(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】循環予熱コーヒーポット及びその作動方法
(51)【国際特許分類】
A47J 31/057 20060101AFI20230206BHJP
A47J 31/54 20060101ALI20230206BHJP
【FI】
A47J31/057 103
A47J31/057 106
A47J31/54 100
(21)【出願番号】P 2021544847
(86)(22)【出願日】2019-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2019074011
(87)【国際公開番号】W WO2020154987
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】521339108
【氏名又は名称】クワンチョウ・コンワイド・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU CONWIDE TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Rm.1507-1508, Nanhao Mansion, Huihao Tower No. 519 Machang Road, Pearl River New City Tianhe District Guangzhou, Guangdong 510627 China
(74)【代理人】
【識別番号】100104662
【氏名又は名称】村上 智司
(74)【代理人】
【識別番号】100184631
【氏名又は名称】大久保 隆
(72)【発明者】
【氏名】シュウ リンビン
(72)【発明者】
【氏名】ワン シュエビン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-299188(JP,A)
【文献】特開平08-024132(JP,A)
【文献】国際公開第2004/008922(WO,A2)
【文献】特開平05-015456(JP,A)
【文献】特開平05-237035(JP,A)
【文献】特開2005-021341(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/057
A47J 31/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体上にそれぞれ取り付けられている抽出チャンバと、給水装置と、加熱装置と、給水管と、排水管とを含む循環予熱コーヒーポットであって、前記本体上に取り付けられている制御装置と、駆動装置と、分流構造とをさらに含み、前記給水装置が給水管によって加熱装置に連通しており、前記給水装置が前記給水管によって前記加熱装置に給水できるように設けられており、前記排水管の第一の端が加熱装置に連通しており、前記排水管の第二の端が前記分流構造に連通しており、前記分流構造は、第一の分岐路と第二の分岐路とを含み、前記排水管が第一の分岐路によって給水装置に連通していることにより、給水装置、給水管、加熱装置、排水管、第一の分岐路が順に連通しており且つ循環管路を形成することができ、前記循環管路上に逆止弁装置が設けられていることにより水流の方向を限定し、又は、前記循環管路上に水ポンプが設けられていることにより水流の方向を限定し、前記加熱装置は、加熱装置に流入する水に対して予熱又は加熱を行うために用いられ、前記第二の分岐路に、前記第二の分岐路をオン又はオフするための排水スイッチが設けられていることにより、前記排水スイッチをオンする時、前記排水管が第二の分岐路によって抽出チャンバに連通しており、且つ前記排水スイッチをオフする時、前記排水管が抽出チャンバに連通しておらず、前記制御装置が前記駆動装置に電気的に接続されており、前記制御装置が、前記駆動装置を制御してそれに前記排水スイッチをオンするように駆動させることができるように設けられていることにより、水が前記排水管から前記第二の分岐路を流れて前記抽出チャンバに入
り、
前記給水装置は、前記本体上に取り付けられている水タンクを含み、前記水タンクが給水管によって加熱装置に連通しており、前記水タンクが、水タンクの底部が前記加熱装置の底部よりも高いように設けられており、前記排水管が第一の分岐路によって水タンクに連通していることにより、水タンク、給水管、加熱装置、排水管、第一の分岐路が循環管路を共同で形成することができ、
前記抽出チャンバが水タンクに取り外し可能に接続されており、前記抽出チャンバの底部にコーヒーを排出するための排出口が設けられており、前記抽出チャンバに第一の濾過部材が設けられており、前記第一の濾過部材が、コーヒーが排出口を通って抽出チャンバから流れ出る前に前記第一の濾過部材によって濾過されることができるように設けられ、
駆動装置は、駆動部材、及びモータ又は電磁弁を含み、前記モータ又は電磁弁が本体上に設けられており、前記電磁弁又はモータが前記駆動部材に接続されており、前記駆動部材が移動するように駆動するために用いられ、
前記排出口に排出スイッチが設けられており、前記排出スイッチは、前記排出口をオン又はオフするために用いられ、
前記駆動部材に第一の駆動部と第二の駆動部が設けられており、前記第一の駆動部が前記排水スイッチに対応する位置に位置し、前記排水スイッチをオンするように駆動するために用いられ、前記第二の駆動部が前記排出スイッチに対応する位置に位置し、前記排出スイッチをオンするように駆動するために用いられる、ことを特徴とする循環予熱コーヒーポット。
【請求項2】
本体と、前記本体上にそれぞれ取り付けられている抽出チャンバと、給水装置と、加熱装置と、給水管と、排水管とを含む循環予熱コーヒーポットであって、前記本体上に取り付けられている制御装置と、駆動装置と、分流構造とをさらに含み、前記給水装置が給水管によって加熱装置に連通しており、前記給水装置が前記給水管によって前記加熱装置に給水できるように設けられており、前記排水管の第一の端が加熱装置に連通しており、前記排水管の第二の端が前記分流構造に連通しており、前記分流構造は、第一の分岐路と第二の分岐路とを含み、前記排水管が第一の分岐路によって給水装置に連通していることにより、給水装置、給水管、加熱装置、排水管、第一の分岐路が順に連通しており且つ循環管路を形成することができ、前記循環管路上に逆止弁装置が設けられていることにより水流の方向を限定し、又は、前記循環管路上に水ポンプが設けられていることにより水流の方向を限定し、前記加熱装置は、加熱装置に流入する水に対して予熱又は加熱を行うために用いられ、前記第二の分岐路に、前記第二の分岐路をオン又はオフするための排水スイッチが設けられていることにより、前記排水スイッチをオンする時、前記排水管が第二の分岐路によって抽出チャンバに連通しており、且つ前記排水スイッチをオフする時、前記排水管が抽出チャンバに連通しておらず、前記制御装置が前記駆動装置に電気的に接続されており、前記制御装置が、前記駆動装置を制御してそれに前記排水スイッチをオンするように駆動させることができるように設けられていることにより、水が前記排水管から前記第二の分岐路を流れて前記抽出チャンバに入り、
前記給水装置は、前記本体上に取り付けられている水タンクを含み、前記循環予熱コーヒーポットは、本体上に取り付けられている水ポンプと逆止弁装置とを含み、前記水ポンプが、水タンクにおける水ポンプを加熱装置に送ることができるように設けられていることにより、水が加熱装置、排水管、分流構造を経て水タンク又は抽出チャンバに還流
し、
前記抽出チャンバが水タンクに取り外し可能に接続されており、前記抽出チャンバの底部にコーヒーを排出するための排出口が設けられており、前記抽出チャンバに第一の濾過部材が設けられており、前記第一の濾過部材が、コーヒーが排出口を通って抽出チャンバから流れ出る前に前記第一の濾過部材によって濾過されることができるように設けられ、
駆動装置は、駆動部材、及びモータ又は電磁弁を含み、前記モータ又は電磁弁が本体上に設けられており、前記電磁弁又はモータが前記駆動部材に接続されており、前記駆動部材が移動するように駆動するために用いられ、
前記排出口に排出スイッチが設けられており、前記排出スイッチは、前記排出口をオン又はオフするために用いられ、
前記駆動部材に第一の駆動部と第二の駆動部が設けられており、前記第一の駆動部が前記排水スイッチに対応する位置に位置し、前記排水スイッチをオンするように駆動するために用いられ、前記第二の駆動部が前記排出スイッチに対応する位置に位置し、前記排出スイッチをオンするように駆動するために用いられる、ことを特徴とする循環予熱コーヒーポット。
