(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20230207BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
H01L21/68 A
H01L21/30 569A
(21)【出願番号】P 2018058433
(22)【出願日】2018-03-26
【審査請求日】2020-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 幸彦
【審査官】今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-280296(JP,A)
【文献】特開2010-087116(JP,A)
【文献】特開2001-324056(JP,A)
【文献】特開2007-049093(JP,A)
【文献】特開平10-177945(JP,A)
【文献】特開2017-092339(JP,A)
【文献】特開2001-143985(JP,A)
【文献】実開昭60-002083(JP,U)
【文献】特開2006-190892(JP,A)
【文献】特開2006-190893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027、21/30、21/67-21/683
F16L 9/00-11/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
基板に液処理を行う第1液処理室と、
前記第1液処理室の下方に配置され、基板に液処理を行う第2液処理室と、
前記第1液処理室に気体を供給する第1供給路と、
前記第2液処理室に気体を供給する第2供給路と、
を備え、
前記第1供給路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、
前記第2供給路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、
前記第1鉛直部の上流端部および前記第2鉛直部の上流端部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延び、
前記第1鉛直部の下流端部は、前記第1液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第2鉛直部の下流端部は、前記第2液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第1供給路は、前記第1鉛直部を通じて、前記第1液処理室に気体を供給し、
前記第2供給路は、前記第2鉛直部を通じて、前記第2液処理室に気体を供給し、
基板処理装置は、
略鉛直方向に延びる箱体と、
前記箱体内に配置される仕切部材と、
を備え、
前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記箱体内に形成され、
前記仕切部材は、前記第1鉛直部と前記第2鉛直部を隔てる基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記箱体は、
前記第1液処理室および前記第2液処理室と向かい合い、略鉛直方向に延びる前壁と、
前記前壁に接続され、前記前壁に対して略垂直な側壁と、
を備え、
前記前壁の幅は、前記側壁の幅に比べて長い基板処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の基板処理装置において、
前記箱体は、
前記前壁に形成され、前記第1液処理室と同じ高さ位置に位置する第1出口と、
前記前壁に形成され、前記第2液処理室と同じ高さ位置に位置する第2出口と、
を有する基板処理装置。
【請求項4】
基板処理装置であって、
基板に液処理を行う第1液処理室と、
前記第1液処理室の下方に配置され、基板に液処理を行う第2液処理室と、
前記第1液処理室に気体を供給する第1供給路と、
前記第2液処理室に気体を供給する第2供給路と、
を備え、
前記第1供給路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、
前記第2供給路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、
前記第1鉛直部の上流端部および前記第2鉛直部の上流端部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延び、
前記第1鉛直部の下流端部は、前記第1液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第2鉛直部の下流端部は、前記第2液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第1供給路は、前記第1鉛直部を通じて、前記第1液処理室に気体を供給し、
前記第2供給路は、前記第2鉛直部を通じて、前記第2液処理室に気体を供給し、
基板処理装置は、
前記第1液処理室に気体を供給する第3供給路と、
前記第2液処理室に気体を供給する第4供給路と、
を備え、
前記第3供給路は、略鉛直方向に延びる第3鉛直部を有し、
前記第4供給路は、略鉛直方向に延びる第4鉛直部を有し、
前記第3鉛直部の上流端部および前記第4鉛直部の上流端部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延び、
前記第3鉛直部の下流端部は、前記第1液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第4鉛直部の下流端部は、前記第2液処理室と同じ高さ位置に位置し、
前記第3供給路は、前記第3鉛直部を通じて、前記第1液処理室に気体を供給し、
前記第4供給路は、前記第4鉛直部を通じて、前記第2液処理室に気体を供給する基板処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の基板処理装置において、
前記第1液処理室に設けられ、前記第1液処理室に気体を吹き出す第1吹出ユニットと、
前記第2液処理室に設けられ、前記第2液処理室に気体を吹き出す第2吹出ユニットと、
を備え、
前記第1供給路および前記第3供給路はともに、前記第1吹出ユニットと接続し、前記第1吹出ユニットを通じて前記第1液処理室に気体を供給し、
前記第2供給路および前記第4供給路はともに、前記第2吹出ユニットと接続し、前記第2吹出ユニットを通じて前記第2液処理室に気体を供給する基板処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
気体の温度および湿度を調整し、温度および湿度が調整された気体を前記第1供給路および前記第2供給路に送る気体制御装置を備える基板処理装置。
【請求項7】
基板処理装置であって、
基板を搬送する第1搬送室と、
前記第1搬送室の下方に配置され、基板を搬送する第2搬送室と、
前記第1搬送室の気体を排出する第1排出路と、
前記第2搬送室の気体を排出する第2排出路と、
を備え、
前記第1排出路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、
前記第2排出路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、
前記第1鉛直部の下流端部および前記第2鉛直部の下流端部はともに、前記第1搬送室よりも高い位置、および、前記第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延び、
前記第1鉛直部の上流端部は、前記第1搬送室と同じ高さ位置に位置し、
前記第2鉛直部の上流端部は、前記第2搬送室と同じ高さ位置に位置し、
前記第1排出路は、前記第1鉛直部を通じて、前記第1搬送室の気体を排出し、
前記第2排出路は、前記第2鉛直部を通じて、前記第2搬送室の気体を排出し、
前記基板処理装置は、
前記第1搬送室の気体を排出する第3排出路と、
前記第2搬送室の気体を排出する第4排出路と、
を備え、
前記第3排出路は、略鉛直方向に延びる第3鉛直部を有し、
前記第4排出路は、略鉛直方向に延びる第4鉛直部を有し、
前記第3鉛直部および前記第4鉛直部はともに、前記第1搬送室よりも高い位置、および、前記第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の基板処理装置において、
前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有する基板処理装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の基板処理装置において、
前記第1搬送室に設けられ、前記第1搬送室の気体を吸い込む第1吸込ユニットと、
前記第2搬送室に設けられ、前記第2搬送室の気体を吸い込む第2吸込ユニットと、
を備え、
前記第1排出路および前記第3排出路はともに、前記第1吸込ユニットと接続し、前記第1吸込ユニットを通じて前記第1搬送室の気体を排出し、
前記第2排出路および前記第4排出路はともに、前記第2吸込ユニットと接続し、前記第2吸込ユニットを通じて前記第2搬送室の気体を排出する基板処理装置。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1排出路に設けられ、前記第1排出路を流れる気体の流量を調整する第1ファンと、
前記第2排出路に設けられ、前記第2排出路を流れる気体の流量を調整する第2ファンと、
を備える基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、基板を処理する基板処理装置に関する。基板は、例えば、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板などである。
【背景技術】
【0002】
従来、基板処理装置は、例えば、レジスト液塗布装置と現像処理装置を備える。レジスト液塗布装置は、現像処理装置の下方に配置されている。
【0003】
基板処理装置は、さらに、第1サブチャンバと第2サブチャンバと壁ダクトとを備える。第1サブチャンバは、レジスト液塗布装置に気体を供給する。第1サブチャンバは、レジスト液塗布装置の上部に配置される。第2サブチャンバは、現像処理装置に気体を供給する。第2サブチャンバは、現像処理装置の上部に配置される。壁ダクトは、第1サブチャンバと第2サブチャンバに気体を供給する。壁ダクトは、レジスト液塗布装置および現像処理装置の側方に配置される。壁ダクトは鉛直方向に延びる。壁ダクトは、レジスト液塗布装置と略同じ高さ位置で、第1サブチャンバと接続する。壁ダクトは、現像処理装置と略同じ高さ位置で、第2サブチャンバと接続する。
【0004】
1つの壁ダクトが、レジスト液塗布装置に供給するための気体をレジスト液塗布装置と略同じ高さ位置まで運び、かつ、現像処理装置に供給するための気体を現像処理装置と略同じ高さ位置まで運ぶ。このため、第1サブチャンバの流路および第2サブチャンバの流路は、短い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量、および、現像処理装置に対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼす。
【0007】
ユーザーがレジスト液塗布装置に対する気体の供給量を調整する場合を例にとって、気体の供給量が相互に影響を及ぼすという問題を具体的に説明する。
【0008】
ユーザーが、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量を意図的に変更する。例えば、ユーザーは、第1サブチャンバに設けられる第1ダンパを操作する。このとき、第2サブチャンバに設けられる第2ダンパをユーザーが操作していないにもかかわらず、現像処理装置に対する気体の供給量が変動してしまう。このように、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量の変化に起因して、現像処理装置に対する気体の供給量が変動する。
【0009】
そこで、ユーザーが第2ダンパを操作して、現像処理装置に対する気体の供給量を意図的に調整する。このとき、第1ダンパが操作されていないにもかかわらず、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量が変動してしまう。このように、現像処理装置に対する気体の供給量の変化に起因して、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量が変動する。
【0010】
その結果、ユーザーは、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量を再び調整しなければならない。
【0011】
以上の通り、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量、および、現像処理装置に対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼす。このため、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量および現像処理装置に対する気体の供給量を適切に調整することが難しい。
【0012】
気体の供給量が相互に影響を及ぼすという問題は、ユーザーが気体の供給量を調整する場合に限られない。例えば、第1サブチャンバの異常によってレジスト液塗布装置に対する気体の供給量が変化したとき、レジスト液塗布装置に対する気体の供給量の変化に起因して、現像処理装置に対する気体の供給量が変動する。
【0013】
気体の供給量が相互に影響を及ぼすという問題は、レジスト液塗布装置と現像処理装置に限られない。仮に基板処理装置が複数の搬送室に気体を供給する構成を備える場合には、各搬送室に対する気体の供給量は相互に影響を及ぼす、と推察される。
【0014】
さらに、気体の排出量に関しても類似の問題が生じる、と推察される。仮に基板処理装置が複数の液処理室の気体を排出する構成を備える場合には、各液処理室からの気体の排出量は相互に影響を及ぼす、と推察される。仮に基板処理装置が複数の搬送室の気体を排出する構成を備える場合には、各搬送室からの気体の排出量は相互に影響を及ぼす、と推察される。仮に基板処理装置が複数の熱処理室の気体を排出する構成を備える場合には、各熱処理室からの気体の排出量は相互に影響を及ぼす、と推察される。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。
本発明の第1の目的は、各液処理室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる基板処理装置を提供することである。本発明の第2の目的は、各搬送室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる基板処理装置を提供することである。本発明の第3の目的は、各液処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる基板処理装置を提供することである。本発明の第4の目的は、各搬送室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる基板処理装置を提供することである。本発明の第5の目的は、各熱処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる基板処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、第1の目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、基板処理装置であって、基板に液処理を行う第1液処理室と、前記第1液処理室の下方に配置され、基板に液処理を行う第2液処理室と、前記第1液処理室に気体を供給する第1供給路と、前記第2液処理室に気体を供給する第2供給路と、を備え、前記第1供給路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、前記第2供給路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置である。
【0017】
第2液処理室が第1液処理室の下方に配置されているにもかかわらず、第1供給路は第1鉛直部を有し、かつ、第2供給路は第2鉛直部を有する。第1鉛直部および第2鉛直部はともに、第1液処理室よりも高い位置、および、第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第1鉛直部および第2鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第1供給路および第2供給路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1供給路が第1液処理室に供給する気体の供給量と第2供給路が第2液処理室に供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室に対する気体の供給量と第2液処理室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0018】
上述した基板処理装置において、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有することが好ましい。仮に第1鉛直部が第2鉛直部よりも長い場合には、第1鉛直部は第2鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第1鉛直部の圧力損失が第2鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。仮に第2鉛直部が第1鉛直部よりも長い場合には、第2鉛直部は第1鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第2鉛直部における圧力損失が第1鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。
【0019】
上述した基板処理装置において、前記第1供給路に設けられ、前記第1供給路を流れる気体の流量を調整する第1調整部と、前記第2供給路に設けられ、前記第2供給路を流れる気体の流量を調整する第2調整部と、を備え、前記第1調整部は、前記第1鉛直部よりも下流に配置され、前記第2調整部は、前記第2鉛直部よりも下流に配置されることが好ましい。第1調整部は、第1鉛直部よりも下流に配置される。このため、第1調整部よりも上流に位置する第1供給路の部分は、第1鉛直部を含む。よって、第1調整部よりも上流に位置する第1供給路の部分は、比較的に長い。第2調整部は、第2鉛直部よりも下流に配置される。このため、第2調整部よりも上流に位置する第2供給路の部分は、第2鉛直部を含む。よって、第2調整部よりも上流に位置する第2供給路の部分は、比較的に長い。したがって、第1液処理室に対する気体の供給量と第2液処理室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。
【0020】
上述した基板処理装置において、前記第1供給路および前記第2供給路に接続され、前記第1供給路および前記第2供給路に気体を供給する分配管を備え、前記分配管と前記第1供給路の接続位置および前記分配管と前記第2供給路の接続位置はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置のいずれかに配置されることが好ましい。これによれば、第1供給路が第1鉛直部を有するにもかかわらず、第1供給路は分配管と好適に接続できる。同様に、第2供給路が第2鉛直部を有するにもかかわらず、第2供給路は分配管と好適に接続できる。
【0021】
上述した基板処理装置において、前記第1供給路は上流端部を有し、前記第2供給路は上流端部を有し、前記分配管は、前記第1供給路の前記上流端部および前記第2供給路の前記上流端部と接続する接続部を有し、前記接続部が延びる向きは、前記第1供給路の前記上流端部が延びる向きと略同じであり、前記接続部が延びる向きは、前記第2供給路の前記上流端部が延びる向きと略同じであることが好ましい。接続部が延びる向きは、第1供給路の上流端部が延びる向きと略同じである。これにより、分配管の接続部から第1供給路の上流端部に気体が円滑に流れる。すなわち、分配管は第1供給路に気体を円滑に供給できる。接続部が延びる向きは、第2供給路の上流端部が延びる向きと略同じである。これにより、分配管の接続部から第2供給路の上流端部に気体が円滑に流れる。すなわち、分配管は第2供給路に気体を円滑に供給できる。
【0022】
上述した基板処理装置において、前記第1液処理室の側方に配置され、基板を前記第1液処理室に搬送する第1搬送室と、前記第1搬送室の下方、且つ、前記第2液処理室の側方に配置され、基板を前記第2液処理室に搬送する第2搬送室と、前記第1搬送室に気体を供給する供給路と、前記第2搬送室に気体を供給する供給路と、を備え、前記分配管は、前記第1搬送室用の前記供給路および前記第2搬送室用の前記供給路に接続され、前記第1搬送室用の前記供給路および前記第2搬送室用の前記供給路に気体を供給することが好ましい。1つの分配管によって、第1供給路、第2供給路、第1搬送室用の供給路および第2搬送室用の供給路に気体を好適に供給できる。
【0023】
上述した基板処理装置において、略鉛直方向に延びる箱体と、前記箱体内に配置される仕切部材と、を備え、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部は、前記箱体内に形成され、前記仕切部材は、前記第1鉛直部と前記第2鉛直部を隔てることが好ましい。これによれば、第1鉛直部および第2鉛直部の構造を簡素化できる。
【0024】
上述した基板処理装置において、前記箱体は、前記第1液処理室および前記第2液処理室と向かい合い、略鉛直方向に延びる前壁と、前記前壁に接続され、前記前壁に対して略垂直な側壁と、を備え、前記前壁の幅は、前記側壁の幅に比べて長いことが好ましい。これによれば、箱体の厚みを好適に薄くできる。よって、基板処理装置の大型化を抑えつつ、箱体の設置スペースを容易に確保できる。
【0025】
上述した基板処理装置において、前記第1液処理室に気体を供給する第3供給路と、前記第2液処理室に気体を供給する第4供給路と、を備え、前記第3供給路は、略鉛直方向に延びる第3鉛直部を有し、前記第4供給路は、略鉛直方向に延びる第4鉛直部を有し、前記第3鉛直部および前記第4鉛直部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びることが好ましい。第2液処理室が第1液処理室の下方に配置されているにもかかわらず、第3供給路は第3鉛直部を有し、かつ、第4供給路は第4鉛直部を有する。第3鉛直部および第4鉛直部はともに、第1液処理室よりも高い位置、および、第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第3鉛直部および第4鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第3供給路および第4供給路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1供給路が第1液処理室に供給する気体の供給量と、第2供給路が第2液処理室に供給する気体の供給量と、第3供給路が第1液処理室に供給する気体の供給量と、第4供給路が第2液処理室に供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室に対する気体の供給量と第2液処理室に対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。さらに、第1供給路と第3供給路によって、第1液処理室に気体を効率良く供給できる。第2供給路と第4供給路によって、第2液処理室に気体を効率良く供給できる。
【0026】
上述した基板処理装置において、前記第1液処理室に設けられ、前記第1液処理室に気体を吹き出す第1吹出ユニットと、前記第2液処理室に設けられ、前記第2液処理室に気体を吹き出す第2吹出ユニットと、を備え、前記第1供給路および前記第3供給路はともに、前記第1吹出ユニットと接続し、前記第1吹出ユニットを通じて前記第1液処理室に気体を供給し、前記第2供給路および前記第4供給路はともに、前記第2吹出ユニットと接続し、前記第2吹出ユニットを通じて前記第2液処理室に気体を供給することが好ましい。第1供給路および第3供給路はともに、第1吹出ユニットを通じて第1液処理室に気体を供給する。よって、第1供給路と第3供給路は、第1液処理室に気体を同じように供給できる。同様に、第2供給路および第4供給路はともに、第2吹出ユニットを通じて第2液処理室に気体を供給する。よって、第2供給路と第4供給路は、第2液処理室に気体を同じように供給できる。
