TM6は、露光装置EXPから基板載置部PS9に、露光装置EXPで露光された基板Wを搬送する(ステップS26)。第5基板搬送機構TM5は、基板載置部PS9から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、露光後洗浄ユニット162に搬送する(ステップS27)。その後、第5基板搬送機構TM5は、露光後洗浄ユニット162で洗浄処理された基板Wを戻り基板バッファ部RBF5に搬送する(ステップS28)。
【0112】
第2のIDブロック83は、露光処理および洗浄処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送する。すなわち、第5基板搬送機構TM5は、戻り基板バッファ部RBF5から基板Wを受け取る。その後、第5基板搬送機構TM5は、受け取った基板Wを現像ブロック4の現像処理層4A(4B)の加熱冷却部PHPに基板Wを直接搬送する(ステップS29)。
【0113】
現像ブロック4は、露光処理および洗浄処理が行われた基板Wに対して現像処理を行い、IFブロック81に戻す。すなわち、現像処理層4A(4B)において、第3基板搬送機構TM3は、加熱冷却部PHPから基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、冷却部CP、現像ユニットDEV、加熱冷却部PHP、基板載置部PS3(PS4)の順番に搬送する(ステップS30~S33)。基板載置部PS3(PS4)は、現像ブロック4と第2のIDブロック83の間に設けられている。そのため、現像後の基板Wは、第2のIDブロック83に戻される。
【0114】
第2のIDブロック83は、現像処理が行われた基板Wをオープナ85(86)の載置台47に載置されたキャリアCに戻す。すなわち、載置台47のキャリアCは、オープナ45によって、開口部48が開放された状態となっている。第7基板搬送機構TM7は、基板載置部PS3(PS4)に載置された基板Wをオープナ85(86)に載置されたキャリアCに戻す(ステップS34)。
【0115】
本実施例によれば、IFブロック81は、載置台47が設けられた第2のIDブロック83と、IF本体ブロック84とを備えている。第2のIDブロック83の第7基板搬送機構TM7は、載置台47のキャリアCに対して基板Wの取り出しおよび収納を行うことができる。そのため、IF本体ブロック84の例えば第4基板搬送機構TM4は、載置台47のキャリアCに対して基板Wの取り出しおよび収納を行わなくてもよい。すなわち、搬送動作を3つの基板搬送機構TM4,TM5,TM7に分担させることができるので、基板処理装置1のスループットの低下を防止することができる。
【0116】
なお、図11において、第2のIDブロック83は、1つの基板搬送機構TM7を備えていた。この点、第2のIDブロック83は、2つの基板搬送機構TM7,TM8を備えていてもよい。この場合、2つの基板搬送機構は共に、オープナの載置台47に載置されたキャリアCに対して基板Wを収納する共に、現像ブロック4とIF本体ブロック84との間で基板Wを搬送してもよい。また、第7基板搬送機構TM7がオープナの載置台47に載置されたキャリアCに対して基板Wを収納するために用いられ、第8基板搬送機構TM8が現像ブロック4とIF本体ブロック84との間で基板Wを搬送に用いられてもよい。なお、この2つの基板搬送機構TM7,TM8の役割は逆であってもよい。
【実施例3】
【0117】
次に、図面を参照して本発明の実施例3を説明する。なお、実施例1,2と重複する説明は省略する。
【0118】
実施例1では、IFブロック6は、処理ユニットとして洗浄ユニット161,162を備えていた。本実施例では、IFブロック6は、洗浄ユニット161,162に加えて加熱冷却部PHP(PEB)を備えている。
【0119】
図14は、実施例3に係る基板処理装置1を部分的に示す縦断面図である。図15は、基板処理装置1を部分的に示す横断面図である。図16は、基板処理装置1を部分的に示す右側面図である。
【0120】
図14において、現像処理層4AとIFブロック6との間には、送り基板バッファ部SBF3および基板載置部PS3に加えて、載置兼冷却部P-CP2が設けられている。同様に、現像処理層4BとIFブロック6との間には、送り基板バッファ部SBF4および基板載置部PS4に加えて、載置兼冷却部P-CP2が設けられている。
【0121】
