(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】生物学的流体採取装置のための閉止具
(51)【国際特許分類】
A61B 5/154 20060101AFI20230206BHJP
A61B 5/153 20060101ALI20230206BHJP
【FI】
A61B5/154 100
A61B5/153
(21)【出願番号】P 2020561693
(86)(22)【出願日】2019-05-02
(86)【国際出願番号】 US2019030403
(87)【国際公開番号】W WO2019213397
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2022-03-02
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】トリス,アンソニー,ヴィ
(72)【発明者】
【氏名】クロフォード,ジェイミーソン,ダブリュー
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/205779(WO,A2)
【文献】特開2005-095621(JP,A)
【文献】特開昭63-178956(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0259145(US,A1)
【文献】米国特許第06361505(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/15 - 5/157
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物学的流体採取装置のための閉止具であって、
第一キャップ端と第二キャップ端とを有し、内部にキャップチャネルを画定するキャップであって、前記キャップチャネルの一部の内部に、穿孔可能な自己封止ストッパを備え、前記第二キャップ端にキャップ接続部を備える、キャップと、
第一アダプタ端と第二アダプタ端とを有し、内部にアダプタチャネルを画定するアダプタであって、前記第一アダプタ端にアダプタ接続部を備え、前記キャップ接続部は、前記アダプタ接続部に対して取り外し可能に接続可能である、アダプタと、を含み、
前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記閉止具は、前記キャップを介して第一血液採取装置に対して接続可能であり、
前記キャップが前記アダプタから取り外された状態で、前記閉止具は、前記アダプタの前記第一アダプタ端を介して第二血液採取装置に対して接続可能である、閉止具。
【請求項2】
前記キャップは、内部に、第一直径を有する第一キャップチャネル部と、第二直径を有する第二キャップチャネル部と、を画定し、
前記第一直径は前記第二直径より大きい、請求項1に記載の閉止具。
【請求項3】
ストッパは、頂部と底部とを有し、前記ストッパが前記キャップチャネル内に収まると、前記ストッパの前記頂部は、前記第一キャップチャネル部内にあり、前記ストッパの前記底部は、前記第二キャップチャネル部内にある、請求項2に記載の閉止具。
【請求項4】
前記ストッパは、前記頂部と前記底部との間に肩部を画定し、
前記キャップは、前記第一キャップチャネル部と前記第二キャップチャネル部との間に棚状部を画定し、
前記ストッパが前記キャップチャネル内に収まると、前記ストッパの前記肩部は、前記キャップの前記棚状部と接触する、請求項3に記載の閉止具。
【請求項5】
前記閉止具は、前記アダプタの前記第二アダプタ端を介して血液採取チューブに接続可能である、請求項1に記載の閉止具。
【請求項6】
前記閉止具が前記血液採取チューブに接続された状態で、前記閉止具は、前記血液採取チューブを封止する、請求項5に記載の閉止具。
【請求項7】
前記第一血液採取装置はチューブホルダである、請求項1に記載の閉止具。
【請求項8】
前記第二血液採取装置はラインである、請求項1に記載の閉止具。
【請求項9】
前記キャップ接続部は、第一ルアー接続部を含み、
前記アダプタ接続部は、前記第一ルアー接続部との嵌合接続のための第二ルアー接続部を含む、請求項1に記載の閉止具。
【請求項10】
前記第一キャップ端は、ストッパを保護的に遮蔽する第一壁遮蔽部を含み、
前記第二キャップ端は、前記第一アダプタ端を保護的に遮蔽する第二壁遮蔽部を含む、請求項1に記載の閉止具。
【請求項11】
前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記キャップチャネルは、前記アダプタチャネルと流体連通する、請求項1に記載の閉止具。
【請求項12】
生物学的流体採取装置のための閉止具であって、
第一キャップ端と第二キャップ端とを有し、内部にキャップチャネルを画定するキャップであって、前記キャップチャネルの一部の内部に、穿孔可能な自己封止ストッパを備え、前記第二キャップ端にキャップ接続部を備える、キャップと、
前記キャップの一部と連通するバリアであって、ストッパの一部を保護的に遮蔽するバリアと、