【0027】
上述した基板処理装置において、気体の温度および湿度を調整し、温度および湿度が調整された気体を前記第1供給路および前記第2供給路に送る気体制御装置を備えることが好ましい。第1液処理室および第2液処理室に、温度および湿度が調整された気体を供給できる。
【0028】
本発明は、基板処理装置であって、基板を搬送する第1搬送室と、前記第1搬送室の下方に配置され、基板を搬送する第2搬送室と、前記第1搬送室に気体を供給する第1供給路と、前記第2搬送室に気体を供給する第2供給路と、を備え、前記第1供給路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、前記第2供給路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記第1搬送室よりも高い位置、および、前記第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置である。
【0029】
第2搬送室が第1搬送室の下方に配置されているにもかかわらず、第1供給路は第1鉛直部を有し、かつ、第2供給路は第2鉛直部を有する。第1鉛直部および第2鉛直部はともに、第1搬送室よりも高い位置、および、第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第1鉛直部および第2鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第1供給路および第2供給路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1供給路が第1搬送室に供給する気体の供給量と第2供給路が第2搬送室に供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1搬送室に対する気体の供給量と第2搬送室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0030】
上述した基板処理装置において、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有することが好ましい。仮に第1鉛直部が第2鉛直部よりも長い場合には、第1鉛直部は第2鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第1鉛直部の圧力損失が第2鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。仮に第2鉛直部が第1鉛直部よりも長い場合には、第2鉛直部は第1鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第2鉛直部における圧力損失が第1鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。
【0031】
上述した基板処理装置において、前記基板処理装置の外部の気体を前記第1供給路および前記第2供給路に送る送風部を備えることが好ましい。第1搬送室および第2搬送室に、基板処理装置の外部の気体を好適に供給できる。
【0032】
本発明は、基板処理装置であって、基板に液処理を行う前記第1液処理室と、前記第1液処理室の下方に配置され、基板に液処理を行う第2液処理室と、前記第1液処理室の気体を排出する第1排出路と、前記第2液処理室の気体を排出する第2排出路と、を備え、前記第1排出路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、前記第2排出路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記第1液処理室よりも高い位置、および、前記第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置である。
【0033】
第2液処理室が第1液処理室の下方に配置されているにもかかわらず、第1排出路は第1鉛直部を有し、かつ、第2排出路は第2鉛直部を有する。第1鉛直部および第2鉛直部はともに、第1液処理室よりも高い位置、および、第2液処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第1鉛直部および第2鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第1排出路および第2排出路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1排出路が第1液処理室から排出する気体の排出量と第2排出路が第2液処理室から排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室からの気体の排出量と第2液処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0034】
上述した基板処理装置において、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有することが好ましい。仮に第1鉛直部が第2鉛直部よりも長い場合には、第1鉛直部は第2鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第1鉛直部の圧力損失が第2鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。仮に第2鉛直部が第1鉛直部よりも長い場合には、第2鉛直部は第1鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第2鉛直部における圧力損失が第1鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。
【0035】
本発明は、基板処理装置であって、基板を搬送する第1搬送室と、前記第1搬送室の下方に配置され、基板を搬送する第2搬送室と、前記第1搬送室の気体を排出する第1排出路と、前記第2搬送室の気体を排出する第2排出路と、を備え、前記第1排出路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、前記第2排出路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記第1搬送室よりも高い位置、および、前記第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置である。
【0036】
第2搬送室が第1搬送室の下方に配置されているにもかかわらず、第1排出路は第1鉛直部を有し、かつ、第2排出路は第2鉛直部を有する。第1鉛直部および第2鉛直部はともに、第1搬送室よりも高い位置、および、第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第1鉛直部および第2鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第1排出路および第2排出路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1排出路が第1搬送室から排出する気体の排出量と第2排出路が第2搬送室から排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1搬送室からの気体の排出量と第2搬送室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0037】
上述した基板処理装置において、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有することが好ましい。仮に第1鉛直部が第2鉛直部よりも長い場合には、第1鉛直部は第2鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第1鉛直部の圧力損失が第2鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。仮に第2鉛直部が第1鉛直部よりも長い場合には、第2鉛直部は第1鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第2鉛直部における圧力損失が第1鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。
【0038】
上述した基板処理装置において、前記第1搬送室の気体を排出する第3排出路と、前記第2搬送室の気体を排出する第4排出路と、を備え、前記第3排出路は、略鉛直方向に延びる第3鉛直部を有し、前記第4排出路は、略鉛直方向に延びる第4鉛直部を有し、前記第3鉛直部および前記第4鉛直部はともに、前記第1搬送室よりも高い位置、および、前記第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びることが好ましい。第2搬送室が第1搬送室の下方に配置されているにもかかわらず、第3排出路は第3鉛直部を有し、かつ、第4排出路は第4鉛直部を有する。第3鉛直部および第4鉛直部はともに、第1搬送室よりも高い位置、および、第2搬送室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第3鉛直部および第4鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第3排出路および第4排出路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1排出路が第1搬送室から排出する気体の排出量と、第2排出路が第2搬送室から排出する気体の排出量と、第3排出路が第1搬送室から排出する気体の排出量と、第4排出路が第2搬送室から排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室からの気体の排出量と第2液処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。さらに、第1排出路と第3排出路によって、第1搬送室から気体を効率良く排出できる。第2排出路と第4排出路によって、第2搬送室から気体を効率良く排出できる。
【0039】
上述した基板処理装置において、前記第1搬送室に設けられ、前記第1搬送室の気体を吸い込む第1吸込ユニットと、前記第2搬送室に設けられ、前記第2搬送室の気体を吸い込む第2吸込ユニットと、を備え、前記第1排出路および前記第3排出路はともに、前記第1吸込ユニットと接続し、前記第1吸込ユニットを通じて前記第1搬送室の気体を排出し、前記第2排出路および前記第4排出路はともに、前記第2吸込ユニットと接続し、前記第2吸込ユニットを通じて前記第2搬送室の気体を排出することが好ましい。第1排出路および第3排出路はともに、第1吸込ユニットを通じて第1搬送室の気体を排出する。よって、第1排出路と第3排出路は、第1搬送室の気体を同じように排出できる。同様に、第2排出路および第4排出路はともに、第2吸込ユニットを通じて第2搬送室の気体を排出する。よって、第2排出路と第4排出路は、第2搬送室の気体を同じように排出できる。
【0040】
本発明は、基板処理装置であって、基板に熱処理を行う第1熱処理室と、前記第1熱処理室の下方に配置され、基板に熱処理を行う第2熱処理室と、前記第1熱処理室の気体を排出する第1排出路と、前記第2熱処理室の気体を排出する第2排出路と、を備え、前記第1排出路は、略鉛直方向に延びる第1鉛直部を有し、前記第2排出路は、略鉛直方向に延びる第2鉛直部を有し、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部はともに、前記第1熱処理室よりも高い位置、および、前記第2熱処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる基板処理装置である。
【0041】
第2熱処理室が第1熱処理室の下方に配置されているにもかかわらず、第1排出路は第1鉛直部を有し、かつ、第2排出路は第2鉛直部を有する。第1鉛直部および第2鉛直部はともに、第1熱処理室よりも高い位置、および、第2熱処理室よりも低い位置の少なくともいずれかまで延びる。このため、第1鉛直部および第2鉛直部はそれぞれ、比較的に長い。すなわち、第1排出路および第2排出路はそれぞれ、比較的に長い。よって、第1排出路が第1熱処理室から排出する気体の排出量と第2排出路が第2熱処理室から排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1熱処理室からの気体の排出量と第2熱処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0042】
上述した基板処理装置において、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも長く、かつ、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の一方は、前記第1鉛直部および前記第2鉛直部の他方よりも大きな流路断面積を有することが好ましい。仮に第1鉛直部が第2鉛直部よりも長い場合には、第1鉛直部は第2鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第1鉛直部の圧力損失が第2鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。仮に第2鉛直部が第1鉛直部よりも長い場合には、第2鉛直部は第1鉛直部よりも大きな流路断面積を有する。これにより、第2鉛直部における圧力損失が第1鉛直部の圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。
【発明の効果】
【0043】
上述した基板処理装置によれば、各液処理室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。上述した基板処理装置によれば、各搬送室に対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。上述した基板処理装置によれば、各液処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。上述した基板処理装置によれば、各搬送室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。上述した基板処理装置によれば、各熱処理室からの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図4】
図2における矢視IV-IVの側面図である。
【
図6】
図2における矢視VI-VIの側面図である。
【
図7】
図2における矢視VII-VIIの側面図である。
【
図8】
図2における矢視VIII-VIIIの正面図である。
【
図9】
図2における矢視IX-IXの正面図である。
【
図11】
図11(a)は複数管ユニットの正面図であり、
図11(b)は複数管ユニットの側面図であり、
図11(c)は複数管ユニットの垂直断面図である。
【
図12】
図11(c)におけるXII-XII線に沿う水平断面図である。
【
図14】吸込ユニットと排出路を下から見た斜視図である。
【
図16】変形実施例に係る処理ブロックの側面図である。
【
図17】変形実施例に係る処理ブロックの側面図である。
【
図18】変形実施例に係る処理ブロックの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
<1.基板処理装置の概要>
図1は、実施例に係る基板処理装置の概念図である。
図1は、鉛直方向Zを示す。鉛直方向Zの一方向を「上方」と呼ぶ。上方とは反対の方向を「下方」と呼ぶ。
図1等は、上方と下方をそれぞれ、「上」と「下」によって示す。
【0046】
実施例1に係る基板処理装置1は、液処理と熱処理を基板(例えば、半導体ウエハ)に行う。ここで、「基板」とは、例えば、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板である。
【0047】
基板処理装置1は、第1液処理室2aと第2液処理室2bを備える。第1液処理室2aは基板に液処理を行う空間である。第2液処理室2bは基板に液処理を行う空間である。第2液処理室2bは、第1液処理室2aの下方に配置される。
【0048】
基板処理装置1は、第1供給路3aと第2供給路3bを備える。第1供給路3aは第1液処理室2aに連通する。第1供給路3aは第1液処理室2aに気体を供給する。より詳しくは、第1供給路3aは、第2液処理室2bに気体を供給することなく、第1液処理室2aに気体を供給する。第2供給路3bは第2液処理室2bに連通する。第2供給路3bは第2液処理室2bに気体を供給する。より詳しくは、第2供給路3bは、第1液処理室2aに気体を供給することなく、第2液処理室2bに気体を供給する。
【0049】
第1供給路3aは、略鉛直方向Zに延びる第1鉛直部4aを備える。第2供給路3bは、略鉛直方向Zに延びる第2鉛直部4bを備える。第1鉛直部4aおよび第2鉛直部4bはともに、第2液処理室2bよりも低い位置まで延びる。
【0050】
基板処理装置1は気体制御装置5を備える。気体制御装置5は、第1供給路3aおよび第2供給路3bに連通する。気体制御装置5は、気体の温度および湿度を調整し、温度および湿度が調整された気体を第1供給路3aおよび第2供給路3bに送る。気体は、例えば、空気である。
【0051】
上述の通り、第1供給路3aは第1鉛直部4aを含むので、第1供給路3aは比較的に長い。第2供給路3bは第2鉛直部4bを含むので、第2供給路3bは比較的に長い。このため、第1供給路3aの気体の供給量の変化に起因して、第2供給路3bの気体の供給量が変動することを好適に抑制できる。さらに、第2供給路3bの気体の供給量の変化に起因して、第1供給路3aの気体の供給量が変動することを好適に抑制できる。つまり、第1供給路3aが第1液処理室2aに供給する気体の供給量と、第2供給路3bが第2液処理室2bに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室2aに対する気体の供給量と第2液処理室2bに対する気体の供給量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0052】
基板処理装置1は、第1排出路6aと第2排出路6bを備える。第1排出路6aは第1液処理室2aに連通する。第1排出路6aは第1液処理室2aの気体を排出する。より詳しくは、第1排出路6aは、第2液処理室2bの気体を排出することなく、第1液処理室2aの気体を排出する。第2排出路6bは第2液処理室2bに連通する。第2排出路6bは第2液処理室2bの気体を排出する。より詳しくは、第2排出路6bは、第1液処理室2aの気体を排出することなく、第2液処理室2bの気体を排出する。
【0053】
第1排出路6aは、略鉛直方向Zに延びる第1鉛直部7aを備える。第2排出路6bは、略鉛直方向Zに延びる第2鉛直部7bを備える。第1鉛直部7aおよび第2鉛直部7bはともに、第2液処理室2bよりも低い位置まで延びる。
【0054】
第1排出路6aと第2排出路6bは、気体処理装置8に連通する。気体処理装置8は、気体を吸引し、吸引した気体を処理する。具体的には、気体処理装置8は、第1排出路6aおよび第2排出路6bを通じて排出された気体を処理する。気体処理装置8は、例えば、有害な気体を無害な気体に変換する処理を行う。
【0055】
上述のとおり、第1排出路6aは第1鉛直部7aを含むので、第1排出路6aは比較的に長い。第2排出路6bは第2鉛直部7bを含むので、第2排出路6bは比較的に長い。このため、第1排出路6aの気体の排出量の変化に起因して、第2排出路6bの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。さらに、第2排出路6bの気体の排出量の変化に起因して、第1排出路6aの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。つまり、第1排出路6aが第1液処理室2aから排出する気体の排出量と、第2排出路6bが第2液処理室2bから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1液処理室2aからの気体の排出量と第2液処理室2bからの気体の排出量が相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0056】
基板処理装置1は、第1搬送室12aと第2搬送室12bを備える。第1搬送室12aは基板を搬送する空間である。第2搬送室12bは基板を搬送する空間である。第2搬送室12bは第1搬送室12aの下方に配置される。
【0057】
基板処理装置1は、第1供給路13aと第2供給路13bを備える。第1供給路13aは、第1搬送室12aに連通する。第1供給路13aは、第1搬送室12aに気体を供給する。より詳しくは、第1供給路13aは、第2搬送室12bに気体を供給することなく、第1搬送室12aに気体を供給する。第2供給路13bは、第2搬送室12bに連通する。第2供給路13bは、第2搬送室12bに気体を供給する。より詳しくは、第2供給路13bは、第1搬送室12aに気体を供給することなく、第2搬送室12bに気体を供給する。
【0058】
第1供給路13aは、略鉛直方向Zに延びる第1鉛直部14aを備える。第2供給路13bは、略鉛直方向Zに延びる第2鉛直部14bを備える。第1鉛直部14aおよび第2鉛直部14bはともに、第2搬送室12bよりも低い位置まで延びる。
【0059】
気体制御装置5は、第1供給路13aおよび第2供給路13bに連通する。気体制御装置5は、温度および湿度が調整された気体を第1供給路13aおよび第2供給路13bに送る。
【0060】
上述のとおり、第1供給路13aは第1鉛直部14aを含むので、第1供給路13aは比較的に長い。第2供給路13bは第2鉛直部14bを含むので、第2供給路13bは比較的に長い。このため、第1供給路13aの気体の供給量の変化に起因して、第2供給路13bの気体の供給量が変動することを好適に抑制できる。さらに、第2供給路13bの気体の供給量の変化に起因して、第1供給路13aの気体の供給量が変動することを好適に抑制できる。つまり、第1供給路13aが第1搬送室12aに供給する気体の供給量と第2供給路13bが第2搬送室12bに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1搬送室12aに対する気体の供給量と第2搬送室12bに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0061】
基板処理装置1は、第1排出路16aと第2排出路16bを備える。第1排出路16aは第1搬送室12aに連通する。第1排出路16aは第1搬送室12aの気体を排出する。より詳しくは、第1排出路16aは、第2搬送室12bの気体を排出することなく、第1搬送室12aの気体を排出する。第2排出路16bは第2搬送室12bに連通する。第2排出路16bは第2搬送室12bの気体を排出する。より詳しくは、第2排出路16bは、第1搬送室12aの気体を排出することなく、第2搬送室12bの気体を排出する。
【0062】
第1排出路16aは、略鉛直方向Zに延びる第1鉛直部17aを備える。第2排出路16bは、略鉛直方向Zに延びる第2鉛直部17bを備える。第1鉛直部17aおよび第2鉛直部17bはともに、第2搬送室12bよりも低い位置まで延びる。
【0063】
第1排出路16aと第2排出路16bは、気体処理装置18に連通する。気体処理装置18は、気体を吸引し、吸引した気体を処理する。具体的には、気体処理装置18は、第1排出路16aおよび第2排出路16bによって排出された気体を処理する。
【0064】
上述のとおり、第1排出路16aは第1鉛直部17aを含むので、第1排出路16aは比較的に長い。第2排出路16bは第2鉛直部17bを含むので、第2排出路16bは比較的に長い。このため、第1排出路16aの気体の排出量の変化に起因して、第2排出路16bの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。さらに、第2排出路16bの気体の排出量の変化に起因して、第1排出路16aの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。つまり、第1排出路16aが第1搬送室12aから排出する気体の排出量と、第2排出路16bが第2搬送室12bから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1搬送室12aからの気体の排出量と第2搬送室12bからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0065】
