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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】天然物トラベクテジンの調製
(51)【国際特許分類】
   C07D 515/22 20060101AFI20230207BHJP
【FI】
C07D515/22
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020552086
(86)(22)【出願日】2018-12-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2018120340
(87)【国際公開番号】W WO2019114704
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-07-07
(31)【優先権主張番号】201711331695.1
(32)【優先日】2017-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520211661
【氏名又は名称】シーイー ファーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マ、ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チーガオ
【審査官】高森 ひとみ
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/147828(WO,A1)
【文献】国際公開第03/066638(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第106188073(CN,A)
【文献】JIA, J. et al.,Asymmetric synthesis of (-)-renieramycin T,Org. Biomol. Chem.,2016年,Vol.14,pp.7334-7344,DOI: 10.1039/c6ob01064d
【文献】CHEN, R. et al.,Asymmetric Total Synthesis of (-)-Jorunnamycins A and C and (-)-Jorumycin from L-Tyrosine,J. Nat. Prod.,2013年,Vol.76,pp.1789-1795,DOI: 10.1021/np400538q
【文献】DU, E. et al.,Asymmetric total synthesis of three stereoisomers of (-)-renieramycin G and their cytotoxic activities,Tetrahedron,2015年,Vol.71,pp.4296-4303,DOI: 10.1016/j.tet.2015.04.064
【文献】XU, S. et al.,A Concise and Practical Semisynthesis of Ecteinascidin 743 and (-)-Jorumycin,Eur. J. Org. Chem.,2017年,pp.975-983,DOI: 10.1002/ejoc.201601409
【文献】Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,1999年,pp.17-22,494-502,DOI:10.1002/0471220574,ISBN:9780471160199 (Print) | 9780471220572 (Onine)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Et-743の調製方法であって、
【化1】

不活性溶媒中で、AcOH及び4A MSの存在下、化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(a)と、
【化2】

NaBH CN及びAcOHの存在下で化合物18をHCHOと反応させて次いで、還流条件下でallylBrと反応させて化合物19を得る、ステップ(b)と、
【化3】

化合物19を反応させて、化合物20を得るステップ(c)であって、Swern酸化条件下で化合物19を反応後にDIPEAを反応させて、次いでTMSCNと反応させて化合物20を得る、ステップと、
【化4】

化合物20をBClと反応させて、次いでメタノールでクエンチして化合物21を得るステップ(d)と、
【化5】

化合物21を(PhSeO)Oと反応させて、化合物22を得るステップ(e)と、
【化6】

化合物22を
【化7】

と反応させて、化合物24を得るステップ(f)と、
【化8】

順次に、化合物24を、TfO、DIPEA、tBuOH、
【化9】

、及びAcOと反応させて、化合物25を得るステップ(g)と、
【化10】

および
化合物25でEt-743を調製するステップ
を含むことを特徴とする、前記Et-743の調製方法。
【請求項2】
式15の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物10を反応させて、化合物11を得るステップ(i)と、
【化11】

化合物11をBnBrと反応させて、化合物12を得るステップ(ii)と、
【化12】

NaOH化合物12を反応させて、次いでNEtの存在下で
【化13】

と反応させて、及びAcClと反応させて、化合物13を得るステップ(iii)と、
【化14】

POCl 化合物13を反応させて、次いでNaBHと反応させて、化合物14を得るステップ(iv)と、および
【化15】

化合物14を(Boc)Oと反応させて、化合物15を得るステップ(v)と
を含み、
【化16】

または
前記方法は、
化合物9をBnOCHCHOと反応させて、化合物32を得るステップ(i-a)と、
【化17】

BocOを化合物32と反応させて、化合物33を得るステップ(ii-a)と、
【化18】

化合物33をSalcomine酸化剤および酸素と反応させて、化合物34を得るステップ(iii-a)と、
【化19】

青色光下で化合物34を反応させて、化合物35を得るステップ(iv-a)と、および
【化20】

BnBr化合物35を反応させて、化合物15を得るステップ(v-a)とを含む
ことを特徴とする、前記式15の化合物の調製方法
【化21】
【請求項3】
前記方法は、化合物8をSalcomine酸化剤および酸素と反応させて、化合物10を得るステップをさらに含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法
【化22】
【請求項4】
式16の化合物を調製する方法であって、
請求項2の方法により化合物15を調製するステップ、及び、
Swern酸化条件下で化合物15を反応させて、化合物16を得るステップ(vi)
を含む方法
【化23】
【請求項5】
式18の化合物を調製する方法であって、
請求項4の方法により化合物16を調製するステップ、及び
化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(vi)
を含む方法
【化24】
【請求項6】
式11の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物10を光化学反応させて、式11の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、前記式11の化合物の調製方法
【化25】
【請求項7】
式35の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物34を光化学反応させて、化合物35を得るステップを含むことを特徴とする、前記式35の化合物の調製方法
【化26】
【請求項8】
化合物20の調製方法であって、
請求項5の方法により化合物18を調製するステップと、
NaBH CN及びAcOHの存在下で化合物18をHCHOと反応させて、次いで還流条件下でallylBrと反応させて、化合物19を得るステップ(b)と、
【化27】

Swern酸化条件下で化合物19を反応後にDIPEAを反応させて、次いでTMSCNと反応させて、化合物20を得るステップ(c)
を含むことを特徴とする、方法
【化28】
【請求項9】
化合物25の調製方法であって、
請求項8の方法により化合物20を調製するステップと、
化合物20をBClと反応させて、次いでメタノールでクエンチして、化合物21を得るステップと、
【化29】

化合物21を(PhSeO)Oと反応させて、化合物22を得るステップ(e)と、
【化30】

化合物22を
【化31】

と反応させて、化合物24を得るステップ(f)と、
【化32】

順次に、化合物24を、Tf O、DIPEA、tBuOH、
【化33】

、及びAc Oと反応させて、化合物25を得るステップ(g)
を含むことを特徴とする、前記化合物25の調製方法
【化34】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成分野に関し、具体的に、本発明は、天然物トラベクテジンの調製方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
トラベクテジン(Trabectedin)(Et-743:ecteinascidi-743)は、非常に複雑な構造を持つ海洋被嚢動物マングローブホヤEcteinascidia turbinateに由来する海洋天然物である。トラベクテジンは、2007年にEUで進行性軟部腫瘍の治療に承認されて以来、その顕著な効果により、数億ドルの売り上げを達成した。トラベクチンは、現代の最初のマリンドラッグとして、現在臨床で広く使用されている抗腫瘍薬よりも1~3桁高い抗腫瘍活性を示す。現在、卵巣がんの治療に最も効果的な薬剤と考えられている。また、スペインのZeltia Pharma社は、この化合物が直腸癌、乳癌、肺癌、黒色腫などに大きな影響を与えることを発見した。
【化1】
【0003】
研究では、ホヤから抽出されたトラベクテジン(Et-743)の最大取得量は0.0001%である。これは、化合物を自然から薬物源として直接得る可能性を非常に低くする。いくつかの合成経路が報告されており、主にセサミフェノールまたはその誘導体から出発し、例えば、米国のE. J. Corey教授が開発した経路の全長は43ステップ、収率は0.53%であり(J. Am. Chem. Soc,1996,118,9202-9203.)、日本のFukuyama教授が開発した経路の全長は45ステップで、収率は0.78%であり、長いステップ、全体の収率が低く、一部のステップの操作性が低いため、これらの合成経路が生産に適用される可能性は非常に限られている。
【化2】
【0004】
現在の薬物源は、シュードモナスフルオレッセンスから発酵によって得られたシアノサフラシンB(cyanosafracin B)を使用した半合成によって得られた。半合成で22ステップの反応が必要な場合でも、全体の収率は1.0%にすぎない。そのような入手方法は、トラベクテジンの製造コストを非常に高くする。
【0005】
要約すると、当技術分野においてトラベクテジンを調製するための低コストで高効率の方法はまだ不足している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、低コストおよび高効率でトラベクテジンを調製する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様では、Et-743の調製方法であって、
【化3】