IFブロック6は、図15に示すように、洗浄ユニット161,162に加えて、加熱冷却部PHP(PEB)を備えている。IFブロック6の加熱冷却部PHPは、第6基板搬送機構TM6を挟んで対向するように設けられている。図16に示すように、第4基板搬送機構TM4(図15参照)側において、6つの加熱冷却部PHPは、上下方向に配置されている。なお、第5基板搬送機構TM5(図15参照)側においても、6つの加熱冷却部PHPが上下方向に配置されている。
【0122】
図15に示すIFブロック6において、Y方向に対称となるように、洗浄ユニット161,162および加熱冷却部PHPが配置されている。そのため、第4基板搬送機構TM4は、2つの送り基板バッファ部SBF3,SBF4、3つの基板載置部PS3,PS4,PS9、5つの載置兼冷却部P-CP,P-CP2、洗浄ユニット161,162、IFブロック6の加熱冷却部PHP、およびオープナ45に載置されたキャリアCの間で、基板Wを搬送することができる。
【0123】
第5基板搬送機構TM5は、2つの送り基板バッファ部SBF3,SBF4、3つの基板載置部PS3,PS4,PS9、5つの載置兼冷却部P-CP,P-CP2、洗浄ユニット161,162、IFブロック6の加熱冷却部PHP、およびオープナ46に載置されたキャリアCの間で、基板Wを搬送することができる。
【0124】
<基板処理装置1の動作>
次に、本実施例の基板処理装置1の動作を説明する。図17は、実施例3に係る基板処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。この説明では、実施例1の図7に示す動作と異なる部分について説明する。
【0125】
ステップS06において、基板搬送機構TM4(TM5)は、露光後洗浄ユニット162に基板Wを搬送する。基板搬送機構TM4(TM5)は、露光後洗浄ユニット162で洗浄処理が行われた基板Wを、IFブロック6の加熱冷却部PHPに搬送する(ステップS07)。加熱冷却部PHPで露光後ベーク処理が行われた基板Wを載置兼冷却部P-CP2に搬送する(ステップS08A)。これにより、IFブロック6は、露光処理が行われた基板Wを露光装置EXPから搬入し、IFブロック6は、露光処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送することができる。
【0126】
現像ブロック4において、例えば現像処理層4Bの第3基板搬送機構TM3は、図14に示す載置兼冷却部P-CP2から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、現像ユニットDEV、加熱冷却部PHP、例えば基板載置部PS4の順番に搬送する(ステップS09~S11)。基板載置部PS4は、現像処理層4BとIFブロック6の間に設けられている。そのため、現像後の基板Wは、IFブロック6に戻される。
【0127】
IFブロック6において、第4基板搬送機構TM4は、基板載置部PS4に載置された基板Wをオープナ45に載置されたキャリアCに戻す(ステップS12)。なお、オープナ46の載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを戻す場合は、第5基板搬送機構TM5が用いられる。
【0128】
本実施例は、実施例1と同様の効果を有する。すなわち、本実施例によれば、基板処理装置1のスループットを向上させることができる。また、IFブロック6をコンパクトに構成することができるので、基板処理装置1のフットプリントを削減することができる。
【実施例4】
【0129】
次に、図面を参照して本発明の実施例4を説明する。なお、実施例1~3と重複する説明は省略する。
【0130】
実施例2では、IFブロック81は、処理ユニットとして洗浄ユニット161,162を備えていた。本実施例では、IFブロック6は、洗浄ユニット161,162に加えて加熱冷却部PHP(PEB)を備えている。
【0131】
図18は、基板処理装置1を部分的に示す縦断面図である。図19は、基板処理装置1を部分的に示す横断面図である。図20は、基板処理装置1を部分的に示す右側面図である。
【0132】
図18において、図10に示す戻り基板バッファ部RBF5に代えて、載置兼冷却部P-CP3が設けられている。また、2つの現像処理層4A,4Bと第2のIDブロック83との間には、載置兼冷却部P-CP2が設けられている。
【0133】
IF本体ブロック84は、図19に示すように、洗浄ユニット161,162に加えて、加熱冷却部PHP(PEB)を備えている。IF本体ブロック84の加熱冷却部PHPは、実施例3のIFブロック6の加熱冷却部PHPと同じ構成であるので、その説明を省略する。
【0134】
第4基板搬送機構TM4および第5基板搬送機構TM5は各々、送り基板バッファ部SBF5、基板載置部PS9、4つの載置兼冷却部P-CP,P-CP3、洗浄ユニット161,162、およびIF本体ブロック84の加熱冷却部PHPの間で、基板Wを搬送することができる。