基板処理装置1は、第1熱処理室22aと第2熱処理室22bを備える。第1熱処理室22aは基板に熱処理を行う空間である。第2熱処理室22bは基板に熱処理を行う空間である。第2熱処理室22bは、第1熱処理室22aの下方に配置される。
【0066】
基板処理装置1は、第1排出路26aと第2排出路26bを備える。第1排出路26aは第1熱処理室22aに連通する。第1排出路26aは第1熱処理室22aの気体を排出する。より詳しくは、第1排出路26aは、第2熱処理室22bの気体を排出することなく、第1熱処理室22aの気体を排出する。第2排出路26bは第2熱処理室22bに連通する。第2排出路26bは第2熱処理室22bの気体を排出する。より詳しくは、第2排出路26bは、第1熱処理室26aの気体を排出することなく、第2熱処理室22bの気体を排出する。
【0067】
第1排出路26aは、略鉛直方向Zに延びる第1鉛直部27aを備える。第2排出路26bは、略鉛直方向Zに延びる第2鉛直部27bを備える。第1鉛直部27aおよび第2鉛直部27bはともに、第2熱処理室22bよりも低い位置まで延びる。
【0068】
第1排出路26aと第2排出路26bは、気体処理装置28に連通する。気体処理装置18は、気体を吸引し、吸引した気体を処理する。具体的には、気体処理装置28は、第1排出路26aおよび第2排出路26bによって排出された気体を処理する。
【0069】
上述の通り、第1排出路26aは第1鉛直部27aを含むので、第1排出路26aは比較的に長い。第2排出路26bは第2鉛直部27bを含むので、第2排出路26bは比較的に長い。このため、第1排出路26aの気体の排出量の変化に起因して、第2排出路26bの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。さらに、第2排出路26bの気体の排出量の変化に起因して、第1排出路26aの気体の排出量が変動することを好適に抑制できる。つまり、第1排出路26aが第1熱処理室22aから排出する気体の排出量と、第2排出路26bが第2熱処理室22bから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、第1熱処理室22aからの気体の排出量と第2熱処理室22bからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0070】
気体処理装置8、18、28はそれぞれ、基板処理装置1の要素ではない。気体処理装置8、18、28はそれぞれ、基板処理装置1の外部装置である。気体処理装置8、18、28はそれぞれ、例えば、基板処理装置1が設置される工場のユーティリティ設備である。
【0071】
<基板処理装置1の構造>
基板処理装置1の構造について、さらに詳しく説明する。
【0072】
図2は、基板処理装置の上部の平面図である。
図3は、基板処理装置の下部の平面図である。基板処理装置1は、インデクサ部31と処理部37とインターフェイス部39とを備える。インデクサ部31は処理部37と接続する。インデクサ部31は、処理部37に基板Wを渡し、処理部37から基板Wを受ける。処理部37は基板Wに液処理および熱処理を行う。インターフェイス部39は処理部37と接続する。インターフェイス部39は、さらに、露光機EXPと接続する。露光機EXPは、基板処理装置1の要素ではない。露光機EXPは、基板処理装置1の外部装置である。インターフェイス部39は、処理部37と露光機EXPとの間で基板Wを搬送する。露光機EXPは、基板Wに露光処理を行う。インデクサ部31と処理部37とインターフェイス部39と露光機EXPは、この順番で、1列に並ぶ。
【0073】
本明細書では、インデクサ部31と処理部37とインターフェイス部39が1列に並ぶ方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xは水平である。前後方向Xは鉛直方向Zと直交する。前後方向Xと直交する水平方向を、「幅方向Y」と呼ぶ。幅方向Yは鉛直方向Zと直交する。前後方向Xと幅方向Yを特に区別しない場合には、単に「水平方向」と記載する。
【0074】
インターフェイス部39からインデクサ部31に向かう前後方向Xの一方向を、「前方」と呼ぶ。前方とは反対の方向を「後方」と呼ぶ。幅方向Yの一方向を「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。
図2等は、前方、後方、右方および左方をそれぞれ、「前」、「後」、「右」および「左」によって示す。前方と後方と右方と左方を特に区別しない場合には、単に「側方」と記載する。
【0075】
処理部37は、2つの処理ブロックBA、BBを備える。処理ブロックBAは処理ブロックBBの前方に配置される。インデクサ部31は処理ブロックBAと接続する。処理ブロックBAは処理ブロックBBと接続する。処理ブロックBBはインターフェイス部39と接続する。
【0076】
<インデクサ部31の構造>
図2-5を参照する。
図4は、
図2における矢視IV-IVの側面図である。
図5は、
図2における矢視V-Vの側面図である。
図4、5は、露光機EXPの図示を省略する。インデクサ部31は、キャリア載置部32と搬送室33とインデクサ用搬送機構TIDを備える。
【0077】
キャリア載置部32はキャリアCを載置する。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCは、例えばFOUP(front opening unified pod)である。キャリアCは、例えば不図示の外部搬送機構によってキャリア載置部32上に搬送される。
【0078】
搬送室33は、キャリア載置部32の後方に配置される。インデクサ用搬送機構TIDは、搬送室33に設けられる。インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCと処理部37(具体的には処理ブロックBA)との間で基板Wを搬出する。具体的には、インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCから処理部37に基板Wを搬送し、かつ、処理部37からキャリアCに基板Wを搬送する。
【0079】
インデクサ用搬送機構TIDは、例えば、基板Wを保持する2つのハンド34と、各ハンド34を駆動するハンド駆動機構35とを備える。各ハンド34は、それぞれ1枚の基板Wを保持する。ハンド駆動機構35は、前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zにハンド34を移動させ、かつ、鉛直方向Zを中心にハンド34を回転させる。これにより、ハンド34は、キャリアCおよび処理部37(具体的には処理ブロックBA)にアクセスする。
【0080】
<処理部37の構成の概略>
図2、3、6-9を参照する。
図6、7は、処理部の側面図である。具体的には、
図6は、
図2における矢視VI-VIの側面図である。
図7は、
図2における矢視VII-VIIの側面図である。
図8、9は、処理部の正面図である。具体的には、
図8は、
図2における矢視VIII-VIIIの正面図である。
図9は、
図2における矢視IX-IXの正面図である。
【0081】
処理部37は、平面視、正面視および側面視において略矩形形状を有する。
【0082】
処理ブロックBAについて説明する。処理ブロックBAは、平面視、正面視および側面視において略矩形形状を有する。処理ブロックBAは、ブロック筐体41Aを備える。ブロック筐体41Aは箱形状を有する。処理ブロックBAはブロック筐体41Aによって区画される。
【0083】
図2、3を参照する。処理ブロックBAは、液処理室42a-42dと搬送室44a、44bと熱処理室45a-45vを備える。なお、液処理室42b、42dについては
図6、8、9に示す。熱処理室45b等については、
図7に示す。液処理室42a-42dと搬送室44a、44bと熱処理室45a-45vは、処理ブロックBA内(すなわち、ブロック筐体41A内)に配置される。液処理室42a-42dは、処理ブロックBAの右部に配置される。搬送室44a、44bは、処理ブロックBAの中央部に配置される。搬送室44a、44bは、処理ブロックBAの前部から後部にわたり、前後方向Xに延びている。熱処理室45a-45vは、処理ブロックBAの左部に配置される。
【0084】
図6を参照する。液処理室42a-42dは、この順で、下方に向かって並ぶ。すなわち、液処理室42bは、液処理室42aの下方に配置される。液処理室42cは、液処理室42bの下方に配置される。液処理室42dは、液処理室42cの下方に配置される。液処理室42a-42dは、平面視において略同じ位置に配置される。
【0085】
処理ブロックBAは、ユニット筐体43Aを備える。ユニット筐体43Aは、処理ブロックBA内に設けられる。ユニット筐体43Aは、液処理室42a-42dに相当する内部空間を有する。ユニット筐体43Aは、液処理室42a-42dを区画する。すなわち、液処理室42a-42dは、ユニット筐体43Aによって仕切られる。
【0086】
図4、5を参照する。搬送室44bは、搬送室44aの下方に配置される。搬送室44bは、平面視において搬送室44aと略同じ位置に配置される。
【0087】
搬送室44a、44bは、隔てられている。例えば、搬送室44a、44bは、後述する吹出ユニット81bおよび吸込ユニット91aの少なくともいずれかによって仕切られる。
【0088】
搬送室44aは、液処理室42a、42bの側方(具体的には左方)に配置される。すなわち、搬送室44aは、液処理室42a、42bと同じ高さ位置に配置される。搬送室44bは、液処理室42c、42dの側方(具体的には左方)に配置される。
【0089】
図7を参照する。熱処理室45a-45vは、前後方向Xおよび鉛直方向Zに行列状に並ぶ。
【0090】
熱処理室45a-45jは、処理ブロックBAの前部に配置される。熱処理室45a-45jは、この順で、下方に向かって並ぶ。熱処理室45a-45jは、平面視において略同じ位置に配置される。
【0091】
熱処理室45k-45pは、熱処理室45a-45jの後方に配置される。熱処理室45k-45pは、この順で、下方に向かって並ぶ。熱処理室45k-45pは、平面視において略同じ位置に配置される。
【0092】
熱処理室45q-45vは、熱処理室45k-45pの後方に配置される。熱処理室45q-45vは、処理ブロックBAの後部に配置される。熱処理室45q-45vは、この順で、下方に向かって並ぶ。熱処理室45q-45vは、平面視において略同じ位置に配置される。
【0093】
処理ブロックBAは、ユニット筐体47Aを備える。ユニット筐体47Aは、処理ブロックBA内に設けられる。ユニット筐体47Aは、熱処理室45a-45vに相当する内部空間を有する。ユニット筐体47Aは、熱処理室45a-45vを区画する。すなわち、熱処理室45a-45vは、ユニット筐体47Aによって仕切られる。
【0094】
熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sは、搬送室44aの側方(具体的には左方)に配置される。熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vは、搬送室44bの側方(具体的には左方)に配置される。
【0095】
図2-9を参照する。処理ブロックBBについて説明する。処理ブロックBBは、処理ブロックBAと類似する構造を有する。このため、処理ブロックBBの説明を適宜に省略する。
【0096】
処理ブロックBBは、ブロック筐体41Bと液処理室42e-42hとユニット筐体43Bと搬送室44c、44dとユニット筐体47Bを備える。ブロック筐体41Bはブロック筐体41Aと類似する。液処理室42e-42hは液処理室42a-42dと類似する。ユニット筐体43Bはユニット筐体43Aと類似する。搬送室44c、44dは搬送室44a、44bと類似する。ユニット筐体47Bは、ユニット筐体47Aと類似する。
【0097】
図4、5を参照する。搬送室44cは、搬送室44aの後方に配置される。搬送室44cは、搬送室44aと同じ高さ位置に配置される。搬送室44cは、搬送室44aとつながっている。搬送室44dと搬送室44bの関係は、搬送室44cと
搬送室44aの関係と同じである。
【0098】
図7を参照する。処理ブロックBBは、熱処理室46a-46tを備える。熱処理室46a-46tは、前後方向Xおよび鉛直方向Zに行列状に並ぶ。熱処理室46a-46jは、この順で、下方に向かって並ぶ。熱処理室46lは、熱処理室46kの下方に配置される。熱処理室46m-46tは、この順で、下方に向かって並ぶ。熱処理室46a-46e、46k、46m-46pは、搬送室44cの側方(具体的には左方)に配置される。熱処理室46f-46j、46l、46q-46tは、搬送室44dの側方(具体的には左方)に配置される。
【0099】
液処理室42a-42hを特に区別しない場合には、「液処理室42」と呼ぶ。搬送室44a-44dを特に区別しない場合には、「搬送室44」と呼ぶ。熱処理室45a-45vを特に区別しない場合、「熱処理室45」と呼ぶ。熱処理室46a-46tを特に区別しない場合、「熱処理室46」と呼ぶ。
【0100】
<処理部37の詳細構造>
図6を参照する。処理部37は、複数の液処理ユニットSAと、複数の液処理ユニットSBを備える。液処理ユニットSA、SBはそれぞれ、基板Wに液処理を行う。液処理は、基板Wに処理液を供給する処理である。
【0101】
液処理ユニットSAは処理ブロックBAに設けられる。各液処理室42a-42dは、2つの液処理ユニットSAを収容する。液処理室42aに設置される2つの液処理ユニットSAは、略水平方向(具体的には前後方向X)に並ぶ。液処理室42b-42dに設置される液処理ユニットSAも、同様に配置される。
【0102】
液処理ユニットSAが行う液処理は、塗布処理である。塗布処理は、基板Wに処理液を塗布して、基板Wの表面に塗膜を形成する処理である。
【0103】
図8、9を参照する。液処理ユニットSAは、液処理の種類によって、レジスト膜用塗布ユニットRESISTと反射防止膜用塗布ユニットBARCに分類される。レジスト膜用塗布ユニットRESISTは、例えば、液処理室42a、42cに設けられる。レジスト膜用塗布ユニットRESISTは、レジスト膜形成処理を行う。レジスト膜形成処理は、基板Wにレジスト膜材料を塗布し、基板Wの表面にレジスト膜を形成する処理である。反射防止膜用塗布ユニットBARCは、例えば、液処理室42b、42dに設けられる。反射防止膜用塗布ユニットBARCは、反射防止膜形成処理を行う。反射防止膜形成処理は、基板Wに反射防止膜材料を塗布し、基板Wの表面に反射防止膜を形成する処理である。
【0104】
図2、3、6を参照する。各液処理ユニットSAは、回転保持部51Aとカップ52Aとノズル53Aとノズル搬送機構54Aを備える。回転保持部51Aは、基板Wを回転可能に保持する。カップ52Aは回転保持部51Aの周囲に配置される。液処理ユニットSAが基板Wに処理を行うとき、カップ52Aは、回転保持部51Aによって保持される基板Wの側方を囲む。これにより、カップ52Aは、基板Wから飛散した処理液を回収する。ノズル53Aとノズル搬送機構54Aは、
図2、3に示される。ノズル53Aは、処理液を吐出する。より詳しくは、レジスト膜用塗布ユニットRESISTのノズル53Aは、レジスト膜材料を吐出する。反射防止膜用塗布ユニットBARCのノズル53Aは、反射防止膜材料を吐出する。ノズル搬送機構54Aは、ノズル53Aを保持して、待機位置と処理位置との間にわたってノズル53Aを移動する。ノズル53Aが待機位置にあるとき、ノズル53Aは、平面視で回転保持部51Aに保持される基板Wと重ならない。ノズル53Aの待機位置は、例えば、搬送室44a、44bから遠い液処理室42a-42dの側部に配置される。搬送室44a、44bから遠い液処理室42a-42dの側部は、例えば、液処理室42a-42dの右部である。ノズル53Aの処理位置は、回転保持部51Aに保持される基板Wの上方の位置である。ノズル53Aが処理位置にあるとき、ノズル53Aは、平面視で回転保持部51Aに保持される基板Wと重なる。
【0105】
液処理ユニットSBは処理ブロックBBに設けられる。液処理室42e-42hは、2つの液処理ユニットSBを収容する。同じ液処理室42e-42hに設置される液処理ユニットSBは、水平方向(具体的には前後方向X)に並ぶ。
【0106】
液処理ユニットSBが行う液処理は、現像処理である。現像処理は、基板Wに現像液を供給する処理である。すなわち、液処理ユニットSBは、現像処理ユニットDEVに相当する。
【0107】
各液処理ユニットSBは、回転保持部51Bとカップ52Bとノズル53Bとノズル搬送機構54Bを備える。回転保持部51Bとカップ52Bはそれぞれ、回転保持部51Aとカップ52Aと実質的に同じ構造を有する。ノズル53Bは、現像液を吐出する。ノズル53Bは、例えばスリットノズルである。ノズル搬送機構54Bは待機位置と処理位置との間にわたってノズル53Bを移動する。ノズル53Bが待機位置にあるとき、ノズル53Bは、平面視で回転保持部51Bに保持される基板Wと重ならない。ノズル53Bの処理位置は、回転保持部51Bに保持される基板Wの上方の位置である。ノズル53Bが処理位置にあるとき、ノズル53Bは、平面視で、回転保持部51Bに保持される基板Wと重なる。
【0108】
図4、5を参照する。処理部37は、主搬送機構T1-T4を備える。主搬送機構T1-T4はそれぞれ、基板Wを搬送する。搬送機構T1は、搬送室44aに設けられる。同様に、主搬送機構T2-T4は、搬送室44b-44dに設けられる。主搬送機構T1-T4は、略同じ構成を備える。以下では、主搬送機構T1の構成を説明する。
【0109】
図10を参照する。
図10は、主搬送機構の斜視図である。主搬送機構T1は、一対の第1ガイドレール55と、第2ガイドレール56と、ベース部57と、回転台58と、2つのハンド59を備える。
【0110】
第1ガイドレール55は、液処理室42a、42bに近い搬送室44aの側部に設けられる。液処理室42a、42bに近い搬送室44aの側部は、具体的には搬送室44aの右部である。より詳しくは、一方の第1ガイドレール55は搬送室44aの右前部に配置され、他方の第1ガイドレール55は搬送室44aの右後部に配置される(
図1参照)。
第1ガイドレール55は、鉛直方向Zに延びる。
【0111】
第2ガイドレール56は一対の第1ガイドレール55に支持される。第2ガイドレール56は、前後方向Xに延びている。一方の第1ガイドレール55は第2ガイドレール56の前端部と接続し、他方の第1ガイドレール55は第2ガイドレール56の後端部と接続する。第2ガイドレール56は、一対の第1ガイドレール55に対して鉛直方向Zに移動可能である。ベース部57は第2ガイドレール56に支持される。ベース部57は第2ガイドレール56に対して前後方向Xに移動可能である。回転台58はベース部57に支持される。回転台58は、ベース部57に対して鉛直方向Zと平行な縦軸心Q周りに回転可能である。2つのハンド59はそれぞれ回転台58に支持される。各ハンド59はそれぞれ、回転台58に対して水平な1方向に進退移動可能である。各ハンド59は1枚の基板Wを保持する。
【0112】
主搬送機構T1はさらに、第2ガイドレール56、ベース部57、回転台58およびハンド59をそれぞれ移動させるための各種の駆動機構を備える。各種の駆動機構は、第2ガイドレール56を鉛直方向Zに昇降させ、ベース部57を前後方向Xに移動させ、回転台58を縦軸心Q回りに回転させ、ハンド59を進退移動させる。これにより、ハンド59は、前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zに移動し、縦軸心Qを中心に回転する。
【0113】
図2、3を参照する。処理部37は、複数の熱処理ユニットHUを備える。熱処理ユニットHUは、基板Wに熱処理を行う。各熱処理室45a-45v、46a-46tは、1つの熱処理ユニットHUを収容する。
【0114】
図7を参照する。熱処理ユニットHUは、処理の種類に応じて、加熱冷却ユニットPHPと冷却ユニットCPと疎水化処理ユニットAHLと露光後熱処理(Post Exposure Bake)ユニットPEBに分類される。加熱冷却ユニットPHPは、例えば、熱処理室45a-45d、45f-45i、45q-45v、46a-46d、46f-46iに設けられる。加熱冷却ユニットPHPは、基板Wを加熱し、引き続いて基板Wを冷却する加熱冷却処理を行う。冷却ユニットCPは、例えば、熱処理室45e、45j、45m、45p、46e、46j-46lに設けられる。冷却ユニットCPは、基板Wを冷却する冷却処理を行う。疎水化処理ユニットAHLは、例えば、熱処理室45k、45l、45n、45oに設置される。疎水化処理ユニットAHLは、基板Wと被膜の密着性を向上させるために、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)の蒸気雰囲気で熱処理する疎水化処理を行う。露光後熱処理ユニットPEBは、例えば、熱処理室46m-46tに設置される。露光後熱処理ユニットPEBは、露光処理後の基板Wに露光後熱処理を行う。
【0115】
図2、3、8を参照する。各熱処理ユニットHUはそれぞれ、基板Wを載置する1つ、または、2つのプレート61を備える。
【0116】
図2、3、7を参照する。処理ブロックBBは、複数(例えば2つ)のエッジ露光ユニットEEWa、EEWbを備える。各エッジ露光ユニットEEWa、EEWbは、処理ブロックBBの左部に配置される。エッジ露光ユニットEEWaは、搬送室44cの側方(具体的には左方)に配置される。エッジ露光ユニットEEWbは、搬送室44dの側方(具体的には左方)に配置される。エッジ露光ユニットEEWa、EEWbは、基板Wの周縁部を露光する。各エッジ露光ユニットEEWa、EEWbは、回転保持部62(
図1参照)と、光照射部(不図示)を備える。回転保持部62は、基板Wを回転可能に保持する。光照射部は、回転保持部62に保持された基板Wの周縁に光を照射し、回転保持部62に保持された基板Wの周縁を露光する。
【0117】
図2、3を参照する。処理部37は、基板Wを載置する載置部P1-P6を備える。載置部P1、P2は、インデクサ部31と処理ブロックBAの間に設置される。載置部P1は、搬送室33と搬送室44aに跨がって設置される。載置部P2は、搬送室33と搬送室44bに跨がって設置される。載置部P3、P4は、処理ブロックBAと処理ブロックBBの間に設置される。載置部P3は、搬送室44aと搬送室44cに跨がって設置される。載置部P4は、搬送室44bと搬送室44dに跨がって設置される。載置部P5、P6は、処理ブロックBBの後左部に配置される。載置部P5は、搬送室44cの側方(左方)に配置される。載置部P6は、搬送室44dの側方(左方)に配置される。各載置部P1-P6は、基板Wを載置するプレート63などを備える。
【0118】
主搬送機構T1は、液処理室42a、42bと、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sに基板Wを搬送する。具体的には、主搬送機構T1は、液処理室42a、42bの液処理ユニットSAと、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sの熱処理ユニットHUに基板Wを搬送する。より具体的には、主搬送機構T1のハンド59は、液処理室42a、42bの回転保持部51Aに基板Wを載置し、液処理室42a、42bの回転保持部51A上の基板Wを取る。主搬送機構T1のハンド59は、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sのプレート61に載置し、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sのプレート61上の基板Wを取る。さらに、主搬送機構T1は、載置部P1、P3に基板Wを搬送する。具体的には、主搬送機構T1のハンド59は、載置部P1、P3のプレート63に基板Wを載置し、載置部P1、P3のプレート63上の基板Wを取る。
【0119】
主搬送機構T2は、液処理室42c、42dと、熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vと、載置部P2、P4に基板Wを搬送する。主搬送機構T3は、液処理室42e、42fと、熱処理室46a-46e、46k、46m-46pと、エッジ露光ユニットEEWaと、載置部P3、P5に基板Wを搬送する。主搬送機構T4は、液処理室42g、42hと、熱処理室46f-46j、46l、46q-46tと、エッジ露光ユニットEEWbと、載置部P4、P6に基板Wを搬送する。
【0120】
主搬送機構T1と主搬送機構T3は、載置部P3を介して、基板Wを相互に搬送する。主搬送機構T2と主搬送機構T4は、載置部P4を介して、基板Wを相互に搬送する。