【請求項3】
前記第一の分岐路上に還流スイッチが設けられており、前記還流スイッチは、前記第一の分岐路をオン又はオフするために用いられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項4】
前記制御装置は、第一の温度コントローラを含み、前記循環予熱コーヒーポットは、本体上に取り付けられている電源板を含み、前記第一の温度コントローラと駆動装置がそれぞれ前記電源板に電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項5】
前記水タンクの底部に前記分流構造が設けられており、前記分流構造の第一の分岐路は、水タンクの底部を貫通しているように設けられている第一のチャンネルを含み、前記分流構造の第二の分岐路は、水タンクの底部に横方向に延びるように設けられている第二のチャンネルである、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項6】
前記分流構造は、水タンク内に位置する中空排水部材をさらに含み、前記中空排水部材は、中空排水部材の出口と中空排水部材の入口とを有し、前記中空排水部材の入口
が第一のチャンネルにスリーブ接続されており、前記中空排水部材の出口箇所
に還流スイッチが設けられており、前記還流スイッチが可動弁であり、前記可動弁は、前記中空排水部材の出口をオン又はオフするために用いられる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項7】
前記第一の濾過部材が抽出内に排出口の前に位置する位置に設けられており、前記抽出チャンバに第二の濾過部材がさらに設けられており、前記第二の濾過部材が排出口箇所に位置する、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項8】
コーヒー液体を収容するための容器をさらに含み、前記容器が前記排出口の下方に位置し、前記容器は、容器開口を有し、前記容器の開口箇所に第三の濾過部材が設けられている、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項9】
前記循環予熱コーヒーポットは、給気装置及びガス導入部材をさらに含み、給気装置が前記本体上に設けられており、前記給気装置がガス導入部材によって抽出チャンバに接続されており、抽出チャンバに給気するために用いられることにより、前記給気装置は、抽出チャンバに水とコーヒー粉末が収容されている時、水とコーヒー粉末によって混合して形成される液体中に給気することができる、ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項10】
前記ガス導入部材は、第一のガス導入管と第二のガス導入管とを含み、前記第一のガス導入管は、第一のガス導入管の第一の端と第一のガス導入管の第二の端とを有し、前記第二のガス導入管は、第二のガス導入管の第一の端と第二のガス導入管の第二の端とを有し、前記抽出チャンバの最上部に抽出チャンバの開口が設けられており、前記第一のガス導入管の第一の端が給気装置に連通しており、第一のガス導入管の第二の端が第二のガス導入管の第一の端に分離可能に接続されており、前記第二のガス導入管の第二の端が前記抽出チャンバの開口によって前記抽出チャンバ内に挿入されている、ことを特徴とする請求項
9に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項11】
前記抽出チャンバの底部にコーヒーを排出するための排出口が設けられており、前記抽出チャンバに第一の濾過部材が設けられており、前記第一の濾過部材が、コーヒーが排出口を通って抽出チャンバから流れ出る前に前記第一の濾過部材によって濾過されることができるように設けられており、前記排出口に排出スイッチが設けられており、前記排出スイッチは、前記排出口をオン又はオフするために用いられる、ことを特徴とする請求項
9に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項12】
前記駆動装置は、駆動部材、及びモータ又は電磁弁を含み、前記モータ又は電磁弁が本体上に設けられており、前記電磁弁又はモータが前記駆動部材に接続されており、前記駆動部材が移動するように駆動するために用いられ、前記駆動部材に第一の駆動部と第二の駆動部が設けられており、前記第一の駆動部が前記排水スイッチに対応する位置に位置し、前記排水スイッチをオンするように駆動するために用いられ、前記第二の駆動部が前記排出スイッチに対応する位置に位置し、前記排出スイッチをオンするように駆動するために用いられる、ことを特徴とする請求項1
1に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項13】
前記抽出チャンバの開口に前記抽出チャンバの開口と閉蓋可能な抽出チャンバカバーが設けられており、前記抽出チャンバカバーに複数の気孔が設けられている、ことを特徴とする請求項1
0に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項14】
前記抽出チャンバカバーに前記第二のガス導入管が設けられており、前記第二のガス導入管は、キャビティとキャビティに連通している管部とを含み、前記抽出チャンバカバー内に前記キャビティが設けられており、前記キャビティが第一のガス導入管の第二の端に連通しており、前記抽出チャンバカバーに抽出チャンバカバーから下向きに延びる前記管部が設けられていることにより、前記抽出チャンバカバーが抽出チャンバの開口と閉蓋する時、前記管部が前記抽出チャンバ内に差し込む、ことを特徴とする請求項1
3に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項15】
前記第二のガス導入管が前記抽出チャンバの開口を貫通しており、前記第二のガス導入管の第二の端が抽出チャンバ内に抽出チャンバの中部よりも低い位置に設けられている、ことを特徴とする請求項1
0に記載の循環予熱コーヒーポット。
【請求項16】
コーヒー粉末を抽出チャンバに加えるステップaと、水を給水装置に加えるステップbと、加熱装置を起動し、水が循環管路において循環的に流れ、且つ加熱装置によって設定温度まで予熱されるステップcと、給水装置における水が設定温度まで予熱される時、制御装置が駆動装置を制御して起動させ、駆動装置が排水スイッチをオンするように駆動し、水が前記排水管から前記第二の分岐路を流れて前記抽出チャンバに入るステップdとを含む、ことを特徴とする請求項1~
8のいずれか1項に記載の循環予熱コーヒーポットの作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料製造機器分野に関し、さらに具体的には、循環予熱コーヒーポット及びその作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の加熱機能を有するコーヒーポットは、コーヒーを抽出するために、ユーザが水(通常では水道水である)を加えた後、水を加熱することができる。このような加熱機能を有するコーヒーポットを使用すれば、ユーザは、コーヒーを抽出する前に他の加熱装置を使用して加熱する必要がなく、ユーザがコーヒーを抽出することに一定の利便性をもたらす。通常では、加熱機能を有するコーヒーポットに加熱装置が設けられており、給水ユニットが加熱装置に給水して加熱し、加熱装置が排水管によって加熱された水をコーヒーポットの抽出ユニットに輸送する。しかし、加熱機能を有するコーヒーポットに欠陥が存在し、油圧のため、水が加熱装置に入った後に一部の水が排水管に流れ、加熱装置の加熱プロセスにおいて、加熱中の水が加熱されることができるが、排水管に入る冷水が加熱されていない。これは、加熱装置における水が設定温度に加熱し且つ排水管によって抽出ユニットに熱水を輸送する時、まず抽出ユニットに入るのは、もともと排水管箇所にあった冷水であり、これは、コーヒーを抽出する効果に影響を与えることになる。また、加熱装置における熱水が排水管に入る時に排水管内の一部の冷水と混合されるため、このとき排水管における水温が依然として加熱装置における熱水の水温よりも低く、この部分の温度の比較的に低い水が抽出ユニットに入ることは、コーヒーを抽出する効果にも影響を与える。
【0003】