第一アダプタ端と第二アダプタ端とを有し、内部にアダプタチャネルを画定するアダプタであって、前記第一アダプタ端にアダプタ接続部を備え、前記キャップ接続部は、前記アダプタ接続部に対して取り外し可能に接続可能である、アダプタと、を含み、
前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記閉止具は、前記キャップを介して第一血液採取装置に対して接続可能であり、
前記キャップが前記アダプタから取り外された状態で、前記閉止具は、前記アダプタの前記第一アダプタ端を介して第二血液採取装置に対して接続可能である、閉止具。
【請求項13】
前記バリアは、前記ストッパに形成された下方切取部を含む、請求項12に記載の閉止具。
【請求項14】
前記バリアは、前記キャップの一部とともに形成されるバリア壁部を含む、 請求項12に記載の閉止具。
【請求項15】
前記バリア壁部は、第一位置と第二位置との間で移行可能である、請求項14に記載の閉止具。
【請求項16】
前記バリア壁部は一体丁番を含む、請求項14に記載の閉止具。
【請求項17】
前記バリアは、前記第一キャップ端の一部を保護的に遮蔽する、請求項14に記載の閉止具。
【請求項18】
前記バリアは環状部を含む、請求項12に記載の閉止具。
【請求項19】
前記閉止具は、前記アダプタの前記第二アダプタ端を介して血液採取チューブに接続可能である、請求項12に記載の閉止具。
【請求項20】
前記閉止具が前記血液採取チューブに接続された状態で、前記閉止具は、前記血液採取チューブを封止する、請求項19に記載の閉止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年5月4日に出願された、発明の名称が「Closure for a Biological Fluid Collection Device」である、シリアル番号62/666,765の米国仮出願に基づく優先権を主張し、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、生物学的流体採取装置に関する。より詳細には、本開示は、生物学的流体採取装置のための閉止具であって、血液採取装置を封止し、血液サンプルが医療従事者に接触しないよう保護する閉止具に関する。
【背景技術】
【0003】
血液サンプリングは、患者から少なくとも一滴の血液を採取することを伴う、一般的な医療処置である。血液サンプルは、一般に、フィンガースティック、ヒールスティック、または静脈穿刺によって、入院中や在宅医療中、緊急治療室の患者から採取する。また、血液サンプルは、静脈または動脈ラインによって患者から採取してもよい。採取した血液サンプルを分析することで、例えば、化学組成や血液学的情報、凝固に関する情報等を含む、医学的に有用な情報を得てもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
血液採取装置を適切に封止することで、血液サンプルの一部が溢流してしまうのを防止することは重要である。また、血液採取処置の間、血液が飛び散ってしまう可能性がある。そのように血液が飛び散ると、血液サンプルの一部が医療従事者に接触する可能性がある。したがって、血液採取装置を保護的に封止し、血液サンプルが医療従事者に接触しないよう保護する、血液採取装置のための閉止具が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の概要)
本開示は、生物学的流体採取装置を保護的に封止するための閉止具を提供する。閉止具は、キャップと、アダプタつまり接続器と、を含む。本開示の閉止具は、複数の様々な血液採取装置に接続できる。第一の構成では、キャップがアダプタに接続された状態で、閉止具は、第一血液採取装置に接続されてもよい。第二の構成では、キャップがアダプタから取り外された状態で、閉止具は、第二血液採取装置に接続されてもよい。本開示の閉止具の利点の一つは、単一の閉止具装置で様々な接続の選択肢に対応できることである。一実施形態において、閉止具は、キャップの一部と連通するバリアを含み、バリアは、ストッパの一部を保護的に遮蔽する、および/または、キャップの一部を保護的に遮蔽する。
【0006】
本発明の実施形態に係る、生物学的流体採取装置のための閉止具は、
第一キャップ端と第二キャップ端とを有し、内部にキャップチャネルを画定するキャップであって、前記キャップチャネルの一部の内部に、穿孔可能な自己封止ストッパを備え、前記第二キャップ端にキャップ接続部を備える、キャップと、
第一アダプタ端と第二アダプタ端とを有し、内部にアダプタチャネルを画定するアダプタであって、前記第一アダプタ端にアダプタ接続部を備え、前記キャップ接続部は、前記アダプタ接続部に対して取り外し可能に接続可能である、アダプタと、を含み、
前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記閉止具は、前記キャップを介して第一血液採取装置に対して接続可能であり、
前記キャップが前記アダプタから取り外された状態で、前記閉止具は、前記アダプタの前記第一アダプタ端を介して第二血液採取装置に対して接続可能である。
【0007】
