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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】プリンタ装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/13 20060101AFI20230207BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
B41J29/13
H05K5/03 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018104308
(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公開番号】P2019209482
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-04-20
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501398606
【氏名又は名称】富士通コンポーネント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】石川 哲寛
(72)【発明者】
【氏名】土屋 雅広
【審査官】井出 元晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-329566(JP,A)
【文献】実公昭44-020831(JP,Y1)
【文献】特開平06-077671(JP,A)
【文献】特開2017-081128(JP,A)
【文献】特開2002-178601(JP,A)
【文献】特開2015-063100(JP,A)
【文献】特開2017-003892(JP,A)
【文献】特開2005-116953(JP,A)
【文献】特開平06-053671(JP,A)
【文献】特開昭63-051163(JP,A)
【文献】特開2017-129823(JP,A)
【文献】特開2012-077528(JP,A)
【文献】特開2002-276232(JP,A)
【文献】特開平08-016277(JP,A)
【文献】実開昭61-020088(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/13
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ヘッドを有するプリンタ本体部と、
前記プリンタ本体部に対して回動可能であり、プラテンローラが取り付けられた蓋部と、
を有し、
前記蓋部には第1の回転軸及び第2の回転軸が設けられており、
前記第1の回転軸は、前記プリンタ本体部の筐体の側面に設けられた第1の開口部に入れられており、
前記第2の回転軸は、前記筐体の側面に設けられた第2の開口部に入れられており、
前記第2の回転軸は、前記第1の回転軸よりも前記蓋部の蓋面側に設けられており、
前記蓋部が開く際には、前記蓋部が前記第1の回転軸を中心に回動して、前記印刷ヘッドから前記プラテンローラが離れる方向に前記第2の回転軸が前記第2の開口部内を移動し、前記第2の回転軸の移動後、前記蓋部が前記第2の回転軸を中心に回動し、前記第1の回転軸が前記第1の開口部内を移動し、
前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸の一方が移動する間は他方が移動せずに回動することを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】
前記第1の回転軸の中心から前記第2の回転軸の中心までの距離は、前記蓋面から前記第2の回転軸の中心までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】
前記第2の回転軸の回転の力を減衰させる減衰部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ装置。
【請求項4】
前記第2の回転軸には第1のギアが接続されており、
前記減衰部は、第2のギアと、前記第2のギアの軸に設けられた減衰部材とを有し、
前記蓋部が前記第2の回転軸を中心に回動する際には、前記第1のギアと前記第2のギアが噛み合うことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
【請求項5】
前記蓋部が開く際に、前記第1の回転軸が前記第1の開口部を移動しない方向に付勢するバネが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レシート等を発行するプリンタ装置は、商店等のレジスタ、銀行等におけるATM(Automated Teller Machine)やCD(Cash dispenser)、医療用機器の出力装置等の用途に幅広く用いられている。このようなプリンタ装置では、記録紙である感熱紙を搬送してサーマルヘッドにより印字や印刷がなされる。
【0003】
このようなプリンタ装置では、プリンタ本体に回動可能に支持された蓋が設けられており、蓋を開くことによりプリンタ本体内に記録紙を補充したり、記録紙が詰まった場合に取り除くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開昭63-51163号公報
【文献】特開2005-116953号公報