以上のように、従来の加熱機能を有するコーヒーポットは、抽出ユニットに供給される水が恒温であることを確保することができず、又は抽出ユニットに供給される水が定常温度の範囲内(例えば80℃~100℃の間)にあることを確保することができないため、コーヒーを抽出する効果を破壊する。
【0004】
また、従来の加熱機能を有するコーヒーポットは、同時に加熱機能と水出し機能とを有することができず、使用しにくい。従来の水出しコーヒーの工具を採用して口当たりがより良い水出しコーヒーを製作することは、12-48時間を必要とする可能性があり、時間コストが非常に高い。そのため、どのように抽出時間を短縮し、且つコーヒー粉末における物質を水により速く、十分に溶解することにより、効率的に、迅速に水出しコーヒーを製作するかは、至急解決しなければならない問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の不足を克服するために、本発明の一つの目的は、予熱機能を有する循環予熱コーヒーポットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来技術において存在する欠陥を克服するために、本発明は、循環予熱コーヒーポットを提供する。本体と、前記本体上にそれぞれ取り付けられている抽出チャンバと、給水装置と、加熱装置と、給水管と、排水管とを含み、前記本体上に取り付けられている制御装置と、駆動装置と、分流構造とをさらに含み、前記給水装置が給水管によって加熱装置に連通しており、前記給水装置が前記給水管によって前記加熱装置に給水できるように設けられており、前記排水管の一端が加熱装置に連通しており、前記排水管の他端が前記分流構造に連通しており、前記分流構造は、第一の分岐路と第二の分岐路とを含み、前記排水管が第一の分岐路によって給水装置に連通していることにより、給水装置、給水管、加熱装置、排水管、第一の分岐路が順に連通しており且つ循環管路を形成することができ、前記循環管路上に逆止弁装置が設けられていることにより水流の方向を限定し、又は、前記循環管路上に水ポンプが設けられていることにより水流の方向を限定し、前記加熱装置は、加熱装置に流入する水に対して予熱又は加熱を行うために用いられ、前記第二の分岐路に、前記第二の分岐路をオン又はオフするための排水スイッチが設けられていることにより、前記排水スイッチをオンする時、前記排水管が第二の分岐路によって抽出チャンバに連通しており、且つ前記排水スイッチをオフする時、前記排水管が抽出チャンバに連通しておらず、前記制御装置が前記駆動装置に電気的に接続されており、前記制御装置が、前記駆動装置を制御してそれに前記排水スイッチをオンするように駆動させることができるように設けられていることにより、水が前記排水管から前記第二の分岐路を流れて前記抽出チャンバに入る。
【0007】
上記方案の循環予熱コーヒーポットを使用する時、給水装置が給水管によって加熱装置に給水して予熱し、加熱装置における水が熱を受けて体積が膨張し、密度が小さくなり軽くなり、水位が上昇し、且つ逆止弁装置の制限のため、水が加熱装置から給水管を経て給水装置に還流することができず、そのため水が予熱された後に順に排水管、第一の分岐路に流入し、且つ給水装置に還流する。その後、水がまた給水装置から給水管を経て加熱装置に流入して予熱され、その後また給水装置に還流する。このように、水が循環管路において循環的に流れ、且つ加熱装置によって予熱されることができる。水が循環的に流れるため、従来のコーヒー機のように、コーヒー機が加熱する時、さらに一部の冷水が排水管に残って加熱されることができない状況がある。循環管路における水は、予熱が完了する場合、再度加熱装置に流入することができる。制御装置によって駆動装置を制御して排水スイッチをオンするように駆動させ、流入装置によって加熱された水が加熱装置から排水管に流れ、第二の分岐路を経て、抽出チャンバに入ってコーヒーを抽出するために用いられる。このように、冷水が排水管から抽出チャンバに流入することがないことを確保することができ、そのため、抽出効果を改善することができる。また、本発明は、余分の予熱装置を設ける必要がなく、上記加熱装置のみを利用して予熱と加熱機能を実現することができ、構造が簡単で、使用しやすい。上記逆止弁装置は、水ポンプで代替されてもよく、循環予熱コーヒーポットを使用する時、給水装置が給水管によって加熱装置に給水して予熱し、加熱装置における水が熱を受けて体積が膨張し、密度が小さくなり軽くなり、水位が上昇し、且つ水ポンプを利用して水流方向を制限することができ、逆止弁装置の制限のため、水が加熱装置から給水管を経て給水装置に還流することができず、そのため水が予熱された後に順に排水管、第一の分岐路に流入し、且つ給水装置に還流する。
【0008】
一つの実施形態では、前記給水装置は、前記本体上に取り付けられている水タンクを含み、前記水タンクが給水管によって加熱装置に連通しており、前記水タンクが、水タンクの底部が前記加熱装置の底部よりも高いように設けられており、前記排水管が第一の分岐路によって水タンクに連通していることにより、水タンク、給水管、加熱装置、排水管、第一の分岐路が循環管路を共同で形成することができる。具体的には、前記水タンクが加熱装置の上方に設けられてもよい。水タンクの底部は、加熱装置の底部よりも高いため、水タンクにおける水は、水タンクから給水管によって加熱装置に容易に流入して加熱することができ、水ポンプを必要としない。
【0009】
一つの実施形態では、前記給水装置は、前記本体上に取り付けられている水タンクを含み、前記循環予熱コーヒーポットは、本体上に取り付けられている水ポンプと逆止弁装置とを含み、すなわち前記循環予熱コーヒーポットに水ポンプと逆止弁装置が同時に設けられており、前記水ポンプが、水タンクにおける水ポンプを加熱装置に送ることができるように設けられていることにより、水が加熱装置、排水管、分流構造を経て水タンク又は抽出チャンバに還流する。
【0010】
具体的には、前記水ポンプが前記水タンクと前記給水管との間に設けられてもよく、それぞれ水タンクと給水管に連通しており、水タンクにおける水を加熱装置にポンピングし、さらに排水管にポンピングし、且つ排水管によって水タンクに還流するか又は抽出チャンバに入れるために用いられる。前記水ポンプが前記水タンクと排水管とに設けられてもよく、水タンクに設けられてもよい。前記水ポンプが給水管と加熱装置との間に設けられてもよく、水タンクにおける水を加熱装置にポンピングし、さらに排水管にポンピングし、且つ排水管によって水タンクに還流するか又は抽出チャンバに入れるために用いられる。水ポンプが水タンク内、又は循環予熱コーヒーポットの本体上の他の位置にさらに設けられてもよい。水ポンプの設置に関し、それが水タンクにおける水を加熱装置にポンピングし、且つ排水管によって水タンクに還流するか、又は抽出チャンバに入ることを満たすことができればよい。水ポンプが設けられている場合、水が水ポンプによってポンピングされることができるため、水タンクの底部は、加熱装置の底部よりも高い必要がない。無論、水タンクの底部が加熱装置の底部よりも高い時、水ポンプを採用してより効果的に、より迅速に水を輸送することができる。
【0011】
一つの実施形態では、前記第一の分岐路上に還流スイッチが設けられており、前記還流スイッチは、前記第一の分岐路をオン又はオフするために用いられる。水タンクの水に対して循環予熱を行う必要がある時、前記還流スイッチをオンすることにより、水タンクにおける水が加熱装置に流入して予熱された後に順に排水管と第一の分岐路を経て水タンクに還流することができる。このように、水は、循環管路において循環的に流れ且つ予熱されることができる。水タンクの水が循環予熱を行う必要がない時、前記還流スイッチをオフしてもよく、そのため加熱装置における水が水タンクに還流することを防止することができる。具体的には、前記分流構造は、給水口と、第一の排水口と、第二の排水口とを有し、前記給水口が第一の排水口に連通して第一の分岐路を形成しており、前記給水口が第二の排水口に連通して第二の分岐路を形成している。前記排水スイッチが前記第一の排水口に対応する位置に設けられてもよく、それによって前記第一の排水口をオン又はオフし、前記還流スイッチが前記第二の排水口に対応する位置に設けられてもよく、それによって前記第二の排水口をオン又はオフする。前記排水管の第一の端が加熱装置に連通しており、前記排水管の第二の端が前記給水口に連通しており、前記第一の排水口が給水装置に連通しており、前記第二の排水口が抽出チャンバに連通している。