一構成において、前記キャップは、内部に、第一直径を有する第一キャップチャネル部と、第二直径を有する第二キャップチャネル部と、を画定し、前記第一直径は前記第二直径より大きい。
他の一構成において、前記ストッパは、頂部と底部とを有し、前記ストッパが前記キャップチャネル内に収まると、前記ストッパの前記頂部は、前記第一キャップチャネル部内にあり、前記ストッパの前記底部は、前記第二キャップチャネル部内にある。
さらに他の一構成において、前記ストッパは、前記頂部と前記底部との間に肩部を画定し、前記キャップは、前記第一キャップチャネル部と前記第二キャップチャネル部との間に棚状部を画定し、前記ストッパが前記キャップチャネル内に収まると、前記ストッパの前記肩部は、前記キャップの前記棚状部と接触する。
一構成において、前記閉止具は、前記アダプタの前記第二アダプタ端を介して血液採取チューブに接続可能である。
他の一構成において、前記閉止具が前記血液採取チューブに接続された状態で、前記閉止具は、前記血液採取チューブを封止する。
さらに他の一構成において、前記第一血液採取装置はチューブホルダである。
一構成において、前記第二血液採取装置はラインである。
他の一構成において、前記キャップ接続部は、第一ルアー接続部を含み、前記アダプタ接続部は、前記第一ルアー接続部との嵌合接続のための第二ルアー接続部を含む。
さらに他の一構成において、前記第一キャップ端は、前記ストッパを保護的に遮蔽する第一壁遮蔽部を含み、前記第二キャップ端は、前記第一アダプタ端を保護的に遮蔽する第二壁遮蔽部を含む。
一構成において、前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記キャップチャネルは、前記アダプタチャネルと流体連通する。
【0008】
本発明の他の実施形態に係る、生物学的流体採取装置のための閉止具は、
第一キャップ端と第二キャップ端とを有し、内部にキャップチャネルを画定するキャップであって、前記キャップチャネルの一部の内部に、穿孔可能な自己封止ストッパを備え、前記第二キャップ端にキャップ接続部を備える、キャップと、
前記キャップの一部と連通するバリアであって、前記ストッパの一部を保護的に遮蔽するバリアと、
第一アダプタ端と第二アダプタ端とを有し、内部にアダプタチャネルを画定するアダプタであって、前記第一アダプタ端にアダプタ接続部を備え、前記キャップ接続部は、前記アダプタ接続部に対して取り外し可能に接続可能である、アダプタと、を含み、
前記キャップが前記アダプタに接続された状態で、前記閉止具は、前記キャップを介して第一血液採取装置に対して接続可能であり、
前記キャップが前記アダプタから取り外された状態で、前記閉止具は、前記アダプタの前記第一アダプタ端を介して第二血液採取装置に対して接続可能である。
【0009】
一構成において、前記バリアは、前記ストッパに形成された下方切取部を含む。
他の一構成において、前記バリアは、前記キャップの一部とともに形成されるバリア壁部を含む。
さらに他の一構成において、前記バリア壁部は、第一位置と第二位置との間で移行可能である。
一構成において、前記バリア壁部は一体丁番を含む。
他の一構成において、前記バリアは、前記第一キャップ端の一部を保護的に遮蔽する。
さらに他の一構成において、前記バリアは環状部を含む。
一構成において、前記閉止具は、前記アダプタの前記第二アダプタ端を介して血液採取チューブに接続可能である。
他の一構成において、前記閉止具が前記血液採取チューブに接続された状態で、前記閉止具は、前記血液採取チューブを封止する。
【0010】
添付の図面とともに本開示の実施形態の以下の説明を参照することによって、本開示の前記および他の特徴および利点、ならびにそれらを達成する方法はより明らかになり、本開示自体がよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る閉止具の透視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る閉止具の立面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る閉止具の分解図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る閉止具の断面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る、血液採取チューブに接続された閉止具の透視図である。
【
図6A】本発明の実施形態に係る、第一血液採取装置に接続された閉止具の立面図である。
【
図6B】本発明の実施形態に係る、第一血液採取装置に接続された閉止具の一部の断面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る、第一血液採取装置に接続された、血液採取チューブを備える閉止具の透視図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る、第二血液採取装置に接続された閉止具のアダプタの透視図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る、バリアを備えるストッパの断面図である。
【