【文献】特開平6-53671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、平らな机などの上に設置されたプリンタの蓋を開く際、蓋の回転支点の位置によっては開いた蓋が机にあたり、蓋を十分に開くことができず、プリンタ本体内への記録紙の補充や、詰まった記録紙を取り除くのに支障が生じる場合がある。
【0006】
このため、回転支点の位置によらず、蓋を十分に開くことのできるプリンタ装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施の形態の一観点によれば、印刷ヘッドを有するプリンタ本体部と、前記プリンタ本体部に対して回動可能であり、プラテンローラが取り付けられた蓋部と、を有し、前記蓋部には第1の回転軸及び第2の回転軸が設けられており、前記第1の回転軸は、前記プリンタ本体部の筐体の側面に設けられた第1の開口部に入れられており、前記第2の回転軸は、前記筐体の側面に設けられた第2の開口部に入れられており、前記第2の回転軸は、前記第1の回転軸よりも前記蓋部の蓋面側に設けられており、前記蓋部が開く際には、前記蓋部が前記第1の回転軸を中心に回動して、前記印刷ヘッドから前記プラテンローラが離れる方向に前記第2の回転軸が前記第2の開口部内を移動し、前記第2の回転軸の移動後、前記蓋部が前記第2の回転軸を中心に回動し、前記第1の回転軸が前記第1の開口部内を移動し、前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸の一方が移動する間は他方が移動せずに回動することを特徴とする。

【発明の効果】
【0008】
本開示のプリンタ装置によれば、平らな机などの上に設置した場合であっても、蓋を十分に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】プリンタ装置の斜視図
図2】プリンタ装置の蓋部が閉じている状態の側面図
図3】プリンタ装置の蓋部が閉じている状態の断面図
図4】プリンタ装置の蓋部が開く際の説明図
図5】プリンタ装置の蓋部が開いている状態の断面図
図6】第1の実施の形態のプリンタ装置の斜視図
図7】第1の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が閉じている状態の断面図
図8】第1の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が閉じている状態の説明図
図9】第1の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が開く途中の状態の断面図
図10】第1の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が開く途中の状態の説明図
図11図10の要部拡大図
図12】第1の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が開いている状態の説明図
図13図12の要部拡大図
図14】第2の実施の形態のプリンタ装置の説明図
図15】第2の実施の形態のプリンタ装置の上面図
図16】第2の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が閉じている状態の説明図
図17】第2の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が開く途中の状態の説明図
図18図17の要部拡大図
図19】第2の実施の形態のプリンタ装置の蓋部が開いている状態の説明図
図20図19の要部拡大図
図21】第2の実施の形態のプリンタ装置の変形例の説明図
図22】第3の実施の形態のプリンタ装置の説明図(1)
図23】第3の実施の形態のプリンタ装置の説明図(2)
図24】第3の実施の形態のプリンタ装置の変形例1の説明図(1)
図25】第3の実施の形態のプリンタ装置の変形例1の説明図(2)
図26】第3の実施の形態のプリンタ装置の変形例2の説明図(1)
図27】第3の実施の形態のプリンタ装置の変形例2の説明図(2)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。また、本願においては、X1-X2方向、Y1-Y2方向、Z1-Z2方向を相互に直交する方向とする。また、X1-X2方向及びY1-Y2方向を含む面をXY面と記載し、Y1-Y2方向及びZ1-Z2方向を含む面をYZ面と記載し、Z1-Z2方向及びX1-X2方向を含む面をZX面と記載する。
【0011】
〔第1の実施の形態〕
プリンタについて、図1から図3に基づき説明する。図1はプリンタ装置の斜視図であり、図2は蓋部が閉じた状態の側面図、図3は断面図、図4は蓋部が開く際の断面図、図5は蓋部が開いた状態の断面図である。
【0012】
図1から図5に示すプリンタ装置は、プリンタ本体部10、蓋部20、印刷ヘッド30、プラテンローラ40を有している。蓋部20は回転軸50を中心に回動することができるようにプリンタ本体部10に取り付けられている。このプリンタ装置では、不図示の記録紙ホルダに記録紙を補充したり詰まった記録紙を取り除く際に、蓋部20を回動させる。
【0013】
プリンタ本体部10には印刷ヘッド30が、蓋部20にはプラテンローラ40が取り付けられている。蓋部20が閉じた状態では、印刷ヘッド30とプラテンローラ40とが接触する。記録紙は、印刷ヘッド30とプラテンローラ40との間に供給され、プラテンローラ40が回転することにより搬送され、印刷ヘッド30とプラテンローラ40との間に挟まれた状態で印刷ヘッド30により印字がなされる。
【0014】
プリンタ本体部10の下面11が、XY面に平行な平らな机80の上に接触するように設置された場合、回転軸50を中心に破線矢印A方向に蓋部20を回動させると、図4に示されるように蓋部20の下端21が机80と接触し、途中までしか開かない場合がある。
