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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】タイヤホルダ
(51)【国際特許分類】
   A47F 7/04 20060101AFI20230207BHJP
   B60C 19/00 20060101ALI20230207BHJP
   A47F 5/11 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
A47F7/04
B60C19/00 J
A47F5/11
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022027121
(22)【出願日】2022-02-24
【審査請求日】2022-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】弁理士法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-075004(JP,A)
【文献】特開2020-068987(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0071915(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107232886(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 7/04
A47F 7/00
B60C 19/00
B60B 30/02
A47F 5/10-5/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦置きされるタイヤを保持するタイヤホルダにおいて、
前記縦置きされるタイヤを載せるタイヤ台と、
前記タイヤ台に装着されるとともに、前記縦置きされるタイヤの片側に配置される柱体と、
前記柱体と前記縦置きされるタイヤの上部とにかけ渡されて前記縦置きされるタイヤの倒れを抑制する帯状接続部材と
を備えていることを特徴とするタイヤホルダ。
【請求項2】
前記タイヤ台に装着され、前記縦置きされるタイヤの外周面を受けてそのタイヤの転がりを抑制する転がり抑制部材を更に備えている
ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤホルダ。
【請求項3】
前記柱体が、
前記柱体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記帯状接続部材を通す複数の帯状接続部材通し孔を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤホルダ。
【請求項4】
前記柱体と前記縦置きされるタイヤの下部とにかけ渡されて前記縦置きされるタイヤの転がりを抑制する帯状転がり抑制部材を更に備えている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のタイヤホルダ。
【請求項5】
前記柱体が、
前記柱体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記帯状転がり抑制部材を通す複数の帯状転がり抑制部材通し孔を有する
ことを特徴とする請求項4に記載のタイヤホルダ。
【請求項6】
前記タイヤ台に装着されるホイールホルダを更に備えている
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のタイヤホルダ。
【請求項7】
前記柱体と前記ホイールホルダとにかけ渡されて前記タイヤ台に対する前記柱体の装着強度を高める帯状補強部材を更に備えている
ことを特徴とする請求項6に記載のタイヤホルダ。
【請求項8】
前記柱体が、
前記柱体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記帯状補強部材を通す複数の柱体側帯状補強部材通し孔を有し、
前記ホイールホルダが、
前記帯状補強部材を通す複数のホイールホルダ側帯状補強部材通し孔を有する
ことを特徴とする請求項7に記載のタイヤホルダ。
【請求項9】
前記タイヤ台と前記柱体とがプラスチック段ボールで形成されている