【0012】
一つの実施形態では、前記制御装置は、第一の温度コントローラを含み、前記循環予熱コーヒーポットは、本体上に取り付けられている電源板を含み、前記第一の温度コントローラと駆動装置がそれぞれ前記電源板に電気的に接続されている。具体的には、前記第一の温度コントローラは、循環管路における水の温度に基づき、駆動装置の作動を制御することができる。水タンクにおける水の温度が所定の温度に達する時、第一の温度コントローラが電源板に信号を送信することにより、電源板が駆動装置に給電し、そのため駆動装置が排水スイッチをオンするように駆動する。そのため、水タンクにおける予熱された後の水は、再度加熱装置に入って加熱されることができ、順に排水管と第二の分岐路を流れることができ、それによって、抽出チャンバに入ってコーヒーを抽出するために用いられる。上記所定の温度は、40-70℃の間にあってもよく、好ましくは、この所定の温度は、50-60度の間にあってもよい。ここで、説明すべきことは、予熱プロセスにおいて、水が循環的に流れるため、同一の時点に、循環管路において異なる位置での水の温度が異なる可能性がある。例えば、予熱プロセスにおける同一の時点に、加熱装置が発熱状態にあるため、水が加熱装置に入った後に昇温し、加熱装置に位置する水の温度が給水管に位置する水の温度よりも高い。同様に、水が加熱装置において昇温した後に排水管に流入し、排水管における水の温度が水タンクにおける水の温度よりも高いため、水タンクにおける水が所定の温度に達する時、例えば、水タンクにおける水が60℃である時、排水管における水が既により高い温度に達し、例えば、90度に達する。又は、加熱装置は、予熱プロセスから加熱プロセスまで持続的に作動してもよく、予熱プロセスと加熱プロセスとの間に時間間隔がなくてもよい。例えば、加熱装置と水ポンプによって水タンクにおける水を循環的に予熱し且つ90度以上に加熱し、排水スイッチをオンし、水が抽出チャンバに入ってコーヒー粉末を抽出し、水ポンプ及び/又は加熱装置は、作動を継続してもよく、又は作動を停止してもよい。
【0013】
一つの実施形態では、前記抽出チャンバが水タンクに取り外し可能に接続されていることにより、抽出チャンバを取り外して洗浄することができ、且つコーヒー粉末を抽出チャンバに入れやすい。抽出されるコーヒーに対して濾過を行うために、前記抽出チャンバの底部にコーヒーを排出するための排出口が設けられており、前記抽出チャンバに第一の濾過部材が設けられており、前記第一の濾過部材が、コーヒーが排出口を通って抽出チャンバから流れ出る前に前記第一の濾過部材によって濾過されることができるように設けられている。
【0014】
一つの実施形態では、駆動装置は、駆動部材、及びモータ又は電磁弁を含み、前記モータ又は電磁弁が本体上に設けられており、前記電磁弁又はモータが前記駆動部材に接続されており、前記駆動部材が移動するように駆動するために用いられる。
【0015】
一つの実施形態では、前記排出口に排出スイッチが設けられており、前記排出スイッチは、前記排出口をオン又はオフするために用いられる。排出スイッチを設けることは、ユーザが異なる抽出モードを選択することに有利である。コーヒー粉末が水と短い時間で接触すればよい場合に対して、排出口をオフする必要がなく、排出スイッチが必須ではない可能性がある。しかし、抽出プロセスにおいて、溶解を行いやすくするためにコーヒー粉末が水と比較的に長く接触する必要がある場合、排出スイッチで排出口をオフする必要がある。
【0016】
一つの実施形態では、前記駆動部材に第一の駆動部と第二の駆動部が設けられており、前記第一の駆動部が前記排水スイッチに対応する位置に位置し、前記排水スイッチをオンするように駆動するために用いられ、前記第二の駆動部が前記排出スイッチに対応する位置に位置し、前記排出スイッチをオンするように駆動するために用いられる。
【0017】
一つの実施形態では、前記水タンクの底部に前記分流構造が設けられており、前記分流構造の第一の分岐路は、水タンクの底部を貫通しているように設けられている第一のチャンネルを含み、前記分流構造の第二の分岐路は、水タンクの底部に横方向に延びるように設けられている第二のチャンネルである。
【0018】
一つの実施形態では、前記分流構造は、水タンク内に位置する中空排水部材をさらに含み、前記中空排水部材は、中空排水部材の出口と中空排水部材の入口とを有し、前記中空排水部材の入口が前記第一のチャンネルにスリーブ接続されており、前記中空排水部材の出口箇所に前記還流スイッチが設けられており、前記還流スイッチが可動弁であり、前記可動弁は、前記中空排水部材の出口をオン又はオフするために用いられる。
【0019】
一つの実施形態では、コーヒーをさらに濾過するために、前記第一の濾過部材が抽出内に排出口の前に位置する位置に設けられており、前記抽出チャンバに第二の濾過部材がさらに設けられており、前記第二の濾過部材が排出口箇所に位置する。
一つの実施形態では、ユーザを容易にするために、コーヒー液体を収容するための容器をさらに含み、前記容器が前記排出口の下方に位置し、前記容器は、容器開口を有し、前記容器の開口箇所に第三の濾過部材が設けられている。
【0020】
一つの実施形態では、前記循環予熱コーヒーポットを同時にコーヒーを水出しするために用いることができるために、前記循環予熱コーヒーポットは、給気装置をさらに含み、給気装置が前記本体上に設けられており、前記給気装置がガス導入部材によって抽出チャンバに接続されており、抽出チャンバに給気するために用いられることにより、前記給気装置は、抽出チャンバに水とコーヒー粉末が収容されている時、水とコーヒー粉末によって混合して形成される液体中に給気することができる。コーヒー粉末が抽出チャンバに入り且つ給水装置が抽出チャンバに給水した後、給気装置によって水とコーヒー粉末によって混合して形成される液体に給気することにより、気体が液体において流れる。そのため気体が液体の流れと転覆を動かし、コーヒー粉末と水が十分に撹拌され、水におけるコーヒー粉末における物質の溶解を加速し、そのため迅速、十分な抽出効果を達成する。
【0021】
一つの実施形態では、前記ガス導入部材は、第一のガス導入管と第二のガス導入管とを含み、前記抽出チャンバの最上部に抽出チャンバの開口が設けられており、前記第一のガス導入管の第一の端が給気装置に連通しており、第一のガス導入管の第二の端が第二のガス導入管の第一の端に分離可能に接続されており、前記第二のガス導入管の第二の端が前記抽出チャンバの開口によって前記抽出チャンバ内に挿入されている。第二のガス導入管が抽出チャンバ内に挿入されて抽出チャンバ内の液体に接触するため、ユーザは、ある時第二のガス導入管に対して洗浄を行う必要があり、第二のガス導入管を第一のガス導入管から分離することにより、第二のガス導入管を取り出して洗浄することができ、より使用しやすい。
【0022】
一つの実施形態では、前記抽出チャンバの開口に前記抽出チャンバの開口と閉蓋可能な抽出チャンバカバーが設けられており、前記抽出チャンバカバーに複数の気孔が設けられている。給気装置が抽出チャンバに給気する時、前記抽出チャンバカバーは、コーヒー粉末が抽出チャンバ口から逃げ、コーヒーポットを汚染することを防止することができる。前記抽出チャンバカバー上の気孔は、抽出チャンバにおける気体の排出に有利である。
【0023】
一つの実施形態では、前記抽出チャンバカバーに前記第二のガス導入管が設けられており、前記第二のガス導入管は、キャビティとキャビティに連通している管部とを含み、前記抽出チャンバカバー内に前記キャビティが設けられており、前記キャビティが第一のガス導入管の第二の端に連通しており、前記抽出チャンバカバーに抽出チャンバカバーから下向きに延びる前記管部が設けられていることにより、前記抽出チャンバカバーが抽出チャンバの開口と閉蓋する時、前記管部が前記抽出チャンバ内に差し込む。
【0024】
一つの実施形態では、前記第二のガス導入管が前記抽出チャンバの開口を貫通しており、前記第二のガス導入管の第二の端が抽出チャンバ内に抽出チャンバの中部よりも低い位置に設けられている。第二のガス導入管の第二の端が抽出チャンバの中部の位置よりも低い場合、第二のガス導入管の第二の端が抽出チャンバ内の液体と接触することに有利である。
【0025】
本発明の別の目的は、コーヒー機の作動方法を提供することにある。
【0026】