【0015】
図5に示されるように、プリンタ本体部10の下面11よりもZ2側に何も存在していない状態であれば、回転軸50を中心に破線矢印Aに蓋部20を回動させて、蓋部20を十分に開くことができる。これに対し、プリンタ本体部10を机80の上に置いた場合、図4に示されるように蓋部20は途中までしか開かないため、記録紙を補充することができなかったり、詰まった記録紙を上手く取り除くことができない。
【0016】
(プリンタ装置)
次に、第1の実施の形態のプリンタ装置について、図6図8に基づき説明する。図6は、本実施の形態のプリンタ装置の斜視図であり、図7は閉じた状態のプリンタ装置の断面図、図8は側面部分の説明図である。
【0017】
本実施の形態のプリンタ装置は、プリンタ本体部110、蓋部120、サーマルヘッド等の印刷ヘッド30、プラテンローラ40を有している。
【0018】
プリンタ本体部110には印刷ヘッド30が、蓋部120にはプラテンローラ40が取り付けられており、蓋部120が閉じた状態で印刷ヘッド30とプラテンローラ40とが接触する。不図示の記録紙は、印刷ヘッド30とプラテンローラ40との間に供給され、プラテンローラ40が回転することにより記録紙が搬送され、印刷ヘッド30とプラテンローラ40との間に挟まれた状態で印字される。
【0019】
本実施の形態においては、蓋部120は、プリンタ本体部110に第1の回転軸150及び第2の回転軸160により取り付けられている。それぞれの回転軸150、160は例えばネジにより形成される。プリンタ本体部110の筐体の側面110aには、円弧状の第1の開口部112と、略Z1-Z2方向に長い第2の開口部113が設けられている。第1の開口部112には第1の回転軸150が入れられ、蓋部120の側面にネジ留めされる。第2の開口部113には第2の回転軸160入れられ、蓋部120の側面にネジ留めされる。尚、第2の開口部113は円弧状となるように形成されていてもよい。
【0020】
蓋部120が閉じている状態では、第1の回転軸150は第1の開口部112のZ2側の端部に位置しており、第2の回転軸160は第2の開口部113のZ1側の端部に位置している。
【0021】
第2の回転軸160は、第1の回転軸150よりも外側、つまりX1側の蓋部120の蓋面120a側に設けられている。第1の回転軸150の中心から第2の回転軸160の中心までの距離L1は、第2の回転軸160の中心から蓋面120aまでの距離L2よりも長く形成されている。
【0022】
本実施の形態では、プリンタ本体部110の筐体のZ1側の内面と印刷ヘッド30との間にバネ60が設けられている。図7に示される蓋部120が閉じている状態では、バネ60にはZ1-Z2方向に伸びようとする復元力が生じており、バネ60の付勢力により印刷ヘッド30がプラテンローラ40側に押されている。
【0023】
本実施の形態のプリンタ装置は、プリンタ本体部110の下面111が机80の上に接触するように設置される。不図示の記録紙ホルダに記録紙を補充したり、詰まった記録紙を取り除く際には、蓋部120を回動させて開く。プリンタ本体部110に設けられているレバー114をX2方向に動かすことにより、プラテンローラ40の支持がはずれ、図9から図11に示されるように、蓋部120が破線矢印B方向に回動する。
【0024】
図7及び図8に示される蓋部120が閉じている状態では、バネ60の復元力により印刷ヘッド30はプラテンローラ40を押している。レバー114をX2方向に動かしてプラテンローラ40の支持がはずれると、プラテンローラ40は印刷ヘッド30によりZ2方向に押されて、Z2側に動く。このとき、第1の回転軸150は第1の開口部112のZ2側の端部にあり、これ以上Z2側に動くことはできないため、蓋部120は第1の回転軸150を中心に回動し、図11に示されるように、第2の回転軸160が矢印C方向に第2の開口部113をZ1側の端部からZ2側の端部に移動する。これにより、図9及び図10に示されるように、蓋部120は破線矢印B方向に回動する。
【0025】
この後、蓋部120を更に破線矢印B方向に回動することで、図12から図13に示されるように、蓋部120を完全に開くことができる。図9から図11に示される状態では、第2の回転軸160は第2の開口部113のZ2側の端部にあり、これ以上Z2側に動くことはできないため、蓋部120は第2の回転軸160を中心として回動する。また、蓋部120の回動に伴い、図13に示されるように、第1の回転軸150は第1の開口部112を破線矢印D方向に移動する。従って、第1の回転軸150よりも蓋面120a側に位置する第2の回転軸160を中心に蓋部20が回動する。このように、蓋面120aから第2の回転軸160までの距離を短くすることにより、蓋部120を開く際に必要な領域を狭くすることが可能となり、下端121が机80と接触することなく、蓋部120を完全に開くことができる。
【0026】
ところで、蓋部120を開く際に必要な領域を狭くするだけであれば、蓋面120aに近い第2の回転軸160に相当する回転軸のみを設ければよい。しかしながら、本実施の形態のプリンタ装置では、蓋部120を開く際には、最初に蓋部120が第1の回転軸150を中心に回動し、この後、第2の回転軸160を中心に回動する。これにより、蓋部120を開く際に必要な領域を狭くし、蓋部120を円滑に開くことができる。