【0121】
インデクサ用搬送機構TIDは、載置部P1、P2に基板Wを搬送する。インデクサ用搬送機構TIDと主搬送機構T1は、載置部P1を介して、基板Wを相互に搬送する。インデクサ用搬送機構TIDと主搬送機構T2は、載置部P2を介して、基板Wを相互に搬送する。
【0122】
主搬送機構T1-T4を特に区別しない場合、「主搬送機構T」と呼ぶ。カップ52A、52Bを特に区別しない場合、「カップ52」と呼ぶ。エッジ露光ユニットEEWa、EEWbを特に区別しない場合には、「エッジ露光ユニットEEW」と呼ぶ。
【0123】
<液処理室用の供給路の構造>
図6を参照する。基板処理装置1は、吹出ユニット65a-65hを備える。吹出ユニット65aは、液処理室42aに気体を吹き出す。吹出ユニット65aは、液処理室42aに設けられる。吹出ユニット65aは、液処理室42aの2つの液処理ユニットSAの上方に配置される。吹出ユニット65aは、液処理室42aの2つの回転保持部51Aおよび2つのカップ52Aの上方に配置される。同様に、吹出ユニット65b-65hは、液処理室42b-42hに気体を吹き出す。吹出ユニット65b-65hは、液処理室42b-42hに設けられる。
【0124】
吹出ユニット65a-65hはそれぞれ、吹出口(不図示)を有する。吹出口は、吹出ユニット65a-65hの下面に形成される。吹出ユニット65a-65hは、吹出口を通じて、気体を下方に吹き出す。
【0125】
基板処理装置1は、供給路66a-66hを備える。供給路66aは、液処理室42aに気体を供給する。より詳しくは、供給路66aは、液処理室42b-42hに気体を供給することなく、液処理室42aに気体を供給する。供給路66aは、液処理室42aに連通する。供給路66aは、吹出ユニット65aに接続される。同様に、供給路66b-66hは、液処理室42b-42hに気体を供給する。供給路66b-66hは、液処理室42b-42hに連通する。供給路66b-66hは、吹出ユニット65b-65hに接続される。
【0126】
供給路66a-66hはそれぞれ、水平部67a-67hを備える。水平部67aは、吹出ユニット65aに接続される。同様に、水平部67b-67hは、吹出ユニット65b-65hに接続される。
【0127】
水平部67a-67dは、処理ブロックBA内に設けられる。水平部67e-67hは、処理ブロックBB内に設けられる。水平部67aは、液処理室42aと同じ高さ位置に設けられる。同様に、水平部67b-67hは、液処理室42b-42hと同じ高さ位置に設けられる。
【0128】
水平部67a-67hは、略水平方向(具体的には前後方向X)に延びる。水平部67a-67dは、ユニット筐体43Aを貫通する。水平部67e-67hは、ユニット筐体43Bを貫通する。平面視において、水平部67aがユニット筐体43Aを貫通する位置は、水平部67b-67dがユニット筐体43Aを貫通する位置と略同じである。同様に、平面視において、水平部67eがユニット筐体43Bを貫通する位置は、水平部67f-67hがユニット筐体43Bを貫通する位置と略同じである。
【0129】
水平部67a-67hはそれぞれ、第1端部を有する。水平部67aの第1端部は、液処理室42aに位置する。水平部67aの第1端部は、吹出ユニット65aに接続される。同様に、水平部67a-67hの第1端部は、液処理室42b-42hに位置する。水平部67b-67dの第1端部は、吹出ユニット65b-65hに接続される。
【0130】
水平部67a-67hはそれぞれ、第2端部を有する。水平部67a-67hの第2端部は、ユニット筐体43A、43Bの外部に位置する。水平部67aの第2端部は、液処理室42aの側方(具体的には後方)に位置する。同様に、水平部67b-67hの第2端部は、液処理室42b-42hの側方(具体的には後方)に位置する。
【0131】
供給路66a-66hはそれぞれ、鉛直部68a-68hを備える。鉛直部68aは、水平部67aに接続される。同様に、鉛直部68b-68hは、水平部67b-67hに接続される。
【0132】
鉛直部68a-68dは、処理ブロックBA内に設けられる。鉛直部68a-68dは、ユニット筐体43Aの側方(具体的には後方)に設けられる。鉛直部68e-68hは、処理ブロックBB内に設けられる。鉛直部68e-68hは、ユニット筐体43Bの側方(具体的には後方)に設けられる。鉛直部68a-68hは、略鉛直方向Zに延びる。
【0133】
鉛直部68a-68hはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部68aの上端部は、液処理室42aと同じ高さ位置に位置する。鉛直部68aの上端部は、水平部67aの第2端部に接続される。鉛直部68aは、水平部67aから下方に延びる。同様に、鉛直部68b-68hの上端部は、液処理室42b-42hと同じ高さ位置に設けられる。鉛直部68b-68hの上端部は、水平部67b-67hの第2端部に接続される。鉛直部68b-68hは、水平部67b-67hから下方に延びる。
【0134】
鉛直部68a-68dはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。鉛直部68e-68hはともに、液処理室42hよりも低い位置まで延びる。
【0135】
鉛直部68a-68hはそれぞれ、下端部を有する。鉛直部68a-68dの下端部は、液処理室42a-42dよりも低い位置に位置する。鉛直部68e-68hの下端部は、液処理室42e-42hよりも低い位置に位置する。
【0136】
鉛直部68a-68dは、1つの複数管ユニット71aによって構成される。鉛直部68e-68hは、1つの複数管ユニット71bによって構成される。複数管ユニット71a、71bは略同じ構造を有する。以下では、複数管ユニット71aの構造を説明する。
【0137】
図11、
図12を参照する。
図11(a)は複数管ユニット71aの正面図であり、
図11(b)は複数管ユニット71aの側面図であり、
図11(c)は複数管ユニット71aの垂直断面図である。
図12は、
図11(c)におけるXII-XII線に沿う水平断面図である。複数管ユニット71aは、箱体72を備える。箱体72は、略鉛直方向Zに延びる。箱体72は、箱体72内に内部空間を有する。水平断面視で、箱体72は、略矩形形状を有する。
【0138】
箱体72は、前壁72aと後壁72bと右壁72cと左壁72dと上壁72eを含む。箱体72の内部空間は、前壁72aと後壁72bと右壁72cと左壁72dと上壁72eによって区画される。
【0139】
前壁72aは、略鉛直方向Zに延びる。具体的には、前壁72aは、鉛直方向Zおよび幅方向Yと略平行な平板である。後壁72bは、前壁72aよりも後方に配置される。後壁72bは、前壁72aと略平行な平板である。右壁72cと左壁72dは、前壁72aに対して略垂直である。具体的には、右壁72cと左壁72dは、鉛直方向Zおよび前後方向Xと略平行な平板である。右壁72cは、前壁72aと後壁72bに接続される。具体的には、右壁72cは、前壁72aの右縁と後壁72bの右縁に接続される。左壁72dは、前壁72aと後壁72bに接続される。具体的には、左壁72dは、前壁72aの左縁と後壁72bの左縁に接続される。上壁72eは、前壁72aと後壁72bと右壁72cと左壁72dに接続される。具体的には、上壁72eは、前壁72aの上縁と後壁72bの上縁と右壁72cの上縁と左壁72dの上縁に接続される。前壁72aの上縁は、後壁72bの上縁よりも高い位置に位置する。上壁72eは、後壁72bから前壁72aに向かって上方に傾斜する。
【0140】
前壁72aの幅Laは、右壁72cおよび左壁72dの幅Lbに比べて長い。すなわち、前後方向Xにおける箱体72の厚みは、薄い。ここで、前壁72aの幅Laは、幅方向Yにおける前壁72aの長さである。右壁72cおよび左壁72dの幅Lbは、前後方向Xにおける右壁72cおよび左壁72dの長さである。右壁72cと左壁72dは、箱体72の側壁に相当する。
【0141】
箱体72は、入口72fを有する。入口72fは、箱体72の下端部に形成される開口である。気体は、入口72fを通じて箱体72の内部空間に入る。
【0142】
箱体72は、出口72g-72jを有する。出口72g-72jは、この順で、下方に向かって並ぶ。各出口72g-72jは、前壁72aに形成される開口である。箱体72の内部空間の気体は、出口72g-72jを通じて出る。
【0143】
幅方向Yにおける各出口72g-72jの位置は、略同じである。換言すれば、平面視において、各出口72g-72jは、略同じ位置に配置される。
【0144】
複数管ユニット71aは、仕切部材73を備える。仕切部材73は、箱体72内に設けられる。仕切部材73は、箱体72の内部空間を複数の空間に仕切る。仕切部材73によって仕切られた複数の空間が、鉛直部68a-68dの流路に相当する。すなわち、鉛直部68a-68dは、箱体72内に形成される。鉛直部68a-68dは、仕切部材73によって隔てられる。
【0145】
仕切部材73は、鉛直板部73a、73b、73cを備える。鉛直板部73a-73cは、略鉛直方向Zに延びる。具体的には、鉛直板部73a-73cは、前壁72aと略平行な平板である。鉛直板部73a-73cは前壁72aの後方で、後壁72bの前方に設けられる。鉛直板部73bは鉛直板部73aの後方に設けられる。鉛直板部73cは鉛直板部73bの後方に設けられる。
【0146】
鉛直板部73a-73cは、右壁72cおよび左壁72dに接続される。鉛直板部73a-73cは、前壁72aと同じ幅を有する。右壁72cは、鉛直板部73aの右縁と鉛直板部73bの右縁と鉛直板部73cの右縁と接続する。左壁72dは、鉛直板部73aの左縁と鉛直板部73bの左縁と鉛直板部73cの左縁と接続する。
【0147】
仕切部材73は、閉塞板部73d、73e、73fを備える。閉塞板部73dは、鉛直板部73aの上縁に接続される。閉塞板部73dは、鉛直板部73aから前壁72aに向かって延びる。具体的には、閉塞板部73dは、鉛直板部73aから前壁72aに向かって上方に傾斜する。閉塞板部73dは、前壁72aに接続される。具体的には、前壁72aは、閉塞板部73dの前縁と接続する。閉塞板部73dと前壁72aの接続位置は、出口72iよりも低く、出口72jよりも高い。具体的には、閉塞板部73dと前壁72aの接続位置は、出口72jの上縁の近傍である。同様に、閉塞板部73e、73fは、鉛直板部73b、73cに接続される。閉塞板部73e、73fは、鉛直板部73b、73cから前壁72aに向かって延びる。閉塞板部73e、73fは、前壁72aに接続される。閉塞板部73eと前壁72aの接続位置は、出口72hよりも低く、出口72iよりも高い。閉塞板部73fと前壁72aの接続位置は、出口72gよりも低く、出口72hよりも高い。
【0148】
閉塞板部73d-73fは、右壁72cおよび左壁72dに接続される。閉塞板部73d-73fは、前壁72aと同じ幅を有する。右壁72cは、閉塞板部73dの右縁と閉塞板部73eの右縁と閉塞板部73fの右縁と接続する。左壁72dは、閉塞板部73dの左縁と閉塞板部73eの左縁と閉塞板部73fの左縁と接続する。
【0149】
箱体72と鉛直板部73cと閉塞板部73fは、鉛直部68aを区画する。箱体72と鉛直板部73b、73cと閉塞板部73e、73fは、鉛直部68bを区画する。箱体72と鉛直板部73a、73bと閉塞板部73d、73eは、鉛直部68cを区画する。箱体72と鉛直板部73aと閉塞板部73dは、鉛直部68dを区画する。
【0150】
鉛直部68aと鉛直部68bは、鉛直板部73cと閉塞板部73fによって隔てられる。鉛直部68bと鉛直部68cは、鉛直板部73bと閉塞板部73eによって隔てられる。鉛直部68cと鉛直部68dは、鉛直板部73aと閉塞板部73dによって隔てられる。
【0151】
鉛直板部73cと閉塞板部73fは、鉛直部68aの一部分であり、かつ、鉛直部68bの一部分である。すなわち、鉛直部68aの一部分と鉛直部68bの一部分が同じ部材で構成される。このため、複数管ユニット71を小型化できる。具体的には、前後方向Xにおける箱体72の長さ(すなわち、箱体72の側壁の幅Lb)を抑えることができる。同様に、鉛直板部73bと閉塞板部73eは、鉛直部68bの一部分であり、かつ、鉛直部68cの一部分である。鉛直板部73aと閉塞板部73dは、鉛直部68cの一部分であり、かつ、鉛直部68dの一部分である。このため、箱体72を、前後方向Xに一層薄くできる。
【0152】
鉛直板部73a-73cの下縁は、鉛直部68a-68dの下端部に相当する。鉛直板部73a-73cの下縁は、略同じ高さ位置に位置する。したがって、鉛直部68a-68dの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。鉛直部68aは、鉛直部68bよりも長い。鉛直部68bは、鉛直部68cよりも長い。鉛直部68cは、鉛直部68dよりも長い
【0153】
鉛直板部73a-73cの下縁は、箱体72の下端部と略同じ高さ位置に位置する。したがって、箱体72の下端部は、鉛直部68a-68dの下端部に相当する。
【0154】
後壁72bと鉛直板部73cの間隔Daは、鉛直板部73cと鉛直板部73bの間隔Dbよりも大きい。このため、鉛直部68aの流路断面積は、鉛直部68bの流路断面積よりも大きい。鉛直板部73cと鉛直板部73bとの間隔Dbは、鉛直板部73bと鉛直板部73aの間隔Dcよりも大きい。このため、鉛直部68bの流路断面積は、鉛直部68cの流路断面積よりも大きい。鉛直板部73bと鉛直板部73aの間隔Dcは、鉛直板部73aと前壁72aの間隔Ddよりも大きい。このため、鉛直部68bの流路断面積は、鉛直部68aの流路断面積よりも大きい。
【0155】
鉛直部68a-68dを区別しない場合には、「鉛直部68」と呼ぶ。鉛直部68が長いほど、鉛直部68は大きな流路断面積を有する。
【0156】
図13を参照する。
図13は、処理ブロックBAの側面詳細図である。箱体72は、液処理室42a-42dの側方(具体的には後方)に設けられる。箱体72は、ユニット筐体43Aの側方(具体的には後方)に設けられる。前壁72aは、液処理室42a-42dと向かい合う。前壁72aは、ユニット筐体43Aと向かい合う。箱体72の上端部は、液処理室42aと同じ高さ位置に位置する。箱体72の下端部は、液処理室42dよりも低い位置に位置する。出口72gは、液処理室42aと同じ高さ位置に位置する。同様に、出口72h-72jは、液処理室42b-42dと同じ高さ位置に位置する。
【0157】
前壁72aは、水平部67a-67dと接続する。具体的には、水平部67aの第2端部は、出口72gの周囲において前壁72aと接続する。これにより、水平部67aは、出口72gを介して、鉛直部68aと連通する。同様に、水平部67b-67dの第2端部は、出口72h-72jの周囲において前壁72aと接続する。これにより、水平部67b-67dは、出口72h-72jを介して、鉛直部68b-68dと連通する。
【0158】
図6、13を参照する。基板処理装置1は、ダンパ75a-75hを備える。ダンパ75aは、供給路66aに設けられる。ダンパ75aは、供給路66aを流れる気体の流量を調整する。同様に、ダンパ75b-75hは、供給路66b-66hに設けられる。ダンパ75b-75hは、供給路66b-66hを流れる気体の流量を調整する。
【0159】
ダンパ75aは、鉛直部68aよりも下流に配置される。具体的には、ダンパ75aは、水平部67aに設けられる。ダンパ75aは、液処理室42aに配置される。同様に、ダンパ75b-75hは、鉛直部68b-68hよりも下流に配置される。具体的には、ダンパ75b-75hは、水平部67b-67hに設けられる。ダンパ75b-75hは、液処理室42b-42hに配置される。
【0160】
基板処理装置1は、分配管76a、76bを備える。分配管76aは、供給路66a-66dに気体を供給する。分配管76aは、供給路66a-66dに接続される。分配管76bは、供給路66e-66hに気体を供給する。分配管76bは、供給路66e-66hに接続される。
【0161】
分配管76a、76bは略同じ構造を有する。以下では、分配管76aの構造を説明する。
【0162】
分配管76aは、接続部77aを有する。接続部77aは、複数管ユニット71aに接続される。具体的には、接続部77aは、箱体72の下端部に接続される。すなわち、接続部77aは、鉛直部68a-68dの下端部に接続される。鉛直部68a-68dの下端部は、供給路66a-66dの上流端部に相当する。
【0163】
接続部77aは、処理ブロックBA内に設けられる。接続部77aは、液処理室42dよりも低い位置に配置される。すなわち、分配管76aと供給路66a-66dの接続位置は、液処理室42dよりも低い。
【0164】
接続部77aは、略鉛直方向Zに延びる。接続部77aは、供給路66a-66dに接続される上端部を有する。したがって、接続部77aが延びる向きは、鉛直部68a-68dの下端部が延びる向きと同じである。すなわち、接続部77aが延びる向きは、供給路66a-66dの上流端部が延びる向きと同じである。
【0165】
分配管76aは、気体制御装置5(
図1参照)に接続される。気体制御装置5は、例えば、処理部37の外部に設置される。分配管76aは、処理ブロックBAの内部から処理部37の外部にわたる。分配管76aは、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの底板)を貫通する。分配管76aは、上流端部(不図示)を備える。分配管76aの上流端部は、気体制御装置5に接続される。
【0166】
吹出ユニット65a-65hを特に区別しない場合には、「吹出ユニット65」と呼ぶ。供給路66a-66hを特に区別しない場合には、「供給路66」と呼ぶ。
【0167】
液処理室42a-42dのいずれか2つは、上述した第1液処理室2aと第2液処理室2b(
図1参照)の例である。供給路66a-66dのいずれか2つは、第1供給路3aと第2供給路3bの例である。鉛直部68a-68dのいずれか2つは、第1鉛直部4aと第2鉛直部4bの例である。吹出ユニット65a-65dのいずれか2つは、本発明の第1吹出ユニットと第2吹出ユニットの例である。ダンパ75a-75dのいずれか2つは、本発明の第1調整部と第2調整部の例である。
【0168】
同様に、液処理室42e-42hのいずれか2つは、第1液処理室2aと第2液処理室2bの例である。供給路66e-66hのいずれか2つは、第1供給路3aと第2供給路3bの例である。鉛直部68e-68hのいずれか2つは、第1鉛直部4aと第2鉛直部4bの例である。吹出ユニット65e-65hのいずれか2つは、本発明の第1吹出ユニットと第2吹出ユニットの例である。ダンパ75e-75hのいずれか2つは、本発明の第1調整部と第2調整部の例である。
【0169】
<搬送室用の供給路の構造>
図4、5を参照する。基板処理装置1は、吹出ユニット81a-81dを備える。吹出ユニット81aは、搬送室44aに気体を吹き出す。吹出ユニット81aは、搬送室44aに設けられる。吹出ユニット81aは、主搬送機構T1の上方に配置される。吹出ユニット81aは、平面視において搬送室44aと略同じ広さを有する。同様に、吹出ユニット81b-81dは、搬送室44b-44dに気体を吹き出す。吹出ユニット81b-81dは、搬送室44b-44dに設けられる。
【0170】
吹出ユニット81a-81dはそれぞれ、吹出口(不図示)を有する。吹出口は、吹出ユニット81a-81dの下面に形成される。吹出ユニット81a-81dは、吹出口を通じて、気体を下方に吹き出す。
【0171】
図4を参照する。基板処理装置1は、供給路82a-82dを有する。供給路82aは、搬送室44aに気体を供給する。供給路82aは、搬送室44b-44dに気体を供給することなく、搬送室44aに気体を供給する。供給路82aは、搬送室44aに連通する。供給路82aは、吹出ユニット81aに接続される。同様に、供給路82b-82dは、搬送室44b-44dに気体を供給する。供給路82b-82dは、搬送室44b-44dに連通する。供給路82b-82dは、吹出ユニット81b-81dに接続される。なお、
図4は、便宜上、供給路82a-82dを、
図1とは異なる位置に示す。
【0172】
供給路82a-82dはそれぞれ、鉛直部83a-83dを備える。鉛直部83a-83dは、吹出ユニット81a-81dに接続される。
【0173】
鉛直部83a、83bは、処理ブロックBA内に設けられる。鉛直部83c、83dは、処理ブロックBB内に設けられる。鉛直部83a-83dは、略鉛直方向Zに延びる。
【0174】
鉛直部83a-83dはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部83aの上端部は、搬送室44aと同じ高さ位置に位置する。鉛直部83aの上端部は、吹出ユニット81aに接続される。同様に、83b-83dの上端部は、搬送室44b-44dと同じ高さ位置に設けられる。鉛直部83b-83dの上端部は、吹出ユニット81b-81dに接続される。
【0175】
図9を参照する。鉛直部83aは、液処理室42a、42bに近い吹出ユニット81aの側部に接続される。液処理室42a、42bに近い吹出ユニット81aの側部は、例えば、吹出ユニット81aの右部である。同様に、鉛直部83b-83dは、液処理室42c-42hに近い吹出ユニット81b-81dの側部に接続される。
【0176】
鉛直部83aは、吹出ユニット81aから下方に延びる。同様に、鉛直部83b-83dは、吹出ユニット81b-81dから下方に延びる。
【0177】
図2を参照する。鉛直部83aは、搬送室44aを通過する。鉛直部83aは、液処理室42a、42bに近い搬送室44aの側部を通過する。液処理室42a、42bに近い搬送室44aの側部は、具体的には、搬送室44aの右部である。より詳しくは、鉛直部83aは、搬送室44aに右後部を通過する。鉛直部83aは、載置部P3の右方の位置を通過する。同様に、鉛直部83cは、搬送室44cを通過する。
【0178】
図3を参照する。鉛直部83a、83bは、搬送室44bを通過する。鉛直部83a、83bは、液処理室42c、42dに近い搬送室44bの側部を通過する。液処理室42c、42dに近い搬送室44bの側部は、具体的には、搬送室44bの右部である。より詳しくは、鉛直部83a、83bは、搬送室44bの右後部を通過する。鉛直部83a、83bは、載置部P4の右方の位置を通過する。搬送室44bにおいて、鉛直部83a、83bは、幅方向Yに並ぶように配置される。搬送室44bにおいて、鉛直部83a、83bは隣接している。同様に、鉛直部83c、83dは、搬送室44dを通過する。
【0179】
図4、9を参照する。鉛直部83a、83bはともに、搬送室44bよりも低い位置まで延びる。同様に、鉛直部83c、83dはともに、搬送室44dよりも低い位置まで延びる。
【0180】
鉛直部83a-83dは、下端部を有する。鉛直部83a、83bの下端部は、搬送室44a、44bよりも低い位置に位置する。鉛直部83c、83dの下端部は、搬送室44c、44dよりも低い位置に位置する。
【0181】
鉛直部83a、83bの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。鉛直部83c、83dの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。
【0182】
鉛直部83aは、鉛直部83bよりも長い。鉛直部83aは、鉛直部83bよりも大きな流路断面積を有する。同様に、鉛直部83cは、鉛直部83dよりも長い。鉛直部83cは、鉛直部83dよりも大きな流路断面積を有する。
【0183】
基板処理装置1は、ダンパ84a-84dを備える。ダンパ84aは、供給路82aに設けられる。ダンパ84aは、供給路82aを流れる気体の流量を調整する。同様に、ダンパ84b-84dは、供給路82b-82dに設けられる。ダンパ84b-84dは、供給路82b-84dを流れる気体の流量を調整する。
【0184】
ダンパ84a-84dは、鉛直部83a-83dに設けられる。ダンパ84a、84bは、搬送室44a、44bよりも低い位置に位置する。ダンパ84c、84dは、搬送室44c、44dよりも低い位置に位置する。
【0185】
図9を参照する。分配管76aは、さらに、供給路82a-82bに気体を供給する。分配管76aは、供給路82a-82bに接続される。
【0186】
以下では、分配管76aの構造を説明する。
【0187】
分配管76aは、接続部77bを有する。接続部77bは、鉛直部83a、83bの下端部に接続される。鉛直部83a、83bの下端部は、供給路82a、82bの上流端部に相当する。
【0188】
接続部77bは、処理ブロックBA内に設けられる。接続部77bは、搬送室44bよりも低い位置に配置される。したがって、分配管76aと供給路82a、82bの接続位置は、搬送室44bよりも低い。平面視において、接続部77bは、接続部77aと異なる位置に配置される。