前記コーヒー機の作動方法は、コーヒー粉末を抽出チャンバに加えるステップaと、水を給水装置に加えるステップbと、加熱装置を起動し、水が循環管路において循環的に流れ、且つ加熱装置によって予熱されるステップcと、給水装置における水が設定温度まで予熱される時、制御装置が駆動装置を制御して起動させ、駆動装置が排水スイッチをオンするように駆動し、水が前記排水管から前記第二の分岐路を流れて前記抽出チャンバに入るステップdとを含む。
【0027】
さらに、前記ステップdは、駆動装置が排水スイッチをオンするように駆動するとともに、駆動装置も排出スイッチをオンすることをさらに含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明の有益な効果は、水に対する循環予熱によって、冷水が排水管から抽出チャンバに流入することがないことを確保することができ、そのため、抽出効果を改善することができることにある。また、本発明は、余分の予熱装置を設ける必要がなく、本発明の加熱装置は、予熱と加熱機能をそれぞれ実現することができ、構造が簡単で、使用しやすい。また、本発明は、水出し機能をさらに有し、効率的に、迅速に水出しコーヒーを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの爆発構造概略図である。
【
図2】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの局所爆発構造概略図であり、主に水タンクの構造を示している。
【
図3】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの局所爆発構造概略図であり、主に水タンクの下方の組み立ての構造を示している。
【
図4】本発明の実施例1の一つの実施例1の循環予熱コーヒーポットの抽出チャンバの爆発構造概略図である。
【
図5】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの予熱排水部材の爆発構造概略図である。
【
図6】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの作動状態図である。
【
図7】第二の排水口と排出口をオンする時の本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの作動状態図である。
【
図8】本発明の実施例1の循環予熱コーヒーポットの作動状態図である。
【
図10】本発明の一つの実施例2の循環予熱コーヒーポットの断面構造概略図である。
【
図11】本発明の実施例3の循環予熱コーヒーポットの爆発構造概略図である。
【
図12】本発明の実施例3の循環予熱コーヒーポットの局所爆発構造概略図である。
【
図13】本発明の実施例3の循環予熱コーヒーポットの抽出チャンバカバーの爆発構造概略図である。
【
図14】本発明の実施例3の循環予熱コーヒーポットの断面構造概略図である。
【
図15】本発明の実施例3の循環予熱コーヒーポットの抽出チャンバの取り付け状態概略図である。
【
図16】本発明の実施例4の循環予熱コーヒーポットの局所概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下では、上記図面を結び付けて、本発明についてさらに説明する。添付図面は、例示的な説明のためにのみ用いられ、本特許に対する制限として理解することができず、本実施例をよりよく説明するために、添付図面のなんらかの部材は、省略され、拡大され又は縮小されることがあり、実際の製品の寸法を表すものではなく、当業者にとって、添付図面におけるなんらかの公知の構造及びその説明が省略される可能性があることは、理解できるものである。
実施例1
【0031】
図1と9に示すように、循環予熱コーヒーポットは、本体と、前記本体上にそれぞれ取り付けられている抽出チャンバ6と、給水装置と、加熱装置18と、給水管15と、排水管10とを含み、前記本体上に取り付けられている制御装置と、駆動装置と、分流構造とをさらに含む。本実施例では、前記本体は、ベース20を含み、前記給水装置は、ベース20の上方に固定されている水タンク3を含み、水タンク3が給水管15によって加熱装置18に連通しており、前記水タンク3が前記給水管15によって前記加熱装置18に給水できるように設けられており、前記排水管10の第一の端1004が加熱装置18に連通しており、前記排水管10の第二の端1001が前記分流構造に連通しており、前記分流構造は、第一の分岐路110と第二の分岐路120とを含み、前記排水管10が第一の分岐路110によって水タンク3に連通していることにより、水タンク3、給水管15、加熱装置18、排水管10、第一の分岐路110が順に連通しており且つ循環管路を形成することができ、前記循環管路上に逆止弁装置231が設けられていることにより水流の方向を限定し、前記加熱装置18は、加熱装置18に流入する水に対して予熱又は加熱を行うために用いられ、前記第二の分岐路120に、前記第二の分岐路120をオン又はオフするための排水スイッチ402が設けられていることにより、前記排水スイッチ402をオンする時、前記排水管10が第二の分岐路120によって抽出チャンバ6に連通しており、且つ前記排水スイッチ402をオフする時、前記排水管10が抽出チャンバ6に連通しておらず、前記制御装置が前記駆動装置に電気的に接続されており、前記制御装置が、前記駆動装置を制御してそれに前記排水スイッチ2をオンするように駆動させることができるように設けられていることにより、水が前記排水管10から前記第二の分岐路120を流れて前記抽出チャンバ6に入る。前記分流構造は、給水口406と、第一の排水口205と、第二の排水口404とを有し、前記給水口406が第一の排水口205に連通して第一の分岐路110を形成しており、前記給水口406が第二の排水口404に連通して第二の分岐路120を形成している。
【0032】
具体的には、前記水タンク3は、水タンクの開口と水タンクの上蓋1とを有し、前記水タンクの上蓋1が水タンクの開口と閉蓋し、水タンクの上蓋1上にハンドル101が設けられている。水タンク3の底部に横方向に延びる第二のチャンネル1102が設けられており、第二のチャンネル1102に連通しており且つ水タンク3の底部を貫通している第一のチャンネル1101がさらに設けられていることにより、第一のチャンネル1101が水タンク3に連通している。具体的には、本実施例では、水タンク3の底部の外面が開口が下向きとなる第一の凹溝を形成しており、水タンク3の底部に排水噴出ヘッド4が対応して設けられており、前記排水噴出ヘッド4が前記第一の凹溝に対応して開口が上向きとなる第二の凹溝405を形成しており、前記排水噴出ヘッド4が前記第一の凹溝に対応する位置に位置して水タンク3の底部と結合されることにより、分流構造を形成しており、そのうち前記第一の凹溝と前記第二の凹溝405が結合して第二のチャンネル1102を形成している。本実施例では、前記分流構造は、水タンク内に位置する中空排水部材2をさらに含み、前記中空排水部材は、中空排水部材の出口205と中空排水部材の入口206とを有し、実施例では、中空排水部材の出口205は、分流構造の第一の排水口205とする。前記中空排水部材の入口206が前記第一のチャンネル1101にスリーブ接続されており、前記中空排水部材の出口205の箇所に前記還流スイッチ202が設けられており、前記還流スイッチ202が可動弁202であり、前記可動弁202は、前記中空排水部材の出口205をオン又はオフするために用いられる。可動弁202の下側にフロート部材203がさらに設けられており、可動弁202がフロート部材203に固定して接続される。フロート部材203にフロート部材キャビティ2031が設けられており、又は前記フロート部材203は、密度が水よりも小さい材料で製作されてもよく、それによって水タンクの水位が上昇する時、水の浮上力によって上向きに移動することができ、可動弁202を押動して上向きに移動させることにより、中空排水部材の出口205をオンする。排水噴出ヘッド4に前記第二の排水口404が設けられており、第二の排水口404の箇所に排水スイッチ402が設けられている。具体的には、この排水スイッチ402は、排水弁402であり、排水弁402と水タンク3の底部との間に排水弁バネ403が設けられている。排水弁403の一端が第二の排水口404の箇所に位置し、他端が駆動装置に接続されている。前記排水弁402と第二の排水口404との間にシール部材401がさらに設けられている。水タンク3にオーバーフロー口303がさらに設けられており、蒸気と過剰の被加熱冷水を排出するために用いられる。
【0033】