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のタイヤホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、縦置きされたタイヤを保持するタイヤホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のタイヤホルダとして、縦置きされたタイヤの外周面を支持するベース部材と、縦置きされたタイヤの両側面を支持する一対のサイド支持部材とで構成されるタイヤスタンドが知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
縦置きされたタイヤの外周面を支持できるように、ベース部材の前部と後部とは三角筒状に形成されている。
【0004】
一対のサイド支持部材のうちの一方のサイド支持部材は縦置きされたタイヤの一方の側面側に配置され、他方のサイド支持部材は縦置きされたタイヤの他方の側面側に配置される。
【0005】
いずれのサイド支持部材も、縦置きされたタイヤの側面を支持し得るように、床に置かれる底面部に対して垂直に折り曲げられている。一対のサイド支持部材は対向配置されている。
【0006】
各サイド支持部材には一対の接続部材が連結されており、一方のサイド支持部材の接続部材の自由端部はベース部材の三角筒の一端部にスライド可能に挿入され、他方のサイド支持部材の接続部材の自由端部はベース部材の三角筒の他端部にスライド可能に挿入されている。
【0007】
このタイヤスタンドには上述のような構造が採用されているので、このタイヤスタンドは異なるタイヤ幅を有する各種のタイヤを保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】米国第6581785号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のタイヤスタンドには、その構造上、サイド支持部材が縦置きされたタイヤを支持する位置が低いので、そのタイヤに中心軸方向の外力が作用したとき、サイド支持部材が傾き、タイヤが不安定になるおそれがある。
【0010】
近年生産台数が増えたSUV(Sport Utility Vehicle)のタイヤは普通の乗用車(SUV以外の乗用車)のタイヤと比べ、タイヤ幅が大きく重量も重いので、タイヤスタンドのサイド支持部材が倒れやすくタイヤが不安定になるおそれがあった。
【0011】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、縦置きされたタイヤの倒れをより確実に抑制できるタイヤホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明は、縦置きされるタイヤを保持するタイヤホルダにおいて、縦置きされるタイヤを保持するタイヤホルダにおいて、前記縦置きされるタイヤを載せるタイヤ台と、前記タイヤ台に装着されるとともに、前記縦置きされるタイヤの片側に配置される柱体と、前記柱体と前記縦置きされるタイヤの上部とにかけ渡されて前記縦置きされるタイヤの倒れを抑制する帯状接続部材とを備えている。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤホルダにおいて、前記タイヤ台に装着され、前記縦置きされるタイヤの外周面を受けてそのタイヤの転がりを抑制する転がり抑制部材を更に備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のタイヤホルダにおいて、前記柱体が、前記柱体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記帯状接続部材を通す複数の帯状接続部材通し孔を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載のタイヤホルダにおいて、前記柱体と前記縦置きされるタイヤの下部とにかけ渡されて前記縦置きされるタイヤの転がりを抑制する帯状転がり抑制部材を更に備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のタイヤホルダにおいて、前記柱体が、前記柱体の長手方向に沿って配置されとともに、前記帯状転がり抑制部材を通す複数の帯状転がり抑制部材通し孔を有することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか1項に記載のタイヤホルダにおいて、前記タイヤ台に装着されるホイールホルダを更に備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のタイヤホルダにおいて、前記柱体と前記ホイールホルダとにかけ渡されて前記タイヤ台に対する前記柱体の装