【0135】
また、第4基板搬送機構TM4および第5基板搬送機構TM5は、第2のIDブロック83に設けられた2つのオープナ45,46のキャリアCに、基板Wの引き渡しおよび受け取りを行うことができない。
【0136】
第2のIDブロック83は、第7基板搬送機構TM7に加えて、第8基板搬送機構TM8を備えている。第8基板搬送機構TM8は、例えば第1基板搬送機構TM1と同様に構成されている。
【0137】
第7基板搬送機構TM7は、3つの送り基板バッファ部SBF3~SBF5、3つの載置兼冷却部P-CP2,P-CP3、2つの基板載置部PS3,PS4、およびオープナ46のキャリアCとの間で基板Wを搬送する。
【0138】
第8基板搬送機構TM8は、3つの送り基板バッファ部SBF3~SBF5、3つの載置兼冷却部P-CP2,P-CP3、2つの基板載置部PS3,PS4、およびオープナ45のキャリアCとの間で基板Wを搬送する。
【0139】
<基板処理装置1の動作>
次に、本実施例の基板処理装置1の動作を説明する。図21は、実施例4に係る基板処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。この説明では、実施例1の図13に示す動作と異なる部分について説明する。
【0140】
ステップS27において、基板搬送機構TM4(TM5)は、露光後洗浄ユニット162に基板Wを搬送する。基板搬送機構TM4(TM5)は、露光後洗浄ユニット162で洗浄処理が行われた基板Wを、IFブロック6の加熱冷却部PHPに搬送する(ステップS28A)。基板搬送機構TM4(TM5)は、加熱冷却部PHPで露光後ベーク処理が行われた基板Wを載置兼冷却部P-CP3(図18参照)に搬送する(ステップS29A)。
【0141】
基板搬送機構TM7(TM8)は、図18に示すように、載置兼冷却部P-CP3から載置兼冷却部P-CP2に基板Wを搬送する(ステップS30A)。したがって、IFブロック81は、露光処理が行われた基板Wを露光装置EXPから搬入し、IFブロック81は、露光処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送することができる。
【0142】
現像ブロック4において、例えば現像処理層4Aの第3基板搬送機構TM3は、図18に示す載置兼冷却部P-CP2から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを、現像ユニットDEV、加熱冷却部PHP、基板載置部PS3の順番に搬送する(ステップS31~S33)。基板載置部PS3は、現像処理層4AとIFブロック81の間に設けられている。そのため、現像後の基板Wは、IFブロック81に戻される。
【0143】
第2のIDブロック83において、第8基板搬送機構TM8は、基板載置部PS4に載置された基板Wをオープナ45の載置台47に載置されたキャリアCに戻す(ステップS34)。なお、オープナ46の載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを戻す場合は、第7基板搬送機構TM7が用いられる。
【0144】
本実施例は、実施例1と同様の効果を有する。すなわち、本実施例によれば、基板処理装置1のスループットを向上させることができる。また、載置部47に載置されたキャリアCに対して基板Wの取り出しおよび収納を行うことを他の基板搬送機構TM7,TM8に分担することができる。
【0145】
なお、図19において、第2のIDブロック83は、2つの基板搬送機構TM7,TM8を備えていた。この点、第2のIDブロック83は、1つの基板搬送機構TM7を備えていてもよい。
【0146】
また、第2のIDブロック83が2つの基板搬送機構TM7,TM8を備えている場合、次のように構成されていてもよい。すなわち、2つの基板搬送機構TM7,TM8は各々、オープナの載置台47に載置されたキャリアCに対して基板Wを収納する共に、現像ブロック4とIF本体ブロック84との間で基板Wを搬送してもよい。また、第7基板搬送機構TM7がオープナの載置台47に載置されたキャリアCに対して基板Wを収納するために用いられ、第8基板搬送機構TM8が現像ブロック4とIF本体ブロック84との間で基板Wを搬送に用いられてもよい。この役割は、逆であってもよい。
【実施例5】
【0147】
次に、図面を参照して本発明の実施例5を説明する。なお、実施例1~4と重複する説明は省略する。
【0148】