化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(a)と、
【化4】

化合物18で反応させて、化合物19を得るステップ(b)と、
【化5】

化合物19で反応させて、化合物20を得るステップ(c)と、
【化6】

化合物20で反応させて、化合物21を得るステップ(d)と、
【化7】

化合物21で反応させて、化合物22を得るステップ(e)と、
【化8】

化合物22を
【化9】

と反応させて、化合物24を得るステップ(f)と、
【化10】

化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)と、
【化11】

および
化合物25でEt-743を調製するステップ含むことを特徴とする、前記Et-743の調製方法を提供する。
【0008】
別の好ましい例において、前記ステップ(a)では、前記反応は不活性溶媒(好ましくは、トルエン:DCM:TFE = 2.7:1:1)中で、AcOHおよび4A MSの存在下で、70 ℃で行って、化合物18を得た。
【0009】
別の好ましい例において、前記ステップ(b)では、前記反応は(1) CHCN/THF混合溶剤中、HCHO、NaBHCN、AcOH条件下で反応後、(2)アセトン溶剤中、KCOの存在下で、還流条件下でAllylBrと反応させて、化合物19を得た。
【0010】
別の好ましい例において、前記ステップ(c)では、前記反応は(1) Swern酸化条件下での反応後、DCM中で、DIPEAを化合物19と反応させた後、TMSCNと反応させて、化合物20を得た。
【0011】
別の好ましい例において、前記ステップ(d)では、前記反応はDCM中で、-80 ℃下で化合物20をBClと反応させた後、TMSCNと反応させて、化合物21を得た。
別の好ましい例において、前記ステップ(e)では、-10 ℃下で、DCM中で、化合物21を(PhSeO)Oと反応させて、化合物22を得た。
【0012】
別の好ましい例において、前記ステップ(f)では、ジクロロメタン中で、EDCIおよびDMAPの存在下で、化合物22を
【化12】

と反応させて、化合物24を得た。
別の好ましい例において、前記ステップ(g)では、前記反応は順次に、(1)DMSO溶媒中で、化合物24をTfOと反応させ、(2)0 ℃下で、DIPEAと反応させ、(3)0 ℃下で、tBuOHと反応させ、(4)室温下で、
【化13】

と反応させ、および(5)室温下で、AcOと反応させて、化合物25を得た。
【0013】
本発明の第2の態様では、Et-743の調製方法であって、
【化14】

化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)と、
【化15】

および
化合物25でEt-743を調製するステップ含むことを特徴とする、前記Et-743の調製方法を提供する。
【0014】
別の好ましい例において、前記ステップ(g)では、前記反応は順次に、(1)DMSO溶媒中で、化合物24をTfOと反応させ、(2)0 ℃下で、DIPEAと反応させ、(3)0 ℃下で、tBuOHと反応させ、(4)室温下で、
【化16】

と反応させ、および(5)室温下で、与AcOと反応させて、化合物25を得た。
【0015】
別の好ましい例において、前記調製方法は、化合物25で脱保護反応を行って、化合物26を得るステップを含み、
【化17】

好ましくは、前記ステップは、DCM中で、AcOHの存在下で、Pd(PPhおよびBuSnHを化合物25と反応させて、化合物26を得た。
【0016】
別の好ましい例において、前記調製方法は、化合物26で酸化反応を行って、化合物28を得るステップをさらに含み、
【化18】

好ましくは、前記ステップは、DMF中で、室温下で、化合物
【化19】

を化合物25を反応させるステップ(1)と、DBUで継続的に反応させるステップ(2)と、およびシュウ酸で反応させて、化合物28を得るステップ(3)とを含む。
【0017】
別の好ましい例において、前記調製方法は、化合物28を化合物29と反応させて、化合物30を得るステップをさらに含み、
【化20】

好ましくは、前記ステップは、無水エタノール中で、NaOAcの存在下で、化合物28を化合物29と反応させて、化合物30を得るステップ(1)を含む。
【0018】
別の好ましい例において、前記調製方法は、化合物30で反応させて、化合物31(Et-743)を得るステップをさらに含み、
【化21】

好ましくは、前記ステップは、包アセトニトリル/水混合溶剤中で、化合物30をAgNOと反応させて、化合物31を得るステップ(1)を含む。
【0019】
本発明の第3の態様では、
【化22】

から選択されるEt-743中間体化合物であって、
ここで、
は、H、Bn-、アリル、
【化23】

から選択され、
は、H、Bn-、アリルから選択され、
は、H、Acから選択され、
は、Cbz、
【化24】

から選択され、
Rは、H、OHから選択される、前記Et-743中間体化合物を提供する。
【0020】
本発明の第4の態様では、式16の化合物の調製方法であって、化合物15で反応させて、化合物16を得るステップ(vi)を含む、前記式16の化合物の調製方法を提供する
【化25】
【0021】
本発明の第5の態様では、式15の化合物の調製方法であって、前記方法は、
化合物10で反応させて、化合物11を得るステップ(i)と、
【化26】

化合物11で反応させて、化合物12を得るステップ(ii)と、
【化27】

化合物12で反応させて、化合物13を得るステップ(iii)と、
【化28】

化合物13で反応させて、化合物14を得るステップ(iv)と、および
【化29】

化合物14で反応させて、化合物15を得るステップ(v)とを含み、
【化30】

または
前記方法は、
化合物9で反応させて、化合物32を得るステップ(i-a)と、
【化31】

化合物32で反応させて、化合物33を得るステップ(ii-a)と、
【化32】

化合物33で反応させて、化合物34を得るステップ(iii-a)と、
【化33】

化合物34で反応させて、化合物35を得るステップ(iv-a)と、および
【化34】

化合物35で反応させて、化合物15を得るステップ(v-a)とを含む、前記式15の化合物の調製方法を提供する
【化35】
【0022】
別の好ましい例において、前記ステップ(i)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、THF)で、青色光条件下で、化合物10で反応させて、化合物11を得るステップを含む。
【0023】
別の好ましい例において、前記ステップ(ii)では、前記方法は、KCOの存在下で、BnBrで反応させて、化合物12を得るステップを含み、好ましくは、前記反応は、55 - 65 ℃下で、アセトン溶剤中で行われる。
【0024】
別の好ましい例において、前記ステップ(iii)では、前記方法は、NaOHの存在下で、MeOH溶媒中で、100 ℃で反応させるステップ(1)と、DCM溶媒で、NEtの存在下で、
【化36】

と反応させるステップ(2)と、およびNEtの存在下で、AcClと反応させて、化合物13を得るステップ(3)を含む。
【0025】
別の好ましい例において、前記ステップ(iv)では、前記方法は、POClの存在下で、CHCN中で、80 ℃下で反応させるステップ(1)と、および0 ℃下で、NaBHと反応させて、化合物14を得るステップ(2)を含む。
【0026】
別の好ましい例において、前記ステップ(v)では、前記方法は、NEtの存在下で、(Boc)Oと反応させて、化合物15を得るステップを含む。
【0027】
別の好ましい例において、前記ステップ(vi)では、前記方法は、Swern酸化剤の存在下で、化合物15を酸化して、化合物16を得るステップを含む。
【0028】
別の好ましい例において、前記ステップ(i-a)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、DCM/TFE = 7:1)で、BnOCHCHOを化合物9と反応させて、化合物32を得るステップを含む。好ましくは、前記方法は、AcOHの存在下で、0 ℃下で、4Aモレキュラーシーブの存在下で行われる。
【0029】
別の好ましい例において、前記ステップ(ii-a)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、DCM)で、NEt3の存在下で、BocOを化合物32と反応させて、化合物33を得るステップを含む。
【0030】
別の好ましい例において、前記ステップ(iii-a)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、CHCN)で、Salcomine酸化剤および酸素を酸素ガスを化合物33と反応させて、化合物34を得るステップを含む。
【0031】
別の好ましい例において、前記ステップ(iv-a)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、THF)で、青色光条件下で、化合物34で反応させて、化合物35を得るステップを含む。
【0032】
別の好ましい例において、前記ステップ(v-a)では、前記方法は、不活性溶媒中(好ましくは、アセトン)で、65 ℃下で、化合物35で反応させて、化合物15を得るステップを含み、好ましくは、前記反応は、BnBrおよびKCOの存在下で行われる。
【0033】
別の好ましい例において、前記方法は、化合物8で反応させて、化合物10を得るステップをさらに含む
【化37】
【0034】
別の好ましい例において、前記反応は、CHCN中で、室温下で、Salcomine試薬/Oで化合物8を酸化させて、化合物10を得るステップを含む。
【0035】
別の好ましい例において、前記化合物8は、チロシンを原料として使用して調製される。
【0036】
本発明の第6の態様では、式11の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物10で光化学反応を行って、式11の化合物を得るステップを含む、前記式11の化合物の調製方法を提供する
【化38】
【0037】
別の好ましい例において、前記不活性溶媒は、EtO、MeCN、トルエン、t-BuOH、THF、DMF、アセトン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0038】
別の好ましい例において、前記青色光は、400 - 500 nmの範囲の波長を有する光である。
【0039】
本発明の第7の態様では、式35の化合物の調製方法であって、不活性溶媒において、青色光下で、化合物34で光化学反応を行って、化合物35を得るステップを含む、前記式35の化合物の調製方法を提供する
【化39】
【0040】
別の好ましい例において、前記不活性溶媒は、EtO、MeCN、トルエン、t-BuOH、THF、DMF、アセトン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0041】
別の好ましい例において、前記青色光は、400 - 500 nmの範囲の波長を有する光である。
【0042】
本発明の第8の態様では、式18の化合物の調製方法であって、化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(a)を含む、前記式18の化合物の調製方法を提供する
【化40】
【0043】
別の好ましい例において、前記ステップ(a)では、前記反応は、触媒(好ましくは、TFA、BF・OEt、HCOOH、TsOH、AcOH、Yb(OTf)から選択される)の存在下で行われ、好ましくは、前記触媒は、AcOHである。
【0044】
別の好ましい例において、前記ステップ(a)は、4Aモレキュラーシーブの存在下で行わる。
【0045】
別の好ましい例において、前記反応は、40 - 60 ℃下で行われる。
【0046】
別の好ましい例において、前記反応は、トルエン、DCM、TFE、またはそれらの組み合わせから選択される溶媒中で行われ、好ましくは、前記反応は、DCM:TFE=1-10:1(好ましくは、3-7:1)(v:v)の混合溶剤で行われる。
【0047】
別の好ましい例において、前記ステップ(a)では、前記反応は、60 - 80 ℃で行われる。
【0048】
別の好ましい例において、前記反応は、トルエン:DCM:TFE= 1-5:0.8-1.2:1(v:v:v)の溶媒中で行われる。
【0049】
本発明の第9の態様では、化合物20の調製方法であって、化合物19で反応させて、化合物20を得るステップ(c)を含む、前記化合物20の調製方法を提供する
【化41】
【0050】
別の好ましい例において、前記ステップ(c)では、前記方法は、Swern酸化条件下で反応後、TFA、DCM、TMSCNの存在下で閉環を行うステップを含む。
【0051】
本発明の第10の態様では、化合物25の調製方法であって、化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)を含む、前記化合物25の調製方法を提供する
【化42】
【0052】
別の好ましい例において、前記ステップ(g)では、前記反応は、化合物24を順次に、(1)TfO、DMSOで反応させ、(2)DIPEA、0 ℃で反応させ、(3)tBuOH、室温で反応させ、(4)
【化43】