図10】本発明の他の実施形態に係る、バリアを備える閉止具の分解断面図である。
【
図11】本発明の他の実施形態に係る、開位置にある閉止具に接続されたバリアの断面図である。
【
図12】本発明の他の実施形態に係る閉止具の透視図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る
図12の閉止具の断面図である。
【
図14】本発明の他の実施形態に係る閉止具の透視図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る
図14の閉止具の断面図である。
【
図16】本発明の他の実施形態に係る閉止具の透視図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る
図16の閉止具の断面図である。
【
図18】本発明の他の実施形態に係る、バリアを備える閉止具の断面図である。
【
図19】本発明の他の実施形態に係る閉止具の透視図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る
図19の閉止具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
対応する参照符号は、いくつかの図にわたって対応する部分を示す。本明細書に記載された例は、本開示の実施形態の例を示すものであり、当該例は、本開示の範囲をいかなる仕方でも限定するものとして解釈されるものではない。
【0013】
以下の説明は、本発明を実施するために企図された、本明細書に記載の実施形態を当業者が作り、使用できるようにするために提供される。しかしながら、様々な変更、等価物、変形、および代替物が、当業者にとっては直ちに明らかであろう。そのような変更、変形、等価物、および代替物はいずれも、本発明の精神および範囲内となるように意図されている。
【0014】
以下の説明の目的で、「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直方向」、「水平方向」、「頂部」、「底部」、「横」、「縦」、およびそれらの派生語は、図面で方向づけられた本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、明示的にそうでないと指定されていない限り、様々な代替的な変形を想定できることが理解されるべきである。また、添付の図面に図示され、以下の明細書に記載された具体的な装置は、本発明の単なる例示的な実施形態であることも理解されるべきである。したがって、本明細書に開示された実施形態に関連する具体的な寸法および他の物理的特性は、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0015】
本開示は、生物学的流体採取装置または生物学的流体採取チューブを保護的に封止するための閉止具を提供する。例えば、一実施形態において、本開示の閉止具は、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーから市販されているVacutainer(登録商標)血液採取チューブ等の、真空を含む血液採取チューブを保護的に封止し、これに固定されてもよい。一実施形態において、本開示の閉止具は、マイクロサンプル採取装置を保護的に封止し、これに固定されてもよい。他の実施形態において、本開示の閉止具は、他の採取容器または血液採取装置を保護的に封止し、これに固定されてもよい。
【0016】
図1から
図8を参照すると、閉止具10は、キャップ12と、アダプタつまり接続器14と、を含む。本開示の閉止具10は、複数の様々な血液採取装置に接続できる。例えば、一実施形態において、閉止具10は、第一の構成では、第一血液採取装置110(
図6Aから
図7)に接続でき、第二の構成では、第二血液採取装置120(
図8)に接続できる。本開示の閉止具10の利点の一つは、単一の閉止具装置で様々な接続の選択肢に対応できることである。
【0017】
図1から
図4を参照すると、本開示の閉止具10は、キャップ12とアダプタつまり接続器14とを含む。本開示の閉止具10は、複数の様々な血液採取装置に接続できる。
図6Aから
図7を参照すると、第一の構成では、キャップ12がアダプタ14に接続された状態で、閉止具10は、第一血液採取装置110に接続できる。一実施形態において、第一血液採取装置110は、チューブホルダ112を含む。
【0018】
図8を参照すると、第二の構成では、キャップ12がアダプタ14から取り外された状態で、閉止具10は、第二血液採取装置120に接続できる。一実施形態において、第二血液採取装置120は、ライン122を含む。
【0019】
図1から
図8に、本開示の閉止具の例示的な実施形態を示す。
図1から
図4を参照すると、閉止具10は、キャップ12とアダプタ14とを含む。一実施形態において、キャップ12は、第一キャップ端20と第二キャップ端22とを有し、内部にキャップチャネル24を画定する。キャップ12は、キャップチャネル24の一部の内部に穿孔可能な自己封止ストッパ26を備え、第二キャップ端22にキャップ接続部28を備える。一実施形態において、キャップ接続部28は、第一ルアー接続部を含む。