【0189】
接続部77bは、略水平方向(例えば、幅方向Y)に延びる。したがって、接続部77bが延びる向きは、鉛直部83a、83bの下端部が延びる向きと略直交する。すなわち、接続部77bが延びる向きは、供給路81a、81bの上流端部が延びる向きと略直交する。
【0190】
分配管76aは、さらに、主管77cと分岐部77dと枝管77e、77fを備える。主管77cは、処理ブロックBAの内部と処理部37の外部にわたる。主管77cは、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの底板)を貫通する。主管77cは、気体制御装置5に接続される上流端部(不図示)を有する。主管77cは、分岐部77dに接続される下流端部を有する。分岐部77dは、さらに、枝管77e、77fに接続される。分岐部77dと枝管77e、77fは、処理ブロックBA内に設けられる。接続部77aは、枝管77eの下流端部に相当する。接続部77bは、枝管77fの下流端部に相当する。
【0191】
分岐部77dは、本体部77d1を備える。本体部77d1は、箱形状を有する。本体部77d1は、本体部77d1内に内部空間を有する。本体部77d1は、主管77cおよび枝管77e、77fと接続する。
【0192】
分岐部77dは、案内部77d2を備える。案内部77d2は、本体部77d1内の一部の気体を枝管77eに案内し、本体部77d1内のその他の気体を枝管77fに案内する。案内部77d2は、例えば、平板形状を有する。案内部77d2は、本体部77d1内に配置される。案内部77d2は、本体部77d1の内壁に接続される。案内部77d2と本体部77d1との接続位置は、本体部77d1と枝管77eの接続位置と本体部77d1と枝管77fの接続位置の間である。案内部77d2は、本体部77d1の内壁から、本体部77d1の内部空間の中央に向かって延びる。
【0193】
図6を参照する。分配管76bは分配管76aと略同じ構造を有する。すなわち、分配管76bは、供給路82c-82dに気体を供給する。分配管76bは、供給路82c-82dに接続される。
【0194】
図9を参照する。基板処理装置1は、ダンパ78a、78bを備える。ダンパ78aは、枝管77eに設けられる。ダンパ78aは、枝管77eを流れる気体の流量を調整する。すなわち、ダンパ78aは、供給路66a-66dを流れる気体の流量の総和を調整する。ダンパ78bは、枝管77fに設けられる。ダンパ78bは、枝管77fを流れる気体の流量を調整する。すなわち、ダンパ78bは、供給路82a、82bを流れる気体の流量の総和を調整する。
【0195】
吹出ユニット81a-81dを特に区別しない場合には、「吹出ユニット81」と呼ぶ。供給路82a-82dを特に区別しない場合には、「供給路82」と呼ぶ。
【0196】
搬送室44aと搬送室44bは、第1搬送室12aと第2搬送室12b(
図1参照)の例である。供給路82a、82bは、第1供給路13aと第2供給路13bの例である。鉛直部83a、83bは、第1鉛直部14aと第2鉛直部14bの例である。
【0197】
同様に、搬送室44cと搬送室44dは、第1搬送室12aと第2搬送室12bの例である。供給路82c、82dは、第1供給路13aと第2供給路13bの例である。鉛直部83c、83dは、第1鉛直部14aと第2鉛直部14bの例である。
【0198】
<液処理室用の排出路の構造>
図6、13を参照する。基板処理装置1は、排出路85a-85hを備える。排出路85aは、液処理室42aの気体を排出する。より詳しくは、排出路85aは、液処理室42b-42hの気体を排出することなく、液処理室42aの気体を排出する。排出路85aは、液処理室42aに連通する。同様に、排出路85b-85hは、液処理室42b-42hの気体を排出する。排出路85b-85hは、液処理室42b-42hに連通する。
【0199】
排出路85a-85hはそれぞれ、水平部86a-86hを備える。水平部86aは、液処理室42aに設けられる2つのカップ52Aと接続される。同様に、水平部86b-86dは、液処理室42b-42dに設けられるカップ52Aと接続される。水平部86e-86hは、液処理室42e-42hに設けられるカップ52Bと接続される。
【0200】
水平部86a-86dは、処理ブロックBA内に設けられる。水平部86e-86hは、処理ブロックBB内に設けられる。水平部86aは、液処理室42aと同じ高さ位置に設けられる。同様に、水平部86b-86hは、液処理室42b-42hと同じ高さ位置に設けられる。
【0201】
水平部86a-86hは、略水平方向(具体的には前後方向X)に延びる。水平部86a-86dは、ユニット筐体43Aを貫通する。同様に、水平部86e-86hは、ユニット筐体43Bを貫通する。平面視において、水平部86aがユニット筐体43Aを貫通する位置は、水平部86b-86dがユニット筐体43Aを貫通する位置と略同じである。同様に、平面視において、水平部86eがユニット筐体43Bを貫通する位置は、水平部86f-86hがユニット筐体43Bを貫通する位置と略同じである。
【0202】
図2、3を参照する。水平部86a-86hはそれぞれ、第1端部を有する。水平部86aの第1端部は、液処理室42aに位置する。液処理室42aに位置する水平部86aの部分は、搬送室44aに近い液処理室42aの側部に配置される。搬送室44aに近い液処理室42aの側部は、具体的には、液処理室42aの左部である。水平部86aの第1端部は、液処理室42aに設けられる2つのカップ52Aと接続される。同様に、水平部86b-86hの第1端部は、液処理室42b-42hに位置する。
【0203】
図6、13を参照する。水平部86a-86hはそれぞれ、第2端部を有する。水平部86a-86hの第2端部は、ユニット筐体43A、43Bの外部に位置する。水平部86aの第2端部は、液処理室42aの側方(具体的には前方)に位置する。水平部86b-86hの第2端部は、液処理室42b-42hの側方(具体的には前方)に位置する。
【0204】
排出路85a-85hはそれぞれ、鉛直部87a-87hを備える。鉛直部87aは、水平部86aに接続される。同様に、鉛直部87b-87hは、水平部86b-86hに接続される。
【0205】
鉛直部87a-87dは、ユニット筐体43Aの側方(具体的には前方)に設けられる。鉛直部87e-87hは、ユニット筐体43Bの側方(具体的には後方)に設けられる。鉛直部87a-87hは、略鉛直方向Zに延びる。
【0206】
鉛直部87a-87hはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部87aの上端部は、液処理室42aと同じ高さ位置に設けられる。鉛直部87aの上端部は、水平部86aの第2端部と接続される。同様に、鉛直部87b-87hの上端部は、液処理室42b-42hと同じ高さ位置に設けられる。鉛直部87b-87hの上端部は、水平部86b-86hの第2端部と接続される。
【0207】
鉛直部87aは、水平部86aから下方に延びる。同様に、鉛直部87b-87hは、水平部86b-86hから下方に延びる。
【0208】
図8を参照する。より厳密には、各水平部86a-86cは、液処理室42a-42cの前方において略幅方向Y(例えば、右方)に湾曲する。平面視において、水平部86a-86dの第2端部は互いに、幅方向Yにずれている。このため、鉛直部87a-87dが互いに干渉しない。例えば、鉛直部87a-87dは、略幅方向Yに並ぶ。同様に、各水平部86e-86gは、液処理室42e-42gの前方において略幅方向Y(例えば、右方)に湾曲する。このため、鉛直部87e-87hは互いに干渉しない。
【0209】
図6、8、13を参照する。鉛直部87a-87dはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。鉛直部87e-87hはともに、液処理室42hよりも低い位置まで延びる。
【0210】
鉛直部87a-87hはそれぞれ、下端部を有する。鉛直部87a-87dの下端部は、液処理室42a-42dよりも低い位置に位置する。鉛直部87e-87hの下端部は、液処理室42e-42hよりも低い位置に位置する。
【0211】
鉛直部87a-87dは、処理ブロックBAよりも低い位置まで延びる。鉛直部87a-87dは、処理ブロックBAの内部から処理部37の外部にわたる。鉛直部87a-87dは、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの底板)を貫通する。同様に、鉛直部87e-87hは、処理ブロックBBよりも低い位置まで延びる。
【0212】
鉛直部87a-87dの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。鉛直部87e-87hの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。
【0213】
鉛直部87aは鉛直部87bよりも長い。鉛直部87aは、鉛直部87bよりも大きな流路断面積を有する。鉛直部87bは鉛直部87cよりも長い。鉛直部87bは、鉛直部87cよりも大きな流路断面積を有する。鉛直部87cは鉛直部87dよりも長い。鉛直部87cは、鉛直部87dよりも大きな流路断面積を有する。
【0214】
鉛直部87e-87hの長さと鉛直部87e-87hの流路断面積の関係は、鉛直部87a-87dの長さと鉛直部87a-87dの流路断面積の関係と同じである。
【0215】
鉛直部87a-87hを区別しない場合には、「鉛直部87」と呼ぶ。鉛直部87が長いほど、鉛直部87は大きな流路断面積を有する。
【0216】
図6を参照する。排出路85a-85hはそれぞれ、下流部88a-88hを備える。下流部88a-88hは、処理部37の外部(例えば、処理部37の下方)に設けられる。下流部88aは、鉛直部87aに接続される。具体的には、下流部88aは、鉛直部87aの下端部に接続される。同様に、下流部88b-88hは、鉛直部87b-87hに接続される。
【0217】
下流部88a-88hは、気体処理設備8(
図1参照)に接続される。気体処理装置8は、処理部37の外部に設置される。
【0218】
基板処理装置1は、ダンパ89a-89hを備える。ダンパ89aは、排出路85aに設けられる。ダンパ89aは、排出路85aを流れる気体の流量を調整する。同様に、ダンパ89b―89hは、排出路85b-85hに設けられる。ダンパ89b-89hは、排出路85b-85hを流れる気体の流量を調整する。
【0219】
ダンパ89a-89hは鉛直部87a-87hに設けられる。ダンパ89a-89dは、液処理室42a-42dよりも低い位置に位置する。ダンパ89a-89dは、処理ブロックBA内に設けられる。ダンパ89e-89hは、液処理室42e-42hよりも低い位置に位置する。ダンパ89e-89hは、処理ブロックBB内に設けられる。
【0220】
排出路85a-85hを特に区別しない場合には、「排出路85」と呼ぶ。
【0221】
液処理室42a-42dのいずれか2つは、第1液処理室2aと第2液処理室2b(
図1参照)の例である。排出路85a-85dのいずれか2つは、第1排出路6aと第2排出路6bの例である。鉛直部87a-87dのいずれか2つは、第1鉛直部7aと第2鉛直部7bの例である。
【0222】
同様に、液処理室42e-42hのいずれか2つは、第1液処理室2aと第2液処理室2bの例である。排出路85e-85hのいずれか2つは、第1排出路6aと第2排出路6bの例である。鉛直部87e-87hのいずれか2つは、第1鉛直部7aと第2鉛直部7bの例である。
【0223】
<搬送室用の排出路の構造>
図4、5を参照する。基板処理装置1は、吸込ユニット91a-91dを備える。吸込ユニット91aは、搬送室44aの気体を吸い込む。吸込ユニット91aは、搬送室44aに設けられる。吸込ユニット91aは、主搬送機構T1の下方に配置される。吸込ユニット91aは、平面視において搬送室44aと略同じ広さを有する。同様に、吸込ユニット91b-91dは、搬送室44b-44dの気体を吸い込む。吸込ユニット91b-91dは、搬送室44b-44dに設けられる。
【0224】
吸込ユニット91a-91dはそれぞれ、吸込口(不図示)を有する。吸込口は、吸込ユニット91a-91dの上面に形成される。吸込ユニット91a-91dは、吸込口を通じて、吸込ユニット91a-91dの上方の気体を吸い込む。
【0225】
図5を参照する。基板処理装置1は、排出路92a-92hを備える。排出路92a、92bは、搬送室44aの気体を排出する。より詳しくは、排出路92a、92bは、搬送室44b-44dの気体を排出することなく、搬送室44aの気体を排出する。排出路92a、92bは、搬送室44aに連通する。排出路92a、92bは、吸込ユニット91aに接続される。同様に、排出路92c、92dは、搬送室44bの気体を排出する。排出路92e、92fは、搬送室44cの気体を排出する。排出路92g、92hは、搬送室44dの気体を排出する。
図5は、便宜上、供給路92a-92hを、
図2、3とは異なる位置に示す。
【0226】
排出路92a-92dは、排出路92e-92hと略同じ構造を有する。以下では、排出路92a-92dの構造を説明する。
【0227】
図14を参照する。
図14は、吸込ユニット91a、91bと排出路92a-92dを下から見た斜視図である。排出路92a、92bはそれぞれ、水平部93a、93bを備える。水平部93a、93bは、吸込ユニット91aに接続される。
【0228】
水平部93a、93bは、処理ブロックBA内に配置される。水平部93a、93bは、吸込ユニット91aと略同じ高さ位置に設けられる。水平部93a、93bはそれぞれ、略水平方向に延びる。
【0229】
水平部93a、93bはそれぞれ、第1端部を有する。水平部93a、93bの第1端部はそれぞれ、吸込ユニット91aに接続される。具体的には、水平部93aは吸込ユニット91aの前部に接続され、水平部93aは吸込ユニット91aの後部に接続される。より詳しくは、水平部93a、93bは、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sに近い吸込ユニット91aの側部に接続される。熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sに近い吸込ユニット91aの側部は、例えば、吸込ユニット91aの左部である。したがって、水平部93aは吸込ユニット91aの左前部に接続される。水平部93bは吸込ユニット91aの左後部に接続される。
【0230】
水平部93aは、水平部93aの第1端部から後方に延びる。水平部93bは、水平部93bの第1端部から左方に延びる。水平部93a、93bはそれぞれ、第2端部を有する。水平部93a、93bの第2端部は、搬送室44a、44bの外部に位置する。具体的には、水平部93a、93bの第2端部は、吸込ユニット91aの左後部に近接する位置に位置する。
【0231】
排出路92a、92bはそれぞれ、鉛直部94a、94bを備える。鉛直部94a、94bは、水平部93a、93bに接続される。
【0232】
鉛直部94a、94bは、処理ブロックBA内に配置される。鉛直部94a、94bは、搬送室44a、44bの外部に設けられる。鉛直部94a、94bは、搬送室44a、44bの左方に設けられる。鉛直部94a、94bは、搬送室44a、44bの左後部に近接する位置に設けられる。鉛直部94a、94bは、幅方向Yに並ぶように配置される。鉛直部94a、94bは、隣接している。鉛直部94a、94bは、略鉛直方向Zに延びる。
【0233】
鉛直部94a、94bは、上端部を有する。鉛直部94a、94bの上端は、吸込ユニット91aと同じ高さ位置に位置する。鉛直部94aの上端部は、水平部93aの第2端部と接続する。鉛直部94bの上端部は、水平部93bの第2端部と接続する。鉛直部94a、94bは、水平部93a、93bから下方に延びる。
【0234】
排出路92cは、水平部93cを備える。水平部93cは、吸込ユニット91bに接続される。
【0235】
水平部93cは、処理ブロックBA内に配置される。水平部93cは、吸込ユニット91bと略同じ高さ位置に設けられる。水平部93cは、略水平方向に延びる。
【0236】
水平部93cは、第1端部を有する。水平部93cの第1端部は、吸込ユニット91bに接続される。具体的には、水平部93cは吸込ユニット91bの前部に接続される。より詳しくは、水平部93cは、熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vに近い吸込ユニット91bの側部に接続される。熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vに近い吸込ユニット91bの側部は、例えば、吸込ユニット91bの左部である。すなわち、水平部93cは吸込ユニット91bの左前部に接続される。
【0237】
水平部93cは、水平部93cの第1端部から後方に延びる。水平部93cは、第2端部を有する。水平部93cの第2端部は、吸込ユニット91bの左後部の下方に位置する。
【0238】
排出路92c、92dはそれぞれ、鉛直部94c、94dを備える。鉛直部94cは水平部93cに接続される。鉛直部94dは、吸込ユニット91bに直接的に接続される。
【0239】
鉛直部94c、94dは、処理ブロックBA内に配置される。鉛直部94c、94dは、搬送室44a、44bの外部に設けられる。鉛直部94c、94dは、搬送室44bの下方に設けられる。鉛直部94c、94dは、吸込ユニット91bの左後部の下方に設けられる。鉛直部94c、94dは、前後方向Xに並ぶように配置される。鉛直部94c、94dは、隣接している。さらに、鉛直部94dは、鉛直部94a、94bと幅方向Yに1列に並ぶ。鉛直部94a、94dは、隣接している。鉛直部94c、94dは、略鉛直方向Zに延びる。
【0240】
鉛直部94c、94dはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部94c、94dの上端は、吸込ユニット91bと同じ高さ位置に位置する。鉛直部94cの上端部は水平部93cの第2端部と接続する。鉛直部94cは、水平部93cから下方に延びる。鉛直部94dの上端部は、吸込ユニット91bに接続される。具体的には、鉛直部94dは吸込ユニット91bの後部に接続される。より詳しくは、鉛直部94dは、熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vに近い吸込ユニット91bの側部に接続される。すなわち、鉛直部94dは吸込ユニット91bの左後部に接続される。鉛直部94dは、吸込ユニット91bから下方に延びる。
【0241】
図5を参照する。排出路92e-92gは排出部92a-92dと略同じ構造を有する。具体的には、排出路92e-92hは、鉛直部94e-94hを備える。
【0242】
図5、9を参照する。鉛直部94a-94dはともに、搬送室44bよりも低い位置まで延びる。同様に、鉛直部94e-94hはともに、搬送室44dよりも低い位置まで延びる。
【0243】
鉛直部94a-94hはそれぞれ、下端部を有する。鉛直部94a-94dの下端部は、搬送室44a、44bよりも低い位置に位置する。鉛直部94e-94hの下端部は、搬送室44c、44dよりも低い位置に位置する。
【0244】
鉛直部94a-94dの下端は、略同じ高さ位置に位置する。鉛直部94e-94hの下端は、略同じ高さ位置に位置する。
【0245】
鉛直部94aは、鉛直部94c、94dよりも長い。鉛直部94aは、鉛直部94c、94dよりも大きな流路断面積を有する。鉛直部94bは、鉛直部94c,94dよりも長い。鉛直部94bは、鉛直部94c、94dよりも大きな流路断面積を有する。
【0246】
鉛直部94e-94hの長さと鉛直部94e-94hの流路断面積の関係は、鉛直部94a-94dの長さと鉛直部94a-94dの流路断面積の関係と同じである。
【0247】
鉛直部94a-94hを区別しない場合には、「鉛直部94」と呼ぶ。鉛直部94が長いほど、鉛直部94は大きな流路断面積を有する。
【0248】
図9を参照する。排出路92a-92dは、下流部95a-95dを備える。下流部95aは、鉛直部94aに接続される。具体的には、下流部95aは、鉛直部94aの下端部に接続される。同様に、下流部95b-95dは、鉛直部94b-94dに接続される。下流部95a-95dは、処理ブロックBA内に設けられる。下流部95a-95dは、搬送室44bよりも低い位置に設けられる。
【0249】
基板処理装置1は、集合管96を備える。集合管96は、下流部95a-95dに接続される。具体的には、集合管96は、下流部95a-95dの下流端部に接続される。集合管96は、下流部95a-95dを流れる気体を集合する。換言すれば、集合管96は、下流部95a-95dから気体を回収する。下流部95a-95dの下流端部は、排出路92a-92dの下流端部に相当する。
【0250】
集合管96は、気体処理設備18(
図1参照)に接続される。気体処理装置18は、処理部37の外部に設置される。集合管96は、処理ブロックBAの内部から処理部37の外部にわたる。集合管96は、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの底板)を貫通する。
【0251】
図5、9を参照する。基板処理装置1は、ファン97a-97hを備える。ファン97aは、排出路92aに設けられる。ファン97aは、排出路92aの下流に向けて気体を送る。言い換えれば、ファン97aは、気体処理設備18に向けて気体を送る。さらに、ファン97aは、排出路92aを流れる気体の流量を調整する。同様に、ファン97b-97hは、排出路97b-97hに設けられる。
【0252】
ファン97a-97hは、下流部95a-95hに設けられる。ファン97a-97dは、搬送室44a-44bよりも低い位置に配置される。ファン97e-97hは、搬送室44c-44dよりも低い位置に配置される。
【0253】
吸込ユニット91a-91dを特に区別しない場合には、「吸込ユニット91」と呼ぶ。排出路92a-92hを特に区別しない場合には、「排出路92」と呼ぶ。ファン97a-97hを特に区別しない場合には、「ファン97」と呼ぶ。
【0254】
搬送室44a、44bは、第1搬送室12aと第2搬送室12bの例である。吸込ユニット91a、92bは、本発明の第1吸込ユニットと第2吸込ユニットの例である。排出路92a、92bのいずれかは、第1排出路16aの例である。より詳しくは、排出路92a、92bは、本発明の第1排出路と第3排出路の例である。排出路92c、92dのいずれかは、第2排出路16bの例である。より詳しくは、排出路92c、92dは、本発明の第2排出路と第4排出路の例である。鉛直部94a、94bのいずれかは、第1鉛直部17aの例である。より詳しくは、鉛直部94a、94bは、本発明の第1鉛直部と第3鉛直部の例である。鉛直部94c、94dのいずれかは、第2鉛直部17bの例である。より詳しくは、鉛直部94c、94dは、本発明の第2鉛直部と第4鉛直部の例である。
【0255】
同様に、搬送室44c、44dは、第1搬送室12aと第2搬送室12bの例である。吸込ユニット91c、92dは、本発明の第1吸込ユニットと第2吸込ユニットの例である。排出路92e、92fのいずれかは、第1排出路16aの例である。より詳しくは、排出路92e、92fは、本発明の第1排出路と第3排出路の例である。排出路92g、92hのいずれかは、第2排出路16bの例である。より詳しくは、排出路92g、92hは、本発明の第2排出路と第4排出路の例である。鉛直部94e、94fのいずれかは、第1鉛直部17aの例である。より詳しくは、鉛直部94e、94fは、本発明の第1鉛直部と第3鉛直部の例である。鉛直部94g、94hのいずれかは、第2鉛直部17bの例である。より詳しくは、鉛直部94g、94hは、本発明の第2鉛直部と第4鉛直部の例である。
【0256】
<熱処理室用の排出路の構造>
図7を参照する。基板処理装置1は、排出路101a-101lを備える。排出路101aは、熱処理室45a-45eの気体を排出する。排出路101aは、熱処理室45f-45v、46a-46tの気体を排出することなく、熱処理室45a-45eの気体を排出する。排出路101aは、熱処理室45a-45eに連通する。同様に、排出路101bは、熱処理室45f-45jの気体を排出する。排出路101cは、熱処理室45k-45mの気体を排出する。排出路101dは、熱処理室45n-45pの気体を排出する。排出路101eは、熱処理室45q-45sの気体を排出する。排出路101fは、熱処理室45t-45vの気体を排出する。排出路101gは、熱処理室46a-46eの気体を排出する。排出路101hは、熱処理室46f-46jの気体を排出する。排出路101iは、熱処理室46kの気体を排出する。排出路101jは、熱処理室46lの気体を排出する。排出路101kは、熱処理室46m-46pの気体を排出する。排出路101lは、熱処理室46q-46tの気体を排出する。