着強度を高める帯状補強部材を更に備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のタイヤホルダにおいて、前記柱体が、前記柱体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記帯状補強部材を通す複数の柱体側帯状補強部材通し孔を有し、前記ホイールホルダが、前記帯状補強部材を通す複数のホイールホルダ側帯状補強部材通し孔を有することを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項1~8のいずれか1項に記載のタイヤホルダにおいて、前記タイヤ台と前記柱体とがプラスチック段ボールで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
この発明は縦置きされたタイヤの倒れをより確実に抑制できるタイヤホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1はこの発明の一実施形態に係るタイヤホルダの前面を斜め上方から見た斜視図である
図2図2図1のタイヤホルダの左側面を斜め上方から見た斜視図である。
図3図3図1のタイヤホルダの右側面を斜め上方から見た斜視図である。
図4図4図1のタイヤホルダの使用状態を示す斜視図である。
図5図5図1のタイヤホルダのタイヤ台の斜視図である。
図6図6図1のタイヤホルダのタイヤ止めの斜視図である。
図7図7図1のタイヤホルダの柱体の斜視図である。
図8図8図1のタイヤホルダの補助用柱体の斜視図である。
図9図9図1のタイヤホルダのホイールスタンドを斜め上方から見た斜視図である。
図10図10図9のホイールスタンドを斜め下方から見た斜視図である。
図11図11図7の柱体の柱体本体の展開図である。
図12図12図7の柱体の形状維持プレートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るタイヤホルダは、縦置きされるタイヤTを保持するタイヤホルダである。タイヤの「縦置き」とは、タイヤの中心軸がタイヤホルダの左右方向RLとほぼ平行になるようにタイヤを置くことである(図4参照)。
【0024】
このタイヤホルダは、図1図4に示すように、縦置きされるタイヤTを載せるタイヤ台1と、タイヤ台1に垂直に装着される柱体3と、柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とにかけ渡されて縦置きされるタイヤTの倒れ(タイヤホルダの左右方向RLの傾き)を抑制する帯状接続部材4と、タイヤ台1に垂直に装着される補助用柱体7と、補助用柱体7と縦置きされるタイヤTの中間部T2とにかけ渡されて縦置きされるタイヤTの倒れを抑制する補助用帯状接続部材8と、タイヤ台1に装着され、縦置きされるタイヤTの下部T3の外周面Tcsを受けてそのタイヤTの転がり(タイヤホルダの前後方向FRの動き)を抑制する一対のタイヤ止め(転がり抑制部材)21,22と、タイヤ台1に装着されるホイールホルダ5と、ホイールホルダ5と柱体3とにかけ渡されてタイヤ台1に対する柱体3の装着強度を高める帯状補強部材6とを備えている。
【0025】
タイヤ台1と柱体3と一対のタイヤ止め21,22と補助用柱体7とホイールホルダ5とはそれぞれプラスチック段ボールで形成されている。
【0026】
帯状接続部材4は、柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とにかけ渡されるベルトである。この実施形態では、ベルトの一端部に面状ファスナの雄ファスナ部(図示せず)が装着され、ベルトの他端部に面状ファスナの雌ファスナ部(図示せず)が装着されている。
【0027】
補助用帯状接続部材8は、補助用柱体7と縦置きされるタイヤTの中間部T2とにかけ渡されるベルトである。この実施形態では、ベルトの一端部に面状ファスナの雄ファスナ部(図示せず)が装着され、ベルトの他端部に面状ファスナの雌ファスナ部(図示せず)が装着されている。
【0028】
帯状補強部材6は、ホイールホルダ5と柱体3とにかけ渡されるベルトである。この実施形態では、ベルトの一端部に面状ファスナの雄ファスナ部(図示せず)が装着され、ベルトの他端部に面状ファスナの雌ファスナ部(図示せず)が装着されている。
【0029】
柱体3は縦置きされるタイヤTの片側(縦置きされるタイヤTの右側又は左側)に隣接配置される。柱体3の中心軸はタイヤホルダの上下方向UDとほぼ平行である。
【0030】