【0020】
図4を参照すると、一実施形態において、キャップ12は、内部に、第一キャップチャネル部30と、第二キャップチャネル部32と、第三キャップチャネル部34と、第四キャップチャネル部36と、を画定する。
図4を参照すると、第一キャップチャネル部30は第一直径D1を有し、第二キャップチャネル部32は第二直径D2を有し、第三キャップチャネル部34は第三直径D3を有し、第四キャップチャネル部36は第四直径D4を有する。一実施形態において、第一直径D1は第二直径D2より大きく、第二直径D2は第三直径D3より大きく、第三直径D3は第四直径D4より大きい。第一キャップチャネル部30と、第二キャップチャネル部32と、第三キャップチャネル部34とは、キャップ12内にストッパ26を確実に受け入れるように構成されている。第四キャップチャネル部36は、アダプタ14の一部を確実に受け入れるように構成されている。
【0021】
一実施形態において、キャップ12は、第一キャップチャネル部30と第二キャップチャネル部32との間に位置する第一棚状部38を画定する。また、一実施形態において、キャップ12は、第二キャップチャネル部32と第三キャップチャネル部34との間に位置する第二棚状部39を画定する。
【0022】
図4を参照すると、一実施形態において、ストッパ26は、頂部40と底部42とを有し、頂部40と底部42との間に肩部44を画定する。
【0023】
第一キャップチャネル部30と、第二キャップチャネル部32と、第三キャップチャネル部34とは、キャップ12内にストッパ26を確実に受け入れるように構成されている。例えば、一実施形態において、ストッパ26は、キャップチャネル24内に収まり、このとき、ストッパ26の頂部40が第一キャップチャネル部30内にあり、ストッパ26の底部42が第二キャップチャネル部32内にある。このようにして、ストッパ26は、キャップチャネル24内に確実に収まり、このとき、ストッパ26の肩部44がキャップ12の第一棚状部38と接触し、ストッパ26の底部42がキャップ12の第二棚状部39と接触することで、ストッパ26をキャップチャネル24内に制止する。このように係合することで、ストッパ26に穴を開けたとき、ストッパ26をキャップチャネル24内に固定し、制止する。例えば、チューブホルダ112の非患者針114(
図6B)がストッパ26と接触して穴を開けたとき、キャップ12に対してストッパ26が大きく相対移動することを防止する。
【0024】
また、一実施形態において、キャップ12は、第一壁遮蔽部50と、第二壁遮蔽部52と、放射状リブ54と、長手方向リブ56と、を含む。
図4を参照すると、第二キャップ端22が第二壁遮蔽部52を含む。
【0025】
図4を参照すると、第一キャップ端20が、ストッパ26を保護的に遮蔽する第一壁遮蔽部50を含む。例えば、第一壁遮蔽部50は、
図4に示すように、ストッパ26の頂部40を越えて延伸する物理的なバリアとなる。このようにして、ストッパ26は、キャップ12内に安全に収まり、第一壁遮蔽部50は、ストッパ26と接する血液サンプルの一部がキャップ12から外部に飛散しないよう保護する。
【0026】
図1から
図4を参照すると、キャップ12の外表面58には、放射状リブ54と長手方向リブ56とが設けられている。リブ54、56は把持面となり、これによって、使用者は容易に指で閉止具10のキャップ12を把持できる。例えば、リブ54、56は、人間工学的に形成された面となり、血液採取処置において、使用者が閉止具10を操作し、閉止具10を使用するのを助ける。また、リブ54、56は、複数の指把持位置を使用者に提供してもよい。
【0027】
また、
図6Aから
図7を参照すると、リブ54、56は、タッチポイント部59を提供し、これによって、閉止具10が適切に位置合わせされ、チューブホルダ112内に位置することを確実にする。例えば、タッチポイント部59は、外向きに延伸して、キャップ12の幅がチューブホルダ112の内径よりもわずかに小さくなっており、チューブホルダ112の内表面116の一部と接触する。これは、閉止具10がチューブホルダ112内に挿入されると、センタリング/位置合わせ機構となる。このようにして、閉止具10のキャップ12は、適切な向きで、チューブホルダ112内に受け入れられる。例えば、キャップ12は、チューブホルダ112内で適切にセンタリングされ、チューブホルダ112の非患者針114が、閉止具10のストッパ26に対して適切に位置合わせされる。
【0028】
一実施形態において、アダプタつまり接続器14は、第一アダプタ端60と第二アダプタ端62とを有し、内部にアダプタチャネル64を画定する。アダプタ14は、第一アダプタ端60にアダプタ接続部66を含む。
図3を参照すると、一実施形態において、アダプタ14は、第一部分68と第二部分70とを含み、第一部分68と第二部分70との間にフランジ部72を含む。一実施形態において、アダプタ接続部66は、キャップ接続部28の第一ルアー接続部との嵌合接続のための第二ルアー接続部を含む。
【0029】
図1から