【0257】
排出路101aは、排出路101c、101e、101g、101i、101kと略同じ構造を有する。排出路101bは、排出路101d、101f、101h、101j、101lと略同じ構造を有する。以下では、排出路101a、101bの構造を説明する。
【0258】
図8を参照する。排出路101aは、水平部102a-102eを備える。排出路101bは、水平部102f-102jを備える。水平部102aは、熱処理室45aに接続される。同様に、水平部102b-102jは、熱処理室45b-45jに接続される。
【0259】
水平部102a-102jは、処理ブロックBAに設けられる。水平部102aは、熱処理室45aと同じ高さ位置に配置される。同様に、水平部102b-102jは、熱処理室45b-45jと同じ高さ位置に設けられる。
【0260】
水平部102a-102jは、略水平方向(具体的には幅方向Y)に延びる。水平部102a-102jは、ユニット筐体47Aを貫通する。平面視において、水平部102aがユニット筐体47Aを貫通する位置は、水平部102b-102jがユニット筐体47Aを貫通する位置と略同じである。
【0261】
水平部102a-102jはそれぞれ、第1端部を有する。水平部102aの第1端部は、熱処理室45aに位置する。同様に、水平部102b-102jの第1端部は、熱処理室45b-45jに位置する。
【0262】
水平部102a-102jはそれぞれ、第2端部を有する。水平部102a-102jの第2は、ユニット筐体47Aの外部に位置する。水平部102aの第2端部は、熱処理室45aの側方(具体的には左方)に位置する。同様に、水平部102b-102jの第2端部は、熱処理室45b-45jの側方(具体的には左方)に位置する。
【0263】
排出路101a、101bはそれぞれ、鉛直部103a、103bを備える。鉛直部103aは、水平部102a-102eに接続される。鉛直部103bは、水平部102f-102jに接続される。
【0264】
鉛直部103a、103bは、処理ブロックBA内に設けられる。鉛直部103a、103bは、ユニット筐体47Aの側方(具体的には左方)に設けられる。鉛直部103a、103bは、略鉛直方向Zに延びる。
【0265】
鉛直部103a、103bはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部103aの上端部は、熱処理室45aと同じ高さ位置に位置する。鉛直部103aは、水平部102a-102eの第2端部に接続される。鉛直部103bの上端部は、熱処理室45fと同じ高さ位置に位置する。鉛直部103bは、水平部102f-102jの第2端部に接続される。
【0266】
鉛直部103aは、水平部102a-102eから下方に延びる。同様に、鉛直部103bは、水平部102f-102jから下方に延びる。
【0267】
図7を参照する。より厳密には、鉛直部103aは、略前後方向X(例えば、前方)に湾曲する湾曲部を有する。湾曲部は、水平部102eよりも低く、且つ、水平部102fよりも高い位置に形成される。このため、鉛直部103a、103bが互いに干渉しない。例えば、鉛直部103a、103bは、略前後方向Xに並ぶ。
【0268】
鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45jよりも低い位置まで延びる。
【0269】
図8を参照する。鉛直部103a、103bはそれぞれ、下端部を有する。鉛直部103a、103bの下端部は、熱処理室45a-45jよりも低い位置に位置する。
【0270】
鉛直部103a、103bの下端部は、略同じ高さ位置に位置する。
【0271】
鉛直部103aは鉛直部103bよりも長い。鉛直部103aは、鉛直部103bよりも大きな流路断面積を有する。
【0272】
鉛直部103a-103lを区別しない場合には、「鉛直部103」と呼ぶ。鉛直部103が長いほど、鉛直部103は大きな流路断面積を有する。
【0273】
排出路101a、101bはそれぞれ、下流部104a、104bを備える。下流部104aは、鉛直部103aに接続される。具体的には、下流部104aは、鉛直部103aの下端部に接続される。同様に、下流部104bは、鉛直部103bに接続される。
【0274】
下流部104a、104bは、気体処理設備28(
図1参照)に接続される。気体処理装置28は、処理部37の外部に設置される。下流部104a、104bは、処理ブロックBAの内部から処理部37の外部にわたる。下流部104a、104bは、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの底板)を貫通する。
【0275】
基板処理装置1は、ダンパ105a-105jを備える。ダンパ105a-105eは、排出路101aに設けられる。ダンパ105a-105eの全体は、排出路101aを流れる気体の流量を調整する。ダンパ105f-105jは、排出路101bに設けられる。ダンパ105f-105jの全体は、排出路101bを流れる気体の流量を調整する。
【0276】
ダンパ105aは、鉛直部103aよりも上流に配置される。具体的には、ダンパ105aは、水平部102aに設けられる。ダンパ105aは、水平部102aを流れる気体の流量を調整する。同様に、ダンパ105b-105eは、鉛直部103aよりも上流に配置される。ダンパ105f-105jは、鉛直部103bよりも上流に配置される。具体的には、ダンパ105b-105jは、水平部102b-102jに設けられる。ダンパ105b-105jは、水平部102b-102jを流れる気体の流量を調整する。
【0277】
基板処理装置1は、排出路101aと同じように排出路101c、101e、101g、101i、101kに設けられるダンパ105a-105eを備える。基板処理装置1は、排出路101bと同じように排出路101d、101f、101h、101j、101lに設けられるダンパ105f-105jを備える。
【0278】
排出路101a-101lを特に区別しない場合には、「排出路101」と呼ぶ。
【0279】
熱処理室45a-45eのいずれか1つは、第1熱処理室22aの例である。熱処理室45f-45jのいずれか1つは、第2熱処理室22bの例である。排出路101a、101bは、第1排出路26aと第2排出路26bの例である。鉛直部103a、103bは、第1鉛直部27aと第2鉛直部27bの例である。
【0280】
同様に、熱処理室45k-45m、45q-45s、46a-46e、46k、46m-46pは、第1熱処理室22aの例である。熱処理室45n-45p、45t-45v、46f-46j、46l、46q-46tは、第2熱処理室22bの例である。排出路101c、101e、101g、101i、101kは、第1排出路26aの例である。排出路101d、101f、101h、101j、101lは、第2排出路26bの例である。鉛直部103a、103bは、第1鉛直部27aと第2鉛直部27bの例である。
【0281】
<インターフェイス部39>
図2、3を参照する。インターフェイス部39はインターフェイス用搬送機構TIFを備える。本実施例では、インターフェイス用搬送機構TIFは、2基の搬送機構TIFa、TIFbを含む。搬送機構TIFa、TIFbはそれぞれ、基板Wを搬送する。
【0282】
図4、5を参照する。インターフェイス部39は、載置部P7、P8とバッファ部BFを備える。載置部P7、P8とバッファ部BFは、搬送機構TIFaと搬送機構TIFbの間に設置される。載置部P7は基板Wを載置し、かつ、基板Wを冷却する。載置部P8は単に基板Wを載置する。バッファ部BFは複数枚の基板Wを載置可能である。
【0283】
搬送機構TIFa、TIFbはともに、載置部P7、P8とバッファ部BFにアクセスする。搬送機構TIFa、TIFbは、載置部P7、P8を介して、基板Wを相互に搬送する。
【0284】
搬送機構TIFaは、さらに、処理ブロックBBの載置部P5、P6および露光後熱処理ユニットPEBにアクセス可能である。搬送機構TIFaと主搬送機構T3は、載置部P5を介して、基板Wを相互に搬送する。搬送機構TIFaと主搬送機構T4は、載置部P6を介して、基板Wを相互に搬送する。搬送機構TIFaは、露光後熱処理ユニットPEBに基板Wを搬送する。
【0285】
搬送機構TIFbは、さらに、露光機EXPに基板Wを搬送する。
【0286】
図2、3を参照する。搬送機構TIFa、TIFbはそれぞれ、基板Wを保持する2つのハンド107と、各ハンド107を駆動するハンド駆動機構108とを備える。各ハンド107は、それぞれ1枚の基板Wを保持する。ハンド駆動機構108は、前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zにハンド107を移動させ、かつ、鉛直方向Zを中心にハンド107を回転させる。これにより、ハンド107は、載置部P5、P6などにアクセスする。
【0287】
<制御系の構成>
図15を参照する。
図15は、基板処理装置1の制御ブロック図である。基板処理装置1は、さらに、制御部111を備えている。
【0288】
制御部111は、例えば、インデクサ部31に設置されている。制御部111は、基板処理装置1を統括的に制御する。具体的には、制御部111は、各搬送機構TID、T1-T4、TIFa、TIFbと、液処理ユニットSA、SB、熱処理ユニットHU、エッジ露光ユニットEEW、気体制御装置5、ファン97の動作を制御する。熱処理ユニットHUは、疎水化処理ユニットAHLと冷却ユニットCPと加熱冷却ユニットPHPと露光後熱処理ユニットPEBである。
【0289】
さらに、制御部111は、ダンパ75a-75h、84a-84d、89a-89h、105a-105jの少なくともいずれかを制御してもよい。あるいは、ユーザーは、ダンパ75a-75h、84a-84d、89a-89h、105a-105jの少なくともいずれかを、制御部111を介さずに、手動操作可能であってもよい。
【0290】
制御部111は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)、固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。記憶媒体には、基板Wを処理するための処理レシピ(処理プログラム)や、各基板Wを識別するための情報など各種情報を記憶されている。
【0291】
<基板Wを搬送し、基板Wを処理する動作例>
基板Wは、インデクサ部31と露光機EXPとの間を往復する。インデクサ部31から露光機EXPまでの区間を「往路」と呼ぶ。露光機EXPからインデクサ部31までの区間を「復路」と呼ぶ。
【0292】
往路の動作例を説明する。インデクサ部31では、インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCから載置部P1、P2に基板Wを搬送する。
【0293】
処理ブロックBAでは、主搬送機構T1は、載置部P1上の基板Wを受け取り、液処理室42a、42bおよび熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sに基板Wを搬送する。同様に、主搬送機構T2は、載置部P2上の基板Wを受け取り、液処理室42c、42dおよび熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vに基板Wを搬送する。
【0294】
液処理ユニットSAは基板Wに塗布処理を行い、処理ブロックBAに設けられる熱処理ユニットHUは熱処理を基板Wに行う。これにより、基板Wに反射防止膜とレジスト膜を形成する。
【0295】
基板Wが搬送される処理ユニットの順番は、例えば、以下の通りである。
疎水化処理ユニットAHL→冷却ユニットCP→反射防止膜用塗布ユニットBARC→加熱冷却ユニットPHP→冷却ユニットCP→レジスト膜用塗布ユニットRESIST→加熱冷却ユニットPHP→冷却ユニットCP
【0296】
その後、主搬送機構T1は基板Wを載置部P3に搬送する。主搬送機構T2は基板Wを載置部P4に搬送する。
【0297】
処理ブロックBBでは、主搬送機構T3は、載置部P3からエッジ露光ユニットEEWaに基板Wを搬送する。エッジ露光ユニットEEWaは基板Wの周縁部を露光する。その後、主搬送機構T3は、エッジ露光ユニットEEWaから載置部P5に基板Wを搬送する。同様に、主搬送機構T4は、載置部P4からエッジ露光ユニットEEWbに基板Wを搬送し、エッジ露光ユニットEEWbから載置部P6に基板Wを搬送する。
【0298】
インターフェイス部39では、搬送機構TIFaは、載置部P5、P6から載置部P7に基板Wを搬送する。搬送機構TIFbは、載置部P7から露光機EXPに基板Wを搬送する。露光機EXPは基板Wに露光処理を行う。
【0299】
復路の動作例を説明する。搬送機構TIFbは、露光機EXPから載置部P8に基板Wを搬送する。搬送機構TIFaは載置部P8から熱処理室46m-46tに搬送する。露光後熱処理ユニットPEBは露光後熱処理を基板Wに行う。搬送機構TIFaは露光後熱処理が行われた基板Wを、熱処理室46m-46tから載置部P5、P6に搬送する。
【0300】
処理ブロックBBでは、主搬送機構T3は、載置部P5上の基板Wを受け取り、液処理室42e、42fおよび熱処理室46a-46e、46kに基板Wを搬送する。同様に、主搬送機構T4は、載置部P6上の基板Wを受け取り、液処理室42g、42hおよび熱処理室46f-46j、46lに基板Wを搬送する。
【0301】
液処理ユニットSBは基板Wに現像処理を行い、処理ブロックBBに設けられる熱処理ユニットHUは熱処理を基板Wに行う。これにより、基板Wが現像される。
【0302】
基板Wが搬送される処理ユニットの順番は、例えば、以下の通りである。
冷却ユニットCP→現像処理ユニットDEV→加熱冷却ユニットPHP→冷却ユニットCP
【0303】
その後、主搬送機構T3は基板Wを載置部P3に搬送する。主搬送機構T4は基板Wを載置部P4に搬送する。
【0304】
処理ブロックBAでは、主搬送機構T1は、載置部P3から載置部P1に基板Wを搬送する。主搬送機構T2は、載置部P4から載置部P2に基板Wを搬送する。
【0305】
インデクサ用搬送機構TIDは、載置部P1、P2からキャリアCに基板Wを搬送する。
【0306】
<液処理室42、搬送室44、熱処理室45、46に対する給気および排気に関する動作例>
気体制御装置5は、気体の温度および湿度を調整し、温度および湿度が調整された気体を分配管76a、76bに送る。具体的には、分配管76aにおいて、気体は、主管77cから分岐部77dに流れる。一部の気体は、分岐部77dから枝管77eを介して接続部77aに流れ、他の気体は、分岐部77dから枝管77fを介して接続部77bに流れる。分配管76bにおいても、気体は同様に流れる。
【0307】
分配管76aは、供給路66a-66dに気体を供給する。具体的には、分配管76aの接続部77aは、鉛直部68a-68dに気体を分配する。同様に、分配管76bは、供給路66e-66hに気体を供給する。
【0308】
供給路66a-66hは、液処理室42a-42hに気体を供給する。ダンパ75a-75hは、供給路66a-66hを流れる気体の流量を調整する。具体的には、供給路66aにおいて、気体は、鉛直部68aから水平部67aに流れ、水平部67aから吹出ユニット65aに流れる。そして、気体は、吹出ユニット65aから液処理室42aに吹き出される。供給路66b-66hにおいても、気体は同様に流れる。
【0309】
これにより、温度および湿度が調整された気体が、液処理室42a-42hに供給される。
【0310】
分配管76aは、供給路82a、82bに気体を供給する。具体的には、分配管76aの接続部77bは、鉛直部83a、83bに気体を分配する。同様に、分配管76bは、供給路82c、82dに気体を供給する。
【0311】
供給路82a-82dは、搬送室44a-44dに気体を供給する。ダンパ84a-84dは、供給路82a-82dを流れる気体の流量を調整する。具体的には、供給路82aにおいて、気体は、鉛直部83aから吹出ユニット81aに流れる。そして、気体は、吹出ユニット81aから搬送室44aに吹き出される。供給路82b-82dにおいても、気体は同様に流れる。
【0312】
これにより、温度および湿度が調整された気体が、搬送室44a-44dに供給される。
【0313】
気体処理装置8は、気体を吸引する。これにより、排出路85a-85hは、液処理室42a-42hの気体を排出する。ダンパ89a-89hは、排出路85a-85hを流れる気体の流量を調整する。具体的には、排出路85aに関しては、気体が、液処理室42aに設けられるカップ52Aから水平部86aに流れる。気体は、水平部86aから鉛直部87aに流れ、鉛直部87aから下流部88aに流れ、下流部88aから気体処理装置8に流れる。排出路85b-85hに関しても、気体は同様に流れる。
【0314】
気体処理装置8は、排出路85a-85hによって排出された気体を処理する。
【0315】
気体処理装置18が気体を吸引し、ファン97a-97hが気体を下流に送る。これにより、排出路92a-92hは、搬送室44a-44dの気体を排出する。ファン97a-97hは、排出路85a-85hを流れる気体の流量を調整する。具体的には、排出路92a、92bに関しては、気体は搬送室44aから吸込ユニット91aに流れる。一部の気体は、吸込ユニット91aから水平部93aに流れ、他の気体は、吸込ユニット91aから水平部93bに流れる。一部の気体は、さらに、水平部93aから鉛直部94aに流れ、鉛直部94aから下流部95aに流れ、下流部95aから集合管96に流れる。他の気体は、さらに、水平部93bから鉛直部94bに流れ、鉛直部94bから下流部95bに流れ、下流部95bから集合管96に流れる。すなわち、一部の気体と他の気体は、集合管96において合流する。さらに、気体は、集合管96から気体処理装置18に流れる。排出路92c-92hに関しても、気体は同様に流れる。
【0316】
気体処理装置18は、排出路92a-92hによって排出された気体を処理する。
【0317】
気体処理装置28は、気体を吸引する。これにより、排出路101a-101lは、熱処理室45a-45v、46a-46tの気体を排出する。ダンパ105a-105jは、排出路101a-101lを流れる気体の流量を調整する。具体的には、排出路101aに関しては、気体は、熱処理室45aから水平部102aに流れる。同様に、気体は、熱処理室45b-45eから水平部102a-102eに流れる。気体は、水平部102a-102eから鉛直部103aに流れる。すなわち、水平部102a-102eを通じた気体は、鉛直部103aにおいて合流する。さらに、気体は、鉛直部103aから下流部104aに流れ、下流部104aから気体処理装置28に流れる。排出路101b-101lに関しても、気体は同様に流れる。
【0318】
気体処理装置28は、排出路101a-101lによって排出された気体を処理する。
【0319】
<効果>
本実施例によれば、以下の効果を奏する。
【0320】
供給路66a-66dはそれぞれ、鉛直部68a-68dを備える。ここで、液処理室42a-42dは略鉛直方向Zに並ぶ。このため、鉛直部68a-68dを1つの管路で容易にまとめることは可能である。仮に、鉛直部68a-68dを1つの管路に代替すれば、鉛直部68a-68dの構造を簡素化できる。それにも関わらず、本実施例では、敢えて、供給路66a-66dを1つの管路で代替しない。さらに、鉛直部68a-68dはともに、液処理室42a-42dよりも低い位置まで延びる。このため、供給路66a-66dはそれぞれ、比較的に長い。よって、供給路66aが液処理室42aに供給する気体の供給量と、供給路66bが液処理室42bに供給する気体の供給量と、供給路66cが液処理室42cに供給する気体の供給量と、供給路66dが液処理室42dに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。例えば、供給路66b-66dの少なくともいずれかによる気体の供給量の変化に起因して、供給路66aによる気体の供給量が変動することを好適に抑制できる。したがって、液処理室42a-42dに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0321】
同様に、供給路66e-66hは鉛直部68e-68hを備える。鉛直部68e-68hは液処理室42e-42hよりも低い位置まで延びる。このため、供給路66e-66hは比較的に長い。したがって、液処理室42e-42hに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0322】
鉛直部68が長いほど、鉛直部68は大きな流路断面積を有する。これにより、各鉛直部68の圧力損失のばらつきを抑えることができる。よって、各供給路66a-66hは、気体を好適に供給できる。
【0323】
ダンパ75a-75dは、鉛直部68a-68dよりも下流に配置される。このため、ダンパ75a-75dよりも上流の位置する供給路66a-66dの部分は、鉛直部68a-68dを含む。よって、ダンパ75a-75dよりも上流の位置する供給路66a-66dの部分は、比較的に長い。したがって、供給路66a-66dが液処理室42a-42dに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。同様に、ダンパ75e-75hは、鉛直部68e-68hよりも下流に配置される。したがって、液処理室42e-42hに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。
【0324】
分配管76aと供給路66a-66dの接続位置は、液処理室42a-42dよりも低い位置に配置される。このため、供給路66a-66dが鉛直部68a-68dを有するにもかかわらず、供給路66a-66dは分配管76aと好適に接続できる。同様に、分配管76bと供給路66e-66hの接続位置は、液処理室42e-42hよりも低い位置に配置される。このため、供給路66e-66hが鉛直部68e-68hを有するにもかかわらず、供給路66e-66hは分配管76bと好適に接続できる。
【0325】
分配管76aの接続部77aが延びる向きは、供給路66a-66dの上流端部が延びる向きと略同じである。このため、分配管76aの接続部77aから供給路66a-66dの上流端部に気体が円滑に流れる。すなわち、分配管76aは供給路66a-66dに気体を円滑に供給できる。同様に、分配管76bの接続部77aが延びる向きは、供給路66e-66hの上流端部が延びる向きと略同じである。このため、分配管76bの接続部77aから供給路66e-66hの上流端部に気体が円滑に流れる。
【0326】
分配管76aは、供給路82a-82bに接続され、供給路82a-82bに気体を供給する。このように、1つの分配管76aによって、供給路66a-66dのみならず、供給路82a-82bに気体を供給できる。よって、基板処理装置1の構造を簡素化できる。同様に、分配管76bは、供給路82c-82dに接続され、供給路82c-82dに気体を供給する。よって、基板処理装置1の構造を一層簡素化できる。
【0327】
分配管76aは、分岐部77dを備えている。このため、接続部77a、77bをそれぞれ異なる位置に設けることができる。よって、分配管76aは、供給路66a-66dと適切な位置で接続でき、供給路82a-82bと適切な位置で接続できる。
【0328】
分岐部77dは案内部77d2を備える。このため、分岐部77dは、枝管77e、77fに気体を円滑に分配できる。
【0329】
鉛直部68a-68dは、複数管ユニット71aの箱体72内に形成される。複数管ユニット71aの仕切部材73は、鉛直部68a-68dを隔てる。このため、鉛直部68a-68dの構造を簡素化できる。同様に、鉛直部68e-68hは複数管ユニット71bの箱体72内に形成される。複数管ユニット71bの仕切部材73は、鉛直部68e-68hを隔てる。このため、鉛直部68e-68hの構造を簡素化できる。
【0330】
前壁72aの幅Laは、右壁72cおよび左壁72dの幅Lbに比べて長い。このため、箱体72の厚みを好適に薄くできる。よって、基板処理装置1の大型化を抑えつつ、箱体72の設置スペースを容易に確保できる。
【0331】
平面視において、各出口72g-72jは、略同じ位置に配置される。このため、供給路66a-66dの構造が複雑化することを好適に防止できる。
【0332】
上壁72eは、後壁72bから前壁72aに向かって上方に傾斜する。このため、気体は、鉛直部68aから水平部67aに円滑に流れることができる。
【0333】
閉塞板部73dは、鉛直板部73aから前壁72aに向かって上方に傾斜する。このため、気体は、鉛直部68bから水平部67bに円滑に流れることができる。同様に、閉塞板部73e、73fは、鉛直板部73b、73cから前壁72aに向かって上方に傾斜する。このため、気体は、鉛直部68c、68dから水平部67c、67dに円滑に流れることができる。