で反応させ、および(5)AcO、室温条件下で反応させて、化合物25を得るステップを含む。
【発明の効果】
【0053】
本発明の範囲内で、本発明の上記の技術的特徴と以下(例えば、実施例)に具体的に説明される技術的特徴を互いに組み合わせることができ、それにより新しいまたは好ましい技術的解決策を形成できる。スペースの制限のため、ここでは繰り返しない。
【発明を実施するための形態】
【0054】
長期にわたる徹底的な研究の結果、発明者らはトラベクテジンの合成方法を得、前記方法は、チロシンを出発基質として使用し、26ステップの反応を経て合成を完了し、合成経路で使用する原料と試薬は比較的入手が容易であり、反応条件も比較的穏やかであるため、大規模な調製が可能である。以上の発現に基づき、本発明者らは本発明を完成させた。
【0055】
トラベクテジンの合成
現在の薬物源は、シュードモナスフルオレッセンスから発酵によって得られたシアノサフラシンB(cyanosafracin B)を使用した半合成によって得られた。半合成で22ステップの反応が必要な場合でも、全体の収率は1.0%にすぎない。そのような入手方法は、トラベクテジンの製造コストを非常に高くする。
【0056】
本発明は、出発基質および天然のキラル源としてチロシンを使用し、単純かつ効率的な光触媒反応により5員環を閉じ、Bischler-Napieralski反応により最初のテトラヒドロイソキノリン環を構築し、Pictet-Spengler反応により最初のテトラヒドロイソキノリン環を閉じ、次に高効率の光触媒反応を使用して5員環を閉じる新しい合成経路を提供する。Pictet-Spengler反応により、左と右の2つの断片を閉環連結して、分子骨格の第2のテトラヒドロイソキノリン環を構築し、分子内のStrecker反応により、分子骨格構造のピペラジン環を閉じて、5環の骨格を完成させる。その後、脱保護基操作を行い、システイン側鎖を縮合し、10員のチオラクトン環を閉じ、第2のPictet-Spengler反応で最後のテトラヒドロイソキノリン構造に連結することにより、分子の合成を完了した。このルートは収束合成策略を採用して、簡単に入手できる天然のキラル源チロシンから出発して、最短の線形ステップである26ステップでEt-743の全合成を完了することができ、合成経路で使用する原料と試薬は比較的入手が容易であり、反応条件も比較的穏やかであるため、大規模な調製が可能である。
【0057】
合成経路の概要
本発明の新しい経路は、チロシンから出発して、それぞれ化合物9および化合物16を合成することができ、この2つの化合物は、P-S反応によって重要中間体18を合成し、複数の変換ステップを経て化合物25を得、以前はすべて新しい合成経路であり、その後化合物25を脱保護後、既存の高度な中間体に変換し、以前に報告された経路を使用してEt-743を合成した。ここで、化合物8は、既知の文献にしたがって、L-チロシンから出発して6ステップで合成される(R. Chen,D. Zhu,Z. Hu,Z. Zheng,X. Chen,Tetrahedron:Asymmetry,2010,21,39-42.)
【化44】
【0058】
(1)化合物9の合成
化合物9は、化合物8の脱保護により得た。
【化45】
【0059】
(2)化合物16の合成
化合物8から出発して、複数のステップの反応を経て、化合物10、11、12、13、14、15によって調製される。ここで、それぞれの新しい化合物は、H NMR、13C NMR、MSにより構造が確認され、化合物15は、Noesyによりシス-トランス構造が確認された。
【化46】
【0060】
ここで、化合物10から化合物11を調製する光触媒反応は、比較的重要で新規な反応であり、この方法では、通常3ステップで完了する変換を1ステップで完了することができ、収率が高く、反応条件が簡単で、大規模な調製に適する。
【0061】
化合物16はまた、化合物9から化合物15を調製し、また化合物15からの経路により調製されることができる。
【化47】
【0062】
本発明者らは、化合物10で化合物11を調製し、および化合物34で化合物35を調製する2ステップの光反応の条件を最適化し、結果は以下のとおりである。
【化48】

【表1】
【0063】
上記の結果に基づいて、好ましい光源は青色光であり、DMF、アセトン、アセトニトリル、t-ブタノール、トルエンなどに対して溶媒のスクリーニングを行い、好ましい溶媒はTHFである。
【0064】
(3)化合物25の合成
Pictet-Spengler反応により、左と右の2つの断片(化合物9および化合物16)を閉環連結して、分子骨格の第2のテトラヒドロイソキノリン環を構築し、分子内のStrecker反応により、分子骨格構造のピペラジン環を閉じて、5環の骨格を完成させる(化合物19から化合物20を調製)。その後、脱保護基操作を行って化合物22を得、システイン側鎖を縮合して化合物24を得、10員のチオラクトン環を閉じて化合物25を得た。
【化49】
【0065】
(4)Et-743の合成
化合物25から出発して、Coreyによって報告された方法に従って合成(J. Am. Chem. Soc,1996,118,9202-9203)し、Pictet-Spengler反応で最後のテトラヒドロイソキノリン構造に連結することにより、Et-743分子の合成を完了した。
【化50】
【0066】
Et-743中間体化合物
本発明の方法では、Et-743を調製するために使用することができる一連の中間体化合物を得、
【化51】

ここで、
は、H、Bn-、アリル、
【化52】

から選択され、
は、H、Bn-、アリルから選択され、
は、H、Acから選択され、
は、Cbz、
【化53】

から選択され、
Rは、H、OHから選択される。
【0067】
好ましい中間体の構造は、
【化54】

ここで、化合物18はまた、保護基が異なる以下の中間体を使用して合成することができる。
【化55】
【0068】
従来技術と比較して、本発明の主な利点は以下を含む:
(1)本発明の合成経路は、Et 743の生体経路から啓発を得て、唯一の出発基質として容易に入手可能な天然キラル源チロシンから出発して、重要な5環骨格中間体を迅速かつ効率的に構築し、合成経路で使用する原料と試薬は比較的入手が容易であり、コストが低い。
(2)本発明の合成方法の各ステップの反応条件は比較的穏やかであり、光触媒閉環反応は環境に優しく効率的であり、大規模調製に適している。
(3)本発明の方法の合成経路は短く、26ステップでEt-743の全合成を完了することができ、調製が簡単である。
【0069】
以下、具体的な実施例に結び付けて、本発明をさらに説明する。これらの実施例は、単に本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限しないことを理解されたい。以下の実施例で具体的な実験条件を明示していない実験方法は、一般的に、従来の条件または製造メーカーで提案される条件に従う。他に示されない限り、パーセンテージおよび部数は重量で計算される。
【0070】
化合物8は、既知の文献報告にしたがって、L-チロシンから出発して、6ステップを経て合成された(R. Chen,D. Zhu,Z. Hu,Z. Zheng,X. Chen,Tetrahedron:Asymmetry,2010,21,39-42.)。
【0071】
実施例1、化合物9の合成
【化56】