柱体3は、図7に示すように、U字形状に折り曲げられる柱体本体31と、柱体本体31に着脱可能に装着され、柱体本体31のU字形状を維持する複数の形状維持プレート32とを有する。
【0031】
柱体本体31は、図11に示すように、柱体3の長手方向へ延びる複数の脚部31cと、柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とにかけ渡される帯状接続部材4を通す3つの通し孔(帯状接続部材通し孔)31aと、柱体3とホイールホルダ5とにかけ渡される帯状補強部材6を通す2つの通し孔(柱体側帯状補強部材通し孔)31bと、形状維持プレート32(図12参照)を柱体本体31に装着するための8つのスリット31dとを有する。
【0032】
各形状維持プレート32は図12に示すように平行な2つのスリット32aを有する。
柱体本体31には、図11に示すように、柱体3の長手方向へ延びる2つの平行な折曲線部N1と折曲線部N2とが形成されている。柱体本体31は、折曲線部N1と折曲線部2とに挟まれた第1の領域部311と、第1の領域部311に折曲線部N1を介して連なる第2の領域部312と、第1の領域部311に折曲線部N2を介して連なる第3の領域部313とを有する。
【0033】
第1の領域部311には、帯状接続部材4を通す3つの通し孔31aと帯状補強部材6を通す2つの通し孔31bとが、それぞれ柱体3の長手方向に沿って形成されている。
【0034】
第2の領域部312と第3の領域部313とには、それぞれ4つのスリット31dが柱体3の長手方向に沿って形成されている。
【0035】
タイヤ台1は、図5に示すように、複数の通し孔1a~1pを有する。
2つの通し孔1a,1aに一方のタイヤ止め21の2つの脚部21a,21aが挿入されて、タイヤ台1に一方のタイヤ止め21が装着される。2つの通し孔1b,1bに他方のタイヤ止め22の2つの脚部22a,22aが挿入されて、タイヤ台1に他方のタイヤ止め22が装着される。
【0036】
4つの通し孔1c,1c,1d,1dに柱体3の4つの脚部31c,31c,31c,31cがそれぞれ挿入されて、タイヤ台1に柱体3が装着される。
【0037】
4つの通し孔1e,1f,1g,1hに補助用柱体7の4つの脚部71a,71a,71a,71aがそれぞれ挿入されて、タイヤ台1に補助用柱体7が装着される。
【0038】
図9図10に示すように、6つの通し孔1i~1nにホイールホルダ5の一対のホイール支持部51のうちの一方のホイール支持部51の6つの脚部51aがそれぞれ挿入されて、タイヤ台1にホイールホルダ5の一方のホイール支持部51が装着される。6つの通し孔1i~1nにホイールホルダ5の一対のホイール支持部51のうちの他方のホイール支持部51の6つの脚部51aがそれぞれ挿入されて、タイヤ台1にホイールホルダ5の他方のホイール支持部51が装着される。
【0039】
図10に示すように、1つの通し孔1oにホイールホルダ5の一対の連結部52,52のうちの一方の連結部52の1つ脚部52aが挿入されて、タイヤ台1にホイールホルダ5の一方の連結部52が装着される。1つの通し孔1pにホイールホルダ5の一対の連結部52,52のうちの他方の連結部52の1つ脚部52aが挿入されて、タイヤ台1にホイールホルダ5の他方の連結部52が装着される。
【0040】
補助用柱体7は縦置きされるタイヤTの片側に隣接配置される(図4参照)。例えば柱体3が縦置きされるタイヤTの右側に配置されるときは補助用柱体7も縦置きされるタイヤTの右側に配置される。補助用柱体7の中心軸はタイヤホルダの上下方向UDとほぼ平行である。
【0041】
補助用柱体7は、図8に示すように、八角筒状に折り曲げられる補助用柱体本体71と、補助用柱体本体71と縦置きされるタイヤTの中間部T2とにかけ渡されて縦置きされるタイヤTの倒れを抑制する補助用帯状接続部材8とを有する。
【0042】
補助用柱体本体71は、補助用柱体7の軸方向に沿って延びる4つの脚部71aと、補助用柱体本体71に連結され、タイヤ止め22の連結アーム22bの2つの通し孔22b1,22b1が引っ掛けられる2つの連結フック部71e,71e(図3参照)と、補助用柱体本体71に連結され、補助用帯状接続部材8を支持する帯状のベルト支持部71fとを有する。
【0043】
補助用帯状接続部材8は、ベルト支持部71fの両端部に形成された2つの通し孔に通されて、ベルト支持部71fに支持される。
【0044】
一対のタイヤ止め21,22のうちの後側のタイヤ止め22は2つの脚部22a,22aと1つの連結アーム22bとを有する(図6参照)。連結アーム22bには2つの通し孔22b1,22b1が形成されている。
【0045】