図4を参照すると、アダプタ14は、キャップ12に対して取り外し可能に接続可能である。例えば、アダプタ接続部66は、キャップ12のキャップ接続部28に対して取り外し可能に接続可能である。一実施形態において、キャップ接続部28は第一ルアー接続部を含み、アダプタ接続部66は、第一ルアー接続部との嵌合接続のための第二ルアー接続部を含む。一実施形態において、接続部28、66は、ISO標準のルアー接続器を形成する。一実施形態において、接続部28、66は、スピンロック式ルアー接続器を形成する。例えば、アダプタ接続部66は、ルアーロックねじ部74を含んでいてもよい。他の実施形態において、接続部28、66は、スリップロック式ルアー接続器を形成する。キャップ接続部28とアダプタ接続部66とは、ねじ切りされてもよく、互いにスナップ嵌めされて接続を固定してもよい。
【0030】
アダプタ14がキャップ12に接続された状態で、アダプタ14は、キャップ12にロックされる。すなわち、アダプタ14とキャップ12とは、ともに保護的に封止される。
図4を参照すると、アダプタ14がキャップ12に接続された状態で、キャップチャネル24は、アダプタチャネル64と流体連通する。
【0031】
図4を参照すると、キャップ12がアダプタ14に接続された状態で、キャップ12の第二壁遮蔽部52は、アダプタ14の第一アダプタ端60と第一部分68とを保護的に遮蔽する。例えば、第二壁遮蔽部52は、
図4に示すように、アダプタ14のフランジ部72を越えて延伸する物理的なバリアとなる。このようにして、第二壁遮蔽部52とフランジ部72とは、保護的な物理的なバリアを形成し、アダプタ14の第一アダプタ端60と第一部分68とを保護的に遮蔽する。
【0032】
図5を参照すると、本開示の閉止具10は、血液採取チューブ、微小封入装置の外側筐体、または他の採取装置100を保護的に封止できる。上述したように、一実施形態において、本開示の閉止具は、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーから市販されているVacutainer(登録商標)血液採取チューブ等の、真空を含む血液採取チューブを保護的に封止し、これに固定されてもよい。一実施形態において、本開示の閉止具は、マイクロサンプル採取装置または微小封入装置を保護的に封止し、これに固定されてもよい。他の実施形態において、本開示の閉止具は、他の採取容器または血液採取装置を保護的に封止し、これに固定されてもよい。
【0033】
図5を参照すると、例示的な一実施形態において、閉止具10は、アダプタ14の第二アダプタ端62を介して、血液採取チューブ100と接続可能である。閉止具10が血液採取チューブ100に接続された状態で、閉止具10は、血液採取チューブ100を封止する。
図5を参照すると、血液採取チューブ100は、第一端部102と、閉じた第二端部104と、を含み、内部に空隙106を画定する。
図5を参照すると、一実施形態において、閉止具10と、血液採取装置または微小封入装置100とは、採取モジュール108と適合する。採取モジュール108による生物学的流体採取装置は、サンプルを受け入れ、フロースルー血液安定化技術と正確なサンプル排出機能とを実現し、ポイントオブケアの、および近患者の検査用途に用いられる。このようにして、閉止具10と、血液採取装置または微小封入装置100と、採取モジュール108とは、血液サンプル内でのサンプル安定剤の分散混合を達成し、安定化したサンプルを制御された方法で排出することができる。このようにして、閉止具10と、血液採取装置または微小封入装置100と、採取モジュール108とは、血液マイクロサンプル管理を可能にする。例えば、サンプル安定剤との受動的な混合と、制御された排出と、によって、ポイントオブケアの、および、近患者の検査用途に用いられる。
【0034】
図5を参照すると、閉止具10は、血液採取チューブ100の第一端部102と係合し、これを保護的に封止することによって、空隙106を封止できる。閉止具10は、以下に詳述するように、血液採取チューブ100の空隙106内に血液サンプルを安全に導入することを可能にする。
【0035】
上述したように、本開示の閉止具10は、複数の様々な血液採取装置に接続できる。例えば、一実施形態において、閉止具10は、第一の構成では、第一血液採取装置110(
図6Aから
図7)に接続でき、第二の構成では、第二血液採取装置120(
図8)に接続できる。本開示の閉止具10の利点の一つは、単一の閉止具装置で様々な接続の選択肢に対応できることである。
【0036】
図6Aから
図7を参照すると、第一の構成では、キャップ12がアダプタ14に接続された状態で、キャップ12を介して閉止具10を第一血液採取装置110に接続できる。一実施形態において、第一血液採取装置110は、チューブホルダ112を含み、チューブホルダ112は、生物学的流体が通過する非患者針114(
図6B)と、チューブ空隙118を画定する内壁または内表面116と、を有する。
【0037】
図6Aから