化合物8(6.7 g、19.4 mmol)をメタノールに溶解し、0.67gの10% Pd/Cを250 mlのフラスコに量り入れ、アルゴンガスの保護下でメタノールを注射し、システムに加え、水素ガスで3回換気し、1大気圧で、常温で6時間反応させ、TLCプレート(DCM:MeOH=10:1)上の原料点の反応を終了させ、セライトでPd/Cを濾過し、減圧下で溶媒を留去して、4.0 gの化合物9を得、収率は98%である。
化合物9:H NMR(400 MHz,CDOD) δ 6.60(d,J = 1.9 Hz,1H),6.55(d,J = 1.5 Hz,1H),3.73(s,3H),3.63(dd,J = 11.3,3.9 Hz,1H),3.45(dd,J = 11.2,6.6 Hz,1H),3.22(td,J = 11.0,6.9 Hz,1H),2.72(dd,J = 13.6,7.3 Hz,1H),2.62(dd,J = 13.2,7.5 Hz,1H),2.22(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDOD) δ 151.21,146.30,134.10,132.93,123.44,116.04,63.73,60.41,55.65,37.81,15.95.
HRMS(ESI): calcd. for C1118NO [M+H] 212.1287;found 212.1291
【0072】
実施例2、化合物10の合成
【化57】

原料8(6.0 g、17.38 mmol)を酸素ガスで換気し、酸素ガス雰囲気下で、溶媒アセトニトリルを加えて溶解し、触媒salcomine(0.56 g、1.74 mmol)を加えて、室温酸素ガス雰囲気下で攪拌し、混合系は黒色で、反応は2時間で完了し、セライトでろ過して黒色触媒を除去し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(EA:PE = 1:2)、5.6 gの明るい黄色の固体10を得、収率は91%である。
化合物10:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.35- 7.25(m,5H),6.48(s,1H),5.45-5.43(d,J = 8.68 Hz,1H),5.07-4.97(m,2H),4.00(s,3H),3.90-3.80(m,1H),3.67-3.51(m,2H),3.11-3.00(m,1H),2.77-2.65(m,1H),2.60-2.47(m,1H),1.93(s,3H)
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 188.7,188.3,156.4,155.6,145.3,136.3,132.8,128.7,128.6,128.2,128.0,66.8,64.2,60.9,52.6,31.3,9.0
HRMS(ESI): calcd. for C1922NO [M+H] 360.1447;found 360.1451
【0073】
実施例3、化合物11の合成
【化58】

黄色の化合物10(8.0 g、22.3 mmol)を220 mLの無水THF溶媒に溶解し、アルゴンガスの保護下で、青色光照射下で室温で反応させ、反応は8時間後に完了した。減圧下でTHF溶媒を留去した。フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(EA:PE = 1:2)、6.6 gの白色の固体生成物11を得、収率は、82%である。
化合物11:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.43-7.30(m,5H),6.41(s,1H),5.86(s,2H),5.54-5.52(d,J = 7.24 Hz,1H),5.11(s,2H),3.79- 3.31(m,4H),2.90-2.67(m,2H),2.13(s,3H)
13 C NMR(100 MHz,CDCl) δ 157.1,148.3,145.7,140.3,136.1,128.6,128.3,128.2,114.4,108.8,107.0,100.7,67.2,62.4,53.7,31.9,9.2
HRMS(ESI): calcd. for C1922NO [M+H] 360.1447;found 360.1452
【0074】
実施例4、化合物12の合成
【化59】

化合物11(6.6 g、18.38 mmol)を180 mLのアセトンに溶解し、KCO(5.07 g、36.77 mmol)およびBnBr(3.27 mL、27.57 mmol)を加え、65 ℃条件下で2時間還流反応させ、薄層クロマトグラフィーで反応が完了したことを監視し、減圧下でアセトンを留去し、水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 3:1)により、7.67gの生成物を得た。収率は93%である。
化合物12:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.46 - 7.29(m,10H),6.57(s,1H),5.94(s,2H),5.37(d,J = 7.6 Hz,1H),5.08(s,2H),4.78(dd,J = 34.5,11.0 Hz,2H),3.80 - 3.68(m,1H),3.43(d,J = 2.7 Hz,2H),2.75(d,J = 7.3 Hz,2H),2.22(s,3H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 156.44,150.12,145.82,143.67,136.59,136.38,128.82,128.58,128.51,128.05,128.03,127.96,122.74,113.45,107.28,101.26,76.07,66.62,63.31,54.23,31.56,9.80.
HRMS(ESI): calcd. for C2627NO [M+H] 450.1917;found 450.1918
【0075】
実施例5、化合物13の合成
【化60】

化合物12(2.54 g、5.66 mmol)を50mLのメタノールに溶解し、30 mLの2MのNaOH水溶液を加え、この時混合液は濁り、100 ℃に昇温させて還流し、系は徐々に透明になった。2時間後、反応が完了し、減圧下でメタノールを留去し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して、得られた粗生成物を50 mLの無水ジクロロメタンに溶解し、NEt(3.13 mL、22.64 mmol)を加え、0 ℃条件下でゆっくり10mLのジクロロメタンに溶解した塩化ベンジルオキシアセチル(0.8 mL、5.1 mmol)を滴下し、15分で滴下完了し、反応が完了し、(Ac)O(1.07 mL、11.32 mmol)を加え、室温で2時間反応させた。反応が完了した後、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 1:3)により、2.3gの白色の固体化合物13を得、2ステップの収率は81%である。
化合物13:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.46 - 7.29(m,8H),7.27 - 7.23(m,2H),6.95(d,J = 8.2 Hz,1H),6.52(s,1H),5.93(d,J = 0.6 Hz,2H),4.83 - 4.68(m,2H),4.46(d,J = 6.7 Hz,2H),4.40 - 4.28(m,1H),4.13 - 3.99(m,2H),3.87(d,J = 13.8 Hz,2H),2.17(s,3H),1.94(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 170.8,169.5,150.5,145.8,143.3,137.2,137.0,128.58,128.55,127.75,127.69,122.35,113.6,107.0,101.2,75.4,73.4,69.4,65.1,49.2,31.8,20.7,9.8.
HRMS(ESI): calcd. for C2932NO [M+H] 506.2179;found 506.2183
【0076】
実施例6、化合物14の合成
【化61】

アルゴンガス保護下で、化合物13(8.5 g、16.83 mmol)を170mLの無水アセトニトリルに溶解し、POCl(3.14 mL、33.66 mmol)を加え、80 ℃に昇温させ、3時間還流し、反応が完了した後、反応液が中性になるまで飽和NaHCO溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去、乾燥した。得られた粗生成物を150 mLの無水メタノールに溶解し、0 ℃でNaBH(3.18 g、84.15 mmol)を少しずつ加え、4時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で溶媒を留去して、得られた粗生成物を次の反応に用いた。
化合物14a:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.46 - 7.26(m,10H),5.83(s,1H),4.81(d,J = 11.2 Hz,1H),4.69(d,J = 11.2 Hz,1H),4.55(q,J = 12.0 Hz,1H),4.28(d,J = 4.5 Hz,1H),4.12(dd,J = 9.3,2.9 Hz,1H),3.85(dd,J = 9.3,6.6 Hz,1H),3.78(dd,J = 10.9,3.7 Hz,1H),3.53(dd,J = 10.9,7.5 Hz,1H),2.97 - 2.85(m,1H),2.81(dd,J = 15.9,2.8 Hz,1H),2.32(dd,J = 15.5,11.4 Hz,1H),2.15(s,1H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 149.65,144.39,139.49,138.31,137.37,128.56,128.31,128.09,127.85,127.77,127.62,121.95,115.17,112.22,100.70,74.58,73.27,71.53,65.94,54.42,54.09,26.70,9.46.
HRMS(ESI): calcd. for C2730NO [M+H] 448.2124;found 448.2120
化合物14b:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.44 - 7.22(m,10H),5.83(dd,J = 10.4,1.4 Hz,2H),4.77(d,J = 11.2 Hz,1H),4.66(dt,J = 11.1,5.7 Hz,2H),4.52 - 4.44(m,2H),3.79(ddd,J = 13.7,10.8,2.9 Hz,2H),3.61(dd,J = 19.2,9.7 Hz,2H),3.22 - 3.12(m,1H),2.74(dd,J = 16.6,3.8 Hz,1H),2.53(dd,J = 16.6,11.1 Hz,1H),2.12(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 149.60,144.45,139.57,137.89,137.26,128.55,128.43,128.11,127.93,127.82,127.78,119.97,112.75,112.30,101.23,74.42,73.11,68.32,64.73,51.03,49.57,25.17,9.44
HRMS(ESI): calcd. for C2730NO [M+H] 448.2124;found 448.2120
【0077】
実施例7、化合物15の合成
【化62】