排水管10と給水管15に対して位置決めを行うために、またユーザが排水管10と給水管15に直接接触して火傷を引き起こす可能性があることを防止するために、排水管10の外部に第一の位置決め柱パイプスリーブ9が嵌設されており、給水管15の外部に第三の位置決め柱パイプスリーブ14が嵌設されている。排水管10と給水管15における水位、又は水の流れを観察するために、前記排水管10と給水管15は、透明の材料で製作され、前記第一の位置決め柱パイプスリーブ9と第三の位置決め柱パイプスリーブ14に第一の管孔901と第三の管孔1401がそれぞれ設けられており、そのため第一の管孔901と第三の管孔1401によって排水管10と給水管15における水の状況を観察することができる。第一の管孔901に対応して、排水管10の前部に第一の視野位置1003が設けられている。第三の管孔1401に対応して、給水管15の前部に第三の視野位置1403が設けられている。また排水管10と給水管15の後部に屈折面1002、1502がそれぞれ設けられている。給水管15は、給水管の第一の端1504と給水管の第二の端1503とを有し、排水管10は、排水管の第一の端1004と排水管の第二の端1001とを有する。排水管の第一の端1004と給水管の第二の端1503にねじとねじに対応するナット1006、1501がさらにそれぞれ設けられている。
【0034】
駆動装置は、駆動部材11と電磁弁17とを含み、前記電磁弁17がベース20上に設けられており、前記電磁弁17が前記駆動部材11に接続されており、前記駆動部材11が移動するように駆動するために用いられる。具体的には、前記駆動部材11は、駆動ロッド11であり、駆動ロッド11の上端が横方向に延びて第一の駆動部111を形成しており、駆動ロッド11のロッド本体に横方向に突出している第二の駆動部112が設けられている。具体的には、ベース20は、ベースハウジング200と底カバー21とを含み、電磁弁17が第三のバネ171によって底カバー21上に弾性的に設けられており、底カバー21にホルダ19がさらに設けられている。駆動ロッド11の下方に駆動シーソー16が設けられており、駆動シーソー16の一端が支持フレーム19のヒンジ接続部1902に回動して接続されており、他端が電磁弁17上に放置されており、そのため電磁弁17が通電して作動し、電磁弁17が上向きに移動し、シーソー16を押動してヒンジ接続部1902の周りに上向きに移動させることにより、駆動ロッド11を上昇させ、それによって駆動ロッド11が上向きに移動する。駆動シーソー16の中部に駆動凹部が設けられており、駆動凹部が駆動ロッド11の底部に可動に接続されており、前記駆動凹部は、駆動ロッドに対して位置制限を行うことができ、それによって駆動ロッド11が縦方向に移動して固着されないことを保持し、電磁弁17の駆動軸の底部にこの第三のバネ171が設けられており、第三のバネ171の弾性力が駆動ロッド11の一部の重力を少なくとも相殺し、電磁弁17の駆動軸が上昇する時に抵抗力を克服して駆動ロッド11を突き上げることを補助し、排水弁バネ403又は第二のバネ609が同時に駆動して圧縮される。
【0035】
本実施例では、水タンク3とベース2との間に支持柱12がさらに設けられており、前記支持柱12に駆動ロッド11と嵌合する凹溝が設けられており、駆動ロッド11が凹溝によって支持柱12に嵌め込まれ且つ支持柱12上に移動する。支持柱を位置決めするために、同時に美観のために、支持柱12の外部に第二の位置決め柱パイプスリーブ13がさらに嵌設されている。第二の位置決め柱パイプスリーブ13にスライド溝130がさらに設けられていることにより、第一の駆動部111と第二の駆動部112がスライド溝130によって第二の位置決め柱パイプスリーブ13の外部に移動する。
【0036】
前記支持フレーム19の下部に排水管継手1901と給水管継手1903が設けられており、支持フレーム19上に加熱装置18が設けられており、前記排水管の第一の端1004が排水管継手1901に接続されてさらに加熱装置18に連通しており、前記給水管15が給水管接続部1903に接続されてさらに加熱装置18に連通している。支持フレーム19上に電源板1904がさらに設けられている。前記ベースハウジング200に給水管取り付け孔2002と排水管取り付け孔2003及びキー2001がさらに設けられている。取り付ける時、排水管10が排水管取り付け孔2003を貫通して排水管継手1901に接続されており、給水管15が給水管取り付け孔2002を貫通して給水管継手1903に接続されている。前記支持フレームに加熱装置入口と加熱装置出口がさらに設けられており、加熱装置入口が排水管継手1901に接続されており、加熱装置出口が給水管継手1903に接続されている。制御装置は、前記給水管継手1903上に設けられている第一の温度コントローラ230を含む。第一の温度コントローラ230が逆止弁装置231の先端に設けられており、水が加熱装置18に入る前の温度、すなわち水タンクに近接する温度を測定し、前記加熱装置18の入口箇所に逆止弁装置231が設けられており、逆止弁装置231は、加熱装置18を加熱する時の熱水の膨張による高温水の逆流を遮断し、第一の温度コントローラ230の誤判定を避ける。前記加熱装置18の箇所に第二の温度コントローラ232がさらに設けられている。この第二の温度コントローラ232は、加熱器の作動状態を制御し、加熱装置の温度が高すぎて空だきを引き起こすことを防止するために用いられる。加熱装置が設定温度に達する時、第二の温度コントローラ232は、加熱装置が作動を停止するように制御する。底カバー21上に水位ランプ233が設けられており、水位ランプ233上にランプシェード23が被覆されている。この水位ランプ233とランプシェード23が給水管15と排水管10の下方に位置する。ランプが点灯する時、給水管15と排水管10の水の流れの状況及び又は現れる水泡がはっきりと見え、観賞性が増加する。そのため、本実施例では、排水管10と支持柱12、給水管15によって水タンク3をベース20に固定して接続している給水管15と排水管10の下端にねじがそれぞれ設けられており、ねじがナットに適応して嵌合してベース20上に固定して接続されており、ねじの下端にシリコンホース継手が設けられて緊密に接続されており、シリコンホース継手の下端にランプシェード23、水位ランプ233が設けられており、水位ランプ光線が給水管15と排水管10の中空位置に指向し、給水管15と排水管10の後部壁上に横方向のヒシ紋又はヒシ面が設けられることにより光線を屈折し、水位ランプの光線が給水管15において下降する気泡と排水管10において上昇する気泡に指向し、気泡の屈折光線が第一の管孔901と第三の管孔1401によって観察して鑑賞され、給水管15と排水管10本体が水タンク3がベース20との間に縦方向に設けられている。他の実施例では、給水管15と排水管10本体は、水タンク3又は抽出チャンバ6の一側に縦方向に設けられてもよい。
【0037】
前記水タンク3の底部にスライド溝部材301とスライド溝302が設けられている。前記水タンク3の下方に抽出チャンバ6が設けられている。抽出チャンバ6の上部がスライド溝部材301によって水タンク3の底部にスライド接続されている。前記抽出チャンバ6の底部にコーヒーを排出するための排出口611が設けられており、前記抽出チャンバ6に第一の濾過部材5が設けられており、前記第一の濾過部材5が、コーヒーが排出口611を通って抽出チャンバから流れ出る前に前記第一の濾過器5によって濾過されることができるように設けられている。前記抽出チャンバ6の開口周縁にスライド溝302に対応するハンガー608が設けられており、ハンガー608がスライド溝302の長さ方向に沿って移動し且つスライド溝302中に挿入することができる。それによって、抽出チャンバ6がハンガー608とスライド溝302との嵌合によって水タンク3に挿着することができ、それによって、水タンク3の下方に吊り下げられている。抽出チャンバ6を取りやすくするために、抽出チャンバ6の開口周縁に抽出チャンバハンドル605が設けられており、さらに抽出チャンバ6を水タンク3の底部に固定するために、抽出チャンバハンドル605内にスナップ602が設けられており、水タンクの底部にスナップ602と嵌合するスロットが設けられている。前記スナップ602が第一のバネ603によってハンドル605内に弾性的に設けられており、スナップ602の一端にスロットに挿入できるフック部が設けられている。抽出チャンバハンドル605上にハンドルカバー601が被覆されている。スナップ602上に上向きに突起してハンドルカバー601を貫通している押圧部が設けられている。抽出チャンバ6の縁端のスライド溝302を長さ方向にスライドして水タンクに挿着するプロセスにおいて、スナップ602がスロットに移動する時、スナップ602のフック部がスロットに基づき、スロット内にスライドしてロックし、そのため抽出チャンバ6が水タンクの下方に堅牢に取り付けられることができる。水タンクの下方から抽出チャンバ6を取り出す必要がある時、スナップ602の押圧部を押圧すれば、スナップ602のフック部がスロットから脱離することができ、それによって、抽出チャンバ6の縁端のスライド溝302が長さ方向にスライドして取り出される。スライド溝302の先端が低く傾斜しており、中部が緩和で、エンド部が一部のプラットフォームとして突起している。抽出チャンバを取り付ける時、抽出チャンバ6のハンガー608がスライド溝302の先端から入り、スライド溝302のエンド部に移動し、プラットフォームが抽出チャンバ6のハンガー608を強制的にリフトし、抽出チャンバ6の開口と水タンク3の底部とのギャップを縮小することにより、ハンドル605と水タンク3の底部とをロックする。