実施例1~4では、装置1は、図1の左側に示すIDブロック2の載置台13に載置されたキャリアCから基板Wを取り出し、図1の右側に示すIFブロック6の載置台47に載置されたキャリアCに基板Wを収納していた。この点、逆であってもよい。すなわち、装置1は、図1の右側に示すIFブロック6の載置台47に載置されたキャリアCから基板Wを取り出し、図1の左側に示すIDブロック2の載置台13に載置されたキャリアCに基板Wを収納してもよい。
【0149】
図22は、基板処理装置1の動作を説明するための図である。本実施例の基板処理装置1は、図1に示す基板処理装置1と比べて、塗布ブロック3と現像ブロック4の配置が逆である。また、塗布ブロック3と現像ブロック4は各々、例えば図1における塗布処理層3Aおよび現像処理層4Aに相当する1つの処理層で構成されている。本実施例の基板処理装置1のその他の構成は、実施例1~4のいずれかの基板処理装置1の構成とほぼ同じである。
【0150】
なお、本実施例において、現像ブロック4は、本発明の第1処理ブロックに相当する。現像処理は、本発明の第1処理に相当する。塗布ブロック3は、本発明の第2処理ブロックに相当する。塗布処理は、本発明の第2処理に相当する。
【0151】
<基板処理装置1の動作>
次に、本実施例の基板処理装置1の動作を説明する。図22を参照する。IFブロック6は、2つのオープナ45,46のいずれかの載置台47に載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wをと塗布ブロック3に搬送する。
【0152】
その後、塗布ブロック3は、IFブロック6から送られた基板Wに対して塗布処理を行う。その後、塗布ブロック3は、塗布処理が行われた基板WをIFブロック6に戻す。その後、IFブロック6は、塗布処理が行われた基板を露光装置EXPに搬出する。
【0153】
その後、IFブロック6は、露光装置EXPで露光処理が行われた基板Wを露光装置EXPから搬入し、露光処理が行われた基板Wを塗布ブロック3に搬送する。塗布ブロック3は、IFブロック6から送られ、かつ露光処理が行われた基板Wを現像ブロック4に搬送する。現像ブロック4は、露光処理が行われた基板Wに対して現像処理を行い、現像処理が行われた基板WをIDブロック2に搬送する。IDブロック2は、現像処理が行われた基板Wに対して基板Wを2つのオープナ9,10のいずれかの載置台13に載置されたキャリアCを戻す。
【0154】
本実施例によれば、IDブロック2には載置台13が設けられ、IFブロック6には載置台47が設けられている。従来は、IDブロックだけにキャリア載置台が設けられていた。そのため、往路および復路の両方において、IDブロックとIFブロックとの間で基板を搬送させていた。本発明によれば、IFブロック6から塗布ブロック3に基板Wが搬送された後、塗布ブロック3からIFブロック6に基板Wが戻される。そのため、現像ブロック4による搬送工程が削減されるので、現像ブロック4の搬送速度が上がる。その結果、基板処理装置1全体のスループットを向上させることができる。
【0155】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0156】
(1)上述した実施例1,2では、第5基板搬送機構TM5または第7基板搬送機構TM7は、現像ブロック4の現像処理層4A(4B)の加熱冷却部PHPに基板Wを直接搬送していた。この点、基板搬送機構TM5,TM7は各々、例えば送り基板バッファ部SBF3および基板載置部PS3などの載置部を介在して、加熱冷却部PHPに基板Wを搬送してもよい。
【0157】
(2)上述した各実施例および変形例(1)では、IFブロック6,81は、露光前洗浄ユニット161および露光後洗浄ユニット162を備えていた。この点、IFブロック6,81は、図23のように、露光前洗浄ユニット161および露光後洗浄ユニット162を備えていなくてもよい。この場合、図23のように、第6基板搬送機構TM6が設けられていなくてもよい。また、第4基板搬送機構TM4が露光装置EXPに基板Wを搬送してもよい。
【0158】
(3)上述した各実施例および各変形例では、ノズルからレジスト液を供給して基板Wにレジスト膜を形成した後、その状態のまま、露光装置EXPに基板Wを搬送していた。この点、基板Wに形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜を形成してもよい。図1において、現像ブロック4の2つの現像処理層4A,4Bは各々、2つの塗布ユニット91を備えていてもよい。
【0159】