上記のステップから得られた化合物14の粗生成物を150 mLのジクロロメタンに溶解し、(Boc)O(11.02 g、50.49 mmol)およびNEt(6.98 mL、50.49 mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応が完了した後、100 mLの水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 6:1)により、4.69 gの無色の油状化合物15を得、3ステップの収率は51%である。
【数1】

化合物15:13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 155.84,149.26,144.52,139.33,137.68,137.12,128.60,128.34,128.23,128.02,127.76,127.74,80.53,75.22,72.89,70.58,64.36,52.52,49.88,48.51,28.42,23.44,9.50.
HRMS(ESI): calcd. for C3237NONa [M+Na] 570.2468;found 570.2472
【0078】
実施例8、化合物16の合成
【化63】

(COCl)(0.9 mL、10.97 mmol)を2 mLの無水ジクロロメタンに溶解し、アルゴンガスの保護下で、-78 ℃条件下で2 mLのジクロロメタンに溶解されたDMSO(1.56 mL、21.94 mmol)をゆっくり滴下し、この温度を維持して30分間反応させ、その後化合物15(1.5 g、2.74 mmol)を26 mLのジクロロメタンに溶解し、ゆっくり系に滴下した。-78 ℃を維持して反応させた。1時間後、DIPEA(4.77 mL、27.42 mmol)を加え、-78 ℃で30分間反応させた。反応が完了した後、10mLの飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 1:5)により、1.43gの化合物16を得、収率は95%である。
化合物16:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 9.46(d,J = 1.6 Hz,0.44H),9.41(d,J = 2.7 Hz,0.59H),7.45 - 7.14(m,10H),5.88(d,J = 10.3 Hz,2H),5.52(t,J = 4.6 Hz,0.52H),5.28(t,J = 4.7 Hz,0.45H),4.80 - 4.68(m,2H),4.56 - 4.43(m,2H),4.26(t,J = 6.8 Hz,0.38H),4.01 - 3.91(m,0.52H),3.84 - 3.59(m,2H),3.04 - 2.67(m,2H),2.18(s,3H),1.48(s,4H),1.43(s,5H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 200.30,199.82,155.62,154.78,149.10,148.73,145.00,144.85,139.54,139.35,138.13,137.93,137.09,136.90,128.61,128.26,128.18,127.59,118.59,118.30,114.50,113.88,112.95,112.79,101.37,101.26,81.87,81.49,75.64,75.56,72.96,72.30,71.99,60.66,59.62,50.34,49.48,28.34,28.25,22.16,21.81,9.52.
HRMS(ESI): calcd. for C3235NONa [M+Na] 568.2311 ;found 568.2310
【0079】
実施例9、化合物18の合成
【化64】

アルゴンガスの保護下で、化合物16(3.92 g、7.19 mmol)および化合物9(2.28 g、10.79 mmol)、4 Aモレキュラーシーブ(3.9 g)を混合し、40 mL/15 mL/15 mL = Toluene:DCM:TFEの混合溶剤に溶解し、AcOH(2.06 mL、35.96 mmol)を加え、70 ℃条件下で一晩反応させた。反応が完了した後、セライトで濾過して、モレキュラーシーブを除去し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 1:2)により、3.58 gの化合物18を得、収率は67%である。
【数2】

13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 177.04,156.82,148.77,148.58,146.83,146.17,144.36,143.58,139.24,138.16,137.71,136.67,132.61,131.94,128.54,128.36,122.23,121.54,120.99,119.38,115.03,114.74,112.76,112.46,101.35,81.28,80.77,75.94,75.61,72.14,71.78,66.66,66.19,60.46,60.23,57.67,55.28,54.73,53.88,53.55,52.84,49.91,48.65,32.84,22.57,20.96,20.00,15.86,9.40.
HRMS(ESI): calcd. for C4350 [M+H] 739.3595;found 739.3599
【0080】
上記の反応について、本発明者らは溶媒系および酸について条件付きスクリーニングを行った:スクリーニング結果は以下の通りである:
酸と反応温度に対してスクリーニングを行った:
【表2】

反応溶媒と酸の当量に条件付きスクリーニングを行った:
【表3】
【0081】
実施例10、化合物19の合成
【化65】

アルゴンガスの保護下で、化合物18(3.58 g、4.85 mmol)をCHCN/THF(40 mL:10 mL)の混合溶剤に溶解し、37%のホルムアルデヒド溶液(3.93 g、48.5 mmol)を加え、室温で20分間攪拌した後、NaBHCN(0.76 g、12.13 mmol)を加え、室温で20分間攪拌し、AcOH(0.69 mL、12.13 mmol)を加え、室温で90分間攪拌し、反応が完了した後、減圧下で溶媒を留去して、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、粗生成物を得た。粗生成物を50mLのアセトンに溶解し、KCO3(4.68 g、33.95 mmol)および臭化アリル(4.11 g、33.95 mmol)を加え、65 ℃で4時間還流し、反応が完了した後、減圧下でアセトン溶剤留去して、水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE = 1:3)により、3.42 gの化合物19を得、2ステップの収率は89%である。
化合物19:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.42 - 7.21(m,8H),7.08(s,2H),6.72(s,1H),6.37(s,1H),5.90 - 5.84(m,2H),5.60(s,1H),5.44 - 5.01(m,3H),4.65 - 4.48(m,4H),4.43(s,1H),4.31(s,1H),4.12(dd,J = 14.2,7.1 Hz,1H),3.94 - 3.69(m,3H),3.60(s,3H),3.48(d,J = 11.0 Hz,1H),3.13 - 2.64(m,4H),2.59 - 2.32(m,5H),2.23(s,3H),2.14(s,3H),1.48(s,9H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 171.20,155.76,149.88,148.59,148.27,144.26,139.41,138.39,136.76,134.88,133.13,130.37,128.53,128.37,128.18,128.15,127.67,127.39,124.66,120.93,118.42,112.25,101.13,79.97,75.82,74.49,72.50,64.06,62.45,59.97,51.12,45.34,33.31,21.09,15.90,14.23,9.36.
HRMS(ESI): calcd. for C4757 [M+H] 793.4064;found 793.4068
【0082】
実施例11、化合物20の合成
【化66】

(COCl)(1.21 mL、14.75 mmol)を3 mLの無水ジクロロメタンに溶解し、アルゴンガスの保護下で、-78 ℃条件下で3 mLのジクロロメタンに溶解されたDMSO(2.10 mL、29.52 mmol)をゆっくり滴下し、この温度を維持して30分間反応させ、その後化合物19(2.92 g、3.69 mmol)を30 mLのジクロロメタンに溶解し、ゆっくり系に滴下した。-78 ℃を維持して反応させた。1時間後、DIPEA(4.50 mL、25.83 mmol)を加え、-78 ℃で30分間反応させた。反応が完了した後、15mLの飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、得られた粗生成物を40 mLのDCM/TFA = 4:1の混合溶剤に溶解し、室温で2時間攪拌し、TMSCN(1.83 g、18.45 mmol)を加え、室温で2時間攪拌し、飽和重炭酸ナトリウム溶液をゆっくり加え、ジクロロメタンで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:3)により、2.22gの化合物20を得、2ステップの収率は86%である。
化合物20:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.54 - 7.21(m,10H),6.65(s,1H),6.01(ddt,J = 16.4,10.4,6.0 Hz,1H),5.89(dd,J = 19.3,1.3 Hz,2H),5.31(dd,J = 17.1,1.4 Hz,1H),5.12(d,J = 10.3 Hz,1H),4.68(dd,J = 11.5,6.4 Hz,2H),4.55 - 4.43(m,3H),4.38 - 4.26(m,2H),4.18(dd,J = 8.5,2.1 Hz,1H),4.10(d,J = 2.2 Hz,1H),3.69(s,3H),3.55(dd,J = 9.2,2.5 Hz,1H),3.32(dd,J = 15.4,2.2 Hz,1H),3.28 - 3.12(m,3H),2.94(dd,J = 17.7,8.1 Hz,1H),2.61(d,J = 17.7 Hz,1H),2.28(s,3H),2.24(s,3H),2.12(s,3H),1.92(dd,J = 15.3,11.6 Hz,1H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 149.67,148.70,148.20,144.36,139.37,138.39,137.13,134.28,130.77,130.23,128.58,128.39,128.36,128.25,127.52,127.37,124.66,124.06,121.47,118.79,117.95,112.80,112.21,101.13,76.43,75.21,73.83,73.39,61.96,59.99,57.33,57.25,57.01,55.53,41.78,26.40,25.51,15.89,9.33.
HRMS(ESI): calcd. for C4346 [M+H] 700.3387;found 700.3390
【0083】
実施例12、化合物21の合成
【化67】