【0038】
前記排出口611に排出スイッチ607が設けられており、前記排出スイッチ607は、前記排出口611をオン又はオフするために用いられる。具体的には、排出スイッチ607は、回動シーソー607として形成されており、回動シーソー607は、基本的に水平に延びる底部と底部に沿って上向きに延びる上部とを有し、この回動シーソー607の底部が排出口の下方に位置し、前記回動シーソー607が抽出チャンバの外部に位置して抽出チャンバ6の底部に回動して接続されており、前記回動シーソー607の上部が第二のバネ609によって抽出チャンバ6の底部に弾性的に接続されている。回動シーソー607の上部に第二の駆動部112に対応する駆動凹部がさらに設けられている。第二のバネの弾性力のため、回動シーソー607の上部が抽出チャンバから離れるため、回動シーソー607の底部が排出口611にしっかりと当接しているため、排出口がオフされる。駆動ロッド11が駆動される時、駆動ロッド11が上向きに移動し、第二の駆動部112が回動シーソー607の上部の駆動凹部に当接され、且つ回動シーソー607の上部が抽出チャンバに近接するように押動し、回動シーソー607の底部が排出口611から下向きに移動するため、排出口611がオンされる。排出口611をさらに密封するために、回動シーソー607と排出口611との間に排出口シール部材606がさらに設けられている。本実施例では、排出口シール部材606が回動シーソー607の底部上に固定されている。
【0039】
抽出チャンバ6の下方にコーヒー液体を収容するための容器8がさらに設けられており、前記容器8が前記排出口611の下方に位置し、前記容器8は、容器開口を有し、前記容器の開口箇所に第三の濾過部材7が設けられている。容器8は、本実施では一つのハンドル付きのカップであり、ユーザが取りやすい。この容器8がベース20上に置かれてもよく、ユーザの必要に応じてベース20上から取り外してもよい。本実施例では循環予熱コーヒーポットは、支持柱12上に取り付けられているカッププローブ22をさらに含む。
【0040】
本実施例の循環予熱コーヒーポットの作動方法は、コーヒー粉末を抽出チャンバ6に加えるステップaと、水を給水装置に加えるステップbと、加熱装置18を起動し、水が循環管路において循環的に流れ、且つ加熱装置によって予熱されるステップcと、給水装置18における水が設定温度まで予熱される時、制御装置が駆動装置を制御して起動させ、駆動装置が排水スイッチ402をオンするように駆動し、水が前記排水管10から前記第二の分岐路120を流れて前記抽出チャンバ6に入るステップdとを含む。
【0041】
具体的には、本実施例の循環予熱コーヒーポットの作動原理は、以下の通りである。コーヒー粉末を抽出チャンバ6に入れ、抽出チャンバ6を水タンク3の底部に挿着することにより、抽出チャンバ6を固定する。水タンク上蓋1をオンし、水タンク3に加える。冷水(通常では室温下の水である)が水タンク3(通常では室温下の水である)から順に給水管15、加熱装置に流入する。水を加えるプロセスにおいて、水タンクの水位が上昇し、フロート部材が上昇して可動弁202が上向きに移動するように押動し、中空排水部材の出口205をオンする。加熱装置を起動してそれに発熱を開始させ、加熱装置における水が熱を受けて体積が膨張し、密度が小さくなり軽くなり、水位が上昇し、且つ逆止弁装置213の制限のため、加熱装置18における水が給水管15に逆方向に還流することができないため、加熱装置18における水が排水管10に流れ、分流構造に入り、このとき第二の排水口404がオフされているため、水が第二のチャンネル1102に沿って中空排水部材2にしか流れず、且つ中空排水部材の出口205から流出し且つ水タンク3に入る。水タンクに戻った水が再度給水管15に流入し、そのため水が循環管路において上記順序に従って循環的に予熱する。第一の温度コントローラ230が水タンク3の予熱温度を制御し、水タンク3が所定の温度に達する時、第一の温度コントローラ230が作動し且つ電源板1904に信号を送信し、電源板1904が給電して電磁弁17が作動する。電磁弁17が駆動ロッド11の被駆動位置113を駆動し、駆動ロッド11が全体的に上向きに移動し、駆動ロッド11上の第一の駆動部111、第二の駆動部112は、排水弁402と回動シーソー607が第二の排水口404と排出口611をそれぞれオンして排水するように同時に駆動する。このとき排水管10における水は、熱水であり、その温度が水タンクにおける水の温度よりも大きい。排水管における熱水が分流構造の第二のチャンネル1102を流れ、排水口404から抽出チャンバ6内に流入することによりコーヒーを抽出する。この時水タンクの水位が低減し、可動弁202が自重のため、中空排水部材の出口205をオフする。そのため、排水管10における熱水が水タンク3内に還流することができず、第二の排水口404からしか流出できない。排出口611もオンされるため、熱水が抽出チャンバ6に入って抽出し且つ第一の濾過部材の濾過を経た後に即時に排出口611からカップ8に流出することができる。カップ8に流入する前に第三の濾過部材によって濾過される。加熱装置が設定温度に達する時、第二の温度コントローラは、加熱装置が作動を停止するように制御し、そのため加熱装置が加熱を停止する。
実施例2
【0042】
本実施例は、実施例1とほぼ同じであり、区別は、駆動装置、排出スイッチ607の具体構造が異なり、また実施例1を基礎として水ポンプ234が増設されていることのみにある。具体的には、本実施例では、駆動装置は、実施例1とほぼ同じであり、そのうち駆動素子が依然として駆動ロッド11であるが、本実施では、駆動ロッド11は、その上端のみに、排水スイッチ404を駆動するための第一の駆動部111が設けられている。本実施例では、排出スイッチ607は、排出口箇所に設けられている可動式の弁体である。カップ8上の第三の濾過部材7上にこの弁体に対応する位置に駆動凸部701が設けられており、弁体が上向きに移動し、排出口をオンするように駆動するために用いられる。そのため、カップ8をベース20上に置く時、弁体が駆動凸部701によって突き上げられることにより、排出口をオンする。また、給水管継手1903に、水を加熱装置にポンピングするための水ポンプ234を増設することにより、水が加熱装置18、排水管10、分流構造を経て水タンク3又は抽出チャンバ6に還流する。
実施例3
【0043】