一対のタイヤ止め21,22のうちの前側のタイヤ止め21は2つの脚部21a,21aを有する。
【0046】
ホイールホルダ5は、図9に示すように、ホイール10を載せる一対のホイール支持部51,51と、一対のホイール支持部51,51を連結する一対の連結部52,52と、一対のホイール支持部51,51に着脱可能に装着され、ホール支持部51,51に載ったホイール10の傾斜角を調節する傾斜角調節プレート部材53,53とを有する。
【0047】
ホイール支持部51には、図9図10に示すように、帯状補強部材6を通す2つの通し孔(ホイールホルダ側補助用帯状接続部材通し孔)5a,5aが形成されている。
【0048】
各ホイール支持部51は6つの脚部51aを有する。
各連結部52は1つの脚部52aを有する。
【0049】
次に、この実施形態に係るタイヤホルダの使用方法の一例を説明する。
まず、補助用柱体7の4つの脚部71aをタイヤ台1の4つの通し孔1e,1f,1g,1hに挿入して、補助用柱体7をタイヤ台1に装着する。
【0050】
次に、ホイールホルダ5の一対のホイール支持部51,51の12個の脚部51aをタイヤ台1の14個の通し孔1i,1i,1j,1j,1k,1k,1l,1l,1m,1m,1n,1nに挿入するとともに、ホイールホルダ5の一対の連結部52の2つの脚部52a,52aをタイヤ台1の通し孔1o,1pに挿入して、ホイールホルダ5をタイヤ台1に装着する。
【0051】
その後、一方のタイヤ止め21の2つの脚部21a,21aをタイヤ台1の2つの通し孔1a,1aに挿入するとともに、他方のタイヤ止め22の2つの脚部22a,22aをタイヤ台1の2つの通し孔1b,1bに挿入して、一対のタイヤ止め21,22をタイヤ台1に装着する。
【0052】
なお、タイヤ止め22の2つの脚部22a,22aをタイヤ台1の2つの通し孔1b,1bに挿入するとき、2つの脚部22a,22aが2つの通し孔1b,1bに完全に挿入される前に、タイヤ止め22の連結アーム22bの2つの通し孔22b1,22b1を補助用柱体7の2つの連結フック部71e,71eに引っ掛けた後、2つの脚部22a,22aを2つの通し孔1b,1bに完全に挿入する。
【0053】
次に、柱体3の4つの脚部31c,31c,31c,31cをタイヤ台1の4つの通し孔1c,1c,1d,1dに挿入して、柱体3をタイヤ台1に装着する。
【0054】
その後、柱体3の柱体本体31の3つの通し孔31aのうちの任意の2つの通し孔31aに通された帯状接続部材4の一端部をタイヤTの中心孔に通し、その一端部の雄ファスナ部を帯状接続部材4の他端部の雌ファスナ部に接着して、帯状接続部材4を柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とにかけ渡し、柱体3と縦置きされるタイヤTとを接続する。
【0055】
次に、柱体3の柱体本体31の2つの通し孔31bに通された帯状補強部材6の一端部をホイールホルダ5の2つの通し孔5a,5aに通し、更にその一端部の雄ファスナ部を帯状補強部材6の他端部の雌ファスナ部に接着して、帯状補強部材6を柱体3とホイールホルダ5とにかけ渡し、柱体3とホイールホルダ5とを接続する。
【0056】
最後に、ホイールホルダ5にホイール10を載せる。
以上のようにしてタイヤホルダによってタイヤTとホイール10とが保持される。
【0057】
このタイヤホルダは、上述のように柱体3がタイヤ台1に垂直に装着されるとともに、タイヤ台1に縦置きされるタイヤTの片側に配置され、帯状接続部材4が柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とにかけ渡され、柱体3と縦置きされるタイヤTの上部T1とが接続されるので、タイヤTの倒れが確実に抑制され、タイヤTが安定する。
【0058】
もしタイヤ台1に縦置きされるタイヤTがSUV用のタイヤのようにタイヤ幅が大きくて重量も重いものであったとしても、そのようなタイヤTの倒れも確実に抑制される。
【0059】
帯状補強部材6が柱体3とホイールホルダ5とにかけ渡され、柱体3とホイールホルダ5とが接続されるので、タイヤ台1に対する柱体3の装着強度が高まり、タイヤTの倒れがより確実に抑制される。
【0060】
補助用柱体7のベルト支持部71fに支持された補助用帯状接続部材8が補助用柱体7と縦置きされるタイヤTの中間部T2とにかけ渡され、補助用柱体7とタイヤTとが接続されるので、タイヤTの倒れがより確実に抑制される。
【0061】
この実施状態のタイヤホルダは、タイヤ台1に縦置きされるタイヤTはそのタイヤTの片側に配置される柱体3や補助用柱体7によって保持されるので、タイヤ幅の異なる様々なタイヤのホルダとして使用することができる。