アルゴンガスの保護下で、化合物20(0.5 g、0.715 mmol)を10mLの無水ジクロロメタンに溶解し、-80 ℃に冷却し、1MのBClのジクロロメタン溶液(5.01 mL、5.01 mmol)をゆっくり滴下し、この温度を維持して1時間反応させ、反応が完了した後、-80 ℃条件下で5mLのメタノールを加えてクエンチし、減圧下で溶媒を留去して、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 20:1)により、0.30gの化合物21を得、収率は81%である。
化合物21: H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.68(s,1H),6.10(ddd,J = 16.1,10.8,5.7 Hz,1H),5.85(d,J = 21.2 Hz,2H),5.43(dd,J = 17.2,1.5 Hz,1H),5.26(dd,J = 10.4,1.0 Hz,1H),4.96(s,1H),4.71(dd,J = 12.6,5.5 Hz,1H),4.41(ddt,J = 12.7,5.8,1.2 Hz,1H),4.14(d,J = 2.0 Hz,1H),4.05(d,J = 2.5 Hz,1H),3.97(t,J = 3.0 Hz,1H),3.77(s,3H),3.63(dd,J = 11.1,3.5 Hz,1H),3.43(d,J = 10.2 Hz,1H),3.39 - 3.30(m,2H),3.13 - 2.98(m,2H),2.51(d,J = 18.1 Hz,1H),2.33(s,3H),2.21(s,3H),2.07(s,3H),1.81(dd,J = 15.4,11.9 Hz,1H).
化合物21:13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 149.58,149.10,145.14,144.40,136.49,134.18,131.21,129.56,124.95,123.59,117.80,117.68,113.36,113.09,106.29,100.87,73.58,63.71,60.21,60.17,58.08,57.20,56.62,55.37,41.78,25.80,25.65,15.80,8.82.
HRMS(ESI):calcd. for C2934 [M+H] 520.2448;found 520.2450
【0084】
実施例13、化合物22の合成
【化68】

アルゴンガスの保護下で、化合物21(0.6 g、1.16 mmol)を30mLの無水ジクロロメタンに溶解し、-10 ℃に冷却し、(PhSeO)O(0.37 g、1.16 mmol)を10 mLのジクロロメタンに溶解し、反応系にゆっくり加え、-10 ℃条件下で10分間反応させ、反応が完了した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:1)により、0.53 gの化合物22を得、収率は86%である。
化合物22 isomer 1:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.62(s,1H),5.99(ddt,J = 16.3,10.4,5.8 Hz,1H),5.86(s,1H),5.76(s,1H),5.29(dd,J = 17.1,1.5 Hz,1H),5.20(dd,J = 10.4,1.3 Hz,1H),4.56(ddt,J = 12.5,5.6,1.3 Hz,1H),4.29(ddt,J = 12.5,6.1,1.2 Hz,1H),4.24(d,J = 2.8 Hz,1H),4.09(dd,J = 13.4,1.2 Hz,1H),4.03 - 3.94(m,2H),3.75(dt,J = 11.9,2.8 Hz,1H),3.68(s,3H),3.62(d,J = 2.7 Hz,1H),3.39(d,J = 8.7 Hz,1H),3.03 - 2.84(m,2H),2.54(d,J = 17.9 Hz,1H),2.22(s,3H),2.20(s,3H),2.12(dd,J = 14.0,2.8 Hz,1H),1.80(s,3H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 200.47,159.83,149.49,148.70,137.64,134.05,130.63,130.12,124.74,123.84,117.81,116.66,113.61,105.04,100.80,73.26,72.25,59.94,58.33,57.27,56.71,56.65,56.04,55.21,41.55,41.48,25.49,15.92,7.16.
HRMS(ESI): calcd. for C2934 [M+H] 536.2397;found 536.2400
化合物22 isomer 2:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.69(s,1H),6.01(ddt,J = 16.5,10.4,5.8 Hz,1H),5.85(d,J = 0.7 Hz,2H),5.32(dd,J = 17.1,1.5 Hz,1H),5.18(dd,J = 10.3,1.3 Hz,1H),4.72(dd,J = 12.6,5.5 Hz,1H),4.33(dd,J = 12.6,6.1 Hz,1H),4.09(d,J = 2.6 Hz,1H),4.01(d,J = 2.3 Hz,1H),3.96(s,3H),3.87(t,J = 3.4 Hz,1H),3.78(dd,J = 11.6,4.0 Hz,1H),3.61(dd,J = 11.7,2.9 Hz,1H),3.30(dd,J = 12.9,5.1 Hz,2H),3.01(dd,J = 18.0,7.9 Hz,1H),2.60(d,J = 17.9 Hz,1H),2.29(s,3H),2.23(s,3H),2.19(dd,J = 10.7,4.8 Hz,1H),1.98(dd,J = 15.4,8.1 Hz,1H),1.80(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 198.75,158.94,149.31,149.24,140.37,134.11,131.27,130.14,125.10,122.64,117.80,116.96,111.09,104.36,101.64,73.73,70.32,61.58,60.64,58.42,57.96,57.31,55.24,55.20,41.85,36.37,25.66,15.83,7.32.
HRMS(ESI): calcd. for C2934 [M+H] 536.2397;found 536.2400
【0085】
実施例14、化合物24の合成
【化69】

アルゴンガスの保護下で、化合物22(180 mg、0.336 mmol)、化合物23(387 mg、1.01 mmol)、EDCI(321 mg、1.68 mmol)およびDMAP(205 mg、1.68 mmol)を混合して30 mLの無水ジクロロメタンに溶解し、室温で5時間攪拌し、反応が完了した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:2)により、261 mgの化合物24を得、収率は85%である。
化合物24:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.74(d,J = 7.5 Hz,2H),7.66(d,J = 7.4 Hz,2H),7.41 - 7.35(m,2H),7.34 - 7.27(m,2H),6.54(d,J = 11.7 Hz,1H),6.03 - 5.84(m,2H),5.71 - 5.58(m,3H),5.37 - 5.13(m,5H),4.68(d,J = 12.5 Hz,1H),4.60 - 4.47(m,4H),4.39(dd,J = 12.7,5.0 Hz,1H),4.28(dd,J = 12.5,6.1 Hz,1H),4.11(t,J = 6.0 Hz,1H),3.95(dd,J = 9.1,6.3 Hz,1H),3.87(d,J = 2.5 Hz,1H),3.71(s,1H),3.67(s,1H),3.27(t,J = 8.5 Hz,1H),3.15(d,J = 6.3 Hz,1H),2.97(d,J = 3.0 Hz,1H),2.84(dd,J = 17.9,8.4 Hz,1H),2.39(d,J = 17.8 Hz,1H),2.19(s,1H),2.16(d,J = 4.1 Hz,1H),1.77(d,J = 6.9 Hz,1H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 200.23,170.52,160.06,155.82,149.48,148.68,145.62,145.59,145.54,141.11,141.07,138.54,138.49,134.04,132.44,130.67,129.97,127.69,127.14,124.84,124.80,124.62,123.72,119.93,118.01,117.79,116.82,111.54,104.87,101.04,73.22,72.25,66.02,63.77,59.92,58.11,56.61,56.56,56.09,55.20,54.02,46.95,46.88,41.81,41.44,35.95,35.23,31.91,29.29,25.52,22.68,7.12.
HRMS(ESI): calcd. for C505310S [M+H] 901.3482;found 901.3484
【0086】
実施例15、化合物25の合成
【化70】