塗布ユニット91は、基板Wを保持して保持した基板Wを回転させる保持回転部31と、レジストカバー膜用の処理液を吐出するノズル32とを備えている。現像ブロック4の塗布ユニット91は、レジスト塗布処理が行われた基板Wに対してノズル32から処理液を吐出することで、基板Wのレジスト膜上にレジストカバー膜を形成する。現像ブロック4は、レジストカバー膜形成処理が行われた基板WをIFブロック6に送ってもよい。レジストカバー膜は、現像ユニットDEVにより除去される。
【0160】
(4)上述した各実施例および各変形例では、塗布ブロック3および現像ブロック4は各々、2層(例えば2つの塗布処理層3A,3B)で構成されていた。この点、塗布ブロック3および現像ブロック4は各々、1層で構成されていてもよいし、3層以上で構成されていてもよい。
【0161】
(5)上述した各実施例および各変形例では、IDブロック2は、2つの基板搬送機構TM1,TM2を備えていた。この点、IDブロック2は、1つの基板搬送機構を備えていてもよい。この場合、図12に示すオープナ45,46のように、1つの基板搬送機構は、複数のオープナに載置されたキャリアCに対して基板Wの取り出しおよび収納を行ってもよい。1つの基板搬送機構は、1つのオープナに載置されたキャリアCに対して基板Wの取り出しおよび収納を行ってもよい。また、1つの基板搬送機構は、駆動機構によってY方向に移動されてもよい。Y方向に移動する基板搬送機構は、Y方向に配置される複数(例えば4つ)のオープナに各々載置されたキャリアCに対して、基板Wの取り出しおよび収納を行ってもよい。
【0162】
(6)上述した各実施例および各変形例において、IFブロック6,81は、次のように構成されていてもよい。例えば図2図4では、第4基板搬送機構TM4側に露光前洗浄ユニット161が設けられ、第5基板搬送機構TM5側に露光後洗浄ユニット162が設けられていた。すなわち、2種類の洗浄ユニット161,162は、Y方向に非対称に配置されていた。この点、図19図20のように、第4基板搬送機構TM4側および第5基板搬送機構TM5側で共に、3つの露光前洗浄ユニット161および2つの露光後洗浄ユニット162が設けられていてもよい。
【0163】
例えば図19図20では、第4基板搬送機構TM4側および第5基板搬送機構TM5側で共に、3つの露光前洗浄ユニット161および2つの露光後洗浄ユニット162が設けられていた。2種類の洗浄ユニット161,162は、Y方向に対称に配置されていた。この点、図2図4のように、第4基板搬送機構TM4側に露光前洗浄ユニット161が設けられ、第5基板搬送機構TM5側に露光後洗浄ユニット162が設けられていてもよい。
【0164】
(7)上述した各実施例および各変形例では、基板処理装置1は、2つの処理ブロック(塗布ブロック3と現像ブロック4)を備えていた。この点、基板処理装置1は、3つ以上の処理ブロックを備えていてもよい。
【0165】
まず、図24に示す基板処理装置1を説明する。図24に示すように、例えば、基板処理装置1は、予め設定された処理を各々行う3つ(複数)の処理ブロック201~203を備えているとする。3つの処理ブロック201~203は、一列に配置されている。3つの処理ブロック201~203は、少なくとも1つの一端側の処理ブロック(例えば2つの塗布ブロック201,202)および、少なくとも1つの他端側の処理ブロック(例えば現像ブロック203)を備えている。3つの処理ブロック201~203は、第1塗布ブロック201、第2塗布ブロック202および現像ブロック203を備えている。
【0166】
第1塗布ブロック201は、反射防止膜を基板Wに形成するための第1塗布処理を行う。第1塗布ブロック201は、例えば、密着強化処理部PAHP、冷却部CP、塗布ユニットBARCおよび第3基板搬送機構TM3を備えている。
【0167】
第2塗布ブロック202は、レジスト膜を基板Wに形成するための第2塗布処理を行う。第2塗布ブロック202は、例えば、加熱冷却部PHP、冷却部CP、塗布ユニットRESISTおよび第3基板搬送機構TM3を備えている。現像ブロック203は、現像処理を行う。現像ブロック203は、例えば、冷却部CP、現像ユニットDEV、加熱冷却部PHPおよび第3基板搬送機構TM3を備えている。
【0168】
第1のIDブロック2は、3つの処理ブロック201~203の一端の第1塗布ブロック201に連結する。IFブロック6は、3つの処理ブロック201~203の他端の現像ブロック203に連結する。なお、第1塗布処理は、反射防止膜を形成する処理および、レジスト膜を形成する処理であってもよい。この場合、第2塗布処理は、例えば撥水性を有するレジストカバー膜を形成する処理であってもよい。
【0169】