【0334】
基板処理装置1は、気体制御装置5を備えている。このため、液処理室42a-42hおよび搬送室44a-44dに、温度および湿度が調整された気体を供給できる。
【0335】
平面視において、供給路66a-66dは、略同じ位置においてユニット筐体43Aを貫通する。このため、供給路66a-66dおよびユニット筐体43Aの構造が複雑化することを抑制できる。同様に、平面視において、供給路66e-66hは、略同じ位置においてユニット筐体43Bを貫通する。このため、供給路66e-66hおよびユニット筐体43Bの構造が複雑化することを抑制できる。
【0336】
搬送室44bが搬送室44aの下方にも配置されているに関わらず、供給路82a、82bはそれぞれ、鉛直部83a、83bを備える。鉛直部83a、83bはともに、搬送室44a、44bよりも低い位置まで延びる。このため、供給路82a、82bは比較的に長い。よって、供給路82aが搬送室44aに供給する気体の供給量と、供給路82bが搬送室44bに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、搬送室44a、44bに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0337】
同様に、供給路82c、82dは鉛直部83c、83dを備える。鉛直部83c、83dはともに、搬送室44c、44dよりも低い位置まで延びる。このため、供給路82c、82dは比較的に長い。したがって、搬送室44c、44dに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0338】
鉛直部83aは鉛直部83bよりも長く、かつ、鉛直部83bよりも大きな流路断面積を有する。これにより、鉛直部83aの圧力損失が鉛直部83bの圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。よって、鉛直部83bのみならず、鉛直部83aも、気体を好適に供給できる。同様に、鉛直部83cは鉛直部83dよりも長く、かつ、鉛直部83dよりも大きな流路断面積を有する。これにより、鉛直部83cの圧力損失が鉛直部83dの圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。よって、鉛直部83cのみならず、鉛直部83dも、気体を好適に供給できる。
【0339】
鉛直部83aは、液処理室42a、42bに近い吹出ユニット81aの側部に接続される。換言すれば、鉛直部83aは、熱処理室45a-45vから遠い吹出ユニット81aの側部に接続される。さらに、鉛直部83aは、液処理室42a、42bに近い搬送室44aの側部を通過する。換言すれば、鉛直部83aは、熱処理室45a-45vから遠い搬送室44aの側部を通過する。このため、供給路82aは、熱処理室45a-45vから熱的影響を受けることを抑制できる。鉛直部83b-83dについても、同様である。
【0340】
ダンパ84a、84bは、搬送室44a、44bよりも低い位置に配置される。よって、ユーザーは、ダンパ84a、84bに好適にアクセスできる。このため、ダンパ84a、84bの操作性、および、ダンパ84a、84bのメンテナンス性を向上できる。ダンパ84c、84dについても、同様である。
【0341】
液処理室42a-42dが略鉛直方向Zに並ぶにも関わらず、排出路85a-85dは鉛直部87a-87dを備える。鉛直部87a-87dはともに、液処理室42a-42dよりも低い位置まで延びる。このため、排出路85a-85dは比較的に長い。よって、排出路85aが液処理室42aから排出する気体の排出量と、排出路85bが液処理室42bから排出する気体の排出量と、排出路85cが液処理室42cから排出する気体の排出量と、排出路85dが液処理室42dから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、液処理室42a-42dからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0342】
同様に、排出路85e-85hは鉛直部87e-87hを備える。鉛直部87e-87hはともに、液処理室42e-42hよりも低い位置まで延びる。このため、排出路85e-85hは比較的に長い。したがって、液処理室42e-42hからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0343】
鉛直部87が長いほど、鉛直部87は大きな流路断面積を有する。これにより、各鉛直部87の圧力損失のばらつきを抑えることができる。よって、各排出路85a-85hは、気体を好適に排出できる。
【0344】
平面視において、排出路85a-85dは、略同じ位置においてユニット筐体43Aを貫通する。このため、排出路85a-85dおよびユニット筐体43Aの構造が複雑化することを抑制できる。同様に、平面視において、排出路85e-85hは、略同じ位置においてユニット筐体43Bを貫通する。このため、排出路85e-85hおよびユニット筐体43Bの構造が複雑化することを抑制できる。
【0345】
液処理室42aに位置する排出路85aの部分は、搬送室44aに近い液処理室42aの側部に配置される。ノズル53Aの待機位置は、搬送室44aから遠い液処理室42aの側部に配置される。このため、排出路85aがノズル53Aと干渉することを好適に防止できる。排出路85b-85hについても、同様である。
【0346】
ダンパ89a-89dは液処理室42a-42dよりも低い位置に配置される。よって、ユーザーは、ダンパ89a-89dに好適にアクセスできる。このため、ダンパ89a-89dの操作性、および、ダンパ89a-89dのメンテナンス性を向上できる。ダンパ89e-89hについても、同様である。
【0347】
搬送室44bが搬送室44aの下方にも配置されているに関わらず、排出路92a-92dはそれぞれ、鉛直部94a-94dを備える。鉛直部94a-94dはともに、搬送室44a、44bよりも低い位置まで延びる。このため、排出路92a-92dは比較的に長い。よって、排出路92aが搬送室44aから排出する気体の排出量と、排出路92bが搬送室44aから排出する気体の排出量と、排出路92cが搬送室44bから排出する気体の排出量と、排出路92dが搬送室44bから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、搬送室44a、44bからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0348】
同様に、排出路92e-92hは鉛直部94e-94hを備える。鉛直部94e-94hは搬送室44c、44dよりも低い位置まで延びる。このため、排出路92e-92hは比較的に長い。したがって、搬送室44c、44dからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0349】
鉛直部94が長いほど、鉛直部94は大きな流路断面積を有する。これにより、各鉛直部94の圧力損失のばらつきを抑えることができる。よって、各排出路92a-92hは、気体を好適に排出できる。
【0350】
排出路92a、92bがともに、搬送室44aの気体を排出する。このため、搬送室44aから気体を効率良く排出できる。同様に、搬送室44b-44dから気体を効率良く排出できる。
【0351】
排出路92aおよび排出路92bはともに、吸込ユニット91aと接続し、吸込ユニット91aを通じて搬送室44aの気体を排出する。このため、排出路92aと排出路92bは、搬送室44aから気体を同じように排出できる。例えば、吸込ユニット91aは、吸込ユニット91aの上面にわたって、一層均一に気体を吸い込むことができる。同様に、搬送室44b-44dの気体を一層適切に排出できる。
【0352】
排出路92aは吸込ユニット91aの前部と接続し、排出路92bは吸込ユニット91aの後部と接続する。このため、吸込ユニット91aは、吸込ユニット91aの上面にわたって、より一層均一に気体を吸い込むことができる。吸込ユニット91b-91dについても、同様である。
【0353】
ファン97a-97dは、搬送室44a、44bよりも低い位置に配置される。よって、ユーザーは、ファン97a-97dに好適にアクセスできる。このため、ファン97a-97dの操作性、および、ファン97a-97dのメンテナンス性を向上できる。ファン97e-97hについても、同様である。
【0354】
ファン97a-97hは、気体が排出路92a-92hを逆流することを禁止する。具体的には、ファン97a-97hは、排出路92a-92hから搬送室44a-44dに気体が流れることを禁止する。よって、搬送室44a-44dの清浄度が低下することを防止できる。
【0355】
熱処理室45a-45jが略鉛直方向Zに並ぶにも関わらず、排出路101a、101bは鉛直部103a、103bを備える。鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45a-45jよりも低い位置まで延びる。このため、排出路101a、101bは比較的に長い。よって、排出路101aが熱処理室45a-45eから排出する気体の排出量と、排出路101bが熱処理室45f-45jから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、熱処理室45a-45jからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0356】
同様に、排出路101c-101lは鉛直部103a、103bを備える。鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45k-45v、46a-46tよりも低い位置まで延びる。このため、排出路101c-101lは比較的に長い。したがって、熱処理室45k-45v、46a-46tからの気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0357】
鉛直部103aは鉛直部103bよりも長く、かつ、鉛直部103aは鉛直部103bよりも大きな流路断面積を有する。これにより、鉛直部103aの圧力損失が鉛直部103bの圧力損失に比べて過度に大きくなることを抑制できる。よって、鉛直部103bのみならず、鉛直部103aも、気体を好適に排出できる。
【0358】
平面視において、排出路101a、101bは、略同じ位置においてユニット筐体47Aを貫通する。このため、排出路101a、101bおよびユニット筐体47Aの構造が複雑化することを好適に防止できる。
【0359】
ダンパ105a-105jは、鉛直部103a、103bよりも上流に配置される。このため、ダンパ105a-105jよりも下流に位置する排出路101a、101bの部分は、鉛直部103a、103bを含む。よって、ダンパ105a-105jよりも下流に位置する排出路101a、101bの部分は、比較的に長い。したがって、排出路101aが熱処理室45a-45eから排出する気体の排出量と、排出路101bが熱処理室45f-45jから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。同様に、101c-101lが熱処理室45、46から排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを一層好適に抑制できる。
【0360】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0361】
(1)実施例では、鉛直部68a-68dはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。ただし、これに限られない。鉛直部68a-68dはともに、液処理室42aよりも高い位置まで延びてもよい。鉛直部68a-68dはともに、液処理室42aよりも高い位置、および、液処理室42dよりも低い位置まで延びてもよい。鉛直部68e-68hについても、同様である。
【0362】
(2)実施例では、1つの液処理室42に気体を供給する供給路66の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの液処理室42に気体を供給する供給路66の数は、複数であってもよい。実施例では、1つの吹出ユニット65に接続される供給路66の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの吹出ユニット65に接続される供給路66の数は、複数であってもよい。
【0363】
図16を参照する。
図16は、変形実施例に係る処理ブロックBAの側面図である。なお、実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図16は、便宜上、排出路85a-85dの図示を省略する。
【0364】
変形実施例では、基板処理装置1は、供給路68a-68dに加えて、供給路68i-68lを備える。供給路66a、66iは、液処理室42aに気体を供給する。より詳しくは、供給路66a、66iは、液処理室42b-42hに気体を供給することなく、液処理室42aに気体を供給する。供給路66a、66iは、液処理室42aに連通する。供給路66a、66iは、吹出ユニット65aに接続される。同様に、供給路66b、66jは、液処理室42bに気体を供給する。供給路66c、66kは、液処理室42cに気体を供給する。供給路66d、66lは、液処理室42dに気体を供給する。
【0365】
供給路66i-66lはそれぞれ、水平部67i-67lを備える。水平部67a、67iは、吹出ユニット65aに接続される。水平部67aは、吹出ユニット65aの後部に接続される。水平部67iは、吹出ユニット65aの前部に接続される。同様に、水平部67b、67jは、吹出ユニット65bに接続される。水平部67c、67kは、吹出ユニット65cに接続される。水平部67d、67lは、吹出ユニット65dに接続される。
【0366】
水平部67a―67d、67i-67lは、吹出ユニット65a-65dからユニット筐体43Aの外部に延びる。水平部67a―67dが吹出ユニット65a-65dから延びる方向は、水平部67i-67lが吹出ユニット65a-65dから延びる方向と異なる。水平部67a―67dが吹出ユニット65a-65dから延びる方向は、水平部67i-67lが吹出ユニット65a-65dから延びる方向と反対である。水平部67a-67dは吹出ユニット65a-65dから後方に延び、水平部67i-67lは吹出ユニット65a-65dから前方に延びる。
【0367】
供給路66i-66lはそれぞれ、鉛直部68i-68lを備える。鉛直部68i-68lは、水平部67i-67lに接続される。鉛直部68i-68lは、略鉛直方向Zに延びる。鉛直部68i-68lはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。
【0368】
鉛直部68a-68dは液処理室42a-42dの第1側方(例えば後方)に設けられ、鉛直部68i-68lは液処理室42a-42dの第2側方(例えば前方)に設けられる。第2側方は、第1側方とは異なる。第2側方は、第1側方と反対である。
【0369】
基板処理装置1は、ダンパ75i-75lを備える。ダンパ75i-75lは、供給路66i-66lに設けられる。ダンパ75i-75lは、供給66i-66lを流れる気体の流量を調整する。ダンパ75i-75lは、鉛直部68i-68lよりも下流に配置される。ダンパ75i-75lは、水平部67i-67lに設けられる。
【0370】
基板処理装置1は、分配管76aに代えて、分配管121を備える。分配管121は、供給路66a-66d、66i-66lに気体を供給する。分配管121は、供給路66a-66d、66i-66lと接続する。
【0371】
例えば、分配管121は、第1接合部122と第2接合部123を備える。第1接合部122は、供給路66a-66dと接続する。第2接合部123は、供給路66i-66lと接続する。分配管121は、さらに、不図示の上流端部を備える。分配管121の上流端部は、気体制御装置5(
図1参照)に接続される。
【0372】
本変形実施例によれば、液処理室42a-42dが略鉛直方向Zに並ぶにも関わらず、供給路66a-66d、66i-66lは、鉛直部68a-68d、68i-68lを備える。鉛直部68a-68d、68i-68lはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。このため、供給路66a-66d、66i-66lは比較的に長い。よって、供給路66a-66d、66i-66lが液処理室42a-42dに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0373】
供給路66a、66iはともに、液処理室42aに気体を供給する。このため、供給路66a、66iによって、液処理室42aに気体を効率良く供給できる。同様に、液処理室42b-42dに気体を効率良く供給できる。
【0374】
供給路66a、66iはともに、吹出ユニット65aを通じて液処理室42aに気体を供給する。よって、供給路66a、66iは、液処理室42aに気体を同じように供給できる。例えば、吹出ユニット65aは、吹出ユニット65aの下面にわたって、一層均一に気体を吹き出すことができる。
【0375】
供給路66aは吹出ユニット65aの後部と接続し、供給路66iは吹出ユニット65aの前部と接続する。このため、吹出ユニット65aは、吹出ユニット65aの下面にわたって、より一層均一に気体を吹き出すことができる。
【0376】
鉛直部68a-68dは液処理室42a-42dの第1側方に設けられ、鉛直部68i-68lは液処理室42a-42dの第2側方に設けられる。このため、鉛直部68a-68dと鉛直部68i-68lが干渉することを好適に防止できる。
【0377】
供給路66i-66lのいずれか2つは、本発明の第3供給路と第4供給路の例である。鉛直部68i-68lのいずれか2つは、本発明の第3鉛直部と第4鉛直部の例である。
【0378】
(3)実施例では、1つの供給路66が気体を供給する液処理室42の数は、1つである。ただし、これに限られない。例えば、1つの供給路66が気体を供給する液処理室42の数は、複数であってもよい。
【0379】
図17を参照する。
図17は、変形実施例に係る処理ブロックBAの側面図である。なお、実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0380】
変形実施例では、基板処理装置1は、供給路68a-68dに代えて、供給路68m、66nを備える。供給路66mは、液処理室42a、42bに気体を供給する。より詳しくは、供給路66mは、液処理室42c-42hに気体を供給することなく、液処理室42a、42bに気体を供給する。供給路66mは、液処理室42a、42bに連通する。供給路66mは、吹出ユニット65a、65bに接続される。同様に、供給路66nは、液処理室42c、42dに気体を供給する。
【0381】
供給路66mは、水平部67m1、67m2と鉛直部68mを備える。供給路66nは、水平部67n1、67n2と鉛直部68nを備える。水平部67m1、67m2、67n1、67n2は、実施例の水平部67a-67dと実質的に同じ構造を有する。鉛直部68mは、水平部67m1、67m2に接続される。鉛直部68nは、水平部67n1、67n2に接続される。鉛直部68m、68nは、略鉛直方向Zに延びる。鉛直部68m、68nはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。
【0382】
供給路66m、66nは、複数管ユニット131によって構成されている。複数管ユニット131は、複数管ユニット71aから、鉛直板部73a、73cおよび閉塞板部73d、73fを省略したものに相当する。すなわち、複数管ユニット131は、箱体72と仕切部材133を備える。仕切部材133は、鉛直板部73bと閉塞板部73eを備える。
【0383】
仕切部材133は、箱体72の内部空間を2つの空間に仕切る。2つの空間は、鉛直部68m、68nの流路に相当する。すなわち、鉛直部68m、68nは、箱体72内に形成される。鉛直部68m、68nは、仕切部材133によって隔てられる。具体的には、鉛直部68m、68nは、鉛直板部73bと閉塞板部73eによって隔てられる。
【0384】
本変形実施例によれば、液処理室42a-42dが略鉛直方向Zに並ぶにも関わらず、供給路66m、66nは、鉛直部68m、68nを備える。鉛直部68m、68nはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。このため、供給路66m、66nは比較的に長い。よって、供給路66mが液処理室42a、42bに供給する気体の供給量と供給路66nが液処理室42c、42dに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0385】
(4)実施例では、鉛直部68aは、液処理室42a-42hの外部に設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部68aの少なくとも一部が、液処理室42a-42hの少なくともいずれかに設けられてもよい。換言すれば、鉛直部68aの少なくとも一部が、ユニット筐体43A、44Bの内部に設けられてもよい。鉛直部68b-68hについても、同様である。
【0386】
(5)実施例では、鉛直部68aは、処理ブロックBA内に設けられる。ただし、これに限られない。鉛直部68aの少なくとも一部は、処理ブロックBAの外部に設けられてもよい。例えば、鉛直部68aは、処理ブロックBAよりも低い位置まで延びてもよい。
【0387】
(6)実施例では、垂直板部73a-73cは、前壁72aと略平行な平板である。ただし、これに限られない。例えば、垂直板部73a-73cは、前壁72aと略直交する平板であってもよい。例えば、垂直板部73a-73cは、右壁72cおよび左壁72dの少なくともいずれかと略平行な平板であってもよい。本変形実施例では、垂直板部73a-73cは、右壁72cの右方、かつ、左壁72dの左方に設けられる。
【0388】
(7)実施例では、鉛直部68a-68dは、箱体72と仕切部材73によって構成される。ただし、これに限られない。鉛直部68a-68dは、互いに別体の4本の配管によって構成されてもよい。鉛直部68e-68hについても、同様である。
【0389】
(8)実施例では、分配管76aは、供給路66a-66dおよび供給路82a-82bに気体を供給する。ただし、これに限られない。
【0390】
分配管76aは、供給路82a-82bに気体を供給しなくてもよい。すなわち、分配管76aは、供給路66a-66dのみに気体を供給してもよい。基板処理装置1は、さらに、分配管76aとは別体の分配管であって、供給路82a-82bに気体を供給する分配管を備えてもよい。あるいは、供給路82a-82bは、空気制御装置5に直接的に接続されてもよい。
【0391】
分配管76aは、供給路66a-66dに気体を供給しなくてもよい。すなわち、分配管76aは、供給路82a-82bのみに気体を供給してもよい。供給路66a-66dは、空気制御装置5に直接的に接続されてもよい。
【0392】
分配管76aを省略してもよい。供給路66a-66dおよび供給路82a-82bは、空気制御装置5に直接的に接続されてもよい。
【0393】
分配管76bについても、同様である。
【0394】
(9)実施例では、分配管76aは、供給路66e-66hに気体を供給しない。ただし、これに限られない。例えば、分配管76aは、供給路66e-66hに気体を供給してもよい。実施例では、分配管76aは、供給管82c、82dに気体を供給しない。ただし、これに限られない。例えば、分配管76aは、供給路82c、82dに気体を供給してもよい。
【0395】
(10)実施例では、気体制御装置5によって調整された気体を、供給路66に供給する。ただし、これに限られない。例えば、基板処理装置1の外部の気体を、供給路66に供給してもよい。ここで、基板処理装置1の外部の気体は、例えば、基板処理装置1が設置されるクリーンルームの気体である。基板処理装置1の外部の気体は、例えば、基板処理装置1の周囲の気体である。
【0396】
(11)実施例では、気体制御装置5は、供給路66および供給路82に気体を供給する。ただし、これに限られない。
【0397】
気体制御装置5は、供給路82に気体を供給しなくてもよい。気体制御装置5は、供給路66のみに気体を供給してもよい。本変形実施例において、さらに、気体制御装置5とは別体の気体制御装置であって、供給路82に気体を供給する気体制御装置を備えてもよい。
【0398】
気体制御装置5は、供給路66に気体を供給しなくてもよい。気体制御装置5は、供給路82のみに気体を供給してもよい。
【0399】