TfO(34 μL、0.2 mmol)を乾燥アルゴンガス保護の反応フラスコに加え、-78 ℃条件下で4.5 mLの乾燥ジクロロメタンに溶解されたDMSO(36 μL、0.5 mmol)にゆっくり滴下し、この温度を維持して20分間反応させ、その後化合物24(90 mg、0.1 mmol)を1.5 mLの無水ジクロロメタンに溶解し、-78 ℃の温度を維持してゆっくりシステムに加え、添加完了後-40 ℃に昇温させ、40分間反応させ、その後DIPEA(139 μL、0.8 mmol)をゆっくり滴下し、0 ℃に昇温させ、45分間反応させ、BuOH(29 μL、0.3 mmol)を加え、0 ℃で40分間反応させ、反応が完了した後、室温に移し、(MeN)C=N-Bu(141 μL、0.7 mmol)を加え、室温で40分間反応させ、(Ac)O(38 μL、0.4 mmol)を加え、室温で15分間攪拌し、反応が完了した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:3)により、36 mgの化合物25を得、収率は49%である。
化合物25:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.78(s,1H),6.15 - 5.88(m,4H),5.45(d,J = 17.1 Hz,1H),5.32(d,J = 17.2 Hz,1H),5.25(d,J = 10.4 Hz,2H),5.02(d,J = 11.6 Hz,1H),4.81(d,J = 9.7 Hz,2H),4.65 - 4.44(m,3H),4.39 - 4.27(m,2H),4.26 - 4.12(m,4H),3.80(s,3H),3.46 - 3.35(m,2H),2.98 - 2.88(m,J = 12.3 Hz,2H),2.27(s,6H),2.20(s,3H),2.13(d,J = 15.7 Hz,1H),2.03(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 170.41,168.60,155.43,150.85,148.87,145.77,140.92,140.38,134.53,132.88,131.72,129.97,124.71,124.62,120.22,118.02,118.00,116.64,113.54,113.38,102.02,72.92,65.86,61.34,60.50,59.45,59.28,59.20,55.08,54.60,53.89,41.68,41.58,32.81,23.76,20.46,15.78,9.62.
HRMS(ESI): calcd. for C384310S [M+H] 747.2700;found 747.2704
【0087】
実施例16、化合物26の合成
【化71】

アルゴンガスの保護下で、化合物25(108mg、0.145 mmol)およびPd(PhPPh(66.84mg、0.058 mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解し、BuSnH(0.12 ml、0.434 mmol)およびAcOH(0.05 ml、0.868 mmol)を加え、室温で3時間攪拌し、反応が完了した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 10:1)により、76mgの化合物26を得、収率は85%である。
化合物26:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.51(s,1H),6.07(d,J = 1.3 Hz,1H),5.98(d,J = 1.3 Hz,1H),5.01(d,J = 11.5 Hz,1H),4.52(s,1H),4.25(d,J = 4.7 Hz,2H),4.18(d,J = 2.5 Hz,1H),4.13(dd,J = 11.6,1.8 Hz,1H),3.78(s,2H),3.43-3.38(m,2H),3.32(s,1H),2.92-2.87(m,2H),2.30(s,3H),2.28(s,3H),2.22(m,2H),2.18(s,3H),2.03(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 174.11,168.65,147.91,145.69,142.97,141.02,140.34,130.51,129.41,120.80,120.44,118.25,118.17,113.71,113.38,101.95,61.39,60.24,60.12,59.35,59.15,54.68,54.62,53.98,41.78,41.52,34.22,23.83,20.60,15.70,9.64.
HRMS(ESI): calcd. for C3135S [M+H] 623.2176;found 623.2180
【0088】
実施例17、化合物28の合成
【化72】

アルゴンガスの保護下で、化合物27(44 mg、0.157 mmol)を1.5 mLの無水DMFに溶解し、1.5 mLのDCMに溶解された化合物26(14 mg、0.0225 mmol)をシステムに加え、室温で4時間攪拌し、その後DBU(8.6 mg、0.0562 mmol)を0.5 mLの無水DCMに溶解し、0 ℃でシステムにゆっくり加え、この時反応液は黒色である。20分間反応させた後、0 ℃で1 mLのシュウ酸飽和溶液を加え、室温に置いて45分間反応させ、反応が完了した後、0 ℃で重炭酸ナトリウム溶液を加え、エーテルで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:2)により、8.0 mgの化合物28を得、収率は57%である。
化合物28: H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.49(s,1H),6.11(d,J = 1.3 Hz,1H),6.02(d,J = 1.3 Hz,1H),5.78(s,1H),5.09(d,J = 11.4 Hz,1H),4.66(s,1H),4.39(s,1H),4.28(d,J = 5.0 Hz,1H),4.21(dd,J = 11.4,1.8 Hz,1H),4.16(d,J = 1.9 Hz,1H),3.75(s,3H),3.55(d,J = 5.0 Hz,1H),3.43(d,J = 8.3 Hz,1H),2.92(d,J = 9.6 Hz,1H),2.82(s,1H),2.70(d,J = 17.8 Hz,1H),2.56(d,J = 13.9 Hz,1H),2.32(s,3H),2.24(s,3H),2.15(s,3H),2.04(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 186.71,168.56,160.52,147.21,146.40,143.01,141.67,140.70,130.41,129.90,121.69,120.04,117.89,117.12,113.50,113.39,102.25,61.76,61.40,60.33,59.80,58.93,54.61,43.24,41.63,36.88,24.16,20.36,15.81,9.68.
HRMS(ESI):calcd. for C3132S [M+H] 622.1859;found 622.1862
【0089】
実施例18、化合物30の合成
【化73】

アルゴンガスの保護下で、化合物28(29 mg、0.0467 mmol)、化合物29(95 mg、0.467 mmol)およびNaOAc(43 mg、0.514 mmol)を混合して、5 mLの無水エタノールに溶解し、室温で5時間攪拌し、反応が完了した後、減圧下で溶媒を留去して、水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 20:1)により、33 mgの化合物30を得、収率は92%である。
化合物30: H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.60(s,1H),6.48(s,1H),6.42(s,1H),6.05(s,1H),5.98(s,1H),5.84(s,1H),5.02(d,J = 11.5 Hz,1H),4.58(s,1H),4.34(s,1H),4.28(d,J = 4.8 Hz,1H),4.18(d,J = 2.4 Hz,1H),4.13(d,J = 9.7 Hz,1H),3.78(d,J = 14.4 Hz,3H),3.62(s,3H),3.51(d,J = 4.5 Hz,1H),3.44 - 3.40(m,1H),3.20 - 3.10(m,1H),2.94(d,J = 5.1 Hz,2H),2.88(s,1H),2.68(s,1H),2.50(d,J = 15.4 Hz,1H),2.36(d,J = 17.7 Hz,1H),2.33(s,3H),2.27(s,3H),2.20(s,3H),2.04(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 172.55,168.21,147.86,145.33,144.60,144.36,143.07,141.34,140.13,130.78,129.42,129.07,125.62,121.15,120.73,118.17,118.14,114.14,114.07,113.43,109.80,101.87,64.62,61.12,60.37,60.06,59.67,59.57,55.19,54.71,54.62,42.16,41.87,41.62,39.67,28.72,24.18,20.45,15.84,9.74.
HRMS(ESI):calcd. for C404310S [M+H] 771.2700;found 771.2703
【0090】
実施例19、Et-743の合成
【化74】

アルゴンガスの保護下で、化合物29(7.7 mg、0.01 mmol)を1 mLの比率で調製したアセトニトリル、水の混合溶剤に溶解し、AgNO(32.3 mg、0.19 mmol)を加え、室温で24時間攪拌し、1 mLの飽和塩化ナトリウムおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液をそれぞれ加え、10分間攪拌し、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 20:1)により、7.2 mgの化合物31(Et-743)を得た。収率は95%である。
H NMR(400 MHz,CDCl) δ 6.63(s,1H),6.48(s,1H),6.43(s,1H),6.03(d,J = 1.1 Hz,1H),5.95(d,J = 1.1 Hz,1H),5.85(s,1H),5.12(d,J = 11.4 Hz,2H),4.89(s,1H),4.54(d,J = 25.4 Hz,2H),4.06(dd,J = 11.4,2.1 Hz,2H),3.82(s,3H),3.62(s,3H),3.46 - 3.31(m,2H),3.25 - 3.09(m,2H),3.03 - 2.78(m,4H).2.35(s,3H),2.27(s,3H),2.16(s,3H),2.03(s,3H).
HRMS(ESI): calcd. for C394210S [M-OH] 744.2591;found 744.2594

化合物15は、化合物9を原料として、以下の最適化された経路にしたがって合成されることもでき、具体的な操作例および化合物のデータは以下のとおりである:
【0091】
実施例20、化合物32の合成
【化75】

アルゴンガスの保護下で、化合物9(10.1 g、47.86 mmol)をDCM(175 ml)、TFE(25 ml)の混合溶剤に溶解し、ベンジルオキシアセトアルデヒド(9.3 g、62.22 mmol)および4A MS(10.1 g)を加え、-10 ℃でAcOH(0.72 g、12.0 mmol)をゆっくり滴下し、-10 ℃を維持して、4時間反応させ、その後0 ℃に昇温させ、4時間反応し続けた。反応が完了した後、セライトでろ過して、モレキュラーシーブを除去し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 20:1)により、14.6 gの白色の固体化合物32を得、収率は89%である。
化合物32:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.36 - 7.26(m,5H),6.46(s,1H),4.54(q,J = 12.1 Hz,2H),4.44(t,J = 4.8 Hz,1H),3.99(dd,J = 9.2,4.3 Hz,1H),3.80(dd,J = 9.2,5.9 Hz,1H),3.76(s,3H),3.72(dd,J = 10.8,3.8 Hz,1H),3.50(dd,J = 10.8,7.0 Hz,1H),2.98 - 2.90(m,1H),2.55 - 2.47(m,2H),2.24(s,3H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 146.21,143.90,138.10,132.60,128.68,128.36,127.76,127.65,122.26,120.70,73.73,73.23,66.18,60.57,54.04,53.28,32.56,15.64.
HRMS(ESI):calcd. for C2026NO[M+H] 344.1862;found 344.1864
【0092】
実施例21、化合物33の合成
【化76】