図7を参照すると、閉止具10は、チューブホルダ112のチューブ空隙118内に適切に位置させることができる。例えば、キャップ12のタッチポイント部59は、閉止具10がチューブホルダ112内に挿入されると、センタリング/位置合わせ機構となる。このようにして、閉止具10のキャップ12は、適切な向きで、チューブホルダ112内に受け入れられる。例えば、キャップ12は、チューブホルダ112内で適切にセンタリングされ、チューブホルダ112の非患者針114が、閉止具10のストッパ26に対して適切に位置合わせされる。
【0038】
閉止具10がチューブホルダ112のチューブ空隙118内に適切に位置された状態で、使用者は、血液採取チューブ100に力を加えることで、閉止具10を移動させ、チューブホルダ112の非患者針114(
図6B)と係合させる。例えば、非患者針114は、ストッパ26と接触して穴を開け、非患者針114がキャップチャネル24の一部に挿入される。このようにして、非患者針114は、キャップチャネル24とアダプタチャネル64とを介して、血液採取チューブ100の空隙106と流体連通する(
図4)。
【0039】
図4および
図6Aから
図7を参照すると、非患者針114がストッパ26と接触して穴を開ける際、ストッパ26は、キャップチャネル24内に制止される。例えば、キャップ12のキャップチャネル24に対して、ストッパ26が大きく相対移動することを防止する。例えば、ストッパ26の肩部44がキャップ12の第一棚状部38と接触し、ストッパ26の底部42がキャップ12の第二棚状部39と接触すると、これが物理的なバリアとなり、非患者針114がストッパ26と接触して穴を開ける際、キャップ12に対して、ストッパ26が大きく相対移動することを防止する。
【0040】
次に、生物学的流体サンプル、例えば、血液サンプルは、真空の引き込みによって、チューブホルダ112から血液採取チューブ100の空隙106内に引き込まれる。血液サンプルは、チューブホルダ112の非患者針114と、キャップ12のキャップチャネル24と、アダプタ14のアダプタチャネル64とを通って、血液採取チューブ100の空隙106に移動する。血液サンプル採取が完了すると、閉止具10を含む血液採取チューブ100は、チューブホルダ112から取り外すことができる。閉止具10と血液採取チューブ100とをチューブホルダ112から取り外すと、閉止具は、血液採取チューブ100内の血液サンプルを保護的に封止する。
【0041】
従来の装置では、チューブホルダから採取チューブを取り外す際、血液滴が飛散し、採取チューブの出口点に溜まることがあった。これに対して、本開示の閉止具は、ストッパ26とキャップ12とを保護的に遮蔽し、血液サンプルが医療従事者に接触しないよう保護することができる。例えば、上述したように、
図4を参照すると、第一キャップ端20が、ストッパ26を保護的に遮蔽する第一壁遮蔽部50を含む。例えば、第一壁遮蔽部50は、
図4に示すように、ストッパ26の頂部40を越えて延伸する物理的なバリアとなる。このようにして、ストッパ26は、キャップ12内に安全に収まり、第一壁遮蔽部50は、ストッパ26と接する血液サンプルの一部がキャップ12から外部に飛散しないよう保護する。
【0042】
さらに、本開示の閉止具10は、追加的な防護手段によって、ストッパ26とキャップ12とを保護的に遮蔽し、血液サンプルが医療従事者に接触しないよう保護する。例えば、一実施形態において、閉止具10は、ストッパ26の一部を保護的に遮蔽する、および/または、第一キャップ端20の一部を保護的に遮蔽するバリアを含む。一実施形態において、バリアは、キャップ12の一部と連通し、バリアは、ストッパ26の一部を保護的に遮蔽する。
【0043】
図9を参照すると、一実施形態において、本開示のバリア200は、ストッパ26に形成された下方切取部202を含む。下方切取部202は、下表面204を有する。下方切取部202は、内向き延伸保護遮蔽部203を含む。保護遮蔽部203の下には、ボウル部206が形成されている。
【0044】
血液サンプル採取処置を完了し、チューブホルダ112から閉止具10を取り外す間、血液が飛散しても、その血液は、下方切取部202の内向き延伸保護遮蔽部203の下の下表面204と接触する。下方切取部202と内向き延伸保護遮蔽部203との大きさは、血液滴を表面張力によって所定の場所に保持するのに十分に大きい。このようにして、内向き延伸保護遮蔽部203は、血液滴がキャップ12から外部に飛散しないよう追加的に保護することで、血液が医療従事者に接触するリスクを軽減する。バリア200は、血液滴が飛散しても、その血液滴が、下方切取部202の内向き延伸保護遮蔽部203の下の下表面204により安全に遮蔽されることを確実にする。
【0045】
図10を参照すると、一実施形態において、本開示のバリア210は、環状部すなわちバリア壁部212を含む。環状部212は、下表面214を有する。環状部212は、キャップ12の一部と連通する。例えば、一実施形態において、環状部212は、キャップ12の第一キャップ端20に対して取り外し可能に接続可能なキャップ部とすることができる。
【0046】
一実施形態において、バリア壁部212は、ストッパ26を覆わない第一位置すなわち開位置と、ストッパ26を覆い、保護的に遮蔽する第二位置すなわち閉位置と、の間で移行可能である。一実施形態において、バリア210のバリア壁部212は、所定の位置に確実にスナップし、接続部216に接続し、バリア210のバリア壁部212が、第一位置すなわち開位置と第二位置すなわち閉位置との間で移動可能となってもよい。一実施形態において、バリア壁部212は、キャップ12の一部とともに一体丁番を構成する。