次に、本変形例に係る基板処理装置1の動作を説明する。なお、3つの処理ブロック201~203は各々、単一の処理層を備えているものとする。
【0170】
第1のIDブロック2は、2つのオープナ9,10の一方の載置台13に載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを一端側の2つの塗布ブロック201,202に送る。一端側の2つの塗布ブロック201,202は、送られた基板Wに対して予め設定された処理(第1塗布処理および第2塗布処理)を行う。すなわち、第1塗布ブロック201は、IDブロック2から送られた基板Wに対して第1塗布処理(反射防止膜の形成)を行い、第1塗布処理が行われた基板Wを第2塗布ブロック202に送る。第2塗布ブロック202は、第1塗布ブロック201から送られた基板Wに対して第2塗布処理(レジスト膜の形成)を行い、第2塗布処理が行われた基板Wを他端側の現像ブロック203に送る。
【0171】
他端側の現像ブロック203は、一端側の処理ブロック201,202で処理された基板WをIFブロック6に送る。IFブロック6は、一端側の処理ブロック201,202で処理された基板Wを露光装置EXPに搬出する。IFブロック6は、露光装置EXPから基板Wを搬入し、露光装置EXPで処理された基板Wを他端側の処理ブロック(現像ブロック)203に送る。
【0172】
他端側の現像ブロック203は、IFブロック6から送られた基板Wに対して予め設定された処理(現像処理)を行う。IFブロック6は、他端側の現像ブロック6で処理された基板Wを2つのオープナ45,46の一方の載置台47に載置されたキャリアCに戻す。
【0173】
本変形例の発明によれば、復路において、IFブロック6から他端側の現像ブロック203に基板Wを搬送した後、一端側の塗布ブロック201,202に基板Wを搬送せずに、他端側の現像ブロック203からIFブロック6に基板Wを戻している。そのため、復路において、一端側の塗布ブロック201,202による搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体1のスループットを向上させることができる。
【0174】
(7)次に、図25に示す基板処理装置1を説明する。図25に示す基板処理装置1において、IDブロック2、現像ブロック203、第2塗布ブロック202、第1塗布ブロック201、IFブロック6の順番に配置されている。
【0175】
本変形例に係る基板処理装置1の動作を説明する。なお、3つの処理ブロック201~203は各々、1つの処理層で構成されているものとする。
【0176】
IFブロック6は、載置台47に載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを他端側の塗布ブロック201,202に送る。他端側の塗布ブロック201,202は、IFブロック6から送られた基板Wに対して第1塗布処理および第2塗布処理を行う。IFブロック6は、他端側の塗布ブロック201,202で処理された基板Wを露光装置EXPに搬出する。IFブロック6は、露光装置EXPから基板Wを搬入し、露光装置EXPで処理された基板Wを他端側の塗布ブロック201,202に送る。
【0177】
他端側の塗布ブロック201,202は、露光装置EXPで処理された基板Wを一端側の現像ブロック203に送る。一端側の現像ブロック203は、他端側の塗布ブロック201,202から送られた基板Wに対して予め設定された処理を行う。IDブロック2は、一端側の現像ブロック203で処理された基板Wを載置台13に載置されたキャリアCに戻す。
【0178】
本変形例の発明によれば、IFブロック6から他端側の塗布ブロック201,202に基板Wを搬送した後、一端側の現像ブロック203に基板Wを搬送せずに、他端側の塗布ブロック201,202からIFブロック6に基板Wを戻している。そのため、復路において、一端側の現像ブロック201による搬送工程が削減されるので、その結果、基板処理装置全体1のスループットを向上させることができる。
【符号の説明】
【0179】
1 … 基板処理装置
2 … インデクサブロック(IDブロック)
3 … 塗布ブロック
4 … 現像ブロック
6,81 … インターフェースブロック(IFブロック)
8 … キャリア搬送機構
13,47 … 載置台
51 … キャリア搬送機構
53 … キャリア保管棚
83 … 第2のインデクサブロック(IDブロック)
84 … IF本体ブロック
C … キャリア
TM1~TM8 … 基板搬送機構
EXP … 露光装置
W … 基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25