本実施例は、実施例1とほぼ同じであり、区別は、さらに給気装置014及びガス導入部材が増加し、そして抽出チャンバ及び抽出チャンバ関連アセンブリが僅かに異なることのみにある。前記給気装置014は、ガスポンプ014である。前記第一の濾過部材5は、抽出チャンバ6を抽出チャンバ6の上部に位置する溶解室6001と、抽出チャンバ6の下部に位置する濾過室6002に分離する。第一の濾過部材5と抽出チャンバ6の底部の排出口608との間に第二の濾過部材009が設けられている。本実施において、前記第一の濾過部材5と第二の濾過部材009は、それぞれ第一の濾過網5と第二の濾過網009である。洗浄しやすくするために、前記第一の濾過部材5と第二の濾過部材009が抽出チャンバ6内にそれぞれ取り外し可能に取り付けられている。前記ガス導入部材は、第一のガス導入管0121と第二のガス導入管0131とを含み、前記抽出チャンバ6の最上部に抽出チャンバの開口が設けられており、前記第一のガス導入管の第一の端0122が給気装置014に連通しており、第一のガス導入管の第二の端0123が第二のガス導入管の第一の端0132に分離可能に接続され、第二のガス導入管の第二の端0133が前記抽出チャンバの開口によって前記抽出チャンバ6内に挿入されている。前記抽出チャンバの開口に前記抽出チャンバの開口と閉蓋可能な抽出チャンバカバー002が設けられており、前記抽出チャンバカバー002に複数の気孔(図示せず)が設けられている。具体的には、この抽出チャンバカバー002は、円形メッシュカバーであり、この抽出チャンバカバー002メッシュカバーは、カバーフレーム0020とスクリーンメッシュ(図示せず)とを含む。コーヒー粉末を抽出チャンバ6に入れやすくするために、抽出チャンバカバー002上に半円形の小メッシュカバー001がさらに設けられている。このカバーフレーム0020は、第一の半円部0021と第二の半円部0022とを含み、第一の半円部にスクリーンメッシュが設けられており、第二の半円部0022が抽出チャンバカバーの開口0023を透かし形成しており、第二の半円部0022に半円形の小メッシュカバー001が被覆されており、この半円形の小メッシュカバー001は、カバーフレームに回動して接続されているフリップである。そのため、コーヒー粉末を抽出チャンバに入れる必要がある時、抽出チャンバカバー002を取り外さなくてもよく、小メッシュカバー001を上向きに反転すれば、第二の半円部0022上の抽出チャンバカバーの開口0023によってコーヒー粉末を入れることができる。小メッシュカバー001を回動することによって、前記抽出チャンバカバーの開口0023をオン又はオフすることができる。本実施例では、抽出チャンバカバー002のスクリーンメッシュ上のメッシュと小メッシュカバー001上のメッシュは、抽出チャンバカバー002上の気孔とする。
【0044】
前記抽出チャンバカバー002に前記第二のガス導入管0131が設けられており、第二のガス導入管は、キャビティとキャビティに連通している管部0024とを含み、前記抽出チャンバカバー0021に前記キャビティが設けられており、前記抽出チャンバカバー002の側部がキャビティに連通している吸気継手007を形成しており、前記吸気継手007が第一のガス導入管の第二の端0123に接合可能であり、前記抽出チャンバカバー002の中部に下向きに延びる管部0024が設けられていることにより、前記抽出チャンバカバー002が抽出チャンバの開口と閉蓋する時、前記管部0024が前記抽出チャンバ6内に差し込む。前記第二のガス導入管0131が前記抽出チャンバの開口を貫通しており、前記第二のガス導入管の第二の端0133が抽出チャンバ6内に抽出チャンバ6の中部よりも低い位置に設けられている。
【0045】
第二のガス導入管0131が前記抽出チャンバカバー002を貫通しており、且つ溶解室6001を貫通して第一の濾過部材5に接続されており、且つ第一の濾過部材5によって濾過室6002に連通している。前記抽出チャンバカバー002上に冷水駆動部005、第二のガス導入管カバー006、継手吸気ヘッダ007が設けられている。前記吸気継手007が排気継手015と貫通している。前記吸気継手007と排気継手015の少なくともそのうちの一つは、可撓性材料で製作される。
【0046】
前記濾過室6002の下方にコーヒーを収容するためのコーヒーカップ8がさらに設けられて放置されており、前記コーヒーカップ8上にコーヒーを濾過するための第三の濾過部材7が設けられており、第三の濾過部材7が前記コーヒーカップ8に分離可能に接続されている。前記第三の濾過部材7は、本実施例では、第三の濾過網7である。小メッシュカバー001を上向きに回動し、抽出チャンバカバー002の開口をオンし、コーヒー粉末を抽出チャンバに入れることができる。前記抽出チャンバ6を水タンク3の底部にスライド接続し、抽出チャンバ6が水タンク3の底部の所定の位置に接続されている時、抽出チャンバカバー002上の冷水駆動部005が起動して排水スイッチ402をオンし、そのため水タンク3が抽出チャンバ6に給水し、水が抽出チャンバカバー002と第一の濾過部材5との間に入る。ガスポンプ014を起動して作動させ、気体がガスポンプ014から順に第一のガス導入管0121と第二のガス導入管0131を経て溶解室6001の内部に入り、気体が第一の濾過部材5の下部にある時、第一の濾過部材5上のメッシュによって排気して溶解室6001に入り、気体が下から上まで流れて撹拌してコーヒー粉末が液体内に転覆して溶解し、本実施例では、給気時間が5分間に設けられており、給気が完了した後に電磁弁17の作動によって駆動ロッド11が上向きに移動するように駆動し、駆動部112が排出スイッチ607をオンしてコーヒーを排出するように駆動し、第一の濾過部材5が一回目の濾過を行い、その後第二の濾過部材009がそれに対して濾過を行う。二回濾過されたコーヒーが排出口から排出され、第三の濾過部材7を流れ、三回目の濾過を経て、最終的に水出し完了のコーヒーを得る。
【0047】
説明すべきことは、本実施例では、本実施例の循環予熱コーヒーポットがコーヒーを水出しするために用いられる時、加熱装置が作動せず、すなわち予熱又は加熱機能を果たさず、貫流のみの機能を果たす。加熱装置が加熱しないにもかかわらず、水タンク3が加熱装置及び排水口の上方に位置するため、サイフォン原理を利用して、水タンクに水を加える時、水は、依然として水タンク3(通常では室温下の水である)から順に給水管15、加熱装置18、排水管10、分流構造の第二のチャンネル1102に流入し、且つ排水口404から抽出チャンバ6に流れる。また、本実施における第一の濾過部材、第二の濾過部材、抽出チャンバカバーは、いずれも抽出チャンバ上に取り外し可能に組み立てられており、そのためユーザは、必要に応じて第一の濾過部材、第二の濾過部材、抽出チャンバカバーのうちの一つ又は複数を抽出チャンバに取り付けてもよく、又は第一の濾過部材、第二の濾過部材、抽出チャンバカバーのうちの一つ又は複数を抽出チャンバ上から取り外してもよい。又は第一の濾過部材、第二の濾過部材、抽出チャンバカバーは、複数のタイプがあってもよく、ユーザは、必要に応じて異なる第一の濾過部材、第二の濾過部材、抽出チャンバカバーを交換する。
【0048】
本実施例では、循環予熱コーヒーポットがホットコーヒーを抽出する時、本実施における抽出チャンバカバーを使用する必要がないため、冷水駆動部005は、排水口をオンするために用いられることはない。第一の駆動部111によって排水スイッチ402を駆動して排水口をオンする。無論、他の実施において、抽出チャンバカバーに冷水駆動部005を設けなくてもよく、キー及び制御装置によって駆動装置が排水スイッチを駆動するように制御してもよい。本分野において、キー及び制御装置を採用して駆動装置を制御することは、公知の常識に属し、ここでは説明を省略する。
実施例4
【0049】
本実施例は、実施例1と基本的に同様であり、区別は、分流構造の具体構造が僅かに異なることのみにある。実施例1と同様に、
図1-9を参照して、前記排水管10の第一の端1004が加熱装置18に連通しており、前記排水管10の第二の端1001が前記分流構造に連通しており、前記分流構造は、第一の分岐路110と第二の分岐路120とを含み、前記排水管10が第一の分岐路110によって水タンク3に連通していることにより、水タンク3、給水管15、加熱装置18、排水管10、第一の分岐路110が順に連通しており且つ循環管路を形成することができる。前記分流構造は、給水口406と、第一の排水口と、第二の排水口404とを有し、前記給水口406が第一の排水口に連通して第一の分岐路110を形成しており、前記給水口406が第二の排水口404に連通して第二の分岐路120を形成している。しかし、本実施例では、この分流構造は、総チャンネル160を有し、
図16を参照して、前記第一の分岐路110と第二の分岐路120とは、一つの総チャンネル160を共用しており、すなわち給水口406、この総チャンネル160、第一の排水口205が前記第一の分岐路110を形成しており、給水口406、この総チャンネル160、第二の排水口404が前記第二の分岐路120を形成している。この総チャンネル160が水タンクの底部に設けられており、この総チャンネル160の一端に給水口406が設けられており、他端に第一の排水口205が設けられており、総チャンネルの側壁に第二の排水口404が設けられている。前記排水管10の第二の端1001が給水口406に連通しており、前記第一の排水口205が水タンク3に連通しており、第二の排水口404が抽出チャンバ6の開口の上方に位置する。