【0047】
図10を参照すると、一実施形態において、キャップ12の第一キャップ端20は、接続部216を含んでいてもよい。
図10に、接続部216の上方に位置するバリア210の分解図を示す。一実施形態において、バリア210は、所定の位置に確実にスナップし、接続部216に接続し、バリア210が閉位置と開位置との間で移動可能となってもよい。一実施形態において、
図11を参照すると、環状部212は、移動可能に接続部216に接続された2つの個別の部分を含んでいてもよい。このようにして、
図11に示すように、各環状部212は、それぞれの接続部216を軸として閉位置と開位置との間で旋回できる。
【0048】
他の実施形態において、
図18を参照すると、環状部212は、中央に開口を有する単一の部分を含み、1つの接続部216にのみ固定されていてもよい。このようにして、
図18に示すように、バリア210は、開位置と閉位置との間で、ドアのように揺動して開いてもよい。
【0049】
血液サンプル採取処置を完了し、チューブホルダ112から閉止具10を取り外す間、バリア壁部212が閉位置にあれば、血液が飛散しても、その血液は、バリア210のバリア壁部212の下表面214と接触する。バリア壁部212の大きさは、血液滴を表面張力によって所定の場所に保持するのに十分に大きい。このようにして、バリア壁部212は、血液滴がキャップ12から外部に飛散しないよう追加的に保護することで、血液が医療従事者に接触するリスクを軽減する。バリア壁部212は、血液滴が飛散しても、その血液滴が、バリア壁部212の下表面214により安全に遮蔽されることを確実にする。
【0050】
図8を参照すると、第二の構成では、キャップ12がアダプタ14から取り外された状態で、閉止具10は、アダプタ14の第一アダプタ端60を介して第二血液採取装置120に接続されてもよい。上述したように、キャップ12は、アダプタ14に対して取り外し可能に接続可能である。キャップ12は、キャップ接続部28とアダプタ接続部66とを取り外すことによって、アダプタ14から容易に取り外すことができる。一実施形態において、第二血液採取装置120は、ライン122と標準ルアー接続器124とを含む。
【0051】
図8を参照すると、アダプタ14は、ライン122に対して取り外し可能に接続可能である。例えば、一実施形態において、アダプタ接続部66は、ライン122の標準ルアー接続器124に対して取り外し可能に接続可能である。一実施形態において、アダプタ接続部66は、ライン122の標準ルアー接続器124との嵌合接続のためのルアー接続部を含む。
【0052】
図12から
図15を参照すると、一実施形態において、キャップ12とアダプタ14とは、単一の一体的な構成要素から形成されてもよい。そのような実施形態において、キャップ12とアダプタ14とは、単一の製造過程によって同一の材料から形成されてもよい。
【0053】
図12および
図13を参照すると、一実施形態において、ストッパ26は円筒形である。そのような実施形態において、円筒形のストッパ26は、
図13に示すように、閉止具10に対してスナップ嵌めし、確実に係合させることができる。
【0054】
図14および
図15を参照すると、一実施形態において、ストッパ26は球状である。そのような実施形態において、球状のストッパ26は、
図15に示すように、閉止具10に対してスナップ嵌めし、確実に係合させることができる。ストッパ26が球状であると、閉止具10に対してストッパ26をスナップ嵌めし、係合させることがより容易となる。
【0055】
図16および
図17を参照すると、一実施形態において、キャップ12とアダプタ14とは、単一の一体的な構成要素から形成されてもよい。一実施形態において、キャップ12と、アダプタ14と、ストッパ26とは、ツーショット成形プロセスによって形成されてもよい。例えば、キャップ12とアダプタ14とは、硬質プラスチックから形成されてもよく、ストッパ26は、熱可塑性エラストマーから形成されてもよい。
【0056】
図19および
図20を参照すると、一実施形態において、キャップ12と、アダプタ14と、ストッパ26とは、すべて単一の一体的な構成要素から形成されてもよい。一実施形態において、キャップ12と、アダプタ14と、ストッパ26とは、ワンショット成形によって形成されてもよい。例えば、キャップ12と、アダプタ14と、ストッパ26とは、すべて熱可塑性エラストマーから形成されてもよい。
【0057】
本開示は、例示的な設計を有するものとして記載されているが、本開示は、本開示の精神および範囲内でさらに変更することができる。したがって、本出願は、本開示の一般的な原理を用いた、本開示のあらゆる変形、使用、または適応をカバーすることを意図している。さらに、本出願は、本開示からのそのような逸脱を、本開示が関連する、添付の特許請求の範囲の制限内にある技術において公知の実践または慣例の範囲内であるとしてカバーすることを意図している。