【0062】
この実施形態では、タイヤホルダをタイヤ台1と柱体3と帯状接続部材4と補助用柱体7と補助用帯状接続部材8とタイヤ止め21,22と帯状補強部材6とで構成したが、タイヤホルダをタイヤ台1と柱体3と帯状接続部材4との3つの構成要素だけで構成してもよい。
【0063】
また、この実施形態では、縦置きされるタイヤTの片側に柱体3と補助用柱体7とを配置したが、縦置きされるタイヤTの片側に柱体3だけを配置するようにしてもよい。
【0064】
この実施形態では、縦置きされるタイヤTの転がりを抑制する転がり抑制部材として、縦置きされるタイヤTの外周面Tcsを受けてそのタイヤTの転がりを抑制する一対の転がり抑制部材21,22を採用したが、これに代え又はこれとともに、柱体3と縦置きされるタイヤTの下部とにかけ渡されて縦置きされるタイヤTの転がりを抑制する帯状転がり抑制部材(図示せず)を採用してもよい。
【0065】
帯状転がり抑制部材は、柱体3と縦置きされるタイヤTの下部とにかけ渡されるベルトである。ベルトの一端部に面状ファスナの雄ファスナ部(図示せず)が装着され、ベルトの他端部に面状ファスナの雌ファスナ部(図示せず)が装着されている。
【0066】
帯状転がり抑制部材は柱体3に形成された複数の通し孔(帯状転がり抑制部材通し孔)31bに通される。複数の通し孔31bは柱体3の長手方向に沿って配置されている。
【0067】
帯状転がり抑制部材の一端部をタイヤTの中心孔に通し、その一端部の雄ファスナ部を帯状転がり抑制部材の他端部の雌ファスナ部に接着し、帯状転がり抑制部材を柱体3と縦置きされるタイヤTの下部T3とにかけ渡して柱体3と縦置きされるタイヤTとを接続することにより、タイヤTの転がりが抑制される。
【0068】
通し孔31bは、帯状補強部材6を通す通し孔、すなわち柱体側帯状補強部材通し孔であるとともに、帯状転がり抑制部材を通す通し孔、すなわち帯状転がり抑制部材通し孔である。
【0069】
この実施形態では、U字形状に折り曲げられた柱体本体31と柱体本体31のU字形状を維持する複数の形状維持プレート32とで構成された柱体3を採用したが、このような構成の柱体3に代えて四角筒等の筒状の柱体(図示せず)を採用してもよい。
【0070】
この実施形態のタイヤ台1と柱体3とタイヤ止め21,22と補助用柱体7とホイールホルダ5とは、それぞれプラスチック段ボールで形成されたものであるが、それらの部材の材料としてはプラスチック段ボールに限られない。
【符号の説明】
【0071】
1 タイヤ台
1a~1p 通し孔
21 タイヤ止め(転がり抑制部材)
21a 脚部
22 タイヤ止め(転がり抑制部材)
22a 脚部
22b 連結アーム
22b1 通し孔
3 柱体
31 柱体本体
31a 通し孔(帯状接続部材通し孔)
31b 通し孔(柱体側帯状補強部材通し孔、帯状転がり抑制部材通し孔)
31c 脚部
31d スリット
311 第1の領域部
312 第2の領域部
313 第3の領域部
32 形状維持プレート
32a スリット
4 帯状接続部材
5 ホイールホルダ
5a 通し孔(ホイールホルダ側帯状補強部材通し孔)
51 ホイール支持部
51a 脚部
52 連結部
52a 脚部
53 傾斜角調節プレート部材
6 帯状補強部材
7 補助用柱体
71 補助用柱体本体
71a~71d 脚部
71e 連結フック部
71f ベルト支持部
8 補助用帯状接続部材
10 ホイール
T 縦置きされるタイヤ
T1 縦置きされるタイヤの上部
T2 縦置きされるタイヤの中間部
T3 縦置きされるタイヤの下部
Tcs タイヤの外周面
N1,N2 折曲線部
UD 上下方向
RL 左右方向
FR 前後方向
【要約】
【課題】タイヤ台に縦置きされたタイヤの倒れを確実に抑制する。
【解決手段】このタイヤホルダは、縦置きされるタイヤを載せるタイヤ台1と、タイヤ台1に装着され、縦置きされるタイヤの外周面を受けてそのタイヤの転がりを抑制するタイヤ止め21,22と、タイヤ台1に垂直に装着され、縦置きされるタイヤの片側に配置される柱体3と、柱体3と縦置きされるタイヤの上部とにかけ渡されて縦置きされるタイヤの倒れを抑制する帯状接続部材4とを備えている。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
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図10
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図12