(12)実施例では、1つの液処理室42に設けられる液処理ユニットSAの数は、2つである。ただし、これに限られない。1つの液処理室42に設けられる液処理ユニットSAの数は1つ、または、3つ以上でもよい。実施例では、1つの液処理室42に設けられる液処理ユニットSBの数は、2つである。ただし、これに限られない。1つの液処理室42に設けられる液処理ユニットSBの数は1つ、または、3つ以上でもよい。
【0400】
(13)実施例では、鉛直部83a、83bはともに、搬送室44bよりも低い位置まで延びる。ただし、これに限られない。鉛直部83a、83bはともに、搬送室44aよりも高い位置まで延びてもよい。鉛直部83a、83bはともに、搬送室44aよりも高い位置、および、搬送室44bよりも低い位置まで延びてもよい。鉛直部83c、83dについても、同様である。
【0401】
(14)実施例では、1つの搬送室44に気体を供給する供給路82の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの搬送室44に気体を供給する供給路82の数は、複数であってもよい。本変形実施例によれば、搬送室44に気体を効率良く供給できる。
【0402】
(15)実施例では、1つの吹出ユニット81に接続される供給路82の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの吹出ユニット81に接続される供給路82の数は、複数であってもよい。本変形実施例によれば、複数の供給路82はともに、1つの吹出ユニット81を通じて搬送室44に気体を供給する。よって、複数の供給路82は、搬送室44に気体を同じように供給できる。例えば、吹出ユニット81は、吹出ユニット81の下面にわたって、一層均一に気体を吹き出すことができる。
【0403】
(16)実施例では、1つの供給路82が気体を供給する搬送室44の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの供給路82が気体を供給する搬送室44の数は、複数であってもよい。例えば、基板処理装置1が略鉛直方向Zに並ぶ4つの搬送室44を備える場合、供給路82aは上側の2つの搬送室44に気体を供給し、供給路82bは下側の2つの搬送室44に気体を供給してもよい。
【0404】
(17)実施例では、鉛直部83aの一部は、搬送室44aに設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部83aの全部が、搬送室44aの外部に設けられてもよい。実施例では、鉛直部83aの一部は、搬送室44bに設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部83aの全部が、液処理室42bの外部に設けられてもよい。鉛直部83b-83dについても、同様である。
【0405】
(18)実施例では、鉛直部83aは、処理ブロックBA内に設けられる。ただし、これに限られない。鉛直部83aの少なくとも一部は、処理ブロックBAの外部に設けられてもよい。例えば、鉛直部83aは、処理ブロックBAよりも低い位置まで延びてもよい。
【0406】
(19)実施例では、気体制御装置5によって調整された気体を、供給路82に供給する。ただし、これに限られない。基板処理装置1の外部の気体を、供給路82に供給してもよい。
【0407】
図18を参照する。
図18は、変形実施例に係る処理ブロックBAの正面図である。基板処理装置1は、送風部141を備える。送風部141は、基板処理装置1の外部の気体を取り込む。ここで、基板処理装置1の外部の気体は、例えば、基板処理装置1が設置されるクリーンルームの気体である。送風部141は、処理部37(例えば、ブロック筐体41A)の上に設けられている。ただし、送風部141の配置はこれに限られない。例えば、送風部141は、処理ブロックBA内に設けられてもよい。この場合、送風部141は、ブロック筐体41Aに形成された開口を通じて、クリーンルームの気体を取り込む。
【0408】
送風部141は、気体を送るためのファンを備えている。さらに、送風部141は、フィルタを備えることが好ましい。フィルタは、例えば、化学吸着フィルタやULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)である。
【0409】
基板処理装置1は、供給路142a、142bを備える。供給路142aは、搬送室44aに気体を供給する。供給路142aは、搬送室44b-44dに気体を供給することなく、搬送室44aに気体を供給する。供給路142aは、搬送室44aに連通する。供給路142aは、送風部141と吹出ユニット81aに接続される。同様に、供給路142bは、搬送室44bに気体を供給する。
【0410】
供給路142a、142bはそれぞれ、鉛直部143a、143bを備える。鉛直部143aは、送風部141と吹出ユニット81aに接続される。鉛直部143bは、送風部141と吹出ユニット81bに接続される。
【0411】
鉛直部143a、143bは、略鉛直方向Zに延びる。鉛直部143a、143bはともに、搬送室44aよりも高い位置まで延びる。鉛直部143a、143bは、処理ブロックBAの内部と処理ブロックBAの外部にわたって延びる。鉛直部143a、143bは、例えば、ブロック筐体41A(例えば、ブロック筐体41Aの上板)を貫通する。
【0412】
鉛直部143a、143bはそれぞれ、上端部を有する。鉛直部143a、143bの上端部は、処理部37の上方に位置する。鉛直部143a、143bの上端部は、送風部141に接続される。
【0413】
鉛直部143a、143bはそれぞれ、下端部を有する。鉛直部143a、143bの下端部は、処理ブロックBA内に位置する。鉛直部143aの下端部は、搬送室44aと同じ高さ位置に位置する。鉛直部143aの下端部は、吹出ユニット81aに接続される。鉛直部143bの下端部は、搬送室44bと同じ高さ位置に位置する。鉛直部143bの下端部は、吹出ユニット81bに接続される。
【0414】
送風部141は、基板処理装置1の上方の気体を供給路142a、142bに送る。具体的には、気体は、送風部141から鉛直部143aに流れ、鉛直部143aから吹出ユニット81aに流れる。そして、気体は、吹出ユニット81aから搬送室44aに吹き出される。同様に、気体は、送風部141から鉛直部143bに流れ、鉛直部143bから吹出ユニット81bに流れる。そして、気体は、吹出ユニット81bから搬送室44bに吹き出される。
【0415】
本変形実施例によれば、供給路142a、142bはそれぞれ、鉛直部143a、143bを備える。鉛直部143a、143bはともに、搬送室44aよりも高い位置まで延びる。このため、供給路142a、142bは比較的に長い。よって、供給路142aが搬送室44aに供給する気体の供給量と、供給路142bが搬送室44bに供給する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。したがって、搬送室44a、44bに対する気体の供給量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0416】
送風部141は、基板処理装置1の外部の気体(具体的には、基板処理装置1の周囲の気体)を、搬送室44a、44bに好適に供給できる。
【0417】
(20)実施例では、1つの搬送室44に設けられる主搬送機構Tの数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの搬送室44に設けられる主搬送機構Tの数は、2つ以上でもよい。
【0418】
(21)実施例では、鉛直部87a-87dはともに、液処理室42dよりも低い位置まで延びる。ただし、これに限られない。鉛直部87a-87dはともに、液処理室42aよりも高い位置まで延びてもよい。鉛直部87a-87dはともに、液処理室42aよりも高い位置、および、液処理室42dよりも低い位置まで延びてもよい。鉛直部87e-87hについても、同様である。
【0419】
(22)実施例では、1つの液処理室42から気体を排出する排出路85の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの液処理室42から気体を排出する排出路85の数は、複数であってもよい。実施例では、1つのカップ52に接続される排出路85の数は、1つであったが、これに限られない。1つのカップ52に接続される排出路85の数は、複数であってもよい。
【0420】
(23)実施例では、1つの排出路85が気体を排出する液処理室42の数は、1つである。ただし、これに限られない。例えば、1つの排出路85が気体を排出する液処理室42の数は、複数であってもよい。
【0421】
(24)実施例では、鉛直部87aは、液処理室42a-42hの外部に設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部87aの少なくとも一部が、液処理室42a-42hの少なくともいずれかに設けられてもよい。換言すれば、鉛直部87aの少なくとも一部が、ユニット筐体43A、44Bの内部に設けられてもよい。鉛直部87b-87hについても、同様である。
【0422】
(25)実施例では、鉛直部87aは、処理ブロックBAの内部から処理部37の外部にわたる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部87aの全体が、処理ブロックBA内に設けられてもよい。
【0423】
(26)実施例では、排出路85a-85hは、集合されることなく、気体処理装置8に接続される。ただし、これに限られない。例えば、基板処理装置1は、排出路85a-85dに接続され、排出路85a-85dを流れる気体を集合する第1集合管と、排出路85e-85hに接続され、排出路85e-85hを流れる気体を集合する第2集合管と、を備えてもよい。例えば、基板処理装置1は、排出路85a-85hに接続され、排出路85a-85hを流れる気体を集合する集合管を備えてもよい。例えば、集合管96は、排出路92a-92dに加えて、排出路85a―85dと接続されてもよい。すなわち、集合管96は、液処理室42a-42dから排出路85a―85dを通じて排出された気体と、搬送室44a、44bから排出路92a-92dを通じて排出された気体を集合してもよい。
【0424】
(27)実施例では、基板処理装置1は、ダンパ89a-89hを備える。ただし、これに限られない。例えば、ダンパ89a-89hをファンに変更してもよい。
【0425】
(28)実施例では、鉛直部94a―94dはともに、搬送室44bよりも低い位置まで延びる。ただし、これに限られない。鉛直部94a―94dはともに、搬送室44aよりも高い位置まで延びてもよい。鉛直部94a―94dはともに、搬送室44aよりも高い位置、および、搬送室44bよりも低い位置まで延びてもよい。鉛直部94e―94hについても、同様である。
【0426】
(29)実施例では、1つの搬送室44から気体を排出する排出路92の数は、2つである。ただし、これに限られない。例えば、1つの搬送室44から気体を排出する排出路92の数は、1つであってもよい。本変形実施例によれば、排出路92の構造を簡素化できる。例えば、1つの搬送室44から気体を排出する排出路92の数は、3つ以上であってもよい。本変形実施例によれば、搬送室44から気体を一層効率良く供給できる。
【0427】
(30)実施例では、1つの吸込ユニット91に接続される排出路92の数は、2つである。ただし、これに限られない。1つの吸込ユニット91に接続される排出路92の数は、1つ、または、3つ以上であってもよい。
【0428】
(31)実施例では、1つの排出路92が気体を排出する搬送室44の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの排出路92が気体を排出する搬送室44の数は、複数であってもよい。例えば、基板処理装置1が略鉛直方向Zに並ぶ4つの搬送室44を備える場合、排出路92aは上側の2つの搬送室44から気体を排出し、排出路92cは下側の2つの搬送室44から気体を排出してもよい。
【0429】
(32)実施例では、鉛直部94aは、搬送室44aの外部に設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部94aの一部が、搬送室44aに設けられてもよい。実施例では、鉛直部94aは、搬送室44bの外部に設けられる。ただし、これに限られない。例えば、鉛直部94aの一部が、搬送室44bに設けられてもよい。鉛直部94b-94hについても、同様である。
【0430】
(33)実施例では、鉛直部94aは、処理ブロックBA内に設けられる。ただし、これに限られない。鉛直部94aの少なくとも一部は、処理ブロックBAの外部に設けられてもよい。例えば、鉛直部94aは、処理ブロックBAよりも低い位置まで延びてもよい。鉛直部94b-94hについても、同様である。
【0431】
(34)実施例では、基板処理装置1は、集合管96を備える。ただし、これに限られない。例えば、集合管96を省略してもよい。排出路92a-92dは、集合されることなく、気体処理装置18に接続されてもよい。例えば、下流部95a-95dの下流端部が、気体処理装置18に直接的に接続されてもよい。排出管92e-92hについても、同様である。
【0432】
(35)実施例では、基板処理装置1は、ファン97a-97hを備える。ただし、これに限られない。例えば、ファン97a-97hをダンパに変更してもよい。
【0433】
(36)実施例では、排出路92は、気体処理装置18に連通する。ただし、これに限られない。例えば、排出路92は、気体処理装置8に連通してもよい。すなわち、気体処理装置8は、液処理室42から排出路85を通じて排出された気体と、搬送室44から排出路92を通じて排出された気体を処理してもよい。例えば、排出路92は、基板処理装置1の外部に開放されていてもよい。すなわち、排出路92は、搬送室44から排出された気体を基板処理装置1の外部に放出してもよい。
【0434】
(37)実施例では、排出路101a、101bの鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45a-45jよりも低い位置まで延びる。ただし、これに限られない。排出路101a、101bの鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45a-45jよりも高い位置まで延びてもよい。排出路101a、101bの鉛直部103a、103bはともに、熱処理室45a-45jよりも高い位置、および、熱処理室45a-45jよりも低い位置まで延びてもよい。排出路101c-101lの鉛直部103a、103bについても、同様である。
【0435】
(38)実施例では、1つの熱処理室45から気体を排出する排出路101の数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの熱処理室45から気体を排出する排出路101の数は、複数であってもよい。同様に、1つの熱処理室46から気体を排出する排出路101の数は、複数であってもよい。
【0436】
(39)実施例では、1つの排出路101が気体を排出する熱処理室45の数は、複数である。ただし、これに限られない。例えば、1つの排出路101が気体を排出する熱処理室45の数は、1つであってもよい。同様に、1つの排出路101が気体を排出する熱処理室46の数は、1つであってもよい。
【0437】
(40)実施例では、1つの排出路101が気体を排出する複数の熱処理室45は、略鉛直方向Zに並ぶ。ただし、これに限られない。
【0438】
例えば、1つの排出路101が気体を排出する複数の熱処理室45は、略水平方向(例えば、前後方向X)に並んでもよい。
【0439】
便宜上、
図7を参照して、変形実施例に係る基板処理装置1を説明する。基板処理装置1は、第1排出路(不図示)と第2排出路(不図示)を備える。第1排出路は、熱処理室45a、45k、45qの気体を排出する。第2排出路は、熱処理室45b、45l、45rの気体を排出する。第1排出路は、略鉛直方向Zに延びる第1排出路を備える。第2排出路は、略鉛直方向Zに延びる第2排出路を備える。第1排出路と第2排出路は、ともに、熱処理室45b、45l、45rよりも低い位置まで延びる。
【0440】
本変形実施例によれば、第1排出路が熱処理室45a、45k、45qから排出する気体の排出量と、第2排出路が熱処理室45b、45l、45rから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0441】
熱処理室45a、45k、45qのいずれか1つは、本発明における第1熱処理室の例である。熱処理室45b、45l、45rのいずれか1つは、本発明における第2熱処理室の例である。
【0442】
例えば、1つの排出路101が気体を排出する複数の熱処理室45は、略鉛直方向Zおよび略水平方向(例えば、前後方向X)に行列状に並んでもよい。
【0443】
便宜上、
図7を参照して、変形実施例に係る基板処理装置1を説明する。基板処理装置1は、第1排出路と第2排出路を備える。第1排出路は、熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sの気体を排出する。第2排出路は、熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vの気体を排出する。第1排出路は、略鉛直方向Zに延びる第1排出路を備える。第2排出路は、略鉛直方向Zに延びる第2排出路を備える。第1排出路と第2排出路は、ともに、熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vよりも低い位置まで延びる。
【0444】
本変形実施例によれば、第1排出路が熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sから排出する気体の排出量と、第2排出路が熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vから排出する気体の排出量が、相互に影響を及ぼすことを好適に抑制できる。
【0445】
熱処理室熱処理室45a-45e、45k-45m、45q-45sのいずれか1つは、本発明における第1熱処理室の例である。熱処理室45f-45j、45n-45p、45t-45vのいずれか1つは、本発明における第2熱処理室の例である。
【0446】
(41)実施例では、排出路101aの鉛直部103aは、熱処理室45、46の外部に設けられる。ただし、これに限られない。例えば、排出路101aの鉛直部103aの少なくとも一部が、熱処理室45、46の少なくともいずれかに設けられてもよい。換言すれば、排出路101aの鉛直部103aの少なくとも一部が、ユニット筐体47A、47Bの内部に設けられてもよい。排出路101b-101lの鉛直部103a、103bについても、同様である。
【0447】
(42)実施例では、排出路101aの鉛直部103aは、処理ブロックBA内に設けられる。ただし、これに限られない。鉛直部103aの少なくとも一部は、処理ブロックBAの外部に設けられてもよい。例えば、排出路101aの鉛直部103aは、処理ブロックBAよりも低い位置まで延びてもよい。排出路101b-101lの鉛直部103a、103bについても、同様である。
【0448】
(43)実施例では、排出路101a-101lは、集合されることなく、気体処理装置28に接続される。ただし、これに限られない。例えば、基板処理装置1は、排出路101a-101fに接続され、排出路101a-101fを流れる気体を集合する第1集合管と、排出路101g-101lに接続され、排出路101g-101lを流れる気体を集合する第2集合管と、を備えてもよい。例えば、基板処理装置1は、排出路101a-101lに接続され、排出路101a-101lを流れる気体を集合する集合管を備えてもよい。
【0449】
(44)実施例では、基板処理装置1は、ダンパ105a-105jを備える。ただし、これに限られない。例えば、ダンパ105a-105jをファンに変更してもよい。
【0450】
(45)実施例では、排出路101は、気体処理装置28に連通する。ただし、これに限られない。例えば、排出路101は、気体処理装置8に連通してもよい。例えば、排出路101は、気体処理装置18に連通してもよい。
【0451】
(46)実施例では、1つの熱処理室45に設けられる熱処理ユニットHUの数は、1つである。ただし、これに限られない。1つの熱処理室45に設けられる熱処理ユニットHUの数は2つ以上でもよい。
【0452】
(47)実施例では、基板処理装置1は、基板Wに液処理と熱処理を行う。ただし、これに限られない。基板処理装置1は、液処理と熱処理のいずれかを基板Wに行ってもよい。実施例では、基板処理装置1は、液処理室42と搬送室44と熱処理室45、46を備える。ただし、これに限られない。基板処理装置1は、液処理室42と搬送室44と熱処理室45、46の少なくともいずれかを備えてもよい。
【0453】
(48)上述した実施例および各変形実施例の各構成を適宜に組み合わせるように変更してもよい。
【符号の説明】
【0454】
1 … 基板処理装置
2a … 第1液処理室
2b … 第2液処理室
3a … 第1供給路
3b … 第2供給路
4a … 第1鉛直部
4b … 第2鉛直部
5 … 気体制御装置
6a … 第1排出路
6b … 第2排出路
7a … 第1鉛直部
7b … 第2鉛直部
12a … 第1搬送室
12b … 第2搬送室
13a … 第1供給路
13b … 第2供給路
14a … 第1鉛直部
14b … 第2鉛直部
16a … 第1排出路
16b … 第2排出路
17a … 第1鉛直部
17b … 第2鉛直部
22a … 第1熱処理室
22b … 第2熱処理室
26a … 第1排出路
26b … 第2排出路
27a … 第1鉛直部
27b … 第2鉛直部
42a-42h … 液処理室(第1液処理室、第2液処理室)
44a-44d … 搬送室(第1搬送室、第2搬送室)
45a-45v、46a-46t … 熱処理室(第1熱処理室、第2熱処理室)
65、65a-65h … 吹出ユニット(第1吹出ユニット、第2吹出ユニット)
66、66a-66h … 供給路(第1供給路、第2供給路)
66i-66l … 供給路(第3供給路、第4供給路)
66m、66n … 供給路(第1供給路、第2供給路)
68、68a-68h … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
68i-68l … 鉛直部(第3鉛直部、第4鉛直部)
68m、68n … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
71a、71b … 複数管ユニット
72 … 箱体
72a … 前壁
72c … 右壁(側壁)
72d … 左壁(側壁)
73 … 仕切部材
75a-75h … ダンパ(第1調整部、第2調整部)
75i-75l … ダンパ(第3調整部、第4調整部)
76a、76b … 分配管
77a、77b … 接続部
81、81a-81d … 吹出ユニット(第1吹出ユニット、第2吹出ユニット)
82、82a-82d … 供給路(第1供給路、第2供給路)
83a-83d … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
84a-84d … ダンパ(第1調整部、第2調整部)
85、85a-85h … 排出路(第1排出路、第2排出路)
87a-87h … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
89a-89h … ダンパ(第1調整部、第2調整部)
91、91a-91d … 吸込ユニット(第1吸込ユニット、第2吸込ユニット)
92、92a-92h … 排出路(第1排出路、第2排出路、第3排出路、第4排出路)
94a-94h … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部、第3鉛直部、第4鉛直部)
97、97a-97h … ファン(第1調整部、第2調整部、第3調整部、第4調整部)
101、101a-101l … 排出路(第1排出路、第2排出路)
103a、103b … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
105a-105j … ダンパ(第1調整部、第2調整部)
121 … 分配管
122 … 第1接合部(接合部)
123 … 第2接合部(接合部)
131 … 複数管ユニット
133 … 仕切部材
141 … 送風部
142a、142b … 供給路(第1供給路、第2供給路)
143a、143b … 鉛直部(第1鉛直部、第2鉛直部)
La … 前壁72aの幅
Lb … 右壁72cおよび左壁72dの幅(側壁の幅)
W … 基板
Z … 鉛直方向