【0027】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態のプリンタ装置について図14及び図15に基づき説明する。本実施の形態のプリンタ装置は、第2の回転軸160に接続された第1のギア260と、ダンパー部270とが設けられている。ダンパー部270は、第2のギア271と、第2のギア271の回転軸に接続された減衰部272を備える。ダンパー部270を設けることにより、蓋部120が開く際の力を減衰させることができ、蓋部120が急激に開いて人や物に衝撃を与え、けがや破損等が生じることを防ぐことができる。
【0028】
本実施の形態では、図16に示されるように、蓋部120が閉じている状態では、第1のギア260と第2のギア271とは離れており噛み合ってはいない。
【0029】
この後、レバー114をX2方向に動かすことによりプラテンローラ40の支持がはずれ、図17及び図18に示されるように、第2の回転軸160は第2の開口部113内を図18の破線矢印Eに示されるようにZ2側の端部まで動き、第1のギア260と第2のギア271とが噛み合った状態となる。この際、蓋部120は第1の回転軸150を中心に回動し、図17の破線矢印F方向に開く。
【0030】
この後、図19及び図20に示されるように、蓋部120を更に破線矢印F方向に回動して開いた場合、第2のギア271の回転軸に接続された減衰部272によって蓋部120が破線矢印Fに急激に開く力が弱められ徐々に開く。蓋部120がF方向に開く際には、図20に示されるように、蓋部120は第2の回転軸160を中心に矢印Gに示すように反時計回りに回転し、これに伴い第1のギア260も反時計回りに回転する。第1のギア260が反時計回りに回転すると、第1のギア260と噛み合う第2のギア271は矢印Hに示すように時計回りに回転する。第2のギア271の回転軸に接続された減衰部272により第2のギア271の時計回りに回転する力が弱められることから、第2のギア271に噛み合う第1のギア260の回転力も弱められる。そのため、第1のギア260が接続されている第2の回転軸160を中心に回動する蓋部120の開く力も減衰され、蓋部120は徐々に開く。
【0031】
(変形例)
本実施の形態のプリンタ装置は、第1の回転軸150側にダンパー部を設けたものであってもよい。このダンパー部はダンパー部270と同様の構造のものであり、第2のギア281と、第2のギア281の回転軸に接続された不図示の減衰部とを有する。尚、第1の回転軸150には、第2のギア281と噛み合う第1のギア250が取り付けられている。蓋部120が開く際には、蓋部120は第1の回転軸150を中心に回動した後、第2の回転軸160を中心に回動する。図21に示されるプリンタ装置では、蓋部120が第2の回転軸160を中心に回動し、第1の回転軸150が開口部112内を移動する初期の段階で、蓋部120が開く力を減衰する。
【0032】
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
【0033】
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態のプリンタ装置について説明する。本実施の形態のプリンタ装置は、バネを設けた構造のものである。
【0034】
本実施の形態のプリンタ装置は、図22及び図23に示されるように、第1の回転軸150に付勢力が働くねじりコイルバネ381を設けたものである。図22に示すように、第1の回転軸150に付勢力が働くねじりコイルバネ381を設けることにより、蓋部120が急激に開くことを防ぐことができる。図22に示す状態から図23に示すように破線矢印J方向に蓋部120が開く際には、第1の回転軸150が第1の開口部112内を移動するため、第1の回転軸150とねじりコイルバネ381とが接触し、第1の回転軸150により押されたねじりコイルバネ381が撓み、第1の回転軸150に加わる付勢力が生じ、蓋部120が急激に開くことを抑制できる。
【0035】
また、本実施の形態のプリンタ装置は、図24及び図25に示すように、ねじりコイルバネ381に代えて板バネ382を設けたものであってもよい。図24に示す状態から図25に示すように破線矢印J方向に蓋部120が開く際には、第1の回転軸150が第1の開口部112内を移動するため、第1の回転軸150と板バネ382とが接触し、第1の回転軸150により押された板バネ382が撓み、第1の回転軸150に加わる付勢力が生じ、蓋部120が急激に開くことを抑制する。
【0036】
また、本実施の形態のプリンタ装置は、図26及び図27に示すように、ねじりコイルバネ381に代えて、回転軸392を中心に回動する押さえ部材391とコイルバネ393とを設けた構造のものであってもよい。図26に示す状態から、図27に示すように破線矢印J方向に蓋部120が開く際、第1の回転軸150が第1の開口部112内を移動し、第1の回転軸150と押さえ部材391とが接触して、第1の回転軸150により押さえ部材391が押されて回転軸392を中心に回動する。この際、コイルバネ393が撓み、第1の回転軸150に加わる付勢力が生じ、蓋部120が急激に開くことを抑制する。
【0037】
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
【0038】
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
【符号の説明】
【0039】
30 印刷ヘッド
40 プラテンローラ
60 バネ
110 プリンタ本体部
110a 側面
111 下面
112 第1の開口部
113 第2の開口部
120 蓋部
120a 蓋面
121 下端
150 第1の回転軸
160 第2の回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27