アルゴンガスの保護下で、化合物32(1.2 g、3.5 mmol)を35 mlの無水DCMに溶解し、(Boc)O(0.92 g、4.2 mmol)およびNEt(0.97 ml、7.0 mmol)を加え、室温で5時間攪拌した。反応が完了した後、50 mlの水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:4)により、1.5 gの白色の泡状生成物33を得、収率は97%である。
化合物33:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.33 - 7.25(m,5H),6.53(s,1H),6.24(d,J = 27.2 Hz,1H),5.90(d,J = 110.2 Hz,1H),4.89 - 4.62(m,1H),4.55(d,J = 11.7 Hz,1H),4.23(d,J = 23.1 Hz,1H),3.96(d,J = 16.5 Hz,1H),3.76(s,1H),3.67(dd,J = 21.7,12.9 Hz,2H),3.61 - 3.30(m,2H),3.11 - 2.69(m,2H),2.26(s,3H),1.45(s,9H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 155.90(s),145.20,143.87,137.72,130.57,130.51,129.72,128.35,127.69,121.44,119.82,80.48,72.66,71.74,71.01,65.87,64.64 60.66,53.43,49.57,48.10,28.42,15.72.
HRMS(ESI): calcd. for C2533NONa [M+Na] 466.2206;found 466.2205
【0093】
実施例22、化合物34の合成
【化77】

化合物33(5.0 g、11.3 mmol)を100 mlの無水アセトニトリルに溶解し、salcomine触媒(0.36 g、1.1 mmol)を加え、3回換気して、酸素ガス雰囲気下で、1時間反応させ、反応が完了した後、黒色の固体触媒を濾過し、減圧下でアセトニトリルを留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:4)により、目的の生成物はカラム上で黄色に表され、4.4gの黄色の生成物34を得、収率は85%である。
化合物34:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.24 - 7.11(m,5H),5.20(d,J = 74.0 Hz,1H),4.44(s,2H),4.34(d,J = 11.8 Hz,1H),3.80(s,3H),3.77 - 3.64(m,2H),3.59(d,J = 7.1 Hz,1H),3.45(m,1H),3.34(m,1H),2.59(d,J = 19.0 Hz,1H),2.46(ddd,J = 19.1,7.5,2.0 Hz,1H),1.82(s,3H),1.35(s,9H).
13C NMR(101 MHz,CDCl) δ 186.29,181.04,155.60,155.05,140.33,137.07,136.74,136.30,128.38,127.87,127.84,80.80,73.31,72.39,65.03,60.69,50.12,49.22,48.41,28.29,22.84,8.63.
HRMS(ESI): calcd. for C2531NONa [M+Na] 480.1998;found 480.2003
【0094】
実施例23、化合物35の合成
【化78】

アルゴンガスの保護下で、化合物34(2.0 g、4.38 mmol)を44 mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、青色光照射下で室温で2時間攪拌し、反応が完了した後、減圧下で溶媒を留去して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:2)により、1.5 gの白色の泡状化合物35を得、収率は75%である。
化合物35:H NMR(400 MHz,CDCl) δ 7.36 - 7.22(m,5H),5.80(d,J = 10.0 Hz,2H),5.63(s,1H),5.45(d,J = 22.8 Hz,1H),4.75 - 4.37(m,3H),3.95 - 3.69(m,4H),3.54(s,1H),2.78(d,J = 35.5 Hz,2H),2.08(s,3H),1.45(s,9H).
13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 155.88,146.22,144.13,137.54,136.75,128.33,127.81,127.76,113.06,112.48,106.86,100.72,80.68,72.98,71.21,70.72,67.99,65.66,64.67,28.40,22.96,8.90.
HRMS(ESI): calcd. for C2533NONa [M+Na] 480.1998;found 480.1999
【0095】
実施例24、化合物15の合成
【化79】

化合物35(1.5 g、3.28 mmol)を30 mlのアセトンに溶解し、BnBr(1.12 g、6.56 mmol)およびKCO(0.91 g、6.56 mmol)を加え、65 ℃で還流して5時間反応させた。反応が完了した後、減圧下で溶媒を留去して、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を回転蒸発により除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EA/PE = 1:4)により、1.68 gの粘性化合物15を得、収率は94%である。
【数3】

13C NMR(100 MHz,CDCl) δ 155.84,149.26,144.52,139.33,137.68,137.12,128.60,128.34,128.23,128.02,127.76,127.74,80.53,75.22,72.89,70.58,64.36,52.52,49.88,48.51,28.42,23.44,9.50.
HRMS(ESI): calcd. for C3237NONa [M+Na] 570.2468;found 570.2472
【0096】
本発明で言及されるすべての文書は、あたかも各文書が個々に参照により組み込まれたかのように、本出願に参照により組み込まれている。さらに、本発明の上記の教示内容を読んだ後、当業者は本発明に様々な変更または修正を加えることができ、これらの同等の形態も本願に添付された特許請求の範囲によって定義される範囲内にあることを理解されたい。
本発明の一態様を以下に示す。
[発明1]
Et-743の調製方法であって、
[化1]

化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(a)と、
[化2]

化合物18で反応させて、化合物19を得るステップ(b)と、
[化3]

化合物19で反応させて、化合物20を得るステップ(c)と、
[化4]

化合物20で反応させて、化合物21を得るステップ(d)と、
[化5]

化合物21で反応させて、化合物22を得るステップ(e)と、
[化6]

化合物22を
[化7]

と反応させて、化合物24を得るステップ(f)と、
[化8]

化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)と、
[化9]

および
化合物25でEt-743を調製するステップ含むことを特徴とする、前記Et-743の調製方法。
[発明2]
Et-743の調製方法であって、
[化10]

化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)と、
[化11]

および
化合物25でEt-743を調製するステップ含むことを特徴とする、前記Et-743の調製方法。
[発明3]
[化12]

から選択されるEt-743中間体化合物であって、
は、H、Bn-、アリル、
[化13]

から選択され、
は、H、Bn-、アリルから選択され、
は、H、Acから選択され、
は、Cbz、
[化14]

から選択され、
Rは、H、OHから選択されることを特徴とする、前記Et-743中間体化合物。
[発明4]
式16の化合物の調製方法であって、
化合物15で反応させて、化合物16を得るステップ(vi)を含むことを特徴とする、前記式16の化合物の調製方法
[化15]

[発明5]
式15の化合物の調製方法であって、
化合物10で反応させて、化合物11を得るステップ(i)と、
[化16]

化合物11で反応させて、化合物12を得るステップ(ii)と、
[化17]

化合物12で反応させて、化合物13を得るステップ(iii)と、
[化18]

化合物13で反応させて、化合物14を得るステップ(iv)と、および
[化19]

化合物14で反応させて、化合物15を得るステップ(v)とを含み、
[化20]

または
前記方法は、
化合物9で反応させて、化合物32を得るステップ(i-a)と、
[化21]

化合物32で反応させて、化合物33を得るステップ(ii-a)と、
[化22]

化合物33で反応させて、化合物34を得るステップ(iii-a)と、
[化23]

化合物34で反応させて、化合物35を得るステップ(iv-a)と、および
[化24]

化合物35で反応させて、化合物15を得るステップ(v-a)とを含むことを特徴とする、前記式15の化合物の調製方法
[化25]

[発明6]
前記方法は、化合物8で反応させて、化合物10を得るステップをさらに含むことを特徴とする
発明3に記載の方法
[化26]

[発明7]
式11の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物10で光化学反応を行って、式11の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、前記式11の化合物の調製方法
[化27]

[発明8]
式35の化合物の調製方法であって、
不活性溶媒において、青色光下で、化合物34で光化学反応を行って、化合物35を得るステップを含むことを特徴とする、前記式35の化合物の調製方法
[化28]

[発明9]
式18の化合物の調製方法であって、
化合物9を化合物16と反応させて、化合物18を得るステップ(a)を含むことを特徴とする、前記式18の化合物の調製方法
[化29]

[発明10]
化合物20の調製方法であって、
化合物19で反応させて、化合物20を得るステップ(c)を含むことを特徴とする、前記化合物20の調製方法
[化30]

[発明11]
化合物25の調製方法であって、
化合物24で反応させて、化合物25を得るステップ(g)を含むことを特徴とする、前記化合物25の調製方法
[化31]